JP7525085B1 - 自動車用構造部品、及びプレス部品の製造方法 - Google Patents

自動車用構造部品、及びプレス部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

生産性を低下させることなく簡便に高意匠なプレス部品を成形する技術を提供する。鋼板を材料としたプレス成形品であり、天板部(2)と、上記天板部(2)に稜線部(5)を介して連続する縦壁部(3)と、隣り合う上記縦壁部(3)の左右方向端部同士を連結し、上記天板部(2)側から見て外側に凸の円弧状の稜線部(5)を有するコーナー部(4)と、を有する部品であって、上記天板部(2)から上記縦壁部(3)及び上記コーナー部(4)に向かう上記稜線部(5)の曲率半径について、上記コーナー部(4)での曲率半径をR1[mm]とした場合、上記コーナー部(4)に連結する上記縦壁部(3)での曲率半径R2[mm]が、(1)式の条件を満たす。5.0≧ R1/R2 ≧1.2 ・・・(1)

Description

本発明は、自動車用構造部品、及び自動車用構造部品などの鋼製のプレス部品の製造方法に関する。本発明は、例えば、引張強度980MPa以上の高強度鋼板、特に引張強度1470MPa以上の超高強度鋼板からなるプレス部品に好適な技術である。
自動車用構造部品に求められる性能の一つに、衝突安全性の向上が挙げられる。このため、自動車用構造部品は、高強度鋼板を材料として製造される傾向がある。材料として高強度鋼板を用いて自動車用構造部品をプレス成形する場合、部品を剛性の高い形状とすることができることから、衝突安全性を高めることができる。しかし、材料が高強度となるほど、一般に、剛性の高い形状は成形することが困難となるという課題がある。
従来、上記課題を解決するため、各種プレス成形工法が開発されてきた。
例えば、特許文献1に記載の方法では、目標形状を成形するための工程を複数工程に分け、各工程の形状を適正化することで成形性を向上させる手法が開示されている。
また、特許文献2には、材料を加熱し軟化させることでプレス成形性を向上させ、加熱して軟化後に型内で焼き入れを入れる手法が開示されている。これによって、強度を確保し高強度、高意匠の部品を製造することが記載されている。
特許第5867657号公報 特許第5952881号公報
ここで、例えばフロントピラーロア下部のような、平面視で略L字形状の部品では、隣り合う縦壁部の端部同士が接合するコーナー部を有する。このコーナー部は、隣り合う縦壁部を繋ぎ、且つパンチ肩Rを小さく成形することで剛性、衝突安全性が向上する。しかし、そのような形状を、剛性が高い高強度鋼板、特に超高強度鋼板を用いて成形すると、パンチ肩部で割れが生じるおそれがあり、成形が困難である。このため、縦壁が分割された構造、あるいはコーナー部のRが大きいような構造が採られることが多い。そのような構造とすることで、超高強度鋼板を用いてプレス成形を実施することは可能となるものの、形状的に剛性が低下する。
したがって、材料に超高強度鋼板を用いることと、剛性の高い形状にプレス成形することを両立することは難しい。
ここで、特許文献1に記載の方法は、各工程の成形形状を適正設計することにより、成形性を向上させることが可能である。しかし、特許文献1に記載の方法は、工程数を増やす必要があるため、その分、生産性の低下、金型に掛かるコストの増大等が課題となる。
また、特許文献2に記載の方法は、高強度、高意匠の製品を得ることが可能である。しかし、特許文献2に記載の方法は、プレス前に鋼板を変態点以上まで加熱する必要があり、必要なエネルギーが大きい。また、特許文献2に記載の方法は、加熱及び焼き入れに時間が必要であるためタクトタイムが低下し、生産性に課題がある。
本発明は、上記のような点に着目したもので、生産性を低下させることなく簡便に高意匠なプレス部品を成形する技術を提供することを目的とする。
発明者らは、上記課題を解決するために、角筒、あるいはL字外側のようなコーナー部を持った形状を成形することについて種々検討した。そして、コーナー部とそのコーナー部に連続する縦壁部での稜線部のR(曲率半径)を適正な関係に設計(管理)することにより、コーナー部での割れを抑制することが可能である、との知見を得た。また、コーナー部とそのコーナー部に連続する縦壁部での高さを適正な関係に設計(管理)することにより、コーナー部での割れを抑制することが可能である、との知見を得た。これらの知見から、更に、発明者らは、上記のような部品の割れ部近傍のひずみ分布を詳細に調査した。そして、上記のような形態の割れはコーナー部の材料がパンチ肩稜線部の方向に引っ張られて生じているとの知見を得た。そして、この割れを抑制するためには、材料のパンチ肩稜線部方向への移動を抑制すればよいとの知見を得た。
