以下に、本発明の電源装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
<第1の実施の形態>
(電源装置の全体構成)
図1は、第1の実施の形態の電源装置の構成を示す図である。電源装置1は、3相3レベルLLCコンバータである。
なお、第1の実施の形態では、相の数を3としたが、本開示はこれに限定されない。相の数は、2、又は、4以上であっても良い。
電源2は、電圧Vinを出力する。直列接続された抵抗3及び抵抗4は、電圧Vinを分圧する。抵抗3の抵抗値と、抵抗4の抵抗値とは、同じとする。即ち、抵抗3及び抵抗4の各々の電圧は、Vin/2とする。但し、本開示はこれに限定されない。直列接続されたコンデンサ5及びコンデンサ6は、電圧Vin/2を安定化させる。
電源装置1は、ブリッジ回路11と、変圧回路12と、整流回路13と、コンデンサ14と、電圧センサ15と、電流センサ16、17、18及び19と、制御回路20と、を含む。
コンデンサ14が、本開示の「平滑回路」の一例に相当する。
ブリッジ回路11は、第1相アーム31と、第2相アーム32と、第3相アーム33と、を含む。
第1相アーム31は、トランジスタQ1からトランジスタQ4までを含む。
トランジスタQ1のソースは、トランジスタQ2のドレインに電気的に接続されている。トランジスタQ2のソースは、トランジスタQ3のドレインに電気的に接続されている。トランジスタQ3のソースは、トランジスタQ4のドレインに電気的に接続されている。
第2相アーム32は、トランジスタQ5からトランジスタQ8までを含む。
トランジスタQ5のソースは、トランジスタQ6のドレインに電気的に接続されている。トランジスタQ6のソースは、トランジスタQ7のドレインに電気的に接続されている。トランジスタQ7のソースは、トランジスタQ8のドレインに電気的に接続されている。
第3相アーム33は、トランジスタQ9からトランジスタQ12までを含む。
トランジスタQ9のソースは、トランジスタQ10のドレインに電気的に接続されている。トランジスタQ10のソースは、トランジスタQ11のドレインに電気的に接続されている。トランジスタQ11のソースは、トランジスタQ12のドレインに電気的に接続されている。
トランジスタQ1、Q5及びQ9の各々が、本開示の「第1スイッチング素子」の一例に相当する。トランジスタQ2、Q6及びQ10の各々が、本開示の「第2スイッチング素子」の一例に相当する。トランジスタQ3、Q7及びQ11の各々が、本開示の「第3スイッチング素子」の一例に相当する。トランジスタQ4、Q8及びQ12の各々が、本開示の「第4スイッチング素子」の一例に相当する。
なお、本開示では、各トランジスタがMOSFETであることとしたが、これに限定されない。各トランジスタは、シリコンパワーデバイス、GaNパワーデバイス、SiCパワーデバイスなどでも良い。
各トランジスタは、積極的に電流を流すことができる寄生ダイオード(ボディダイオード)を有する、又は、逆並列にダイオードが接続されている。寄生ダイオードとは、MOSFETのバックゲートとソース及びドレインとの間のpn接合である。
トランジスタQ1のドレイン、トランジスタQ5のドレイン及びトランジスタQ9のドレインは、ブリッジ回路11の第1入力端子11aに電気的に接続されている。第1入力端子11aは、コンデンサ5の高電位側端に電気的に接続されている。
トランジスタQ2のソース、トランジスタQ3のドレイン、トランジスタQ6のソース、トランジスタQ7のドレイン、トランジスタQ10のソース及びトランジスタQ11のドレインは、ブリッジ回路11の第2入力端子11bに電気的に接続されている。第2入力端子11bは、コンデンサ5の低電位側端及びコンデンサ6の高電位側端に電気的に接続されている。
トランジスタQ4のソース、トランジスタQ8のソース及びトランジスタQ12のソースは、ブリッジ回路11の第3入力端子11cに電気的に接続されている。第3入力端子11cは、コンデンサ6の低電位側端に電気的に接続されている。
ブリッジ回路11の第1入力端子11aと第2入力端子11bとの間には、コンデンサ5の電圧Vin/2が入力される。
ブリッジ回路11の第2入力端子11bと第3入力端子11cとの間には、コンデンサ6の電圧Vin/2が入力される。
トランジスタQ1からトランジスタQ12までのゲートには、制御回路20からスイッチング信号が入力される。
制御回路20は、第1相アーム31と第2相アーム32との間の位相差を120°に制御することが例示される。制御回路20は、第2相アーム32と第3相アーム33との間の位相差を120°に制御することが例示される。但し、本開示はこれに限定されない。
トランジスタQ1のソース及びトランジスタQ2のドレインは、ブリッジ回路11の第1出力端子11dに電気的に接続されている。トランジスタQ3のソース及びトランジスタQ4のドレインは、ブリッジ回路11の第2出力端子11eに電気的に接続されている。
トランジスタQ5のソース及びトランジスタQ6のドレインは、ブリッジ回路11の第3出力端子11fに電気的に接続されている。トランジスタQ7のソース及びトランジスタQ8のドレインは、ブリッジ回路11の第4出力端子11gに電気的に接続されている。
トランジスタQ9のソース及びトランジスタQ10のドレインは、ブリッジ回路11の第5出力端子11hに電気的に接続されている。トランジスタQ11のソース及びトランジスタQ12のドレインは、ブリッジ回路11の第6出力端子11iに電気的に接続されている。
変圧回路12は、トランス41からトランス43までを含む。
トランス41は、1次巻線41aと、2次巻線41bと、コア41cと、を含む。1次巻線41a及び2次巻線41bは、コア41cに巻回されている。
1次巻線41aは、励磁インダクタンス51と、漏れインダクタンス52と、を含む。1次巻線41aには、コンデンサ53が、励磁インダクタンス51及び漏れインダクタンス52と直列に設けられている。1次巻線41aの一端は、ブリッジ回路11の第1出力端子11dに電気的に接続されている。1次巻線41aの他端は、ブリッジ回路11の第2出力端子11eに電気的に接続されている。
励磁インダクタンス51、漏れインダクタンス52及びコンデンサ53は、LLC共振回路を構成する。
