JP7495019B1 - 圧延機 - Google Patents

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JP7495019B1 JP2023577914A JP2023577914A JP7495019B1 JP 7495019 B1 JP7495019 B1 JP 7495019B1 JP 2023577914 A JP2023577914 A JP 2023577914A JP 2023577914 A JP2023577914 A JP 2023577914A JP 7495019 B1 JP7495019 B1 JP 7495019B1
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Abstract

本発明の圧延機は、ハウジングに配設される一対の上下ロール及び上下ロールをそれぞれ保持するロールチョックを備えた圧延機であって、ロールチョックのハウジング対向面、または、ハウジング対向面に対応するハウジング面の少なくとも一方に、振動低減機能を有するライナーを設けた。

Description

本発明は、圧延機に関する。
タンデム冷間圧延ライン等の圧延機では、金属帯の圧延を行う際に、圧延速度がある程度速いと、圧延機にチャタリングが発生し、被圧延材に板厚不良やチャタマークと呼ばれる板幅方向の模様が生じて、品質への悪影響を及ぼすことがある。チャタリングに対する一般的な対応としては、圧延機に振動を検出するセンサーを設けてモニタリングし、振動が発生しない速度域まで減速をして圧延を行う手法がとられている。しかしながら、この手法では生産効率を低下させてしまうため、従来から圧延機のチャタリングの原因となる振動を低減させるための数多くの提案がなされている。
特許文献1に記載の圧延機は、バックアップロールの軸受け本体に、バックアップロールを支持するハウジングの出側部材に当接する当接端面を設けている。そして、特許文献1には、軸受け本体の相反する側に上下方向の振動を制振する制振機構を介して、入側から出側になるほど被圧延材から離れる傾斜摺動面と、出側部材に当接する当接端面とを有する楔状部材を設けて、振動を低減させる技術が開示されている。
特許文献2には、圧延機のバックアップロールの2つのロールチョックの間または2つの圧力台の間に取り付けられた弾性を有する梁と、この梁に搭載された付加質量と付加質量の動きを制動するダンパを備えることにより、振動を低減させる技術が開示されている。
特開平8-10807号公報 特開平9-267110号公報
しかしながら、特許文献1及び2に開示された技術では、既設の圧延機への導入には大掛かりな設備改造が必須であり、時間や費用面の観点から困難である。また、特許文献1及び2に開示された技術では、ハウジングやロールチョックへの加工及び改造を伴うために生産ラインを止めることによる生産ロスが発生するという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、生産ロスを抑えつつ、安価にチャタリングの原因となる振動を低減させることができる圧延機を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、
(1)本発明に係る圧延機は、ハウジングに配設される一対の上下ロール及び前記上下ロールをそれぞれ保持するロールチョックを備えた圧延機であって、前記ロールチョックのハウジング対向面、または、前記ハウジング対向面に対応するハウジング面の少なくとも一方に、振動低減機能を有するライナーを設けたことを特徴とするものである。
(2)本発明に係る圧延機は、上記(1)の発明において、前記ライナーは、制振材を用いて構成されることを特徴とするものである。
(3)本発明に係る圧延機は、上記(2)の発明において、前記制振材は、粘弾性体であり、前記ライナーは、金属材料からなるライナー本体部と、前記ライナー本体部を覆う前記粘弾性体とによって構成されることを特徴とするものである。
(4)本発明に係る圧延機は、上記(1)乃至(3)のいずれか1つの発明において、前記上下ロールは、被圧延材を挟んで上下に配置される一対のワークロールと、前記一対のワークロールにそれぞれ接する一対の中間ロールと、前記一対の中間ロールにそれぞれ接する一対のバックアップロールと、のうちの少なくとも1つであることを特徴とするものである。
本発明に係る圧延機は、生産ロスを抑えつつ、安価にチャタリングの原因となる振動を低減させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る圧延機の模式図である。 図2(a)は、ワークロールチョックライナーをおもて側から見た模式図である。図2(b)は、ワークロールチョックライナーを裏側から見た模式図である。 図3は、ワークロールチョックライナーの図2(a)におけるA-A断面を示した図である。 図4は、ワークロールチョックにワークロールチョックライナーをボルトによって固定した状態を示す図である。 図5は、実施形態に係る圧延機の他例の模式図である。 図6(a)は、実施形態に係る圧延機で圧延した際の振動のFFT解析の結果を示したグラフである。図6(b)は、比較例に係る圧延機で圧延した際の振動のFFT解析の結果を示したグラフである。
