JP7490197B2 - 栽培ベンチ、高設栽培構造、および、培地形成方法 - Google Patents

栽培ベンチ、高設栽培構造、および、培地形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、培土を充填して植物を栽培するための栽培ベンチ、該栽培ベンチによる高設栽培構造、および、該栽培ベンチによる培地を形成する方法に関する。
従来、果実・野菜等の栽培植物は、例えばビニールハウスなどの所定の栽培空間で栽培されるとき、腰高の位置に設置され、培土を充填した栽培ベンチに植え付けられて栽培される。特に、イチゴなど一部の農作物を含む栽培植物は、その管理や収穫など様々な点で高設栽培が適していることから、地表面より高い位置に設置されて植物を栽培する高設栽培用の栽培ベンチが多く用いられている。
例えば、特許文献1は、イチゴ等を高所で栽培するための高設栽培装置を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。高設栽培装置(1)は、平行状態に設置した2本のシャフト(2,2A)間に不織布(3a)で培地(3b)を包み込んだ栽培槽(3)を支持し、栽培槽に苗(4)を定植して栽培する装置である。栽培槽(3)は、筒状の不織布(3a)内に、例えばピートモスと籾殻薫炭を混ぜた培地(3b)を挿入して不織布で包み込んだものである。不織布(3a)は、シャフト(2,2A)の長手方向に沿う方向に縫い合わせて筒状に形成され、または、上下2枚の帯状の不織布の両端部を縫い込んで、固形物を挿入するように形成される。この栽培槽(3)は、イチゴの苗(4)を植え込んで成長させ栽培することに用いられる。
特開2010-148376号公報
イチゴ等の一部の農作物の栽培では、果実が側方に垂れ下がるように栽培植物を生長させるため、栽培植物が培地の側縁付近に列をなすように植えられて栽培される。特には、栽培対象の1つであるイチゴ苗の根系は、太い不定根群と、これらから分岐した細い側根群からなる根の構造を有しており、側根が横に広がって生長する。このような植物を栽培する場合、特許文献1のような従来の栽培槽(栽培ベンチ)では、不織布が半円弧状に垂れ下がって栽培槽の壁部を構成するものであり、栽培層が底部に近づくにつれて狭まっている。そのため、栽培植物の側根が栽培槽の内壁面に当たってその発達が妨げられ、または、側根が内側面に沿って生長する根巻き現象が生じ易いことが問題として挙げられる。すなわち、従来の栽培ベンチは、その槽構造が原因となって、イチゴなど特定の栽培植物の根の老化や壊死を促進し、苗の発達不良や定植後の活着の遅れを引き起こす虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、栽培植物の根の生長を妨げることなく、栽培植物をより自然に生長させることを可能とする栽培ベンチを提供することにある。また、本発明は、該栽培ベンチによる高設栽培構造、および、該栽培ベンチを用いて栽培用の培地を形成する方法も提供し得る。
請求項1に記載の栽培ベンチは、培土を収容して植物を栽培するための栽培ベンチであって、
上方に開口する培土収容部を内側に形成するように、長手方向に延びる底壁部、および、前記底壁部の幅方向に対向する両側辺から立ち上がる一対の側壁部を備え、
前記一対の側壁部は、前記底壁部側に対して、前記培土収容部が前記底壁部に近づくにつれて幅広になる第1姿勢に固定されてなることを特徴とする。
請求項2に記載の栽培ベンチは、請求項1に記載の栽培ベンチにおいて、前記一対の側壁部は、前記第1姿勢への固定を解除した状態で前記底壁部側に対して傾動可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の栽培ベンチは、請求項2に記載の栽培ベンチにおいて、前記一対の側壁部を相互に連結し、前記側壁部を前記底壁部に対して固定する締結具をさらに備え、
前記締結具は、前記側壁部を前記底壁部側に対して前記第1姿勢に保持する第1保持部、および、前記側壁部を前記底壁部側に対して第2姿勢に保持する第2保持部を備え、前記第2姿勢では、前記培土収容部の開口が前記第1姿勢よりも幅広であることを特徴とする。
請求項4に記載の栽培ベンチは、請求項2に記載の栽培ベンチにおいて、長手方向に延伸し、前記底壁部の幅方向に対向する両側辺と前記一対の側壁部の下端辺とにそれぞれ接続された一対の底部軸材と、
長手方向に延伸し、前記一対の側壁部の上端辺にそれぞれ接続された一対の頂部軸材と、
をさらに備え、前記頂部軸材は、前記底部軸材を中心軸として回動可能に前記底部軸材に接続されており、
前記底壁部は、前記一対の底部軸材の間に設けられたシート材からなり、前記各側壁部は、前記底部軸材と前記頂部軸材との間に設けられたシート材からなることを特徴とする。
請求項5に記載の栽培ベンチは、請求項4に記載の栽培ベンチにおいて、前記一対の側壁部を相互に連結し、前記側壁部を前記底壁部に対して固定する締結具をさらに備え、
前記締結具は、前記側壁部が前記底壁部側に対して前記第1姿勢をとる位置に前記頂部軸材を保持する第1保持部、および、前記側壁部を前記底壁部側に対して、前記培土収容部が開口に近づくにつれて幅広になる第2姿勢をとる位置に前記頂部軸材を保持する第2保持部を備え、
前記第1保持部および前記第2保持部は、前記頂部軸材を保持した状態で、前記頂部軸材が前記底部軸材に対して長手方向に傾斜することを許容するように構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の栽培ベンチは、請求項5に記載の栽培ベンチにおいて、前記締結具は、前記第1保持部が前記頂部軸材を保持した状態で、前記頂部軸材が前記底部軸材に対して長手方向に傾斜することを選択的に規制する規制手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の栽培ベンチは、請求項5または6に記載の栽培ベンチにおいて、前記締結具は、前記第2保持部で前記一対の頂部軸材を保持した状態で前記培土収容部の開口上方に架け渡るアーチ状に形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の栽培ベンチは、請求項5から7のいずれか一項に記載の栽培ベンチにおいて、前記第1保持部で一対の頂部軸材を保持した状態で前記培土収容部の幅方向外側で長手方向に沿って延在し、前記培土収容部の側方に伸び出た植物の一部を支持するための植物支持手段をさらに備え