このような知見に基づき、本発明の一態様では、コーナー部での稜線部の曲率半径R1と比較し、コーナー部に連続する縦壁部での稜線部の曲率半径R2が小さくなるように設定することで、稜線部方向への材料移動を抑制する。これによって、コーナー部での割れを抑制するように形状の設計を行う。また、上記のような知見に基づき、本発明の他の態様では、コーナー部での高さと比較し、コーナー部に連続する縦壁部での高さが小さくなるように設定することで、稜線部方向への材料移動を抑制する。これによって、コーナー部での割れを抑制するように形状の設計を行う。
そして、本発明の一態様は、鋼板を材料としたプレス成形品であり、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部と、を有する部品であって、上記天板部から上記縦壁部及び上記コーナー部に向かう上記稜線部の曲率半径について、上記コーナー部での曲率半径をR1[mm]とした場合、上記コーナー部に連結する上記縦壁部での曲率半径R2[mm]が、(1)式の条件を満たす。
5.0≧ R1/R2 ≧1.2 ・・・(1)
また、本発明の他の態様によれば、鋼板を材料としたプレス成形品であり、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部と、を有する自動車用構造部品であって、上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、上記縦壁部のうち少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たす。
15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
本発明の態様によれば、従来の製造方法によるよりも、簡易な方法で、コーナー部での曲率半径が小さい形状のプレス部品を提供可能となる。
本発明に基づく第1実施形態に係るプレス部品の形状を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係るプレス部品の稜線部を説明する上面図(天板部から見た図)である。 プレス成形を説明する模式図である。 本発明に基づく第2実施形態に係るプレス部品の形状を説明する図である。 比較例1のプレス部品形状を説明する図である。 比較例1でのひずみ及び割れの発生を示す図である。 実施例1のプレス部品形状を説明する図である。 実施例1でのひずみ及び割れ抑制を示す図である。 実施例2のプレス部品形状を説明する図である。 実施例2でのひずみ及び割れ抑制を示す図である。 実施例3のプレス部品形状を説明する図である。 実施例3でのひずみ及び割れ抑制を示す図である。 実施例4のプレス部品形状を説明する図である。 実施例4でのひずみ及び割れ抑制を示す図である。
次に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
「第1実施形態」
まず、第1実施形態について説明する。
(構成)
本実施形態が適用可能なプレス部品は、鋼板からプレス成形で製造された部品である。
本発明が適用可能な部品形状として、張出成形で成形される角筒形状や、平面視L字形状を有し、そのL字外側に位置するコーナー部を持った部品形状が例示できる。
また、本発明のプレス部品1は、自動車用構造部品に好適であり、更に、鋼板に高強度鋼板を用いて製造されるプレス部品に好適である。
本実施形態では、図1に示すような部分を有するプレス部品1を、高強度鋼板からプレス成形することで製造する場合を例に挙げて説明する。
本実施形態のプレス部品1の形状は、図1に示すように、天板部2と、天板部2に稜線部5Bを介して連続する縦壁部3と、コーナー部4とを有する部品形状である。コーナー部4は、隣り合う縦壁部3の左右方向端部同士を連結し天板部2側から見て外側に凸の円弧状の稜線部5Aを有する。天板部2側から見てとは、平面視でと同義である。また、天板部2が下側に位置する場合、天板部2は底板部と同義である。符号6は、縦壁部3の下端部に連続するフランジ部である。
ここで、天板部2と縦壁部3とを接続する稜線部部分を第2稜線部5Bとも呼ぶ。天板部2とコーナー部4とを接続する稜線部部分を第1稜線部5Aとも呼ぶ。第1稜線部5Aと第2稜線部5Bとは連続している。
また、コーナー部4に連続する、隣り合う2つの縦壁部3の交角θ(図2参照)は、例えば平面視で80度以上100度以下とする。交角θは、好ましくは、85度以上95度以下である。また、天板部2に対する縦壁部3の角度は、例えば80度以上100度以下とする。その角度は、好ましくは、85度以上95度以下である。
そして、本実施形態では、天板部2から縦壁部3及びコーナー部4に向かう稜線部5の上下方向に沿った曲率半径について、次のように設計する。すなわち、コーナー部4での曲率半径をR1[mm]とした場合、コーナー部4に連結する左右の縦壁部3での曲率半径R2[mm]が、(1)式の条件を満たすように設計する。
