JP7553149B2 - 監視カメラ - Google Patents

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Description

本開示は、監視カメラに関する。
ドーム型のカバーを備えるカメラ(例えば、監視カメラ)において、カバーを加熱するヒータを備える構成が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。ヒータは、カバーを加熱することにより、例えば、カバーへの氷雪の付着を抑制しつつ、カバーに付着した氷雪を除去する。
特開2018-190609号公報
しかしながら、ヒータによるカバーの加熱に関して検討の余地がある。
本開示の非限定的な実施例は、ヒータによるカバーの加熱効率を向上する監視カメラの提供に資する。
本開示の一実施例に係る監視カメラは、撮像部と、前記撮像部を覆うカバーと、前記カバーの内側表面、及び前記カバーのフランジ部に形成された透明導電膜と、前記透明導電膜の抵抗値を測定する測定部と、前記透明導電膜の表面に設けられる電極と、前記透明導電膜へ電源を供給する電極パッドが形成されるプリント基板と、を具備し、前記電極と前記プリント基板の前記電極パッドとが、弾性及び導電性を有するゴムコネクタを介して導通接続される。
本開示の一実施例によれば、ヒータによるカバーの加熱効率を向上できる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
監視カメラの一例を示す側面図 カバーの一例を示す断面図 第1の実施の形態に係る監視カメラの構成例を示すブロック図 第1の実施の形態に係る切替部の構成例を示す図 第1の実施の形態に係るヒータの制御方法の一例を示す図 第1の実施の形態に係る抵抗測定部の構成例を示す図 第1の実施の形態に係るヒータの制御方法の一例を示す図 第2の実施の形態に係るカバーの一例を示す斜視図 第2の実施の形態に係るカバーの一例を示す上面図及び断面図 第3の実施の形態に係るカバーの一例を示す上面図 第3の実施の形態に係る監視カメラの構成例を示すブロック図 第4の実施の形態に係るカバーの一例を示す断面図 第4の実施の形態に係る氷雪の除去方法の説明に供する図 カバーの他の例を示す断面図 監視カメラにおける筐体を底部の面から見た背面図 図15のB-B断面図 図15のC-C断面図 図17のD部拡大図
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る監視カメラ1の一例を示す側面図である。図1に示す監視カメラ1は、例えば、交差点に設置されている信号機の柱、電信柱、又は建物の外(換言すると、屋外)に設置されてよい。監視カメラ1は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)といった情報処理装置と無線又は有線によって接続され、撮影した画像を情報処理装置に送信してよい。
なお、以下では、監視カメラ1に対し、図1に示す3軸の座標軸を設定する。
図1に示すように、監視カメラ1は、例えば、筐体10と、カバー20と、撮像部30を有する。筐体10は、例えば、底部に面A1を有する。監視カメラ1は、面A1を介して、例えば、信号機の柱、電信柱、又は建物に固定されてよい。
カバー20は、ドーム型(換言すると、半球面状)のカバーである。カバー20は、例えば、ガラス又はプラスチックといった透明又は半透明な材料により構成されてよい。図1の矢印A2が示す部分は、カバー20の天頂を示す。
カバー20は、筐体10に取り付けられている1つ又は複数の撮像部30を覆う。カバー20は、例えば、筐体10に固定される。カバー20は、筐体10に取り付けられているカメラを保護する。
撮像部30は、カバー20内に収容され、画像を撮像する。
図2は、一例として、図1に示す監視カメラ1を、カバー20の天頂を含むy-z平面で切断した断面図である。なお、図2は、カバー20付近の構成を示し、筐体10の一部の構成を省略している。
図2に示すように、例えば、カバー20(例えば、カバー20のフランジ部403)は、支持部材(換言すると、固定部材)11によって筐体10に固定される。例えば、ねじ13が、支持部材11に形成された穴を通り、筐体10に固定されることにより、カバー20は筐体10に固定されてよい。なお、カバー20の筐体10への固定方法は図2に示す方法に限定されない。
また、図2に示すように、例えば、カバー20と筐体10との間に防水部材12を備えてよい。防水部材12は、カバー20と筐体10との接触部分を防水する。防水部材12は、例えば、ゴムのような弾性体でもよい。
また、図2に示すように、カバー20の内側表面には、カバー20を加熱するヒータ21が形成されている。ヒータ21は、例えば、透明又は半透明であり、通電によって発熱する透明導電膜(換言すると、透明導電層又は抵抗体)である。透明導電膜には、例えば、ITO(I n d i u m T i n O x i d e)膜がある。ヒータ21(例えば、ITO膜)は、例えば、カバー20の内面に蒸着されてよい。なお、ヒータ21のカバー20への形成方法(換言すると、成膜方法)は、蒸着に限らず、他の方法でもよい。
ヒータ21は、発熱によってカバー20を加熱し、例えば、カバー20に対する氷雪の付着を抑制する。また、ヒータ21は、発熱によってカバー20を加熱し、カバー20に付着した氷雪を除去する。このように、ヒータ21は、カバー20への物体の付着を抑制又は除去し、カメラの画質劣化を防止する。
電極22は、例えば、ヒータ21の表面に一対設けられる。電極22は、リード線(又は導線とも呼ぶ)23を介して、ヒータ21へ電力(換言すると、電流)を供給する電源(図示せず)と接続される。電極22は、例えば、図2に示すように、ヒータ21の周縁部(例えば、ヒータ21に対応する半球の底面の円周上又は円周近辺)に設けられてよい。
例えば、電極22は、ヒータ21に対応する半球の底面の円周上において互いに対向する位置(例えば、円周上において180度離れた位置)に配置されてよい。この配置により、例えば、電極22間をヒータ21の周縁部円周に沿った方向に流れる電流経路長と、電極22間をヒータ21(例えば、半球状の曲面)の天頂を経由して流れる電流経路長と、が一致する。よって、ヒータ21の表面上において電極22間を電流が均一に流れ、ヒータ21は均一に発熱する。
なお、ヒータ21の電極22が設けられる位置は、図2に示す例に限らず、例えば、図1のようにカバー20と筐体10とが固定された状態において、撮像部30の視野を遮らない位置でもよい。
図3は、図2に示すヒータ21への電力供給を制御する監視カメラ1の構成例を示すブロック図である。監視カメラ1は、例えば、切替部101と、抵抗測定部102と、変換部103と、制御部104と、スイッチ105と、を含む。
切替部101は、例えば、制御部104から入力される切替情報に基づいて、抵抗測定部102とスイッチ105との間で接続先を切り替える。例えば、切替部101がスイッチ105と接続された場合、図4に示すように、ヒータ21にはヒータ用電力が供給される。一方、切替部101が抵抗測定部102と接続された場合、図4において、ヒータ21にはヒータ用電力が供給されずに、ヒータ21の抵抗測定が行われる。
