JP7493352B2 - 保護リレー - Google Patents

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この開示は、保護リレーに関する。
保護リレーの信頼性を高めるためにデータ転送用のバスを二重化する方法が知られている。
たとえば、特開平05-199646号公報(特許文献1)は、リレー演算部と監視制御演算部が2つのバスで結合されたデジタル保護リレーを開示する。この文献によれば、リレー演算部は第1のバスに関係し得る不良が発生したと判断した場合、第2のバスを介して不良情報を監視制御演算部に伝送する。
また、特開平07-302208号公報(特許文献2)に記載の保護リレーは、複数のCPU(Central Processing Unit)間でデータ授受を行うために第1のバスと第2のバスとを備える。第1のバスでデータ授受が不可能になった場合には、第2のバスを用いてCPU間でデータ授受が行われる。
特開平05-199646号公報 特開平07-302208号公報
近年のデジタル保護リレーでは、アナログ入力のチャネル数およびデジタル入出力のチャネル数が増大している。このため、演算処理部と複数の入出力部との間を、高速データ伝送が可能な単一のバスで接続することが一般的である。このような構成の保護リレーにおいて、バスに関係した異常発生に備えて同一構成のバスを二重化することは、信頼性の点では望ましいが高コストなってしまう。
この開示は、上記の問題点を考慮してなされたものであり、その目的は、複数の入出力部を備えた保護リレーにおいて、低コストで信頼性の高いバス構成を有する保護リレーを提供することである。
一実施形態の保護リレーは、第1バスと、第1バスよりもデータ転送レートの低い第2バスと、1つ以上のアナログ入出力部および1つ以上のデジタル入出力部を含む複数の入出力部と、第1バスおよび第2バスを介して複数の入出力部と通信する演算処理部とを備える。複数の入出力部の各々は、マスタ局としての演算処理部の要求に応答するスレーブ局として機能する。1つ以上のアナログ入出力部の各々は、保護リレーの外部からアナログ入力信号を受信し、アナログ入力信号をアナログ・デジタル変換することによりデジタルデータを生成し、演算処理部からの信号入力要求に応答して第1バスを介してデジタルデータを演算処理部に送信する。1つ以上デジタル入出力部の各々は、演算処理部の信号出力要求に応答して保護リレー外部へデジタル出力信号送信すること、または演算処理部の信号入力要求に応答して保護リレーの外部から受信したデジタル入力信号に基づく入力データを第1バスを介して演算処理部に送信することうち少なくとも一方を行う。複数の入出力部の各々は、第1バスを介して通信を行うための第1の通信回路と、第2バスを介して通信を行うための第2の通信回路とを含む。演算処理部は、複数の入出力部のいずれか1つである第1の入出力部と、第1バスを介して通信できなくなった場合に、第1の入出力部の第1の通信回路を初期化するための初期化要求を、第2バスを介して第1の入出力部に送信する。
上記の実施形態によれば、第1バスよりもデータ転送レートの低い第2バスが、第1バスを介して通信できなくなった場合に通信回路の初期化要求を送信するために設けられている。したがって、低コストで信頼性の高いバス構成を有する保護リレーを提供できる。
保護リレーの全体構成の一例を示すブロック図である。 図1の演算処理部の構成例を示すブロック図である。 図1のデジタル信号の入出力用のI/O部の構成例を示すブロック図である。 図1のアナログ信号の入力用のI/O部の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1の保護リレーの動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態2の保護リレーにおいて、I/O部の動作を説明するためのブロック図である。 実施の形態2の保護リレーの動作を説明するためのタイミング図である。
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない。
実施の形態1.
