JP7488729B2 - 大気圧プラズマ源、および、基板処理装置 - Google Patents

大気圧プラズマ源、および、基板処理装置 Download PDF

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Description

本願明細書に開示される技術は、大気圧プラズマ源、および、基板処理装置に関するものである。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、有機EL(electroluminescence)表示装置などのflat panel display(FPD)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用ガラス基板、セラミック基板、電界放出ディスプレイ(field emission display、すなわち、FED)用基板、または、太陽電池用基板などが含まれる。
従来から、基板処理において、大気圧プラズマによる照射、または、液中プラズマによるプラズマ水などを、濡れ性の向上または有機物の除去などに用いる方法が開示されている(たとえば、特許文献1を参照)。
特開2007-273865号公報
プラズマによって生じるイオンまたはラジカルなどの活性種を基板処理に用いる場合、処理箇所に応じて活性種の密度が調整されることが望ましいが、特許文献1に示される方法では、プラズマ源から供給される活性種の密度を調整することは困難である。
本願明細書に開示される技術は、以上に記載されたような問題を鑑みてなされたものであり、プラズマ源から供給される活性種の密度の自由度を高めるための技術である。
本願明細書に開示される技術の第1の態様である大気圧プラズマ源は、誘電部材と、前記誘電部材を挟んで設けられ、かつ、大気圧下でプラズマを生じさせるための電極対とを備え、前記電極対は、第1の電極と、前記第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備え、前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量は、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向と交差する方向である第1の方向において異なり、前記誘電部材は、中空構造であり、前記第1の電極は、前記誘電部材の第1の面に設けられ、前記第2の電極は、前記誘電部材の前記第1の面とは反対側の面である第2の面に設けられ、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向において異なり、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる
本願明細書に開示される技術の第2の態様である大気圧プラズマ源は、誘電部材と、前記誘電部材を挟んで設けられ、かつ、大気圧下でプラズマを生じさせるための電極対とを備え、前記電極対は、第1の電極と、前記第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備え、前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量は、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向と交差する方向である第1の方向において異なり、前記誘電部材は、板状部材であり、前記第1の電極は、前記誘電部材の上面に設けられ、前記第2の電極は、前記誘電部材の下面に設けられ、前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向において異なる。
本願明細書に開示される技術の第3の態様である大気圧プラズマ源は、誘電部材と、前記誘電部材を挟んで設けられ、かつ、大気圧下でプラズマを生じさせるための電極対とを備え、前記電極対は、第1の電極と、前記第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備え、前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量は、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向と交差する方向である第1の方向において異なり、前記誘電部材は、前記第1の電極と前記第2の電極との間において、前記第1の方向に移動可能である。
本願明細書に開示される技術の第の態様である大気圧プラズマ源は、第1から3のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離は、前記第1の方向において異なる。
本願明細書に開示される技術の第の態様である大気圧プラズマ源は、第1から4のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記誘電部材の、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における厚さは、前記第1の方向において異なる。
本願明細書に開示される技術の第の態様である大気圧プラズマ源は、第3の態様に関連し、前記誘電部材は、中空構造であり、前記第1の電極は、前記誘電部材の第1の面に設けられ、前記第2の電極は、前記誘電部材の前記第1の面とは反対側の面である第2の面に設けられ、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向において異なり、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる。
本願明細書に開示される技術の第7の態様である大気圧プラズマ源は、第1、3および6のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極とは、平面視において重なって設けられる。
本願明細書に開示される技術の第8の態様である大気圧プラズマ源は、第2または3の態様に関連し、前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる。
本願明細書に開示される技術の第9の態様である大気圧プラズマ源は、第2または3の態様に関連し、前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる。
本願明細書に開示される技術の第10の態様である大気圧プラズマ源は、第2、3、8および9のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極とは、平面視において重ならずに設けられる。
本願明細書に開示される技術の第11の態様である大気圧プラズマ源は、第2、3、8、9および10のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1の電極および前記第2の電極は、平面視において櫛形状である。
本願明細書に開示される技術の第12の態様である大気圧プラズマ源は、第1から11のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記誘電部材は、石英で形成される。
本願明細書に開示される技術の第13の態様である基板処理装置は、基板を回転可能に保持する基板保持機構と、前記基板の上方に配置される大気圧プラズマ源とを備え、大気圧プラズマ源が、誘電部材と、前記誘電部材を挟んで設けられ、かつ、大気圧下でプラズマを生じさせるための電極対とを備え、前記電極対は、第1の電極と、前記第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備え、前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量は、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向と交差する方向である第1の方向において異なり、前記第1の方向は、前記基板の径方向に沿う方向である。
本願明細書に開示される技術の第14の態様である基板処理装置は、第13の態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離は、前記第1の方向において異なる。
