JP7543738B2 - ライナー付き紙製トレー - Google Patents
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Description
紙を基材とするトレーであって、トレーは底面と側面と、トレー本体の周縁を囲んで平坦に連続するフランジを有して形成されており、
トレーの構成要素のうち、少なくともフランジは、紙基材にプラスチックからなるライナー層が積層されて構成されており、
ライナー層のプラスチックはメチレン基を有して、ヒートシール可能であり、
ライナー層と紙基材は、紙基材の紙剥けを伴って剥離可能であって、
剥離したライナー層の、ライナー層側からのFTIRスペクトルにおいて、
1000cm-1~1100cm-1間にある紙基材由来のC-O伸縮振動によるピークトップA(%T)と、
2500cm-1~3000cm-1間にあるライナー層由来のC-H伸縮振動によるピークトップB(%T)との比が
0.50≦A/B≦2.5
の範囲であることを特徴とする、ライナー付き紙製トレーである。
前記剥離したライナー層の、ライナー層側からのFTIRスペクトルにおいて、
1000cm-1~1100cm-1間にある紙基材由来のC-O伸縮振動によるピークトップA(%T)と、
2500cm-1~3000cm-1間にあるライナー層由来のC-H伸縮振動によるピークトップB(%T)との比が
0.80≦A/B≦2.0
の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のライナー付き紙製トレーである。
前記紙基材は、坪量40g/m2~400g/m2の板紙からなることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のライナー付き紙製トレーである。
1000cm-1~1100cm-1間にある紙基材由来のC-O伸縮振動によるピークトップA(%T)と、
2500cm-1~3000cm-1間にあるライナー層由来のC-H伸縮振動によるピークトップB(%T)との比が
0.50≦A/B≦2.5
の範囲であることがライナー付き紙製トレーの分離性、輸送適性を両立させることに効果的である。
1000cm-1~1100cm-1間にある紙基材由来のC-O伸縮振動によるピークトップA(%T)と、
2500cm-1~3000cm-1間にあるライナー層由来のC-H伸縮振動によるピークトップB(%T)との比が
0.80≦A/B≦2.0
の範囲であることが、ライナー付き紙製トレーの分離性、輸送適性を両立させることにより一層効果的である。
0.50≦A/B≦2.5
の範囲である場合に、本発明が課題とするところの、ライナー付き紙製トレー(10)を構成する紙基材(6)とライナー層(7)の分離、分別が容易に可能であって、かつ取り扱いや輸送による落下、振動等の外力に耐えうる十分な強度を備える、ライナー付き紙製トレー(10)の提供に、効果的であることを見出した。
波数1000cm-1~1100cm-1間にある紙基材由来のC-O伸縮振動によるピークトップA(%T)と、
波数2500cm-1~3000cm-1間にあるライナー層由来のC-H伸縮振動によるピークトップB(%T)との比が、
0.80≦A/B≦2.0
の範囲である場合には、本発明が課題とするところの、ライナー付き紙製トレー(10)を構成する紙基材(6)とライナー層(7)の分離、分別が容易に可能であって、かつ取り扱いや輸送による落下、振動等の外力に耐えうる十分な強度を備える、ライナー付き紙
製トレー(10)の提供に、より一層効果的であることを見出した。
用いた材料は下記のとおりである。
・紙基材:フレッシュパルプ100%の食品グレードを用いた。
・ライナー層:ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは生分解性プラスチックであるポリブチレンサクシネート(PBS)を用いることができ、いずれも分子中にメチレン基を有するものであり、かつヒートシールできるものを選択した。
ポリエチレン(厚さ20μm)/接着剤/エチレン-ビニルアルコール共重合体/接着剤/ポリエチレン(厚さ20μm) :三菱ケミカル株式会社製。
無延伸ポリプロピレン(厚さ20μm)/接着剤/エチレン-ビニルアルコール共重合体/接着剤/無延伸ポリプロピレン(厚さ20μm)。
パーキンエルマー社製のFTIR測定器(Spoylight200-FrontierMIR)を用いてATR法にて紙剥けサンプルのライナー面からのスペクトル分析を行った。
・分離性:ライナーと紙基材の剥離性を評価した。
パネラー30人にライナーと紙基材の剥離を実施してもらい評価した。
◎:27人以上が分離しやすいと判断した場合。
〇:24人以上が分離しやすいと判断した場合。
評価基準は下記のとおりとした。
〇:一か月間で漏れのなかったもの。
×:一か月以内で液漏れが発生したもの。
評価基準は下記のとおりとした。
〇:ライナーと紙基材との分離がない。
×:ライナーと紙基材との分離が発生した。
実施例1のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリブチレンサクシネート(厚さ25μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は0.5であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内である。
実施例2のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン(厚さ30μm)/接着ポリエチレン(厚さ15μm)/剥離ニス紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は0.5であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内である。
実施例3のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン(厚さ30μm)/接着ポリエチレン(厚さ15μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は0.6であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内である。
実施例4のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン(厚さ30μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(260g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は0.7であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内である。
実施例5のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成: ポリエチレン(厚さ30μm)/接着ポリエチレン(厚さ15μm)/バリアコート紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は0.8であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内であって、かつ請求項2に規定する範囲内でもある。
実施例6のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成: ポリエチレン系バリア多層フィルム(厚さ50μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は0.8であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内であって、かつ請求項2に規定する範囲内でもある。
実施例7のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ30μm)/接着ポリプロピレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は0.8であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内であって、かつ請求項2に規定する範囲内でもある。
実施例8のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン(厚さ30μm)/接着ポリエチレン(厚さ15μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は0.8であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内であって、かつ請求項2に規定する範囲内でもある。
実施例9のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン系バリア多層フィルム(厚さ50μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は1.0であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内であって、かつ請求項2に規定する範囲内でもある。
