JP7488385B1 - 推定装置、紙幣処理機、推定方法、およびプログラム - Google Patents

推定装置、紙幣処理機、推定方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】紙幣処理機に紙幣ではない異物が入った場合に、紙幣処理機が故障する可能性を低減できる推定装置等を提供する。【解決手段】紙幣処理機の受渡口から入れられて、重量測定手段によって測定された物の重量を示す情報を受け付け、厚み測定手段によって測定された物の厚みを示す情報を受け付け、物の重量に応じた紙幣の枚数を算出し、物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出し、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する推定装置等とする。【選択図】 図13

Description

本開示は、紙幣処理機の受渡口に入った物が紙幣か否かを推定する推定装置等に関する。
利用者は、ATM(Automated Teller Machine)等の紙幣処理機を利用して、現金を入出金する。このときに、利用者は、ATMが紙幣の受渡口に設けられたシャッタの上にスマートフォン等を置いてしまうことがある。利用者の操作入力に応じてATMがシャッタを開くと、シャッタ上に置かれていた携帯端末が装置内部に落下する可能性がある。紙幣ではない異物がATM内に入ってしまうと、ATMの障害を引き起こすことがある。
特許文献1には、紙幣等の媒体を処理する媒体処理装置が、紙幣束の厚みの検出結果を基に紙幣の枚数を算出することが開示されている。また、特許文献1の媒体処理装置が、紙幣束の重量の検出結果を基に紙幣の枚数を算出することが開示されている。
国際公開第2014/125704号
特許文献1には、異物が媒体処理装置内に入ってしまった場合について開示されていない。特許文献1の方法では、異物が装置内に入ってしまった場合、媒体処理装置は、紙幣と同様に異物を装置内部で搬送してしまう。このため、特許文献1の方法では、異物が入ってしまった場合における媒体処理装置の故障の可能性を低減することができない。
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、紙幣処理機に紙幣ではない異物が入った場合に、紙幣処理機が故障する可能性を低減できる推定装置等を提供することにある。
本開示の一態様の推定装置は、紙幣処理機の受渡口から入れられた物の重量を測定する重量測定手段と、物の厚みを測定する厚み測定手段と、物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する重量枚数算出部と、物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出する厚み枚数算出部と、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する紙幣異物推定部と、を備える。
本開示の一態様の推定方法においては、コンピュータが、紙幣処理機の受渡口から入れられて、重量測定手段によって測定された物の重量を示す情報を受け付け、厚み測定手段によって測定された物の厚みを示す情報を受け付け、物の重量に応じた紙幣の枚数を算出し、物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出し、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータに、紙幣処理機の受渡口から入れられて、重量測定手段によって測定された物の重量を示す情報を受け付ける処理と、厚み測定手段によって測定された物の厚みを示す情報を受け付ける処理と、物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する処理と、物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出する処理と、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する処理と、を実行させる。
本開示によれば、紙幣処理機に紙幣ではない異物が入った場合に、紙幣処理機が故障する可能性を低減できる推定装置等を提供できる。
第一の実施形態に係る紙幣処理機の構成例を示すブロック図である。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の構成例を示す概略図である。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の断面の切断箇所を示すための図である。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の紙幣入出金部における断面の概念図である。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の推定部の構成例を示すブロック図である。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の動作例を示すフローチャートである。 第一の実施形態に係る紙幣処理機における受入処理の動作例を示すフローチャートである。 第一の実施形態に係る紙幣処理機における受入処理の動作例を示すフローチャートである。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の紙幣入出金部における物の厚みを測定する処理を説明するための図である。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の紙幣入出金部における物の厚みを測定する処理を説明するための図である。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の紙幣入出金部における物の厚みを測定する処理を説明するための図である。 第一の実施形態に係る紙幣処理機の紙幣入出金部における物の厚みを測定する処理を説明するための図である。 第二の実施形態に係る推定装置の構成例を示すブロック図である。 各実施形態の処理を実行するハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本開示を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様の構成には、同一の符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成や動作に関しては、繰り返しの説明を省略する場合がある。
[第一の実施形態]
〔各構成の説明(概要)〕
まず、図1と図2とを参照して、第一の実施形態に係る紙幣処理機1について説明する。図1は、紙幣処理機1の構成例を示すブロック図である。図2は、紙幣処理機1の構成例を示す概略図である。
紙幣処理機1は、入出力部10、紙幣入出金部20、推定部30、鑑別部40、一時保留部50、紙幣カセット60A、紙幣カセット60B、およびリジェクトカセット70を含む。
例えば、紙幣処理機1は、日本銀行券等の紙幣等による入出金を利用者が直接行うATM(Automated Teller Machine)等である。なお、紙幣処理機1は、紙幣を受け付けるその他の機械であってもよい。例えば、紙幣処理機1は、複数種類の紙幣を種類ごとに分類する紙幣整理機や、紙幣を数える紙幣計算機等であってもよい。紙幣処理機1が処理する紙幣は、1枚であってもよいし、複数枚の紙幣であってもよい。
入出力部10は、利用者による操作を受け付ける。入出力部10は、利用者の操作に応じた操作画面をディスプレイ(図示せず)に表示させる。以下の説明においては説明を省略するが、紙幣処理機1は、ATM等の紙幣処理機の一般的な処理を実行する機能を有する。