本願明細書に開示される技術の第15の態様である基板処理装置は、第13または14の態様に関連し、前記誘電部材の、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における厚さは、前記第1の方向において異なる。
本願明細書に開示される技術の第16の態様である基板処理装置は、第13から15のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記誘電部材は、中空構造であり、前記第1の電極は、前記誘電部材の第1の面に設けられ、前記第2の電極は、前記誘電部材の前記第1の面とは反対側の面である第2の面に設けられ、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向において異なる。
本願明細書に開示される技術の第17の態様である基板処理装置は、第16の態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる。
本願明細書に開示される技術の第18の態様である基板処理装置は、第16の態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる。
本願明細書に開示される技術の第19の態様である基板処理装置は、第16から18のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極とは、平面視において重なって設けられる。
本願明細書に開示される技術の第20の態様である基板処理装置は、第1から15のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記誘電部材は、板状部材であり、前記第1の電極は、前記誘電部材の上面に設けられ、前記第2の電極は、前記誘電部材の下面に設けられ、前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向において異なる。
本願明細書に開示される技術の第21の態様である基板処理装置は、第20の態様に関連し、前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる。
本願明細書に開示される技術の第22の態様である基板処理装置は、第20の態様に関連し、前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる。
本願明細書に開示される技術の第23の態様である基板処理装置は、第20から22のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極とは、平面視において重ならずに設けられる。
本願明細書に開示される技術の第24の態様である基板処理装置は、第20から23のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1の電極および前記第2の電極は、平面視において櫛形状である。
本願明細書に開示される技術の第25の態様である基板処理装置は、第1から24のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記誘電部材は、石英で形成される。
本願明細書に開示される技術の第26の態様である基板処理装置は、第1から25のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記誘電部材は、前記第1の電極と前記第2の電極との間において、前記第1の方向に移動可能である。
本願明細書に開示される技術の第27の態様である基板処理装置は、第1の態様に関連し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の前記静電容量は、前記基板の径方向外側の方が、前記基板の径方向内側よりも大きい。
本願明細書に開示される技術の少なくとも第1の態様によれば、電極間の静電容量が第1の方向において異なっているため、電極間のプラズマによって生じる活性種の密度を第1の方向において変化させることができる。そのため、大気圧プラズマ源によって供給される活性種の第1の方向における密度の自由度を高めることができる。
また、本願明細書に開示される技術に関連する目的と、特徴と、局面と、利点とは、以下に示される詳細な説明と添付図面とによって、さらに明白となる。
実施の形態に関する、基板処理システムの構成の例を概略的に示す平面図である。 図1に示された制御部の構成の例を概念的に示す図である。 実施の形態における、基板処理装置としての処理ユニットの構成の例を概略的に示す側面図である。 基板の上面に対向して配置される処理液ノズルおよびプラズマ処理部の構成の例を示す断面図である。 基板処理装置の動作の例を示すフローチャートである。 気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部の構成の例を示す平面図である。 基板の上面に対向して配置される処理液ノズルおよびプラズマ処理部の構成の例を示す断面図である。 大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部の構成の例を示す平面図である。 大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部の構成の例を示す断面図である。 大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部の構成の例を示す断面図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。以下の実施の形態では、技術の説明のために詳細な特徴なども示されるが、それらは例示であり、実施の形態が実施可能となるためにそれらすべてが必ずしも必須の特徴ではない。
なお、図面は概略的に示されるものであり、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化が図面においてなされるものである。また、異なる図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。また、断面図ではない平面図などの図面においても、実施の形態の内容を理解することを容易にするために、ハッチングが付される場合がある。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
また、以下に記載される説明において、ある構成要素を「備える」、「含む」または「有する」などと記載される場合、特に断らない限りは、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、以下に記載される説明において、「第1の」または「第2の」などの序数が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、これらの序数によって生じ得る順序などに限定されるものではない。
また、以下に記載される説明における、相対的または絶対的な位置関係を示す表現、たとえば、「一方向に」、「一方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」または「同軸」などは、特に断らない限りは、その位置関係を厳密に示す場合、および、公差または同程度の機能が得られる範囲において角度または距離が変位している場合を含むものとする。
また、以下に記載される説明において、等しい状態であることを示す表現、たとえば、「同一」、「等しい」、「均一」または「均質」などは、特に断らない限りは、厳密に等しい状態であることを示す場合、および、公差または同程度の機能が得られる範囲において差が生じている場合を含むものとする。
また、以下に記載される説明における、「対象物を特定の方向に移動させる」などの表現は、特に断らない限りは、対象物を当該特定の方向と平行に移動させる場合、および、対象物を当該特定の方向の成分を有する方向に移動させる場合を含むものとする。
また、以下に記載される説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「側」、「底」、「表」または「裏」などの特定の位置または方向を意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、実際に実施される際の位置または方向とは関係しないものである。
