JP7491264B2 - 荷卸し装置、及び荷卸し方法 - Google Patents
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本構成によれば、ずらし工程を実行することで、一部の部分物品群のみに、それより下の段の部分物品群に対して水平方向にずらす力を作用させて、当該一部の部分物品群とその下側に隣接する段の部分物品群との間の糊などによる接着を剥がすことができる。そして、ずらし工程の実行後、クランプ工程と分離工程とを実行するため、一部の部分物品群をそれより下の段の部分物品群から分離させ、適切に荷卸し動作を行うことができる。
このように、本構成によれば、上下2段の押圧部材を備えた構成に比べて、より簡易な装置構成で、段積み物品群から部分物品群を適切に分離して移動させることができる。
更に本構成によれば、戻し工程を実行することで、クランプ工程において、第1押圧部材と第3押圧部材との間の第1方向の中央位置、及び、第2押圧部材と第4押圧部材との間の第2方向の中央位置のそれぞれの近い位置で部分物品群を挟み、分離工程で当該部分物品群を持ち上げることができる。従って、ずらし工程で押圧した後の第1押圧部材及び第2押圧部材の位置においてクランプ工程を開始することで部分物品群に対するクランプ位置が中央位置からずれた状態となる事態が生じることを回避できる。
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、
前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、前記第3駆動機構、及び前記第4駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構を制御して、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程を実行し、その後、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構を制御して、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程を実行し、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程を実行し、
前記第1駆動機構は、前記段積み物品群から離間した位置に設定された第1基準位置から、前記第1方向に沿って前記段積み物品群の側へ向けて前記第1押圧部材を移動させることで前記ずらし工程及び前記クランプ工程を実行し、
前記第2駆動機構は、前記段積み物品群から離間した位置に設定された第2基準位置から、前記第2方向に沿って前記段積み物品群の側へ向けて前記第2押圧部材を移動させることで前記ずらし工程及び前記クランプ工程を実行し、
前記ずらし工程における前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量は、前記クランプ工程における前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量よりも大きく、
前記ずらし工程における前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量は、前記クランプ工程における前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量よりも大きい。
このように、本構成によれば、上下2段の押圧部材を備えた構成に比べて、より簡易な装置構成で、段積み物品群から部分物品群を適切に分離して移動させることができる。
更に本構成によれば、第1押圧部材及び第2押圧部材について、ずらし工程における移動量が、クランプ工程における移動量より大きい。これにより、部分物品群を、それより下の段の部分物品群に対して大きくずらすことができる。従って、部分物品群同士を適切に分離することができる。
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、
前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、前記第3駆動機構、及び前記第4駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構を制御して、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程を実行し、その後、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構を制御して、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程を実行し、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程を実行し、
前記ずらし工程、前記クランプ工程、及び前記分離工程の組をずらし荷卸し工程として、前記制御装置は、複数段の前記部分物品群のうち、最上段の前記部分物品群から下側に向かって、最下段の直ぐ上の段の前記部分物品群まで、順に前記ずらし荷卸し工程を実行し、前記最下段の前記部分物品群に対しては、前記ずらし工程を実行せず、前記クランプ工程を実行し、その後、前記最下段の前記部分物品群を前記載置部と分離する最下段分離工程を実行する。
このように、本構成によれば、上下2段の押圧部材を備えた構成に比べて、より簡易な装置構成で、段積み物品群から部分物品群を適切に分離して移動させることができる。
ここで、通常、最上段から順に荷卸し工程を実行し、最下段の部分物品群まで到達した場合、最下段の部分物品群には糊などで接着された他の部分物品群が存在しない。そのため、最下段の部分物品群には、ずらし工程は不要である。本構成によれば、不要なずらし工程を省略できるので、その分、荷卸しに要する時間を短縮できる。そして、最下段の部分物品群に対しては、クランプ工程の実行後、最下段の部分物品群を載置部と分離する最下段分離工程が実行される。従って、最下段の部分物品群に対しても、適切に荷卸し動作を行うことができる。
