JP7490446B2 - 情報処理方法、プログラム、情報処理装置及び情報処理システム - Google Patents

情報処理方法、プログラム、情報処理装置及び情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理方法、プログラム、情報処理装置及び情報処理システムに関する。
ガス・電気・水道等のユーティリティ供給会社とは異なる管理システム運用会社が個人情報を扱うことなくメータ監視を行うことを可能とするエネルギーデータベースシステムが知られている(例えば特許文献1)。
特開2018-173691号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムは、ガス、電気及び水道の使用量に基づき、これらガス、電気及び水道を使用する需要者の建物に関する情報を導出する点については、考慮されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ガス、電気及び水道の使用量に基づき、需要者の建物に関する情報を効率的に出力する情報処理方法等を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る情報処理方法は、需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得し、取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する処理を実行させる。
本開示の一態様に係る情報処理装置は、需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する出力部とを備える。
本開示の一態様に係る情報処理システムは、需要者による電力使用量を出力する電力スマートメータと、前記需要者によるガス使用量を出力するガススマートメータと、前記需要者による水道水使用量を出力する水道水スマートメータと、前記電力スマートメータ、前記ガススマートメータ及び前記水道水スマートメータと通信可能に接続される情報処理装置とを含む情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記電力スマートメータから、前記電力使用量を取得し、前記ガススマートメータから、前記ガス使用量を取得し、前記水道水スマートメータから、前記水道水使用量を取得し、取得した前記電力使用量、前記ガス使用量及び前記水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを、自装置からアクセス可能な記憶領域に記憶し、前記記憶領域に記憶した使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を導出し、前記建物情報を前記需要者の端末装置又は、前記建物を管理する不動産業者の端末装置に出力する。
本開示の一態様によれば、ガス、電気及び水道の使用量に基づき、需要者の建物に関する情報を効率的に出力する情報処理方法等を提供することができる。
実施形態1(物件評価)に係る情報処理システムの概要を示す説明図である。 情報処理装置等の構成例を示すブロック図である。 需要者マスタテーブルのデータレイアウトを例示する説明図である。 使用量テーブルのデータレイアウトを例示する説明図である。 情報処理装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。 学習モデルの生成処理に関する説明図である。 情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態2(劣化度)に係る情報処理装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。 情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態3(機器の異常)に係る情報処理装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。 第2学習モデルの生成処理に関する説明図である。 情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態4(改築提案)に係る情報処理装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。 情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態5(水道光熱費の評価情報)に係る情報処理装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である 情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態6(二酸化炭素排出量)に係る情報処理装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。 情報処理装置の制御部による処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態1から6に係る建物情報のレポート画面の一例を説明する図である。 保険情報のレポート画面の一例を説明する図である。
本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。本開示の実施形態に係る情報処理装置1等を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
以下、本開示に関し、実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、実施形態1(物件評価)に係る情報処理システムSの概要を示す説明図である。図2は、情報処理装置1等の構成例を示すブロック図である。情報処理システムSは、需要者の建物Hに設けられる電力スマートメータ(Eスマートメータ)H1、ガススマートメータH2(Gスマートメータ)及び水道水スマートメータ(Aスマートメータ)H3と、これらスマートメータから出力される電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を含む使用量データを取得し、記憶する情報処理装置1とを含む。情報処理装置1は、例えばインターネット等の外部ネットワークNを介して、不動産業者の端末装置(不動産業者側端末装置T2)及び、需要者の端末装置(需要者側端末装置T1)と通信可能に接続されており、情報処理装置1から出力された情報は、これら端末装置の表示部に表示される。
複数の需要者ごとに、建物Hに設けられる電力スマートメータH1、ガススマートメータH2及び水道水スマートメータH3から出力される使用量データには、当該需要者を識別するための識別情報(需要者ID)が含まれ又は、関連付けられている。従って、情報処理装置1は、これらスマートメータから出力された電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を含む使用量データを、当該使用量データに関連付けされている需要者IDに基づき、自装置の記憶部3に記憶されるデータベース(使用量テーブル32)に登録することができる。
情報処理装置1は、取得した使用量データに基づき、需要者の建物Hに関する情報(建物情報)を生成し、生成した建物情報を、不動産業者側端末装置T2、需要者側端末装置T1又は、両端末装置に出力する。当該建物情報は、後述する物件評価情報、劣化度、改築提案、水道光熱費評価情報、二酸化炭素排出量のうち、1つ以上を含む。情報処理装置1は、例えば、使用量データを入力した場合、建物情報を出力するように学習された学習モデル221を用いて、使用量データに基づき建物情報を導出するものであってもよい。情報処理装置1は、外部ネットワークNを介して、使用量データとは異なる外部データ(気象データ、物件データ等)を保持する外部データサーバGと通信可能に接続されている。情報処理装置1は、建物情報を生成するにあたり、必要に応じて外部データサーバGから、気象データ、物件データ又は契約プラン等の外部データを取得し、取得した外部データ及び使用量データに基づき、建物情報の生成するものであってもよい。
情報処理装置1は、建物Hの住居人である需要者の需要者側端末装置T1から、当該需要者により使用量データの利用許諾に関する情報(利用許諾データ)を取得し、自装置の記憶部3に記憶されるデータベース(需要者マスタテーブル31)に登録する。需要者マスタテーブル31の詳細は後述するが、各需要者からの利用許諾の有無に基づき、各需要者の建物Hの各スマートメータから取得した使用量データの取り扱いにおいて、利用許諾有の需要者の使用量データと、利用許諾無の需要者の使用量データとを区別又は差別化して処理することができる。情報処理装置1は、利用許諾の有無に応じた使用量データの取り扱いの差異に基づき、不動産業者側端末装置T2へ出力する建物情報の内容を異ならせるものであってもよい。情報処理装置1は、出力する建物情報に利用許諾が無い需要者の使用量データが含まれる場合、当該建物情報において利用許諾が無い需要者が特定されないように、例えば、当該建物情報を統計情報又は傾向情報に加工して、当該加工した建物情報を出力するものであってもよい。
情報処理装置1は、利用許諾の有無に応じて、需要者それぞれに対し、当該需要者の需要者側端末装置T1へ出力する内容を異ならせるものであってもよい。すなわち、利用許諾の有無に応じて、出力される内容は、異なるものであってもよい。情報処理装置1は、更に、利用許諾の有無に応じて、需要者それぞれに対し、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量の課金に対し有効となる金銭的なポイント等を付与するものであってもよい。
情報処理装置1は、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を、例えば基地局Kを介して電力スマートメータH1、ガススマートメータH2及び水道水スマートメータH3から直接、取得する場合に限定されず、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量のうち1つ以上を、電力、ガス及び水道水の供給を行うそれぞれの事業者におけるデータサーバを経由して取得するものであってもよい。
建物Hは、例えば需要者の戸建又は集合住宅による住居等の建造物である。又は、建物Hは、ホテル、飲食店、事務所用ビル、テナントビル、工場又は倉庫等の商業施設であってもよい。電力スマートメータH1は、電力使用量を計測し、無線又は有線通信機能を備えた電力メータであり、需要者の建物Hにおける電力使用量を検出し、出力する。ガススマートメータH2は、ガス使用量を計測し、無線又は有線通信機能を備えたガスメータであり、需要者の建物Hにおけるガス使用量を検出し、出力する。水道水スマートメータH3は、水道水使用量を計測し、無線又は有線通信機能を備えた水道水メータであり、需要者の建物Hにおける水道水使用量を検出し、出力する。
