JP7508036B2 - 車両制御システム - Google Patents

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本発明は、車両制御システムに係わり、特に、車両を路端に寄せて停車させる車両制御システムに関する。
従来、運転者が安全に運転できない状態に陥った場合に、運転者の異常を自動的に検出したり乗員が非常ボタンを押したりすることにより、車両を安全に停止させる車両制御システムの開発が進められている。例えば、特許文献1には、運転者の意識レベルが低下した場合に、交差点内や路肩等の目標停止位置を決定し、その目標停止位置に自車両を停止させる緊急退避システムが開示されている。
特開2009-163434号公報
特許文献1のシステムのような従来の技術では、ミリ波センサ等により検出した車両から路端までの距離に基づき、路端から所定の距離まで車両を移動させるように操舵角を制御している。しかしながら、例えばガードレール、壁、電柱、縁石等の構造物が路端から車道側に突出している場合、それらの構造物に起因して、ミリ波センサ等により検出された車両と路端との距離が変動するので、車両を路端に寄せるまでの操舵量も時々刻々と変動する。その結果、車両を路端に寄せるまでの車両の挙動が不安定になり、乗員の不安感や不快感を増大させる可能性がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車両を路端に寄せて停車させるまでの車両の挙動を安定させることができる、車両制御システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の車両制御システムは、車両を路端に寄せて停車させる車両制御システムであって、車両の前方を撮影するカメラと、カメラにより撮影された車両前方の画像に基づき、車両を路端に寄せて停車させるために当該車両の操舵装置及び制動装置の制御を行うよう構成されたコントローラと、を有し、コントローラは、カメラにより撮影された画像から、道路の区画線と路端とを検出し、車両の側方から前方に向かって、区画線に沿って延びる左右一対の仮想線を生成し、左右一対の仮想線の中間を車両が走行するように操舵装置を制御し、左右一対の仮想線のうち路端に近い側の仮想線を、路端に近接する位置まで移動させて当該位置に固定し、その後、左右一対の仮想線のうち路端から遠い側の仮想線を、路端に近い側の仮想線から車両の車幅分だけ離れた位置まで移動させて当該位置に固定し、左右一対の仮想線を固定した後に車両が停止するように、制動装置を制御するように構成されている、ことを特徴とする。
このように構成された本発明においては、コントローラは、左右一対の仮想線の中間を車両が走行するように操舵装置を制御しながら、まず路端に近い側の仮想線を路端に近接する位置に固定し、その後路端から遠い側の仮想線を路端に向かって移動させる。これにより、ガードレール、壁、電柱、縁石等の構造物が路端から車道側に突出している場合でも、路端と車両との距離の変動に乱されることなく車両を徐々に路端に寄せることができ、車両の挙動が不安定になることを防止できる。したがって、ドライバが運転不能な状態に陥った場合において、車両を路端に寄せて停車させるまでの車両の挙動を安定させることができ、ドライバや他の乗員の不安感・不快感の増大を抑制することができる。
また、本発明において、好ましくは、コントローラは、路端に近い側の仮想線が路端に近接する位置に到達したときの当該仮想線の移動速度と、路端から遠い側の仮想線の移動を開始するときの当該仮想線の移動速度とを同一にするように構成されている。
このように構成された本発明においては、路端に近い側の仮想線が路端に近接する位置に到達し路端から遠い側の仮想線が移動を開始するときに、左右一対の仮想線の中間を走行する車両の車幅方向の移動速度が滑らかに連続しており不連続に変化しない。したがって、車両の不安定な挙動により乗員に不安感や不快感を与えることを防止できる。
また、本発明において、好ましくは、コントローラは、路端に近い側の仮想線の移動を開始した後、当該路端に近い側の仮想線の移動速度を徐々に増加させ、路端から遠い側の仮想線の移動を開始した後、当該路端から遠い側の仮想線の移動速度を徐々に減少させるように構成されている。
このように構成された本発明においては、左右一対の仮想線の中間を走行する車両の車幅方向の移動速度を、路端に近い側の仮想線の移動に応じて徐々に増加させ、その後路端から遠い側の仮想線の移動に応じて減少させることができる。これにより、車両を滑らかに路端に寄せることができる。
また、本発明において、コントローラは、路端に近い側の仮想線を、路端が道路側に最も突出している箇所に近接する位置まで移動させて当該位置に固定するように構成されている。
このように構成された本発明においては、ガードレール、壁、電柱、縁石等の構造物が路端から車道側に突出している場合でも、最も道路側に突出している箇所に合わせて車両を徐々に路端に寄せることができ、車両の挙動が不安定になることを防止できる。
また、本発明において、好ましくは、コントローラは、路端に最も近い区画線と路端とにより挟まれた路肩の幅が所定幅未満の場合には、路肩の幅が所定幅以上の場合よりも仮想線の移動速度を遅くするように構成されている。
このように構成された本発明においては、左右一対の仮想線の中間を走行する車両の車幅方向の移動速度は、路肩の幅が所定幅以上の場合よりも遅くなる。つまり、路肩の幅が狭い場合には乗員に不安感を与えないように車両をより長い時間かけて路端に寄せることができる。