[保護リレーの全体構成]
図1は、保護リレーの全体構成の一例を示すブロック図である。図1を参照して、保護リレーは、複数(N個、Nは2以上の整数)のI/O(Input and Output)部30(1)~30(N)と、演算処理部20と、第1バスとしてのI/Oバス11と、第2バスとしての初期化用バス12とを備える。I/O部を入出力部とも称する。I/O部30(1)~30(N)について、総称する場合または不特定のものを示す場合にI/O部30と記載する場合がある。
I/O部30(1)~30(N)は、保護リレーの外部からアナログ入力信号を受信するための1個以上のI/O部30と、保護リレーの外部からのデジタル入力信号の受信または保護リレーの外部へのデジタル出力信号の送信の少なくとも一方を行う1個以上のI/O部30とを含む。各I/O部30は、複数チャンネルの入力信号の受信または複数チャンネルの出力信号の送信を行う。図1のブロック図は、一例として、I/O部30(1)がアナログ入力信号を受信し、I/O部30(2)がデジタル入力信号を受信し、I/O部30(N)がデジタル出力信号を送信する場合を示している。
演算処理部20は、保護リレー全体を制御するとともに、リレー演算周期(たとえば、電気角で30°)ごとに保護リレー演算を実行する。I/Oバス11および初期化用バス12を介した通信を行う場合、演算処理部20はマスタ局として機能する。各I/O部30はスレーブ局として機能し、マスタ局の要求に対して応答する。演算処理部20は、たとえば、マイクロコンピュータをベースに構成され、プログラムに従って動作する。
I/Oバス11は、たとえば、I/O部30で受信した入力信号に関係する入力データの転送およびI/O部30から外部に出力すべき出力信号に関係する出力データの転送に用いられる。演算処理部20は、各I/O部30と1:Nのマルチドロップ方式で接続される。I/Oバス11は、高速のデータ転送が可能なように、たとえば、RS485またはM-LVDSまたはイーサネット(登録商標)等の通信規格に従う。I/Oバス11の通信周期は、演算処理部20で実行される保護リレー演算の周期の整数倍である。
具体的に、演算処理部20は、I/Oバス11を介してI/O部30との間で以下の手順でデジタルデータの送受信処理を行う。
たとえば、演算処理部20は、デジタル出力処理を担うI/O部30(N)へ信号出力要求を発行する。出力信号は、たとえば、トリップ指令出力または警報接点出力などである。I/O部30(N)は正常に信号出力要求を受信すると、演算処理部20へ要求に対する応答を発行するとともに、出力データの種類に応じたデジタル出力信号を保護リレーの外部に送信する。
また、演算処理部20は、デジタル入力処理を担うI/O部30(2)へ信号入力要求を発行する。I/O部30(2)は、正常に信号入力要求を受信すると、I/O部30に応答するとともに外部から入力された入力信号に基づく入力データを演算処理部20に送信する。
初期化用バス12は、I/O部30から出力すべき出力信号に関係する出力データまたはI/O部30に入力された入力信号に関係する入力データの転送には用いられずに、たとえば、電源投入後またはデータ転送の異常時にI/O部30に対して初期化信号を送信するために用いられる。したがって、初期化用バス12は、高速のデータ転送を必要とせず、I/Oバス11よりも低データ転送速度の安価な構成とすることができる。たとえば、初期化用バス12として、MDIO(Management Data Input/Output)シリアルバスまたはI2C(Inter-Integrated Circuit)シリアルバスを用いることができる。
具体的に、演算処理部20は、初期化用バス12を介していずれかのI/O部30に対して初期化要求を送信する。初期化要求を受信したI/O部30は、要求内容に沿った初期化処理を実行する。たとえば、初期化要求には、保護リレーの電源投入後に演算処理部20から各I/O部30に送信される初期設定のためのコンフィグレーション要求、および異常状態のI/O部30を復旧させるためにその異常状態のI/O部30に送信するリセット要求などがある。
[演算処理部の構成例]
図2は、図1の演算処理部の構成例を示すブロック図である。図2の例では、演算処理部20は、マイクロコンピュータをベースに構成される。
図2を参照して、演算処理部20は、CPU21と、RAM(Random Access Memory)22と、不揮発性メモリ23と、I/Oバス11を介して通信するための通信回路24(受信回路25および送信回路26)と、初期化用バス12を介して通信するための通信回路27(受信回路28および送信回路29)と、上記の各要素を接続するためのバス19とを含む。
RAM22および不揮発性メモリ23は、CPU21の主記憶として用いられる。CPU21は、不揮発性メモリ23に格納されたプログラムを実行することによって演算処理部20としての機能を実現する。
