JP7497331B2 - アクチュエータ及び水上バイク - Google Patents

アクチュエータ及び水上バイク Download PDF

Info

Publication number
JP7497331B2
JP7497331B2 JP2021162120A JP2021162120A JP7497331B2 JP 7497331 B2 JP7497331 B2 JP 7497331B2 JP 2021162120 A JP2021162120 A JP 2021162120A JP 2021162120 A JP2021162120 A JP 2021162120A JP 7497331 B2 JP7497331 B2 JP 7497331B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
actuator
rod
rotation
reference position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021162120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023051447A (ja
Inventor
俊介 清水
宏文 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hi Lex Corp
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
Hi Lex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Cable System Inc, Hi Lex Corp filed Critical Nippon Cable System Inc
Priority to JP2021162120A priority Critical patent/JP7497331B2/ja
Publication of JP2023051447A publication Critical patent/JP2023051447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7497331B2 publication Critical patent/JP7497331B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

本発明は、アクチュエータ及び水上バイクに関する。
特許文献1には、水上バイクの船体に設けられているリバースゲートを駆動するアクチュエータに不具合が生じた場合でも、ノズルから噴射された水がリバースゲートに遮られないようにリバースゲートを制御して、水上バイクを前進させる技術が開示されている。
特許文献1に開示されているアクチュエータは、リバースゲートから伸びるロッドの端部に接続され、回転運動をロッドが直線移動する直線運動に変換することで、当該ロッドを進退移動させるロッド駆動部と、該ロッド駆動部を回転させるモータとを備えている。
このように構成されている従来のアクチュエータは、船体に配置されているロッドへのロッド駆動部の接続を容易にするため、ロッドが接続される前のロッド駆動部の回転方向における基準位置を、所定の位置に設定した上で、船体の組立て工場などに出荷される。基準位置は、ポテンションメータ、リミットスイッチなどの機械式の検出装置を利用して、人の操作で設定されている。
特開2014-080041号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているアクチュエータは、機械式の検出装置を利用し、ロッド駆動部の基準位置を設定しているため、機械式の検出装置を構成する部品の組み立て精度のバラツキによって、ロッド駆動部の基準位置を正確に設定することが困難な場合があるという課題があった。
本発明の目的は、ロッド駆動部の基準位置を正確に設定することができるアクチュエータ及び水上バイクを提供することである。
本発明のアクチュエータは、噴出する水流の方向を変更する水流方向変更部に接続され、モータの回転によって前記水流方向変更部の角度を調整するロッドを、進退移動させるロッド駆動部と、磁束の変化に基づきモータの回転量を検出するセンサと、前記モータの回転量に基づき、前記ロッドが接続される前の前記ロッド駆動部の回転方向における基準位置を、所定の位置に設定する基準位置設定部と、を備え、前記所定の位置は、アクチュエータが前記ロッドに接続されるときの位置である
本発明の水上バイクは、上記のアクチュエータを備える。
本発明によれば、ロッド駆動部の基準位置を正確に設定することができるアクチュエータ及び水上バイクを得ることができる。