5.0≧ R1/R2 ≧1.2 ・・・(1)
ここで、図2に示す天板部2側から見た、コーナー部4の稜線部5の曲率半径(外側に凸の円弧形状の曲率半径)をR3[mm]とする。
また、本実施形態では、第1稜線部5Aの曲率半径R1と第2稜線部5Bの曲率半径が異なる。このため、第1稜線部5Aと第2稜線部5Bとの接続は、稜線部5の延在方向に沿って、第2稜線部5Bの曲率半径を徐変させる区間を有する。
その徐変させる区間は、縦壁部3がコーナー部4と接続する接続位置から、稜線部5の延在方向に沿った方向で距離L[mm]までの範囲とする。この距離Lの区間を徐変区間とも呼ぶ。
その徐変区間の距離Lは、「0.5×R3≦ L ≦1.5×R3」を満足するように設定することが好ましい。
これは、次の理由からである。距離Lが0.5×R3未満であると、曲率半径をR1からR2へ変化させる際の変化具合が急峻になりすぎ、その接続部で割れが発生するおそれがある。また、Lが1.5×R3以上であるとR1からR2への変化が緩やか過ぎるために十分に材料の移動を阻害できず、コーナー部4の割れ抑制効果が低下する。
そして、距離Lの徐変区間に少なくとも上記(1)式を満足する第2稜線部5Bが設定されていればよい。具体的には、この徐変区間のうち、少なくともコーナー部4から一番離れた位置では、(1)式を満足する曲率半径となっている。
すなわち、上記縦壁部3での曲率半径が(1)式を満足するR2[mm]を有する縦壁部3での稜線部5の範囲は、コーナー部4との連結位置から稜線部5の延在方向に沿った方向に距離L[mm]までの範囲(図1参照)を少なくとも含む範囲であればよい。その距離Lは、下記(2)式を満足するように設計することが好ましい。
0.5×R3≦ L ≦1.5×R3 ・・・(2)
つまり、第2稜線部5Bの曲率半径を(1)式を満足する曲率半径R2とする領域は、縦壁部3の第2稜線部5B全体で有る必要は無く、コーナー部4近辺のみでもよい。具体的には、コーナー部4の第1稜線部5Aの第2稜線部5Bへの接続部から、1.5×R3の範囲内の第2稜線部5Bの一部が上記の曲率半径R2の条件を満たしていればよい。そして、コーナー部4から1.5×R3よりも離れた位置の第2稜線部5Bの曲率半径は、任意の大きさとすることが可能である。
ここで、各稜線部5の輪郭形状はそれぞれ、同一曲率半径の円弧形状である必要は無い。各曲率半径R1、R2、R3は、例えば、対象とする稜線部5に沿った円弧形状の平均曲率半径を採用する。又は、円弧の中央部での曲率半径や曲率半径の最大値を適用する。
(製造方法)
上記のプレス部品1は、張出成形など、公知のプレス成形方法を適用すればよい。例えば、図3のように、上型20とパンチ21とを備える金型を用いる。そして、鋼板からなるブランク材10を、上型20とブランクホルダー22で拘束し、パンチ21をストロークすることでプレスして目的の部品形状に成形する。この際に、例えば、パンチ肩R(図3の符号21A)を、上記のプレス形状の曲率半径となるように金型を設計する。
(動作その他)
本実施形態では、稜線部5の上下方向の曲率半径について、コーナー部4での曲率半径R1と比較し、それに連続する縦壁部3での曲率半径R2が小さくなるように設定する。
これよって、プレス成形時に、コーナー部4において稜線部5の延在方向への材料移動を従来よりも抑制する。この結果、材料に高強度鋼板を適用しても、稜線部5において、コーナー部4の材料が縦壁部3の稜線部5側に引っ張られることが抑制されて、コーナー部4での割れを抑制することが可能となる。
そして、本実施形態では、生産性を低下させることなく簡便に高意匠なプレス部品1を成形することが可能となる。
ここで、曲率半径R1とR2の関係は、「5.0≧ R1/R2 ≧1.2」となるように設定する。
R1/R2が1.2未満であると、R1とR2の差が小さく、稜線部5の延在方向への材料移動を抑制する効果が得られない。また、R1/R2が5.0以上であると、縦壁部3での第2稜線部5Bの曲率半径R2、つまり、コーナー部4の第1稜線部5Aに連続する第2稜線部5Bの曲率半径R2が過少となるおそれがあり、第2稜線部5Bで割れが発生する危険が大きくなる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態について、第1実施形態と同様な構成については、同一の符号を付して説明する。
(構成)
本実施形態が適用可能なプレス部品は、鋼板からプレス成形で製造された部品である。
本発明が適用可能な部品形状として、張出成形で成形される角筒形状や、平面視L字形状を有し、そのL字外側に位置するコーナー部を持った部品形状が例示できる。
また、本発明のプレス部品1は、自動車用構造部品に好適であり、更に、鋼板に高強度鋼板を用いて製造されるプレス部品に好適である。
本実施形態では、図4に示すような部分を有するプレス部品1を、高強度鋼板からプレス成形することで製造する場合を例に挙げて説明する。