また、本発明において、好ましくは、コントローラは、路端に最も近い区画線と路端とにより挟まれた路肩の幅が所定幅以上の場合且つ路肩の長さが所定長さ未満の場合には、路肩の幅が所定幅以上の場合且つ路肩の長さが所定長さ以上の場合よりも仮想線の移動速度を速くするように構成されている。
このように構成された本発明においては、左右一対の仮想線の中間を走行する車両の車幅方向の移動速度は、路肩の幅が所定幅以上の場合且つ路肩の長さが所定長さ以上の場合よりも早くなる。つまり、車両をより短い時間で路端に寄せることができ、所定長さ未満の路肩の長さの範囲内で確実に車両を路端に寄せることができる。
本発明による車両制御システムによれば、車両を路端に寄せて停車させるまでの車両の挙動を安定させることができる。
本発明の実施形態による車両制御システムが適用された車両の概略構成図である。 本発明の実施形態による車両制御システムの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による車両制御システムが実行する自動停車処理のフローチャートである。 本発明の実施形態による車両制御システムが自動停車処理を実行した場合の仮想線及び車両の動きを示す平面図である。 本発明の実施形態による車両制御システムが自動停車処理を実行した場合の仮想線及び車両の動きを示す平面図である。 本発明の実施形態による車両制御システムが自動停車処理を実行した場合の仮想線及び車両の動きを示す平面図である。 本発明の実施形態による車両制御システムが自動停車処理を実行した場合の仮想線の横方向移動速度の変化を示すタイムチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両制御システムを説明する。
<システム構成>
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態による車両制御システムが適用された車両の全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による車両制御システムが適用された車両の概略構成図である。図2は、本発明の実施形態による車両制御システムの電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、符号1は、本実施形態による車両制御システムが適用された車両を示す。この車両1は、駆動力を発生するエンジン31、車両1を制動するブレーキ32、及び電動パワーステアリング33を有している。また、車両1には、車両1の前方を撮影するカメラ21、及び車両1の周辺の障害物を検出するレーダ22が設けられている。
さらに、図2に示すように、車両1には、車速を検出する車速センサ23、車両1の進行方向の加速度を検出する加速度センサ24、車両1のヨーレートを検出するヨーレートセンサ25、車両1の舵角を検出する舵角センサ26、アクセルペダルの操作(例えばアクセル開度)を検出するアクセルセンサ27、ブレーキペダルの操作(例えばブレーキペダルの踏み込み量)を検出するブレーキセンサ28、車両1の位置を検出する測位システム29、及びナビシステム30が設けられている。カメラ21が撮影した画像データ、レーダ22が検出した障害物の位置情報、測位システム29により取得された位置情報、ナビシステム30から取得された非常駐車帯の位置等に関する情報、及び各センサにより検出された検出データは、コントローラ10に出力される。
カメラ21は、車両1の周囲を撮影し、画像データを出力する。コントローラ10は、カメラ21から受信した画像データに基づいて、対象物(例えば、道路の区画線(例えば車線境界線、車道外側線、車両通行帯最外側線等を含む白線や黄線等)、路端(道路とそれ以外の物との境界、例えば舗装と土との境界、ガードレール、縁石等)、他車両、歩行者、信号、標識、停止線、交差点、障害物等)を特定する。
レーダ22は、対象物(特に、路端(道路とそれ以外の物との境界、例えば舗装と土との境界、ガードレール、縁石等)他車両、歩行者、障害物等)の位置及び速度を測定する。レーダ22として、例えばミリ波レーダを用いることができる。レーダ22は、車両1の周辺に電波を送信し、対象物により送信波が反射されて生じた反射波を受信する。そして、レーダ22は、送信波と受信波に基づいて、車両1から対象物までの方向及び距離や、車両1と対象物との相対速度を測定する。なお、このようなレーダ22に代えて、レーザレーダや超音波センサ等を用いて対象物との距離や相対速度を測定してもよい。
図2に示すように、コントローラ10には、カメラ21が撮影した画像データ、レーダ22が検出した障害物の位置情報、測位システム29により取得された位置情報、ナビシステム30から取得された非常駐車帯の位置等に関する情報、及び各センサ23~28により検出された検出データが入力されるようになっている。
コントローラ10は、1つ以上のプロセッサ10a(典型的にはCPU)と、当該プロセッサ上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如きメモリ10bと、を備えるコンピュータにより構成される。
