以下、本開示の加熱調理器の実施の形態を、図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す加熱調理器は、本開示の加熱調理器が適用される機器の一例を示すものであり、図面に示された加熱調理器によって本開示の適用機器が限定されるものではない。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本開示を限定するものではない。以下に説明する実施の形態では、加熱調理器を正面視した状態において、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」などを使用する。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器の一例を示す外観斜視図である。図2は、実施の形態1に係る加熱調理器が組み込まれる厨房家具(システムキッチン)の一例を示す外観斜視図である。図3は、実施の形態1に係る加熱調理器が厨房家具(システムキッチン)に組み込まれた状態を示す外観斜視図である。図4は、実施の形態1に係る加熱調理器が厨房家具(システムキッチン)に組み込まれた状態で厨房家具(システムキッチン)を前後方向に切断した簡略断面図である。図5は、実施の形態1に係る加熱調理器の他の一例を示す外観斜視図である。図6は、実施の形態1に係る加熱調理器の他の一例の組込(ビルトイン)式誘導加熱調理器が厨房家具(システムキッチン)に組み込まれた状態を示す外観斜視図である。図7は、実施の形態1に係る加熱調理器を上方から見た状態を示す外観平面図である。図8は、実施の形態1に係る加熱調理器の一例を示す分解斜視図である。図9は、実施の形態1に係る加熱調理器の天板と、操作表示基板のカバーを外した状態を上方側から見た図である。
実施の形態1に係る加熱調理器1は、図1に示すように箱体形状の本体101と、平板状の天板102とを備えている。本体101は、図8に示すように上面が開口した本体ケース101Aに、後述する電源基板111、第1インバーター基板(駆動制御基板)112、第2インバーター基板113、フィルター基板114、操作表示基板ユニット101B、左誘導加熱コイルユニット101C、右誘導加熱コイルユニット101D、中央誘導加熱コイルユニット101E、冷却ファン121などが収容されており、本体ケース101Aの上面開口を覆うように平板状の天板102が設けられている。
本体ケース101Aは、例えばアルミ鍍金鋼板のような平板状の板金を折り曲げて構成されている。また、天板102は、耐熱性ガラスあるいはセラミックなどの非金属材料で構成されたトッププレート102Aと、トッププレート102Aの外周を囲むように金属で構成された枠体102Bで構成されている。
さらに、天板102のトッププレート102Aには、鍋などの被加熱調理容器を加熱口に載置する際に目印となる加熱口表示が印刷などの手段を用いて表示されている。実施の形態1に係る加熱調理器は加熱口を3つ備えている例で説明しているので、図1、図7に示すように左加熱口表示102C、右加熱口表示102D、中央加熱口表示102Eの3つの加熱口表示がされている。
図3および図4に示すように、加熱調理器1は厨房家具(システムキッチン)2に組み込まれて使用される。加熱調理器1は、図2に示すように厨房家具(システムキッチン)2上面のカウンタートップ2Aに形成された組込開口2Bに、本体101を落とし込むようにして挿入し、カウンタートップ2A上に天板102で支持される。
カウンタートップ2Aに形成された組込開口2Bは、幅方向の寸法W、奥行方向の寸法D、4つのコーナー寸法Rで開口している。厨房家具(システムキッチン)2については、住宅産業及び建材・住宅設備等関連産業に係わる部材の共通化・標準化及び共通化・標準化を目的とした長期使用住宅部材標準化推進協議会(略称:長住協)により、IHクッキングヒーター(本開示の加熱調理器)(ビルトイン)に関する長期使用対応部材基準書にカウンタートップ2Aの組込開口2Bの寸法が規定されており、その規定によれば幅方向の寸法は560~564mm、奥行方向の寸法は460~464mm、4つのコーナー寸法はR25以下となっている。幅方向の寸法W、奥行方向の寸法D、4つのコーナー寸法Rは、それぞれ前述の規定の寸法の範囲内に収まる寸法であればよい。
また、長期使用対応部材基準書にはカウンタートップ2Aの厚さ方向の寸法についても規定されており、図4に示すカウンタートップ2Aの前端部(長期使用対応部材基準書によれば前下がり部と呼ばれている)2Aaの厚さ方向の寸法Tは、規定によれば40mm以下である寸法であればよい。
図4に示すように、本体101の厚さは、カウンタートップ2Aの前端部2Aaの厚さ方向の寸法Tの範囲に収まる厚さになっている。つまり、本体101の厚さは、40mm以下に収まるように設定されている。本体101の厚さ方向の寸法を40mm以下に収まるように設定することで背面板2Gと底面板2Hと側面板で形成された内部空間2Dを有効に活用できるようになる。
例えば、図2に示すように、前面開口2Cの両端には収納庫2Eが設けられている。本体101の厚さ方向の寸法を40mm以下に収まるように設定することで、図3に示すように、図4に示す内部空間2Dに収納庫2Eよりも大きい収納庫2Fを設けることで、収納スペースを拡充することが可能となり、使用者の利便性を向上させることができる。
なお、加熱調理器1の下方、内部空間2Dは収納スペースとして有効に活用されるだけではなく、加熱調理器1の本体101を上部ユニットとして、図5に示すようにその下に図示しない加熱調理庫を内包する本体下部ユニット103を連結して、加熱調理庫を有する加熱調理器1Aとして内部空間2Dに本体下部ユニット103を収容することもできる。本体101の厚さ方向の寸法を40mm以下に収まるようにすることで、本体下部ユニット103の収容空間を大きくすることができる。
本体下部ユニット103は、前述のように図示しない加熱調理庫を内包している。前面の加熱調理庫扉3を開き、被調理物を加熱調理庫内に収容して加熱調理を行うことができる。本体下部ユニット103を連結し、加熱調理庫を有する加熱調理器1Aとして厨房家具(システムキッチン)2に組み込むと、図3に示す収納庫2Fの位置、つまり前面開口2C(図2参照)に、図6に示すように加熱調理庫扉3が収まるようになる。以降、加熱調理庫を有する加熱調理器1Aを含んで加熱調理器1として説明する。加熱調理器1には後段で説明するが、図15に示すように外部通信機器から送信された各種情報が含まれる信号を受信する、あるいは加熱調理器1の各種情報が含まれる信号を外部通信機器に送信する通信部150が内包されている。通信部150の通信が正常に行われているか監視する通信異常検知手段170も設けられている。また、加熱調理器1の各種情報、あるいは外部通信機器から送信された各種情報を音声で発出する音声出力部160が内包されている。
図8に示すように、本体ケース101Aの内部には電源基板111、第1インバーター基板(駆動制御基板)112、第2インバーター基板113、フィルター基板114、操作表示基板ユニット101B、本開示の加熱部である左誘導加熱コイルユニット(左加熱部)101C、本開示の加熱部である右誘導加熱コイルユニット(右加熱部)101D、本開示の加熱部である中央誘導加熱コイルユニット(中央加熱部)101Eが収容されており、それらを冷却するための冷却ファン121も収容されている。
冷却ファン121が稼働して発生する冷却風は、第1インバーター基板(駆動制御基板)112、左誘導加熱コイルユニット101Cなどを冷却した後、本体101後方に設けられた排気路101F、排気路101Gを通過し、天板102の後方、枠体102Bに設けられた排気口102N、排気口102Pから本体101外へ排出される。
図7、図8に示すように排気口102N、排気口102Pを覆う排気口カバー104が設けられている。排気口カバー104には、通風可能な開口が形成され、排出される空気が抵抗少なく通過することができる。排気口カバー104が設けられることで、排気口カバー104の下方に位置する排気口102N、排気口102Pから本体101内部への異物の侵入が抑制される。
図7に示すように天板102のトッププレート102Aには、被加熱物を載置する位置を示す3つの加熱口表示、詳しくは左加熱口表示102C、右加熱口表示102D、中央加熱口表示102Eが印刷などの方法により表示されている。左加熱口表示102C、右加熱口表示102D、中央加熱口表示102Eの下方、本体ケース101A内にはそれぞれの加熱口表示に対応する加熱部が配置されている。なお、本開示の加熱調理器1では、加熱口を3つ備えた例で説明しているが加熱口は2つでもよく、仕様により選択できるものである。
左加熱口表示102Cの下方には本開示の加熱部である左誘導加熱コイルユニット101C、右加熱口表示102Dの下方には本開示の加熱部である右誘導加熱コイルユニット101D、中央加熱口表示102Eの下方には本開示の加熱部である中央誘導加熱コイルユニット101Eが配置されている。なお、本開示の加熱調理器1では、3つの加熱口の全てを誘導加熱方式の加熱部として説明しているが3つとも誘導加熱方式の加熱源部である必要はなく、3つの加熱部の内、例えば中央の加熱部1つが輻射加熱方式の加熱部であってもよく、仕様により選択できるものである。
左誘導加熱コイルユニット101Cは、左誘導加熱コイル101Ca、左防磁リング101Cbを備える。右誘導加熱コイルユニット101Dは、右誘導加熱コイル101Da、右防磁リング101Dbを備える。中央誘導加熱コイルユニット101Eは、中央誘導加熱コイル101Ea、中央防磁リング101Ebを備える。
左誘導加熱コイル101Ca、右誘導加熱コイル101Da、中央誘導加熱コイル101Eaは、それぞれ例えば0.1mm~0.3mm程度の細い銅線やアルミ線を30本程度束にして、この束を複数本撚りながら環状に巻回して構成されており、被加熱物を誘導加熱により加熱するものである。なお、図示のコイルの巻回形状は一例であり、この形状に限定されるものではない。
左誘導加熱コイルユニット101Cと右誘導加熱コイルユニット101Dは、天板102の前面側において、左右方向に並設されている。また、中央誘導加熱コイルユニット101Eは、左誘導加熱コイルユニット101Cおよび右誘導加熱コイルユニット101Dの奥側であって、天板102の左右方向のほぼ中央位置に設けられている。加熱調理器1には左誘導加熱コイルユニット101C、右誘導加熱コイルユニット101D、中央誘導加熱コイルユニット101Eの動作前の異常、動作中の異常を検出する加熱部異常検知手段180(図10、図11参照)が設けられている。ここでいう加熱部異常とは、1つの現象ではなく、加熱コイルに流れる電流が許容範囲外の過電流であることや、加熱コイルの温度上昇が許容範囲外の温度上昇であることや、加熱コイルの温度を検出する図示しない温度検知手段の異常など、加熱部の加熱に影響のある異常状態を含んでいる。
左誘導加熱コイルユニット101Cの左誘導加熱コイル101Caおよび右誘導加熱コイルユニット101Dの右誘導加熱コイル101Daの出力は、例えば3.2kWであり、中央誘導加熱コイルユニット101Eの中央誘導加熱コイル101Eaの出力は、例えば1.5kWで、中央誘導加熱コイル101Eaの出力は左誘導加熱コイル101Caおよび右誘導加熱コイル101Daの出力よりも低く設定されている。なお、この出力は一例であり、3つの加熱コイル全てが異なっていても、全てが同じであってもよく、仕様に合せて出力の組合せは適宜選択可能である。
天板102、詳しくはトッププレート102Aの左加熱口表示102Cおよび右加熱口表示102Dのさらに前面側には、図7に示すように操作部、詳しくは左操作部102G、中央操作部102H、右操作部102Jが設けられている。左操作部102Gは左誘導加熱コイルユニット101Cに対する操作入力を行う操作部、中央操作部102Hは中央誘導加熱コイルユニット101Eに対する操作入力を行う操作部、右操作部102Jは右誘導加熱コイルユニット101Dに対する操作入力を行う操作部であり、加熱口に対応した操作部を有している。さらに操作部の右端には主電源スイッチ102Fを備えており、加熱調理器1全体の電源の切、入を行う。なお、本開示の加熱調理器1では、操作部について静電容量の変化で入力を検出するタッチスイッチ式の操作部を想定しており、説明、図はタッチスイッチ式の操作部に関するものになっている。但し、タッチスイッチ式の操作部に限定されるものではなく、機械式のスイッチによる操作部であってもよい。
また、加熱口と操作部の間に左表示部102K、中央表示部(主表示部)102L、右表示部102Mを備える。中央表示部(主表示部)102Lは3つの加熱源に関する統合表示部であり、3つの加熱源に対する左操作部102G、中央操作部102H、右操作部102Jそれぞれの加熱調理の入力結果、火力設定、メニュー設定などを表示、さらには各加熱源の加熱調理の進捗状況などを表示する。
左表示部102Kは左誘導加熱コイルユニット101Cを使用したタイマー調理を行うときに設定したタイマー時間を表示するもので、設定したタイマー調理の開始からの残りの調理時間、残時間を表示する。同様に、右表示部102Mは右誘導加熱コイルユニット101Dを使用したタイマー調理を行うときに設定したタイマー時間を表示するもので、設定したタイマー調理の開始からの残りの調理時間、残時間を表示する。
図9に示すように、天板102を外すと、トッププレート102A下の左操作部102G、中央操作部102H、右操作部102Jに対応する位置に操作スイッチ基板131Aおよび操作スイッチ基板131Bが配置されている。操作スイッチ基板131Aと操作スイッチ基板131Bは、静電容量の変化を検出する複数の電極132を有する。
天板102のトッププレート102A上の何れかの操作部の図示しない操作キーにタッチすると、トッププレート102A下の操作スイッチ基板131A、あるいは操作スイッチ基板131Bの操作キーに対応する電極132により静電容量の変化が検出され、当該操作キーが入力されたことが、後述する操作表示基板115に実装された操作表示制御マイコン115Dに信号として入力され、中央表示装置(主表示装置)115Bに操作内容が表示される。
図9に示すように、本体ケース101Aの前側寄りに操作表示基板115が収容されている。本来であれば操作表示基板115は、図8に示すように操作表示基板カバー116と組み合わされ操作表示基板ユニット101Bとして本体ケース101Aに収容されるが、図9では説明の便宜上、操作表示基板カバー116を取り外した状態で図示していることを説明しておく。
操作表示基板115と操作スイッチ基板131Aおよび操作スイッチ基板131Bは、例えばフラットケーブルのような図示しない操作スイッチ基板接続線で接続されている。操作表示基板115には、トッププレート102Aの左表示部102K、中央表示部(主表示部)102L、右表示部102Mにそれぞれ対応する左表示装置115A、中央表示装置(主表示装置)115B、右表示装置115Cが実装されている。左表示装置115A、中央表示装置(主表示装置)115B、右表示装置115CはLCD(Liquid Crystal Device)であり、中央表示装置(主表示装置)115Bは表示する情報量が多いため、フルドットのLCDとなっている。
左表示装置115A、中央表示装置(主表示装置)115B、右表示装置115Cに表示された設定情報などは、トッププレート102Aの透明部である左表示部102K、中央表示部(主表示部)102L、右表示部102Mにおいて、トッププレート102Aを透過して使用者に目視される。
本体ケース101Aには各種基板が収容されており、具体的には、図8に示すように前述の操作表示基板115の他、電源基板111、第1インバーター基板(駆動制御基板)112、第2インバーター基板113、フィルター基板114が収容されている。
フィルター基板114は、外部電源から入力された商用交流電圧200Vのノイズを除去するための図示しないフィルター回路を備えている。電源基板111は、操作表示基板115などに供給される24V以下の定電圧を生成する図示しない定電圧回路を備えている。なお、本開示の加熱調理器1では、フィルター基板113と電源基板114を個別に構成した例で説明しているが、それらは一体で構成されていてもよい。
第2インバーター基板113は、中央誘導加熱コイルユニット101Eの中央誘導加熱コイル101Eaを高周波駆動するための回路が搭載された駆動制御基板である。なお、本開示の加熱調理器1では、加熱口が3つの形態で説明しているが、加熱口は2つであってもよく、加熱口が2口の場合、中央誘導加熱コイル101Eaがなくなるため、中央誘導加熱コイル101Eaを高周波駆動する第2インバーター基板113は不要となる。
第1インバーター基板(駆動制御基板)112は左右方向に並設されている左誘導加熱コイルユニット101Cの左誘導加熱コイル101Caおよび右誘導加熱コイルユニット101Dの右誘導加熱コイル101Daを高周波駆動するための回路、一般的にインバーター回路と呼ばれる回路が搭載された駆動制御基板である。
次に、図10から図30及び図119、図120により外部通信機器から本開示の加熱調理器への設定の受付、本開示の加熱調理器の動作を説明する。図10は、実施の形態1に係る加熱調理器の構成の一例を示す概略のブロック図、図11は、実施の形態1に係る加熱調理器の構成の一例を示す概略のブロック図から制御部と関係する部位を抜き出した詳細図、図12は、実施の形態1に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図13は、実施の形態1に係る加熱調理器の表示部における消費電力設定の表示の一例を示す概略図、図14は、実施の形態1に係る加熱調理器の表示部における設定入力受付状態になったときの表示の一例を示す概略図、図15は、実施の形態1に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図16は、実施の形態1に係る加熱調理器の表示部における設定入力受付時の表示の一例を示す概略図、図17(a)は、外部通信機器から設定入力するときの一例を示す図、図17(b)は、外部通信機器からの設定入力において加熱部を選択したときの一例を示す図、図17(c)は、設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図17(d)は、設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図18は、実施の形態1に係る加熱調理器の外部通信機器からの設定入力受付時の動作の他の一例を表す概略図、図19は、実施の形態1に係る加熱調理器の表示部における設定入力受付時の表示の他の一例を示す概略図、図20は、実施の形態1に係る加熱調理器の動作の一例を表すフローチャート、図21は、実施の形態1に係る加熱調理器の外部通信機器からの設定入力受付時の構成と動作の他の一例を表す概略図、図22は、実施の形態1に係る加熱調理器の外部通信機器からの設定入力受付時の構成と動作の他の一例を表す概略図、図23は、実施の形態1に係る加熱調理器の設定入力受付状態になったときの音声による報知の一例を示す概略図、図24は、実施の形態1に係る加熱調理器の操作部と表示部の他の一例を示す概略図、図25(a)は、設定入力受付解除に近い時間になったときに実施の形態1に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図25(b)は、設定入力受付解除に近い時間になったときに実施の形態1に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図25(c)は、設定入力受付解除に近い時間になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図25(d)は、設定入力受付解除に近い時間になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図26(a)は、設定入力受付解除になったときに実施の形態1に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図26(bは、)設定入力受付解除になったときに実施の形態1に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図26(c)は、設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図26(d)は、設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図27(a)は、加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態1に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図27(b)は、加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態1に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図27(c)は、加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図27(d)は、加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図28(a)は、火力を上げたときの一例を表す表示の概略図、図28(b)は、火力を下げたときの一例を表す表示の概略図、図29(a)は、設定入力受付解除になったときに実施の形態1に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図29(b)は、設定入力受付解除になったときに実施の形態1に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図29(c)は、設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図29(d)は、設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図30(a)は、設定入力受付を中止したときに実施の形態1に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図30(b)は、設定入力受付を中止したときに実施の形態1に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図30(c)は、設定入力受付を中止したときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図30(d)は、設定入力受付を中止したときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図119(a)は、加熱設定以外の設定入力を外部通信機器から音声で入力する一例を示す図、図119(b)は、加熱設定以外の設定入力を外部通信機器から操作で入力する一例を示す図、図120(a)は、加熱調理器の音声出力部で行われる加熱設定以外の設定入力が行われたことを報知の一例を示す図、図120(b)は、加熱調理器の表示で行われる加熱設定以外の設定入力が行われたことを報知の一例を示す図、図120(c)は、外部通信機器から音声で行われる加熱設定以外の設定入力が行われたことを報知の一例を示す図、図120(d)は、外部通信機器に表示されて行われる加熱設定以外の設定入力が行われたことを報知の他の一例を示す図である。
前述の第1インバーター基板(駆動制御基板)112には、図10、図11に示す加熱調理器1の制御をつかさどる制御部190が搭載されている。制御部190は、加熱調理器1の消費電力を設定する電力設定手段191を有する。また、制御部190は、調理時間を計測したり操作入力から次の操作入力の経過時間を計測したりする計時手段192を有する。
制御部190は、左加熱部である左誘導加熱コイルユニット101C、右加熱部である右誘導加熱コイルユニット101D、中央加熱部である中央誘導加熱コイルユニット101Eを、各々に対応する左操作部102G、右操作部102J、中央操作部102Hからの操作入力された設定により駆動制御する。
各操作部は各々複数の操作ボタンを有する。図11、図12に示すように左操作部102Gは左スタンバイボタン102Ga、左加熱開始/停止ボタン102Gb、左アップボタン102Gc、左ダウンボタン102Gd、左メニューボタン102Geを有する。
左スタンバイボタン102Gaは、制御部190が左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱設定の入力を受付けることができる状態にするためのボタンである。このときの加熱設定の入力は2通りで受付可能であり、1つは操作部の操作ボタンから設定を行う方法と、もう1つは外部通信機器から設定を行う方法であるが、これについては後段で詳しく説明する。
左加熱開始/停止ボタン102Gbは、左加熱部用インバーター回路から左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に電力を供給し加熱を開始するためのボタンである。左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱中に左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作すると、左加熱部用インバーター回路からの電力の供給が停止され加熱が停止する。
左アップボタン102Gc及び左ダウンボタン102Gdは、後段で説明する外部通信機器からの加熱設定の入力ではなく、左操作部120Gからの入力時に左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)で行う調理の加熱設定の火力の増減、揚げ物メニュー選択時の設定温度の増減などを行うためのボタンである。
左メニューボタン102Geは、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)で行う調理の調理メニューを選択するためのボタンである。特にメニューを選択せず、左スタンバイボタン102Gaを操作してから左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作すると、左誘導加熱コイルユニット101Cで一般的な誘導加熱による加熱を開始するようになっているが、左スタンバイボタン102Gaを操作した後、左メニューボタン102Geを操作すると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)で行う調理を、例えば、揚げ物調理やフライパンを使用する焼き物調理などに変更して行うことができる。
右操作部102Jは右スタンバイボタン102Ja、右加熱開始/停止ボタン102Jb、右アップボタン102Jc、右ダウンボタン102Jd、右メニューボタン102Jeを有する。
右スタンバイボタン102Jaは制御部190が右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱設定の入力を受付けることができる状態にするためのボタンである。このときの加熱設定の入力も同様に2通りで受付可能であり、1つは操作部の操作ボタンから設定を行う方法と、もう1つは外部通信機器から設定を行う方法である。
右加熱開始/停止ボタン102Jbは、右加熱部用インバーター回路から右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に電力を供給し加熱を開始するためのボタンである。右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱中に右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作すると、右加熱部用インバーター回路からの電力の供給が停止され加熱が停止する。
右アップボタン102Jc及び右ダウンボタン102Jdは、後段で説明する外部通信機器からの加熱設定の入力ではなく、右操作部120Jからの入力時に右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)で行う調理の加熱設定の火力の増減、揚げ物メニュー選択時の設定温度の増減などを行うためのボタンである。
右メニューボタン102Jeは、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)で行う調理の調理メニューを選択するためのボタンである。特にメニューを選択せず、右スタンバイボタン102Jaを操作してから右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作すると、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)で一般的な誘導加熱による加熱を開始するようになっているが、右スタンバイボタン102Jaを操作した後、右メニューボタン102Jeを操作すると、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)で行う調理を、例えば、揚げ物調理やフライパンを使用する焼き物調理などに変更して行うことができる。
中央操作部102Hは、中央スタンバイボタン102Ha、中央加熱開始/停止ボタン102Hb、中央アップボタン102Hc、中央ダウンボタン102Hd、中央メニューボタンJeを有する。