図3において、抵抗測定部102は、切替部101と抵抗測定部102とが接続された場合、ヒータ21の抵抗値(換言すると、電極22間の抵抗値)を測定する。抵抗測定部102は、測定した抵抗値を示す情報を変換部103へ出力する。
変換部103は、例えば、ヒータ21を構成する透明導電膜(例えば、ITO膜)の抵抗値と、透明導電膜の温度との関係(換言すると、温度特性)に基づいて、抵抗測定部102から入力される情報に示されるヒータ21の抵抗値をヒータ21の温度に変換する。変換部103は、ヒータ21の温度を示す情報を制御部104に出力する。
制御部104は、ヒータ21を制御する。制御部104は、例えば、ヒータ21の温度又は電力供給を制御する。例えば、制御部104は、変換部103から入力される情報に示されるヒータ21の温度に基づいて、スイッチ105における電力供給の切替(例えば、ON又はOFF)を制御してよい。制御部104は、例えば、ヒータ制御に関する制御情報(例えば、ON又はOFFを示す情報)をスイッチ105に出力する。
また、制御部104は、切替部101の接続先(例えば、抵抗測定部102及びスイッチ105の何れか一方)を決定する。例えば、制御部104は、ヒータ21の抵抗値を測定するタイミング(換言すると、抵抗測定(又は温度測定)のトリガ)に基づいて、切替部101の接続先を決定してよい。制御部104は、決定した接続先(又は、抵抗測定のトリガ)を示す切替情報を切替部101に出力する。なお、ヒータ21の抵抗測定のタイミングは、定期的に設定されてもよく、非定期的に設定されてもよい。
スイッチ105は、制御部104から入力される制御情報に基づいて、ヒータ21への電力供給(例えば、電力供給のON又はOFF)を切り替える。
図5は、ヒータ21の制御方法の一例を示す図である。図5では、ヒータ21の温度(例えば、ヒータ温度と呼ぶ)、ヒータ21に対する制御(例えば、電力供給のON及びOFF)、及び、ヒータ21の抵抗値(又は温度)の測定タイミング(換言すると、測定トリガ)の一例を示す。
図5に示すように、抵抗測定部102は、測定トリガのタイミング毎にヒータ21の抵抗値を測定し、変換部103は、測定された抵抗値をヒータ21の温度に変換する。そして、制御部104は、例えば、ヒータ21の温度と、ヒータ21の制御に設定された温度(設定温度又は閾値とも呼ぶ)とを比較して、ヒータ21に対する電極供給を制御する。ヒータ21の設定温度は、例えば、カバー20に付着した氷雪を融解可能な温度(例えば、10℃)に設定されてもよい。また、ヒータ21の設定温度は、固定値でもよく、可変値でもよい。
例えば、図5に示すように、制御部104は、ヒータ21の温度が設定温度以下の場合、ヒータ21をON(換言すると、電力供給をON)に設定する。ヒータ21のONにより、ヒータ21は発熱し、カバー20を加熱する。
一方、制御部104は、ヒータ21の温度が設定温度を超える場合、ヒータ21をOFF(換言すると、電力供給をOFF)に設定する。ヒータ21のOFFにより、ヒータ21によるカバー20の加熱は停止される。
図5に示すようなヒータ21の制御により、ヒータ21の温度は、例えば、設定温度付近を推移する。
本実施の形態では、監視カメラ1は、ヒータ21の抵抗値の測定結果(換言すると、ヒータ21の抵抗値に対する温度特性)に基づいて、ヒータ21(例えば、透明導電膜)に対する電力供給を制御する。換言すると、監視カメラ1は、ヒータ21の抵抗値に対する温度特性に基づいて、ヒータ21の温度(換言すると、カバー20の表面温度)を制御する。
ここで、仮に、温度センサによってカバー20の温度を測定する場合、撮像部30の視野を遮らないために、温度センサは、例えば、カバー20の表面と異なる位置に設置され得る。換言すると、温度センサはカバー20と離れた位置に設置され得る。この場合、温度センサによって測定される温度と、ヒータ21(又はカバー20)の表面温度とに差が生じる可能性がある。また、温度センサの設置位置によって、測定される温度は異なり得る。よって、温度センサによる温度測定では、ヒータ21の制御(例えば、電力供給制御)の精度が劣化し得る。
本実施の形態では、監視カメラ1は、温度センサを有さず、例えば、ヒータ21の抵抗値をヒータ21の温度に変換する。ここで、ヒータ21の抵抗値は、電極22間の抵抗値であり、例えば、ヒータ21全体の抵抗値の平均値を表すので、ヒータ21の抵抗値を変換したヒータ21の温度は、ヒータ21(換言すると、カバー20)の表面の平均温度である。換言すると、ヒータ21の抵抗値を変換したヒータの11の温度は、例えば、温度センサによって測定される温度のようにヒータ21の局所的な位置における温度ではない。
よって、本実施の形態によれば、監視カメラ1は、ヒータ21全体の温度に基づいて、ヒータ21への電力供給(換言すると、ヒータ21によるカバー20への加熱)を制御できる。換言すると、本実施の形態では、監視カメラ1は、例えば、温度センサによる温度測定と比較して、ヒータ21の温度の測定精度を向上でき、ヒータ21に対する電力供給(又は電力制御)の精度を向上できるので、ヒータ21によるカバー20に対する加熱効率を向上できる。
(変形例1)
監視カメラ1におけるヒータ21の抵抗値の測定方法は、図3及び図4に示す方法に限定されない。例えば、図6に示すように、ヒータ21と、ヒータ21に電力供給する電源(又は、スイッチ105)との間に、抵抗測定部102が備えられてもよい。図6に示す抵抗測定部102は、例えば、抵抗測定部102の内部に備える抵抗r、抵抗rを流れる電流i、及び、抵抗rの両端に発生する電圧vに基づいて、ヒータ21の抵抗値Rを測定してよい。
また、抵抗測定部102は、例えば、抵抗rに一定電流iを印加した場合の電圧vの測定値に基づいて、ヒータ21の抵抗値Rを算出してもよい。又は、抵抗測定部102は、抵抗rに一定電圧vを印加した場合の電流iの測定値に基づいて、ヒータ21の抵抗値Rを算出してもよい。
図6に示す構成では、抵抗測定部102は、制御部104がヒータ21(例えば、ITO膜)に一定電流を供給している状態での電圧値を基に、あるいは、制御部104がヒータ21に一定電圧を供給している状態での電流値を基に、ヒータ21の抵抗値を測定する。この測定方法により、抵抗測定部102における抵抗測定時においても、ヒータ21には電力が供給される。換言すると、図6に示す構成では、監視カメラ1は、ヒータ21への電力供給、及び、ヒータ21の抵抗測定の双方を併行して行うことができる。
よって、変形例1によれば、ヒータ21の抵抗測定時にも、ヒータ21は、カバー20を加熱できるので、ヒータ21によるカバー20への加熱効率を向上できる。また、変形例1によれば、ヒータ21の抵抗測定によるヒータ21の加熱効率の低下を抑制できる。
また、図6に示す構成において、例えば、監視カメラ1は、図3に示す切替部101を備えなくてよい。
(変形例2)
ヒータ21の制御の一例として、例えば、図5に示すように、ヒータ21に対する電力供給のON及びOFFの切替について説明したが、ヒータ21の制御方法は、これに限らない。例えば、ヒータ21の制御において、ヒータ21に供給される電力量が決定されてもよい。