具体的には、コントローラ10は、カメラ21が撮影した画像データ、レーダ22が検出した障害物の位置情報、測位システム29により取得された位置情報、ナビシステム30から取得された非常駐車帯の位置等に関する情報、及び各センサ23~28により検出された検出データに基づき、主に、エンジン31、ブレーキ32及び電動パワーステアリング33に対して制御信号を出力し、これらを制御する。例えば、コントローラ10は、エンジン31の点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量を調整するために、エンジン31の点火プラグや燃料噴射弁やスロットル弁などを制御する。また、コントローラ10は、ブレーキ32に制動力を発生させるために、例えばブレーキ32の液圧ポンプやバルブユニットなどを制御する。また、コントローラ10は、車両1の進行方向を変更するために、電動パワーステアリング33のモータなどを制御する。
<車両の制御>
次に、図3乃至図7により、車両制御システムが行う車両1の自動停車処理について説明する。
図3は、本発明の実施形態による車両制御システムが実行する自動停車処理のフローチャートである。図4乃至図6は、本発明の実施形態による車両制御システムが自動停車処理を実行した場合の仮想線及び車両の動きを示す平面図である。図7は、本発明の実施形態による車両制御システムが自動停車処理を実行した場合の仮想線の横方向移動速度の変化を示すタイムチャートである。
図3の自動停車処理は、車両1が路端に隣接する車線を所定車速(例えば20km/h)以下で走行している場合に、車両1を走行中の車線から路端に寄せて停車させる処理である。例えば、高速道路の追い越し車線を走行中に、車両1に設けられた非常ボタンが押されたり、ドライバモニタリングシステムによりドライバの異常が検知されたりした場合、コントローラ10は既知の自動運転制御により路端に隣接する車線まで車両1を車線変更させ、その車線内を走行しながら所定車速まで車両1を減速させる。その後、図3の自動停車処理が起動され、コントローラ10によって実行される。
図3に示すように、自動停車処理が開始されると、ステップS11において、コントローラ10は、上述したカメラ21が撮影した画像データ、レーダ22が検出した障害物の位置情報、測位システム29により取得された位置情報、ナビシステム30から取得された非常駐車帯の位置等に関する情報、及び各センサ23~28により検出された検出データに対応する情報も含めて、車両1の種々の情報を取得する。
次に、ステップS12において、コントローラ10は、ステップS11においてカメラ21から入力された画像データに基づき、車両1が走行している道路の区画線及び路端を検出する。図4乃至図6に示した例では、コントローラ10は、路端E、区画線OL(車道外側線)、区画線BL(車線境界線)を検出する。
次に、ステップS13において、コントローラ10は、車両1の側方から前方に向かって、ステップS12において検出した区画線に沿って延びる左右一対の仮想線を生成する。ここで生成される左右一対の仮想線の例を図4(a)、図5(a)及び図6(a)に示している。これらの図4(a)、図5(a)及び図6(a)の例では、コントローラ10は、車両1が走行している車線の進行方向左側(つまり路端Eに近い側)の区画線OL(車道外側線)に重なるように左仮想線ILL(太実線により示す)を生成し、車両1が走行している車線の進行方向右側(つまり路端Eから遠い側)の区画線BL(車線境界線)に重なるように右仮想線ILR(破線により示す)を生成する。
次に、ステップS14において、コントローラ10は、左右一対の仮想線の中間を車両1が走行するように電動パワーステアリング33の制御を開始する。ステップS13において左右一対の仮想線が生成された状態を示す図4(a)、図5(a)及び図6(a)の例では、コントローラ10は、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間を目標走行軌跡TP(一点鎖線により示す)とする。そして、車両1が目標走行軌跡TPに沿って走行するように、電動パワーステアリング33による操舵アシストトルクを決定し、電動パワーステアリング33のモータなどを制御する。
次に、ステップS15において、コントローラ10は、ステップS11においてカメラ21から入力された画像データに基づき、車両1の側方から前方に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩があるか否かを判定する。ここでは、路端Eに最も近い区画線OLと路端Eとによって挟まれた領域を路肩というものとする。また、路肩の幅は、路端Eが道路側に最も突出している位置Pと路端Eに最も近い区画線OLとの距離である。幅W1及び長さL1は、車両1の幅や自動停止するまでに発生する減速度の上限値等を考慮して決定することができ、例えばW1=3m、L1=30mである。
ステップS15の判定の結果、車両1の側方から前方に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩がある場合(ステップS15:Yes)、ステップS16に進み、コントローラ10は、路肩の長さがL2以上か否かを判定する。長さL2は、自動停止するまでに発生する減速度の上限値等を考慮して決定することができ、例えばL2=50mである。
ステップS16の判定の結果、路肩の長さがL2以上である場合(ステップS16:Yes)、ステップS17に進み、コントローラ10は、第1速度プロファイルに従って左仮想線ILLを路端Eに向かって平行移動させ、次いで、ステップS18において、左仮想線ILLを、路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置まで移動させて当該位置に固定する。