また、以下に記載される説明において、「…の上面」または「…の下面」などと記載される場合、対象となる構成要素の上面自体または下面自体に加えて、対象となる構成要素の上面または下面に他の構成要素が形成された状態も含むものとする。すなわち、たとえば、「甲の上面に設けられる乙」と記載される場合、甲と乙との間に別の構成要素「丙」が介在することを妨げるものではない。
また、以下に記載される説明において、形状を示す表現、たとえば、「四角形状」または「円筒形状」などは、特に断らない限りは、厳密にその形状であることを示す場合、および、公差または同程度の機能が得られる範囲において凹凸または面取りなどが形成されている場合を含むものとする。
<実施の形態>
以下、本実施の形態に関する基板処理システムにおける基板処理装置、さらには、大気圧プラズマ源について説明する。
<基板処理システムの構成について>
図1は、本実施の形態に関する基板処理システム1の構成の例を概略的に示す平面図である。基板処理システム1は、ロードポート400と、インデクサロボット402と、センターロボット406と、制御部90と、少なくとも1つの処理ユニット100(図1においては4つの処理ユニット)とを備える。
それぞれの処理ユニット100は、基板W(ウエハ)を処理するためのものであり、そのうちの少なくとも1つが、基板処理装置に対応する。基板処理装置は、基板処理に用いることができる枚葉式の装置であり、具体的には、基板Wに付着している有機物を除去する処理を行う装置である。基板Wに付着している有機物は、たとえば、使用済のレジスト膜である。当該レジスト膜は、たとえば、イオン注入工程用の注入マスクとして用いられたものである。
なお、処理ユニット100は、チャンバ80を有することができる。その場合、チャンバ80内の雰囲気を制御部90によって制御することで、処理ユニット100は、所望の雰囲気中における基板処理を行うことができる。
制御部90は、基板処理システム1におけるそれぞれの構成(後述のスピンチャック10のスピンモータ10D、ノズルアーム22のアクチュエータ22C、ノズルアーム32のアクチュエータ32C、処理液供給源29、バルブ25、ガス供給源39または交流電源40など)の動作を制御することができる。キャリアCは、基板Wを収容する収容器である。また、ロードポート400は、複数のキャリアCを保持する収容器保持機構である。インデクサロボット402は、ロードポート400と基板載置部404との間で基板Wを搬送することができる。センターロボット406は、基板載置部404および処理ユニット100間で基板Wを搬送することができる。
インデクサロボット402、基板載置部404およびセンターロボット406は、それぞれの処理ユニット100とロードポート400との間で基板Wを搬送する。
未処理の基板WはキャリアCからインデクサロボット402によって取り出される。そして、未処理の基板Wは、基板載置部404を介してセンターロボット406に受け渡される。
センターロボット406は、当該未処理の基板Wを処理ユニット100に搬入する。そして、処理ユニット100は基板Wに対して処理を行う。
処理ユニット100において処理済みの基板Wは、センターロボット406によって処理ユニット100から取り出される。そして、処理済みの基板Wは、必要に応じて他の処理ユニット100を経由した後、基板載置部404を介してインデクサロボット402に受け渡される。インデクサロボット402は、処理済みの基板WをキャリアCに搬入する。以上によって、基板Wに対する処理が行われる。
図2は、図1に示された制御部90の構成の例を概念的に示す図である。制御部90は、電気回路を有する一般的なコンピュータによって構成されていてよい。具体的には、制御部90は、中央演算処理装置(central processing unit、すなわち、CPU)91、リードオンリーメモリー(read only memory、すなわち、ROM)92、ランダムアクセスメモリー(random access memory、すなわち、RAM)93、記憶装置94、入力部96、表示部97および通信部98と、これらを相互に接続するバスライン95とを備える。
ROM92は基本プログラムを格納している。RAM93は、CPU91が所定の処理を行う際の作業領域として用いられる。記憶装置94は、フラッシュメモリまたはハードディスク装置などの不揮発性記憶装置によって構成されている。入力部96は、各種スイッチまたはタッチパネルなどによって構成されており、オペレータから処理レシピなどの入力設定指示を受ける。表示部97は、たとえば、液晶表示装置およびランプなどによって構成されており、CPU91の制御の下、各種の情報を表示する。通信部98は、local area network(LAN)などを介してのデータ通信機能を有する。
記憶装置94には、図1の基板処理システム1におけるそれぞれの構成の制御についての複数のモードがあらかじめ設定されている。CPU91が処理プログラム94Pを実行することによって、上記の複数のモードのうちの1つのモードが選択され、当該モードでそれぞれの構成が制御される。なお、処理プログラム94Pは、記録媒体に記憶されていてもよい。この記録媒体を用いれば、制御部90に処理プログラム94Pをインストールすることができる。また、制御部90が実行する機能の一部または全部は、必ずしもソフトウェアによって実現される必要はなく、専用の論理回路などのハードウェアによって実現されてもよい。
図3は、本実施の形態における基板処理装置としての処理ユニット100の構成の例を概略的に示す側面図である。
なお、図3に示される構成は、図1におけるチャンバ80に囲まれていてよい。また、チャンバ80内の圧力は、およそ大気圧(たとえば、0.5気圧以上、かつ、2気圧以下)であってよい。言い換えれば、後述するプラズマ処理は、大気圧で行われる大気圧プラズマ処理であってよい。
処理ユニット100は、1枚の基板Wを略水平姿勢で保持しつつ、基板Wの中央部を通る鉛直な回転軸線Z1まわりに基板Wを回転させるスピンチャック10と、基板Wに処理液を吐出する処理液ノズル20と、処理液ノズル20に処理液を供給する処理液供給源29と、処理液供給源29から処理液ノズル20への処理液の供給および供給停止を切り替えるバルブ25と、処理液ノズル20が端部に取り付けられたノズルアーム22と、基板Wの上方に配置され、かつ、内部を流れるガスに大気圧下でプラズマを生じさせる大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部30と、プラズマ処理部30にガスを供給するガス供給源39と、プラズマ処理部30に交流電圧を印加する交流電源40と、プラズマ処理部30が端部に取り付けられたノズルアーム32と、基板Wの回転軸線Z1まわりにスピンチャック10を取り囲む筒状の処理カップ12とを備える。
ここで、処理液には、処理ユニット100における基板処理の用途に応じてさまざまな液を用いることができる。たとえば、エッチング液として、塩酸、硫酸、フッ酸、リン酸、硝酸、硫酸、硫酸塩、ペルオキソ硫酸、ペルオキソ硫酸塩、過酸化水素水または水酸化テトラメチルアンモニウムなどを含む液を用いることができる。また、洗浄液として、アンモニアと過酸化水素水との混合液(SC1)、または、塩酸と過酸化水素水との混合水溶液(SC2)などを含む液を用いることができる。また、洗浄液およびリンス液として脱イオン水(DIW)を用いることができる。
本実施の形態においては、基板Wの上面に形成されたレジスト膜を除去するための処理が説明される。この場合には、処理液としては、硫酸、硫酸塩、ペルオキソ硫酸およびペルオキソ硫酸円のうちの少なくとも1つを含む液、または、過酸化水素を含む液などが想定される。
処理液ノズル20は、複数種の処理液が想定される場合には、それぞれの処理液に対応して複数設けられていてもよい。処理液ノズル20は、基板Wの上面に処理液の液膜が形成されるように、基板Wに処理液を供給する。
ガス供給源39は、プラズマ処理部30へ、たとえば、O(オゾンガス)、Ne、CO、空気、不活性ガスまたはそれらの組み合わせであるガスを供給する。不活性ガスは、たとえば、Nまたは希ガスである。希ガスは、たとえば、HeまたはArなどである。たとえば、プラズマ処理部30へ供給されるガスがOを含む場合は、プラズマ処理部30において活性種である酸素ラジカルを生じさせることができる。
スピンチャック10は、略水平姿勢の基板Wの下面を真空吸着する円板状のスピンベース10Aと、スピンベース10Aの中央部から下方に延びる回転軸10Cと、回転軸10Cを回転させることによって、スピンベース10Aに吸着されている基板Wを回転させるスピンモータ10Dとを備える。なお、スピンチャック10の代わりに、スピンベースの上面外周部から上方に突出する複数のチャックピンを備え、当該チャックピンによって基板Wの周縁部を挟持する挟持式のチャックが用いられてもよい。