本実施形態のプレス部品1の形状は、図4に示すように、天板部2と、天板部2に稜線部5Bを介して連続する縦壁部3と、コーナー部4とを有する部品形状である。コーナー部4は、隣り合う縦壁部3の左右方向端部同士を連結し天板部2側から見て外側に凸の円弧状の稜線部5Aを有する。天板部2側から見てとは、平面視でと同義である。また、天板部2が下側に位置する場合、天板部2は底板部と同義である。符号6は、縦壁部3の下端部に連続するフランジ部である。
ここで、天板部2と縦壁部3とを接続する稜線部部分を第2稜線部5Bとも呼ぶ。天板部2とコーナー部4とを接続する稜線部部分を第1稜線部5Aとも呼ぶ。第1稜線部5Aと第2稜線部5Bとは連続している。
また、コーナー部4に連続する、隣り合う2つの縦壁部3の交角θ(図2参照)は、例えば平面視で80度以上100度以下とする。交角θは、好ましくは、85度以上95度以下である。また、天板部2に対する縦壁部3の角度は、例えば80度以上100度以下とする。その角度は、好ましくは、85度以上95度以下である。
そして、本実施形態では、コーナー部4の高さをh1[mm]とした場合、縦壁部3のうち少なくともコーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たすように設計する。
15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
コーナー部側とは、例えば、縦壁部の長さの1/2以下の長さとする。縦壁部の長さは、第2稜線部5Bの延在方向に沿った長さである。
ここで、天板部側から見た、コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とする。
この場合、縦壁部の高さが上記(1)式を満足する高さh2を有するコーナー部4側の範囲を、コーナー部4との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とすると良い。その距離Lは、下記(4)式を満足するように設計する。
0.5×R3≦ L ≦1.5×R3 ・・・(4)
コーナー部4とそこに連続する縦壁部3の接続は、高さを徐変させことが好ましい。すなわち、コーナー部4の高さh1とそこに接続する縦壁部3の高さh2は、コーナー部4から縦壁部3に移行する際に高さを徐変させることが好ましい。この際、徐変させる区間(徐変区間)を上記距離Lとすることが好ましい。すなわち、その距離Lを、0.5×R3≦L≦1.5×R3を満足するように設定する。これは、距離Lが0.5×R3未満であるとh1からh2への変化が急峻になりすぎその接続部で割れが発生する。Lが1.5×R3以上であるとh1からh2への変化が緩やか過ぎるために、十分に材料の移動を阻害できず、コーナー部の割れ抑制効果が低下するためである。
なお、上述のように、この徐変区間において、縦壁部3の高さが上記(3)式を満足する高さh2を有する上記コーナー部側の範囲が存在する。例えば、距離Lが0.5×R3から1.5×R3の範囲において、縦壁部3の高さが上記(3)式を満足する高さh2となっている。
また、天板部2から縦壁部3及びコーナー部4に向かう稜線部5の上下方向に沿った曲率半径について、次のように設計する。すなわち、コーナー部4での曲率半径をR1[mm]とした場合、コーナー部4に連結する左右の縦壁部3での曲率半径R2[mm]が、(1)式の条件を満たすように設計すると良い。
5.0≧ R1/R2 ≧1.2 ・・・(1)
ここで、図2に示す天板部2側から見た、コーナー部4の稜線部5の曲率半径(外側に凸の円弧形状の曲率半径)をR3[mm]とする。
また、本実施形態では、第1稜線部5Aの曲率半径R1と第2稜線部5Bの曲率半径が異なる。このため、第1稜線部5Aと第2稜線部5Bとの接続は、稜線部5の延在方向に沿って、第2稜線部5Bの曲率半径を徐変させる区間を有する。
その徐変させる区間は、縦壁部3がコーナー部4と接続する接続位置から、稜線部5の延在方向に沿った方向で距離L[mm]までの範囲とする。この距離Lの区間を徐変区間とも呼ぶ。
その徐変区間の距離Lは、「0.5×R3≦ L ≦1.5×R3」を満足するように設定することが好ましい。
これは、次の理由による。距離Lが0.5×R3未満であると、曲率半径をR1からR2へ変化させる際の変化具合が急峻になりすぎ、その接続部で割れが発生するおそれがある。また、Lが1.5×R3以上であるとR1からR2への変化が緩やか過ぎるために十分に材料の移動を阻害できず、コーナー部4の割れ抑制効果が低下する。
そして、距離Lの徐変区間に少なくとも上記(1)式を満足する第2稜線部5Bが設定されていればよい。具体的には、この徐変区間のうち、少なくともコーナー部4から一番離れた位置では、(1)式を満足する曲率半径となっている。