電流センサ17は、トランス41の1次巻線41aの電流I1を検出し、検出信号を制御回路20に出力する。
トランス42は、1次巻線42aと、2次巻線42bと、コア42cと、を含む。1次巻線42a及び2次巻線42bは、コア42cに巻回されている。
1次巻線42aは、励磁インダクタンス54と、漏れインダクタンス55と、を含む。1次巻線42aには、コンデンサ56が、励磁インダクタンス54及び漏れインダクタンス55と直列に設けられている。1次巻線42aの一端は、ブリッジ回路11の第3出力端子11fに電気的に接続されている。1次巻線42aの他端は、ブリッジ回路11の第4出力端子11gに電気的に接続されている。
励磁インダクタンス54、漏れインダクタンス55及びコンデンサ56は、LLC共振回路を構成する。
電流センサ18は、トランス42の1次巻線42aの電流I2を検出し、検出信号を制御回路20に出力する。
トランス43は、1次巻線43aと、2次巻線43bと、コア43cと、を含む。1次巻線43a及び2次巻線43bは、コア43cに巻回されている。
1次巻線43aは、励磁インダクタンス57と、漏れインダクタンス58と、を含む。1次巻線43aには、コンデンサ59が、励磁インダクタンス57及び漏れインダクタンス58と直列に設けられている。1次巻線43aの一端は、ブリッジ回路11の第5出力端子11hに電気的に接続されている。1次巻線43aの他端は、ブリッジ回路11の第6出力端子11iに電気的に接続されている。
励磁インダクタンス57、漏れインダクタンス58及びコンデンサ59は、LLC共振回路を構成する。
電流センサ19は、トランス43の1次巻線43aの電流I3を検出し、検出信号を制御回路20に出力する。
トランス41の2次巻線41bの一端、トランス42の2次巻線42bの一端及びトランス43の2次巻線43bの一端は、電気的に接続されている。
整流回路13は、ブリッジダイオードである。整流回路13は、ダイオードD1からダイオードD6までを含む。
ダイオードD1のアノードは、ダイオードD2のカソードに電気的に接続されている。ダイオードD3のアノードは、ダイオードD4のカソードに電気的に接続されている。ダイオードD5のアノードは、ダイオードD6のカソードに電気的に接続されている。
ダイオードD1のアノード及びダイオードD2のカソードは、トランス41の2次巻線41bの他端に電気的に接続されている。ダイオードD3のアノード及びダイオードD4のカソードは、トランス42の2次巻線42bの他端に電気的に接続されている。ダイオードD5のアノード及びダイオードD6のカソードは、トランス43の2次巻線43bの他端に電気的に接続されている。
ダイオードD1、ダイオードD3及びダイオードD5のカソードは、コンデンサ14の高電位側端に電気的に接続されている。ダイオードD2、ダイオードD4及びダイオードD6のアノードは、コンデンサ14の低電位側端に電気的に接続されている。
コンデンサ14は、整流回路13が出力する電圧を平滑する。コンデンサ14の電圧が、出力電圧Voutである。
電圧センサ15は、出力電圧Voutを検出して、検出信号を制御回路20に出力する。
電流センサ16は、出力電流Ioutを検出して、検出信号を制御回路20に出力する。
(制御の概要)
一般に、LLCコンバータでは、各トランジスタのデューティは、0.5(以降、「標準値」と称する。)とされている。制御回路20は、トランジスタQ1とトランジスタQ4とを同期(同位相且つ同デューティ)させ、トランジスタQ2とトランジスタQ3とを同期させる。同様に、制御回路20は、トランジスタQ5とトランジスタQ8とを同期させ、トランジスタQ6とトランジスタQ7とを同期させる。同様に、制御回路20は、トランジスタQ9とトランジスタQ12とを同期させ、トランジスタQ10とトランジスタQ11とを同期させる。
図2は、第1の実施の形態の電源装置の各相のトランスの1次側電流の波形の一例を示す図である。図2において、縦軸は、電流を表し、横軸は、時間を表す。
波形201は、トランス41の1次巻線41aの電流I1を示す。波形202は、トランス42の1次巻線42aの電流I2を示す。波形203は、トランス43の1次巻線43aの電流I3を示す。
部品の個体差等により、1つの相の電流が、他の相の電流よりも大きくなることがあり得る。図2に示す例では、トランス43の1次巻線43aの電流I3(波形203)が、トランス41の1次巻線41aの電流I1(波形201)及びトランス42の1次巻線42aの電流I2(波形202)よりも大きい。従って、第3相の部品の電気的ストレスが大きい。
そこで、制御回路20は、他の相よりも電流が大きい相の第1トランジスタから第4トランジスタまでのスイッチング周波数を維持したまま、第1トランジスタのデューティを標準値よりも下げる。図2に示す例では、制御回路20は、第3相アーム33のトランジスタQ9からトランジスタQ12までのスイッチング周波数を維持したまま、トランジスタQ9のデューティを標準値よりも下げる。以降、この制御を「第1制御」と称する。
図3は、第1の実施の形態の電源装置のスイッチング信号の波形の一例を示す図である。詳しくは、図3は、制御回路20が第1制御を行った場合の、トランジスタQ1からトランジスタQ12までのゲートに入力されるスイッチング信号の波形の一例を示す図である。
なお、図3では、デッドタイム、及び、各相の120度の位相差の記載を省略している。
図3(a)は、第1相アーム31のトランジスタQ1からトランジスタQ4までのゲートに入力されるスイッチング信号の波形を示す。波形211は、トランジスタQ1のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形212は、トランジスタQ2のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形213は、トランジスタQ3のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形214は、トランジスタQ4のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。
