JP7828004B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP7828004B2 JP2024055459A JP2024055459A JP7828004B2 JP 7828004 B2 JP7828004 B2 JP 7828004B2 JP 2024055459 A JP2024055459 A JP 2024055459A JP 2024055459 A JP2024055459 A JP 2024055459A JP 7828004 B2 JP7828004 B2 JP 7828004B2
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Description

本開示は、空気調和装置に関する。
特許文献1は、空気調和装置を開示する。この空気調和装置は、吹出口を有するケーシングと、吹出口に連通する流路を開閉するシャッタと、シャッタと連結する回転軸と、回転軸を回転させるモータとを有する。モータを収容する空間と、シャッタが設けられる流路とは仕切部によって仕切られる。回転軸は、仕切部の穴と貫通し、シャッタとモータとを連結する。このような構成では、流路側の空気が穴を通じて空間に漏れてしまう可能性がある。そこで、特許文献1の空気調和装置は、穴の周辺部にラビリンスシール構造を設けることで、このような空気の漏れを抑制している。
特開2010-78273号公報
特許文献1に開示されるような、空気の漏れの対策としては、仕切部の穴の隙間を覆うように、空間側に樹脂などのシール部材を設けることが考えられる。具体的には、仕切部のうちモータの収容空間側の面に、穴の隙間を塞ぐようにシール部材を設ける。しかし、この構成では、シール部材と、回転する回転軸とが接触してしまう可能性がある。シール部材と回転軸とが接触すると、シール部材が回転軸に巻き込まれてしまったり、回転軸のトルクが増大したりするので、シャッタ(開閉部材)の状態を安定して切り換えることができない。
本開示の目的は、開閉部材と連結する回転軸と、シール部材との接触を抑制することである。
第1の態様は、空気調和装置(10)を対象とする。空気調和装置(10)は、空気流路(P)を有するケーシング(31)と、空気流路(P)に含まれる第1流路(41) と、第1空間(S1)とを仕切るとともに穴(H1)を有する仕切部(45)と、第1流路(41)を開閉する開閉部材(51)と、第1空間(S1)に配置される駆動機構(70)と、仕切部(45)の穴(H1)を貫通し、駆動機構(70)と開閉部材(51)を連結するとともに駆動機構(70)によって回転駆動される回転軸部材(80)と、穴(H1)内に位置するとともに、回転軸部材(80)を内部において回転可能に支持する筒状の軸受部材(60)と、穴(H1)を形成する内周面と、軸受部材(60)の外周面との間に配置されるシール部材(95)とを備える。
第1の態様では、仕切部(45)の内部に筒状の軸受部材(60)が設けられる。軸受部材(60)は、その内部において回転軸部材(80)を回転可能に支持する。シール部材(95)は、穴(H1)の内周面と、軸受部材(60)の外周面との間に配置される。シール部材(95)は、第1流路(41)の空気が、穴(H1)を形成する内周面と、軸受部材(60)の外周面との間の隙間を通じて第1空間(S1)に漏れることを抑制する。シール部材(95)と、回転軸部材(80)との間には、軸受部材(60)が設けられるので、回転中の回転軸部材(80)と、シール部材(95)とが接触することを抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、空気調和装置(10)は、第1空間(S1)に配置されるとともに、駆動機構(70)を収容する収容室(S2)を形成する収容部材(55)をさらに備える。軸受部材(60)は、収容室(S2)から穴(H1)までに亘る。
第2の態様では、筒状の軸受部材(60)が、収容室(S2)から穴(H1)までに亘る。このため、第1流路(41)の空気が、軸受部材(60)と回転軸部材(80)の間の隙間に漏れ込んだとしても、この空気は、収容部材(55)の収容室(S2)へ送られる。このため、第1流路(41)の空気が第1空間(S1)(収容部材(55)の外部)へ流出することを抑制できる。その結果、第1空間(S1)、あるいは第1空間(S1)の周囲で結露水が発生することを抑制できる。
第3の態様は、第2の態様において、駆動機構(70)は、出力軸(71b)を有するモータ(71)と、モータ(71)の出力軸(71b)の回転力を回転軸部材(80)に伝達するギア機構(G)とを有する。
第3の態様では、モータ(71)の位置と、回転軸部材(80)の位置とを、回転軸部材(80)の径方向にずらすことができる。その結果、軸受部材(60)と回転軸部材(80)の間の隙間から収容部材(55)の内部に送られた空気がモータ(71)に当たりにくくなるので、モータ(71)付近で結露水が発生することを抑制できる。
第4の態様は、第3の態様において、モータ(71)の出力軸(71b)の軸心が、回転軸部材(80)の軸心よりも上方に位置する。
第4の態様では、軸受部材(60)の内部から収容部材(55)の内部に空気が漏れ込み、収容部材(55)の内部で結露水が発生したとしても、この結露水がモータ(71)に付着しにくくなる。
第5の態様は、第3または第4の態様において、ギア機構(G)は、回転軸部材(80)に設けられる従動ギア(83)を含む。
第5の態様では、回転軸部材(80)に従動ギア(83)が設けられる。
第6の態様は、第2~第5のいずれか1つにおいて、回転軸部材(80)は、回転軸本体(81)と、軸受部材(60)における駆動機構(70)側の開口(61)を塞ぐように、回転軸本体(81)から径方向外方に延びる鍔部(90)とを有する。
第6の態様では、回転軸本体(81)の鍔部(90)が、軸受部材(60)における駆動機構(70)側の開口(61)を塞ぐ。これにより、回転軸部材(80)の内部の空気が、収容部材(55)の内部に漏れてしまうことを抑制できる。
第7の態様は、第6の態様において、空気調和装置(10)は、軸受部材(60)と、前記鍔部(90)との隙間をシールするラビリンスシール構造(L)をさらに備える。
第7の態様では、回転軸部材(80)の内部の空気が、軸受部材(60)と鍔部(90)との隙間から、収容部材(55)の内部に漏れてしまうことを抑制できる。
