JP7568986B2 - 光導波回路およびその製造方法 - Google Patents

光導波回路およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、集積化した光導波回路およびその作製方法に関する。
近年のデータセンタ内通信のトラフィック増大に伴い、コンピュータ筐体内素子の光配線化技術の重要性が高まっている。なかでも、多数の光回路を高密度に集積可能なシリコンフォトニクス技術が注目を集めている。
シリコンフォトニクス技術において光伝送媒体となるシリコン光回路は、Siによるコアと、SiOによるクラッドからなるシリコン細線導波路によって構成される。シリコン細線導波路ではコアとクラッドの比屈折率差が40%程度であり、シングルモード通信の使用波長帯である1550nm付近において、数百nm角の極小断面領域内で光伝搬が可能である。シリコン細線導波路の許容曲げ半径も数μm程度と小さいため、狭い領域内に複雑な配線パターンを描画できる。シリコン細線導波路のこれらの微細加工への適合性から、シリコンフォトニクス技術による光回路の大規模集積化が期待されている。
シリコン光回路は通常SOI(Silicon On Insulator)基板上に形成されるため、電子回路とのモノリシック集積も可能である。製造技術の観点では、成熟した半導体微細加工技術をシリコン光回路にも適用できるため、微細パターンを容易に形成可能である。上述のように、シリコンフォトニクス技術を半導体技術や電子回路技術と組み合わせることで、光電子集積型デバイスの実現も期待される。
一方、シリコン光回路は、他の光素子との接続という観点で大きな問題を抱えていた。光素子同士を接続する際には、接続点における光損失を低減するために、光素子内を伝搬する光のモードフィールドを合わせることが重要である。以下、素子内を伝搬する光の光損失を単に損失と言う。
2つの光素子を突き合わせて接続させた場合、伝搬光の結合効率は両者のモードフィールドの重なり積分によって決定される。シリコン光回路のモードフィールド径(MFD:Mode Field Diameter)は300nm程度である。ここで、コンピュータ筐体内などにお
いて、光伝送のための媒体として使用されているシングルモードファイバ(SMF:Single Mode Fiber)と、シリコン光回路との接続を考える。長距離伝送にも用いられる一般
的なSMFのMFDは、9μm程度である。また、MFDの小さな光導波路などとの接続用に開発された高比屈折率差設計のSMFであっても、そのMFDは4μm程度である。このようにSMFのMFDは小さい場合であっても4μmを越え、シリコン光回路の300nmのMFDと比べて10~数十倍も大きい。SMFとシリコン光回路とを直接接続した場合、桁違いのMFDの大きさの相違、不整合によって大きな結合損失が生じてしまう。
このようなシリコン光回路とSMFとの間の接続性に関する問題を解決するために、MFDの異なる2つの光素子間に、スポットサイズ変換(SSC:Spot Size Convertor)
構造を挿入することが提案されていた。
図6は、MFDの差異の影響を緩和するための従来技術のSSC構造を示す図である。図6は、異なるMFDを持つ2つの光導波路コア503、504を有するシリコン光回路500について、(a)に基板面を見た上面図(x-z面)を、(b)に(a)のVIb-VIb線を通り基板面に垂直な面で切った側面図(y-z面)を示している。図6の(a)の上面図を参照すると、光回路500はMFDの小さい第1の光導波路領域510と、MFDの大きい第2の光導波路領域520を備え、第1の光導波路領域510の中にSSC構造部530を含む構成を持つ。
図6の(b)の側面図を参照すれば、光回路500は、Si基板501の上に、アンダークラッド層502が構成され、さらにアンダークラッド層502の上に、第1の光導波路領域510のMFDの小さいシリコン導波路のコア503が形成されている。後述するが、第2の光導波路領域520のMFDのより大きい平面光導波路コア504が、光軸を一致させてコア503を内包するように形成されている。シリコン光回路500は、さらに全体がオーバークラッド層505により覆われている。図6においてSi基板501、アンダークラッド502、Siコア503は、SOI基板を共通の基板として利用し作製される。
SSC構造部530においては、断面が矩形状のコア503-2から、z軸方向に沿って幅が徐々に狭まる、先細りの逆テーパ部503-1となっている。x-z面を見たときの逆テーパ部503-1の光軸と、平面光導波路コア504の光軸は一致しており、平面光導波路コア504は、矩形状のコア503-2および逆テーパ部503-1を内包するように構成されている。
図6の(b)には、第1の光導波路領域510、SSC構造部530、第2の光導波路領域520の各部における、基板厚さ方向(y方向)の屈折率プロファイルを、点線601、602、603で模式的に示している。いずれも、z軸方向が屈折率の相対値を示してy軸方向の屈折率変化を示している。第2の光導波路領域520では、平面光導波路コア504と、アンダークラッド層502およびオーバークラッド層505との比屈折率差は、点線603のz方向の段差で表される。第1の光導波路領域510では、シリコン導波路のコア503-2と、アンダークラッド層502およびオーバークラッド層505との比屈折率差は、点線601のz方向の段差で表される。図6の(b)から明らかなように、点線603よりも点線601のz方向の段差の方が大きく、第1の光導波路領域510側で、コアとクラッドの比屈折率差がより大きい。また第2の光導波路領域520の平面光導波路コア504は、第1の光導波路領域510のシリコン導波路のコア503と比べ、より大きいコア断面積およびMFDを持つ。