前記締結具は、基端から先端に長手状に延在し、前記第1保持部で一対の頂部軸材を保持した状態で前記培土収容部の幅方向外側に突出するアーム部を備え、前記アーム部には、前記植物支持手段を支持するための支持部が形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の栽培ベンチは、請求項1から7のいずれか一項に記載の栽培ベンチにおいて、前記一対の側壁部が前記底壁部側に対して第1姿勢に固定された状態で、前記培土収容部の幅方向外側で長手方向に沿って延在し、前記培土収容部の側方に伸び出た植物の一部を支持するための植物支持手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項10に記載の高設栽培構造は、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の栽培ベンチが地表面より高い位置に設置され、前記栽培ベンチの培土収容部に培土が収容されたことを特徴とする。
請求項11に記載の方法は、栽培ベンチに植物を栽培するための培地を形成する方法であって、
前記栽培ベンチは、
上方に開口する培土収容部を内側に形成するように、長手方向に延びる底壁部、および、前記底壁部の幅方向に対向する両側辺から立ち上がる一対の側壁部を備え、
前記一対の側壁部は、少なくとも、前記培土収容部が前記底壁部に近づくにつれて幅広になる第1姿勢を維持可能であり、かつ、
前記一対の側壁部は、前記第1姿勢の維持を解除した状態で前記底壁部側に対して傾動可能であるように構成されており、
前記方法は、
前記栽培ベンチの前記各側壁部が前記底壁部側に対して、前記培土収容部の開口幅を拡げる方向に前記一対の側壁部を傾動させる工程と、
前記培土収容部の開口幅が前記底壁部の幅よりも幅広になる第2姿勢で前記一対の側壁部を保持する工程と、
前記培土収容部に培土を充填する工程と、
前記栽培ベンチの前記各側壁部が前記底壁部側に対して前記第1姿勢をとる位置に前記一対の側壁部を傾動させる工程と、
前記各側壁部を前記底壁部側に対して前記第1姿勢に固定する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項1に記載の栽培ベンチによれば、一対の側壁部が底壁部側に対して第1姿勢に固定されてなることにより、培土収容部が底壁部に近づくにつれて幅広になる構造を有する。当該培土収容部の構造により、栽培植物が培地の側縁付近に植えられて栽培された場合であっても、根が横に広がって生長する培土空間が培土収容部の開口の下方に確保される。また、培土収容部が開口から底壁部に近づくにつれて幅広になる構造を有することから、栽培植物の生長を妨げることなく、必要な培土の量を減少させることができる。したがって、本発明の栽培ベンチは、従来と比べて、根の発達障害や根巻き現象を発生させることを効果的に抑え、栽培植物をより自然に生長させることができる。
請求項2に記載の栽培ベンチによれば、請求項1の発明の効果に加えて、一対の側壁部が底壁部側に対して傾動することから、各側壁部の底壁部側に対する傾斜姿勢が可変である。すなわち、各側壁部の底壁部側に対する傾斜姿勢を第1姿勢の傾斜姿勢よりも大きくすることで、培土を培土収容部に充填する際、側壁部と底壁部との間の角部に充填漏れが生じることを防ぐことができる。
請求項3に記載の栽培ベンチによれば、請求項2の発明の効果に加えて、締結具が一対の側壁部を相互に連結することで、側壁部を底壁部側に対して所定の姿勢に固定することができる。また、締結具が頂部軸材を保持可能である第1保持部および第2保持部を備えることから、頂部軸材の保持を第1保持部と第2保持部との間で入れ替えることにより、側壁部の底壁部側に対する傾斜姿勢を第1姿勢および第2姿勢の間で相互に変更することができる。
請求項4に記載の栽培ベンチによれば、請求項2の発明の効果に加えて、一対の頂部軸材および一対の底部軸材を長手方向の延びる骨格とし、該骨格にシート材を設けた簡易な構造で、一対の側壁部が底壁部に対して傾動可能である栽培ベンチを構成することが可能である。
請求項5に記載の栽培ベンチによれば、請求項4の発明の効果に加えて、締結具が一対の側壁部を相互に連結することで、側壁部を底壁部側に対して所定の姿勢に固定することができる。また、締結具が側壁部の上端辺の頂部軸材を保持可能である第1保持部および第2保持部を備えることから、側壁部の保持を第1保持部と第2保持部との間で入れ替えることにより、側壁部の底壁部側に対する傾斜姿勢を第1姿勢および第2姿勢の間で相互に変更することができる。さらに、第1および第2保持部が頂部軸材の底部軸材に対する傾斜を許容するように頂部軸材を保持することにより、第1または第2保持部で頂部軸材を保持したまま、頂部軸材を傾動させる操作が可能となる。
請求項6に記載の栽培ベンチによれば、請求項5の発明の効果に加えて、第1保持部および第2保持部間での頂部軸材の保持の入れ替えを必要としない場合、頂部軸材の底部軸材に対する傾斜を規制する規制手段を選択的に用いることで、一対の側壁部および底壁部をぐらつかせずに第1保持部に対して安定的に固定することができる。
請求項7に記載の栽培ベンチによれば、請求項5または6の発明の効果に加えて、締結具が第2保持部で一対の頂部軸材を保持した状態で培土収容部の開口上方でアーチ状に架け渡ることにより、培土収容部に培土を充填する際、締結具が培土に埋もれることを防止することができる。
請求項8に記載の栽培ベンチによれば、請求項5から7のいずれかの発明の効果に加えて、植物支持手段が、培土収容部の幅方向外側に伸び出た植物の一部を支持する。特には、この植物の一部が果実である場合、植物支持手段が果実を下から支持することにより、果実の重量によって植物の根元に負荷がかかり、茎が折れたりすることを防止することができる。また、植物支持手段をアーム部に形成された支持部で支持することにより、植物支持手段を容易に栽培ベンチに導入することが可能である。
請求項9に記載の栽培ベンチによれば、請求項1から7のいずれかの発明の効果に加えて、植物支持手段が、培土収容部の幅方向外側に伸び出た植物の一部を支持する。特には、この植物の一部が果実である場合、植物支持手段が果実を下から支持することにより、果実の重量によって植物の茎に負荷がかかり、茎や果梗が折れたりすることを防止することができる。
請求項10に記載の高設栽培構造によれば、請求項1から9の発明の効果を高設栽培構造として発揮することができる。すなわち、高設栽培構造は、栽培植物の根の生長を妨げることなく、栽培植物をより自然に生長させるものである。
請求項11に記載の方法によれば、栽培ベンチは、一対の側壁部が底壁部側に対して第1姿勢に固定されてなることにより、培土収容部が底壁部に近づくにつれて幅広になる構造を有する。当該培土収容部の構造により、栽培植物が培地の側縁付近に植えられて栽培された場合であっても、根が横に広がって生長する培土空間が培土収容部の開口の下方に確保される。また、開口幅が底壁部の幅よりも幅広になるように一対の側壁部を第2姿勢で保持した状態で培土を充填する。このとき、培土収容部の開口幅が底壁部の幅よりも幅広になることから、隙間を生じることなく培土を培土収容部に充填することができる。このように隙間なく培土を充填した後で、各側壁部を底壁部側に対して第1姿勢に固定することにより、開口から底壁部に近づくにつれて幅広になり、かつ、空隙を含まない培地を形成することができる。したがって、本発明の方法は、従来と比べて、根の発達障害や根巻き現象を発生させることを抑え、栽培植物をより自然に生長させることができる培地を形成することが可能である。
