JP7686855B2 - シンチレータアレイ、およびそれを用いた放射線検出器、放射線検査装置 - Google Patents
シンチレータアレイ、およびそれを用いた放射線検出器、放射線検査装置 Download PDFInfo
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Description
上述したシンチレータセグメント間の反射層としては、モリブデンなどの金属が用いられることもあるが、現在では一般に、酸化チタンに代表されるような白色顔料を透明樹脂に分散したスラリーをセグメント間に充填、硬化して形成されるようになっている。このような反射層に対しては、シンチレータ同様、長期間、X線照射にさらされるため、それらがX線によって劣化しにくいことが好ましい。
反射材の透明樹脂としてはエポキシ樹脂と酸化チタンを混練したものを使用することが多い。エポキシ樹脂は長期のX線照射によって着色(黄変)する傾向があり、その時、シンチレータにて変換された光を吸収し、光出力が低下する。反射材は特許文献1に記載されるように、画素間ピッチの寸法精度と取扱いしやすさから、アミンを用いたエポキシ樹脂に白色顔料を混練した樹脂が広く用いられてきた。エポキシ樹脂は耐候性が一般的に低く、X線照射により着色し、反射率が低下してしまうため、シンチレータの光出力が低下するという問題があった。
特許文献2では、シンチレータアレイの製造および使用時におけるアレイの寸法精度を向上するため、反射層に用いる透明樹脂のガラス転移点、さらに熱膨張係数を一定の範囲の物とする技術が開示されている。また、こうした条件を満足し、X線照射による透明樹脂の黄変が、少ないものとして、透明樹脂がその分子構造内に、C=C結合を有しないものが好ましいことが記載されている。
特許文献3では、やはりシンチレータアレイにおいて、X線照射による反射層の着色に起因する出力低下の対策として、特定のエポキシ樹脂や硬化剤などの使用が有効であることが記載されている。特許文献1~3にかかる方法により、シンチレータアレイ反射層のX線照射による着色に伴う劣化は、ある程度改善されてきたと思われるが、医療用機器における診断精度の向上に対する要求は常にあり、より性能の良いものが、常に求められる状況にあった。
本発明の他の実施形態によれば、複数のシンチレータセグメントと、第一の反射層とを備える、シンチレータアレイが提供される。第一の反射層は、C=O結合を有する樹脂と反射粒子とを含む。また、第一の反射層は、赤外分光法において1490cm-1~1750cm-1の波数域1と2500cm-1~2990cm-1の波数域2に吸収ピークを有し、波数域2の吸収ピーク面積に対する波数域1の吸収ピークの面積の比が0.01以上4以下である。
また、本発明の他の実施形態によれば、複数のシンチレータセグメントと、第一の反射層とを備える、シンチレータアレイが提供される。第一の反射層は、C=C結合を含まない樹脂と反射粒子とを含む。また、第一の反射層は、赤外分光法において1490cm-1~1750cm-1の波数域1と2500cm-1~2990cm-1の波数域2に吸収ピークを有し、波数域2の吸収ピーク面積に対する波数域1の吸収ピークの面積の比が0.01以上4以下である。
(セラミックシンチレータアレイ)
図1は実施形態のセラミックシンチレータアレイを示す平面図である。これらの図において、1はシンチレータアレイ、2はシンチレータセグメント、3は第一の反射層である。シンチレータアレイ1は複数のシンチレータセグメント2を有している。隣接するシンチレータセグメント2間には、第一の反射層3が介在している。第一の反射層3は隣接するシンチレータセグメント2に対してそれぞれ接着されている。複数のシンチレータセグメント2は、それらに接着された第一の反射層3で一体化されている。すなわち、シンチレータアレイ1は複数のシンチレータセグメント2を第一の反射層3で一体化した構造を有している。また、個々のシンチレータセグメント全体を覆うように第二の反射層が形成される(図1では省略されている)。
図2a~図2cは、本発明のシンチレータアレイの断面図の構成を3種類示したものである。図2aは各シンチレータセグメント間に介在する第一の反射層3とシンチレータアレイ全体を覆うように、X線入射側に配置された第二の反射層4が示されている。この場合、第二の反射層は、反射材を塗布し、さらに硬化したものである。図2bは図2aと類似のものであるが、さらにシンチレータセグメント間に介在する第一の反射層3の一部が第二の反射層4の内部に食い込む構成となっている。構成の詳細を説明する。第一の反射層3は、アレイ上面から第二の反射層4に向かう方向へ突き出た形状、すなわち、第二の反射層4側へ向けて凸部を有する。凸部のアレイ上面から第二の反射層4の上面までの距離(厚み)は、第二の反射層4の最大厚みより小さい。こうした構成とすることにより、シンチレータアレイからの第二の反射層の剥離を低減できる。