JP7565192B2 - 位相差層付偏光板の製造方法 - Google Patents
位相差層付偏光板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7565192B2 JP7565192B2 JP2020187767A JP2020187767A JP7565192B2 JP 7565192 B2 JP7565192 B2 JP 7565192B2 JP 2020187767 A JP2020187767 A JP 2020187767A JP 2020187767 A JP2020187767 A JP 2020187767A JP 7565192 B2 JP7565192 B2 JP 7565192B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retardation layer
- polarizing plate
- layer
- polarizer
- retardation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B38/00—Ancillary operations in connection with laminating processes
- B32B38/18—Handling of layers or the laminate
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B7/00—Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
- B32B7/02—Physical, chemical or physicochemical properties
- B32B7/023—Optical properties
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
1つの実施形態においては、上記吸水性フィルムの吸水率は2%以上である。1つの実施形態においては、上記吸水性フィルムはトリアセチルセルロースフィルムである。1つの実施形態においては、上記吸水性フィルムの厚みは40μm以上である。1つの実施形態においては、上記吸水性フィルムの40℃および92%RHにおける透湿度が300g/m2・24h以上である。
1つの実施形態においては、上記加湿処理は、温度34℃以下かつ水蒸気量が13.8g/m3以上の環境下で行われる。1つの実施形態においては、上記加湿処理における加湿時間は5分以上である。
1つの実施形態においては、上記加湿処理した中間積層体の保管時間は24時間以上である。1つの実施形態においては、上記加湿処理した中間積層体の保管は、温度が34℃以下の環境下で行われる。
1つの実施形態においては、上記製造方法は、上記保管後に上記中間積層体から上記吸水性フィルムを剥離除去することをさらに含む。
1つの実施形態においては、上記位相差層の40℃および92%RHにおける透湿度は300g/m2・24h以上である。
1つの実施形態においては、上記位相差層は単一層であり、該位相差層のRe(550)は100nm~190nmであり、該位相差層のRe(450)/Re(550)は0.8以上1未満であり、該位相差層の遅相軸と上記偏光子の吸収軸とのなす角度は40°~50°である。1つの実施形態においては、上記位相差層付偏光板は上記位相差層の外側に別の位相差層をさらに有し、該別の位相差層の屈折率特性はnz>nx=nyの関係を示す。
1つの実施形態においては、上記位相差層は、第1の液晶化合物の配向固化層と第2の液晶化合物の配向固化層との積層構造を有し;該第1の液晶化合物の配向固化層のRe(550)は200nm~300nmであり、その遅相軸と上記偏光子の吸収軸とのなす角度は10°~20°であり;該第2の液晶化合物の配向固化層のRe(550)は100nm~190nmであり、その遅相軸と該偏光子の吸収軸とのなす角度は70°~80°である。
1つの実施形態においては、上記位相差層付偏光板の総厚みは45μm以下である。
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
図1は、本発明の実施形態による製造方法で得られる位相差層付偏光板の一例を示す概略断面図である。図示例の位相差層付偏光板100は、偏光子11と、偏光子11の一方の側(代表的には、視認側)に配置された保護層12と、偏光子11のもう一方の側に配置された位相差層20と、を有する。すなわち、位相差層付偏光板100は、偏光子11の視認側(位相差層20と反対側)のみに保護層12を有する。このような位相差層付偏光板において、本発明の実施形態による効果(後述)が顕著となり得る。実用的には、位相差層20の偏光子11と反対側に(すなわち、視認側と反対側の最外層として)粘着剤層(図示せず)が設けられ、位相差層付偏光板は画像表示パネルに貼り付け可能とされている。さらに、粘着剤層の表面には、位相差層付偏光板が使用に供されるまで、剥離フィルム(図示せず)が仮着されていることが好ましい。剥離フィルムを仮着することにより、粘着剤層を保護するとともに、位相差層付偏光板のロール形成が可能となる。なお、本明細書においては、偏光子と保護層との積層体を偏光板と称する場合がある。
