JP7509332B1 - サービス提供システム、サービス提供方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 0007509332000001
データプライバシーを保護しつつ、サービスの利用者個人の要求に沿ったサービスを提供する。
【解決手段】サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容と、サービスを利用するためにサービス提供事業者に提供する個人情報とが対応づけられたサービス情報を記憶する記憶部と、利用者が利用したいサービスの方向性を示す自然言語が通知されたことに応じてサービス情報から方向性に沿ったサービスを抽出し、抽出したサービスと利用者がサービスを利用するためにサービス提供事業者に提供する個人情報を対応づけた情報を、利用者に勧めるサービスの候補を示すサービスカタログとして生成するサービスカタログ生成部と、サービスカタログから選択されたサービスの内容を取得し、取得したサービスを提供するサービス提供事業者に対し、サービスを利用するための個人情報をサービス提供事業者が取得できるようにするサービス利用制御部と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、サービス提供システム、サービス提供方法、及びプログラムに関する。
サービス提供者によって各種のサービスが提供されている。例えば、特許文献1には、個人情報の開示についての同意手続を省くことができるように個人情報の包括的な開示を提案する技術が開示されている。
特開2022-191846号公報
ところで、海外では、個人情報に対する意識(データプライバシーに対する意識)が高まっている。サービス提供者としての企業は、データプライバシーに配慮した上でサービスを提供することが必須になってきている。日本でも、データプライバシーに対する関心は徐々に高まっており、サービスを利用する利用者の個人情報を適切に管理してサービスを提供するための取り組みが必要になってくると考えられる。例えば、企業においてグローバルなビジネスを展開することを視野に入れると、利用者を主体として個人情報を管理する方法の確立が求められている。
また、サービスの提供を宣伝する主な広告媒体が、新聞、雑誌、およびテレビ等のマスメディアに限られた時代には、マスマーケティング等と称されるような不特定多数の人々を対象に同一のメッセージやアプローチでサービスの提供の働きかけを行う宣伝手法が広く用いられていた。しかし、インターネット社会の発展によって、「One to Oneマーケティング」等と称されるような個々の消費者に狙いを定めたマーケティングが注目されるようになってきている。このため、サービスを提供する事業者は、不特定多数の大衆に対してアプローチを行うだけではなく、個々の利用者が望むサービスを提案できたほうがよい。
このようなデータプライバシーの観点、および、個々の利用者に寄り添ったサービスを提供するという観点において特許文献1には改善の余地があった。例えば、特許文献1では、事業者が提供するサービスの一覧から、提案対象となっているユーザと類似するユーザが利用しているサービスをその推薦理由とともに提案する。しかし、類似するユーザが利用するサービスが提案対象のユーザが利用したいサービスであるとは限らないため、必ずしも個々のユーザの要求に沿ったサービスを提案するものとはなっていない。また、特許文献1では、業種ごとに目的に応じて包括的に個人情報の利用を許可し、例えば、小売業がサービスの向上を目的にユーザのアレルギーや食材の好みを利用するのであれば包括的にその利用を許可する。しかし、利用者はより良いサービスを受けられる業者に対してより多くの個人情報を開示してもよいと考えるのが通常であるから、同じ業界の複数の事業者の全てに対してその事業者が提供するサービスの良し悪しに関わらず包括的に個人情報の利用が許可されてしまう仕組みでは利用者を主体とした個人情報の管理ができているとは言い難い。
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、データプライバシーを保護しつつ、サービスの利用者個人の要求に沿ったサービスを提供することができるサービス提供システム、サービス提供方法、及びプログラムを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様は、サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容と、サービスを利用するためにサービス提供事業者に提供する個人情報とが対応づけられたサービス情報を記憶する記憶部と、利用者が利用したいサービスの方向性を示す自然言語が通知されたことに応じて記憶部からサービス情報を読出し、読出したサービス情報から方向性に沿ったサービスを抽出し、抽出したサービスと利用者がサービスを利用するためにサービス提供事業者に提供する個人情報を対応づけた情報を、利用者に勧めるサービスの候補を示すサービスカタログとして生成するサービスカタログ生成部と、サービスカタログ生成部によって生成されたサービスカタログを利用者端末に通知することによって利用者端末から得られるサービスカタログから選択されたサービスの内容を取得し、取得したサービスを提供するサービス提供事業者に対し、サービスを利用するための個人情報をサービス提供事業者が取得できるようにするとともに利用者に対するサービスの提供を開始するように依頼するサービス利用制御部と、を備えるサービス提供システムである。
本発明の一態様は、サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容と、サービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報とが対応づけられたサービス情報を記憶する記憶部を備えるサービス提供システムによって行われるサービス提供方法であって、サービスカタログ生成部が、利用者が利用したいサービスの方向性を示す自然言語が通知されたことに応じて前記記憶部から前記サービス情報を読出し、読出した前記サービス情報から前記方向性に沿ったサービスを抽出し、抽出したサービスと利用者がサービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報を対応づけた情報を、利用者に勧めるサービスの候補を示すサービスカタログとして生成し、サービス利用制御部が、前記サービスカタログ生成部によって生成されたサービスカタログを利用者端末に通知することによって前記利用者端末から得られる前記サービスカタログから選択されたサービスの内容を取得し、取得したサービスを提供する前記サービス提供事業者に対し、サービスを利用するための個人情報を前記サービス提供事業者が取得できるようにするとともに利用者に対するサービスの提供を開始するように依頼する、サービス提供方法である。
本発明の一態様は、サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容と、サービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報とが対応づけられたサービス情報を記憶する記憶部を備えるサービス提供システムに用いられるコンピュータであるサービス管理サーバに、利用者が利用したいサービスの方向性を示す自然言語が通知されたことに応じて前記記憶部から前記サービス情報を読出し、読出した前記サービス情報から前記方向性に沿ったサービスを抽出し、抽出したサービスと利用者がサービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報を対応づけた情報を、利用者に勧めるサービスの候補を示すサービスカタログとして生成させ、前記生成されたサービスカタログを利用者端末に通知することによって前記利用者端末から得られる前記サービスカタログから選択されたサービスの内容を取得し、取得したサービスを提供する前記サービス提供事業者に対し、サービスを利用するための個人情報を前記サービス提供事業者が取得できるようにするとともに利用者に対するサービスの提供を開始するように依頼させるプログラムである。
本発明によれば、データプライバシーを保護しつつ、サービスの利用者個人の要求に沿ったサービスを提供することができる。