図2cは予め反射粒子を含む樹脂でシート状に成型された第二の反射層4を、接着層5を介して張り合わせたものであるが、図2bと同様にシンチレータセグメント間に介在する第一の反射層3の一部が接着層5を通して第二の反射層4の内部に食い込む構成となっている。構成の詳細を説明する。第一の反射層3は、アレイ上面から第二の反射層4に向かう方向へ突き出た形状、すなわち、第二の反射層4側へ向けて凸部を有する。接着層5は、第二の反射層4の下面に形成され、第一の反射層3の凸部の上端付近と接している。凸部のアレイ上面から第二の反射層4の上面までの距離(厚み)は、第二の反射層4の最大厚みより小さい。図2bと図2cの構造により、第二の反射層の剥離をさらに低減でき、より好ましいものとなる。X線入射側と反対側には、シンチレータによりX線から可視光に変換された光を検出するフォトダイオードアレイが張り合わされ、本発明の放射線検出器となる。
一般式:RE2O2S:Pr …(1)
(式中、REはY、Gd、La、およびLuからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素を示す)
で表される組成を有する希土類酸硫化物蛍光体セラミック(シンチレータ材料)で構成されることが好ましい。
一般式:(Gd1-X,REX)2O2S:Pr …(2)
(式中、REはY、La、およびLuからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素を示し、Xは0≦X≦0.1を満足する数(原子比)である)で実質的に表される希土類酸硫化物蛍光体セラミックを、シンチレータセグメント2に使用することが望ましい。
実施形態のセラミックシンチレータアレイ1において、複数のシンチレータセグメント2を一体化する第一の反射層3は、透明樹脂と、透明樹脂中に分散された反射粒子とを含有する。透明樹脂としては、少なくともエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂,ポリエチレンテレフタレート、エポキシ変性シリコーン、グリシジルエーテルのいずれかひとつを含み、反射粒子として気泡もしくは顔料として酸化チタン、酸化アルミナ、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム,酸化シリコンのいずれか一つを含む、樹脂中に含まれる気泡も反射粒子としての役割を果たすことがある。セラミックシンチレータアレイ1を覆う反射層4は第一の反射層3と同様の透明樹脂及び反射粒子を用いることが出来る。なお、エポキシ樹脂、エポキシ変性シリコーン、グリシジルエーテルは、それぞれ、酸無水硬化剤を使用して硬化させた硬化物がC=O結合を含む。これら以外の樹脂、すなわち、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂,ポリエチレンテレフタレートは、それぞれ、C=O結合を含むものである。
酸無水硬化剤の例として、水素化メチルナジック酸無水、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水酸、無水トリメリット酸、ドデセニル無水コハク酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸マレイン酸付加物、4-メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、3-メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、クロレンド酸無水物、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水コハク酸、3or4-メチル1,2,3,6-テトラヒドロ無水フタル酸、3or4-メチル-ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチル-3,6-エンドメチレン-1,2,3,6-テトラヒドロ無水フタル酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピロリット酸、メチルシクロヘキセンテトラカルボン酸二無水物、グリセリンビス(アンヒドロトリメリテート)モノアセテート、脂肪族二塩基酸ポリ無水物等が挙げられる。使用する酸無水硬化剤の種類は1種または2種以上にすることができる。
X線によって一般的に樹脂は着色(黄変)する傾向があり、その着色によってシンチレータ内で発生した光は吸収されてしまい,光出力が低下してしまう。しかし,樹脂の骨格によって黄変の度合いが異なる。フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)により、1490cm-1~1750cm-1の帯域(波数域1)はエステル基、カルボキシル基、ケト基(ケトン基)などのC=Oに起因する吸収が現れる。また、2500cm-1~2990cm-1の帯域(波数域2)にはC―H結合による吸収が見受けられる。多くの実験結果を通し、反射材のX線による変色が小さいものは、波数域1に於ける吸収ピーク面積の、波数域2に於ける吸収ピーク面積に対する比率、すなわちピーク面積比が、一定の範囲にあるものが好ましいことが分かった。