本発明の実施形態による位相差層付偏光板の製造方法は、位相差層付偏光板の該位相差層側に吸水性フィルムを仮着した中間積層体をロール搬送しながら加湿処理すること;該加湿処理した中間積層体を12時間以上保管すること;を含む。以下、位相差層付偏光板の製造方法における各工程を順に説明する。
偏光板は、任意の適切な方法で作製され得る。具体的には、偏光板は、単層の樹脂フィルムから作製した偏光子を含んでいてもよく、二層以上の積層体を用いて作製した偏光子を含んでいてもよい。
単層の樹脂フィルムからの偏光子の製造方法は、代表的には、樹脂フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質による染色処理と延伸処理とを施すことを含む。樹脂フィルムとしては、ポリビニルアルコール(PVA)系フィルム、部分ホルマール化PVA系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムが挙げられる。当該方法は、不溶化処理、膨潤処理、架橋処理等をさらに含んでいてもよい。得られた偏光子の少なくとも一方に保護層(保護フィルム)を積層することにより、偏光板が得られ得る。このような製造方法は、当業界で周知慣用であるので、詳細な説明は省略する。
偏光子の製造に積層体を用いる場合、当該積層体は、樹脂基材と当該樹脂基材に積層されたPVA系樹脂層(PVA系樹脂フィルム)との積層体であってもよく、樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体であってもよい。一例として、樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いる偏光子の製造方法を説明する。当該製造方法は、代表的には、PVA系樹脂溶液を樹脂基材に塗布し、乾燥させて樹脂基材上にPVA系樹脂層を形成して、樹脂基材とPVA系樹脂層との積層体を得ること;当該積層体を延伸および染色してPVA系樹脂層を偏光子とすること;を含む。このような製造方法においては、好ましくは、樹脂基材の片側に、ハロゲン化物とポリビニルアルコール系樹脂とを含むポリビニルアルコール系樹脂層を形成する。延伸は、代表的には積層体をホウ酸水溶液中に浸漬させて延伸することを含む。さらに、延伸は、必要に応じて、ホウ酸水溶液中での延伸の前に積層体を高温(例えば、95℃以上)で空中延伸することをさらに含み得る。加えて、このような製造方法においては、好ましくは、積層体は、長手方向に搬送しながら加熱することにより幅方向に2%以上収縮させる乾燥収縮処理に供される。代表的には、当該製造方法は、積層体に、空中補助延伸処理と染色処理と水中延伸処理と乾燥収縮処理とをこの順に施すことを含む。補助延伸を導入することにより、熱可塑性樹脂上にPVAを塗布する場合でも、PVAの結晶性を高めることが可能となり、高い光学特性を達成することが可能となる。また、同時にPVAの配向性を事前に高めることで、後の染色工程や延伸工程で水に浸漬された時に、PVAの配向性の低下や溶解などの問題を防止することができ、高い光学特性を達成することが可能になる。さらに、PVA系樹脂層を液体に浸漬した場合において、PVA系樹脂層がハロゲン化物を含まない場合に比べて、ポリビニルアルコール分子の配向の乱れ、および配向性の低下が抑制され得る。これにより、染色処理および水中延伸処理など、積層体を液体に浸漬して行う処理工程を経て得られる偏光子の光学特性を向上し得る。さらに、乾燥収縮処理により積層体を幅方向に収縮させることにより、光学特性を向上させることができる。得られた樹脂基材/偏光子の積層体はそのまま用いてもよく(すなわち、樹脂基材を偏光子の保護層としてもよく)、樹脂基材/偏光子の積層体から樹脂基材を剥離し、当該剥離面に目的に応じた任意の適切な保護層を積層して用いてもよい。このような偏光子の製造方法の詳細は、例えば特開2012-73580号公報、特許第6470455号に記載されている。これらの公報は、その全体の記載が本明細書に参考として援用される。
位相差層(液晶配向固化層)の形成方法について簡単に説明する。液晶配向固化層は、所定の基材の表面に配向処理を施し、当該表面に液晶化合物を含む塗工液を塗工して当該液晶化合物を上記配向処理に対応する方向に配向させ、当該配向状態を固定することにより形成され得る。配向処理としては、任意の適切な配向処理が採用され得る。具体的には、機械的な配向処理、物理的な配向処理、化学的な配向処理が挙げられる。機械的な配向処理の具体例としては、ラビング処理、延伸処理が挙げられる。物理的な配向処理の具体例としては、磁場配向処理、電場配向処理が挙げられる。化学的な配向処理の具体例としては、斜方蒸着法、光配向処理が挙げられる。各種配向処理の処理条件は、目的に応じて任意の適切な条件が採用され得る。