本実施形態に係るサービス提供システムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るサービス提供システムが行う処理を説明するための図である。 本実施形態に係るサービス提供システムが行う処理を説明するための図である。 本実施形態に係るサービス提供システムが行う処理を説明するための図である。 本実施形態に係るサービス管理サーバの構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るサービス提供システムが行うサービス登録処理の流れを示すシーケンス図である。 本実施形態に係るサービス提供システムが行うサービス利用の開始処理の流れを示すシーケンス図である。 本実施形態に係るサービス管理サーバが行うサービス利用の停止処理の流れを示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
<1.サービス提供システムについて>
図1を参照して、本実施形態に係るサービス提供システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係るサービス提供システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、サービス提供システム1は、サービス管理サーバ10と、サービス提供事業者サーバ20と、DBサーバ30と、利用者端末40とを備える。
サービス管理サーバ10は、利用者によるサービスの利用を管理するサーバである。サービス管理サーバ10は、1つ又は複数のサーバ、例えば、クラウドサーバ等で構成される。サービス管理サーバ10は、ネットワークNWを介して、サービス提供事業者サーバ20と、DBサーバ30と、利用者端末40と通信可能に接続されている。
サービス提供事業者サーバ20は、サービスを提供する事業者、例えば企業が管理するサーバである。サービス提供事業者サーバ20は、サービス管理サーバ10に事業者が提供するサービスの内容を登録する。サービス提供事業者サーバ20は、サービス管理サーバ10から、事業者が提供するサービスの利用を開始したい利用者の情報を通知され、この通知に応じて、利用者にサービスを提供する。
DBサーバ30は、サービスを利用するための情報として、サービス情報301と、利用者情報302とを記憶するデータベースである。サービス情報301は、事業者が提供するサービスの内容に関する情報である。利用者情報302は、サービス提供システム1を利用してサービスを利用したい利用者に関する情報である。
利用者端末40は、サービスを利用する利用者が利用する端末である。利用者端末40は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)などである。利用者端末40は、ネットワークNWを介して、サービス管理サーバ10と通信可能に接続されている。
本実施形態に係るサービス提供システム1は、サービス提供事業者から提供されるサービスを利用者が利用するためのシステムである。サービス提供システム1では、サービス提供事業者および利用者に専用のアプリケーション(以下、「専用アプリ」とも称する)が配布され、専用アプリを介したやり取りが行われることによって、利用者はサービス提供事業者から提供されるサービスを利用することができる。
具体的に、サービス提供事業者は、サービス提供システム1から配布された事業者向けの専用アプリをサービス提供事業者サーバ20にインストールする。事業者向けの専用アプリは、例えば、サービス管理サーバ10とサービス提供事業者サーバ20との通信を実現するAPI(Application Programming Interface)である。サービス提供事業者サーバ20は、事業者向けの専用アプリを介して、サービス管理サーバ10にサービス登録を行う。サービス登録において、サービス提供事業者サーバ20は、サービス提供事業者が提供するサービスの内容を、サービス管理サーバ10に通知する。サービス管理サーバ10は、サービス登録に応じて、サービス提供事業者サーバ20から通知されたサービスの内容に基づいてサービス情報301を生成し、生成したサービス情報301をDBサーバ30に記憶させる。
一方、利用者は、サービス提供システム1から配布された利用者向けの専用アプリを利用者端末40にインストールする。利用者端末40は、利用者向けの専用アプリを介して、サービス管理サーバ10にユーザ登録を行う。ユーザ登録において、利用者端末40は、専用アプリを介して利用者端末40に表示される、ユーザ登録のための入力フォームにしたがって、利用者の個人情報、例えば、利用者の氏名、性別、生年月日、年齢、住所、電話番号、メールアドレスなどを入力して送信操作を行うことで、利用者端末40は、これらの個人情報をサービス管理サーバ10に通知する。サービス管理サーバ10は、ユーザ登録に応じて、利用者IDを発行し、発行した利用者IDに利用者端末40から通知された個人情報を対応付け、利用者IDと対応づけられた利用者の個人情報を、利用者情報302としてDBサーバ30に記憶させる。
なお、上記では、ユーザ登録において、利用者の個人情報、例えば、利用者の氏名等を入力する場合を例示して説明したがこれに限定されない。ユーザ登録において利用者の個人情報が入力されることなく、利用者IDが発行されるような構成であってもよい。この場合、利用者がサービス利用を開始する際に、そのサービスを利用するために開示する必要がある個人情報を入力して送信操作を行うことで、利用者端末40は、これらの個人情報をサービス管理サーバ10に通知する。サービス管理サーバ10は、利用者端末40から通知された個人情報を利用者IDと対応づけ、利用者情報302としてDBサーバ30に記憶させる。
なお、上記では、専用アプリが端末(サービス提供事業者サーバ20または利用者端末40)にインストールされることによって機能する場合を例示したが、これに限定されない。専用アプリの機能は、Webシステム(即ちWebアプリ)によって提供されてもよい。専用アプリがWebシステムによって提供される場合、その機能はWebブラウザを介して提供される。
ここで、本実施形態のサービス提供システム1では、サービス提供事業者に開示する利用者の個人情報に応じて、サービスの内容が異なるサービスを扱う。
例えば、お弁当を配送する弁当配送サービスであれば、個人情報を開示しない場合、利用者はサービス内容SA1のサービスを利用することができる。サービス内容SA1のサービスは、例えば、お弁当の画像とその栄養価を閲覧することができるサービスである。個人情報として、利用者の自宅住所と氏名を開示すれば、利用者はサービス内容SA2のサービスを利用することができる。サービス内容SA2のサービスは、例えば、注文したお弁当を自宅まで配送してもらうことができるサービスである。個人情報として、利用者の自宅以外の配送先(例えば、勤務先など)の住所と氏名を開示すれば、利用者はサービス内容SA3のサービスを利用することができる。サービス内容SA3のサービスは、例えば、注文したお弁当を自宅以外の配送先まで配送してもらうことができるサービスである。例えば、配送先として、利用者の子供が通学する学校を指定することができ、この場合、利用者の子供が通学する学校にお弁当を配送してもらうサービスを利用することができる。
本実施形態のサービス提供システム1では、開示しなければならない個人情報に応じたサービスの内容を、サービス提供事業者に登録させることによって、利用者に対し、開示する個人情報に応じたサービス利用の提案を行うことができるようにする。
具体的に、サービス提供システム1では、サービス管理サーバ10は、サービスの内容と、そのサービスを利用するためにサービス提供事業者に開示する必要がある個人情報とを対応づけたサービスカタログを利用者端末40に送信する。利用者端末40は、サービス管理サーバ10から通知されたサービスカタログを利用者端末40の表示部に表示させる。これにより、利用者は、利用者端末40に表示されたサービスカタログを見れば、サービスの内容とそのサービスを利用するために開示する必要がある個人情報とを容易に把握することができるようになる。したがって、利用者は、開示する必要がある個人情報がどのような情報であるかを把握した上で、サービス利用を開始するか否かを検討することができ、利用者を主体として個人情報を管理することが可能となる。
本実施形態のサービス提供システム1では、利用者がサービス利用を開始する際に、利用者が開示することを了承した個人情報のみが、サービス提供事業者に開示される。これにより、サービス利用に関係しない個人情報が開示されてしまうことを抑制し、データプライバシーを保護することが可能となる。ここで、個人情報をサービス提供事業者に開示する態様としては、例えば、サービス提供事業者サーバ20に、DBサーバ30において該当する個人情報にアクセスする権限を付与する態様がある。或いは、個人情報をサービス提供事業者に開示する別の態様として、目的外使用、つまりサービスを提供する目的以外の目的で個人情報を使用することを契約などで禁止した上で、サービス提供事業者サーバ20に個人情報を送信する態様がある。
