JP7679249B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、無段変速装置を備えた作業車両において、発進時の走行性を向上させることを目的とする。
作業車両は、走行装置を有する車体と、原動機と、斜板角度によって出力を変更する斜板を有する油圧ポンプと、前記油圧ポンプの出力によって回転数が変化する出力軸を有し且つ前記出力軸の駆動力を出力する走行モータと、を有する無段変速装置と、前記無段変速装置で変速された駆動力と前記原動機からの駆動力とを合成した合成駆動力を出力する遊星伝動部と、前記車体を前進させる前進位置と、前記車体を後進させる後進位置と、前記車体を前進及び後進のいずれにも切り換えない中立位置と、に操作可能な走行操作部材と、前記走行操作部材の前進位置、後進位置及び中立位置の操作に基づいて、前記遊星伝動部から出力される合成駆動力の切換を行うクラッチ機構と、前記車体の走行速度を示す第1軸と前記無段変速装置から出力する駆動力を示す第2軸とが原点で直交する座標系において、前記第2軸の予め定められた負の最小値から前記第1軸の正側に延出して当該第2軸に対して傾斜した、前記車体を第1速度以下で前進させる際の第1ラインと、前記第2軸の前記最小値から前記第1軸の負側に延出して当該第2軸に対して前記第1ラインの傾斜角よりも大きい傾斜角で傾斜した、前記車体を後進させる際の第2ラインと、を含む制御マップを予め記憶する記憶装置と、前記走行操作部材を前記中立位置に保持したときの前記無段変速装置から出力される駆動力である中立目標値を、前記制御マップに基づいて設定する制御装置と、を備え、前記制御マップは、前記第2軸の前記最小値から前記第1軸の正側に延出して当該第2軸に対して前記第1ラインの傾斜角よりも大きい傾斜角で傾斜した、前記車体を前記第1速度よりも速い第2速度で前進させる際の第3ラインを更に含み、前記制御装置は、前記車体を前記第1速度で前進させる際には、前記制御マップに基づいて、前記走行操作部材を前記中立位置に保持したときの前記無段変速装置から出力される駆動力である中立目標値を設定し、前記車体を前記第2速度で前進させる際には、前記中立目標値を設定しない。
好ましくは、前記制御装置は、前記操作量が増加するにつれて前記中立目標値を小さく
し、前記操作量が減少するにつれて前記中立目標値を大きくする。
好ましくは、前記原動機は、予め定められた回転数で一定とした駆動力を出力し、前記出力設定部は、前記無段変速装置から出力される駆動力として前記走行モータの回転数を設定する。
図6は、作業車両の一例であるトラクタを示している。本実施形態では、作業車両1としてトラクタを例に挙げて説明するが、作業車両1は、トラクタに限定されず、田植機等の農業機械であってもよい。
図6に示すように、作業車両1は、走行装置7を有する車体3と、原動機4と、変速装置5と、操舵装置29とを備えている。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどの内燃機関である。この実施形態では、原動機4は、ディーゼルエンジンである。
また、車体3の後部には、昇降装置8が設けられている。昇降装置8には、作業装置2が着脱可能である。また、昇降装置8は、装着された作業装置2を昇降可能である。作業装置2は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。
無段変速装置50は、原動機4から伝達される駆動力を無段階に変速する装置である。この実施形態では、無段変速装置50は、静油圧式の無段変速装置50である。
さて、変速装置5は、主変速操作部材147(主変速レバー)の位置によって高速域(Hi)と低速域(Lo)とを切り替えるクラッチ機構52のHi/Loの2段と、副変速操作部材149(副変速レバー)にて手動で切り替える副変速機構の2段との4段変速となっている。