本発明の実施の形態に係る水上バイク100の構成例を示す図 船体1が前進状態であるときの推進機構3の構成例を示す図 船体1が後退状態であるときの推進機構3の構成例を示す図 アクチュエータ10の構成例を示す図 ロッド駆動部11の構成例を示す図 ロッド駆動部12の構成例を示す図 ECU13の構成例を示す図 アクチュエータ10の動作を説明するためのフローチャート アクチュエータ10の動作を説明するためのフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[水上バイク100]
図1は本発明の実施の形態に係る水上バイク100の構成例を示す図である。水上バイク100は、船体1、原動機2、推進機構3、及びアクチュエータ10を備えている。
[原動機2]
原動機2は、推進機構3を駆動するモータ、内燃機関などである。原動機2は、船体1の内部に設けられているドライブシャフト4を介して、推進機構3に接続されている。
[ドライブシャフト4]
ドライブシャフト4は、推進機構3から延伸しているインペラシャフト31に接続されている。インペラシャフト31は、原動機2の回転力をインペラに伝達するためのシャフトである。
[アクチュエータ10]
アクチュエータ10は、推進機構3が備えている水流方向変更部の角度を調整するための装置である。なお、アクチュエータ10と水流方向変更部の詳細は後述する。
アクチュエータ10は、ロッド11a及びロッド12aを介して、水流方向変更部に接続されている。ロッド11a及びロッド12aは、水流方向変更部の角度を調整するための進退移動部材である。
[推進機構3]
推進機構3は、原動機2の回転力によって、船体1の周囲の水を吸引し、吸引した水を噴射することによって、船体1を推進させるための推進力を発生する機構である。
次に図2及び図3を参照して推進機構3の構成例を説明する。図2は船体1が前進状態であるときの推進機構3の構成例を示す図、図3は船体1が後退状態であるときの推進機構3の構成例を示す図である。
推進機構3は、インペラシャフト31、インペラ32、ノズル33、トリムゲート34、及びリバースゲート35を備えている。
[インペラシャフト31]
インペラシャフト31は、インペラ32に接続されている。インペラ32は、インペラシャフト31とともに回転することによって水を吸引し、吸引した水をノズル33から噴出する動翼である。
[ノズル33]
ノズル33は、インペラ32が回転することで吸引された水を特定の方向に噴出する排水口である。
[トリムゲート34]
トリムゲート34は、図1に示す船体1の水平方向に対する傾斜角度を変更するために、ノズル33が噴出する水流の方向を変更する水流方向変更部の一例である。トリムゲート34は、ノズル33の後方に配置されている。
トリムゲート34には、図1に示すアクチュエータ10から伸びているロッド11aが接続されている。
ロッド11aが進退移動することにより、トリムゲート34は、ノズル33から噴出する水流の方向を転換するように動作する。
例えば、ロッド11aがトリムゲート34に向かって前進した場合、トリムゲート34の吹き出し口が下側に傾くため、ノズル33から噴出する水流は、斜め下方向に流れる。
ロッド11aがトリムゲート34から図1に示すアクチュエータ10に向かって後退した場合、トリムゲート34の吹き出し口が上側に傾くため、ノズル33から噴出する水流は、斜め上方向に流れる。
[リバースゲート35]
リバースゲート35は、トリムゲート34から噴出する水流の方向を変更する水流方向変更部の一例である。リバースゲート35は、船体1の船首からトリムゲート34を見て、トリムゲート34の後方に配置されている。
リバースゲート35には、図1に示すアクチュエータ10から伸びているロッド12aが接続されている。ロッド12aが進退移動することにより、ロッド12aに接続されているリバースゲート35は、トリムゲート34から噴出する水流の方向を転換するように動作する。
例えば、ロッド12aがリバースゲート35から図1に示すアクチュエータ10に向かって後退した場合、リバースゲート35は、図2に示すように、トリムゲート34の吹き出し口を開放するように回転する。
この場合、トリムゲート34から噴出する水流WFは、図1に示す船体1の後方に向かって流れる。これにより船体1を前進させることができる。
この状態から、ロッド12aがリバースゲート35に向かって前進した場合、リバースゲート35は、図3に示すように、トリムゲート34の吹き出し口を塞ぐように回転する。
この場合、トリムゲート34から噴出する水流WFは、船体1の斜め前方に流れる。これにより、船体1を後退させることができる。
次に図4を参照してアクチュエータ10の構成例を説明する。図4はアクチュエータ10の構成例を示す図である。