なお、演算処理部20の機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの電子回路として実現されていてもよいし、CPU、ASIC、およびFPGAのうち2つ以上を組み合わせて実現されてもよい。
[デジタルデータ入出力用のI/O部の構成例]
図3は、図1のデジタル信号の入出力用のI/O部の構成例を示すブロック図である。図3を参照して、I/O部30(2,N)は、I/Oバス11を介して通信を行うための通信回路31と、初期化用バス12を介して通信を行うための通信回路34と、入出力要求判定回路37と、出力用メモリ38と、入力用メモリ39と、初期化要求判定回路40とを含む。通信回路31は受信回路32と送信回路33とを含み、通信回路34は受信回路35と送信回路36とを含む。
なお、I/O部30は、CPU、RAM、および不揮発性メモリを含むマイクロコンピュータをベースに構成されていてもよいし、ASICまたはFPGAなどの電子回路として構成されていてもよい。もしくは、I/O部30は、CPU、ASIC、およびFPGAのうち2つ以上を組み合わせて実現されてもよい。
入出力要求判定回路37は、受信回路32を介して演算処理部20から受信した入出力要求の内容を判定する。たとえば、演算処理部20から信号出力要求を受けた場合には、入出力要求判定回路37は、出力データを出力用メモリ38に格納する。出力用メモリ38に格納された出力データに基づく出力信号が、保護リレーの外部に出力される。
一方、入出力要求判定回路37は、演算処理部20から信号入力要求を受けた場合には、外部から入力された入力信号に基づいて入力用メモリ39に格納されている入力データを、送信回路33を介して演算処理部20に送信する。
ここで、I/Oバス11用の通信回路31は、高速データ転送を行うために動作周波数が高く、ノイズの影響を受けやすい。瞬間的なノイズによって伝送エラーが発生することがある。また、回路規模が大きいため、ソフトエラーによるメモリ素子のビット化けが発生する可能性もある。通信回路31の受信回路32でエラーが発生して受信回路32が動作異常となった場合には、受信回路32は、演算処理部20からいかなる要求も受け付けることができない。そこで、演算処理部20は、I/Oバス11を使用せずに、初期化用バス12を介して初期化要求をI/O部30(2,N)に送信する。
初期化要求判定回路40は、初期化用バス12用の通信回路34の受信回路35を介して受けた要求内容を判定する。この結果、初期化要求判定回路40は、演算処理部20から初期化要求を受けたと判定した場合には、初期化対象回路である通信回路31に初期化命令を発行する。初期化によって通信回路31が復旧された場合には、初期化要求判定回路40は、初期化が成功したという結果を入出力要求判定回路37から受信する。その後、初期化要求判定回路40は、初期化用バス12を介して演算処理部20に初期化成功の応答メッセージを送信する。
なお、通信回路31の初期化が失敗した場合には、初期化要求判定回路40は、初期化が失敗したという結果を入出力要求判定回路37から受信する。この場合、初期化要求判定回路40は、初期化用バス12を介して演算処理部20に初期化失敗の応答メッセージを送信する。初期化失敗の応答メッセージを受信した演算処理部20は、再度、初期化用バス12を介してI/O部30(2,N)に初期化要求を送信する。
[アナログデータの入力用のI/O部の構成例]
図4は、図1のアナログ信号の入力用のI/O部の構成例を示すブロック図である。図4を参照して、I/O部30(1)は、保護リレーの外部から多チャンネルのアナログ入力信号を受けるためのアナログ入力回路50をさらに含む点で図3のI/O部30(2,N)と異なる。また、図4のI/O部30(1)はアナログ入力専用であるので、出力用メモリ38は設けられていない。図4のその他の点は図3の場合と同様であるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
アナログ入力回路50は、入力変換器51(1)~51(m)と、アナログフィルタ(AF:Analog Filter)52(1)~52(m)と、サンプルホールド回路(S/H:Sample and Hold Circuit)53(1)~53(m)と、マルチプレクサ(MPX:Multiplexer)54と、アナログデジタル(A/D)変換器55とを含む。
入力変換器51(1)~51(m)は、m個のチャンネル(mは2以上の整数)にそれぞれ対応して設けられる。各入力変換器51は、たとえば、補助変成器によって構成され、アナログ入力信号を後続する回路での信号処理に適した電圧レベルの信号に変換する。
