JP7520272B1 - 無線通信装置、無線通信方法、制御回路および記憶媒体 - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、制御回路および記憶媒体 Download PDF

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Abstract

送信データを生成するベースバンド部(10)を構成する回路と無線信号を送信する無線部(15)を構成する回路とがAC結合により接続された無線通信装置である無線送信機(1)であって、ベースバンド部(10)は、送信データを構成する各ビットを、AC結合により信号の直流成分がカットされた場合でも元のビットを復元可能なビットパターンに変換するビットパターン変換部(13)、を備える。

Description

本開示は、無線通信装置、無線通信方法、制御回路および記憶媒体に関する。
有線信号区間の一部を無線化する技術として、特許文献1には、イーサネット(登録商標)等の有線信号に対し、受信側でクロック再生しやすいように4B5B等のビットパターンに変換を行ってから無線で伝送する技術が示されている。
米国特許第10812631号明細書
特許文献1には記載されていないが、一般的に、ビットパターン変換等を実行して送信信号を生成する回路と、送信信号のアップコンバートなどを実行して無線信号として送信する無線回路とは、装置の保護および簡易化のために、交流結合(以下、AC(Alternating Current)結合と記載する)での接続が有効とされる。
しかしながら、AC結合を用いる場合、直流成分(以下、DC(Direct Current)成分と記載する)がカットされるため、データ伝送が難しくなるケースがある。例えば、特許文献1には、送信機と受信機との間で伝送する信号をASK(Amplitude Shift Keying)変調信号とすることが記載されている。ASK変調は、信号振幅で1,0を表現して情報を伝送するが、DC成分がカットされると‘1’,‘0’がそれぞれ‘0.5’,‘-0.5’となり、振幅をみるといずれも‘0.5’のため、受信側で判定ができなくなる。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ビット処理を行う回路と無線信号の送信処理を行う回路とをAC結合により接続する場合でも正常なデータ伝送を可能とする無線通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、ASK変調された送信データを生成するベースバンド部を構成する回路と無線信号を送信する無線部を構成する回路とがAC結合により接続された無線通信装置であって、ベースバンド部は、送信データを構成する各ビットを、AC結合により信号の直流成分がカットされた場合でも包絡線検波により元のビットを復元可能なビットパターンに変換するビットパターン変換部、を備え、ビットパターン変換部は、0を示すビットについては、0を示すビットが定められた第1の数だけ連続するビットパターンに変換し、1を示すビットについては、1を示すビットが第2の数だけ連続するビット列と0を示すビットが第2の数だけ連続するビット列とが交互に連なり、かつ合計ビット数が第1の数のビットパターンに変換する、ことを特徴とする。
本開示にかかる無線通信装置は、ビット処理を行う回路と無線信号の送信処理を行う回路とをAC結合により接続する場合でも正常なデータ伝送ができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる無線通信装置が含まれる通信システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかる無線送信機が備えるビットパターン変換部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる無線送信機が備えるビットパターン変換部の他の動作例を示す図 実施の形態1にかかる無線送信機によるデータ送信動作の一例を示すフローチャート 実施の形態2にかかる無線通信装置が含まれる通信システムの構成例を示す図 実施の形態2にかかる無線送信機が備えるビットパターン変換部の構成例を示す図 実施の形態2にかかる無線送信機の位相計算部が算出する位相値の遷移例を示す図 実施の形態2にかかる無線送信機のベースバンド部が出力する信号のコンスタレーションの一例を示す図 実施の形態2にかかる無線送信機の無線部に入力される信号のコンスタレーションの一例を示す図 実施の形態1にかかる無線送信機のベースバンド部を構成するパケット変換部およびビットパターン変換部を実現する処理回路の例を示す図 実施の形態1にかかる無線送信機のベースバンド部を構成するパケット変換部およびビットパターン変換部を実現する処理回路の他の例を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかる無線通信装置、無線通信方法、制御回路および記憶媒体を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる無線通信装置が含まれる通信システム100の構成例を示す図である。