さらに、本実施形態のサービス提供システム1では、利用者の個人情報がサービス提供事業者に開示された後についても、開示された個人情報がサービス提供事業者によって適切に管理されるように制御する。具体的には、利用者がサービス利用を停止する際に、個人情報(サービス利用の開始時にサービス提供事業者に開示した個人情報)をサービス提供事業者が閲覧することができないようにする。例えば、サービス利用の開始時において、DBサーバ30において該当する個人情報にアクセスする権限を付与した場合、サービス管理サーバ10は、その権限を変更してサービス提供事業者がDBサーバ30の個人情報にアクセスすることができないようにする。或いは、サービス利用の開始時において、目的外使用を禁止した上でサービス提供事業者サーバ20に個人情報を送信した場合、サービス管理サーバ10は、サービス利用の開始時に受領した個人情報をサービス提供事業者サーバ20から完全に消去した旨を示す報告書を提出させる。このようにして、サービス利用を停止した後において、個人情報が何らかの理由でサービス提供事業者から流出してしまう可能性を排除し、データプライバシーを保護することが可能となる。
図2~図4は、本実施形態に係るサービス提供システムが行う処理を説明するための図である。
図2には、利用者端末40に入力フォームが表示された例が示されている。図2に示すように、本実施形態のサービス提供システム1では、利用者用の専用アプリを介して、利用者端末40に入力フォームが表示される。この入力フォームには、利用者自身がやりたいこと挑戦したいこと或いは悩んでいること等を、サービスの方向性として、利用者の視点で自由に入力することができる。この図において、「海外留学をしたいと思っていますが、おすすめはありますか」との自然言語(テキスト文)が入力フォームに入力された例が示されている。サービス管理サーバ10は、入力フォームに入力されたテキスト文に基づいて登録済みのサービスから、利用者にお勧めするサービスを検索する。
図3には、入力フォームに入力されたテキスト文に基づく検索結果としてのサービスカタログが、利用者端末40に表示された例が示されている。この図において、「海外留学をしたいと思っていますが、おすすめはありますか」とのテキスト文に対し、海外留学サービス、留学サービス、渡航手続き支援サービス、海外旅行サービスのそれぞれが、テキスト文に類似するサービスとして抽出された例が示されている。
図4には、抽象的な文章が入力フォームに入力された例が示されている。この図において、抽象的な文章として、「4月から長女が給食のない学校に進学します。毎日お弁当を作れるか不安です。」とのテキスト文が入力フォームに入力された例が示されている。
このような「お弁当作りが不安」といった漠然とした利用者の心証が示されているのみでは、サービスの内容を直接的に示していない。このため、弁当に関するサービスであること予想できるものの、利用者がどのようなサービスを望んでいるか不明である。具体的には、弁当作りを指導してくれる料理教室に通えば利用者の不安が解消されるのか、朝早く起きて弁当を作るためにモーニングコールをしてもらえば利用者の不安が解消されるのか、弁当作りに参考になるレシピを閲覧できれば利用者の不安が解消されるのか、或いは、弁当作りを外部に委託できれば利用者の不安が解消されるのか、明確には判らない。
しかしながら、利用者は不安を抱いることは確かであるから、利用者の不安に寄り添い、利用者の不安を解消できるようなサービスの利用を提案することができたほうがよい。入力フォームに入力されたテキスト文が、サービスの内容を直接的に示していないものの、利用者がやりたいこと挑戦したいこと或いは悩んでいること等にサービスの方向性を見出す手がかりが示されていれば、利用者が望むサービスを提案することができる可能性がある。
そこで、実施形態のサービス管理サーバ10では、サービスの内容を直接的に示していない抽象的な文章が入力フォームに入力された場合であっても、入力フォームに入力されたテキスト文に基づいて登録済みのサービスから、利用者にお勧めするサービスを検索できるようにした。これにより、個々の利用者からの要求に基づいて、個々の利用者が望むサービスを提案することが可能となる。
図4の例では、入力フォームに入力されたテキスト文に基づく検索結果として、弁当閲覧サービス、弁当食材配送サービス、弁当自宅配送サービス、弁当学校配送サービスのそれぞれが、テキスト文に類似するサービスとして抽出された例が示されている。
利用者は、入力フォームに入力したテキスト文に基づいてお勧めのサービスを検索してもらえたことに対して、自身の不安に寄り添ってもらえたと感じ前向きな気分になることができる。また、サービスカタログに示された様々なサービスがあることを知って、自分がどのサービスを利用すれば不安が解消できるか検討することができるようになる。
これにより、本実施形態のサービス提供システム1では、個々の利用者からの要求に基づいて、個々の利用者が望むサービスを提案することが可能となる。
以下では、サービス管理サーバ10について説明し、特に、サービスの内容を直接的に示していない文章が入力フォームに入力された場合において、入力フォームに入力されたテキスト文に基づいて利用者にお勧めするサービスを検索可能な仕組みについて説明する。
<2.サービス管理サーバ10について>
ここで、図5を参照して、本実施形態に係るサービス管理サーバ10について説明する。図5は、本実施形態に係るサービス管理サーバ10の構成例を示すブロック図である。サービス管理サーバ10は、例えば、通信部101、記憶部102、サービス登録受付部103、サービス内容解析部104、利用者登録受付部105、利用要求受付部106、サービスカタログ生成部107、サービス利用制御部108を備える。
通信部101は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部101は、ネットワークNWを介して、サービス提供事業者サーバ20と、DBサーバ30と、利用者端末40とのそれぞれと通信を行い、各種情報を送受信する。
記憶部102は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部102は、サービス管理サーバ10がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
記憶部102には、サービス管理サーバ10が備える機能部(サービス登録受付部103、サービス内容解析部104、利用者登録受付部105、利用要求受付部106、サービスカタログ生成部107、サービス利用制御部108を含む)の動作を実現させるためのプログラムが記憶される。これらの機能部は、例えば、サービス管理サーバ10がハードウェアとして備えるCPUに、記憶部102に記憶されたプログラムを実行させることによって実現される。
サービス登録受付部103は、サービス提供事業者からのサービス登録を受け付ける。サービス登録受付部103は、サービス提供事業者サーバ20から通知されたサービスの内容を示す情報を、通信部101を介して取得する。サービス登録受付部103は、取得したサービスの内容と、そのサービスを提供する提供事業者と対応づけた情報を、DBサーバ30に、サービス情報301として記憶させる。
図6は、本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。図6には、サービス提供事業者サーバ20から通知されたサービスの内容を示す情報の例が示されている。この図において、サービスの内容を示す情報には、サービスレベル項目、必須、内容のそれぞれに応じた情報が示される。サービスレベル項目には、サービスレベル(サービスの品質)、およびサービスの内容に関する情報が示され、サービスの稼働率、レスポンスに係る時間、障害発生の通知、サービス概要、サービス内容SA1~SA3のそれぞれが示されている。
サービスの稼働率、レスポンスに係る時間、障害発生の通知のそれぞれは、オンラインサービスを提供する際のパフォーマンスを示す情報であり、それぞれ、オンラインサービスの稼働率が99.5%であり、レスポンスに要する時間が1秒程度であり、障害発生を1時間以内に通知することが示されている。このような、サービスレベルに係る情報は、所謂、SLA(サービスレベル合意)、或いは、SLO(サービスレベル目標)に記載される設定値であってよい。