紙幣入出金部20は、制御部210、記憶部220、および入出金部品部230を含む。
制御部210は、後述する入出金部品部230に含まれる各部品を制御する。例えば、制御部210は、後述するシャッタ232を開閉させる制御を行う。図3は、後述する図4における断面の切断箇所を示すための図である。図3に示すように、利用者は、シャッタ232の上に異物2を置いたまま、紙幣処理機1の操作を開始することがある。入金処理が開始された場合、制御部210は、入金される紙幣を受け取るためにシャッタ232を開く。異物2は、紙幣ではない物である。例えば、異物2は、スマートフォンを含む携帯端末等である。シャッタ232が開くと、異物2は、紙幣が入るべき場所に落下する。紙幣処理機1は、紙幣が入るべき場所に存在する物を検出したことに応じてシャッタ232を閉じる。このため、利用者は、異物2を紙幣処理機1から取り出せなくなる。
制御部210は、後出する重量センサ233や厚み測定センサ234を用いた測定を行う。制御部210は、重量データと測長データとを推定部30に入力する。重量データとは、重量センサ233が測定した測定値である。測長データとは、厚み測定センサ234が測定した測定値(後述するパターン数Aやパターン数B)である。制御部210は、後述する推定部30により異物があると推定された場合、シャッタ232を開く制御を行う。これにより、利用者は、推定部30により異物であると推定された物を受渡口231から取り出せる。
記憶部220には、重量センサ233による重量データが記憶される。また、記憶部220には、厚み測定センサ234による測長データが記憶される。
入出金部品部230は、受渡口231、シャッタ232、重量センサ233、厚み測定センサ234、および後述するその他の部品を含む。
受渡口231は、紙幣処理機1の筐体における開口部である。受渡口231は、紙幣を受け付ける。利用者は、受渡口231から、紙幣処理機1の内部に紙幣を入れたり、紙幣処理機1の内部から送り出された紙幣を取り出したりできる。
シャッタ232は、受渡口231を覆う蓋である。シャッタ232は、制御部210の制御に応じて開閉する。
重量センサ233は、重量測定手段の一例である。重量センサ233は、制御部210の制御に応じたタイミングで、受渡口231から入れられた物の重量を測定する。重量センサ233は、測定した重量を示す重量データを制御部210に入力する。例えば、重量センサ233は、圧電素子を用いて重量を測定する圧電型センサである。または、重量センサ233は、ひずみゲージ式の圧力センサであってもよい。
厚み測定センサ234は、厚み測定手段の一例である。厚み測定センサ234は、制御部210の制御に応じたタイミングで、受渡口231から入れられた物の厚みを測定するための長さを測定する。厚み測定センサ234は、特定した長さを示す測長データを制御部210に入力する。本実施形態では、厚み測定センサ234が光センサである場合を例に説明するが、厚み測定センサ234は、光センサ以外の方式の測長センサであってもよい。
推定部30は、重量データおよび測長データを紙幣入出金部20から取得する。推定部30は、重量データに示される重量に応じた紙幣の枚数を算出する。推定部30は、測長データに示される長さに基づいて紙幣の厚みを算出する。推定部30は、厚みに応じた紙幣の枚数を算出する。推定部30は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき、紙幣処理機1に入れられた物が紙幣か否かを推定する。
具体的には、推定部30は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数との差の絶対値が所定の閾値より大きい場合、異物が紙幣処理機1に入れられたと推定する。推定部30は、異物が入れられたと推定した場合、異物を返却するための処理を紙幣入出金部20に実行させる。より具体的には、推定部30は、シャッタ232を開くことを紙幣入出金部20に要求する。
推定部30は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数との差の絶対値が所定の閾値以内である場合、紙幣が紙幣処理機1に入れられたと推定する。推定部30は、紙幣が入れられたと推定した場合、紙幣を鑑別部40へ送り出すことを紙幣入出金部20に要求する。
鑑別部40は、紙幣入出金部20から送られた紙幣の真贋、種類、および枚数を判別する。
具体的には、鑑別部40は、紙幣が偽札であるか否かを判別する。例えば、鑑別部40には、光電センサ(図示せず)や磁気センサ(図示せず)が設けられる。鑑別部40は、いずれかのセンサの測定結果が真正の紙幣の測定結果とは異なる場合に、対象の紙幣を偽札と判別する。鑑別部40は、偽札と判別した紙幣を紙幣入出金部20に戻す。この場合、紙幣入出金部20は、シャッタ232を開く。これにより、紙幣入出金部20は、鑑別部40が偽札であると判別した紙幣を利用者に取り出させる。
鑑別部40は、日本銀行券の一万円券(一万円札)であるのか、千円券(千円札)であるのかといった紙幣の種類をセンサで判別する。鑑別部40は、各種類の日本銀行券の枚数を数える。鑑別部40は、紙幣の種類を示す種類情報と、その種類の紙幣の枚数を示す枚数情報とを入出力部10に通知する。鑑別部40は、判別した紙幣であって、かつ紙幣入出金部20に戻していない紙幣を一時保留部50に送る。
入出力部10は、種類情報と枚数情報とに基づく金額をディスプレイに表示させる。入出力部10は、利用者の操作入力に応じた同意有無情報を一時保留部50に入力する。同意有無情報は、利用者が入金に同意しているか否かを示す情報である。
一時保留部50は、鑑別部40から送られた紙幣を一時的に保管する。また、一時保留部50は、利用者が入金に同意していないことを示す同意有無情報を取得したことに応じて、一時保留部50に保管している紙幣を紙幣入出金部20に送る。紙幣入出金部20に送られた紙幣は、利用者に返却される。
一時保留部50は、利用者が入金に同意していることを示す同意有無情報を取得したことに応じて、一時保留部50に保管している紙幣を鑑別部40に送る。一時保留部50から紙幣を取得した場合、鑑別部40は、紙幣の状態と種類とを判別する。具体的には、鑑別部40は、紙幣の状態として、形状や汚れ、変色の度合い等が流通に適さない状態であるか否かを画像処理等により判別する。鑑別部40は、紙幣の状態が流通に適した状態であると判別した紙幣の種類を判別する。鑑別部40は、紙幣の種類に応じた紙幣カセット(本例では、紙幣カセット60A、または紙幣カセット60B)に紙幣を送る。
具体的には、鑑別部40は、一万円券であると判別した紙幣を紙幣カセット60Aに送る。鑑別部40は、千円券であると判別した紙幣を紙幣カセット60Bに送る。鑑別部40は、流通に適さない状態であると判別した紙幣をリジェクトカセット70に送る。
なお、鑑別部40は、出金処理において用いる種類の紙幣を紙幣カセットに送ってもよい。この場合、鑑別部40は、流通に適した状態の紙幣であって、かつ出金処理に用いないと予め設定されている紙幣(例えば、二千円券等)をその紙幣用のリジェクトカセットに送ってもよい。
紙幣カセット60A、60Bは、紙幣処理機1に保管される紙幣が格納される。紙幣カセット60A、60Bに格納された紙幣は、出金処理において紙幣処理機1から利用者に提供される。
なお、紙幣カセットの数は、2つに限られない。例えば、紙幣カセットの数は、紙幣処理機1が取り扱う紙幣の種類と同じ数である。紙幣カセットは、1つまたは複数、紙幣処理機1に設けられる。
リジェクトカセット70には、出金処理において用いられない紙幣が格納される。
なお、リジェクトカセットの数は、1つに限られない。リジェクトカセットは、1つまたは複数、紙幣処理機1に設けられる。例えば、出金処理には用いられないと設定された種類の紙幣がある場合、流通に適さない状態の紙幣が格納されるリジェクトカセットの他に、その種類の紙幣用のリジェクトカセットが設けられていてもよい。