異なるMFDを持つ2つの光導波路コア503―2、504の間に上述のSSC構造部530を備えると、シリコン導波路のコア503-2内の光は、逆テーパ部503-1でコア先端に近づくに従って、周囲のクラッドへ漏洩する。逆テーパ部503-1ではコア幅が徐々に狭くなるため、逆テーパ形状のコア内には閉じ込めきれなくなり、光は周囲のクラッドへ漏洩する。逆テーパ部503-1から漏洩した光は、シリコン導波路コア503を内包している平面光導波路コア504へと断熱的に遷移する。この光の遷移過程は断熱的であるため、理論上は光エネルギーの損失を発生しない。
図6におけるSiコア503-2よりもMFDの大きい平面光導波路504としては、SiOをコア、SiOをクラッド材料とする石英系光導波路や、ポリマー材料をコア、クラッド材料とするポリマー光導波路などが用いられる。これら平面光導波路の材料のいずれの組み合わせでも、コア-クラッド間の比屈折率差は1~数%程度である。SSC構造部530で、数百nm角程度のSiコア503-2から、数μm程度の平面光導波路コア504に断面を拡大することで、SMFと光回路500との結合効率を改善できる。特に平面光導波路として、光ファイバと同様の石英系材料である石英系光導波路を採用すれば、通信波長帯で低損失であり、温度依存性や偏波依存性が低く、高信頼・高性能な光デバイスが得られる。
上述のように、シリコン光回路に対して石英系光導波路を代表とする平面光導波路を組み合わせることで、MFDの異なる2種類の光導波路を低損失に接続し、シリコンフォトニクス技術における接続性を向上していた(非特許文献1)。
B. Ben Bakir, et al., "Low-loss (< 1 dB) and polarization-insensitive edge fiber couplers fabricated on 200-mm silicon-on-insulator wafers", IEEE Photon. Technol. Lett., Vol. 22, No. 11, pp. 739-741, 1st June 2010
しかしながら、MFDの異なる光導波路を組み合わせるためのSSC構造部を含む光回路では、低損失化のために最も重要なテーパ導波路構造を作製するのに十分な精度を確保することができず、依然として接続性の問題が残っていた。現在の加工装置では、図6における逆テーパ部503-1の先端を精度良く十分に狭く加工することが難しく、SSC構造部における断熱結合効率が不十分となっていた。図6に示した従来技術のSSC構造では、シリコン導波路コア加工技術の選択によっては、シリコン光回路および平面光導波路を低損失に接続することができない問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、光導波路コアを一定程度の精度で微細加工が可能であれば、選択する加工技術によらず、構造が異なる光導波路を低損失に接続できる光導波回路を提供する。
本発明の1つの実施態様は、構造の異なる光導波路が接続された光導波回路であって、Siコアを含む第1の光導波路と、光軸に垂直な面において、前記Siコアの断面領域を内包する第2のコアを含む第2の光導波路と、前記Siコアの先端部を含み、前記先端部が前記第2のコアによって内包されており、前記構造の異なる光導波路間でモードフィールド径を適合させるスポットサイズ変換部とを備え、前記Siコアの前記先端部の表面に、前記SiコアのSiの酸化薄膜を備えることを特徴とする光導波回路である。
本発明の別の実施態様は、構造の異なる光導波路が接続された光導波回路の製造方法において、基板の上に、第1の光導波路のSiコアを形成するステップと、前記Siコアの上に、第2の光導波路のコア材料膜を形成するステップと、前記Siコアの表面に、前記コア材料膜を介した状態で、Si酸化物の薄膜を形成するステップと、前記コア材料膜を加工して、前記第2の光導波路の第2のコアを形成するステップと、前記第2のコアの上に、クラッドを形成するステップとを備え、光軸に垂直な面において、前記Siコアの先端部が前記第2のコアによって内包されており、前記先端部における前記Siコアの表面が前記Si酸化物の薄膜で置き換えられていることを特徴とする、光導波路回路の製造方法である。
本発明により、光導波路のコア加工技術に関係なく、異なる構造の2種類の光導波路同士を低損失に接続する光導波回路を提供できる。
SSC構造部を含む本開示の光導波回路の構成を示す図である。 異なる構造の2つの光導波路の内包関係の別の構成を示す図である。 異なる構造の2つの光導波路の内包関係のさらに別の構成を示す図である。 本本開示の光導波回路の製造工程の一例を説明する図である。 本本開示の光導波回路の製造工程を、図4に続き説明する図である。 従来技術のMFDの差異の影響を緩和するSSC構造を示す図である。
