JP7692878B2 - 光透過性板状体の欠陥検査方法 - Google Patents
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Description
前記製造工程において、フォトマスクに異物、傷、ボイド等の欠陥が存在すると、フォトマスクによって形成される画像が、欠陥が含まれた画像となり、その欠陥が含まれた画像が被処理基板に投影される。
その結果、被処理基板上に形成されたパターンに欠陥が生じ、製造の歩留まりが低下する。この歩留まり低下を防止するため、従来から合成シリカガラス基板の欠陥検査が行われているが、歩留まり向上のため、より高精度に検査を行う必要がある。
ガラス基板の欠陥検査は、図9に示すように、例えば、ガラス基板Wのおもて面W1側に配置された光源55(照明部)とCCDカメラ56(撮像部)を用いて行われる。
そして、ガラス基板Wのおもて面W1の検査を行う場合には、ガラス基板Wのおもて面W1側に配置された光源55によりガラス基板おもて面W1に対し照射する(実線部)とともに、ガラス基板おもて面W1側に配置されたCCDカメラ56の焦点を、ガラス基板おもて面W1に合わせる。前記CCDカメラ56は、ガラス基板おもて面W1からの反射光を受光し、コンピュータ(図示せず)により画像データを生成する。
その結果、CCDカメラの焦点を、光透過性板状体を通して光透過性板状体の裏面(裏面ひょうめん)に合わせるのではなく、光透過性板状体のおもて面から裏面に向かう途中の、裏面(裏面ひょうめん)の手前の位置に焦点を合わせてことによって、欠陥を高精度に検出できることを知見し、本発明を完成した。
その結果、光透過性板状体の裏面に焦点をあわせても検出できないような微小な傷や付着物などの欠陥を精度良く検出することができる。
また、前記合成シリカガラス体のおもて面に対向して配置された撮像部の焦点を、P=0.7844tとした後、撮像部のオートフォーカス機能により誤差が修正され、前記撮像部によって撮像され、撮像画像が形成されても良い。
なお、合成シリカガラスは、通常、波長210nm~550nmの光に対し、1.45~1.50(25℃、1013hPa)の屈折率を有する。
本発明に係る光透過性板状体の欠陥検査方法は、例えばフォトマスク等に使用する合成シリカガラス基板における異物、傷、ボイド等の欠陥を検出するためのものである。
以下の実施形態にあっては、光透過性板状体が合成シリカガラス基板である場合を例にとって説明する。
まず、本発明に係る光透過性板状体の欠陥検査方法を実施するための検査装置についてその概要を、図1に基づいて説明する。尚、図1に示す検査装置は一例であって、本発明に係る光透過性板状体の欠陥検査方法を実施する装置は、欠陥検査方法を実施することができれば、他の装置であっても良い。
また、検査装置100は、合成シリカガラス基板WをX方向、Y方向に移動させ、またCCDカメラ1をZ方向に移動させる移動駆動機構5を備える。
また、CCDカメラ1を合成シリカガラス基板Wの厚さ方向(Z方向)に沿って移動することによって、CCDカメラ1(撮像部)の焦点位置(フォーカス位置)を変えることができる。CCDカメラ1(撮像部)の焦点位置(フォーカス位置)を変えることにより、例えば、CCDカメラ1(撮像部)の焦点位置(フォーカス位置)を、合成シリカガラス基板の裏面より手前の特定位置(合成シリカガラス基板のおもて面からの距離P(mm))に設定することができる。
その後、領域Ar(Ar1、Ar2~Arn)毎に、CCDカメラ1によって、合成シリカガラス基板Wの撮像を行い、欠陥を検出する。