以下に、本発明に係る圧延機の実施形態について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る圧延機1の模式図である。図1に示すように、実施形態に係る圧延機1は、ハウジング2、上側及び下側にそれぞれ設けられた一対のワークロール3a,3b、一対の中間ロール5a,5b、及び、バックアップロール7a,7bなどを備えている。一対の中間ロール5a,5bは、ワークロール3a,3bにそれぞれ接している。バックアップロール7a,7bは、中間ロール5a,5bにそれぞれ接している。実施形態に係る圧延機1は、被圧延材である鋼板Sに対して圧延処理を実施する6段圧延機である。鋼板Sの鋼種としては、例えば、自動車外板用鋼板などである。なお、本発明は、6段圧延機に限るものではなく、中間ロールを持たない4段からなる4段圧延機や6段を超える多段圧延機にも適用することができる。
図1に示すように、ハウジング2には、ワークロールチョック4aとワークロールチョック4bと中間ロールチョック6aと中間ロールチョック6bとバックアップロールチョック8aとバックアップロールチョック8bとが配設されている。ワークロールチョック4aは、上側のワークロール3aの軸線方向の一端を回転自在に支持する。ワークロールチョック4bは、下側のワークロール3bの軸線方向の一端を回転自在に支持する。中間ロールチョック6aは、上側の中間ロール5aの軸線方向の一端を回転自在に支持する。中間ロールチョック6bは、下側の中間ロール5bの軸線方向の一端を回転自在に支持する。バックアップロールチョック8aは、上側のバックアップロール7aの軸線方向の一端を回転自在に支持する。バックアップロールチョック8bは、下側のバックアップロール7bの軸線方向の一端を回転自在に支持する。
また、ワークロール3a,3bの軸線方向と直交する幅方向において、ワークロールチョック4a,4bのハウジング対向面には、それぞれワークロールチョックライナー9a,9bが設けられている。ハウジング2において、前記幅方向でワークロールチョック4a,4bと対向する部分には、ハウジングブロック10a,10bが設けられている。ハウジングブロック10a,10bの前記幅方向において、ワークロールチョック4a,4bと対向する面には、それぞれハウジングライナー11a,11bが設けられている。なお、ワークロールチョック4a,4bと対向する面は、ワークロールチョック4a,4bのハウジング対向面に対応するハウジング面である。そして、ワークロールチョックライナー9a,9bと、ハウジングライナー11a,11bとは、それぞれ互いの対向する面を接触させて配置されている。また、ワークロールチョックライナー9aとハウジングライナー11aとの間、及び、ワークロールチョックライナー9bとハウジングライナー11bとの間には、グリスなどの潤滑油が充填されている。
なお、図1には示していないが、ワークロール3a,3bの軸線方向の他端にも、それぞれ、ワークロールチョック、ワークロールチョックライナー、ハウジングブロック、及び、ハウジングライナーが配置されている。また、図1には示していないが、中間ロール5a,5bの軸線方向の他端にも、それぞれ中間ロールチョックが配置されている。また、図1には示していないが、バックアップロール7a,7bの軸線方向の他端にも、それぞれバックアップロールチョックが配置されている。
また、以下の説明において、ワークロール3a,3bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にワークロール3とも記す。また、以下の説明において、ワークロールチョック4a,4bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にワークロールチョック4とも記す。また、以下の説明において、中間ロール5a,5bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単に中間ロール5とも記す。また、以下の説明において、中間ロールチョック6a,6bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単に中間ロールチョック6とも記す。また、以下の説明において、バックアップロール7a,7bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にバックアップロール7とも記す。また、以下の説明において、バックアップロールチョック8a,8bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にバックアップロールチョック8とも記す。また、以下の説明において、ワークロールチョックライナー9a,9bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にワークロールチョックライナー9とも記す。また、以下の説明において、ハウジングブロック10a,10bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にハウジングブロック10とも記す。また、以下の説明において、ハウジングライナー11a,11bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にハウジングライナー11とも記す。
