JP4411110B2 - キャリア再生回路 - Google Patents

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Description

本発明はキャリア再生回路に係り、特に受信した直交変調波からキャリアを再生するキャリア再生回路に関する。
従来より、変調された受信信号をコスタス回路によりキャリア再生して得られたキャリアに基づき復号することは周知である(例えば、特許文献1参照)。
図4は従来のキャリア再生回路の一例を備えた送受信システムの概略ブロック図を示す。同図において、送信されるべき情報の同相信号Iと直交信号Qとは直交変調器1に供給され、ここで送信側局部発振器2からの発振周波数をキャリアとして直交変調される。直交変調器1で得られた直交変調波は、図示しない送信手段により無線送信され、所望の伝送路を経て受信装置で受信されて直交復調器3に供給される。
直交復調器3は電圧制御発振器(VCO)から構成される受信側局部発振器6からの再生キャリアに基づき、周知の方法で受信直交変調波を直交復調して、復調同相信号Iと復調直交信号Qとを得る。ここで、正確な復調動作を行うためには、送信側局部発振器2から出力される送信側局部発振周波数と、受信側局部発振器6から出力される受信側局部発振周波数(再生キャリア)とが一致する必要があるが、直交変調波が伝送路を伝送されることにより、上記の送信側局部発振周波数と受信側局部発振周波数(再生キャリア)との間で周波数誤差が生じる。
そこで、直交復調器3から出力された復調同相信号I(復調I信号)と復調直交信号Q(復調Q信号)は、ディジタル信号処理の同期検波方式として用いられるコスタス回路4に供給され、ここで周知の方法で復調I信号と復調Q信号から再生キャリアを生成するために必要な位相情報を取り出し、その位相情報を受信側局部発振器6に制御電圧として印加して、再生キャリアが送信側局部発振周波数の周波数及び位相と一致するように制御する。
しかしながら、直交復調器3のフィードバックループ内に設けられたコスタス回路4と受信側局部発振器6とからなる従来のキャリア再生回路においては、受信側局部発振器6を構成するVCOの精度や周波数可変範囲、キャリア再生回路のループゲイン等でキャリアの再生可能な周波数範囲に限界があり、広範囲にわたってキャリア再生できないという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、従来に比べてより広範囲の周波数範囲でキャリア再生が可能なキャリア再生回路を提供することを目的とする。
特開2000−94585号公報
本発明は上記の目的を達成するため、受信した直交変調波を再生キャリアに基づき復調する直交復調器から出力される同相信号及び直交信号を入力として受け、直交復調器へ再生キャリアを供給するキャリア再生回路において、復調された同相信号及び直交信号から、直交変調波の送信側キャリアとの誤差を補正するための位相情報を出力するコスタス回路と、コスタス回路から出力された位相情報の値に基づき、送信側のキャリア周波数に対して再生キャリア周波数が進んでいるのか、遅れているのかの周波数制御方向を判定し、判定した周波数方向に応じて第1の論理値の判定信号又は第2の論理値の判定信号を出力する周波数制御方向判定回路と、周波数制御方向判定回路から出力される第1の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第1の論理値の平均化信号を出力し、第2の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第2の論理値の平均化信号を出力する平均化回路と、第1の論理値の平均化信号により加算計数を行い、かつ、第2の論理値の平均化信号により減算計数を行い、計数値が所定値になったときに第1の計数信号を出力する第1のアップダウンカウンタと、第1の論理値の平均化信号により減算計数を行い、かつ、第2の論理値の平均化信号により加算計数を行い、計数値が所定値になったときに第2の計数信号を出力する第2のアップダウンカウンタとを含む計数回路と、第1の計数信号がアップ端子に供給され、第2の計数信号がダウン端子に供給される第3のアップダウンカウンタと、第3のアップダウンカウンタの計数値と、コスタス回路からの位相情報とを加算して再生キャリアの周波数制御範囲を拡大する位相制御を行うための制御信号を生成する加算器とからなる制御信号生成回路と、制御信号生成回路から出力された制御信号に基づき、再生キャリアとなる発振周波数が可変制御される受信側可変周波数発振器とを有する構成としたものである。