第8の態様は、第1~第7のいずれか1つにおいて、軸受部材(60)は、開閉部材(51)側寄りに位置し、回転軸部材(80)がすべり接触する第1軸受部(63)と、駆動機構(70)側寄りに位置し、前記回転軸部材(80)がすべり接触する第2軸受部(64)とを有する。
第8の態様では、軸受部材(60)は、第1軸受部(63)と第2軸受部(64)とによって、回転軸部材(80)を支持する。このため、回転軸部材(80)の軸心ずれを抑制できるとともに、回転軸部材(80)の摩擦抵抗を低減できる。
第9の態様は、第2~第8のいずれか1つにおいて、前記軸受部材(60)は、前記仕切部(45)の穴(H1)の外部、および前記収容部材(55)の外部に位置する中間部(66)を有する。シール部材(95)は、中間部(66)の周囲を覆う。
第9の態様では、シール部材(95)によって軸受部材(60)を断熱できる。このため、軸受部材(60)の内部を空気が流れることにより、軸受部材(60)の外表面で結露水が発生することを抑制できる。
第10の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、仕切部(45)は、仕切部本体(45a)と、仕切部本体(45a)から回転軸部材(80)の軸方向に延びるとともに穴(H1)を有する筒部(45b)を有する。シール部材(95)は、筒部(45b)の内周面と、軸受部材(60)の外周面との間に配置される。
第10の態様では、シール部材(95)における、軸受部材(60)の軸方向のシール長さが大きくなるので、シール部材(95)のシール性能を向上できる。
第11の態様は、第1~第10のいずれか1つの態様において、シール部材(95)は、可撓性を有するシート状部材で構成される。
第11の態様では、シール部材(95)の任意の形状に変形させながら、仕切部(45)と軸受部材(60)との間に配置できる。
第12の態様は、第1~第11のいずれか1つの態様において、空気調和装置(10)は、空気流路(P)に配置され、放熱器および蒸発器として機能する熱交換器(32)をさらに備える。ケーシング(31)は、空気流路(P)の空気を対象空間(I)に吹き出す第1吹出口(37)と、第1吹出口(37)の上側に位置し、空気流路(P)の空気を対象空間(I)に吹き出す第2吹出口(40)とを有する。第1流路(41)は、第1吹出口(37)、または該第1吹出口(37)と連続する流路である。
第12の態様では、開閉部材(51)が第1流路(41)を閉じた状態としながら、蒸発器として機能する熱交換器(32)によって冷却した空気を、第2吹出口(40)から対象空間(I)に供給する運転ができる。この運転では、対象空間(I)に居るユーザが、コールドドラフトを感じることを抑制できる。この運転では、第1吹出口(37)側の第1流路(41)が閉じるので、特に、第1流路(41)から第1空間(S1)へ冷気が漏れやすくなる。冷気が漏れることで、第1空間(S1)側で結露水が発生しやすくなる。これに対し、第12の態様では、シール部材(95)によって空気の漏れを抑制できる。さらに、シール部材(95)と回転中の回転軸部材(80)とが接触することを抑制できる。
図1は、空気調和装置の冷媒回路の概略の配管系統図である。 図2は、室内ユニットの外観を示す斜視図である。 図3は、室内ユニットの内部を前側から見た図である。 図4は、図3のA-A線の断面図である。 図5は、モータケースの外観を示す斜視図である。 図6は、第2ケース部を取り外した状態で、モータケースの内部を右側から見た図である。 図7は、第2ケース部を取り付けた状態での図6のB-B線の断面図である。 図8は、回転軸部材の斜視図である。 図9は、図7のC線で囲んだ部分の拡大図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示される実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。各図面は、本開示を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表す場合がある。
(1)空気調和装置の全体構成
図1に示すように、空気調和装置(10)は、室外ユニット(20)及び室内ユニット(30)を有する。空気調和装置(10)は、室外ユニット(20)と室内ユニット(30)とが2本の連絡配管(12,13)を介して接続されるセパレート式である。この接続により冷媒回路(11)が構成される。冷媒回路(11)には、冷媒が充填される。冷媒回路(11)は、冷凍サイクルを行う。空気調和装置(10)は、対象空間である室内空間(I)を空調する。具体的には、空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転とを行う。
(2)室外ユニット
室外ユニット(20)は、室外に配置される。室外ユニット(20)は、冷媒回路(11)に接続される、圧縮機(21)、室外熱交換器(22)、膨張弁(23)、および四方切換弁(24)を有する。室外ユニット(20)は、室外ファン(25)を有する。
圧縮機(21)は、吸入した冷媒を圧縮する。圧縮機(21)は、圧縮した冷媒を吐出する。室外熱交換器(22)は、その内部を流れる冷媒と室外ファン(25)によって室外空気とを熱交換させる。室外ファン(25)は、室外熱交換器(22)に外気(室外空気)を搬送する。膨張弁(23)は、冷媒を減圧する。膨張弁(23)は、開度が調節可能な電子膨張弁である。四方切換弁(24)は、冷媒回路(11)の流路を切り換える。四方切換弁(24)は、図1の実線で示す第1状態と、図1の破線で示す第2状態とに切り換わる。四方切換弁(24)は、冷房運転時に第1状態となり、暖房運転時に第2状態となる。
(3)室内ユニット
室内ユニット(30)について、図2~図4を参照しながら説明する。以下の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「右」、「左」に関する語句は、原則として、図2~4に示される方向を基準とする。
室内ユニット(30)は、ケーシング(31)、室内熱交換器(32)、ベルマウス(33)、室内ファン(34)、ドレンパン(35)、電装品箱(36)、およびダンパユニット(50)を備える。室内ユニット(30)は、室内空間(I)の床面に設置される。室内ユニット(30)は、床置き型である。
(3-1)ケーシング