図3は本発明のシンチレータアレイの反射層について、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)による赤外吸収スペクトルを示したものである。1490cm-1~1750cm-1の帯域(波数域1)、2500cm-1~2990cm-1の帯域(波数域2)にそれぞれ吸収ピークが認められ、これらは含まれる顔料ではなく樹脂に起因するものである。吸収ピーク面積とは、図3に点線で示されたベースラインから上の面積を意味する。本発明では、それぞれの吸収ピーク面積の波数域1の波数域2に対する比率が0.01~4の範囲の値を有するものである。上記比率は3.6以下が好ましい。より好ましくは0.1~2.5の範囲である。図3に示されたような赤外吸収スペクトルは、シンチレータアレイから、反射層を剥離させる、また一部を削り取るなどして容易に測定することが可能である。
実施形態のセラミックシンチレータアレイ1に、予め作製された第二の反射層を張り合わせた構成とする場合には、接着層としては少なくともエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂,ポリエステル樹脂を含み、光、熱、湿気のいずれかにより硬化する樹脂を用いる。接着層は透明樹脂でもよいが、接着層に気泡もしくは顔料として酸化チタン、酸化アルミナ、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム,酸化シリコンのいずれか一つを含んでいても良い。
本発明のシンチレータアレイは次のように製造される。好ましい構成である図2cの場合を例にとって説明する。第1工程では、白色反射材を含むエポキシ等の樹脂で白色シートを形成し、所定の大きさのものを用意する。白色シートには、反射粒子と透明樹脂との混合物やラッカー系塗料等が用いられる。反射粒子と透明樹脂との混合物は、シンチレータセグメント間の反射層と同様な構成を有していることが好ましい。白色シートは白色PETフィルムなど市販のものを用いても良い。白色シートはシンチレータアレイの第二の反射層になるもので、その厚さは50~500μmの範囲である。第二の反射層の厚さが50μm未満であると、反射効率の向上効果を十分に得ることができない。第二の反射層の厚さが250μmを超えると、透過するX線量が低下して検出感度が低下する。また別に希土類酸硫化物系蛍光体セラミック等のシンチレータ材料を所定の大きさの薄板(厚さ0.5~2mm)として切り出し、前記白色シートに貼り合わせる。薄板は一枚のセラミック板あるいは複数のセラミック板を端面同士で突き合わせて,白色シートにエポキシ樹脂や熱可塑性接着剤等で接着する。突き合わせた際の境界部の隙間の幅は工程2での溝加工の幅より小さいことが好ましい。
第2工程ではダイシングによる溝加工を施す。溝の幅は40~200μmの範囲である。溝はセラミックシンチレータ材の方から形成し、セラミックシンチレータ材料、接着層、さらに白色シート内に達するものである。溝加工する位置は,前記複数のセラミック板を突き合わせた境界面が溝部になるように調整する.白色シート内の溝を埋めるように、セグメント間の反射層(第一反射層)の一部が設けられ、そのアンカー効果により、天板反射層(第二の反射層)の剥離を防止することができる。第3工程は第2工程で形成された溝に反射層を設ける工程である。
まず、反射粒子と透明樹脂を構成する未硬化状態の樹脂組成物(透明樹脂の未硬化物)とを用意し、その混合物を、シンチレータセグメント間の溝に充填する。未硬化状態の樹脂組成物は、0.2~1Pa・s(200~1000cps)の粘度を有することが好ましい。樹脂組成物の粘度が0.2Pa・s未満では流動性が高く、シンチレータセグメント間への充填作業性が低下する。樹脂組成物の粘度が1Pa・sを超えると、流動性が低下し、そのため塗布性または充填性が低下する。また、透明樹脂の全光線透過率は85%以上であることが好ましい。透明樹脂の全光線透過率が85%未満であると、反射層の反射効率が低下しやすくなる。
(放射線検出器)
実施形態の放射線検出器は、上述した実施形態のセラミックシンチレータアレイ1を、入射した放射線に応じて光を放射する蛍光発生手段として具備し、さらに蛍光発生手段からの光を受け、光の出力を電気的出力に変換する光電変換手段を具備する。図4は実施形態の放射線検出器の一例であるX線検出器を示している。図4に示すX線検出器6は、蛍光発生手段としてセラミックシンチレータアレイ1と、光電変換手段としてフォトダイオードのような光電変換素子7とを具備している。セラミックシンチレータアレイ1の構成は、図2cを参照して説明したものと同様である。そのため、図2cと同符号を付して説明を省略する。