例えば、図7は、監視カメラ1が設置された場所における気温が図5よりも低い場合のヒータ21の制御方法の一例を示す図である。なお、図5及び図7では、ヒータ21の抵抗値に基づくヒータ21の制御において、同様の電力量がヒータ21に供給されることを想定する。図5及び図7のヒータ21の温度変化を比較すると、図7では、図5と比較して、ヒータ21がONの場合におけるヒータ21の温度の上昇度合いが低く、ヒータ21がOFFの場合におけるヒータ21の温度の低下度合いが高い。
そこで、制御部104は、例えば、図7において、ヒータ21に対する単位時間あたりの電力供給量を、図5と比較してより大きく設定してよい。制御部104は、例えば、監視カメラ1の周辺の気温に基づいて、電力供給量を決定してよい。監視カメラ1の周辺の気温は、例えば、図示しないセンサによって検知されてよい。又は、制御部104は、例えば、図5及び図7に示すヒータ21の抵抗値又は温度の変化量に応じて、電力供給量を決定してよい。
このような電力供給処理により、例えば、気温がより低い場合において、ヒータ21は、ヒータ21の温度の低下度合いがより高い場合でも、発熱によって温度を上昇させやすくなり、ヒータ21の温度を設定温度付近により早く近づけられる。
(変形例3)
制御部104は、例えば、ヒータ21への電力供給量に対するヒータ21の温度変化(又は、抵抗の変化)に基づいて、カバー20に付着した物体(例えば、氷雪又は水)を判別してよい。例えば、制御部104は、電力供給量に対するヒータ21の温度変化に基づいて、カバー20に付着する物体の熱容量を決定し、決定した物体の熱容量に基づいて、カバー20に付着した物体が氷雪(換言すると、固体)及び水(換言すると、液体)の何れで有るかを判別してもよい。なお、物体の熱容量は、電力供給量及びヒータ21の温度変化に基づいて算出されてもよく、電力供給量及びヒータ21の温度変化と、物体の熱容量との関連付け(例えば、テーブル)に基づいて決定されてもよい。
また、例えば、制御部104は、判別した物体に応じて、ヒータ21に対する電力供給量を決定してもよい。例えば、制御部104は、判別した物体が氷雪(換言すると、固体)である場合の電力供給量を、判別した物体が水(換言すると、液体)である場合の電力供給量よりも大きくしてよい。
このような電力供給により、ヒータ21は、カバー20に付着する物体の熱容量に応じた電力量によって発熱する。よって、監視カメラ1は、カバー20に付着した物体に応じてヒータ21の加熱を適正化できるので、ヒータ21によるカバー20への加熱効率を向上できる。
(変形例4)
図3に示す制御部104は、例えば、抵抗測定部102において測定されるヒータ21の抵抗値に基づいて、ヒータ21の劣化(例えば、経年劣化)を判断してもよい。
例えば、ヒータ21が劣化するほど、ヒータ21の抵抗値が大きくなる傾向がある。例えば、制御部104は、一定の電力供給量において、ヒータ21の抵抗値を定期的に測定し、定期的に測定された抵抗値に基づいて、ヒータ21の劣化度合いを判別してもよい。
例えば、制御部104は、一定期間における抵抗値の増加量が閾値を超えた場合に、ヒータ21が劣化したと判断してもよい。この場合、制御部104は、例えば、ヒータ21の劣化を外部に通知してもよい。
ヒータ21の劣化判断により、監視カメラ1は、ヒータ21(換言すると、カバー20)の劣化度合いを監視できる。また、ヒータ21の劣化の通知により、例えば、監視カメラ1のユーザ(例えば、管理者)は、カバー20(又は監視カメラ1)の修理及び交換といった保守の時期を特定できる。
なお、監視カメラ1によるヒータ21の劣化の通知態様は、例えば、ヒータ21の劣化を示す情報が、外部の情報処理装置(例えば、サーバ)に送信される態様でもよく、監視カメラ1が備える通知部(図示せず)において音又は光によって外部に通知される態様でもよく、他の通知態様でもよい。
(変形例5)
図3に示す制御部104は、ヒータ21の抵抗値に関連付けられたヒータ21の温度に基づいて、ヒータ21への電力供給を制御する場合について説明した。しかし、ヒータ21への電力供給の制御方法は、これに限定されない。例えば、制御部104は、ヒータ21の抵抗値に基づいて、ヒータ21への電力供給を制御してもよい。
例えば、制御部104は、抵抗測定部102において測定されるヒータ21の抵抗値が設定値(換言すると、閾値)に近づく方向に、ヒータ21への電力供給を制御してもよい。抵抗値の設定値は、例えば、ヒータ21(例えば、ITO膜)の温度特性(換言すると、抵抗値と温度との関係)において、上述した設定温度に対応する抵抗値が設定されてよい。
変形例5では、監視カメラ1は、ヒータ21の抵抗値を温度に変換しなくてよいので、例えば、図3に示す変換部103を備えなくてよい。
(変形例6)
図3に示す制御部104は、例えば、変換部103から入力されるヒータ21の温度を示す情報をメモリ(図示せず)に記憶してもよい。例えば、制御部104は、記憶しているヒータ21の過去の温度に関するデータを分析することにより、ヒータ21の未来の温度変化を予測して、予測結果に基づいてヒータ21を制御してもよい。
変形例6によれば、ヒータ21の温度変化の予測により、ヒータ21の制御の精度が向上し、ヒータ21によるカバー20への加熱効率を向上できる。
また、制御部104は、例えば、抵抗測定部102において測定された抵抗値(実測値)と、上述した予測結果とに基づいて、ヒータ21を制御してもよい。例えば、制御部104は、実測値に基づいてヒータ21への電力供給量を決定し、更に、予測結果に基づいて、電力供給量を補正してもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、一例として、カバーの形状が半球面状である場合について説明した。これに対して、第2の実施の形態では、カバーの形状が半球面状ではない場合(例えば、部分球面状)について説明する。
本実施の形態に係る監視カメラ1の構成は、第1の実施の形態に係る監視カメラ1(例えば、図1及び図2を参照)と比較して、カバー及びヒータの形状が異なる。なお、本実施の形態における監視カメラのヒータ制御に関する構成は、第1の実施の形態(例えば、図3を参照)と同様でよい。
図8は、本実施の形態に係るカバー20aの一例を示す斜視図である。
図8に示すように、カバー20aは、半径R0の半球面の一部(例えば、部分球面又は球冠とも呼ぶ)の形状を有する。例えば、カバー20aは、図8に示すx-y平面における半径R1の円を底面とする部分球の側面に相当する形状を有する。例えば、図8に示すz軸において、カバー20aに対応する部分球の底面は、当該部分球を含む半径R0の球の中心から距離(換言すると、高さ又はオフセットとも呼ぶ)h0離れた位置の半径R1の円によって構成される。換言すると、図8に示すz軸におけるカバー20aの中心と天頂との間の距離(換言すると、天頂方向の高さ)は、R0-h0である。