すなわち、上記縦壁部3での曲率半径が(1)式を満足するR2[mm]を有する縦壁部3での稜線部5の範囲は、コーナー部4との連結位置から稜線部5の延在方向に沿った方向に距離L[mm]までの範囲(図3参照)を少なくとも含む範囲であればよい。その距離Lは、下記(2)式を満足するように設計すると良い。
0.5×R3≦ L ≦1.5×R3 ・・・(2)
(2)式は、(4)式と同じ式である。
つまり、第2稜線部5Bの曲率半径を(1)式を満足する曲率半径R2とする領域は、縦壁部3の第2稜線部5B全体で有る必要は無く、コーナー部4近辺のみでもよい。具体的には、コーナー部4の第1稜線部5Aの第2稜線部5Bへの接続部から、1.5×R3の範囲内の第2稜線部5Bの一部が上記の曲率半径R2の条件を満たしていればよい。そして、コーナー部4から1.5×R3よりも離れた位置の第2稜線部5Bの曲率半径は、任意の大きさとすることが可能である。
ここで、各稜線部5の輪郭形状はそれぞれ、同一曲率半径の円弧形状である必要は無い。各曲率半径R1、R2、R3は、例えば、対象とする稜線部5に沿った円弧形状の平均曲率半径を採用する。又は、円弧の中央部での曲率半径や曲率半径の最大値を適用する。
(製造方法)
上記のプレス部品1は、張出成形など、公知のプレス成形方法を適用すればよい。例えば、図3のように、上型20とパンチ21とを備える金型を用いる。そして、鋼板からなるブランク材10を、上型20とブランクホルダー22で拘束し、パンチ21をストロークすることでプレスして目的の部品形状に成形する。この際に、例えば、パンチ肩Rである符号21Aを、上記のプレス形状の曲率半径となるように金型を設計したり、パンチ21の肩部の形状などを調整したりする。
(動作その他)
本実施形態では、高強度鋼板を用いて製造される、角筒、あるいはL字外側のようなコーナー部を持った形状をより簡便に、高意匠で成形することが可能となる。
本実施形態では、コーナー部4の高さh1と比較し、そこに接続する縦壁部3の高さh2が大きくなるように設定することで、稜線部の延在方向への材料移動を抑制する。
また、h1とh2の関係は15[mm]≧ h2-h1 ≧3[mm]となるように設定する。
「h2-h1」が3[mm]未満であると、h1とh2の差が小さく稜線部の延在方向への材料移動を抑制する効果が得られない。なお、望ましくはh2-h1≧5[mm]である。また、h2-h1が15[mm]を越えると、縦壁の高さの差が大きくなりすぎて割れが発生する危険が大きくなる。
更に、稜線部5の上下方向の曲率半径について、コーナー部4での曲率半径R1と比較し、それに連続する縦壁部3での曲率半径R2が小さくなるように設定すると良い。
これよって、プレス成形時に、コーナー部4において稜線部5の延在方向への材料移動を従来よりも更に抑制する。この結果、材料に高強度鋼板を適用しても、稜線部5において、コーナー部4の材料が縦壁部3の稜線部5側に引っ張られることが更に抑制されて、コーナー部4での割れをより抑制することが可能となる。
このとき、曲率半径R1とR2の関係は、「5.0≧ R1/R2 ≧1.2」となるように設定すると良い。
R1/R2が1.2未満であると、R1とR2の差が小さく、稜線部5の延在方向への材料移動を抑制する効果が得られないおそれがある。また、R1/R2が5.0以上であると、縦壁部3での第2稜線部5Bの曲率半径R2、つまり、コーナー部4の第1稜線部5Aに連続する第2稜線部5Bの曲率半径R2が過少となるおそれがあり、第2稜線部5Bで割れが発生する危険が大きくなるおそれがある。
(その他)
本開示は、次の構成も取り得る。
(1)鋼板を材料としたプレス成形品であり、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部と、を有する自動車用構造部品であって、
上記天板部から上記縦壁部及び上記コーナー部に向かう稜線部の曲率半径について、上記コーナー部での曲率半径をR1[mm]とした場合、上記コーナー部に連結する上記縦壁部での曲率半径R2[mm]が、(1)式の条件を満たす、
自動車用構造部品。
5.0≧ R1/R2 ≧1.2 ・・・(1)
(2)上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
上記縦壁部での曲率半径が上記(1)式を満足するR2[mm]を有する上記縦壁部での稜線部の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、
上記距離Lは、下記(2)式を満足する。
0.5×R3≦ L ≦1.5×R3 ・・・(2)
(3)上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、上記縦壁部のうち少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たす。
15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