アクチュエータ10は、ロッド11aを進退移動させるロッド駆動部11と、ロッド12aを進退移動させるロッド駆動部12と、ロッド駆動部11及びロッド駆動部12を制御するためのECU(Electronic Control Unit)13と、ケース14とを備えている。
ロッド11aにはロッド駆動部11が連結され、ロッド12aにはロッド駆動部12が連結されている。
次に図5を参照してロッド駆動部11の構成を具体的に説明する。図5はロッド駆動部11の構成例を示す図である。
[ロッド駆動部11]
ロッド駆動部11は、第1モータ11bと、第1モータ11bによって回転する回転部材11cと、第1モータ11bの回転量を検出するセンサ11dと、駆動部11eとを備えている。
第1モータ11bは駆動部11eに接続されている。駆動部11eは、出力軸11e1、ハウジング11e2、ハウジング11e2に収納されている不図示の減速機構などを備えている。
当該減速機構は、第1モータ11bの回転力を減速して出力軸11e1に伝達するためのウォームギヤ、ウォームホイールなどを組み合わせた機構である。
出力軸11e1には回転部材11cが接続され、回転部材11cにはロッド11aの端部が連結されている。出力軸11e1とともに回転部材11cが回転することによって、第1モータ11bの回転運動を、ロッド11aが直線移動する直線運動に変換することができる。
回転部材11cは、回転部材11cの回転方向におけるニュートラルポジションPを中心にして、第1回転方向CDに回転し、又は、第1回転方向とは反対側の第2回転方向CCDに回転する。
ニュートラルポジションPは、回転部材11cがアップポジションPからダウンポジションPまで回転するときの中間位置である。
アップポジションPは、図2に示されるトリムゲート34の吹き出し口が斜め上方に向かうように、トリムゲート34の角度を所定角度に設定する位置である。
アップポジションPは、例えば、図1に示される水上バイク100に設けられている不図示のボタンが押された場合に設定される回転部材11cの回転方向における基準位置である。
また、アップポジションPは、例えば図1に示される船体1へアクチュエータ10を組み付けるために、船体1の組立て工場に向けてアクチュエータ10を出荷するときに設定される回転位置である。
ダウンポジションPは、図2に示されるトリムゲート34の吹き出し口が斜め下方に向かうように、トリムゲート34の角度を所定角度に設定する位置である。
第1回転方向CDは、図5に示す回転部材11cを時計回り方向に回転させる方向である。
回転部材11cがニュートラルポジションPから第1回転方向CDに向かってアップポジションPまで回転したときの回転角度θは、回転部材11cがニュートラルポジションPから第2回転方向CCDに向かってダウンポジションPまで回転したときの回転角度θと等しい。
回転部材11cの基準位置は、第1モータ11bの回転量に基づき、後述する基準位置設定部によって、所定の位置に設定される。基準位置を設定する方法の詳細は後述する。
センサ11dは、第1モータ11bの回転量を検出する回転量検出手段である。
例えば、センサ11dは、第1モータ11bの不図示のロータに設置されている回転量検出用マグネットから発生する磁束の変化を検出し、磁束の変化に対応した電圧を、パルス信号として図4に示すECU13に送信する。
第1モータ11bの回転量は、第1モータ11bが回転するときにセンサ11dから送信されるパルス信号をカウントした値であるパルスカウント値に基づき、図4に示すECU13によって算出される。パルスカウント値は、第1モータ11bの回転量に対応している。
なお、第1モータ11bの回転量は、第1モータ11bが回転するときのパルスカウント値に代えて、第1モータ11bが回転するときに計測される時間に基づき算出されてもよい。
この場合、例えば、第1モータ11bの回転量は、回転部材11cが、アップポジションPからダウンポジションPまで、又は、ダウンポジションPからアップポジションPまでの回転時間に対する第1モータ11bの回転時間の比に基づき、図4に示すECU13によって算出される。
センサ11dは、例えば第1モータ11bに内蔵されているホールIC(Integrated Circuit)である。第1モータ11bに内蔵されているセンサ11dを用いることによって、第1モータ11bの周囲に、回転量検出手段を設けるためのスペースを確保する必要がなくなる。このため、アクチュエータ10の設計の自由度が向上し、アクチュエータ10の設計変更に要する時間を短縮することができる。
なお、センサ11dには、第1モータ11bに内蔵されている回転量検出手段に代えて、第1モータ11bの外部に設けられている回転量検出手段が用いてもよい。この場合、当該回転量検出手段は、第1モータ11bの回転軸の回転量を検出して、検出した回転量を示す信号をECU13に送信する。
次に図6を参照してロッド駆動部12の構成例を説明する。図6はロッド駆動部12の構成例を示す図である。