電力スマートメータH1、ガススマートメータH2及び水道水スマートメータH3は、別個の装置として構成されている場合に限定されない。電力スマートメータH1と、ガスメータ等のガス使用量検出装置、水道メータ等の水道水使用量検出装置とは、有線又は無線により通信可能に接続されており、電力スマートメータH1が、ガス使用量検出装置及び水道水使用量検出装置から出力されたガス使用量、水道水使用量を取得し、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量と、需要者ID等の識別子と関連付けて、出力(送信)するものであってもよい。電力スマートメータH1、ガススマートメータH2及び水道水スマートメータH3は、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を出力するにあたり、各使用量と、使用した時間帯を関連付けて、出力するものであってもよい。
需要者側端末装置T1は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレットPC又はスマートホン等の携帯端末装置によって構成される。需要者側端末装置T1は、情報処理装置1と同様に制御部T11、記憶部T12及び通信部T13を備え、更にディスプレイ等の表示部T14を備える。需要者側端末装置T1は、通信部T13を介して、情報処理装置1と通信可能に構成されている。需要者側端末装置T1の表示部T14には、情報処理装置1から出力された建物情報が表示される。
不動産業者側端末装置T2は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレットPC又はスマートホン等の携帯端末装置によって構成される。不動産業者側端末装置T2は、需要者側端末装置T1と同様に制御部(図示せず)、記憶部(図示せず)、通信部(図示せず)及び表示部(図示せず)を備える。不動産業者側端末装置T2は、通信部(図示せず)を介して、情報処理装置1と通信可能に構成されている。不動産業者側端末装置T2の表示部(図示せず)には、情報処理装置1から出力された建物情報が表示される。
外部データサーバGは、インターネット等の外部ネットワークNに接続されるクラウドサーバ等のサーバ装置である。外部データサーバGは、例えば気象データ、物件データ、地図情報、行政統計データ等の外部データを保持しており、情報処理装置1は、外部データサーバGから、これら外部データを取得することができる。本実施形態において、外部データサーバGは単一にて例示してあるが、これに限定されず、当該外部データサーバGは、外部データの種類に応じて、異なる複数の外部データサーバGを含むものであることは、言うまでもない。
情報処理装置1は、種々の情報処理、情報の送受信が可能なコンピュータであり、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。サーバ装置は、単体のサーバ装置のみならず、複数台のコンピュータによって構成されるクラウドサーバ装置、又は仮想サーバ装置を含む。情報処理装置1は、制御部2、通信部4及び記憶部3を含む。
制御部2は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の計時機能を備えた演算処理装置を有し、記憶部3に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、情報処理装置1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。
記憶部3は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の揮発性記憶領域及び、EEPROM又はハードディスク等の不揮発性記憶領域を含む。記憶部3には、プログラム及び処理時に参照するデータが予め記憶してある。記憶部3に記憶されたプログラムは、情報処理装置1が読み取り可能な記録媒体(図示せず)から読み出されたプログラムを記憶したものであってもよい。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからプログラムをダウンロードし、記憶部3に記憶させたものであってもよい。記憶部3には、使用量データ等を保存及び管理するデータベース(需要者マスタテーブル31、使用量テーブル32)が記憶されている。記憶部3には、学習済みモデルを構成する実体ファイルが保存されている。当該実体ファイルは、プログラムの一部位として構成されるものであってもよい。
通信部4は、有線又は無線により、各スマートメータ、需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2と通信するための通信モジュール又は通信インターフェイスであり、例えばWi-Fi(登録商標)、 Bluetooth(登録商標)等の狭域無線通信モジュール、又は4G、5G等の広域無線通信モジュールである。制御部2は、通信部4を介し、例えばインターネット等の外部ネットワークNを通じて、各スマートメータ、需要者側端末装置T1及び不動産業者側端末装置T2と通信する。
このように構成された情報処理装置1には、電力スマートメータH1、ガススマートメータH2及び、水道水スマートメータH3から出力(送信)された電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量と、需要者ID等の識別子とが、関連付けられて、記憶される。すなわち、情報処理装置1は、これら使用量データを保存及び管理するデータベースサーバとして機能を有することにより、当該データベースサーバを核としたエネルギーマネージメント分野における情報銀行等の設立又は、情報銀行等の一部の機能を担うことができる。情報処理装置1は、BI(ビジネスインテリジェンス)サーバとしての機能を有し、当該機能に含まれるドリルダウン、スライシング、ダイシング等によって、取得した使用量データを分析するものであってもよい。本実施形態においては、情報処理装置1は、使用量データを保持する情報銀行を含むものとしているがこれに限定されない。使用量データを保持する情報銀行は他のサーバ装置によって担われ、情報処理装置1は、当該他のサーバ装置から、需要者の利用許諾を得た使用量データを取得するものであってもよい。
図3は、需要者マスタテーブル31のデータレイアウトを例示する説明図である。図4は、使用量テーブル32のデータレイアウトを例示する説明図である。需要者マスタテーブル31及び使用量テーブル32は、情報処理装置1の記憶部3に記憶されており、情報処理装置1に実装されているRDBMS(Relational DataBase Management System)等のデータベース管理ソフトウェアにより構成される。
需要者マスタテーブル31にて管理される項目の種類(メタデータ)は、例えば、需要者ID、氏名、住所、家族構成、建物区分、電力契約番号、ガス契約番号、水道契約番号、及び利用許諾区分を含む。
需要者IDの項目(フィールド)には、需要者を識別するための識別番号が、格納される。氏名の項目(フィールド)には、需要者の氏名が格納される。住所の項目(フィールド)には、需要者の建物Hの所在地が格納される。家族構成の項目(フィールド)には、家族の人数が格納される。更に、家族構成の項目(フィールド)には、年齢構成、男女比率、国籍、要介護状態等区分及び障害支援区分等が、格納されるものであってもよい。
建物区分の項目(フィールド)には、需要者の建物区分が格納される。当該建物区分は、例えば、戸建、集合住宅、二世代住宅、鉄筋、木造、分譲、賃貸等の建物Hの種類を示す情報を含む。更に建物区分は、例えば、熱損失係数(Q値)、外皮平均熱貫流率(UA値)及び、相当すき間面積(C値)等の建物における高気密高断熱を示す指標値を含むものであってもよい。情報処理システムSは、使用量データを分析又は解析して、建物情報を導出するにあたり、このような機微に亘る情報を含む建物区分を加味することにより、当該建物情報の精度を向上させることができる。
電力契約番号の項目(フィールド)には、需要者が契約している電力小売り事業者との契約番号が格納される。ガス契約番号の項目(フィールド)には、需要者が契約しているガス小売り事業者との契約番号が格納される。水道契約番号の項目(フィールド)には、需要者が契約している水道事業者との契約番号が格納される。これら契約番号と、需要者IDとを関連付けて管理することにより、各スマートメータから出力された電力、ガス及び水道水の使用量を効率的に関連付けて、使用量データを保存することができる。
利用許諾区分の項目(フィールド)には、使用量データの利用に関する需要者の利用許諾の有無に関する情報(利用許諾データ)が格納される。情報処理装置1において、需要者からの許諾をもって設定される利用許諾データは、当該需要者による使用量データと関連付けられて記憶されることにより、利用許諾の有無に応じて当該使用量データを峻別して管理でき、需要者に係る個人情報の保護を効率的に行うことができる。
使用量テーブル32にて管理される項目の種類(メタデータ)は、例えば、需要者ID、使用期間、電力使用量、ガス使用量、及び水道使用量を含む。需要者IDの項目(フィールド)には、需要者マスタテーブル31と同様に、需要者を識別するための識別番号が格納され、当該需要者IDによって使用量テーブル32は、正規化される。
使用期間の項目(フィールド)には、電力、ガス及び水道水の使用量を測定する上で定められる単位時間の時間帯を示す時刻情報が格納される。当該単位時間は、例えば30分単位に設定することにより、1日において、48の時間帯に区分された各時間帯が、定義される。本実施形態の図示のとおり、使用期間の項目は、年月日のサブ項目と、時間帯のサブ項目とを含むものであってもよい。
電力使用量の項目(フィールド)には、各使用期間において使用された電力量の合計値が格納される。ガス使用量の項目(フィールド)には、各使用期間において使用されたガスの使用量の合計値が格納される。水道使用量の項目(フィールド)には、各使用期間において使用された水道水の使用量の合計値が格納される。このように単位時間ごとの使用期間における電力、ガス及び水道水のそれぞれの使用量を関連付けて保存することにより、各需要者における所定期間におけるこれら使用量を、当該所定期間に含まれる単位時間ごと時間帯によって、マトリックス形式(縦軸:時間帯、横軸:各使用量)のデータにて保存、検索及び抽出することができる。
図5は、情報処理装置1の制御部2に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。情報処理装置1の制御部2は、記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、需要者マスタテーブル31又は使用量テーブル32にデータを登録する登録系機能部として機能する。登録系機能部は、使用量データ取得部201、及び利用許諾データ取得部202を含む。
使用量データ取得部201は、需要者の建物Hに設けられた電力スマートメータH1、ガススマートメータH2及び水道水スマートメータH3から出力された使用量データを取得し、使用量データに含まれ、又は関連付けられている需要者IDに基づき、取得した使用量データを、記憶部3に記憶されている使用量テーブル32の各フィールドに格納する。
利用許諾データ取得部202は、例えば需要者側端末装置T1から送信された利用許諾データを取得し、当該利用許諾データに含まれ、又は関連付けられている需要者IDに基づき、記憶部3に記憶されている需要者マスタテーブル31の利用許諾区分に格納されている利用許諾に関する情報(利用許諾データ)を変更する。例えば、利用許諾データが1の場合、使用量データの利用を許諾する需要者であることを示し、利用許諾データが0の場合、使用量データの利用を許諾しない需要者であることを示すものであってもよい。