上記で得られた偏光板と位相差層とを積層することにより、位相差層付偏光板が得られ得る。偏光板と位相差層との積層は、代表的には、これらをロール搬送しながら(すなわち、いわゆるロールトゥロールにより)行われる。積層は、代表的には、基材に形成された液晶配向固化層を転写することにより行われ得る。位相差層が積層構造を有する場合には、それぞれの位相差層を偏光板に順次積層(転写)してもよく、位相差層の積層体を偏光板に積層(転写)してもよい。転写は、代表的には、活性エネルギー線硬化型接着剤を介して行われる。活性エネルギー線硬化型接着剤の硬化後の厚みは、好ましくは0.4μm以上であり、より好ましくは0.4μm~3.0μmであり、さらに好ましくは0.6μm~1.5μmである。
次に、図3に示すように、上記で得られた位相差層付偏光板の位相差層側に吸水性フィルム150を仮着して、中間積層体200を作製する。中間積層体の作製は、上記と同様に、ロールトゥロールにより行われる。なお、中間積層体作製時の位相差層付偏光板は、最終的に得られる位相差層付偏光板と層構成は同じであるが、実質的には中間体であるので、図3においては、図1の位相差層付偏光板100に対応する中間体を符号100’で、図2の位相差層付偏光板101に対応する中間体を符号101’で示している。
上記で得られた中間積層体200は、図3に示すように、加湿処理に供される。加湿処理は、代表的には、中間積層体をロール搬送されながら行われる。加湿処理は、代表的には、温度34℃以下かつ水蒸気量が13.8g/m3以上の環境下で行われる。加湿処理における温度は、好ましくは18℃~34℃である。加湿処理における水蒸気量は、好ましくは13.8g/m3~30g/m3であり、より好ましくは13.8g/m3~24g/m3である。加湿処理におけるこのような水蒸気量は、例えば、温度が20℃である場合には、相対湿度を80%RH以上とすることにより実現され得;また例えば、温度が23℃である場合には、相対湿度を70%RH以上とすることにより実現され得;また例えば、温度が25℃である場合には、相対湿度を60%RH以上とすることにより実現され得;また例えば、温度が28℃である場合には、相対湿度を50%RHより大きくすることにより実現され得る。なお、相対湿度の上限は、例えば100%RHであり得る。このような条件で加湿処理を行うことにより、位相差層付偏光板に適切な量の水分が付与され、かつ、吸水性フィルムを仮着することの効果との相乗的な効果により、位相差層付偏光板の反りを抑制することができる。
加湿処理された中間積層体は、図3に示すように保管される。代表的には、中間積層体はロール状に巻き取られ、ロール状態で保管される。このような保管により、加湿処理により中間積層体(実質的には、吸水性フィルム)に付与された水分を、偏光子に良好に移行させることができる。これにより、偏光子の水分率を増大させ、結果として、位相差層付偏光板の反りを抑制することができる。保管時間は、上記のとおり12時間以上であり、好ましくは16時間以上であり、より好ましくは24時間以上であり、さらに好ましくは30時間以上である。保管時間が過度に長くなっても効果は変わらないので、保管時間の上限は所望される水分吸収量と製造効率とのバランスで決定され得る。
C-1.偏光子
上記の製造方法から明らかなとおり、偏光子11は、代表的には、二色性物質(例えば、ヨウ素)を含む樹脂フィルムである。樹脂フィルムとしては、上記のとおり、ポリビニルアルコール(PVA)系フィルム、部分ホルマール化PVA系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムが挙げられる。
保護層12は、上記のような透湿度を有する限りにおいて、偏光子の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、環状オレフィン系(例えば、ポリノルボルネン系)、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。好ましくは、保護層12は、環状オレフィン系(例えば、ポリノルボルネン系)樹脂フィルムで構成され得る。
位相差層20は、上記のとおり、単一層であってもよく2層以上の積層構造を有していてもよい。
(1)反り
実施例および比較例で得られた位相差層付偏光板を、加湿処理前(中間積層体作製前)および加湿・保管後(TACフィルム剥離後)のそれぞれについて、140mm×70mmサイズに切り出した。このとき、偏光子の吸収軸方向が長辺方向となるように切り出した。切り出した位相差層付偏光板を平面上に静置した時に、当該平面から最も高い部分の高さを反り量とした。
次に、保管後に切り出した位相差層付偏光板の反り量を上記と同様にして測定し、加湿処理前および加湿・保管後の反り量の変化から下記の基準で評価した。
○:反り量の変化が±25mm以下
×:反り量の変化が±25mmより大きい
なお、反りが静置面側に凸である場合を「正(+)」、静置面と反対側に凸である場合を「負(-)」で表す。また、静置面側は位相差層(Q層)側である。
1.偏光板の作製
熱可塑性樹脂基材として、長尺状で、Tg約75℃である、非晶質のイソフタル共重合ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:100μm)を用い、樹脂基材の片面に、コロナ処理を施した。
ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマー」)を9:1で混合したPVA系樹脂100重量部に、ヨウ化カリウム13重量部を添加したものを水に溶かし、PVA水溶液(塗布液)を調製した。
樹脂基材のコロナ処理面に、上記PVA水溶液を塗布して60℃で乾燥することにより、厚み13μmのPVA系樹脂層を形成し、積層体を作製した。
得られた積層体を、130℃のオーブン内で縦方向(長手方向)に2.4倍に一軸延伸した(空中補助延伸処理)。
次いで、積層体を、液温40℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴(水100重量部に対して、ヨウ素とヨウ化カリウムを1:7の重量比で配合して得られたヨウ素水溶液)に、最終的に得られる偏光子の単体透過率(Ts)が所望の値となるように濃度を調整しながら60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温40℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を5重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(ホウ酸濃度4重量%、ヨウ化カリウム濃度5重量%)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸処理)。
その後、積層体を液温20℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
その後、約90℃に保たれたオーブン中で乾燥しながら、表面温度が約75℃に保たれたSUS製の加熱ロールに接触させた(乾燥収縮処理)。
このようにして、樹脂基材上に厚み約5μmの偏光子を形成し、樹脂基材/偏光子の構成を有する偏光板を得た。
2-1.位相差層の作製
ネマチック液晶相を示す重合性液晶(BASF社製:商品名「Paliocolor LC242」、下記式で表される)10gと、当該重合性液晶化合物に対する光重合開始剤(BASF社製:商品名「イルガキュア907」)3gとを、トルエン40gに溶解して、液晶組成物(塗工液)を調製した。
塗工厚みを変更したこと、および、配向処理方向を偏光子の吸収軸の方向に対して視認側から見て75°方向となるようにしたこと以外は上記と同様にして、PETフィルム上に液晶配向固化層Bを形成した。液晶配向固化層Bの厚みは1.0μm、面内位相差Re(550)は140nmであった。さらに、液晶配向固化層Bは、nx>ny=nzの屈折率特性を示した。液晶配向固化層BをQ層として用いた。
上記1.で得られた偏光板の偏光子表面に、上記2-1.で得られた液晶配向固化層A(H層)および液晶配向固化層B(Q層)をこの順に転写した。このとき、偏光子の吸収軸と配向固化層Aの遅相軸とのなす角度が15°、偏光子の吸収軸と配向固化層Bの遅相軸とのなす角度が75°になるようにして転写(貼り合わせ)を行った。なお、それぞれの転写(貼り合わせ)は、紫外線硬化型接着剤(厚み1.0μm)を介して行った。このようにして、保護層/接着剤/偏光子/接着剤/位相差層(H層)/接着剤/位相差層(Q層)の構成を有する位相差層付偏光板を得た。位相差層付偏光板の総厚みは38μmであった。なお、転写(貼り合わせ)は、ロール搬送しながら行った。
上記2.で得られた位相差層付偏光板のQ層表面に、アクリル系粘着剤を介してTACフィルム(厚み70μm)を仮着し、中間積層体を作製した。中間積層体の作製は、ロール搬送しながら行った。TACフィルムの吸水率は5%、透湿度は400g/m2・24hであった。
上記3.で得られた中間積層体をロール搬送しながら加湿処理に供した。加湿処理は、23℃および70%RH(水蒸気量が14.4g/m3)で10分間行った。加湿処理された位相差層付偏光板をロール状に巻き取り、当該ロールを23℃および55%RH(水蒸気量が11.3g/m3)で24時間保管した。加湿処理前およびロール保管後の位相差層付偏光板をそれぞれ上記(1)の評価に供した。結果を表1に示す。
加湿処理を20℃および80%RH(水蒸気量が13.8/m3)で10分間行ったこと以外は実施例1と同様にして、位相差層付偏光板を得た。加湿処理前およびロール保管後の位相差層付偏光板をそれぞれ実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
TACフィルムを貼り合わせることなく加湿処理およびロール保管を行ったこと以外は実施例1と同様にして、位相差層付偏光板を得た。加湿処理前およびロール保管後の位相差層付偏光板をそれぞれ実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
実施例1と同様にして位相差層付偏光板(中間積層体作製前のもの)を得た。この位相差層付偏光板をそのまま(すなわち、中間積層体を作製することも加湿処理に供することもなく)、実施例1と同様にしてロール保管した。ロール保管後の位相差層付偏光板をそれぞれ実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
