JP7487779B2 - 受信装置、受信方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信を行う無線通信システムに関連するものである。
無線デバイスの急速な普及によって無線通信トラヒックが増加し続けている。この無線通信トラヒックを安定的に収容するために、無線通信システムの大容量化が求められている。無線通信システムの大容量化を実現するべく、複数のアンテナを用いて同一周波数かつ同一時刻に空間分割多重伝送を行うMIMOが実用化されている。更に、将来無線通信システムを対象として、MIMOが実現する容量の更なる拡大に向けて、超多数のアンテナを利用した大規模(Massive)MIMOの研究開発が進められている。
しかしながら、Massive MIMOでは、無線基地局に超多数のアンテナ、各アンテナに接続される増幅やフィルタ等を行うRF部、及びアナログ信号とデジタル信号の変換を行う変換部等の装置が非常に多く必要となることから、無線基地局のサイズ及びコストが大きくなるという課題がある。
上記課題に対して、非特許文献1には、Virtual Massive MIMO(VM-MIMO)の技術が開示されている。非特許文献1に開示されたVirtual Massive MIMO(VM-MIMO)では、上り回線のMassive MIMOにおいて、複数のアンテナから同一周波数かつ同一時刻に送信される信号に対して、無線基地局が特性可変アンテナにより周期的にアンテナ特性を高速に切り替えながら受信を行う。更に、通常よりも高速にサンプリングした受信信号からアンテナ特性が同等となるタイミングの信号を、サンプリングした受信信号から分割して抽出し、抽出した信号に対して、一般的なマルチユーザMIMOの受信処理を行うことで、少ないアンテナでMassive MIMOの受信を可能としている。
村上他、"将来無線システムにおける時空間信号処理技術"電子情報通信学会 ソサイエティ大会2019
上記のように、VM-MIMOの技術により、少ないアンテナでMassive MIMOの受信を実現できるので、無線基地局のサイズ及びコストを低減できる。
しかし、VM-MIMOの受信処理を行う無線基地局における処理能力には限界があるため、MIMO復調処理の対象とする抽出信号数が多すぎると、通信品質が劣化する可能性がある。そのため、特性可変アンテナを含めた送受信間の伝搬特性に応じた適切な抽出信号数を決定する必要がある。なお、このような課題は、VM-MIMOの受信処理を行う無線基地局のみならず、VM-MIMOの受信処理を行う無線端末局においても生じ得る課題である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、送信装置の複数のアンテナから同一周波数かつ同一時刻に送信されるMIMO信号を特性可変アンテナで受信する受信装置において、特性可変アンテナを含めた送受信間の伝搬特性に応じて、適切な抽出信号数を決定するための技術を提供することを目的とする。
開示の技術によれば、複数のアンテナから送信されたMIMO信号を、アンテナ特性を切り替えながら受信する特性可変アンテナと、
前記特性可変アンテナにより受信した受信信号に対して所定のサンプリング周期でサンプリングを行う変換部と、
前記変換部により得られた信号に基づいて、指標値を算出する指標値算出部と、
前記指標値に基づいて、抽出信号数を決定する抽出信号数決定部と、
前記変換部により得られた複数のアンテナ特性に対応する複数の信号から、前記抽出信号数の信号を抽出する信号抽出部と、
前記信号抽出部から出力された前記抽出信号数の信号に対してMIMO復調処理を実行するMIMO信号復調部と、を備え、
前記抽出信号数決定部は、前記指標値に基づいて、伝送容量の劣化量がしきい値以下となる最小の抽出信号数を決定する
受信装置が提供される。

開示の技術によれば、送信装置の複数のアンテナから同一周波数かつ同一時刻に送信されるMIMO信号を特性可変アンテナで受信する受信装置において、特性可変アンテナを含めた送受信間の伝搬特性に応じて、適切な抽出信号数を決定するための技術が提供される。
本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。 本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。 VM-MIMOの動作を説明するための図である。 無線端末局の構成図である。 無線基地局の構成図である。 特性可変アンテナの構成図である。 無線基地局の構成図である。 無線基地局の動作を示すフローチャートである。 テーブルの例を示す図である。 信号抽出部の動作を説明するための図である。 サンプリングの例を説明するための図である。 信号抽出部の動作を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施の形態)を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
なお、以下の説明では、送信装置として無線端末局1を使用し、受信装置として無線基地局2を使用する例を用いているが、送信装置として無線基地局2を使用し、受信装置として無線端末局1を使用する場合にも、受信装置において本発明に係る技術を適用することが可能である。