ノズルアーム22は、アーム部22Aと、軸体22Bと、アクチュエータ22Cとを備える。アクチュエータ22Cは、軸体22Bの軸周りの角度を調整する。アーム部22Aの一方の端部は軸体22Bに固定されており、アーム部22Aの他方の端部は軸体22Bの軸から離れて配置される。また、アーム部22Aの他方の端部には、処理液ノズル20が取り付けられている。そうすることによって、処理液ノズル20は、基板Wの半径方向に揺動可能に構成される。なお、揺動による処理液ノズル20の移動方向は、基板Wの半径方向の成分を有していればよく、基板Wの半径方向に厳密に平行である必要はない。ここで、ノズルアーム22は、図示しないモータなどによって、鉛直方向に昇降可能であってもよい。その場合、ノズルアーム22の端部に取り付けられた処理液ノズル20と基板Wの上面との間の距離を、ノズルアーム22の昇降によって調整可能である。
ノズルアーム32は、アーム部32Aと、軸体32Bと、アクチュエータ32Cとを備える。アクチュエータ32Cは、軸体32Bの軸周りの角度を調整する。アーム部32Aの一方の端部は軸体32Bに固定されており、アーム部32Aの他方の端部は軸体32Bの軸から離れて配置される。また、アーム部32Aの他方の端部には、プラズマ処理部30が取り付けられている。そうすることによって、プラズマ処理部30は、基板Wの半径方向に揺動可能に構成される。なお、揺動によるプラズマ処理部30の移動方向は、基板Wの半径方向の成分を有していればよく、基板Wの半径方向に厳密に平行である必要はない。ここで、ノズルアーム32は、図示しないモータなどによって、鉛直方向に昇降可能であってもよい。その場合、ノズルアーム32の端部に取り付けられたプラズマ処理部30と基板Wの上面との間の距離を、ノズルアーム32の昇降によって調整可能である。
また、図3においては、処理液ノズル20とプラズマ処理部30とが別々のノズルアームに取り付けられているが、処理液ノズル20とプラズマ処理部30とが共通のノズルアームに取り付けられて、処理液ノズル20とプラズマ処理部30とが連動して揺動してもよい。
<基板処理装置の動作について>
次に、基板処理装置の動作について説明する。本実施の形態に関する基板処理装置による基板処理方法は、処理ユニット100へ搬送された基板Wに対し薬液処理を行う工程と、薬液処理が行われた基板Wに対し洗浄処理を行う工程と、洗浄処理が行われた基板Wに対し乾燥処理を行う工程と、乾燥処理が行われた基板Wを処理ユニット100から搬出する工程とを備える。
以下では、基板処理装置の動作に含まれる、薬液処理中または薬液処理後に基板Wに付着している有機物(たとえば、使用済みのレジスト膜)を除去する工程(すなわち、上記の工程のうちの、薬液処理を行う工程、または、洗浄処理を行う工程に属する工程)について、図4および図5を参照しつつ説明する。ここで、図4は、基板Wの上面に対向して配置される処理液ノズル20およびプラズマ処理部30の構成の例を示す断面図である。また、図5は、基板処理装置の動作の例を示すフローチャートである。
図4に例が示されるように、樹脂などからなる処理液ノズル20には処理液101が流れ、スピンチャック10に保持された基板Wの上面において処理液101の液膜101Aが形成される。
一方で、大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部30は、絶縁体などからなる中空構造の誘電部材30Aと、一対の電極30Bとを備える。一対の電極30Bは誘電部材30Aの外側面に取り付けられており、誘電部材30Aを介して互いに対向して配置されている。すなわち、一対の電極30Bは、誘電部材30Aを挟んで配置される。なお、一対の電極30Bは、図4においては誘電部材30Aに対して紙面手前側および紙面奥側に平面視で重なるように配置されている。
交流電源40は、2つの電極30B間に交流電圧を印加する。なお、交流電源40に代わって直流パルス電源が用いられてもよい。その場合、たとえば、一方の電極30Bが陽極とされ、他方の電極30Bが陰極とされる。
次に、基板Wに付着している有機物を除去する工程について説明する。まず、スピンチャック10が基板Wを保持する(図5におけるステップST01)。そして、スピンチャック10の回転によって、基板Wが回転する。
次に、処理液供給源29から処理液ノズル20へ処理液101が供給され、基板Wが回転している状態で、処理液ノズル20から基板Wの上面へ処理液101が吐出される(図5におけるステップST02)。この際、ノズルアーム22の水平方向および鉛直方向における移動によってノズルアーム22の端部に取り付けられている処理液ノズル20の基板Wの上面における位置が調整される。なお、本実施の形態においては、基板Wが回転している状態で処理液101が吐出される場合が示されるが、基板Wは回転していなくともよいし、基板Wが低速回転するパドリング状態であってもよい。
処理液ノズル20から処理液101が吐出されることによって、基板Wの上面に処理液101の液膜101Aが形成される(図5におけるステップST03)。ここで、液膜101Aの膜厚は、たとえば、0.1mm以上、かつ、2.0mm以下であり、好ましくは0.2mm程度である。
一方で、ガス供給源39からプラズマ処理部30へガスが供給される(図5におけるステップST04)。そして、一対の電極30Bに所定の交流電圧が印加されることによって、一対の電極30Bに挟まれる誘電部材30A内の空間の近傍においてプラズマが生じる(図5におけるステップST05)。プラズマの作用によって、当該プラズマを通過するガスから活性種が生じる。活性種には、電荷を有するイオン、または、電気的に中性であるラジカルなどが含まれる。たとえば、ガスがOを含むものである場合は、プラズマ処理部30におけるプラズマの作用によって、活性種の一種である酸素ラジカルが生じる。
プラズマ処理部30において発生した活性種は、誘電部材30A内の空間から液膜101Aへと、ガス供給源39から供給されるガスの流れに沿って移動する。このようにして、プラズマによって生じた活性種が、誘電部材30A内のガスとともに液膜101Aに供給される(図5におけるステップST06)。
活性種が液膜101Aへと供給されることによって、液膜101A中で活性種が処理液を活性化する。たとえば、活性種が酸素ラジカルを含む場合、酸素ラジカルの酸化力によって基板W上のレジスト膜の除去が促進される。
また、一対の電極30Bを誘電部材30Aの端部に配置することによってプラズマが生じる位置を誘電部材30Aの端部近傍(たとえば、誘電部材30Aの基板Wに対向する端部から1mm程度)とすれば、生じた活性種が大幅に失活する前に、活性種を液膜101Aへ供給することができる。
本実施の形態では、処理液としては、硫酸、硫酸塩、ペルオキソ硫酸およびペルオキソ硫酸塩の少なくともいずれかを含む液、脱イオン水(DIW)、または、過酸化水素を含む液が想定されるが、処理液として脱イオン水(DIW)を用いれば、プラズマ処理によって酸化力などを高めつつ、排液の困難性の低減(安全性の向上)および低温処理(たとえば、100℃以下)が可能となる。
なお、上記の説明では、処理液ノズル20の動作の後にプラズマ処理部30の動作が行われているが、動作順序はこれに限られるものではなく、たとえば、処理液ノズル20の動作とプラズマ処理部30の動作とがほぼ同時に行われてもよい。
また、プラズマを生じさせるプラズマ処理部30の基板Wの上面における位置は、基板Wの回転に伴って基板Wの上面に沿って基板Wの回転方向に移動する。これに加えて、ノズルアーム32を駆動させてプラズマ処理部30を揺動させることによって、プラズマを生じさせるプラズマ処理部30の基板Wの上面における位置を、基板Wの上面に沿って基板Wの径方向にも移動させてもよい。プラズマ処理部30の基板Wの上面における位置が回転方向および径方向のうちの少なくとも一方に移動することによって、液膜101Aに対してプラズマを均一に拡散させることができる。
また、液膜101Aの形成は、基板Wの上面への処理液101の供給を開始することによって開始され、基板Wの上面への処理液101の供給を停止することによって停止されるが、処理液ノズル20からの処理液101の供給を停止した後も、基板Wが高速回転していなければ(たとえば、基板Wが低速回転するパドリング、または、基板Wが回転していない状態など)、液膜101Aは維持され得る。活性種の液膜101Aへの供給は、処理液101の供給を開始した後、かつ、処理液101の供給を停止する前に行われるが、液膜101Aが維持されている場合には、処理液101の供給が停止された後に活性種の液膜101Aへの供給が行われてもよい。