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、
前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、前記第3駆動機構、及び前記第4駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構を制御して、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程を実行し、その後、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構を制御して、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程を実行し、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程を実行し、
前記段積み物品群には複数の種類があり、
前記制御装置は、前記段積み物品群の種類と、前記ずらし工程の必要性の有無を示すずらし工程必要情報とを関連付けて記憶した記憶部を備え、
前記制御装置は、対象となっている前記段積み物品群の種類に関連付けられた前記ずらし工程必要情報を参照し、前記ずらし工程必要情報が必要性有りである場合には、前記ずらし工程を実行した後に前記クランプ工程及び前記分離工程を実行し、前記ずらし工程必要情報が必要性無しである場合には、前記ずらし工程を実行せずに前記クランプ工程及び前記分離工程を実行する。
このように、本構成によれば、上下2段の押圧部材を備えた構成に比べて、より簡易な装置構成で、段積み物品群から部分物品群を適切に分離して移動させることができる。
更に本構成によれば、制御装置は、ずらし工程の必要な部分物品群に対しては、ずらし工程を実行した後にクランプ工程及び分離工程を実行するが、ずらし工程の不要な部分物品群に対しては、ずらし工程を実行せずに、クランプ工程及び分離工程を実行することができる。すなわち、本構成によれば、ずらし工程が不要な場合には当該ずらし工程を省略できるので、その分、荷卸しに要する時間を短縮できる。
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、を備えた荷卸し装置を用い、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程と、
前記ずらし工程の後、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程と、
前記クランプ工程の後、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程と、を備え、
前記ずらし工程及び前記クランプ工程では、
前記段積み物品群から離間した位置に設定された第1基準位置から、前記第1方向に沿って前記段積み物品群の側へ向けて前記第1押圧部材を移動させ、
前記段積み物品群から離間した位置に設定された第2基準位置から、前記第2方向に沿って前記段積み物品群の側へ向けて前記第2押圧部材を移動させ、
前記ずらし工程における前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量は、前記クランプ工程における前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量よりも大きく、
前記ずらし工程における前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量は、前記クランプ工程における前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量よりも大きい。
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、を備えた荷卸し装置を用い、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程と、
前記ずらし工程の後、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程と、
前記クランプ工程の後、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程と、を備え、
前記ずらし工程、前記クランプ工程、及び前記分離工程の組をずらし荷卸し工程として、複数段の前記部分物品群のうち、最上段の前記部分物品群から下側に向かって、最下段の直ぐ上の段の前記部分物品群まで、順に前記ずらし荷卸し工程を実行し、前記最下段の前記部分物品群に対しては、前記ずらし工程を実行せず、前記クランプ工程を実行し、その後、前記最下段の前記部分物品群を前記載置部と分離する最下段分離工程を実行する。
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、前記段積み物品群の種類とずらし工程の必要性の有無を示すずらし工程必要情報とを関連付けて記憶した記憶部と、を備えた荷卸し装置を用い、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧する前記ずらし工程と、
前記ずらし工程の後、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程と、
前記クランプ工程の後、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程と、を備え、
前記段積み物品群には複数の種類があり、