(全体構成)
図1に、本実施の形態における無線通信システムの構成例を示す。図1に示すように、本実施の形態における無線通信システムは、無線端末局1と無線基地局2とを有する。無線端末局1は複数のアンテナを有しており、無線基地局2は1本の特性可変アンテナを有している。無線基地局2における特性可変アンテナの数は複数であってもよい。図示のとおり、本実施の形態では、無線端末局1から無線基地局2への上り方向の通信を対象としている。
なお、本実施の形態では、図1に示すように、無線基地局2が、1台の無線端末局1から送信された信号を受信することを想定しているが、これは一例である。図2に示すように、無線基地局2が複数の無線端末局1から送信された信号を受信する場合(つまり、マルチユーザMIMOの場合)にも本実施の形態に係る技術を適用可能である。
(無線通信システムの動作概要)
無線基地局2は、非特許文献1に開示されたVirtual Massive MIMO(VM-MIMO)の技術により、1本の特性可変アンテナでMassive MIMOの受信を行う。
すなわち、図3に示すように、無線基地局2は、無線端末局1の複数のアンテナから同一周波数かつ同一時刻に送信される信号を、周期的にアンテナ特性を高速に変化させながら受信する。無線基地局2は、通常よりも高速に受信信号をサンプリングして、サンプリングした受信信号からアンテナ特性が同等となるタイミングの受信信号を分割して抽出し、抽出した受信信号に対して、一般的なMIMOの受信処理を行うことで、1本の特性可変アンテナでMassive MIMOの受信を可能としている。
すなわち、理論的には、抽出した各受信信号は、互いに異なる伝搬路から到来する信号とみなすことができるので、仮想的にアンテナを増加させることができ、Massive MIMOの受信が可能となる。
図3の例では、無線基地局2は、4つのアンテナ特性1~4を周期的に変化させながら信号を受信している。図3の例において、アンテナ特性1のタイミングの信号を"1"ので示し、アンテナ特性2のタイミングの信号を"2"で示し、アンテナ特性3のタイミングの信号を"3"で示し、アンテナ特性4のタイミングの信号を"4"で示している。
また、アンテナ特性1~4のアンテナをそれぞれ仮想アンテナ1~4と呼んでいる。図3において、"1"で示す信号の波形が仮想アンテナ1の波形として示されている。
VM-MIMOの技術を用いることで、無線基地局2の1つの特性可変アンテナを用いて無線端末局1の複数のアンテナから送信されるMIMO信号の復調が可能となる。
しかし、前述したとおり、VM-MIMOの受信処理を行う無線基地局2における処理能力には限界があるため、MIMO復調処理の対象とする抽出信号数が多すぎると、通信品質が劣化する可能性がある。そのため、特性可変アンテナを含めた送受信間の伝搬特性に応じた適切な抽出信号数を決定する必要がある。
そこで、本実施の形態では、特性可変アンテナを含めた送受信間の伝搬特性に応じて、抽出信号数を調整することで、通信品質を向上させることとしている。以下、各装置の構成と動作について説明する。
(無線端末局1)
図4に、本実施の形態における無線端末局1の構成例を示す。図4に示すとおり、無線端末局1は、複数のアンテナ10、複数のRF部11、複数のD/A変換部12、及びMIMO信号生成部13を有する。なお、一般的に無線端末局1に搭載される機能ブロックについては省略している。
MIMO信号生成部13は、送信データから複数のMIMO信号を生成し、それぞれのMIMO信号をD/A変換部12に入力する。D/A変換部12は、入力されたデジタルのMIMO信号をアナログ信号に変換し、当該アナログ信号をRF部11に出力する。
RF部11は、アナログ信号に対して、増幅・周波数変換・フィルタリング等のアナログ処理を施し、処理を施した信号を各アンテナ10に出力する。ここでのRF部11として、一般的な無線装置のRFフロントエンドの機能が搭載されることを想定する。アンテナ10は、入力された信号を無線信号として空中に放射する。
(無線基地局2)
図5に、本実施の形態における無線基地局2の構成例を示す。図5に示すように、本実施の形態における無線基地局2は、特性可変アンテナ20、RF部21、A/D変換部22、アンテナ制御部23、信号抽出部24、MIMO信号復調部25、指標値算出部26、抽出信号数決定部27を有する。なお、一般的に無線基地局に搭載される機能ブロックについては図示を省略している。各部の機能は下記のとおりである。
特性可変アンテナ20は、アンテナ制御部23から入力する制御情報に応じてアンテナ特性(指向性、出力電力、位相等)を周期的に切り替えるアンテナである。
図6に、特性可変アンテナ20の構成例を示す。図6に示す特性可変アンテナ20は、中心に配置される給電素子(Antenna element)と周りに配置される複数の無給電素子(Parasitic element)で構成され、アンテナ制御部23によって無給電素子の反射特性を変化させることで、アンテナの特性を変化させることができる。この特性可変アンテナ20で受信した信号を1つのRF部21に出力する。
RF部21は、特性可変アンテナ20から入力した信号に対して、増幅・周波数変更・フィルタリング等の処理を行い、処理した信号をA/D変換部22に出力する。ここでのRF部21として、一般的な無線装置のRFフロントエンドの機能が搭載されることを想定する。