中央スタンバイボタン102Haは、制御部190が中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱設定の入力を受付けることができる状態にするためのボタンである。このときの加熱設定の入力も同様に2通りで受付可能であり、1つは操作部の操作ボタンから設定を行う方法と、もう1つは外部通信機器から設定を行う方法である。
中央加熱開始/停止ボタン102Hbは、中央加熱部用インバーター回路から中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に電力を供給し加熱を開始するためのボタンである。中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱中に中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作すると、中央加熱部用インバーター回路からの電力の供給が停止され加熱が停止する。
中央アップボタン102Hc及び中央ダウンボタン102Hdは、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)で行う調理の加熱設定の火力の増減などを行うためのボタンである。なお、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)は左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)及び右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)よりも火力が小さいため、揚げ物調理が設けられておらず、設定温度の増減を行うようにはなっていない。
中央メニューボタン102Heは、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)で行う調理の調理メニューを選択するためのボタンである。特にメニューを選択せず、中央スタンバイボタン102Haを操作してから中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作すると、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)で一般的な誘導加熱による加熱を開始するようになっているが、中央スタンバイボタン102Haを操作した後、中央メニューボタン102Heを操作すると、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)で行う調理を変更して行うことができる。
前述のように中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)は左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)及び右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)よりも火力が小さいため、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)及び右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)と同じ調理メニューが設定されておらず、保温などの小さい火力に合わせた調理メニューが用意されている。
加熱調理器1は、使用可能な消費電力を変更することができるようになっている。図12に示す電力設定ボタン102Qは、加熱調理器1の消費可能な電力を変更するための操作ボタンである。
加熱調理器1において、デフォルトの消費電力は最大値の5700Wに設定されている。他の電気機器の使用電力との兼ね合いで、加熱調理器1の消費電力を小さく抑えたいときに、電力設定ボタン102Qを操作すると、制御部190から中央(主)表示部102Lに指示が出され、図13に示すように中央(主)表示部102Lに電力選択の画面が表示される。
デフォルトの消費電力5700Wの表示の横には、現在の設定値を示すマーカーが表示されている。中央(主)表示部102Lの下方にある中央アップボタン102Hcあるいは中央ダウンボタン102Hdを操作することで、中央(主)表示部102Lに表示されている4800Wあるいは4000Wに最大消費電力を変更することができ、選択した消費電力に合わせてマーカーが上下に移動し、選択した消費電力の表示の横にマーカーが表示される。
例えば、4800Wを選択した場合は、4800Wの表示の横にマーカーが表示される。4800Wの表示の横にマーカーが表示されている状態で、電力設定ボタン102Qを操作すると、電力設定手段191により4800Wへの変更が確定し、最大消費電力が4800Wに変更される。
最大消費電力を4800Wに変更した場合、例えば左誘導加熱コイルユニット101C及び右誘導加熱コイルユニット101Dが各々単体では3000Wで加熱できるようになっているとする。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を2500Wで加熱させているときに、右誘導加熱コイルユニット101Dは2500Wを超える加熱の設定はできない、つまり、4800Wが最大消費電力であるので、合計でその値を超える電力での加熱の設定はできないため、その設定は受け付けないようになっている。
電力設定を行わなければ、加熱調理器1はあらかじめ設定されている消費電力5700Wで使用可能である。電力設定を行い、最大消費電力を4800Wに変更した場合、今回の使用以降で主電源スイッチ102Fを操作すると、最大消費電力4800Wで使用できるようになる。
図20で加熱設定の受付から、加熱開始、停止までの流れを説明すると、主電源スイッチ102Fを操作する(S1)と、トッププレート102Aの下方の図示しない基板に搭載されたLEDが発光することによって、図13に示すように電源表示102Faが点灯し、加熱調理器1の電源が入ったことが報知され、操作入力が受付けられる操作待機状態(S2)となる。
操作待機状態(S2)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を使用して調理を行う場合を一例として説明すると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S3)と、加熱の設定入力受付状態(S4)になり、設定入力受付状態になったことを外部通信機器に送信すると共に、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S5)。
ここでいう報知には、図14に示すように左スタンバイボタン102Gaが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Ggにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図23に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、左操作部102Gの左アップボタン102Gc、左ダウンボタン102Gdからの操作入力も可能となっているので、図14に示すように火力設定の表示102Ghが点滅表示となり、左スタンバイボタン102Gaを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、音声出力が可能な外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図17(c)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図17(d)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、一例として左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対し加熱の火力を5に設定をした例で説明すると、S6で加熱の設定入力があったときは、図15に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を5に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S7)、また、図16に示すように左表示部102Kに設定した火力5、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101Cの火力を5に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S8)する。加熱開始ボタンを操作する前でも左操作部102Gからの操作入力は可能であり、例えば、左アップボタン102Gcを1回操作すれば5に設定した火力を6(消費電力1500W)に上げることができ、左ダウンボタン102Gdを2回操作すれば5に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである左加熱開始/停止ボタン102Gbへ誘導するように、表示102Giが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
図18、19には他の調理メニューを選択した場合の一例をしており、入力する方法の一例として後段で詳しく説明するが、図18に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力すると、左誘導加熱コイルユニット101Cを揚げ物180度に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知、さらに図19に示すように、左表示部102Kに設定した揚げ物180度、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)で行う調理を180度の揚げ物に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示する。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、例えば、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力設定する場合、左操作部102Gの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図15に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図17(a)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。なお、この携帯通信端末200は音声入力、音声出力が可能である事例を一例として説明する。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S6)し、設定入力があった場合、左誘導加熱コイルユニット101Cの火力を5に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S7)、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を5に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを表示、左表示部102Kにも設定された火力5を表示(S8)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図17(a)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
表示された各々の加熱部選択ボタンの内、例えば、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を選択するため左加熱部選択ボタン203aを操作すると、図17(b)に示すように表示が反転して左誘導加熱コイルユニット101Cを選択したことを表す表示に変わる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図17(b)には火力を5に設定した状態の表示の一例が示されている。
加熱の設定入力受付状態(S4)になった後、制御部190は左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S6)している。左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S3)と、計時手段192(図11参照)が左スタンバイボタン102Gaを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過すると左スタンバイボタン102Gaの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S15)になったら報知をする(S16)ようになっている。なお、時間T1は10分でも15分でもよく、操作性を判断して適宜設定できる時間である。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S17)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図26(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図26(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図26(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図26(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S18)して、左スタンバイボタン102Gaの操作前の状態に戻る。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作(S19)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図27(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図27(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図27(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図27(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S20)し、デフォルトの調理メニュー及び火力で加熱が開始(S11)される。ここでは一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されている例で説明するが、これに限定されるものではない。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、左操作部102Gの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図28(a)に示すように左アップボタン102Gcを2回操作すれば火力を6(消費電力1500W)に上げることができ、図28(b)に示すように左ダウンボタン102Gdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が左表示部102Kに表示される。
S6で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S9)している。S9で計測開始から左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図30(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図30(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図30(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図30(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S25)する。T3は、例えば15分で、設定入力が15分継続して行われると通常の入力状態ではない(異常な入力状態である)と判断しているということである。なお、T3が15分というのは一例であり、これに限定されるものではなく、通常状態ではない(異常状態である)と判断する時間は仕様設定において適宜設定可能である。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図26(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図26(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図26(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図26(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S26)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S6で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされた後、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作(S10)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図27(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図27(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図27(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図27(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S11)し、前述の説明のように設定した火力5(1000W)でIH加熱が開始(S12)される。S8で左表示部102Kに設定された火力5を表示するが、S12で左表示部102Kに加熱火力として火力5が表示される。
S11で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、左操作部102Gの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図28(a)に示すように左アップボタン102Gcを1回操作すれば火力を6(消費電力1500W)に上げることができ、図28(b)に示すように左ダウンボタン102Gdを2回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が左表示部102Kに表示される。
S6で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101Cへの設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過すると左スタンバイボタン102Gaの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S21)報知をする(S22)ようになっている。なお、時間T2は15分でも20分でもよく、操作性を判断して適宜設定できる時間である。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1(第4の設定時間)とt2は異なる時間で説明しているが、t1(第4の設定時間)とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
なお、携帯通信端末200(外部通信機器)から設定入力を行える操作は、換気扇の動作開始、換気扇の風力(回転数)の変更など火力の設定、変更だけではない操作を行うこともできるようになっていて、左、右、中央の何れかのスタンバイボタンを操作した後に、火力の設定、変更以外の操作も行なえるようになる。
ここでの説明では、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の左スタンバイボタン102Gaを操作した事例で説明しているので、例えば、図示しないが加熱調理器1の加熱開始と連動して換気扇が動作する機器の構成と設定の場合、左スタンバイボタン102Gaを操作した後、図119(a)に示すように、外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で換気扇の風力の設定を入力するか、図119(b)に示すように携帯通信端末200に入っている設定入力のためのアプリケーションを使用して換気扇の風力の設定を入力する。
図119(b)に示すように携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に設定入力の操作ボタンが表示される。210は換気扇操作ボタンで、この操作ボタンを操作すると風力弱選択ボタン211a、風力中選択ボタン211b、風力強選択ボタン211cが表示されるので、例えば風力中選択ボタン211bを選択して設定ボタン212を操作すると、換気扇の風力中で設定入力される。
換気扇の風力の設定が入力されると、図120(a)に示すように換気扇の風力の設定が変更されたことを、音声出力部160から音声で発出する、あるいは図120(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から換気扇の風力の設定が変更された情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図120(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図120(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知を行う。
換気扇の風力の設定など、加熱設定以外の設定を行った場合、制御部190は左スタンバイボタン102Gaが操作されてからの経過時間を計測している計時手段192(図11参照)による時間T1(第1の設定時間)の計測を停止し、加熱設定以外の設定が完了した後から、計時手段192(図11参照)はあらためて最初から時間T1(第1の設定時間)の計測をやり直すようになっている。これは、加熱の設定以外の設定に時間を要してしまったとき、使用者が加熱設定を完了する前に設定入力の受付状態が解除されてしまう事態とならないように配慮したもので、使用者の使い勝手を損なわないようにしている。
計測開始から左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S23)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図26(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図26(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図26(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図26(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S24)して、左スタンバイボタン102Gaの操作前の状態に戻るようになっている。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱が開始された後、左加熱開始/停止ボタン102Gbが操作される(S13)と、左加熱部の加熱を停止(S14)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
以上のように、本開示の加熱調理器1は使用者が設定入力、特に外部通信機器からの設定入力を行なう場合、その意図をもって加熱調理器の操作ボタンを操作することで外部通信機器からの設定入力の受付を許可し、加熱調理器の操作ボタンを操作することで加熱を開始するようにしているので、外部通信機器からの設定入力が勝手に行われることなく、また、意図しない加熱が開始されることがないので、使用者が意図した通りに安全に加熱調理器を使用することができる。
なお、本開示の実施の形態では、外部通信機器として携帯通信端末200を使用し、加熱調理器1と携帯通信端末200との間で通信のやり取りをする例で説明したが、図21に示すように、携帯通信端末200に音声で設定を入力し、その音声データを外部通信機器の1種であるクラウドサーバー300へ送信して、クラウドサーバー300で音声データを制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信して設定入力を行うようにしてもよい。
また、図22に示すように、音声入力は外部通信機器を携帯通信端末200ではなく外部通信機器の1種であるスマート(AI)スピーカー250で行ってもよい。スマート(AI)スピーカー250に音声で設定を入力し、その音声データをクラウドサーバー300へ送信して、クラウドサーバー300で音声データを制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信して設定入力を行うようにしてもよく、外部通信機器と加熱調理器1との間のやり取りのルート、方法は特に限定されるものではない。
それから、本開示の実施の形態では、図12に示すように各々の加熱部に対する加熱を開始するための操作ボタンである加熱開始/停止ボタンを各々の操作部に有しているもので説明したが、図24に示すように加熱開始/停止ボタンを各々の操作部に有していないものでも設定入力、加熱の開始、停止の操作は可能である。
図24に示す操作部の場合、例えば左操作部102Gで説明すると、左スタンバイボタン102Gaを操作して設定入力受付状態にし、外部通信機器から設定入力を受付けてから、あるいはデフォルトの設定状態から左アップボタン102Gcあるいは左ダウンボタン102Gdの何れかを操作すると、左誘導加熱コイルユニット101Cの加熱が開始される。加熱が開始されてから左アップボタン102Gcでの火力増、左ダウンボタン102Gdでの火力減は受付けるようになっていて、加熱中に左スタンバイボタン102Gaを再度操作すると加熱が停止する、という操作をするようになっていてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では加熱部を1つ使用する例で説明してきたが、加熱部を複数使用する点が異なる。加熱部を複数使用する例での動作の説明を図31から図110及び図119、図120を用いて行う。ここからの説明は最大消費電力を4800Wに変更してある前提での説明とする。なお、本体構成は実施の形態1と同様であるので、ここでの本体構成の説明は基本的に省略するが、必要に応じて実施の形態1で用いた図により説明する場合がある。