サービス概要、サービス内容SA1~SA3のそれぞれは、サービスの概要と、サービス内容ごとに、各サービスを利用するために開示しなければならない個人情報と、サービスの内容とが示されている。この図において、サービスの概要として、「弁当予約配送サービスです。…」とのテキスト文が示されている。また、サービス内容SA1として、開示しなければならない個人情報としてのアカウント情報、例えば、ユーザ登録時に発行される利用者IDを開示すれば、弁当の一覧、および各弁当の栄養価情報を閲覧することができることが示されている。サービス内容SA2として、利用者の氏名と住所を開示すれば、予約した弁当を自宅まで配送してもらうことができることが示されている。サービス内容SA3として、利用者の子供の氏名と、その子供が通学している学校の名称と住所を開示すれば、予約した弁当を子供が通う学校まで配送してもらうことができることが示されている。
サービス登録受付部103は、取得した情報サービスの内容を示す情報をサービス内容解析部104に出力する。サービス内容解析部104は、サービス登録受付部103から、サービスの内容を示す情報を取得し、取得した情報を言語解析することによって、サービス内容を解析し、その解析結果をDBサーバ30に、サービス情報301として記憶させる。
このように、本実施形態では、サービス提供事業者から通知されたサービス内容を解析することにより、サービスの内容を直接的に示していない文章が入力フォームに入力された場合であっても、入力フォームに入力されたテキスト文に基づいて利用者にお勧めするサービスを検索可能にする。
具体的に、サービス内容解析部104は、サービスの内容を示す文書をターゲット文書とし、ターゲット文書を形態素解析することによって、サービスの内容を示す文言を抽出し、抽出した文言の間の結びつきの強さ(共起関係)を算出する。サービス内容解析部104は、共起関係を算出した結果として、ターゲット文書から抽出した文言の共起関係を示すグラフ構造を生成してもよいし、共起関係を示すデータ構造を生成してもよい。
図7は、本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。図7には、ターゲット文書の例が示されている。この図の例に示すように、サービス内容解析部104は、図6に示すようなサービスの内容を示す文書から、例えば、サービス概要、サービス内容SA1~SA3などのサービスの内容を示す文書をターゲット文書とする。
図8は、本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。図8には、ターゲット文書を形態素解析した例が示されている。この図の例に示すように、サービス内容解析部104は、図7に示すターゲット文書を形態素解析することによって、ターゲット文書に含まれる文言を形態素ごとに分割する。
ターゲット文書から抽出した形態素のうち、弁当、予約、配送などの名詞を抽出し、抽出した名詞と共起関係にある、つまり結びつきの強い単語を抽出する。共起関係にある単語を抽出する方法は任意の方法を採用することができ、例えば、インターネット等にある専門書、一般書、雑誌、辞書などの書籍を利用することができる。
サービス内容解析部104は、ターゲット文書から抽出した、弁当、予約、配送などの名詞同士の共起関係、および弁当、予約、配送などの名詞のそれぞれと共起関係にある文言を、書籍などを利用して抽出し、共起関係を示すグラフ構造を生成する。
図9は、本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。図9には、サービス内容解析部104が生成したグラフ構造の例が示されている。この図において、ターゲット文書のサービス概要にある文言「弁当」と共起関係にある文言として、同じサービス概要にある文言「予約」、および「配送」が抽出されている。また、ターゲット文書にある文言「弁当」と共起関係にある文言として、書籍などから、「デザート」、および「惣菜」の文言が抽出されている。また、サービス概要にある文言「配送」と共起関係にある文言として、サービス内容SA2、SA3にある文言「場所」、および「学校」が抽出されている。
図10は、本実施形態に係るサービス情報の一例を示す図である。図10には、図9に示すグラブ構造がデータ構造にて示されている。
図9または図10に示す共起関係は、サービスに対応づけてDBサーバ30のサービス情報301として記憶される。このような、サービス内容から生成した共起関係を用いて、入力フォームに入力されたテキスト文に対して類似する検索が行われる。
図5の説明に戻り、利用者登録受付部105は、利用者からのユーザ登録を受け付ける。利用者登録受付部105は、利用者端末40から通知されたユーザ登録の内容を示す情報を、通信部101を介して取得する。利用者登録受付部105は、取得したユーザ登録の内容を、DBサーバ30に、利用者情報302として記憶させる。また、利用者登録受付部105は、ユーザ登録に対応する利用者IDを発行し、発行した利用者IDを、ユーザ登録に対する応答として利用者端末40に通知する。
利用要求受付部106は、利用者からのサービスの利用要求を受け付ける。このサービスの利用要求は、入力フォームにテキスト文が入力され、送信操作が行われることによって実行される。つまり、入力フォームに入力されたテキスト文に対する送信操作が行われると、利用者端末40からサービス管理サーバ10にテキスト文が送信される。利用要求受付部106は、利用者端末40から送信されたテキスト文を、通信部101を介して取得することによって利用要求を受け付ける。利用要求受付部106は、取得した利用要求に対応するテキスト文をサービスカタログ生成部107に出力する。
サービスカタログ生成部107は、サービスカタログを生成する。サービスカタログ生成部107は、利用要求受付部106から出力されたテキスト文を取得し、取得したテキスト文から文言を抽出する。テキスト文から文言を抽出する方法として任意の方法を採用することができ、例えば、形態素解析を採用することができる。サービスカタログ生成部107は、DBサーバ30からサービス情報301を読出し、読出したサービス情報301から、テキスト文から抽出した文言を共起関係に含むサービスを検索する。サービスカタログ生成部107は、検索結果として抽出されたサービスを、テキスト文に類似するサービスとする。サービスカタログ生成部107は、検索結果として抽出されたサービスを、類似度順に並べ替える。ここでの類似度は任意に設定されてよいが、例えば、テキスト文から抽出した文言を共起関係に含む割合が多い程、類似度が大きい(つまり、類似する)と判定される。サービスカタログ生成部107は、並べ替えたサービスと、そのサービスを利用するために開示する必要がある個人情報と対応づけることによってサービスカタログを生成する。
ここで、サービスカタログ生成部107は、サービスを利用するために開示する必要がある個人情報として、ユーザ登録時、或いは、他のサービスを利用時などにおいて既に開示された個人情報を除いた個人情報、つまり、図3および図4に「不足分のみ」と示された個人情報のみを示すようにしてもよい。また、サービスを利用するために開示する必要がある個人情報のうち、ユーザ登録時、或いは、他のサービスを利用時などにおいて既に開示され利用者情報302に保存されている個人情報と、利用者情報302に保存されていない情報とを区別して示すようにしてもよい。
サービス利用制御部108は、利用者によるサービス利用、つまり、サービス利用の開始と停止とを制御する。
例えば、サービス利用制御部108は、利用者がサービス利用を開始する場合、サービスを利用するために必要な個人情報をサービス提供事業者サーバ20に通知し、サービスの提供を開始するようにサービス提供事業者に要求する。一方、サービス利用制御部108は、利用者がサービス利用を停止する場合、サービス提供事業者サーバ20にサービスの提供を停止するよう要求を通知するともに、利用者が開示した個人情報をサービス提供事業者サーバ20において利用できないように削除するように要求する。サービスカタログ生成部107は、サービス提供事業者サーバ20に対し、個人情報の削除が完了したことを示す削除完了報告を通知するように要求してもよい。