(放射線検査装置)
実施形態の放射線検査装置は、被検査体に向けて放射線を照射する放射線源と、被検査体を透過した放射線を検出する放射線検出器とを具備する。放射線検出器には、上述した実施形態の放射線検出器が用いられる。図5は実施形態の放射線検査装置の一例であるX線CT装置10を示している。図5において、10はX線CT装置、11は被検体、12はX線管、13はコンピュータ、14はディスプレイ、15は被検体画像である。X線CT装置10は、実施形態のX線検出器6を備えている。X線検出器6は、例えば被検体11の撮像部位が配置される円筒の内壁面に貼り付けられている。X線検出器6が貼り付けられた円筒の円弧の略中心には、X線を出射するX線管12が設置されている。X線検出器6とX線管12との間には被検体11が配置される。X線検出器6のX線入射面側には、図示しないコリメータが設けられている。
(実施例1~6、比較例1~2)
各樹脂材料に酸化チタン(石原産業製CR-90)を60wt%混練し,硬化物を作製した。FT-IR(日本分光製FT/IR-6600)にて作製した硬化物の赤外吸収スペクトルを取得し,1490~1750cm-1のピークと2500~2990cm-1のピークの面積を算出した。2500~2990cm-1のピークに対する1490~1750cm-1のピークの面積比率を求めた。また,作製した硬化物にX線を4.2kGy照射し,照射部と未照射部の反射率(波長510nmと670nmの平均)を測定し,その差を反射率の低下率として算出した。その結果を表1に示す。反射率の低下率(%)の詳細を以下に記載する。分光反射率測定計にて、X線照射部と未照射部の反射率をそれぞれ波長510nmと670nmにて測定した。それぞれの箇所で測定した2つの波長の反射率の平均値を求め、X線照射部の反射率から未照射部の反射率を引いた差(低下率%)を算出した。フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)の面積比率が小さいほど、X線照射での反射率の低下率は小さくなる傾向にある。
実施例1,4と比較例1,2の樹脂を用いて、シンチレータアレイを形成した。Gd2O2S:Pr(Pr濃度=0.05モル%)の組成を有する蛍光体粉末をラバープレスにより仮成形し、この仮成形体をTa製のカプセル中に脱気密封した後、これをHIP処理装置にセットした。HIP処理装置にアルゴンガスを加圧媒体として封入し、圧力147MPa、温度1425℃の条件で3時間処理した。このようにして、直径約80mm×高さ約120mmの円柱状の焼結体を作製した。この焼結体からGOSセラミック板を切り出した。
長さ70mm、幅22mm、厚み2mmのGOSセラミック板を2枚,長辺同士を突き合わせ,その表面に一回り面積が大きい白色PETフィルム(三菱ケミカル製,厚み100μm)をエポキシ接着材で貼り合わせた。張り合わせる際にはGOSセラミック板、エポキシ接着材、白色PETシートを重ねて、荷重16kg印加し、100℃で加熱して接着した。常温まで冷却後に荷重を除き,長さ70mm,幅44mmの積層体を完成させた。
この積層体のGOSセラミック板表面にダイシングによる溝加工を施した。このとき、溝の深さは2.1mmで形成した。溝は白色PETシートまで形成されている。また,溝の位置は2つのセラミック板の境界が溝になるように溝加工位置を調整した.溝に酸化チタンを混合した実施例1,4及び比較例1,2の樹脂材料を流し込み、熱硬化,研磨した。その後、外周部をカットし、長さ66mm,幅40mm,厚さ1.99mmの図2cに相当するシンチレータアレイを作製した。
本発明のシンチレータアレイでは、比較例に対して,実施例に示したとおり,フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)において、波数域1(1490cm-1~1750cm-1)の吸収ピーク面積の、波数域2(2500cm-1~2990cm-1)の吸収ピーク面積に対する比率(ピーク面積比)が小さい樹脂を反射層にもちいることで,X線照射による光出力の低下を小さくすることが認められた.本発明の対策がその方向として有効なものであることは疑いない。
[1]
希土類酸硫化物蛍光体の焼結体で構成されるセラミックシンチレータアレイであって、複数のシンチレータセグメントと、前記複数のシンチレータセグメントを一体化するように、シンチレータセグメント間に設けられた反射層部を有し、前記反射層は、C=C結合を含まない樹脂を含み、赤外分光により、前記反射層を構成する反射材が1490cm-1~1750cm-1の波数域1と,2500cm-1~2990cm-1の波数域2に吸収ピークをもち,波数域2に対する波数域1のピークの面積比が0.01~4であることを特徴とするセラミックシンチレータアレイ。
[2]