図2(a)は、ワークロールチョックライナー9をおもて側から見た模式図である。図2(b)は、ワークロールチョックライナー9を裏側から見た模式図である。図3は、ワークロールチョックライナー9の図2(a)におけるA-A断面を示した図である。なお、本実施形態において、ワークロールチョックライナー9におけるおもて側とは、ワークロールチョックライナー9を圧延機1に装着した際に、ワークロールチョックライナー9の厚み方向でハウジングライナー11と接触する側である。また、ワークロールチョックライナー9における裏側とは、ワークロールチョックライナー9を圧延機1に装着した際に、ワークロールチョックライナー9の厚み方向でワークロールチョック4と接触する側である。
実施形態に係るワークロールチョックライナー9は、真鍮などの金属材料からなるライナー本体部91と、振動低減機能を有する振動低減手段としての制振材である粘弾性体92とによって構成されている。なお、ライナー本体部91の材質としては、金属材料に限定されるものではなく、ボルトでの固定に耐える強度があればよく、例えば、粘弾性体92よりも剛性が大きい樹脂材料やセラミクス材料などであってもよい。
ライナー本体部91は、ワークロール3の軸線方向に長尺な板状部材であって、裏側の縁部が全周にわたって切りかかれて一段下がっており、厚み方向でワークロールチョック4側に凸形状をなしている。
粘弾性体92は、ライナー本体部91よりも大きな板状部材であって、ライナー本体部91を内包可能なようにライナー本体部91の外郭形状(凸形状)に沿った内部空間を有する。これとともに、粘弾性体92は、ライナー本体部91の裏側における縁部以外の面が露出するように、裏側の一部が開口している。そして、粘弾性体92の裏側の縁部がライナー本体部91の裏側の一段下がった縁部に引っ掛かるように、粘弾性体92がライナー本体部91を覆った状態で、ライナー本体部91に対して粘弾性体92が接着剤によって貼り付けられて固定されている。このように、粘弾性体92の裏側の縁部をライナー本体部91の裏側の一段下がった縁部に引っ掛かけて、粘弾性体92がライナー本体部91を包み込む。これによって、ライナー本体部91のおもて側の面だけに板状の粘弾性体92を接着剤で貼り付けて固定させる場合よりも、固定強度を高めることができる。なお、ライナー本体部91に対して粘弾性体92を固定する方法としては、例えば、ライナー本体部91に対して粘弾性体92をボルトなどの締結部材によって締結して固定するようにしてもよい。また、ライナー本体部91に対して粘弾性体92を固定する方法としては、例えば、ライナー本体部91に対して粘弾性体92を接着剤と締結部材とによって固定するようにしてもよい。
粘弾性体92としては、例えば、耐熱性及び耐水性に優れた制振ゴムを使用すればよい。また、粘弾性体92は、振動低減の効果を得るために、例えば、使用環境温度(冷間圧延の場合は40[℃]~80[℃]、好ましくは50[℃]~60[℃])において、低減したい周波数帯(100~1000Hz)で損失係数0.2以上の特性を有するものが好適である。また、図3に示すように、少なくとも厚み方向でハウジング側における粘弾性体92の厚みtとしては、例えば、ワークロールチョックライナー9を圧延機1に装着可能な粘弾性体92の最大の厚みを上限値とすればよい。そして、より十分な制振効果を得るために粘弾性体92の厚みtとしては、1[mm]以上15[mm]以下とすることが好ましい。
ライナー本体部91には、厚み方向で貫通した貫通孔911が複数設けられている。粘弾性体92には、ライナー本体部91の貫通孔911よりも大径であって貫通孔911と連通するように、厚み方向で貫通した複数の貫通孔922が設けられている。これにより、ワークロールチョックライナー9には、ライナー本体部91の貫通孔911と粘弾性体92の貫通孔922とを連通させて、厚み方向でワークロールチョックライナー9を貫通するボルト孔94が複数設けられている。そして、図4に示すように、ワークロールチョックライナー9は、複数のボルト孔94にそれぞれ挿通された複数のボルト93によって、ワークロールチョック4のハウジングライナー11と対向する側の側面に固定される。そして、実施形態に係る圧延機1においては、ワークロールチョックライナー9とハウジングライナー11とを接触させる。これにより、実施形態に係る圧延機1においては、ワークロールチョックライナー9の粘弾性体92の制振機能により、圧延機1内で発生したチャタリングの原因となる振動を低減させることができる。また、実施形態に係る圧延機1においては、ワークロールチョックライナー9を、金属材料からなるライナー本体部91と粘弾性体92とによって構成している。これにより、粘弾性体などの制振材のみでワークロールチョックライナー9を構成する場合よりも、ワークロールチョックライナー9の剛性を高めることができ、長期的に振動に晒されるワークロールチョックライナー9の長寿命化を図ることが可能となる。