前記コンピュータ10は、散乱光の輝度が最大値になる位置の合成シリカガラス基板Wのおもて面からの距離と、合成シリカガラス基板の厚さとの関係式が記憶されるメモリ13と、演算を行うCPU14と、CCDカメラ1が撮像した画像データを一時記憶するためのメモリ15と、メモリ15に一時記憶された画像データに対し2次元画像処理を行うための画像処理装置16と、前記画像処理装置16により処理された画像の前記モニタ11への出力制御を行う表示制御部17とを有する。
そして、合成シリカガラス基板を検査する際には、検査対象である合成シリカガラス基板の厚さが入力装置12から入力されると、メモリ13に記憶されている関係式から輝度が最大となる特定位置が求められる。そして、前記移動駆動機構5により、CCDカメラ1は、CCDカメラ1の焦点が前記特定位置(フォーカス位置)になるように移動する。
そして、CPU14により最大輝度、最大輝度となる特定位置が求められ、メモリ13に、合成シリカガラス基板Wのおもて面からの距離と合成シリカガラス基板の厚さとの関係式が記憶される。
次に、本発明に係る光透過性板状体の欠陥検査方法の実施形態について説明する。
本発明の欠陥検査方法は、厚さの異なる、複数の合成シリカガラス基板を用意し、散乱光の輝度が最大値になる位置のおもて面から距離と、合成シリカガラス基板の厚さとの関係式を求める検査準備工程を備えている。
更に、本発明の欠陥検査方法は、その検査準備工程の後、検査対象である合成シリカガラス基板の厚さから、前記関係式に基づいて、検査対象である合成シリカガラス基板における散乱光の輝度が最大値になる位置のおもて面からの距離を求め、撮像部の焦点を、前記位置として、検査対象である合成シリカガラス基板を撮像する検査工程を備えている。
検査準備工程では、厚さの異なる、複数の合成シリカガラス基板を用意する。例えば、厚さ6mm、厚さ8mm、厚さ10mmの合成シリカガラス基板を用意する。
そして、図1に示した検査装置を用いて、各合成シリカガラス基板について、散乱光の輝度が最大値になる位置のおもて面からの距離を求める。
また、図中の「裏面表面ピント」の表示は、CCDカメラの焦点が合成シリカガラス基板の裏面の表面に合っている、CCDカメラ位置であることを示している。
更に、図中の「ベストフォーカス」の表示は、最も輝度が高い、CCDカメラ焦点位置であることを示している。
各ガラス基板の厚さに対する輝度が最も高い位置は、図3に示す場合には、合成シリカガラス基板のおもて面から4.6mm、図4に示す場合には、合成シリカガラス基板のおもて面から6.4mm、図5に示す場合には、合成シリカガラス基板のおもて面から7.6mmである。
具体的に一例を示すと、図6に示すように、横軸に合成シリカガラス基板の厚さt(mm)、縦軸に輝度が最も高い位置(フォーカス位置)P(mm)をとり、散乱光の輝度が最大値になる位置のおもて面から距離と、合成シリカガラス基板の厚さとの関係式を求める。
この図6のグラフから、P=0.7844t+0.0522が得られる。
尚、ここで、+0.0522は誤差の範囲と考えられる。また、この式における係数0.7844は、合成シリカガラス基板において成立するものであり、材料が変われば、再度この準備工程を実施し、関係式を求める必要がある。また、関係式は検査装置のコンピュータ10によって求められ、メモリ13に記憶され、次の検査工程の処理に用いられる。
前記検査準備工程に続く、検査工程では、検査対象である合成シリカガラス基板の厚さから、前記関係式P=0.7844t+0.0522に基づいて、検査対象である合成シリカガラス基板における散乱光の輝度が最大値になる位置(特定位置)のおもて面からの距離を求める。
即ち、検査対象である合成シリカガラス基板の厚さを求め、その厚さから、輝度が最も高い特定位置(フォーカス位置)Pまでのおもて面からの距離を求める。
尚、前記合成シリカガラス基板のおもて面に対向して配置されたCCDカメラの初期の焦点を、P=0.7844tとした後、オートフォーカス機能、あるいは手動調整し、焦点位置を修正しても良い。
