JP7592467B2 - 車載部品の支持構造 - Google Patents

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本発明は、車載部品を閉断面を有する車体骨格材に支持させる構造に関する。
この種の車載部品の支持構造として、バンパレインフォースメントの車両外側に配置されるチャンバ部材の圧力を検出する圧力センサを、バンパレインフォースメントの上側に配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の車載部品の支持構造はフロントバンパに関し、チャンバ部材は、閉断面を有するバンパレインフォースメントの前方に配置される。そして、歩行者保護装置ECUが、圧力センサの圧力検出結果に基づいて、車両バンパへ歩行者が衝突したか否かを判別している。
特開2012-20717号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車載部品の支持構造では、圧力センサを車体骨格材であるバンパレインフォースメントの上側に配置しているため、車体骨格材の上側に圧力センサの設置空間を確保しなければならず、車両の車体骨格材廻りの設計自由度が低いという問題点がる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の車体骨格材廻りの設計自由度を向上させた車載部品の支持構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明によれば、車両外側のアウタパネルと、前記アウタパネルとともに閉断面をなす車両内側のインナパネルと、を含み、所定方向へ延びる車体骨格材と、前記車体骨格材の前記アウタパネルに延材方向について所定区間にわたって形成された凹部と、前記凹部の少なくとも一部を塞ぎ、凹部の外側で前記アウタパネルに結合されるとともに、車載部品を支持可能な板材と、前記アウタパネルの前記凹部に形成され、前記車載部品が車両内側へ移動した際に前記車載部品を挿通可能な大きさの孔部と、を備えた車載部品の支持構造が提供される。
この車載部品の支持構造によれば、車体骨格材のアウタパネルに凹部を形成し、凹部の一部を塞ぐ板材に車載部品を支持させることにより、車両外側への突出量を小さくした状態で車載部品を車体骨格材側に設けることができる。これにより、車体骨格材のアウタパネル及びインナパネルの幅方向外側に車載部品の設置空間を別途確保する必要はなく、車両の車体骨格材廻りのスペースを有効に活用することができる。
また、車載部品は孔部を通じて車体骨格材と干渉することなく車両内側へ移動することができ、車載部品が車両内側へ移動させられる軽衝突の際に車体骨格材に損傷が及ぶことはない。
上記車載部品の支持構造において、前記凹部は、前記アウタパネルに幅方向について一部に形成されてもよい。
この車載部品の支持構造によれば、凹部が幅方向についてアウタパネルの一部に形成され、アウタパネルの他部については凹部が形成されていない。これにより、アウタパネルに他部については延在方向の剛性の変化が抑制され、凹部に起因した車体骨格材の剛性及び強度の低下を抑制することができる。
上記車載部品の支持構造において、アウタパネルは、幅方向外側の一対のフランジ部と、前記各フランジ部から車両外側に離隔した幅方向中央側の主壁部と、前記各フランジ部の幅方向内側端部と前記主壁部の幅方向外側端部とを接続する一対の側壁部と、を有し、前記凹部は、一方の側壁部を含み、他方の側壁部を含まないよう形成されてもよい。
この車載部品の支持構造によれば、アウタパネルの他方の側壁部が凹部に含まれていないことから、他方の側壁部と主壁部により形成され車体骨格材の剛性及び強度に比較的大きく寄与する稜線が凹状とならず、車体骨格材の剛性及び強度を的確に確保することができる。また、一方の側壁部は凹部に含まれることから、凹部を一方の側壁部側に比較的大きく確保することができる。
上記車載部品の支持構造において、前記車体骨格材は、左右方向へ延びるバンパビームであり、前記凹部は、前記バンパビームに左右一対に形成されてもよい。
この車載部品の支持構造によれば、バンパ廻りで左右一対に搭載する必要のある車載部品を、後方への突出量を小さくした状態でバンパビーム側に設けることができる。これにより、バンパビームをバンパフェイス寄りに配置することができ、バンパビームの前方のスペースを大きく確保することができる。
本発明の車載部品の支持構造によれば、車両の車体骨格材廻りの設計自由度を向上させることができる。
本発明の一実施形態を示すバンパビーム及びバンパステーの概略斜視図である。 バンパビーム、バンパステー及びバンパフェイスの概略平面断面図である。 凹部非形成部分のバンパビームの概略側面断面図である。 凹部形成部分のバンパビームの概略側面断面図である。 衝突体と衝突した状態を示す凹部形成部分のバンパビームの概略側面断面図である。