ケーシング(31)は、概ね直方体の箱状に形成される。ケーシング(31)は、前板(31a)、後板(31b)、第1側板(31c)、第2側板(31d)、底板(31e)、及び上板(31f)を有する。前板(31a)は、ケーシング(31)の前側に形成され、後板(31b)は、ケーシング(31)の後側に形成され、第1側板(31c)は、ケーシング(31)の右側に形成され、第2側板(31d)は、ケーシング(31)の左側に形成され、底板(31e)は、ケーシング(31)の下側に形成され、上板(31f)は、ケーシング(31)の上側に形成される。
前板(31a)の下部には第1吹出口(37)が形成される。言い換えると、第1吹出口(37)は、ケーシング(31)の下部に位置する。第1吹出口(37)は、左右方向に延びる長孔である。図4に示すように、第1吹出口(37)内には、左右方向に並ぶ複数の垂直羽根(38)が設けられる。複数の垂直羽根(38)は、第1吹出口(37)から室内空間(I)に吹き出される空気の向きを左右に調節する。
前板(31a)には、複数の吸込口(39)が形成される。吸込口(39)は、第1吹出口(37)の上側に位置する。吸込口(39)は、左右方向に延びる複数のスリットによって構成される。複数の吸込口(39)は、上下方向に並ぶ。
上板(31f)には、第2吹出口(40)が形成される。言い換えると、第2吹出口(40)は、ケーシング(31)の上部に位置する。第2吹出口(40)は、第1吹出口(37)よりも上方に位置する。第2吹出口(40)は、左右方向に延びる長孔である。図4に示すように、第2吹出口(40)には、1つの水平羽根(40a)が設けられる。水平羽根(40a)は、上下に揺動することで、第2吹出口(40)から室内空間(I)に吹き出される空気の向きを上下に調節する。
ケーシング(31)は、空気流路(P)を有する。空気流路(P)は、複数の吸込口(39)から第1吹出口(37)および第2吹出口(40)までに亘る流路である。空気流路(P)は、下部流路(41)と上部流路(42)とを含む。下部流路(41)は、室内ファン(34)の下流側から第1吹出口(37)までに亘る流路である。下部流路(41)は、ケーシング(31)の下部に位置する。上部流路(42)は、室内ファン(34)の下流側から第2吹出口(40)までに亘る流路である。上部流路(42)は、ケーシング(31)の上部に位置する。本実施形態では、下部流路(41)が第1流路を構成する。
(3-2)室内熱交換器
室内熱交換器(32)は、空気流路(P)に配置される。具体的には、室内熱交換器(32)は、前板(31a)の裏側に配置される。室内熱交換器(32)は、冷媒と、室内ファン(34)により搬送される室内空気とを熱交換させる。室内熱交換器(32)は、フィンアンドチューブ型である。室内熱交換器(32)は、放熱器および蒸発器として機能する。放熱器として機能する室内熱交換器(32)は、空気流路(P)の空気を加熱する。蒸発器として機能する室内熱交換器(32)は、空気流路(P)の空気を冷却する。
(3-3)ベルマウス
図3に示すベルマウス(33)は、室内熱交換器(32)の後方に配置される。ベルマウス(33)は、室内熱交換器(32)を通過した空気を室内ファン(34)に案内する。
(3-4)室内ファン
図4に示す室内ファン(34)は、ベルマウス(33)の後方に配置される。室内ファン(34)は、遠心ファン、具体的にはターボファンである。室内ファン(34)は、ファンモータ(34a)と、ファンモータ(34a)によって回転駆動されるファン駆動軸(34b)と、ファン駆動軸(34b)と連結する羽根車(34c)とを有する。ファン駆動軸(34b)は前後方向に延びる。室内ファン(34)が運転状態になると、ベルマウス(33)を通過した空気は、羽根車(34c)の径方向外方に向きを変える。室内ファン(34)から下方を向いた空気は、下部流路(41)を通過し、第1吹出口(37)から室内空間(I)に吹き出される。室内ファン(34)から上方を向いた空気は、上部流路(42)を通過し、第2吹出口(40)から室内空間(I)に吹き出される。
(3-5)ドレンパン
図3および図4に示すドレンパン(35)は、室内熱交換器(32)の下方に配置される。ドレンパン(35)は、室内熱交換器(32)の周囲で発生した結露水を受ける。ドレンパン(35)は、上下方向において室内熱交換器(32)の全体と重なるように左右に延びる。
(3-6)電装品箱
図3に示す電装品箱(36)は、ケーシング(31)内の上部かつ右端に配置される。電装品箱(36)は、所定の電気部品を収容する。電気部品は、室内ファン(34)などの機器を制御したり、各種のセンサの信号を受信したりする、制御基板を含む。
(3-7)仕切部および断熱材
図3に示すように、ケーシング(31)内の下部には、仕切部(45)が設けられる。仕切部(45)は、ケーシング(31)の下部における第1側板(31c)寄りに位置する。仕切部(45)は、上下方向に延びる縦壁を構成する。仕切部(45)は、ケーシング(31)の内部を、下部流路(41)と第1空間(S1)とに仕切る。仕切部(45)の左面は、下部流路(41)を定義する内面を構成する。仕切部(45)の右面は、第1空間(S1)を定義する外面を構成する。
仕切部(45)は、仕切部本体(45a)と、仕切部本体(45a)から水平方向(詳細は後述する第1方向)に延びる筒部(45b)とを有する。筒部(45b)は、仕切部本体(45a)から右側(詳細は後述する(駆動機構(70)側)に向かって延びる。筒部(45b)は、仕切部(45)を厚さ方向に貫通する第1穴(H1)を有する。第1穴(H1)は、その内部に円柱状の空間を形成する。
ケーシング(31)内の下部における第1空間(S1)側には、断熱材(46)が設けられる。断熱材(46)は、仕切部(45)の外面(右面)を覆う。断熱材(46)は、断熱性を有する樹脂材料であり、例えばポリエチレンで構成される。断熱材(46)は、第2穴(H2)を有する。第2穴(H2)は、その内部に円柱状の空間を形成する。第2穴(H2)の内径は、第1穴(H1)の内径より大きい。第2穴(H2)の軸心と、第1穴(H1)の軸心とは概ね一致する。
なお、本実施形態の仕切部(45)は、ドレンパン(35)と一体に形成されるが、ケーシング(31)などの他の部材と一体に形成されてもよいし、独立した部品であってもよい。
(4)ダンパユニット
ダンパユニット(50)の詳細について図3~図9を参照しながら詳細に説明する。ダンパユニット(50)は、第1流路である下部流路(41)を開閉するためのユニットである。ダンパユニット(50)は、ケーシング(31)内の下部に配置される。ダンパユニット(50)は、ダンパ(51)、モータケース(55)、駆動機構(70)、および回転軸部材(80)を有する。ダンパ(51)は、下部流路(41)に配置され、下部流路(41)を開閉する。モータケース(55)および駆動機構(70)は、第1空間(S1)に配置される。モータケース(55)は、駆動機構(70)を収容する。駆動機構(70)は、ダンパ(51)を駆動する駆動源である。
