本願は、圧迫バンドを組み立てるまたは分解する際に圧迫バンドの変位によってウェアラブルデバイスの内部コンポーネントが損傷を受けるという問題を回避するウェアラブルデバイスを提供し、これにより、ウェアラブルデバイスの耐用期間を延ばす。
本願で提供されるウェアラブルデバイスは、腕時計盤面、腕時計バンド、および圧迫バンドを含む。腕時計盤面には、ベゼル、底部カバー、および血圧測定アセンブリが含まれる。ベゼルは、底部カバーの周辺縁部に接続されており、腕時計盤面内空洞を底部カバーと一緒に囲んでいる。底部カバーには、連続して連通している外部プラグ接続ポート、流路、および内部プラグ接続ポートが設けられており、外部プラグ接続ポートの方が内部プラグ接続ポートよりベゼルに近い。血圧測定アセンブリは腕時計盤面内空洞に収容されており、血圧測定アセンブリの空気ノズルが内部プラグ接続ポートと相互に連通している。腕時計バンドはベゼルに接続されており、圧迫バンドおよび腕時計バンドは積み重ねられており、圧迫バンドの空気ノズルが外部プラグ接続ポートと相互に連通している。
本願に例示したウェアラブルデバイスでは、血圧測定アセンブリの空気ノズルは内部プラグ接続ポートと連通しており、圧迫バンドの空気ノズルは外部プラグ接続ポートと連通しており、血圧測定アセンブリの空気ノズルと圧迫バンドの空気ノズルとの間に、流路を用いて連通が実現される。すなわち、この流路は、圧迫バンドの空気ノズルと血圧測定アセンブリの空気ノズルとを分離しており、血圧測定アセンブリは、圧迫バンドを組み立てるまたは分解する過程で容易に影響を受けて変位することはない。これにより、圧迫バンドが動いたときに血圧測定アセンブリが損傷を受けるという問題が回避されるので、ウェアラブルデバイスの耐用期間を延ばすのに役立つ。
さらに、本願で例示するウェアラブルデバイスでは、外部プラグ接続ポート、流路、および内部プラグ接続ポートは全て、腕時計盤面の底部カバーに集積されているので、連通配管を腕時計盤面内空洞に配置する必要はない。これにより、腕時計盤面内空洞における連通配管の空間使用が削減されて腕時計盤面内空洞の空間利用拡大が促進され、腕時計盤面の軽量薄型設計が実現されてウェアラブルデバイスの外観の優美さが向上する。
さらに、本願に例示するウェアラブルデバイスでは、外部プラグ接続ポートの方が内部プラグ接続ポートよりベゼルに近い、すなわち、圧迫バンドの空気ノズルと連通している外部プラグ接続ポートの方が縁部に近い。圧迫バンドの空気ノズルは、血圧測定アセンブリの下に直接的に延伸することなく、血圧測定アセンブリの空気ノズルと連通することができる。腕時計盤面の下における圧迫バンドの延伸長を低減することができ、これにより、ウェアラブルデバイスの全体的な厚さ低減と、ウェアラブルデバイスの軽量薄型設計の実現とが促進される。さらに、圧迫バンドと血圧測定アセンブリとの間の位置をより柔軟に配置することができ、また腕時計盤面内空洞に位置するバッテリおよび心拍数検出センサなどのコンポーネントをより柔軟に配置することができる。これにより、腕時計盤面内空洞の空間利用拡大と、腕時計盤面の軽量薄型設計の実現とが促進される。
底部カバーには内部プラグ接続ノズルおよび外部プラグ接続ノズルが設けられており、内部プラグ接続ポートは内部プラグ接続ノズルの内側に形成されており、外部プラグ接続ポートは外部プラグ接続ノズルの内側に形成されている。血圧測定アセンブリの空気ノズルは、内部プラグ接続ポートと相互に連通している。つまり、血圧測定アセンブリの空気ノズルと内部プラグ接続ノズルとが互いにプラグ接続されており、具体的には、血圧測定アセンブリの空気ノズルは内部プラグ接続ポートにプラグ接続されている、または血圧測定アセンブリの空気ノズルは内部プラグ接続ノズルとスリーブでつながれている。同様に、圧迫バンドの空気ノズルは外部プラグ接続ポートと相互に連通している。つまり、圧迫バンドの空気ノズルと外部プラグ接続ノズルとは互いにプラグ接続されており、具体的には、圧迫バンドの空気ノズルは外部プラグ接続ポートにプラグ接続されている、または圧迫バンドの空気ノズルは外部プラグ接続ノズルとスリーブでつながれている。
圧迫バンドは、カフと、カフに収容された空気袋と、空気袋と連通している空気ノズルとを含む。
空気袋および空気ノズルは一体的に形成されている、または空気袋および空気ノズルは組み立てによって形成されている。
一実装例では、流路の断面積が1mm2より大きいまたはこれと等しく、このため、流路での空気抵抗が抑制される、圧迫バンドの空気ノズルと血圧検出アセンブリの空気ノズルとの間の空気交換速度が確保される、圧迫バンドの空気ノズルと血圧検出アセンブリの空気ノズルとの間の高速空気循環が実現される、且つウェアラブルデバイスの血圧検出効率が向上する。
一実装例では、腕時計盤面はさらに上部カバーを含んでおり、上部カバーは、ベゼルの、底部カバーから離れている側に固定されている。
上部カバーはディスプレイであってよい。ディスプレイはベゼルから離れている表示面を含んでおり、表示面は、時間、アイコン、またはユーザの生理学的パラメータなどの情報を表示するように構成されている。
一実装例では、底部カバーは腕時計盤面内空洞に面している上面を含んでおり、外部プラグ接続ポートと底部カバーの上面との間の距離が第1の距離範囲を形成しており、内部プラグ接続ポートと底部カバーの上面との間の距離が第2の距離範囲を形成しており、第2の距離範囲は第1の距離範囲と部分的にまたは完全に重なり合っている。言い換えれば、外部プラグ接続ポートおよび内部プラグ接続ポートは、Z方向における底部カバーの厚み距離の一部または全部を共有する、すなわち、外部プラグ接続ポートおよび内部プラグ接続ポートは、Z方向において比較的互いに近い。これにより、圧迫バンドと血圧測定アセンブリとの間のZ方向における距離の低減、および底部カバーの厚さの低減が促進されるので、ウェアラブルデバイスの軽量薄型設計の実現が促進される。
腕時計盤面の幅方向がX方向であり、腕時計盤面の長さ方向がY方向であり、腕時計盤面の厚さ方向がZ方向である。X方向、Y方向、およびZ方向のうちのどの2つも、互いに対して直角をなしている。
Z方向は、腕時計盤面の上部カバーから底部カバーへの方向である。
底部カバーの上面は、腕時計盤面のX-Y面に対して平行である。
外部プラグ接続ポートの一端と底部カバーの上面との間の距離が第1の距離範囲の一方の終点を形成しており、外部プラグ接続ポートの他端と底部カバーの上面との間の距離が第1の距離範囲の他方の終点を形成している。
内部プラグ接続ポートの一端と底部カバーの上面との間の距離が第2の距離範囲の一方の終点を形成しており、内部プラグ接続ポートの他端と底部カバーの上面との間の距離が、第2の距離範囲の他方の終点を形成している。
一実装例では、流路と底部カバーの上面との間に第3の距離範囲が形成されており、第3の距離範囲は、第1の距離範囲および第2の距離範囲の組み合わせセットである、すなわち、流路の任意の位置と底部カバーの上面との間の距離が常に、第1の距離範囲または第2の距離範囲に含まれる。これにより、流路は常に、Z方向における底部カバーの厚み距離を外部プラグ接続ポートまたは内部プラグ接続ポートと共有することが可能になる、すなわち、流路がZ方向における底部カバーのさらなる厚み距離を占有しないようになり、底部カバーの厚さの低減が促進され、さらに腕時計盤面の軽量薄型設計の実現が促進される。
一実装例では、血圧測定アセンブリの空気ノズルは、Z方向に延伸する。
一実装例では、流路は、ハイフン型、S字型、L字型、またはZ字型である。
一実装例では、底部カバーはメインボディ部材および第1カバー部材を含んでおり、メインボディ部材の周辺縁部がベゼルに接続されており、第1カバー部材はメインボディ部材の一方の側に固定されており、第1カバー部材は、内部プラグ接続ポートを形成しており、メインボディ部材と一緒に囲い込みによって流路を形成する。これにより、流路を形成するプロセスが簡略化される、すなわち、底部カバーを形成するプロセスが簡略化されるので、底部カバーの製造コストが削減される。
メインボディ部材は、ポリカーボネートなどのプラスチック、またはステンレス鋼などの金属材料を用いて作られている。
一実装例では、メインボディ部材は、腕時計盤面内空洞に面している上面を含んでおり、メインボディ部材の上面は部分的に突出してボスを形成しており、第1カバー部材は、ボスに固定して接続されており、ボスと一緒に囲い込みによって流路を形成している。
本実装例に例示するウェアラブルデバイスでは、メインボディ部材の上面から部分的に突出することで形成されたボスは、第1カバー部材と一緒に流路を形成する。底部カバーの全体的な厚さを増加させる代わりに、底部カバーの部分的な厚さを増加させるだけでよいので、底部カバーの製造コストが削減される。さらに、この設計によって、圧迫バンドを腕時計の縁部で外部プラグ接続ポートに接続することが可能になる。これにより、腕時計の下に積み重ねられる圧迫バンドの体積が抑制され、ウェアラブルデバイスの軽量薄型設計が容易になる。
メインボディ部材の弾性係数が、第1カバー部材の弾性係数と同じであっても、異なっていてもよい。
一実装例では、血圧測定アセンブリの空気ノズルは内部プラグ接続ポートにプラグ接続されており、血圧測定アセンブリの空気ノズルの弾性係数が、第1カバー部材の弾性係数より大きい。すなわち、血圧測定アセンブリの空気ノズルは、硬質材料を用いて作られており、第1カバー部材は弾性材料を用いて作られている。具体的には、血圧測定アセンブリの空気ノズルは比較的硬い材料を用いて作られており、第1カバー部材は比較的柔らかい材料を用いて作られている。血圧測定アセンブリの空気ノズルを内部プラグ接続ポートに挿入する場合、第1カバー部材は、血圧測定アセンブリの空気ノズルによって押し込まれると、変形して血圧測定アセンブリの空気ノズルにぴったりと密着するので、血圧測定アセンブリの空気ノズルと第1カバー部材との間の気密性が確保される。
第1カバー部材は、シリカゲルまたはTPU(thermoplastic polyurethanes:熱可塑性ポリウレタン)などの弾性材料を用いて作られている。
一実装例では、底部カバーはさらに第2カバー部材を含んでおり、第2カバー部材は、メインボディ部材の、第1カバー部材から離れている側に固定されており、第2カバー部材は外部プラグ接続ポートを形成しており、圧迫バンドの空気ノズルは外部プラグ接続ポートにプラグ接続されており、圧迫バンドの空気ノズルの弾性係数が第2カバー部材の弾性係数より大きい。すなわち、圧迫バンドの空気ノズルは、硬質材料を用いて作られており、第2カバー部材は弾性材料を用いて作られている。具体的には、圧迫バンドの空気ノズルは比較的硬い材料を用いて作られており、第2カバー部材は比較的柔らかい材料を用いて作られている。圧迫バンドの空気ノズルを外部プラグ接続ポートに挿入する場合、第2カバー部材は、圧迫バンドの空気ノズルによって押し込まれると、変形して圧迫バンドの空気ノズルにぴったりと密着するので、圧迫バンドの空気ノズルと第2カバー部材との間の気密性が確保される。
第2カバー部材は、シリカゲルまたはTPUなどの弾性材料を用いて作られている。
一実装例では、メインボディ部材は、腕時計盤面内空洞から離れている底面を含んでおり、メインボディ部材の底面は部分的に凹んで組立溝を形成しており、組立溝の溝壁が部分的に突出して外部プラグ接続ノズルを形成しており、外部プラグ接続ポートが外部プラグ接続ノズルの内側に形成されており、圧迫バンドの空気ノズルは組立溝に位置しており、外部プラグ接続ノズルは圧迫バンドの空気ノズルにプラグ接続されており、すなわち、圧迫バンドの空気ノズルは外部プラグ接続ノズルとスリーブでつながれており、圧迫バンドとメインボディ部材との間の接続が実現される。
さらに、メインボディ部材の弾性係数が圧迫バンドの空気ノズルの弾性係数より大きい。すなわち、メインボディ部材は硬質材料を用いて作られており、圧迫バンドの空気ノズルは弾性材料を用いて作られている。具体的には、メインボディ部材は比較的硬い材料を用いて作られており、圧迫バンドの空気ノズルは比較的柔らかい材料を用いて作られている。外部プラグ接続ノズルを圧迫バンドの空気ノズルに挿入する場合、外部プラグ接続ノズルが比較的硬く、また圧迫バンドの空気ノズルが比較的柔らかいため、圧迫バンドの空気ノズルは、外部プラグ接続ノズルによって押し込まれると、変形して外部プラグ接続ノズルにぴったりと密着するので、外部プラグ接続ノズルと圧迫バンドの空気ノズルとの間の気密性が確保される。
一実装例では、組立溝の開口部はメインボディ部材の底面に位置しており、組立溝は、底面からメインボディ部材の上面への方向に凹んで、メインボディ部材の周辺面を通っており、圧迫バンドの空気ノズルは組立溝に位置している。この場合、圧迫バンドはZ方向におけるメインボディ部材の厚み距離の一部または全部を共有している。これにより、圧迫バンドの存在がウェアラブルデバイスの厚さに与える影響が抑制される。