図1から図5は本発明の一実施形態を示すものであり、図1はバンパビーム及びバンパステーの概略斜視図、図2はバンパビーム、バンパステー及びバンパフェイスの概略平面断面図、図3は凹部非形成部分のバンパビームの概略側面断面図、図4は凹部形成部分のバンパビームの概略側面断面図、図5は衝突体と衝突した状態を示す凹部形成部分のバンパビームの概略側面断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の自動車車両は、車両後部のリヤバンバーに、障害物を検知するソナーセンサ1が搭載される。図1に示すように、自動車車両は、左右へ延びるバンパビーム2と、バンパビーム2を後端で支持する左右一対のバンパステー3と、を有し、ソナーセンサ1は板材4を介してバンパビーム2に支持される。図2に示すように、本実施形態においては、ソナーセンサ1は、左右一対に配置される。バンパステー3は、前端が前方のフレームに接続される。バンパビーム2、バンパステー3及び板材4は、例えば鋼等の金属からなる。
図3に示すように、車体骨格材としてのバンパビーム2は、車両外側のアウタパネル5と、アウタパネル5とともに閉断面をなす車両内側のインナパネル6と、を含んでいる。アウタパネル5は、断面にて上下へ延びる主壁部51と、主壁部51の上端から前方へ延びる上側側壁部52と、上側側壁部52の前端から上方へ延びる上フランジ部53と、主壁部51の下端から前方へ延びる下側側壁部54と、下側側壁部54の前端から下方へ延びる下フランジ部55と、を有する。すなわち、アウタパネル5は、幅方向外側の一対のフランジ部53,55と、各フランジ部53,55から車両外側に離隔した幅方向中央側の主壁部51と、各フランジ部53,55の幅方向内側端部と主壁部51の幅方向外側端部とを接続する一対の側壁部52,54と、を有している。本実施形態においては、上側側壁部52は前方へ向かって上側に傾斜し、下側側壁部54は前方へ向かって下側に傾斜している。また、主壁部51は、上側側壁部52の後端から下方へ延びる上側延在部51aと、上側延在部51aの下端から前方へ向かって下側に傾斜して延びる上側傾斜部51bと、上側傾斜部51bの前端から下方へ延びる中央側延在部51cと、中央側延在部51cの下端から後方へ向かって下側に傾斜して延びる下側傾斜部51dと、下側傾斜部51dの後端から下方へ延びる下側延在部51eと、を有している。
また、インナパネル6は、断面にて上下へ延びる主壁部61と、主壁部61の上端から後方へ延びる上側側壁部62と、上側側壁部62の後端から上方へ延びる上フランジ部63と、主壁部61の下端から後方へ延びる下側側壁部64と、下側側壁部64の前端から下方へ延びる下フランジ部65と、を有する。本実施形態においては、上側側壁部62は後方へ向かって上側に傾斜し、下側側壁部64は後方へ向かって下側に傾斜している。インナパネル6の上側側壁部62及び下側側壁部64は、アウタパネル5の上側側壁部52及び下側側壁部54よりも前後方向に長く形成される。また、主壁部61は、上側側壁部62の前端から下方へ延びる上側延在部61aと、上側延在部61aの下端から後方へ向かって下側に傾斜して延びる上側傾斜部61bと、上側傾斜部61bの後端から下方へ延びる中央側延在部61cと、中央側延在部61cの下端から前方へ向かって下側に傾斜して延びる下側傾斜部61dと、下側傾斜部61dの前端から下方へ延びる下側延在部61eと、を有している。アウタパネル5及びインナパネル6の上フランジ部53,63及び下フランジ部55,65が接合されることにより、バンパビーム2の閉断面が形成される。
また、アウタパネル5には、延在方向について所定区間にわたって形成される凹部7が形成される。本実施形態においては、ソナーセンサ1の設置箇所に対応して、2箇所の凹部7が左右一対に形成される。具体的に、各凹部7は、アウタパネル5の所定区間における主壁部51の下側、下側側壁部54及び下フランジ部55を、所定区間以外の部分と比べて前方に位置させることで形成される。尚、図4に示すように、アウタパネル5の下フランジ部55が前方に位置しているため、凹部7におけるインナパネル6の下側側壁部64は前後に短く形成され、アウタパネル5の下フランジ部55と接合するインナパネル6の下フランジ部65も所定区間以外の部分と比べて前方に位置している。
本実施形態においては、図1に示すように、各凹部7は、左右両端側に形成され左右外端から左右中央側へ向かって前方に傾斜する傾斜部71と、左右中央側に形成され各傾斜部71の左右内端同士を接続し左右へ延びる底部72と、を有する。底部72には、ソナーセンサ1が前方へ移動した際にソナーセンサ1を挿通可能な大きさの孔部8が形成される。
図4に示すように、各ソナーセンサ1は、それぞれ板材4に支持され、板材4からバンパフェイス100まで突出する。バンパフェイス100は、バンパビーム2の後方に配置され、車両の意匠面をなす。各ソナーセンサ1には図示しないハーネスが接続され、バンパフェイス100の後方の障害物が検知される。
図1に示すように、板材4は、アウタパネル5の主壁部51に凹部7の一部を塞ぐよう設けられ、ソナーセンサ1を支持する。本実施形態においては、2カ所の凹部7に対応して2つの板材4が設けられ、各板材4は凹部7を左右方向にわたって塞ぐ。各板材4は、主として、主壁部51の中央側延在部51cを塞ぎ、凹部7の下側傾斜部51dからフランジ部55にかけては露出した状態となっている。この凹部7の露出スペースを通じて、ハーネスが各ソナーセンサ1に接続される。各板材41は、ボルト41により主壁部51に固定される。