以下の説明において、第1方向は、回転軸部材(80)の軸方向に対応する。第1方向の一端側は、第1方向における駆動機構(70)側を、第1方向の他端側は、第1方向におけるダンパ(51)側を意味する。
(4-1)ダンパ
図3および図4に示すダンパ(51)は、開閉部材の一例である。ダンパ(51)は、下部流路(41)の左右方向の全域に亘って延びる板状に形成される。ダンパ(51)は、駆動機構(70)と、回転軸部材(80)を介して連結する。ダンパ(51)は、駆動機構(70)によって、図4の実線で示す開状態と、図4の二点鎖線で示す閉状態とに移動する。ダンパ(51)が閉状態になると、下部流路(41)が閉塞され、下部流路(41)における空気の流通が禁止される。ダンパ(51)が開状態になると、下部流路(41)が開放され、下部流路(41)における空気の流通が許容される。
(4-2)モータケース
図5~図7に示すモータケース(55)は、仕切部(45)を挟んでダンパ(51)と対向する位置にある。モータケース(55)は、第1方向が短手方向となる中空状に形成される。モータケース(55)は、第1ケース部(56)と、第1ケース部(56)よりも第1方向の一端側に位置する第2ケース部(57)とを有する。第1ケース部(56)は、第1方向の一端側が開放される箱状に形成される。第2ケース部(57)は、第1方向の他端側が開放される箱状に形成される。第2ケース部(57)は、第1ケース部(56)の開放部に着脱可能に取り付けられる。第2ケース部(57)が第1ケース部(56)に取り付けられた状態では、モータケース(55)の内部に、駆動機構(70)を収容する収容室(S2)が形成される。
(4-2-1)第1ケース部
図7に示すように、第1ケース部(56)は、ケース側板(56a)と、ケース側板(56a)から左方向に延びる軸受部材(60)とを有する。ケース側板(56a)は、仕切部(45)と所定の間隔を空けた位置において、ステー(58)を介して仕切部(45)に固定される。
軸受部材(60)は、その内部において回転軸部材(80)を回転可能に支持する。軸受部材(60)は、その軸方向の両端が開口する円筒状に形成される。軸受部材(60)は、ケース側板(56a)から第1方向における他端側に延びる。軸受部材(60)は、モータケース(55)の収容室(S2)から第1穴(H1)までに亘る。具体的には、軸受部材(60)は、断熱材(46)の第2穴(H2)および仕切部(45)の第1穴(H1)の内部まで亘る。軸受部材(60)の先端は、第1穴(H1)におけるダンパ(51)側の開口端まで至る。軸受部材(60)の外径は、第1穴(H1)や第2穴(H2)のそれぞれの内径より小さい。軸受部材(60)の軸心は、第1穴(H1)や第2穴(H2)のそれぞれの軸心と概ね一致する。
軸受部材(60)における第1方向の一端部には、第1開口(61)が形成される。軸受部材(60)における第1方向の他端部には、第2開口(62)が形成される。第1開口(61)および第2開口(62)は、円形の穴である。
本実施形態では、軸受部材(60)とモータケース(55)とが一体に形成されている。しかし、軸受部材(60)とモータケース(55)とは別部材であってもよい。軸受部材(60)の詳細な構造は後述する。
(4-2-2)第2ケース部
図5に示すように、第2ケース部(57)は、モータ収容部(57a)およびギア収容部(57b)を有する。モータ収容部(57a)およびギア収容部(57b)は、第2ケース部(57)の後方寄りに形成される。モータ収容部(57a)およびギア収容部(57b)は、第2ケース部(57)の基部から右方向に膨出する円柱状に形成される。モータ収容部(57a)は、ギア収容部(57b)よりも前側に位置する。モータ収容部(57a)は、ギア収容部(57b)よりも高い位置にある。モータ収容部(57a)の径は、ギア収容部(57b)の径よりも小さい。
図7および図9に示すように、第2ケース部(57)には、第1方向の他端側に延びる内側軸受部(57c)が形成される。内側軸受部(57c)は、第1方向を軸心方向とする円柱状に形成される。
(4-3)駆動機構
図6および図7に示すように、駆動機構(70)は、モータ(71)および駆動ギア(72)を有する。モータ(71)は、モータ収容部(57a)の内部に配置され、駆動ギア(72)は、ギア収容部(57b)の内部に配置される。モータケース(55)の収容室(S2)は、モータ収容部(57a)の内部およびギア収容部(57b)の内部を含む空間である。
モータ(71)は、例えばステッピングモータで構成される。モータ(71)は、モータ本体(71a)と、モータ本体(71a)から第1方向に延びる出力軸(71b)とを有する。本実施形態の出力軸(71b)は、モータ本体(71a)から第1方向の一端側に延びる。本実施形態の出力軸(71b)の軸心は、モータ本体(71a)の軸心に対して、後側に偏心している。出力軸(71b)の一端(右端)には、ピニオン(71c)が設けられる。ピニオン(71c)の外周部には、複数の歯が形成される。
駆動ギア(72)は、出力軸(71b)の後側に配置される。駆動ギア(72)は、第1方向に延びる円柱状の胴部(72a)と、胴部(72a)における第1方向の一端に設けられる第1歯車部(72b)と、胴部(72a)における第1方向の他端に設けられる第2歯車部(72c)とを有する。第1歯車部(72b)は、ピニオン(71c)と前後方向に隣接する。第1歯車部(72b)の外周部には、ピニオン(71c)の歯と噛み合う、複数の歯が形成される。第2歯車部(72c)の外周部には、複数の歯が形成される。
(4-4)回転軸部材
図7~図9に示すように、ダンパユニット(50)は、回転軸部材(80)を備える。回転軸部材(80)は、仕切部(45)の第1穴(H1)を貫通し、駆動機構(70)とダンパ(51)とを連結する。回転軸部材(80)は、軸受部材(60)の内部に回転可能に支持される。回転軸部材(80)は、駆動機構(70)によって回転駆動される。
回転軸部材(80)は、第1方向に延びる回転軸本体(81)と、回転軸本体(81)における第1方向の一端寄りに設けられる鍔部(90)と、回転軸本体(81)における第1方向の他端に設けられる係合部(82)とを有する。
回転軸本体(81)は、第1方向の一端側に軸開口(81a)を有する有底筒状に形成される。軸開口(81a)には、上述した内側軸受部(57c)が僅かな隙間を介して嵌まる。言い換えると、内側軸受部(57c)の外周面と、回転軸本体(81)の内周面との間には、隙間が形成される。