図31から図42は実施の形態2に係る加熱調理器の一連の動作の一例を表すフローチャート、図43は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図44は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図45は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図46(a)は外部通信機器から設定入力するときの一例を示す図、図46(b)は外部通信機器からの設定入力において加熱部を選択したときの一例を示す図、図46(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図46(d)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図47は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図48は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付状態になったときの音声による報知の一例を示す概略図、図49(a)は外部通信機器から設定入力するときの一例を示す図、図49(b)は外部通信機器からの設定入力において火力を選択したときの一例を示す図、図49(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図49(d)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図50は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図51(a)は設定入力受付できなかったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図51(b)は設定入力受付ができなかったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図52は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図53は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図54は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図55(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図55(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図55(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図55(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図56(a)は火力を上げたときの一例を表す表示の概略図、図56(b)は火力を下げたときの一例を表す表示の概略図、図57(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図57(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図57(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図57(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図58は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図59は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付状態になったときの音声による報知の一例を示す概略図、図60(a)は外部通信機器からの設定入力において火力を選択したときの一例を示す図、図60(b)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図60(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図61は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図62は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図63(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図63(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図63(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図63(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図64は実施の形態2に係る加熱調理器の火力を下げたときの操作部と表示部の一例を示す概略図、図65(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図65(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図65(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図65(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図66(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図66(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図66(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図66(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図67は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図68(a)は外部通信機器から設定入力するときの一例を示す図、図68(b)は外部通信機器からの設定入力において加熱部を選択したときの一例を示す図、図68(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図68(d)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図69は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図70は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図71(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図71(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図71(c)加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図71(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図72(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図72(b)加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図72(c)加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図72(d)加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図73は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図74(a)は外部通信機器から設定入力するときの一例を示す図、図74(b)は外部通信機器からの設定入力において火力を選択したときの一例を示す図、図74(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図74(d)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図75は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図76(a)は設定入力受付できなかったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図76(b)設定入力受付ができなかったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図77は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図78は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図79は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図80(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図80(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図80(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図80(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図81(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図81(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図81(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図81(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図82(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図82(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図82(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図82(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図83は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図84(a)は外部通信機器からの設定入力において火力を選択したときの一例を示す図、図84(b)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図84(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図85は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図86(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図86(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図86(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図86(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図87は実施の形態2
に係る加熱調理器の火力を下げたときの操作部と表示部の一例を示す概略図、図88は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図89(a)は外部通信機器からの設定入力において火力を選択したときの一例を示す図、図89(b)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図89(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図90は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図91(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図91(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図91(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図91(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図92(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図92(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図92(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図92(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図93は実施の形態2に係る加熱調理器の火力を下げたときの操作部と表示部の一例を示す概略図、図94は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図95(a)は外部通信機器からの設定入力において火力を選択したときの一例を示す図、図95(b)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図95(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図96は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図97(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図97(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図97(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図97(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図98(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図98(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図98(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図98(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図99は実施の形態2に係る加熱調理器の火力を下げたときの操作部と表示部の一例を示す概略図、図100は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図101(a)は外部通信機器からの設定入力において火力を選択したときの一例を示す図、図101(b)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図101(c)は設定入力受付が可能となったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図102は実施の形態2に係る加熱調理器の設定入力受付時の構成と動作の一例を表す概略図、図103は実施の形態2に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図、図104(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図104(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図104(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図104(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図105(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図105(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図105(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図105(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図106は実施の形態2に係る加熱調理器の火力を下げたときの操作部と表示部の一例を示す概略図、図107(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図107(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図107(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図107(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図108(a)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図108(b)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図108(c)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図108(d)は加熱を開始した後、外部通信機器からの設定入力受付解除になったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図109(a)は、設定入力受付を中止したときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図109(b)は、設定入力受付を中止したときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図109(c)は、設定入力受付を中止したときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図109(d)は、設定入力受付を中止したときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図110(a)は、設定入力受付を中止したときに実施の形態2に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図110(b)は、設定入力受付を中止したときに実施の形態2に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図110(c)は、設定入力受付を中止したときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図110(d)は、設定入力受付を中止したときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図である。
図31に示すように、主電源スイッチ102Fを操作する(S31)と、トッププレート102Aの下方の図示しない基板に搭載されたLEDが発光することによって、図43に示すように電源表示102Faが点灯し、加熱調理器1の電源が入ったことが報知され、操作入力が受付けられる操作待機状態(S32)となる。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S33)と、図32に示すように加熱の設定入力受付状態(S36)になり、設定入力受付状態になったことを外部通信機器に送信すると共に、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行い(S37)、1つの加熱部が外部通信機器である携帯通信端末200からの設定入力受付状態となっているときは、他の加熱部への設定入力と間違えないように他の加熱部への外部通信機器からの設定入力受付を禁止するようになっている。この場合、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力受付状態となっているので、このときは右スタンバイボタンあるいは中央スタンバイボタンの操作は受付けず、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)あるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への外部通信機器からの設定入力受付を禁止している。
実施の形態1と同様、ここでいう報知には、図14に示すように左スタンバイボタン102Gaが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Ggにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図23に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、左操作部102Gの左アップボタン102Gc、左ダウンボタン102Gdからの操作入力も可能となっているので、図14に示すように火力設定の表示102Ghが点滅表示となり、左スタンバイボタン102Gaを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっている。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図46(c)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図46(d)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、一例として左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対し加熱の火力を8(2500W)に設定をした例で説明すると、S38で加熱の設定入力があったときは、図44に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S39)、また、図45に示すように左表示部102Kに設定した火力8(2500W)、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S40)する。加熱開始ボタンを操作する前でも左操作部102Gからの操作入力は可能であり、例えば、左ダウンボタン102Gdを2回操作すれば8に設定した火力を6(消費電力1500W)に下げることができ、左ダウンボタン102Gdを5回操作すれば8に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである左加熱開始/停止ボタン102Gbへ誘導するように、表示102Giが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
実施の形態1と同様、設定入力の方法としては複数あり、例えば、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力設定する場合、左操作部102Gの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図44に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図46(a)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S38)し、設定入力があった場合、左誘導加熱コイルユニット101Cの火力を8に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S39)、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を8に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを表示、左表示部102Kにも設定された火力8を表示(S40)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図46(a)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
表示された各々の加熱部選択ボタンの内、例えば、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を選択するため左加熱部選択ボタン203aを操作すると、図46(b)に示すように表示が反転して左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を選択したことを表す表示に変わる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図46(b)には火力を8に設定した状態の表示の一例が示されている。
加熱の設定入力受付状態(S36)になった後、制御部190は左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S38)している。左誘導加熱コイルユニット101Cに対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S33)と、計時手段192(図11参照)が左スタンバイボタン102Gaを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過すると左スタンバイボタン102Gaの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S49)になったら報知をする(S50)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S51)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図26(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図26(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図26(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図26(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S52)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作(S57)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図27(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図27(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図27(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図27(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S58)し、デフォルトの調理メニュー及び火力で加熱が開始(S44)される。ここでは一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されている例で説明するが、これに限定されるものではない。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、左操作部102Gの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図28(a)に示すように左アップボタン102Gcを2回操作すれば火力を6(消費電力1500W)に上げることができ、図28(b)に示すように左ダウンボタン102Gdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が左表示部102Kに表示される。
S38で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S41)している。S41で計測開始から左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図30(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図30(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図30(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図30(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S59)する。T3は、例えば15分で、設定入力が15分継続して行われると通常の入力状態ではない(異常な入力状態である)と判断しているということである。なお、T3が15分というのは一例であり、これに限定されるものではなく、通常状態ではない(異常状態である)と判断する時間は仕様設定において適宜設定可能である。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図26(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図26(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図26(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図26(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S60)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S38で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされた後、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作(S42)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図27(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図27(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図27(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図27(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S43)し、前述の説明のように設定した火力8(2500W)でIH加熱が開始(S44)される。S40で左表示部102Kに設定された火力8を表示するが、S44で左表示部102Kに加熱火力として火力8が表示される。