厚み30μmのPVA系樹脂フィルムの長尺ロールを、ロール延伸機により総延伸倍率が6.0倍になるようにして長尺方向に一軸延伸しながら、同時に膨潤、染色、架橋および洗浄処理を施し、最後に乾燥処理を施すことにより厚み12μmの偏光子を作製した。得られた偏光子の一方の面に、実施例1と同様にしてHC-COPフィルムを視認側保護層として貼り合わせた。さらに、偏光子のもう一方の面に、PVA系接着剤を介してTACフィルム(厚み25μm)を貼り合わせ、保護層(HC-COPフィルム)/偏光子/保護層(TACフィルム)の構成を有する偏光板を得た。以下の手順は実施例1と同様にして、保護層(HC-COPフィルム)/接着剤/偏光子/接着剤/保護層(TACフィルム)/接着剤/位相差層(H層)/接着剤/位相差層(Q層)の構成を有する位相差層付偏光板を得た。位相差層付偏光板の総厚みは71μmであった。
表1から明らかなように、本発明の実施例により得られた位相差層付偏光板は、吸水性フィルムを貼り合わせた中間積層体を所定の加湿処理およびロール保管に供することにより、反りが抑制されていることがわかる。さらに、参考例から明らかなように、このような反りは、総厚みが薄く、かつ、透湿度が小さい視認側保護層を有する位相差層付偏光板に特有の課題であることがわかる。
12 保護層
20 位相差層
21 位相差層(H層)
22 位相差層(Q層)
100 位相差層付偏光板
100’ 位相差層付偏光板(中間体)
101 位相差層付偏光板
101’ 位相差層付偏光板(中間体)
150 吸水性フィルム
200 中間積層体
Claims (14)
- 偏光子と該偏光子の一方の側に配置された保護層と該偏光子のもう一方の側に配置された位相差層とを有する位相差層付偏光板の製造方法であって、
該位相差層付偏光板の該位相差層側に吸水性フィルムを仮着した中間積層体をロール搬送しながら加湿処理すること;
該加湿処理した中間積層体を12時間以上実質的に加湿することなく保管すること;
を含み、
該保護層の40℃および92%RHにおける透湿度が100g/m2・24h以下であり、
該位相差層が液晶化合物の配向固化層であり、
該吸水性フィルムの40℃および92%RHにおける透湿度が300g/m 2 ・24h以上である、
製造方法。 - 前記吸水性フィルムの吸水率が2%以上である、請求項1に記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記吸水性フィルムがトリアセチルセルロースフィルムである、請求項2に記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記吸水性フィルムの厚みが40μm以上である、請求項3に記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記加湿処理が、温度34℃以下かつ水蒸気量が13.8g/m3以上の環境下で行われる、請求項1から4のいずれかに記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記加湿処理における加湿時間が5分以上である、請求項5に記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記加湿処理した中間積層体の保管時間が24時間以上である、請求項1から6のいずれかに記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記加湿処理した中間積層体の保管が、温度が34℃以下の環境下で行われる、請求項1から7のいずれかに記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記保管後に前記中間積層体から前記吸水性フィルムを剥離除去することをさらに含む、請求項1から8のいずれかに記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記位相差層の40℃および92%RHにおける透湿度が300g/m2・24h以上である、請求項1から9のいずれかに記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記位相差層が単一層であり、該位相差層のRe(550)が100nm~190nmであり、該位相差層のRe(450)/Re(550)が0.8以上1未満であり、該位相差層の遅相軸と前記偏光子の吸収軸とのなす角度が40°~50°である、請求項1から10のいずれかに記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記位相差層付偏光板が前記位相差層の外側に別の位相差層をさらに有し、該別の位相差層の屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示す、請求項11に記載の位相差層付偏光板の製造方法。
- 前記位相差層が、第1の液晶化合物の配向固化層と第2の液晶化合物の配向固化層との積層構造を有し、
該第1の液晶化合物の配向固化層のRe(550)が200nm~300nmであり、その遅相軸と前記偏光子の吸収軸とのなす角度が10°~20°であり、
該第2の液晶化合物の配向固化層のRe(550)が100nm~190nmであり、その遅相軸と該偏光子の吸収軸とのなす角度が70°~80°である、