一実装例では、底部カバーはさらに固定部材を含んでおり、固定部材は、圧迫バンドの、メインボディ部材から離れている側に固定されており、圧迫バンドに接している。これにより、圧迫バンドの空気ノズルが外部プラグ接続ノズルから外れるのを防いで、圧迫バンドの空気ノズルと外部プラグ接続ノズルとの間のプラグ接続安定性が維持されるだけでなく、圧迫バンドが組立溝から外れるのを防いで、圧迫バンドとメインボディ部材との間の接続安定性も向上する。
一実装例では、外部プラグ接続ノズルはメインボディ部材の上面とメインボディ部材の底面との間に位置している、すなわち、外部プラグ接続ノズルは、Z方向におけるメインボディ部材の厚み距離の全てを共有している。これにより、外部プラグ接続ノズルの存在が底部カバーの厚さに与える影響が抑制されるので、ウェアラブルデバイスの軽量薄型設計の実現が促進される。
一実装例では、メインボディ部材の周辺面が部分的に突出して外部プラグ接続ノズルを形成しており、外部プラグ接続ノズルの内側には外部プラグ接続ポートが形成されており、圧迫バンドの空気ノズルは外部プラグ接続ノズルとスリーブでつながれている、すなわち、外部プラグ接続ノズルは圧迫バンドの空気ノズルにプラグ接続されている。この場合、圧迫バンドは底部カバーの底面スペースを占有せずに、メインボディ部材のZ方向における厚み距離の一部または全部を共有しているだけであり、これにより、圧迫バンドの存在がウェアラブルデバイスの厚さに与える影響が抑制されるので、ウェアラブルデバイスの軽量薄型設計が容易になる。
さらに、圧迫バンドの空気ノズルの弾性係数がメインボディ部材の弾性係数より小さい。すなわち、圧迫バンドの空気ノズルは弾性材料を用いて作られており、メインボディ部材は硬質材料を用いて作られている。具体的には、圧迫バンドの空気ノズルは比較的柔らかい材料を用いて作られており、メインボディ部材は比較的硬い材料を用いて作られている。外部プラグ接続ノズルを圧迫バンドの空気ノズルに挿入する場合、外部プラグ接続ノズルが比較的硬く、また圧迫バンドの空気ノズルが比較的柔らかいため、圧迫バンドの空気ノズルは、外部プラグ接続ノズルによって押し込まれると、変形して外部プラグ接続ノズルにぴったりと密着するので、外部プラグ接続ノズルと圧迫バンドの空気ノズルとの間の気密性が確保される。
一実装例では、ウェアラブルデバイスはさらに空気センサを含んでおり、空気センサは、流路に位置して流路の内壁に固定されている。これにより、ウェアラブルデバイスが血圧測定を行うときに、ウェアラブルデバイスの周囲環境に存在する空気成分が分析されるので、ウェアラブルデバイスの機能多様性が向上して、ユーザの使用体験が向上する。
一実装例では、2つの外部プラグ接続ポートと、2つの流路と、2つの内部プラグ接続ポートとがあり、2つの外部プラグ接続ポートは第1外部プラグ接続ポートおよび第2外部プラグ接続ポートであり、2つの流路は第1流路および第2流路であり、2つの内部プラグ接続ポートは第1内部プラグ接続ポートおよび第2内部プラグ接続ポートであり、第1外部プラグ接続ポートと、第1流路と、第1内部プラグ接続ポートとが連続して連通しており、第2外部プラグ接続ポートと、第2流路と、第2内部プラグ接続ポートとが連続して連通している。血圧測定アセンブリは空気ポンプおよび圧力センサを含んでおり、空気ポンプの空気ノズルが第1内部プラグ接続ポートと相互に連通しており、圧力センサの空気ノズルが第2内部プラグ接続ポートと相互に連通している。圧迫バンドは2つの空気ノズルを含んでおり、一方の空気ノズルが第1外部プラグ接続ポートと相互に連通していることにより、空気ポンプは、吸い込んだ空気を圧迫バンドの空気袋に第1流路を通じて送り込む、または圧迫バンドの空気袋にある空気が第1流路を通じて空気ポンプに入って空気ポンプから排出され、また他方の空気ノズルが第2外部プラグ接続ポートと連通していることにより、圧迫バンドの空気袋にある空気が第2流路を通じて圧力センサに送られ、圧力センサが空気袋の圧力変化を検知することにより、血圧測定が実施される。
本実装例では、圧力センサおよび空気ポンプの空気ノズルはそれぞれ、1つの流路を共有するのではなく2つの流路を通じて、圧迫バンドの空気ノズルと連通している。これにより、腕時計盤面内空洞における血圧測定アセンブリの取り付け柔軟性を向上させることができるだけでなく、圧力センサと圧迫バンドの空気袋との間の空気伝播、および空気ポンプと圧迫バンドの空気袋との間の空気伝播が互いに干渉するのを防ぐこともできるので、血圧測定プロセスにおける血圧測定アセンブリの測定感度および測定精度の向上が促進される。
一実装例では、ベゼルまたは底部カバーには通気穴が設けられており、通気穴は腕時計盤面内空洞および腕時計盤面の外側と連通している。これにより、空気ポンプは、血圧測定プロセスにおいて通気穴を通じて周囲環境から空気を吸引して、血圧測定のために空気袋を空気で満たす。
一実装例では、ウェアラブルデバイスはさらに心拍数検出センサを含み、底部カバーの中央部には、内部プラグ接続ポートから間隔を置いて配置された取り付け穴が設けられおり、心拍数検出センサは、腕時計盤面内空洞に収容されており、取り付け穴に直接的に面しているか、または取り付け穴に少なくとも部分的に収容されている。これにより、取り付け穴を通じて検知信号が送出されてユーザの心拍数が測定されるので、ウェアラブルデバイスの機能多様性が向上して、ユーザの使用体験が向上する。
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態を説明する。
図1は、本願の一実施形態によるウェアラブルデバイス1000の概略構造図である。図2は、図1に示すウェアラブルデバイス1000の概略分解構造図である。
ウェアラブルデバイス1000は、腕時計、スマートウォッチ、リストバンド、またはスマートバンドなどの手首式電子製品であってよい。図1および図2に示す実施形態におけるウェアラブルデバイス1000は、一例としてスマートウォッチを用いて説明される。説明しやすくするために、図1に示すように、ウェアラブルデバイス1000の幅方向がX方向であり、ウェアラブルデバイス1000の長さ方向がY方向であり、ウェアラブルデバイス1000の厚さ方向がZ方向である。X方向、Y方向、およびZ方向のうちのどの2つも、互いに対して直角をなしている。
ウェアラブルデバイス1000は、腕時計盤面100と、腕時計バンド200と、圧迫バンド300とを含む。腕時計盤面100はベゼル10を含んでおり、腕時計バンド200はベゼル10に接続されている。腕時計バンド200は2つある。2つの腕時計バンド200は、第1腕時計バンド200および第2腕時計バンド200である。第1腕時計バンド200および第2腕時計バンド200はそれぞれ、ベゼル10の2つ対向する側に接続されている。第1腕時計バンド200には第1ロック部(不図示)が設けられており、第2腕時計バンド200には第2ロック部(不図示)が設けられている。第1ロック部および第2ロック部が互いに取り外し可能にロックされることにより、ウェアラブルデバイス1000をユーザの手首に装着することができる。第1ロック部と第2ロック部とのかみ合わせ構造が、腕時計用バックル構造、例えば、フックバックル、隠しクラスプ、プッシュボタン式隠しクラスプ、レザー展開バックル、安全な折り畳み式クラスプ、折り重ね式クラスプ、またはバックルであってもよいことを理解されたい。これについては、本願では特に限定しない。
圧迫バンド300および腕時計バンド200は積み重ねられている。具体的には、圧迫バンド300は、第1腕時計バンド200とともに積み重ねられ、腕時計バンド200の下に位置している。ユーザがウェアラブルデバイス1000を装着した場合、圧迫バンド300は、腕時計バンド200の側およびユーザの手首に位置し、ユーザの手首の手首動脈に密着する。実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000に用いられる「上部(top)」および「底部(bottom)」などの方向用語は主に、図1および図2の提示方向に基づいて記述されており、実際の応用シナリオにおけるウェアラブルデバイス1000の方向を限定しないことに留意されたい。
図3は、図2に示すウェアラブルデバイス1000における腕時計盤面100の概略構造図である。図4は、図3に示す腕時計盤面100の概略分解構造図である。
本実施形態では、腕時計盤面100は直方体構造物である。腕時計盤面100はさらに、上部カバー20、底部カバー30、プロセッサ(不図示)、血圧測定アセンブリ40、およびセンサアセンブリ(不図示)を含む。底部カバー30および上部カバー20は、ベゼル10の2つの対向する側に位置している。プロセッサ、血圧測定アセンブリ40、およびセンサアセンブリは、上部カバー20と底部カバー30との間に位置している。ウェアラブルデバイス1000のX方向は腕時計盤面100の幅方向であり、ウェアラブルデバイス1000のY方向は腕時計盤面100の長さ方向であり、ウェアラブルデバイス1000のZ方向は腕時計盤面100の厚さ方向、すなわち、腕時計盤面100の底部カバー30から上部カバー20への方向である。上述した直方体構造物は、直方体構造物および直方体に類似した構造物を含む。直方体に類似した構造物とは、直方体の外面が部分的に凹んでいても、部分的に突出していてもよいことを意味する。以下の構造物形状の説明も、同じように理解できる。別の実施形態では、腕時計盤面100は代替的に、円筒形、円錐形、立方形、または別の幾何学的形状であってもよいことを理解されたい。
図5は、図4に示す腕時計盤面100におけるベゼル10の概略構造図である。図6は、図5に示すベゼル10の、A-A方向に切断した概略構造図である。本願の添付図面において、「A-A方向に切断した」とは、A-A線およびA-A線の両端にある矢印が位置する面に沿って切断されていることを意味することに留意されたい。添付図面の以下の説明も、同じように理解される。
ベゼル10は、実質的に直方体のフレーム構造物である。ベゼル10は、向かい合って配置されている上面101および底面102と、上面101と底面102との間に接続された周辺面103とを含む。ベゼル10の底面102は部分的に凹んで、第1固定溝104が形成されている。すなわち、第1固定溝104の開口部がベゼル10の底面102に位置しており、第1固定溝104は、ベゼル10の底面102から上面101への方向に凹んでいる。
周辺面103は、向かい合って配置されている第1周辺面105および第2周辺面106と、第1周辺面105と第2周辺面106との間に接続された第3周辺面107および第4周辺面108とを含む。第3周辺面107および第4周辺面108は向かい合って配置されている。第1周辺面105は部分的に突出して第1固定ラグ11を形成しており、第1固定ラグ11は、第2周辺面106から離れる方向に第1周辺面105から突出している。第1固定ラグ11は2つあり、2つの第1固定ラグ11は、X軸方向において、第1周辺面105の2つの端部に間隔を置いて配置されている。さらに、第2周辺面106は部分的に突出して第2固定ラグ(不図示)を形成しており、第2固定ラグは、第1周辺面105から離れる方向に第2周辺面106から突出している。第2固定ラグは2つあり、2つの第2固定ラグは、X軸方向において、第2周辺面106の2つの端部に間隔を置いて配置されている。腕時計バンド200をベゼル10に接続する場合、第1腕時計バンド200は2つの第1固定ラグ11の間に取り外し可能に取り付けられ、第2腕時計バンド200は2つの第2固定ラグの間に取り外し可能に取り付けられる。
ベゼル10には、通気穴109が設けられている。具体的には、第3周辺面107は、通気穴109を形成するために部分的に凹んでいる。具体的には、通気穴109の開口部が第3周辺面107に位置しており、また通気穴109が第3周辺面107から第4周辺面108への方向に延伸していることにより、ベゼル10の外側がベゼル10の内側と連通して、ベゼル10の内側とベゼル10の外側との間の圧力バランスが確保される。ベゼル10の外側にある水分が通気穴109を通ってベゼル10の内側に入り込むのを防ぐために、通気穴109には防水通気性フィルムが配置されており、ベゼル10の内側に位置するコンポーネントを保護することができる。
図4を参照すると、上部カバー20は、ベゼル10の、上面101に近い側に位置しており、ベゼル10に適合する実質的に長方形のプレート状構造物である。本実施形態では、上部カバー20はディスプレイである。ディスプレイはベゼル10から離れている表示面201を含んでおり、表示面は、時間、アイコン、またはユーザの生理学的パラメータなどの情報を表示するように構成されている。