(4)鋼板を材料としたプレス成形品であり、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部と、を有する自動車用構造部品であって、
上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、上記縦壁部のうち少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たす、
自動車用構造部品。
15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
(5)上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
上記縦壁部の高さが上記(3)式を満足する高さh2を有する上記コーナー部側の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、
上記距離Lは、下記(4)式を満足する。
0.5×R3≦L≦1.5×R3 ・・・(4)
(6)上記鋼板は、引張強度980MPa以上の高強度鋼板である。
(7)鋼板をプレス成形して、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部とを有する形状のプレス部品の製造方法であって、
上記天板部から上記縦壁部及び上記コーナー部に向かう稜線部の曲率半径について、上記コーナー部での曲率半径をR1[mm]とした場合、上記コーナー部に連結する上記縦壁部での曲率半径R2[mm]が、(1)式の条件を満たすように設計する、
プレス部品の製造方法。
5.0≧ R1/R2 ≧1.2 ・・・(1)
(8)上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
上記縦壁部での曲率半径が上記(1)式を満足するR2[mm]を有する上記縦壁部での稜線部の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、上記距離Lは、下記(2)式を満足するように設計する。
0.5×R3≦ L ≦1.5×R3 ・・・(2)
(9)上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、上記縦壁部のうち少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たすように設計する。
15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
(10)鋼板をプレス成形して、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部とを有する形状のプレス部品の製造方法であって、
上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、上記縦壁部のうち少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たすように設計する、
プレス部品の製造方法。
15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
(11)上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
上記縦壁部の高さが上記(3)式を満足する高さh2を有する上記コーナー部側の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、
上記距離Lは、下記(4)式を満足するように設計する。
0.5×R3≦L≦1.5×R3 ・・・(4)
(12)上記鋼板は、引張強度980MPa以上の高強度鋼板である。
(比較例1)
比較例1の部品は、図5に示すように、平面視L字形状の部品形状となっている。
比較例1では、1.5GPa材、板厚1.4[mm]の鋼板(ブランク材)を用いた。そして、上記の部品形状を、第1稜線部5A及び第2稜線部5Bの上下方向に沿った曲率半径をともに10[mm]に、且つ縦壁部3の高さを70[mm]に設計して、張出成形を実行した。
なお、天板部2に対する縦壁部3の角度を90度、隣り合う縦壁部3の交角θを90度に設計した。この比較例1では、図6に示すように、プレス成形を実行した際に、コーナー部4で割れが発生した。
(実施例1)
実施例1では、図7に示すように、左右の縦壁部3での第2稜線部5Bの曲率半径を2.5[mm]に変更した。それ以外は、比較例1と同じプレス条件で形状を設計して、プレス成形を実施した。この実施例1では、R1/R2=(10/2.5)=4である。
比較例1の基本形状では、全ての稜線部5の領域で曲率半径が等しい若しくは鋭い形状となっていた。これに対し実施例1では、図8のひずみ分布に示すように、比較例1の基本形状で割れが発生していた、コーナー部の第1稜線部での割れが抑制されていた。