なお、上記の除去処理の後、通常は、基板Wのリンス工程(洗浄工程)および乾燥工程が行われる。たとえば、リンス工程は、基板Wへ純水(DIW)を吐出することによって行われ、乾燥工程は、イソプロピルアルコール(IPA)乾燥によって行われる。
図6は、大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部30の構成の例を示す平面図である。図6に例が示されるように、プラズマ処理部30の誘電部材30Aは、プラズマ200が生じ得る開口を有している。
ここで、誘電部材30AのY軸方向(すなわち、一対の電極30Bが誘電部材30Aを挟む方向)における開口幅は、Y軸方向と直交する方向であるX軸正方向に向かうにつれて連続的に大きくなる。したがって、一対の電極30Bの電極間距離も、X軸正方向に向かうにつれて連続的に大きくなる。そうすると、電極30B間の静電容量は、X軸正方向に向かうにつれて小さくなる。
発明者らは、このような静電容量の変化によって、プラズマ処理によって生じる活性種の密度に変化が生じることを見出した。すなわち、図6に示される構造においては、X軸正方向に向かい静電容量が小さくなるにつれて、プラズマ処理によって生じる活性種の密度が低くなることを見出した。
図4に示されるように、XY平面に沿って保持された基板Wに対して、プラズマ処理によって生じた活性種をプラズマ処理部30から液膜101Aに供給する場合、図6に示されるプラズマ処理部30の誘電部材30Aを、X軸正方向が基板Wの中心(X軸負方向が基板Wの外縁)となるように配置すると、基板Wの径方向外側に向かうにつれて液膜101Aに供給される活性種の密度を高くすることができる。
回転している基板Wの液膜101Aに対してプラズマ処理部30から上記の活性種を均一に供給した場合、基板Wの径方向外側は径方向内側よりも周方向の速度が速いため、径方向外側の領域および径方向内側の領域のプラズマ処理部30と対向している時間の違いに応じて、基板Wの径方向外側では供給される活性種の密度が相対的に低くなる。
よって、基板Wの径方向内側と径方向外側とにおいて供給される活性種の密度を均一にするためには、図6に示されるように、基板Wの径方向外側に向かうにつれて供給される活性種の密度が高くなるように活性種の密度分布を形成することによって、回転している基板Wの周方向の速度の違いによって生じる不均一を相殺することが望ましい。
なお、上記のように基板Wの径方向内側と径方向外側とにおける活性種の密度の不均一が相殺されることによって、供給される活性種の均一性が高まるが、十分に均一性が高まらない場合であっても、基板W全体における活性種不足による不十分な処理箇所を減らすことができる。
また、プラズマ処理部30から供給される活性種の密度分布は、上記の場合に限られるものではなく、たとえば、薬液処理または洗浄処理の内容によっては、基板Wの径方向内側に供給される活性種の密度を高めるように誘電部材30Aが配置されてもよいし、回転していない基板Wを想定して、所望の箇所に供給される活性種の密度を高めるように誘電部材30Aが配置されてもよい。
図7は、基板Wの上面に対向して配置される処理液ノズル20およびプラズマ処理部130の構成の例を示す断面図である。図7に例が示されるように、大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部130は、絶縁体などからなる板状の誘電部材130Aと、一対の電極130Bとを備える。一対の電極130Bは誘電部材130Aの上面および下面に取り付けられている。
電極130Bは、誘電部材130Aの上面および下面それぞれにおいて櫛形状を有しており、複数の棒状部材が端部において連結されている。
プラズマ処理部130の誘電部材130Aは、Z軸方向における幅(すなわち、厚さ)が、X軸正方向に向かうにつれて連続的に大きくなる。したがって、一対の電極130Bの電極間距離も、X軸正方向に向かうにつれて連続的に大きくなる。そうすると、電極130B間の静電容量はX軸正方向に向かうにつれて小さくなる。
発明者らは、このような静電容量の変化によって、プラズマ200によって生じる活性種の密度に変化が生じることを見出した。すなわち、図7に示される構造においては、X軸正方向に向かい静電容量が小さくなるにつれて、プラズマ200によって生じる活性種の密度が低くなることを見出した。
図7に示されるように、XY平面に沿って保持された基板Wに対して、プラズマ処理によって生じた活性種をプラズマ処理部130から液膜101Aに供給する場合、図7に示されるように、プラズマ処理部130の誘電部材130Aを、X軸正方向が基板Wの中心(X軸負方向が基板Wの外縁)となるように配置すると、基板Wの径方向外側に向かうにつれて液膜101Aに供給される活性種の密度を高くすることができる。
回転している基板Wの液膜101Aに対してプラズマ処理部130から上記の活性種を均一に供給した場合、基板Wの径方向外側では供給される活性種の密度が相対的に低くなる。よって、図7に示されるように、基板Wの径方向外側に向かうにつれて供給される活性種の密度が高くなるように活性種の密度分布を形成することによって、回転している基板Wの周方向の速度の違いによって生じる不均一を相殺することが望ましい。
図8は、大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部130の構成の例を示す平面図である。図8に例が示されるように、一対の電極130Bは、平面視において互いに重ならない位置に配置されていることが望ましい。すなわち、誘電部材130Aの上面(紙面手前側)に配置される電極130Bと、誘電部材130Aの下面(紙面奥側)に配置される電極130B(点線)とは、平面視において重ならないことが望ましい。このような配置であれば、プラズマが生じる範囲をX軸方向に拡げることができる。
なお、電極130Bの配置はこのような場合に限られるものではなく、たとえば、図8に示される配置から90度回転した配置であってもよい。
図9は、大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部230の構成の例を示す断面図である。図9に例が示されるように、プラズマ処理部230は、絶縁体などからなる板状の誘電部材230Aと、一対の電極230Bとを備える。一対の電極230Bは誘電部材230Aの上面および下面に取り付けられている。
電極230Bは、誘電部材230Aの上面および下面それぞれにおいて櫛形状を有しており、複数の棒状部材が端部において連結されている。
プラズマ処理部230の誘電部材230Aは、Z軸方向における幅(すなわち、厚さ)が、X軸正方向に向かうにつれて段階的に(すなわち、不連続に)大きくなる。したがって、一対の電極230Bの電極間距離も、X軸正方向に向かうにつれて段階的に(すなわち、不連続に)大きくなる。そうすると、電極230B間の静電容量は、X軸正方向に向かうにつれて小さくなる。
図9に例が示されるプラズマ処理部230は、図7のプラズマ処理部130の代わりに適用可能であり、たとえば、プラズマ処理部230の誘電部材230Aを、X軸正方向が基板Wの中心(X軸負方向が基板Wの外縁)となるように配置すると、基板Wの径方向外側に向かうにつれて液膜101Aに供給される活性種の密度を高くすることができる。そのため、回転している基板Wの周方向の速度の違いによって生じる活性種供給の不均一を相殺することができる。
なお、図6における誘電部材30Aも上記と同様に、誘電部材30AのY軸方向における開口幅が、X軸正方向に向かうにつれて段階的に(すなわち、不連続に)大きくなってもよい。
図10は、大気圧プラズマ源としてのプラズマ処理部330の構成の例を示す断面図である。図10に例が示されるように、プラズマ処理部330は、絶縁体などからなる板状の誘電部材330Aと、一対の電極330Bとを備える。一対の電極330Bは誘電部材330Aの上面および下面に対応して配置されている。
電極330Bは櫛形状を有しており、誘電部材330Aの上方および下方それぞれにおいて、複数の棒状部材が端部において連結されている。