図4は、路肩の幅WがW1以上且つ路肩の長さLがL2以上である場合の例を示している。図4の例では、図4(a)に示すように路端Eに最も近い区画線OLに重なっていた左仮想線ILLが、図4(b)に示すように路端Eの方へ移動し、路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置で固定される。「位置Pに近接する位置」は、位置Pから路肩の幅方向に道路側へ所定距離M離れた位置である。所定距離Mは、車両1と路端Eとの間を人が通るために必要な間隔等を考慮して決定することができ、例えばM=0.2mである。左仮想線ILLの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPも路端Eの方へ移動する。このときの目標走行軌跡TPの移動速度は、第1速度プロファイルの1/2の速度となる。
図7は、仮想線の横方向移動速度の変化(速度プロファイル)を示すタイムチャートである。この図7において、横軸は時間を示し、縦軸は仮想線の横方向移動速度を示す。横軸におけるT0は左仮想線ILLの移動開始時刻、T1、T1’及びT1”は左仮想線ILLの移動終了時刻及び右仮想線ILRの移動開始時刻、T2、T2’及びT2”は右仮想線ILRの移動終了時刻を示している。この図7において、左仮想線ILLの第1速度プロファイルは曲線G11により示されている。即ち、第1速度プロファイルG11によれば、左仮想線ILLは、時刻T0において移動を開始した後、徐々に速度を上げながら路端Eの方へ移動する。その後、左仮想線ILLが路端Eに近づくにつれて移動速度の上昇率は低下し、時刻T1において移動速度が最大値になると共に、左仮想線ILLは路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置に到達し、その位置で固定される(図4(b)の状態)。即ち左仮想線ILLの移動速度は0になる。
上述したように、左仮想線ILLの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPは第1速度プロファイルの1/2の速度で移動する。即ち、図7において、目標走行軌跡TPの速度プロファイルは、第1速度プロファイルG11の1/2の速度である曲線G31により表されている。つまり、目標走行軌跡TPは、時刻T0において移動を開始した後、徐々に速度を上げながら路端Eの方へ移動する。その後、左仮想線ILLが路端Eに近づくにつれて移動速度の上昇率は低下し、時刻T1において移動速度が最大値になる。
ステップS18の後、ステップS19に進み、コントローラ10は、第1速度プロファイルに従って右仮想線ILRを路端E側に向かって平行移動させ、次いで、ステップS20において、右仮想線ILRを、左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置(つまり車両1の路端Eとは反対側の側面の位置)に固定する。図4の例では、図4(a)及び図4(b)に示すように車両1の路端Eとは反対側に隣接する区画線BLに重なっていた右仮想線ILRが、図4(c)に示すように路端Eの方へ移動し、車両1の右側の側面の位置で固定される。右仮想線ILRの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPも路端Eの方へ移動する。このときの目標走行軌跡TPの移動速度は、左仮想線ILLの移動時と同様に第1速度プロファイルの1/2の速度となる。右仮想線ILRが固定される位置は、左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置なので、図4(c)に示すように車両1の車幅方向位置は左仮想線ILLと右仮想線ILRとによって挟まれた位置で固定される。
図7において、右仮想線ILRの第1速度プロファイルは曲線G21により示されている。即ち、第1速度プロファイルG21によれば、右仮想線ILRは、時刻T1において、左仮想線ILLが路端Eに近接する位置に到達したときの移動速度と同一の速度で移動を開始する。その後、徐々に速度を下げながら路端Eの方へ移動し、時刻T2において移動速度が0になると共に、右仮想線ILRは左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置(つまり車両1の路端Eとは反対側の側面の位置)に到達し、その位置で固定される(図4(c)の状態)。
上述したように、右仮想線ILRの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPは第1速度プロファイルの1/2の速度で移動する。即ち、図7において、目標走行軌跡TPの速度プロファイルは、第1速度プロファイルG21の1/2の速度である曲線G31により表されている。つまり、目標走行軌跡TPは、時刻T1から徐々に速度を下げながら路端Eの方へ移動する。その後、右仮想線ILRが車両1の路端Eとは反対側の側面に近づくにつれて移動速度の低下率は低下し、時刻T2において移動速度が0になる。また、時刻T1において左仮想線ILLが路端Eに近接する位置に到達したときの移動速度と、時刻T1において右仮想線ILRが移動を開始したときの移動速度とが同一なので、目標走行軌跡TPの移動速度は時刻T1の前後で滑らかに連続している。つまり、車両1の車幅方向の移動速度が時刻T1の前後においてほぼ一定であり、不連続に変化することはないので、車両1の不安定な挙動により乗員に不安感や不快感を与えることを防止できる。