アナログフィルタ52(1)~52(m)およびサンプルホールド回路53(1)~53(m)は、入力変換器51(1)~51(m)にそれぞれ対応してチャンネルごとに設けられる。各アナログフィルタ52は、A/D変換の際の折返し誤差を除去するために設けられたフィルタである。各サンプルホールド回路53は、対応のアナログフィルタ52を通過した信号を規定のサンプルレート(サンプリング周波数とも称する)でサンプリングして保持する。
マルチプレクサ54は、各サンプルホールド回路53に保持された電圧信号を順次選択する。A/D変換器55は、マルチプレクサ54によって選択された信号をデジタル値に変換する。A/D変換器55によって生成されたデジタル入力データは、入力用メモリ39に格納される。図3を参照して説明したように、入出力要求判定回路37は、演算処理部20からの信号入力要求に応答して、入力用メモリ39に格納されたデジタル入力データを演算処理部20に転送する。
[動作例]
図5は、実施の形態1の保護リレーの動作を説明するためのタイミング図である。以下、図5を参照して、マスタ局としての演算処理部20およびスレーブ局としてのI/O部30(2)の動作について説明する。
時刻t1において、演算処理部20は、I/Oバス11を介してI/O部30(2)に信号入力要求を送信する。時刻t2において、I/O部30(2)の受信回路32が演算処理部20からの信号入力要求を正常に受信すると、入出力要求判定回路37は演算処理部20に対して応答を返す。
一方、時刻t3において、演算処理部20は、I/Oバス11を介してI/O部30(2)に信号入力要求を送信するが、I/O部30(2)の受信回路32は、エラーが生じたために信号入力要求を正常に受信できない。このため、入出力要求判定回路37は演算処理部20に対して応答を返すことができない。時刻t4以降も同様の状況が継続する。
時刻t3からt5までの間で、演算処理部20はI/Oバス11を介してI/O部30(2)に信号入力要求を予め定められた回数だけ連続して送信する。しかし、演算処理部20は、いずれの場合もI/O部30(2)から信号入力応答を受信できない。この場合、演算処理部20は、I/O部30(2)を異常と判断する。
次の時刻t6において、演算処理部20は、異常と判断したI/O部30(2)に初期化用バス12を介して初期化要求を送信する。I/Oバス11用の受信回路32は異常状態であるが、初期化用バス12用の受信回路35は正常状態であるので、I/O部30(2)の受信回路35は演算処理部20からの初期化要求を正常に受信できる。この初期化要求に従って、初期化要求判定回路40は、I/Oバス11用の通信回路31に対して初期化命令を発行する。
その次の時刻t7において、初期化要求判定回路40は、通信回路31の初期化が正常に完了した場合、初期化用バス12を介して演算処理部20に初期化成功の応答メッセージを送信する。
I/O部30(2)の通信回路31の復旧後の時刻t8において、演算処理部20は、I/Oバス11を介してI/O部30(2)に信号入力要求を送信する。時刻t9において、I/O部30(2)の受信回路32が演算処理部20からの信号入力要求を正常に受信すると、入出力要求判定回路37は演算処理部20に対して応答を返す。
このように、I/Oバス11用の通信回路31が軽微な異常に陥った場合には、上記の手順によって通信回路31を初期化することによってI/O部30(2)を復旧できる。これによって保護リレーの動作を継続できる。
[実施の形態1の効果]
I/Oバス11のみの単一のバス構成の場合には、あるI/O部30の通信回路31で異常が発生して送受信不能に陥った場合には、保護リレーの動作を継続できない。なぜなら、当該異常状態のI/O部30との間でI/Oバス11を介した通信が行えないために、演算処理部20からI/Oバス11を介して通信回路31の初期化要求を当該異常状態のI/O部30に通知することができないからである。
実施の形態1の保護リレーによれば、演算処理部20からI/O部30に初期化要求を送信するための初期化用バス12が、I/Oバス11の他に設けられる。I/Oバス11用の通信回路31は異常状態であっても、初期化用バス12用の通信回路34は正常状態であるので、I/O部30は演算処理部20からの初期化要求を正常に受信できる。これによって、異常状態の通信回路31を初期化できれば、保護リレーを復旧できる。
初期化用バス12にはデータの高速転送が必要とされないので、MDIOまたはI2Cなどの簡素で汎用性のあるシリアルバスを初期化用バス12に用いることができる。また、I/Oバス11は従来構成のままで変更を必要としないので、従来の設計資産をそのまま流用できる。したがって、I/Oバス11を2重化する場合よりもコストアップを抑制できる。
また、今後、I/O部30の接続個数を増やしたり、演算処理部20における保護リレー演算をより高速化したりするなどの機能拡張要求が想定される。本実施の形態のバス構成の場合には、I/Oバス11のデータ転送に関する性能向上のみを考慮すればよいので、機能拡張のための設計変更は比較的容易であると考えられる。
実施の形態2.