通信システム100は、本実施の形態にかかる無線通信装置である無線送信機1と、無線送信機1から送信される無線信号を受信する無線受信機2とを含む。本実施の形態では、送信データをASK変調して得られるASK変調信号を無線送信機1が無線受信機2へ送信するものとする。
無線送信機1は、有線信号受信部11、パケット変換部12、ビットパターン変換部13、高速シリアルインタフェース(I/F)部14および無線送信部16を備える。有線信号受信部11、パケット変換部12、ビットパターン変換部13および高速シリアルインタフェース部14はベースバンド部10を構成し、無線送信部16は無線部15を構成する。ベースバンド部10を構成する回路と無線部15を構成する回路とはAC結合により接続される。
有線信号受信部11は、有線信号を受信する。有線信号受信部11は、例えば、Ethernet(登録商標)、RS-232C,RS-422,RS-485といった通信方式に従った有線通信を、図示を省略した他の機器との間で行う。有線信号受信部11は、他の機器から受信した有線信号の復調データを生成して、生成した復調データのビット列をパケット変換部12に出力する。
パケット変換部12は、有線信号受信部11から入力されるビット列をパケット化する。パケット変換部12は、連続して入力されるビット列を定められたサイズのビット列に分割し、分割後のビット列のそれぞれに対して、例えば、同期用のプリアンブル、エラー確認用のCRC(Cyclic Redundancy Check)等を付与してパケットを生成する。パケット変換部12は、パケット化後のビット列をビットパターン変換部13に出力する。
ビットパターン変換部13は、パケット変換部12から入力されるビット列のビットそれぞれを、定められたビットパターンに変換する。ビットパターン変換部13は、ベースバンド部10と無線部15とを接続するAC結合によってDC成分がカットされた場合でも、無線受信機2で元のビット列を受信可能な、すなわち、ビットパターンに変換される前のビット列を復元可能なビットパターンへの変換を行う。
具体的には、ビットパターン変換部13は、‘1’を送るときは‘1010…’,‘11001100…’,‘111000111000…’等の交番パターンを出力する。交番パターンは、1以上の連続する‘1'と‘0'とが交互に連なるビットパターンであり、‘1'が連続する数と‘0'が連続する数とは同一とする。送信データ‘1’が変換された後のビットパターンの合計ビット数を第1の数とし、このビットパターンにおいて‘1'が連続する数および‘0'が連続する数を第2の数とする。すなわち、ビットパターン変換部13は、送信データ‘1’を、‘1’を示すビットが第2の数だけ連続するビット列と‘0’を示すビットが第2の数だけ連続するビット列とが交互に連なり、かつ合計ビット数が第1の数のビットパターンに変換する。
また、ビットパターン変換部13は、‘0’を送るときは‘0000…’のようにオール0のビットパターンを出力する。‘0’を送るときにビットパターン変換部13が出力するビットパターンの長さは、‘1’を送るときにビットパターン変換部13が出力するビットパターンの長さと同じとする。すなわち、ビットパターン変換部13は、送信データ‘0’を、‘0’を示すビットが第1の数だけ連続するビットパターンに変換する。
ビットパターン変換部13によるビットパターンへの変換処理は、事前に決定するビットパターン変換をテーブル化し、入力パターンに応じてテーブルから読み出すことで実現できる。変換後のビットパターンの長さ(前述の第1の数に相当)は、無線送信機1が無線受信機2へ送りたい信号のビットレートであるビットパターン変換部13への入力信号のビットレートと、高速シリアルインタフェース部14から無線送信部16への出力信号のビットレートとによって決まる。ビットパターン変換部13が上記のような変換を行うことにより、データを受信する側の無線受信機2では、ASK変調信号を復調する一般的な非同期検波である包絡線検波を行うことで受信データを得ることができる。
図2は、実施の形態1にかかる無線送信機1が備えるビットパターン変換部13の構成例を示す図である。
図2に示すように、ビットパターン変換部13は、ASKビットパターン変換テーブル31を有する。ビットパターン変換部13は、入力されるビット列51の各ビットをASKビットパターン変換テーブル31に従ってビットパターンに変換し、ビット列52として出力する。図2では、高速シリアルインタフェース部14の送信レート設定を4Gbpsとし、送りたい信号のビットレートを1Gbpsとした場合の例を示している。
図2に示す例の場合、ビットパターン変換部13は、‘1’を送りたい場合は‘1010’に変換し、‘0’を送りたい場合は‘0000’に変換する。すなわち、ビットパターン変換部13は、‘1’が入力されると‘1010’に変換して高速シリアルインタフェース部14に出力し、‘0’が入力されると‘0000’に変換して高速シリアルインタフェース部14に出力する。