また、ステップS16において、路肩の長さがL2未満である場合(ステップS16:No)、ステップS21に進み、コントローラ10は、第2速度プロファイルに従って左仮想線ILLを路端Eに向かって平行移動させ、次いで、ステップS22において、左仮想線ILLを、路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置まで移動させて当該位置に固定する。
図5は、路肩の幅WがW1以上且つ路肩の長さLがL1以上L2未満である場合の例を示している。図5の例では、図5(a)に示すように路端Eに最も近い区画線OLに重なっていた左仮想線ILLが、図5(b)に示すように路端Eの方へ移動し、路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置で固定される。左仮想線ILLの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPも路端Eの方へ移動する。このときの目標走行軌跡TPの移動速度は、第2速度プロファイルの1/2の速度となる。
図7において、左仮想線ILLの第2速度プロファイルは曲線G12により示されている。即ち、第2速度プロファイルG12によれば、左仮想線ILLは、時刻T0において移動を開始した後、徐々に速度を上げながら路端Eの方へ移動する。その後、左仮想線ILLが路端Eに近づくにつれて移動速度の上昇率は低下し、時刻T1’において移動速度が最大値になると共に、左仮想線ILLは路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置に到達し、その位置で固定される(図5(b)の状態)。即ち左仮想線ILLの移動速度は0になる。この左仮想線ILLの第2速度プロファイルG12は、第1速度プロファイルG11よりも速いように設定されている。
上述したように、左仮想線ILLの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPは第2速度プロファイルの1/2の速度で移動する。即ち、図7において、目標走行軌跡TPの速度プロファイルは、第2速度プロファイルG12の1/2の速度である曲線G32により表されている。つまり、目標走行軌跡TPは、時刻T0において移動を開始した後、徐々に速度を上げながら路端Eの方へ移動する。その後、左仮想線ILLが路端Eに近づくにつれて移動速度の上昇率は低下し、時刻T1’において移動速度が最大値になる。
ステップS22の後、ステップS23に進み、コントローラ10は、第2速度プロファイルに従って右仮想線ILRを路端E側に向かって平行移動させ、次いで、ステップS20において、右仮想線ILRを、左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置(つまり車両1の路端Eとは反対側の側面の位置)に固定する。図5の例では、図5(a)及び図5(b)に示すように車両1の路端Eとは反対側に隣接する区画線BLに重なっていた右仮想線ILRが、図5(c)に示すように路端Eの方へ移動し、車両1の右側の側面の位置で固定される。右仮想線ILRの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPも路端Eの方へ移動する。このときの目標走行軌跡TPの移動速度は、左仮想線ILLの移動時と同様に第2速度プロファイルの1/2の速度となる。右仮想線ILRが固定される位置は、左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置なので、図5(c)に示すように車両1の車幅方向位置は左仮想線ILLと右仮想線ILRとによって挟まれた位置で固定される。
図7において、右仮想線ILRの第2速度プロファイルは曲線G22により示されている。即ち、第2速度プロファイルG22によれば、右仮想線ILRは、時刻T1’において、左仮想線ILLが路端Eに近接する位置に到達したときの移動速度と同一の速度で移動を開始する。その後、徐々に速度を下げながら路端Eの方へ移動し、時刻T2’において移動速度が0になると共に、右仮想線ILRは左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置(つまり車両1の路端Eとは反対側の側面の位置)に到達し、その位置で固定される(図5(c)の状態)。この右仮想線ILRの第2速度プロファイルG22は、第1速度プロファイルG21よりも速いように設定されている。
上述したように、右仮想線ILRの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPは第2速度プロファイルの1/2の速度で移動する。即ち、図7において、目標走行軌跡TPの速度プロファイルは、第2速度プロファイルG22の1/2の速度である曲線G32により表されている。つまり、目標走行軌跡TPは、時刻T1’から徐々に速度を下げながら路端Eの方へ移動する。その後、右仮想線ILRが車両1の路端Eとは反対側の側面に近づくにつれて移動速度の低下率は低下し、時刻T2’において移動速度が0になる。上述したように、左仮想線ILLの第2速度プロファイルG12は第1速度プロファイルG11よりも速いように設定され、右仮想線ILRの第2速度プロファイルG22は第1速度プロファイルG21よりも速いように設定されている。したがって、目標走行軌跡TPの速度プロファイルG32は、第1速度プロファイルに対応する目標走行軌跡TPの速度プロファイルG31よりも速い速度になっている。これにより、車両1をより短い時間で路端Eに寄せることができ、L2未満の路肩の長さの範囲内で確実に車両1を路端Eに寄せることができる。また、時刻T1’において左仮想線ILLが路端Eに近接する位置に到達したときの移動速度と、時刻T1’において右仮想線ILRが移動を開始したときの移動速度とが同一なので、目標走行軌跡TPの移動速度は時刻T1’の前後で滑らかに連続している。つまり、車両1の車幅方向の移動速度が時刻T1’の前後においてほぼ一定であり、不連続に変化することはないので、車両1の不安定な挙動により乗員に不安感や不快感を与えることを防止できる。