〔紙幣入出金部20の説明(詳細)〕
次に、図3から図4を参照して、第一の実施形態に係る紙幣処理機1の紙幣入出金部20の詳細について、概要における説明と共通する部分を省略して説明する。
図3は、後述する図4における断面の切断箇所を示すための図である。図4は、紙幣入出金部20の断面の概念図である。図4は、図3に示すIV-IV線における断面の一部分の概念図である。以下の説明では、図4、後述する図9から図12に示すx軸、およびy軸の各々の矢印が指し示す方向を、正の方向とする。また、以下の説明では、x軸、およびy軸の各々の矢印が指し示す正の方向と反対の方向を負の方向とする。
紙幣入出金部20の入出金部品部230は、受渡口231、シャッタ232、重量センサ233、厚み測定センサ234、紙幣ガイド235A、235B、搬送ガイド236、位置決めセンサ237A、237B、物検出センサ238A、238Bを含む。入出金部品部230は、さらに、押圧部品239、押圧スイッチ240、ばね241A、241B、繰出ローラー242、繰出センサ243、搬送ローラー244、分離ローラー245、搬送監視センサ246、および搬送路ガイド247を含む。
受渡口231、シャッタ232については、概要の説明において詳細に述べたので、説明を省略する。
紙幣ガイド235Aは、紙幣を支える部品である。紙幣ガイド235Aは、モーター(図示せず)の駆動により、正のx軸方向にも負のx軸方向にも搬送ガイド236上を移動できる。制御部210は、モーターを制御して、紙幣ガイド235Aの搬送ガイド236上における位置を変える。
紙幣ガイド235A、搬送ガイド236、および紙幣ガイド235Bが形成する空間に、入出金される紙幣が入れられる。紙幣ガイド235Aおよび紙幣ガイド235Bにより、紙幣が倒れないように(紙幣がなす面が、x軸と平行にならないように)紙幣を支えることができる。
なお、紙幣ガイド235Aおよび紙幣ガイド235Bは、紙幣を入出金するときに、受渡口231と紙幣ガイド235Aや紙幣ガイド235Bとの隙間から、紙幣を入れる空間ではない装置内部に紙幣が入らないように形成される。例えば、シャッタ232が開かれるときに、紙幣ガイド235A、235Bの上端が、受渡口231をなす開口部のへりから所定の長さ以内にあるように形成される。
紙幣ガイド235Bは、紙幣を支える部品である。紙幣ガイド235Bは、紙幣ガイド235Aに対向して設けられる。紙幣ガイド235Bには、後述する光センサ234-1が予め設けられている。紙幣ガイド235Bは、ばね241Aとばね241Bの各々の一方の端部と予め接続されている。このばね241Aとばね241Bの各々の他方の端部は、押圧部品239と予め接続されている。紙幣ガイド235Bは、ばね241Aおよび241Bを介して押圧部品239から伝わる力に応じて、正のx軸方向にも負のx軸方向にも、搬送ガイド236の上を移動する。また、押圧部品239は、紙幣ガイド235Aを動かすモーターとは異なるモーターの駆動によって動かされる。言い換えれば、押圧部品239は、紙幣ガイド235Aとは独立に、搬送ガイド236の上をx軸方向に移動する。
搬送ガイド236は、紙幣処理機1に入れられた紙幣の下部を支える部分を含む。
位置決めセンサ237Aは、紙幣ガイド235Aの位置を検出する。具体的には、位置決めセンサ237Aは、所定の位置に紙幣ガイド235Aがあることを検出する。所定の位置とは、紙幣を受け渡すときに紙幣ガイド235Aがあるべき位置である。位置決めセンサ237Aは、紙幣ガイド235Aが所定の位置にあることを検出したことに応じて、紙幣ガイド検出信号を制御部210に入力する。紙幣ガイド検出信号は、紙幣ガイドを検出したことを示す信号である。
例えば、位置決めセンサ237Aは、搬送ガイド236に設けられる。また、具体的には、位置決めセンサ237Aは、接触式や非接触式の変位センサ等である。接触式の変位センサである場合、位置決めセンサ237Aは、搬送ガイド236に設けられた接触子と検出対象物である紙幣ガイド235Aの下部とが接触したことを検出する。この場合、所定の位置にある紙幣ガイド235Aを検出できる場所に接触子が予め設けられる。また、例えば、位置決めセンサ237Aは、光学式変位センサやリニア近接センサ、超音波変位センサ等の非接触式の変位センサであってもよい。
位置決めセンサ237Bは、紙幣ガイド235Bの位置を検出する。具体的には、位置決めセンサ237Bは、所定の位置に紙幣ガイド235Bがあることを検出する。所定の位置とは、紙幣を受け渡すときに紙幣ガイド235Bがあるべき位置である。位置決めセンサ237Bは、紙幣ガイド235Bの位置を検出する点を除いて、位置決めセンサ237Aと同様であるので、説明を省略する。
物検出センサ238A、238Bは、物があることを検出する。物検出センサ238A、238Bによって検出されるのは、受渡口231から入れられた物である。具体的には、物検出センサ238A、および物検出センサ238Bは、紙幣ガイド235Aと紙幣ガイド235Bとの間に紙幣等の物があることを検出する。物検出センサ238A、238Bは、物を検出したことに応じて物検出信号を制御部210に入力する。物検出信号は、物が検出されたことを示す信号である。例えば、物検出センサ238A、238Bは、赤外線アクティブセンサ等の光電センサ等である。例えば、物検出センサ238A、238Bは、赤外線を出射部から出射し、物からの反射光や、物により遮光された光を受光する受光部の光量の変化から物を検出する。
物検出センサ238Aは、物の検出を行うy軸方向の位置が異なることを除き、物検出センサ238Bと同じセンサである。なお、物検出センサ238Aと物検出センサ238Bとは、互いに異なる種類のセンサが用いられてもよい。
本実施形態では、物検出センサが2つ(物検出センサ238Aと物検出センサ238B)設けられている場合を例に説明するが、物検出センサの数はこれに限られない。物検出センサは、1つ設けられていてもよい。または、物検出センサは、2つより多く設けられていてもよい。
図4の例では、紙幣ガイド235Aと押圧部品239との外側に出射部と受光部とが設けられている。この場合、出射部と受光部との間にある紙幣入出金部20の部品は、少なくとも物の検出に用いられる光が通過する部分が、物検出センサ238A、238Bによる物の検出を阻害しにくい材料で形成される。例えば、物検出センサ238A、238Bが、赤外線アクティブセンサである場合には、出射部と受光部との間にある紙幣入出金部20の部品は、物の検出に用いられる光が通過する部分が、赤外透過材料により形成される。
なお、物検出センサ238A、238Bは、出射部が紙幣ガイド235Aと紙幣ガイド235Bとの一方に設けられ、受光部は他方に設けられてもよい。物検出センサ238A、238Bが、反射光を受光するセンサである場合には、出射部と受光部とが、紙幣ガイド235Aおよび紙幣ガイド235Bの一方に設けられてもよい。
重量センサ233は、制御部210の制御に応じて重量を測定する。具体的には、制御部210は、物検出信号を物検出センサ238Aおよび物検出センサ238Bから入力されたことに応じて、重量の測定を重量センサ233に要求する。重量センサ233は、物の重量を測定する。重量センサ233は、測定した重量を示す重量データを制御部210に入力する。
押圧部品239は、制御部210の制御に応じて搬送ガイド236上を正のx軸方向にも負のx軸方向にも動く。具体的には、制御部210は、モーターを駆動させて押圧部品239を移動させる。紙幣処理機1が物の厚みを測定するときに、押圧部品239は、押圧スイッチ240から押圧信号が出力されるまで移動させられる。
押圧スイッチ240は、一定以上の圧力が加わった場合に、押圧信号を制御部210に入力する。押圧信号は、押圧スイッチ240が押圧されたことを示す信号である。例えば、押圧スイッチ240は、機械式圧力スイッチや電子式圧力スイッチ、圧力を検出する圧力センサ等である。押圧スイッチ240は、押圧部品239に予め固定される。押圧スイッチ240によって、紙幣ガイド235Bが紙幣等を押さえつけたことが検知される。