図8に示すように、係合部(82)は、回転軸本体(81)からダンパ(51)に向かって第1方向に延びる。係合部(82)は、径方向外方に突出する複数の第1凸部(82a)と、径方向外方に突出するとともに第1凸部(82a)よりも径方向長さが大きい1つの第2凸部(82b)とを有する。第2凸部(82b)は、ダンパ(51)のキー溝(図示省略)に嵌まり込むキーを構成する。第2凸部が、キー溝に嵌まることで、回転軸部材(80)とダンパ(51)とが連結する。
鍔部(90)は、軸受部材(60)における駆動機構(70)側の開口である第2開口(62)を塞ぐように、回転軸本体(81)から径方向外方に延びる。鍔部(90)における第1方向の一端側には、従動ギア(83)が設けられる。鍔部(90)の外周部のうちの一部に形成される略円弧状に形成される。従動ギア(83)の外周部には、駆動ギア(72)の第2歯車部(72c)の歯が噛み合う、複数の歯が形成される。従動ギア(83)は、回転軸本体(81)と一体に樹脂成形される。従動ギア(83)は、回転軸本体(81)に固定される別部品であってもよいし、樹脂製でなくてもよい。回転軸本体(81)は、樹脂製でなくてもよい。
本実施形態では、モータ(71)の出力軸(71b)の回転力が、ピニオン(71c)、第1歯車部(72b)、第2歯車部(72c)、従動ギア(83)の順に伝達し、回転軸部材(80)が回転する。ピニオン(71c)、第1歯車部(72b)、第2歯車部(72c)、および従動ギア(83)は、モータ(71)の出力軸(71b)の回転力を回転軸部材(80)に伝達するギア機構(G)を構成する。ギア機構(G)は、駆動ギア(72)を省略した構成としてもよい。この構成では、出力軸(71b)のピニオン(71c)と、回転軸部材(80)の従動ギア(83)とが噛み合う。
図7~図9に示すように、鍔部(90)は、円板状の基部(91)と、環状の第1環状凸部(92)と、環状の第2環状凸部(93)とを有する。基部(91)、第1環状凸部(92)、および第2環状凸部(93)のそれぞれの軸心は、回転軸本体(81)の軸心と概ね一致する。
基部(91)は、回転軸本体(81)の外周面と連続する。第1環状凸部(92)は、基部(91)における第1方向の他端側の面の外周縁部から、第1方向の他端側に突出する。第2環状凸部(93)は、第1環状凸部(92)の外周面と連続し、第1方向の他端側にさらに突出する。
(4-5)第1軸受部および第2軸受部
図7および図9に示すように、軸受部材(60)は、第1軸受部(63)と第2軸受部(64)とを有する。第1軸受部(63)は、ダンパ(51)側寄りに位置し、第2軸受部(64)は、駆動機構(70)側寄りに位置する。第1軸受部(63)と第2軸受部(64)とは、第1方向において互いに離れる位置にある。
第1軸受部(63)は、軸受部材(60)の内側における第1方向の他端部に設けられる。第1軸受部(63)は、軸受部材(60)の本体から回転軸部材(80)に向かって径方向内方に突出する環状に形成される。第1軸受部(63)は、回転軸部材(80)の外周面と接触し、回転軸部材(80)の回転可能に支持する。第1軸受部(63)は、回転軸部材(80)とすべり接触する、ラジアルすべり軸受けを構成する。
第2軸受部(64)は、軸受部材(60)における第1方向の一端部に設けられる。第2軸受部(64)は、ケース側板(56a)から第1方向における一端側に突出する環状に形成される。第2軸受部(64)は、回転軸部材(80)の第2環状凸部(93)の内周面と接触し、回転軸部材(80)の回転可能に支持する。第2軸受部(64)は、回転軸部材(80)とすべり接触する、ラジアルすべり軸受けを構成する。このように、本実施形態では、回転軸部材(80)を2箇所で支持するので、回転軸部材(80)の軸心ずれを抑制できる。軸受部材(60)は、3つ以上の軸受部を有してもよい。
軸受部材(60)の内周面と回転軸本体(81)との間には、円筒状の中間隙間(65)が形成される。このため、中間隙間(65)に対応する位置においては、軸受部材(60)と回転軸本体(81)とが接触しない。その結果、軸受部材(60)と回転軸部材(80)との間の摺動抵抗を小さくでき、モータ(71)の負荷を低減できる。
(5)制御部
空気調和装置(10)は、制御部(C)を有する。制御部(C)は、室外制御部(C1)および室内制御部(C2)を有する。室外制御部(C1)および室内制御部(C2)は、無線または有線によって互いに通信可能に構成される。室外制御部(C1)および室内制御部(C2)は、MCU(Micro Controller Unit,マイクロコントローラユニット)、電気回路、電子回路を含む。MCUは、CPU(Central Processing Unit,中央演算処理装置)、メモリ、通信インターフェースを含む。メモリには、CPUが実行するための各種のプログラムが記憶されている。
室外制御部(C1)は、室外ユニット(20)に設けられる。室外制御部(C1)は、圧縮機(21)の回転数、室外ファン(25)の回転数、膨張弁(23)の開度等を制御する。
室内制御部(C2)は、室内ユニット(30)に設けられる。室内制御部(C2)は、室内ファン(34)の回転数、およびモータ(71)の正方向と逆方向の回転を制御する。
(6)運転動作
空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転とを行う。
(6-1)冷房運転
冷房運転では、制御部(C)は、圧縮機(21)、室外ファン(25)、室内ファン(34)を運転させ、四方切換弁(24)を第1状態とし、膨張弁(23)の開度を調整する。制御部(C)は、モータ(71)を制御することで、ダンパ(51)を図4の二点鎖線で示す閉状態とする。冷房運転中の冷媒回路(11)は、室外熱交換器(22)が放熱器(厳密には、凝縮器)として機能し、室内熱交換器(32)が蒸発器として機能する冷凍サイクル(冷房サイクル)を行う。
室内ユニット(30)では、室内空間(I)の空気が吸込口(39)から空気流路(P)に流入する。この空気は室内熱交換器(32)で冷却された後、上部流路(42)を流れ、第2吹出口(40)から室内空間(I)の天井側に向かって吹き出される。冷房運転では、下部流路(41)がダンパ(51)によって閉塞されるので、第1吹出口(37)から冷やされた空気が室内空間(I)の床面付近に吹き出されることはない。このため、室内空間(I)の在室者がコールドドラフトを感じることを抑制できる。なお、冷房運転において、ダンパ(51)は常に閉状態でなくてもよい。冷房運転時において、制御部(C)は、ユーザの操作に伴いダンパ(51)を開状態と閉状態とに切り換えてもよい。
