JP7704004B2 - 電流遮断部及びその組立て方法 - Google Patents
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Description
しかし、分割ケースの内部に組み込みスペースを設けると、第1及び第2可動接点の移動径路の一部だけに消弧装置を配置することができず、遮断性能が低下するおそれがある。
また、本発明に係る電流遮断部の組立て方法によると、ケースの内部に可動接触子の組み込みスペースを設けずに電流遮断部を組み立てることができるので、可動接触子の第1及び第2可動接点の移動径路の全域に一対の消弧装置を配置することができる。
図1は、本発明に係る1実施形態の回路遮断器1を示すものであり、開閉ハンドル2、トグル式の開閉機構3、過電流引外し装置4及び電流遮断部5を備えており、電流遮断部5は、主回路の各相に対応して設けられている。回路遮断器1は、開閉ハンドル2のON/OFF操作により開閉機構3を介して各相の電流遮断部5を開閉動作する。
図2から図8は、2点切り方式の電流遮断部5の詳細な構造を示すものである。
図2は、電流遮断部5の筐体である遮断部ケース6を示すものであり、遮断部ケース6は、幅方向に分割可能な第1分割ケース7及び第2分割ケース8で構成されている。また、図3に示すように、遮断部ケース6の内部には、電源側固定接触子9、負荷側固定接触子10、可動子ユニット11、電源側消弧部12及び負荷側消弧部13が収納されている。
次に、本実施形態の電流遮断部5の動作について、図3を参照して説明する。
主回路の通電中に過電流が流れて回路遮断器1の過負荷引外し装置4が作動すると、開閉機構3のトリップ動作により連結シャフトを介して電流遮断部5を構成する可動子ユニット11の可動子ホルダ20が時計回りに回動する。可動子ホルダ20の回動により、可動接触子21の第1可動接点21aが電源側固定接触子9の固定接点9bから開離して開極状態となり、第2可動接点21bが負荷側固定接触子10の固定接点10aから開離して開極状態となる。そして、第1可動接点21a及び固定接点9bの間と、第2可動接点21b及び固定接点10aの間にアークが発生する。
次に、本実施形態の電流遮断部5の組立て方法について、図2、図3、図9(a)~(c)及び図10(a),(b)を参照して説明する。
先ず、図9(a)に示すように、第1分割ケース7の周壁7c,7d側に電源側固定接触子9を配置し、周壁7b,7e側に負荷側固定接触子10を配置する。
次に、本実施形態の電流遮断部5の効果を説明する。先ず、本実施形態の電流遮断部5を組立てる際には、第1分割ケース7に配置される可動接触子21の第1及び第2可動接点21a,21bを、周壁7bの凹状部14a及び周壁7dの凹状部14bに退避させておくことで、第1分割ケース7の内部に可動接点用の組込みスペースを設ける必要がない。このため、第1及び第2可動接点21a,21bの移動径路R1,R2に電源側消弧部12及び負荷側消弧部13を配置することができるので、遮断性能を向上させることができる。
図11は、比較例の電流遮断部30を示すものである。
比較例の電流遮断部30を構成する第1分割ケース31の周壁31b,31dには、本実施形態で示した凹状部が形成されていない。このため、第1可動接点21a及び第2可動接点21bを、第1分割ケース31の内側から退避させることができないので、電源側消弧部32及び負荷側消弧部33を配置するスペースの他に、可動子ユニット11の第1可動接点21a側及び第2可動接点21b側の組込みスペースS1,S2を設ける必要がある。このように、第1分割ケース31の内部に組込みスペースS1,S2を設けることで、電源側消弧部32及び負荷側消弧部33は、全ての消弧グリッド23にグリッド腕部23b,23cを設けることができず、第1可動接点21a及び第2可動接点21bの移動径路の一部にしか、アブレーションガスが発生する消弧部材32a,33aを設けることができない。したがって、比較例の電流遮断部30は、遮断性能が低下する可能性がある。
2 開閉ハンドル
3 開閉機構
4 過電流引外し装置
5 電流遮断部
6 遮断部ケース(ケース)
7 第1分割ケース
7a 側壁
7b~7e 周壁
8 第2分割ケース
8a 側壁
8b~8e 周壁
9 電源側固定接触子
9b 固定接点(電源側固定接点)
10 負荷側固定接触子
10a 固定接点(負荷側固定接点)
11 可動子ユニット
12 電源側消弧部
13 負荷側消弧部
14a 凹状部(第1凹状部)
14b 凹状部(第2凹状部)
15a,15b ガイド壁
16a,16b 貫通孔
17a,17b ガイド壁
18a,18b 貫通孔
19a,19b 凸状部
20 可動子ホルダ
20a,20b 付勢バネ
21 可動接触子
21a 第1可動接点
21b 第2可動接点
22a,22b 貫通孔
23 消弧グリッド