情報処理装置1の制御部2は、記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に建物情報を出力する出力系機能部として機能する。出力系機能部は、対象需要者特定部203、使用量データ抽出部204、在宅率導出部205、不在日数導出部206、物件評価情報導出部207を含む。
対象需要者特定部203は、出力する建物情報の対象となる需要者を特定するための情報(対象需要者情報)を、例えば不動産業者側端末装置T2から送信された要求内容に基づき、生成し出力する。建物情報の対象となる需要者を特定するための情報とは、例えば、当該需要者をピンポイントで特定するための需要者ID、所定の地域に住む多数の需要者を特定するための地理情報、戸建又は集合住宅等に居住する需要者を特定するための建物区分を含む。更に、当該需要者を特定するにあたり、対象となる使用期間を対象需要者情報に付随させて、特定するものであってもよい。
使用量データ抽出部204は、対象需要者特定部203から出力された対象需要者情報に基づき、需要者マスタテーブル31及び使用量テーブル32を検索し、当該対象需要者情報に対応する使用量データを抽出する。
在宅率導出部205は、使用量データ抽出部204が抽出した使用量データに基づき、各需要者の建物Hにおける在宅率を導出する。在宅率導出部205は、ある使用期間における電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量のいずれか単体または2つ以上の組み合わせ、または電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量の全て、または電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量の和が、予め定めた所定値以下である場合、需要者は、当該使用期間において不在であると判定するものであってもよい。在宅率導出部205は、需要者の在宅又は不在による在否の判定結果に基づき、所定期間における当該需要者の在宅率を導出する。
不在日数導出部206は、使用量データ抽出部204が抽出した使用量データに基づき、在宅率導出部205と同様に在否の判定を行い、各需要者の建物Hにおける不在日数を導出する。不在日数導出部206は、例えば、所定期間における需要者の連続不在日数を導出するものであってもよい。
物件評価情報導出部207は、在宅率導出部205及び/又は不在日数導出部206が導出した在宅率、又は不在日数(連続不在日数)に基づき、当該判定結果の対象となった需要者の建物Hの物件評価情報を導出する。物件評価情報導出部207は、更に建物Hの築年数、地域、又は当該地域の気候を加味して、物件評価情報を導出してもよい。物件評価情報導出部207は、例えば、在宅率が低くなるにつれ、物件評価情報として低評価となるように出力するものであってもよい。物件評価情報導出部207は、例えば、連続不在日数が大きくなるにつれ、物件評価情報として低評価となるように出力するものであってもよい。住居等の建物Hは、居住者がおらず留守宅となると老朽化が進行する傾向にあるところ、このように需要者の在否に関する推定情報を用いることにより、建物Hの物件評価情報を効率的に導出することができる。
物件評価情報導出部207は、更に外部データサーバGから、気象データ又は物件データ等の外部データを取得し、取得した外部データを加味して、需要者の在否に関する推定情報に基づき、物件評価情報を導出するものであってもよい。当該物件データは、不動産業者が管理する外部データサーバGに保存されているものであってもよい。一般的に建物Hの築年数に応じて物件評価は異なるものとなるところ、物件評価情報導出部207は、当該築年数に基づき定められる係数を加味して、建物Hの物件評価情報を導出するものであってもよい。物件評価情報導出部207は、過去から現時点までにおける在宅率又は不在日数に基づき導出した物件評価情報を用いて、現時点より未来、すなわち将来の物件評価情報を推定するものであってもよい。
図6は、学習モデル221の生成処理に関する説明図である。本実施形態において、情報処理装置1は、在否に関する情報を導出する在宅率導出部205及び不在日数導出部206と、物件評価情報導出部207とを用いて、建物情報である物件評価情報を導出するとしたが、これに限定されない。情報処理装置1は、在宅率導出部205、不在日数導出部206及び物件評価情報導出部207に替えて、使用量データを入力された場合、物件評価情報(建物情報)を出力するように学習された学習モデル221を用いて、物件評価情報(建物情報)を導出するものであってもよい。
情報処理装置1は、取得した使用量データ、すなわち電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を問題データとし、物件評価情報を回答データとする教師データに基づき学習することで、当該使用量データを入力とし、物件評価情報を出力とするニューラルネットワークを構築(生成)する。情報処理装置1の制御部2は、記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、学習モデル221として機能する。このような教師データは、大量の物件における電力、ガス及び水道水の使用量データに基づき、例えば不動産鑑定の見識者等により判定された個々の物件に対する評価値を付与(ラベル付け)することにより、作成することができる。情報処理装置1は、上述の問題データに更に、建物Hの築年数、地域、又は当該地域の気候を加えたものであってもよい。
教師データを用いて学習されたニューラルネットワーク(学習モデル221)は、人工知能ソフトウェアの一部であるプログラムモジュールとして利用が想定される。学習モデル221は、上述のごとく制御部2(CPU等)及び記憶部3を備える情報処理装置1にて用いられるものであり、このように演算処理能力を有する情報処理装置1にて実行されることにより、ニューラルネットワークシステムが構成される。すなわち、情報処理装置1の制御部2が、記憶部3に記憶された学習モデル221からの指令に従って入力層に入力された使用量データの特徴量を抽出する演算を行い、出力層から物件評価情報を出力するように動作する。
入力層に入力された使用量データは、例えば、縦軸を時刻、すなわち電力、ガス及び水道水が使用された時間帯を示す複数の時刻又は時点とし、横軸をこれら電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量としたマトリックス形式のデータとするものであってもよい。このように使用量データを、複数の時点を含む所定期間の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量によるマトリックス形式のデータとすることにより、ニューラルネットワークとして、例えばCNN(Convolution Neural Network)を用いることができる。例えばCNNを用いたニューラルネットワークは、マトリックス形式の使用量データの入力を受け付ける入力層と、物件評価情報を出力とする出力層と、当該使用量データの特徴量を抽出する中間層とを有する。
入力層は、使用量データに含まれるそれぞれの使用量の値の入力を受け付ける複数のニューロンを有し、入力された値を中間層に受け渡す。中間層は、例えばコンボリューション層及びプーリング層を含み、それぞれの使用量の特徴量を抽出する複数のニューロンを有し、抽出した特徴量を出力層に受け渡す。出力層は、例えば全結合層により構成され、中間層から出力された特徴量に基づいて物件評価情報を出力する。学習モデル221から出力される物件評価情報は、上述の物件評価情報導出部207と同様に、当該建物Hの評価ランクと同様のものであってもよい。
なお、本実施形態では学習モデル221がCNNであるものとして説明するが、学習モデル221はCNNに限定されず、CNN以外のニューラルネットワーク、RNN(Recurrent Neural Network),LSTM(Long-short term model)、SVM(Support Vector Machine)、ベイジアンネットワーク、回帰木など、他の学習アルゴリズムで構築された学習モデル221であってよい。学習モデル221は、教師なし学習又は強化学習によって学習されるものであってもよい。
図7は、情報処理装置1の制御部2による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部2は、例えば、情報処理装置1と通信可能に接続された需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2から送信された要求内容に基づき、当該フローチャートの処理を開始する。
情報処理装置1の制御部2は、物件評価に関する情報の対象となる需要者を特定するための対象需要者情報を取得する(S101)。情報処理装置1の制御部2は、需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2から、例えば需要者を特定する氏名、家族構成、建物区分、又は需要者の建物Hが位置する地域名称(住所)等の対象需要者情報を取得する。
情報処理装置1の制御部2は、取得した対象需要者情報に基づき、対象需要者情報の使用量データを取得する(S102)。情報処理装置1の制御部2は、対象需要者情報に基づき、記憶部3に記憶されている需要者マスタテーブル31及び使用量テーブル32を検索し、当該対象需要者情報の使用量データを取得する。対象需要者情報に使用期間に関する情報が含まれている場合、情報処理装置1の制御部2は、当該使用期間における使用量データを取得するものであってもよい。需要者マスタテーブル31及び使用量テーブル32は、自装置である情報処理装置1の記憶部3に記憶されている場合に限定されず、需要者マスタテーブル31及び使用量テーブル32は、情報処理装置1からアクセス可能なストレージサーバ等に記憶されており、情報処理装置1は、当該ストレージサーバにアクセスして需要者マスタテーブル31及び使用量テーブル32を参照するものであってもよい。
情報処理装置1の制御部2は、取得した使用量データに基づき、対象需要者の在否に関する情報を導出する(S103)。対象需要者の在否に関する情報は、例えば、前述した在宅率導出部205又は不在日数導出部206によって得られた所定期間における在宅率又は不在日数(連続不在日数)を含む。
情報処理装置1の制御部2は、導出した在否に関する情報に基づき、需要者が居住する建物Hの物件評価情報を導出する(S104)。情報処理装置1の制御部2は、例えば在宅率、連続不在日数等の在否に関する情報に基づき、建物Hの物件評価情報を導出する。
情報処理装置1の制御部2は、導出した物件評価情報を出力する(S105)。情報処理装置1の制御部2は、導出した物件評価情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力(送信)する。物件評価情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2は、情報処理装置1から取得(受信)した物件評価情報を自装置のディスプレイ等の表示部に表示する。導出した物件評価情報(建物情報)において、利用許諾が無い需要者の情報が含まれる場合、制御部2は、当該物件評価情報から当該需要者を特定する事項を削除した情報に物件評価情報を加工し、加工した物件評価情報を不動産業者側端末装置T2に出力するものであってもよい。