(6-2)暖房運転
暖房運転では、制御部(C)は、圧縮機(21)、室外ファン(25)、室内ファン(34)を運転させ、四方切換弁(24)を第2状態とし、膨張弁(23)の開度を調整する。制御部(C)は、モータ(71)を制御することで、ダンパ(51)を図4の実線で示す開状態とする。暖房運転中の冷媒回路(11)は、室内熱交換器(32)が放熱器(厳密には、凝縮器)として機能し、室外熱交換器(22)が蒸発器として機能する冷凍サイクル(暖房サイクル)を行う。
室内ユニット(30)では、室内空間(I)の空気が吸込口(39)から空気流路(P)に流入する。この空気は室内熱交換器(32)で加熱された後、上部流路(42)および下部流路(41)に分流する。上部流路(42)の空気は、第2吹出口(40)から室内空間(I)の天井側に向かって吹き出される。下部流路(41)の空気は、第1吹出口(37)から室内空間(I)の床面付近に吹き出される。
(7)空気漏れ対策について
(7-1)空気漏れ対策に関する課題
上述した冷房運転では、下部流路(41)がダンパ(51)によって閉塞される場合がある。この場合、冷房運転時には、下部流路(41)におけるダンパ(51)の上流側の圧力が高くなり、下部流路(41)から第1空間(S1)に空気が漏れてしまう可能性がある。特に、下部流路(41)は室内ファン(34)の吐出側に位置している。加えて、室内ファン(34)は、ファン静圧が比較的高い遠心ファン(厳密には、ターボファン)である。このため、本実施形態の室内ユニット(30)では、このような空気漏れの可能性が高くなる。
冷却された空気が第1空間(S1)に漏れてしまうと、第1空間(S1)や、第1空間(S1)の周囲の空気の温度が下がり、結露水が発生しやすくなる。さらに、第1空間(S1)は、ケーシング(31)の前板(31a)や第1側板(31c)などの内側に形成される。このため、第1空間(S1)に空気が漏れることに起因して、ケーシング(31)の外表面の付近で結露水が発生する可能性がある。
一方、下部流路から第1空間への空気の漏れを抑制する対策としては、仕切部の第1穴を第1空間側から覆うように、回転軸部材の周囲にシール部材を設ける構成も考えられる。しかし、この構成では、第1穴の隙間を密に閉塞しようとすると、回転軸部材とシール部材とが接触してしまう。その結果、シール部材が回転軸部材に巻き込まれてしまったり、回転軸部材のトルクが増大したりするので、ダンパ(開閉部材)の状態を安定して切り換えることができない。
このようは課題を解決するために、本実施形態のダンパユニット(50)は、下部流路(41)から第1空間(S1)への空気の漏れを抑制しつつ、シール部材(95)と回転軸部材(80)との接触を抑制できる構造を有する。
(7-2)シール部材
図8および図9に示すように、ダンパユニット(50)は、シール部材(95)を有する。シール部材(95)は、軸受部材(60)の外周面に設けられる。シール部材(95)は、可撓性および弾性を有するシート状部材で構成される。シール部材(95)は、さらに断熱性を有する。シール部材(95)は、連続気泡を有する樹脂材料であり、例えばポリエチレンフォームで構成される。シール部材(95)は、独立気泡を有する樹脂材料や、合成ゴムであってもよい。
シール部材(95)は、第1方向の他端側から一端側に向かって順に、第1シール部(95a)、第2シール部(95b)、および被覆部(95c)を有する。
第1シール部(95a)は、第1穴(H1)の内部に位置する。厳密には、第1シール部(95a)は、仕切部(45)の筒部(45b)の内部に位置する。第1シール部(95a)は、筒部(45b)と軸受部材(60)とにより、厚さ方向に圧縮される。第2シール部(95b)は、断熱材(46)の第2穴(H2)の内部に位置する。言い換えると、第2シール部(95b)は、第2穴(H2)を形成する内周面と、軸受部材(60)の外周面との間に配置される。第1シール部(95a)および第2シール部(95b)により、下部流路(41)の空気が第1空間(S1)に漏れることが抑制される。
シール部材(95)は、軸受部材(60)の外周面に位置する。言い換えると、シール部材(95)と回転軸部材(80)の間には、軸受部材(60)が介在する。このため、シール部材(95)と回転軸部材(80)とは接触しない。その結果、シール部材(95)が回転軸部材(80)に巻き込まれてしまったり、回転軸部材(80)のトルクが増大したりすることを抑制でき、ダンパ(51)の開状態と閉状態とを安定して切り換えることができる。
被覆部(95c)は、軸受部材(60)の中間部(66)の外周面を覆う。中間部(66)は、軸受部材(60)のうち、モータケース(55)、第1穴(H1)、および第2穴(H2)の外部に位置する部分である。厳密には、中間部(66)は、モータケース(55)と仕切部(45)の間において、モータケース(55)、第1穴(H1)、および第2穴(H2)の外部に位置する。本実施形態では、下部流路(41)の空気が、軸受部材(60)と回転軸部材(80)の間の隙間に漏れ込んでしまう可能性がある。下部流路(41)の空気が軸受部材(60)の中間部(66)の内側を流れると、中間部(66)の外表面で結露が生じる可能性がある。これに対し、被覆部(95c)が、軸受部材(60)の外周面を覆うことで、中間部(66)の外表面での結露水の発生を抑制できる。
(7-3)軸受部材
軸受部材(60)は、収容室(S2)から第1穴(H1)までに亘るように第1方向に延びている。言い換えると、軸受部材(60)は、下部流路(41)と収容室(S2)とを実質的に連通させる。このため、軸受部材(60)と回転軸部材(80)の間の隙間に空気が漏れ込んだとしても、この空気が第1空間(S1)に流出することを抑制できる。その結果、上述したように、第1空間(S1)や、ケーシング(31)の外表面での結露水の発生を抑制できる。
(7-4)ラビリンスシール構造
図9に示すように、鍔部(90)は、軸受部材(60)の第2開口(62)を塞ぐ。このため、軸受部材(60)と回転軸部材(80)との間の隙間に漏れ込んでしまった空気が、収容室(S2)に流れることを鍔部(90)によって抑制できる。
