JP7696136B2 - ポリアリーレンエーテルケトン樹脂及びその製造方法、並びに成形体 - Google Patents
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また、ハイドロキノンの代わりに、4,4’-ジヒドロキシベンゾフェノンを使用することで製造される、1つの繰り返し単位中にエーテル基、ケトン基を1つずつ持つポリエーテルケトン樹脂(以下「PEK樹脂」と略すことがある。)や、1つの繰り返し単位中に1つのエーテル基、2つのケトン基を有するポリエーテルケトンケトン樹脂(以下「PEKK樹脂」と略すことがある。)もある。
芳香族求電子置換型溶液重縮合反応を用いた例として、4-フェノキシ安息香酸クロリドをフッ化水素-三フッ化ホウ素の存在下で反応させる方法によるPEK樹脂(例えば、特許文献2参照)、テレフタル酸クロリドとジフェニルエーテルをルイス酸の存在下で反応させる方法によるPEKK樹脂(例えば、特許文献3参照)、4-フェノキシ安息香酸をメタンスルホン酸と五酸化二リンの混合物存在下で反応させる方法によるPEK樹脂(例えば、特許文献4参照)等がある。
[1]下記一般式(1-1)、(2-1)及び(3-1)で表される繰り返し単位を有するポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
[2]前記繰り返し単位(1-1)と(3-1)の合計モル量と、前記繰り返し単位(2-1)のモル量との割合が、モル比で、(1-1)+(3-1):(2-1)=95:5~40:60の範囲である、前記[1]に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
[3]下記一般式(1-2)で表されるモノマー(1-2)と、下記一般式(2-2)で表されるモノマー(2-2)と、下記一般式(3-2)で表されるモノマー(3-2)とを、有機スルホン酸及び五酸化二リンの存在下で反応させる、前記[1]または[2]に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
[4]前記モノマー(1-2)が下記モノマー(1-2-A)であり、前記モノマー(2-2)が下記モノマー(2-2-A)であり、前記モノマー(3-2)が下記モノマー(3-2-A)である、前記[3]に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
本発明のPAEK樹脂は、下記一般式(1-1)、(2-1)及び(3-1)で表される繰り返し単位を有する。
また、上記繰り返し単位(1-1)、(2-1)、及び(3-1)は、全て置換基がパラ位に配置されている構造となっており、このような繰り返し単位(1-1)、(2-1)、及び(3-1)を有する本発明のPAEK樹脂は、下記実施例でも示す通り、結晶化する時間(結晶化時間)を短くすることができる。
ところで、一般に、結晶性熱可塑性樹脂の場合、ガラス転移温度まで冷却しなくても、樹脂が結晶化して固化すれば脱型できる。したがって、溶融状態から結晶状態にする結晶化速度が生産性を左右する。例えば、結晶化速度が遅い(=固化までに時間がかかる)場合には、金型からの離型性が悪化することに加え、長い成形時間サイクルを要することから生産性が悪化する。このため、熱可塑性樹脂の成形(特に射出成形)において、結晶化速度の向上(結晶化時間を短くすること)による成形サイクルの短縮要求は大きい。
本発明によれば、PAEK樹脂の結晶化時間を短くすることができる。結晶化時間が早くなれば、冷却時間が短縮され成形加工性が向上する。したがって、本発明によれば、成形加工性の向上が図れるPAEK樹脂の提供が可能となる。
尚、結晶化時間は、例えば、示差走査熱量計(Flash DSC)による等温結晶化時間を測定することにより求めることができる。具体的には、例えば、樹脂を溶融した後、所定の温度まで急冷(数1000K/s)して、その温度で等温保持した際の結晶化にかかる時間を測定する。
この割合を調整することで、本発明のPAEK樹脂のガラス転移温度(Tg)を120℃以上、より好ましくは140℃以上に調整することができる。より具体的には、120~165℃、好ましくは125~160℃、より好ましくは140~155℃に調整することができる。
また、本発明のPAEK樹脂の結晶融点(Tm)を350℃以下に調整することができる。より具体的には、280~350℃、好ましくは300~350℃、より好ましくは310~349℃に調整することができる。
繰り返し単位(1-1)及び(3-1)と繰り返し単位(2-1)との割合を最適化することで、耐熱性、及び成形加工性に優れるPAEK樹脂とすることができる。
本発明のPAEK樹脂の製造方法の一の態様は、下記一般式(1-2)で表されるモノマー(1-2)と、下記一般式(2-2)で表されるモノマー(2-2)と、下記一般式(3-2)で表されるモノマー(3-2)とを、有機スルホン酸及び五酸化二リンの存在下で反応させる、PAEK樹脂の製造方法である。
上記モノマー(2-2)としては、例えば4-フェノキシ安息香酸(ma=0)、4-(4-フェノキシフェノキシ)安息香酸(ma=1)、4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸(ma=2)等が挙げられる。
上記モノマー(3-2)としては、ジフェニルエーテル(n=0)、1、4-ジフェノキシベンゼン(n=1)、4,4’-オキシビス(フェノキシベンゼン)(n=2)が挙げられる。
この場合、例えば、有機スルホン酸及び五酸化二リンの混合液に、上記モノマー(1-2)、上記モノマー(2-2)及び上記モノマー(3-2)を添加し、混合し、昇温させてから、例えば、40~100℃、より好ましくは60~90℃、さらに好ましくは60~80℃で1~100時間、一括して反応させることで、PAEK樹脂を製造することができる。
本発明のPAEK樹脂の製造において、有機スルホン酸(例えば、特にメタンスルホン酸)及び五酸化二リンを用いることにより、良好な特性を示すPAEK樹脂を製造することができる。例えば、有機スルホン酸と五酸化二リンを用いる代わりに、無水塩化アルミニウムを用いてPAEK樹脂を製造しようとすると、重合速度が速すぎて、ポリマーシーケンスの制御が困難になる。