S43で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、左操作部102Gの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図28(a)に示すように左ダウンボタン102Gdを2回操作すれば火力を6(消費電力1500W)に下げることができ、図28(b)に示すように左ダウンボタン102Gdを5回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が左表示部102Kに表示される。
なお、携帯通信端末200(外部通信機器)から設定入力を行える操作は、換気扇の動作開始、換気扇の風力(回転数)の変更など火力の設定、変更だけではない操作を行うこともできるようになっていて、左、右、中央の何れかのスタンバイボタンを操作した後に、火力の設定、変更以外の操作も行なえるようになる。
ここでの説明では、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の左スタンバイボタン102Gaを操作した事例で説明しているので、例えば、図示しないが加熱調理器1の加熱開始と連動して換気扇が動作する機器の構成と設定の場合、左スタンバイボタン102Gaを操作した後、図119(a)に示すように、外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で換気扇の風力の設定を入力するか、図119(b)に示すように携帯通信端末200に入っている設定入力のためのアプリケーションを使用して換気扇の風力の設定を入力する。
図119(b)に示すように携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に設定入力の操作ボタンが表示される。210は換気扇操作ボタンで、この操作ボタンを操作すると風力弱選択ボタン211a、風力中選択ボタン211b、風力強選択ボタン211cが表示されるので、例えば風力中選択ボタン211bを選択して設定ボタン212を操作すると、換気扇の風力中で設定入力される。
換気扇の風力の設定が入力されると、図120(a)に示すように換気扇の風力の設定が変更されたことを、音声出力部160から音声で発出する、あるいは図120(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から換気扇の風力の設定が変更された情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図120(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図120(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知を行う。
換気扇の風力の設定など、加熱設定以外の設定を行った場合、制御部190は左スタンバイボタン102Gaが操作されてからの経過時間を計測している計時手段192(図11参照)による時間T1(第1の設定時間)の計測を停止し、加熱設定以外の設定が完了した後から、計時手段192(図11参照)はあらためて最初から時間T1(第1の設定時間)の計測を開始するようになっている。これは、加熱の設定以外の設定に時間を要してしまったとき、使用者が加熱設定を完了する前に設定入力の受付状態が解除されてしまう事態とならないように配慮したもので、使用者の使い勝手を損なわないようにしている。
S38で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101Cへの設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過すると左スタンバイボタン102Gaの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S53)報知をする(S54)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S55)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図26(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図26(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図26(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図26(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S56)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
S44でIH加熱の火力8で加熱が開始されると、S37で禁止された右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)あるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への外部通信機器からの設定入力受付が許可される。つまり、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱が開始されると、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)あるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の外部通信機器からの設定入力受付が可能となる。
その後、制御部190は電力設定手段191により4800Wに設定した最大消費電力から左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力8の消費電力2500Wを引いて、残りの使用可能消費電力を算出(S45)する。この一例では4800Wから2500Wを引くので、残りの使用可能消費電力は2300W以下となる。
左加熱部である左誘導加熱コイルユニット101Cの加熱が開始された後、右加熱部である右誘導加熱コイルユニット101D、あるいは中央加熱部である中央誘導加熱コイルユニット101Eの設定を行うことができる。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱が開始された後、S46で右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)あるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)のスタンバイボタンが操作されず、左加熱開始/停止ボタン102Gbが操作される(S47)と、左加熱部の加熱を停止(S48)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S46で右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を設定入力受付状態にするための右スタンバイボタン102Jaあるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を設定入力受付状態にするための中央スタンバイボタン102Haの何れかが操作された場合、右スタンバイボタン102Jaが操作(S61)されたのであれば、図33に示すように右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱の設定入力受付状態(S62)になり、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S63)。
ここでいう報知には、図47に示すように右スタンバイボタン102Jaが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Jgにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図48に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、右操作部102Jの右アップボタン102Jc、右ダウンボタン102Jdからの操作入力も可能となっているので、図47に示すように火力設定の表示102Jhが点滅表示となり、右スタンバイボタン102Jaを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図49(c)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図49(d)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付可能状態となってから、加熱の設定入力を行う(S64)。設定入力は、図50に示すように携帯通信端末200から音声で、あるいは図49(a)に示すように携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力が行える。
その設定入力による消費電力が消費可能電力以下か判断(S65)する。S45で算出した残りの使用可能消費電力は2300W以下であるので、例えば、図49(a)に示すように設定入力が2300Wを超える消費電力の火力8(2500W)であった場合、設定入力を反映せず、図34のS85で、右加熱部で設定しようとしている火力が残りの使用可能消費電力を超えるので火力8に設定できないことの報知と、使用可能消費電力が2300Wを超えないように下の火力に変更するようアドバイスを行う。
例えば、図50に示すように加熱調理器1による音声で、あるいは図52に示すように加熱調理器1の中央(主)表示部102Lに文字で表示して、あるいは図51(a)に示すように携帯通信端末200の操作表示部201で火力8の表示を点滅させて音声で、あるいは図51(b)示すように携帯通信端末200の操作表示部201に文字で表示して、何れかの方法で報知とアドバイスを行う。なお、図52に示すように加熱調理器1の中央(主)表示部102Lには、加熱中の加熱部がある場合、その加熱中の加熱部の参考情報、この例では左加熱部の加熱中の火力と消費電力などの参考情報が表示されている。
S65で設定入力による消費電力が消費可能電力以下であった場合、図54に示すように右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を残りの使用可能消費電力以下である火力7(2000W)に設定したこと、及び加熱開始ボタンである右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S66)、また、図53に示すように右表示部102Mに設定した火力7、中央(主)表示部102Lに右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を7に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S67)する。加熱開始ボタンを操作する前でも右操作部102Jからの操作入力は可能であり、例えば、右ダウンボタン102Jdを1回操作すれば7に設定した火力を6(消費電力1500W)に下げることができ、右ダウンボタン102Jdを4回操作すれば7に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである右加熱開始/停止ボタン102Jbへ誘導するように、表示102Jiが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、例えば、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力設定する場合、右操作部102Jの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図54に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図49(b)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S64)し、設定入力があった場合、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を7に設定したこと、及び右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S66)、中央(主)表示部102Lに右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を7に設定したこと、及び右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作するよう促すことを表示、右表示部102Mにも設定された火力7を表示(S67)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図49(b)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
ここでは、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)は既に動作中であるので、図49(b)に示すように、左加熱部選択ボタン203aはグレイアウトして選択できないようになっている。
右誘導加熱コイルユニット101Cを選択するため右加熱部選択ボタン203cを操作すると、白地に黒字であった表示が反転して黒地の白抜き文字に表示が変わり、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を選択したことを表す表示となる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図49(b)には火力を7に設定した状態の表示の一例が示されている。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対応する右スタンバイボタン102Jaを操作する(S61)と、計時手段192(図11参照)が右スタンバイボタン102Jaを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S74)になったら報知をする(S75)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S76)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図55(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図55(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図55(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図55(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S77)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S82)すると、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力4(消費電力750W)で設定されている場合、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の消費電力が使用可能消費電力以下であるか判断(S83)する。
前述のように残りの使用可能消費電力は2300W以下であり、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の消費電力は火力4の750Wで、使用可能消費電力の範囲内であるので、加熱ができる状況である。なお、一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されているとして説明したが、これに限定されるものではない。
加熱ができる状況だと判断されると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図57(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図57(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図57(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図57(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S84)し、加熱が開始(S71)される。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、右操作部102Jの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図56(a)に示すように右アップボタン102Jcを1回操作すれば火力を5(消費電力1000W)に上げることができ、図56(b)に示すように右ダウンボタン102Jdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が右表示部102Mに表示される。
但し、火力設定をするときに火力を上げる場合、最大消費電力を4800Wにしているとき、残りの使用可能消費電力である2300Wを超えて設定はできないため、消費電力が2500Wとなる火力8には設定できない。つまり、火力の変更は、最大消費電力を4800Wにしているとき、残りの使用可能消費電力である2300Wの範囲内で行うことができる。
S64で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされると、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S68)している。S68で計測開始から右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図109(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図109(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図109(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図109(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S87)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図55(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図55(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図55(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図55(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S88)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S64で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされ、使用可能消費電力以下であるか判断(S65)して、加熱ができる状況だと判断した後、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S69)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図57(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図57(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図57(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図57(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S70)し、前述の説明のように設定した火力7(2000W)でIH加熱が開始(S67)される。S67で右表示部102Mに設定された火力7を表示するが、S71で右表示部102Mに加熱火力として火力7が表示される。
S70で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、右操作部102Jの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。
但し、前述の通り、火力設定をするときに火力を上げる場合、最大消費電力を4800Wにしているとき、残りの使用可能消費電力である2300Wを超えて設定はできないため、火力の変更は、最大消費電力を4800Wにしているとき、残りの使用可能消費電力である2300Wの範囲内で行うようになる。
S64で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S78)報知をする(S79)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S80)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図55(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図55(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図55(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図55(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S81)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱が開始された後、右加熱開始/停止ボタン102Jbが操作される(S72)と、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱を停止(S73)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S82で右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作したとき、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力8(消費電力2500W)で設定されている場合、S79で残りの使用可能消費電力2300Wを超える設定であると判断し、消費電力が2500Wとなる火力8には設定できないことを報知し、設定入力で使用可能消費電力に設定するようにアドバイスを報知(S85)する。
S46で右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を設定入力受付状態にするための右スタンバイボタン102Jaあるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を設定入力受付状態にするための中央スタンバイボタン102Haの何れかが操作された場合、中央スタンバイボタン102Haが操作(S89)されたのであれば、図35に示すように中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱の設定入力受付状態(S90)になり、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S91)。
ここでいう報知には、図58に示すように中央スタンバイボタン102Haが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Hgにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図59に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、中央操作部102Hの中央アップボタン102Hc、中央ダウンボタン102Hdからの操作入力も可能となっているので、図58に示すように火力設定の表示102Hhが点滅表示となり、中央スタンバイボタン102Haを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図60(b)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図60(c)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、加熱の設定入力を行う(S92)。設定入力は、図61に示すように携帯通信端末200から音声で、あるいは図60(a)に示すように携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力が行える。
最大消費電力を4800Wのとき、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の設定可能最大消費電力は、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を最大の設定火力で使用中の消費電力と合計しても4800Wの範囲となるので、S92で設定入力があったときは、合計消費電力を計算(S93)し、図61に示すように中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S94)、図62に示すように中央(主)表示部102Lに中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S95)する。加熱開始ボタンを操作する前でも中央操作部102Hからの操作入力は可能であり、例えば、中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば4に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである中央加熱開始/停止ボタン102Hbへ誘導するように、表示102Hiが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、例えば、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力設定する場合、中央操作部102Hの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図61に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図60(a)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S92)し、設定入力があった場合、合計消費電力を計算(S93)し、中央誘導加熱コイルユニット101Eの火力を4に設定したこと、及び中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S94)、中央(主)表示部102Lに中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作するよう促すことを表示(S95)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図60(a)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