図3(b)は、第2相アーム32のトランジスタQ5からトランジスタQ8までのゲートに入力されるスイッチング信号の波形を示す。波形215は、トランジスタQ5のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形216は、トランジスタQ6のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形217は、トランジスタQ7のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形218は、トランジスタQ8のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。
図3(c)は、第3相アーム33のトランジスタQ9からトランジスタQ12までのゲートに入力されるスイッチング信号の波形を示す。波形219は、トランジスタQ9のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形220は、トランジスタQ10のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形221は、トランジスタQ11のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形222は、トランジスタQ12のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。
トランジスタQ1からトランジスタQ12までのゲートに入力されるスイッチング信号の周波数は、同じである。
トランジスタQ1のゲートに入力されるスイッチング信号(波形211)のオン期間223は、1周期224の半分である。
トランジスタQ5のゲートに入力されるスイッチング信号(波形215)のオン期間225は、1周期226の半分である。
トランジスタQ9のゲートに入力されるスイッチング信号(波形219)のオン期間227は、1周期228の半分未満である。
図4は、第1の実施の形態の電源装置の各相のトランスの1次側電流の波形の一例を示す図である。詳しくは、図4は、制御回路20が第1制御を行った場合の、各相のトランスの1次側電流の波形の一例を示す図である。図4において、縦軸は、電流を表し、横軸は、時間を表す。
波形231は、トランス41の1次巻線41aの電流I1を示す。波形232は、トランス42の1次巻線42aの電流I2を示す。波形233は、トランス43の1次巻線43aの電流I3を示す。
図4を図2と比較すると、トランス43の1次巻線43aの電流I3(波形233)が抑制され、3つの相の電流の差が小さくなっている。
これにより、電源装置1は、第3相の部品の電気的ストレスを抑制できる。
デューティを下げる対象の相は、3つの相の電流平均値よりも電流が大きい相、又は、電流が一番大きい相が例示される。
更に、制御回路20は、各トランジスタのスイッチング周波数を高くすることで、出力電圧Voutを下げることができる。以降、この制御を「第2制御」と称する。
しかし、LLC共振及びソフトスイッチングを維持するために、スイッチング周波数には上限がある。つまり、第2制御による出力電圧Voutには、下限(以降「第2制御下限電圧」と称する。)がある。
図5は、第1の実施の形態の電源装置の出力電圧-出力電流の特性の一例を示す図である。図5において、縦軸は、出力電圧Voutを表し、横軸は、出力電流Ioutを表す。
電源装置1が第2制御によって出力可能な出力電圧-出力電流の範囲は、第2制御下限電圧を示す境界線241よりも図5中の上方の領域242となる。
そこで、制御回路20は、スイッチング周波数が上限に達したら、スイッチング周波数を上限に維持したまま、トランジスタQ1(Q5、Q9)のデューティを標準値よりも下げる。以降、この制御を「第3制御」と称する。
なお、制御回路20は、第1制御の対象の相の第1スイッチング信号のデューティを、第1制御で得られたデューティと、第3制御で得られたデューティと、の内の小さい方のデューティとする。図2に示す例では、制御回路20は、第3相アームのトランジスタQ9のデューティを、第1制御で得られたデューティと、第3制御で得られたデューティと、の内の小さい方のデューティとする。
このように、電源装置1は、スイッチング周波数が上限に達したら第3制御を行うことにより、第2制御下限電圧よりも更に低い電圧を出力することができる。
図6は、第1の実施の形態の電源装置の出力電圧-デューティの特性のシミュレーション結果を示す図である。図6において、縦軸は、出力電圧Voutを表し、横軸は、デューティを表す。
図6の波形251で示すように、電源装置1は、トランジスタQ1(Q5、Q9)のデューティを標準値から下げて行くにつれて、出力電圧Voutを下げることができる。
このように、電源装置1は、スイッチング周波数が上限に達したら第3制御を行うことにより、出力電圧Voutを第2制御下限電圧よりも更に下げることができる。
再び図5を参照すると、電源装置1は、境界線241(第2制御下限電圧)よりも出力電圧Voutを下げることができる。従って、電源装置1が出力可能な出力電圧-出力電流の範囲は、領域242と、境界線241よりも図5中下方の領域243と、を合わせた領域244となる。
(制御回路の構成)
図7は、第1の実施の形態の電源装置の制御回路の構成を示す図である。
制御回路20は、スイッチング制御回路61と、デッドタイム生成回路62と、を含む。
デッドタイム生成回路62は、スイッチング制御回路61から出力される複数のスイッチング信号SSWの相補的に動作するトランジスタの信号間に任意のデッドタイムを設け、トランジスタQ1からトランジスタQ12までに出力する。
図8は、第1の実施の形態の電源装置のスイッチング制御回路の構成を示す図である。
なお、第1の実施の形態では、スイッチング制御回路61が、出力電圧Voutが目標電圧となるようにする定出力電圧制御を行う場合について説明するが、本開示はこれに限定されない。スイッチング制御回路61は、出力電流Ioutが目標電流となるようにする定出力電流制御を行うこととしても良い。
スイッチング制御回路61は、平均値演算回路71と、誤差アンプ72、73及び74と、抵抗91及び92と、可変電圧源93と、誤差アンプ94と、電圧リミッタ95と、電圧制御発振器96と、定電圧源97と、誤差アンプ98と、コンパレータ99、100及び101と、反転回路105、106及び107と、を含む。