本発明に係るPAEK樹脂は、他の配合物と合わせて樹脂組成物を作製することができる。
他の配合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、例えば、無機フィラー、有機フィラー等が挙げられる。
フィラーの形状としては、特に限定はなく、例えば、粒子状、板状、繊維状等のフィラーが挙げられる。
PAEK樹脂を含有する樹脂組成物は、フィラーとしては繊維状フィラーを含有することがより好ましい。繊維状フィラーの中でも、カーボン繊維とガラス繊維は、産業上利用範囲が広いため、好ましい。
本発明に係るPAEK樹脂は、耐熱性に優れ高いガラス転移温度(Tg)を有するとともに、低融点化が可能で、良好な成形加工性を有する。そのため、ニートレジンとしての使用や、ガラス繊維、炭素繊維、フッ素樹脂等のコンパウンドとしての使用が可能である。そして、本発明に係るPAEK樹脂を成形することで、ロッド、ボード、フィルム、フィラメント等の一次加工品や、各種射出加工品、各種切削加工品、ギア、軸受、コンポジット、インプラント、3D成形品等の二次加工品を製造することができ、これらの本発明に係るPAEK樹脂を成形してなる成形品は、自動車、航空機、電気電子、医療用部材等の利用が可能である。
パーキンエルマー製DSC装置(Pyris Diamond)を用いて、50mL/minの窒素流下、20℃/minの昇温条件で40~400℃まで測定を行い、ガラス転移点(Tg)及び結晶融点(Tm)を求めた。
TG-DTA装置(株式会社リガク TG-8120)を用いて、20mL/minの窒素流下、20℃/minの昇温速度で測定を行い、5%重量減少温度を測定した。
キャノンフェンスケ粘度計(柴田科学株式会社製)を用いて、25℃において、溶媒、及び、溶媒100mL中にポリマー0.3gを溶解したポリマー溶液の流出時間を測定し、次式で還元粘度を算出した。なお溶媒には、クロロホルムとトリフルオロ酢酸を4:1の質量比で混合した溶液を用いた。
還元粘度(dL/g)=(t-t0)/(c×t0)
ここで、t0は溶媒の流出時間、tはポリマー溶液の流出時間、cはポリマー溶液中のポリマー濃度(g/dL)を示す。
メトラートレード社製の示差走査熱量計(Flash DSC1)を用いて、40mL/minの窒素流下、下記の2種類のいずれかの方法により200℃における結晶化する時間を測定した。
1)30℃から100K/sで360℃まで昇温した後、360℃で1秒保持して、サンプルを溶融後、6000K/sで200℃まで急冷し、その温度で等温保持を行った際の結晶化による発熱ピークを求めた。
2)30℃から100K/sで360℃まで昇温した後、360℃で1秒保持して、サンプルを溶融後、6000K/sで200℃まで急冷し、その温度で様々な時間において等温保持をした融解熱量を測定し、時間に対してどの程度結晶化が進行しているかにより求めた。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、及び撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸19.24gに五酸化二リン1.93gを徐々に添加した後、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後4,4’-オキシビス安息香酸0.762g、4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸0.294gと1,4-ジフェノキシベンゼン0.837gとを仕込み、60℃まで昇温後、22時間反応させた。
その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、N-メチルー2-ピロリドン(以下、NMP)を加えて150℃で15分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対してNMPと沸騰水の混合溶媒による洗浄を2回繰り返した。得られたポリマーをさらに別容器に移送し、沸騰水及び3N塩酸を加え10分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対して沸騰水による洗浄を2回繰り返した。その後、ポリマーを真空下の120℃で4時間乾燥させた。これによりPAEK樹脂:収量1.22g、収率72%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、および撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸19.24gに五酸化二リン1.93gを徐々に添加した後、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後4,4’-オキシビス安息香酸0.762g、4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸0.294gと1,4-ジフェノキシベンゼン0.837gとを仕込み、80℃まで昇温後、22時間反応させた。
その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、NMPを加えて150℃で15分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対してNMPと沸騰水の混合溶媒による洗浄を2回繰り返した。得られたポリマーをさらに別容器に移送し、沸騰水及び3N塩酸を加え10分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対して沸騰水による洗浄を2回繰り返した。その後、ポリマーを真空下の120℃で4時間乾燥させた。これによりPAEK樹脂:収量1.31g、収率77%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、および撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸19.24gに五酸化二リン1.93gを徐々に添加した後、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後4,4’-オキシビス安息香酸0.762g、4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸0.294gと1,4-ジフェノキシベンゼン0.837gとを仕込み、90℃まで昇温後、22時間反応させた。
