以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る水まわり機器の通信システムの全体を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、ネットワークシステム200は、サーバ5と、管理者端末6と、表示部7と、ネットワーク機器10と、水まわり機器20と、を備える。ネットワーク機器10及び水まわり機器20は、水まわり機器の通信システム100を構成している。
サーバ5は、ネットワーク8を介してネットワーク機器10と接続され、ネットワーク8を介してネットワーク機器10と通信を行う。サーバ5は、例えば、クラウドサーバである。ネットワーク8は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)などである。ネットワーク8は、サーバ5とネットワーク機器10とを有線で接続するものでもよいし、無線で接続するものでもよいし、有線と無線との組み合わせでもよい。ネットワーク8は、サーバ5とネットワーク機器10との間の通信を可能にする任意のネットワークでよい。
なお、本願明細書において、「接続」とは、通信可能な状態になることである。換言すれば、「接続」とは、信号の送受信が可能な状態になることである。信号は、例えば、指令信号や情報を含むデータ信号である。
ネットワーク機器10は、ネットワーク8を介してサーバ5と接続されている。また、ネットワーク機器10は、複数の水まわり機器20と接続されている。ネットワーク機器10は、ネットワーク8を介してサーバ5と通信を行うとともに、水まわり機器20と通信を行う。ネットワーク機器10は、例えば、サーバ5側のネットワーク8のプロトコルと水まわり機器20側の通信のプロトコルとの変換を行うゲートウェイである。
水まわり機器20は、例えば、温水洗浄便座、大便器、小便器、オートソープディスペンサ、自動水栓、電気温水器、ハンドドライヤ、紙巻き器・ホルダ、リモコン、タブレット、人感・行列センサ、ドア・鍵センサ、ストック棚、照明、スピーカ、音声再生機、映像表示機、生体センサなどである。各水まわり機器20は、それぞれ、ネットワーク機器10と接続されている。水まわり機器20とネットワーク機器10とは、有線接続されていてもよいし、無線接続されていてもよい。
水まわり機器の通信システム100は、例えば、公衆のトイレ室などに関連して用いられる。ネットワーク機器10及び水まわり機器20は、例えば、トイレ室に設置されて使用される。サーバ5は、トイレ室に設置されてもよいし、トイレ室とは別の部屋に設置されてもよい。
水まわり機器の通信システム100は、例えば、複数のネットワーク機器10と、各ネットワーク機器10に接続される複数の水まわり機器20と、を有する。換言すれば、水まわり機器の通信システム100は、例えば、複数のグループを有し、各グループは、1つのネットワーク機器10と、これに接続される複数の水まわり機器20と、からなる。なお、水まわり機器の通信システム100は、少なくとも1つのグループを有していればよい。つまり、水まわり機器の通信システム100は、少なくとも、1つのネットワーク機器10と、このネットワーク機器10に接続される2つ以上の水まわり機器20と、を有していればよい。
この例では、水まわり機器の通信システム100は、第1~第3グループGR1~GR3を有する。第1グループGR1は、ネットワーク機器10aと、ネットワーク機器10aに接続される複数の水まわり機器20aと、を有する。第2グループGR2は、ネットワーク機器10bと、ネットワーク機器10bに接続される複数の水まわり機器20bと、を有する。第3グループGR3は、ネットワーク機器10cと、ネットワーク機器10cに接続される複数の水まわり機器20cと、を有する。ネットワーク機器10a~10cは、ネットワーク8に接続するために、例えば、同じルータに接続される。
各水まわり機器20は、例えば、各水まわり機器20の使用状態、動作、故障などに関する複数の情報を、ネットワーク機器10及びネットワーク8を介してサーバ5に送信する。このように、各水まわり機器20は、各水まわり機器20に関する複数の情報をサーバ5などの外部機器に送信する。
これにより、水まわり機器の通信システム100では、複数の水まわり機器20に関する情報をサーバ5で一元管理できるようにする。水まわり機器の通信システム100では、例えば、水まわり機器20の使用頻度などの情報をサーバ5に蓄積することができる。また、水まわり機器の通信システム100では、例えば、水まわり機器20からの情報に基づいて、サーバ5を介して管理者などに水まわり機器20の故障を報知することができる。また、水まわり機器の通信システム100では、例えば、水まわり機器20からの情報に基づいて、電池やトイレットペーパなどの消耗品の補充や交換を管理者などに報知することができる。これらにより、水まわり機器の通信システム100では、公衆のトイレ室などに水まわり機器20が設置される場合にも、水まわり機器20の管理をし易くすることができる。
ネットワーク機器10と水まわり機器20との間の通信は、少なくとも水まわり機器20からネットワーク機器10への情報の送信を行えればよい。また、サーバ5とネットワーク機器10との間の通信は、少なくともネットワーク機器10からサーバ5への情報の送信を行えればよい。但し、ネットワーク機器10と水まわり機器20との間の通信は、双方向の通信でもよい。サーバ5とネットワーク機器10との間の通信は、双方向の通信でもよい。
なお、水まわり機器20から情報を送信する送信先の外部機器は、サーバ5に限ることなく、情報を必要とする任意の機器でよい。
管理者端末6及び表示部7は、それぞれ、サーバ5に有線または無線で接続されている。管理者端末6及び表示部7は、例えば、サーバ5に蓄積された水まわり機器20からの情報を表示する。管理者端末6は、例えば、サーバ5、ネットワーク8、及びネットワーク機器10を介して、水まわり機器20に信号などを送信してもよい。
図2は、実施形態に係る水まわり機器の通信システムの一部を模式的に表すブロック図である。
図2に表したように、ネットワーク機器10は、第1通信部11と、第2通信部12と、制御部13と、を有する。
第1通信部11は、水まわり機器20及び制御部13と接続されており、水まわり機器20と制御部13との間の通信を行う。第1通信部11は、送信部11aと、受信部11bと、を有する。第1通信部11の送信部11aは、水まわり機器20に情報を送信する。第1通信部11の受信部11bは、水まわり機器20からの情報を受信する。
第2通信部12は、サーバ5及び制御部13と接続されており、サーバ5と制御部13との間の通信を行う。第2通信部12は、送信部12aと、受信部12bと、を有する。第2通信部12の送信部12aは、サーバ5に情報を直接的または間接的に送信する。第2通信部12の受信部12bは、サーバ5からの情報を受信する。
制御部13は、第1通信部11及び第2通信部12と接続されている。制御部13は、第1通信部11を介して水まわり機器20から受信した情報を、第2通信部12を介してサーバ5に送信する。また、制御部13は、第2通信部12を介してサーバ5から受信した情報を、第1通信部11を介して水まわり機器20に送信する。
水まわり機器20は、機器本体25と、通信機26と、人体検知センサ28と、を有する。機器本体25は、水まわり機器20の動作を制御する制御部(図示せず)を有する。機器本体25は、通信機26及び人体検知センサ28と接続されている。