一実装例では、ディスプレイは、カバープレートと、カバープレートに固定された表示パネルとを含む。カバープレートは、ガラスなどの透明材料を用いて作られてよい。表示パネルは、LCD(liquid crystal display:液晶ディスプレイ)、OLED(organic light-emitting diode:有機発光ダイオード)ディスプレイ、またはAMOLED(active-matrix organic light-emitting diode:アクティブマトリクス式有機発光ダイオードまたはアクティブマトリクス式有機発光ダイオード)ディスプレイ、FLED(flex light-emitting diode:フレキシブル発光ダイオード)ディスプレイ、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、QLED(quantum dot light emitting diode:量子ドット発光ダイオード)などであってもよい。表示パネルはさらに、タッチ制御機能を組み込んでよい。具体的には、表示パネルはタッチ制御式表示パネルである、すなわち、表示パネルは、入力を受け取る入力装置としてだけでなく、出力を提供する装置としても用いられてよい。表示パネルは、プロセッサに電気的に接続されている。表示パネルは、タッチ制御信号を生成して、タッチ制御信号をプロセッサに伝達することができる。プロセッサは、タッチ制御信号を受け取り、タッチ制御信号に基づいて腕時計盤面100にあるアプリケーション(application:app)ソフトウェアを有効にするよう制御する。例えば、ユーザは、ディスプレイ上のグラフの位置をタッチするまたは押すことで、グラフを選択して開くまたは編集することができる。
図7は、図3に示す腕時計盤面100の、B-B方向に切断した概略構造図である。
上部カバー20は、ベゼル10の、上面101に近い側に固定されている。具体的には、上部カバー20はベゼル10の上面101に固定されている。上部カバー20の縁部は、ベゼル10の上面101に接着剤で取り付けられてよい。上部カバー20は、図7に示す2D(Dimension:次元)ディスプレイに限定されることはなく、代替的に、2.5D湾曲画面であっても3D湾曲画面であってもよいことを理解されたい。
底部カバー30は、ベゼル10の、上部カバー20から離れている側に固定されている、すなわち、底部カバー30は、ベゼル10の、底面102に近い側に固定されている。具体的には、底部カバー30の周辺縁部がベゼル10に接続されており、ベゼル10と一緒に腕時計盤面内空洞110を囲んでいる。底部カバー30および上部カバー20はそれぞれ、ベゼル10の2つの対向する側に固定されている。ユーザがウェアラブルデバイス1000を装着した場合、上部カバー20はユーザの手首から離れて配置され、底部カバー30はユーザの手首の近くに配置される。腕時計盤面内空洞110はベゼル10の内側であり、腕時計盤面100の外側がベゼル10の外側であることに留意されたい。
本実施形態では、底部カバー30の周辺縁部は第1固定溝104に取り外し可能に取り付けられている。これにより、腕時計盤面100の内側にある機能コンポーネント、例えば、メモリカード、SIMカード、およびスピーカの保守および交換が容易になる。この場合、ベゼル10は、チタン合金またはアルミニウムマグネシウム合金などの金属合金材料を用いて作られてよい。底部カバー30は、PC(polycarbonate:ポリカーボネート)もしくはABS(acrylonitrile butadiene styrene copolymer:アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)などのエンジニアリングプラスチック、またはチタン合金もしくはアルミニウムマグネシウム合金などの金属合金を用いて作られてよい。当然ながら、腕時計盤面100の構造的安定性を向上させるために、底部カバー30およびベゼル10は一体的に形成されてもよく、底部カバー30およびベゼル10は組み立てによって一体的構造物を形成してもよい。この場合、ベゼル10および底部カバー30は、金属材料を用いて作られてよい。
図7および図8を参照されたい。図8は、図4に示す腕時計盤面100における底部カバー30の概略構造図である。
底部カバー30は、腕時計盤面内空洞110に面している上面301と、上面301に対向して配置されている底面302と、上面301と底面302との間に接続された周辺面303とを含む。底部カバー30の上面301は、X-Y面に対して平行である。底部カバー30の周辺縁部とは、底部カバー30の縁部、すなわち、底部カバー30の上面301と、底部カバー30の周辺面303の縁部と、底部カバー30の底面302の縁部とによる囲い込みによって形成されている底部カバー30の一部を指していることを理解されたい。底面302の周辺縁部がベゼル10に接続されている、つまり、底部カバー30の上面301の縁部、底部カバー30の周辺縁部、または底部カバー30の底面302の縁部がベゼル10に接続されている。
底部カバー30の中央部には、取り付け穴304が設けられている。具体的には、底部カバー30の上面301は、取り付け穴304を形成するために、部分的に凹んでいる。具体的には、取り付け穴304の開口部は底部カバー30の上面301に位置しており、取り付け穴304は、底部カバー30の上面301から底面302への方向に延伸して、底部カバー30の底面を通り抜けている。
図9は、図8に示す底部カバー30の、C-C方向に切断した概略構造図である。図10は、図9に示す構造物の正面図の部分的な概略構造図である。
底部カバー30には、連続して連通している外部プラグ接続ポート305、流路306、および内部プラグ接続ポート307が設けられている。本実施形態には、2つの外部プラグ接続ポート305、2つの流路306、および2つの内部プラグ接続ポート307がある。区別しやすくするために、2つの外部プラグ接続ポート305は第1外部プラグ接続ポート305および第2外部プラグ接続ポート305と名付けられており、2つの流路306は第1流路306および第2流路306と名付けられており、2つの内部プラグ接続ポート307は第1内部プラグ接続ポート307および第2内部プラグ接続ポート307と名付けられている。第1外部プラグ接続ポート305、第1流路306、および第1内部プラグ接続ポート307は連続して連通しており、第2外部プラグ接続ポート305、第2流路306、および第2内部プラグ接続ポート307は連続して連通している。
理解しやすくするために、以下では、第1外部プラグ接続ポート305、第1流路306、および第1内部プラグ接続ポート307を説明の一例として用いる。以下の説明では、外部プラグ接続ポート305は第1外部プラグ接続ポート305を指しており、流路306は第1流路306を指しており、内部プラグ接続ポート307は第1内部プラグ接続ポート307を指している。第2外部プラグ接続ポート305および第1外部プラグ接続ポート305の構造は実質的に同じであり、第2流路306および第1流路306の構造は実質的に同じであり、第2内部プラグ接続ポート307および第1内部プラグ接続ポート307の構造は実質的に同じであるため、詳細は繰り返し説明しないことを理解されたい。
具体的には、外部プラグ接続ポート305は底部カバー30の縁部位置に位置している。外部プラグ接続ポート305はZ方向に延伸している、すなわち、外部プラグ接続ポート305は底部カバー30の厚さ方向に延伸している。すなわち、外部プラグ接続ポート305の延伸方向がX-Y面に対して直角をなしている。言い換えれば、外部プラグ接続ポート305の延伸方向は、底部カバー30の上面301に対して直角をなしている。外部プラグ接続ポート305は、実質的に円筒形の中空構造を有しており、外部プラグ接続ポート305は中心軸O1を有する。外部プラグ接続ポート305は代替的に、長方形の中空構造を有しても、別の形状の中空構造を有してもよいことを理解されたい。
以下では、底部カバー30の構造を理解しやすくするために、底部カバー30の上面301が位置している面をZ方向の原点位置と定め、底部カバー30の上面301から上方が[Z+]方向であり、底部カバー30の上面301から下方が[Z-]方向である。底部カバー30の上面301は、底部カバー30の機械加工または組み立ての基準面である、すなわち、底部カバー30の上面301は、底部カバー30の機械加工または組み立ての位置決め基準である。これにより、腕時計盤面100におけるそれぞれの部品またはコンポーネントの特定の位置が決定される。本実施形態に例示する底部カバー30に用いられる「上側(upper)」および「下側(lower)」などの方向用語は主に、図9および図10の提示方向に基づいて記述されており、実際の応用シナリオにおける底部カバー30の方向を限定しないことに留意されたい。
外部プラグ接続ポート305と底部カバー30の上面301との間の距離が、第1距離範囲[Z11,Z12]を形成する。外部プラグ接続ポート305の一端と底部カバー30の上面301との間の距離が、第1距離範囲の始点Z11を形成しており、外部プラグ接続ポート305の他端と底部カバー30の上面301との間の距離が第1距離範囲の終点Z12を形成している。
具体的には、外部プラグ接続ポート305は、向かい合って配置されている下側ポートおよび上側ポートを含んでおり、外部プラグ接続ポート305の下側ポートおよび上側ポートはそれぞれ、底部カバー30の上面301の2つの側に位置している。外部プラグ接続ポート305の下側ポートは、底部カバー30の上面301より下に位置しており、底部カバー30の外側と連通している。外部プラグ接続ポート305の下側ポートと底部カバー30の上面301との間の距離がZ11である、すなわち、Z11は、底部カバー30の上面301のZ座標値から外部プラグ接続ポート305の下側ポートのZ座標値を引いたものと等しく、Z11は0より小さい。外部プラグ接続ポート305の上側ポートは底部カバー30の上面301より上に位置しており、流路306と連通している。外部プラグ接続ポート305の上側ポートと底部カバー30の上面301との間の距離がZ12である、すなわち、Z12は、外部プラグ接続ポート305の上側ポートのZ座標値から底部カバー30の上面301のZ座標値を引いたものと等しく、Z12は0より大きい。
内部プラグ接続ポート307および外部プラグ接続ポート305は間隔を置いて配置されている。本実施形態では、内部プラグ接続ポート307は、底部カバー30の中央位置に位置しており、取り付け穴304から間隔を置いて配置されている。底部カバー30をベゼル10に接続した場合、内部プラグ接続ポート307の方が外部プラグ接続ポート305よりベゼル10から遠くにある、すなわち、外部プラグ接続ポート305の方が内部プラグ接続ポート307よりベゼル10に近い。
具体的には、内部プラグ接続ポート307および外部プラグ接続ポート305は同じ延伸方向を有し、両方ともZ方向に延伸している。すなわち、内部プラグ接続ポート307も、底部カバーの厚さ方向に延伸しており、言い換えれば、内部プラグ接続ポート307の延伸方向も、底部カバー30の上面301に対して直角をなしている、すなわち、内部プラグ接続ポート307の延伸方向も、X-Y面に対して直角をなしている。内部プラグ接続ポート307は、実質的に円筒形の中空構造を有しており、内部プラグ接続ポート307は中心軸O2を有する。内部プラグ接続ポート307は代替的に、長方形の中空構造を有しても、別の形状の中空構造を有してもよいことを理解されたい。
内部プラグ接続ポート307と底部カバー30の上面301との間の距離が、第2距離範囲[Z21,Z22]を形成する。内部プラグ接続ポート307の一端と底部カバー30の上面301との間の距離が、第2距離範囲の始点Z21を形成しており、内部プラグ接続ポート307の他端と底部カバー30の上面301との間の距離が第2距離範囲の終点Z22を形成している。
具体的には、内部プラグ接続ポート307は、向かい合って配置されている下側ポートおよび上側ポートを含んでおり、内部プラグ接続ポート307の下側ポートおよび上側ポートはそれぞれ、底部カバー30の上面301の2つの側に位置している。内部プラグ接続ポート307の下側ポートは、底部カバー30の上面301より下に位置しており、底部カバー30の内側と連通している。内部プラグ接続ポート307の下側ポートと底部カバー30の上面301との間の距離がZ21である、すなわち、Z21は、底部カバー30の上面301のZ座標値から内部プラグ接続ポート307の下側ポートのZ座標値を引いたものと等しく、Z21は0より小さい。内部プラグ接続ポート307の上側ポートは底部カバー30の上面301より上に位置しており、流路306と連通している。内部プラグ接続ポート307の上側ポートと底部カバー30の上面301との間の距離がZ22である、すなわち、Z22は、内部プラグ接続ポート307の上側ポートのZ座標値から底部カバー30の上面301のZ座標値を引いたものと等しく、Z22は0より大きい。