ばね241A、241Bは、紙幣ガイド235Bと押圧部品239との間に設けられた弾性体である。ばね241A、241Bは、一方の端部が紙幣ガイド235Bに、他方の端部が押圧部品239に固定されている。また、ばね241Bよりも正のy軸方向に離れた位置に、ばね241Aは設けられている。ばね241Aとばね241Bとの間には、押圧スイッチ240が設けられている。
押圧部品239によって紙幣ガイド235Bが押されると、ばね241A、241Bは、押圧部品239から加えられた力に応じて縮む。押圧部品239とばね241A、241Bとにより、紙幣処理機1は、紙幣の厚みを測定する都度、一定量の押圧で紙幣等の厚みを測定できる。また、押圧部品239によって紙幣ガイド235Bが引っ張られると、ばね241A、241Bは、伸びる。
厚み測定センサ234は、光センサ234-1および測定基準板234-2を含む。
光センサ234-1は、紙幣ガイド235Bに予め固定される。例えば、光センサ234-1は、反射型フォトセンサやカラーセンサ等のセンサである。具体的には、光センサ234-1の出射部(図示せず)は、光を出射する。光センサ234-1の受光部(図示せず)は、反射光を受光する。光センサ234-1は、紙幣ガイド235Bとともに動く。光センサ234-1は、測定基準板234-2の模様(黒色の部分と白色の部分)の数を数え上げる。光センサ234-1は、測定開始から測定終了までの間に測定した測定結果を示す測長データを制御部210に入力する。具体的には、光センサ234-1には、カウンタが設けられている。光センサ234-1は、測定基準板234-2の黒色の部分と白色の部分の数をカウンタで数える。例えば、測長データは、黒色の部分の数と白色の部分の数とである。なお、測長データは、厚みに相当するカウント数であってもよいし、厚みを示す長さの値であってもよい。
本実施形態では、測定基準板234-2の黒色の部分における幅と白色の部分における幅とが同じである場合を例に説明する。本実施形態では、測定結果は、測定基準板234-2における黒色の部分の数と白色の部分の数との和である。
なお、光センサ234-1は、黒色の部分の数と白色の部分の数とを別々に数え上げてもよい。また、光センサ234-1は、測定基準板234-2における黒色の部分と白色の部分とのどちらか一方を数え上げてもよい。この場合、光センサ234-1は、数え上げなかった方の数を推定して測定結果に含めてもよい。また、測定基準板234-2の模様の色は、黒色と白色ではない任意の色であってよい。
測定基準板234-2は、光センサ234-1によって検出される対象である。測定基準板234-2における光センサ234-1の出射部および受光部に対向する面に模様が設けられている。具体的には、この面には、所定の幅で設けられた白色の部分と所定の幅で設けられた黒色の部分とが交互に連なっている。例えば、所定の幅は、1mm(ミリメートル)である。測定基準板234-2は、紙幣入出金部20の紙幣を受け入れる空間におけるxy平面に平行な面に予め設置される。また、測定基準板234-2の長手方向は、x軸に平行である。測定基準板234-2の長手方向の幅は、入金を受け付ける配置の紙幣ガイド235Aおよび紙幣ガイド235Bの間の、x軸方向の幅より長い。
測定基準板234-2における白色の部分の幅と黒色の部分の幅には、1mmに限られず、5mm等、任意の幅の模様を用いることができる。また、白色の部分における幅の長さと、黒色の部分における幅の長さとが互いに異なっていてもよい。測定基準板234-2は、白色と黒色の模様ではなく、等間隔でスリット(貫通孔)が設けられていてもよい。この場合、光センサ234-1はスリットの数やスリットではない部分の数を数え上げる。
本実施形態では、測長データに基づく物の厚みを後述する厚み枚数算出部330が算出する例を説明するが、厚み測定センサ234が、測長データに基づいて物の厚みを算出してもよい。厚み枚数算出部330は、厚み測定センサ234により算出された厚みを用いて、物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出してもよい。
なお、紙幣等を挟んだ状態の紙幣ガイド235Aおよび紙幣ガイド235Bの間の長さを厚み測定センサ234が測定できればよい。厚み測定センサ234は、変位センサや測長センサ等であってもよい。
繰出ローラー242は、制御部210の制御に応じて、紙幣を分離部に繰り出す。分離部は、紙幣を1枚ずつ繰り出す。
繰出センサ243は、繰出ローラー242が紙幣を押圧した状態にあることを検出する。
搬送ローラー244は、紙幣を搬送路に送り出すためのローラーである。
分離ローラー245は、紙幣を分離するためのローラーである。
搬送監視センサ246は、紙幣の状態を監視するためのセンサである。
搬送路ガイド247は、搬送ガイド236と搬送路を形成する。搬送路を通過した紙幣は、鑑別部40等に送られる。
〔推定部30の説明(詳細)〕
次に、図5を参照して、推定部30の詳細について説明する。図5は、推定部30の構成例を示すブロック図である。推定部30は、取得部310、重量枚数算出部320、厚み枚数算出部330、紙幣異物推定部340、返却処理部350、通常処理部360、および記憶部370を含む。
取得部310は、重量データを紙幣入出金部20から取得する。取得部310は、重量データを取得したことに応じて重量データを重量枚数算出部320に入力する。また、取得部310は、測長データを紙幣入出金部20から取得する。取得部310は、測長データを取得したことに応じて測長データを厚み枚数算出部330に入力する。
重量枚数算出部320は、重量データに示される物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する。記憶部370には、単位重量当たりにおける紙幣の枚数の値が予め記憶されている。例えば、1g(グラム)に相当する紙幣の枚数が1枚である場合、重量データに示される重量が130gであれば、重量枚数算出部320は、130枚を重量に応じた紙幣の枚数として算出する。
厚み枚数算出部330は、測長データに基づく物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出する。記憶部370には、単位厚み当たりにおける紙幣の枚数の値が予め記憶されている。例えば、1mmの厚みに相当する紙幣の枚数が10枚である場合、厚みが8mmであれば、厚み枚数算出部330は、80枚を厚みに応じた紙幣の枚数として算出する。
紙幣異物推定部340は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき受渡口231から入れられた物が紙幣か否かを推定する。具体的には、紙幣異物推定部340は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数との差の絶対値が所定の閾値より大きい場合、異物が入れられたと推定する。紙幣異物推定部340は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数との差の絶対値が所定の閾値以内である場合、紙幣異物推定部340は、紙幣が入れられたと推定する。
例えば、紙幣異物推定部340が、異物であると判定する閾値が30枚であるとする。紙幣異物推定部340は、重量に応じた枚数が130枚であり、厚みに応じた枚数が80枚である場合、異物が入れられたと推定する。この場合、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに50枚もの差分が生じている。紙幣処理機1の管理者等によって、閾値として任意の値が設定可能であってもよい。閾値により低い値が設定された場合、推定部30は、より感度良く異物であるか紙幣であるかを推定できる。