或いは、サービス利用制御部108は、利用者がサービス利用を開始する場合、サービス提供事業者サーバ20に、DBサーバ30において該当する個人情報(サービスを利用するために必要な個人情報)にアクセスする権限を付与し、サービスの提供を開始するようにサービス提供事業者に要求する。一方、サービス利用制御部108は、利用者がサービス利用を停止する場合、アクセス権限を変更してサービス提供事業者がDBサーバ30の個人情報にアクセスすることができないようにし、サービス提供事業者サーバ20にサービスの提供を停止するよう要求を通知する。サービスカタログ生成部107は、サービス提供事業者サーバ20に対し、DBサーバ30の個人情報にアクセスすることができないことを確認した確認結果報告を通知するように要求してもよい。また、サービス利用制御部108は、利用者にサービスを提供した期間において、サービス提供事業者サーバ20において個人情報が一時的に記憶された場合にはその個人情報の削除を要求し、削除が完了したことを示す削除完了報告を通知するように要求してもよい。
<3.処理の流れ>
ここで、図11~図13を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。図11~図13は、本実施形態に係るサービス提供システムが行う処理の流れを示すシーケンス図である。
図11には、サービス登録の処理の流れが示されている。サービス提供事業者サーバ20は、サービス管理サーバ10に、サービス登録を要求することを示すサービス登録要求を通知する(ステップS10)。サービス管理サーバ10は、サービス提供事業者サーバ20からサービス登録要求を受信したことに応じて、APIをサービス提供事業者サーバ20に通知し、サービス提供事業者にAPIを提供する(ステップS11)。
APIは、サービス提供システム1におけるサービス管理サーバ10およびDBサーバ30に接続するためのプログラム一式であり、事業者側の専用アプリの一例である。利用者端末40にAPIをインストールすることによって、APIを介して、サービス提供事業者サーバ20とサービス管理サーバ10との間でサービス登録を行うことができるようになる。また、APIを介して、サービス提供事業者サーバ20が、DBサーバ30に保存された情報のうちアクセス権限が付与された個人情報などを参照することができるようになる。
サービス提供事業者サーバ20は、サービスの利用規約をサービス管理サーバ10に送信する(ステップS12)。サービス管理サーバ10は、サービス提供事業者サーバ20からサービス利用規約を受信し、受信した利用規約をDBサーバ30のサービス情報301に記憶させる(ステップS13)。
サービス提供事業者サーバ20は、サービス登録を行う準備をする(ステップS14)。例えば、サービス提供事業者サーバ20は、サービスレベル項目に応じたサービスの品質やサービスの内容を記した表形式のドキュメントを用意することによってサービス登録を行う準備をする。サービス提供事業者サーバ20は、サービスの内容、例えば、ステップS14で準備したサービスの内容を記した表形式のドキュメントを、サービス管理サーバ10に送信する(ステップS15)。
サービス管理サーバ10は、サービス提供事業者サーバ20からサービス内容を受信し、受信したサービス内容をDBサーバ30のサービス情報301に記憶させる(ステップS16)。サービス管理サーバ10は、サービス提供事業者サーバ20から受信したサービス内容から、サービス内容を示す文書を抽出し、抽出した文書をターゲット文書として形態素解析を実行し、ターゲット文書から抽出した形態素、とくに名詞について共起関係にある文言を、ターゲット文書或いは書籍などから抽出することによって共起関係を算出する(ステップS17)。サービス管理サーバ10は、算出した共起関係を示すグラブ構造を生成し、生成したグラフ構造をDBサーバ30のサービス情報301に記憶させる(ステップS18)。サービス管理サーバ10は、算出した共起関係を示すデータ構造を生成し、生成したデータ構造をDBサーバ30のサービス情報301に記憶させる(ステップS19)。
図12には、ユーザ登録からサービス利用を開始するまでの処理の流れが示されている。利用者端末40は、サービス管理サーバ10に対し、ユーザ登録を行う(ステップS20)。例えば、利用者は、利用者端末40に対してアプリ起動操作を行い、専用アプリを起動させてユーザ登録画面を表示させる。利用者は、ユーザ登録画面にしたがって、ユーザ登録に必要な情報、例えば、利用者の氏名、性別、生年月日、年齢、住所、電話番号、メールアドレスなどの全部または一部を入力して送信操作を行う。送信操作が行われたことに応じて、利用者端末40は、ユーザ登録に必要な情報をサービス管理サーバ10に送信する。これによって、ユーザ登録が行われる。
サービス管理サーバ10は、利用者端末40からのユーザ登録により通知された利用者の氏名等を受信し、受信した利用者の氏名等の情報をDBサーバ30の利用者情報302に記憶させる(ステップS21)。
利用者端末40は、サービス管理サーバ10に対し、サービス利用要求を行う(ステップS22)。利用者は、利用者端末40に対してアプリ起動操作を行い、専用アプリを起動させ、利用者IDを用いて専用アプリにログインを行い、入力フォームを表示させる。利用者は、入力フォームにしたがって、利用者自身がやりたいこと挑戦したいこと或いは悩んでいること等を、サービスの方向性として、利用者の視点で自由に入力して送信操作を行う。送信操作が行われたことに応じて、利用者端末40は、入力フォームに入力されたテキスト文をサービス管理サーバ10に送信する。これによって、サービス利用要求が行われる。
サービス管理サーバ10は、利用者端末40から入力フォームに入力されたテキスト文を受信し、受信したテキスト文に基づいてサービスカタログを生成する(ステップS23)。サービス管理サーバ10は、テキスト文から抽出した文言を共起関係に含むサービスをDBサーバ30のサービス情報301から検索し、検索結果として抽出されたサービスを、テキスト文に類似するサービスとする。サービス管理サーバ10は、検索結果として抽出されたサービスを、類似度順に並べ替え、並べ替えたサービスとそのサービスを利用するために開示する必要がある個人情報と対応づけることによってサービスカタログを生成する。サービス管理サーバ10は、生成したサービスカタログを利用者端末40に送信する(ステップS24)。
利用者端末40は、サービス管理サーバ10から通知されたサービスカタログを表示させ、利用者がサービスカタログを閲覧できるようにする。利用者は、サービスカタログから自身が利用したいサービスを選択する(ステップS25)。
利用者によってサービスを選択する操作が行われたことに応じて、利用者端末40に、個人情報の開示を承諾するか否かを確認する確認フォーム(不図示)が表示される。利用者は、選択したサービスを利用するために個人情報を開示することを了承する旨の回答を行い、送信操作を行う。送信操作が行われたことに応じて、利用者端末40は、サービスカタログから利用者が選択したサービスと、このサービスを利用するために個人情報を開示することに同意した旨を示す情報をサービス管理サーバ10に送信する(ステップS26)。
ここで、利用者が選択したサービスを利用するために開示する個人情報が、DBサーバ30の利用者情報302に保存されていない場合、個人情報を入力するための入力欄が利用者端末40に表示される。利用者は、入力欄に個人情報を入力して送信操作を行う。送信操作が行われたことに応じて、利用者端末40は、サービスカタログから利用者が選択したサービスと、このサービスを利用するために利用者が入力した個人情報をサービス管理サーバ10に送信する。
サービス管理サーバ10は、利用者端末40から利用者が選択したサービス等を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて、サービス提供事業者サーバ20に対して、サービス提供の開始を要求する(ステップS27)。
サービス管理サーバ10は、利用者が選択したサービスを利用するために開示する必要がある個人情報の開示を、サービス提供事業者サーバ20に通知する(ステップS28)。
例えば、利用者が選択したサービスを利用するために開示する必要がある個人情報が、すでに、DBサーバ30の利用者情報302に保存されている場合、サービス管理サーバ10は、利用者が個人情報を開示することに同意したことに基づいて、該当する個人情報をサービス提供事業者サーバ20に通知し、サービスの提供を開始するようにサービス提供事業者に要求する。或いは、利用者が選択したサービスを利用するために開示する必要がある個人情報が、DBサーバ30の利用者情報302に保存されておらず、利用者端末40から入力欄に入力された個人情報が通知された場合、サービス管理サーバ10は、通知された個人情報を利用者情報302に記憶させると共に、この個人情報をサービス提供事業者サーバ20に通知し、サービスの提供を開始するようにサービス提供事業者に要求する。