本開示の光導波回路は、Siコアを有する第1の光導波路と、その延長上にSiコアを内包するように、より低い屈折率の材料によるコアを有する第2の光導波路とを備え、Siコアの先端部のコア周囲の少なくとも一部が酸化膜に覆われている。光軸に垂直な断面において、第1の光導波路のSiコアの領域は、第2の光導波路のコアの領域に内包されており、Siコアの先端部はコアの幅または高さ方向の少なくとも一方で、第2の光導波路の側に向かってテーパ状に狭まるスポットサイズ変換構造を持つ。Siコアの先端部にSiコアのテーパ構造を形成した後に、第2の光導波路のコア材料を介して酸化膜を形成することで、Siコアの先端部のテーパ幅を、制御性良く縮小することができる。Siコアの加工精度のために加工可能なコア幅の下限値がある場合でも、下限値を越えて安定的に狭いテーパ形状を作製することができる。
以下の開示では、まずSSC構造部において、逆テーパ部の先端を精度良く十分に狭く加工する上での問題点について説明し、本開示の光導波回路の構成および作製方法について説明する。
再び図6の従来技術のSSC構造部530を参照すると、より小さなMFD有するシリコン導波路コア503の先端部に、先細りの逆テーパ部503-1を設けることで、より大きなMFDを有する平面光導波路コア504へと光を断熱遷移させていた。逆テーパ部503-1を伝搬する光のMFDは徐々に拡大され、平面光導波路コア504へと光を断熱遷移させることで、理論上は光エネルギーの損失は発生しない。しかしながら、実際には、断熱結合効率はシリコン導波路コア503の寸法精度によって左右される。例えば、逆テーパ部503-1の先端が十分に細くならなかった場合、シリコン導波路コア503-2からの光の一部は、逆テーパ部503-1において周囲のクラッドに漏洩しなくなる。結果として、第2の光導波路領域の平面光導波路コア504へと遷移することなく、断熱結合効率を悪化させてしまう。したがって、シリコン導波路コア503と平面光導波路コア504を低損失に接続するためには、逆テーパ部503-1の先端を十分に狭く細く加工することが望ましい。
シリコン導波路コアの逆テーパ部503-1を形成するためには、シリコン導波路コアの先端部を、コア幅またはコア高さの少なくとも一方が、光の伝搬方向に対して徐々に狭くなるように加工する必要がある。シリコン導波路コアの高さは、1つの光導波路内で一定の値をとることがほとんどであるため、SSC構造部530においてシリコン導波路コア503の高さを変化させることは難しい。したがって、シリコン導波路コアに対して逆テーパ部を形成する場合には、シリコン導波路コアの幅が変化する構造を設けることがほとんどである。
シリコン導波路コアの線幅の加工のためには、電子線描画装置や縮小投影型露光装置などを使用することができる。使用する装置によって描画可能な線幅には下限があり、この下限値以下の幅でシリコン導波路コアを加工することはできない。
そのため、シリコン細線導波路コアの加工のために使用する装置によっては、その装置で使用される加工技術に依存して、逆テーパ部503-1の先端を十分に狭く細く加工することができない。本来、逆テーパ部503-1は、先端の幅を0として三角形状とできれば、シリコン導波路コアから平面光導波路コア504への光の理想的な断熱遷移を実現できる。しかしながら、実際のシリコン導波路コアの加工装置では、三角形状はもちろんのこと、一定幅以下に制御性良く加工することはできない。このような逆テーパ部の形状の不完全さや形状のばらつきは、シリコン導波路コア内を伝搬する光を平面光導波路コアへと遷移させる際の損失およびその変動となってしまう。加工装置で使用される加工技術で決定されるシリコン光導波路コアの幅の下限値が大きいほど、SSC構造部における断熱結合効率が悪化してしまう。
以下に説明する本開示の光導波回路は、使用される加工装置の加工性能に依存せず、制御性良く先端部の幅を狭く細くした逆テーパ部を備える。Siコア導波路からより大きいMFDを持つ平面光導波路コアに向かって、結合損失を減らしたSSC構造を実現する。[光導波回路の構成概要]
図1は、特徴的なSSC構造を含む本開示の光導波回路の構成を示す図である。図1の(a)は、基板面を見た上面図(x-z面)を、(b)は(a)のIb-Ib線を通り基板面に垂直な断面図(y-z面)を示す。さらに図1の(c)、(d)、(e)は、図1の(b)のIc-Ic線、Id-Id線、Ie-Ie線を通り光軸に垂直な面で切った断面図(x-y面)である。尚、図1の(a)の上面図は、より正確には、第1のコア103中心を通るx-z面で切った内部の断面構成を示している。
図1の(a)を参照すれば、光導波回路100は、より小さいMFDを持つ光導波路を含む第1の光導波路110、SSC構造部130、より大きいMFDを持つ光導波路を含む第2の光導波路120を含む。SSC構造部130は、第1の光導波路110の領域の中に含まれるものとして描いているが、説明の簡単化のため、第1の光導波路領域の一部としているだけであって、第2の光導波路120への遷移領域である。この遷移領域は、異なるMFDの光導波路を接続し、一方のMFDの光から他方のMFDの光へ損失が最小となるように接続する。