また、図8に示すように、カバー20aの表面(例えば、内面側)には、カバー20aを加熱するヒータ21aが形成されている。ヒータ21aは、例えば、透明又は半透明であり、通電によって発熱する透明導電膜(例えば、ITO膜)である。ヒータ21aは、カバー20aと同様、半径R0の半球面の部分球面の形状を有する。換言すると、ヒータ21aは、例えば、図8に示すx-y平面における半径R1の円を底面とする部分球の側面に相当する形状を有する。
電極22aは、例えば、ヒータ21aの表面に一対設けられる。電極22aは、リード線23(例えば、図9を参照)を介して、ヒータ21aへ電力(換言すると、電流)を供給する電源(図示せず)と接続される。電極22aは、例えば、図8に示すように、ヒータ21aの周縁部円周(例えば、ヒータ21aに対応する部分球の底面の円周上又は円周近辺)上に設けられてよい。
例えば、電極22aは、ヒータ21aに対応する部分球の底面の円周上において互いに対向する位置(例えば、円周上において180度離れた位置)に配置されてよい。なお、電極22aの配置の一例については後述する。
図9は、図8に示すカバー20aの一例の上面図、及び、図8に示すカバー20aの一例の天頂を含むy-z平面で切断した断面図である。なお、図9において、第1の実施の形態(例えば、図2を参照)と同一の構成には同一の符号が付してある。
一対の電極22aは、それぞれ、例えば、図9に示す半径R1の円周上に沿って設けられる。例えば、各電極22aの両端は、図9に示すx軸において、カバー20aに対応する部分球の底面を構成する半径R1の円の中心から正負の方向にそれぞれ距離h1離れた位置に相当する。
図9において、一対の電極22aのヒータ21aの周縁部円周に沿った方向の長さは、一対の電極22a間をヒータ21aの周縁部円周に沿った方向に流れる電流経路長と、一対の電極22a間をヒータ21aの球冠状の曲面の天頂を経由して流れる電流経路長と、に基づいて設定されている。換言すると、図9において、h1は、h0に基づいて決定されている。
以下、h1の決定方法の一例について説明する。
例えば、図9において、h0>0の場合(換言すると、カバー20a及びヒータ21aが部分球面状の場合)、R1はR0よりも短い。R1がR0より短い場合、一例として、図9に示すヒータ21aの周縁方向における点P1と点P2との間の距離(例えば、半径R1の半周長)は、ヒータ21aの天頂を介した点P1と点P2との間の距離(例えば、図9に示す距離「l1」)よりも長い。
電流は、例えば、電極間の距離がより短い経路(換言すると、抵抗がより低い経路)を流れやすい。図9において、仮に、h0>0の場合に、一対の電極(図示せず)が点P1及び点P2に設けられる場合を想定する。この場合、ヒータ21aの球冠状の曲面の天頂を経由して電流が通過する経路(以下、「天頂経路」とも呼ぶ)の方が、ヒータ21aの周縁部円周(例えば、半径R1の円周)に沿った方向に電流が通過する電流経路(以下、「側面経路」とも呼ぶ)よりも電流がより多く流れやすい。この場合、ヒータ21aの表面における発熱領域は、側面経路と比較して電極間の距離が短い天頂経路に局所的に分布し得る。換言すると、ヒータ21aの表面における発熱領域に偏り(換言すると、電流偏差)が生じ得るため、ヒータ21aによるカバー20aに対する加熱領域が不均一になり、加熱効率が低下し得る。
そこで、本実施の形態では、電極22aの形状(例えば、図9に示すh1)は、例えば、カバー20a又はヒータ21aの形状(例えば、図9に示すh0)に基づいて決定される。
例えば、一対の電極22aのヒータ21aの周縁部円周に沿った方向の長さが、側面経路長l2と天頂経路長l1とが一致する長さに設定されてよい。換言すると、一対の電極22a間の天頂経路における抵抗と側面経路における抵抗とが等しく設定されてよい。なお、側面経路長(l2)は、例えば、図9に示すように、ヒータ21aの周縁方向における各電極22aの端部間の距離である。
なお、l1=l2に限らず、例えば、電流経路長の差分(例えば、|l1-l2|)が所定の許容範囲(例えば、誤差の範囲)に収まっていればよい。
例えば、図9に示すh1は、天頂経路長(l1)と側面経路長(l2)とが等しい値に決定される。各電極22aは、決定されたh1に基づいて、ヒータ21aの周縁方向に沿って設けられてよい。
本実施の形態では、ヒータ21aの周縁方向において、h1に対応する長さの電極22aを配置することにより、ヒータ21aの周縁方向における電流経路(側面経路)を短くする。換言すると、ヒータ21aの周縁方向において、電極22aの配置によってヒータ21aを短絡(換言すると、ショート)することにより、ヒータ21aの周縁方向における電流経路(側面経路)を短くする。例えば、h0が長いほど、h1が大きくなり、側面経路長l2は短くなる。このような側面経路長(l2)の短縮により、l1=l2となる。
l1=l2の場合、例えば、ヒータ21a全体における電極22a間の電流経路(例えば、側面経路及び天頂経路を含む)の差が低減するので、ヒータ21aに供給される電流は、ヒータ21aの表面において電極22a間を均一に流れやすくなる。電流が均一に流れることにより、ヒータ21aの表面における発熱領域を均一化できる。換言すると、ヒータ21aにおける発熱領域の偏り(換言すると、電流偏差)を低減できる。
よって、本実施の形態によれば、カバー20aの形状が半球面ではない場合(例えば、部分球面の場合)でも、ヒータ21aは、カバー20aを均一に加熱できるので、ヒータ21aによるカバー20aの加熱効率を向上できる。
(第3の実施の形態)
例えば、図1に示す監視カメラ1のカバー20において、氷雪(又は、過冷却水といった雨)が付着して凍結し得る領域(以下、「凍結領域」と呼ぶ)は、監視カメラ1の周辺環境に応じて異なることが想定され得る。例えば、監視カメラ1に対する風向きに応じて、凍結領域が変化し得る。
よって、カバー20の凍結によって撮像部30の視野が遮られ、画像が劣化する領域は、監視カメラ1の周辺環境に応じて変化し得る。換言すると、ヒータ21による加熱対象のカバー20の加熱領域は、監視カメラ1の周辺環境に応じて変化し得る。また、例えば、カバー20の凍結領域に偏りが有る場合に、ヒータ21によってカバー20全体を均一に加熱した場合には、カバー20の凍結領域と異なる領域(換言すると、加熱しなくてよい領域)も加熱されるため、カバー20の加熱効率が低下し得る。
そこで、本実施の形態では、監視カメラ1は、ヒータ21の発熱領域を切り替えることにより、カバー20の加熱領域を可変に設定する。
例えば、監視カメラ1は、監視カメラ1の周辺環境に応じて、ヒータ21の発熱領域(換言すると、カバー20における加熱領域)を切り替えてよい。例えば、監視カメラ1は、カバー20の全体に氷雪が付着する状況では、ヒータ21を均一に発熱し、カバー20全体を均一に加熱してよい。また、監視カメラ1は、カバー20の一部に氷雪が付着する状況では、ヒータ21の一部を局所的に発熱し、カバー20の一部を局所的に加熱してよい。
本実施の形態に係る監視カメラ1の構成は、第1の実施の形態に係る監視カメラ1(例えば、図2を参照)と比較して、カバー20における電極22の個数が異なる。
図10は、例えば、図1に示すカバー20の一例の上面図である。なお、図10において、第1の実施の形態(例えば、図2を参照)と同一の構成には同一の符号が付してある。