また、ワークロールチョックライナー9のおもて側において、粘弾性体92のおもて面921には、2つの円が横並びで交わった形状の溝923が設けられている。この溝923は、ワークロールチョックライナー9とハウジングライナー11との間に充填するグリスが留まり易くなるように設けられているが、この形状には特に限定されない。そして、実施形態に係る圧延機1においては、ワークロールチョックライナー9とハウジングライナー11との間に充填されたグリスによる制振機能によっても、チャタリングの原因となる振動を低減させることができる。なお、溝923の深さは、実施形態に係るワークロールチョックライナー9のように粘弾性体92に溝923を設けることにより、金属材料のみからなるワークロールチョックライナーに溝923と同様のグリス用の溝を設けた場合よりも浅くすることが可能となる。
図5は、実施形態に係る圧延機1の他の構成例を示した図である。図5に示した圧延機1は、中間ロール5a,5bの軸線方向と直交する幅方向において、中間ロールチョック6a,6bのハウジング対向面には、それぞれ中間ロールチョックライナー12a,12bが設けられている。また、ハウジング2において、中間ロール5a,5bの幅方向で中間ロールチョック6a,6bと対向する部分には、ハウジングブロック13a,13bが設けられている。ハウジングブロック13a,13bの前記幅方向において、中間ロールチョック6a,6bと対向する面(中間ロールチョック6a,6bのハウジング対向面に対応するハウジング面)には、それぞれハウジングライナー14a,14bが設けられている。そして、中間ロールチョックライナー12a,12bと、ハウジングライナー14a,14bとは、それぞれ互いの対向する面を接触させて配置されている。また、中間ロールチョックライナー12aとハウジングライナー14aとの間、及び、中間ロールチョックライナー12bとハウジングライナー14bとの間には、グリスなどの潤滑油が充填されている。
また、図5に示した圧延機1は、バックアップロール7a,7bの軸線方向と直交する幅方向において、バックアップロールチョック8a,8bのハウジング対向面には、それぞれバックアップロールチョックライナー15a,15bが設けられている。また、ハウジング2において、バックアップロール7a,7bの幅方向でバックアップロールチョック8a,8bと対向する部分には、ハウジングブロック16a,16bが設けられている。ハウジングブロック16a,16bの前記幅方向において、バックアップロールチョック8a,8bと対向する面(バックアップロールチョック8a,8bのハウジング対向面に対応するハウジング面)には、それぞれハウジングライナー17a,17bが設けられている。そして、バックアップロールチョックライナー15a,15bと、ハウジングライナー17a,17bとは、それぞれ互いの対向する面を接触させて配置されている。また、バックアップロールチョックライナー15aとハウジングライナー17aとの間、及び、バックアップロールチョックライナー15bとハウジングライナー17bとの間には、グリスなどの潤滑油が充填されている。
なお、以下の説明において、中間ロールチョックライナー12a,12bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単に中間ロールチョックライナー12とも記す。また、以下の説明において、バックアップロールチョックライナー15a,15bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にバックアップロールチョックライナー15とも記す。また、以下の説明において、ハウジングブロック13a,13b,16a,16bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にハウジングブロック13,16とも記す。また、以下の説明において、ハウジングライナー14a,14b,17a,17bについて、それぞれ特に区別しない場合には、単にハウジングライナー14,17とも記す。
また、図5には示していないが、中間ロール5a,5bの軸線方向の他端、及び、バックアップロール7a,7bの軸線方向の他端にも、それぞれ、中間ロールチョックライナー、バックアップロールチョックライナー、ハウジングブロック、及び、ハウジングライナーが配置されている。また、図5に示した圧延機1のその他の構成については、図1に示した圧延機1と同様である。
図5に示した圧延機1においては、ワークロールチョックライナー9、中間ロールチョックライナー12、バックアップロールチョックライナー15、及び、各ハウジングライナー11,14,17の1つ以上に、図2~図4を用いて説明したような、振動低減機能を有する振動低減手段(粘弾性体)が設けられたチョックライナーまたはハウジングライナーを適用する。これにより、図5に示した圧延機1においては、チャタリングの原因となる振動を低減させることができる。