高速シリアルインタフェース部14は、ビットパターン変換部13から受け取ったビット列をI(Inphase)chまたはQ(Quadrature)chの信号として無線送信部16に出力する。
図2に示す例とは異なるビット変換方法を図3に示す。図3は、実施の形態1にかかる無線送信機1が備えるビットパターン変換部13の他の動作例を示す図である。
ビットパターン変換部13は、図3に示すビット変換処理53を実行してもよい。図3に示す例は、図2を用いて説明した例と同様に、高速シリアルインタフェース部14の送信レート設定を4Gbpsとし、送りたい信号のビットレートを1Gbpsとした場合を示している。
図3に示す他の例の場合、ビットパターン変換部13は、‘1’を送りたい場合は‘1100’に変換し、‘0’を送りたい場合は‘0000’に変換する。この例では、‘1’を変換した後のビットパターン‘1100’の周波数(交番パターンの周波数、この例では±1GHz)に信号情報が存在するため、無線受信機2では搬送波周波数±1GHzの周波数に同期して復調を行うことになる。交番パターンの周波数をどうするか(上記の‘1010’にするか‘1100’にするか)は、無線部15を構成するハードウェア(例えば、集積回路)が対応可能な入力帯域幅や、送信したい信号のビットレート、高速シリアルインタフェース部14が対応可能な送信レートの設定範囲等を考慮して決定する。
図2および図3を用いて説明したような変換をビットパターン変換部13が行うことで、信号の変調成分がDCおよびビットパターン周波数を中心とする位置に発生し、AC結合によりDC成分がカットされた場合においても、無線受信機2ではビットパターン周波数に同期することで情報をロストせずに復調することが可能となる。
無線送信部16は、ビットパターン変換部13から出力され、高速シリアルインタフェース部14を介してAC結合で入力されるビットパターン(Ich信号またはQch信号)を定められた周波数にアップコンバートするなどしてRF(Radio Frequency)信号に変換し、アンテナ等から送信する。信号送信スペクトルが広がり、周囲の無線システムへの干渉が問題となる場合には、RF信号への変換前後に任意の帯域制限フィルタ等を設けてもよい。
以上の無線送信機1の動作をフローチャートで示すと図4のようになる。図4は、実施の形態1にかかる無線送信機1によるデータ送信動作の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、無線送信機1は、まず、送信データを取得する(ステップS11)。具体的には、有線信号受信部11が有線信号を受信し、復調処理を実行することで、有線信号に含まれる送信データを取得する。有線信号受信部11は、取得した送信データをパケット変換部12に出力する。
無線送信機1は、次に、送信データをパケット化する(ステップS12)。具体的には、パケット変換部12が、有線信号受信部11から入力される送信データをパケット化する。パケット変換部12は、パケット化した送信データをビットパターン変換部13に出力する。
無線送信機1は、次に、パケット化後の送信データのビットパターンを変換する(ステップS13)。具体的には、ビットパターン変換部13が、パケット変換部12から入力される、パケット化された後の送信データの各ビットを定められたビットパターンに変換する。ビットパターン変換部13は、ビットパターン変換後の送信データを高速シリアルインタフェース部14経由で無線送信部16に出力する。
無線送信機1は、次に、ビットパターン変換後の送信データを無線信号に変換して送信する(ステップS14)。具体的には、無線送信部16が、ビットパターン変換部13から入力される、ビットパターン変換後の送信データを無線周波数帯の信号に変換し、無線信号としてアンテナから送信する。
図1の説明に戻り、無線受信機2は、有線信号送信部21、パケット変換部22、高速シリアルインタフェース部23、検波部25および無線受信部26を備える。有線信号送信部21、パケット変換部22および高速シリアルインタフェース部23はベースバンド部20を構成し、検波部25および無線受信部26は無線部24を構成する。無線受信機2は、無線信号を受信する一般的な受信装置であり、受信信号に対して一般的な復調処理を行い、無線送信機1から伝送されたデータを復元する。
ベースバンド部20の高速シリアルインタフェース部23と無線部24の検波部25とはAC結合により接続される。
無線受信部26は、無線送信機1から送信され、アンテナ等で受信されたRF信号に対してダウンコンバート等を行い検波部25に出力する。
検波部25は、無線受信部26が出力する信号に対して包絡線検波を行い、無線送信機1のパケット変換部12が出力するビット列と同様のビット列を復元して高速シリアルインタフェース部23に出力する。
高速シリアルインタフェース部23は、検波部25が出力するビット列を受け取りパケット変換部22に受け渡す。
パケット変換部22は、高速シリアルインタフェース部23から入力される、パケット化された状態のビット列から情報系列を抽出して有線信号送信部21に出力する。