なお、この数値の例(厚みが紙幣80枚相当、かつ重量が紙幣130枚相当)は、比較的軽量のモデルのスマートフォンを想定している。このような軽量モデルのスマートフォンより重いモデルでは、厚さが軽量モデルと同様であっても、重量がより重くなることがある。そのような重いモデルのスマートフォンであれば、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数との差は、軽量モデルのスマートフォンと比べより大きくなる。このため、推定部30は、軽量のモデルのスマートフォンであっても、重いモデルのスマートフォンであっても、異物として推定できる。
異物が入れられたと推定した場合、紙幣異物推定部340は、異物が入れられたことを返却処理部350に通知する。また、紙幣が入れられたと推定した場合、紙幣異物推定部340は、紙幣が入れられたことを通常処理部360に通知する。
返却処理部350は、異物が入れられたことを紙幣異物推定部340から通知された場合、異物を返却させる処理を実行する。具体的には、返却処理部350は、紙幣入出金部20に返却処理の実行を要求する。なお、この場合、紙幣入出金部20の制御部210は、紙幣ガイド235Bを所定の位置に移動させる。そして、制御部210は、シャッタ232を開く。
通常処理部360は、紙幣が入れられたことを紙幣異物推定部340から通知された場合、次の処理を実行する。通常処理部360は、紙幣を搬送路に送り出すことを紙幣入出金部20に要求する。
〔動作の説明〕
図6から図12を参照して、本実施形態の紙幣処理機1の動作例を説明する。
まず、図6を参照して、入金処理の動作を説明する。図6は、紙幣処理機1の動作例を示すフローチャートである。入金処理は、利用者によって入金処理を開始する操作入力がなされてから、紙幣処理機1が紙幣を紙幣カセット60A、60Bまたはリジェクトカセット70に格納するまでの処理である。
図6において、まず、紙幣処理機1は、入金処理を開始するための操作入力を受け付ける(ステップS100)。
紙幣処理機1は、受入処理を行う(ステップS200)。ステップS200において、紙幣処理機1は、受渡口231から入れられた物が紙幣であるか異物であるかを推定する。受入処理の詳細について、図7から図12を参照して後述する。
紙幣ではなく異物であると推定した場合(ステップS300、NO)、紙幣処理機1は、紙幣ガイド235Bを所定の位置に移動させる。そして、紙幣処理機1は、異物を利用者に返却するためにシャッタ232を開く(ステップS400)。このように、紙幣処理機1は、シャッタ232を開くことによって、異物を返却する。この場合、紙幣処理機1は、ステップS500からステップS1020までの処理を行わない。また、物検出センサ238A、および物検出センサ238Bから物検出信号の入力が停止したことに応じて、制御部210は、シャッタ232を閉じる。
なお、シャッタ232を開けるときに、紙幣処理機1は、スマートフォン等の異物の抜き取りを利用者に依頼するメッセージをディスプレイに表示等してもよい。これにより、紙幣処理機1は、スマートフォンなどの異物の抜き取りを利用者に促すことができる。
紙幣であると推定した場合(ステップS300、YES)、紙幣処理機1は、紙幣入出金部20にある、紙幣であると推定された物を鑑別部40に送る。具体的には、紙幣処理機1は、紙幣ガイド235Aと紙幣ガイド235Bとに紙幣を挟ませながら、繰出ローラー242によって紙幣を繰り出せる位置に紙幣ガイド235Aと押圧部品239とを移動させる。具体的には、紙幣処理機1は、繰出ローラー242が押されていることが繰出センサ243によって検出されるまで、紙幣ガイド235Aと押圧部品239とを正のx軸方向に移動させる。
繰出センサ243による検出後、紙幣処理機1は、繰出ローラー242と搬送ローラー244の各々のモーターを駆動させる。紙幣処理機1は、繰出ローラー242と搬送ローラー244とを回転させて、紙幣を搬送路に送り出す。紙幣は、搬送ローラー244と分離ローラー245との間を通る。そして、紙幣は、搬送監視センサ246によって規定時間内に検出される。このように、紙幣処理機1は、搬送監視センサ246で紙幣の状態を監視しながら、分離ローラー245で分離した紙幣を搬送路に送り出す。
なお、搬送監視センサ246によって、規定時間以内に紙幣が検出されない場合、紙幣処理機1は、搬送中の紙幣が分離不可紙幣であると判断する。この場合、紙幣処理機1は、搬送中の紙幣を受渡口231に戻し、シャッタ232を開けて、分離不可紙幣と判断した紙幣を利用者に返却する。
紙幣処理機1の鑑別部40は、紙幣の真贋、種類、および枚数を判別する(ステップS500)。紙幣処理機1は、鑑別部40が紙幣を偽札であると判別した場合(ステップS600、YES)、受渡口231に紙幣を戻し、シャッタ232を開けて、その紙幣を利用者に返却する(ステップS700)。このとき、紙幣処理機1は、真正の紙幣であると判別した紙幣の種類、および枚数に基づく金額をディスプレイに表示させる。鑑別部40は、真正の紙幣であると判別した紙幣であって、種類を判別した紙幣を一時保留部50に格納する(ステップS800)。紙幣処理機1は、利用者により入金に同意する操作入力がなされるまで待機する。
利用者により入金に同意する操作入力がなさない場合(ステップS900、NO)、紙幣処理機1は、一時保留部50に格納していた紙幣を利用者に返却する(ステップS700)。具体的には、入金に同意しない旨を示す操作入力がなされた場合や、入金に同意する操作入力が所定の時間以上なされない場合、紙幣処理機1は、紙幣を利用者に返却する。
利用者により入金に同意する操作入力がなされた場合(ステップS900、YES)、紙幣処理機1は、一時保留部50に格納していた紙幣を鑑別部40に送る(ステップS1000)。
紙幣処理機1の鑑別部40は、紙幣の状態と種類とを判別する(ステップS1010)。鑑別部40は、紙幣の状態と種類とに基づく格納先に紙幣を格納する(ステップS1020)。具体的には、鑑別部40は、流通に適した状態であると判別した紙幣を紙幣カセット60A、60Bに送る。鑑別部40は、流通に適さない状態であると判別した紙幣をリジェクトカセット70に送る。
次に、図7から図12を参照して、受入処理の詳細を説明する。
図7から図8は、紙幣処理機1における受入処理の動作例を示すフローチャートである。受入処理は、図6におけるステップS200の処理である。また、図9から図12は、紙幣入出金部20における物の厚みを測定する処理を説明するための図である。
図7において、まず、入金処理を開始するための操作入力を受け付けた場合、紙幣入出金部20の制御部210は、紙幣ガイド235Aの所定の位置に紙幣ガイド235Aを動かす(ステップS201)。具体的には、制御部210は、位置決めセンサ237Aから紙幣ガイド検出信号を入力されるまで、紙幣ガイド235A用のモーターを駆動する。制御部210は、位置決めセンサ237Aから紙幣ガイド検出信号を入力された位置で紙幣ガイド235Aを停止させる。これにより、制御部210は、紙幣を受け渡すときに紙幣ガイド235Aがあるべき位置に紙幣ガイド235Aを配置する。
制御部210は、一方の紙幣ガイド235Aに向かって押圧部品239を動かして、他方の紙幣ガイド235Bを一方の紙幣ガイド235Aに押しつける(ステップS202)。押圧スイッチ240は、一定以上の圧力が加わったことに応じて押圧信号を制御部210に入力する。制御部210は、押圧スイッチ240から押圧信号が入力されると、押圧部品239を停止させる。なお、ステップS202では、制御部210は、押圧部品239を図9における正のx軸方向に動かす。なお、このとき、制御部210は、押圧部品239用のモーターを駆動する。図9は、光センサ234-1が測定を開始するときの状態を示す図である。ステップS202の後、押圧部品239、紙幣ガイド235A、紙幣ガイド235Bの配置が、図9の状態となる。また、このときの光センサ234-1は、位置P1にある。制御部210は、光センサ234-1のカウンタのカウント数をリセットする。