達される第1ギヤ59aに接続されている。つまり、主軸(推進軸)54の動力が、駆動ギヤ59及び第1ギヤ59aを経て油圧ポンプP1の入力軸56aに伝達される。油圧ポンプP1の斜板角度によって出力が変更され、走行モータM1の出力軸58の回転数を変更する。
図1に示すように、変速装置5は、クラッチ機構52を備えている。クラッチ機構52は、遊星伝動部60からの合成駆動力を伝達軸66に接続する接続状態と、伝達軸66に接続しない切断状態とに切り換え可能である。クラッチ機構52は、遊星伝動部60の合成出力軸64に接続された入力軸62fを備えている。入力軸62fは、合成出力軸64
と一体で回転する。入力軸62fには、ギヤ72aが設けられている。ギヤ72aは、ギヤ72bに噛み合っている。
第1クラッチ装置52A及び第2クラッチ装置52Bは、作動油によって接続状態と、切断状態とに切り換えられる油圧クラッチである。
第2クラッチ装置52Bは、前進と後進とを切り換えるクラッチであり、前進クラッチ部75と、後進クラッチ部76とを有している。第2クラッチ装置52Bは、入力軸62fと一体回転するハウジング77を有している。
前進クラッチ部75側のハウジング77内には、作動油を給排する油路75eが接続されていて、油路75eからハウジング77側に作動油が供給されると、押圧部材75dはバネの付勢力に抗して押圧側(接続側)に移動することで、摩擦プレート75cがハウジング77側に圧接して、前進クラッチ部75は接続状態になり、合成出力軸64と一体で回転する入力軸62fの動力が円筒軸75bと一体回転するギヤ78aに伝達される。ギヤ78aは、前進クラッチ部75の出力側の出力ギヤであり、入力ギヤ80aに噛み合っている。伝達軸66には、入力ギヤ80aが設けられている。ギヤ78aが回転することにより、入力ギヤ80aが回転し、伝達軸66が入力ギヤ80aと一体回転する。このため、前進クラッチ部75が接続状態になった場合には、遊星伝動部60からの低速域の合成駆動力が伝達軸66に伝達される。
後進クラッチ部76は、円筒軸76bと、ハウジング77と円筒軸76bとの間に配置された摩擦プレート76cと、押圧部材76dとを有している。押圧部材76dは、図示省略のバネ等の付勢部材により摩擦プレート76cから離れる方向に付勢されている。
バネの付勢力に抗して押圧側(接続側)に移動することで、摩擦プレート76cがハウジング77側に圧接して、後進クラッチ部76は接続状態になり、合成出力軸64と一体で回転する入力軸62fの動力が円筒軸76bと一体回転するギヤ79に伝達される。ギヤ79は、後進クラッチ部76の出力側の出力ギヤであり、逆転ギヤ79aに噛み合っている。逆転ギヤ79aは、入力ギヤ80bに噛み合っている。伝達軸66には、入力ギヤ80bが設けられている。逆転ギヤ79aが回転することにより、入力ギヤ80bが回転し、伝達軸66が入力ギヤ80bと一体回転する。このため、後進クラッチ部76が接続状態になった場合には、遊星伝動部60からの低速域の合成駆動力が伝達軸66に逆回転で伝達される。
副変速機構53は、伝達軸66に接続された第1カウンタ軸91と後輪駆動軸93との間に備えた変速部95と、これに連係する伝動ギヤを備えて構成されている。副変速機構53は、1速(低速段)、2速(高速段)の2段の変速が可能である。副変速機構53の変速は、複数の位置に切り換え可能な副変速操作部材149によって行う。副変速操作部材149は、運転席10の周囲に設けられていて、高速位置、中立位置、低速位置の3段に切り換え可能なレバーである。副変速操作部材149が中立位置である場合は、第1カウンタ軸91の動力は、後輪駆動軸93に伝達されない状態、即ち、原動機4の駆動力は、走行装置7に伝達されない状態である。
98を介して、前輪伝動軸101に伝達される。前輪伝動軸101には、前輪7Fの回転等を変化させる駆動変換クラッチ102が設けられ、駆動変換クラッチ102の出力側には、前輪駆動軸103が接続されている。前輪駆動軸103は、前輪7Fを回転自在に支持する前車軸105が連結された前輪デフ装置106に接続され、前進の伝達軸66の駆動力は、副変速機構53及び後輪駆動軸93を介して、前輪7Fを有する走行装置7に伝達される。なお、駆動変換クラッチ102では、前輪7Fと後輪7Rとの回転を等速にしたり、前輪7Fと後輪7Rとの両方で走行する4WDにしたり、後輪7Rのみで走行する2WDにすることができる。