有線信号送信部21は、パケット変換部22から情報系列を受け取ると、定められた形式の信号に変換する等して有線信号を生成し、図示を省略した他の機器に送信する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる通信システム100において、無線送信機1は、送信データを構成するビット系列の各ビットを、AC結合された区間を通過する際にDC成分がカットされた場合でも元のビット系列を判定可能なビットパターンに変換するビットパターン変換部13を備える。これにより、ビット処理を行うベースバンド部10を構成する回路と、無線信号の送信処理を行う無線部15を構成する回路とがAC結合された構成であっても、正常なデータ伝送が可能となる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2にかかる無線通信装置が含まれる通信システム100aの構成例を示す図である。図5では、図1に示した実施の形態1にかかる通信システム100と共通の構成要素に同じ符号を付している。このため、通信システム100と同じ符号を付した構成要素については説明を省略する。
実施の形態1では、無線送信機1が送信データをASK変調して無線受信機2へ伝送する通信システム100について説明したが、ASK変調方式は一般的にフェージング等の伝搬路変動に弱いため、伝搬路変動に強いFSK(Frequency Shift Keying)変調方式を用いたい場合もある。そこで、本実施の形態では、送信データをFSK変調して得られるFSK変調信号を伝送する通信システム100aについて説明する。
図5に示すように、通信システム100aは、実施の形態2にかかる無線通信装置である無線送信機1aと、無線送信機1aから送信される無線信号を受信する無線受信機2とを含む。
無線送信機1aは、実施の形態1にかかる無線送信機1のビットパターン変換部13をビットパターン変換部13aに置き換えた構成である。有線信号受信部11、パケット変換部12、ビットパターン変換部13aおよび高速シリアルインタフェース部14はベースバンド部10aを構成する。ベースバンド部10aの高速シリアルインタフェース部14と無線部15の無線送信部16とはAC結合により接続される。
ビットパターン変換部13aは、パケット変換部12から出力されるビット列の各ビットに対し、実施の形態1にかかる無線送信機1のビットパターン変換部13とは異なる変換処理を実行する。
図6は、実施の形態2にかかる無線送信機1aが備えるビットパターン変換部13aの構成例を示す図である。
図6に示すように、ビットパターン変換部13aは、位相計算部32およびシリアルパラレル(S/P)変換部33を備え、入力されるビット列61の各ビットを定められたビットパターンに変換し、Ich信号およびQch信号としてビット列62を出力する。図6では、高速シリアルインタフェース部14の送信レート設定を4Gbpsとし、送りたい信号のビットレートを2Gbpsとした場合の例を示している。
位相計算部32は、入力ビットパターンb(t)={0,1}と、オーバーサンプル率P(高速シリアルインタフェース部14の送信レートの設定値と、実際に送信したい信号のビットレートとの比)とに基づいて、送信信号の位相情報であるπ/2単位の位相値θ(i)={π/4,3π/4,5π/4,7π/4}を算出する。位相計算部32は、決定した4つの位相値θ(i)に2bitを割り当て、θout(i)={11,01,00,10}をS/P変換部33に出力する。すなわち、位相計算部32は、位相値θ(i)=π/4の場合はθout(i)=11をS/P変換部33に出力し、位相値θ(i)=3π/4の場合はθout(i)=01をS/P変換部33に出力し、位相値θ(i)=5π/4の場合はθout(i)=00をS/P変換部33に出力し、位相値θ(i)=7π/4の場合はθout(i)=10をS/P変換部33に出力する。
位相計算部32による位相値θ(i)の決定処理は以下の式(1)で表現できる。
Figure 0007520272000001
S/P変換部33は、位相計算部32から出力される2bitのシリアルデータをパラレルデータに変換し、変換後のデータ(2bitのパラレルデータ)をIch信号およびQch信号として出力する。
図6に示す例の場合、オーバーサンプル率P=2である。また、位相計算部32に入力されるビットパターンb(t)が[1,0,0,1]であり、このときの位相値θ(i)の遷移を図で示すと図7のようになる。なお、図7は、実施の形態2にかかる無線送信機1aの位相計算部32が算出する位相値の遷移例を示す図である。
位相値θ(i)が図7に示すように遷移する場合、位相計算部32の出力θout(i)は[11,01,00,01,11,10,00,10]となる。そして、S/P変換部33からビット列62が出力される。
このように、ビットパターン変換部13aは、送信データを構成するビット系列の各ビットを、ビット値と、高速シリアルインタフェース部14の送信レートと送信データのビットレートとの比であるオーバーサンプル率Pとに基づいて、2bitのビットパターンに変換し、各ビットをIch信号およびQch信号として出力する。これにより、ベースバンド部10aと無線部15とを接続するAC結合によって、ベースバンド部10aの出力信号からDC成分がカットされた場合でも、データを受信する側の無線受信機2では、FSK変調信号を復調する一般的な非同期検波であるディスクリミネータ検波を行うことで受信データを得ることができる。