人体検知センサ28は、機器本体25と接続されている。人体検知センサ28は、水まわり機器20が設けられた空間(例えば、トイレ室)における人体を検知し、検知結果を機器本体25に送信する。機器本体25は、人体検知センサ28の検知結果などの情報を通信機26に送信する。人体検知センサ28は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
通信機26は、例えば、電波によりネットワーク機器10と通信する電波モジュールである。通信機26は、機器本体25と接続されている。通信機26は、例えば、機器本体25に取り付けられている。通信機26は、第1通信部21と、第2通信部22と、制御部23と、記憶部24と、を有する。
第1通信部21は、機器本体25及び制御部23と接続されており、機器本体25と制御部23との間の通信を行う。第1通信部21は、送信部21aと、受信部21bと、を有する。第1通信部21の送信部21aは、機器本体25に情報を送信する。第1通信部21の受信部21bは、機器本体25からの情報を受信する。
第2通信部22は、ネットワーク機器10及び制御部23と接続されており、ネットワーク機器10と制御部23との間の通信を行う。第2通信部22は、送信部22aと、受信部22bと、を有する。第2通信部22の送信部22aは、ネットワーク機器10に情報を送信する。第2通信部22の受信部22bは、ネットワーク機器10からの情報を受信する。
制御部23は、第1通信部21、第2通信部22、及び記憶部24と接続されている。制御部23は、第1通信部21を介して機器本体25から受信した情報を、第2通信部22を介してネットワーク機器10に送信する。また、制御部23は、第2通信部22を介してネットワーク機器10から受信した情報を、第1通信部21を介して機器本体25に送信する。
記憶部24は、通信機26のモードの設定を記憶する。より具体的には、記憶部24は、通常モードの設定と、フィルタリングモードの設定と、を記憶する。後述するように、記憶部24は、フィルタリングモードの設定として、複数のサブモードの設定を記憶していてもよい。
機器本体25から情報が送信されると、通信機26は、第1通信部21を介して情報を受信する。機器本体25から情報を受信すると、通信機26は、第2通信部22を介して、ネットワーク機器10に受信した情報を送信する。通信機26から情報が送信されると、ネットワーク機器10は、第1通信部11を介して情報を受信する。通信機26から情報を受信すると、ネットワーク機器10は、第2通信部12を介して、サーバ5に受信した情報を送信する。なお、サーバ5から機器本体25や通信機26に信号が送信される場合には、これとは逆の順序で信号が送信される。
ネットワーク機器10へ情報を送信する際、通信機26は、記憶部24に記憶された通常モードの設定またはフィルタリングモードの設定に基づいて、ネットワーク機器10へ情報を送信する。つまり、通信機26は、ネットワーク機器10へ情報を送信する際に、通常モードまたはフィルタリングモードで情報を送信する。換言すれば、通信機26は、通常モードと、フィルタリングモードと、を実行可能である。
通信機26は、通常モードにおいて、機器本体25からの情報の少なくとも一部を送信する。つまり、通信機26は、通常モードにおいて、機器本体25からの情報の一部または全部を送信する。通信機26は、通常モードにおいて、例えば、機器本体25からの情報の全部を送信する。換言すれば、通信機26は、通常モードにおいて、例えば、送信する情報を制限しない。
一方、通信機26は、フィルタリングモードにおいて、通常モードで送信する情報の一部のみを送信する。つまり、通信機26は、フィルタリングモードにおいて、通常モードで送信していた情報のうち一部の情報を送信し、通常モードで送信していた情報のうち別の一部の情報を送信しない。換言すれば、通信機26は、フィルタリングモードにおいて、送信する情報を制限する。フィルタリングモードにおいて送信される情報のデータ容量は、通常モードにおいて送信される情報のデータ容量よりも小さい。
以下では、通常モードにおいて送信される情報のうち、フィルタリングモードにおいて送信されない情報を「フィルタリング対象」の情報と称する。また、通常モードにおいて送信される情報のうち、フィルタリングモードにおいて送信される情報を「フィルタリング非対象」の情報と称する。「フィルタリング非対象」の情報は、換言すれば、通常モード及びフィルタリングモードの両方で送信される情報、つまり、モードに関係なく送信される情報である。
このように、通常モードとフィルタリングモードとを実行可能な通信機26を設けることで、例えば、通信トラフィックが混雑した際やデータ容量が増加した際に、通常モードよりも送信する情報のデータ容量や送信頻度が少ないフィルタリングモードで通信機26からネットワーク機器10に情報を送信することができる。これにより、送信する情報のデータ容量や送信頻度を削減することができる。したがって、通信トラフィックの混雑や通信費用の増大を抑制できる。
図3は、実施形態に係る水まわり機器から送信される情報の一例を表す表である。
図4は、実施形態に係る水まわり機器の通信機から各モードで送信される情報の一例を表す表である。
図3に表したように、水まわり機器20から送信される情報は、例えば、機器本体25の使用状態に関する情報(使用情報)、機器本体25の動作に関する情報(動作情報)、機器本体25の故障に関する情報(故障情報)などを含む。使用情報は、例えば、人体検知、着座検知、巻き動作検知、出入検知、局部洗浄、便器洗浄、吐出、送風、操作、本体連動、再生、出力、取得生体情報などに関する情報を含む。動作情報は、例えば、室温などに関する情報を含む。
また、水まわり機器20から送信される情報は、例えば、機器本体25において使用される消耗品の残量に関する情報(残量情報)を含んでもよい。また、水まわり機器20から送信される情報は、例えば、機器本体25の各種使用履歴、各種設定状態、各種遠隔設定、各種情報要求などに関する情報を含んでもよい。水まわり機器20から送信される情報は、例えば、水まわり機器20(機器本体25)の種類によって異なる。
図4に表したように、水まわり機器20(機器本体25)が温水洗浄便座の場合、水まわり機器20は、故障情報、残量情報、遠隔設定、情報要求への応答、使用情報、動作情報などの情報を、ネットワーク機器10を介して、サーバ5に送信する。より具体的には、機器本体25は、これらの情報を通信機26に送信する。通信機26は、これらの情報を機器本体25から受信し、ネットワーク機器10に送信する。ネットワーク機器10は、これらの情報を通信機26から受信し、サーバ5に送信する。
この例では、機器本体25は、故障情報として、基板リセット発生、洗浄異常検知、サーミスタ異常、メモリ異常、自己判定、スイッチのショート故障などに関する情報を送信する。また、機器本体25は、残量情報として、リモコン電池切れ情報などに関する情報を送信する。また、機器本体25または通信機26は、情報要求への応答として、使用情報要求への応答、故障メンテナンス情報要求への応答、メモリ読込み要求への応答などに関する情報を送信する。また、機器本体25は、使用情報として、着座状態、着座センサ連続ON、便器洗浄、人体検知状態、便座・便蓋状態、局部洗浄状態、ノズル・水勢位置、各種温度、擬音再生装置、ペアリングなどに関する情報を送信する。また、機器本体25は、動作情報として、室温、節電状態、温度ステップ値などに関する情報を送信する。