さらに、本実施形態のダンパユニット(50)は、軸受部材(60)の内部から収容室(S2)への空気の漏れを抑制するためのラビリンスシール構造(L)を有する。ラビリンスシール構造(L)は、軸受部材(60)と回転軸部材(80)との近接部に形成される。具体的に、ラビリンスシール構造(L)は、上述した第1環状凸部(92)、第2環状凸部(93)、第2軸受部(64)を含む。さらに、ラビリンスシール構造は、環状のケース側環状凸部(94)を有する。ケース側環状凸部(94)は、第2環状凸部(93)の外周側に位置する。ケース側環状凸部(94)は、ケース側板(56a)から第1方向の一端側に突出する。
第1環状凸部(92)における第1方向の他端側の面と、第2軸受部(64)における第1方向の一端側の面とは、僅かな隙間を介して実質的に接触する。これらの面は、環状の第1スラストシール面(96)を構成する。第2環状凸部(93)における径方向内側の面と、第2軸受部(64)における径方向外側の面とは、上述したように滑り接触する。これらの面は、環状の第1ラジアルシール面(97)を構成する。第2環状凸部(93)における第1方向の他端側の面と、ケース側板(56a)の内面とは、僅かな隙間を介して実質的に接触する。これらの面は、環状の第2スラストシール面(98)を構成する。第2環状凸部(93)の外周面と、ケース側環状凸部(94)の内周面とは、僅かな隙間を介して実質的に接触する。これらの面は、環状の第2ラジアルシール面(99)を構成する。
以上のように、ラビリンスシール構造(L)では、少なくとも第1スラストシール面(96)、第1ラジアルシール面(97)、第2スラストシール面(98)、および第2ラジアルシール面(99)が連続的に形成される。これにより、軸受部材(60)と回転軸部材(80)との近接部におけるシール長さが拡大する。さらに、各シール面(96,97,98,99)は、スラスト方向とラジアル方向とに段階的に向きが変わる。このため、軸受部材(60)の内部から収容室(S2)への空気の漏れをさらに抑制できる。ラビリンスシール構造(L)において、連続するシール面の数をさらに増やす、あるいは減らしてもよい。
(7-5)ギア機構
上述したように、本実施形態では、モータ(71)の出力軸(71b)を回転軸部材(80)に伝達するギア機構(G)を有する。このため、図6に示すように、モータ(71)の出力軸(71b)の軸心(P1)と、回転軸部材(80)の軸心(P2)とを径方向にずらすことができる。このため、軸受部材(60)の内部から仮に収容室(S2)に空気が漏れてしまったとしても、この空気がモータ(71)に直接的にあたることを回避できる。その結果、モータ(71)の周辺での結露の発生を抑制できる。
図7に示すように、モータ(71)の出力軸(71b)の軸心(P1)は、回転軸部材(80)の軸心(P2)よりも高い位置にある。このため、収容室(S2)で結露水が発生したとしても、この結露水がモータ(71)に付着することを抑制できる。
(8)実施形態の効果
(8-1)
ダンパユニット(50)は、回転軸部材(80)と、筒状の軸受部材(60)と、シール部材(95)とを有する。回転軸部材(80)は、仕切部(45)の第1穴(H1)を貫通し、駆動機構(70)とダンパ(51)を連結するとともに駆動機構(70)によって回転駆動される。軸受部材(60)は、第1穴(H1)内に位置するとともに、回転軸部材(80)を内部において回転可能に支持する。シール部材(95)は、第1穴(H1)を形成する内周面と、前記軸受部材(60)の外周面との間に配置される。
この構成では、シール部材(95)によって、下部流路(41)から第1空間(S1)への空気の漏れを抑制できる。シール部材(95)は、軸受部材(60)の外周面に位置し、回転軸部材(80)と接触しない。このため、ダンパ(51)の開状態と閉状態とを安定して切り換えることができる。
(8-2)
ダンパユニット(50)は、第1空間(S1)に配置されるとともに、駆動機構(70)を収容する収容室(S2)を形成するモータケース(55)を有する。軸受部材(60)は、モータケース(55)の収容室(S2)から第1穴(H1)までに亘る。
この構成では、軸受部材(60)の内部に漏れ込んだ空気は、収容室(S2)に流れるので、この空気が第1空間(S1)に漏れることを抑制できる。その結果、第1空間(S1)やケーシング(31)の外表面での結露水の発生を抑制でき、空気調和装置(10)の信頼性を向上できる。
(8-3)
駆動機構(70)は、出力軸(71b)を有するモータ(71)と、モータ(71)の出力軸(71b)の回転力を回転軸部材(80)に伝達するギア機構(G)とを有する。この構成では、収容室(S2)の漏れた空気がモータ(71)に直接的に当たることを抑制でき、モータ(71)の信頼性を確保できる。
特に、モータ(71)の出力軸(71b)の軸心は、回転軸部材(80)の軸心よりも上方に位置するので、収容室(S2)で発生した結露水が、モータ(71)に付着すること抑制できる。
(8-4)
鍔部(90)は、軸受部材(60)における駆動機構(70)側の第1開口(61)を塞ぐ。このため、軸受部材(60)の内部の空気が、収容室(S2)に漏れ込むことを抑制できる。
特に、ダンパユニット(50)は、軸受部材(60)と、鍔部(90)との隙間をシールするラビリンスシール構造(L)を有する。このため、軸受部材(60)と回転軸部材(80)との間のシール面のシール長を延ばすことができ、空気が収容室(S2)に漏れ込むことをさらに抑制できる。
(8-5)
軸受部材(60)は、ダンパ(51)側寄りに位置するとともに回転軸部材(80)がすべり接触する第1軸受部(63)と、駆動機構(70)側寄りに位置するとともに回転軸部材(80)がすべり接触する第2軸受部(64)とを有する。この構成では、回転軸部材(80)の軸方向の両端部を支持できるので、回転軸部材(80)の軸心の傾きやずれを抑制できる。
第1軸受部(63)と第2軸受部(64)との間には、中間隙間(65)が形成されるので、回転軸部材(80)の摺動抵抗を低減できる。その結果、モータ(71)の負荷を低減したり、ダンパ(51)の開閉動作を速やかに行ったりできる。
(8-6)
仕切部(45)は、仕切部本体(45a)から回転軸部材(80)の軸方向に延びるとともに第1穴(H1)を有する筒部(45b)を有する。このため、第1穴(H1)における軸方向のシール長を延ばすことができる。その結果、下部流路(41)から第1空間(S1)への空気の漏れをさらに抑制できる。
(8-7)
シール部材(95)は、回転軸部材(80)のうち、第1穴(H1)およびモータケース(55)の外部に位置する中間部(66)の周囲を覆う。言い換えると、シール部材(95)は、実質的に第1空間(S1)に面する中間部(66)の周囲を覆う。この構成では、冷気が中間部(66)を流れる際に、中間部(66)の外表面で結露水が発生することを抑制できる。シール部材(95)は、第1穴(H1)のシール用の部材と、中間部(66)の断熱材とを兼用するので、部品点数を削減できる。