図10では、一例として、カバー20の表面に形成されたヒータ21(例えば、ITO膜)には、4個の電極22-1~22-4(以下、単に「電極22」とまとめて呼ぶこともある)がそれぞれ異なる位置に設けられている。
例えば、ヒータ21には、4個の電極22-1~22-4のうち何れか2つの電極22を介して電流が供給される。よって、電流が供給される2つの電極22に応じて、当該2つの電極22間の電流経路は異なる。
例えば、電極22-1及び電極22-3の組(又は、電極22-2及び電極22-4の組)からヒータ21へ電流が供給される場合、天頂経路長及び側面経路長が等しいので、電流は、ヒータ21の表面において2つの電極22間を均一に流れる。よって、ヒータ21全体が均一に発熱し、カバー20全体が均一に加熱される。
一方、例えば、隣り合う電極22(例えば、電極22-1と電極22-2の組)からヒータ21へ電流が供給される場合、ヒータ21の表面において、隣り合う電極22間の電流経路では、他の電極22(例えば、電極22-3及び電極22-4)の周辺と比較して、電流が流れやすくなる。よって、ヒータ21の表面における発熱領域に偏りが生じ、カバー20の一部が局所的に加熱される。カバー20が局所的に加熱される領域は、電流が供給される一対の電極22の組み合わせに応じて異なる。
例えば、監視カメラ1は、カバー20の凍結領域の検出結果又は予測結果に基づいて、3個以上(図10では4個)の電極22のうち、ヒータ21へ電流(換言すると、電力)を供給する一対の電極22を選択する。
図11は、本実施の形態に係る監視カメラ1の構成例を示すブロック図である。なお、図11において、第1の実施の形態と同様の構成には 同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図11において抵抗測定部102の構成は、図6に示す構成(換言すると、切替部101を備えない構成)でもよい。
図11において、検出部201には、例えば、撮像部30が撮像した画像データ(換言すると、撮影データ)が入力される。検出部201は、撮影データに基づいて、カバー20の表面の凍結領域(換言すると、氷雪が付着した領域)を検出する。換言すると、検出部201は、カバー20において加熱対象の領域を検出する。検出部201は、例えば、検出した領域を示す情報を制御部204に出力する。
センサ202は、例えば、監視カメラ1の周辺環境に関する情報を検知する。監視カメラ1の周辺環境に関する情報は、例えば、監視カメラ1に対する風向き、又は、天候を含む情報でもよく、他の情報でもよい。センサ202は、検知した情報を予測部203に出力する。
予測部203は、センサ202から入力される情報に基づいて、カバー20の表面において氷雪が付着し得る領域(以下、「凍結予測領域」と呼ぶ)を予測する。例えば、予測部203は、センサ202から入力される情報に示される風向きに基づいて、凍結予測領域を予測してよい。予測部203は、凍結予測領域を示す情報を制御部204に出力する。
なお、本実施の形態において、監視カメラ1は、検出部201、及び、予測部203(及びセンサ202)の双方を備えてもよく、何れか一方を備えてもよい。また、監視カメラ1の周辺環境(例えば、風向き及び天候)を検出又は予測する構成は、図11に示す構成に限らない。例えば、監視カメラ1は、検出部201における検出方法及び予測部203における予測方法と異なる方法に基づいて、凍結領域の検出及び凍結予測領域の予測を行う他の構成部を備えてもよい。
制御部204は、例えば、複数(例えば、図10では4個)の電極22の中から、ヒータ21に電流を供給する一対の電極22を選択する。例えば、制御部204は、検出部201から入力される情報に示される凍結領域を加熱可能な電極22を選択してよい。又は、例えば、制御部204は、予測部203から入力される情報に示される凍結予測領域を加熱可能な電極22を選択してよい。
また、制御部204は、検出部201及び予測部203の双方から入力される情報に基づいて電極22を選択してもよい。制御部204は、選択した電極22を示す制御情報をスイッチ205及び切替部206に出力する。例えば、制御部204は、検出部201から入力される情報、及び、予測部203から入力される情報に対して重み付けしてもよい。
一例として、カバー20の表面を、図10に示すx-y平面において4つの領域S1~S4に分割する場合について説明する。なお、カバー20は、4つの領域に分割される場合に限らず、他の数の領域に分割されてよい。
例えば、検出部201及び予測部203の少なくとも1つによってカバー20のS1側の領域が指定された場合、制御部204は、電極22-1及び電極22-2を選択してよい。この場合、電極22-1及び電極22-2からヒータ21へ電流が供給され、ヒータ21において、電極22-1と電極22-2との間の電流経路付近の領域S1は、他の領域と比較して、発熱しやすくなる。よって、カバー20の領域S1が局所的に加熱され、領域S1に付着した氷雪を融解できる。又は、カバー20の領域S1が局所的に加熱され、領域S1における氷雪の付着(換言すると、凍結)を抑制できる。
同様に、例えば、検出部201及び予測部203の少なくとも1つによってカバー20のS2側の領域が指定された場合、制御部204は、電極22-2及び電極22-3を選択してよい。この場合、電極22-2及び電極22-3からヒータ21へ電流が供給され、ヒータ21において、電極22-2と電極22-3との間の電流経路付近の領域S2は、他の領域と比較して、発熱しやすくなる。よって、カバー20の領域S2が局所的に加熱され、領域S2に付着した氷雪を融解できる。又は、カバー20の領域S2が局所的に加熱され、領域S2における氷雪の付着(換言すると、凍結)を抑制できる。
なお、検出部201及び予測部203の少なくとも1つによってカバー20の他の領域S3及びS4が指定された場合も、領域S1及びS2と同様に、制御部204は、指定された領域を局所的に加熱可能な一対の電極22を選択すればよい。
また、例えば、カバー20の領域S1~S4のうち、検出部201及び予測部203の少なくとも1つによってカバー20のうち2つ以上の領域が指定された場合、制御部204は、カバー20全体を均一に加熱する一対の電極22を選択してよい。
例えば、検出部201及び予測部203の少なくとも1つによってカバー20のS1及びS2側の領域が指定された場合、制御部204は、電極22-1及び電極22-3を選択してよい。この場合、電極22-1及び電極22-3からヒータ21へ電流が供給され、ヒータ21の全体が均一に発熱しやすくなる。よって、カバー20の領域S1及びS2を含む領域が加熱され、領域S1及びS2に付着した氷雪を融解できる。又は、カバー20の領域S1及びS2を含む領域が加熱され、領域S1及びS2における氷雪の付着(換言すると、凍結)を抑制できる。なお、カバー20のS1及びS2側の領域が指定された場合、制御部204は、電極22-2及び電極22-4を選択してもよい。
図11において、スイッチ205は、制御部204から入力される制御情報に基づいて、複数の電極22の中から、ヒータ用電力(換言すると、ヒータ用電流)を供給する電極22を切り替える。