プラズマ処理部330の誘電部材330Aは、Z軸方向における幅(すなわち、厚さ)が、X軸正方向に向かうにつれて連続的大きくなる。なお、誘電部材330Aは、Z軸方向における幅が、X軸正方向に向かうにつれて段階的に(すなわち、不連続に)大きくなるものであってもよい。一方で、一対の電極330Bの電極間距離は、X軸方向の位置によらず一定(距離D1)に保たれている。
電極330B間における誘電体(すなわち、空気および誘電部材330A)のうち、誘電部材330Aの割合はX軸正方向に向かうにつれて増えるため、誘電部材330Aの比誘電率が空気よりも高い場合、電極330B間の静電容量はX軸正方向に向かうにつれて大きくなる。なお、誘電部材330Aとしては、たとえば、石英(比誘電率は3.8)などが想定される。
図10に例が示されるプラズマ処理部330は、図7のプラズマ処理部130の代わりに適用可能であり、たとえば、プラズマ処理部330の誘電部材330Aを、X軸負方向が基板Wの中心(X軸正方向が基板Wの外縁)となるように配置すると、基板Wの径方向外側に向かうにつれて液膜101Aに供給される活性種の密度を高くすることができる。そのため、回転している基板Wの周方向の速度の違いによって生じる活性種供給の不均一を相殺することができる。
なお、誘電部材330Aは、電極330Bに対して相対的な移動が可能であるものとする。すなわち、電極330B間に、誘電部材330Aを挿入する程度および挿入位置を調整可能である。さらに、誘電部材330Aの形状または構成材料などを適宜変更しつつ、電極330B間に挿入することによって、電極間の静電容量を調整することができる。このことは、図6、図7または図9などに示された誘電部材であっても同様である。
<以上に記載された実施の形態によって生じる効果について>
次に、以上に記載された実施の形態によって生じる効果の例を示す。なお、以下の説明においては、以上に記載された実施の形態に例が示された具体的な構成に基づいて当該効果が記載されるが、同様の効果が生じる範囲で、本願明細書に例が示される他の具体的な構成と置き換えられてもよい。
以上に記載された実施の形態によれば、大気圧プラズマ源は、誘電部材と、電極対とを備える。ここで、誘電部材は、たとえば、誘電部材30A、誘電部材130A、誘電部材230Aまたは誘電部材330Aなどのうちのいずれか1つに対応するものである(以下では便宜上、これらのうちのいずれか1つを対応させて記載する場合がある)。また、電極対は、たとえば、電極30B、電極130B、電極230Bまたは電極330Bなどのうちのいずれか1つに対応するものである(以下では便宜上、これらのうちのいずれか1つを対応させて記載する場合がある)。電極30Bは、誘電部材30Aを挟んで設けられる。また、電極30Bは、大気圧下でプラズマを生じさせる。電極30Bは、第1の電極と、第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備える。すなわち、電極30Bは、逆電圧が印加される電極対を形成する。そして、第1の電極と第2の電極との間の静電容量は、第1の電極と第2の電極とを結ぶ方向(たとえば、図6におけるY軸方向)と交差する方向である第1の方向(たとえば、図6におけるX軸方向)において異なる。
このような構成によれば、電極間の静電容量が第1の方向において異なっているため、電極間のプラズマによって生じる活性種の密度を第1の方向において変化させることができる。そのため、大気圧プラズマ源によって供給される活性種の第1の方向における密度の自由度を高めることができる。
なお、上記の構成に本願明細書に例が示された他の構成を適宜追加した場合、すなわち、上記の構成としては言及されなかった本願明細書中の他の構成が適宜追加された場合であっても、同様の効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の電極と第2の電極との間の距離は、第1の方向において異なる。このような構成によれば、電極間の距離が第1の方向において異なることによって、電極間の静電容量が第1の方向において異なる。そのため、電極間のプラズマによって生じる活性種の密度を第1の方向において変化させることができる。たとえば、図6に示される場合では、電極30B間の距離が大きくなるにつれて静電容量が小さくなり、それに伴って、プラズマによって生じる活性種の密度も低くなる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、誘電部材130Aの、第1の電極と第2の電極とを結ぶ方向における厚さは、第1の方向(たとえば、図7におけるX軸方向)において異なる。このような構成によれば、電極間に挟まれる誘電部材130Aの厚さが第1の方向において異なることによって、電極間の静電容量が第1の方向において異なる。そのため、電極間のプラズマによって生じる活性種の密度を第1の方向において変化させることができる。たとえば、図10に示される場合では、電極330B間に挟まれる石英などである誘電部材330Aの厚さが大きくなるにつれて静電容量も大きくなり、それに伴って、プラズマによって生じる活性種の密度も高くなる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、誘電部材30Aは、中空構造である。そして、第1の電極は、誘電部材30Aの第1の面(たとえば、図6における上面)に設けられる。そして、第2の電極は、誘電部材30Aの第2の面(たとえば、図6における下面)に設けられる。そして、第1の電極と第2の電極とを結ぶ方向における誘電部材30Aの第1の面と第2の面との間の距離は、第1の方向において異なる。このような構成によれば、誘電部材30Aの対向する外側面に設けられた電極間の距離が第1の方向において異なることによって、電極間の静電容量が第1の方向において異なる。そのため、電極間のプラズマによって生じる活性種の密度を第1の方向において変化させることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の電極と第2の電極とを結ぶ方向における誘電部材30Aの第1の面と第2の面との間の距離は、第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる。このような構成によれば、誘電部材30Aの対向する外側面に設けられた電極間の距離が第1の方向において連続的に大きくなることによって、電極間の静電容量が第1の方向において連続的に小さくなる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の電極と第2の電極とを結ぶ方向における誘電部材30Aの第1の面と第2の面との間の距離は、第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる。このような構成によれば、誘電部材30Aの対向する外側面に設けられた電極間の距離が第1の方向において段階的に大きくなることによって、電極間の静電容量が第1の方向において段階的に小さくなる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の電極と第2の電極とは、平面視において重なって設けられる。このような構成によれば、平面視において重なりつつ対向する電極対に挟まれる、誘電部材30A内の空間において、大気圧下でプラズマを生じさせることができる。そして、当該プラズマによって生じる活性種を用いて基板処理を行うことができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、誘電部材130Aは、板状部材である。そして、第1の電極は、誘電部材130Aの上面に設けられる。そして、第2の電極は、誘電部材130Aの下面に設けられる。そして、誘電部材130Aの厚さは、第1の方向において異なる。このような構成によれば、誘電部材130Aの厚さが第1の方向において異なることによって電極間距離も変化し、結果として電極間の静電容量が第1の方向において異なる。そのため、誘電部材130Aの上面および下面のプラズマによって生じる活性種の密度を第1の方向において変化させることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、誘電部材130Aの厚さは、第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる。このような構成によれば、誘電部材130Aの厚さが第1の方向において連続的に大きくなることによって電極間距離も変化し、結果として電極間の静電容量が第1の方向において連続的に変化する。