平均値演算回路71には、トランス41の1次巻線41aの電流I1を電圧に変換した電圧VI1、トランス42の1次巻線42aの電流I2を電圧に変換した電圧VI2、及び、トランス43の1次巻線43aの電流I3を電圧に変換した電圧VI3が入力される。
平均値演算回路71は、電圧VI1から電圧VI3までの平均値の電圧V21を、誤差アンプ72から誤差アンプ74までの反転入力端子(-端子)に出力する。
誤差アンプ72の非反転入力端子(+端子)には、電圧VI1が入力される。誤差アンプ72は、電圧VI1と電圧V21との差に応じた電圧V22を、ダイオード75のアノードに出力する。
ダイオード75のカソードは、ノードN1に電気的に接続されている。
誤差アンプ73の非反転入力端子(+端子)には、電圧VI2が入力される。誤差アンプ73は、電圧VI2と電圧V21との差に応じた電圧V23を、ダイオード76のアノードに出力する。
ダイオード76のカソードは、ノードN2に電気的に接続されている。
誤差アンプ74の非反転入力端子(+端子)には、電圧VI3が入力される。誤差アンプ74は、電圧VI3と電圧V21との差に応じた電圧V24を、ダイオード77のアノードに出力する。
ダイオード77のカソードは、ノードN3に電気的に接続されている。
抵抗91の一端には、出力電圧Voutが入力される。抵抗91の他端は、抵抗92の一端に電気的に接続されている。抵抗92の他端は、基準電位に電気的に接続されている。
なお、定出力電流制御の場合には、抵抗91の一端には、出力電流Ioutを電圧に変換した電圧VIoutが入力される。
抵抗91の他端及び抵抗92の一端は、誤差アンプ94の非反転入力端子(+端子)に電気的に接続されている。抵抗91及び抵抗92は、出力電圧Voutを分圧した電圧V31を、誤差アンプ94の非反転入力端子(+端子)に出力する。
可変電圧源93は、出力電圧Voutの目標電圧に応じた指令値電圧Vo-refを、誤差アンプ94の反転入力端子(-端子)に出力する。
なお、出力電流制御の場合には、可変電圧源93は、出力電流Ioutの目標電流に応じた電圧を、誤差アンプ94の反転入力端子(-端子)に出力する。
誤差アンプ94は、電圧V31と指令値電圧Vo-refとの差に応じた電圧VE1を、電圧リミッタ95、及び、誤差アンプ98の非反転入力端子(+端子)に出力する。
電圧リミッタ95は、電圧VE1を電圧リミッタ下限電圧Vfminから電圧リミッタ上限電圧Vfmaxまでの範囲に制限した電圧V32を、電圧制御発振器96に出力する。
電圧リミッタ95は、電圧制御発振器96の発振周波数を、LLC共振回路の下限周波数から上限周波数までの範囲に収めるためのものである。電圧リミッタ下限電圧Vfminから電圧リミッタ上限電圧Vfmaxまでの範囲は、電圧VE1が変化する範囲よりも狭いものとする。
電圧制御発振器96は、電圧V32に応じた周波数の三角波信号Vtri1、Vtri2及びVtri3を、コンパレータ99の非反転入力端子(+端子)、コンパレータ100の非反転入力端子(+端子)、及び、コンパレータ101の非反転入力端子(+端子)に、夫々出力する。
電圧制御発振器96は、三角波信号Vtri1と三角波信号Vtri2との間の位相差を120°とする。電圧制御発振器96は、三角波信号Vtri2と三角波信号Vtri3との間の位相差を120°とする。
電圧制御発振器96は、電圧V32が高いほど、三角波信号Vtri1、Vtri2及びVtri3の周波数を高くし、電圧V32が低いほど、三角波信号Vtri1、Vtri2及びVtri3の周波数を低くする。
三角波信号Vtri1、Vtri2及びVtri3の周波数は、電圧V32が電圧リミッタ下限電圧Vfminである場合に、最小となる。三角波信号Vtri1、Vtri2及びVtri3の周波数は、電圧V32が電圧リミッタ上限電圧Vfmaxである場合に、最大となる。
電圧制御発振器96は、三角波信号Vtri1、Vtri2及びVtri3の各々を、0Vを中心として正方向及び負方向に変化させる。
定電圧源97は、電圧Vfmax-refを、誤差アンプ98の反転入力端子(-端子)に出力する。
なお、電圧Vfmax-refは、電圧リミッタ上限電圧Vfmaxと同じとする。
誤差アンプ98は、電圧VE1と電圧Vfmax-refとの差に応じた電圧VE2を、ダイオード78からダイオード80までのアノードに出力する。
ダイオード78のカソードは、ノードN1に電気的に接続されている。
ノードN1の電圧は、電圧V22と電圧VE2との内の高い方の電圧となる。
ダイオード79のカソードは、ノードN2に電気的に接続されている。
ノードN2の電圧は、電圧V23と電圧VE2との内の高い方の電圧となる。
ダイオード80のカソードは、ノードN3に電気的に接続されている。
ノードN3の電圧は、電圧V24と電圧VE2との内の高い方の電圧となる。
コンパレータ99の反転入力端子(-端子)には、ノードN1の電圧が入力される。
コンパレータ99は、三角波信号Vtri1の電圧がノードN1の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V33を出力する。コンパレータ99は、ノードN1の電圧が三角波信号Vtri1の電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V33を出力する。
例えば、電圧V22は、電流I1が電流I1から電流I3までの平均値よりも小さい場合(第1相が第1制御の対象ではない場合)、低くなる。つまり、コンパレータ99は、三角波信号Vtri1と電圧VE2とを比較する。
図9は、第1の実施の形態の電源装置のスイッチング制御回路の波形の一例を示す図である。詳しくは、図9は、電流I1が電流I1から電流I3までの平均値よりも小さい場合(第1相が第1制御の対象ではない場合)、又は、電流I1より電流I2又は電流I3の方が大きい場合の、ノードN1の電圧(誤差アンプ98が出力する電圧VE2)と、電圧制御発振器96が出力する三角波信号Vtri1と、の波形を示す図である。
波形261は、ノードN1の電圧(誤差アンプ98が出力する電圧VE2)を示す。波形262は、三角波信号Vtri1を示す。先に説明したように、三角波信号Vtri1は、0Vを中心として、正方向及び負方向に変化する。