上述のように、通信機26は、機器本体25から受信した情報をネットワーク機器10に送信する際に、通常モードまたはフィルタリングモードで送信する。図4では、機器本体25から通信機26に送信される情報のうち、各モードにおいて、通信機26からネットワーク機器10へ送信される情報を「○」、通信機26からネットワーク機器10へ送信されない情報を「×」で示している。つまり、図4において「×」で示されている情報は、フィルタリング対象の情報の例である。
この例では、通信機26は、通常モードにおいて、故障情報、残量情報、遠隔設定、情報要求への応答、使用情報、動作情報の全部をネットワーク機器10に送信する。一方、通信機26は、フィルタリングモードにおいては、故障情報、残量情報、遠隔設定、情報要求、使用情報の一部(着座状態など)をネットワーク機器10に送信し、使用情報の別の一部(人体検知状態など)、動作情報をネットワーク機器10に送信しない。
このように、フィルタリングモードにおいて、機器本体25の故障に関する情報は制限せず、人体検知センサ28の検知結果に関する情報は制限することで、送信する情報のデータ容量や送信頻度を削減しつつ、機器本体25の故障をすぐに報知することができる。したがって、フィルタリングモードにおいて使い勝手が損なわれることをより確実に抑制できる。人体検知センサ28の検知結果は、人がトイレ空間内を移動する際に機器本体25の前を横切った場合にも検知、非検知を繰り返すことがあり、情報の送信回数、容量が増加しやすい傾向がある。そのため、フィルタリングモードにおいて、人体検知センサ28の検知結果を送信しないようにすることで、より効率的に通信トラフィックの混雑や通信費の増大を抑制できる。
なお、通信機26は、フィルタリングモードにおいて、人体検知センサ28の検知結果に関する情報を制限する代わりに、着座センサの検知結果に関する情報を制限してもよい。あるいは、通信機26は、フィルタリングモードにおいて、人体検知センサ28の検知結果に関する情報に加えて、着座センサの検知結果に関する情報を制限してもよい。
また、通常モード及びフィルタリングモードの両方において送信される情報は、機器本体25の故障に関する情報を含み、通常モードにおいて送信されフィルタリングモードにおいて送信されない情報は、機器本体25に対する使用者の操作結果に関する情報を含んでもよい。つまり、通信機26は、フィルタリングモードにおいて、機器本体25の故障に関する情報は制限せず、機器本体25に対する使用者の操作結果に関する情報を制限してもよい。
このように、フィルタリングモードにおいて、機器本体25の故障に関する情報は制限せず、機器本体25に対する使用者の操作結果に関する情報は制限することで、送信する情報のデータ容量や送信頻度を削減しつつ、機器本体25の故障をすぐに報知することができる。したがって、フィルタリングモードにおいて使い勝手が損なわれることをより確実に抑制できる。
フィルタリングモードは、例えば、複数のサブモードを有していてもよい。この例では、フィルタリングモードは、第1モードと第2モードの2つのサブモードを有する。第1モードにおいては、使用情報のうち、着座状態、着座センサ連続ON、便器洗浄に関する情報をフィルタリング非対象の情報としている。一方、第2モードにおいては、使用情報のうち、着座状態に関する情報のみをフィルタリング非対象の情報とし、着座センサ連続ON、便器洗浄に関する情報はフィルタリング対象の情報としている。つまり、第2モードでは、第1モードよりもフィルタリング対象が広くなっている。
このように、フィルタリングモードが複数のサブモードを有することで、通信トラフィックの混雑状況やデータ容量の状況などに応じて、フィルタリングの設定を細かく変化させることができる。したがって、より確実に通信トラフィックの混雑や通信費用の増大を抑制できる。
なお、管理者は、フィルタリング対象の情報とフィルタリング非対象の情報とを任意に設定することができる。より具体的には、例えば、管理者は、管理者端末6からサーバ5及びネットワーク機器10を介してフィルタリングモードの設定の変更に関する信号を通信機26に送信することで、通信機26の記憶部24に記憶されたフィルタリングモードの設定を書き換えることができる。このように、フィルタリングモードの設定は、水まわり機器20の使用を開始した後に、水まわり機器20の使用状況などに応じて変更可能である。
図5は、実施形態に係る通信機の情報送信動作を模式的に表すフローチャートである。
図5に表したように、通信機26は、機器本体25から情報を受信するまで待機する(ステップS101:No)。機器本体25から情報を受信すると(ステップS101:Yes)、通信機26は、通常モードか否かを判定する(ステップS102)。
通常モードの場合(ステップS102:Yes)、通信機26は、受信した情報をネットワーク機器10へ送信する(ステップS103)。フィルタリングモードの場合(ステップS102:No)、通信機26は、受信した情報がフィルタリング非対象か否かを判定する(ステップS104)。
受信した情報がフィルタリング非対象の場合(ステップS104:Yes)、通信機26は、受信した情報をネットワーク機器10へ送信する(ステップS103)。受信した情報がフィルタリング対象の場合(ステップS104:No)、通信機26は、受信した情報をネットワーク機器10へ送信せずに終了する。
なお、フィルタリングモードにおいて送信されなかった情報は、通信機26において削除されてもよいし、通信機26において一定条件下、例えば一定期間や一定容量、一定回数まで蓄積された後にネットワーク機器10へ送信されてもよい。
サーバ5は、例えば、通信機26に対してモードに関する情報を送信するように要求する信号(モード情報要求信号)を送信してもよい。モード情報要求信号を受信した通信機26が通常モード及びフィルタリングモードのいずれのモードであるかに関する情報をサーバ5に送信することで、サーバ5は、通信機26のフィルタリングの状態に関する情報を得ることができる。サーバ5から通信機26へのモード情報要求信号の送信は、所定時間が経過するごとに定期的に行われてもよいし、サーバ5がネットワーク機器10からの情報を受信するたびに行われてもよいし、管理者端末6を介して管理者が任意のタイミングで行ってもよい。
以下、通常モードとフィルタリングモードとの切り替えについて、説明する。
図6は、実施形態に係る通信機のモード切替動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図6に表したように、通信機26は、フィルタリングモードへの変更の要求があるまで、通常モードを維持する(ステップS201:No)。フィルタリングモードへの変更の要求があると(ステップS201:Yes)、通信機26は、変更受付状態か否かを判定する(ステップS202)。この例では、通信機26は、予め設定された時間帯に、変更受付状態になる。つまり、この例では、通信機26は、ステップS202において、予め設定された時間帯か否かを判定する。予め設定された時間帯は、例えば、水まわり機器20の使用頻度が低いと想定される時間帯であり、例えば、夜間(午前0時から午前6時までの間)である。
時刻の判定は、通信機26により行われてもよいし、ネットワーク機器10やサーバ5により行われてもよい。つまり、通信機26自体が時刻を認識して変更受付状態になってもよいし、ネットワーク機器10やサーバ5が時刻を認識して、通信機26を変更受付状態にさせてもよい。