また、利用者が選択したサービスを利用するために開示する必要がある個人情報が、すでに、DBサーバ30の利用者情報302に保存されている場合、サービス管理サーバ10は、該当する個人情報に、サービス提供事業者サーバ20がアクセスできるようにアクセス権限を付与し、サービス提供事業者サーバ20に対しサービスの提供を開始するようにサービス提供事業者に要求するようにしてもよい。或いは、利用者が選択したサービスを利用するために開示する必要がある個人情報が、DBサーバ30の利用者情報302に保存されておらず、利用者端末40から入力欄に入力された個人情報が通知された場合、サービス管理サーバ10は、通知された個人情報を利用者情報302に記憶させると共に、この個人情報をサービス提供事業者サーバ20がアクセスできるようにアクセス権限を付与し、サービス提供事業者サーバ20に対しサービスの提供を開始するようにサービス提供事業者に要求するようにしてもよい。
サービス提供事業者サーバ20は、サービス管理サーバ10からサービスの提供を開始するように要求する通知を受信し、受信した通知に基づいて、利用者に対してサービス提供の開始する(ステップS29)。
図13には、サービス利用を停止する処理の流れが示されている。利用者端末40は、サービス管理サーバ10に対し、サービス利用を停止する旨の要求を行う(ステップS30)。利用者は、利用者端末40に対してアプリ起動操作を行い、専用アプリを起動させ、利用者IDを用いて専用アプリにログインを行い、サービス利用を停止する場合に入力する入力欄に必要事項を入力して送信操作を行う。送信操作が行われたことに応じて、利用者端末40は、サービス利用を停止する旨の要求をサービス管理サーバ10に送信する。
サービス管理サーバ10は、利用者端末40からサービス利用を停止する旨の要求を受信し、受信した要求に基づいて、サービス提供事業者サーバ20に対して、サービス提供の停止を要求する(ステップS31)。
サービス管理サーバ10は、利用者が選択したサービスを利用するために開示した個人情報を、サービス提供事業者サーバ20において消去するように通知する(ステップS32)。
例えば、サービス利用の開始時において個人情報がサービス提供事業者サーバ20に通知された場合、サービス管理サーバ10は、サービス提供事業者サーバ20に対し、個人情報の削除が完了したことを示す削除完了報告を通知するように要求する。
例えば、サービス利用の開始時において、DBサーバ30の利用者情報302に保存されている個人情報をサービス提供事業者サーバ20がアクセスできるようにアクセス権限が設定された場合、サービス管理サーバ10は、アクセス権限を変更してサービス提供事業者サーバ20が個人情報を参照できないように設定する。サービス管理サーバ10は、サービス提供事業者サーバ20に対し、DBサーバ30の個人情報にアクセスすることができないことを確認した確認結果報告を通知するように要求してもよい。また、サービス管理サーバ10は、利用者にサービスを提供した期間において、サービス提供事業者サーバ20において個人情報が一時的に記憶された場合にはその個人情報の削除を要求し、削除が完了したことを示す削除完了報告を通知するように要求してもよい。
サービス提供事業者サーバ20は、サービス管理サーバ10からの要求に応じて、サービス提供を停止するとともに、サービス提供事業者サーバ20に記憶されている個人情報があれば消去し、削除完了報告を通知する(ステップS33)。また、サービス提供事業者サーバ20にアクセス権限が付与されていた場合には、DBサーバ30の該当する個人情報にアクセスすることができないことを確認した確認結果報告を通知する。
サービス管理サーバ10は、サービス提供事業者サーバ20から削除完了報告を受信し、受信した削除完了報告に基づいて、利用者端末40に対し、サービス利用の停止が完了した旨を通知する(ステップS34)。
<4.まとめ>
以上説明したように、実施形態に係るサービス提供システム1は、DBサーバ30とサービスカタログ生成部107と、サービス利用制御部108とを備える。DBサーバ30は、記憶部の一例であり、サービス情報301を記憶する。サービス情報301は、サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容と、サービスを利用するためにサービス提供事業者に提供する個人情報とが対応づけられた情報である。サービスカタログ生成部107は、利用者に勧めるサービスの候補を示すサービスカタログを生成する。サービスカタログは、利用者が利用したいサービスの方向性に沿ったサービスとそのサービスを利用するためにサービス提供事業者に提供する個人情報を対応づけた情報である。サービスカタログ生成部107は、入力フォームに入力されたテキスト文(利用者が利用したいサービスの方向性を示す自然言語の一例)が通知されたことに応じて、DBサーバ30からサービス情報301を読出し、読出したサービス情報301からテキスト文に類似するサービスを、利用者が利用したいサービスの方向性に沿ったサービスとして抽出することによって、サービスカタログを生成する。サービス利用制御部108は、サービスカタログ生成部107によって生成されたサービスカタログを、利用者端末40に通知することによって得られる、サービスカタログから選択されたサービスを取得し、取得したサービスを提供するサービス提供事業者に対し、サービスを利用するための個人情報をサービス提供事業者が取得できるようにするとともに、利用者に対するサービスの提供を開始するように依頼する。これにより本実施形態に係るサービス提供システム1は、サービスの内容とサービスを利用するためにサービス提供事業者に提供する個人情報とを対応づけたサービスカタログを提示することができ、利用者がサービスの内容とそのサービスを利用するために開示しなければならない個人情報とのバランスを見ながら、自身が利用するサービスを検討することができるようになる。このためデータプライバシーを保護することができる。また、利用者によって示されたサービスの方向性に基づいて利用者が利用したいサービスの方向性に沿ったサービスのサービスカタログが提示されるからサービスの利用者個人の要求に沿ったサービスを提供することができる。
また、実施形態に係るサービス提供システム1は、サービス内容解析部104をさらに備える。サービス内容解析部104は、サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容を示す自然言語を形態素解析することによって、サービスの内容を示す自然言語に含まれる形態素の共起関係を示す関係情報を生成する。DBサーバ30は、サービス内容解析部104によって生成された関係情報と、サービスの内容とが対応づけられた情報を、サービス情報301として記憶する。サービスカタログ生成部107は、通知された自然言語から抽出した文言を共起関係にある形態素として含むサービスをサービス情報301から抽出し、抽出したサービを前記方向性に沿ったサービスとする。サービスの内容において共起関係にある文言が、入力フォームに入力されたテキスト文に含まれる場合、そのサービスは利用者が利用したいサービスである蓋然性が高い。このため、入力フォームに入力されたテキスト文が、利用者が利用したいサービスを直接的に示すものでなかったとしても、利用者が潜在的に利用したいサービスをお勧めすることができ、利用者個人の要求に沿ったサービスを提供することができる。
また、実施形態に係るサービス提供システム1では、サービス内容解析部104は、サービスの内容を示す自然言語から抽出された形態素の共起関係を示すグラフ構造、または、データ構造を関係情報として生成する。これにより、実施形態のサービス提供システム1では、グラフ構造、または、データ構造を利用して利用者が潜在的に利用したいサービスをお勧めすることができ、利用者個人の要求に沿ったサービスを提供することができる。
また、実施形態に係るサービス提供システム1では、サービス利用制御部108は、サービスの利用を停止する旨の停止要求が通知されたことに応じて停止要求の対象であるサービスを提供したサービス提供事業者が個人情報を利用できないようにする。これにより、実施形態のサービス提供システム1では、サービス利用を停止した後において個人情報が流出しないように対応することができデータプライバシーを保護することができる。
また、実施形態に係るサービス提供システム1では、サービス利用制御部108は、サービス提供事業者サーバ20に対し、停止要求の対象であるサービスの提供時に利用した個人情報をサービス提供事業者が利用できない状態にしたことを確認するように要求する確認要求を通知し、確認要求に対してサービス提供事業者サーバ20から得られた応答を受信し、受信した応答を、利用者端末40に通知する。これにより、実施形態のサービス提供システム1では、サービス利用を停止した後において個人情報が流出しないように対応したことを、そのエビデンス(確認要求に対してサービス提供事業者サーバ20から得られた応答)に応じて利用者に通知することができデータプライバシーが保護されていることを利用者にアピールすることができる。