この発明では、コスタス回路の出力側に設けた、周波数制御方向判定回路、平均化回路、計数回路、及び制御信号生成回路よりなる位相制御回路により、コスタス回路から出力された位相情報に基づき、現在の再生キャリアの周波数制御方向に応じてその周波数制御範囲を拡大する位相制御を行うための制御信号を出力するようにしたため、キャリアを再生できる周波数範囲を拡大することができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明は送信側局部発振器から出力されたキャリアに基づき、同相信号と直交信号とを直交変調器で直交変調して得られた直交変調波を送信し、送信された直交変調波を受信し直交復調器で再生キャリアに基づいて復調して同相信号と直交信号の復調出力を得る送受信システムに適用されるキャリア再生回路であって、直交復調器で復調された同相信号及び直交信号から、直交変調波の送信側キャリアとの誤差を補正するための位相情報を出力するコスタス回路と、コスタス回路から出力された位相情報の値に基づき、送信側のキャリア周波数に対して再生キャリア周波数が進んでいるのか、遅れているのかの周波数制御方向を判定し、判定した周波数方向に応じて第1の論理値の判定信号又は第2の論理値の判定信号を出力する周波数制御方向判定回路と、周波数制御方向判定回路から出力される第1の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第1の論理値の平均化信号を出力し、第2の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第2の論理値の平均化信号を出力する平均化回路と、第1の論理値の平均化信号により加算計数を行い、かつ、第2の論理値の平均化信号により減算計数を行い、計数値が所定値になったときに第1の計数信号を出力する第1のアップダウンカウンタと、第1の論理値の平均化信号により減算計数を行い、かつ、第2の論理値の平均化信号により加算計数を行い、計数値が所定値になったときに第2の計数信号を出力する第2のアップダウンカウンタとを含む計数回路と、第1の計数信号がアップ端子に供給され、第2の計数信号がダウン端子に供給される第3のアップダウンカウンタと、第3のアップダウンカウンタの計数値と、コスタス回路からの位相情報とを加算して再生キャリアの周波数制御範囲を拡大する位相制御を行うための制御信号を生成する加算器とからなる制御信号生成回路と、制御信号生成回路から出力された制御信号に基づき、再生キャリアとなる発振周波数が可変制御される受信側可変周波数発振器とを有し、直交変調器、送信側局部発振器及び直交復調器と共に同一のゲートアレーに組み込まれてなることを特徴とする。
この発明では、キャリア再生回路が、直交変調器、送信側局部発振器及び直交復調器と共にディジタル化されて同一のゲートアレーに組み込まれているため、デジタル化によりアナログ的な不安定要素を無くすことができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、コスタス回路から出力される位相情報は、再生キャリアの周波数制御方向を示す極性ビットと位相情報を示すデータビットからなり、周波数制御方向判定回路は、極性ビットの値により周波数制御方向を判定し、判定した周波数制御方向がプラスのときは第1の論理値の判定信号を出力し、判定した周波数制御方向がマイナスのときは第2の論理値の判定信号を出力する回路であることを特徴とする。
更に、上記の目的を達成するため、本発明は、平均化回路が、周波数制御方向判定回路から出力される第1の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第1の論理値の平均化信号を出力する第1のカウンタと、第2の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第2の論理値の平均化信号を出力する第2のカウンタと、第1の論理値の平均化信号又は第2の論理値の平均化信号が出力されたときに第1のカウンタ及び第2のカウンタを同時にクリアする第1の論理回路とからなり、計数回路が、第1及び第2のアップダウンカウンタと、第1の計数信号又は第2の計数信号が出力されたときに第1及び第2のアップダウンカウンタを同時にクリアする第2の論理回路とからなることを特徴とする。