タイミングt10までは、誤差アンプ94が出力する電圧VE1が電圧Vfmax-refよりも低いものとする。この場合、波形261で示すように、ノードN1の電圧(誤差アンプ98が出力する電圧VE2)は、0Vとなる。従って、コンパレータ99が出力する電圧V33のデューティは、標準値(0.5)となる。
タイミングt10において、誤差アンプ94が出力する電圧VE1が電圧Vfmax-refよりも高くなると、ノードN1の電圧(誤差アンプ98が出力する電圧VE2)は、電圧VE1の上昇に応じて、0Vから上昇して行く。従って、コンパレータ99が出力する電圧V33のデューティは、標準値から小さくなって行く。
再び図8を参照する。例えば、電圧V22は、電流I1が電流I1から電流I3までの平均値よりも大きい場合(第1相が第1制御の対象である場合)、高くなる。つまり、コンパレータ99は、電圧V22が電圧VE2よりも高い場合、三角波信号Vtri1と電圧V22とを比較する。従って、電圧V33のデューティは、下がることになる。
コンパレータ99が出力する電圧V33は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ1及びトランジスタQ4のゲートに出力される。
スイッチング制御回路61は、トランジスタQ1とトランジスタQ4とを同期させることとすると、コンパレータ99が出力する電圧V33をトランジスタQ1とトランジスタQ4とで共用することができる。つまり、スイッチング制御回路61は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
反転回路105は、電圧V33を論理反転した電圧V39を出力する。
反転回路105が出力する電圧V39は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ2及びトランジスタQ3のゲートに出力される。
スイッチング制御回路61は、トランジスタQ2とトランジスタQ3とを同期させることとすると、反転回路105が出力する電圧V39をトランジスタQ2とトランジスタQ3とで共用することができる。つまり、スイッチング制御回路61は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
コンパレータ100の反転入力端子(-端子)には、ノードN2の電圧が入力される。
コンパレータ100は、三角波信号Vtri2の電圧がノードN2の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V34を出力する。コンパレータ100は、ノードN2の電圧が三角波信号Vtri2の電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V34を出力する。
例えば、電圧V23は、電流I2が電流I1から電流I3までの平均値よりも小さい場合(第2相が第1制御の対象ではない場合)、低くなる。つまり、コンパレータ100は、三角波信号Vtri2と電圧VE2とを比較する。
例えば、電圧V23は、電流I2が電流I1から電流I3までの平均値よりも大きい場合(第2相が第1制御の対象である場合)、高くなる。つまり、コンパレータ100は、電圧V23が電圧VE2よりも高い場合、三角波信号Vtri2と電圧V23とを比較する。従って、電圧V34のデューティは、下がることになる。
コンパレータ100が出力する電圧V34は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ5及びトランジスタQ8のゲートに出力される。
スイッチング制御回路61は、トランジスタQ5とトランジスタQ8とを同期させることとすると、コンパレータ100が出力する電圧V34をトランジスタQ5とトランジスタQ8とで共用することができる。つまり、スイッチング制御回路61は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
反転回路106は、電圧V34を論理反転した電圧V40を出力する。
反転回路106が出力する電圧V40は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ6及びトランジスタQ7のゲートに出力される。
スイッチング制御回路61は、トランジスタQ6とトランジスタQ7とを同期させることとすると、反転回路106が出力する電圧V40をトランジスタQ6とトランジスタQ7とで共用することができる。つまり、スイッチング制御回路61は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
コンパレータ101の反転入力端子(-端子)には、ノードN3の電圧が入力される。
コンパレータ101は、三角波信号Vtri3の電圧がノードN3の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V35を出力する。コンパレータ101は、ノードN3の電圧が三角波信号Vtri3の電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V35を出力する。
例えば、電圧V24は、電流I3が電流I1から電流I3までの平均値よりも小さい場合(第3相が第1制御の対象ではない場合)、低くなる。つまり、コンパレータ101は、三角波信号Vtri3と電圧VE2とを比較する。
例えば、電圧V24は、電流I3が電流I1から電流I3までの平均値よりも大きい場合(第3相が第1制御の対象である場合)、又は、電流I1から電流I3までの中で最大値の場合、高くなる。つまり、コンパレータ101は、電圧V24が電圧VE2よりも高い場合、三角波信号Vtri3と電圧V24とを比較する。従って、電圧V35のデューティは、下がることになる。
コンパレータ101が出力する電圧V35は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ9及びトランジスタQ12のゲートに出力される。
スイッチング制御回路61は、トランジスタQ9とトランジスタQ12とを同期させることとすると、コンパレータ101が出力する電圧V35をトランジスタQ9とトランジスタQ12とで共用することができる。つまり、スイッチング制御回路61は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