図1の(b)を参照すれば、光導波回路100は、共通の基板101の上に形成された第1のコア103を含む第1の光導波路110と、第2のコア105を含む第2の光導波路120が光学的に接続された構造を備えていることがわかる。第1のコア103のサイズは、第2のコア105のサイズよりも小さい。図1の光導波回路では、異なるコアサイズ、すなわち異なるMFDを有する2つの光導波路の接続部分のみを切り出して示している。したがって光導波回路100は、図1には示していないそれぞれの光導波路の先に、他の光回路要素が含まれても良いし、図1と同様の接続部分が他に含まれても良い。2つの光導波路の先において、光導波回路100において実現される機能も何ら限定されない。
本開示の光導波回路100の上述の全体構成は、図6に示した従来技術のSSC構造部530を含む光回路と同じである。図6のSSC構造部530との相違点は、SSC構造部130において逆テーパ形状となっている第1のコア103の先端部において、その周囲に酸化物の薄膜が形成されている点にある。
したがって本発明は、構造の異なる光導波路が接続された光導波回路であって、Siコア103を含む第1の光導波路110と、光軸に垂直な面において、前記Siコアの断面領域を内包する第2のコア105を含む第2の光導波路120と、前記Siコアの先端部を含み、前記先端部が前記第2のコアによって内包されており、前記構造の異なる光導波路間でモードフィールド径を適合させるスポットサイズ変換部130とを備え、前記Siコアの前記先端部の表面に、前記SiコアのSiの酸化薄膜104を備えるものとして実施できる。
[材料]
第1の光導波路110の第1のコア103を形成する材料には、第1のコア103材料とその酸化物との屈折率差が30%以上ある材料として、Siを選定した。第1の光導波路のコアの周囲表面には、第1の光導波路のコア103の酸化物で形成される薄膜が形成されている。第1の光導波路のコア103の材料がSiであることから、この酸化薄膜はSiOxで形成される。第2の光導波路120のコア105およびクラッド106については、屈折率の大小関係が、次式の関係を満たしていれば使用する材料は問わない。
Si屈折率>第2の光導波路コア屈折率>第2の光導波路クラッド屈折率 式(1)
したがって、第2の光導波路の材料としては、例えば、Si、SiON、SiO、SiO、ポリマーなどを使用できる。以下に説明する光導波回路100の実施例の説明にでは、第2の光導波路のコア材料としてGeなどの不純物をドープしたSiO、第2の光導波路のクラッド材料をSiOの場合として説明するが、式(1)を満たすことのできる限り、使用する材料はSiOに限定されない。
[光導波路の基本構成]
図1の(b)を再び参照すると、光導波回路100は基板101上に構成されており、基板101はその直上にSiO層を成膜可能な、表面が平滑な基板である。SiO層102が、基板101の上に作製されている。SiO層102の上には、第1の光導波路のSiコア103が描画されている。Siコア103は、SSC構造部130において、第2の光導波路120側に向かって、その幅を徐々に縮小する逆テーパ構造を有している。
逆テーパ形状のSiコア103のSiO層102側を除く周囲の表面には、SiOx膜104が形成されている。図4および図5で後述するように、SiOx膜104は、Siコア103の表面のSiが酸化されることによって、SiOx膜に置き換えられたものである。
先端部の周囲が酸化膜のSiOx膜104に置き換えられたSiコア103の全体は、第2の光導波路120のコアとなるSiOコア105によって覆われている。すなわち、光軸に垂直な断面において、Siコア103の断面領域が、SiOコア105の断面領域の中に内包されるように、SiOコア105が形成される。さらに、SiOコア105の全体が、SiO層106によって覆われている。
SiOコア105の屈折率は、式(1)に示したように、Siコア103の屈折率よりも低く、SiOコア105直下のSiO層102、並びに、SiO層106の屈折率よりも高い。したがって、Siコア103およびSiOコア105に光が閉じ込められ、1つの光軸を共有して、構造の異なる2種類の光導波路が接続された光導波回路を構成する。第1の光導波路110は、SiO層102をアンダークラッドとし、Siコア103をコアとし、SiOx膜104をオーバークラッドとする。第2の光導波路120は、SiO層102をアンダークラッドとし、SiOコア105をコアとし、SiO層106をオーバークラッドとする。
[コアサイズ、シングルモードの場合のMFD]
第1の光導波路110および第2の光導波路120のいずれも、コア断面サイズに上限はなく、使用する光信号の波長に対して、複数のモードの光を伝搬させるマルチモードの光導波路とすることもできる。また、コア断面サイズを小さくすることで、最低次のモードのみを伝搬させるシングルモードの光導波路とすることもできる。
第1の光導波路110は、Si層をコア103とし、SiO層102および酸化膜のSiOx膜104をクラッドとし、コア-クラッド間の屈折率差が大きい。そのため、コア断面サイズを数百nmまで小さくすることができる。一方、コアおよびクラッドともにSiO層を用いる第2の光導波路120は、第1の光導波路に比べて、コア-クラッド間の屈折率差が小さい。そのため、第2の光導波路のコア断面サイズは、数μm~10μm角程度までとなる。