本発明によれば、コスタス回路の出力側に設けた位相制御回路により、コスタス回路から出力された位相情報に基づき、現在の再生キャリアの周波数制御方向に応じて、つまり周波数がどのようにずれているかを判断して、その周波数制御範囲を拡大する位相制御を行うための制御信号を出力して再生キャリアを出力する可変周波数発振器を制御することにより、キャリアを再生できる周波数範囲を拡大できるため、キャリアが大きくずれていてもそのずれに追従して再生することができ、また、今までできなかった周波数ずれまで補正することができる。
また、本発明によれば、誤情報を位相制御回路を構成するカウンタをクリアすることで消しているので、キャリア再生のための安定した位相制御ができる。
更に、本発明によれば、キャリア再生回路を、直交変調器、送信側局部発振器及び直交復調器と共にディジタル化して同一のゲートアレーに組み込むことにより、ディジタル化によりアナログ的な不安定要素を無くすようにしたため、より安定したキャリア再生ができる。
次に、本発明の最良の実施の形態について説明する。図1は本発明になるキャリア再生回路の一実施の形態を備えた送受信システムの概略ブロック図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付してある。図1において、直交変調器1で得られた直交変調波は、図示しない送信手段により例えば電力増幅後、GHz帯に周波数がアップコンバートされた後無線送信され、所望の伝送路10を経て受信装置で受信されてダウンコンバートされた後直交復調器3に供給される。なお、送受信される直交変調波としては、例えば、QPSK、8相PSK、16QAMなどがある。
直交復調器3は可変周波数発振器である電圧制御発振器(VCO)から構成される受信側局部発振器6からの再生キャリアに基づき、周知の方法で受信直交変調波を直交復調して、復調同相信号Iと復調直交信号Qとを得る。ここで、直交復調器3の復調出力端からキャリア入力端の間のフィードバックループに設けられる本実施の形態のキャリア再生回路は、コスタス回路4、位相制御回路及びVCOからなる受信側局部発振器6から構成されている。
すなわち、本実施の形態のキャリア再生回路では、送信側及び受信側の間の局部発信周波数誤差をコスタス回路4によって制御するが、そのコスタス回路4の後段に位相制御回路5を追加することで、制御可能な周波数範囲を広げている点に特徴がある。
位相制御回路5は例えば図2の回路図に示す如き構成とされている。同図に示すように、位相制御回路5は、コスタス回路4から出力されたコスタス電圧を入力として受け、送信側の局部発振周波数に対して受信側の局部発振周波数が進んでいるのか、遅れているのか判断する周波数制御方向判定回路51と、周波数制御方向判定回路51の出力信号を平均化する平均化回路52と、平均化回路52の出力信号を計数する計数回路53と、計数回路53の計数値と前記コスタス電圧とに基づき、VCOからなる受信側局部発振器6の出力局部発振周波数を制御するための制御電圧を生成する制御電圧生成回路54とから構成されている。
周波数制御方向判定回路51は、コスタス電圧のデータビットに相当する複数ビットの値がすべて0とする0発生器511と、AND回路512及び513からなる。AND回路512及び513は、それぞれ0発生器511から0データが共通に供給されるが、AND回路512はコスタス電圧の最上位ビット(MSB)の極性が反転されて入力され、AND回路513は反転されることなくそのまま入力される点で異なる。
平均化回路52は、2つの4ビットカウンタ521及び522と、それらのカウンタ521及び522のキャリーアウト端子RCに入力端子が接続され、出力端子がカウンタ521及び522のクリア端子に接続された2入力OR回路523とからなる。計数回路53は、2つの8ビットのアップダウンカウンタ531及び532と、それらのアップダウンカウンタ531及び532のキャリーアウト端子RCに入力端子が接続され、出力端子がアップダウンカウンタ531及び532のクリア端子に接続された2入力OR回路523とからなる。
制御電圧生成回路54は、14ビットのアップダウンカウンタ541と、加算器542とからなる。アップダウンカウンタ541は、そのアップ端子UPがアップダウンカウンタ531のキャリーアウト端子RCに接続され、そのダウン端子DOWNがアップダウンカウンタ532のキャリーアウト端子RCに接続されている。加算器542はアップダウンカウンタ541の出力信号とコスタス電圧とを加算する。