本実施形態によれば、情報処理装置1に蓄積された各需要者の使用量データ(電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量)に基づき、物件評価情報を含む建物情報を導出し、当該建物情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力することにより、需要者又は不動産業者に有益な情報を提供することができる。
(実施形態2)
図8は、実施形態2(劣化度)に係る情報処理装置1の制御部2に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1と同様に記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、各機能部として機能する。情報処理装置1の制御部2は、記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、更に劣化度導出部208として機能する。
劣化度導出部208は、在宅率導出部205及び不在日数導出部206が導出した在宅率及び不在日数(連続不在日数)に基づき、当該判定結果の対象となった需要者の建物Hの劣化度に関する情報を導出する。劣化度導出部208は、例えば、連続不在日数が大きくなるにつれ、劣化度の値を大きくして出力するものであってもよい。情報処理装置1は、外部データサーバGから、気象データ又は物件データ等の外部データを取得し、取得した外部データを加味して、需要者の在否に関する推定情報に基づき、劣化度情報を導出するものであってもよい。例えば、需要者が不在にしていた期間が、豪雪又は台風等の悪天候の場合、建物Hの劣化進行は増加することが想定されるものであり、需要者が不在にしていた期間の天候を加味して建物Hの劣化度を導出するものであってもよい。劣化度導出部208は、連続不在日数が同じ場合であっても、当該不在期間が悪天候の場合の劣化度は、当該不在期間が好天候の場合の劣化度よりも大きい値として、導出するものであってもよい。劣化度導出部208は、過去から現時点までにおける在宅率又は不在日数に基づき導出した劣化度に関する情報を用いて、現時点より未来、すなわち将来の劣化度に関する情報を推定するものであってもよい。
図9は、情報処理装置1の制御部2による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部2は、例えば、情報処理装置1と通信可能に接続された需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2から送信された要求内容に基づき、当該フローチャートの処理を開始する。
情報処理装置1の制御部2は、劣化度に関する情報の対象となる需要者を特定するための対象需要者情報を取得する(S201)。情報処理装置1の制御部2は、取得した対象需要者情報に基づき、対象需要者情報の使用量データを取得する(S202)。情報処理装置1の制御部2は、取得した使用量データに基づき、対象需要者の在否に関する情報を導出する(S203)。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1の処理S101からS103と同様にS201からS203の処理を行う。
情報処理装置1の制御部2は、導出した在否に関する情報に基づき、需要者が居住する建物Hの劣化度を導出する(S204)。情報処理装置1の制御部2は、在宅率及び不在日数(連続不在日数)に基づき、当該判定結果の対象となった需要者の建物Hの劣化度に関する情報を導出する。
情報処理装置1の制御部2は、導出した劣化度を出力する(S205)。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1の処理S105と同様に劣化度に関する情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力(送信)する。
本実施形態によれば、情報処理装置1に蓄積された各需要者の使用量データ(電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量)に基づき、劣化度に関する情報を含む建物情報を導出し、当該建物情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力することにより、需要者又は不動産業者に有益な情報を提供することができる。
(実施形態3)
図10は、実施形態3(機器の異常)に係る情報処理装置1の制御部2に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。図11は、第2学習モデル222の生成処理に関する説明図である。
実施形態3の情報処理装置1は、外部ネットワークNを介し、不動産業者側端末装置T2及び、当該不動産業者と提携している保険会社の端末装置(保険業者側端末装置T3)に通信可能に接続されている。
情報処理装置1は、自装置に実装されている第2学習モデル222に、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力し、第2学習モデル222から出力される機器異常情報を不動産業者側端末装置T2及び/又は保険業者側端末装置T3に出力する。機器異常情報は、入力された使用量データの対象となる建物Hに設けられた電気機器、ガス機器及び水道機器に関する異常の有無、異常の種類、及び異常となった期間(異常期間)を含む。
情報処理装置1は、第2学習モデル222から出力される機器異常情報に基づき、不動産業者側端末装置T2に異常となった機器の種類、異常内容に関する情報を出力し、保険業者側端末に異常となった機器の種類及び異常内容に関する情報を出力する。
このように不動産業者側端末装置T2に異常となった機器の種類及び異常内容に関する情報を出力することにより、当該機器を含め建物Hを管理する不動産業者に対し、ファシリティマネージメントの支援を行うことができる。保険業者側端末装置T3に異常となった機器の種類、異常内容、及び異常期間に関する情報を出力することにより、当該不動産業者と提携関係にある保険業者に対し、建物Hにおける家財保険による保険料の策定又は保証料の算出等の支援を行うことができる。
情報処理装置1の制御部2は、実施形態1と同様に記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、各機能部として機能する。情報処理装置1の制御部2は、第2学習モデル222及び異常期間特定部210として機能する。
第2学習モデル222は、実施形態1の学習モデル221と同様に例えば、CNN等のニューラルネットワークにより構成される。情報処理装置1は、取得した使用量データ、すなわち電力使用量、ガス使用量、及び水道水使用量を問題データとし、機器異常情報を回答データとする教師データに基づき学習することで、当該使用量データを入力とし、機器異常情報出力とするニューラルネットワークを構築(生成)する。回答データである機器異常情報は、異常となった機器の種類及び異常と、正常状態である旨を示す情報とを含む。当該機器異常情報は、例えば、水道管等の水道水設備の異常、漏水、空調機等の電気設備の異常、漏電又は、ガス管等のガス設備の異常の情報を含む。第2学習モデル222を学習させるための教師データは、実施形態1の学習モデル221と同様に、大量の物件における電力、ガス、及び水道水の使用量データと、個々物件における設備の異常データとに基づき、作成することができる。第2学習モデル222は、学習モデル221と同じくCNNに限定されず、CNN以外のニューラルネットワーク、SVM等の他の学習アルゴリズムで構築された第2学習モデル222であってもよく、更には第2学習モデル222は、教師なし学習又は強化学習によって学習されるものであってもよい。
異常期間特定部210は、第2学習モデル222から出力された機器異常情報(異常となった機器の種類、異常内容、異常期間に関する情報)及び、使用量データ取得部201から出力された使用量データの対象となる対象期間に基づき、異常期間の日時を特定する。第2学習モデル222から出力された機器異常情報において、異常となった機器の種類、異常内容は、不動産業者側端末装置T2に出力される。第2学習モデル222から出力された異常となった機器の種類、異常内容、及び異常期間に関する情報は、保険業者側端末装置T3に出力される。当該異常期間に関する情報は、異常期間特定部210にて特定された異常期間の日時が含まれた情報であってもよい。第2学習モデル222に対し、複数日に至る日々ごとの複数の使用量データが入力され、第2学習モデル222が、当該複数の使用量データに対する複数の機器異常情報を出力した場合、異常期間特定部210は、当該複数の機器異常情報に基づき、当該異常が継続した期間(異常期間)を特定してもよい。
図12は、情報処理装置1の制御部2による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部2は、例えば、情報処理装置1と通信可能に接続された不動産業者側端末装置T2又は保険業者側端末装置T3から送信された要求内容に基づき、当該フローチャートの処理を開始する。
情報処理装置1の制御部2は、物件評価に関する情報の対象となる需要者を特定するための対象需要者情報を取得する(S301)。情報処理装置1の制御部2は、取得した対象需要者情報に基づき、対象需要者情報の使用量データを取得する(S302)。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1の処理S101からS102と同様にS301からS302の処理を行う。
情報処理装置1の制御部2は、取得した使用量データに含まれる電力、ガス及び水道水の使用量夫々を第2学習モデル222に入力する(S303)。情報処理装置1の制御部2は、第2学習モデル222から出力された機器異常情報を取得する(S304)。第2学習モデル222は、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量が入力された場合、建物Hに設けられている電気機器、ガス機器及び水道機器に関する異常の有無、異常の種類、及び異常となった期間(異常期間)を出力するように学習されている。情報処理装置1の制御部2は、第2学習モデル222を用いることにより、効率的に機器異常情報を取得することができる。
情報処理装置1の制御部2は、機器異常情報を不動産業者側端末装置T2に出力する(S305)。情報処理装置1の制御部2は、第2学習モデル222から出力された機器異常情報、すなわち異常が発生した機器の種類と、異常の種類又は内容とを、特定した需要者IDと共に、不動産業者側端末装置T2に出力する。
情報処理装置1の制御部2は、機器に異常が発生した異常期間を特定する(S306)。情報処理装置1の制御部2は、第2学習モデル222から出力された機器異常情報及び、第2学習モデル222に入力された使用量データに含まれる使用期間に基づき、機器に異常が発生した異常期間を特定する。