本実施形態では、第2距離範囲[Z21,Z22]は、第1距離範囲[Z11,Z12]と部分的に重なり合っている。すなわち、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307は、外部プラグ接続ポート305の中心軸O1から内部プラグ接続ポート307の中心軸O2への方向に部分的に積み重ねられている。言い換えれば、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307は、底部カバー30のZ方向の厚み距離の一部を共有している。この場合、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307は、互いに比較的Z方向に近い。これにより、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307によりZ方向に占有される底部カバー30の厚み距離を低減することができるので、底部カバー30のZ方向の厚さ低減が促進され、腕時計盤面100の軽量薄型設計の実現が促進される。
別の実施形態では、第2距離範囲[Z21,Z22]は代替的に、第1距離範囲[Z11,Z12]と完全に重なり合ってもよいことを理解されたい。この場合、外部プラグ接続ポート305の下側ポートは、内部プラグ接続ポート307の下側ポートと同一平面にあってよく、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307は、外部プラグ接続ポート305の中心軸O1から内部プラグ接続ポート307の中心軸O2への方向に十分に積み重ねられている。言い換えれば、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307は、底部カバー30のZ方向の厚み距離を全て共有している、すなわち、外部プラグ接続ポート305はZ方向において完全に内部プラグ接続ポート307と同一平面にある。これにより、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307によりZ方向に占有される底部カバー30の厚み距離が最小化されるので、腕時計盤面100の軽量薄型設計の実現が促進される。
流路306は、外部プラグ接続ポート305とプラグ接続ポート307との間に連通している。ここでは、流路306はZ字型である。別の実施形態では、流路306は、ハイフン型、S字型、L字型などでもよいことを理解されたい。
流路306と底部カバー30の上面301との間に、第3距離範囲[Z31,Z32]が形成されている。具体的には、流路306は、向かい合って配置されている下側端面および上側端面を含んでおり、流路306の下側端面および上側端面はそれぞれ、底部カバー30の上面301の2つの側に位置している。流路306の下側端面は、底部カバー30の上面301より下に位置している。流路306の下側端面と底部カバー30の上面301との間の距離がZ31である、すなわち、Z31は、底部カバー30の上面301のZ座標値から流路306の下側端面のZ座標値を引いたものと等しく、Z31は0より小さい。流路306の上側端面は、底部カバー30の上面301より上に位置している。流路306の上側端面と底部カバー30の上面301との間の距離がZ32である、すなわち、Z32は、流路306の上側端面のZ座標値から底部カバー30の上面301のZ座標値を引いたものと等しく、Z32は0より大きい。
本実施形態では、第3距離範囲[Z31,Z32]は、第2距離範囲[Z21,Z22]と第1距離範囲[Z11,Z12]との組み合わせセットである、すなわち、流路306の任意の位置と底部カバー30の上面301との間の距離が常に、第1距離範囲[Z11,Z12]または第2距離範囲[Z21,Z22]に含まれている。すなわち、外部プラグ接続ポート305の中心軸O1から内部プラグ接続ポート307の中心軸O2への方向に、流路306の一方の部分が内部プラグ接続ポート307と積み重ねられており、流路306の他方の部分が外部プラグ接続ポート305と積み重ねられている。言い換えれば、流路306は、底部カバー30のZ方向の厚み距離を全て、内部プラグ接続ポート307および外部プラグ接続ポート305と共有している。これにより、流路306の存在によってもたらされる底部カバー30のZ方向のさらなる厚み距離の占有が防止されるので、底部カバー30のZ方向の厚さ低減と、腕時計盤面100の軽量薄型設計の実現とが促進される。
一実装例では、流路306は、連続して連通している第1流路3061、第2流路3062、および第3流路3063を含む。第1流路3061は、X-Y面に沿って延伸し、外部プラグ接続ポート305の上側ポートと連通している。第2流路3062は、Z方向に延伸して、第1流路3061と第3流路3063との間に連通している。第3流路3063は、X-Y面に沿って延伸し、内部プラグ接続ポート307の下側ポートと連通している。具体的には、流路306の断面積は1mm2より大きく、空気が流路306の内側を流れるときに発生する空気抵抗が抑制されるので、外部プラグ接続ポート305と内部プラグ接続ポート307との間の空気流量が確保される。流路306の断面の形状は、限定しないが、円形、正方形、または別の幾何学的形状を含む。
図11は、図8に示す底部カバー30の概略分解構造図である。図12は、図11に示す底部カバー30におけるメインボディ部材31の概略構造図である。
本実施形態では、底部カバー30は、メインボディ部材31と、第1カバー部材32と、固定部材33とを含む。第1カバー部材32および固定部材33は、メインボディ部材31の2つの対向する側に位置している。メインボディ部材31は、向かい合って配置されている上面311および底面312と、上面311と底面312との間に接続された周辺面313とを含む。メインボディ部材は、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)などのプラスチック、またはステンレス鋼などの金属材料を用いて作られている。メインボディ部材31の上面311は、上述した底部カバー30の上面301であり、メインボディ部材31の周辺面313は、上述した底部カバー30の周辺面303であることを理解されたい。
メインボディ部材31の上面311は、部分的に突出してボス314を形成する。本実施形態では、ボス314が2つあり、2つのボス314は間隔を置いて配置されている。区別しやすくするために、2つのボス314は、第1ボス314および第2ボス314と名付けられている。以下では、第1ボス314を一例として用いることにより、メインボディ部材31の構造を詳細に説明する。以下で言及するボス314は第1ボス314を指すことを理解されたい。第2ボス314および第1ボス314の構造は実質的に同じであるため、以下では詳細を繰り返し説明しない。
図13は、図12に示すメインボディ部材31の、D-D方向に切断した概略構造図である。
ボス314は、メインボディ部材31の上面311と同じ向きを有する上面315を含んでおり、ボス314の上面315は部分的に凹んで、第1取り付け溝316およびフロー溝317が形成されている。具体的には、第1取り付け溝316の開口部は、ボス314の上面315の中央位置に位置している。第1取り付け溝316は、ボス314の上面315からメインボディ部材31の上面311への方向に凹んでいる。第1取り付け溝316は実質的にL字型である。第1取り付け溝316は、第1溝ボディ3161および第2溝ボディ3162を含む。第1溝ボディ3161は、X-Y面に沿って延伸している。第1溝ボディ3161の底部溝壁が部分的に凹んで、第2溝ボディ3162が形成されている、すなわち、第2溝ボディ3162の開口部が第1溝ボディ3161の底部溝壁に位置している。第2溝ボディ3162は、第1溝ボディ3161の底部溝壁からメインボディ部材31の底面312への方向に延伸している、すなわち、第2溝ボディ3162はZ方向に延伸している。
第1取り付け溝316の溝壁が部分的に凹んで、フロー溝317が形成されている、すなわち、フロー溝317の開口部が第1取り付け溝316の溝壁に位置している。具体的には、フロー溝317はZ字型である。フロー溝317は、連続して連通している第1部分3171、第2部分3172、および第3部分3173を含む。第1部分3171および第2部分3172の両方の開口部が、第1溝ボディ3161の底部溝壁に位置している。第1部分3171および第2部分3172の両方は、第1溝ボディ3161の底部溝壁からメインボディ部材31の底面312への方向に凹んでいる。第1部分3171はX-Y面に沿って延伸しており、第2部分3172はZ方向に延伸して、第2溝3162の溝側壁を通っている。第2溝ボディ3162の底部溝壁がZ方向に凹んで、第3部分3173が形成されている、すなわち、第3部分3173は第2溝ボディ3162の下に位置している。第3部分3173はX-Y面に沿って延伸している。
図13および図14を参照されたい。図14は、図12に示すメインボディ部材31の、別の視点からの概略構造図である。
メインボディ部材31の底面312が部分的に突出して、円形ボス312aを形成している。具体的には、円形ボス312aは、メインボディ部材31の底面312の中央領域に接続されている。円形ボス312aは、上面311から離れる方向に、メインボディ部材31の底面312から突出している。円形ボス312aは、メインボディ部材31の底面312と同じ向きを有する底面312bを含む。取り付け穴304は、円形ボス312aの底面312bを通り抜けている。ユーザがウェアラブルデバイス1000を装着した場合、円形ボス312aの底面312bはユーザの手首に密着し得る。
メインボディ部材31の底面312は部分的に凹んで、第2固定溝318および組立溝319が形成されている。具体的には、第2固定溝318の開口部は、メインボディ部材31の底面312の縁部領域に位置している。第2固定溝318は、メインボディ部材31の底面312から上面311への方向に凹んで、メインボディ部材31の周辺面313を通っている。第2固定溝318の底部溝壁が部分的に凹んで、組立溝319が形成されている。組立溝319は、第2固定溝318の底部溝壁からメインボディ部材31の上面311への方向に凹んで、メインボディ部材31の周辺面313を通っている。
組立溝319の溝壁が部分的に突出して外部プラグ接続ノズル310を形成しており、外部プラグ接続ポート305は外部プラグ接続ノズル310の内側に形成されており、外部プラグ接続ポート305はフロー溝317の第1部分3171と連通している。本実施形態では、外部プラグ接続ノズル310は組立溝319の底部溝壁に設けられている、すなわち、組立溝319の底部溝壁が部分的に突出して、外部プラグ接続ノズル310を形成している。当然ながら、別の実施形態では、外部プラグ接続ノズル310は代替的に、組立溝319の溝側壁に配置されてもよい、すなわち、組立溝319の溝側壁が部分的に突出して、外部プラグ接続ノズル310を形成する。外部プラグ接続ノズル310の形状は、図14に示す円形の管状構造に限定されることはなく、代替的に、正方形の管状構造であっても、別の幾何学的形状の管状構造であってもよいことを理解されたい。
本実施形態では、外部プラグ接続ノズル310が2つある。2つの外部プラグ接続ノズル310は、第1外部プラグ接続ノズル310および第2外部プラグ接続ノズル310であり、第1外部プラグ接続ノズル310および第2外部プラグ接続ノズル310は間隔を置いて配置されている。第1外部プラグ接続ポート305は第1外部プラグ接続ノズル310の内側に形成されており、第1外部プラグ接続ポート305は、第1ボス314内にあるフロー溝317の第1部分3171と連通している。第2外部プラグ接続ポート305は第2外部プラグ接続ノズル310の内側に形成されており、第2外部プラグ接続ポート305は、第2ボス314内にあるフロー溝317の第1部分3171と連通している。理解しやすくするために、以下では、第1外部プラグ接続ノズル310を説明の一例として用いる。特に指定しない限り、以下で言及する外部プラグ接続ノズル310は、第1外部プラグ接続ノズル310を指している。第2外部プラグ接続ノズル310および第1外部プラグ接続ノズル310の構造は基本的に同じであるため、以下では詳細を繰り返し説明しないことに留意されたい。