[ロッド駆動部12]
ロッド駆動部12は、第2モータ12bと、第2モータ12bによって回転する回転部材12cと、第2モータ12bの回転量を検出するセンサ12dと、駆動部12eとを備えている。
第2モータ12bは、駆動部12eに接続されている。駆動部12eは、出力軸12e1、ハウジング12e2、ハウジング12e2に収納されている不図示の減速機構などを備えている。
当該減速機構は、第2モータ12bの回転力を減速して出力軸12e1に伝達するためのウォームギヤ、ウォームホイールなどを組み合わせた機構である。
出力軸12e1には回転部材12cが接続され、回転部材12cにはロッド12aの端部が連結されている。出力軸12e1とともに回転部材12cが回転することによって、第2モータ12bの回転運動を、ロッド12aが直線移動する直線運動に変換することができる。
回転部材12cは、回転部材12cの回転方向におけるニュートラルポジションPから、第1回転方向CDに回転し、又は、第1回転方向CDとは反対側の第2回転方向CCDに回転する。
ニュートラルポジションPは、回転部材12cがリバースポジションPからフォワードポジションPまで回転するときの中間位置である。
フォワードポジションPは、図2に示されるリバースゲート35がトリムゲート34の吹き出し口を開放するように、リバースゲート35の角度を所定角度に設定する位置である。
リバースポジションPは、図2に示されるリバースゲート35がトリムゲート34の吹き出し口を塞ぐように、リバースゲート35の角度を所定角度に設定する位置である。
リバースポジションPは、例えば、図1に示される水上バイク100に設けられている不図示のボタンが押された場合に設定される回転部材12cの回転方向における基準位置である。
また、リバースポジションPは、例えば、図1に示される船体1へアクチュエータ10を組み付けるために、船体1の組立て工場に向けてアクチュエータ10を出荷するときに設定される回転位置である。
第1回転方向CDは、図6に示す回転部材12cを時計回り方向に回転させる方向である。
回転部材12cがニュートラルポジションPから第1回転方向CDに向かってリバースポジションPまで回転したときの回転角度θは、回転部材12cがニュートラルポジションPから第2回転方向CCDに向かってフォワードポジションPまで回転したときの回転角度θと等しい。
回転部材12cの基準位置は、第2モータ12bの回転量に基づき、後述する基準位置設定部によって、所定の位置に設定される。
センサ12dは、第2モータ12bの回転量を検出する回転量検出手段である。
例えば、センサ12dは、第2モータ12bの不図示のロータに設置された回転量検出用マグネットから発生する磁束の変化を検出し、磁束の変化に対応した電圧を、パルス信号として図4に示すECU13に送信する。
第2モータ12bの回転量は、第2モータ12bが回転するときにセンサ12dから送信されるパルス信号をカウントした値であるパルスカウント値に基づき、図4に示すECU13によって算出される。パルスカウント値は、第2モータ12bの回転量に対応している。
なお、第2モータ12bの回転量は、第2モータ12bが回転するときのパルスカウント値に代えて、第2モータ12bが回転するときに計測される時間に基づき算出されてもよい。
この場合、例えば、第2モータ12bの回転量は、回転部材12cが、フォワードポジションPからリバースポジションPまで、又は、リバースポジションPからフォワードポジションPまでの回転時間に対する第2モータ12bの回転時間の比に基づき、図4に示すECU13によって算出される。
センサ12dは、例えば、第2モータ12bに内蔵されているホールICである。第2モータ12bに内蔵されているセンサ12dを用いることによって、第2モータ12bの周囲に、回転量検出手段を設けるためのスペースを確保する必要がなくなる。このため、アクチュエータ10の設計の自由度が向上し、アクチュエータ10の設計変更に要する時間を短縮することができる。
なお、センサ12dには、第2モータ12bに内蔵されている回転量検出手段に代えて、第2モータ12bの外部に設けられている回転量検出手段が用いられてもよい。この場合、当該回転量検出手段は、第2モータ12bの回転軸の回転量を検出して、検出した回転量を示す信号をECU13に送信する。
次に図7を参照してECU13の構成例を説明する。図7はECU13の構成例を示す図である。
[ECU13]
ECU13は、CPU(Central Processing Unit)、メモリなどを含むマイクロコンピュータで構成される。ECU13は、判定処理部13A及び記憶部13dを備えている。判定処理部13Aは、第1モータ制御部13a、第2モータ制御部13b、及び基準位置設定部13cを備えている。
[第1モータ制御部13a]