第1の光導波路110および第2の光導波路120のいずれもシングルモードの光導波路である場合、コア断面サイズは、第1の光導波路は数百nm程度、第2の光導波路は数μm~10μm程度となる。そのため、2つの導波路のコア内を伝搬する光のMFDは、著しく異なっており、第2の光導波路120のMFDが第1の光導波路110のMFDに比べて大きな値となる。
[コアの内包構造]
図1の(c)、(d)、(e)の光軸に垂直な断面(x-y面)を見れば明らかなように、第1の光導波路110と第2の光導波路120の接続部において、Siコア103の幅および高さは、SiOコア105の幅および高さよりも小さく、Siコア103の断面領域はSiOコア105の断面領域内に収まる内包構造となっている。光導波回路100は、Siコア103内を伝搬する光のMFDを徐々に拡大させるスポットサイズ変換(SSC)機能を有しており、図1の(c)、(d)はこのSSC構造部130の開始部、終了部の断面に対応する。図1の光導波回路100においてSSC機能は、図1の(a)に示したようにSiコア103を先細りの逆テーパ形状とする構造によって実現することができる。
上述のように、SSC構造部130においては、光軸に垂直な断面において、第1の光導波路のコア領域が第2の光導波路のコアに含まれる内包構造である必要がある。図1では、異なる構造の2つの光導波路における内包構造として、Siコア103およびSiOコア105の底面の高さが一致している例を示したが、2つの光導波路のコアの位置関係は図1の例だけに限定されない。
図2は、異なる構造の2つの光導波路における内包関係の別の構成例を示す図である。2つの異なる構造を持つ光導波路が構成された光導波回路200について、図2の(a)は光軸を通り基板面に垂直な面で切った断面図(y-z面)を、図2の(b)は(a)のIIb-IIb線を通り光軸に垂直な面で切った断面図(x-y面)を示す。それぞれ、図1の(b)、(c)に対応しており、光導波回路200の上面図は図1の(a)と同じである。光導波回路200では、第1の光導波路のSiコア103と、第2の光導波路のSiOコア105の中心高さが一致している。後述する図1の光導波回路100の場合と製造工程が少し異なってくるが、SSC構造部におけるSiコア103の先端部の表面がSiOx膜104に覆われている点は同じである。
図3は、異なる構造の2つの光導波路における内包関係のさらに別の構成例を示す図である。図3の(a)は第1の光導波路の構成が異なる光導波回路300を、図3の(b)は第1の光導波路の構成がさらに異なる光導波回路400を示している。いずれも光軸を通り基板面に垂直な面で切った断面図(y-z面)を示している。
第2の光導波路120のSiOコア105は、SSC構造部130においてSiコア103を内包する構造によりMFDを変換して、損失無く光結合するために必要である。しかしながら、第1の光導波路110においては、屈折率の大きいSiコア103によって光の閉じ込めが実現できるため、SiOコア105により内包されている必要はない。
例えば図3の(a)の光導波回路300に示したように、SiOコア105をSSC構造部130までとして、Siコア103を第2の光導波路のオーバークラッドであるSiO層106によって覆うことができる。また図3の(b)の光導波回路400に示したように、SiOコア105をSSC構造部130の領域内までとして、第1の光導波路110ではSiコア103のオーバークラッドが無い構造としても良い。Siコア103の上の構成は、第1の光導波路110が接続される先の光回路で求められる機能や製造工程に応じて、図1~図3のいずれの構成であって良い。
[製造方法、酸化膜形成方法]
図4および図5は、本開示の光導波回路の製造工程の一例を説明する。図4の(a)~(c)および図5の(a)~(c)によって、図1に示した光導波回路100の一連の製造工程が説明される。構造の異なる第1の光導波路および第2の光導波路の接続部分について基板の状態からの作製工程が示される。いずれの図においても、作製される光導波路の光軸を通り基板面に垂直な断面図(y-z面)を右側に、逆テーパ構造の中程の断面線を通り光軸に垂直な面(x-y面)で切った断面図を左側に示している。また図4および図5のいずれの図も、2種類の光導波路の接続部分近傍のみを切り出して示していることに留意されたい。
図4の(a)を参照すると、最初に、直上にSiO層を成膜可能な程度に表面が平滑な基板101の上に、SiO層102を形成する。基板101の具体例として、ガラス基板等が挙げられるが、特にSi基板が好適である。SiO層102の形成方法は、形成した層の直上に他の層を形成可能なほどに、均一かつ平滑な層を形成できれば方法は問わない。一例を挙げれば、火炎堆積法などの成膜方法がある。SiO層102の直上に、さらにSi層303を形成し、平坦化する。Si層303の形成方法には、アモルファスシリコンをスパッタリングで製膜しても良いし、別のSi基板を基板101の上面(SiO層102上)に貼り合わせた後、所望の膜厚のSi膜としても良い。図4の(a)に示した構造は、一般的なSOI(Silicon on Insulator)基板と同等の構造である。
次に図4の(b)を参照すると、Si層303を加工して、光導波路コアとして光を伝搬させることができるように第1の光導波路のSiコア203を作製する。Siコア203の形成と併せて、図4および図5には示されていない、Siをコアとする他の光導波回路を形成しても良い。