その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、N-メチル2-ピロリドン(以下、NMP)を加えて150℃で15分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対してNMPと沸騰水の混合溶媒による洗浄を2回繰り返した。得られたポリマーをさらに別容器に移送し、沸騰水及び3N塩酸を加え10分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対して沸騰水による洗浄を2回繰り返した。その後、ポリマーを真空下の120℃で4時間乾燥させた。これによりPAEK樹脂:収量1.28g、収率75%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、および撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸18.50gに五酸化二リン1.85gを徐々に添加した後、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後4,4’-オキシビス安息香酸0.682g、4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸0.45gと1,4-ジフェノキシベンゼン0.748gとを仕込み、80℃まで昇温後、22時間反応させた。その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、NMPを加えて150℃で15分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対してNMPと沸騰水の混合溶媒による洗浄を2回繰り返した。得られたポリマーをさらに別容器に移送し、沸騰水及び3N塩酸を加え10分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対して沸騰水による洗浄を2回繰り返した。その後、ポリマーを真空下の120℃で4時間乾燥させた。これによりPAEK樹脂:収量1.31g、収率77%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、および撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸17.76gに五酸化二リン1.78gを徐々に添加した後、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後4,4’-オキシビス安息香酸0.599g、4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸0.618gと1,4-ジフェノキシベンゼン0.658gとを仕込み、80℃まで昇温後、22時間反応させた。
その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、NMPを加えて150℃で15分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対してNMPと沸騰水の混合溶媒による洗浄を2回繰り返した。得られたポリマーをさらに別容器に移送し、沸騰水及び3N塩酸を加え10分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対して沸騰水による洗浄を2回繰り返した。その後、ポリマーを真空下の120℃で4時間乾燥させた。これによりPAEK樹脂:収量1.17g、収率68%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、および撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸17.02gに五酸化二リン1.71gを徐々に添加した後、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後4,4’-オキシビス安息香酸0.511g、4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸0.789gと1,4-ジフェノキシベンゼン0.561gとを仕込み、80℃まで昇温後、22時間反応させた。
その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、NMPを加えて150℃で15分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対してNMPと沸騰水の混合溶媒による洗浄を2回繰り返した。得られたポリマーをさらに別容器に移送し、沸騰水及び3N塩酸を加え10分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対して沸騰水による洗浄を2回繰り返した。その後、ポリマーを真空下の120℃で4時間乾燥させた。これによりPAEK樹脂:収量1.08g、収率63%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、および撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸19.24gに五酸化二リン1.93gを徐々に添加した後、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後4,4’-オキシビス安息香酸0.762g、4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸0.294gと1,4-ジフェノキシベンゼン0.837gとを仕込み、100℃まで昇温後、22時間反応させた。