A/D変換部22は、RF部21から入力するアナログ信号をサンプリングすることにより、デジタル信号に変換し、当該デジタル信号を信号抽出部24及び指標値算出部26に出力する。また、A/D変換部22は、サンプリング周期をアンテナ制御部23に通知する。
アンテナ制御部23は、A/D変換部22のサンプリング周期に同期させたアンテナ制御信号を特性可変アンテナ20に出力する。
信号抽出部24は、抽出信号数決定部27から入力される情報に基づいて、A/D変換部22から入力された信号のうちの全部又は一部を抽出し、抽出した信号をMIMO信号復調部35に出力する。
信号抽出部24は、A/D変換部22から入力された信号をサンプリング周期に同期して分割し、抽出信号数決定部27から入力される情報に基づいて、分割して得られた複数の信号の中から、MIMO信号復調部25に出力する信号を抽出(選択)し、抽出した信号をMIMO信号復調部25に出力する。
MIMO信号復調部25は、信号抽出部24から受信した信号に対して、一般的な無線通信システムで規定されるMIMOの復調処理を行う。
指標値としてチャネル相関値を使用する場合において、指標値算出部26は、アンテナ制御部23から入力されるアンテナの制御情報に基づいて、A/D変換部22から入力される信号からそれぞれのアンテナ特性における伝搬チャネル応答を算出するとともに、特性可変アンテナ20で設定されるアンテナ特性間の伝搬チャネル応答の相関値を算出する。ここで相関値とは、異なるアンテナ特性間での違いを数値で表したものである。算出したチャネル相関値は抽出信号数決定部27に出力される。
抽出信号数決定部27は、指標値算出部26から入力される指標値に基づいて、抽出信号数を算出して、信号抽出部24に出力する。抽出信号数の算出方法の例については後述する。
ここで、特性可変アンテナ20において、例えば4本の仮想アンテナの1つを周期的に選択することによりアンテナ特性を周期的に切り替える場合には、A/D変換部22は、一般的な無線基地局のA/D変換部22のサンプリング周期の4倍以上のサンプリング周期で、各アンテナ特性に対応する信号1~4をサンプリングして出力する。
アンテナ制御部23は、A/D変換部22のサンプリング周期で4本の仮想アンテナのうちの1つを選択してアンテナ特性を切り替える。
便宜上、ここでは抽出信号数決定部27において決定された抽出信号数が4であるとする。このとき、信号抽出部24は、A/D変換部22のサンプリング周期と同じサンプリング周期で各アンテナ特性に対応する信号1~4を分割して抽出し、MIMO信号復調部25に出力する。その結果、信号抽出部24の4つの出力ポートには、それぞれ同じアンテナ特性の信号1~4が周期的に出力される。
(その他の構成例)
図5に示す無線基地局2における各機能ブロックの機能を専用のハードウェア(LSI等)で実現してもよいし、「特性可変アンテナ20、RF部21、A/D変換部22」以外の部分(つまり、デジタル信号の処理を行う部分)を、プロセッサ(CPU、DSP等)とメモリとを備える汎用的なコンピュータと、当該コンピュータ上で動作するソフトウェアで実現してもよい。
コンピュータとソフトウェアを用いて無線基地局2を実現する場合における無線基地局2の構成例を図7に示す。
図7に示すように、当該無線基地局2は、プロセッサ101、メモリ102、補助記憶装置103、入出力装置104、特性可変アンテナ20、RF部21、A/D変換部22を有し、これらがバスで接続された構成を有する。
例えば、補助記憶装置103(記憶媒体)に、無線基地局2の動作を実現するプログラムが格納される。無線基地局2の動作時に、当該プログラムがメモリ102に読み込まれ、プロセッサ101がメモリ102からプログラムを読み出して実行する。例えば、プロセッサ101は、当該プログラムにより、アンテナ制御部23、信号抽出部24、MIMO信号復調部25、指標値算出部26、抽出信号数決定部27の処理を実行する。
入出力装置104は、例えば、MIMO信号復調部25により得られた信号を出力する。また、入出力装置104から、事前に設定しておく情報を入力することとしてもよい。
(動作例)
次に、無線基地局2の動作例を、図8のフローチャートを参照してより具体的に説明する。なお、抽出信号数決定に関わる処理と、実処理(通信サービス提供のための処理)とは並行して実行される。従って、抽出信号数は、通信サービス提供中に随時変更され得る。
アンテナ制御部23は、A/D変換部22のサンプリング周期に同期させたアンテナ制御信号を特性可変アンテナ20に出力し、特性可変アンテナ20は、当該アンテナ制御信号に従って、アンテナ特性を周期的に切り替えている。
<S1>
S1(ステップ1)において、特性可変アンテナ20が無線端末局1の複数のアンテナから同時に送信された信号を受信する。受信した信号はRF部21に入力され、RF部21により処理された信号はA/D変換部22に出力される。
<S2>
S2において、A/D変換部22は、入力された信号(アナログ信号)に対してサンプリングを行って、サンプリングされた信号(デジタル信号)を取得する。以降の説明の「信号」は、サンプリングにより取得された信号である。A/D変換部22により得られた信号は、信号抽出部24及び指標値算出部26に出力される。なお、アンテナ特性の変化のタイミングとサンプリングのタイミングは同期している。