ここでは、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)は既に動作中であるので、図60(a)に示すように、左加熱部選択ボタン203aはグレイアウトして選択できないようになっている。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を選択するため中央加熱部選択ボタン203bを操作すると、白地に黒字であった表示が反転して黒地の白抜き文字に表示が変わり、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を選択したことを表す表示となる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図60(a)には火力を4に設定した状態の表示の一例が示されている。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に対応する中央スタンバイボタン102Haを操作する(S89)と、計時手段192(図11参照)が中央スタンバイボタン102Haを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S102)になったら報知をする(S103)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S104)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図63(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図63(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図63(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図63(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S105)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作(S110)すると、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力4(消費電力750W)で設定されている場合、合計消費電力を計算(S111)し、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図65(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図65(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図65(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図65(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S112)し、加熱が開始(S99)される。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図64に示すように中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
S92で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされると、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S96)している。S96で計測開始から中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図110(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図110(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図110(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図110(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S113)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図63(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図63(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図63(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図63(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S114)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S92で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされ、合計消費電力を計算(S93)し、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作(S97)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図65(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図65(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図65(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図65(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S98)し、前述の説明のように設定した火力4(750W)でIH加熱が開始(S99)される。
S98で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。
S92で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2に到達するt2前になったら(S106)報知をする(S107)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S108)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図63(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図63(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図63(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図63(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S109)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱が開始された後、中央加熱開始/停止ボタン102Hbが操作される(S100)と、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱を停止(S101)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作(S110)すると、合計消費電力を計算(S111)し、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図65(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図65(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図65(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図65(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S112)し、デフォルトの調理メニュー及び火力で加熱が開始(S99)される。ここでは一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されている例で説明するが、これに限定されるものではない。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図64に示すように中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対応する右スタンバイボタン102Jaを操作する(S34)と、図36に示すように加熱の設定入力受付状態(S115)になり、設定入力受付状態になったことを外部通信機器に送信すると共に、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S116)。1つの加熱部が外部通信機器である携帯通信端末200からの設定入力受付状態となっているときは、他の加熱部への設定入力と間違えないように他の加熱部への外部通信機器からの設定入力受付を禁止するようになっている。この場合、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力受付状態となっているので、このときは左スタンバイボタン102Gaあるいは中央スタンバイボタン102Haの操作は受付けず、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への外部通信機器からの設定入力受付を禁止している。
ここでいう報知には、図67に示すように右スタンバイボタン102Jaが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Jgにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図48に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、右操作部102Jの右アップボタン102Jc、右ダウンボタン102Jdからの操作入力も可能となっているので、図67に示すように火力設定の表示102Jhが点滅表示となり、右スタンバイボタン102Jaを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図68(c)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図68(d)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、一例として右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対し加熱の火力を8(2500W)に設定をした例で説明すると、S117で加熱の設定入力があったときは、図70に示すように右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S118)、また、図69に示すように右表示部102Mに設定した火力8(2500W)、中央(主)表示部102Lに右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S119)する。加熱開始ボタンを操作する前でも右操作部102Jからの操作入力は可能であり、例えば、右ダウンボタン102Jdを2回操作すれば8に設定した火力を6(消費電力1500W)に下げることができ、右ダウンボタン102Jdを5回操作すれば8に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである右加熱開始/停止ボタン102Jbへ誘導するように、表示102Jiが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力設定する場合、右操作部102Jの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図70に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図68(a)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S117)し、設定入力があった場合、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S118)、中央(主)表示部102Lに右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作するよう促すことを表示、右表示部102Mにも設定された火力8を表示(S119)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図68(a)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
表示された各々の加熱部選択ボタンの内、例えば、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を選択するため右加熱部選択ボタン203cを操作すると、図68(b)に示すように表示が反転して右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を選択したことを表す表示に変わる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図68(b)には火力を8に設定した状態の表示の一例が示されている。
加熱の設定入力受付状態(S115)になった後、制御部190は右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S117)している。右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対応する右スタンバイボタン102Jaを操作する(S34)と、計時手段192(図11参照)が右スタンバイボタン102Jaを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S128)になったら報知をする(S129)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S130)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図72(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図72(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図72(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図72(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S131)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S136)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図71(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図71(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図71(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図71(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S137)し、デフォルトの調理メニュー及び火力で加熱が開始(S123)される。ここでは一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されている例で説明するが、これに限定されるものではない。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、右操作部102Jの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図56(a)に示すように右アップボタン102Jcを1回操作すれば火力を5(消費電力1000W)に上げることができ、図56(b)に示すように右ダウンボタン102Jdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が左表示部102Mに表示される。
S117で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされると、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S120)している。S120で計測開始から右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図109(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図109(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図109(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図109(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S138)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図72(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図72(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図72(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図72(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S139)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S117で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた後、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S121)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図71(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図71(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図71(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図71(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S122)し、前述の説明のように設定した火力8(2500W)でIH加熱が開始(S123)される。S119で右表示部102Mに設定された火力8を表示するが、S123で右表示部102Mに加熱火力として火力8が表示される。
S122で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、右操作部102Jの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図56(a)に示すように右ダウンボタン102Jdを3回操作すれば火力を5(消費電力1000W)に下げることができ、図56(b)に示すように右ダウンボタン102Jdを5回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が右表示部102Mに表示される。
S117で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S132)報知をする(S133)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S134)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図72(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図72(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図72(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図72(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S135)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
S123でIH加熱の火力8で加熱が開始されると、S116で禁止された左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への外部通信機器からの設定入力受付が許可される。つまり、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱が開始されると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の外部通信機器からの設定入力受付が可能となる。
その後、制御部190は電力設定手段191により4800Wに設定した最大消費電力から右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力8の消費電力2500Wを引いて、残りの使用可能消費電力を算出(S124)する。この一例では4800Wから2500Wを引くので、残りの使用可能消費電力は2300W以下となる。
右加熱部である右誘導加熱コイルユニット101Dの加熱が開始された後、左加熱部である左誘導加熱コイルユニット101C、あるいは中央加熱部である中央誘導加熱コイルユニット101Eの設定を行うことができる。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱が開始された後、S125で左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)のスタンバイボタンが操作されず、右加熱開始/停止ボタン102Jbが操作される(S126)と、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱を停止(S127)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S125で左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を設定入力受付状態にするための左スタンバイボタン102Gaあるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を設定入力受付状態にするための中央スタンバイボタン102Haの何れかが操作された場合、左スタンバイボタン102Gaが操作(S140)されたのであれば、図37に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱の設定入力受付状態(S141)になり、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S142)。
ここでいう報知には、図73に示すように左スタンバイボタン102Gaが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Ggにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図23に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、左操作部102Gの左アップボタン102Gc、左ダウンボタン102Gdからの操作入力も可能となっているので、図73に示すように火力設定の表示102Ghが点滅表示となり、左スタンバイボタン102Gaを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図74(c)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図74(d)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、加熱の設定入力を行う(S143)。設定入力は、図50に示すように携帯通信端末200から音声で、あるいは図74(a)に示すように携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力が行える。
その設定入力による消費電力が消費可能電力以下か判断(S144)する。S124で算出した残りの使用可能消費電力は2300W以下であるので、例えば、図74(a)に示すように設定入力が2300Wを超える消費電力の火力8(2500W)であった場合、設定入力を反映せず、図38のS165で、右加熱部で設定しようとしている火力が残りの使用可能消費電力を超えるので火力8に設定できないことの報知と、使用可能消費電力が2300Wを超えないように下の火力に変更するようアドバイスを行う。
例えば、図75に示すように加熱調理器1による音声で、あるいは図78に示すように加熱調理器1の中央(主)表示部102Lに文字で表示して、あるいは図76(a)に示すように携帯通信端末200の操作表示部201で火力8の表示を点滅させて音声で、あるいは図76(b)示すように携帯通信端末200の操作表示部201に文字で表示して、何れかの方法で報知とアドバイスを行う。なお、図78に示すように加熱調理器1の中央(主)表示部102Lには、加熱中の加熱部がある場合、その加熱中の加熱部の参考情報、この例では右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱中の火力と消費電力などの参考情報が表示されている。
S144で設定入力による消費電力が消費可能電力以下であった場合、図77に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を残りの使用可能消費電力以下である火力7(2000W)に設定したこと、及び加熱開始ボタンである左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S145)、また、図79に示すように左表示部102Kに設定した火力7、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を7に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S146)する。加熱開始ボタンを操作する前でも左操作部102Gからの操作入力は可能であり、例えば、左ダウンボタン102Gdを1回操作すれば7に設定した火力を6(消費電力1500W)に下げることができ、左ダウンボタン102Gdを4回操作すれば7に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである左加熱開始/停止ボタン102Gbへ誘導するように、表示102Giが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、例えば左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力設定する場合、左操作部102Gの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図77に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図74(b)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S143)し、設定入力があった場合、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を7に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S145)、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を7に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを表示、左表示部102Kにも設定された火力7を表示(S146)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図74(b)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
ここでは、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)は既に動作中であるので、図74(b)に示すように、右加熱部選択ボタン203cはグレイアウトして選択できないようになっている。