切替部206は、第1の実施の形態(例えば、図3を参照)と同様、例えば、制御部104から入力される制御情報に基づいて、抵抗測定部102とスイッチ205との間で接続先を切り替える。また、切替部206は、制御部104から入力される制御情報に基づいて、複数の電極22の中から、ヒータ用電力(換言すると、ヒータ用電流)を供給する電極22を切り替える。
よって、切替部206と抵抗測定部102とが接続される場合、抵抗測定部102は、例えば、ヒータ21へ電流が供給される一対の電極22間の抵抗値を測定する。換言すると、抵抗測定部102が測定する抵抗値に対応する一対の電極22は、制御部204による電極22の選択に応じて異なり得る。制御部204は、例えば、選択した一対の電極22間の抵抗値(換言すると、温度)に基づいて、ヒータ21に対する電力供給を制御する。
本実施の形態によれば、ヒータ21へ電流を供給する電極22の切替により、例えば、ヒータ21は、カバー20の凍結領域(又は凍結予測領域)に偏りが有る場合でも、凍結領域を局所的に加熱できる。よって、本実施の形態によれば、ヒータ21によるカバー20への加熱効率を向上できる。
なお、本実施の形態では、ヒータ21に設けられる電極22の個数が4個の場合について説明したが、これに限らず、3個以上であればよい。例えば、ヒータ21に設けられる電極22の個数が多いほど、監視カメラ1は、カバー20をより多くの領域に分割して、加熱領域を選択できる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態に係る監視カメラ1の構成は、第1の実施の形態に係る監視カメラ1(例えば、図1及び図2を参照)と比較して、カバーの構成が異なる。本実施の形態におけるヒータを制御する構成は、第1の実施の形態(例えば、図3を参照)と同様でよい。
図12は、監視カメラ1を、カバー20の天頂を含むy-z平面で切断した断面図の一例を示す。なお、図12では、筐体10の構成、電極22及びリード線23の図示を省略している。
図12において、カバー20の内側表面(図12における上面)には、第1の実施の形態と同様、ヒータ21(例えば、ITO膜)が形成されている。
また、本実施の形態では、カバー20の外側表面(図12における下面)には、親水膜(例えば、親水層又は親水コートとも呼ばれる)24が形成されている。
例えば、ヒータ21によってカバー20が加熱されると、図13に示すように、カバー20(換言すると、親水膜24)の表面上に付着した氷雪の一部が融解される。このとき、図13に示すように、融解後の水は、親水膜24上に広がって水膜を形成する。換言すると、カバー20において水滴が生じにくい。
例えば、氷雪とカバー20(例えば、親水膜24)との間に水膜が形成されることで、カバー20の表面の摩擦係数が低下する。よって、カバー20に付着した氷雪は、水膜によってカバー20から剥離しやすくなる。
本実施の形態では、例えば、カバー20に付着した氷雪の一部を融解して、カバー20の表面に水膜を形成することにより、残りの氷雪をカバー20から剥離できる。そのため、カバー20に付着した氷雪が完全に融解するまでヒータ21によってカバー20を加熱しなくてよい。換言すると、本実施の形態では、氷雪を完全に融解する場合と比較して、氷雪がカバー20から剥離するまでの時間を短縮できる。氷雪がカバー20から剥離されると、ヒータ21によって加熱されたカバー20の温度が上昇しやすくなり、例えば、ヒータ21を停止する基準である設定温度に到達しやすくなる。よって、氷雪の剥離までの時間を短縮することにより、監視カメラ1は、ヒータ21によるカバー20の加熱を開始してから停止するまでの期間を短くできる。したがって、本実施の形態によれば、ヒータ21の消費電力を低減でき、ヒータ21によるカバー20の加熱効率を向上できる。また、氷雪の一部をヒータ21によって融解することにより、氷雪全体をカバー20から除去できるので、氷雪全体を融解する場合と比較して、氷雪の除去に要する時間を削減できる。
また、本実施の形態によれば、氷雪の融解後の水が水滴にならず、水膜状に広がるので、撮像部30における視認性の劣化を抑制できる。
また、本実施の形態によれば、親水膜24によって融解後の水が水膜を形成することにより、例えば、氷雪に含まれる汚れ成分は、水膜上に浮かび、カバー20(例えば、親水膜24)の表面に付着しにくくなる。また、例えば、氷雪に含まれる汚れ成分は、水膜上に浮かんだ状態で残るため、カバー20に付着せずに流れ落ちやすくなる。換言すると、親水膜24のセルフクリーニング作用によって汚れ成分を除去できる。親水膜24のセルフクリーニング作用により、カバー20に汚れ成分が付着しにくいので、監視カメラ1の視認性の劣化を抑制できる。
以上、本開示の一実施例について説明した。
なお、監視カメラ1の構成は、図2に示す構成に限定されない。図14は、監視カメラ1の他の構成例を示す。図14に示す監視カメラ1では、例えば、電極22が設けられる位置が図2と異なる。例えば、図14に示すように、ヒータ21bは、カバー20の内側表面において、カバー20の曲面部に加え、カバー20のフランジ部403にも形成されている。また、図14では、電極22は、ヒータ21bの曲面部と異なる位置(例えば、カバー20のフランジ部403に対応する位置)に設けられている。また、図14に示すように、支持部材11bと、電極22及びリード線23との間に、加圧保持部材26を備えてよい。加圧保持部材26によって、電極22及びリード線23が加圧された状態が保持されている。
図14に示す監視カメラ1では、ヒータ21bの曲面部に電極22が設けられないので、図2と比較して、撮像部30の視野を広げることができる。換言すると、図14では、電極22が画像内に含まれるケラレの発生を抑制できる。また、図14では、加圧保持部材26によって、電極22及びリード線23に対して加圧状態が保持されるので、ヒータ21bからの電極22の剥離を抑制できる。例えば、リード線23の引っ張りによって、電極22が引っ張られる場合でも、加圧保持部材26による加圧によって、電極22はヒータ21bから剥離されにくくなる。
また、第1の実施の形態~第4の実施の形態の少なくとも2つの実施の形態を組み合わせてもよい。例えば、第2の実施の形態と第3の実施の形態とを組み合わせて、部分球面のカバー20a(例えば、図8及び図9を参照)に形成されたヒータ21aにおいて、図10に示すような3個以上の電極22が設けられてもよい。また、例えば、第2の実施の形態と第4の実施の形態とを組み合わせて、部分球面状のカバー20aの表面に親水膜24が形成されてもよい。
また、監視カメラ1において、図3に示す制御部104(又は、制御部104及び変換部103)、又は、図11に示す制御部204(又は、制御部204、変換部103、検出部201及び予測部203)は、例えば、筐体10及びカバー20(又は、カバー20a)といった他の構成部と物理的に離れて構成されてもよい。例えば、図3及び図11において、制御部104及び制御部204は、監視カメラ1とネットワーク(例えば、有線又は無線ネットワーク)を介して接続される情報処理装置(例えば、サーバ)に備えられてもよい。情報処理装置は、例えば、温度情報、抵抗情報、撮影データ、及び、センサ情報といった各監視カメラ1から送信される情報に基づいて、ヒータ21を制御(換言すると、遠隔制御)してもよい。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係る監視カメラ1の構成は、第1の実施の形態に係る監視カメラ1(例えば、図1及び図2を参照)と比較して、ヒータの接点位置及び接点構造が異なる。第4の実施の形態に係るヒータを制御する構成については、第1の実施の形態(例えば、図3を参照)と同様でよい。