一方で、チャタリングの原因となる振動の大きさは、圧延機1内で駆動ロールに近い箇所で最も大きくなる。そのため、図5に示すような圧延機1においては、バックアップロールチョックライナー15よりもワークロールチョックライナー9に、本発明の前記振動低減手段(粘弾性体)が設けられたチョックライナーを適用するのが望ましい。また、図5に示すような圧延機1においては、ハウジングライナー17よりもハウジングライナー11へ、本発明の前記振動低減手段(粘弾性体)が設けられたハウジングライナーを適用するのが望ましい。さらには、追加で他の箇所のライナーに、本発明の前記振動低減手段(粘弾性体)が設けられたチョックライナーまたはハウジングライナーを適用することが望ましい。前記他の箇所のライナーとしては、例えば、中間ロールチョックライナー12、バックアップロールチョックライナー15、及び、ハウジングライナー14,17の少なくとも1つである。
図6(a)は、実施形態に係る圧延機1で圧延した際の振動のFFT解析の結果を示したグラフである。図6(b)は、比較例に係る圧延機で圧延した際の振動のFFT解析の結果を示したグラフである。なお、実施形態に係る圧延機1は、金属製のライナー本体部91と粘弾性体92とで構成されたワークロールチョックライナー9を備えている。また、実施形態に係る圧延機1において、粘弾性体92の厚みtは3[mm]である。一方、比較例に係る圧延機は、金属製のワークロールチョックライナーを備えている。また、実施形態に係る圧延機1と、比較例に係る圧延機とは、それぞれが備えるワークロールチョックライナーが異なる以外は同様の構成である。
実施形態に係る圧延機1と比較例に係る圧延機とを比較すると、品質に影響のある周波数帯における振動強度が、実施形態に係る圧延機1では比較例に係る圧延機に対して約80[%」低減しており、良好な振動低減の結果が得られた。
以上、実施形態に係る圧延機1においては、圧延条件に適したワークロール3などの交換のタイミングなどで定期的に交換する部品であるワークロールチョックライナー9などの各ライナーに本発明を適用するだけで、次の効果を得ることができる。すなわち、実施形態に係る圧延機1は、圧延機1の大掛かりな改造を伴わずに安価な手段によって、圧延時に発生するチャタリングの原因となる振動を低減することができるとともに、必要以上に生産ラインを止める必要がなく、生産ロスの発生を抑制できる。また、実施形態に係る圧延機1においては、被圧延材である鋼板Sが薄いほど圧延速度が上がりチャタリングの原因となる振動の影響が大きくなり、同じ圧延速度であっても鋼板Sが硬いほどチャタリングの原因となる振動の影響を受けやすくなる。そのため、実施形態に係る圧延機1においいては、鋼板Sとして薄鋼板や硬質鋼板を圧延する際に、本発明を適用することよって上述した効果をより奏することができる。
本発明は、生産ロスを抑えつつ、安価にチャタリングの原因となる振動を低減させることができる圧延機を提供することができる。
1 圧延機
2 ハウジング
3,3a,3b ワークロール
4,4a,4b ワークロールチョック
5,5a,5b 中間ロール
6,6a,6b 中間ロールチョック
7,7a,7b バックアップロール
8,8a,8b バックアップロールチョック
9,9a,9b ワークロールチョックライナー
10,10a,10b ハウジングブロック
11,11a,11b ハウジングライナー
12,12a,12b 中間ロールチョックライナー
13,13a,13b ハウジングブロック
14,14a,14b ハウジングライナー
15,15a,15b バックアップロールチョックライナー
16,16a,16b ハウジングブロック
17,17a,17b ハウジングライナー
91 ライナー本体部
92 粘弾性体
93 ボルト
94 ボルト孔
911 貫通孔
922 貫通孔
923 溝

Claims (2)

  1. ハウジングに配設される一対の上下ロール及び前記上下ロールをそれぞれ保持するロールチョックを備えた圧延機であって、
    前記ロールチョックのハウジング対向面、または、前記ハウジング対向面に対応するハウジング面の少なくとも一方に、振動低減機能を有するライナーを設けており、
    前記ライナーは、制振材を用いて構成されており、
    前記制振材は、40[℃]~80[℃]において、100~1000Hzでの損失係数0.2以上の粘弾性体であり、
    前記ライナーは、金属材料からなるライナー本体部と、前記ライナー本体部を覆う前記粘弾性体とによって構成されており、
    前記粘弾性体として制振ゴムを用いることを特徴とする圧延機。
  2. 前記上下ロールは、被圧延材を挟んで上下に配置される一対のワークロールと、前記一対のワークロールにそれぞれ接する一対の中間ロールと、前記一対の中間ロールにそれぞれ接する一対のバックアップロールと、のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の圧延機。
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