制動操作部材141は、左ブレーキペダル141Fと、右ブレーキペダル141Rとを含んでいる。左ブレーキペダル141F及び右ブレーキペダル141Rは、車体3等に揺動自在に支持されていて、運転席10の近傍に設けられ、運転者が操作可能である。左制動装置142F及び右制動装置142Rは、ディスク型の制動装置であり、制動する制動状態と、制動を解除する解除状態に切換可能である。左制動装置142Fは、後車軸99の左側に設けられ、右制動装置142Rは、後車軸99の右側に設けられている。
図2に示すように、作業車両1は、制御装置120と、記憶装置(記憶部)121とを備えている。制御装置120は、CPU、電気電子回路、当該制御装置120に格納されたプログラム等から構成されている。制御装置120は、作業車両1に関する様々な制御を行う。記憶装置121は、不揮発性のメモリ等から構成されている。
速操作部材149の操作位置とから求めた目標車速(前進目標出力値又は後進目標出力値に対応する車速)に達するように、走行モータM1の回転数を操作する車速制御を行う。これにより、運転者は、主変速操作部材147を任意の操作位置に操作することで、車速を任意の速度に変更できる。
具体的には、主変速操作部材147の操作位置が高速域にあり、走行操作部材148が前進位置Fにある場合、つまり車体3を前進側に走行させる場合(高速前進の場合)、制御装置120は、第1電磁制御弁130aのソレノイドに電流(制御信号)を出力して当該第1電磁制御弁130aを全開にすることで、第1クラッチ装置52Aを切断状態から接続状態に切り換える。また、高速前進の場合、制御装置120は、第2電磁制御弁130b及び第3電磁制御弁130cのソレノイドを消磁して、当該第2電磁制御弁130b及び第3電磁制御弁130cを全閉にすることで、第2クラッチ装置52Bを切断状態(中立状態)にする。
制御装置120は、目標演算部120Aと、出力設定部120Bとを有している。目標演算部120A及び出力設定部120Bは、制御装置120に設けられた電気電子回路、当該制御装置120に格納されたプログラム等から構成されている。
図3Aは、制御マップCM1の一例を示している。
図3Aに示すように、制御マップCM1は、車速(走行速度)と、無段変速装置50から出力する駆動力との関係を示している。
制御マップCM1において、前進時の駆動力はプラスで表し、後進時の駆動力は、マイナスで表している。無段変速装置50から出力する駆動力は、例えば、走行モータM1の回転数であり、正転側をプラスで示し、逆転側をマイナスで示している。なお、図2に示すように、制御装置120は、当該制御装置120に接続されたレギュレータ125を制御することにより、走行モータM1の回転数を制御する。具体的には、レギュレータ125は、電磁弁等の制御弁(電磁制御弁)126を含んでいる。電磁制御弁126は、ソレノイドを有していて、ソレノイドに励磁した電流に応じて開度が変化する弁である。ソレノイドに励磁した電流が大きくなるにつれて電磁制御弁126の開度は大きくなり、ソレノイドに励磁した電流が小さくなるにつれて電磁制御弁126の開度は小さくなる。電磁制御弁126のソレノイドを消磁する、即ち、電流を付与しない場合は、電磁制御弁126は全閉する。電磁制御弁126によって、レギュレータ125が作動して、油圧ポンプP1の斜板56bの角度が変化することにより、走行モータM1に作用する作動油の流量又は圧力が変化することでの走行モータM1の回転数を変更することができる。