本実施の形態にかかる無線送信機1aのベースバンド部10aが出力する信号のコンスタレーションは、図8に示すもの、すなわち、DCオフセットを持つコンスタレーションとなる。なお、図8は、実施の形態2にかかる無線送信機1aのベースバンド部10aが出力する信号のコンスタレーションの一例を示す図である。
ベースバンド部10aが出力する信号は、ベースバンド部10aと無線部15とを接続するAC結合によりDC成分がカットされ、無線部15に入力される時点でのコンスタレーションは図9に示すものとなる。なお、図9は、実施の形態2にかかる無線送信機1aの無線部15に入力される信号のコンスタレーションの一例を示す図である。図9に示すように、無線部15に入力される信号はDC成分を有していない。このため、受信側(無線受信機2)では信号点を正しく判定して元のビット列を得ることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる無線送信機1aによれば、ベースバンド部10aと無線部15とがAC結合により接続される場合であってもデータ伝送を正常に行うことができる。また、ビットパターン変換部13aは、入力ビットパターンおよびオーバーサンプル率Pに基づいて4値の位相情報を決定し、これを2値のI信号およびQ信号に変換するため、伝搬路変動が激しい環境においてもデータを正しく伝送することが可能となり、高品質な通信を実現できる。
つづいて、実施の形態1にかかる無線送信機1および実施の形態2にかかる無線送信機1aのハードウェア構成について説明する。無線送信機1のハードウェア構成と無線送信機1aのハードウェア構成とは同様であるため、ここでは無線送信機1のハードウェア構成について説明する。
無線送信機1の無線部15は、例えば、トランシーバーで実現される。
無線送信機1のベースバンド部10は、例えば、受信回路、シリアルインタフェースおよび処理回路により実現される。具体的には、ベースバンド部10の有線信号受信部11が受信回路により実現され、高速シリアルインタフェース部14がシリアルインタフェースにより実現される。ベースバンド部10のパケット変換部12およびビットパターン変換部13が処理回路により実現される。
パケット変換部12およびビットパターン変換部13を実現する処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。処理回路は制御回路とも呼ばれる。
図10は、実施の形態1にかかる無線送信機1のベースバンド部10を構成するパケット変換部12およびビットパターン変換部13を実現する処理回路の例を示す図である。図10では、パケット変換部12およびビットパターン変換部13をプロセッサ91およびメモリ92で実現する場合の処理回路90の例を示している。図10に示す処理回路90は、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、無線送信機1のベースバンド部10を構成するパケット変換部12およびビットパターン変換部13の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能を無線送信機1に実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記憶された記憶媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。
図11は、実施の形態1にかかる無線送信機1のベースバンド部10を構成するパケット変換部12およびビットパターン変換部13を実現する処理回路の他の例を示す図である。図11では、パケット変換部12およびビットパターン変換部13を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路93の例を示している。図11に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。なお、処理回路93は、シリアルインタフェースを備える構成であってもよい。この場合、ベースバンド部10の高速シリアルインタフェース部14を処理回路93で実現してもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 無線送信機、2 無線受信機、10,10a,20 ベースバンド部、11 有線信号受信部、12,22 パケット変換部、13,13a ビットパターン変換部、14,23 高速シリアルインタフェース部、15,24 無線部、16 無線送信部、21 有線信号送信部、25 検波部、26 無線受信部、31 ASKビットパターン変換テーブル、32 位相計算部、33 シリアルパラレル変換部、100,100a 通信システム。

Claims (5)

  1. ASK変調された送信データを生成するベースバンド部を構成する回路と無線信号を送信する無線部を構成する回路とがAC結合により接続された無線通信装置であって、