反転回路107は、電圧V35を論理反転した電圧V41を出力する。
反転回路107が出力する電圧V41は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ10及びトランジスタQ11のゲートに出力される。
スイッチング制御回路61は、トランジスタQ10とトランジスタQ11とを同期させることとすると、反転回路107が出力する電圧V41をトランジスタQ10とトランジスタQ11とで共用することができる。つまり、スイッチング制御回路61は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
(まとめ)
以上説明したように、スイッチング制御回路61は、3相の電流平均値よりも電流が大きい相(又は、電流が一番大きい相)のデューティを下げる第1制御を行う。
これにより、電源装置1は、電流が大きい相の電流を下げることができる。従って、電源装置1は、回路を大型化することなく、電気的ストレスを抑制することができる。
更に、スイッチング制御回路61は、出力電圧Voutを下げる場合に、各トランジスタのスイッチング周波数が上限以下の場合は、スイッチング周波数を高くする第2制御を行う。そして、スイッチング制御回路61は、各トランジスタのスイッチング周波数が上限に達した場合は、スイッチング周波数を維持したまま、トランジスタQ1(Q5、Q9)のデューティを標準値よりも下げる第3制御を行う。
これにより、電源装置1は、制御を煩雑にすることなく、出力電圧Voutを第2制御下限電圧よりも更に下げることができる。
スイッチング制御回路61は、トランジスタQ4(Q8、Q12)のデューティを、トランジスタQ1(Q5、Q9)のデューティと同じにすると好ましい。
これにより、例えば、スイッチング制御回路61は、1つのスイッチング信号(図8の電圧V33)を、トランジスタQ1とトランジスタQ4とで共用することができる。つまり、スイッチング制御回路61は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
(付記)
スイッチング制御回路61は、第2制御と第3制御との切り換えの際に、ヒステリシスを設けても良い。例えば、誤差アンプ94(図8参照)をヒステリシスコンパレータに置き換えても良い。
これにより、スイッチング制御回路61は、第2制御と第3制御とが頻繁に切り換わることを抑制することができる。
スイッチング制御回路61は、第1制御、又は、第3制御の場合に、PSM制御(非特許文献1参照)を行うこととしても良い。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態の構成要素のうち、第1の実施の形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(電源装置の全体構成)
第2の実施の形態の電源装置の全体構成は、第1の実施の形態の電源装置1(図1参照)と同様であるので、図示及び説明を省略する。
(制御の概要)
第1の実施の形態では、制御回路は、トランジスタQ1(Q5、Q9)とトランジスタQ4(Q8、Q12)とを同期(同位相且つ同デューティ)させ、トランジスタQ2(Q6、Q10)とトランジスタQ3(Q7、Q11)とを同期させた。
トランス41、42及び43の1次側回路の電流は、トランジスタQ1(Q5、Q9)がオフ状態からオン状態へ変化するとき及びトランジスタQ3(Q7、Q11)がオフ状態からオン状態に変化するときに、大きく変化する。
先に図3(c)で示した波形219から波形222まででは、トランス43の1次側回路の出力電流が大きく変化するタイミングが、制御の1周期228の前半に偏っている。従って、コンデンサ14(図1参照)に大きなリップル電流が流れる可能性がある。
そこで、第2の実施の形態では、制御回路は、トランジスタQ1(Q5、Q9)のデューティを下げるとともに、トランジスタQ3(Q7、Q11)のデューティも下げる。
なお、制御回路は、トランジスタQ1(Q5、Q9)のデューティとトランジスタQ3(Q7、Q11)のデューティとを同じにすると好ましい。これにより、制御回路は、後述するように、スイッチング信号の生成が容易になる。
図10は、第2の実施の形態の電源装置のスイッチング信号の波形の一例を示す図である。詳しくは、図10は、制御回路が第1制御を行った場合の、トランジスタQ1からトランジスタQ12までのゲートに入力されるスイッチング信号の波形の一例を示す図である。
なお、図10では、デッドタイム、及び、各相の120度の位相差の記載を省略している。
図10(a)は、第1相アーム31のトランジスタQ1からトランジスタQ4までのゲートに入力されるスイッチング信号の波形を示す。波形271は、トランジスタQ1のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形272は、トランジスタQ2のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形273は、トランジスタQ3のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形274は、トランジスタQ4のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。
図10(b)は、第2相アーム32のトランジスタQ5からトランジスタQ8までのゲートに入力されるスイッチング信号の波形を示す。波形275は、トランジスタQ5のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形276は、トランジスタQ6のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形277は、トランジスタQ7のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形278は、トランジスタQ8のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。