具体的には、組立溝319の底部溝壁が部分的に凹んで、回避溝3191が形成されている。すなわち、回避溝3191の開口部が、組立溝319の底部溝壁に位置している。回避溝3191の形状は、図14に示す円形の中空構造に限定されることはなく、代替的に長方形またはストリップ状の中空構造であってもよいことが理解できる。
回避溝3191は、組立溝319の底部溝壁からメインボディ部材31の上面311への方向に凹んでいる。回避溝3191の底部溝壁が部分的に突出して外部プラグ接続ノズル310を形成している、すなわち、外部プラグ接続ノズル310は、回避溝3191の底部溝壁から組立溝319の底部溝壁への方向に延伸している。具体的には、外部プラグ接続ノズル310はメインボディ部材31の上面311と底面312との間に位置している、すなわち、外部プラグ接続ノズル310はZ方向におけるメインボディ部材31の厚み距離の全てを共有している。これにより、外部プラグ接続ノズル310の存在が底部カバー30の厚さに与える影響が抑制されるので、腕時計盤面100の軽量薄型設計の実現が促進される。
本実施形態では、第2距離範囲[Z21,Z22]が第1距離範囲[Z11,Z12]と部分的にしか重なり合っていないため、外部プラグ接続ポート305の下側ポートは内部プラグ接続ポート307の下側ポートと同一平面にない。この場合、外部プラグ接続ノズル310は、組立溝319の底部溝壁から突出しているが、メインボディ部材31の底面312を超えることはなく、また円形ボス312aの底面312bを超えることもない。第2距離範囲[Z21,Z22]が第1距離範囲[Z11,Z12]と完全に重なり合う実施形態と比較すると、本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、Z方向における外部プラグ接続ノズル310の長さが長く、外部プラグ接続ノズル310の外周面の面積も大きい。
さらに、組立溝319の底部溝壁は部分的に凹んで、第1固定穴3192が形成されている。具体的には、第1固定穴3192の開口部が、組立溝319の底部溝壁の縁部領域に位置しており、回避溝3191の開口部から間隔を置いて配置されている。第1固定穴3192は、組立溝319の底部溝壁からメインボディ部材31の上面311への方向に凹んでいる。第1固定穴3192が2つあり、2つの第1固定穴3192は、間隔を置いて配置されており、回避溝3191の2つの対向する側に位置している。
図11を参照すると、第1カバー部材32は、上面311に近いメインボディ部材31の側に位置しており、第1カバー部材32は内部プラグ接続ポート307を形成している。本実施形態では、第1カバー部材32が2つあり、2つの第1カバー部材32は、メインボディ部材31の同じ側に位置している。具体的には、一方の第1カバー部材32が第1内部プラグ接続ポート307を形成しており、第1ボス314に適合している。他方の第1カバー部材32が第2内部プラグ接続ポート307を形成しており、第2ボス314に適合している。2つの第1カバー部材32の構造は、基本的に同じである。
図15は、図11に示す第1カバー部材32の概略構造図である。
第1カバー部材32は、第1カバー部321と、第1カバー部321に接続された第1プラグ接続部322とを含む。本実施形態では、第1カバー部321は、実質的に平坦なプレート状構造を有する。第1カバー部321は、向かい合って配置されている上面323および底面324を含む。第1プラグ接続部322は、第1カバー部321の底面324に接続されている。第1プラグ接続部322は、上面323から離れる方向に第1カバー部321の底面324から延伸しており、実質的に円形の管状構造を有する。第1プラグ接続部322は、第1カバー部321の底面324と同じ向きを有する底面325を含む。第1プラグ接続部322の底面325は部分的に凹んで、内部プラグ接続ポート307が形成されている、すなわち、内部プラグ接続ポート307の開口部が第1プラグ接続部322の底面325に位置している。内部プラグ接続ポート307は、第1プラグ接続部322の底面325から第1カバー部321の上面323への方向に延伸しており、第1カバー部321の上面323を通り抜けている。第1カバー部材32は、シリカゲルまたはTPUなどの弾性材料を用いて作られている。
図16は、図15に示す第1カバー部材32の、E-E方向に切断した概略構造図である。
内部プラグ接続ポート307は、互いに連通している上側端部3071および下側端部3072を含む。上側端部3071は、第1カバー部321の上面323に近い。上側端部3071の内径が、第1カバー部321の底面324から上面323への方向に、すなわち、図に示すZ方向(これは第1カバー部321の厚さ方向でもある)に徐々に拡大している。言い換えれば、上側端部3071は、実質的にホーン形状の中空構造を有する。下側端部3072は上側端部3071の下に位置しており、下側端部3072は、実質的に円筒形の中空構造を有する。
図9を参照すると、第1カバー部材32は、メインボディ部材31の一方の側に固定されており、メインボディ部材31と一緒に囲い込みによって流路306を形成している。これにより、流路306を形成するプロセスが簡略化される、すなわち、底部カバー30を形成するプロセスが簡略化されるので、底部カバー30の製造コストが削減される。第1カバー部材32の材料がメインボディ部材31の材料と異なる、すなわち、第1カバー部材32の弾性係数がメインボディ部材31の弾性係数と異なる。第1カバー部材32の材料は代替的に、メインボディ部材31の材料と同じであってもよい、すなわち、第1カバー部材32の弾性係数はメインボディ部材31の弾性係数と同じであってもよいことを理解されたい。この場合、第1カバー部材32もメインボディ部材31と一体的に形成されてよく、これにより、底部カバー30の構造強度が向上し、底部カバー30の構造的安定性が確保される。
本実施形態では、第1カバー部材32は、ボス314に固定して接続されており、ボス314と一緒に流路306を形成している。第1内部プラグ接続ポート307が形成された第1カバー部材32は、第1ボス314に固定して接続されており、第1ボス314と一緒に第1流路306を形成している。第2内部プラグ接続ポート307が形成された第1カバー部材32は、第2ボス314に固定して接続されており、第2ボス314と一緒に第2流路306を形成している。
本実装例に例示するウェアラブルデバイス1000では、メインボディ部材31の上面323から部分的に突出することで形成されたボス314は、第1カバー部材32と一緒に流路306を形成している。底部カバー30の全体的な厚さを増加させる代わりに、底部カバー30の部分的な厚さを増加させるだけでよいので、底部カバー30の製造コストが削減される。
以下では、第1内部プラグ接続ポート307が形成された第1カバー部材32と第1ボス314とを一例として用いて、第1カバー部材32とボス314との組立構造物を説明する。第2内部プラグ接続ポート307が形成された第1カバー部材32と第2ボス314との組立構造物も、第1内部プラグ接続ポート307が形成された第1カバー部材32と第1ボス314との組立構造物と実質的に同じであることを理解されたい。詳細は、以下で繰り返し説明しない。
図13を参照すると、第1カバー部材32は第1取り付け溝316に固定して取り付けられている。第1カバー部321は、第1取り付け溝316の第1溝ボディ3161に固定して取り付けられている。第1カバー部321は、フロー溝317の第1部分3171および第2部分3172の開口部をカバーして、流路306の第1流路3061を形成している。第1プラグ接続部322が第1溝ボディ3161から第2溝ボディ3162に延伸することにより、内部プラグ接続ポート307はフロー溝317の第3部分3173と連通する。第1プラグ接続部322は、第2溝ボディ3162の溝側壁に密着して、フロー溝317の第2部分3172の、第2溝ボディ3162の溝側壁に位置している開口部をカバーして、流路306の第2流路3062を形成している。第1プラグ接続部322は、フロー溝317の第3部分3173の開口部もカバーして、流路306の第3流路3063を形成している。
図11を参照すると、固定部材33はメインボディ部材31の、第1カバー部材32から離れている側に位置している、すなわち、固定部材33はメインボディ部材31の、底面312に近い側に位置している。固定部材33は、組立溝319の形状に適合したプレート状構造を有する。固定部材33は、向かい合って配置されている上面331および底面332を含む。固定部材33の底面332は部分的に凹んで、第2固定穴333が形成されている、すなわち、第2固定穴333の開口部が固定部材33の底面332に位置している。第2固定穴333は、固定部材33の底面332から上面331への方向に延伸して、固定部材33の上面331を通っている、すなわち、第2固定穴333は固定部材33の厚さ方向に固定部材33を通り抜けている。第2固定穴333が2つあり、2つの第2固定穴333は固定部材33の縁部に間隔を置いて配置されている。
図14および図17を参照されたい。図17は、図11に示す底部カバー30における固定部材33およびメインボディ部材31の組立品の概略構造図である。
固定部材33は、メインボディ部材31の、第1カバー部材32から離れている側に固定されている。すなわち、第1カバー部材32および固定部材33はそれぞれ、メインボディ部材31の2つの対向する側に固定されている。ユーザがウェアラブルデバイス1000を装着した場合、固定部材33はユーザの手首に面して配置され、第1カバー部材32はユーザの手首から離れて配置される。
具体的には、固定部材33は組立溝319に固定して取り付けられている。固定部材33は、ねじまたはボルトなどの留め具を用いて第2固定穴333を貫通して、第1固定穴3192にロックされてよい。これにより、固定部材33の取り外し可能な取り付けが実現される。この場合、固定部材33は、組立溝319の開口部をカバーし、また回避溝3191および外部プラグ接続ノズル310をカバーする。さらに、固定部材33の底面332はメインボディ部材31の底面332と同一平面にある、すなわち、固定部材33の底面332およびメインボディ部材31の底面332は同じ面に位置しているため、ユーザがウェアラブルデバイス1000を装着した場合に、固定部材33の底面332とメインボディ部材31の底面332との接合箇所が部分的に突出せずにユーザの手首に接するので、ユーザの使用体験が向上する。
図4および図18を参照されたい。図18は、図3に示す腕時計盤面100の、F-F方向に切断した概略構造図である。
メインボディ部材31の周辺縁部がベゼル10に接続されており、ベゼル10および上部カバー20と一緒に腕時計盤面内空洞110を囲んでいる。この場合、メインボディ部材31の上面311は腕時計盤面内空洞110に面している、すなわち、ボス314は腕時計盤面内空洞110に位置している。第1カバー部材32は腕時計盤面内空洞110に位置しており、固定部材33は腕時計盤面100の外側に位置している。第1カバー部材32およびボス314は両方とも、腕時計盤面内空洞110に位置している。これにより、腕時計盤面100の外側にさらなる体積を追加することなく、腕時計盤面内空洞110の体積を十分に利用して流路306が形成されるため、腕時計盤面100の軽量薄型設計が容易になる。
プロセッサは、腕時計盤面内空洞110に収容されている。プロセッサは、1つまたは複数の処理ユニットを含んでよい。例えば、プロセッサは、アプリケーションプロセッサ(Application Processor:AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理装置(Graphics Processing Unit:GPU)、画像信号プロセッサ(Image Signal Processor:ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、ベースバンドプロセッサ、ニューラルネットワーク処理ユニット(Neural-network Processing Unit:NPU)などを含んでよい。様々な処理ユニットが、独立したコンポーネントであってもよく、1つまたは複数のプロセッサに統合されてもよい。プロセッサは、ウェアラブルデバイス1000の中枢部および指令センタであってよい。プロセッサは、命令オペレーションコードおよび時系列信号に基づいて動作制御信号を生成し、命令フェッチおよび命令実行の制御を完了することができる。その他に、プロセッサはさらに、命令およびデータを格納するように構成された記憶ユニットを含んでよい。例えば、プロセッサの記憶ユニットはキャッシュである。メモリは、プロセッサがすぐ用いるまたは繰り返し用いる命令またはデータを格納してよい。プロセッサが命令またはデータを再度用いる必要がある場合、プロセッサは命令またはデータをメモリから直接的に呼び出してよい。これにより、繰り返しアクセスが回避されてプロセッサの待機時間が減少するので、システム効率が向上する。
