JP7544385B2 - 島らっきょうの生育方法 - Google Patents

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Description

本発明は、島らっきょうの可食部の範囲を広げて島らっきょうの商品価値を高めることができる島らっきょうの生育方法に関する。
沖縄県の伝統野菜の一つに島らっきょうがある。島らっきょうは、その学名は「Allium chinense syn. Allium bakeri」と知られており、ユリ科の球根植物(多年草)である。島らっきょうは、沖縄では古から食されているものである。島らっきょうは、沖縄以外の日本国内で広く一般的に栽培されるらっきょうと比較して球根の部分でその形は小さく、また、アリシンが成分に含まれるので香りと苦みが強い。
また、食感はシャキシャキとしており、その料理方法は、生食としては、その葉と根を切り落としてから薄皮をむき、それにかつお節、または塩などの調味料をかけてそのまま食される(酒のあてとして好適であり、沖縄料理を提供する居酒屋の定番メニューとなっている)。また、加熱調理として、島らっきょうは、天ぷらまたはあえ物のほか、その葉と一緒にいためてもおいしく、豆腐および卵とのチャンプル(炒(いた)めもの)にしたり豚肉などの肉類と炒めたりしておいしく食されている。このように、沖縄県産の島らっきょうは料理され、特にその根元部分の可食部が食材として重宝される。
なお、島らっきょうの収穫時期は、沖縄県内では12月~翌年6月であり、その旬は2月から4月といわれている。
可食部は、根元部分でも日光があまり当たらず柔らかい部分である。また、可食部は基本的に日があまりあたらない部分であるため、生育の過程で緑色にならず白いままとされる。島らっきょうが生育された状態で、この可食部の占有率が大きいほど商品価値、つまり高値で取り引きされる傾向にある。
ここで、島らっきょうに適用するものではないが、薬用植物の甘草(カンゾウ)などの根を可食部(食用)とする直物を例としてその可食部の占有率またはそれを確実に得ようとする従来技術として、土を入れた複数の栽培筒と、栄養液を供給する供給管とからなる栽培装置を用いるものが知られる(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1では、栽培筒は、内側へと膨出して上下方向に延びる畝状部が周方向に配列された本体部と、2対の流通用の孔を有する円筒形の上端部と、を含んで構成される。土は、本端部の上端まで入れられ、上端部内は、上端空隙部として残される。各対の流通用の孔のそれぞれには、穴より十分に径の小さい供給管が挿通される。供給管の供給孔から栄養液が栽培筒のそれぞれの内部に滴下される。また、各畝状部は、栽培筒における本体部の上端から下端部近傍まで、すなわち土が入れられる領域の全長にわたって、断続部なしに延設される。
特開2017-163855号公報
前記特許文献1のものは、円筒状に形成される本体部の内部に土が充填され、その状態で植物が育成されるものである。そのため、重量があるので取り扱いが難しく、また生育方法としてその筒の内部に土を入れたりまたは収穫後に土を除去したりとその作業が煩雑になる可能性がある。また、その筒の底面部を設ける必要があるなど、部品点数が多くなり、生育コストが増加する可能性もある。この点で、前記特許文献1のものは、改善・検討の余地があったといえる。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成かつ低コストでありながら、作業性を損なうことなく島らっきょうの可食部の占有率を簡易に高めることができる島らっきょうの生育方法を提供する。
本発明の前述した目的は、後記の構成により達成される。
(1)土壌の内に少なくとも1つの種が塊ごとで植え付けられて前記土壌の表面から外方に伸長した複数の茎を有する島らっきょうのそれぞれに対し、第1方向で対向配置される一対の開口部を有して前記一対の開口部の間に挿通空間が形成される遮光部材を1または複数用意する遮光部材用意工程と、前記島らっきょうの前記複数の茎のそれぞれを前記塊ごとで束ねるように前記遮光部材のそれぞれの前記挿通空間に前記第1方向に沿って挿通させて、当該複数の茎の根元部を前記遮光部材で覆う被覆工程と、を含む、島らっきょうの生育方法。