予め設定された時間帯でない場合(ステップS202:No)、通信機26は、予め設定された時間帯になるまで、フィルタリングモードへの変更を保留する。予め設定された時間帯になると(ステップS202:Yes)、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を実行する(ステップS203)。
より具体的には、例えば、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信したときに、予め設定された時間帯であれば、通常モードからフィルタリングモードへの変更を実行する。一方、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信したときに、予め設定された時間帯でなければ、予め設定された時間帯になるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更を保留し、予め設定された時間帯になったら、通常モードからフィルタリングモードへの変更を実行する。
通信機26が通常モードからフィルタリングモードへ変更されると、通信機26は、通常モードからフィルタリングモードへ変更されたことを示す信号をネットワーク機器10に送信する(ステップS204)。より具体的には、例えば、通信機26が通常モードからフィルタリングモードへ変更されると、通信機26は、フィルタリングモードが開始したことを示す信号をネットワーク機器10に送信する。
このように、変更要求値が閾値以上であっても(すなわち、モード変更の要求があっても)、通信機26が変更受付状態でないときには、通信機26が変更受付状態になるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更が保留されることで、通信トラフィックが混雑しているときにモードの変更によって通信機26の制御部23にかかる負荷が大きくなることを抑制できる。したがって、通常モードからフィルタリングモードへの変更によるデータロストやデータ遅延の発生を抑制できる。
また、変更要求値が閾値以上であっても(すなわち、モード変更の要求があっても)、予め設定された時間帯になるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更が保留されることで、通信トラフィックが混雑しているときにモードの変更によって通信機26の制御部23にかかる負荷が大きくなることをより確実に抑制できる。したがって、通常モードからフィルタリングモードへの変更によるデータロストやデータ遅延の発生をより確実に抑制できる。
また、通常モードとフィルタリングモードとの変更時に、通常モード及びフィルタリングモードのいずれのモードであるかを示す信号を通信機26からネットワーク機器10に送信することで、管理者がフィルタリングの状況を容易に把握することができる。したがって、より容易に水まわり機器20を管理することができる。
フィルタリングモードから通常モードへの変更は、例えば、図6のステップS201~S204と同様にして行われる。この場合、例えば、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信したときに、予め設定された時間帯であれば、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行する。一方、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信したときに、予め設定された時間帯でなければ、予め設定された時間帯になるまで、フィルタリングモードから通常モードへの変更を保留し、予め設定された時間帯になったら、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行する。そして、通信機26がフィルタリングモードから通常モードに変更されると、通信機26は、フィルタリングモードが終了したことを示す信号をネットワーク機器10に送信する。
なお、フィルタリングモードから通常モードへの変更では、図6のステップS202を省略してもよい。つまり、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信すると、予め設定された時間帯か否かの判定を行わずに、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行してもよい。
図7は、実施形態に係る通信機のモード切替動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図8は、人体検知センサによる過去の検知実績の一例を表すタイムチャートである。
図7に表したように、この例では、変更受付状態になる条件が異なる以外は、図6と同様にしてモード切替動作を行う。なお、図7のステップS301、ステップS303、及びステップS304は、それぞれ、図6のステップS201、ステップS203、及びステップS204と実質的に同じであるため、説明を省略する。
この例では、通信機26は、人体検知センサ28による過去の検知実績において人体の検知が少ない時間帯に、変更受付状態になる。つまり、この例では、通信機26は、ステップS302において、人体の検知が少ない時間帯か否かを判定する。人体の検知が少ない時間帯は、例えば、過去7日間の30分ごとの人体検知の有無から算出される。
図8では、1時間当たりの人体検知回数の実績の一例を表している。図8に表したように、人体検知センサ28による過去の検知実績から、人体の検知が少ない時間帯TZ1と、人体検知が多い時間帯TZ2と、を求めることができる。なお、人体の検知が少ない時間帯TZ1と、人体検知が多い時間帯TZ2と、を区別する1時間当たりの人体検知回数の閾値は、任意の値に設定することができる。
より具体的には、例えば、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信したときに、人体の検知が少ない時間帯TZ1であれば、通常モードからフィルタリングモードへの変更を実行する。一方、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信したときに、人体の検知が少ない時間帯TZ1でなければ(つまり、人体の検知が多い時間帯TZ2であれば)、人体の検知が少ない時間帯TZ1になるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更を保留し、人体の検知が少ない時間帯TZ1になったら、通常モードからフィルタリングモードへの変更を実行する。
このように、変更要求値が閾値以上であっても(すなわち、モード変更の要求があっても)、人体検知センサ28による過去の検知実績において人体の検知が少ない時間帯TZ1になるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更が保留されることで、通信トラフィックが混雑しているときにモードの変更によって通信機26の制御部23にかかる負荷が大きくなることをより確実に抑制できる。したがって、通常モードからフィルタリングモードへの変更によるデータロストやデータ遅延の発生をより確実に抑制できる。
なお、人体検知センサ28による過去の検知実績がない場合には、通常モードからフィルタリングモードへの変更、及び、フィルタリングモードから通常モードへの変更は、変更要求値が閾値以上になると即座に行われる。
フィルタリングモードから通常モードへの変更は、例えば、図7のステップS301~S304と同様にして行われる。この場合、例えば、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信したときに、人体の検知が少ない時間帯であれば、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行する。一方、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信したときに、人体の検知が少ない時間帯でなければ、人体の検知が少ない時間帯になるまで、フィルタリングモードから通常モードへの変更を保留し、人体の検知が少ない時間帯になったら、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行する。そして、通信機26がフィルタリングモードから通常モードに変更されると、通信機26は、フィルタリングモードが終了したことを示す信号をネットワーク機器10に送信する。
なお、フィルタリングモードから通常モードへの変更では、図7のステップS302を省略してもよい。つまり、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信すると、人体の検知が少ない時間帯か否かの判定を行わずに、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行してもよい。
また、人体の検知が少ない時間帯か否かの判定は、通信機26により行われてもよいし、ネットワーク機器10やサーバ5により行われてもよい。
このように、通信機26は、水まわり機器20の過去の使用実績において使用が少ない時間帯に、変更受付状態になってもよい。水まわり機器20の使用の有無は、例えば、人体検知センサ28による人体検知の有無により判定される。つまり、人体検知センサ28による過去の検知実績において人体の検知が少ない時間帯を、水まわり機器20の過去の使用実績において使用が少ない時間帯とみなすことができる。あるいは、水まわり機器20の使用の有無は、例えば、機器本体25やリモコンへの操作の有無などにより判定されてもよい。つまり、機器本体25やリモコンへの操作が少ない時間帯を、水まわり機器20の過去の使用実績において使用が少ない時間帯とみなしてもよい。
図9は、実施形態に係る通信機のモード切替動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図9に表したように、この例では、変更受付状態になる条件が異なる以外は、図6と同様にしてモード切替動作を行う。なお、図9のステップS401、ステップS403、及びステップS404は、それぞれ、図6のステップS201、ステップS203、及びステップS204と実質的に同じであるため、説明を省略する。
この例では、通信機26は、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下のときに、変更受付状態になる。つまり、この例では、通信機26は、ステップS402において、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下か否かを判定する。ここでいう所定期間は、例えば、1時間である。
より具体的には、例えば、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信したときに、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下であれば、通常モードからフィルタリングモードへの変更を実行する。一方、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信したときに、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量を超えていれば、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下になるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更を保留し、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下になったら、通常モードからフィルタリングモードへの変更を実行する。
このように、変更要求値が閾値以上であっても(すなわち、モード変更の要求があっても)、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下になるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更が保留されることで、通信トラフィックが混雑しているときにモードの変更によって通信機26の制御部23にかかる負荷が大きくなることをより確実に抑制できる。したがって、通常モードからフィルタリングモードへの変更によるデータロストやデータ遅延の発生をより確実に抑制できる。
フィルタリングモードから通常モードへの変更は、例えば、図9のステップS401~S404と同様にして行われる。この場合、例えば、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信したときに、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下であれば、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行する。一方、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信したときに、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量を超えていれば、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下になるまで、フィルタリングモードから通常モードへの変更を保留し、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下になったら、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行する。そして、通信機26がフィルタリングモードから通常モードに変更されると、通信機26は、フィルタリングモードが終了したことを示す信号をネットワーク機器10に送信する。
なお、フィルタリングモードから通常モードへの変更では、図9のステップS402を省略してもよい。つまり、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信すると、所定期間に機器本体25から送信される情報のデータ容量が所定量以下か否かの判定を行わずに、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行してもよい。
図10は、実施形態に係る通信機のモード切替動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図10に表したように、この例では、変更受付状態になる条件が異なる以外は、図6と同様にしてモード切替動作を行う。なお、図10のステップS501、ステップS503、及びステップS504は、それぞれ、図6のステップS201、ステップS203、及びステップS204と実質的に同じであるため、説明を省略する。
この例では、変更受付状態は、人体検知センサ28により人体が検知されていない状態である。つまり、この例では、通信機26は、ステップS502において、人体検知センサ28により人体が検知されているか否かを判定する。
より具体的には、例えば、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信したときに、人体検知センサ28により人体が検知されていなければ、通常モードからフィルタリングモードへの変更を実行する。一方、通信機26は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信したときに、人体検知センサ28により人体が検知されていれば、人体検知センサ28により人体が検知されなくなるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更を保留し、人体検知センサ28により人体が検知されなくなったら、通常モードからフィルタリングモードへの変更を実行する。
このように、変更要求値が閾値以上であっても(すなわち、モード変更の要求があっても)、人体検知センサ28により人体が検知されなくなるまで、通常モードからフィルタリングモードへの変更が保留されることで、通信トラフィックが混雑しているときにモードの変更によって通信機26の制御部23にかかる負荷が大きくなることをより確実に抑制できる。したがって、通常モードからフィルタリングモードへの変更によるデータロストやデータ遅延の発生をより確実に抑制できる。
フィルタリングモードから通常モードへの変更は、例えば、図10のステップS501~S504と同様にして行われる。この場合、例えば、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信したときに、人体検知センサ28により人体が検知されていなければ、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行する。一方、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信したときに、人体検知センサ28により人体が検知されていれば、人体検知センサ28により人体が検知されなくなるまで、フィルタリングモードから通常モードへの変更を保留し、人体検知センサ28により人体が検知されなくなったら、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行する。そして、通信機26がフィルタリングモードから通常モードに変更されると、通信機26は、フィルタリングモードが終了したことを示す信号をネットワーク機器10に送信する。
なお、フィルタリングモードから通常モードへの変更では、図10のステップS502を省略してもよい。つまり、通信機26は、通常モードへの変更を要求する信号を受信すると、人体検知センサ28により人体が検知されているか否かの判定を行わずに、フィルタリングモードから通常モードへの変更を実行してもよい。
図11は、実施形態に係る水まわり機器の通信システムのモード切替動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図11に表したように、通信機26が通常モードのとき(ステップS601:Yes)、ネットワーク機器10は、ネットワーク機器10からサーバ5への情報の送信頻度が第1閾値未満か否かを判定する(ステップS602)。送信頻度は、換言すれば、所定期間における送信回数である。所定期間は、例えば、1か月間である。所定期間は、任意の期間に設定することができ、1週間、1日間、または1時間などであってもよい。
ネットワーク機器10からサーバ5への情報の送信頻度が第1閾値未満のとき(ステップS602:Yes)、ネットワーク機器10は、モードの変更を要求する信号を送信せずに、フローを終了する。一方、ネットワーク機器10からサーバ5への情報の送信頻度が第1閾値以上になると(ステップS602:No)、ネットワーク機器10は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を送信する(ステップS603)。
このように、この例では、ネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)への情報の送信頻度に基づいて、フィルタリングモードへの変更を要求する信号が送信される。つまり、この例では、通常モードからフィルタリングモードへの変更を要求する変更要求値は、ネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)への情報の送信頻度である。
通信機26は、図6~図10に表したように、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信し、変更受付状態であるときに、通常モードからフィルタリングモードへ変更される。
通信機26がフィルタリングモードのとき(ステップS601:No)、ネットワーク機器10は、ネットワーク機器10からサーバ5への情報の送信頻度が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS604)。第2閾値は、例えば、第1閾値と同じであってもよいし、第1閾値よりも小さくてもよい。また、第2閾値の所定期間は、例えば、第1閾値の所定期間と同じであってもよいし、第1閾値の所定期間と異なっていてもよい。
ネットワーク機器10からサーバ5への情報の送信頻度が第2閾値以上のとき(ステップS604:Yes)、ネットワーク機器10は、モードの変更を要求する信号を送信せずに、フローを終了する。一方、ネットワーク機器10からサーバ5への情報の送信頻度が第2閾値未満になると(ステップS604:No)、ネットワーク機器10は、通常モードへの変更を要求する信号を送信する(ステップS605)。
このように、この例では、ネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)への情報の送信頻度に基づいて、通常モードへの変更を要求する信号が送信される。つまり、この例では、フィルタリングモードから通常モードへの変更を要求する変更要求値は、ネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)への情報の送信頻度である。
なお、ネットワーク機器10は、所定期間(例えば、1か月)が経過したら、通常モードへの変更を要求する信号を送信してもよい。つまり、通信機26は、所定期間が経過したら、フィルタリングモードから通常モードに変更されてもよい。換言すれば、フィルタリングモードから通常モードへの変更を要求する変更要求値は、経過時間であってもよい。
通信機26は、図6~図10に表したように、通常モードへの変更を要求する信号を受信し、変更受付状態であるときに、フィルタリングモードから通常モードへ変更される。
このように、ネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)への情報の送信頻度が高くなると通信機26が通常モードからフィルタリングモードに変更されることで、通信トラフィックが混雑した際に、送信する情報のデータ容量や送信頻度を削減することができる。したがって、より確実に通信トラフィックの混雑や通信費用の増大を抑制できる。
なお、この例では、ネットワーク機器10がモードの変更を要求しているが、モードの変更の要求は、サーバ5により行われてもよい。つまり、図11の制御は、ネットワーク機器10の制御部13により行われてもよいし、サーバ5の制御部により行われてもよい。
図12は、実施形態に係る水まわり機器の通信システムのモード切替動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図12に表したように、通信機26が通常モードのとき(ステップS701:Yes)、ネットワーク機器10は、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5へ送信される情報のデータ容量が第3閾値未満か否かを判定する(ステップS702)。所定期間に送信される情報のデータ容量は、換言すれば、所定期間における送信データ量である。所定期間は、例えば、1か月間である。所定期間は、任意の期間に設定することができ、1週間、1日間、または1時間などであってもよい。
所定期間にネットワーク機器10からサーバ5へ送信される情報のデータ容量が第3閾値未満のとき(ステップS702:Yes)、ネットワーク機器10は、モードの変更を要求する信号を送信せずに、フローを終了する。一方、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5へ送信される情報のデータ容量が第3閾値以上になると(ステップS702:No)、ネットワーク機器10は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を送信する(ステップS703)。
このように、この例では、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)へ送信される情報のデータ容量に基づいて、フィルタリングモードへの変更を要求する信号が送信される。つまり、この例では、通常モードからフィルタリングモードへの変更を要求する変更要求値は、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)へ送信される情報のデータ容量である。
通信機26は、図6~図10に表したように、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信し、変更受付状態であるときに、通常モードからフィルタリングモードへ変更される。
通信機26がフィルタリングモードのとき(ステップS701:No)、ネットワーク機器10は、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5へ送信される情報のデータ容量が第4閾値以上か否かを判定する(ステップS704)。第4閾値は、例えば、第3閾値と同じであってもよいし、第3閾値よりも小さくてもよい。また、第4閾値の所定期間は、例えば、第3閾値の所定期間と同じであってもよいし、第3閾値の所定期間と異なっていてもよい。
所定期間にネットワーク機器10からサーバ5へ送信される情報のデータ容量が第4閾値以上のとき(ステップS704:Yes)、ネットワーク機器10は、モードの変更を要求する信号を送信せずに、フローを終了する。一方、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5へ送信される情報のデータ容量が第4閾値未満になると(ステップS704:No)、ネットワーク機器10は、通常モードへの変更を要求する信号を送信する(ステップS705)。
このように、この例では、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)へ送信される情報のデータ容量に基づいて、通常モードへの変更を要求する信号が送信される。つまり、この例では、フィルタリングモードから通常モードへの変更を要求する変更要求値は、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)へ送信される情報のデータ容量である。上述のように、フィルタリングモードから通常モードへの変更を要求する変更要求値は、経過時間であってもよい。
通信機26は、図6~図10に表したように、通常モードへの変更を要求する信号を受信し、変更受付状態であるときに、フィルタリングモードから通常モードへ変更される。
このように、所定期間にネットワーク機器10からサーバ5(外部機器)へ送信される情報のデータ容量が多くなると通信機26が通常モードからフィルタリングモードに変更されることで、データ容量が増加した際に、送信する情報のデータ容量や送信頻度を削減することができる。したがって、より確実に通信トラフィックの混雑や通信費用の増大を抑制できる。
なお、この例では、ネットワーク機器10がモードの変更を要求しているが、モードの変更の要求は、サーバ5により行われてもよい。つまり、図12の制御は、ネットワーク機器10の制御部13により行われてもよいし、サーバ5の制御部により行われてもよい。
図13は、実施形態に係る水まわり機器の通信システムのモード切替動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図13に表したように、通信機26が通常モードのとき(ステップS801:Yes)、ネットワーク機器10は、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度が第5閾値未満か否かを判定する(ステップS802)。送信頻度は、換言すれば、所定期間における送信回数である。所定期間は、例えば、1か月間である。所定期間は、任意の期間に設定することができ、1週間、1日間、または1時間などであってもよい。
通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度が第5閾値未満のとき(ステップS802:Yes)、ネットワーク機器10は、モードの変更を要求する信号を送信せずに、フローを終了する。一方、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度が第5閾値以上になると(ステップS802:No)、ネットワーク機器10は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を送信する(ステップS803)。
このように、この例では、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度に基づいて、フィルタリングモードへの変更を要求する信号が送信される。つまり、この例では、通常モードからフィルタリングモードへの変更を要求する変更要求値は、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度である。
通信機26は、図6~図10に表したように、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信し、変更受付状態であるときに、通常モードからフィルタリングモードへ変更される。
通信機26がフィルタリングモードのとき(ステップS801:No)、ネットワーク機器10は、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度が第6閾値以上か否かを判定する(ステップS804)。第6閾値は、例えば、第5閾値と同じであってもよいし、第5閾値よりも小さくてもよい。また、第6閾値の所定期間は、例えば、第5閾値の所定期間と同じであってもよいし、第5閾値の所定期間と異なっていてもよい。
通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度が第6閾値以上のとき(ステップS804:Yes)、ネットワーク機器10は、モードの変更を要求する信号を送信せずに、フローを終了する。一方、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度が第6閾値未満になると(ステップS804:No)、ネットワーク機器10は、通常モードへの変更を要求する信号を送信する(ステップS805)。
このように、この例では、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度に基づいて、通常モードへの変更を要求する信号が送信される。つまり、この例では、フィルタリングモードから通常モードへの変更を要求する変更要求値は、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度である。上述のように、フィルタリングモードから通常モードへの変更を要求する変更要求値は、経過時間であってもよい。
通信機26は、図6~図10に表したように、通常モードへの変更を要求する信号を受信し、変更受付状態であるときに、フィルタリングモードから通常モードへ変更される。
このように、通信機26からネットワーク機器10への情報の送信頻度が高くなると通信機26が通常モードからフィルタリングモードに変更されることで、通信トラフィックが混雑した際に、送信する情報のデータ容量や送信頻度を削減することができる。したがって、より確実に通信トラフィックの混雑や通信費用の増大を抑制できる。
なお、この例では、ネットワーク機器10がモードの変更を要求しているが、モードの変更の要求は、通信機26により行われてもよい。つまり、図13の制御は、ネットワーク機器10の制御部13により行われてもよいし、通信機26の制御部23により行われてもよい。図13の制御が通信機26の制御部23により行われる場合、モードの変更を要求する信号の送受信は、省略可能である。
図14は、実施形態に係る水まわり機器の通信システムのモード切替動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図14に表したように、ネットワーク機器10は、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数が所定数未満か否かを判定する(ステップS901)。ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数とは、換言すれば、1台のネットワーク機器10と接続される通信機26の数である。所定数は、任意の数に設定することができ、例えば、10台である。
ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数が所定数未満のとき(ステップS901:Yes)、ネットワーク機器10は、通常モードへの変更を要求する信号を送信する(ステップS902)。
このように、この例では、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数に基づいて、フィルタリングモードへの変更を要求する信号が送信される。つまり、この例では、通常モードからフィルタリングモードへの変更を要求する変更要求値は、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数である。
通信機26は、図6~図10に表したように、通常モードへの変更を要求する信号を受信し、変更受付状態であるときに、フィルタリングモードから通常モードへ変更される。
一方、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数が所定数以上のとき(ステップS901:No)、ネットワーク機器10は、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を送信する(ステップS903)。
このように、この例では、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数に基づいて、通常モードへの変更を要求する信号が送信される。つまり、この例では、フィルタリングモードから通常モードへの変更を要求する変更要求値は、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数である。上述のように、フィルタリングモードから通常モードへの変更を要求する変更要求値は、経過時間であってもよい。
通信機26は、図6~図10に表したように、フィルタリングモードへの変更を要求する信号を受信し、変更受付状態であるときに、通常モードからフィルタリングモードへ変更される。
このように、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数が少ないときには通信機26が通常モードで情報を送信し、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数が多いときには通信機26がフィルタリングモードで情報を送信することで、ネットワーク機器10と接続される水まわり機器20の数が多いときに、送信する情報のデータ容量や送信頻度を削減することができる。したがって、より確実に通信トラフィックの混雑や通信費用の増大を抑制できる。
なお、この例では、ネットワーク機器10がモードの変更を要求しているが、モードの変更の要求は、通信機26により行われてもよいし、サーバ5により行われてもよい。つまり、図14の制御は、ネットワーク機器10の制御部13により行われてもよいし、通信機26の制御部23により行われてもよいし、サーバ5の制御部により行われてもよい。
また、図6~図14の例では、通信機26がモードの変更を要求する信号を受信した後に、変更受付状態であるか否かを判定しているが、変更受付状態であるか否かの判定は、モードの変更を要求する信号を送信する前に行われてもよい。つまり、変更要求値が閾値以上であっても、変更受付状態でないときには、変更受付状態になるまでモードの変更を要求する信号の送信を保留してもよい。換言すれば、モード変更の保留は、通信機26により行われてもよいし、ネットワーク機器10により行われてもよいし、サーバ5(外部機器)により行われてもよい。また、変更受付状態であるか否かの判定は、通信機26により行われてもよいし、機器本体25により行われてもよい。
より具体的には、、図6のステップS202、図7のステップS302、図9のステップS402、及び図10のステップS502は、それぞれ、図11のステップS603(ステップS605)の前、図12のステップS703(ステップS705)の前、図13のステップS803(ステップS805)の前、及び図14のステップS902(ステップS903)の前に行われてもよい。
以上のように、実施形態によれば、通信トラフィックの混雑や通信費用の増大を抑制できるとともに、通常モードからフィルタリングモードへの変更によるデータロストやデータ遅延の発生を抑制できる水まわり機器を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、水まわり機器の通信システム100が備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。