目標演算部120Aは、主変速操作部材147の操作位置が低速域にあり、且つ、副変速操作部材149が低速位置にある場合、つまり、車体3を低速前進させる場合(クラッチ75が接続されている場合)は、制御マップCM1のラインL1に基づいて、前進目標出力値を演算する。目標演算部120Aは、例えば、P11の車速、つまり、副変速機構53のギヤが低速段の状態における最大車速の40%にする場合は、走行モータM1の正転の回転数V1を前進目標出力値に設定する。
1の斜板56b(HST斜板)を制御する。このため、出力設定部120Bは、前進目標出力値及び後進目標出力値に基づいて、中立目標値を設定する。ここで、制御マップCM1において、目標車速がP11(=|P21|)である場合に、制動操作部材141の操作を行わずに走行操作部材148が中立位置Nから前進位置Fへ切り換えたとき(前進の未制動発進のとき)の縦軸に平行なラインをL4とし、制動操作部材141の操作を行わずに中立位置Nから後進位置Rへ切り換えたとき(後進の未制動発進のとき)の縦軸に平行なラインをL5とした場合、目標演算部120Aは、ラインL4とラインL1とが交差する値V1を前進目標出力値(第1目標値)に設定し、ラインL5とラインL2とが交差する値V11を後進目標出力値(第2目標値)に設定する。出力設定部120Bは、ラインL1において前進目標出力値(第1目標値)V1の値になる点J10と、ラインL2において後進目標出力値(第2目標値)V11の値になる点J11とを結ぶラインL6と、縦軸とが交差する位置で示された値を、中立目標値V3に設定する。
148の前進位置F、後進位置R及び中立位置Nの操作に基づいて、遊星伝動部60から出力される合成駆動力の切換を行うクラッチ機構52と、車体3の走行速度を示す第1軸(X軸:横軸)と無段変速装置50から出力する駆動力を示す第2軸(Y軸:縦軸)とが原点で直交する座標系において、Y軸(縦軸)の予め定められた負の最小値(-max)からX軸(横軸)の正側に延出してY軸(縦軸)に対して傾斜した、車体3を第1速度以下で前進させる際のラインL1と、Y軸(縦軸)の最小値(-max)からX軸(横軸)の負側に延出してY軸(縦軸)に対してラインL1の傾斜角θ1よりも大きい傾斜角θ2で傾斜した、車体3を後進させる際のラインL2と、を含む制御マップCM1を予め記憶する記憶装置121と、走行操作部材148を中立位置に保持したときの無段変速装置50から出力される駆動力である中立目標値を、制御マップCM1に基づいて設定する制御装置120と、を備えている。この構成によれば、車体3を発進させる場合に、制御マップCM1に基づいて、前進低速域のラインL1と後退のラインL2とを用いて無段変速装置50から出力される駆動力である中立目標値を設定するので、発進直後の走行装置7に伝達される動力を素早く適正にすることができる。具体的には、発進目標出力値よりも小さい中立目標値を走行装置7に伝達するので、走行操作部材148(シャトルレバー)が中立位置Nから前進位置F又は後進位置Rに切り換えられたときの油圧ポンプP1の斜板56bの傾斜角度の変化量(つまり、HST出力値の変化量)をより小さくすることができる。このため、変速ショックの緩和や斜板56bの高速移動によるオーバーシュートを低減することができる。したがって、発進時の変速ショックの緩和等を行うことができ、発進時の走行性を向上させることができる。また、制御マップCM1は、車体3を第1速度以下で前進させる際のラインL1と、車体3を後進させる際のラインL2とを含み、ラインL2の傾斜角θ2がラインL1の傾斜角θ1よりも大きいとしているので、制御マップCM1を用いて好適な中立目標値を設定することができる。
せることができる。
制御装置120は、走行操作部材148を中立位置Nから前進位置Fへ切り換えて車体3を前進させたときの無段変速装置50から出力する前進目標出力値と、走行操作部材148を中立位置Nから後進位置Rへ切り換えて車体3を後進させたときの無段変速装置50から出力する後進目標出力値とを演算する目標演算部120Aと、制動操作部材141の操作量、前進目標出力値及び後進目標出力値に基づいて中立目標値を設定する出力設定部120Bと、を有している。この構成によれば、無段変速装置50において、前進時と後進時との適正な回転数から発進することができるため、前進の発進時に瞬間的に後進するような現象(つまり、前進の制動発進時の瞬間的な反対移動(逆走))を抑制することができ、後進の発進時に瞬間的に前進するような現象(つまり、後進の制動発進時の瞬間的な反対移動(逆走))を抑制することができる。