    前記ベースバンド部は、
    前記送信データを構成する各ビットを、前記AC結合により信号の直流成分がカットされた場合でも包絡線検波により元のビットを復元可能なビットパターンに変換するビットパターン変換部、
    を備え
    前記ビットパターン変換部は、
    0を示すビットについては、0を示すビットが定められた第1の数だけ連続するビットパターンに変換し、
    1を示すビットについては、1を示すビットが第2の数だけ連続するビット列と0を示すビットが前記第2の数だけ連続するビット列とが交互に連なり、かつ合計ビット数が前記第1の数のビットパターンに変換する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記ベースバンド部は、
    前記ビットパターン変換部によりビット変換されたビットを無線送信部に送信するシリアルインタフェース部、を備え、
    前記ビットパターン変換部における変換後のビットパターンの長さに相当する第1の数は、前記ビットパターン変換部への入力信号のビットレートと、前記シリアルインタフェース部から出力される信号のビットレートとによって決まる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. ASK変調された送信データを生成するベースバンド部を構成する回路と無線信号を送信する無線部を構成する回路とがAC結合により接続された無線通信装置が信号を送信する無線通信方法であって、
    前記ベースバンド部が、前記送信データを構成する各ビットを、前記AC結合により信号の直流成分がカットされた場合でも包絡線検波により元のビットを復元可能なビットパターンに変換して前記無線部に出力するビットパターン変換ステップと、
    前記無線部が、前記ビットパターンを無線周波数帯の信号に変換して送信する無線送信ステップと、
    を含み、
    前記ビットパターン変換ステップでは、
    0を示すビットについては、0を示すビットが定められた第1の数だけ連続するビットパターンに変換し、
    1を示すビットについては、1を示すビットが第2の数だけ連続するビット列と0を示すビットが前記第2の数だけ連続するビット列とが交互に連なり、かつ合計ビット数が前記第1の数のビットパターンに変換する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  4. ASK変調された送信データを生成するベースバンド部を構成する回路と無線信号を送信する無線部を構成する回路とがAC結合により接続された無線通信装置を制御する制御回路であって、
    前記ベースバンド部が、前記送信データを構成する各ビットを、前記AC結合により信号の直流成分がカットされた場合でも包絡線検波により元のビットを復元可能なビットパターンに変換して前記無線部に出力するビットパターン変換ステップと、
    前記無線部が、前記ビットパターンを無線周波数帯の信号に変換して送信する無線送信ステップと、
    を前記無線通信装置に実行させ
    前記ビットパターン変換ステップでは、
    0を示すビットについては、0を示すビットが定められた第1の数だけ連続するビットパターンに変換し、
    1を示すビットについては、1を示すビットが第2の数だけ連続するビット列と0を示すビットが前記第2の数だけ連続するビット列とが交互に連なり、かつ合計ビット数が前記第1の数のビットパターンに変換する、
    ことを特徴とする制御回路。
  5. ASK変調された送信データを生成するベースバンド部を構成する回路と無線信号を送信する無線部を構成する回路とがAC結合により接続された無線通信装置を制御するプログラムを記憶する記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記ベースバンド部が、前記送信データを構成する各ビットを、前記AC結合により信号の直流成分がカットされた場合でも包絡線検波により元のビットを復元可能なビットパターンに変換して前記無線部に出力するビットパターン変換ステップと、
    前記無線部が、前記ビットパターンを無線周波数帯の信号に変換して送信する無線送信ステップと、
    を前記無線通信装置に実行させ
    前記ビットパターン変換ステップでは、
    0を示すビットについては、0を示すビットが定められた第1の数だけ連続するビットパターンに変換し、
    1を示すビットについては、1を示すビットが第2の数だけ連続するビット列と0を示すビットが前記第2の数だけ連続するビット列とが交互に連なり、かつ合計ビット数が前記第1の数のビットパターンに変換する、
    ことを特徴とする記憶媒体。
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JP2016535489A (ja) 2013-10-25 2016-11-10 ヴィート エヌブイ バス上にパルス電力とデータを供給するための方法およびシステム

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