対象となっている前記段積み物品群の種類に関連付けられた前記ずらし工程必要情報を参照し、前記ずらし工程必要情報が必要性有りである場合には、前記ずらし工程を実行した後に前記クランプ工程及び前記分離工程を実行し、前記ずらし工程必要情報が必要性無しである場合には、前記ずらし工程を実行せずに前記クランプ工程及び前記分離工程を実行する。
以下に、荷卸し装置10を自動倉庫に適用した例について図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、自動倉庫は、主要な構成として、荷卸し装置10と、昇降装置30と、移載装置50と、搬送装置90と、を備えている。本実施形態では、昇降装置30は、自動倉庫内の床部Fの上に設置されている。自動倉庫の床部Fと天井との間には、第2床部Gが設置されている。第2床部Gは、床部Fに対して上方に間隔を空けた位置に設置されている。本例では、荷卸し装置10と、移載装置50と、搬送装置90とは、この第2床部Gに設けられている。
搬送装置90は、荷卸し装置10によって荷卸しされた(分離された)部分物品群WBに係る物品Wを規定の搬送先へ搬送する装置である。図1及び図2に示すように、搬送装置90は、移載装置50に隣接して配置されている。本実施形態では、搬送装置90は、移載装置50に対して第1方向第2側X2に隣接している。本実施形態では、搬送装置90は、搬送コンベヤ91を備えている。搬送コンベヤ91は、物品Wを、第1方向第1側X1から第1方向第2側X2に向けて搬送する。本例では、搬送コンベヤ91はローラコンベヤである。
移載装置50は、荷卸し装置10から部分物品群WBを受け取って搬送装置90に引き渡す装置である。すなわち、移載装置50は、荷卸し装置10から搬送装置90に部分物品群WBを移載する。図2及び図3に示すように、移載装置50は、荷卸し装置10と搬送装置90との双方に隣接して配置されている。本実施形態では、移載装置50は、第1方向Xにおける荷卸し装置10と搬送装置90との間に配置されている。本例では、移載装置50は、第1方向Xにスライド移動自在な移動コンベヤ52を備えている。移動コンベヤ52は、第1方向Xに沿って、上下方向Zに沿う上下方向Z視で荷卸し装置10と重複する位置である受取位置(図13~図15に示す位置)と、搬送コンベヤ91に隣接する位置である引渡位置(図1、図2に示す位置)との間で移動する。受取位置では、移動コンベヤ52は、荷卸し装置10の下方に形成された空間E(図4参照)に配置される。
本実施形態では、移動コンベヤ52は、受取位置において、荷卸し装置10から物品Wを受け取る。その後、移動コンベヤ52は、物品Wを第1方向第2側X2に向けて搬送しつつ第1方向第2側X2に移動する。そして、移動コンベヤ52は、引渡位置において物品Wを搬送コンベヤ91に引き渡す。
昇降装置30は、段積み物品群WAを昇降させる装置である。この昇降装置30により、荷卸し装置10による荷卸し動作に適した位置に段積み物品群WAが供給される。図1に示すように、昇降装置30は、荷卸し装置10の真下に設けられている。換言すると、昇降装置30は、荷卸し装置10と上下方向Z視で重複する位置において、荷卸し装置10よりも下側に設けられている。本実施形態では、昇降装置30は、荷卸し装置10の床部Fの上に設置されている。昇降装置30は、上下方向Zに沿うように立設された支柱32と、支柱32に沿って昇降する昇降体35と、を備えている。昇降体35は、段積み物品群WAを載置した載置部34を下方から支持するように構成されている。本例では、載置部34は、パレットである。昇降体35が昇降することにより、載置部34及び当該載置部34の上に載置された段積み物品群WAが昇降する。そして、昇降装置30は、昇降体35を昇降させることにより、荷卸し装置10の設置高さに対応する高さに段積み物品群WAを配置することができる。本例では、支柱32は、床部Fに固定されて一対設けられている。支柱32の上端と、荷卸し装置10の下端との間には、上述した移動コンベヤ52が進入可能な空間Eが形成されている。
荷卸し装置10は、段積み物品群WAから、一部の段の部分物品群WBを分離して移動させることで、荷卸しを行う装置である。図2に示すように、荷卸し装置10は、昇降装置30よりも上側に、当該昇降装置30と上下方向Z視で重複するように配置されている。また、荷卸し装置10は、移載装置50に隣接して配置されている。本実施形態では、荷卸し装置10は、移載装置50に対し第1方向第1側X1に配置されている。また、荷卸し装置10は、移動コンベヤ52の搬送面よりも上方に位置している。
これにより、第1押圧部材11は、第1直動案内機構41に案内されて、第1方向Xに沿って往復移動する。なお、第2直動案内機構42と第3直動案内機構43と第4直動案内機構44とのそれぞれは、対応する押圧部材15及び当該押圧部材15を往復移動させる方向が異なる以外、第1直動案内機構41と同様の構成であるため、説明を省略する。
図示の例では、1段の部分物品群WBが、8個の段ボール箱で構成されている(図3参照)。そして、これら8個で1段の部分物品群WBが、複数段、図2に示す例では5段、載置部34の上に載置されている。
4つの駆動機構20のそれぞれは、対応する押圧部材15に連結されている。本実施形態では、第1押圧部材11及び第1駆動機構21は、作業領域9に対して第1方向第1側X1に配置されている。第3押圧部材13及び第3駆動機構23は、作業領域9に対して第1方向第2側X2に配置されている。第2押圧部材12及び第2駆動機構22は、作業領域9に対して第2方向第2側Y2に配置されている。第4押圧部材14及び第4駆動機構24は、作業領域9に対して第2方向第1側Y1に配置されている。つまり、4組の押圧部材15及び駆動機構20は、上下方向Z視で、作業領域9を囲むように配置されている(図3参照)。そして、第1押圧部材11と第3押圧部材13とが第1方向Xに互いに近接するように移動することで、部分物品群WBが第1方向Xに把持される。また、第2押圧部材12と第4押圧部材14とが第2方向Yに互いに近接するよう移動することで、部分物品群WBが第2方向Yに把持される。