<S3>
S3において、指標値算出部26は、アンテナ制御部23から入力されるアンテナの制御情報に基づいて、A/D変換部22から入力される信号からそれぞれのアンテナ特性における伝搬チャネル応答を算出するとともに、特性可変アンテナ20で設定されるアンテナ特性間の伝搬チャネル応答の相関値(チャネル相関値)を算出する。
指標値算出部26は、アンテナ特性間の伝搬チャネル応答の相関値を、例えは下記の式1により算出する。
Figure 0007487779000001
式1において、aはあるアンテナ特性におけるアンテナと無線端末局1のi番目のアンテナとの間の伝搬チャネル応答ベクトルであり、bはaとは異なるアンテナ特性におけるアンテナと無線端末局1のi番目のアンテナとの間の伝搬チャネル応答ベクトルである。指標値算出部26は、アンテナ特性の組毎に、式1でチャネル相関値を求め、全組のチャネル相関値を足し合わせることで、全アンテナ特性におけるチャネル相関値を算出する。
例えば、特性可変アンテナ20が4つのアンテナ特性を切り替えているとし、それぞれの特性におけるアンテナを仮想アンテナ1、仮想アンテナ2、仮想アンテナ3、仮想アンテナ4と呼ぶこととする。
この場合、指標値算出部26は、仮想アンテナ1と仮想アンテナ2との間のチャネル相関値、仮想アンテナ1と仮想アンテナ3との間のチャネル相関値、仮想アンテナ1と仮想アンテナ4との間のチャネル相関値、仮想アンテナ2と仮想アンテナ3との間のチャネル相関値、仮想アンテナ2と仮想アンテナ4との間のチャネル相関値、仮想アンテナ3と仮想アンテナ4との間のチャネル相関値を算出し、これらのチャネル相関値の和を求めることで、仮想アンテナ1~4間のチャネル相関値を算出する。
また、抽出信号数の算出方法に応じて、上記のような2仮想アンテナ間での各チャネル相関値、仮想アンテナ1~4間のチャネル相関値に加えて、仮想アンテナ1、2、3間のチャネル相関値、仮想アンテナ1、2、4間のチャネル相関値、仮想アンテナ2、3、4間のチャネル相関値を算出してもよい。つまり、全ての組み合わせについてのチャネル相関値を算出してもよい。
<S4>
S4において、抽出信号数決定部27は、指標値算出部26から入力されるチャネル相関値に基づいて抽出信号数を算出し、算出結果を信号抽出部24に出力する。
例えば、抽出信号数決定部27は、事前にシミュレーションもしくは実測で算出したチャネル相関値と伝送容量の関係性を示すテーブルを保持しており、指標値算出部26により算出されたチャネル相関値に基づきテーブルを参照し、伝送容量の劣化量がしきい値以下となる最小の抽出信号数を決定する。しきい値は、事前に与えておく値である。
「伝送容量の劣化量がしきい値以下となる最小の抽出信号数」の意味は下記のとおりである。
抽出信号数が多いほど(つまり、MIMO信号復調部25へ入力される信号の受信に使用される仮想アンテナの数が多いほど)、伝送容量が大きくなるが、抽出信号数が大きくなり過ぎるとMIMO信号復調部25の処理負荷が過大になる。抽出信号数の増加に対する伝送容量の増加の度合いは、抽出信号数が大きいほど小さくなる。例えば、抽出信号数が16から18に増加する場合の伝送容量の増加量は、抽出信号数が10から12に増加する場合の伝送容量の増加量よりも小さい。
つまり、切り替えに使用される仮想アンテナ数と等しい抽出信号数(便宜上Nとする)を用いた場合の伝送容量に比べて、Nよりも小さい抽出信号数Mにおける伝送容量は劣化する。本実施の形態では、伝送容量の劣化を小さくしつつ、MIMO信号復調部25の処理負荷が過大にならないように、「伝送容量の劣化量がしきい値以下となる最小の抽出信号数」を決定し、それを信号抽出部24へ通知することとしている。
例えば、N=16とした場合において、抽出信号数=16のときの伝送容量に対する抽出信号数=14の伝送容量の劣化量が、しきい値以下(つまり、あまり劣化しない)であり、抽出信号数=12の伝送容量の劣化量もしきい値以下であるが、抽出信号数=10の伝送容量の劣化量はしきい値を超える場合、抽出信号数=12となる。
より具体的には、例えば、抽出信号数決定部27は、切り替えながらの信号受信に使用される仮想アンテナ数毎に、図9に示すようなテーブルを保持している。図9に示すテーブルは、指標値算出部26により得られたチャネル相関値に対応する抽出信号数(=「伝送容量の劣化がしきい値以下となる最小の抽出信号数」)を、チャネル相関値毎に保持するテーブルである。
例えば、仮想アンテナ数=Nである場合に、チャネル相関値として「A」が算出された場合、抽出信号数決定部27は、自身が保持する図9のテーブルを参照することにより、抽出信号数として、「N1」を決定する。
S4において、抽出信号数決定部27は、上記のようにして抽出信号数のみを決定してもよいし、抽出信号数に加えて、その数の仮想アンテナ(どの仮想アンテナの信号を使用するか)を決定してもよい。
抽出信号数に加えて、その数の仮想アンテナも決定する場合において、抽出信号数決定部27は、例えば、その数の仮想アンテナ間のチャネル相関値が最小(相関が弱い)の仮想アンテナの組を選択(決定)する。