また、以上に記載された実施の形態によれば、誘電部材230Aの厚さは、第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる。このような構成によれば、誘電部材230Aの厚さが第1の方向において段階的に大きくなることによって電極間距離も変化し、結果として電極間の静電容量が第1の方向において段階的に小さくなる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の電極と第2の電極とは、平面視において重ならずに設けられる。このような構成によれば、平面視において重ならずに(たとえば、断面視において千鳥配置となって)配置される電極対に挟まれる、誘電部材130Aの上面および下面に沿って、大気圧下でプラズマを生じさせることができる。そして、当該プラズマによって広範囲に生じる活性種を用いて基板処理を行うことができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の電極および第2の電極は、平面視において櫛形状である。このような構成によれば、電極130Bが複数の棒状部材が端部において連結される櫛形状であることによって、誘電部材130Aの上面および下面において、上記の棒状部材が延びる方向と交差する方向にプラズマが拡がるため、プラズマによって生じる活性種を広範囲に分布させることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、誘電部材30Aは、石英で形成される。このような構成によれば、電極間の静電容量が第1の方向において異なっているため、電極間のプラズマによって生じる活性種の密度を第1の方向において変化させることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、誘電部材330Aは、第1の電極と第2の電極との間において、第1の方向に移動可能である。このような構成によれば、誘電部材330Aの電極330Bに対する相対的な移動によって、電極間の静電容量の調整を行うことができる。また、誘電部材330Aを形状または構成材料などが異なる他の誘電部材と交換した上で電極間に挿入するように移動すれば、電極間の静電容量の調整の自由度を向上させることができる。
以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、基板Wを回転可能に保持する基板保持機構と、基板Wの上方に配置される、上記の大気圧プラズマ源とを備える。ここで、基板保持機構は、たとえば、スピンチャック10などに対応するものである。そして、第1の方向は、基板Wの径方向に沿う方向である。
このような構成によれば、電極間の静電容量が第1の方向において異なっている大気圧プラズマ源を、第1の方向が基板Wの径方向に沿うように配置することによって、電極間のプラズマによって生じる活性種の密度を基板Wの径方向において変化させることができる。そのため、たとえば回転している基板Wの径方向において周方向の速度が異なる場合に、当該速度の違いによって生じる不均一を相殺するように活性種を供給することができる。
また、上記の構成に本願明細書に例が示された他の構成を適宜追加した場合、すなわち、上記の構成としては言及されなかった本願明細書中の他の構成が適宜追加された場合であっても、同様の効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の電極と第2の電極との間の静電容量は、基板Wの径方向外側の方が、基板Wの径方向内側よりも大きい。このような構成によれば、たとえば回転している基板Wの径方向において周方向の速度が異なる場合に、基板Wの径方向外側に向かうにつれて供給される活性種の密度が高くなるように活性種の密度分布を形成することによって、当該速度の違いによって生じる不均一を相殺するように活性種を供給することができる。
<以上に記載された実施の形態の変形例について>
以上に記載された実施の形態では、それぞれの構成要素の材質、材料、寸法、形状、相対的配置関係または実施の条件などについても記載する場合があるが、これらはすべての局面においてひとつの例であって、限定的なものではないものとする。
したがって、例が示されていない無数の変形例、および、均等物が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。たとえば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
また、以上に記載された実施の形態において、特に指定されずに材料名などが記載された場合は、矛盾が生じない限り、当該材料に他の添加物が含まれた、たとえば、合金などが含まれるものとする。
また、矛盾が生じない限り、以上に記載された実施の形態において「1つ」備えられるものとして記載された構成要素は、「1つ以上」備えられていてもよいものとする。
さらに、以上に記載された実施の形態におけるそれぞれの構成要素は概念的な単位であって、本願明細書に開示される技術の範囲内には、1つの構成要素が複数の構造物から成る場合と、1つの構成要素がある構造物の一部に対応する場合と、さらには、複数の構成要素が1つの構造物に備えられる場合とを含むものとする。
また、以上に記載された実施の形態におけるそれぞれの構成要素には、同一の機能を発揮する限り、他の構造または形状を有する構造物が含まれるものとする。
また、本願明細書における説明は、本技術に関連するすべての目的のために参照され、いずれも、従来技術であると認めるものではない。
1 基板処理システム
10 スピンチャック
10A スピンベース
10C 回転軸
10D スピンモータ
12 処理カップ
20 処理液ノズル
22,32 ノズルアーム
22A,32A アーム部
22B,32B 軸体
22C,32C アクチュエータ
25 バルブ
29 処理液供給源
30,130,230,330 プラズマ処理部
30A,130A,230A,330A 誘電部材
30B,130B,230B,330B 電極
39 ガス供給源
40 交流電源
80 チャンバ
90 制御部
91 CPU
92 ROM
93 RAM
94 記憶装置
94P 処理プログラム
95 バスライン
96 入力部
97 表示部
98 通信部
100 処理ユニット
101 処理液
101A 液膜
200 プラズマ
400 ロードポート
402 インデクサロボット
404 基板載置部
406 センターロボット

Claims (27)

  1. 誘電部材と、
    前記誘電部材を挟んで設けられ、かつ、大気圧下でプラズマを生じさせるための電極対とを備え、
    前記電極対は、
    第1の電極と、
    前記第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量は、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向と交差する方向である第1の方向において異なり、
    前記誘電部材は、中空構造であり、
    前記第1の電極は、前記誘電部材の第1の面に設けられ、
    前記第2の電極は、前記誘電部材の前記第1の面とは反対側の面である第2の面に設けられ、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向において異なり、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる、
    大気圧プラズマ源。
  2. 誘電部材と、
    前記誘電部材を挟んで設けられ、かつ、大気圧下でプラズマを生じさせるための電極対とを備え、
    前記電極対は、
    第1の電極と、
    前記第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量は、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向と交差する方向である第1の方向において異なり、
    前記誘電部材は、板状部材であり、
    前記第1の電極は、前記誘電部材の上面に設けられ、
    前記第2の電極は、前記誘電部材の下面に設けられ、
    前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向において異なる、
    大気圧プラズマ源。
  3. 誘電部材と、
    前記誘電部材を挟んで設けられ、かつ、大気圧下でプラズマを生じさせるための電極対とを備え、