実施形態に係るサービス提供システム1として、DBサーバ30とサービス管理サーバ10とを備えるシステムとすることができる。DBサーバ30は、サービス情報301を記憶する。サービス管理サーバ10は、サービスカタログ生成部107と、サービス利用制御部108とを備える。
<実施形態の変形例>
ここで、実施形態の変形例について説明する。本変形例では、入力フォームに代えて、或いは入力フォームとともに、選択肢が提示される点において上述した実施形態と相違する。
利用者によっては、自身がやりたいこと挑戦したいこと或いは悩んでいること等を言語化して表現することが困難な場合がある。或いは、言語化されたとしても、その言語化されたテキスト文からサービスの方向性が見いだせない場合もあり得る。このような場合であっても、利用者の視点から利用者が望むサービスをお勧めすることができたほうがよい。このような観点から、本変形例では、利用者が利用したいサービスの方向性を選択するための選択肢を提示するようにした。選択肢を提示することによって、利用者は選択肢を手掛かりとして、利用者が望むサービスをより明確に認識することができるようになる。
利用要求受付部106は、入力フォームに代えて、或いは入力フォームとともに、選択肢を提示する。
例えば、図2に示すような入力フォームとともにキーワードボタンが利用者端末40に表示され、利用者がキーワードボタンを押下操作したことに応じて、利用要求受付部106は、利用者用の専用アプリを介して、利用者端末40に選択肢を表示させる。
また、入力フォームにテキスト文が入力されない状態で送信操作がなされた場合、利用要求受付部106は、利用者用の専用アプリを介して、利用者端末40に選択肢を表示させる。
或いは、入力フォームにテキスト文が入力された状態で送信操作が行われたが、そのテキスト文に基づいて利用者にお勧めするサービスを抽出することができなかった場合、利用要求受付部106は、利用者用の専用アプリを介して、利用者端末40に選択肢を表示させるようにしてもよい。
ここで表示される選択肢は、サービスの方向性を示し得るものであればよい。例えば、「海外」「旅行」「観光」「学習」「留学」などの選択肢が表示され、利用者は、表示された選択肢から、自身がやりたいこととして、例えば、「海外」「留学」などを選択して送信操作を行う。送信操作が行われたことに応じて、利用者端末40からサービス管理サーバ10に選択結果を示す情報が送信される。利用要求受付部106は、利用者端末40から送信された、選択結果を示す情報を、通信部101を介して取得することによって利用要求を受け付ける。利用要求受付部106は、取得した選択結果を示す情報をサービスカタログ生成部107に出力する。
サービスカタログ生成部107は、利用要求受付部106から出力された選択結果を取得し、取得した選択結果に対応する文言に基づいて、DBサーバ30からサービス情報301を読出し、読出したサービス情報301から、選択結果に対応する文言を共起関係に含むサービスを検索する。サービスカタログ生成部107は、検索結果として抽出されたサービスを、類似度順に並べ替え、並べ替えたサービスのそれぞれに対しサービスを利用するために開示する必要がある個人情報を対応づけることによってサービスカタログを生成する。
ここで、利用要求受付部106は、サービス情報301に記憶されたサービスの内容を用いることなく、選択肢を生成することが望ましい。サービス情報301に記憶されたサービスの内容を用いて選択肢を生成すると、サービス提供事業者が主体となって利用者に対してサービスを押し付けている構図となり易い。サービス提供事業者によってサービスを押し付けるような構図では、利用者の視点から利用者の要望に沿ったサービスをお勧めすることは困難であり、利用者個人の要求に沿ったサービスを提供することが難しくなるためである。
例えば、利用要求受付部106は、利用者によって過去に入力フォームに入力されたテキスト文の入力履歴を用いて選択肢を生成する。この場合、利用要求受付部106は、利用者によって過去に入力フォームに入力されたテキスト文の入力履歴を示す履歴情報が利用者と対応づけられ、DBサーバ30の利用者情報302に記憶させる。
利用要求受付部106は、利用者によるキーワードボタンの押下操作が行われたことなどに応じて、DBサーバ30の利用者情報302を読出し、読み出した利用者情報302から、利用者によって過去に入力フォームに入力されたテキスト文の入力履歴を示す履歴情報を取得する。利用要求受付部106は、取得した履歴情報を用いて選択肢を生成する。例えば、過去に「海外留学をしたいと思っていますが、おすすめはありますか」と入力フォームに入力したことがある利用者に対しては、海外、留学などの文言と結びつきが強い文言、例えば、旅行や観光、英会話、などの文言を選択肢として生成する。或いは、海外、留学などの文言と結びつきが強い文言のそれぞれに関連するより具体的な文言、例えば、海外のマラソン大会参加、海外の美術館鑑賞、観劇、移住、海外就職支援などの文言を選択肢として生成するようにしてもよい。
利用要求受付部106は、利用者が過去に利用したサービスの利用履歴を用いて選択肢を生成する。この場合、利用要求受付部106は、利用者によって過去に利用されたサービスの利用履歴を利用者と対応づけられた情報を示す履歴情報として、DBサーバ30の利用者情報302に記憶させる。例えば、過去に、運転免許取得サービスを利用した利用者には、そのサービスにある文言、例えば、運転免許、車両と結びつきが強い文言、例えば、トライブ、レンタカー、カーフェリー、モータショーなどの文言を選択肢として生成する。
利用要求受付部106は、過去に入力フォームにテキスト文を入力したことがない利用者や、過去にサービスを利用したことがない利用者に対しては、他の利用者による履歴情報を用いて選択肢を生成するようにしてもよい。例えば、他の利用者によって「海外留学をしたいと思っていますが、おすすめはありますか」と入力フォームに入力された入力履歴があれば、その利用者に対して、旅行や観光、英会話、などの文言を選択肢として生成したり、或いは、海外のマラソン大会参加、海外の美術館鑑賞、観劇、移住、海外就職支援などの文言を選択肢として生成したりしてもよい。
また、利用要求受付部106は、選択肢を提示する際に、「他のユーザによってこんなキーワードが入力されています」などの案内文を表示するようにしてもよい。過去に入力フォームにテキスト文を入力したことがない利用者にとって、他の利用者がどのような文言を入力しているかが判れば、それを手掛かりとして、同じようなことに挑戦してみたいかを検討したりすることができる。また、提示された選択肢を手掛かりとして、自分のやりたいことを入力フォームに入力することができるようになる場合もあり得る。
以上説明したように、実施形態の変形例に係るサービス提供システム1では、サービスカタログ生成部107は、方向性(利用者が利用したいサービスの方向性)に沿ったサービスを抽出することができなかった場合、方向性を確認する複数の選択肢を利用者端末40に通知することによって得られる選択結果に基づいて、サービス情報301から方向性に沿ったサービスを抽出する。利用要求受付部106は、サービスカタログ生成部107によって、入力フォームに入力されたテキスト文に応じたサービス(利用者が利用したいサービスの方向性に沿ったサービス)を抽出されなかったことに応じて、利用者が利用したいサービスの方向性を確認する複数の選択肢を生成し、生成した選択肢を、通信部101を介して利用者端末40に通知する。利用者端末40は、サービス管理サーバ10から通知された選択肢を、入力フォームに代えて、或いは、入力フォームとともに、利用者端末40の表示部に表示させる。これにより、実施形態の変形例に係るサービス提供システム1では、利用したいサービスの方向性を選択肢として提示することができるから、利用者自身がやりたいこと挑戦したいこと或いは悩んでいること等を言語化して表現することが困難な場合であっても、選択肢を手掛かりとして、自身が望むサービスをより明確に認識することができるようになる。