前記[1]記載のセラミックシンチレータアレイにおいて、セグメント間反射層及び天板反射層は少なくともエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂,ポリエチレンテレフタレートのいずれか一つを含み、気泡もしくは顔料として酸化チタン、酸化アルミナ、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム,酸化シリコンのいずれか一つを含むことを特徴とするセラミックシンチレータアレイ。
[3]
[1]~[2]記載のセラミックシンチレータアレイにおいて、天板反射層は接着層を介して付設されていることを特徴とするセラミックシンチレータアレイ。
[4]
[1]~[3]記載のセラミックシンチレータアレイにおいて、希土類酸硫化物蛍光体は、
一般式:RE2O2S:Pr
(ここで、REはY、Gd、La、およびLuからなる群より選ばれる少なくとも1つである)で表され、RE2O2Sに対するPrの含有量が0.001モル%以上10モル%以下である組成を有することを特徴とするセラミックシンチレータアレイ。
[5]
[1]~[4]記載のセラミックシンチレータアレイを具備する放射線検出器。
[6]
[5]記載の放射線検出器を具備する放射線検査装置。
<1>
少なくとも2つのシンチレータセグメントと、前記2つのシンチレータセグメント間に設けられた第一の反射層と、を備え、前記第一の反射層は、C=O結合を有する樹脂を含む、シンチレータアレイ。
<2>
前記第一の反射層は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂,ポリエチレンテレフタレート、エポキシ変性シリコーン、グリシジルエーテルのうち、少なくともいずれか一つを含む、<1>に記載のシンチレータアレイ。
<3>
前記樹脂は、エステル基、カルボキシル基、ケト基のうち、少なくともいずれか一つを含む、<1>に記載のシンチレータアレイ。
<4>
前記第一の反射層は、酸化チタン、酸化アルミナ、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム,酸化シリコン、気泡のうち、少なくともいずれか一つを含む、<1>~<3>のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
<5>
前記2つのシンチレータセグメント上及び前記第一の反射層上に設けられ、前記第一の反射層と同じ樹脂を含む第二の反射層と、を更に備える、<1>~<4>のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
<6>
前記シンチレータセグメントは、希土類酸硫化物蛍光体、もしくはガーネット構造酸化物蛍光体を含む、<1>~<5>のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
<7>
少なくとも2つのシンチレータセグメントと、前記2つのシンチレータセグメント間に設けられた第一の反射層と、を備え、前記第一の反射層は、赤外分光により1490cm-1~1750cm-1の波数域1と2500cm-1~2990cm-1の波数域2に吸収ピークを有し、波数域2に対する波数域1のピークの面積比が0.01~4である、シンチレータアレイ。
<8>
前記波数域2に対する前記波数域1のピークの面積比が3.6以下である、<7>に記載のシンチレータアレイ。
<9>
前記2つのシンチレータセグメント上及び前記第一の反射層上に設けられ、前記第一の反射層と同じ樹脂を含む第二の反射層と、を更に備える、<7>または<8>に記載のシンチレータアレイ。
<10>
前記シンチレータセグメントは、希土類酸硫化物蛍光体、もしくはガーネット構造酸化物蛍光体を含む、<7>~<9>のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
<11>
<1>~<10>のいずれか1項に記載のシンチレータアレイを具備する放射線検出器。
<12>
<11>に記載の放射線検出器を具備する放射線検査装置。
(1)
焼結体からなる少なくとも2つのシンチレータセグメントと、前記2つのシンチレータセグメント間に設けられた第一の反射層と、を備え、前記第一の反射層は、C=O結合を有する樹脂と、前記樹脂中に分散された反射粒子とを含む、シンチレータアレイ。
(2)
前記第一の反射層は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂,ポリエチレンテレフタレート、エポキシ変性シリコーン、グリシジルエーテルのうち、少なくともいずれか一つを含む、(1)に記載のシンチレータアレイ。
(3)
前記樹脂は、エステル基、カルボキシル基、ケト基のうち、少なくともいずれか一つを含む、(1)に記載のシンチレータアレイ。
(4)
前記第一の反射層は、前記2つのシンチレータセグメントの間を埋め尽くすように設けられる、(1)~(3)のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