    前記電極対は、
    第1の電極と、
    前記第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量は、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向と交差する方向である第1の方向において異なり、
    前記誘電部材は、前記第1の電極と前記第2の電極との間において、前記第1の方向に移動可能である、
    大気圧プラズマ源。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1つに記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離は、前記第1の方向において異なる、
    大気圧プラズマ源。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1つに記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記誘電部材の、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における厚さは、前記第1の方向において異なる、
    大気圧プラズマ源。
  6. 請求項に記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記誘電部材は、中空構造であり、
    前記第1の電極は、前記誘電部材の第1の面に設けられ、
    前記第2の電極は、前記誘電部材の前記第1の面とは反対側の面である第2の面に設けられ、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向において異なり、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる、
    大気圧プラズマ源。
  7. 請求項1、3および6のうちのいずれか1つに記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極とは、平面視において重なって設けられる、
    大気圧プラズマ源。
  8. 請求項2または3に記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる、
    大気圧プラズマ源。
  9. 請求項2または3に記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる、
    大気圧プラズマ源。
  10. 請求項2、3、8および9のうちのいずれか1つに記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極とは、平面視において重ならずに設けられる、
    大気圧プラズマ源。
  11. 請求項2、3、8、9および10のうちのいずれか1つに記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記第1の電極および前記第2の電極は、平面視において櫛形状である、
    大気圧プラズマ源。
  12. 請求項1から11のうちのいずれか1つに記載の大気圧プラズマ源であり、
    前記誘電部材は、石英で形成される、
    大気圧プラズマ源。
  13. 基板を回転可能に保持する基板保持機構と、
    前記基板の上方に配置される大気圧プラズマ源とを備え、
    大気圧プラズマ源が、
    誘電部材と、
    前記誘電部材を挟んで設けられ、かつ、大気圧下でプラズマを生じさせるための電極対とを備え、
    前記電極対は、
    第1の電極と、
    前記第1の電極とは逆極性の電圧が印加される第2の電極とを備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量は、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向と交差する方向である第1の方向において異なり、
    前記第1の方向は、前記基板の径方向に沿う方向である、
    基板処理装置。
  14. 請求項13に記載の基板処理装置であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離は、前記第1の方向において異なる、
    基板処理装置
  15. 請求項13または14に記載の基板処理装置であり、
    前記誘電部材の、前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における厚さは、前記第1の方向において異なる、
    基板処理装置
  16. 請求項1から15のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記誘電部材は、中空構造であり、
    前記第1の電極は、前記誘電部材の第1の面に設けられ、
    前記第2の電極は、前記誘電部材の前記第1の面とは反対側の面である第2の面に設けられ、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向において異なる、
    基板処理装置
  17. 請求項16に記載の基板処理装置であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる、
    基板処理装置
  18. 請求項16に記載の基板処理装置であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを結ぶ方向における前記誘電部材の前記第1の面と前記第2の面との間の距離は、前記第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる、
    大気圧プラズマ源。
  19. 請求項16から18のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極とは、平面視において重なって設けられる、
    基板処理装置
  20. 請求項1から15のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記誘電部材は、板状部材であり、
    前記第1の電極は、前記誘電部材の上面に設けられ、
    前記第2の電極は、前記誘電部材の下面に設けられ、
    前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向において異なる、
    基板処理装置
  21. 請求項20に記載の基板処理装置であり、
    前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向に進むにつれて連続的に大きくなる、
    基板処理装置
  22. 請求項20に記載の基板処理装置であり、
    前記誘電部材の厚さは、前記第1の方向に進むにつれて段階的に大きくなる、
    基板処理装置
  23. 請求項20から22のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極とは、平面視において重ならずに設けられる、
    基板処理装置
  24. 請求項20から23のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記第1の電極および前記第2の電極は、平面視において櫛形状である、
    基板処理装置
  25. 請求項1から24のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記誘電部材は、石英で形成される、
    基板処理装置
  26. 請求項1から25のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記誘電部材は、前記第1の電極と前記第2の電極との間において、前記第1の方向に移動可能である、
    基板処理装置
  27. 請求項1に記載の基板処理装置であり、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の前記静電容量は、前記基板の径方向外側の方が、前記基板の径方向内側よりも大きい、
    基板処理装置。
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