(2)前記被覆工程の後または同時に、前記一対の開口部のうち前記土壌側を前記土壌に埋設させる埋設工程をさらに含む、(1)に記載の島らっきょうの生育方法。
(3)前記埋設工程において、前記塊ごとの前記複数の茎の中間に位置する前記土壌を掘り、その掘った前記土壌を前記複数の茎の根元に盛り土して前記遮光部材の前記一対の開口部のうち前記土壌側を前記土壌に埋設させる、(2)に記載の島らっきょうの生育方法。
(4)前記遮光部材は、一対の矩形状のシート部が積層された状態で前記第1方向とは交差する第2方向での両端部同士が互いに結合して設けられる、(1)~(3)のいずれか1つに記載の島らっきょうの生育方法。
(5)前記シート部のそれぞれは、伸縮性素材からなる、(4)に記載の島らっきょうの生育方法。
(6)前記被覆工程において、前記複数の茎を前記挿通空間に挿通させる際、前記挿通空間の内で前記第1方向と交差する第3方向で片寄らせて配置し、それ以外の前記遮光部材の余白部分を閉塞した状態で前記複数の茎を囲うように折り曲げて前記複数の茎が1箇所で纏まるように包む、(4)または(5)に記載の島らっきょうの生育方法。
前記(1)の構成によれば、島らっきょうの複数の茎の根元部のそれぞれが遮光部材によって覆われるため、その根元部に日光が直接当たることがなく生育の過程で緑色にならず被覆部材の上側まで白いままであり、その可食部は柔らかい。これにより、可食部の占有率を大きくして商品価値を高めることができる。また、島らっきょうが生育した状態で遮光部材を用いて覆うだけの構成であるため、簡易な構成かつ低コストで実現することができる。また、農作業の効率性も損なうことはない。つまり、簡易な構成かつ低コストでありながら、作業性を損なうことなく島らっきょうの可食部の占有率を簡易に高めることができる。
前記(2)の構成によれば、遮光部材は土壌によって固定されるので風雨によって飛ばされるのが防止され、より確実に複数の茎の根元部を覆うことができる。
前記(3)の構成によれば、塊ごとの複数の茎の中間に位置する土壌を掘って、その掘った土壌を複数の茎の根元部に被せる盛り土として使用するので、その結果、塊ごとの複数の茎の中間には所定の溝部または窪み部が形成される。これにより、雨が過度に降った場合でも、その溝部または窪み部に雨水が流れ水はけがよい。島らっきょうの複数の茎の根元部が長時間に亘って雨水に浸かるのを抑制して腐蝕する(例えば根腐れする)のを防止し、商品価値が損なうことはない。
前記(4)の構成によれば、遮光部材をより簡易な構造およびより低コストで実現することができる。
前記(5)および前記(6)の構成によれば、島らっきょうがさらに生長した場合でも、遮光部材の伸縮性とあいまって、根元部を適合的に密着して被覆しながらも複数の茎が幅方向に広がって生長するのを極度に妨げることを防止することができる。すなわち、遮光部材は、その複数の茎のそれぞれの生長に対応して伸縮したりまたは巻回された前述の余白部分が解けたりするなどして複数の茎を全体的に過度に包むことはない。これにより、島らっきょうの可食部の占有率を大きくするとともに、その太さも大きくして、より一層商品価値を高めることができる。また、島らっきょうは複数の茎の根元部が遮光部材によって包まれた状態で生育する。そのため、収穫の際、遮光部材を握ってヘラなどの農具で容易に掘り出すことが可能となるので、収穫の作業性を高めることができる。
本発明によれば、簡易な構成かつ低コストでありながら、作業性を損なうことなく島らっきょうの可食部の占有率を簡易に高めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細はさらに明確化されるだろう。
図1は、本発明の実施形態に係る島らっきょうの生育方法での工程の流れを例示して説明するフロー図である。 図2は、図1に示す遮光部材用意工程で用意される遮光部材の構成を例示して説明する斜視図である。 図3は、図1に示す被覆工程が行われている様子を例示する第1模式図である。 図4は、図1に示す被覆工程が行われている様子を例示する第2模式図である。 図5は、図1に示す被覆工程が行われている様子を例示する第3模式図である。 図6は、図1に示す被覆工程の後、島らっきょうの複数の茎が遮光部材に包まれた状態で収納される様子を例示する模式断面図である。 図7は、図1に示す埋設工程が行われている様子を例示する模式図である。