例えば、仮想アンテナ1~4の4つの仮想アンテナを切り替えて使用する場合において、抽出信号数=3となった場合を想定する。この場合、例えば、仮想アンテナ1、2、3間のチャネル相関値、仮想アンテナ1、2、4間のチャネル相関値、仮想アンテナ2、3、4間のチャネル相関値のうち、仮想アンテナ1、2、3間のチャネル相関値が最小になったとすると、抽出信号数決定部27は、決定した抽出信号数の仮想アンテナとして、仮想アンテナ1、2、3を決定する。
<S5>
S5において、抽出信号数決定部27は、S4で決定した抽出信号数を信号抽出部24に通知する。
S4で、抽出信号数に加えて、その数の仮想アンテナも決定した場合には、S5において、抽出信号数決定部27は、S4で決定した抽出信号数の仮想アンテナを信号抽出部24に通知する。
<S6>
S6において、信号抽出部24は、抽出信号数決定部27から受信した抽出信号数に基づいて、A/D変換部22から入力された信号をA/D変換部22のサンプリング周期と同じサンプリング周期で分割し、分割した信号から抽出信号数の信号を抽出(選択)し、抽出した信号をMIMO信号復調部25に出力する。
なお、信号抽出部24で抽出可能な最大信号数が予め定められていてもよい。その場合、信号抽出部24に対して当該最大信号数よりも大きな抽出信号数が通知された場合には、信号抽出部24は、当該最大信号数の信号を抽出し、抽出した信号をMIMO信号復調部25に出力する。
信号抽出部24が、抽出信号数決定部27から抽出信号数のみを受信した場合、分割した信号からどの信号を抽出するかについては、特定の方法に限定されないが、例えば、どの信号を抽出するかを予め定めておくこととしてもよい。
例えば、仮想アンテナ1~4を使用する場合において、仮想アンテナ1、2、3、4の順で選択するように定められているとする。この場合、仮に抽出信号数=3であるとすると、信号抽出部24は、仮想アンテナ1~4の信号のうち、仮想アンテナ1、2、3の信号を抽出し、MIMO信号復調部25に出力する。
また、信号抽出部24が、抽出信号数決定部27から仮想アンテナの情報(抽出するべき信号の情報)を受信した場合、信号抽出部24は、分割した信号から、抽出信号数決定部27により通知された信号を抽出し、MIMO信号復調部25に出力する。
図10に、信号抽出部24による動作のイメージを示す。図10に示す例では、仮想アンテナ1~8が使用されていることを想定している。仮想アンテナ1~8に対応する信号を信号1~8とする(図では、数字の入った○が信号を示す)。
信号抽出部24は、A/D変換部22によりサンプリングされた信号を受信する。信号抽出部24は、サンプリング周期と同じ周期で、入力された信号を分割することにより、信号1、2、3、4、5、6、7、8、....を順次取得(識別)する。
図10の例では、抽出信号数決定部27から信号抽出部24に対して、信号1~8のうち、信号1、4、7、8を抽出するよう指定されているものとする。この場合、信号抽出部24は、信号1~8のうち、信号1、4、7、8を抽出し、これらの信号をMIMO信号復調部25に出力する。
<S7>
S7において、MIMO信号復調部25は、信号抽出部24から受信した信号に対して、一般的な無線通信システムで規定されるMIMOの復調処理を行う。なお、MIMO復調処理において必要となる情報(無線端末局1のアンテナ数等)は、事前に与えられていることとしてもよいし、推定することとしてもよい。
(チャネル相関値以外の指標値例)
上記の例では、抽出信号数の決定のための指標値として、仮想アンテナ間のチャネル相関値を用いているが、これは一例である。チャネル相関値以外の指標値を用いて抽出信号数を決定してもよい。
例えば、図8のフローのS3において、指標値算出部26は、チャネル指標値に代えて、下記の式2により、使用している仮想アンテナに基づく理論的な伝送容量Cを算出する。
Figure 0007487779000002
上記の式2におけるINrは、Nr×Nrの単位行列である。Nrは、受信アンテナ数(=使用している仮想アンテナの数(切り替えるアンテナ特性の数))である。Ntは送信アンテナ数(=無線端末局1のアンテナ数)である。Ptは送信電力である。σ は雑音電力である。Hは、Nr×Ntのチャネル行列(伝搬チャネル応答を要素として持つ行列)であり、detは括弧内の行列の行列式である。
例えば、特性可変アンテナ20が4つのアンテナ特性を切り替えているとする。つまり、仮想アンテナ1、仮想アンテナ2、仮想アンテナ3、仮想アンテナ4を使用しているとする。
この場合、指標値算出部26は、式2を用いて、仮想アンテナ1~4を使用した場合の伝送容量を算出する。
また、抽出信号数の算出方法に応じて、上記のような全仮想アンテナを用いた場合の伝送容量に加えて、仮想アンテナ1と仮想アンテナ2を使用した場合の伝送容量、仮想アンテナ1と仮想アンテナ3を使用した場合の伝送容量、仮想アンテナ1と仮想アンテナ4を使用した場合の伝送容量、仮想アンテナ2と仮想アンテナ3を使用した場合の伝送容量、仮想アンテナ2と仮想アンテナ4を使用した場合の伝送容量、仮想アンテナ3と仮想アンテナ4を使用した場合の伝送容量、仮想アンテナ1、2、3を使用した場合の伝送容量、仮想アンテナ1、2、4を使用した場合の伝送容量、仮想アンテナ2、3、4を使用した場合の伝送容量を算出してもよい。つまり、全ての組み合わせについての伝送容量を算出してもよい。