また、ステップS15において、車両1の側方から前方に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩がない場合(ステップS15:No)、ステップS24に進み、コントローラ10は、ステップS11においてカメラ21から入力された画像データに基づき、車両1の前方に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩があるか否かを判定する。コントローラ10は、例えば、車両1の側方には路肩が存在しないものの、車両1の前方(例えば50m先)に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩が検出された場合、車両1の前方に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩が有ると判定する。
ステップS24の判定の結果、車両1の前方に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩がある場合(ステップS24:Yes)、コントローラ10はステップS15に戻り、車両1の側方から前方に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩があると判定されるまでステップS15とステップS24とを繰り返す。
一方、ステップS24の判定の結果、車両1の前方に幅W1以上且つ長さL1以上の大きさの路肩がない場合(ステップS24:No)、ステップS25に進み、コントローラ10は、第3速度プロファイルに従って左仮想線ILLを路端Eに向かって平行移動させ、次いで、ステップS26において、左仮想線ILLを、路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置まで移動させて当該位置に固定する。
図6は、路肩の幅WがW1未満である場合の例を示している。図6の例では、図6(a)に示すように路端Eに最も近い区画線OLに重なっていた左仮想線ILLが、図6(b)に示すように路端Eの方へ移動し、路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置で固定される。左仮想線ILLの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPも路端Eの方へ移動する。このときの目標走行軌跡TPの移動速度は、第3速度プロファイルの1/2の速度となる。
図7において、左仮想線ILLの第3速度プロファイルは曲線G13により示されている。即ち、第3速度プロファイルG13によれば、左仮想線ILLは、時刻T0において移動を開始した後、徐々に速度を上げながら路端Eの方へ移動する。その後、左仮想線ILLが路端Eに近づくにつれて移動速度の上昇率は低下し、時刻T1”において移動速度が最大値になると共に、左仮想線ILLは路端Eが道路側に最も突出している位置Pに近接する位置に到達し、その位置で固定される(図6(b)の状態)。即ち左仮想線ILLの移動速度は0になる。この左仮想線ILLの第3速度プロファイルG13は、第1速度プロファイルG11よりも遅いように設定されている。
上述したように、左仮想線ILLの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPは第3速度プロファイルの1/2の速度で移動する。即ち、図7において、目標走行軌跡TPの速度プロファイルは、第3速度プロファイルG13の1/2の速度である曲線G33により表されている。つまり、目標走行軌跡TPは、時刻T0において移動を開始した後、徐々に速度を上げながら路端Eの方へ移動する。その後、左仮想線ILLが路端Eに近づくにつれて移動速度の上昇率は低下し、時刻T1”において移動速度が最大値になる。
ステップS26の後、ステップS27に進み、コントローラ10は、第3速度プロファイルに従って右仮想線ILRを路端E側に向かって平行移動させ、次いで、ステップS20において、右仮想線ILRを、左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置(つまり車両1の路端Eとは反対側の側面の位置)に固定する。図6の例では、図6(a)及び図6(b)に示すように車両1の路端Eとは反対側に隣接する区画線BLに重なっていた右仮想線ILRが、図6(c)に示すように路端Eの方へ移動し、車両1の右側の側面の位置で固定される。右仮想線ILRの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPも路端Eの方へ移動する。このときの目標走行軌跡TPの移動速度は、左仮想線ILLの移動時と同様に第3速度プロファイルの1/2の速度となる。右仮想線ILRが固定される位置は、左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置なので、図6(c)に示すように車両1の車幅方向位置は左仮想線ILLと右仮想線ILRとによって挟まれた位置で固定される。