情報処理装置1の制御部2は、機器異常情報及び異常期間を保険業者側端末装置T3に出力する(S307)。情報処理装置1の制御部2は、異常が発生した機器の種類、異常の種類又は内容、及び機器に異常が発生した異常期間を、上述の不動産業者と提携関係にある保険業者の端末装置(保険業者側端末装置T3)に出力する。情報処理装置1の制御部2は、不動産業者側端末装置T2又は保険業者側端末装置T3に機器異常情報等を出力するにあたり、需要者IDが含まれたレポート形式の画面情報を生成し、当該画面情報を出力するものであってもよい。情報処理装置1から出力された画面情報を取得した不動産業者側端末装置T2又は保険業者側端末装置T3は、それぞれの表示部に、当該レポート形式の画面を表示する。
本実施形態によれば、情報処理装置1に蓄積された各需要者の使用量データ(電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量)に基づき、機器異常情報を含む建物情報を導出し、当該建物情報を保険業者側端末装置T3及び/又は不動産業者側端末装置T2に出力することにより、保険業者及び/又は不動産業者に有益な情報を提供することができる。
(実施形態4)
図13は、実施形態4(改築提案)に係る情報処理装置1の制御部2に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1と同様に記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、各機能部として機能する。情報処理装置1の制御部2は、記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、更に改築提案導出部209として機能する。
改築提案導出部209は、使用量データ抽出部204が抽出した使用量データに基づき、各需要者のライフスタイルを分析し、当該分析結果に基づき、改築提案の導出及び提案時期の判定を行う。改築提案導出部209は、現時点が提案時期に該当すると判定した場合、導出した改築提案を、建物Hを管理する不動産業の不動産業者側端末装置T2、又は当該建物Hに居住する需要者の需要者側端末装置T1に出力する。
改築提案導出部209は、取得したいずれかの建物Hの使用量データにおいて、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量の使用傾向が大幅に変化した場合、例えば、これら使用量が、過去比率において倍以上、変化した場合、当該建物Hに居住する需要者のライフスタイルが変化したと分析する。改築提案導出部209は、当該ライフスタイルの分析結果に基づき、建物Hに居住する居住者の人数が増加又は減少したと推定し、人数の増減に対応すべく増築又は減築に関する改築提案を導出するものであってもよい。改築提案導出部209は、使用量データの変化傾向に基づき提案要否を判定し、当該判定結果に基づき提案時期を決定し、ライフスタイルの分析結果に基づき導出した改築提案を出力するものであってもよい。改築提案導出部209は、更に、建物の物件評価又は劣化度に関する情報を加味して、改築提案を導出するものであってもよい。
図14は、情報処理装置1の制御部2による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部2は、例えば、情報処理装置1と通信可能に接続された需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2から送信された要求内容に基づき、当該フローチャートの処理を開始する。
情報処理装置1の制御部2は、物件評価に関する情報の対象となる需要者を特定するための対象需要者情報を取得する(S401)。情報処理装置1の制御部2は、取得した対象需要者情報に基づき、対象需要者情報の使用量データを取得する(S402)。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1の処理S101からS102と同様にS401からS402の処理を行う。
情報処理装置1の制御部2は、取得した使用量データに基づき、対象需要者のライフスタイルの分析を行う(S403)。情報処理装置1の制御部2は、例えば、取得したいずれかの建物Hの使用量データにおいて、電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量の使用傾向に基づき、当該建物Hに居住する需要者(対象需要者)のライフスタイルの分析を行う。
情報処理装置1の制御部2は、分析したライフスタイルに基づき、需要者が居住する建物Hの改築要否の判定を行う(S404)。情報処理装置1の制御部2は、例えば、使用量データの使用傾向において、所定期間内に使用量の増減が、所定比率以上変動した場合、当該需要者のライフスタイルの変化が発生し、建物Hの改築が必要とする判定を行うものであってもよい。改築が不要と判定した場合(S404:NO)、情報処理装置1の制御部2は、再度S403の処理を実行すべく、ループ処理を行う。
改築が必要と判定した場合(S404:YES)、情報処理装置1の制御部2は、建物Hの改築提案に関する情報を出力する(S405)。情報処理装置1の制御部2は、改築が必要と判定した場合、例えば、使用量データの使用傾向の変化に基づき、改築提案を導出する。情報処理装置1の制御部2は、所定期間内に使用量が所定比率以上増加した際、建物Hに居住する居住者の人数が増加したと推定し、人数増加に対応すべく増築に関する改築提案を導出するものであってもよいし、建物の物件評価又は劣化度に関する情報を加味して、改築提案を導出するものであってもよい。情報処理装置1の制御部2は、導出した改築提案を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力(送信)する。
本実施形態によれば、情報処理装置1に蓄積された各需要者の使用量データ(電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量)に基づき、改築提案の要否判定及び、要の場合は改築提案に関する情報を含む建物情報を導出し、当該建物情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力することにより、需要者又は不動産業者に有益な情報を提供することができる。
(実施形態5)
図15は、実施形態5(水道光熱費の評価情報)に係る情報処理装置1の制御部2に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1と同様に記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、各機能部として機能する。情報処理装置1の制御部2は、記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、更に水道光熱費評価情報導出部211として機能する。
水道光熱費評価情報導出部211は、使用量データ抽出部204が抽出した使用量データに基づき、建物Hの水道光熱費評価情報を導出し、建物Hを管理する不動産業の不動産業者側端末装置T2、又は当該建物Hに居住する需要者の需要者側端末装置T1に出力する。水道光熱費評価情報導出部211は、建物Hにおける使用量データと、需要者マスタテーブル31に格納されている当該建物Hの建物区分とに基づく当該建物Hの断熱効率を加味して、需要者による水道光熱費の評価情報を導出するものであってもよい。
水道光熱費評価情報導出部211は、更に、電力小売り事業者及びガス小売り事業者の外部データサーバGから、これら小売り事業者の契約プラン情報を取得するものであってもよい。水道光熱費評価情報導出部211は、取得した使用量データ及び、契約プラン情報に基づき、需要者による光熱費の評価情報を導出するものであってもよい。当該評価情報は、取得した複数の契約プラン情報に基づき比較評価した情報を含むものであってもよい。
図16は、情報処理装置1の制御部2による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部2は、例えば、情報処理装置1と通信可能に接続された需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2から送信された要求内容に基づき、当該フローチャートの処理を開始する。
情報処理装置1の制御部2は、物件評価に関する情報の対象となる需要者を特定するための対象需要者情報を取得する(S501)。情報処理装置1の制御部2は、取得した対象需要者情報に基づき、対象需要者情報の使用量データを取得する(S502)。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1の処理S101からS102と同様にS501からS502の処理を行う。
情報処理装置1の制御部2は、取得した使用量データに基づき、水道光熱費の評価情報を導出する(S503)。情報処理装置1の制御部2は、建物Hにおける使用量データと、需要者マスタテーブル31に格納されている当該建物Hの建物区分とに基づく当該建物Hの断熱効率を加味して、需要者による水道光熱費の評価情報を導出するものであってもよい。
情報処理装置1の制御部2は、水道光熱費の評価情報を出力する(S504)。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1の処理S105と同様に、水道光熱費の評価情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力(送信)する。
本実施形態によれば、情報処理装置1に蓄積された各需要者の使用量データ(電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量)に基づき、水道光熱費の評価情報を含む建物情報を導出し、当該建物情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力することにより、需要者又は不動産業者に有益な情報を提供することができる。
(実施形態6)
図17は、実施形態6(二酸化炭素排出量)に係る情報処理装置1の制御部2に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1と同様に記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、各機能部として機能する。情報処理装置1の制御部2は、記憶部3に記憶されているプログラムを実行することにより、更に二酸化炭素排出量導出部212として機能する。
二酸化炭素排出量導出部212は、建物Hにおける使用量データに基づき、当該建物Hの需要者による電力、ガス及び水道水の使用に関連して排出された二酸化炭素量(二酸化炭素排出量)を導出し、建物Hを管理する不動産業の不動産業者側端末装置T2、又は当該建物Hに居住する需要者の需要者側端末装置T1に出力する。電力及びガスによる二酸化炭素排出量は、使用する化石燃料等に応じたCO2排出係数によって算出されるものであってもよい。水道水によって排出された二酸化炭素量は、例えば、水道事業ガイドラインによって定められる基準「水道水が1立方メートルあたり270gの二酸化炭素量が排出」を用いるものであってもよい。