なお、平均化回路52、計数回路53及び制御電圧生成回路54を構成する各カウンタ521、522、531、532、541のクロック入力端子には、外部の発振器からクロック信号がそれぞれ共通に供給されるが、当該外部の発振器とクロック入力信号線は図示の便宜上、省略してある。
次に、図2の位相制御回路5の動作について詳細に説明する。コスタス回路4から出力された、例えば14ビットのコスタス電圧は、最上位ビット(MSB)が極性ビットで、2ビット目以降14ビット目が電圧値を示すディジタルデータであるディジタル信号であり、コスタス電圧のMSBのみがAND回路512及び513の各一方の入力端子に供給される。ただし、AND回路512はコスタス電圧のMSBの値を極性反転して他方の入力端子に供給される0発生器511からの0データとの論理積演算を行うのに対し、AND回路513はコスタス電圧のMSBの値をそのままの極性で他方の入力端子に供給される0発生器511からの0データとの論理積演算を行う。
従って、現在周波数制御がプラス側に働いているときには、コスタス電圧のMSBが例えば論理0であるので、AND回路512及び513のうちAND回路512の出力信号のみがハイレベル(論理1)となる。これとは逆に、現在周波数制御がマイナス側に働いているときには、コスタス電圧のMSBが例えば論理1であるので、AND回路512及び513のうちAND回路513の出力信号のみがハイレベル(論理1)となる。このようにして、現在の周波数制御方向を判定することができる。
平均化回路52を構成する4ビットカウンタ521は、そのイネーブル端子ENにハイレベルの信号が供給されている期間中、クロック端子に供給されるクロックをカウントし、16回クロックを計数するとキャリーアウト端子RCからハイレベルのキャリーアウト信号を出力する。同様に、平均化回路52を構成する4ビットカウンタ522は、そのイネーブル端子ENにハイレベルの信号が供給されている期間中、クロック端子に供給されるクロックをカウントし、16回クロックを計数するとキャリーアウト端子RCからハイレベルのキャリーアウト信号を出力する。
従って、周波数制御方向がプラス側にクロックの16周期の期間働いているときに、カウンタ521からキャリーアウト信号が出力され、周波数制御方向がマイナス側にクロックの16周期の期間働いているときに、カウンタ522からキャリーアウト信号が出力される。カウンタ521及び522の一方から上記のようにキャリーアウト信号が出力されると、そのキャリーアウト信号は計数回路53に供給される一方、OR回路523を通してカウンタ521及び522の各クリア端子CLRに共通に供給され、カウンタ521及び522を同時にクリアする。
計数回路53を構成する8ビットのアップダウンカウンタ531は、カウンタ521からのキャリーアウト信号がアップ端子UPに供給されると、クロックを加算計数し、カウンタ522からのキャリーアウト信号がダウン端子DOWNに供給されると、クロックを減算計数する。他方、計数回路53を構成するもう一方の8ビットのアップダウンカウンタ532は、カウンタ522からのキャリーアウト信号がアップ端子UPに供給されると、クロックを加算計数し、カウンタ521からのキャリーアウト信号がダウン端子DOWNに供給されると、クロックを減算計数する。
従って、周波数制御がプラス側に働いているとアップダウンカウンタ531の計数値は増加し、アップダウンカウンタ532の計数値は減少する。これとは逆に、周波数制御がマイナス側に働いているとアップダウンカウンタ531の計数値は減少し、アップダウンカウンタ532の計数値は増加する。アップダウンカウンタ531及び532は8ビットのカウンタであるため、計数値が256になると、キャリーアウト信号を出力する。これにより、より多くの情報がここで蓄積される。
なお、アップダウンカウンタ531及び532の一方から上記のようにキャリーアウト信号が出力されると、そのキャリーアウト信号は制御電圧生成回路54に供給される一方、OR回路533を通してアップダウンカウンタ531及び532の各クリア端子CLRに共通に供給され、カウンタ531及び532を同時にクリアする。
制御電圧生成回路54を構成する14ビットのアップダウンカウンタ541は、アップダウンカウンタ531からのキャリーアウト信号がアップ端子UPに供給されると、クロックを加算計数し、アップダウンカウンタ532からのキャリーアウト信号がダウン端子DOWNに供給されると、クロックを減算計数する。アップダウンカウンタ541の計数値は加算器542に供給され、ここでコスタス回路4から出力される元のコスタス電圧に加算され、その加算値が図1のVCOからなる受信側局部発振器6に制御電圧として出力される。