本発明に係る一実施形態の栽培ベンチの概略斜視図。 図1の栽培ベンチの概略拡大斜視図。 図1の栽培ベンチの正面図。 図1の栽培ベンチにおいて培土収容部の開口が拡開した状態の概略斜視図。 図4の栽培ベンチの概略拡大斜視図。 図4の栽培ベンチの正面図。 本発明の一実施形態の栽培ベンチの締結具の概略斜視図。 図7の締結具の分解斜視図。 図8の締結具を構成する連結体の(a)一方側からの概略斜視図及び(b)他方側からの概略斜視図。 図9の連結体の正面図であって、仮想線は、下方アームの可動域を示す。 図9の連結体の(a)平面図、(b)底面図、(c)右側図および(d)左側面図。 図9の連結体の分解斜視図。 図8の連結体の第1保持部で頂部軸材を仮保持する形態を示す模式図。 図8の連結体の第1保持部で頂部軸材の保持する形態を示す模式図であって、(a)大径の軸材を保持する形態、(b)小径の軸材を保持する形態を示す。 本発明の一実施形態において、栽培ベンチに植物を栽培するための培地を形成する一工程を示し、培土収容部の開口が縮径した初期形態から、培土収容部の開口が拡開した培土充填形態へと栽培ベンチを変形させる工程を示す。 本発明の一実施形態において、栽培ベンチに植物を栽培するための培地を形成する一工程を示し、栽培ベンチに培土を充填する一連の工程を示す。 本発明の一実施形態において、栽培ベンチに植物を栽培するための培地を形成する一工程を示し、培土を充填した栽培形態の栽培ベンチに規制部材を装着する工程を示す。 本発明の一実施形態の高設栽培構造を示す概略斜視図。 図18の高設栽培構造を模式的に示す概略正面図。 本発明の栽培ベンチの変形例を示す概略正面図。 本発明の栽培ベンチの変形例を示す概略正面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本発明の一実施形態の栽培ベンチ100は、地表面より高い位置で植物を栽培する高設栽培に用いられるものである。また、栽培対象はイチゴ苗として例示される。しかしながら、本発明の栽培ベンチは、本実施形態の栽培対象や用途に限定されないことは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態の栽培ベンチ100の(培土収容部の開口が狭まった状態を示す)概略斜視図である。図2は、該栽培ベンチ100の部分拡大斜視図である。図3は、該栽培ベンチ100の正面図である。図4は、培土収容部の開口が拡開した状態の栽培ベンチ100の概略斜視図である。図5は、該拡開状態の栽培ベンチ100の部分拡大斜視図である。図6は、該拡開状態の栽培ベンチ100の正面図である。
栽培ベンチ100は、培土を収容し、イチゴ苗等の栽培植物の培地を形成する長尺の容器として構成されている。栽培ベンチ100は、栽培に必要な任意の排水手段を有する。栽培ベンチ100は、イチゴ苗等の栽培植物を列をなして栽培するように長手方向に所定の長さで延在している。また、栽培ベンチ100は、所定の栽培植物を栽培するのに十分な深さの培土を収容するように所定の高さを有し、かつ、長手方向に直交する幅方向において、2列の栽培植物を栽培するのに十分な幅を有している。なお、本明細書では、長手方向および幅方向を上述のとおり定めたが、当該定義は、辺の寸法に基づくものではない。すなわち、本明細書において、長手方向は栽培ベンチの延設する一方向を示すにすぎず、また、幅方向はそれに直交する一方向を示すにすぎない。それ故、本発明において、長手方向の辺が幅方向の辺と同じ長さであってもよく、または、長手方向の辺が幅方向の辺よりも短くてもよいことはいうまでもない。
図1乃至図3に示す栽培ベンチ100は、上方を向く開口が狭まり、かつ、培土が収容される底部が拡張されており、イチゴ苗等の栽培植物を栽培するのに適した栽培形態をとっている。一方で、図4乃至図6に示す栽培ベンチ100は、上方を向く開口が拡開し、培土を充填するのに適した培土充填形態をとっている。本実施形態の栽培ベンチ100は、図1乃至図3に示す栽培形態から図4乃至図6に示す培土充填形態へと相互に変形可能に構成されている。
栽培ベンチ100は、長手方向に延びる底壁部101、および、底壁部101の幅方向に対向する両側辺から立ち上がる一対の側壁部102,102を備え、培土収容部103をその内側に形成する。培土収容部103は、栽培のための培土を収容および保持する空間であり、上方に開口を有している。また、栽培ベンチ100(または培土収容部103)の長手方向の両端側は、図示しないが、一対の側壁部102,102の間に延在する(前壁、後壁として)シート材によって閉じられている。
栽培ベンチ100は、一対の底部軸材104,104、一対の頂部軸材105,105、および、複数の側部軸材106をさらに備える。各軸材は、断面円形のパイプ材として形成された。一対の底部軸材104,104および一対の頂部軸材105,105は、長手方向に互いに平行に延伸している。そして、一対の底部軸材104,104は、底壁部101の幅方向に対向する両側辺と一対の側壁部102,102の下端辺とにそれぞれ接続されている。一対の頂部軸材105,105は、一対の側壁部102,102の上端辺にそれぞれ接続されている。また、幅方向の同じ側に配置された底部軸材104および頂部軸材105が、高さ方向に延びる側部軸材106によって回動式に連結されている。すなわち、底部軸材104を中心軸として頂部軸材105が回動して変位可能である。底部軸材104および頂部軸材105は、長手方向の複数の箇所で側部軸材106によって接続されている。ここで、底部軸材104および頂部軸材105の長さが、栽培ベンチ100の長さに対応している。また、一対の底部軸材104,104および一対の頂部軸材105,105の間隔が、それぞれ、栽培ベンチ100の底幅および開口幅に対応している。すなわち、一対の底部軸材104,104、一対の頂部軸材105,105および複数の側部軸材106が矩形枠状に組まれて栽培ベンチ100の骨格を形成している。
また、各底部軸材104には、長尺の脚部材15が固定される(図18参照)。脚部材15は、所定高さの土台として地表面に載置される。そして、当該脚部材15によって、栽培ベンチ100の培土収容部103の開口面が地表面よりも高い腰高の位置に支持される。当該培土収容部103に培土が充填されることで、培土収容部103の開口面が培地表面となる。