実施の形態2の保護リレーでは、I/Oバス11用の通信回路31の異常が重大であり、初期化命令によって通信回路31を初期化できない場合について説明する。この場合、異常状態のI/O部30は、初期化用バス12を介して演算処理部20に異常内容を通知する。これにより、演算処理部20は、異常内容をログとして収集でき、故障部位の解析のために利用できる。以下、図面を参照して具体的に説明する。
図6は、実施の形態2の保護リレーにおいて、I/O部の動作を説明するためのブロック図である。図6のI/O部30(2,N)の構成は図3の場合と同じであるが、入出力要求判定回路37および初期化要求判定回路40の機能がさらに追加されている。以下では、図3と異なる部分についてのみ説明し、共通する部分については説明を繰り返さない。
図6を参照して、初期化要求判定回路40は、初期化用バス12を介して演算処理部20から受けた初期化要求に基づいて、I/Oバス11用の通信回路31に初期化命令を発行する。
この結果、通信回路31の初期化に予め定められた回数だけ連続して失敗した場合には、入出力要求判定回路37は、通信回路31の復旧が不可であると判断する。この場合、入出力要求判定回路37は、保護リレーの外部に影響を及ぼさないように、出力用メモリ38の内容を固定化することによりデジタル出力信号を固定化する。さらに、入出力要求判定回路37は、通信回路31の異常内容を初期化要求判定回路40に出力する。初期化要求判定回路40は、入出力要求判定回路37から受信した通信回路31の異常内容を含む応答メッセージを、初期化用バス12を介して演算処理部20に送信する。
図7は、実施の形態2の保護リレーの動作を説明するためのタイミング図である。図7を参照して、時刻t11から時刻t15までは、図5の時刻t1から時刻t5までに対応しているので説明を繰り返さない。
時刻t16において、演算処理部20は、初期化用バス12を介してI/O部30(2)に初期化要求を送信する。I/O部30(2)の受信回路35は演算処理部20からの初期化要求を正常に受信する。この初期化要求に従って、初期化要求判定回路40は、I/Oバス11用の通信回路31に対して初期化命令を発行する。
しかしながら、通信回路31の初期化に成功しなかったため、時刻t17において、I/O部30(2)の初期化要求判定回路40は、初期化用バス12を介して演算処理部20に初期化失敗の応答メッセージを送信する。時刻t18以降も同様の状況が継続する。
時刻t16から時刻t19までの間で、演算処理部20から受けた初期化要求に対して予め定められた回数だけ連続して通信回路31の初期化に失敗した場合、入出力要求判定回路37は、通信回路31の復旧が不可能であると判断する。この場合、入出力要求判定回路37は、初期化要求判定回路40に通信回路31の異常内容を通知する。次の時刻t20において、初期化要求判定回路40は、通信回路31の異常内容を含む応答メッセージを、初期化用バス12を介して演算処理部20に送信する。
このように、I/Oバス11用の通信回路31が重大な異常に陥ったために初期化不能になった場合には、上記の手順によって通信回路31の異常内容を演算処理部20に通知できる。演算処理部20は、通信回路31の異常内容をログとして保存することによって、異常原因の解析に役立てることができる。
なお、上記と異なり、演算処理部20がI/O部30(2)から初期化失敗の応答メッセージを予め定められた回数だけ連続して受け取った場合に、演算処理部20は、I/O部30(2)の通信回路31が復旧不能であると判断してもよい。この場合、演算処理部20は、初期化用バス12を介してI/O部30(2)に異常内容の取得要求を発行する。そして、I/O部30(2)の初期化要求判定回路40は、通信回路31の異常内容を含む応答メッセージを、初期化用バス12を介して演算処理部20に送信する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 I/Oバス、12 初期化用バス、20 演算処理部、21 CPU、22 RAM、23 不揮発性メモリ、25,28,32,35 受信回路、26,29,33,36 送信回路、30 I/O部、24,27,31,34 通信回路、37 入出力要求判定回路、38 出力用メモリ、39 入力用メモリ、40 初期化要求判定回路、50 アナログ入力回路、51 入力変換器、52 アナログフィルタ、53 サンプルホールド回路、54 マルチプレクサ、55 A/D変換器。

Claims (7)

  1. 保護リレーであって、
    第1バスと、
    前記第1バスよりもデータ転送レートの低い第2バスと、
    1つ以上のアナログ入出力部および1つ以上のデジタル入出力部を含む複数の入出力部と、
    前記第1バスおよび前記第2バスを介して前記複数の入出力部と通信する演算処理部とを備え、