(5)
前記第一の反射層は、前記2つのシンチレータセグメントの間に充填して設けられる、(1)~(3)のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
(6)
前記第一の反射層の前記反射粒子は、酸化チタン、酸化アルミナ、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム,酸化シリコン、気泡のうち、少なくともいずれか一つを含む、(1)~(5)のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
(7)
前記2つのシンチレータセグメント上及び前記第一の反射層上に設けられ、前記第一の反射層と同じ樹脂を含む第二の反射層と、を更に備える、(1)~(6)のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
(8)
前記シンチレータセグメントの前記焼結体は、希土類酸硫化物蛍光体の焼結体、もしくはガーネット構造酸化物蛍光体の焼結体を含む、(1)~(7)のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
(9)
少なくとも2つのシンチレータセグメントと、前記2つのシンチレータセグメント間に設けられた第一の反射層と、を備え、前記第一の反射層は、赤外分光により1490cm-1~1750cm-1の波数域1と2500cm-1~2990cm-1の波数域2に吸収ピークを有し、波数域2に対する波数域1のピークの面積比が0.01~4である、シンチレータアレイ。
(10)
前記波数域2に対する前記波数域1のピークの面積比が3.6以下である、(9)に記載のシンチレータアレイ。
(11)
前記2つのシンチレータセグメント上及び前記第一の反射層上に設けられ、前記第一の反射層と同じ樹脂を含む第二の反射層と、を更に備える、(9)または(10)に記載のシンチレータアレイ。
(12)
前記シンチレータセグメントは、希土類酸硫化物蛍光体、もしくはガーネット構造酸化物蛍光体を含む、(9)~(11)のいずれか1項に記載のシンチレータアレイ。
(13)
(1)~(12)のいずれか1項に記載のシンチレータアレイを具備する放射線検出器。
(14)
(13)に記載の放射線検出器を具備する放射線検査装置。
2 シンチレータセグメント
3 シンチレータセグメント間の反射層
4 X線入射面側のシンチレータアレイに付設される反射層(第二の反射層)
5 接着層
6 X線検出器
7 光電変換素子
Claims (10)
- 複数のシンチレータセグメントと、
C=O結合を有する樹脂と反射粒子とを含み、赤外分光法において1490cm-1~1750cm-1の波数域1と2500cm-1~2990cm-1の波数域2に吸収ピークを有し、波数域2の吸収ピーク面積に対する波数域1の吸収ピークの面積の比が0.01以上4以下である第一の反射層と
を備える、シンチレータアレイ。 - 前記C=O結合を有する樹脂が、C=C結合を含まない、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
- 前記吸収ピークの面積の比が0.01以上3.6以下である、請求項1または請求項2に記載のシンチレータアレイ。
- 前記第一の反射層は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂,ポリエチレンテレフタレート、エポキシ変性シリコーン、グリシジルエーテルのうち、少なくともいずれか一つを含む、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
- 前記樹脂は、エステル基、カルボキシル基、ケト基のうち、少なくともいずれか一つを含む、請求項1または請求項2に記載のシンチレータアレイ。
- 前記第一の反射層の前記反射粒子は、酸化チタン、酸化アルミナ、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム,酸化シリコン、気泡のうち、少なくともいずれか一つを含む、請求項1または請求項2に記載のシンチレータアレイ。
- 前記複数のシンチレータセグメント上及び前記第一の反射層上に設けられる第二の反射層と、を更に備える、請求項1または請求項2に記載のシンチレータアレイ。
- 前記シンチレータセグメントは、希土類酸硫化物蛍光体の焼結体、もしくはガーネット構造酸化物蛍光体の焼結体を含む、請求項1または請求項2に記載のシンチレータアレイ。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載のシンチレータアレイを具備する放射線検出器。
- 請求項9に記載の放射線検出器を具備する放射線検査装置。
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