図10(c)は、第3相アーム33のトランジスタQ9からトランジスタQ12までのゲートに入力されるスイッチング信号の波形を示す。波形279は、トランジスタQ9のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形280は、トランジスタQ10のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形281は、トランジスタQ11のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形282は、トランジスタQ12のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。
トランジスタQ1からトランジスタQ12までのゲートに入力されるスイッチング信号の周波数は、同じである。
トランジスタQ1のゲートに入力されるスイッチング信号(波形271)のオン期間283は、1周期284の半分である。
トランジスタQ5のゲートに入力されるスイッチング信号(波形275)のオン期間285は、1周期286の半分である。
トランジスタQ9のゲートに入力されるスイッチング信号(波形279)のオン期間287は、1周期288の半分未満である。
図10(c)を図3(c)と比較すると、トランジスタQ11のゲートに入力されるスイッチング信号(波形281)のオン期間289は、図3(c)でトランジスタQ11のゲートに入力されるスイッチング信号(波形221)のオン期間229よりも、短い。
これにより、制御回路は、トランジスタQ1の立ち上がりと、トランジスタQ3の立ち上がりと、を交互(位相差180°の場合、等間隔)にできるので、トランス41、42及び43の1次側電流が大きく変化するタイミングをずらすことができる。従って、電源装置1は、コンデンサ14に流れるリップル電流を抑制できる。
なお、制御回路は、トランジスタQ1の位相とトランジスタQ3の位相との間の位相差を180°にすると好ましい。これにより、制御回路は、後述するように、スイッチング信号の生成が容易となる。
(制御回路の構成)
第2の実施の形態の制御回路の全体構成は、第1の実施の形態の制御回路20(図7参照)と同様であるので、図示及び説明を省略する。
図11は、第2の実施の形態の電源装置のスイッチング制御回路の構成を示す図である。
なお、第2の実施の形態では、スイッチング制御回路63が、出力電圧Voutが目標電圧となるようにする定出力電圧制御を行う場合について説明するが、本開示はこれに限定されない。スイッチング制御回路63は、出力電流Ioutが目標電流となるようにする定出力電流制御を行うこととしても良い。
スイッチング制御回路63は、スイッチング制御回路61(図8参照)と比較して、電圧制御発振器96に代えて、電圧制御発振器131を含む。また、スイッチング制御回路63は、スイッチング制御回路61と比較して、コンパレータ102、103及び104と、反転回路108、109及び110と、を更に含む。
電圧制御発振器131は、三角波信号Vtri1を、コンパレータ99の非反転入力端子(+端子)に出力する。
電圧制御発振器131は、三角波信号Vtri1を反転した三角波信号Vtri1_nを、コンパレータ100の非反転入力端子(+端子)に出力する。
電圧制御発振器131は、三角波信号Vtri2を、コンパレータ101の非反転入力端子(+端子)に出力する。
電圧制御発振器131は、三角波信号Vtri2を反転した三角波信号Vtri2_nを、コンパレータ102の非反転入力端子(+端子)に出力する。
電圧制御発振器131は、三角波信号Vtri3を、コンパレータ103の非反転入力端子(+端子)に出力する。
電圧制御発振器131は、三角波信号Vtri3を反転した三角波信号Vtri3_nを、コンパレータ104の非反転入力端子(+端子)に出力する。
コンパレータ99は、三角波信号Vtri1の電圧がノードN1の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V33を出力する。コンパレータ99は、ノードN1の電圧が三角波信号Vtri1の電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V33を出力する。
コンパレータ99が出力する電圧V33は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ3のゲートに出力される。
反転回路105は、電圧V33を論理反転した電圧V39を出力する。
反転回路105が出力する電圧V39は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ4のゲートに出力される。
コンパレータ100は、三角波信号Vtri1_nの電圧がノードN1の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V34を出力する。コンパレータ100は、ノードN1の電圧が三角波信号Vtri1_nの電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V34を出力する。
コンパレータ100が出力する電圧V34は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ1のゲートに出力される。
反転回路106は、電圧V34を論理反転した電圧V40を出力する。
反転回路106が出力する電圧V40は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ2のゲートに出力される。
図12は、第2の実施の形態の電源装置のスイッチング制御回路の波形の一例を示す図である。詳しくは、図12は、電流I1が電流I1から電流I3までの平均値よりも小さい場合(第1相が第1制御の対象ではない場合)、又は、電流I1より電流I2又は電流I3の方が大きい場合の、ノードN1の電圧(誤差アンプ98が出力する電圧VE2)と、電圧制御発振器131が出力する三角波信号Vtri1及びVtri1_nと、トランジスタQ1のゲートに入力されるスイッチング信号と、トランジスタQ3のゲートに入力されるスイッチング信号と、の波形を示す図である。
波形291は、ノードN1の電圧(誤差アンプ98が出力する電圧VE2)を示す。波形292は、三角波信号Vtri1_nを示す。波形293は、三角波信号Vtri1を示す。三角波信号Vtri1_n及びVtri1は、0Vを中心として、正方向及び負方向に変化する。