制御装置Hは、荷卸し作業を行う場合に、ずらし工程と、クランプ工程と、分離工程とを、記載の順に実行する。また本実施形態では、制御装置Hは、ずらし工程の後であってクランプ工程の前に、戻し工程を実行する。
本実施形態では、非押圧位置は、押圧部材15の移動範囲における、段積み物品群WAから最も離れた位置である。本例では、4つの押圧部材15は、非押圧位置に配置されており、ずらし工程、クランプ工程が実行された場合に、非押圧位置から段積み物品群WAの側へ移動する。
ここで、第2隙間Mは、第4押圧部材14に対向する物品Wにおける第2方向Yの長さの半分以下である。このようにすることで、第2押圧部材12が押圧する期間中に、第4押圧部材14に対向する物品Wが、第4押圧部材14の側に落下しないように支えることができる。本例では、第2押圧部材12が押圧する期間中、第4押圧部材14は、非押圧位置に位置している。従って、第2隙間Mは、非押圧位置に位置している第4押圧部材14と、部分物品群WBとの間の隙間である。本例では、第2隙間Mの第2方向Yの長さは、第4押圧部材14に対向する物品Wにおける第2方向Yの長さの4分の1以下となるよう設定されている。
本実施形態では、図4及び図16に示すように、荷卸し装置10は、分離工程が適正に行われたか否かを検知する分離検知部70を更に備えている。本例では、分離検知部70は、制御装置Hが分離工程を実行した後、作業領域9の真下の空間Eに物品Wが存在しているか否かを検知する。ここで、分離工程が適正に行われなかった場合とは、制御装置Hが分離工程を実行後、最上段の部分物品群WBと、上から2段目以降の部分物品群WBとが完全に分離されていないことをいう。この場合、分離工程の実行後の空間Eに、少なくとも1つの物品Wが存在する。具体的には、分離工程の実行後、荷卸しされる部分物品群WB(最上段の部分物品群WB)に付着した状態の物品W(上から2段目の部分物品群WBを構成する物品W)が空間Eに存在する場合や、荷卸しされる部分物品群WBを構成する一部の物品Wが、載置部34に載置された段積み物品群WAの最上段に残った状態で、空間Eに存在する場合等がある。従って、分離検知部70は、空間Eに残存する物品Wを検出することで、分離工程が適正に行われていないことを検知する。本例では、分離検知部70は、反射型の光センサ72を備えている。図示の例では、光センサ72は、空間Eに対して第1方向Xの一方側に配置されている(図4参照)。また、第2方向Yに複数の光センサ72が並んで配置されている。ここで、第2方向Yに並ぶ光センサ72の数は、部分物品群WBにおける第2方向Yに並ぶ物品Wの数と同数であると好適である。なお、複数の光センサ72が、空間Eに対して第2方向Yの一方側において第1方向Xに並んで配置されていても良い。
以下では、本実施形態における荷卸し方法について、図17に示すフローチャートに基づいて説明する。
次に、荷卸し装置、及び荷卸し方法のその他の実施形態について説明する。
この場合、作業領域9の下方の空間Eを撮像可能な位置に撮像装置を配置し、分離工程の実行後に空間Eを撮像することで、物品Wが空間Eに存在するか否かを検出する構成とすると好適である。
以下では、上記において説明した荷卸し装置、及び荷卸し方法の概要について説明する。
11 :第1押圧部材
12 :第2押圧部材
13 :第3押圧部材
14 :第4押圧部材
15 :押圧部材
20 :駆動機構
21 :第1駆動機構
22 :第2駆動機構
23 :第3駆動機構
24 :第4駆動機構
34 :載置部
70 :分離検知部
A :記憶部
B :工程必要情報
H :制御装置
M :第2隙間
U :第1基準位置
V :第2基準位置
W :物品
WA :段積み物品群
WB :部分物品群
X :第1方向
Y :第2方向
Claims (8)
- 載置部の上に、全体として直方体状となるように段積みされた複数の物品である段積み物品群から、一部の段に属する複数の前記物品である部分物品群を分離して移動させる荷卸し装置であって、
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、
前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、前記第3駆動機構、及び前記第4駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構を制御して、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程を実行し、その後、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構を制御して、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程を実行し、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程を実行し、前記ずらし工程の後であって前記クランプ工程の前に、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構を制御して、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材を非押圧位置に戻す戻し工程を実行する、荷卸し装置。 - 載置部の上に、全体として直方体状となるように段積みされた複数の物品である段積み物品群から、一部の段に属する複数の前記物品である部分物品群を分離して移動させる荷卸し装置であって、
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、