血圧測定アセンブリ40は、プロセッサに電気的に接続されている。本実施形態では、血圧測定アセンブリ40は、空気ポンプ41および圧力センサ42を含む。空気ポンプ41は、プロセッサに電気的に接続されており、プロセッサにより送出された制御信号を受け取り、制御信号に基づいて空気を吸引または排出するように構成されている。圧力センサ42は、空気ポンプ41から間隔を置いて配置されており、プロセッサに電気的に接続されている。圧力センサ42は、プロセッサにより送出された制御信号を受け取り、制御信号に基づいて圧力信号を検知して、圧力信号を電気信号に変換するように構成されている。圧力センサは、静電容量式圧力センサであってよい。静電容量式圧力センサは、導電材料で作られた少なくとも2つの平行板を含む。圧力センサに力が加わると、電極間の静電容量が変化する。プロセッサは、電極間の静電容量の変化に基づいて圧力強度を決定する。当然ながら、圧力センサ42は代替的に、抵抗式圧力センサ、電磁誘導式圧力センサなどであってもよい。
具体的には、血圧測定アセンブリ40は腕時計盤面内空洞110に位置しており、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401が内部プラグ接続ポート307と相互に連通している。空気ポンプ41の空気ノズル401が第1内部プラグ接続ポート307と相互に連通することにより、空気ポンプ41は通気穴109を通じて吸い込んだ空気を第1流路306に送る、または第1流路306から送られた空気を受け取り、通気穴109を通じて空気を排出する。圧力センサ42の空気ノズル401が第2内部プラグ接続ポート307と相互に連通することにより、圧力センサ42は、第2流路306を通じて圧力変化を検知して血圧測定を行う。
以下では、空気ポンプ41の空気ノズル401を一例として用いて、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401と内部プラグ接続ポート307との組立構造物を説明する。以下で言及する血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401は、空気ポンプ41の空気ノズル401を指しており、以下で言及する内部プラグ接続ポート307は、空気ポンプ41の空気ノズル401と相互に連通している第1内部プラグ接続ポート307を指している。圧力センサ42の空気ノズル402と第2内部プラグ接続ポート307との組立構造物が、空気ポンプ41の空気ノズル401と第1内部プラグ接続ポート307との組立構造物と実質的に同じであるため、詳細は以下で繰り返し説明しないことに留意されたい。
本実施形態では、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401は、内部プラグ接続ポート307にプラグ接続されてZ方向に延伸している。血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401は、内部プラグ接続ポート307の上側端部から内部プラグ接続ポート307にプラグ接続されている。内部プラグ接続ポート307の上側端部の内径がZ方向に徐々に拡大しているため、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401は、内部プラグ接続ポート307により容易にプラグ接続され得る。さらに、内部プラグ接続ポート307の下側端部の内径が血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401の外径よりわずかに小さいまたはこれと等しく、これにより、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401が内部プラグ接続ポート307の上側端部から下側端部に延伸すると、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401が確実に第1カバー部材32にぴったりと密着するため、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401と第1カバー部材32との間の接続信頼性が確保される。
別の実施形態では、内部プラグ接続ポート307を形成する方式が、外部プラグ接続ポート305を形成する方式と同じであってよいことを理解されたい。この場合、第1カバー部321の上面323が部分的に突出して内部プラグ接続ノズルを形成しており、内部プラグ接続ポート307は内部プラグ接続ノズルの内側に形成されている。血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401および内部プラグ接続ノズルは互いにプラグ接続されており、具体的には、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401は内部プラグ接続ポート307にプラグ接続されている、または血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401は内部プラグ接続ノズルとスリーブでつながれている。
一実装例では、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401の弾性係数が、第1カバー部材32の弾性係数より大きい。すなわち、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401は硬質材料を用いて作られており、第1カバー部材32は弾性材料を用いて作られている。具体的には、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401は比較的硬い材料を用いて作られており、第1カバー部材32は比較的柔らかい材料を用いて作られている。血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401を内部プラグ接続ポート307に挿入する場合、第1カバー部材32は、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401によって押し込まれると、変形して血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401にぴったりと密着するので、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401と第1カバー部材32との間の気密性が確保される。血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401と第1カバー部材32との間には、封止リングまたは封止ガスケットなどの構造物を用いて封止も実施されてよいことを理解されたい。これについては、本願では特に限定しない。
センサアセンブリは、血圧測定アセンブリ40から間隔を置いて配置されており、プロセッサに電気的に接続されている。具体的には、センサアセンブリは心拍数検出センサを含んでおり、心拍数検出センサは、取り付け穴(不図示)に直接的に面しているか、または取り付け穴に少なくとも部分的に収容されている。心拍数検出センサは、光学式心拍数センサである。ユーザがウェアラブルデバイス100を装着した場合、ボス312aの底面312bがユーザの手首に密着して、光学式心拍数センサは取り付け穴を通じて心拍数検知信号を送出することができる。これにより、正確な心拍数検出が実現されるので、ウェアラブルデバイス1000の機能多様性が向上し且つユーザの使用体験が向上する。当然ながら、心拍数検出センサは代替的に、心拍数検出を行うことが可能な、骨伝導センサなどのセンサであってもよい。
その他に、センサアセンブリはさらに、ジャイロスコープセンサ、気圧センサ、加速度センサ、距離センサ、光学式近接センサ、指紋センサ、温度センサ、または環境光センサなどのセンサを含んでおり、さらにウェアラブルデバイス1000の機能多様性を向上させ且つユーザの使用体験を向上させることができる。
図2および図19を参照されたい。図19は、図2に示すウェアラブルデバイス1000における圧迫バンド300の概略構造図である。
圧迫バンド300は、腕時計盤面100の一方の側に位置している。圧迫バンド300は、カフ320と、カフ320に収容された空気袋(不図示)と、空気袋と連通している空気ノズル340とを含む。カフ320は、向かい合って配置されている上面320aおよび底面320bと、上面320aと底面320bとの間に接続された周辺面320cとを含む。空気袋は、腕時計盤面100に近いカフ320の位置に位置している。空気ノズル340は、カフ320の上面320aから突出している。空気ノズル340は、底面320bから離れる方向に、カフ320の上面320aから延伸している、すなわち、空気ノズル340はZ方向に延伸している。空気ノズル340の材料が、空気袋の材料と同じであってもよい。この場合、空気ノズル340は空気袋と一体的に形成されてよい。あるいは、空気ノズル340の材料が空気袋の材料と異なってもよい。この場合、空気ノズル340は、組み立てによって空気袋とともに取り外し可能に形成されてよい。
本実施形態では、空気ノズル340が2つある。2つの空気ノズル340は第1空気ノズル340および第2空気ノズル340であり、第1空気ノズル340および第2空気ノズル340はX方向に間隔を置いて配置されている。第1空気ノズル340および第2空気ノズル340の構造は、基本的に同じである。
図20は、図2に示すウェアラブルデバイス1000における圧迫バンド300および腕時計盤面100の組立品の概略構造図である。図21aは、図20に示す構造物の、G-G方向に切断した概略構造図である。図20および図21aは両方とも、圧迫バンド300が腕時計盤面100に接続されている部分のみを示している。
圧迫バンド300は、組立溝319に部分的に延伸して、組立溝319に固定されており、また組立溝319から外へ部分的に延伸している。この場合、圧迫バンド300は、底部カバー30のZ方向の厚み距離を全て共有しており、これにより、圧迫バンド300を底部カバー30に組み立てることによりもたらされるウェアラブルデバイス1000の厚さに対する影響が抑制されており、ウェアラブルデバイス1000の軽量薄型設計の実現が促進される。
圧迫バンド300の空気ノズル340は組立溝319に位置している。具体的には、圧迫バンド300の空気ノズル340は、外部プラグ接続ポート305と相互に連通している。すなわち、圧迫バンド300の空気ノズル340は、流路306を通じて血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401と連通している。この場合、圧迫バンド300の空気袋330は、空気ノズル340を通じて外部プラグ接続ポート305と連通している。すなわち、圧迫バンド300の空気袋330は、圧迫バンド300の空気ノズル340および流路305を通じて、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401と連通している。
流路306の断面積が1mm2より大きいまたはこれと等しい、すなわち、流路306の内径が十分に大きいことにより、空気が流路306の内側を流れるときに発生する抵抗が比較的小さくなる。これにより、圧迫バンド300の空気ノズル340と血圧検出アセンブリ40の空気ノズル401との間の空気交換速度が確実に十分高くなり、圧迫バンド300の空気ノズル340と血圧検出アセンブリ40の空気ノズル401との間の高速空気循環が促進され、ウェアラブルデバイス1000の血圧検出効率が向上する。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、流路306は、圧迫バンド300の空気ノズル340と血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401とを分離しており、血圧測定アセンブリ40は、圧迫バンド300を組み立てるまたは分解する過程で容易に影響を受けて変位することはない。これにより、圧迫バンド300が動いたときに血圧測定アセンブリ40が損傷を受けるという問題が回避できるので、ウェアラブルデバイス1000の耐用期間を延ばすのに役立つ。