クラッチ機構52は、遊星伝動部60の合成駆動力を第2速度(高速域の速度)で前進側に伝達する接続状態と、前進側に伝達しない切断状態とに切り換え可能な第1クラッチ装置52Aと、遊星伝動部60の合成駆動力を第1速度(低速域の速度)で前進側に伝達する接続状態と、遊星伝動部60の合成駆動力を後進側に伝達する接続状態と、前進側及び後進側のいずれにも伝達しない切断状態と、に切り換え可能な第2クラッチ装置52Bと、を備え、制御装置120は、第1クラッチ装置52Aを接続状態とする場合には、第2クラッチ装置52Bを切断状態とし、第2クラッチ装置52Bを接続状態とする場合には、第1クラッチ装置52Aを切断状態とする。この構成によれば、無段変速装置50と遊星伝動部60とによって、第1速度(低速域の速度)及び第2速度(高速域の速度)の駆動力を出力し、且つ、第1クラッチ装置52Aによって第2速度の前進に切り換え、第2クラッチ装置52Bによって、第1速度の前進及び後進を切り換えるような構成において、制動発進時の変速ショックの緩和、制動発進時の瞬間的な反対移動(逆走)を防止することができる。
部材149が高速位置にあり、且つ、走行操作部材148が中立位置Nとされた場合についての制動発進又は制動無し発進についても、上記実施形態の場合と同様に適用可能である。
目標演算部120Aは、主変速操作部材147の操作位置が低速域にあり、且つ、副変速操作部材149が高速位置にある場合、つまり、車体3を低速前進させる場合(クラッチ75が接続されている場合)は、制御マップCM1のラインL11に基づいて、前進目標出力値を演算する。目標演算部120Aは、例えば、P31の車速、つまり、副変速機構53のギヤが高速段の状態における最大車速の60%にする場合は、走行モータM1の正転の回転数V21を前進目標出力値に設定する。
制御装置120は、暖機運転モードと、走行運転モードとに切り換え可能である。暖機運転モード及び走行運転モードは、自動又は手動で切り換え可能である。暖機運転モードは、変速装置5から走行装置7への動力が伝達するのを遮断した状態で変速装置5が有するギヤを回転させるモードである。走行運転モードは、変速装置5から走行装置7への動力が伝達する状態でギヤを回転させるモードである。即ち、走行運転モードでは、運転者による手動操作、制御装置120による自動操作によって、車体3を走行させることができるモードであり、通常通り、変速装置5(無段変速装置50、遊星伝動部60、クラッチ機構52及び副変速機構53)を作動させることで変速を行うモードである。
続されている。制御装置120は、イグニッションスイッチ等がOFFからONとなり原動機4が駆動する(原動機4の出力軸(クランク軸)4aが回転する)と、温度測定装置150によって検出された温度(潤滑油温度)を参照する。制御装置120は、潤滑油温度が、例えば、-15℃未満、即ち、閾値未満であり、潤滑油の粘性が高い場合(条件1)には、暖機運転モードに自動的に切り換わる。一方、制御装置120は、潤滑油温度が-15℃以上(閾値以上)であり、潤滑油の粘性が低い場合には、走行運転モードに切り換わる。なお、潤滑油温度を判定する閾値は、一例であって、上述した温度に限定されない。
或いは、制御装置120は、制動操作部材141のパーキングブレーキ144がON、且つ、走行操作部材148が中立位置Nである場合(条件4)に、暖機運転モードに自動的に切り換わってもよい。
なお、条件1が満たされている状態で、条件2、条件3及び条件4のいずれかが外れているときには、条件を作業車両1に設けられた表示装置、例えば、メータパネルに表示し、条件を整えるように、運転者に促すようにする。