制御部210は、押圧信号が入力されたことに応じて光センサ234-1に測定の開始を要求する。光センサ234-1は、測定を開始する(ステップS203)。
制御部210は、押圧部品239を動かすことにより、他方の紙幣ガイド235Bを他方の所定の位置に動かす(ステップS204)。具体的には、制御部210は、位置決めセンサ237Bから紙幣ガイド検出信号が入力されるまで、押圧部品239を図9における負のx軸方向に移動させる。図10は、他方の紙幣ガイド235Bを他方の所定の位置に動かしたときの状態を示す図である。位置決めセンサ237Bから紙幣ガイド検出信号が入力された場合、紙幣ガイド235Bは、紙幣を受け渡すときに紙幣ガイド235Bがあるべき位置にある。
制御部210は、位置決めセンサ237Bから紙幣ガイド検出信号が入力されたことに応じて、光センサ234-1に測定の停止を要求する。
光センサ234-1は、測定を停止する(ステップS205)。光センサ234-1は、測定を開始から測定を終了まで、すなわちステップS203からステップS205までの間の検出結果に応じた測長データ(本例では、図10のパターン数A)を制御部210に入力する。図9における位置P1から位置P2に光センサ234-1が動くにつれて、光センサ234-1によって検出された黒色の部分と白色の部分との数の和がパターン数Aである。制御部210は、測長データを記憶部220に記憶させる。そして、制御部210は、光センサ234-1のカウンタをリセットする。
制御部210は、シャッタ232を開く(ステップS206)。
なお、シャッタ232を開く前に、制御部210は、押圧部品239の位置を確認してもよい。具体的には、制御部210は、紙幣ガイド235Bによって位置決めセンサ237Bから紙幣ガイド検出信号が継続的に入力されるように押圧部品239の位置を制御してもよい。
制御部210は、物検出センサ238A、および物検出センサ238Bから物検出信号が入力されるまで、すなわち、紙幣等が利用者により入れられるまで待機する(ステップS207、NO)。物検出センサ238A、および物検出センサ238Bから物検出信号が入力された場合(ステップS207、YES)、制御部210は、シャッタ232を閉じる(ステップS208)。図7のステップS208の次は、図8のステップS209に進む。
図11は、シャッタ232が開いたことによって、紙幣ガイド235Aと紙幣ガイド235Bとの間に異物2が落下した状態を示す。この場合、物検出センサ238A、および物検出センサ238Bは、物(図11の例では、異物2)があることを検出する。
図7のステップS208の次に、制御部210は、重量センサ233に重量の測定を要求する。重量センサ233は、物の重量を測定する(図8のステップS209)。
重量センサ233は、測定した重量を示す重量データを制御部210に入力する。制御部210は、重量データを記憶部220に記憶させる。また、制御部210は、重量データが入力されたことに応じて、重量データを推定部30に入力する。
推定部30の取得部310は、重量データを紙幣入出金部20から取得する。重量枚数算出部320は、重量データに示される物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する(ステップS210)。重量枚数算出部320は、重量に応じた枚数を示す重量枚数情報を紙幣異物推定部340に入力する。重量枚数算出部320は、重量枚数情報を記憶部370に記憶させる。
紙幣入出金部20の制御部210は、光センサ234-1に測定の開始を要求する。光センサ234-1は、測定を開始する(ステップS211)。光センサ234-1は、測定を開始したときに、図11の例では位置P2にある。
制御部210は、押圧信号が入力されるまで紙幣ガイド235Aに向かって押圧部品239を動かす(ステップS212)。このとき、押圧部品239が図11における正のx軸方向に動かされ、それに伴って紙幣ガイド235Bと紙幣ガイド235Bに固定されている光センサ234-1も正のx軸方向に動かされる。
このとき、押圧部品239に押された紙幣ガイド235Bは、異物2や紙幣よって移動できなくなる。紙幣ガイド235Bが停止している一方、押圧部品239が正のx軸方向に動き続ける。このため、押圧部品239と紙幣ガイド235Bとの間の押圧スイッチ240には、圧力が加わる。押圧スイッチ240は、一定以上の圧力が加わったことに応じて押圧信号を制御部210に入力する。制御部210は、押圧信号が入力されたことに応じて、押圧部品239を停止させる。ばね241Aとばね241Bとにより、紙幣の膨らみを抑えることができ、また、押圧スイッチ240とばね241Aとばね241Bとにより、紙幣等に一定量の押圧をかけることができる。
図12は、押圧信号が入力されるまで制御部210が押圧部品239を動かし、紙幣ガイド235Aと紙幣ガイド235Bとの間に物(本例では、異物2)が挟まれた状態を示す図である。図12において、光センサ234-1は、位置P3にある。また、図12には、位置P2が、パターン数A、パターン数Bを説明するために示されている。
制御部210は、押圧信号が入力されたことに応じて、光センサ234-1に測定の停止を要求する。光センサ234-1は、測定を停止する(ステップS213)。光センサ234-1は、測定開始から測定終了まで、すなわち、ステップS211からステップS213までの間の検出結果に応じた測長データ(本例では、図12のパターン数B)を制御部210に入力する。図12における位置P2から位置P3に光センサ234-1が動くにつれて検出された黒色の部分と白色の部分との数の和がパターン数Bである。制御部210は、測長データを記憶部220に記憶させる。
制御部210は、ステップS203からステップS205における測定結果を示す測長データと、ステップS211からステップS213における測定結果を示す測長データとを推定部30に入力する。
推定部30の取得部310は、ステップS203からステップS205における測定結果を示す測長データと、ステップS211からステップS213における測定結果を示す測長データとを厚み枚数算出部330に入力する。
厚み枚数算出部330は、測定結果に応じた物の厚みを算出する(ステップS214)。具体的には、厚み枚数算出部330は、ステップS203からステップS205における測定値(図10と図12のパターン数A)からステップS211からステップS213における測定値(図12のパターン数B)を引く。厚み枚数算出部330は、この差分に相当する紙幣の枚数を算出する。厚み枚数算出部330は、厚みに応じた枚数を示す厚み枚数情報を紙幣異物推定部340に入力する。厚み枚数算出部330は、厚み枚数情報を記憶部370に記憶させる。
紙幣異物推定部340には、重量枚数情報と厚み枚数情報とが入力される。紙幣異物推定部340は、重量枚数情報に示される重量に応じた枚数と、厚み枚数情報に示される厚みに応じた枚数との差の絶対値が所定の閾値以内である場合(ステップS216、YES)、紙幣と推定する(ステップS217)。この場合、紙幣処理機1は、紙幣を紙幣入出金部20から鑑別部40に向かって送る。そして、紙幣処理機1は、図6のステップS500以降の処理を行う。
紙幣異物推定部340は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数との差の絶対値が所定の閾値より大きい場合(ステップS216、NO)、紙幣ではない異物と推定する(ステップS218)。この場合、紙幣処理機1は、異物を返却する処理(図6のステップS400)を行う。