さらに、外部プラグ接続ポート305、流路306、および内部プラグ接続ポート307は全て、腕時計盤面100の底部カバー30に集積されているので、圧迫バンド300の空気ノズル340と血圧測定アセンブリ40の空気ノズル340との間に連通する連通配管を腕時計盤面内空洞110に配置する必要はない。これにより、腕時計盤面内空洞110における連通配管の空間使用が回避されて腕時計盤面内空洞110の空間利用拡大が促進され、腕時計盤面100の軽量薄型設計が実現されてウェアラブルデバイス1000の外観の優美さが向上する。
さらに、圧迫バンド300の空気ノズル340と連通している外部プラグ接続ポート305の方がベゼル10に近い、すなわち、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401と連通している内部プラグ接続ポート307の方が底部カバー30の中央部に近い。このように、圧迫バンド300の空気ノズル340は、血圧測定アセンブリ40の下に直接的に延伸することなく、血圧測定アセンブリ40の空気ノズル401と連通することができる。腕時計盤面100の下における圧迫バンド300の延伸長を低減することができ、これにより、ウェアラブルデバイス1000の全体的な厚さ低減と、ウェアラブルデバイス1000の軽量薄型設計の実現とが促進される。さらに、圧迫バンド300と血圧測定アセンブリ40との間の位置をより柔軟に設計することができ、また腕時計盤面内空洞110に位置するバッテリおよび/またはセンサモジュールなどの機能コンポーネントの位置をより柔軟に設計することができる。これにより、腕時計盤面内空洞110の空間利用拡大が促進され、ウェアラブルデバイス1000の軽量薄型設計が実現される。
図21aおよび図21bを参照されたい。図21bは、図21aに示す構造物における領域Hの拡大概略構造図である。
本実施形態では、圧迫バンド300の第1空気ノズル340は第1外部プラグ接続ポート305と相互に連通している。この場合、圧迫バンド300の第1空気ノズル340は、第1流路306を通じて空気ポンプ41の空気ノズル401と連通している。ウェアラブルデバイス1000で血圧測定を行う必要がある場合、空気ポンプ41は、第1流路306と圧迫バンド300の空気ノズル340とを用いて、通気穴109を通じて吸引した外気を圧迫バンド300の空気袋330に送ることができ、これにより、圧迫バンド300の空気袋330が膨らむ。ウェアラブルデバイス1000で血圧測定が終了すると、圧迫バンド300の空気袋330にある空気が、圧迫バンド300の空気ノズル340および第1流路306を通じて空気ポンプ41に送られてよく、空気ポンプ41は通気穴109を通じてこの空気を排出することができる。空気ポンプ41が空気袋330を膨らませるときの空気流経路が、図21bに破線矢印で示されている。空気袋330にある空気を空気ポンプ41で排出するときの空気流経路が、図21bに実線矢印で示されている。以下の添付図における実線矢印および破線矢印の説明も、同じように理解される。
圧迫バンド300の第2空気ノズル340は、第2外部プラグ接続ポート305と相互に連通している。この場合、圧迫バンド300の第2空気ノズル340は、第2流路306を通じて圧力センサ42の空気ノズル401と連通している。圧力センサ42は、第2流路306を通じて、圧迫バンド300の空気袋330内部の圧力値を検知することができる。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、空気ポンプ41の空気ノズル401および圧力センサ42はそれぞれ、1つの流路を共有するのではなく2つの流路306を通じて、圧迫バンド300の空気ノズル340と連通している。これにより、腕時計盤面内空洞110における血圧測定アセンブリ40の取り付け柔軟性を向上させることができるだけでなく、空気ポンプ41と圧迫バンド300の空気袋330との間の空気伝播および圧力センサ42と圧迫バンド300の空気袋330との間の空気伝播が互いに干渉するのを防ぐこともできるので、血圧測定プロセスにおける血圧測定アセンブリ40の測定感度および測定精度の向上が促進される。
以下では、圧迫バンド30の第1空気ノズル340と第1外部プラグ接続ノズル310との組立構造物を一例として用いて説明を提供する。以下で言及する圧迫バンド300の空気ノズル340は圧迫バンド340の第1空気ノズル340を指しており、以下で言及する外部プラグ接続ノズル310は第1外部プラグ接続ノズル310を指している。圧迫バンド300の第2空気ノズル340と第2外部プラグ接続ノズル310との組立構造物は、第1空気ノズル340と第1外部プラグ接続ノズル310との組立構造物と基本的に同じであるため、詳細は以下で繰り返し説明しないことを理解されたい。
具体的には、圧迫バンド300の空気ノズル340は外部プラグ接続ノズル310とスリーブでつながれている、すなわち、外部プラグ接続ノズル310が圧迫バンド300の空気ノズル340にプラグ接続されることにより、圧迫バンド300および底部カバー30は互いに接続される。圧迫バンド300の空気ノズル340の内径が外部プラグ接続ノズル310の外径よりわずかに小さいため、圧迫バンド300の空気ノズル340が外部プラグ接続ノズル310とスリーブでつながれる場合、すなわち、外部プラグ接続ノズル310が圧迫バンド300の空気ノズル340にプラグ接続される場合、圧迫バンド300の空気ノズル340は外部プラグ接続ノズル310にぴったりと密着することができるので、圧迫バンド300の空気ノズル340と外部プラグ接続ノズル310との間の接続信頼性が確保される。
第2距離範囲[Z21,Z22]が第1距離範囲[Z11,Z12]と完全に重なり合う実施形態と比較すると、本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、Z方向における外部プラグ接続ノズル310の長さが長く、外部プラグ接続ノズル310の外周面の面積も大きいので、圧迫バンド300の空気ノズル340と外部プラグ接続ノズル310との接触面積も大きいことが理解できる。これにより、圧迫バンド300の空気ノズル340と外部プラグ接続ノズル310との間の接続信頼性が向上するだけでなく、圧迫バンド300の空気ノズル340と外部プラグ接続ノズル310との間に空気漏れが発生するリスクも低減する。
一実装例では、メインボディ部材31の弾性係数が、圧迫バンド300の空気ノズル340の弾性係数より大きい。すなわち、メインボディ部材31は硬質材料を用いて作られており、圧迫バンド300の空気ノズル340は弾性材料を用いて作られている。具体的には、メインボディ部材31の外部プラグ接続ノズル310は比較的硬い材料を用いて作られており、圧迫バンド300の空気ノズル340は比較的柔らかい材料を用いて作られている。外部プラグ接続ノズル310を圧迫バンド300の空気ノズル340に挿入する場合、外部プラグ接続ノズル310が比較的硬く、また圧迫バンド300の空気ノズル340が比較的柔らかいため、圧迫バンド300の空気ノズル340は、外部プラグ接続ノズル310によって押し込まれると、変形して外部プラグ接続ノズル310にぴったりと密着するので、外部プラグ接続ノズル310と圧迫バンド300の空気ノズル340との間の気密性が確保される。圧迫バンド300の空気ノズル340と外部プラグ接続ノズル310との間には、封止リングまたは封止ガスケットの方式を用いて封止も実施されてよいことが理解できる。これについては、本願では特に限定しない。
圧迫バンド300の空気ノズル340は、回避溝3191に部分的に延伸している。回避溝3191の内径が圧迫バンド300の空気ノズル340の外径より大きいまたはこれと等しいことにより、圧迫バンド300の空気ノズル340は回避溝3191に挿入されて回避されており、圧迫バンド300の空気ノズル340と外部プラグ接続ノズル310との組立構造物の、ウェアラブルデバイス1000の厚さに与える影響が抑制されるので、ウェアラブルデバイス1000の軽量薄型設計の実現が促進される。圧迫バンド300の空気ノズル340は、回避溝3191に完全に収容されてよいことを理解されたい。この場合、外部プラグ接続ノズル310は、組立溝319の底部溝壁から延伸して突出しないようにするだけでよい。これにより、圧迫バンド300の空気ノズル340と外部プラグ接続ノズル310との組立構造物の、ウェアラブルデバイス1000の厚さに与える影響がさらに抑制され得る。
固定部材33は、圧迫バンド300の、メインボディ部材31から離れている側に固定されており、圧迫バンド300に接している。これにより、圧迫バンド300の空気ノズル340が外部プラグ接続ノズル310から外れるのを防いで、圧迫バンド300の空気ノズル340と外部プラグ接続ノズル310との間のプラグ接続安定性が維持されるだけでなく、圧迫バンド300が組立溝319から外れるのを防いで、圧迫バンド300と底部カバー30との間の組立安定性も向上する。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、血圧測定アセンブリ40は腕時計盤面100の中に集積されており、腕時計バンド200が積み重ねられた圧迫バンド300が追加されている。ユーザの手首にウェアラブルデバイス1000を装着すると、ユーザは、血圧測定をいつでもどこでも行うことができる。血圧測定用にさらなる血圧計を用いることなく、ユーザの血圧状況をちょうどよいときに把握できるので、血圧測定におけるユーザの利便性が向上し、ユーザの使用体験が向上する。
ユーザの手首にウェアラブルデバイス1000を装着すると、圧迫バンド300はユーザの手首に密着する。ウェアラブルデバイス1000が血圧測定命令の入力を受け取ると、プロセッサは血圧測定信号を空気ポンプ41および圧力センサ42に送出する。空気ポンプ41は、通気穴109から外部環境の空気を吸引して、第1流路306と圧迫バンド300の第1空気ノズル340とを通じて圧迫バンド300の空気袋330を膨らませて加圧する。この場合、圧迫バンド300は膨らんで、ユーザの手首動脈を圧迫する。圧力センサ42は、第2流路306および圧迫バンド300の第2空気ノズル340を用いて、圧迫バンド300の空気袋330内の圧力値を検出して、この圧力値をプロセッサにリアルタイムでフィードバックする。プロセッサは、圧迫バンド300の空気袋330内の圧力値が血圧測定の要件を満たしているかどうかを判定する。要件が満たされていない場合、圧力センサ42によりフィードバックされた圧力値が血圧測定の要件を満たしているとプロセッサが判定するまで、プロセッサは、継続して空気ポンプ41に血圧測定信号を送出し、空気ポンプ41は継続して圧迫バンド300の空気袋330を膨らませて加圧する。プロセッサは、圧力センサ42によってリアルタイムにフィードバックされる圧力値に基づいて、ユーザの血圧を計算し、ディスプレイを用いてこの血圧をユーザに表示してフィードバックする。血圧測定が完了した後に、プロセッサは血圧測定信号の送出を停止し、空気ポンプ41および圧力センサ42は両方とも動作を停止する。圧迫バンド300の空気袋330にある空気が、圧迫バンド300の第1空気ノズル340および第1流路306を通じて空気ポンプ41に送られる。空気ポンプ41は、通気穴109を通じて空気を排出する。この時点で、圧迫バンド300は平坦に戻り、ユーザの手首に密着する。
図22は、本願の一実施形態による第2ウェアラブルデバイス1000における底部カバー30の、C-C方向の概略断面構造図である。図23は、図22に示す構造物の正面図の部分的な概略構造図である。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000と、前述の実施形態に例示したウェアラブルデバイス1000との違いは、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307がそれぞれ、底部カバー30の上面301の2つの対向する側に位置しているという点にある。具体的には、外部プラグ接続ポート305は底部カバー30の上面301の下に位置しており、外部プラグ接続ポート305と底部カバー30の上面301との間に第1距離範囲[Z11,Z12]が形成されており、Z11<Z12<0である。内部プラグ接続ポート307は底部カバー30の上面301の上に位置しており、内部プラグ接続ポート307と底部カバーの上面301との間に第2距離範囲[Z21,Z22]が形成されており、0<Z21<Z22である。