本発明に係る島らっきょうの生育方法に関する実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。また、各図面は符号の向きに従って視るものとする。
<全体的な工程について>
図1を参照して、本実施形態の島らっきょうSRの生育方法の全体的な工程について説明する。図1は、本実施形態に係る島らっきょうSRの生育方向での工程の流れを説明するフロー図である。
図1に示すように、本実施形態の島らっきょうSRの生育方法は、遮光部材用意工程S1と、被覆工程S2と、埋設工程S3と、を少なくとも含んで構成される。本実施形態の生育方法は、島らっきょうSRの植え付け、生育(水または肥料の散布など)および収穫の工程の中で一部実行されるものであり、前述の工程は例えば遮光部材用意工程S1、被覆工程S2および埋設工程S3の順で実行される。
つまり、本実施形態の島らっきょうSRの生育方法が実行される前には島らっきょうSRの種の植え付けが行われる。例えば、遮光部材用意工程S1の前には、前工程として、所定の畑には1または複数の畝Rが設けられ、畝Rのそれぞれの適当な深さに種らっきょう10が、畝Rが延在する方向に沿って所定の間隔で植え付けられる(図3~図5および図7参照)。そのとき、島らっきょうSRは、土壌Eの内に少なくとも1つの種が塊ごととなるように植え付けられる。本実施形態の生育方法は、植え付けた状態で所定期間経過後、土壌Eの表面から外方に伸長した複数の茎11を有する島らっきょうSRのそれぞれに対し実行される。
遮光部材用意工程S1では、後述する遮光部材20が用意される。被覆工程S2では、その遮光部材20によって島らっきょうSRの複数の茎11の根元部11Aのそれぞれが覆われる。埋設工程S3では、被覆工程S2の後、遮光部材20によって複数の茎11の根元部11Aのそれぞれが覆われた状態で遮光部材20の下端部が埋設される。
なお、本実施形態では後述するように被覆工程S2および埋設工程S3のそれぞれは独立して順に実行されるが、作業の効率化がさらに図られる場合、被覆工程S2および埋設工程S3は並行して実行されてもよい。また、植え付けの深さは、栽培する農作物の使用目的や品種によって最適値が適宜選択される。
また、本実施形態に係る島らっきょうSRの植え付け方などにおいては以下のポイントがある。
(1)密植・・・単位面積の生産量を増加させることが可能である。
(2)浅植・・・多雨による腐敗を防止することが可能である。
(3)収穫・・・収穫作業を軽減することが可能である。
(4)白味作り・・・可食部の割合を増加させることが可能である。
<遮光部材について>
図2を参照して、本実施形態の島らっきょうSRの生育方法で用意される遮光部材20の構成について説明する。図2は、図1に示す遮光部材用意工程S1で用意される遮光部材20の構成を例示して説明する斜視図である。
図2に示すように、遮光部材20は、島らっきょうSRが受け付けられた畑にて前述の遮光部材用意工程S1で用意され、前述の被覆工程S2にて島らっきょうSRの根元部11Aを覆ってその根元部11Aに日光が当たるのを防止する。そのため、遮光部材20は、伸縮性を有しかつその表面が黒色に設けられる合成樹脂素材のフィルムシートからなり、その一例として塩化ビニールなどの素材によって所定の厚みを有して用意される。
また、遮光部材20は、一対の長方形状(矩形状の一例)のフィルムシート部21(シート部の一例)が重ね合わされて(貼り合わされて)積層された状態で所定の第1方向D1(図2中で奥行き方向、第1方向D1の一例)で互いに対向配置される一対の開口部22を有して構成される。つまり、遮光部材20は、その第1方向D1で直交する(「交差する」の一例)第2方向D2(以下、幅方向ともいう。)でその両端部(幅方向両端部)同士が互いに結合して設けられ、その結果、一対の開口部22の間に第1方向D1に延在する挿通空間23が形成される。また、遮光部材20は合成樹脂素材からなるので、少なくともその幅方向D2に沿った方向に伸縮可能である。