請求項1から10のいずれかに記載の位相差層付偏光板の製造方法。 - 前記位相差層付偏光板の総厚みが45μm以下である、請求項1から13のいずれかに記載の位相差層付偏光板の製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020187767A JP7565192B2 (ja) | 2020-11-11 | 2020-11-11 | 位相差層付偏光板の製造方法 |
| CN202180076084.5A CN116438060A (zh) | 2020-11-11 | 2021-07-02 | 带相位差层的偏振片的制造方法 |
| PCT/JP2021/025057 WO2022102166A1 (ja) | 2020-11-11 | 2021-07-02 | 位相差層付偏光板の製造方法 |
| TW110137148A TWI901781B (zh) | 2020-11-11 | 2021-10-06 | 附有相位差層之偏光板之製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020187767A JP7565192B2 (ja) | 2020-11-11 | 2020-11-11 | 位相差層付偏光板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022077101A JP2022077101A (ja) | 2022-05-23 |
| JP7565192B2 true JP7565192B2 (ja) | 2024-10-10 |
Family
ID=81601015
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020187767A Active JP7565192B2 (ja) | 2020-11-11 | 2020-11-11 | 位相差層付偏光板の製造方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7565192B2 (ja) |
| CN (1) | CN116438060A (ja) |
| TW (1) | TWI901781B (ja) |
| WO (1) | WO2022102166A1 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008015145A (ja) | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Seiko Epson Corp | 偏光素子の製造方法、偏光素子、およびプロジェクタ |
| JP2009258570A (ja) | 2007-05-08 | 2009-11-05 | Nitto Denko Corp | 粘着型光学フィルムおよび画像表示装置 |
| JP2018205663A (ja) | 2017-06-09 | 2018-12-27 | 日東電工株式会社 | 位相差層付偏光板および画像表示装置 |
| JP2020024352A (ja) | 2018-07-31 | 2020-02-13 | 住友化学株式会社 | 円偏光板および表示装置 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005345990A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Nitto Denko Corp | 液晶パネル、偏光板および液晶表示装置 |
| US20070081115A1 (en) * | 2005-07-27 | 2007-04-12 | Fujifilm Corporation | Polarizing plate and image display device using the same |
| JP2009086047A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Fujifilm Corp | 偏光板及び液晶表示装置 |
| JP2012203211A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 偏光板および液晶表示装置 |
| JP6172302B2 (ja) * | 2015-06-30 | 2017-08-02 | 住友化学株式会社 | 偏光板、液晶パネル及び液晶表示装置 |
| JP2017106975A (ja) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板および液晶表示装置 |
| CN111565928B (zh) * | 2018-01-02 | 2022-03-29 | 东友精细化工有限公司 | 偏光板及包含其的图像显示装置 |
| CN111819477A (zh) * | 2018-02-28 | 2020-10-23 | 富士胶片株式会社 | 层叠体、有机电致发光装置、液晶显示装置 |