図18は、情報処理装置1の制御部2による処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部2は、例えば、情報処理装置1と通信可能に接続された需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2から送信された要求内容に基づき、当該フローチャートの処理を開始する。
情報処理装置1の制御部2は、物件評価に関する情報の対象となる需要者を特定するための対象需要者情報を取得する(S601)。情報処理装置1の制御部2は、取得した対象需要者情報に基づき、対象需要者情報の使用量データを取得する(S602)。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1の処理S101からS102と同様にS601からS602の処理を行う。
情報処理装置1の制御部2は、取得した使用量データに基づき、二酸化炭素排出量を導出する(S603)。情報処理装置1の制御部2は、建物Hにおける使用量データに基づき、例えば、電力及びガスにおいては使用する化石燃料等に応じたCO2排出係数を用いて、水道水においては水道事業ガイドラインによって定められる基準を用いて、二酸化炭素排出量を導出する。対象となる建物Hが、集合住宅、テナントビル又は、ホテル等の商業施設の場合、情報処理装置1の制御部2は、集合住宅又はホテル等の全体における使用量データの合計値を取得し、当該使用量データの合計値に基づき、二酸化炭素排出量の合計値を導出するものであってもよい。
情報処理装置1の制御部2は、二酸化炭素排出量を出力する(S604)。情報処理装置1の制御部2は、実施形態1の処理S105と同様に、二酸化炭素排出量を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力(送信)する。
本実施形態によれば、情報処理装置1に蓄積された各需要者の使用量データ(電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量)に基づき、二酸化炭素排出量を含む建物情報を導出し、当該建物情報を需要者側端末装置T1又は不動産業者側端末装置T2に出力することにより、需要者又は不動産業者に有益な情報を提供することができる。
(建物情報のレポート画面)
図19は、実施形態1から6に係る建物情報のレポート画面の一例を説明する図である。情報処理装置1は、上述のとおり、自装置の記憶部3に記憶されている需要者マスタテーブル31及び使用量テーブル32を参照し、例えば、不動産業者側端末装置T2又は需要者側端末装置T1から送信されて要求内容に応じて、建物情報を出力する。不動産業者側端末装置T2又は需要者側端末装置T1は、情報処理装置1から出力された建物情報に基づき、ディスプレイ等の表示部に建物情報のレポート画面を表示する。
建物情報のレポート画面は、需要者情報表示エリア、使用量データ表示エリア、在否情報表示エリア、物件評価情報表示エリア、及び機器異常情報表示エリアを含む。
需要者情報表示エリアには、需要者に関する書誌事項として、需要者ID、氏名、住所、及び建物区分の項目の情報が表示される。需要者情報表示エリアにて表示される各項目の情報により、不動産業者は、需要者に関する情報を認識することができる。
使用量データ表示エリアには、需要者が居住する建物における電気、ガス及び水道水の使用量データが表示される。本実施形態の図示による例示としては、現時点を基準に、所定期間として1週間、1か月、及び1年における各使用量及び二酸化炭素排出量を表示している。電気、ガス及び水道水の使用量を上述した所定基準にて二酸化炭素排出量に換算し、これら使用量による二酸化炭素排出量の合計値を算出することにより、建物における二酸化炭素排出量の合計値を容易に把握することができる。本実施形態においては、特定の需要者の戸建における使用量データを例示しているが、これに限定されず、複数の需要者が居住するマンション等の集合住宅全体における使用量データ及び二酸化炭素排出量の合計値を表示するものであってもよい。
在否情報表示エリアには、需要者が居住する建物において、現時点を基準に、所定期間として1週間、1か月、及び1年における当該需要者の在宅率及び不在日数が、表示される。在宅率及び不在日数は、上述のとおり、日々における使用量データが、所定値以上であるか否かに基づき導出される。不在日数については、例えば、当該所定期間において、最も長い連続不在日数を表示するものであってもよい。
物件評価情報表示エリアには、上述の在宅率又は不在日数と、建物の築年数及び建物区分都に基づき、当該建物の物件評価、及び劣化度が、グラフ形式で表示される。本実施形態の図示による例示としては、グラフの横軸は、経過期間(時間軸)であり、縦軸は、物件評価及び劣化度を示す。物件評価と劣化度とは、例えば反比例又は逆数の関係にあり、物件評価が高いほど、劣化度は低い値となる。本実施形態における図示としては、劣化度の逆数となる値を線図にて示している。
グラフ形式にて線図で示される物件評価又は劣化度は、現時点までの使用量データに基づき導出された導出値を実線(実績線)で示すと共に、現時点より未来、すなわち将来を予想した破線(予想線)で示すものであってもよい。情報処理装置1の制御部2(物件評価情報導出部207又は劣化度導出部208)は、過去から現時点までの電力、ガス及び水道水に使用量データに基づき導出した在否に関する情報から、将来における建物の物件評価情報又は劣化度を予想する。当該予想を行うにあたり、情報処理装置1の制御部2は、実績線にて示される導出値に基づき、例えば、線形近似、対数近似曲線、多項式近似曲線、累乗近似曲線又は指数近似曲線等の種々方法を用いて、予想線を導出する。又は、学習モデル221を、LSTM又はRNN等の中間層に自己回帰層を含み時系列のデータを入力することができるニューラルネットワークにて構成し、過去から現時点までの時系列となる使用量データを入力して、将来における使用量データ又は物件評価情報又は劣化度を推定するものであってもよい。このように推定した物件評価情報等に基づき、将来における物件評価情報又は劣化度を示す予想線を生成することができる。
機器異常情報表示エリアには、異常が発生した機器(異常機器)、異常の内容、及び異常が確認された時点が、表示される。機器異常情報表示エリアには、現時点にて発生している異常機器と、過去において発生した異常機器に関する履歴情報とが、表示されるものであってもよい。本実施形態の図示による例示においては、現時点にて発生している異常機器の機器異常情報は、例えば、反転表示等をしてハイライト表示させている。不動産業者側端末装置T2にて表示された建物情報のレポート画面は、不動産業者と提携関係にある保険会社の保険業者側端末装置T3にも出力されるものであってもよい。当該保険業者側端末装置T3においては、機器異常情報に関する情報として、異常が発生した機器(異常機器)及び異常発生日時に基づき、当該異常機器において異常が発生した期間(異常発生期間)を特定し、当該異常発生期間を併せて表示するものであってもよい。
本実施形態によれば、レポート形式にて物件評価情報、劣化度、改築提案、水道光熱費評価情報、二酸化炭素排出量及び機器異常情報が含まれる建物情報を、不動産業者側端末装置T2等にて表示することができるため、需要者、需要者の建物の管理等を担う不動産業者、又は当該不動産業者と提携関係にある保険業者に対し有益な情報を提供することができる。
図20は、保険情報のレポート画面の一例を説明する図である。情報処理装置1は、上述のとおり、自装置の記憶部3に記憶されている需要者マスタテーブル31及び使用量テーブル32を参照し、例えば、保険業者側端末装置T3から送信されて要求内容に応じて、保険が掛けられている建物に関する保険情報を出力する。当該保険業者側端末装置T3を用いる保険業者と、保険が掛けられている建物を所有又は管理する不動産会社とは提携関係にある。保険業者側端末装置T3は、情報処理装置1から出力された保険情報に基づき、ディスプレイ等の表示部に保険情報のレポート画面を表示する。
保険情報のレポート画面は、建物情報のレポート画面と同様に需要者情報表示エリア、物件評価情報表示エリアを含み、更に異常発生期間表示エリアを含む。需要者情報表示エリアには、建物情報のレポート画面と同様に、需要者ID等の需要者に関する書誌事項が表示される。物件評価情報表示エリアには、建物情報のレポート画面と同様に、物件評価及び劣化度を示す線図がグラフ形式で表示される。
異常発生期間表示エリアは、異常発生期間、異常機器及び異常内容が、表示される。これら異常発生期間、異常機器及び異常内容は、建物情報のレポート画面における機器異常情報表示エリアにて表示される事項に対応している。特定の機器において異常が発生した場合、機器(異常機器)にて発生した異常の期間(異常発生期間)が、個々の異常機器ごとに表示される。このように保険が掛けられている建物の機器又は設備において故障等の異常が発生した期間を特定し、異常機器と関連付けて表示することにより、当該建物を管理等する不動産業者と提携関係にある保険業者に対し有益な情報を提供することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
S 情報処理システム
H 建物
H1 電力スマートメータ
H2 ガススマートメータ
H3 水道水スマートメータ
N 外部ネットワーク
K 基地局
T1 需要者側端末装置
T2 不動産業者側端末装置
T3 保険業者側端末装置
G 外部データサーバ
1 情報処理装置
2 制御部
201 使用量データ取得部
202 利用許諾データ取得部
203 対象需要者特定部
204 使用量データ抽出部
205 在宅率導出部
206 不在日数導出部
207 物件評価情報導出部
208 劣化度導出部
209 改築提案導出部
210 異常期間特定部
211 水道光熱費評価情報導出部
212 二酸化炭素排出量導出部
221 学習モデル
222 第2学習モデル
3 記憶部
31 需要者マスタテーブル
32 使用量テーブル
4 通信部

Claims (34)

  1. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の在宅率を導出し、
    前記需要者の在宅率に基づき、前記建物の物件評価に関する情報を導出し、
    前記建物の物件評価に関する情報を出力する
    情報処理方法。
  2. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の不在日数を導出し、
    前記需要者の不在日数に基づき、前記建物の物件評価に関する情報を導出し、
    前記建物の物件評価に関する情報を出力する
    情報処理方法。
  3. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の不在日数を導出し、
    前記需要者の不在日数に基づき、前記建物の劣化度に関する情報を導出し、
    前記建物の劣化度に関する情報を出力する
    情報処理方法。
  4. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の在宅率を導出し、
    前記需要者の在宅率に基づき、前記建物の劣化度に関する情報を導出し、
    前記建物の劣化度に関する情報を出力する
    情報処理方法。