作動している場合において、切換装置155をONからOFFに手動で切り換えられたときに強制的に暖機運転モードを停止して、走行運転モードに切り換えるようにしてもよい。
図5Aに示すように、制御装置120は、原動機4の駆動が開始されると、まず、走行運転モードに設定される(S1)。制御装置120は、暖機運転モードの切換条件(条件1及び条件2、条件1及び条件3)を満たしているか否かを判断する(S2)。暖機運転モードの切換条件を満たしている場合(S2、Yes)、走行運転モードから暖機運転モードに自動的に切り換わる(S3)。暖機運転モードに切り換わると、制御装置120は、例えば、第1クラッチ装置52A及び第2クラッチ装置52Bのいずれかを接続状態にすることで遊星伝動部60(入力ギヤ62、遊星歯車機構63など)を回転させる(S4)。制御装置120は、潤滑油温度が閾値以上又は、暖機運転モードを実行してからの経過時間が所定以上である場合(S5、Yes)、暖機運転モードから走行運転モードに切り換わる(S6)。制御装置120は、潤滑油温度が閾値未満又は、暖機運転モードを実行してからの経過時間が所定未満である場合(S5、No)、暖機運転モードを継続する。なお、暖機運転モードの継続中において、切換装置155をONした後に、OFFに切り換えられた場合、強制的に暖機運転モードに切り換える。
作業車両1は、暖機運転モードと、走行運転モードとを手動で切り換え可能な切換装置
155を備えている。これによれば、運転者等によって、暖機が必要である場合、走行が必要である場合など、運転者の意図通りに、暖機と走行とを行うことができる。
制御装置120は、暖機運転モードである場合に、第1クラッチ装置52A及び第2クラッチ装置52Bのいずれかを接続状態にする。これによれば、第1クラッチ装置52A及び第2クラッチ装置52Bのいずれかを接続状態にすることによって、暖機運転時に遊星伝動部60(入力ギヤ62、遊星歯車機構63など)を作動させることができ、より暖機を短時間で終了させることができる。
また、制御装置120は、走行装置7等への動力が切れている場合に暖機運転モードに切り換えればよく、制動をおこなっていない状態でも暖機運転モードにすることができる。この場合、制御装置120は、暖機運転モードで暖機を実行する場合、左制動装置142F及び右制動装置142Rを作動させて制動状態にする。
3 :車体
4 :原動機
5 :変速装置
7 :走行装置
50 :無段変速装置
52 :クラッチ機構
52A :第1クラッチ装置
52B :第2クラッチ装置
56b :斜板
60 :遊星伝動部
120 :制御装置
120A :目標演算部
120B :出力設定部
121 :記憶装置
140 :制動装置
141 :制動操作部材
148 :走行操作部材
CM1 :制御マップ
F :前進位置
L1 :ライン(第1ライン)
L2 :ライン(第2ライン)
L3 :ライン(第3ライン)
M1 :走行モータ
N :中立位置
P1 :油圧ポンプ
R :後進位置
V1 :回転数
V11 :回転数
V2 :回転数
V3 :中立目標値
Claims (8)
- 走行装置を有する車体と、
原動機と、
斜板角度によって出力を変更する斜板を有する油圧ポンプと、前記油圧ポンプの出力によって回転数が変化する出力軸を有し且つ前記出力軸の駆動力を出力する走行モータと、を有する無段変速装置と、
前記無段変速装置で変速された駆動力と前記原動機からの駆動力とを合成した合成駆動力を出力する遊星伝動部と、
前記車体を前進させる前進位置と、前記車体を後進させる後進位置と、前記車体を前進及び後進のいずれにも切り換えない中立位置と、に操作可能な走行操作部材と、
前記走行操作部材の前進位置、後進位置及び中立位置の操作に基づいて、前記遊星伝動部から出力される合成駆動力の切換を行うクラッチ機構と、