なお、本実施形態は、前述の一対のフィルムシート部21は一体に設けられており、それに伴ってその幅方向両端部は一体に結合されるが、その結合手段はこれに限定されない。例えば、その幅方向両端部同士が溶着または縫着などによりシールされて結合されてもよい。一対の開口部22が有する構造であれば、その結合手段またはその構造は種々のものが適宜採用することが可能である。また、本実施形態の遮光部材20は塩化ビニールなどの合成樹脂素材からなるが、これに限定されない。伸縮性を有するものであれば、種々の素材が適宜採用することが可能である。また、一対のフィルムシート部21の形状は長方形状とされるが、これに限定されず、正方形、平行四辺形またはひし形などの矩形状、または矩形状に限定されずさまざまな形状が適宜採用することが可能である。
<被覆工程について>
図3~図6を参照して、被覆工程S2について説明する。図3は、図1に示す被覆工程S2が行われている様子を例示する第1模式図である。図4は、図1に示す被覆工程S2が行われている様子を例示する第2模式図である。図5は、図1に示す被覆工程S2が行われている様子を例示する第3模式図である。図6は、図1に示す被覆工程S2の後、島らっきょうSRの複数の茎11が遮光部材20に包まれた状態で収納される様子を例示する模式断面図である。
なお、図3以降の図面では、圃場(ほじょう)に畝Rが設けられ、一つの畝Rに種らっきょう10が2条植え付けられる場合を例示するが、その畝Rの有無および条数はこれに限定されるものではなく、例えばその農家によって適宜選択される。また、本実施形態の被覆工程S2が実行される前に、島らっきょうSRのそれぞれでの畝Rの表面部分の土壌Eは所定の深さで一様に除去され、種らっきょう10はその上端部および中間部で土壌Eから露出される。つまり、種らっきょう10の下端部以外が露出した状態で、本実施形態の被覆工程S2が実行される。
まず図3に示すように、本実施形態の生育方法に係る作業者F(以下「農作業者」ともいう。)は、自らの両手のうち一方側に対し前述の遮光部材20をその挿通空間23を通じて一対の開口部22の一方側から他方側に抜けるように通過させて例えば前腕または手首付近で一時的に保持する。
次に農作業者Fは、前腕または手首付近で遮光部材20を一時的に保持した状態で、島らっきょうSRの複数の茎11の先端部分を全体的に把持して横方向(水平方向、図4中で左右方向および奥行き方向)で広がった複数の茎11を纏める。
そして、図4に示すように、把持して纏まった状態から、農作業者Fは、前腕または手首付近に保持された遮光部材20を鉛直方向下向きに沿って例えば他方の手で落下させる。このとき、農作業者Fは、前述したように一方の手で複数の茎11を一体に把持している。そのため、その落下した遮光部材20は、島らっきょうSRの複数の茎11のそれぞれを塊ごとで束ねるように挿通空間23に前述の第1方向D1に沿って連続的かつ円滑に挿通することが可能である。この挿通により、結果的に複数の茎11の根元部11Aのそれぞれは遮光部材20によってある程度覆われることになる。
さらに次に複数の茎11を挿通空間23に挿通させてその根元部11Aのそれぞれが遮光部材20によってある程度覆われた状態において、農作業者Fは挿通空間23の内で前述の第1方向D1と直交する(「交差する」の一例)幅方向D2(第3方向の一例)で片寄らせて配置する(図6参照)。
そして、図5および図6に示すように、片寄らせて配置した後、農作業者Fはそれ以外の遮光部材20の余白部分を閉塞した状態で複数の茎11を囲うように折り曲げて複数の茎11が1箇所で纏まるように巻回して包む。そのため、島らっきょうSRがさらに生長した場合でも、前述した遮光部材20の伸縮性とあいまって、根元部11Aを適合的に密着して被覆しながらも複数の茎11が幅方向D2に広がって生長するのを極度に妨げることを防止することが可能である。換言すれば、遮光部材20は、その複数の茎11の生長に対応して伸縮したりまたは巻回された前述の余白部分が解けたりするなどして複数の茎11を全体的に過度に包むことはない。
またこのとき、島らっきょうSRは、その根元部11Aだけではなく種らっきょう10の上端部および中間部まで(例えば種らっきょう10の全長の3分の2程度)が被覆部材20によって覆われ、その被覆範囲は例えば200mm程度とされる。島らっきょうSRは種らっきょう10の上側の全長の3分の2程度までが被覆されることで、生育の過程で種らっきょう10から新たな茎11が出た場合、それが被覆部材20の下側からはみ出る(突出する)のを防止することが可能となる。
<埋設工程について>
図7を参照して、埋設工程S3について説明する。図7は、図1に示す埋設工程S3が行われている様子を例示する模式図である。