  5. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力した場合に、需要者施設の異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力するよう学習された第2学習モデルに、需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力して、異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力し、
    前記需要者の施設を管理する不動産事業者の端末装置へ前記機器の種類及び異常内容を出力する
    情報処理方法。
  6. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力した場合に、需要者施設の異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力するよう学習された第2学習モデルに、需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力して、異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力し、
    前記需要者の施設を管理する不動産事業者が提携する保険事業者の端末装置へ、前記機器の種類、異常内容及び特定した期間を出力する
    情報処理方法。
  7. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における水道光熱費の評価情報を導出し、
    前記水道光熱費の評価情報を出力する
    情報処理方法。
  8. 前記電力使用量は、電力スマートメータから取得し、
    前記ガス使用量は、ガススマートメータから取得し、
    前記水道水使用量は、水道水スマートメータから取得する
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  9. 取得した前記使用量データを入力した場合に前記建物情報を出力するよう学習された学習モデルを用いて、前記使用量データから前記建物情報を導出し、
    前記学習モデルを用いて導出した前記建物情報を出力する
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  10. 取得した前記使用量データに基づき、前記建物における需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量の使用量傾向に関する情報を導出し、
    前記使用量傾向に関する情報に基づき、建物の改築提案に関する情報を導出し、
    前記建物の改築提案に関する情報を出力する
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  11. 取得した前記使用量データに基づき、二酸化炭素排出量を導出し、
    前記二酸化炭素排出量を出力する
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  12. 前記建物情報の出力先は、前記需要者の端末装置及び、前記建物を管理する不動産業者の端末装置の少なくとも一つを含む
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  13. 前記需要者を識別する需要者識別情報に基づき、前記需要者が、自身の使用量データの利用を許諾している需要者であるか否かを判定し、
    前記判定結果に応じて、前記建物を管理する不動産業者へ出力する前記建物情報を異ならせる
    請求項12に記載の情報処理方法。
  14. コンピュータに、
    需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の在宅率を導出し、
    前記需要者の在宅率に基づき、前記建物の物件評価に関する情報を導出し、
    前記建物の物件評価に関する情報を出力する
    処理を実行させるプログラム。
  15. コンピュータに、
    需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の不在日数を導出し、
    前記需要者の不在日数に基づき、前記建物の物件評価に関する情報を導出し、
    前記建物の物件評価に関する情報を出力する
    処理を実行させるプログラム。
  16. コンピュータに、
    需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の不在日数を導出し、
    前記需要者の不在日数に基づき、前記建物の劣化度に関する情報を導出し、
    前記建物の劣化度に関する情報を出力する
    処理を実行させるプログラム。
  17. コンピュータに、
    需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の在宅率を導出し、
    前記需要者の在宅率に基づき、前記建物の劣化度に関する情報を導出し、
    前記建物の劣化度に関する情報を出力する
    処理を実行させるプログラム
  18. コンピュータに、
    需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力した場合に、需要者施設の異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力するよう学習された第2学習モデルに、需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力して、異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力し、
    前記需要者の施設を管理する不動産事業者の端末装置へ前記機器の種類及び異常内容を出力する
    処理を実行させるプログラム。
  19. コンピュータに、
    需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力した場合に、需要者施設の異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力するよう学習された第2学習モデルに、需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力して、異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力し、
    前記需要者の施設を管理する不動産事業者が提携する保険事業者の端末装置へ、前記機器の種類、異常内容及び特定した期間を出力する
    処理を実行させるプログラム。
  20. コンピュータに、
    需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報を関連付けた使用量データを取得し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における水道光熱費の評価情報を導出し、
    前記水道光熱費の評価情報を出力する
    処理を実行させるプログラム。
  21. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する出力部とを備え、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の在宅率を導出し、
    前記需要者の在宅率に基づき、前記建物の物件評価に関する情報を導出し、
    前記建物の物件評価に関する情報を出力する
    情報処理装置。
  22. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する出力部とを備え、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の不在日数を導出し、
    前記需要者の不在日数に基づき、前記建物の物件評価に関する情報を導出し、
    前記建物の物件評価に関する情報を出力する
    情報処理装置。
  23. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する出力部とを備え、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の不在日数を導出し、
    前記需要者の不在日数に基づき、前記建物の劣化度に関する情報を導出し、
    前記建物の劣化度に関する情報を出力する
    情報処理装置。
  24. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する出力部とを備え、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の在宅率を導出し、
    前記需要者の在宅率に基づき、前記建物の劣化度に関する情報を導出し、
    前記建物の劣化度に関する情報を出力する
    情報処理装置。
  25. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する出力部とを備え、
    電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力した場合に、需要者施設の異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力するよう学習された第2学習モデルに、需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力して、異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力し、
    前記需要者の施設を管理する不動産事業者の端末装置へ前記機器の種類及び異常内容を出力する
    情報処理装置。
  26. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する出力部とを備え、
    電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力した場合に、需要者施設の異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力するよう学習された第2学習モデルに、需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力して、異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力し、
    前記需要者の施設を管理する不動産事業者が提携する保険事業者の端末装置へ、前記機器の種類、異常内容及び特定した期間を出力する
    情報処理装置。
  27. 需要者による電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を出力する出力部とを備え、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における水道光熱費の評価情報を導出し、
    前記水道光熱費の評価情報を出力する
    情報処理装置。
  28. 需要者による電力使用量を出力する電力スマートメータと、