シール部材(95)は、可撓性を有するシート状部材である。このため、シール部材(95)を変形させながら、軸受部材(60)の外周面にシール部材(95)を容易に取り付けることができる。
(9)その他の実施形態
上記実施形態においては、以下のような構成としてもよい。
空気調和装置(10)の室内ユニット(30)は、壁掛け式や天井設置式であってもよい。空気調和装置(10)は、対象空間(I)の湿度を調節する調湿装置、対象空間(I)の空気を清浄する空気清浄機、対象空間(I)を換気する換気装置であってもよい。
開閉部材(51)は、第1吹出口(37)や第2吹出口(40)などの吹出口を開閉してもよい。この場合、吹出口が第1流路を構成する。開閉部材は、例えば壁掛け式の室内ユニットの吹出口を開閉するフラップであってもよい。開閉部材(51)は、室外ユニットの空気流路を開閉してもよい。開閉部材(51)は、駆動機構(70)によってシャッタやボールバルブであってもよい。
ダンパユニット(50)は、断熱材(46)やギア機構(G)を省略した構成であってもよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上に説明したように、本開示は、空気調和装置について有用である。
10 空気調和装置
31 ケーシング
32 室内熱交換器(熱交換器)
37 第1吹出口
40 第2吹出口
41 下部流路(第1流路)
45 仕切部
45a 仕切部本体
45b 筒部
51 ダンパ(開閉部材)
55 モータケース(収容部材)
60 軸受部材
61 第1開口(開口)
63 第1軸受部
64 第2軸受部
66 中間部
70 駆動機構
71 モータ
71b 出力軸
80 回転軸部材
81 回転軸本体
83 従動ギア
90 鍔部
95 シール部材
G ギア機構
H1 第1穴(穴)
I 室内空間(対象空間)
L ラビリンスシール構造
P 空気流路
S1 第1空間
S2 収容室

Claims (12)

  1. 空気流路(P)を有するケーシング(31)と、
    前記空気流路(P)に含まれる第1流路(41)と、第1空間(S1)とを仕切るとともに穴(H1)を有する仕切部(45)と、
    前記第1空間(S1)に配置される駆動機構(70)と、
    前記第1流路(41)を開閉する開閉部材(51)と、
    前記仕切部(45)の前記穴(H1)を貫通し、前記駆動機構(70)と開閉部材(51)を連結するとともに前記駆動機構(70)によって回転駆動される回転軸部材(80)と、
    前記穴(H1)内に位置するとともに、前記回転軸部材(80)を内部において回転可能に支持する筒状の軸受部材(60)と、
    前記穴(H1)を形成する内周面と、前記軸受部材(60)の外周面との間に配置されるシール部材(95)とを備える
    空気調和装置。
  2. 前記第1空間(S1)に配置されるとともに、前記駆動機構(70)を収容する収容室(S2)を形成する収容部材(55)をさらに備え、
    前記軸受部材(60)は、前記収容室(S2)から前記穴(H1)までに亘る
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記駆動機構(70)は、
    出力軸(71b)を有するモータ(71)と、
    前記モータ(71)の前記出力軸(71b)の回転力を前記回転軸部材(80)に伝達するギア機構(G)とを有する
    請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記モータ(71)の前記出力軸(71b)の軸心が、前記回転軸部材(80)の軸心よりも上方に位置する
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記ギア機構(G)は、前記回転軸部材(80)に設けられる従動ギア(83)を含む
    請求項3または4に記載の空気調和装置。
  6. 前記回転軸部材(80)は、
    回転軸本体(81)と、
    前記軸受部材(60)における前記駆動機構(70)側の開口(61)を塞ぐように、前記回転軸本体(81)から径方向外方に延びる鍔部(90)とを有する
    請求項2~4のいずれか1つに記載の空気調和装置。
  7. 前記軸受部材(60)と、前記鍔部(90)との隙間をシールするラビリンスシール構造(L)をさらに備える
    請求項6に記載の空気調和装置。
  8. 前記軸受部材(60)は、
    前記開閉部材(51)側寄りに位置し、前記回転軸部材(80)がすべり接触する第1軸受部(63)と、
    前記駆動機構(70)側寄りに位置し、前記回転軸部材(80)がすべり接触する第2軸受部(64)とを有する
    請求項1~4のいずれか1つに記載の空気調和装置。
  9. 前記軸受部材(60)は、前記仕切部(45)の穴(H1)の外部、および前記収容部材(55)の外部に位置する中間部(66)を有し、
    前記シール部材(95)は、前記中間部(66)の周囲を覆う
    請求項2~4のいずれか1つに記載の空気調和装置。
  10. 前記仕切部(45)は、
    仕切部本体(45a)と、
    前記仕切部本体(45a)から回転軸部材(80)の軸方向に延びるとともに前記穴(H1)を有する筒部(45b)を有し、
    前記シール部材(95)は、前記筒部(45b)の内周面と、前記軸受部材(60)の外周面との間に配置される
    請求項1~4のいずれか1つに記載の空気調和装置。
  11. 前記シール部材(95)は、可撓性を有するシート状部材で構成される
    請求項1~4のいずれか1つに記載の空気調和装置。
  12. 前記空気流路(P)に配置され、放熱器および蒸発器として機能する熱交換器(32)をさらに備え、
    前記ケーシング(31)は、
    前記空気流路(P)の空気を対象空間(I)に吹き出す第1吹出口(37)と、
    前記第1吹出口(37)の上側に位置し、前記空気流路(P)の空気を対象空間(I)に吹き出す第2吹出口(40)とを有し、
    前記第1流路(41)は、前記第1吹出口(37)、または該第1吹出口(37)と連続する流路である
    請求項1~4のいずれか1つに記載の空気調和装置。
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