左誘導加熱コイルユニット101D(左加熱部)を選択するため左加熱部選択ボタン203aを操作すると、白地に黒字であった表示が反転して黒地の白抜き文字に表示が変わり、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を選択したことを表す表示となる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図74(b)には火力を7に設定した状態の表示の一例が示されている。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S140)と、計時手段192(図11参照)が左スタンバイボタン102Gaを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S153)になったら報知をする(S154)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S155)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図80(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図80(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図80(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図80(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S156)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作(S161)すると、図38に示すように、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力4(消費電力750W)で設定されている場合、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の消費電力が使用可能消費電力以下であるか判断(S162)する。
前述のように残りの使用可能消費電力は2300W以下であり、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の消費電力は火力4の750Wで、使用可能消費電力の範囲内であるので、加熱ができる状況である。なお、一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されているとして説明したが、これに限定されるものではない。
加熱ができる状況だと判断されると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図81(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図81(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図81(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図81(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S163)し、加熱が開始(S150)される。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、左操作部102Gの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図28(a)に示すように左アップボタン102Gcを2回操作すれば火力を6(消費電力1500W)に上げることができ、図28(b)に示すように左ダウンボタン102Gdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が左表示部102Kに表示される。
但し、火力設定をするときに火力を上げる場合、最大消費電力を4800Wにしているとき、残りの使用可能消費電力である2300Wを超えて設定はできないため、消費電力が2500Wとなる火力8には設定できない。つまり、火力の変更は、最大消費電力を4800Wにしているとき、残りの使用可能消費電力である2300Wの範囲内で行うことができる。
S143で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S147)している。S147で計測開始から左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図30(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図30(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図30(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図30(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S166)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図80(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図80(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図80(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図80(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S167)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S143で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされ、使用可能消費電力以下であるか判断(S144)して、加熱ができる状況だと判断した後、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作(S148)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図81(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図81(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図81(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図81(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S149)し、前述の説明のように設定した火力7(2000W)でIH加熱が開始(S150)される。S146で左表示部102Kに設定された火力7を表示するが、S150で左表示部102Kに加熱火力として火力7が表示される。
S149で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、左操作部102Gの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。
但し、前述の通り、火力設定をするときに火力を上げる場合、最大消費電力を4800Wにしているとき、残りの使用可能消費電力である2300Wを超えて設定はできないため、火力の変更は、最大消費電力を4800Wにしているとき、残りの使用可能消費電力である2300Wの範囲内で行うようになる。
S143で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2に到達するt2前になったら(S157)報知をする(S158)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S159)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図82(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図82(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図82(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図82(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S160)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱が開始された後、左加熱開始/停止ボタン102Gbが操作される(S151)と、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱を停止(S152)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S161で左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作したとき、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力8(消費電力2500W)で設定されている場合、S162で残りの使用可能消費電力2300Wを超える設定であると判断し、消費電力が2500Wとなる火力8には設定できないことを報知し、設定入力で使用可能消費電力に設定するようにアドバイスを報知(S164)する。
S125で左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を設定入力受付状態にするための左スタンバイボタン102Gaあるいは中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を設定入力受付状態にするための中央スタンバイボタン102Haの何れかが操作された場合、中央スタンバイボタン102Haが操作(S168)されたのであれば、図39に示すように中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱の設定入力受付状態(S169)になり、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S170)。
ここでいう報知には、図83に示すように中央スタンバイボタン102Haが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Hgにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図59に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、中央操作部102Hの中央アップボタン102Hc、中央ダウンボタン102Hdからの操作入力も可能となっているので、図83に示すように火力設定の表示102Hhが点滅表示となり、中央スタンバイボタン102Haを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図84(b)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図84(c)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、加熱の設定入力を行う(S171)。設定入力は、図61に示すように携帯通信端末200から音声で、あるいは図84(a)に示すように携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力が行える。
最大消費電力を4800Wのとき、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の設定可能最大消費電力は、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を最大の設定火力で使用中の消費電力と合計しても4800Wの範囲となるので、S171で設定入力があったときは、合計消費電力を計算(S172)し、図61に示すように中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S173)、図85に示すように中央(主)表示部102Lに中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S174)する。加熱開始ボタンを操作する前でも中央操作部102Hからの操作入力は可能であり、例えば、中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば4に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである中央加熱開始/停止ボタン102Hbへ誘導するように、表示102Hiが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、例えば、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力設定する場合、中央操作部102Hの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図61に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図84(a)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S171)し、設定入力があった場合、合計消費電力を計算(S172)し、中央誘導加熱コイルユニット101Eの火力を4に設定したこと、及び中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S173)、中央(主)表示部102Lに中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作するよう促すことを表示(S174)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図84(a)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
ここでは、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)は既に動作中であるので、図84(a)に示すように、右加熱部選択ボタン203cはグレイアウトして選択できないようになっている。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を選択するため中央加熱部選択ボタン203bを操作すると、白地に黒字であった表示が反転して黒地の白抜き文字に表示が変わり、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を選択したことを表す表示となる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図84(a)には火力を4に設定した状態の表示の一例が示されている。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に対応する中央スタンバイボタン102Haを操作する(S168)と、計時手段192(図11参照)が中央スタンバイボタン102Haを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S180)になったら報知をする(S181)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S182)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図66(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図66(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図66(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図66(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S183)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作(S188)すると、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力4(消費電力750W)で設定されている場合、合計消費電力を計算(S189)し、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図86(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図86(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図86(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図86(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S190)し、加熱が開始(S177)される。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図87に示すように中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
S171で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされると、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S174a)している。S171で計測開始から中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図110(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図110(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図110(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図110(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S191)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図66(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図66(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図66(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図66(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S192)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S171で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされ、合計消費電力を計算(S172)し、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作(S175)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図86(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図86(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図86(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図86(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S176)し、前述の説明のように設定した火力4(750W)でIH加熱が開始(S177)される。
S176で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。
S171で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S184)報知をする(S185)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S186)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図66(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図66(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図66(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図66(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S187)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱が開始された後、中央加熱開始/停止ボタン102Hbが操作される(S178)と、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱を停止(S179)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作(S188)すると、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力4(消費電力750W)で設定されている場合、合計消費電力を計算(S189)し、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図86(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図86(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図
86(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図86(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S190)し、デフォルトの調理メニュー及び火力で加熱が開始(S201)される。ここでは一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されている例で説明するが、これに限定されるものではない。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図87に示すように中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に対応する中央スタンバイボタン102Haを操作する(S35)と、図40に示すように加熱の設定入力受付状態(S193)になり、設定入力受付状態になったことを外部通信機器に送信すると共に、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行い(S194)、1つの加熱部が外部通信機器である携帯通信端末200からの設定入力受付状態となっているときは、他の加熱部への設定入力と間違えないように他の加熱部への外部通信機器からの設定入力受付を禁止するようになっている。この場合、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力受付状態となっているので、このときは左スタンバイボタン102Gaあるいは右スタンバイボタン102Jaの操作は受付けず、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への外部通信機器からの設定入力受付を禁止している。
ここでいう報知には、図88に示すように中央スタンバイボタン102Haが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Hgにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図59に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、中央操作部102Hの中央アップボタン102Hc、中央ダウンボタン102Hdからの操作入力も可能となっているので、図88に示すように火力設定の表示102Hhが点滅表示となり、中央スタンバイボタン102Haを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図89(b)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図89(c)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、一例として中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に対し加熱の火力を4(750W)に設定をした例で説明すると、S195で加熱の設定入力があったときは、図61に示すように中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S196)、また、図90に示すように中央(主)表示部102Lに中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S197)する。加熱開始ボタンを操作する前でも中央操作部102Hからの操作入力は可能であり、例えば、中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば4に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである中央加熱開始/停止ボタン102Hbへ誘導するように、表示102Hiが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力設定する場合、中央操作部102Hの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図61に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図89(a)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S195)し、設定入力があった場合、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S196)、中央(主)表示部102Lに中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力を4に設定したこと、及び中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作するよう促すことを表示(S197)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図89(a)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を選択するため中央加熱部選択ボタン203bを操作すると、図89(a)に示すように表示が反転して中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)を選択したことを表す表示に変わる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図89(a)には火力を4に設定した状態の表示の一例が示されている。
加熱の設定入力受付状態(S193)になった後、制御部190は中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S195)している。中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に対応する中央スタンバイボタン102Haを操作する(S35)と、計時手段192(図11参照)が中央スタンバイボタン102Haを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S206)になったら報知をする(S207)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S208)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図91(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図91(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図91(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図91(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S209)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作(S214)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図92(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図92(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図92(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図92(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S215)し、デフォルトの調理メニュー及び火力で加熱が開始(S201)される。ここでは一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されている例で説明するが、これに限定されるものではない。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図93に示すように中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が中央(主)表示部102Lに表示される。