    前記需要者によるガス使用量を出力するガススマートメータと、
    前記需要者による水道水使用量を出力する水道水スマートメータと、
    前記電力スマートメータ、前記ガススマートメータ及び前記水道水スマートメータと通信可能に接続される情報処理装置と
    を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記電力スマートメータから、前記電力使用量を取得し、
    前記ガススマートメータから、前記ガス使用量を取得し、
    前記水道水スマートメータから、前記水道水使用量を取得し、
    取得した前記電力使用量、前記ガス使用量及び前記水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを、自装置からアクセス可能な記憶領域に記憶し、
    前記記憶領域に記憶した使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を導出し、
    前記建物情報を前記需要者の端末装置又は、前記建物を管理する不動産業者の端末装置に出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の在宅率を導出し、
    前記需要者の在宅率に基づき、前記建物の物件評価に関する情報を導出し、
    前記建物の物件評価に関する情報を出力する
    処理を実行させるプログラム。
  29. 需要者による電力使用量を出力する電力スマートメータと、
    前記需要者によるガス使用量を出力するガススマートメータと、
    前記需要者による水道水使用量を出力する水道水スマートメータと、
    前記電力スマートメータ、前記ガススマートメータ及び前記水道水スマートメータと通信可能に接続される情報処理装置と
    を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記電力スマートメータから、前記電力使用量を取得し、
    前記ガススマートメータから、前記ガス使用量を取得し、
    前記水道水スマートメータから、前記水道水使用量を取得し、
    取得した前記電力使用量、前記ガス使用量及び前記水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを、自装置からアクセス可能な記憶領域に記憶し、
    前記記憶領域に記憶した使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を導出し、
    前記建物情報を前記需要者の端末装置又は、前記建物を管理する不動産業者の端末装置に出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の不在日数を導出し、
    前記需要者の不在日数に基づき、前記建物の物件評価に関する情報を導出し、
    前記建物の物件評価に関する情報を出力する
    情報処理システム。
  30. 需要者による電力使用量を出力する電力スマートメータと、
    前記需要者によるガス使用量を出力するガススマートメータと、
    前記需要者による水道水使用量を出力する水道水スマートメータと、
    前記電力スマートメータ、前記ガススマートメータ及び前記水道水スマートメータと通信可能に接続される情報処理装置と
    を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記電力スマートメータから、前記電力使用量を取得し、
    前記ガススマートメータから、前記ガス使用量を取得し、
    前記水道水スマートメータから、前記水道水使用量を取得し、
    取得した前記電力使用量、前記ガス使用量及び前記水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを、自装置からアクセス可能な記憶領域に記憶し、
    前記記憶領域に記憶した使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を導出し、
    前記建物情報を前記需要者の端末装置又は、前記建物を管理する不動産業者の端末装置に出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の不在日数を導出し、
    前記需要者の不在日数に基づき、前記建物の劣化度に関する情報を導出し、
    前記建物の劣化度に関する情報を出力する
    情報処理システム。
  31. 需要者による電力使用量を出力する電力スマートメータと、
    前記需要者によるガス使用量を出力するガススマートメータと、
    前記需要者による水道水使用量を出力する水道水スマートメータと、
    前記電力スマートメータ、前記ガススマートメータ及び前記水道水スマートメータと通信可能に接続される情報処理装置と
    を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記電力スマートメータから、前記電力使用量を取得し、
    前記ガススマートメータから、前記ガス使用量を取得し、
    前記水道水スマートメータから、前記水道水使用量を取得し、
    取得した前記電力使用量、前記ガス使用量及び前記水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを、自装置からアクセス可能な記憶領域に記憶し、
    前記記憶領域に記憶した使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を導出し、
    前記建物情報を前記需要者の端末装置又は、前記建物を管理する不動産業者の端末装置に出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における前記需要者の在宅率を導出し、
    前記需要者の在宅率に基づき、前記建物の劣化度に関する情報を導出し、
    前記建物の劣化度に関する情報を出力する
    情報処理システム。
  32. 需要者による電力使用量を出力する電力スマートメータと、
    前記需要者によるガス使用量を出力するガススマートメータと、
    前記需要者による水道水使用量を出力する水道水スマートメータと、
    前記電力スマートメータ、前記ガススマートメータ及び前記水道水スマートメータと通信可能に接続される情報処理装置と
    を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記電力スマートメータから、前記電力使用量を取得し、
    前記ガススマートメータから、前記ガス使用量を取得し、
    前記水道水スマートメータから、前記水道水使用量を取得し、
    取得した前記電力使用量、前記ガス使用量及び前記水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを、自装置からアクセス可能な記憶領域に記憶し、
    前記記憶領域に記憶した使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を導出し、
    前記建物情報を前記需要者の端末装置又は、前記建物を管理する不動産業者の端末装置に出力し、
    電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力した場合に、需要者施設の異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力するよう学習された第2学習モデルに、需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力して、異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力し、
    前記需要者の施設を管理する不動産事業者の端末装置へ前記機器の種類及び異常内容を出力する
    情報処理システム。
  33. 需要者による電力使用量を出力する電力スマートメータと、
    前記需要者によるガス使用量を出力するガススマートメータと、
    前記需要者による水道水使用量を出力する水道水スマートメータと、
    前記電力スマートメータ、前記ガススマートメータ及び前記水道水スマートメータと通信可能に接続される情報処理装置と
    を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記電力スマートメータから、前記電力使用量を取得し、
    前記ガススマートメータから、前記ガス使用量を取得し、
    前記水道水スマートメータから、前記水道水使用量を取得し、
    取得した前記電力使用量、前記ガス使用量及び前記水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを、自装置からアクセス可能な記憶領域に記憶し、
    前記記憶領域に記憶した使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を導出し、
    前記建物情報を前記需要者の端末装置又は、前記建物を管理する不動産業者の端末装置に出力し、
    電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力した場合に、需要者施設の異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力するよう学習された第2学習モデルに、需要者の電力使用量、ガス使用量及び水道水使用量を入力して、異常が発生している機器の種類及び異常内容を出力し、
    前記需要者の施設を管理する不動産事業者が提携する保険事業者の端末装置へ、前記機器の種類、異常内容及び特定した期間を出力する
    情報処理システム。
  34. 需要者による電力使用量を出力する電力スマートメータと、
    前記需要者によるガス使用量を出力するガススマートメータと、
    前記需要者による水道水使用量を出力する水道水スマートメータと、
    前記電力スマートメータ、前記ガススマートメータ及び前記水道水スマートメータと通信可能に接続される情報処理装置と
    を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記電力スマートメータから、前記電力使用量を取得し、
    前記ガススマートメータから、前記ガス使用量を取得し、
    前記水道水スマートメータから、前記水道水使用量を取得し、
    取得した前記電力使用量、前記ガス使用量及び前記水道水使用量に、使用時間帯に関する情報及び、前記需要者を識別する需要者識別情報に関連付けた使用量データを、自装置からアクセス可能な記憶領域に記憶し、
    前記記憶領域に記憶した使用量データに基づき、前記需要者が居住する建物の建物情報を導出し、
    前記建物情報を前記需要者の端末装置又は、前記建物を管理する不動産業者の端末装置に出力し、
    取得した前記使用量データに基づき、前記建物における水道光熱費の評価情報を導出し、
    前記水道光熱費の評価情報を出力する
    情報処理システム。
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