この場合、第1距離範囲[Z11,Z12]は、第2距離範囲[Z21,Z22]と重なり合うことはない。すなわち、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307は、外部プラグ接続ポート305の中心軸O1から内部プラグ接続ポート307の中心軸O2への方向に、完全に互い違いに配置されている。言い換えれば、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート307は、底部カバー30のZ方向の厚み距離を共有していない。
流路306は、ハイフン型であり、X-Y面に対して平行である。流路306と底部カバー30の上面301との間に、第3距離範囲[Z31,Z32]が形成されている。具体的には、流路306の下側端面は、外部プラグ接続ポート305の上側ポートと同一平面にある、すなわち、Z31=Z12である。流路306の上側端面は内部プラグ接続ポート307の下側ポートと同一平面にある、すなわち、Z32=Z21である。この場合、第3距離範囲[Z31,Z32]の両終点だけが、第2距離範囲[Z21,Z22]と第1距離範囲[Z11,Z12]との組み合わせセットに位置している。すなわち、流路306は、外部プラグ接続ポート305の中心軸O1から内部プラグ接続ポート307の中心軸O2への方向に、外部プラグ接続ポート305および内部プラグ接続ポート306の両方から互い違いに配置されている。本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、外部プラグ接続ポート305、流路306、および内部プラグ接続ポート306の構造がシンプルであることが理解できる。これにより、底部カバー30を形成するプロセスが簡略化され、さらに底部カバー30の製造コストが削減される。
図24は、本願の一実施形態による第3ウェアラブルデバイス1000の底部カバー30におけるメインボディ部材31の、D-D方向に切断した概略構造図である。
本願の本実施形態に提供するウェアラブルデバイス1000と前述の2つの実施形態に例示したウェアラブルデバイス1000との間の違いは、メインボディ部材31の底面312が部分的に凹んで第2取り付け溝3121が形成されており、第2取り付け溝3121がフロー溝317と連通しているという点にある。具体的には、組立溝319の底部溝壁は部分的に凹んで、第2取り付け溝3121が形成されている。すなわち、第2取り付け溝3121の開口部が、組立溝319の底部溝壁に位置している。第2取り付け溝3121は、組立溝319の底部溝壁からボス314の上面315への方向に凹んで、フロー溝317の底部溝壁を通っている。
図25は、本願の一実施形態による第3ウェアラブルデバイス1000における底部カバー30の、C-C方向に切断した概略構造図である。
本実施形態では、底部カバー30はさらに第2カバー部材34を含んでおり、第2カバー部材34は、メインボディ部材31の、第1カバー部材32から離れている側に位置しており、第2カバー部材34は外部プラグ接続ポート305を形成している。第2カバー部材34は、第2カバー部341と、第2カバー部341に接続された第2プラグ接続部342とを含む。第1カバー部321は、実質的に平坦なプレート状構造を有する。第2カバー部341は、向かい合って配置されている上面および底面を含む。第2プラグ接続部342は、第2カバー部341の上面に接続されている。第2プラグ接続部342は、底面から離れる方向に、第2カバー部341の上面から延伸しており、実質的に円形の管状構造を有する。第2プラグ接続部342は、第2カバー部341の上面と同じ向きを有する上面を含む。第2プラグ接続部342の上面は部分的に凹んで、外部プラグ接続ポート305が形成されている、すなわち、外部プラグ接続ポート305の開口部が第2プラグ接続部342の上面に位置している。外部プラグ接続ポート305は、第2プラグ接続部342の上面から第2カバー部341の底面への方向に延伸しており、第2カバー部341の底面を通り抜けている。第2カバー部材34は、シリカゲルまたはTPUなどの弾性材料を用いて作られている。
第2固定部材が、メインボディ部材31の、第1カバー部材32から離れている側に固定されている。具体的には、第2カバー部材34は組立溝319に固定されており、メインボディ部材31と固定部材33との間に位置している。第2カバー部材34は、組立溝319に取り外し可能に取り付けられてよい。第2カバー部材34の第2カバー部341が組立溝319に固定されており、また第2プラグ接続部342が第2取り付け溝3121に延伸していることにより、外部プラグ接続ポート305は流路306と連通している。
図26は、本願の一実施形態による第3ウェアラブルデバイス1000における底部カバー30および圧迫バンド300の組立品の概略構造図である。図27は、図26に示す構造物の、I-I方向に切断した概略構造図である。
圧迫バンド300の空気ノズル340は外部プラグ接続ポート305にプラグ接続されており、外部プラグ接続ポート305との相互連通が実現されている。圧迫バンド300の空気ノズル340の外径は外部プラグ接続ポート305の内径よりわずかに大きく、これにより、圧迫バンド300の空気ノズル340と第2カバー部材34とが互いにぴったりと確実に密着して、圧迫バンド300の空気ノズル340と第2カバー部材34との間の接続信頼性が確保される。
一実装例では、圧迫バンド300の空気ノズル340の弾性係数が、第2カバー部材34の弾性係数より大きい。すなわち、圧迫バンド300の空気ノズル340は硬質材料を用いて作られており、第2カバー部材34は弾性材料を用いて作られている。具体的には、圧迫バンド300の空気ノズル340は比較的硬い材料を用いて作られており、第2カバー部材34は比較的柔らかい材料を用いて作られている。圧迫バンド300の空気ノズル340を外部プラグ接続ポート305に挿入する場合、第2カバー部材34は、圧迫バンド300の空気ノズル340によって押し込まれると、変形して圧迫バンド300の空気ノズル340にぴったりと密着するので、圧迫バンド300の空気ノズル340と第2カバー部材34との間の気密性が確保される。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、第2カバー部材34は外部プラグ接続ポート305を形成するのに用いられ、圧迫バンド300の空気ノズル340は、外部プラグ接続ポート305への相互プラグ接続を実現するために、外部プラグ接続ポート305にプラグ接続される。圧迫バンド300の空気ノズル340が外部プラグ接続ノズル310とスリーブでつながれている実施形態と比較すると、本実施形態では、圧迫バンド300の空気ノズル340の加工誤差によって、圧迫バンド300の空気ノズル340を外部プラグ接続ノズル310にプラグ接続できないという問題が回避される。これにより、圧迫バンド300の空気ノズル340の加工精度に関する要件が低下し、圧迫バンド300の製造コスト削減が促進され、ウェアラブルデバイス1000の製品競争力が向上する。
図28は、本願の一実施形態による第4ウェアラブルデバイス1000における底部カバー30の、C-C方向に切断した概略構造図である。
本願の本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000と、前述の第2実施形態に例示したウェアラブルデバイス1000との違いは、メインボディ部材31の周辺面313が部分的に突出して外部プラグ接続ノズル310を形成しており、外部プラグ接続ノズル310の内側に外部プラグ接続ポート305が形成されているという点にある。外部プラグ接続ノズル310は、メインボディ部材31に周辺面313からX-Y面に沿って延伸している。
図29は、本願の一実施形態による第4ウェアラブルデバイス1000における圧迫バンド300の概略構造図である。図30は、本願の一実施形態による第4ウェアラブルデバイス1000における圧迫バンド300および底部カバー30の組立構造物の、I-I方向に切断した概略構造図である。
圧迫バンド300の空気ノズル340は外部プラグ接続ノズル310とスリーブでつながれている、すなわち、外部プラグ接続ノズル310は圧迫バンド300の空気ノズルにプラグ接続されている。圧迫バンド300の空気ノズル340は、カフ320の周辺面320cから突出している。圧迫バンド300の空気ノズル340は、カフ320の周辺面320からX-Y面に沿って延伸している。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、圧迫バンド300はメインボディ部材31の周辺面313に接続されている。この場合、圧迫バンド300は、底部カバー30の底面スペースを占有せずに、底部カバー30のZ方向における厚み距離の一部または全部を共有しているだけであり、これにより、圧迫バンド300の存在がウェアラブルデバイス1000の厚さに与える影響が抑制されるので、ウェアラブルデバイス1000の軽量薄型設計が容易になる。
図31は、本願の一実施形態による第5ウェアラブルデバイス1000の概略分解構造図である。図32は、図31に示すウェアラブルデバイス1000における腕時計盤面100の概略分解構造図である。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス100と、前述の4つのウェアラブルデバイス1000との違いは、血圧測定コンポーネント40が空気ポンプおよび圧力センサの機能を組み込んだコンポーネントであること、すなわち、空気ポンプおよび圧力センサの両方を血圧測定コンポーネント40に組み込んで血圧測定アセンブリ40の構造を簡略化し、腕時計盤面内空洞において血圧測定アセンブリ40が占有する体積を低減して、腕時計盤面200の軽量薄型設計を容易にするという点にある。1つの外部プラグ接続ポートと、1つの流路と、1つの内部プラグ接続ポートとがある。血圧測定コンポーネント40の空気ノズルが内部プラグ接続ポートと相互に連通しており、圧迫バンド300の空気ノズル340は内部プラグ接続ポートと相互に連通している。この場合、圧迫バンド300の1つの空気ノズル340もある。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス1000では、腕時計盤面100のベゼル10および上部カバー20並びに腕時計バンド200および圧迫バンド300の他の構造物などのコンポーネントが、前述の4つの実施形態に例示したウェアラブルデバイス1000の構造物と基本的に同じであることを理解されたい。詳細については、ここで説明しない。
図33は、本願の一実施形態による第6ウェアラブルデバイスにおける腕時計盤面100および圧迫バンド300の組立構造物の、G-G方向に切断した部分的な概略構造図である。
本実施形態に例示するウェアラブルデバイス100と、前述の5つのウェアラブルデバイス100との違いは、センサアセンブリがさらに空気センサ50を含んでおり、空気センサ50が流路306に位置しているという点にある。具体的には、空気センサ50は、流路306の内壁に固定され且つプロセッサに電気的に接続されている。これにより、ウェアラブルデバイス1000が血圧測定を行うときに、ウェアラブルデバイス1000の周囲環境に存在するホルムアルデヒド、酸素、または二酸化炭素などの空気成分が分析されるので、ウェアラブルデバイス1000の機能多様性が向上して、ユーザの使用体験が向上する。
具体的には、ウェアラブルデバイス1000が血圧測定を行うときに、空気ポンプ41は周囲環境から空気を吸引し、流路306および圧迫バンド300の空気ノズル340を通じて圧迫バンド300の空気袋330を空気で満たして血圧測定を行う。空気センサ50が流路306の内側に位置しているため、空気は空気センサ50を通って流れる。圧力センサが圧迫バンド300の空気袋33内の圧力値Pを特定の時点で測定するときに、空気センサ50は同時に、測定を必要とする空気の濃度値Cを分析する。プロセッサは、圧力センサによりフィードバックされる圧力値Pと、空気センサ50によりフィードバックされる空気濃度値Cとを受け取り、圧力値Pおよび濃度値Cに対して処理を行い、当環境で測定された空気の濃度を取得する。
前述の説明は、本願の単なる特定の実装例に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを目的としているものではない。本願において開示した技術的範囲内で当業者が容易に考え出す変形または置換はいずれも、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。