S195で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされると、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S198)している。S195で計測開始から中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図110(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図110(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図110(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図110(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S216)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図91(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図91(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図91(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図91(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S217)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S195で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされた後、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbを操作(S199)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図92(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図92(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図92(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図92(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S200)し、前述の説明のように設定した火力4(750W)でIH加熱が開始(S201)される。
S200で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図93に示すように中央ダウンボタン102Hdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が中央(主)表示部102Lに表示される。
S195で加熱調理器1の中央操作部102Hあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S210)報知をする(S211)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から中央操作部102Hの中央加熱開始/停止ボタン102Hbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S212)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び中央操作部102Hの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図91(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図91(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図91(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図91(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S213)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
S201でIH加熱の火力4で加熱が開始されると、S194で禁止された左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは右央誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への外部通信機器からの設定入力受付が許可される。つまり、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱が開始されると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の外部通信機器からの設定入力受付が可能となる。
その後、制御部190は電力設定手段191により4800Wに設定した最大消費電力から中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の火力4の消費電力750Wを引いて、残りの使用可能消費電力を算出(S202)する。ここでは4800Wから750Wを引くので、残りの使用可能消費電力は4050W以下となり、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を火力8(2500W)に設定しても動作可能の設定となっている。
中央加熱部である中央誘導加熱コイルユニット101Eの加熱が開始された後、左加熱部である左誘導加熱コイルユニット101C、あるいは右加熱部である右誘導加熱コイルユニット101Dの設定を行うことができる。
中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱が開始された後、S203で左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)あるいは右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)のスタンバイボタンが操作されず、中央加熱開始/停止ボタン102Hbが操作される(S204)と、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の加熱を停止(S205)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S203で左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を設定入力受付状態にするための左スタンバイボタン102Gaあるいは右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を設定入力受付状態にするための右スタンバイボタン102Jaの何れかが操作された場合、左スタンバイボタン102Gaが操作(S218)されたのであれば、図41に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱の設定入力受付状態(S219)になり、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S220)。
ここでいう報知には、図94に示すように左スタンバイボタン102Gaが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Ggにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図23に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、左操作部102Gの左アップボタン102Gc、左ダウンボタン102Gdからの操作入力も可能となっているので、図94に示すように火力設定の表示102Ghが点滅表示となり、左スタンバイボタン102Gaを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図95(b)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図95(c)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、加熱の設定入力を行う(S221)。設定入力は、図44に示すように携帯通信端末200から音声で、あるいは図95(a)に示すように携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力が行える。
S222で中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)と左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の合計消費電力を計算し、図44に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を火力8(2500W)に設定したこと、及び加熱開始ボタンである左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S223)、図96に示すように左表示部102Kに設定した火力8、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S224)する。加熱開始ボタンを操作する前でも左操作部102Gからの操作入力は可能であり、例えば、左ダウンボタン102Gdを2回操作すれば8に設定した火力を6(消費電力1500W)に下げることができ、左ダウンボタン102Gdを5回操作すれば8に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである左加熱開始/停止ボタン102Gbへ誘導するように、表示102Giが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、例えば左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力設定する場合、左操作部102Gの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図44に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図95(a)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S221)し、設定入力があった場合、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を8に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S223)、中央(主)表示部102Lに左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の火力を8に設定したこと、及び左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作するよう促すことを表示、左表示部102Kにも設定された火力8を表示(S224)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図95(a)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
ここでは、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)は既に動作中であるので、図95(a)に示すように、中央加熱部選択ボタン203bはグレイアウトして選択できないようになっている。
左誘導加熱コイルユニット101D(左加熱部)を選択するため左加熱部選択ボタン203aを操作すると、白地に黒字であった表示が反転して黒地の白抜き文字に表示が変わり、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を選択したことを表す表示となる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図95(a)には火力を8に設定した状態の表示の一例が示されている。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S218)と、計時手段192(図11参照)が左スタンバイボタン102Gaを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S231)になったら報知をする(S232)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S233)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図97(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図97(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図97(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図97(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S234)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作(S239)すると、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力4(消費電力750W)で設定されている場合、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)と左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の合計消費電力を計算(240)し、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図98(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図98(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図98(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図98(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S241)し、加熱が開始(S207)される。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、左操作部102Gの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図99に示すように左ダウンボタン102Gdを1回操作すれば火力を火力7(消費電力2000W)に下げることができる。そして変更された火力が左表示部102Kに表示される。
S221で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S225)している。S221で計測開始から左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図30(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図30(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図30(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図30(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S242)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図97(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図97(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図97(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図97(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S243)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S201で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされ、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbを操作(S226)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図98(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図98(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図98(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図98(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S227)し、前述の説明のように設定した火力8(2500W)でIH加熱が開始(S228)される。S224で左表示部102Kに設定された火力8を表示するが、S227で左表示部102Kに加熱火力として火力8が表示される。
S227で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、左操作部102Gの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。
S221で加熱調理器1の左操作部102Gあるいは携帯通信端末200からの左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S235)報知をする(S236)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から左操作部102Gの左加熱開始/停止ボタン102Gbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S237)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び左操作部102Gの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図97(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図97(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図97(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図97(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S238)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱が開始された後、左加熱開始/停止ボタン102Gbが操作される(S229)と、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱を停止(S230)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S203で左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)を設定入力受付状態にするための左スタンバイボタン102Gaあるいは右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を設定入力受付状態にするための右スタンバイボタン102Jaの何れかが操作された場合、右スタンバイボタン102Jaが操作(S244)されたのであれば、図43に示すように右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱の設定入力受付状態(S245)になり、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S246)。
ここでいう報知には、図100に示すように右スタンバイボタン102Jaが入力されたことを、例えばLEDの発光により点灯表示される表示102Jgにより設定入力受付状態になっていること、中央(主)表示部102Lに設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示する方法、あるいは図48に示すように音声出力部160から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出する方法などがある。
また、右操作部102Jの右アップボタン102Jc、右ダウンボタン102Jdからの操作入力も可能となっているので、図100に示すように火力設定の表示102Jhが点滅表示となり、右スタンバイボタン102Jaを操作した後、次に操作するボタンへ誘導する表示を行うようになっていて、使用者は操作手順が分かりやすく使い勝手がよい。
前述のように報知の方法については、何れの方法で報知を行っても使用者に認識させることができればよく、使用者の使い勝手がよくなる。また、表示、音声の両方での報知を行い、使用者に認識させる手段を複数とすることも使用者の使い勝手を向上させることに有効である。
なお、前述のように加熱調理器1による音声での報知、表示部への表示の一例を説明したが、外部通信機器による音声での報知、表示部への表示をしてもよく、図101(b)に示すように、携帯通信端末200から設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを音声で発出してもよいし、図101(c)に示すように、携帯通信端末200の操作表示部201に設定入力を受付る状態になっていること、設定を促すことを文字で表示するようにしてもよい。また、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方から音声を発出してもよいし、加熱調理器1と携帯通信端末200の両方に表示するようにしてもよい。
設定入力受付状態となってから、加熱の設定入力を行う(S247)。設定入力は、図102に示すように携帯通信端末200から音声で、あるいは図101(a)に示すように携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力が行える。
最大消費電力を4800Wのとき、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の設定可能最大消費電力は、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)または右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を最大の設定火力で使用中の消費電力と合計しても4800Wの範囲となるので、S247で設定入力があったときは、合計消費電力を計算(S248)し、図102に示すように右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S249)、図103に示すように中央(主)表示部102Lに右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S250)する。加熱開始ボタンを操作する前でも右操作部102Jからの操作入力は可能であり、例えば、右ダウンボタン102Jdを2回操作すれば8に設定した火力を6(消費電力1500W)に下げることができ、右ダウンボタン102Jdを5回操作すれば8に設定した火力を3(消費電力500W)に下げることができる。
また、加熱開始ボタンである右加熱開始/停止ボタン102Jbへ誘導するように、表示102Jiが点滅表示となり、使用者が次に操作するべきボタンが分かるようになっていて使い勝手がよい。
なお、この例では音声で報知することと表示部へ表示して報知することの両方を行うようにしているが、使用者へ認識させるということであれば何れか1つの方法による報知でもよい。
設定入力の方法としては複数あり、例えば、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力設定する場合、右操作部102Jの操作ボタンから入力する方法と外部通信機器から入力する方法がある。外部通信機器から入力する方法としては、図102に示すように外部通信機器の一例である携帯通信端末200に音声で入力する方法と、図101(a)に示すように携帯通信端末200に入っている加熱設定入力のためのアプリケーションを使用して入力する方法がある。
携帯通信端末200へ音声入力すると、携帯通信端末200では音声を制御信号に変換し、その制御信号を加熱調理器1の通信部150に送信する。通信部150で受信した制御信号は図10に示す制御部190に送られ、制御部190は右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S247)し、設定入力があった場合、合計消費電力を計算(S248)し、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S249)、中央(主)表示部102Lに右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び中央加熱開始/停止ボタン102Jbを操作するよう促すことを表示(S250)する。
音声入力とは異なる方法での入力の一例として、携帯通信端末200で加熱設定入力のためのアプリケーションから入力する方法があり、図101(a)に示す携帯通信端末200でアプリケーションを起動すると、操作表示部201に加熱設定入力の操作ボタンが表示される。202は加熱部選択ボタンで、この操作ボタンを操作すると左加熱部選択ボタン203a、中央加熱部選択ボタン203b、右加熱部選択ボタン203cが表示される。
ここでは、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)は既に動作中であるので、図101(a)に示すように、中央加熱部選択ボタン203bはグレイアウトして選択できないようになっている。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を選択するため右加熱部選択ボタン203cを操作すると、白地に黒字であった表示が反転して黒地の白抜き文字に表示が変わり、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)を選択したことを表す表示となる。
なお、この説明で反転した表示で選択したことを表すようにしたのは一例であり、選択したことが分かる表示であればよく、ボタンの大きさが変わる、ボタンの色が変わるなどのようにしてもよい。