さらに図4の(c)を参照すると、Siコア203の直上に、SiO層102よりも高い屈折率を有するSiO層205を形成する。SiO層205を形成するに際して、GeO、ZrO、HfO、PやBなどをSiO層に添加することで、その屈折率を制御しても良い。図4の(c)の工程までによって、図1の第1の光導波路110側が作製される
次に図5の(a)を参照すると、Siコア203がSiO層205によって覆われている状態で、光導波回路100の一部または全体を、大気などの周囲に酸化種が存在する環境下で800℃以上に加熱する。このとき、Siコア203のSSC構造部となる部分が加熱される限りは、光導波回路100全体を加熱しても良いし、レーザ照射などの方法で局所的にSSC構造部のみを加熱しても良い。この加熱により、Siコア203の酸化反応が生じ、Siコア203の表面がSiOxへと変化し、Siコア203の表面に沿ってSiOx膜104が形成される。SiOx膜104が形成されると同時に、Siコア203のサイズが縮小し、酸化せずに残ったSiコア103が第1の光導波路110の第1のコアとして機能することとなる。
図5の(a)に示したように、Siコア103の断面サイズは、幅方向および高さ方向いずれも、SiO層205形成前であって図4の(b)に示した加工された状態のSiコア203の断面サイズよりも小さくなっている。加熱の段階で、Siコア203がSiO層205に覆われていることによって、Siの酸化速度は、酸化種がSiO層205を通過する速度によって律速されるため、急激な熱酸化を抑制できる。したがって、図5の(a)の工程において適切な加熱時間を選択すれば、Siコア203の外周部の所望の深さまでSiOxへと徐々に変化させ酸化量を制御することができる。上述の加熱工程では、酸化種は主に基板の最上部のSiO層205から供給されるため。Siコア203の断面の周囲表面の内で、上部および両側部にSiOx膜104が形成されるものとして説明した。しかし、SiO層102に接するSiコア203の下部でもわずかながら酸化が進み得る。
次に図5の(b)を参照すると、SiO層205を加工して、光導波路コアとして光を伝搬させることができるように第2の光導波路のSiOコア105を作製する。SiOコア105を加工する際、すでに加工されているSiコア103の幅に比べてSiOコア105の幅を広くするのが望ましい。これによって、上述のSSC構造部における異なる光導波路のコアの内包構造を確実にするとともに、SiOコア105の加工時に、既に加工されたSiコア103の側壁に影響を与えないためである。何等かの理由で、Siコア103の幅に比べてSiOコア105の幅が狭くなってしまうような場合でも、光導波路の少なくとも高さ方向について内包関係が成立していれば、オーバークラッドであるSiO層106がある限り、SiOコア105に伝搬光が閉じ込められ、光導波路として正常に機能し得る。
最後に図5の(c)を参照すると、SiOコア105よりも低い屈折率を有するSiO層106を全体の最上部に形成して、光導波路回路100が完成する。尚、図1、図4および図5に示していない光導波路回路100の他の部分の作製のために、上述の工程より他の工程が追加されても良いのは言うまでもない。
したがって本発明は、構造の異なる光導波路が接続された光導波回路の製造方法において、基板の上に、第1の光導波路のSiコアを形成するステップ(図4のb)と、前記Siコアの上に、第2の光導波路のコア材料膜を形成するステップ(図4のc)と、前記Siコアの表面に、前記コア材料膜を介した状態で、Si酸化物の薄膜を形成するステップ(図5のa)と、前記コア材料膜を加工して、前記第2の光導波路の第2のコアを形成するステップ(図5のb)と、前記第2のコアの上に、クラッドを形成するステップ(図5のc)とを備え、光軸に垂直な面において、前記Siコアの先端部が前記第2のコアによって内包されており、前記先端部における前記Siコアの表面が前記Si酸化物の薄膜で置き換えられているものとして実施できる。
上述の図4および図5に示した一連の工程では、図5の(a)で加熱を行ってSiOx膜104を形成した後で、図5の(b)でSiOコア105の作製が行われる順序のものとして工程を説明した。しかしながら、加熱による第1の光導波路のSiコアの周囲表面のSiOx膜形成工程と、第2の光導波路のSiOコア105作製加工工程の順序を入れ替えても良い。すなわち、SiOコア105の作製をまず行って、その後に加熱によって光導波路のSiコア203の周囲表面にSiOx膜を形成しても良い。Siコア203が第2の光導波路のコア材料SiOによって覆われている限りは、SiOが膜の状態でもコアの状態でも、加熱時の熱酸化の急激な進行を抑える効果が得られる。Siコア203がSiO層205に覆われている場合も、Siコア203がSiOコア105の覆われている場合も、制御された酸化速度で、最終的に同様の光導波回路が得られる。したがって、酸化薄膜であるSiOx膜104は、少なくとも第2のコア105、205によってSiコア203が覆われた状態で、前記第2のコア105、205を介して供給された酸化種で構成されたものである。