(実施例2)
第2実施形態では、図9に示すように、第2稜線部のうち、コーナー部近傍の第2稜線部の部分の曲率半径だけを2.5[mm]に設計したものである。
すなわち、実施例2では、距離Lの徐変区間の端位置(コーナー部から一番離れた位置)で曲率半径が2.5[mm]となるように設定した。距離Lとして、コーナー部4の曲率半径R3×0.5とした。そして、コーナー部4からの距離が、曲率半径R3×0.5から曲率半径R3×1.5の範囲でだけ、第2稜線部5Bの曲率半径R2を2.5[mm]に設定した。
なお、第2稜線部5は直線状に延在するため、曲率半径を2.5[mm]から10.0[mm]に変化させる徐変の区間は短くても構わない。
この第2実施例では、基本形状に対し全ての領域で稜線部5の曲率半径が等しい若しくは鋭い形状となっている。しかし、図10に示す通り、基本形状では割れが発生していた、コーナー部4の稜線部での割れが抑制されている。
(実施例3)
実施例3では、図11に示すように、左右の縦壁部の高さh2を73[mm]とし、コーナー部の高さh1よりも3[mm]高くなるように変更した。それ以外は、比較例1と同じプレス条件で形状を設計して、プレス成形を実施した。
比較例1の基本形状では、全ての稜線部5の領域で曲率半径が等しい若しくは鋭い形状となっていた。これに対し実施例3では、図12のひずみ分布に示すように、比較例1の基本形状で割れが発生していた、コーナー部の第1稜線部での割れが抑制されていた。
(実施例4)
第2実施形態では、図13に示すように、左右の縦壁部の高さh2を85[mm]とし、コーナー部の高さh1よりも15[mm]高くなるように変更した。それ以外は、比較例1と同じプレス条件で形状を設計して、プレス成形を実施した。
形状で比較すると比較例1の基本形状に対し全ての領域で成形深さは等しい若しくは深い形状となっているが、図14に示すようにコーナー部の割れが抑制された。
また、実施例1と実施例2との比較から、その効果は「h2-h1」が大きいほど大きいことが分かった。
1 プレス部品
2 天板部
3 縦壁部
4 コーナー部
5 稜線部
5A 稜線部(第1稜線部)
5B 稜線部(第2稜線部)
10 ブランク材
20 上型
21 パンチ
22 ブランクホルダー
L 距離
R1 コーナー部での曲率半径
R2 縦壁部での曲率半径
R3 コーナー部における平面視での曲率半径
h1 コーナー部の高さ
h2 縦壁部の高さ

Claims (14)

  1. 鋼板を材料としたプレス成形品であり、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部と、を有する自動車用構造部品であって、
    上記天板部から上記縦壁部及び上記コーナー部に向かう稜線部の曲率半径について、上記コーナー部での曲率半径をR1[mm]とした場合、目標形状に対し上記縦壁部での曲率半径R2を小さくすることで、上記コーナー部に連結する上記縦壁部での曲率半径R2[mm]が、(1)式の条件を満たす、
    自動車用構造部品。
    5.0≧ R1/R2 ≧1.2 ・・・(1)
  2. 上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
    上記縦壁部での曲率半径が上記(1)式を満足するR2[mm]を有する上記縦壁部での稜線部の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、
    上記距離Lは、下記(2)式を満足する、
    請求項1に記載した自動車用構造部品。
    0.5×R3≦ L ≦1.5×R3 ・・・(2)
  3. 上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、上記縦壁部のうち少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たす、
    請求項1に記載した自動車用構造部品。
    15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
  4. 鋼板を材料としたプレス成形品であり、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部と、を有する自動車用構造部品であって、
    上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、隣り合う上記縦壁部はそれぞれ、少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たす、
    自動車用構造部品。
    15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