実施例10のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリブチレンサクシネート(厚さ25μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。A/Bの値は1.1であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内であって、かつ請求項2に規定する範囲内でもある。
実施例11のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成: ポリエチレン系バリア多層フィルム(厚さ50μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は1.5であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内であって、かつ請求項2に規定する範囲内でもある。
実施例12のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン(厚さ30μm)/接着ポリエチレン(厚さ15μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は2.0であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内であって、かつ請求項2に規定する範囲内でもある。
実施例13のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成: ポリエチレン(厚さ30μm)/接着ポリエチレン(厚さ15μm)/バリアコート紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は2.2であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内である。
実施例14のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成: ポリエチレン系バリア多層フィルム(厚さ50μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は2.3であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内である。
実施例15のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン(厚さ30μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(260g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は2.5であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲内である。
比較例1のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン系バリア多層フィルム(厚さ50μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は3.0であった。
この値は本発明の請求項1に規定する範囲から外れており実施例とは異なる。
比較例2のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:環状(つなぎ目や切れ目のない連続した形状)
層構成:ポリエチレン系バリア多層フィルム(厚さ50μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:ほぼ紙剥けなし。またFTIRによる、A/Bの値は、0.4であった。この値は本発明の請求項1に規定する範囲をはずれており実施例とは異なる。
比較例3のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:分離。すなわちフランジは連続しておらず、本発明に規定する範囲を逸脱している。
層構成:ポリエチレン系バリア多層フィルム(厚さ50μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は、1.3であった。
比較例4のフランジの形状、ライナー層と紙基材の層構成、紙剥けの状態は下記のとおりである。
フランジ:しわを有する。 本発明において、フランジは平坦としており、この部分はそれを逸脱している。
層構成:ポリエチレン系バリア多層フィルム(厚さ50μm)/接着ポリエチレン(厚さ18μm)/紙(310g/m2)
紙剥けの状態:紙剥けあり。またFTIRによる、A/Bの値は、1.8であった。
いては、分離性、液漏れ、輸送適性の3項目のうちいずれかが×評価となっており、本発明によるライナー付き紙製トレーの優位性は明らかである。
実施例1は、A/Bの値が0.5であって、本発明に規定する値の範囲内の下限値である。分離性、液漏れ、輸送適性の3項目すべてにおいて〇評価となっている。
ために、分別されて廃棄された後はライナー層も分解されるため、より環境適合性に優れたライナー付き紙製トレーである。
紙基材はバリアコート紙を用いており、ガスバリア性の向上が図られ、内容物の保存性の向上に効果的である。
紙剥けの可否は〇評価であって、紙剥けは比較的少なく、ライナー層の樹脂リッチな状態が観察された。
紙剥けの可否は〇評価であって、紙剥けは比較的少なく、ほぼライナー層の樹脂のみの状態が観察された。
、輸送適性については×評価となっている。これは、本発明において規定する、フランジが平坦に連続している状態を逸脱するものであって、この部分が密封性を損ね、輸送などによる外力に対して脆弱となっていることを示している。
2・・・底面
3・・・側面
5・・・積層体
6・・・紙基材
7・・・ライナー
8・・・紙剥け
9・・・矢印
10・・・ライナー付き紙製トレー
11・・・ブランク
12・・・切り込み
13・・・折り線
Claims (3)
- 紙を基材とするライナー付き紙製トレーであって、トレーは底面と側面と、トレー本体の周縁を囲んで平坦に連続するフランジを有して形成されており、
トレーの構成要素のうち、少なくともフランジは、紙基材にプラスチックからなるライナー層が積層されて構成されており、
ライナー層のプラスチックはメチレン基を有して、ヒートシール可能であり、
ライナー層と紙基材は、紙基材の紙剥けを伴って剥離可能であって、
剥離したライナー層の、ライナー層側からのFTIRスペクトルにおいて、
1000cm-1~1100cm-1間にある紙基材由来のC-O伸縮振動によるピークトップA(%T)と、
2500cm-1~3000cm-1間にあるライナー層由来のC-H伸縮振動によるピークトップB(%T)との比が
0.50≦A/B≦2.5
の範囲であることを特徴とする、ライナー付き紙製トレー。 - 前記剥離したライナー層の、ライナー層側からのFTIRスペクトルにおいて、
1000cm-1~1100cm-1間にある紙基材由来のC-O伸縮振動によるピークトップA(%T)と、
2500cm-1~3000cm-1間にあるライナー層由来のC-H伸縮振動によるピークトップB(%T)との比が
0.80≦A/B≦2.0
の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のライナー付き紙製トレー。 - 前記紙基材は、坪量40g/m2~400g/m2の板紙からなることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のライナー付き紙製トレー。
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JP (1) | JP7543738B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019172339A (ja) | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 東罐興業株式会社 | 組立紙容器及び組立紙容器の製造方法 |
US20200047975A1 (en) | 2018-08-07 | 2020-02-13 | Graphic Packaging International, Llc | Container With Liner |
WO2020120840A1 (en) | 2018-12-14 | 2020-06-18 | Jospak Oy | Product package and method of manufacturing the same as well as package blank |
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- 2020-07-08 JP JP2020117863A patent/JP7543738B2/ja active Active
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