以上で説明したように、本実施形態の推定装置(本例では、紙幣処理機1)は、紙幣処理機1の受渡口231から入れられた物の重量を測定する。推定装置は、紙幣処理機1の受渡口231から入れられた物の厚みを測定する。推定装置は、物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する。推定装置は、物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出する。推定装置は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき紙幣処理機1に入れられた物が紙幣か否かを推定する。これにより、紙幣処理機1は、推定結果に応じて、紙幣処理機1に入れられた物が紙幣であるか否かを把握できる。そのため、本実施形態の推定装置は、紙幣処理機1に紙幣ではない異物が入った場合に、紙幣処理機1が故障する可能性を低減できる。
シャッタ232上に置かれた異物2が紙幣を受け付ける場所に落下した場合、本実施形態の紙幣処理機1は、入金処理の開始後、紙幣が分離される処理への移行前に入金処理の対象が異物であることを推定する。異物であると推定した場合には、紙幣処理機1は、紙幣が分離される処理に移行しない。つまり、紙幣処理機1は、紙幣を分離する場所まで、異物2を送らない。紙幣処理機1は、落下した場所から移動させずに、紙幣を受け付ける場所に落下した異物を返却できる。このため、推定部30は、異物2を装置内部で移動させてしまったときに生じうる動作障害の発生を抑制できる。また、推定装置は、シャッタ232から紙幣を受け付ける場所に落下した利用者の私物の破損を防止することもできる。
障害が発生してしまうと、紙幣処理機の復旧のために係員の対応が必要になる。本実施形態の紙幣処理機1は、シャッタ232から異物が落下した場合における故障の可能性を低減できる。このため、本実施形態によれば、故障によって紙幣処理機1が復旧するまで利用者を待たせてしまうことを抑制できる。
本実施形態の紙幣処理機1は、紙幣等の鑑別部40等への移動前に、受渡口231から入れられた物が紙幣であるか異物であるかを推定する。紙幣処理機1は、推定結果が異物である場合に、異物を利用者に返却する。推定装置による推定を行わない紙幣処理機では、受渡口から入れられた異物は、紙幣処理機によって紙幣であると認識される。この紙幣処理機では、異物がそのまま分離部や鑑別部へ向かって送られる。このような紙幣処理機では、搬送監視センサによって分離不可紙幣である等の判断がなされるまで、利用者への返却処理ができない。例えば、異物がスマートフォンである場合、搬送ローラー(図4の搬送ローラー244に相当)と分離ローラー(図4の分離ローラー245に相当)との間をスマートフォンが通過できない。搬送監視センサ(図4の搬送監視センサ246に相当)は、規定時間以内に紙幣を検出できない。このため、スマートフォンは、推定装置による推定を行わない紙幣処理機によって分離不可紙幣であると判断される。また、推定装置による推定を行わない紙幣処理機は、利用者への返却処理において、搬送ローラーと分離ローラーとを戻し方向に回転させ、スマートフォンを入金時の位置に戻し、搬送ガイドを入金時の配置に移動させる。紙幣処理機は、その後、シャッタを開いて、利用者にスマートフォンを取り除かせる。しかし、スマートフォンが搬送ガイドに引っかかってしまう等が返却処理中に発生すると、スマートフォンは、紙幣ガイド等の動作を阻害してしまう。推定装置による推定を行わない紙幣処理機は、異物によってこのような障害に至ることがある。これに対し、本実施形態の紙幣処理機1は、紙幣等の鑑別部40等への移動前に、受渡口231から入れられた物が紙幣であるか異物であるかを推定する。本実施形態の紙幣処理機1では、推定装置による推定を行わない紙幣処理機で起こりうる障害が発生する可能性を低減できる。
上記実施形態では、異物2がスマートフォンなどの携帯端末である場合を例に説明したが、推定部30は、重量と厚さの比率が紙幣と異なる他の異物が投入された場合においても、同様に異物であると推定できる。
[第二の実施形態]
第二の実施形態に係る推定装置80について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の推定装置80は、第一の実施形態における紙幣処理機1を簡略化した構成である。
図13は、本実施形態の推定装置80の構成例を示すブロック図である。本実施形態の推定装置80は、重量測定部810、厚み測定部820、重量枚数算出部830、厚み枚数算出部840、および紙幣異物推定部850を含む。
重量測定部810は、紙幣処理機(図示せず)の受渡口から入れられた物の重量を測定する。
厚み測定部820は、紙幣処理機の受渡口から入れられた物の厚みを測定する。
重量枚数算出部830は、紙幣処理機の受渡口から入れられた物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する。
例えば、重量枚数算出部830は、重量測定部810によって測定された物の重量を示す情報を受け付ける。重量枚数算出部830は、測定された重量に応じた紙幣の枚数を算出する。重量枚数算出部830は、重量に応じた紙幣の枚数を示す情報を記憶部(図示せず)に記憶させてもよい。
厚み枚数算出部840は、紙幣処理機の受渡口から入れられた物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出する。
例えば、厚み枚数算出部840は、厚み測定部820によって測定された物の厚みを示す情報を受け付ける。そして、厚み枚数算出部840は、測定された厚みに応じた紙幣の枚数を算出する。厚み枚数算出部840は、厚みに応じた紙幣の枚数を示す情報を記憶部に記憶させてもよい。
紙幣異物推定部850は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する。
例えば、推定装置80は、紙幣処理機に内蔵された装置であってもよい。または、推定装置80は、ネットワークを介して紙幣処理機に接続されたサーバやクラウドの側に配置されてもよい。
以上で説明したように、本実施形態の推定装置80は、紙幣処理機の受渡口から入れられた物の重量を測定する。推定装置80は、紙幣処理機の受渡口から入れられた物の厚みを測定する。推定装置80は、物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する。推定装置80は、物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出する。推定装置80は、重量に応じた枚数と厚みに応じた枚数とに基づき紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する。これにより、紙幣処理機は、推定装置80による推定結果に応じて、紙幣処理機に入れられた物が紙幣であるか否かを把握できる。そのため、本実施形態の推定装置80は、紙幣処理機に紙幣ではない異物が入った場合に、紙幣処理機が故障する可能性を低減できる。
[ハードウェア構成例]
上記した各実施形態に示した手順は、汎用の情報処理装置(コンピュータ)に、各実施形態の機能を実現させるプログラムに従って処理を実行させることより実現可能である。以下、上述した各実施形態に係る処理を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実行するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、各実施形態に係る処理は、物理的または機能的に少なくとも2つの情報処理装置を用いて実行されてもよい。また、各実施形態に係る処理は、専用の装置を用いて実行されてもよい。また、各実施形態に係る処理の一部のみを情報処理装置を用いて実行してもよい。各実施形態に係る処理の一部またはすべては、一つの情報処理装置によって実行されてもよい。また、情報処理装置は、各実施形態に係る処理を実行するハードウェアが実装された専用の装置(サーバ)として提供されてもよい。
図14は、各実施形態に係る処理を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース910、入出力インタフェース920、演算装置930、記憶装置940、不揮発性記憶装置950、およびドライブ装置960を含む。