  5. 上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
    上記縦壁部の高さが上記(3)式を満足する高さh2を有する上記コーナー部側の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、
    上記距離Lは、下記(4)式を満足する、
    請求項3に記載した自動車用構造部品。
    0.5×R3≦L≦1.5×R3 ・・・(4)
  6. 上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
    上記縦壁部の高さが上記(3)式を満足する高さh2を有する上記コーナー部側の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、
    上記距離Lは、下記(4)式を満足する、
    請求項4に記載した自動車用構造部品。
    0.5×R3≦L≦1.5×R3 ・・・(4)
  7. 上記鋼板は、引張強度980MPa以上の高強度鋼板である、
    請求項1~請求項のいずれか1項に記載した自動車用構造部品。
  8. 鋼板をプレス成形して、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部とを有する形状のプレス部品の製造方法であって、
    上記天板部から上記縦壁部及び上記コーナー部に向かう稜線部の曲率半径について、上記コーナー部での曲率半径をR1[mm]とした場合、目標形状に対し上記縦壁部での曲率半径R2を小さくすることで、上記コーナー部に連結する上記縦壁部での曲率半径R2[mm]が、(1)式の条件を満たすように設計する、
    プレス部品の製造方法。
    5.0≧ R1/R2 ≧1.2 ・・・(1)
  9. 上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
    上記縦壁部での曲率半径が上記(1)式を満足するR2[mm]を有する上記縦壁部での稜線部の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、上記距離Lは、下記(2)式を満足するように設計する、
    請求項に記載したプレス部品の製造方法。
    0.5×R3≦ L ≦1.5×R3 ・・・(2)
  10. 上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、上記縦壁部のうち少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たすように設計する、
    請求項8記載したプレス部品の製造方法。
    15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
  11. 鋼板をプレス成形して、天板部と、上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部と、隣り合う上記縦壁部の左右方向端部同士を連結し、上記天板部側から見て外側に凸の円弧状の稜線部を有するコーナー部とを有する形状のプレス部品の製造方法であって、
    上記コーナー部の高さをh1[mm]とした場合、隣合う上記縦壁部はともに、少なくとも上記コーナー部側の縦壁部の高さh2[mm]が、(3)式の条件を満たすように設計する、
    プレス部品の製造方法。
    15mm ≧ h2-h1 ≧ 3[mm] ・・・(3)
  12. 上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
    上記縦壁部の高さが上記(3)式を満足する高さh2を有する上記コーナー部側の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、
    上記距離Lは、下記(4)式を満足するように設計する、
    請求項10記載したプレス部品の製造方法。
    0.5×R3≦L≦1.5×R3 ・・・(4)
  13. 上記天板部側から見た、上記コーナー部の稜線部の曲率半径をR3[mm]とし、
    上記縦壁部の高さが上記(3)式を満足する高さh2を有する上記コーナー部側の範囲を、上記コーナー部との連結位置から稜線部の延在方向に沿った方向の距離L[mm]までの区間範囲とし、
    上記距離Lは、下記(4)式を満足するように設計する、
    請求項11に記載したプレス部品の製造方法。
    0.5×R3≦L≦1.5×R3 ・・・(4)
  14. 上記鋼板は、引張強度980MPa以上の高強度鋼板である、
    請求項~請求項13のいずれか1項に記載したプレス部品の製造方法。
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