本実施形態の栽培ベンチ100では、1枚の可撓性のシート材で軸材104,105、106よりなる骨格を内側から覆うことにより、底壁部101および側壁部102が形成されている。つまり、底壁部101は、一対の底部軸材104,104の間に設けられたシート材の一部からなり、各側壁部102は、底部軸材104と頂部軸材105との間に設けられたシート材の一部からなる。より具体的には、シート材は、頂部軸材105と隣接する底部軸材104との間、および、一対の底部軸材104,104の間に張設された上で、軸材104,105に対して複数のC形クリップ109で固定されている。また、シート材は、透水性の不織布からなり、排水手段としても機能し得る。なお、シート材は、軸材の間に弛んだ状態で設けられてもよい。
また、栽培ベンチ100は、一対の側壁部102,102を相互に連結し、側壁部102を底壁部101に対して所定の姿勢に固定する複数の締結具110をさらに備える。締結具110は、一対の側壁部102,102の上端辺を構成する一対の頂部軸材105,105間に架け渡って、頂部軸材105,105を保持し、その間隔を一定に維持する。このように、一対の頂部軸材105,105の間隔が締結具110で一定に保たれることによって、一対の側壁部102,102の底壁部101に対する傾斜姿勢が所定の傾斜角で固定される。本実施形態では、締結具110は、側壁部102(底部軸材104および頂部軸材105を結ぶ直線)を底壁部101(一対の底部軸材104同士を結ぶ直線)に対して2つの第1および第2姿勢(第1および第2傾斜角)で固定するように構成されている。
図1乃至図3に示すように、栽培形態の栽培ベンチ100では、一対の側壁部102,102は、締結具110を介して、底壁部101に対して鋭角をなす第1傾斜角で傾斜した第1姿勢に固定されてなる。そして、培土収容部103は、底壁部101に近づくにつれて幅広になっている。つまり、培土収容部103の開口幅が底壁部101に対して小さく、培土収容部103の開口縁の幅方向外側に培土充填空間が広がっている。このように傾斜角が鋭角をなす場合の培土収容部103の容量は、傾斜角が鈍角または直角をなす場合と比べて小さくなり、培土の充填に必要な量が減少する。この第1傾斜角は、限定されないが、約50度から約80度の範囲であることが好ましい。この範囲では、比較的少量の培土で栽培植物を効果的に栽培し得るように、培土収容部103の容量(充填する培土量)を減少させつつ、培土収容部103の必要な開口幅および深さを確保し、栽培植物の根が側方に十分に広がり得る空間を形成することを好適に行うことができる。すなわち、栽培形態の栽培ベンチ100は、上方を向く開口が狭まり、かつ、培土が収容される底部が拡張されており、(傾斜角がより大きい場合と比べて)比較的少量の培土でイチゴ苗等の栽培植物を栽培するのに適している。
なお、本実施形態の栽培形態の栽培ベンチ100では、本発明を限定するものではないが、一対の底部軸材104,104の間隔が約450mmであり、一対の頂部軸材105,105の間隔が約250mmであり、頂部軸材105の高さ(底壁部101内面から培土収容部103の開口面までの距離)が約180mmであり、第1傾斜角が約60度に定められた。
図4乃至図6に示すように、培土充填形態の栽培ベンチ100では、一対の側壁部102,102は、締結具110を介して、底壁部101に対して鈍角をなす第2傾斜角で傾斜した第2姿勢に固定されてなる。そして、培土収容部103は、開口に近づくにつれて幅広になっている。この培土充填形態の栽培ベンチ100では、培土収容部103の開口幅が底壁部101に対して大きいことから、栽培形態のものと比較して、培土収容部103の容量が大きく、充填には多量の培土を要する。さらに、栽培植物を開口面の側縁近傍に植栽した際、生長した根が側壁部102の壁面に当たって生長不良を生じ易い。つまり、培土充填形態の栽培ベンチ100は、栽培植物の栽培に適していない。一方で、培土充填形態の栽培ベンチ100の開口に近づくにつれて幅広になる培土収容部103の構造は、培土を充填する際に有利である。より具体的には、開口幅が底壁部101に対して幅広であることから、開口を介して培土を培土収容部103に充填する際、培土をこぼすことなく底壁部101上に充填し易い。また、底壁部101および側壁部102が鈍角に折れ曲がっているので、培土収容部103内に培土を隙間無く充填することを可能とし、培土を充填した際の充填漏れを防ぐことができる。すなわち、培土充填形態の栽培ベンチ100は、上方を向く開口が拡開し、かつ、内部に鋭角な部位が存在しないので、培土を充填するのに適している。
なお、本実施形態の培土充填形態の栽培ベンチ100では、本発明を限定するものではないが、一対の底部軸材104,104の間隔が約450mmであり、一対の頂部軸材105,105の間隔が約678mmであり、頂部軸材105の高さ(底壁部101内面から培土収容部103の開口面までの距離)が約172mmであり、第1傾斜角が約124度に定められた。
次に、図7乃至図12を参照して、本実施形態の締結具110、および、該締結具110を構成する連結体111の構成について詳細に説明する。図7は、該締結具110の概略斜視図である。図8は、該締結具110の分解斜視図である。図9(a),(b)は、該締結具110を構成する連結体111の一方側および他方側から見た概略斜視図である。図10は、該連結体111の正面図である。図11(a)~(d)は、該連結体111の平面図、底面図、右側図および左側面図である。図12は、該連結体111の分解斜視図である。
図7および図8に示すとおり、締結具110は、一対の連結体111,111と、該一対の連結体111,111を接続する接続軸121とを備える。各連結体111は、底部軸材104および頂部軸材105のようなパイプを複数箇所に保持可能に構成されている。また、接続軸121は、所定長さのパイプ(棒材)である。図8に示すように、締結具110は、一対の連結体111,111の基端が接続軸121の両端にそれぞれ連結されることにより、培土収容部103の開口の上方でその幅方向に架け渡る長さで延在する。この接続軸121の長さによって、一対の連結体111,111の保持位置の間隔が定まる。すなわち、締結具110は、栽培ベンチ100の開口幅に応じて接続軸121の長さが設定されたものである。
連結体111は、他方の連結体111側に位置する基端から、その反対の先端側へと長手状に延在してなる。連結体111は、図9乃至図12に示すとおり、基端側に設けられた基部112、および、該基部112から先端側に延びるアーム部113とから主に構成されている。また、連結体111は、その長手方向に異なる位置で、頂部軸材105を保持するように構成された基端側の第1保持部114および先端側の第2保持部115を備える。