図7において、右仮想線ILRの第3速度プロファイルは曲線G23により示されている。即ち、第3速度プロファイルG23によれば、右仮想線ILRは、時刻T1”において、左仮想線ILLが路端Eに近接する位置に到達したときの移動速度と同一の速度で移動を開始する。その後、徐々に速度を下げながら路端Eの方へ移動し、時刻T2”において移動速度が0になると共に、右仮想線ILRは左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置(つまり車両1の路端Eとは反対側の側面の位置)に到達し、その位置で固定される(図6(c)の状態)。この右仮想線ILRの第3速度プロファイルG23は、第1速度プロファイルG21よりも遅いように設定されている。
上述したように、右仮想線ILRの移動に伴い、左仮想線ILLと右仮想線ILRとの間隔の中間に設定される目標走行軌跡TPは第3速度プロファイルの1/2の速度で移動する。即ち、図7において、目標走行軌跡TPの速度プロファイルは、第3速度プロファイルG23の1/2の速度である曲線G33により表されている。つまり、目標走行軌跡TPは、時刻T1”から徐々に速度を下げながら路端Eの方へ移動する。その後、右仮想線ILRが車両1の路端Eとは反対側の側面に近づくにつれて移動速度の低下率は低下し、時刻T2”において移動速度が0になる。上述したように、左仮想線ILLの第3速度プロファイルG13は第1速度プロファイルG11よりも遅いように設定され、右仮想線ILRの第3速度プロファイルG23は第1速度プロファイルG21よりも遅いように設定されている。したがって、目標走行軌跡TPの速度プロファイルG33は、第1速度プロファイルに対応する目標走行軌跡Tpの速度プロファイルG31よりも遅い速度になっている。これにより、車両1をより長い時間で路端Eに寄せることができ、幅の狭い路肩に徐々に車両1を進入させることができる。また、時刻T1”において左仮想線ILLが路端Eに近接する位置に到達したときの移動速度と、時刻T1”において右仮想線ILRが移動を開始したときの移動速度とが同一なので、目標走行軌跡TPの移動速度は時刻T1”の前後で滑らかに連続している。つまり、車両1の車幅方向の移動速度が時刻T1”の前後においてほぼ一定であり、不連続に変化することはないので、車両1の不安定な挙動により乗員に不安感や不快感を与えることを防止できる。
ステップS20の後、ステップS28に進み、コントローラ10は、車両1を停止させる。例えば、コントローラ10は、車速が0になるまで所定の減速度(例えば0.2G以下の減速度)が発生するようにエンジン31やブレーキ32を制御する。車両1が停止した後、コントローラ10は自動停車処理を終了する。
<変形例>
次に、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
上述した実施形態においては、車両制御システムを搭載する車両1は、駆動力を発生する動力源としてエンジン31を搭載する場合を例として説明したが、このエンジン31に代えて、あるいはエンジン31と共に、動力源として車両1にバッテリ及びモータを搭載してもよい。
<作用効果>
次に、上述した本発明の各実施形態及び本発明の実施形態の変形例による車両制御システムの効果を説明する。
コントローラ10は、カメラ21により撮影された画像から、道路の区画線OL、BLと路端Eとを検出し、車両1の側方から前方に向かって、区画線OL、BLに沿って延びる左右一対の仮想線ILL、ILRを生成し、左右一対の仮想線ILL、ILRの中間を車両1が走行するように電動パワーステアリング33を制御し、左右一対の仮想線ILL、ILRのうち路端Eに近い左仮想線ILLを、路端Eに近接する位置まで移動させて当該位置に固定し、その後、左右一対の仮想線ILL、ILRのうち路端Eから遠い右仮想線ILRを、左仮想線ILLから車両1の車幅分だけ離れた位置まで移動させて当該位置に固定し、左右一対の仮想線ILL、ILRを固定した後に車両1が停止するように、ブレーキ32を制御する。つまり、コントローラ10は、左右仮想線ILL、ILRの中間を車両1が走行するように電動パワーステアリング33を制御しながら、まず左仮想線ILLを路端Eに近接する位置に固定し、その後右仮想線ILRを路端Eに向かって移動させる。これにより、ガードレール、壁、電柱、縁石等の構造物が路端Eから車道側に突出している場合でも、路端Eと車両1との距離の変動に乱されることなく車両1を徐々に路端Eに寄せることができ、車両1の挙動が不安定になることを防止できる。したがって、ドライバが運転不能な状態に陥った場合において、車両1を路端Eに寄せて停車させるまでの車両1の挙動を安定させることができ、ドライバや他の乗員の不安感・不快感の増大を抑制することができる。
また、コントローラ10は、路端Eに近い左仮想線ILLが路端Eに近接する位置に到達したときの左仮想線ILLの移動速度と、路端Eから遠い右仮想線ILRの移動を開始するときの右仮想線ILRの移動速度とを同一にする。つまり、左仮想線ILLが路端Eに近接する位置に到達し右仮想線ILRが移動を開始するときに、左右仮想線ILL、ILRの中間を走行する車両1の車幅方向の移動速度が滑らかに連続しており不連続に変化しない。したがって、車両1の不安定な挙動により乗員に不安感や不快感を与えることを防止できる。