23a グリッド本体
23b,23c グリッド腕部
24a,24b 消弧部材
24a1,24b1 腕挿入孔
25 支持板
R1 第1可動接点の移動径路
R2 第2可動接点の移動径路
Claims (7)
- ケースに、電源側固定接点を有する電源側固定接触子と、負荷側固定接点を有する負荷側固定接触子と、前記電源側固定接点及び前記負荷側固定接点に接離する第1可動接点及び第2可動接点を両端に設けた可動接触子と、前記可動接触子を回動させる可動子ホルダと、前記電源側固定接点及び前記第1可動接点の間で発生したアークを消弧する電源側消弧部と、前記負荷側固定接点及び前記第2可動接点の間で発生したアークを消弧する負荷側消弧部と、が収納されている2点切り方式の電流遮断部において、
前記ケースは、互いが対向する側壁と、当該側壁の縁部から立ち上がる周壁とを備え、幅方向に着脱自在に分割された第1分割ケース及び第2分割ケースで構成されており、
前記第1分割ケースには、前記第1可動接点の移動径路の延長線上の前記周壁に、前記第1可動接点が移動可能な第1凹状部が形成されており、前記第2可動接点の移動径路の延長線上の前記周壁に、前記第2可動接点が移動可能な第2凹状部が形成されていることを特徴とする電流遮断部。 - 前記電源側消弧部は前記第1可動接点の移動径路の全域に配置され、前記負荷側消弧部は前記第2可動接点の移動径路の全域に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電流遮断部。
- 前記電源側消弧部は、グリッド本体から前記第1可動接点の移動径路の両側に一対のグリッド腕部が延在し、前記第1可動接点の移動径路に沿って層状に配置された消弧グリッドを備えており、
前記負荷側消弧部は、グリッド本体から前記第2可動接点の移動径路の両側に一対のグリッド腕部が延在し、前記第2可動接点の移動径路に沿って層状に配置された消弧グリッドを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電流遮断部。 - 前記電源側消弧部及び前記負荷側消弧部は、前記消弧グリッドの前記一対のグリッド腕部を囲って前記第1可動接点及び第2可動接点の移動径路の両側に配置されてアブレーションガスを発生する一対の消弧部材を備えていることを特徴とする請求項3記載の電流遮断部。
- 前記電源側消弧部の前記一対の消弧部材は、前記電源側固定接点から前記第1凹状部が形成されている前記周壁まで延在して配置されており、
前記負荷側消弧部の前記一対の消弧部材は、前記負荷側固定接点から前記第2凹状部が形成されている前記周壁まで延在して配置されていることを特徴とする請求項4記載の電流遮断部。 - 請求項1から請求項5の何れか1項に記載されている電流遮断部の組立て方法であって、
前記第1分割ケースに、前記電源側固定接触子及び前記負荷側固定接触子を組み込む第1の組立てステップと、
前記第1分割ケースに、前記可動接触子及び可動子ホルダを組み込み、前記第1可動接点が前記第1凹状部に移動し、前記第2可動接点が前記第2凹状部に移動するように、前記可動子ホルダを保持する第2の組立てステップと、
前記第1分割ケースに、前記電源側消弧部及び前記負荷側消弧部を組み込む第3の組立てステップと、
前記可動子ホルダを回動させて前記第1可動接点及び前記第2可動接点を前記第1分割ケースの内部に移動させる第4の組立てステップと、
前記第1分割ケースの前記周壁と前記第2分割ケースの前記周壁とを突き合わせて固定する第5の組立てステップと、を備えていることを特徴とする電流遮断部の組立て方法。 - 前記第5の組立てステップにおいて、前記第1分割ケースの前記周壁に形成した前記第1凹状部に、前記第2分割ケースの前記周壁に形成した第1凸状部を嵌め込み、前記第1分割ケースの前記周壁に形成した前記第2凹状部に、前記第2分割ケースの前記周壁に形成した第2凸状部を嵌め込むことを特徴とする請求項6記載の電流遮断部の組立て方法。
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| JP4356267B2 (ja) | 2001-05-28 | 2009-11-04 | 富士電機機器制御株式会社 | 配線用回路しゃ断器 |
| JP2012146648A (ja) | 2011-01-06 | 2012-08-02 | General Electric Co <Ge> | 回路遮断装置および組み立て方法 |
| JP2015053111A (ja) | 2013-09-05 | 2015-03-19 | 三菱電機株式会社 | 回路遮断器 |
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2021
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