これにより、例えば周波数制御がプラス側で続いていると、アップダウンカウンタ541の計数値が大きくなり、その計数値と元のコスタス電圧との加算値が制御電圧として受信側局部発振器6に供給され、その出力発振周波数をコスタス電圧だけの従来に比べてより一層高く制御するので、発振側局部発振周波数との誤差がより一層小さくなり、直交復調器3で正常に受信復調することができる。
このように、本実施の形態によれば、ディジタル信号処理の同期検波方式として用いられるコスタスループの中で、I信号とQ信号からキャリアを生成するために必要な位相情報を取り出し、その情報をコスタスループの中でロジック的に処理し制御することで、コスタス制御電圧の制御範囲を広げることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。図3は本発明になるキャリア再生回路の他の実施の形態を備えた送受信システムの概略ブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図3に示す他の実施の形態は、送受信装置に適用したもので、送信側の直交変調器1及び送信側局部発振器2と、受信側の直交復調器3、コスタス回路4、位相制御回路5及び受信側局部発振器6とからなる回路部をディジタル回路化し、一つの書換可能なゲートアレー(FPGA:Field Programmable Gate Alley)8内に組み込むようにしたものである。
これにより、直交変調器1の出力側にD/A変換器9を設け、直交変調器1から出力されたディジタル直交変調波をD/A変換器9によりアナログ信号に変換してから、所定の周波数帯にアップコンバートして伝送路10へ無線送信する。他の装置から送信された上記の直交変調波を受信する受信側では、受信した信号をダウンコンバートしてからA/D変換器11によりディジタル信号に変換して直交復調器3に供給する。
従って、この実施の形態では、第1の実施の形態に比しD/A変換器9とA/D変換器11とが追加されるが、ディジタル化によりアナログ的な不安定要素がなくなり、より安定したキャリア再生ができるという効果が得られる。
本発明のキャリア再生回路の一実施の形態を備えた送受信システムの概略ブロック図である。 図1中の位相制御回路の一実施の形態の回路図である。 本発明のキャリア再生回路の他の実施の形態を備えた送受信システムの概略ブロック図である。 従来のキャリア再生回路の一例を備えた送受信システムの概略ブロック図である。
符号の説明
1 直交変調器
2 送信側局部発振器
3 直交復調器
4 コスタス回路
5 位相制御回路
6 受信側局部発振器
8 書換可能なゲートアレー(FPGA)
9 D/A変換器
10 伝送路
11 A/D変換器
51 周波数制御方向判定回路
52 平均化回路
53 計数回路
54 制御電圧生成回路
521、522 4ビットカウンタ
531、532 8ビットアップダウンカウンタ
541 14ビットアップダウンカウンタ
542 加算器






Claims (4)

  1. 受信した直交変調波を再生キャリアに基づき復調する直交復調器から出力される同相信号及び直交信号を入力として受け、前記直交復調器へ前記再生キャリアを供給するキャリア再生回路において、
    復調された前記同相信号及び直交信号から、前記直交変調波の送信側キャリアとの誤差を補正するための位相情報を出力するコスタス回路と、
    前記コスタス回路から出力された位相情報の値に基づき、送信側のキャリア周波数に対して再生キャリア周波数が進んでいるのか、遅れているのかの周波数制御方向を判定し、判定した周波数方向に応じて第1の論理値の判定信号又は第2の論理値の判定信号を出力する周波数制御方向判定回路と、
    前記周波数制御方向判定回路から出力される前記第1の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第1の論理値の平均化信号を出力し、前記第2の論理値の判定信号が前記所定期間連続したときに第2の論理値の平均化信号を出力する平均化回路と、
    前記第1の論理値の平均化信号により加算計数を行い、かつ、前記第2の論理値の平均化信号により減算計数を行い、計数値が所定値になったときに第1の計数信号を出力する第1のアップダウンカウンタと、前記第1の論理値の平均化信号により減算計数を行い、かつ、前記第2の論理値の平均化信号により加算計数を行い、計数値が前記所定値になったときに第2の計数信号を出力する第2のアップダウンカウンタとを含む計数回路と、