波形294は、トランジスタQ1のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。波形295は、トランジスタQ3のゲートに入力されるスイッチング信号を示す。
タイミングt20までは、誤差アンプ94が出力する電圧VE1が電圧Vfmax-refよりも低いものとする。この場合、波形291で示すように、ノードN1の電圧(誤差アンプ98が出力する電圧VE2)は、0Vとなる。従って、波形294で示すように、トランジスタQ1のゲートに入力されるスイッチング信号のデューティは、標準値(0.5)となる。一方、波形295で示すように、トランジスタQ3のゲートに入力されるスイッチング信号のデューティは、標準値となるとともに、波形294と180°位相がずれる。
タイミングt20において、誤差アンプ94が出力する電圧VE1が電圧Vfmax-refよりも高くなると、ノードN1の電圧(誤差アンプ98が出力する電圧VE2)は、電圧VE1の上昇に応じて、0Vから上昇して行く。従って、波形294で示すように、トランジスタQ1のゲートに入力されるスイッチング信号のデューティは、標準値(0.5)未満となる。一方、波形295で示すように、トランジスタQ3のゲートに入力されるスイッチング信号のデューティは、標準値未満となるとともに、波形294と180°位相がずれる。
再び図11を参照する。コンパレータ101は、三角波信号Vtri2の電圧がノードN2の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V35を出力する。コンパレータ101は、ノードN2の電圧が三角波信号Vtri2の電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V35を出力する。
コンパレータ101が出力する電圧V35は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ7のゲートに出力される。
反転回路107は、電圧V35を論理反転した電圧V41を出力する。
反転回路107が出力する電圧V41は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ8のゲートに出力される。
コンパレータ102は、三角波信号Vtri2_nの電圧がノードN2の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V36を出力する。コンパレータ102は、ノードN2の電圧が三角波信号Vtri2_nの電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V36を出力する。
コンパレータ102が出力する電圧V36は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ5のゲートに出力される。
反転回路108は、電圧V36を論理反転した電圧V42を出力する。
反転回路108が出力する電圧V42は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ6のゲートに出力される。
コンパレータ103は、三角波信号Vtri3の電圧がノードN3の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V37を出力する。コンパレータ103は、ノードN3の電圧が三角波信号Vtri3の電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V37を出力する。
コンパレータ103が出力する電圧V37は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ11のゲートに出力される。
反転回路109は、電圧V37を論理反転した電圧V43を出力する。
反転回路109が出力する電圧V43は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ12のゲートに出力される。
コンパレータ104は、三角波信号Vtri3_nの電圧がノードN3の電圧よりも高い場合には、ハイレベルの電圧V38を出力する。コンパレータ104は、ノードN3の電圧が三角波信号Vtri3_nの電圧よりも高い場合には、ローレベルの電圧V38を出力する。
コンパレータ104が出力する電圧V38は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ9のゲートに出力される。
反転回路110は、電圧V38を論理反転した電圧V44を出力する。
反転回路110が出力する電圧V44は、デッドタイム生成回路62を介して、トランジスタQ10のゲートに出力される。
(まとめ)
第2の実施の形態の電源装置は、第1の実施の形態の電源装置1と同様の効果に加えて、次の効果を奏する。
第2の実施の形態では、スイッチング制御回路63は、トランジスタQ1(Q5、Q9)のデューティを下げるとともに、トランジスタQ3(Q7、Q11)のデューティも下げる。
これにより、スイッチング制御回路63は、トランジスタQ1(Q5、Q9)の立ち上がりと、トランジスタQ3(Q7、Q11)の立ち上がりと、を交互(位相差180°の場合、等間隔)にできるので、トランス41、42及び43の1次側電流が大きく変化するタイミングをずらすことができる。
従って、電源装置は、コンデンサ14に流れるリップル電流を抑制できる。
スイッチング制御回路63は、トランジスタQ3(Q7、Q11)のゲートに入力されるスイッチング信号のデューティを、トランジスタQ1(Q5、Q9)のゲートに入力されるスイッチング信号のデューティと同じにすると好ましい。
これにより、スイッチング制御回路63は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
スイッチング制御回路63は、トランジスタQ1(Q5、Q9)の位相とトランジスタQ3(Q7、Q11)の位相との間の位相差を180°にすると好ましい。
これにより、スイッチング制御回路63は、スイッチング信号の生成が容易となり、制御が容易となる。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。