また、実施形態の変形例に係るサービス提供システム1では、DBサーバ30は、入力フォームに入力されたテキスト文(方向性を示す自然言語)の入力履歴を示す履歴情報を記憶する。利用要求受付部106は、サービスカタログ生成部107によって利用者にお勧めするサービス(方向性に沿ったサービス)を抽出することができなかったことに応じてDBサーバ30から(サービス情報301を読出すことなく)履歴情報を読出す。利用要求受付部106は、読出した履歴情報に基づいて選択肢を生成する。これにより、実施形態の変形例に係るサービス提供システム1では、サービス情報301を用いることなく入力履歴に基づいて選択肢を生成することができるから、サービス提供事業者の視点からの選択肢が生成されない。したがって、利用者に対しサービスを押し付けることなく、利用者個人の要求に沿ったサービスを提供することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述した実施形態におけるサービス提供システム1、サービス管理サーバ10、及びDBサーバ30の機能の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1 サービス提供システム
10 サービス管理サーバ
20 サービス提供事業者サーバ
30 DBサーバ
40 利用者端末
101 通信部
102 記憶部
103 サービス登録受付部
104 サービス内容解析部
105 利用者登録受付部
106 利用要求受付部
107 サービスカタログ生成部
108 サービス利用制御部
301 サービス情報
302 利用者情報

Claims (10)

  1. サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容と、サービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報とが対応づけられたサービス情報を記憶する記憶部と、
    利用者が利用したいサービスの方向性を示す自然言語が通知されたことに応じて前記記憶部から前記サービス情報を読出し、読出した前記サービス情報から前記方向性に沿ったサービスを抽出し、抽出したサービスと利用者がサービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報を対応づけた情報を、利用者に勧めるサービスの候補を示すサービスカタログとして生成するサービスカタログ生成部と、
    前記サービスカタログ生成部によって生成されたサービスカタログを利用者端末に通知することによって前記利用者端末から得られる前記サービスカタログから選択されたサービスの内容を取得し、取得したサービスを提供する前記サービス提供事業者に対し、サービスを利用するための個人情報を前記サービス提供事業者が取得できるようにするとともに利用者に対するサービスの提供を開始するように依頼するサービス利用制御部と、
    を備えるサービス提供システム。
  2. 前記サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容を示す自然言語を形態素解析することによって、サービスの内容を示す自然言語に含まれる形態素の共起関係を示す関係情報を生成するサービス内容解析部をさらに備え、
    前記記憶部は、前記サービス内容解析部によって生成された前記関係情報と、サービスの内容とが対応づけられた情報を、前記サービス情報として記憶し、
    前記サービスカタログ生成部は、通知された自然言語から抽出した文言を、共起関係にある形態素として含むサービスを前記サービス情報から抽出し、抽出したサービを前記方向性に沿ったサービスとする、
    請求項1に記載のサービス提供システム。
  3. 前記サービス内容解析部は、サービスの内容を示す自然言語から抽出された形態素の共起関係を示すグラフ構造、または、データ構造を前記関係情報として生成する、
    請求項2に記載のサービス提供システム。
  4. 前記サービスカタログ生成部は、前記方向性に沿ったサービスを抽出することができなかった場合、前記方向性を確認する複数の選択肢を前記利用者端末に通知することによって得られる選択結果に基づいて、前記サービス情報から前記方向性に沿ったサービスを抽出する、
    請求項1に記載のサービス提供システム。
  5. 前記記憶部は、前記方向性を示す自然言語の入力履歴を示す履歴情報を記憶し、
    前記サービスカタログ生成部によって前記方向性に沿ったサービスを抽出することができなかったことに応じて前記記憶部から前記履歴情報を読出し、読出した前記履歴情報に基づいて前記選択肢を生成する利用要求受付部をさらに備える、
    請求項4に記載のサービス提供システム。
  6. 前記サービス利用制御部は、サービスの利用を停止する旨の停止要求が通知されたことに応じて前記停止要求の対象であるサービスを提供した前記サービス提供事業者が、前記停止要求の対象であるサービスの提供時に利用した個人情報を、サービスの利用を停止した後に利用できないようにする、
    請求項1に記載のサービス提供システム。
  7. 前記サービス利用制御部は、前記停止要求の対象であるサービスを提供した前記サービス提供事業者のサービス提供事業者サーバに対し、前記停止要求の対象であるサービスの提供時に利用した個人情報を前記サービス提供事業者が利用できない状態にしたことを確認するように要求する確認要求を通知し、前記確認要求に対して前記サービス提供事業者サーバから得られた応答を受信し、受信した応答を、前記利用者端末に通知する、
    請求項6に記載のサービス提供システム。
  8. 前記記憶部を有するデータベースサーバと、
    前記サービスカタログ生成部と前記サービス利用制御部とを有するサービス管理サーバと、
    を備える請求項1に記載のサービス提供システム。
  9. サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容と、サービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報とが対応づけられたサービス情報を記憶する記憶部を備えるサービス提供システムによって行われるサービス提供方法であって、
    サービスカタログ生成部が、利用者が利用したいサービスの方向性を示す自然言語が通知されたことに応じて前記記憶部から前記サービス情報を読出し、読出した前記サービス情報から前記方向性に沿ったサービスを抽出し、抽出したサービスと利用者がサービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報を対応づけた情報を、利用者に勧めるサービスの候補を示すサービスカタログとして生成し、
    サービス利用制御部が、前記サービスカタログ生成部によって生成されたサービスカタログを利用者端末に通知することによって前記利用者端末から得られる前記サービスカタログから選択されたサービスの内容を取得し、取得したサービスを提供する前記サービス提供事業者に対し、サービスを利用するための個人情報を前記サービス提供事業者が取得できるようにするとともに利用者に対するサービスの提供を開始するように依頼する、
    サービス提供方法。
  10. サービス提供事業者によって提供されるサービスの内容と、サービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報とが対応づけられたサービス情報を記憶する記憶部を備えるサービス提供システムに用いられるコンピュータであるサービス管理サーバに、
    利用者が利用したいサービスの方向性を示す自然言語が通知されたことに応じて前記記憶部から前記サービス情報を読出し、読出した前記サービス情報から前記方向性に沿ったサービスを抽出し、抽出したサービスと利用者がサービスを利用するために前記サービス提供事業者に提供する個人情報を対応づけた情報を、利用者に勧めるサービスの候補を示すサービスカタログとして生成させ、
    前記生成されたサービスカタログを利用者端末に通知することによって前記利用者端末から得られる前記サービスカタログから選択されたサービスの内容を取得し、取得したサービスを提供する前記サービス提供事業者に対し、サービスを利用するための個人情報を前記サービス提供事業者が取得できるようにするとともに利用者に対するサービスの提供を開始するように依頼させる、
    プログラム。
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JP2022191846A (ja) 2021-06-16 2022-12-28 大日本印刷株式会社 情報処理装置、情報処理プログラム及び情報処理方法

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