前述したように遮光部材20のそれぞれが複数の茎11のそれぞれをその挿通空間23の内部で1箇所に集中して纏めて包む。その結果、複数の茎11の根元部11Aのそれぞれが覆われた後(図5および図6参照)、農作業者Fは、島らっきょうSRの塊ごとの複数の茎11の中間に位置する土壌Eを掘る。
そして、図7に示すように、農作業者Fは、その掘った土壌Eを複数の茎11の根元部11Aのそれぞれに盛り土Bする。その盛り土Bにより、遮光部材20のそれぞれにおいて一対の開口部22のうち土壌E側はその土壌Eによって埋設される。
なお、その埋設量は、遮光部材20の第1方向D1でその大凡半分が土壌Eに埋まる程度に設定される。
そのため、遮光部材20は土壌Eによって固定されるので風雨によって飛ばされるのが防止され、より確実に複数の茎11の根元部11Aを覆うことが可能となる。また、塊ごとの複数の茎11の中間に位置する土壌Eを掘って、その掘った土壌Eを複数の茎11の根元部11Aに被せる盛り土Bとして使用するので、その結果、塊ごとの複数の茎11の中間には所定の溝部または窪み部が形成される。それにより、雨が過度に降った場合でも、その溝部または窪み部に雨水が流れ水はけがよい。島らっきょうSRの複数の茎11の根元部11Aが長時間に亘って雨水に浸かるのを抑制して腐蝕(ふしょく)するのを防止し、商品価値が損なうことはない。
<本実施形態の利点について>
以上説明したように本実施形態によれば、土壌Eの内に少なくとも1つの種が塊ごとで植え付けられて土壌Eの表面から外方に伸長した複数の茎11を有する島らっきょうSRのそれぞれに対し、第1方向D1で対向配置される一対の開口部22を有して一対の開口部22の間に挿通空間23が形成される遮光部材20を1または複数用意する遮光部材用意工程S1と、島らっきょうSRの複数の茎11のそれぞれを塊ごとで束ねるように遮光部材20のそれぞれの挿通空間23に第1方向D1に沿って挿通させて、当該複数の茎11の根元部11Aを遮光部材20で覆う被覆工程S2と、を含む。
このため、島らっきょうSRの複数の茎11の根元部11Aのそれぞれが遮光部材20によって覆われるため、その根元部11Aに日光が直接当たることがなく生育の過程で緑色にならず被覆部材20の上側まで白いままであり、その可食部は柔らかい。これにより、可食部の占有率を大きくして商品価値を高めることができる。また、島らっきょうSRが生育した状態で遮光部材20を用いて覆うだけの構成であるため、簡易な構成かつ低コストで実現することができる。また、農作業の効率性も損なうことはない。つまり、簡易な構成かつ低コストでありながら、作業性を損なうことなく島らっきょうSRの可食部の占有率を簡易に高めることができる。
また、本実施形態によれば、被覆工程S2の後または同時に、一対の開口部22のうち土壌E側を土壌Eに埋設させる埋設工程S3をさらに含む。
このため、遮光部材20は土壌Eによって固定されるので風雨によって飛ばされるのが防止され、より確実に複数の茎11の根元部11Aを覆うことができる。
また、本実施形態によれば、埋設工程S3において、塊ごとの複数の茎11の中間に位置する土壌Eを掘り、その掘った土壌Eを複数の茎11の根元に盛り土Bして遮光部材20の一対の開口部22のうち土壌E側を土壌Eに埋設させる。このため、塊ごとの複数の茎11の中間に位置する土壌Eを掘って、その掘った土壌Eを複数の茎11の根元部11Aに被せる盛り土Bとして使用するので、その結果、塊ごとの複数の茎11の中間には所定の溝部または窪み部が形成される。これにより、雨が過度に降った場合でも、その溝部または窪み部に雨水が流れ水はけがよい。島らっきょうSRの複数の茎11の根元部11Aが長時間に亘って雨水に浸かるのを抑制して腐蝕(例えば根腐れする)するのを防止し、商品価値が損なうことはない。
また、本実施形態によれば、遮光部材20は、一対の矩形状のシート部が積層された状態で第1方向D1とは直交する(「交差する」の一例)幅方向D2(第2方向の一例)での両端部同士が互いに結合して設けられる。このため、遮光部材20をより簡易な構造およびより低コストで実現することができる。
また、本実施形態によれば、フィルムシート部21(シート部の一例)のそれぞれは、伸縮性素材からなる。