| CN113167960A (zh) * | 2018-12-07 | 2021-07-23 | 住友化学株式会社 | 偏振板及显示装置 |
| JP7549452B2 (ja) * | 2019-02-12 | 2024-09-11 | 住友化学株式会社 | 円偏光板およびそれを用いる有機el表示装置 |
-
2020
- 2020-11-11 JP JP2020187767A patent/JP7565192B2/ja active Active
-
2021
- 2021-07-02 WO PCT/JP2021/025057 patent/WO2022102166A1/ja not_active Ceased
- 2021-07-02 CN CN202180076084.5A patent/CN116438060A/zh active Pending
- 2021-10-06 TW TW110137148A patent/TWI901781B/zh active
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008015145A (ja) | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Seiko Epson Corp | 偏光素子の製造方法、偏光素子、およびプロジェクタ |
| JP2009258570A (ja) | 2007-05-08 | 2009-11-05 | Nitto Denko Corp | 粘着型光学フィルムおよび画像表示装置 |
| JP2018205663A (ja) | 2017-06-09 | 2018-12-27 | 日東電工株式会社 | 位相差層付偏光板および画像表示装置 |
| JP2020024352A (ja) | 2018-07-31 | 2020-02-13 | 住友化学株式会社 | 円偏光板および表示装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2022077101A (ja) | 2022-05-23 |
| TWI901781B (zh) | 2025-10-21 |
| TW202219138A (zh) | 2022-05-16 |
| WO2022102166A1 (ja) | 2022-05-19 |
| CN116438060A (zh) | 2023-07-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7288465B2 (ja) | 偏光板およびその製造方法、ならびに該偏光板を用いた画像表示装置 | |
| JP7385380B2 (ja) | 位相差層およびハードコート層付偏光板の製造方法 | |
| TWI844562B (zh) | 帶相位差層的偏光板及使用了該帶相位差層的偏光板的影像顯示裝置 | |
| JP7475241B2 (ja) | 円偏光板の製造方法 | |
| JP2024111076A (ja) | 積層体および画像表示パネルの製造方法 | |
| JP7565192B2 (ja) | 位相差層付偏光板の製造方法 | |
| JP7628452B2 (ja) | 偏光板および偏光板の製造方法 | |
| JP7633782B2 (ja) | 位相差層付偏光板の製造方法 | |
| JP7654503B2 (ja) | 位相差層付偏光板およびそれを用いた画像表示装置 | |
| JP7223874B2 (ja) | 偏光板、位相差層付偏光板、および、該偏光板または該位相差層付偏光板を用いた画像表示装置 | |
| JP7645639B2 (ja) | 積層体および位相差層付偏光板の製造方法 | |
| JP7633792B2 (ja) | 位相差層付偏光板の製造方法 | |
| JP7572216B2 (ja) | 位相差層付偏光板の製造方法および位相差層付偏光板の保管方法 | |
| CN116324541B (zh) | 带相位差层的偏振片的制造方法 | |
| WO2022209791A1 (ja) | 位相差層付偏光板の製造方法および位相差層付偏光板の保管方法 | |
| CN120663634A (zh) | 光学层叠体的制造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230904 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240507 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240626 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240917 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240930 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7565192 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |

