JP7534603B2 - 高炭素鋼線材 - Google Patents
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Description
C:0.80~1.20%、
Si:0.10%以上、0.30%未満、
Mn:0.10~1.00%、
N:40ppm以下、
O:40ppm以下、
P:0.020%以下、および
S:0.020%以下を含有し、
残部はFe及び不純物からなり、
金属組織が、面積分率で、パーライトを97.0%以上含有し、残部がベイナイト、擬似パーライトおよび初析フェライトからなり、
C断面で、中心~前記中心から鋼線材半径の17%以内の領域(鋼線材中心から半径の17%までの領域)における炭素濃度の質量%での平均値をC17とし、表面~前記表面から前記鋼線材半径の10%以下の領域(鋼線材表面から半径の10%までの深さの領域)における炭素濃度の質量%での平均値をCS10とし、前記C断面全体の炭素濃度の質量%での平均値をC0としたとき、C17/C0が0.99以下、CS10/C0が0.98以下であり、
線径が4.0~6.0mm、引張強度が1000~1400MPaである。
[2] 上記[1]に記載の高炭素鋼線材は、質量%で、
Al:0%超、0.010%以下、
Ti:0%超、0.010%以下、
Cr:0%超、0.50%以下、
Ni:0%超、0.50%以下、
Co:0%超、0.50%以下、
V:0%超、0.50%以下、
Cu:0%超、0.20%以下、
Nb:0%超、0.10%以下、
Mo:0%超、0.20%以下、
W:0%超、0.20%以下および
B:0ppm超、30ppm以下
よりなる群から選択される少なくとも1種以上を含有してもよい。
[3] 上記[1]または[2]に記載の高炭素鋼線材は、前記C断面で、kを1~200の自然数とし、前記中心から(k-1)×30μm~前記中心からk×30μmの領域における炭素濃度の質量%での平均値をCavekとしたとき、Cavek/C0が1.10以下であってもよい。
以下に記載する数値限定範囲には、下限値および上限値がその範囲に含まれる。「未満」または「超」と示す数値には、その値が数値範囲に含まれない。化学組成についての%は質量%を示し、ppmは質量ppmを示す。
本実施形態に係る高炭素鋼線材は、化学組成が、質量%で、C:0.80~1.20%、Si:0.10%以上、0.30%未満、Mn:0.10~1.00%、N:40ppm以下、O:40ppm以下、P:0.020%以下およびS:0.020%以下を含有する。
Cは、鋼線材の強度を高めるのに有効な元素である。C含有量が0.80%未満の場合には、所望の強度を安定して最終製品に付与させることが困難であると同時に、オーステナイト粒界において初析フェライトの析出が促進され、所望のパーライトの面積分率を得ることが困難となる。そのため、C含有量は0.80%以上とする。C含有量は、好ましくは0.90%以上である。一方、C含有量が多すぎると、オーステナイト粒界にネット状の初析セメンタイトが生成して伸線加工時に断線が発生し易くなるだけでなく、最終伸線加工後の極細鋼線の靱性および延性を著しく劣化させる。したがって、Cの含有量を1.20%以下とする。C含有量は、好ましくは1.10%以下である。
Siは鋼線材の強度を高めるのに有効な元素である。更にSiは、脱酸剤として有用な元素であり、鋼線材にAlを含有させない場合に必要な元素である。Si含有量が0.10%未満では十分な脱酸作用が得られない。そのため、Si含有量は0.10%以上とする。Si含有量は、好ましくは0.20%以上である。一方、Si含有量が多すぎると、過共析鋼においても初析フェライトの析出を促進するとともに、伸線加工時の限界加工度が低下する。更に、メカニカルデスケーリング(以下、MDと略記する。)によって伸線加工が困難になる。したがって、Si含有量は0.30%未満とする。即ち、Si含有量を0.30%未満とすることにより、ラメラーフェライトを軟質化させ、伸線加工時の限界加工度を真ひずみで4以上として、鋼線としたときの引張強度を4000MPa以上とすることができる。また、パテンティングを、より低温短時間の処理とすることができる。
MnもSiと同様、脱酸剤として有用な元素である。またMnは、焼き入れ性を向上させ、鋼線材の強度を高める作用を有する。更にMnは、鋼中のSをMnSとして固定して、鋼線材の熱間脆性を防止する作用を有する。Mn含有量が0.10%未満では上記効果が得難いため、Mn含有量は0.10%以上とする。Mn含有量は、好ましくは0.30%以上である。一方、Mnは偏析しやすい元素であり、Mn含有量が1.00%を超えると、特に鋼線材の中心部にMnが偏析し、その偏析部にはマルテンサイトやベイナイトが生成するので、鋼線材の伸線加工性が低下する。したがって、Mn含有量は1.00%以下とする。Mn含有量は好ましくは0.80%以下である。
Nは、鋼材がTiを含有していると硬質な窒化物を形成しやすく、伸線加工中の断線の起点となりやすい。さらに、固溶Nが伸線加工中の時効を促進する場合がある。そのため、N含有量は40ppm以下とする。N含有量は、好ましくは30ppm以下である。
Oは、酸化物を形成しやすい元素であり、Alと共に線材に存在すると、硬質なAl2O3を主成分とする酸化物系介在物を形成して伸線加工性を低下させる元素でもある。特に、O含有量が40ppmを超えると、Al含有量を上述の範囲内に制限しても酸化物系介在物が粗大化して、伸線加工中に断線が多発し、伸線加工性の低下が著しくなる。そこで、O含有量を40ppm以下に制限する。好ましくは30ppm以下である。
不純物であるPとSは、従来の極細鋼線と同様に延性を確保する観点から、各々0.020%以下とすることが望ましい。P含有量およびS含有量を過剰に低減すると精錬コストの増大を引き起こすため、P含有量およびS含有量は0.002%以上、0.005%以上としてもよい。
Alは、Al2O3を主成分とする酸化物系介在物を形成して、線材の伸線加工性を低下させる元素である。特にAl含有量が0.010%を超えると、酸化物系介在物が粗大化して伸線加工中に断線が多発し、伸線加工性の低下が著しくなる。そこで、Al含有量は0.010%以下に制限する。Al含有量は、好ましくは0.002%以下である。
Tiは、本実施形態に係る高炭素鋼線材に含まれても含まれなくてもよい。そのため、Ti含有量の下限は0%である。脱酸の効果を確実に得るため、Ti含有量は0.001%以上としてもよい。一方、Ti含有量が多すぎると、硬質非変形の酸化物が生成して線材の延性の劣化および伸線加工性の劣化を引き起こすため、Ti含有量は0.010%以下とする。
Crはパーライトのラメラ間隔を微細化し、鋼線材の強度および伸線加工性等を向上させるのに有効な元素である。この作用を確実に発揮させるには、Cr含有量を0.10%以上とすることが好ましい。一方、Cr含有量が多過ぎると、オーステナイトから過冷組織への変態終了時間が長くなり、変態後の鋼線材中にマルテンサイトおよびベイナイトなどの過冷組織が生じる場合がある他、メカニカルデスケーリング性も悪くなる場合がある。そのため、Cr含有量を0.50%以下とすることが好ましい。
Niは鋼線材の強度上昇にはあまり寄与しないが、鋼線材の靭性を高める元素である。この作用を確実に発揮させるには、Ni含有量を0.10%以上とすることが好ましい。一方、Niを過剰に含有させると、オーステナイトから過冷組織への変態終了時間が長くなり、熱間圧延線材中にマルテンサイトおよびベイナイトなどの過冷組織が生じる場合があるので、Ni含有量は0.50%以下とすることが好ましい。
Coは、鋼線材圧延材における初析セメンタイトの析出を抑制するのに有効な元素である。この作用を確実に発揮させるには、Co含有量を0.10%以上とすることが好ましい。一方、Coを過剰に含有させても上記効果は飽和して経済的に好ましくないので、Co含有量は0.50%以下とすることが好ましい。
Vはフェライト中に微細な炭窒化物を形成することにより、加熱時のオーステナイト粒の粗大化を防止するとともに、圧延後の強度上昇にも寄与する。これらの作用を確実に発揮させるには、V含有量を0.05%以上とすることが好ましい。しかし、Vを過剰に含有させると、炭窒化物の形成量が多くなり過ぎると共に、炭窒化物の粒子径も大きくなり、伸線限界が低下する場合がある。そのため、V含有量は0.50%以下とすることが好ましい。
Cuは、極細鋼線の耐食性を高める効果がある。この作用を確実に発揮させるには、Cu含有量を0.10%以上とすることが好ましい。しかし、Cuを過剰に含有させると、CuがSと反応して粒界中にCuSとして偏析するため、鋼線材の製造過程で鋼塊や鋼線材などに疵を発生させる場合がある。この様な悪影響を防止するために、Cu含有量は0.20%以下とすることが好ましい。
Nbは、極細鋼線の耐食性を高める作用がある。この作用を確実に発揮させるには、Nb含有量を0.05%以上とすることが好ましい。一方、Nbを過剰に含有させると、オーステナイトから過冷組織への変態終了時間が長くなり、熱間圧延線材中にマルテンサイトおよびベイナイトなどの過冷組織が生じる場合があるので、Nb含有量は0.10%以下とすることが好ましい。
Moはパーライトの成長界面に偏析し、いわゆるソリュートドラッグ効果によりパーライトの成長を抑制する効果がある。適量のMoを含有させることにより、600℃以上の高温域におけるパーライトの成長のみを抑制することが可能であり、ラメラ間隔が大きいコースパーライトの生成を抑制することができる。また、Moはフェライト生成を抑制する効果および焼き入れ性向上の効果を有し、非パーライト組織の低減にも有効な元素である。これらの効果を確実に発揮させるには、Mo含有量を0.05%以上とすることが好ましい。一方、Moを過剰に含有させると、全温度域におけるパーライト成長が抑制され、パテンティングに長時間を要し、生産性の低下を引き起こすと共に、粗大なMo2C炭化物が析出し、鋼線材の伸線加工性が低下する場合がある。したがって、Mo含有量は0.20%以下とすることが好ましい。
Wはパーライトの成長界面に偏析し、いわゆるソリュートドラッグ効果によりパーライトの成長を抑制する効果がある。適量のWを含有させることにより、600℃以上の高温域におけるパーライトの成長のみを抑制することが可能であり、ラメラ間隔が大きいコースパーライトの生成を抑制することができる。また、Wはフェライト生成を抑制する効果および焼き入れ性向上の効果を有し、非パーライト組織の低減にも有効な元素である。これらの効果を確実に発揮させるには、W含有量を0.05%以上とすることが好ましい。一方、Wを過剰に含有させると、全温度域におけるパーライト成長が抑制され、パテンティングに長時間を要し、生産性の低下を招くと共に、粗大なW2C炭化物が析出し、伸線加工性が低下する場合がある。したがって、W含有量は0.20%以下とすることが好ましい。
Bは、固溶状態でオーステナイト中に存在する場合、粒界に濃化してフェライト、擬似パーライトおよびベイナイト等の非パーライト析出の生成を抑制する。この効果を確実に発揮させるには、固溶Bの含有量を3ppm以上とすることが必要であり、これを満足するために、B含有量は4ppm以上とすることが好ましい。一方、Bを含有させすぎると、オーステナイト中において粗大なFe3(CB)6炭化物の析出を促進し、鋼線材の伸線加工性に悪影響を及ぼす場合がある。そのため、B含有量は30ppm以下とすることが好ましい。
本実施形態に係る高炭素鋼線材は、金属組織が、面積分率で、パーライトを97.0%以上含有し、残部組織がベイナイト、擬似パーライトおよび初析フェライトからなる。パーライトの面積分率が97.0%未満では、所望の伸線加工性が得られない。パーライトの面積分率は、98.0%以上、99.0%以上が好ましい。残部組織の面積分率は3.0%以下であり、2.0%以下または1.0%以下とすることが好ましい。なお、擬似パーライトとは、フェライト中にセメンタイトが点列状に存在する組織であり、パーライト(フェライトとセメンタイトとからなる層状組織)とはSEM観察で判別できる。
本実施形態において、金属組織の面積分率の測定は以下の方法により行う。
まず、鋼線材の所定の位置から長さ10mmの試料を切り出し、C断面(鋼線材の長手方向に垂直な断面)を観察できるように樹脂埋め込みをした後、アルミナ研磨し、飽和ピクラールにて腐食する。次に、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、中心から鋼線材半径の25%以内の領域における金属組織について、倍率3000倍で100μm×100μmの領域を少なくとも10視野観察し、パーライト、ベイナイト、擬似パーライトおよび初析フェライトの面積分率を求め、それらの平均を算出することで、各金属組織の面積分率を得る。
C17/C0:0.99以下
本実施形態に係る高炭素鋼線材は、C断面(鋼線材の長手方向に垂直な断面)で、中心~中心から鋼線材半径の17%以内の領域における炭素濃度の質量%での平均値をC17とし、C断面全体の炭素濃度の質量%での平均値をC0としたとき、C17/C0が0.99以下である。
C含有量が0.8%以上の鋼線材の製造工程では、熱間圧延後のステルモア処理の際に、鋼線材の中心部に炭素が偏析する。炭素の偏析部には、伸線加工時に断線の起点となる初析セメンタイトが生成しやすくなる。そこで、本実施形態に係る高炭素鋼線材は、C断面で、中心~中心から鋼線材半径の17%以内の領域におけるC17/C0を0.99以下とすることで、鋼線材中心部における初析セメンタイトの生成を抑制し、伸線加工性を向上させる。C断面の上記領域におけるC17/C0が0.99超では、所望の伸線加工性が得られない。C断面の上記領域におけるC17/C0は、0.98以下、0.97以下とすることが好ましい。
本実施形態に係る高炭素鋼線材は、C断面で、表面~表面から鋼線材半径の10%以下の領域における炭素濃度の質量%での平均値をCS10としたとき、CS10/C0が0.98以下である。CS10/C0を0.98以下とすることで、伸線加工後のワイヤの表層硬さを低下でき、撚り加工の際の縦割れ(デラミネーション)の発生を抑制することができる。
本実施形態に係る高炭素鋼線材では、C断面で、kを1~Nの自然数とし、中心から(k-1)×30μm~中心からk×30μmの領域における炭素濃度の質量%での平均値をCavekとしたとき、Cavek/C0を1.10以下としてもよい。Cavek/C0を1.10以下とすることで、鋼線材の伸線加工性をより向上することができる。Cavek/C0が1.10以下であるとは、後述するCave1、Cave2…CaveNのうちの最大値をC0で除した値が1.10以下であると換言できる。なお、Nは自然数であり、その上限は鋼線材の半径によって異なる。k=1のとき(Cave1)は、鋼線材の中心~中心から30μmの領域における炭素濃度の質量%である。
以下に、本実施形態におけるC断面の炭素濃度(質量%)の測定方法について図1を参照しつつ説明する。図1には、本実施形態に係る高炭素鋼線材100のC断面が示されている。
巻取り後のリング状の鋼線材1リング分を8等分し、これら8本の鋼線材から長さ10mmの試料を切り出す。これら試料のC断面を観察できるように樹脂埋め込みした後、アルミナ研磨し、EPMA(Electron Probe Micro Analyzer)を用いてC断面の炭素濃度を分析する。
EPMAによる炭素濃度分析は、C断面の中心Oから表面までの任意の線分上、例えば図1の線分1上で、スポットサイズ1μm、3μmピッチで線分析を行う。次に、その線分と45°の角をなす線(図1の線分2又は線分8)において同様の線分析を行う。このような線分析をC断面上の8本の線分(図1の線分1~線分8)で行う。これにより、C断面の中心Oから表面までの8本の線分上における、3μm毎の炭素濃度を得る。
なお、kは1~Nの自然数であり、鋼線材の半径が2mm(2000μm)の場合のkの上限(N)は67である。
以上の方法で得られたCave1、Cave2…CaveN(Nは線径によって異なる)の平均値を算出することで、C断面全体の炭素濃度の平均値C0を得る。
C断面の中心~中心から鋼線材半径の17%以内の領域における炭素濃度の平均値C17の算出には、式(rn=30×n)を用いる。式中のnに1から順に自然数を代入していき、rn(μm)が鋼線材半径の17%を超えない最大n17を求める。上述の方法に得られたCave1、Cave2…CaveNから、Cave1、Cave2…Caven17の平均値を算出することで、C17を得る。
鋼線材の線径を4.0mm未満にしようとすると、熱間圧延時のハンドリングが困難となる。また、鋼線材の線径が6.0mmであると、伸線加工して極細鋼線を製造する際の加工率が大きくなり、極細鋼線の製造が困難となる。そのため、本実施形態に係る鋼線材の線径は4.0~6.0mmとする。
引張強度が1000MPa未満であると、強度が低すぎて、極細鋼線に適用することが困難となる。引張強度が1400MPa超であると、伸線加工して極細鋼線に加工することが困難となる。そのため、本実施形態に係る鋼線材の引張強度は1000~1400MPaとする。本実施形態では、引張強度はJIS Z 2241:2015に従って測定する。
本実施形態に係る高炭素鋼線材の製造方法は、上述の化学組成を有する鋼を連続鋳造するにあたり、鋳型内において凝固界面に20cm/s以上の流速を付与するとともに、凝固が完了する前に鋳片の圧下を行うことが必要である。なお、凝固界面とは、鋳型メニスカス位置~深さ300mmの範囲である。
中心温度Tは、鋳造速度、鋳片の表面冷却、鋳造鋼種の物性等を考慮した非定常伝熱解析計算によって求めることができる。
No.B-3、No.C-3およびNo.F-4はC17/C0が0.99超であり、CS10/C0が0.98超であったため、初析セメンタイトが中心部の広い範囲で生成し、同程度の引張強度を有する発明例と比較した場合に、断線発生時の真ひずみが低かった例である。
No.A-4、No.B-4、No.C-4、No.D-3、No.E-4、No.F-3、No.H-3およびNo.I-2はC17/C0が0.99を超えたため、初析セメンタイトが生成し、同程度の引張強度を有する発明例と比較した場合に、断線発生時の真ひずみが低かった例である。
No.J-1はSi含有量が過剰であったため、CS10/C0が0.98超となり、また非パーライト組織(初析フェライト)の析出を抑制できず、パーライトの面積分率が不足し、断線発生時の真ひずみが低かった例である。
No.K-1はSi含有量およびMn含有量が過剰であったため、ミクロマルテンサイトの生成を抑制できず、パーライトの面積分率が不足し、断線発生時の真ひずみが低かった例である。
No.M-1はO含有量が過剰であったため、断線発生時の真ひずみが低かった例である。
No.N-1はN含有量が過剰であったため、断線発生時の真ひずみが低かった例である。
100 高炭素鋼線材
Claims (3)
- 質量%で、
C:0.80~1.20%、
Si:0.10%以上、0.30%未満、
Mn:0.10~1.00%、
N:40ppm以下、
O:40ppm以下、
P:0.020%以下、および
S:0.020%以下を含有し、
残部はFe及び不純物からなり、
金属組織が、面積分率で、パーライトを97.0%以上含有し、残部がベイナイト、擬似パーライトおよび初析フェライトからなり、
C断面で、中心~前記中心から鋼線材半径の17%以内の領域における炭素濃度の質量%での平均値をC17とし、表面~前記表面から前記鋼線材半径の10%以下の領域における炭素濃度の質量%での平均値をCS10とし、前記C断面全体の炭素濃度の質量%での平均値をC0としたとき、C17/C0が0.99以下、CS10/C0が0.98以下であり、
線径が4.0~6.0mm、引張強度が1000~1400MPaであることを特徴とする、伸線加工性に優れた高炭素鋼線材。 - 質量%で、
Al:0%超、0.010%以下、
Ti:0%超、0.010%以下、
Cr:0%超、0.50%以下、
Ni:0%超、0.50%以下、
Co:0%超、0.50%以下、
V:0%超、0.50%以下、
Cu:0%超、0.20%以下、
Nb:0%超、0.10%以下、
Mo:0%超、0.20%以下、
W:0%超、0.20%以下および
B:0ppm超、30ppm以下
よりなる群から選択される少なくとも1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の伸線加工性に優れた高炭素鋼線材。 - 前記C断面で、kを1~200の自然数とし、前記中心から(k-1)×30μm~前記中心からk×30μmの領域における炭素濃度の質量%での平均値をCavekとしたとき、Cavek/C0が1.10以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の伸線加工性に優れた高炭素鋼線材。
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