以上のように構成された車載部品の支持構造によれば、バンパビーム2のアウタパネル5に凹部7を形成し、凹部7の一部を塞ぐ板材4にソナーセンサ1を支持させることにより、後方への突出量を小さくした状態でソナーセンサ1をバンパビーム2側に設けることができる。これにより、バンパビーム2の上側又は下側にソナーセンサ1の設置空間を別途確保する必要はなく、バンパビーム2の上側及び下側スペースを有効に活用することができ、例えば、車両の荷室開口を上下方向に大きくすることができる等、車両の設計自由度が向上する。
また、ソナーセンサ1の後方への突出量が小さいので、バンパビーム2をバンパフェイス100寄りに配置することができ、バンパビーム2の前方のスペースを大きく確保することができる。これにより、バンパステー3の前後寸法を十分に確保することができ、バンパビーム2が前方へ移動させられる比較的大きな入力の車両衝突時に、バンパステー3のエネルギ吸収量を十分に確保することができる。
一方、図5に示すように、バンパフェイス100が前方へ移動させられるものの、バンパビーム2が前方へ移動させられない比較的小さな入力の車両衝突時には、ソナーセンサー1は孔部8を通じてバンパビーム2と干渉することなく前方へ移動することができ、バンパビーム2に損傷が及ぶことはない。従って、車体骨格材であるバンパビーム2を交換することなく、バンパフェイス100、板材4、ソナーセンサ1等の交換等により修理をすることができ、修理の手間や費用が嵩むことはない。
また、本実施形態の車載部品の支持構造によれば、凹部7が上下方向についてアウタパネル7の一部に形成され、アウタパネル5の他部については凹部7が形成されていない。これにより、アウタパネル5の他部について延在方向の剛性の変化が抑制され、凹部7に起因したバンパビーム2の剛性及び強度の低下を抑制することができる。特に、アウタパネル5の上側側壁部52が凹部7に含まれていないことから、上側側壁部52と主壁部51により形成されバンパビーム2の剛性及び強度に比較的大きく寄与する稜線が凹状とならず、バンパビーム2の剛性及び強度を的確に確保することができる。また、下側側壁部54は凹部7に含まれることから、凹部7を下側に比較的大きく確保することができる。
尚、前記実施形態においては、車両のリヤバンパのバンパビーム2に本発明を適用したものを示したが、フロントバンパのバンパビーム、ドア開口部廻りのピラー等のような、閉断面を有する他の車体骨格材に適用することも可能である。また、前記実施形態においては、車載部品としてソナーセンサ1を例示したが、加速度センサ、圧力センサ等の他のセンサ類や、車載カメラ等であってもよいことは勿論である。
また、前記実施形態においては、凹部7がバンパビーム2に2箇所形成されるものを示したが、1箇所だけ形成されるものであってもよいし、3箇所以上形成されるものであってもよい。また、板材4が凹部7の一部を塞ぐものを示したが、凹部の全部を塞ぐものであってもよい。さらに、板材4がボルト41によりアウタパネル5に固定されるものを示したが、溶接等により固定されるものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 ソナーセンサ
2 バンパビーム
3 バンパステー
4 板材
5 アウタパネル
6 インナパネル
7 凹部
8 孔部
51 主壁部
52 上側側壁部
53 上フランジ部
54 下側側壁部
55 下フランジ部

Claims (4)

  1. 車両外側のアウタパネルと、前記アウタパネルとともに閉断面をなす車両内側のインナパネルと、を含み、所定方向へ延びる車体骨格材と、
    前記車体骨格材の前記アウタパネルに延材方向について所定区間にわたって形成された凹部と、
    前記凹部の少なくとも一部を塞ぎ、車載部品を支持可能な板材と、
    前記アウタパネルの前記凹部に形成され、前記車載部品が車両内側へ移動した際に前記車載部品を挿通可能な大きさの貫通孔と、を備えた車載部品の支持構造。
  2. 前記凹部は、前記アウタパネルに、前記アウタパネルの延在方向と直交する方向について一部に形成される請求項1に記載の車載部品の支持構造。
  3. 前記アウタパネルは、前記アウタパネルの延在方向と直交する方向について外側の一対のフランジ部と、前記各フランジ部から車両外側に離隔した前記アウタパネルの延在方向と直交する方向について中央側の主壁部と、前記各フランジ部における前記アウタパネルの延在方向と直交する方向について内側の端部と前記主壁部における前記アウタパネルの延在方向と直交する方向について外側の端部とを接続する一対の側壁部と、を有し、
    前記凹部は、一方の側壁部を含み、他方の側壁部を含まないよう形成される請求項2に記載の車載部品の支持構造。
  4. 前記車体骨格材は、左右方向へ延びるバンパビームであり、
    前記凹部は、前記バンパビームに左右一対に形成される請求項1から3のいずれか1項に車載部品の支持構造。
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