S4において、抽出信号数決定部27は、指標値算出部26から入力される伝送容量から抽出信号数を算出し、算出結果を信号抽出部24に出力する。
例えば、抽出信号数決定部27は、伝送容量と「伝送容量の劣化がしきい値以下となる最小の抽出信号数」とを対応付けたテーブルを、使用する仮想アンテナの数毎に保持している。
ここで、仮想アンテナ数=Nに対応するテーブルにおける、伝送容量Cに対応する「伝送容量の劣化がしきい値以下となる最小の抽出信号数」が「N1」であるとする。
このとき、式2による計算で伝送容量としてCが算出された場合、抽出信号数決定部27は、テーブルを参照することにより、抽出信号数として「N1」を決定する。
S4において、抽出信号数決定部27は、上記のようにして抽出信号数のみを決定してもよいし、抽出信号数に加えて、その数の仮想アンテナ(どの仮想アンテナの信号を使用するか)を決定してもよい。
抽出信号数に加えて、その数の仮想アンテナも決定する場合において、抽出信号数決定部27は、例えば、その数の仮想アンテナの伝送容量が最大となる仮想アンテナの組を選択(決定)する。
例えば、仮想アンテナ1~4の4つの仮想アンテナを切り替えて使用する場合において、抽出信号数=3となった場合を想定する。この場合、例えば、仮想アンテナ1、2、3での伝送容量、仮想アンテナ1、2、4での伝送容量、仮想アンテナ2、3、4での伝送容量のうち、仮想アンテナ1、2、3での伝送容量が最大になったとすると、抽出信号数決定部27は、決定した抽出信号数の仮想アンテナとして、仮想アンテナ1、2、3を決定する。
指標値として、これまでに説明したチャネル相関値、伝送容量の他に、例えば、固有値、あるいは、受信電力対雑音電力比(SNR)を用いてもよい。固有値とは、上記のチャネル行列Hを固有値分解して得られる固有値であり、各空間伝送に対する受信電力に相当する値である。また、受信電力対雑音電力比(SNR)は、上記の固有値を雑音電力で割った値である。
(変形例)
以上、基本的な構成を基本例として説明したが、更なる特性改善のために、下記の変形例1~4に説明するような構成及び動作を採用することとしてもよい。変形例1~4のうちの一部又は全部を組み合わせてもよい。また、変形例1~4において説明していない部分は、基本例が適用される。
<変形例1>
変形例1では、A/D変換部22がオーバーサンプリングをすることにより、前述した基本例での標本化よりも細かく標本化を実行し、それらの信号の合成によって、標本化の周期よりも少ない周期の信号を発生させる。信号の合成は、信号抽出部24により行われる。信号合成後の処理は基本例の処理と同じである。
変形例1における信号処理のイメージを図11に示す。図11に示す例において、所定の周期で、仮想アンテナが1、2、3、4、...のように切り替えられており、各周期の時間で、該当の仮想アンテナによりアナログ信号が得られている。
A/D変換部22が、仮想アンテナの切り替えの速さの2倍の速さでサンプリングを行うとすると、図11に示すように、1つの仮想アンテナを使用している時間内で、2つのデジタル信号がサンプリングされる。信号抽出部24は、仮想アンテナ1の信号として、信号Aと信号Bを合成した信号を生成する。他の仮想アンテナについても同様である。
<変形例2>
変形例2では、アンテナ制御部23からの制御情報に基づいて、特性可変アンテナ20が、周期的に同じ特性が所定数連続するように特性の切り替えを行う。所定数=2の場合、切り替えタイミング(=サンプリングタイミング)毎に、仮想アンテナ1、仮想アンテナ1、仮想アンテナ2、仮想アンテナ2、....のような特性となる。
この場合、A/D変換部22は、サンプリングにより、信号1、信号1、信号2、信号2、...、のように、隣り合う信号が周期的に同じになるような信号列を出力する。
この場合の信号抽出部24における処理のイメージを図12に示す。図12の例では、例えば、信号1~8のうち、信号1~4を抽出する場合を想定している。図12に示すように、信号抽出部24は、隣り合う信号を合成し、合成した信号をMIMO信号復調部25に出力する。この機能によって、信号対雑音電力比の向上が期待できる。
<変形例3>
変形例3では、図5におけるアンテナ制御部23に対して、異なるアンテナ制御パタン(仮想アンテナの組)をそれぞれ設定し、それぞれのアンテナ制御パタンで指標値算出部26において指標値(例:チャネル相関、伝送容量)を算出する。
指標値としてチャネル相関値を使用する場合、複数のアンテナ制御パタンのうち、チャネル相関値が最小となるアンテナ制御パタンをアンテナ制御部23に設定する。指標値として伝送容量を使用する場合、複数のアンテナ制御パタンのうち、伝送容量が最大となるアンテナ制御パタンをアンテナ制御部23に設定する。アンテナ制御パタンの決定、及びアンテナ制御部23への設定は、指標値算出部26が行ってもよいし、無線基地局2の外部にある装置が行ってもよい。変形例3により、伝送容量の改善が可能となる。
例えば、アンテナ制御部23からの制御により実現可能な特性可変アンテナ20のアンテナ特性として、アンテナ特性1~10(仮想アンテナ1~10)があるとする。このときに、例えば、5個のアンテナ特性を切り替えて信号受信を行うものとする。つまり、実現可能な10本の仮想アンテナのうち、5本の仮想アンテナを用いて信号受信を行うものとする。