前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、前記第3駆動機構、及び前記第4駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構を制御して、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程を実行し、その後、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構を制御して、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程を実行し、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程を実行し、
前記第1駆動機構は、前記段積み物品群から離間した位置に設定された第1基準位置から、前記第1方向に沿って前記段積み物品群の側へ向けて前記第1押圧部材を移動させることで前記ずらし工程及び前記クランプ工程を実行し、
前記第2駆動機構は、前記段積み物品群から離間した位置に設定された第2基準位置から、前記第2方向に沿って前記段積み物品群の側へ向けて前記第2押圧部材を移動させることで前記ずらし工程及び前記クランプ工程を実行し、
前記ずらし工程における前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量は、前記クランプ工程における前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量よりも大きく、
前記ずらし工程における前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量は、前記クランプ工程における前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量よりも大きい、荷卸し装置。 - 載置部の上に、全体として直方体状となるように段積みされた複数の物品である段積み物品群から、一部の段に属する複数の前記物品である部分物品群を分離して移動させる荷卸し装置であって、
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、
前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、前記第3駆動機構、及び前記第4駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構を制御して、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程を実行し、その後、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構を制御して、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程を実行し、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程を実行し、
前記ずらし工程、前記クランプ工程、及び前記分離工程の組をずらし荷卸し工程として、前記制御装置は、複数段の前記部分物品群のうち、最上段の前記部分物品群から下側に向かって、最下段の直ぐ上の段の前記部分物品群まで、順に前記ずらし荷卸し工程を実行し、前記最下段の前記部分物品群に対しては、前記ずらし工程を実行せず、前記クランプ工程を実行し、その後、前記最下段の前記部分物品群を前記載置部と分離する最下段分離工程を実行する、荷卸し装置。 - 載置部の上に、全体として直方体状となるように段積みされた複数の物品である段積み物品群から、一部の段に属する複数の前記物品である部分物品群を分離して移動させる荷卸し装置であって、
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、
前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、前記第3駆動機構、及び前記第4駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構を制御して、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程を実行し、その後、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構を制御して、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程を実行し、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程を実行し、
前記段積み物品群には複数の種類があり、
前記制御装置は、前記段積み物品群の種類と、前記ずらし工程の必要性の有無を示すずらし工程必要情報とを関連付けて記憶した記憶部を備え、
前記制御装置は、対象となっている前記段積み物品群の種類に関連付けられた前記ずらし工程必要情報を参照し、前記ずらし工程必要情報が必要性有りである場合には、前記ずらし工程を実行した後に前記クランプ工程及び前記分離工程を実行し、前記ずらし工程必要情報が必要性無しである場合には、前記ずらし工程を実行せずに前記クランプ工程及び前記分離工程を実行する、荷卸し装置。 - 載置部の上に、全体として直方体状となるように段積みされた複数の物品である段積み物品群から、一部の段に属する複数の前記物品である部分物品群を分離して移動させる荷卸し方法であって、
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、を備えた荷卸し装置を用い、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程と、
前記ずらし工程の後、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程と、