前記車体の走行速度を示す第1軸と前記無段変速装置から出力する駆動力を示す第2軸とが原点で直交する座標系において、前記第2軸の予め定められた負の最小値から前記第1軸の正側に延出して当該第2軸に対して傾斜した、前記車体を第1速度以下で前進させる際の第1ラインと、前記第2軸の前記最小値から前記第1軸の負側に延出して当該第2軸に対して前記第1ラインの傾斜角よりも大きい傾斜角で傾斜した、前記車体を後進させる際の第2ラインと、を含む制御マップを予め記憶する記憶装置と、
前記走行操作部材を前記中立位置に保持したときの前記無段変速装置から出力される駆動力である中立目標値を、前記制御マップに基づいて設定する制御装置と、
を備え、
前記制御マップは、前記第2軸の前記最小値から前記第1軸の正側に延出して当該第2軸に対して前記第1ラインの傾斜角よりも大きい傾斜角で傾斜した、前記車体を前記第1速度よりも速い第2速度で前進させる際の第3ラインを更に含み、
前記制御装置は、前記車体を前記第1速度で前進させる際には、前記制御マップに基づいて、前記走行操作部材を前記中立位置に保持したときの前記無段変速装置から出力される駆動力である中立目標値を設定し、前記車体を前記第2速度で前進させる際には、前記中立目標値を設定しない、作業車両。 - 制動操作部材と、
前記制動操作部材の操作に応じて前記走行装置の制動を行う制動装置と、を備え、
前記制御装置は、前記走行操作部材を前記中立位置に保持したときの前記無段変速装置から出力される駆動力である中立目標値を、前記制動操作部材の操作量に応じて変更する請求項1に記載の作業車両。 - 前記制御装置は、前記操作量が増加するにつれて前記中立目標値を小さくし、前記操作量が減少するにつれて前記中立目標値を大きくする請求項2に記載の作業車両。
- 前記制御装置は、
前記走行操作部材を中立位置から前進位置へ切り換えて前記車体を前進させたときの前記無段変速装置から出力する前進目標出力値と、前記走行操作部材を中立位置から後進位置へ切り換えて前記車体を後進させたときの前記無段変速装置から出力する後進目標出力値とを演算する目標演算部と、
前記制動操作部材の前記操作量、前記前進目標出力値及び前記後進目標出力値に基づいて前記中立目標値を設定する出力設定部と、
を備えている請求項2又は3に記載の作業車両。 - 制動操作部材を備え、
前記制御装置は、
前記走行操作部材を中立位置から前進位置へ切り換えて前記車体を前進させたときの前記無段変速装置から出力する前進目標出力値と、前記走行操作部材を中立位置から後進位置へ切り換えて前記車体を後進させたときの前記無段変速装置から出力する後進目標出力値とを演算する目標演算部と、
前記制動操作部材の操作を行わずに前記前進位置へ切り換えたときの前進目標出力値である第1目標値と、前記制動操作部材の操作を行わずに前記後進位置へ切り換えたときの後進目標出力値である第2目標値とに基づいて中立目標値を設定する出力設定部と、
を備えている請求項1に記載の作業車両。 - 前記出力設定部は、前記第1目標値と前記第2目標値との中間値を、前記中立目標値に設定する請求項5に記載の作業車両。
- 前記原動機は、予め定められた回転数で一定とした駆動力を出力し、
前記出力設定部は、前記無段変速装置から出力される駆動力として前記走行モータの回転数を設定する請求項4~6のいずれか1項に記載の作業車両。 - 前記クラッチ機構は、前記遊星伝動部の合成駆動力を前記第2速度で前進側に伝達する接続状態と、前記前進側に伝達しない切断状態とに切り換え可能な第1クラッチ装置と、
前記遊星伝動部の合成駆動力を前記第1速度で前進側に伝達する接続状態と、前記遊星伝動部の合成駆動力を後進側に伝達する接続状態と、前記前進側及び後進側のいずれにも伝達しない切断状態と、に切り換え可能な第2クラッチ装置と、を備え、
前記制御装置は、前記第1クラッチ装置を接続状態とする場合には、前記第2クラッチ装置を切断状態とし、前記第2クラッチ装置を接続状態とする場合には、前記第1クラッチ装置を切断状態とする請求項1に記載の作業車両。
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