図15は、監視カメラ1における筐体10を底部の面A1(図1参照)から見た背面図である。なお、第4の実施の形態においては、第1の実施の形態の構成と同一の構成には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
筐体10は、最大径の外周部が環状の外殻筐体40となる。外殻筐体40には、環状の押え板401が同心円で配置される。押え板401は、複数のねじ13により外殻筐体40に固定される。この押え板401は、第1の実施の形態の支持部材11(図2参照)に相当する。
図16は、図15のB-B断面図である。ドーム型のカバー20の形状は、半球面状又は部分球面状で形成される。なお、カバー20は、半球面状や部分球面状の開口に、円筒状のストレート部が連続していてもよい。第4の実施の形態では、部分球面状であるカバー20を図例として示す。カバー20は、球面の中心を通る中心線402に垂直な仮想面で二分することにより部分球面状となる。カバー20は、中心線402の通る部分が、図1の矢印A2で示した天頂となる。
カバー20は、天頂の反対側が、円形の開口となって開放する。この開口には、中心線402に垂直となって半径方向外側に張り出す円環状のフランジ部403が連続して形成される。フランジ部403は、複数の他部材を介在させて結果的には、押え板401と外殻筐体40とによって挟まれて、筐体10に固定される。すなわち、カバー20は、フランジ部403を介して筐体10に固定される。
図17は、図15のC-C断面図である。外殻筐体40は、カバー20が挿入される内穴404を有する。内穴404は、周縁が、鍔状のフランジ押え部405となる。外殻筐体40のフランジ押え部405の近傍には、ねじ固定部406が半径方向外側に形成される。ねじ固定部406には、押え板401を貫通したねじ13が螺合される。つまり、フランジ部403は、フランジ押え部405と押え板401とに挟まれて固定される。
図18は、図17のD部拡大図である。フランジ部403は、カバー20の凸曲面に連続する側が外側フランジ面となる。一方、フランジ部403は、カバー20の凹曲面に連続する側が内側フランジ面となる。フランジ押え部405と外側フランジ面との間には、環状の弾性材からなる防水ゴムリング407が挟まれる。フランジ部403は、この防水ゴムリング407を介してフランジ押え部405から押圧される。防水ゴムリング407は、フランジ部403とフランジ押え部405との間を水密にシールする。
カバー20の内側表面には、ヒータ21が形成されている。ヒータ21は、上述した実施の形態と同様に、例えばITO膜等の透明導電膜からなる。第4の実施の形態において、この透明導電膜は、カバー20の内側表面から内側フランジ面に延出して形成されている。なお、外側フランジ面には、透明導電膜は形成されなくてもよい。
内側フランジ面に設けられた透明導電膜の表面には、さらに電極であるITO保護膜409が透明導電膜を覆って形成される。ITO保護膜409は、導電性を有する例えばクロム(Cr)を透明導電膜の表面に蒸着或いはスパッタリングすることにより設けられる。ITO保護膜409は、透明導電膜よりも厚く高強度で形成される。内側フランジ面は、ITO保護膜409が設けられることにより、透明導電膜の許容応力(許容圧縮力、許容引っ張り力、許容剪断力)よりも大きな接点荷重が加えられるようになっている。これにより、監視カメラ1では、透明導電膜及び接点構造の耐久性が高められている。
押え板401のフランジ部403に対向する面には、基板押え部材410が配置される。基板押え部材410は、押え板401からフランジ部403へ向かう方向の応力を受ける。基板押え部材410とフランジ部403との間には、プリント基板411が配置される。プリント基板411は、基板押え部材410によりフランジ部403へ向かう方向に押圧される。プリント基板411には、フランジ部403に対向する面に、ヒータ21へ電源を供給する電極パッド(図示略)が形成される。電極パッドは、例えば銅箔により形成される。この電極パッドには、プリント基板411に形成された回路パターンを介して上記のリード線23が接続される。
この電極パッドは、上記したように、ヒータ21に対応する半球の底面の円周上において互いに対向する位置(例えば、円周上において180度離れた位置)に配置されてよい。
プリント基板411には、サーミスタ等の抵抗測定部102(図2参照)が実装される。抵抗測定部102で得られた情報は、変換部103に入力される。変換部103は、例えば、ヒータ21の抵抗値と、透明導電膜の温度との関係(換言すると、温度特性)に基づいて、抵抗測定部102から入力される情報に示されるヒータ21の抵抗値をヒータ21の温度に変換する。変換部103は、ヒータ21の温度を示す情報を制御部104に出力する。
制御部104は、変換部103から入力される情報(例えば、温度情報、抵抗情報)に基づいて、ヒータ21を制御してもよい。
ITO保護膜409と電極パッドとの間には、弾性及び導電性を有するゴムコネクタ412が挟み込まれている。ゴムコネクタ412は、弾性材により例えば板状に形成される。板形状は、三角形、正方形、矩形、五角形、六角形、八角形等の多角形、真円形、楕円形、長円形の円形で形成することができる。また、ゴムコネクタ412は、立方体、直方体、柱体、円錐台形体、角錐台形体、半球体等で形成してもよい。ゴムコネクタ412は、主材がゴム等の弾性材からなる。ゴムコネクタ412には、板圧方向に延在する複数本の線状導体が平行に埋入されている。線状導体は、両端が、ゴムコネクタ412の表裏面に配置される。
ゴムコネクタ412は、ねじ13が締め付けられることにより、フランジ部403とプリント基板411とに挟まれることにより圧縮変形して潰される。図18に、ゴムコネクタ412の潰し代413を例示する。圧縮変形したゴムコネクタ412は、板厚方向の表裏面から線状導体の両端が突出し、それぞれがITO保護膜409と電極パッドとに接触する。これにより、ヒータ21は、ゴムコネクタ412を介してリード線23に導通接続され、給電が可能となっている。
なお、ゴムコネクタ412は、線状導体を有しないものであってもよい。この場合、ゴムコネクタ412は、カーボンなどの導電性材料を混在させた導電性ゴムとすることができる。
また、フランジ部403とプリント基板411との間には、少なくともゴムコネクタ412を挟む位置で少なくとも一対のスペーサ414が配置される。スペーサ414には、例えばゴムコネクタ412よりもゴム硬度の高いゴム等が用いられる。スペーサ414は、ねじ13の締結によりゴムコネクタ412がフランジ部403とプリント基板411とに圧縮された際、必要以上に圧縮されるのを抑制するストッパとしての働きを有する。これにより、ねじ13による過剰な締め付けによるゴムコネクタ412の座屈破壊を抑制している。