前記クランプ工程の後、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程と、前記ずらし工程の後であって前記クランプ工程の前に、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材を非押圧位置に戻す戻し工程と、を備えた、荷卸し方法。 - 載置部の上に、全体として直方体状となるように段積みされた複数の物品である段積み物品群から、一部の段に属する複数の前記物品である部分物品群を分離して移動させる荷卸し方法であって、
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、を備えた荷卸し装置を用い、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程と、
前記ずらし工程の後、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程と、
前記クランプ工程の後、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程と、を備え、
前記ずらし工程及び前記クランプ工程では、
前記段積み物品群から離間した位置に設定された第1基準位置から、前記第1方向に沿って前記段積み物品群の側へ向けて前記第1押圧部材を移動させ、
前記段積み物品群から離間した位置に設定された第2基準位置から、前記第2方向に沿って前記段積み物品群の側へ向けて前記第2押圧部材を移動させ、
前記ずらし工程における前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量は、前記クランプ工程における前記第1押圧部材の前記第1方向の移動量よりも大きく、
前記ずらし工程における前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量は、前記クランプ工程における前記第2押圧部材の前記第2方向の移動量よりも大きい、荷卸し方法。 - 載置部の上に、全体として直方体状となるように段積みされた複数の物品である段積み物品群から、一部の段に属する複数の前記物品である部分物品群を分離して移動させる荷卸し方法であって、
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、を備えた荷卸し装置を用い、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧するずらし工程と、
前記ずらし工程の後、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程と、
前記クランプ工程の後、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程と、を備え、
前記ずらし工程、前記クランプ工程、及び前記分離工程の組をずらし荷卸し工程として、複数段の前記部分物品群のうち、最上段の前記部分物品群から下側に向かって、最下段の直ぐ上の段の前記部分物品群まで、順に前記ずらし荷卸し工程を実行し、前記最下段の前記部分物品群に対しては、前記ずらし工程を実行せず、前記クランプ工程を実行し、その後、前記最下段の前記部分物品群を前記載置部と分離する最下段分離工程を実行する、荷卸し方法。 - 載置部の上に、全体として直方体状となるように段積みされた複数の物品である段積み物品群から、一部の段に属する複数の前記物品である部分物品群を分離して移動させる荷卸し方法であって、
水平方向に沿うと共に前記段積み物品群の1つの側面に対向する方向を第1方向とし、水平方向に沿うと共に前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記段積み物品群を挟んで前記第1方向に対向する第1押圧部材及び第3押圧部材と、前記段積み物品群を挟んで前記第2方向に対向する第2押圧部材及び第4押圧部材と、前記第1押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記第2押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、前記第3押圧部材を前記第1方向に沿って往復移動させる第3駆動機構と、前記第4押圧部材を前記第2方向に沿って往復移動させる第4駆動機構と、前記段積み物品群の種類とずらし工程の必要性の有無を示すずらし工程必要情報とを関連付けて記憶した記憶部と、を備えた荷卸し装置を用い、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とにより前記部分物品群の側面を押圧する前記ずらし工程と、
前記ずらし工程の後、前記第3押圧部材と前記第4押圧部材とを同時期に又は時期をずらして前記段積み物品群の側へ移動させて、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材との間に前記部分物品群を挟むと共に、前記第2押圧部材と前記第4押圧部材との間に前記部分物品群を挟むクランプ工程と、
前記クランプ工程の後、前記第1押圧部材と前記第3押圧部材と前記第2押圧部材と前記第4押圧部材とにより挟んだ前記部分物品群を、それより下の段の前記部分物品群と分離する分離工程と、を備え、
前記段積み物品群には複数の種類があり、
対象となっている前記段積み物品群の種類に関連付けられた前記ずらし工程必要情報を参照し、前記ずらし工程必要情報が必要性有りである場合には、前記ずらし工程を実行した後に前記クランプ工程及び前記分離工程を実行し、前記ずらし工程必要情報が必要性無しである場合には、前記ずらし工程を実行せずに前記クランプ工程及び前記分離工程を実行する、荷卸し方法。
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