この場合、アンテナ特性を1~10の数字で表すとすると、変形例3では、例えば、アンテナ制御パタンA={1、2、3、4、5}、アンテナ制御パタンB={6、7、8、9、10}、アンテナ制御パタンC={2、3、4、5、6}、アンテナ制御パタンD={4、5、6、10}、....のようにして、複数のアンテナ制御パタンを作成し、アンテナ制御部23に設定する。
アンテナ制御部23は、各アンテナ制御パタンにて、特性可変アンテナ20に、アンテナ特性を切り替えながら信号受信を行わせる。例えば、アンテナ制御パタンAが適用される場合、アンテナ特性が1、2、3、4、5のように切り替えられる。そして、指標値算出部26が、各アンテナ制御パタンでの指標値を算出し、指標値に基づいて、1つのアンテナ制御パタンを決定する。
<変形例4>
変形例4では、図5における抽出信号数決定部27において、抽出信号数の上限をMIMO信号復調部25で計算可能な数に制限する。これにより、計算負荷を抑えることができる。
例えば、MIMO信号復調部25で計算可能な数の上限(最大値)が16であるとした場合、基本例で説明した処理により、抽出信号数決定部27が抽出信号数=20との結果を得た場合でも、抽出信号数決定部27は、最終的な算出結果として、16をMIMO信号復調部25に通知する。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る技術により、送信装置の複数のアンテナから同一周波数かつ同一時刻に送信されるMIMO信号を特性可変アンテナで受信する受信装置において、特性可変アンテナを含めた送受信間の伝搬特性に応じて、適切な抽出信号数を決定することができる。
(実施の形態のまとめ)
本明細書には、少なくとも下記の各項に記載した受信装置、受信方法、及びプログラムが記載されている。
(第1項)
複数のアンテナから送信されたMIMO信号を、アンテナ特性を切り替えながら受信する特性可変アンテナと、
前記特性可変アンテナにより受信した受信信号に対して所定のサンプリング周期でサンプリングを行う変換部と、
前記変換部により得られた信号に基づいて、指標値を算出する指標値算出部と、
前記指標値に基づいて、抽出信号数を決定する抽出信号数決定部と、
前記変換部により得られた複数のアンテナ特性に対応する複数の信号から、前記抽出信号数の信号を抽出する信号抽出部と、
前記信号抽出部から出力された前記抽出信号数の信号に対してMIMO復調処理を実行するMIMO信号復調部と
を備える受信装置。
(第2項)
前記指標値算出部は、前記指標値として、前記複数のアンテナ特性間でのチャネル相関値、前記複数のアンテナ特性における伝送容量、前記複数のアンテナ特性におけるチャネル行列を固有値分解することにより得られる固有値、又は、当該固有値を雑音電力で割ることにより得られる受信電力対雑音電力比を算出する
第1項に記載の受信装置。
(第3項)
前記抽出信号数決定部は、前記指標値に基づいて、伝送容量の劣化量がしきい値以下となる最小の抽出信号数を決定する
第1項又は第2項に記載の受信装置。
(第4項)
前記変換部は、前記特性可変アンテナにおけるアンテナ特性の切り替え周期よりも短い周期で前記特性可変アンテナにより受信した受信信号に対してサンプリングを行い、
前記信号抽出部は、前記サンプリングにより得られた信号を合成し、合成した信号を前記MIMO信号復調部に出力する
第1項ないし第3項のうちいずれか1項に記載の受信装置。
(第5項)
前記信号抽出部は、複数のアンテナ特性に対応する複数の信号から、隣り合う同じアンテナ特性に対応する信号を合成し、合成した信号を前記MIMO信号復調部に出力する
第1項ないし第4項のうちいずれか1項に記載の受信装置。
(第6項)
アンテナ特性を切り替えるための制御信号を前記特性可変アンテナに対して送信するアンテナ制御部を備え、
前記指標値算出部は、それぞれが複数の異なるアンテナ特性の組み合わせからなる複数のアンテナ制御パタンのそれぞれに対する指標値を算出し、算出した指標値に基づいて1つのアンテナ制御パタンを決定し、決定したアンテナ制御パタンを前記アンテナ制御部に設定する
第1項ないし第5項のうちいずれか1項に記載の受信装置。
(第7項)
特性可変アンテナを備える受信装置が実行する受信方法であって、
複数のアンテナから送信されたMIMO信号を、前記特性可変アンテナにより、アンテナ特性を切り替えながら受信するステップと、
前記特性可変アンテナにより受信した受信信号に対して所定のサンプリング周期でサンプリングを行うステップと、
サンプリングにより得られた信号に基づいて、指標値を算出するステップと、
前記指標値に基づいて、抽出信号数を決定するステップと、
サンプリングにより得られた複数のアンテナ特性に対応する複数の信号から、前記抽出信号数の信号を抽出するステップと、
前記抽出信号数の信号に対してMIMO復調処理を実行するステップと
を備える受信方法。
(第8項)
コンピュータを、第1項ないし第6項のうちいずれか1項に記載の受信装置における前記指標値算出部、前記抽出信号数決定部、前記信号抽出部、及び前記MIMO信号復調部として機能させるためのプログラム。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 無線端末局