監視カメラ1によれば、カバー20の固定時、防水ゴムリング407を適切なつぶし代で圧縮して水密シール性能を確保できるとともに、ゴムコネクタ412も圧縮してITO保護膜409とプリント基板411の電極パッドとを導通接続できる。ITO保護膜409と電極パッドとは、ゴムコネクタ412の弾性反発力によって加圧保持が可能となるので、接点構造の信頼性を高めることができる。
また、監視カメラ1では、ヒータ21とリード線23とを接続する接点構造が、フランジ部403と押え板401との間に設けられるので、ヒータ21の曲面部に電極が設けられる場合に比べ、撮像部30(図1参照)の視野を広げることができる。また、ゴムコネクタ412によって、透明導電膜及びITO保護膜409に対して加圧状態が保持されるので、透明導電膜からのITO保護膜409の剥離を抑制できる。
また、プリント基板411は、ゴムコネクタ412及びスペーサ414を介してフランジ部403の内側フランジ面に接触し、背面から基板押え部材410を介して押え板401によりフランジ部403へ押圧される。これにより、プリント基板411は、フランジ部403と押え板401との間で、高強度に固定される。リード線23は、このプリント基板411に接続される。従って、例えば、リード線23に外力が加わって、プリント基板411が引っ張られる場合であっても、プリント基板411が確実に挟持固定されているので、ゴムコネクタ412はITO保護膜409から離間することがない。
さらに、ゴムコネクタ412は、弾性材からなり、板厚方向がフランジ部403とプリント基板411とに挟まれた状態で固定されている。監視カメラ1は、樹脂製のカバー20と、金属製の外殻筐体40とで線膨張係数が異なる。その結果、温度変化により、ITO保護膜409とプリント基板411との間には、変位が生じる。この変位は、特にフランジ部403に平行な面方向で大きくなる。
監視カメラ1によれば、ITO保護膜409とプリント基板411とが、弾性を有するゴムコネクタ412により導通接続される。これにより、ITO保護膜409とプリント基板411の間に生じたフランジ部403に平行な面方向の相対変位(すなわち、xy平面に平行な方向の相対変位)を、ゴムコネクタ412のせん断方向の弾性変形により吸収することができる。これによっても、監視カメラ1は、接点構造の信頼性をさらに高めることができる。
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部又は全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA( F i e l d P r o g r a m m a b l e G a t e A r r a y)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
また、監視カメラ1が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能(ヒータ制御方法)がコンピュータ上で実現される。
本開示は、ドーム型の監視カメラとして有用である。
1 監視カメラ
10 筐体
11,11b 支持部材
12 防水部材
13 ねじ
20,20a カバー
21,21a,21b ヒータ
22,22a 電極
23 リード線
24 親水膜
26 加圧保持部材
30 撮像部
40 外殻筐体
101,206 切替部
102 抵抗測定部
103 変換部
104,204 制御部
105,205 スイッチ
201 検出部
202 センサ
203 予測部
401 押え板
403 フランジ部
409 ITO保護膜
411 プリント基板
412 ゴムコネクタ
414 スペーサ

Claims (14)

  1. 撮像部と、
    前記撮像部を覆うカバーと、
    前記カバーの内側表面、及び前記カバーのフランジ部に形成された透明導電膜と、
    前記透明導電膜の抵抗値を測定する測定部と、
    前記カバーのフランジ部に形成された前記透明導電膜の表面に設けられる電極と、
    前記透明導電膜へ電源を供給する電極パッドが形成されるプリント基板と、を具備し、
    前記電極と前記プリント基板の前記電極パッドとが、弾性及び導電性を有するゴムコネクタを介して導通接続される、
    監視カメラ。
  2. 前記透明導電膜の前記抵抗値に対する温度特性に基づいて、前記透明導電膜に対する電力の供給を制御する制御部と、を更に具備する、
    請求項1に記載の監視カメラ。
  3. 前記測定部は、前記制御部が前記透明導電膜に一定電流を供給している状態での電圧値を基に、あるいは、前記制御部が前記透明導電膜に一定電圧を供給している状態での電流値を基に、前記抵抗値を測定する、
    請求項2に記載の監視カメラ。
  4. 前記カバーは、球冠状の曲面を有する、
    請求項1に記載の監視カメラ。
  5. 前記フランジ部と前記プリント基板との間には前記ゴムコネクタとともにスペーサが挟み入れられ、
    前記スペーサは、前記ゴムコネクタよりもゴム硬度が大きい、
    請求項4に記載の監視カメラ。
  6. 前記ゴムコネクタ及び前記スペーサを挟んだ前記フランジ部と前記プリント基板とが、前記フランジ部の外側に配置される外殻筐体と前記プリント基板の内側に配置される金属製の押え板とによりさらに挟まれて固定される、
    請求項5に記載の監視カメラ。
  7. 前記カバーの外側表面に形成された親水膜と、
    を更に具備する、
    請求項1に記載の監視カメラ。
  8. 前記透明導電膜の異なる位置に設けられた3個以上の電極と、を更に具備し、
    前記制御部は、前記3個以上の電極の中から、電力を供給する一対の電極を選択する、
    請求項2に記載の監視カメラ。
  9. 前記制御部は、前記撮像部が撮像した画像に基づいて、前記一対の電極を選択する、
    請求項8に記載の監視カメラ。
  10. 前記制御部は、前記監視カメラの周辺環境に関する情報に基づいて、前記一対の電極を選択する、
    請求項8又は9に記載の監視カメラ。
  11. 前記制御部は、一定の供給電力量において、前記透明導電膜の抵抗値を定期的に測定することにより、前記透明導電膜の劣化を判断する、
    請求項2に記載の監視カメラ。
  12. 前記制御部は、一定期間における前記抵抗値の増加量が閾値を超えた場合に、前記透明導電膜が劣化したと判断する、
    請求項11に記載の監視カメラ。
  13. 前記制御部は、前記抵抗値の測定結果に基づいて、前記透明導電膜に対する電力の供給を制御する、
    請求項2、3、8から12のいずれか一項に記載の監視カメラ。
  14. 前記制御部は、前記透明導電膜の劣化を判断し、前記劣化を外部の情報処理装置へ通知する、
    請求項11又は12に記載の監視カメラ。
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