    前記複数の入出力部の各々は、マスタ局としての前記演算処理部の要求に応答するスレーブ局として機能し、
    前記1つ以上のアナログ入出力部の各々は、前記保護リレーの外部からアナログ入力信号を受信し、前記アナログ入力信号をアナログ・デジタル変換することによりデジタルデータを生成し、前記演算処理部からの信号入力要求に応答して前記第1バスを介して前記デジタルデータを前記演算処理部に送信し、
    前記1つ以上のデジタル入出力部の各々は、前記演算処理部の信号出力要求に応答して前記保護リレーの外部へデジタル出力信号送信すること、または前記演算処理部の信号入力要求に応答して前記保護リレーの外部から受信したデジタル入力信号に基づく入力データを前記第1バスを介して前記演算処理部に送信することうち少なくとも一方を行
    前記複数の入出力部の各々は、
    前記第1バスを介して通信を行うための第1の通信回路と、
    前記第2バスを介して通信を行うための第2の通信回路とを含み
    記演算処理部は、前記複数の入出力部のいずれか1つである第1の入出力部と、前記第1バスを介して通信できなくなった場合に、前記第1の入出力部の前記第1の通信回路を初期化するための初期化要求を、前記第2バスを介して前記第1の入出力部に送信する、保護リレー。
  2. 前記初期化要求に応答して前記第1の入出力部の前記第1の通信回路が初期化された後、前記演算処理部は、前記第1バスを介して前記第1の入出力部との通信を再開する、請求項1に記載の保護リレー。
  3. 前記第1の入出力部は、前記初期化要求に応答して前記第1の入出力部の前記第1の通信回路の初期化を試みても失敗した場合に、前記第1の入出力部の前記第1の通信回路の異常内容を、前記第2バスを介して前記演算処理部に送信する、請求項1または2に記載の保護リレー。
  4. 前記演算処理部は、前記1つ以上のデジタル入出力部のうちの第1のデジタル入出力部によって前記デジタル出力信号を前記保護リレーの外部に送信させる場合に、前記デジタル出力信号に関係する出力データを前記第1のデジタル入出力部に前記第1バスを介して送信するが、前記第2バスを介して送信せず、
    前記第1のデジタル入出力部は、前記デジタル入力信号を前記保護リレーの外部から受信した場合に、前記デジタル入力信号に関係する入力データを前記演算処理部に前記第1バスを介して送信するが、前記第2バスを介して送信せず、
    前記1つ以上のアナログ入出力部の各々は、前記アナログ入力信号から生成したデジタルデータを前記演算処理部に前記第1バスを介して送信するが、前記第2バスを介して送信しない、請求項1~3のいずれか1項に記載の保護リレー。
  5. 保護リレーであって、
    1つ以上のアナログ入出力部および1つ以上のデジタル入出力部を含む複数の入出力部を備え、
    前記1つ以上のアナログ入出力部の各々は、前記保護リレーの外部からアナログ入力信号を受信し、前記アナログ入力信号をアナログ・デジタル変換することによりデジタルデータを生成し、
    前記1つ以上のデジタル入出力部の各々は、前記保護リレーの外部へのデジタル出力信号の送信または前記保護リレーの外部からのデジタル入力信号の受信の少なくとも一方を行
    前記保護リレーはさらに、
    保護リレー演算を行うとともに、スレーブ局としての前記複数の入出力部に対してマスタ局として機能する演算処理部と、
    前記複数の入出力部と前記演算処理部との間で、前記演算処理部からの要求に応答して、前記デジタル出力信号に関係する出力データ前記デジタル入力信号に関係する入力データ、および前記アナログ入力信号によって生成された前記デジタルデータの転送に用いられる第1バスと、
    前記複数の入出力部および前記演算処理部と接続され、前記第1バスよりもデータ転送レートが低く、前記出力データ前記入力データ、および前記デジタルデータの転送に用いられない第2バスとを備え、
    前記第2バスは、前記複数の入出力部のいずれか1つである第1の入出力部と前記演算処理部との間で前記第1バスを介して通信できなくなった異常時に、前記第1の入出力部と前記演算処理部との間の通信に用いられる、保護リレー。
  6. 前記複数の入出力部の各々は、
    前記第1バスを介して通信を行うための第1の通信回路と、
    前記第2バスを介して通信を行うための第2の通信回路とを含み、
    前記第2バスは、前記異常時に前記第1の入出力部の前記第1の通信回路を初期化するための初期化要求を、前記演算処理部から前記第1の入出力部に送信するために用いられる、請求項5に記載の保護リレー。
  7. 前記第2バスは、前記異常時に前記第1の入出力部の前記第1の通信回路の異常内容を、前記第1の入出力部から前記演算処理部に送信するために用いられる、請求項6に記載の保護リレー。
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