基部112は筒形状を有してなる。基部112の基端面には、円柱状の接続軸121を内挿して接続するための接続部112aが設けられている。接続部112aは、基端側から他方の連結体111に向けて開口し、接続軸121を受入可能に軸方向に延びる孔である。また、接続部112aの上方の筒壁には、ロック部112bが形成されている。該ロック部112bは、筒壁を貫通するビス孔と、該ビス孔に螺着されたビスからなる。ロック部112bにおいて、ビス先端が接続部112a内に挿入された接続軸121に圧接することにより、接続軸121が基部112に固定される。他方、ビスをビス孔に対して緩めることにより、接続軸121および基部112の固定が解除される。また、図12に示すように、基部112の外面には、規制手段としての規制部材117およびスペーサ118を装着するための被装着部112cが設けられている。
アーム部113は、基部112の先端側に連設され、基部112から先端へと長手状に延在している。アーム部113は、基部112に固定された基端側アーム113aと、先端側に位置する可動式の先端側アーム113bと、基端側アーム113aおよび先端側アーム113bを回動式に接続するヒンジ113cとを備える。また、アーム部113の上面には、果実や野菜などの植物の一部を支持する植物支持手段としてのワイヤ123を支持するための支持部116が設けられている。該支持部116は、アーム部113の長手方向(または接続軸121)に直交する方向に延びる複数の溝である。これら複数の溝は、ほぼ等間隔に配置されている。さらに、図12に示すように、アーム部113には、ソケット119を装着するための被装着部113dが設けられている。
アーム部113の基端部位を構成する基端側アーム113aは、接続部112aの軸方向(接続軸121の配置方向)から上方に傾斜するように基部112から延在している。本実施形態では、この傾斜角度は、約10度である。なお、締結具110を一対の側壁部102,102に対して設置したとき、接続軸121が水平に配置されることから、接続部112aの軸方向は栽培ベンチ100の水平方向と一致する。また、図10に示すように、先端側アーム113bは、ヒンジ113cを介して基端側アーム113aの先端に所定の可動域で回動可能に接続されている。アーム部113の先端部位を構成する先端側アーム113bは、図10の実線で示す上限位置において、接続部112aの軸方向から下方に傾斜するように延在している。本実施形態では、この傾斜角度は、約15度である。先端側アーム113bは、約30度の可動域を有し、図10の仮想線で示す下限位置において、接続部112aの軸方向から下方に約45度で傾斜するように延在している。
図3および図6に示すように、締結具110が一対の側壁部102,102に対して設置されたとき、接続軸121が培土収容部103の開口面に水平に幅方向に延伸し、その両側方で一対の連結体111,111がそれぞれ幅方向外側に延在している。
栽培形態の栽培ベンチ100では、図3に示すように、先端側アーム113bが下限位置に配置されている。図3に示されているように、栽培形態では、各連結体111の基端側アーム113aが所定の傾斜角(約10度)で水平方向から上方に傾斜し、培土収容部103の開口面から離隔するように延在する。そして、先端側アーム113bが、基端側アーム113aの傾斜角よりも大きい角度(約45度)で水平方向から下方に傾斜している。先端側アーム113bが下限位置に配置されることで、先端側アーム113bの側方への突出量を減らし、栽培作業の邪魔にならないようにすることができる。
培土充填形態の栽培ベンチ100では、図6に示すように、先端側アーム113bが上限位置に配置されている。図6に示されているように、培土充填形態では、各連結体111の基端側アーム113aが所定の傾斜角(約10度)で水平方向から上方に傾斜し、培土収容部103の開口面から離隔するように延在する。そして、先端側アーム113bが、基端側アーム113aの傾斜角よりも僅かに大きい角度(約15度)で水平方向から下方に傾斜している。つまり、連結体111のアーム部113は、上方に膨むように屈曲または屈折して培土収容部103の開口面から離隔し、そして、その側端側(先端側)で培土収容部103の開口面に近接するように下がっている。すなわち、締結具110は、(上部が拡開した)培土収容部103の開口上方で一対の側壁部102,102間にアーチ状に架け渡っている。先端側アーム113bが上限位置に配置されることで、一対の頂部軸材105,105間の距離を最大化し、培土の充填作業により好適となる。
また、連結体111の第1保持部114および第2保持部115は、連結体111の基端近傍および先端近傍にそれぞれ設けられている。すなわち、第1保持部114は、側壁部102が底壁部101に対して鋭角をなす第1傾斜角で傾斜する位置に頂部軸材105を保持するように配置され(図3参照)、第2保持部115は、側壁部102が底壁部101に対して鈍角をなす第2傾斜角で傾斜する位置に頂部軸材105を保持するように配置されている(図6参照)。
第1保持部114は、基部112の下端部に形成され、下方に開放されたC字状の弾性変形可能な把持片からなる。第1保持部114は、アーム部113の長手方向(または接続軸121)に直交する方向に開口し、栽培ベンチ100の長手方向に沿って頂部軸材105を内部に保持可能に構成されている。また、第1保持部114の把持片の内部形状が長円状であり、図13に示すように、断面円形状の頂部軸材105の揺動を許容する遊びが存在する。当該遊びにより、第1保持部114が頂部軸材105を保持した状態で、頂部軸材105が底部軸材104に対して長手方向に傾斜することが許容される。すなわち、第1保持部114の把持片の内側に頂部軸材105が配置されることにより、第1保持部114が頂部軸材105を仮保持することが可能である。
ここで、図12に示すように、連結体111は、矩形平板状の底壁(摘まみ)に半円筒壁(規制部)を組み合わせた形状を有する規制部材117と、規制部材117と組み合わさって使用され得る半円弧板状のスペーサ118、および、半円筒形状のソケット119をさらに備える。規制部材117およびスペーサ118は、凹凸関係によって互いに組み合わさって1つの部品として機能し得る。ソケット119は、筒軸方向に延びる半筒壁119aと、その両端から径方向外側に突出したフランジ119bとを有する。該フランジ119bは、第1保持部114の把持片に当接して連結体111の筒軸方向への移動を規制し得る。栽培形態の栽培ベンチ100では、第1保持部114の把持片の内側に、頂部軸材105とともに規制部材117が押し込まれることにより、第1保持部114内での頂部軸材105の傾動が選択的に規制され、第1保持部114によって頂部軸材105が本固定される。スペーサ118およびソケット119は、頂部軸材105のパイプ径に応じて使用され得る。