第1モータ制御部13aは、不図示のトリム操作部から送信されるトリム操作信号に基づき、第1モータ11bの回転量を調整する。不図示のトリム操作部は、図2に示すトリムゲート34の角度を調整するための人が操作するスイッチである。
[第2モータ制御部13b]
第2モータ制御部13bは、不図示のノズル操作部から送信されるノズル操作信号に基づき、第2モータ12bの回転量を調整する。不図示のノズル操作部は、図2に示すリバースゲート35の角度を、前進シフト位置、後退シフト位置などに設定するためのスイッチである。
前進シフト位置に設定するとは、図6に示される回転部材12cの回転位置をフォワードポジションPに設定することである。
後退シフト位置に設定するとは、図6に示される回転部材12cの回転位置をリバースポジションPに設定することである。
[記憶部13d]
記憶部13dは、図5に示される回転部材11cの回転方向におけるニュートラルポジションP、アップポジションP、及びダウンポジションPを記憶する。
また記憶部13dは、図6に示される回転部材12cの回転方向におけるニュートラルポジションP、フォワードポジションP、及びリバースポジションPに関する情報を記憶する。
また記憶部13dは、センサ11dから送信されるパルス信号をカウントした値であるパルスカウント値と、センサ12dから送信されるパルス信号をカウントした値であるパルスカウント値とを記憶する。
[基準位置設定部13c]
基準位置設定部13cは、ロッド11aが接続される前に、第1モータ11bの回転量に基づき、図5に示すロッド駆動部11の回転方向における基準位置であるアップポジションPを、所定の位置に設定する。基準位置設定部13cは、記憶部13dに保存されているアップポジションPに関する情報を、所定の位置に更新する。
また、基準位置設定部13cは、ロッド12aが接続される前に、第2モータ12bの回転量に基づき、図6に示すロッド駆動部12の回転方向における基準位置であるリバースポジションPを、所定の位置に設定する。基準位置設定部13cは、記憶部13dに保存されているリバースポジションPに関する情報を、所定の位置に更新する。
次に、図8A及び図8Bを参照してアクチュエータ10の動作を説明する。ここでは、図5に示すロッド駆動部11の回転方向における基準位置を所定の位置に設定する場合における、アクチュエータ10の動作を説明する。
図8A及び図8Bはアクチュエータ10の動作を説明するためのフローチャートである。
図8Aに示すステップS1において、基準位置設定部13cは、第1モータ制御部13aを制御することによって、回転部材11cを第1回転方向CDに回転させる。その後、基準位置設定部13cは、ステップS2の処理を実行する。
ステップS2において、基準位置設定部13cは、回転部材11cを第1回転方向CDに回転させながら、センサ11dから送信されるパルス信号に基づきパルスカウント値を計測する。その後、基準位置設定部13cは、ステップS3の処理を実行する。
ステップS3において、基準位置設定部13cは、拘束電流を検出したか否かを判定する。
拘束電流は、例えば、第1回転方向CDに回転する回転部材11cが、駆動することができない突き当て位置PUEまで回転したときに、第1モータ11bに流れる電流が所定の値にまで上昇することで検出される電流である。
第1モータ11bに流れる電流は、例えばアクチュエータ10に内蔵される不図示の電流センサによって検出される。
基準位置設定部13cは、不図示の電流センサによって検出された電流が所定の値以下の場合、拘束電流を検出していないと判定し、当該電流が所定の値を超えた場合、拘束電流を検出したと判定する。
拘束電流を検出していない場合(ステップS3,NO)、基準位置設定部13cは、ステップS1以降の処理を繰り返す。
拘束電流を検出した場合(ステップS3,YES)、基準位置設定部13cは、ステップS4の処理を実行する。
拘束電流を検出した場合、ステップS4において、基準位置設定部13cは、回転部材11cが突き当て位置PUEまで回転したと判定し、拘束電流を検出するまでに計測したパルスカウント値を0にリセットする。その後、基準位置設定部13cは、ステップS5の処理を実行する。
ステップS5において、基準位置設定部13cは、パルスカウント値を0にリセットした位置を突き当て位置PUEに設定する。その後、基準位置設定部13cは、ステップS6の処理を実行する。
ステップS6において、基準位置設定部13cは、回転部材11cを第2回転方向CCDに回転させながら、センサ11dから送信されるパルス信号に基づきパルスカウント値を計測する。その後、基準位置設定部13cは、ステップS7の処理を実行する。
ステップS7において、基準位置設定部13cは、パルスカウント値が第1規定値に達したか否かを判定する。
第1規定値は、回転部材11cを突き当て位置PUEから所定距離離れた位置まで第2回転方向CCDに回転させた位置を、前述した回転部材11cの基準位置に設定するための値である。