そして、移動駆動機構5によって、合成シリカガラス基板Wの面全体を走査するようにXY方向に撮像位置を順に移動させ、各撮像領域Arに対しCCDカメラ1により撮像を行う。
その結果、従来、合成シリカガラス基板Wの裏面W2に焦点をあわせても検出できないような微小な傷や付着物などの欠陥を精度良く検出することができる。また、同じ材質(材料)からなる合成シリカガラス(透光性板状体)であれば、前記関係式に基づき、直ちに適切なおもて面から前記特定位置までの距離Pを導くことができる。
また、本実施の形態においては、合成シリカガラス基板Wを例にとって説明したが、本発明に係る光透過性板状体の欠陥検査方法は、これに限定されることなく、透明セラミックス、透明樹脂等の光透過性板状体に適用することができる。
更に、本実施の形態においては、CCDカメラを用いて検査を行ったが、これに限定されることなく、CMOS等の撮像装置を用いても良い。
[実験1]
実験1では、厚さ8mmのガラス基板の裏面に、粒子径0.5μm、1.0μm、2.0μmの粒子を付着させ、被検査基板とした。この合成シリカガラス基板に対し欠陥検査を実施した。ここでは、任意に選択した標準粒子について、それぞれの最大輝度(反射光強さ)及び欠陥面積(任意の閾値以上の輝度を示す画素数)を調べた。
実施例1では、図1に示した装置構成において、合成シリカガラス基板全面に対し走査して撮像し、欠陥検出を行った。CCDカメラのフォーカス位置は、上記検査工程で求めた通り、合成シリカガラス基板おもて面から裏面に向かってP=0.7844tの位置とした。
比較例1では、図1に示した装置構成において、CCDカメラのフォーカス位置を合成シリカガラス基板の裏面位置に合わせ、欠陥検出を行った。
また、表1、表2、及び図7、図8に示すように欠陥検出数は、実施例1では比較例1よりも大きく増加し、検出感度が高くなることを確認した。
2 照明部
5 移動駆動機構
10 コンピュータ
W 合成シリカガラス基板
W1 おもて面
W2 裏面
Claims (3)
- 光透過性板状体に光を照射し、欠陥からの散乱光を検出することによって、光透過性板状体の裏面の欠陥の有無を検査する光透過性板状体の欠陥検査方法であって、
検査準備工程が、
厚さの異なる、複数の光透過性板状体を用意する工程と、
前記厚さの異なる光透過性板状体ごとに、光透過性板状体のおもて面に対向して配置された撮像部の焦点位置を、前記光透過性板状体のおもて面から裏面に向って変え、散乱光の輝度を測定する工程と、
散乱光の輝度が最大値となる特定位置のおもて面からの距離を求める工程と、
前記散乱光の輝度が最大値となる特定位置のおもて面からの距離と、光透過性板状体の厚さとの関係式を求める工程と、を備え、
検査工程が、
検査対象である光透過性板状体の厚さから前記関係式に基づいて、検査対象である光透過性板状体のおもて面から、散乱光の輝度が最大値となる特定位置までの距離を求める工程と、
前記光透過性板状体のおもて面に対向して配置された撮像部の焦点を、前記特定位置として、前記撮像部によって撮像し、撮像画像を形成する工程と、
を備えることを特徴とする光透過性板状体の欠陥検査方法。 - 光透過性板状体が合成シリカガラスであって、
当該光透過性板状体の厚さをt(mm)、おもて面から前記特定位置までの距離をPとした場合、
前記距離Pは、P=0.7844tであることを特徴とする請求項1記載の光透過性板状体の欠陥検査方法。 - 前記光透過性板状体のおもて面に対向して配置された撮像部の焦点を、P=0.7844tとした後、
撮像部のオートフォーカス機能により誤差が修正され、前記撮像部によって撮像され、撮像画像が形成されることを特徴とする請求項2記載の光透過性板状体の欠陥検査方法。
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