図14(a)は、比較的大径(例えば直径22.2mmの農業用直管パイプが使用された場合)の頂部軸材105を保持する形態を示している。また、接続軸121も同様の径を有している。図14(a)に示すように、第1保持部114の把持片内側に、頂部軸材105および規制部材117が配置されることにより、隙間(遊び)がなくなって頂部軸材105の動きが規制される。なお、シート材が例えば1mm未満など薄手である場合、スペーサ118が規制部材117に組み合わせて使用されてもよい。また、図14(a)に示すように、接続軸121が内挿された接続部112aは、孔の手前側(基端側)の大径の筒部および奥側(先端側)の内径の筒部からなる。接続軸121は大径筒部に嵌着された上で、ロック部112bによって固定されている。
他方、図14(b)は、比較的小径(例えば直径19.1mmの農業用直管パイプが使用された場合)の頂部軸材105を保持する形態を示している。また、接続軸121も同様の径を有している。図14(b)に示すように、第1保持部114の把持片内側に、頂部軸材105および規制部材117に加えて、スペーサ118およびソケット119が配置されることにより、隙間(遊び)がなくなって頂部軸材105の動きが規制される。ここで、規制部材117およびスペーサ118が凹凸で組み合わさって1つの部材を形成し、ソケット119は頂部軸材105にシート材を介して装着される。また、図14(b)に示すように、接続軸121は、接続部112aの奥まで押し込まれて小径筒部に嵌着された上で、ロック部112bによって固定されている。
第2保持部115は、アーム部113の先端部に形成され、先端側アーム113bの延設方向の反対側(基端向き)に開放されたU字状の弾性変形可能な把持片からなる。第2保持部115は、アーム部113の長手方向(または接続軸121)に直交する方向に開口し、栽培ベンチ100の長手方向に沿って頂部軸材105を内部に保持可能に構成されている。また、第2保持部115の把持片の内部形状が長円状であり、図6に示すように、断面円形状の頂部軸材105の揺動を許容する遊びが存在する。当該遊びにより、第2保持部115が頂部軸材105を保持した状態で、頂部軸材105が底部軸材104に対して長手方向に傾斜することが許容される。すなわち、第2保持部115の把持片の内側に頂部軸材105が配置されることにより、第2保持部115が頂部軸材105を仮保持することが可能である。なお、培土充填形態の栽培ベンチ100では、第2保持部115が頂部軸材105を本固定する必要性がないことから、規制部材117等が第2保持部115に挿入されることがない。
すなわち、本実施形態の締結具110は、一対の第1保持部114,114および一対の第2保持部115,115を備えており、目的に応じて保持部を選択して一対の頂部軸材105,105を保持することによって、側壁部102,102を底壁部101に対して2つの傾斜角で保持することが可能である。また、第1保持部114および第2保持部115は、頂部軸材105の傾動を許容するように頂部軸材105を保持(仮固定)することから、第1保持部114または第2保持部115で頂部軸材105を保持したまま、頂部軸材105を持ち替えのために傾斜操作することが可能である。
次いで、本実施形態の栽培ベンチ100に培土を充填して栽培用の培地を形成する方法について説明する。ここで、初期形態の栽培ベンチ100では、第1保持部114が頂部軸材105を保持しているが、第1保持部114には規制部材117が挿入されていない。あるいは、規制部材117が第1保持部114に挿入されている場合には、規制部材117を第1保持部114から取り外し、固定を解除する。
第1に、栽培ベンチ100の各側壁部102が底壁部101に対して鈍角をなす第2傾斜角で傾斜する位置に一対の側壁部102,102を傾動させる。より具体的には、複数の締結具110の各々について、順次、第1保持部114から頂部軸材105を外して、頂部軸材105を幅方向外側に回動させる。
第2に、培土収容部103の開口幅が底壁部101の幅よりも幅広になるように、一対の側壁部102,102を第2傾斜角で傾斜した第2姿勢で保持する。より具体的には、複数の締結具110の各々について、順次、頂部軸材105を幅方向外側に回動させた上で、第2保持部115に挿入する。図15に示すように、第1保持部114および第2保持部115内で頂部軸材105の傾斜が許容されることから(図13参照)、軸方向の他の位置にある保持部114,115内に頂部軸材105を保持させつつ、頂部軸材105を傾斜させて操作することが可能である。よって、本工程では、頂部軸材105の作業中の落下が防止される。
第3に、培土収容部103に培土11を充填する。栽培ベンチ100を培土充填形態に変位させた後、図16(a)に示すように、培土収容部103の拡開した開口から所定量の培土を充填する。このとき、培土収容部103の開口が拡開しているので、培土11をこぼさずに充填することが容易であり、かつ、底壁部101および側壁部102が鈍角をなしているので、培土収容部103に隙間を発生させずに満遍なく培土11を充填することが容易である。また、締結具110が、第2保持部115,115で一対の頂部軸材105,105を保持した状態で培土収容部103の開口上方でアーチ状に架け渡ることにより、培土11を開口面近くまで充填したとしても、培土充填の最中に締結具110が地中に埋もれることが防止される。なお、培土充填形態の栽培ベンチ100は、栽培形態と比べて、培土収容部103の容量(底壁部101内面から開口幅までの体積)が大きいので、培土11を約60~70%程度の充填率で充填すれば十分である。
第4に、栽培ベンチ100の各側壁部102が底壁部101に対して第1傾斜角で傾斜する位置に一対の側壁部102,102を傾動させる。所定量の培土11の充填が完了した後、図16(b)に示すように、複数の締結具110の各々について、順次、第2保持部115から頂部軸材105を外して、頂部軸材105を幅方向内側に回動させる。同様に、第1保持部114および第2保持部115内で頂部軸材105の傾斜が許容されることから(図13参照)、軸方向の他の位置にある保持部114,115内に頂部軸材105を保持させつつ、頂部軸材105を傾斜させて操作することが可能である。
第5に、各側壁部102を底壁部101に対して、第1傾斜角で傾斜した第1姿勢に固定する。図16(c)に示すように、複数の締結具110の各々について、順次、頂部軸材105を幅方向内側に回動させた上で、第1保持部114に挿入する。全ての締結具110について頂部軸材105が第1保持部114に保持された後、頂部軸材105および第1保持部114を本固定する。具体的には、図17に示すように、規制部材117およびスペーサ118の組み合わせ体を第1保持部114と頂部軸材105との間の隙間に軸材の軸方向に沿って叩き込むことによって、第1保持部114内に規制部材117およびスペーサ118を挿入する。なお、シート材が厚手(例えば、1mm以上の厚み)である場合には、スペーサ118が省略され(図14(a)参照)、あるいは、頂部軸材105が小径である場合には、ソケット119が追加される(図14(b)参照)。したがって、当該工程により、規制部材117によって第1保持部114内の隙間が閉塞され、各側壁部102を底壁部101に対して固定することができる。