上述の工程で形成されるSiOx膜は、その組成が不安定な場合があるためと記載しているが、酸化の環境によっては、SiOに近くなる場合もある。SiOxがどのような組成・状態・屈折率であっても、Siコアにおける純粋なSiとの屈折率差は大きく、純粋なSi部分の幅と高さが細くなるのは変わりがない。したがって、屈折率の変化の観点、光の閉じ込めの観点からは、SiOxは、SiOと同じとみなすことができる。
上述の酸化膜104は、その組成が概ねSiOである場合も、第2の光導波路のコア-クラッドの屈折率差が比較的高い場合であれば、第2のコアと「酸化膜」を視覚的に判
別することができる。また、作製した光導波回路の断面に、たとえばウェットエッチングを施し、そのエッチング速度が材料の組成によって微妙に異なることを利用して、断面に組成ごとの凹凸を形成して、酸化膜104の存在を識別することもできる。
[異なる構造を持つ光導波路の接続機構]
2つのコアを伝搬方向に対して接するように配置し、シングルモードとなるコア同士を接続させるのに利用される機構は2種類に大別される。1つの接続機構は、断熱結合である。断熱結合では、一方のコアを先細りのテーパ形状にする等して、コア内を伝搬するモードの等価屈折率を徐々に減少させると、閉じ込めきれなくなったモードの光エネルギーが、隣接する他方のコアへと断熱的に遷移する。
コア同士を接続させるのに利用される、もう1つの接続機構は、突き合わせ結合である。突き合わせ結合では、コア同士の端面を突き合わせて配置し、2つのコアそれぞれに存在するモードプロファイルの重なり積分でその結合効率が規定される。
上述の本開示の光導波回路では、第1の光導波路110および第2の光導波路120がいずれもシングルモード光導波路である場合、SSC構造部130において、断熱結合、または、断熱結合および突合せ結合の双方の接続機構が利用される。
図1を再び参照すれば、第2の光導波路120は、第1の光導波路110に比べて大きなMFDを有している。第1の光導波路110および第2の光導波路120の間を低損失に接続するためには、2種類の光導波路の境界付近でMFDを整合させることが望ましい。MFDの整合を実現するためには、第1の光導波路に対して、MFDを第2の光導波路に合わせるように徐々に拡大させるスポットサイズ変換(SSC)機能を持たせれば良い。
本開示の光導波回路において、SSC機能を実現するための構造として、図1のSSC構造部130のように、Siコア103を先細りの逆テーパ形状とする。Siコア103のMFDを徐々に拡大させるには、Siコア103内のモードの等価屈折率を徐々に減少させれば良い。SSC構造部130のSiコア103を先細りの逆テーパ形状とすることで、Siコア103がSiOコア105に内包されている領域で、第2の光導波路120の側に向かって進むにつれて等価屈折率を減少させることができる。SSC構造部130において、Siコア103内の光エネルギーの一部またはすべてを、SiOコア105へと断熱的に遷移させられる。
Siコア103内の光エネルギーの一部が、SiOコア105との断熱結合をせずにSiコア103内を伝搬して、SSC構造部130の先端(Siコア103の先端)まで到達した場合、この先端においてSiOコア105と突合せ結合される。突合せ結合機構が利用される場合、SSC構造部130の先端において、Siコア103のMFDと、SiOコア105のMFDが一致しているほど、結合効率が高い。
[接続損失の増加要因]
上述の2つの接続機構を利用した場合に、2種類の光導波路間の接続損失が増加する要因は2つある。1つの要因は、Siコア103内の光エネルギーのうち、SiOコア105へ断熱結合をせずに、突合せ結合される光エネルギーの割合が大きくなることである。したがって、できる限り断熱結合の機構によって、Siコア103内の光エネルギーをSiOコア105へ結合させるべきである。
もう1つの要因は、Siコア103とSiOコア105が突合せ結合される場合に、2つのコアのMFDの不整合が大きいことである。図6で説明したように、2つの要因のいずれも、SSC構造部130におけるSiコア103のテーパ形状が不完全であった場合に生じる。すなわち、先細りテーパの先端部が、十分に狭く、細くならない場合に生じる。
Siコア103のテーパ先端が十分に狭く、細くない場合、SSC構造部130においてSiコア103内のモードの等価屈折率が十分に減少しないため、SiOコア105へ断熱的に遷移する光エネルギー割合が減少する。この結果として、SiOコア105へ突合せ結合される光エネルギーの割合が大きくなる。このとき、Siコア103のテーパ先端が十分に狭く、細く無い場合、SSC構造部130においてSiコア103のMFDは十分に拡大していない。このため、第2の光導波路との境界において、Siコア103と、SiOコア105との間でMFDの不整合が大きくなり、突合せ結合効率が悪化する。以上のような接続損失上昇を抑制するためには、SSC構造部130におけるSiコア103のテーパ先端の形状を、再現性良く、十分に狭く、細く作製することが望ましい。
[3工程でのコアサイズ制御]
本開示の光導波回路の上述の作製工程において、Siコア103のサイズ制御に影響を与える工程は次の3つ工程である。第1に、図4の(a)に示したSi層303の形成工程であり、第2に、図4の(b)に示したSi層からSiコア203を作製する工程であり、第3に、図5の(a)に示した加熱によりSiコア外周部を酸化させコアサイズを縮小し、Siコア103を形成する工程である。