パルスカウント値が第1規定値に達していない場合(ステップS7,NO)、基準位置設定部13cは、ステップS6以降の処理を繰り返す。
パルスカウント値が第1規定値に達した場合(ステップS7,YES)、基準位置設定部13cは、図8Bに示すステップS8の処理を実行する。
パルスカウント値が第1規定値に達した場合、ステップS8において、基準位置設定部13cは、回転部材11cの回転を停止させる。その後、基準位置設定部13c、ステップS9の処理を実行する。
ステップS9において、基準位置設定部13cは、回転部材11cの回転を停止させた位置を、前述した基準位置に設定する。これにより、回転部材11cのアップポジションPは、基準位置として設定される。その後、基準位置設定部13cは、ステップS10の処理を実行する。
ステップS10において、基準位置設定部13cは、基準位置を設定するまでに計測したパルスカウント値を、記憶部13dに記憶させる。
例えば、図1に示す水上バイク100が備える不図示のボタンが押された後、トリムゲート34の吹き出し口が斜め上方に向かうように、前述したトリム操作部が操作された場合、図7に示される第1モータ制御部13aは、記憶部13dに記憶された当該パルスカウント値を読み出す。そして、第1モータ制御部13aは、読み出したパルスカウント値に基づき、回転部材11cの回転位置を基準位置に設定する。これにより、トリムゲート34の吹き出し口が斜め上方に傾くように、トリムゲート34が制御される。
基準位置設定部13cは、ステップS10の処理の後、ステップS11の処理を実行する。
ステップS11において、基準位置設定部13cは、回転部材11cの第2回転方向CCDへの回転を再開させる。その後、基準位置設定部13cは、ステップS12の処理を実行する。
ステップS12において、基準位置設定部13cは、パルスカウント値が第2規定値に達したか否かを判定する。
第2規定値は、回転部材11cが、ステップS9で設定された基準位置から所定距離離れた位置まで第2回転方向CCDに回転した位置を、前述した回転部材11cのニュートラルポジションPに設定するための値である。
パルスカウント値が第2規定値に達していない場合(ステップS12,NO)、基準位置設定部13cは、ステップS11以降の処理を繰り返す。
パルスカウント値が第2規定値に達した場合(ステップS12,YES)、基準位置設定部13cは、ステップS13の処理を実行する。
パルスカウント値が第2規定値に達した場合、ステップS13において、基準位置設定部13cは、回転部材11cの回転を停止させる。その後、ステップS14の処理を実行する。
ステップS14において、基準位置設定部13cは、回転部材11cの回転を停止させた位置を、前述したニュートラルポジションPに設定する。その後、基準位置設定部13cは、ステップS15の処理を実行する。
ステップS15において、基準位置設定部13cは、ニュートラルポジションPを設定するまでに計測したパルスカウント値を、記憶部13dに記憶させる。その後、基準位置設定部13cは、一連の処理を終了する。
例えば、図1に示す水上バイク100が備える不図示のボタンが押されたとき、図7に示される第1モータ制御部13aは、記憶部13dに記憶された当該パルスカウント値を読み出す。そして、第1モータ制御部13aは、読み出したパルスカウント値に基づき、回転部材11cの回転位置をアップポジションPに設定する。
なお、図8A及び図8Bでは、回転部材11cの基準位置を設定する方法について説明したが、回転部材12cの基準位置を設定する方法も同様であるため、その説明を省略する。
以上に説明したように、本実施の形態に係るアクチュエータ1は、モータの回転量に基づき、ロッド駆動部の回転方向における基準位置を、所定の位置に設定するように構成されている。
この構成により、ポテンションメータなどを構成する部品の組み立て精度のバラツキの影響を受けることなく、基準位置を正確に設定することができる。
なお、例えば、以下のような態様も本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
(1)アクチュエータは、噴出する水流の方向を変更する水流方向変更部に接続され、モータの回転によって前記水流方向変更部の角度を調整するロッドを、進退移動させるロッド駆動部と、磁束の変化に基づきモータの回転量を検出するセンサと、前記モータの回転量に基づき、前記ロッドが接続される前の前記ロッド駆動部の回転方向における基準位置を、所定の位置に設定する基準位置設定部と、を備える。
(2)前記センサは、モータに内蔵されているホールICである。
(3)前記所定の位置は、アクチュエータが前記ロッドに接続されるときの位置である。
(4)前記水流方向変更部は、前記アクチュエータを搭載する船体を前進又は後進させるリバースゲートである。