以上の一連の工程を経て、培土11を充填した状態の栽培形態の栽培ベンチ100が構成され、その結果、栽培植物のための培地が形成され得る。
続いて、培土11を収容する栽培ベンチ100に対して、栽培植物の一例としてイチゴ苗12を植栽した高設栽培構造10について説明する。図18は、該高設栽培構造10の概略斜視図である。図19は、該高設栽培構造10を模式的に示す正面図である。なお、高設栽培構造10の栽培植物は、イチゴ苗12に限定されず、任意の植物が栽培されてもよいことはいうまでもない。
本実施形態の高設栽培構造10では、栽培ベンチ100が脚部材15によって高設され、地表面よりも高所位置(好ましくは腰高の高さ)で培地表面が形成されている。図18に示すように、栽培ベンチ100の幅方向の両端部近傍にイチゴ苗12が長手方向に複数植え付けられている。つまり、イチゴ苗12は、2列になって長手方向に沿ってほぼ直線的に植栽されている。また、培地表面には、加温用の通水管16が配置されている。
図19に示すように、栽培ベンチ100には、培土収容部103の開口面まで培土11が隙間なく充填されている。培土収容部103は、開口面から底壁部101に近づくにつれて幅広の空間を有している。この高設栽培構造10において、培土収容部103の開口縁の幅方向外側に培土収容部103が広がっていることにより、開口縁近傍に植栽されたイチゴ苗12の根が側方に生長する空間が確保される。よって、図示のように、イチゴ苗12の根が幅方向外側の側方に自然に生長することが可能である。
さらに、本実施形態の高設栽培構造10では、締結具110の各連結体111のアーム部113が、培土収容部103の開口から幅方向外側の側方へと突出している。このとき、アーム部113の先端側アーム113bが幅方向内側へと回動し、幅方向内側に傾斜した側壁部102に近接していることにより、底壁部101の幅方向外側への突出量が減少し、栽培や収穫等の作業の邪魔になることが抑えられている。また、アーム部113の上面の支持部116には、植物支持手段としての複数のワイヤ123が長手方向に延設されている。各ワイヤ123は、長手方向に設置された複数の締結具110の支持部116上に架け渡って張設されている。図19に示すように、イチゴ苗12から側方に垂れ下がったイチゴの果実が、複数のワイヤ123によって支持されている。ワイヤ123により、イチゴ苗12の根元にかかるイチゴの果実による重量負荷が軽減され得、イチゴ苗12の茎や果梗が折れることが防止される。なお、植物支持手段は、ワイヤ123に限定されず、例えば、不織布などのシートや網体などで代用されてもよい。あるいは、ワイヤ123に対してシートや網体が組み合わさってもよい。
以下、本発明に係る一実施形態の栽培ベンチ100における作用効果について説明する。
本実施形態の栽培ベンチ100は、栽培形態において、一対の側壁部102,102が底壁部101に対して鋭角をなす第1傾斜角で傾斜した第1姿勢に固定されてなることにより、培土収容部103が底壁部101に近づくにつれて幅広になる構造を有する。当該培土収容部103の末広がり構造により、栽培植物(イチゴ苗12)が培地の側縁付近に植えられて栽培された場合であっても、根が横に広がって生長する培土空間が確保される。また、培土収容部103が底壁部101に近づくにつれて幅広になる構造を有することから、栽培に必要な開口幅および培土深さを確保し、栽培植物の生長を妨げることなく、必要な培土の量を減少させることができる。したがって、本実施形態の栽培ベンチ100は、従来と比べて、根の発達障害や根巻き現象を発生させることを効果的に抑え、栽培植物をより自然に生長させることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態や変形例を取り得る。以下、本発明の複数の変形例を説明する。
(1)本発明の栽培ベンチは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。例えば、図20に示す栽培ベンチ200では、締結具210の各連結体211が、基部212および第1保持部214のみから構成されている。すなわち、本発明の栽培ベンチにおいて、締結具は、第2保持部を備えていなくてもよく、底壁部に対する側壁部の姿勢を固定する固定手段は任意に選択され得る。栽培ベンチ200は、上記実施形態と同様に、培土収容部203が底壁部201に近づくにつれて幅広になる栽培形態をとり得る。また、栽培ベンチ200では、第1保持部214から頂部軸材205の保持を解除した上で、底壁部201に対して側壁部202を傾動させ、手で側壁部202を任意の傾斜姿勢で保持することによって、栽培ベンチ200を培土充填形態へと変形させることができる。
(2)本発明の栽培ベンチは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。栽培ベンチの壁部は、平面形状に限定されず、本発明の技術的範囲に包含される限り、屈折面、湾曲面などであってもよい。例えば、図21に示す栽培ベンチ300では、底部軸材304および頂部軸材305の間に、中部軸材308が設けられている。これら底部軸材304、中部軸材308および頂部軸材305にシート材が張設されることにより、栽培ベンチ300の外壁部が形成される。特には、一対の底部軸材304との間に第1の壁部が形成され、頂部軸材305と中部軸材308との間に第2の壁部が形成され、中部軸材308と底部軸材304との間に第3の壁部が形成される。ここで、本発明の底壁部(301)は、第1の壁部だけでなく、第1の壁部および第3の壁部を組み合わせた屈折した壁部として解釈されてもよい。また、本発明の側壁部(302)は、第2の壁部だけでなく、第2の壁部および第3の壁部を組み合わせた屈折した壁部として解釈されてもよい。いずれに解釈された場合であっても同様に、栽培ベンチ300は、栽培形態において、一対の側壁部302,302は、底壁部301側に対して、培土収容部303が底壁部301に近づくにつれて幅広になる第1姿勢に固定されてなることを特徴とする。
(3)本発明の栽培ベンチは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。本発明の底壁部および側壁部は、頂部軸材および底部軸材の間に張設した可撓性のシート材に限定されない。例えば、シート材は、頂部軸材および底部軸材に結合された硬質な合成樹脂板、シート金属などであってもよい。また、軸材を形成せずに、板材を回動式に連結して底壁部および側壁部を形成してもよい。