通信インタフェース910は、有線または無線で外部装置と通信するための通信手段である。各実施形態に係る処理が少なくとも2つの情報処理装置を用いて実行される場合、それらの装置の間を通信インタフェース910経由で相互に通信可能に接続してもよい。
入出力インタフェース920は、マンマシンインタフェースである。入出力インタフェース920には、入力デバイスの一例であるキーボード等が接続される。また、入出力インタフェース920には、出力デバイスの一例であるディスプレイ等が接続される。
演算装置930は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置930は、例えば、不揮発性記憶装置950に記憶された各種プログラムを記憶装置940に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行する。
記憶装置940は、演算装置930から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置940は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
不揮発性記憶装置950は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶する。
ドライブ装置960は、後述する記録媒体970に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。記録媒体970にデータの読み込みや書き込みを行わない場合、ドライブ装置960が省略されてもよい。
記録媒体970は、例えば、光ディスクや光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
各実施形態において説明した機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムとして供給されてもよい。この場合、情報処理装置90に対して供給されたプログラムを、演算装置930が実行することによって、各実施形態の処理を実行できる。また、情報処理装置90は、各実施形態のすべての処理ではなく、各実施形態の一部の処理を実行してもよい。
上記プログラムは、記録媒体970に記録させておいてもよい。例えば、出荷段階や運用段階等において、上記プログラムが不揮発性記憶装置950に格納されてもよい。この場合、上記プログラムは、出荷前の製造段階や運用段階等において、情報処理装置90にインストールされればよい。また、上記プログラムは、インターネット等の通信回線を介して、外部からダウンロードされてもよい。上記プログラムのインストールやダウンロードに関しては、一般的な方法を適用できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 紙幣処理機
10 入出力部
20 紙幣入出金部
210 制御部
220 記憶部
230 入出金部品部
231 受渡口
232 シャッタ
233 重量センサ
234 厚み測定センサ
234-1 光センサ
234-2 測定基準板
235A、235B 紙幣ガイド
236 搬送ガイド
237A、237B 位置決めセンサ
238A、238B 物検出センサ
239 押圧部品
240 押圧スイッチ
241A、241B ばね
242 繰出ローラー
243 繰出センサ
244 搬送ローラー
245 分離ローラー
246 搬送監視センサ
247 搬送路ガイド
30 推定部
310 取得部
320 重量枚数算出部
330 厚み枚数算出部
340 紙幣異物推定部
350 返却処理部
360 通常処理部
370 記憶部
40 鑑別部
50 一時保留部
60A 紙幣カセット
60B 紙幣カセット
70 リジェクトカセット
2 異物
80 推定装置
810 重量測定部
820 厚み測定部
830 重量枚数算出部
840 厚み枚数算出部
850 紙幣異物推定部
90 情報処理装置
910 通信インタフェース
920 入出力インタフェース
930 演算装置
940 記憶装置
950 不揮発性記憶装置
960 ドライブ装置
970 記録媒体

Claims (9)

  1. 紙幣処理機の受渡口から入れられた物の重量を測定する重量測定手段と、
    前記物の厚みを測定する厚み測定手段と、
    前記物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する重量枚数算出部と、
    前記物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出する厚み枚数算出部と、
    前記重量に応じた枚数と前記厚みに応じた枚数とに基づき前記紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する紙幣異物推定部と、
    を備える推定装置。
  2. 前記紙幣異物推定部は、前記重量に応じた枚数と前記厚みに応じた枚数との差の絶対値が所定の閾値より大きい場合、紙幣とは異なる異物が前記紙幣処理機に入れられたと推定する
    請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記異物を返却するための処理を実行させる返却処理部をさらに備える
    請求項2に記載の推定装置。
  4. 前記紙幣異物推定部は、前記重量に応じた枚数と前記厚みに応じた枚数との差の絶対値が所定の閾値以内である場合、紙幣が前記紙幣処理機に入れられたと推定する
    請求項1に記載の推定装置。
  5. 紙幣を受け付ける受渡口と、
    前記受渡口を覆い、開閉可能なシャッタと、
    前記受渡口から入れられた物を検出する物検出センサと、
    前記物検出センサにより物が検出されたことに応じて前記シャッタを閉じる制御部と、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の推定装置と、
    を備える紙幣処理機。
  6. 前記制御部は、前記紙幣処理機に入れられた物が紙幣ではないと前記推定装置によって推定された場合に、前記物検出センサにより物が検出されたことに応じて閉じた前記シャッタを開く
    請求項5に記載の紙幣処理機。
  7. 前記制御部は、前記紙幣処理機に入れられた物が紙幣であると前記推定装置によって推定された場合に、前記紙幣処理機に入れられた物を装置内部に送る
    請求項5に記載の紙幣処理機。
  8. コンピュータが、
    紙幣処理機の受渡口から入れられて、重量測定手段によって測定された物の重量を示す情報を受け付け、
    厚み測定手段によって測定された前記物の厚みを示す情報を受け付け、
    前記物の重量に応じた紙幣の枚数を算出し、
    前記物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出し、
    前記重量に応じた枚数と前記厚みに応じた枚数とに基づき前記紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する
    推定方法。
  9. コンピュータに、
    紙幣処理機の受渡口から入れられて、重量測定手段によって測定された物の重量を示す情報を受け付ける処理と、
    厚み測定手段によって測定された前記物の厚みを示す情報を受け付ける処理と、
    前記物の重量に応じた紙幣の枚数を算出する処理と、
    前記物の厚みに応じた紙幣の枚数を算出する処理と、
    前記重量に応じた枚数と前記厚みに応じた枚数とに基づき前記紙幣処理機に入れられた物が紙幣か否かを推定する処理と、
    を実行させるプログラム。
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