    前記第1の計数信号がアップ端子に供給され、前記第2の計数信号がダウン端子に供給される第3のアップダウンカウンタと、該第3のアップダウンカウンタの計数値と、前記コスタス回路からの位相情報とを加算して前記再生キャリアの周波数制御範囲を拡大する位相制御を行うための制御信号を生成する加算器とからなる制御信号生成回路と、
    前記制御信号生成回路から出力された制御信号に基づき、前記再生キャリアとなる発振周波数が可変制御される受信側可変周波数発振器と
    を有することを特徴とするキャリア再生回路。
  2. 送信側局部発振器から出力されたキャリアに基づき、同相信号と直交信号とを直交変調器で直交変調して得られた直交変調波を送信し、送信された前記直交変調波を受信し直交復調器で再生キャリアに基づいて復調して前記同相信号と直交信号の復調出力を得る送受信システムに適用されるキャリア再生回路であって、
    前記直交復調器で復調された前記同相信号及び直交信号から、前記直交変調波の送信側キャリアとの誤差を補正するための位相情報を出力するコスタス回路と、
    前記コスタス回路から出力された位相情報の値に基づき、送信側のキャリア周波数に対して再生キャリア周波数が進んでいるのか、遅れているのかの周波数制御方向を判定し、判定した周波数方向に応じて第1の論理値の判定信号又は第2の論理値の判定信号を出力する周波数制御方向判定回路と、
    前記周波数制御方向判定回路から出力される前記第1の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第1の論理値の平均化信号を出力し、前記第2の論理値の判定信号が前記所定期間連続したときに第2の論理値の平均化信号を出力する平均化回路と、
    前記第1の論理値の平均化信号により加算計数を行い、かつ、前記第2の論理値の平均化信号により減算計数を行い、計数値が所定値になったときに第1の計数信号を出力する第1のアップダウンカウンタと、前記第1の論理値の平均化信号により減算計数を行い、かつ、前記第2の論理値の平均化信号により加算計数を行い、計数値が前記所定値になったときに第2の計数信号を出力する第2のアップダウンカウンタとを含む計数回路と、
    前記第1の計数信号がアップ端子に供給され、前記第2の計数信号がダウン端子に供給される第3のアップダウンカウンタと、該第3のアップダウンカウンタの計数値と、前記コスタス回路からの位相情報とを加算して前記再生キャリアの周波数制御範囲を拡大する位相制御を行うための制御信号を生成する加算器とからなる制御信号生成回路と、
    前記制御信号生成回路から出力された制御信号に基づき、前記再生キャリアとなる発振周波数が可変制御される受信側可変周波数発振器と
    を有し、前記直交変調器、前記送信側局部発振器及び前記直交復調器と共に同一のゲートアレーに組み込まれてなることを特徴とするキャリア再生回路。
  3. 前記コスタス回路から出力される位相情報は、前記再生キャリアの周波数制御方向を示す極性ビットと位相情報を示すデータビットからなり、前記周波数制御方向判定回路は、前記極性ビットの値により前記周波数制御方向を判定し、判定した周波数制御方向がプラスのときは第1の論理値の判定信号を出力し、判定した周波数制御方向がマイナスのときは第2の論理値の判定信号を出力する回路であることを特徴とする請求項1又は2記載のキャリア再生回路。
  4. 前記平均化回路は、前記周波数制御方向判定回路から出力される前記第1の論理値の判定信号が所定期間連続したときに第1の論理値の平均化信号を出力する第1のカウンタと、前記第2の論理値の判定信号が前記所定期間連続したときに第2の論理値の平均化信号を出力する第2のカウンタと、前記第1の論理値の平均化信号又は前記第2の論理値の平均化信号が出力されたときに前記第1のカウンタ及び第2のカウンタを同時にクリアする第1の論理回路とからなり、
    前記計数回路は、前記第1及び第2のアップダウンカウンタと、前記第1の計数信号又は前記第2の計数信号が出力されたときに前記第1及び第2のアップダウンカウンタを同時にクリアする第2の論理回路とからなることを特徴とする請求項1又は2記載のキャリア再生回路。
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