2 無線基地局
10 アンテナ
11 RF部
12 D/A変換部
13 MIMO信号生成部
20 特性可変アンテナ
21 RF部
22 A/D変換部
23 アンテナ制御部
24 信号抽出部
25 MIMO信号復調部
26 指標値算出部
27 抽出信号数決定部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 補助記憶装置
104 入出力装置

Claims (8)

  1. 複数のアンテナから送信されたMIMO信号を、アンテナ特性を切り替えながら受信する特性可変アンテナと、
    前記特性可変アンテナにより受信した受信信号に対して所定のサンプリング周期でサンプリングを行う変換部と、
    前記変換部により得られた信号に基づいて、指標値を算出する指標値算出部と、
    前記指標値に基づいて、抽出信号数を決定する抽出信号数決定部と、
    前記変換部により得られた複数のアンテナ特性に対応する複数の信号から、前記抽出信号数の信号を抽出する信号抽出部と、
    前記信号抽出部から出力された前記抽出信号数の信号に対してMIMO復調処理を実行するMIMO信号復調部と、を備え、
    前記抽出信号数決定部は、前記指標値に基づいて、伝送容量の劣化量がしきい値以下となる最小の抽出信号数を決定する
    受信装置。
  2. 前記指標値算出部は、前記指標値として、前記複数のアンテナ特性間でのチャネル相関値、前記複数のアンテナ特性における伝送容量、前記複数のアンテナ特性におけるチャネル行列を固有値分解することにより得られる固有値、又は、当該固有値を雑音電力で割ることにより得られる受信電力対雑音電力比を算出する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記変換部は、前記特性可変アンテナにおけるアンテナ特性の切り替え周期よりも短い周期で前記特性可変アンテナにより受信した受信信号に対してサンプリングを行い、
    前記信号抽出部は、前記サンプリングにより得られた信号を合成し、合成した信号を前記MIMO信号復調部に出力する
    請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記信号抽出部は、複数のアンテナ特性に対応する複数の信号から、隣り合う同じアンテナ特性に対応する信号を合成し、合成した信号を前記MIMO信号復調部に出力する
    請求項1ないしのうちいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 複数のアンテナから送信されたMIMO信号を、アンテナ特性を切り替えながら受信する特性可変アンテナと、
    前記特性可変アンテナにより受信した受信信号に対して所定のサンプリング周期でサンプリングを行う変換部と、
    前記変換部により得られた信号に基づいて、指標値を算出する指標値算出部と、
    前記指標値に基づいて、抽出信号数を決定する抽出信号数決定部と、
    前記変換部により得られた複数のアンテナ特性に対応する複数の信号から、前記抽出信号数の信号を抽出する信号抽出部と、
    前記信号抽出部から出力された前記抽出信号数の信号に対してMIMO復調処理を実行するMIMO信号復調部と、
    アンテナ特性を切り替えるための制御信号を前記特性可変アンテナに対して送信するアンテナ制御部と、を備え、
    前記指標値算出部は、それぞれが複数の異なるアンテナ特性の組み合わせからなる複数のアンテナ制御パタンのそれぞれに対する指標値を算出し、算出した指標値に基づいて1つのアンテナ制御パタンを決定し、決定したアンテナ制御パタンを前記アンテナ制御部に設定する
    受信装置。
  6. 特性可変アンテナを備える受信装置が実行する受信方法であって、
    複数のアンテナから送信されたMIMO信号を、前記特性可変アンテナにより、アンテナ特性を切り替えながら受信するステップと、
    前記特性可変アンテナにより受信した受信信号に対して所定のサンプリング周期でサンプリングを行うステップと、
    サンプリングにより得られた信号に基づいて、指標値を算出するステップと、
    前記指標値に基づいて、抽出信号数を決定する抽出信号数決定ステップと、
    サンプリングにより得られた複数のアンテナ特性に対応する複数の信号から、前記抽出信号数の信号を抽出するステップと、
    前記抽出信号数の信号に対してMIMO復調処理を実行するステップと、を備え、
    前記抽出信号数決定ステップにおいて、前記指標値に基づいて、伝送容量の劣化量がしきい値以下となる最小の抽出信号数を決定する
    受信方法。
  7. コンピュータを、請求項1ないしのうちいずれか1項に記載の受信装置における前記指標値算出部、前記抽出信号数決定部、前記信号抽出部、及び前記MIMO信号復調部として機能させるためのプログラム。
  8. コンピュータを、請求項5に記載の受信装置における前記指標値算出部、前記抽出信号数決定部、前記信号抽出部、前記MIMO信号復調部、及び前記アンテナ制御部として機能させるためのプログラム。
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