(5)前記水流方向変更部は、前記アクチュエータを搭載する船体の水平方向に対する傾斜角度を変更するトリムゲートである。
(6)前記モータの回転量は、前記モータが回転するときに発生するパルスカウントの値に基づき生成される。
(7)水上バイクは、上記のアクチュエータを備える。
なお、本実施の形態では、基準位置として、アップポジションP又はリバースポジションPを所定の位置に設定する場合について説明したが、所定の位置は、アップポジションP又はリバースポジションPに限定されるものではない。所定の位置は、例えば、アップポジションP又はリバースポジションPに代えて、ニュートラルポジションPであってもよいし、ダウンポジションP又はフォワードポジションPであってもよい。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、本開示に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係るアクチュエータ及び水上バイクは、ロッド駆動部の基準位置を正確に設定することができる。
1 船体
2 原動機
3 推進機構
4 ドライブシャフト
10 アクチュエータ
11 ロッド駆動部
11a ロッド
11b 第1モータ
11c 回転部材
11d センサ
11e 駆動部
11e1 出力軸
11e2 ハウジング
12 ロッド駆動部
12a ロッド
12b 第2モータ
12c 回転部材
12d センサ
12e 駆動部
12e1 出力軸
12e2 ハウジング
13 ECU
13A 判定処理部
13a 第1モータ制御部
13b 第2モータ制御部
13c 基準位置設定部
13d 記憶部
31 インペラシャフト
32 インペラ
33 ノズル
34 トリムゲート
35 リバースゲート
100 水上バイク
CD 第1回転方向
CCD 第2回転方向
DE 突き当て位置
FE 突き当て位置
RE 突き当て位置
UE 突き当て位置

Claims (6)

  1. 噴出する水流の方向を変更する水流方向変更部に接続され、モータの回転によって前記水流方向変更部の角度を調整するロッドを、進退移動させるロッド駆動部と、
    磁束の変化に基づきモータの回転量を検出するセンサと、
    前記モータの回転量に基づき、前記ロッドが接続される前の前記ロッド駆動部の回転方向における基準位置を、所定の位置に設定する基準位置設定部と、
    を備え
    前記所定の位置は、アクチュエータが前記ロッドに接続されるときの位置である、アクチュエータ。
  2. 前記センサは、モータに内蔵されているホールICである、請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記水流方向変更部は、前記アクチュエータを搭載する船体を前進又は後進させるリバースゲートである、請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記水流方向変更部は、前記アクチュエータを搭載する船体の水平方向に対する傾斜角度を変更するトリムゲートである、請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  5. 前記モータの回転量は、前記モータが回転するときに発生するパルスカウントの値に基づき算出される、請求項1からの何れか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 請求項1からの何れか一項に記載のアクチュエータを備えた水上バイク。
JP2021162120A 2021-09-30 2021-09-30 アクチュエータ及び水上バイク Active JP7497331B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021162120A JP7497331B2 (ja) 2021-09-30 2021-09-30 アクチュエータ及び水上バイク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021162120A JP7497331B2 (ja) 2021-09-30 2021-09-30 アクチュエータ及び水上バイク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023051447A JP2023051447A (ja) 2023-04-11
JP7497331B2 true JP7497331B2 (ja) 2024-06-10

Family