図4の(a)に示した第1の工程では、最終的なSiコア103の「高さ」に影響するサイズを制御できる。Si層303を所望の膜厚となるよう形成することで、その膜厚が後に形成されるSiコア203の高さとなる。第1の工程では、形成できるSi層303の膜厚に制限は無いため、Siコア203の高さにも制限は無い。図4の(a)に示される構造として、予めSi層がSiO層の上に形成されている、SOI基板を用いることもできる。その場合にはSOI基板の構造によって、Siコア層203の膜厚および酸化前のSiコア203の高さが決定される。
図4の(b)に示した第2の工程では、最終的なSiコア103の「幅」に影響するサイズを制御できる。Siコア203の加工には、電子線描画装置や縮小投影型露光装置などの装置を使用することができる。使用する装置によって描画可能な最小線幅には制限があり、下限値以下の幅でSiコア203を加工することはできない。
図5の(a)に示した第3の工程では、最終的なSiコア103の「幅」と「高さ」の両方に影響するサイズを制御できる。酸化膜の作製を含むこの工程では、図4の(b)の工程で加工されたSiコア203のサイズをさらに縮小することで、最終的なSiコア103を形成する。このため、図4の(a)および(b)の工程で実現し得るサイズの下限値をさらに下回ってSiコアのサイズを縮小できる。酸化膜の作製を含むこの第3の工程により、SSC構造部130のSiコア103のテーパ先端を、Siコア203形成時に加工可能な線幅よりも狭く、細くすることが可能となる。
上述の第3の工程によって、Siコアの加工装置において使用される加工技術に関わらず、その加工技術で安定的に可能な幅でテーパを加工し、さらに制御性の良い酸化膜の作製工程によって、より狭く、細くテーパ幅を縮小できる。SSC構造部130においてSiコア103の等価屈折率を、Siコア203を使用した光回路と比べて減少させることができる。結果として、Siコア103内の光エネルギーのうち、SSC構造部130においてSiOコア105へと断熱結合する光エネルギーの割合を増やし、接続損失を減らすことができる。
それでもなお一部の光エネルギーが断熱結合せず、SiOコア105と突合せ結合される場合にも、Siコア103のテーパ先端の断面サイズが縮小されていることで、SSC構造部130におけるSiコア103のMFDの拡大量を大きくすることができ、SiOコア105とのMFDの不整合を軽減し、接続損失を減らすことができる。
以上詳細に説明したように、本開示の光導波回路によれば、構造の異なる2種類の光導波路を低損失に接続できる。製造技術上、加工できる光導波路のコアサイズに下限がある場合にも、Siコアの酸化を利用して屈折率が高いSiを、屈折率が低いSiOxで部分的に置き換えて、Siの光導波路のコアサイズを縮小させる。加工可能な下限値を下回ったコアサイズを有する光導波路を実現し、より低損失に接続することができる。
本発明により、光導波路のコア加工のために利用可能な技術の選択に関係なく、MFDの大きく異なる光導波路同士を低損失に接続できる光導波回路を提供できる。
本発明は、通信に利用できる。具体的には光通信に用いられる光回路に利用できる。

Claims (3)

  1. 構造の異なる光導波路が接続された光導波回路の製造方法において、
    基板の上に、第1の光導波路のSiコアを形成するステップと、
    前記Siコアの上に、第2の光導波路のコア材料膜を形成するステップと、
    前記Siコアの表面に、前記コア材料膜を介した状態で、Si酸化物の薄膜を形成するステップと、
    前記コア材料膜を加工して、前記第2の光導波路の第2のコアを形成するステップと、
    前記第2のコアの上に、クラッドを形成するステップと
    を備え、
    光軸に垂直な面において、前記Siコアの先端部が前記第2のコアによって内包されており、前記先端部における前記Siコアの表面が前記Si酸化物の薄膜で置き換えられていることを特徴とする、光導波路回路の製造方法。
  2. 構造の異なる光導波路が接続された光導波回路の製造方法において、
    基板の上に、第1の光導波路のSiコアを形成するステップと、
    前記Siコアの上に、第2の光導波路のコア材料膜を形成するステップと、
    前記コア材料膜を加工して、前記第2の光導波路の第2のコアを形成するステップと、
    前記Siコアの表面に、前記第2のコアを介した状態で、Si酸化物の薄膜を形成するステップと、
    前記第2のコアの上に、クラッドを形成するステップと
    を備え、
    光軸に垂直な面において、前記Siコアの先端部が前記第2のコアによって内包されており、前記先端部における前記Siコアの表面が前記Si酸化物の薄膜で置き換えられていることを特徴とする、光導波路回路の製造方法。
  3. 前記Siコアの屈折率>前記第2のコアの屈折率>前記クラッドの屈折率
    の関係を有し、
    Siコアを形成する前記ステップは、
    前記先端部が、前記第2の光導波路の側に向かって前記Siコアの幅または高さが徐々に縮小するよう、前記Siコアを形成することを含むことを特徴とする請求項またはに記載の光導波路回路の製造方法。
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