その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、NMPを加えて150℃で15分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対してNMPと沸騰水の混合溶媒による洗浄を2回繰り返した。得られたポリマーをさらに別容器に移送し、沸騰水及び3N塩酸を加え10分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対して沸騰水による洗浄を2回繰り返した。その後、ポリマーを真空下の120℃で4時間乾燥させた。これによりPAEK樹脂:収量1.33g、収率78%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、および撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸12.58gに五酸化二リン1.26gを徐々に添加した後、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後4-(4-(4-フェノキシフェノキシ)フェノキシ)安息香酸1.79gを仕込み、80℃まで昇温後、22時間反応させた。
その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、NMPを加えて150℃で15分間撹拌した後、生成物はNMPに完溶し、目的物を得ることはできなかった。
したがって、比較例1では、各種測定が行えなかった(下記表2参照)。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、及び撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸12.29gと五酸化二リン2.95gを仕込み、100℃に昇温し、4時間撹拌した。その後80℃まで冷却後、4,4’-オキシビス安息香酸1.17g、3-フェノキシ安息香酸0.581gと1,4-ジフェノキシベンゼン1.20gとを仕込み、24時間反応させた。
その後、室温まで冷却し、反応溶液を強撹拌したメタノール中に注ぎ込み、ポリマーを析出させた。そして、析出したポリマーを濾過した。
更に析出したポリマーをメタノールで2回洗浄した。次に、イオン交換水で2回洗浄した。その後、固液分離し、濾過した洗浄ケーキを真空下の180℃で10時間乾燥させることにより、PAEK樹脂:収量2.56gを収率92%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、及び撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸12.29gと五酸化二リン2.95gを仕込み、100℃に昇温し、4時間撹拌した。その後80℃まで冷却後、4,4’-オキシビス安息香酸1.17g、3-フェノキシ安息香酸0.581gと1,4-ジフェノキシベンゼン1.20gとを仕込み、24時間反応させた。
その後、4-クロロフェノールを加えた後、65℃まで冷却し、水を添加した。析出したポリマーを濾別し、メタノールとイオン交換水で洗浄した。得られたポリマーを別容器に移送し、NMPを加えて150℃で15分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対してNMPと沸騰水の混合溶媒による洗浄を2回繰り返した。得られたポリマーをさらに別容器に移送し、沸騰水及び3N塩酸を加え10分間撹拌した後、濾過を行った。濾別したポリマーに対して沸騰水による洗浄を2回繰り返した。その後、ポリマーを真空下の120℃で4時間乾燥させた。これによりPAEK樹脂:収量2.20g、収率79%で得た。
窒素導入管、温度計、還流冷却器、および撹拌装置を備えた4つ口のセパラブルフラスコに、メタンスルホン酸20.4gと五酸化二リン2.04gを仕込み、40℃に昇温し、2時間撹拌した。その後、1,4-ジフェノキシベンゼン1.00g、4,4’-オキシビス安息香酸0.546gと3,4’-オキシビス安息香酸0.364gとを仕込み、60℃まで昇温後、22時間反応させた。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌したメタノール中に注ぎ込み、ポリマーを析出させた。そして、析出したポリマーを濾過した。
更に析出したポリマーをメタノールで2回洗浄した。次に、イオン交換水で2回洗浄した。その後、固液分離し、濾過した洗浄ケーキを真空下の180℃で10時間乾燥させることにより、ポリマーを得た。
比較用のPEK樹脂として、市販品のVICTREX HT(ビクトレックス社製)を比較例5として用いた。
Claims (4)
- 下記一般式(1-1)、(2-1)及び(3-1)で表される繰り返し単位を有するポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法であって、
下記一般式(1-2)で表されるモノマー(1-2)と、下記一般式(2-2)で表されるモノマー(2-2)と、下記一般式(3-2)で表されるモノマー(3-2)とを、有機スルホン酸及び五酸化二リンの存在下で反応させる、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
(式中、kは1~3のいずれかの整数である。)
(式中、mは1~3のいずれかの整数である。)
(式中、nは0~2のいずれかの整数である。)
(式中、kは1~3のいずれかの整数である。)
(式中、maは0~2のいずれかの整数である。)
(式中、nは0~2のいずれかの整数である。) - 前記繰り返し単位(1-1)と(3-1)の合計モル量と、前記繰り返し単位(2-1)のモル量との割合が、モル比で、(1-1)+(3-1):(2-1)=95:5~40:60の範囲である、請求項1に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
- ポリアリーレンエーテルケトン樹脂を含む成形体の製造方法であって、
前記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂は、請求項1に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法により製造される、成形体の製造方法。
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