また、コントローラ10は、路端Eに近い左仮想線ILLの移動を開始した後、左仮想線ILLの移動速度を徐々に増加させ、路端Eから遠い右仮想線ILRの移動を開始した後、右仮想線ILRの移動速度を徐々に減少させる。つまり、左右仮想線ILL、ILRの中間を走行する車両1の車幅方向の移動速度を、左仮想線ILLの移動に応じて徐々に増加させ、その後右仮想線ILRの移動に応じて減少させることができる。これにより、車両1を滑らかに路端Eに寄せることができる。
また、コントローラ10は、路端Eに近い左仮想線ILLを、路端Eが道路側に最も突出している箇所Pに近接する位置まで移動させて当該位置に固定する。これにより、ガードレール、壁、電柱、縁石等の構造物が路端Eから車道側に突出している場合でも、最も道路側に突出している箇所Pに合わせて車両1を徐々に路端Eに寄せることができ、車両1の挙動が不安定になることを防止できる。
また、コントローラ10は、路端Eに最も近い区画線OLと路端Eとにより挟まれた路肩の幅が所定幅W1未満の場合には、路肩の幅が所定幅W1以上の場合よりも左右一対の仮想線ILL、ILRの移動速度を遅くする。したがって、左右仮想線ILL、ILRの中間を走行する車両1の車幅方向の移動速度は、路肩の幅が所定幅W1以上の場合よりも遅くなる。つまり、路肩の幅が狭い場合には乗員に不安感を与えないように車両1をより長い時間かけて路端Eに寄せることができる。
また、コントローラ10は、路端Eに最も近い区画線OLと路端Eとにより挟まれた路肩の幅が所定幅W1以上の場合且つ路肩の長さが所定長さL2未満の場合には、路肩の幅が所定幅W1以上の場合且つ路肩の長さが所定長さL2以上の場合よりも左右一対の仮想線ILL、ILRの移動速度を速くする。したがって、左右仮想線ILL、ILRの中間を走行する車両1の車幅方向の移動速度も、路肩の幅が所定幅W1以上の場合且つ路肩の長さが所定長さL2以上の場合よりも早くなる。つまり、車両1をより短い時間で路端Eに寄せることができ、L2未満の路肩の長さの範囲内で確実に車両1を路端Eに寄せることができる。
1 車両
10 コントローラ
10a プロセッサ
10b メモリ
21 カメラ
22 レーダ
23 車速センサ
24 加速度センサ
25 ヨーレートセンサ
26 舵角センサ
27 アクセルセンサ
28 ブレーキセンサ
29 測位システム
30 ナビシステム
31 エンジン
32 ブレーキ
33 電動パワーステアリング
E 路端
ILL 左仮想線
ILR 右仮想線
OL 区画線
BL 区画線
TP 目標走行軌跡

Claims (6)

  1. 車両を路端に寄せて停車させる車両制御システムであって、
    前記車両の前方を撮影するカメラと、
    前記カメラにより撮影された前記車両の前方の画像に基づき、前記車両を路端に寄せて停車させるために当該車両の操舵装置及び制動装置の制御を行うよう構成されたコントローラと、
    を有し、
    前記コントローラは、
    前記カメラにより撮影された画像から、道路の区画線と路端とを検出し、
    前記車両の側方から前方に向かって、前記区画線に沿って延びる左右一対の仮想線を生成し、
    前記左右一対の仮想線の中間を前記車両が走行するように前記操舵装置を制御し、
    前記左右一対の仮想線のうち前記路端に近い側の仮想線を、前記路端に近接する位置まで移動させて当該位置に固定し、その後、前記左右一対の仮想線のうち前記路端から遠い側の仮想線を、前記路端に近い側の仮想線から前記車両の車幅分だけ離れた位置まで移動させて当該位置に固定し、
    前記左右一対の仮想線を固定した後に前記車両が停止するように、前記制動装置を制御するように構成されている、
    ことを特徴とする車両制御システム。
  2. 前記コントローラは、前記路端に近い側の仮想線が前記路端に近接する位置に到達したときの当該仮想線の移動速度と、前記路端から遠い側の仮想線の移動を開始するときの当該仮想線の移動速度とを同一にするように構成されている、請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記コントローラは、前記路端に近い側の仮想線の移動を開始した後、当該路端に近い側の仮想線の移動速度を徐々に増加させ、前記路端から遠い側の仮想線の移動を開始した後、当該路端から遠い側の仮想線の移動速度を徐々に減少させるように構成されている、請求項2に記載の車両制御システム。
  4. 前記コントローラは、前記路端に近い側の仮想線を、前記路端が道路側に最も突出している箇所に近接する位置まで移動させて当該位置に固定するように構成されている、請求項1から3の何れか一項に記載の車両制御システム。
  5. 前記コントローラは、前記路端に最も近い前記区画線と前記路端とにより挟まれた路肩の幅が所定幅未満の場合には、前記路肩の幅が所定幅以上の場合よりも前記仮想線の移動速度を遅くするように構成されている、請求項1から4の何れか一項に記載の車両制御システム。
  6. 前記コントローラは、前記路端に最も近い前記区画線と前記路端とにより挟まれた路肩の幅が所定幅以上の場合且つ前記路肩の長さが所定長さ未満の場合には、前記路肩の幅が所定幅以上の場合且つ前記路肩の長さが所定長さ以上の場合よりも前記仮想線の移動速度を速くするように構成されている、請求項1から5の何れか一項に記載の車両制御システム。
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