さらに、本実施形態によれば、被覆工程S2において、複数の茎11を挿通空間23に挿通させる際、挿通空間23の内で第1方向D1と直交する(「交差する」の一例)幅方向D2(第3方向の一例)で片寄らせて配置し、それ以外の遮光部材20の余白部分を閉塞した状態で複数の茎11を囲うように折り曲げて複数の茎11が1箇所で纏まるように包む。
このため、島らっきょうSRがさらに生長した場合でも、遮光部材20の伸縮性とあいまって、根元部11Aを適合的に密着して被覆しながらも複数の茎11が幅方向D2に広がって生長するのを極度に妨げることを防止することができる。すなわち、遮光部材20は、その複数の茎11のそれぞれの生長に対応して伸縮したりまたは巻回された前述の余白部分が解けたりするなどして複数の茎11を全体的に過度に包むことはない。これにより、島らっきょうSRの可食部の占有率を大きくするとともに、その太さも大きくして、より一層商品価値を高めることができる。また、島らっきょうSRは複数の茎11の根元部11Aが遮光部材20によって包まれた状態で生育する。そのため、収穫の際、遮光部材を握ってヘラなどの農具で容易に掘り出すことが可能となるので、収穫の作業性を高めることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本開示はかかる例としての実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前述した実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、前述した実施形態では、遮光部材(20)は一対のシートフィルムより設けられるが、これに限定されず、例えば円筒状に形成されるスポンジ素材から設けられてもよい。この場合、径方向に伸縮可能であり、また取り扱いも容易となる。また、前述した実施形態に係る遮光部材(20)の使用回数は例えば5~10回以上で再利用可能である。
10 :種らっきょう
11 :複数の茎
11A :根元部
20 :遮光部材
21 :フィルムシート部(シート部の一例)
22 :開口部
23 :挿通空間
B :盛り土
D1 :第1方向
D2 :幅方向(第2方向または第3方向の一例)
E :土壌
F :農作業者
R :畝
S1 :遮光部材用意工程
S2 :被覆工程
S3 :埋設工程
SR :島らっきょう

Claims (3)

  1. 土壌の内に少なくとも1つの種が塊ごとで植え付けられて前記土壌の表面から外方に伸長した複数の茎を有する島らっきょうのそれぞれに対し、
    第1方向で対向配置される一対の開口部を有して前記一対の開口部の間に挿通空間が形成される遮光部材を1または複数用意する遮光部材用意工程と、
    前記島らっきょうの前記複数の茎のそれぞれを前記塊ごとで束ねるように前記遮光部材のそれぞれの前記挿通空間に前記第1方向に沿って挿通させて、当該複数の茎の根元部を前記遮光部材で覆う被覆工程と、を含み、
    前記遮光部材は、一対の矩形状のシート部が積層された状態で前記第1方向とは交差する第2方向での両端部同士が互いに結合して設けられ、
    前記シート部のそれぞれは、伸縮性素材からなり、
    前記被覆工程において、前記複数の茎を前記挿通空間に挿通させる際、前記挿通空間の内で前記第2方向に沿って片寄らせて配置し、それ以外の前記遮光部材の余白部分を閉塞した状態で前記複数の茎を囲うように折り曲げて前記複数の茎が1箇所で纏まりかつ前記余白部分以外の部分で前記複数の茎の根元部の周囲に対し密着するように包み、
    それにより、前記複数の茎の根元部が前記第2方向に沿って広がって生長した際、前記遮光部材において、前記複数の茎の根元部の周囲に対する密着を維持するように、当該生長に対応して、前記シート部が前記第2方向に沿って伸縮したり、前記余白部分が解けたりする、
    島らっきょうの生育方法。
  2. 前記被覆工程の後または同時に、前記一対の開口部のうち前記土壌側を前記土壌に埋設させる埋設工程をさらに含む、
    請求項1に記載の島らっきょうの生育方法。
  3. 前記埋設工程において、前記塊ごとの前記複数の茎の中間に位置する前記土壌を掘り、その掘った前記土壌を前記複数の茎の根元に盛り土して前記遮光部材の前記一対の開口部のうち前記土壌側を前記土壌に埋設させる、
    請求項2に記載の島らっきょうの生育方法。
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