ID=85805302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021162120A Active JP7497331B2 (ja) 2021-09-30 2021-09-30 アクチュエータ及び水上バイク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7497331B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000128083A (ja) 1998-10-23 2000-05-09 Nitsupatsu Moosu Kk 小型船舶用ノズル駆動装置
JP2005145390A (ja) 2003-11-19 2005-06-09 Nhk Teleflex Morse Co Ltd 船外機用シフト操作装置
EP3747757A1 (en) 2019-06-03 2020-12-09 Ultraflex Spa Jet propulsion boat control system
KR102203901B1 (ko) 2020-04-22 2021-01-15 주식회사 성진테크윈 전향기 제어 시스템 및 방법

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000128083A (ja) 1998-10-23 2000-05-09 Nitsupatsu Moosu Kk 小型船舶用ノズル駆動装置
JP2005145390A (ja) 2003-11-19 2005-06-09 Nhk Teleflex Morse Co Ltd 船外機用シフト操作装置
EP3747757A1 (en) 2019-06-03 2020-12-09 Ultraflex Spa Jet propulsion boat control system
KR102203901B1 (ko) 2020-04-22 2021-01-15 주식회사 성진테크윈 전향기 제어 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023051447A (ja) 2023-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7075259B2 (en) Motor control apparatus for adjusting target rotation speed of motor in accordance with current condition of motor load
US10343759B2 (en) Device for specifying the drive level of an electric drive of a boat
JP4994005B2 (ja) 船舶用操舵装置及び船舶
JP5129477B2 (ja) ワイパモータ
JP5303341B2 (ja) 船推進機
US9376188B2 (en) Jet propulsion boat
JP2007091213A (ja) 複数ワイヤ操舵ヘルムシステム
JPWO2005097569A1 (ja) ワイパ装置制御方法
JP2009177965A (ja) モータ制御装置
JP5128144B2 (ja) 船舶推進機及び船舶
JP2011016502A (ja) 船推進機
JP7497331B2 (ja) アクチュエータ及び水上バイク
US6924616B2 (en) Rotational driving apparatus
WO2007052503A1 (ja) ワイパ制御方法及びワイパ制御システム
JP5238600B2 (ja) 船推進機
EP1314624B1 (en) Control method for wiper apparatus
US20230322341A1 (en) Collision information providing system, collision judging system, and marine vessel
JP7467403B2 (ja) アクチュエータ及び水上バイク
JP2002262515A (ja) 減速機構付き電動モータ
US10399656B2 (en) Remote control system of boat propulsion device
JP2005082148A (ja) 単一の移動センサを備えたステアリングコラムモジュール
JP2007253829A (ja) パワーステアリング装置
JP2023051450A (ja) アクチュエータ及び水上バイク
JP2008094374A (ja) ワイパ装置
JP4249823B2 (ja) 小型船舶用ノズル駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7497331

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150