(4)本発明の栽培ベンチは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。本発明の栽培ベンチは、一対の側壁部が底壁部に対して傾動しないように固定されるように構成されてもよい。
(5)本発明の栽培ベンチは、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。上記実施形態の栽培ベンチは、高設栽培用に構成されたが、脚部材を省略して底壁部が地表面に直接載置されるように使用されてもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 高設栽培構造
11 培土
12 イチゴ苗(栽培植物)
15 脚部材
100 栽培ベンチ
101 底壁部(シート材)
102 側壁部(シート材)
103 培土収容部
104 底部軸材
105 頂部軸材
106 側部軸材
107 線材(植物支持手段)
109 C形クリップ
110 締結具
111 連結体
112 基部
112a 接続部
112b ロック部
112c 被装着部
113 アーム部
113a 基端側アーム
113b 先端側アーム
113c ヒンジ
113d 被装着部
114 第1保持部
115 第2保持部
116 支持部
117 規制部材(規制手段)
118 スペーサ(規制手段)
119 半筒体(規制手段)
121 接続軸
123 ワイヤ(植物支持手段)

Claims (11)

  1. 培土を収容して植物を栽培するための栽培ベンチであって、
    上方に開口する培土収容部を内側に形成するように、長手方向に延びる底壁部、および、前記底壁部の幅方向に対向する両側辺から立ち上がる一対の側壁部を備え、
    前記一対の側壁部は、前記底壁部側に対して、前記培土収容部が前記底壁部に近づくにつれて幅広になる第1姿勢に固定されてなることを特徴とする栽培ベンチ。
  2. 前記一対の側壁部は、前記第1姿勢への固定を解除した状態で前記底壁部側に対して傾動可能であることを特徴とする請求項1に記載の栽培ベンチ。
  3. 前記一対の側壁部を相互に連結し、前記側壁部を前記底壁部に対して固定する締結具をさらに備え、
    前記締結具は、前記側壁部を前記底壁部側に対して前記第1姿勢に保持する第1保持部、および、前記側壁部を前記底壁部側に対して第2姿勢に保持する第2保持部を備え、前記第2姿勢では、前記培土収容部の開口が前記第1姿勢よりも幅広であることを特徴とする請求項2に記載の栽培ベンチ。
  4. 長手方向に延伸し、前記底壁部の幅方向に対向する両側辺と前記一対の側壁部の下端辺とにそれぞれ接続された一対の底部軸材と、
    長手方向に延伸し、前記一対の側壁部の上端辺にそれぞれ接続された一対の頂部軸材と、
    をさらに備え、前記頂部軸材は、前記底部軸材を中心軸として回動可能に前記底部軸材に接続されており、
    前記底壁部は、前記一対の底部軸材の間に設けられたシート材からなり、前記各側壁部は、前記底部軸材と前記頂部軸材との間に設けられたシート材からなることを特徴とする請求項2に記載の栽培ベンチ。
  5. 前記一対の側壁部を相互に連結し、前記側壁部を前記底壁部に対して固定する締結具をさらに備え、
    前記締結具は、前記側壁部が前記底壁部側に対して前記第1姿勢をとる位置に前記頂部軸材を保持する第1保持部、および、前記側壁部を前記底壁部側に対して、前記培土収容部が開口に近づくにつれて幅広になる第2姿勢をとる位置に前記頂部軸材を保持する第2保持部を備え、
    前記第1保持部および前記第2保持部は、前記頂部軸材を保持した状態で、前記頂部軸材が前記底部軸材に対して長手方向に傾斜することを許容するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の栽培ベンチ。
  6. 前記締結具は、前記第1保持部が前記頂部軸材を保持した状態で、前記頂部軸材が前記底部軸材に対して長手方向に傾斜することを選択的に規制する規制手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の栽培ベンチ。
  7. 前記締結具は、前記第2保持部で前記一対の頂部軸材を保持した状態で前記培土収容部の開口上方に架け渡るアーチ状に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の栽培ベンチ。
  8. 前記第1保持部で一対の頂部軸材を保持した状態で前記培土収容部の幅方向外側で長手方向に沿って延在し、前記培土収容部の側方に伸び出た植物の一部を支持するための植物支持手段をさらに備え
    前記締結具は、基端から先端に長手状に延在し、前記第1保持部で一対の頂部軸材を保持した状態で前記培土収容部の幅方向外側に突出するアーム部を備え、前記アーム部には、前記植物支持手段を支持するための支持部が形成されていることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の栽培ベンチ。
  9. 前記一対の側壁部が前記底壁部側に対して第1姿勢に固定された状態で、前記培土収容部の幅方向外側で長手方向に沿って延在し、前記培土収容部の側方に伸び出た植物の一部を支持するための植物支持手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の栽培ベンチ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の栽培ベンチが地表面より高い位置に設置され、前記栽培ベンチの培土収容部に培土が収容されたことを特徴とする高設栽培構造。
  11. 栽培ベンチに植物を栽培するための培地を形成する方法であって、
    前記栽培ベンチは、
    上方に開口する培土収容部を内側に形成するように、長手方向に延びる底壁部、および、前記底壁部の幅方向に対向する両側辺から立ち上がる一対の側壁部を備え、
    前記一対の側壁部は、少なくとも、前記培土収容部が前記底壁部に近づくにつれて幅広になる第1姿勢を維持可能であり、かつ、
    前記一対の側壁部は、前記第1姿勢の維持を解除した状態で前記底壁部側に対して傾動可能であるように構成されており、
    前記方法は、
    前記栽培ベンチの前記各側壁部が前記底壁部側に対して、前記培土収容部の開口幅を拡げる方向に前記一対の側壁部を傾動させる工程と、
    前記培土収容部の開口幅が前記底壁部の幅よりも幅広になる第2姿勢で前記一対の側壁部を保持する工程と、
    前記培土収容部に培土を充填する工程と、
    前記栽培ベンチの前記各側壁部が前記底壁部側に対して前記第1姿勢をとる位置に前記一対の側壁部を傾動させる工程と、
    前記各側壁部を前記底壁部側に対して前記第1姿勢に固定する工程と、を含むことを特徴とする方法。
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