加熱部を選択した後、火力設定ボタン204を操作すると、火力設定を大きくするアップボタン205aと火力設定を小さくするダウンボタン205bが表示され、アップボタン205aまたはダウンボタン205bの何れかを操作すると操作表示部201に火力が表示される。図101(a)には火力を8に設定した状態の表示の一例が示されている。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対応する右スタンバイボタン102Jaを操作する(S244)と、計時手段192(図11参照)が右スタンバイボタン102Jaを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S257)になったら報知をする(S258)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S259)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図104(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図104(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図104(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図104(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S260)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S265)すると、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力4(消費電力750W)で設定されている場合、合計消費電力を計算(S266)し、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図105(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図105(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図105(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図105(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S267)し、加熱が開始(S254)される。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図106に示すよう右ダウンボタン102Jdを1回操作すれば火力を7(消費電力2000W)に下げることができる。
S247で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされると、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S251)している。S251で計測開始から右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図109(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図109(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図109(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図109(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S268)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図107(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図107(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図107(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図107(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S269)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S247で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされ、合計消費電力を計算(S248)し、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S252)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図105(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図105(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図105(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図105(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S253)し、前述の説明のように設定した火力8(2500W)でIH加熱が開始(S254)される。
S253で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、右操作部102Jの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。
S247で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S261)報知をする(S262)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S263)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図107(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図107(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図107(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図107(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S264)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱が開始された後、右加熱開始/停止ボタン102Jbが操作される(S255)と、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱を停止(S256)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S265)すると、例えばデフォルトの調理メニューがIH加熱、デフォルトの火力が火力4(消費電力750W)で設定されている場合、合計消費電力を計算(S266)し、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図108(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図108(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図108(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図108(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S267)し、デフォルトの調理メニュー及び火力で加熱が開始(S254)される。ここでは一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されている例で説明するが、これに限定されるものではない。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、中央操作部102Hの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図56(a)に示すように右アップボタン102Jcを1回操作すれば火力を5(消費電力1000W)に上げることができ、図56(b)に示すように右ダウンボタン102Jdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が右表示部102Mに表示される。
以上のように、実施の形態1同様、本開示の加熱調理器1は使用者が設定入力、特に外部通信機器からの設定入力を行なう場合、その意図をもって加熱調理器の操作ボタンを操作することで外部通信機器からの設定入力の受付を許可し、加熱調理器の操作ボタンを操作することで加熱を開始するようにしているので、外部通信機器からの設定入力が勝手に行われることなく、また、意図しない加熱が開始されることがないので、使用者が意図した通りに安全に加熱調理器を使用することができる。
また、加熱部を複数使用することで消費電力の上限を超えてしまう場合に、その旨を音声、あるいは表示で報知し、最大消費電力の中で設定できる範囲内での設定のアドバイスを行うので、使用者がなぜ設定できないか理解でき、使用できる設定が容易に判断でき、使用者の使い勝手がよい加熱調理器を提供できる。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態2の構成に対し、加熱部の異常を検知して設定入力の可否を判断する点が異なる。その他の構成は実施の形態2と同様であるので、実施の形態2と異なる点について図111から図114を用いて説明する。なお、ここでいう加熱部の異常とは、加熱部に設けられる温度センサーの異常、誘導加熱コイルの異常、誘導加熱コイルへ電力を供給するインバーター基板など、加熱部の駆動に影響を及ぼす異常を含んでいる。
図111は、実施の形態3に係る加熱調理器の動作の一例を表すフローチャートの一部を抜き出したもの、図112(a)は左加熱部に異常があったときに実施の形態3に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図112(b)は左加熱部に異常があったときに実施の形態3に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図112(c)は左加熱部に異常があったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図112(d)は左加熱部に異常があったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図113(a)は右加熱部に異常があったときに実施の形態3に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図113(b)は右加熱部に異常があったときに実施の形態3に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図113(c)は右加熱部に異常があったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図113(d)は右加熱部に異常があったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図、図114(a)は中央加熱部に異常があったときに実施の形態3に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図114(b)は中央加熱部に異常があったときに実施の形態3に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図114(c)は中央加熱部に異常があったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図114(d)は中央加熱部に異常があったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図である。
図111に示すように、主電源スイッチ102Fを操作する(S31)と、トッププレート102Aの下方の図示しない基板に搭載されたLEDが発光することによって、図43に示すように電源表示102Faが点灯し、加熱調理器1の電源が入ったことが報知され、操作入力が受付けられる操作待機状態(S32)となる。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S33)と、図10、図11に示す加熱部異常検知手段180が左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の異常の有無を検知する(S33a)。異常が無ければ、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力へ移行するが、異常があった場合は、外部通信機器からの設定入力を受け付けず、図112(a)に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に異常があり、設定入力が行えないことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図112(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から加熱部の異常により設定入力が行えないとの情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図112(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図112(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、ようにして報知する(S33b)。このとき、サービスへ連絡するようにアドバイスを報知してもよい。
また、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)以外の加熱部には異常がない可能性があるので、他の加熱部を使用することのアドバイスを報知してもよい。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対応する右スタンバイボタン102Jaを操作する(S34)と、図10、図11に示す加熱部異常検知手段180が右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の異常の有無を検知する(S34a)。異常が無ければ、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力へ移行するが、異常があった場合は、外部通信機器からの設定入力を受け付けず、図113(a)に示すように右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に異常があり、設定入力が行えないことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図113(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から加熱部の異常により設定入力が行えないとの情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図113(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図113-(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、ようにして報知する(S34b)。このとき、サービスへ連絡するようにアドバイスを報知してもよい。
また、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)以外の加熱部には異常がない可能性があるので、他の加熱部を使用することのアドバイスを報知してもよい。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に対応する中央スタンバイボタン102Haを操作する(S35)と、図10、図11に示す加熱部異常検知手段180が中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)の異常の有無を検知する(S35a)。異常が無ければ、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力へ移行するが、異常があった場合は、外部通信機器からの設定入力を受け付けず、図114(a)に示すように中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に異常があり、設定入力が行えないことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図114(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から加熱部の異常により設定入力が行えないとの情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図114(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図114(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、ようにして報知する(S34b)。このとき、サービスへ連絡するようにアドバイスを報知してもよい。
また、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)以外の加熱部には異常がない可能性があるので、他の加熱部を使用することのアドバイスを報知してもよい。
以上のように、加熱部に異常があり、設定入力が行えないときに、使用者に対して加熱部に異常があり、設定入力が行えないことを報知するようにしたので、使用者がなぜ設定できないか理解でき、使用者がサービスへ連絡する対応が早く行えるようになる。また、使用者に他の加熱部が使用できる可能性をアドバイスすることで、使いやすく使用者の使い勝手がよい加熱調理器を提供できる。
実施の形態4.
実施の形態4では、実施の形態2の構成に対し、複数の加熱部を使用する際に、最大消費電力を超えた設定入力を行おうとしたときの制御が異なる。その他の構成は実施の形態2と同様であるので、実施の形態2と異なる点について、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の加熱中に右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱を行おうとする事例を図33、図115、図116を用いて説明する。なお、実施の形態2と同様、説明は最大消費電力を4800Wに変更してある前提での説明とする。
図115は、実施の形態4に係る加熱調理器の動作の一例を表すフローチャートの一部を抜き出したもの、図116は実施の形態4に係る加熱調理器の操作部と表示部の一例を示す概略図である。
図32に示すS62で設定入力による消費電力が消費可能電力以下か判断する。図115に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)は火力8(2500W)で加熱中であり、残りの使用可能消費電力は2300W以下であるので、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)で加熱をする場合、2300Wを超える消費電力の火力8(2500W)には設定できない。
火力8(2500W)で設定入力しようとした場合、図115のS82aで、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)で設定しようとしている火力が残りの使用可能消費電力2300Wを超えるので火力8(2500W)に設定できないことの報知と、S82bで使用可能消費電力が2300Wを超えない火力7(2000W)に設定して加熱を開始したことを、図116に示すように、中央(主)表示部102Lに文字で表示して報知するようになっている。なお、この報知は音声で行ってもよい。
以上のように、加熱部を複数使用することで消費電力の上限を超えてしまう場合に、その旨を音声、あるいは表示で報知し、最大消費電力の中で設定できない火力を、設定できる範囲内の火力に変更して加熱を行うようにしたので、使用者が再度、設定を変更する手間が省け、使いやすく使用者の使い勝手がよい加熱調理器を提供できる。
実施の形態5.
実施の形態5では、実施の形態2の構成に対し、通信異常を検知して設定入力の可否を判断する点が異なる。その他の構成は実施の形態2と同様であるので、実施の形態2と異なる点について図117、図118を用いて説明する。なお、ここでいう通信異常とは通信部の異常、外部通信機器と通信部の通信が確立できない異常を含んでいる。
図117は、実施の形態5に係る加熱調理器の動作の一例を表すフローチャートの一部を抜き出したもの、図118(a)は通信異常があったときに実施の形態5に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図118(b)は通信異常があったときに実施の形態5に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図118(c)は通信異常があったときに外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図118(d)は通信異常があったときに外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図である。
図117に示すように、主電源スイッチ102Fを操作する(S31)と、トッププレート102Aの下方の図示しない基板に搭載されたLEDが発光することによって、図43に示すように電源表示102Faが点灯し、加熱調理器1の電源が入ったことが報知され、操作入力が受付けられる操作待機状態(S32)となる。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S33)と、図10、図11に示す通信異常検知手段170が通信異常の有無を検知する(S33aa)。異常が無ければ、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への設定入力へ移行するが、異常があった場合は、外部通信機器からの設定入力を受け付けず、図118(a)に示すように通信異常があり、設定入力が行えないことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図118(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、ようにして報知する(S33bb)。なお、通信異常であるので、通信部150からの情報は携帯通信端末200(外部通信機器)に送信されない。通信が確立した場合には、通信可能であることの信号が通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)に送信されるが、通信異常で通信部150から信号が送信されず、通信が確立したことの確認がとれないとき、携帯通信端末200(外部通信機器)の、例えばアプリケーションの通信異常判定ツールにより携帯通信端末200(外部通信機器)側で通信異常であると判断して、図118(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図118(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、このとき、サービスへ連絡するようにアドバイスを報知してもよい。また、加熱調理器1の操作部から設定入力ができるというアドバイスを報知してもよい。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対応する右スタンバイボタン102Jaを操作する(S34)と、図10、図11に示す通信異常検知手段170が通信異常の有無を検知する(S34aa)。異常が無ければ、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力へ移行するが、異常があった場合は、外部通信機器からの設定入力を受け付けず、図118(a)に示すように通信異常があり、設定入力が行えないことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図118(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、ようにして報知する(S33bb)。なお、通信異常であるので、通信部150からの情報は携帯通信端末200(外部通信機器)に送信されない。通信が確立した場合には、通信可能であることの信号が通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)に送信されるが、通信異常で通信部150から信号が送信されず、通信が確立したことの確認がとれないとき、携帯通信端末200(外部通信機器)の、例えばアプリケーションの通信異常判定ツールにより携帯通信端末200(外部通信機器)側で通信異常であると判断して、図118(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図118(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、ようにして報知する(S34bb)。このとき、サービスへ連絡するようにアドバイスを報知してもよい。また、加熱調理器1の操作部から設定入力ができるというアドバイスを報知してもよい。
操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)に対応する中央スタンバイボタン102Haを操作する(S35)と、図10、図11に示す通信異常検知手段170が通信異常の有無を検知する(S35aa)。異常が無ければ、中央誘導加熱コイルユニット101E(中央加熱部)への設定入力へ移行するが、異常があった場合は、外部通信機器からの設定入力を受け付けず、図118(a)に示すように通信異常があり、設定入力が行えないことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図118(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、ようにして報知する(S33bb)。なお、通信異常であるので、通信部150からの情報は携帯通信端末200(外部通信機器)に送信されない。通信が確立した場合には、通信可能であることの信号が通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)に送信されるが、通信異常で通信部150から信号が送信されず、通信が確立したことの確認がとれないとき、携帯通信端末200(外部通信機器)の、例えばアプリケーションの通信異常判定ツールにより携帯通信端末200(外部通信機器)側で通信異常であると判断して、図118(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図118(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、ようにして報知する(S35bb)。このとき、サービスへ連絡するようにアドバイスを報知してもよい。また、加熱調理器1の操作部から設定入力ができるというアドバイスを報知してもよい。
以上のように、通信異常があり、設定入力が行えないときに、使用者に対して通信異常があり、設定入力が行えないことを報知するようにしたので、使用者がなぜ設定できないか理解でき、使用者がサービスへ連絡する対応が早く行えるようになる。また、使用者に調理器の操作部からの設定入力は行えることをアドバイスすることで、使いやすく使用者の使い勝手を損なわない加熱調理器を提供できる。
実施の形態6.
実施の形態6では、実施の形態2の構成に対し、複数の加熱部を使用する際に、1つの加熱部のスタンバイボタンを操作した後、設定入力受付状態のときに、他の加熱部のスタンバイボタンが操作されたときの制御が異なる。その他の構成は実施の形態2と同様であるので、実施の形態2と異なる点について、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の設定入力受付状態のときに、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の右スタンバイボタン102Jaが操作されたときの事例を図31、図121、図122、図123を用いて説明する。
図121は、実施の形態6に係る加熱調理器の動作の一例を表すフローチャートの一部を抜き出したもの、図122は、実施の形態6に係る加熱調理器の動作の一例を表すフローチャートの別の一部を抜き出したもの、図123(a)は、左加熱部の外部通信機器からの設定入力受付解除になり、右加熱部の外部通信機器からの設定入力が受付可能となったときの実施の形態6に係る加熱調理器の音声出力部で行われる報知の一例を示す図、図123(b)は、左加熱部の外部通信機器からの設定入力受付解除になり、右加熱部の外部通信機器からの設定入力が受付可能となったときの実施の形態6に係る加熱調理器の表示で行われる報知の一例を示す図、図123(c)は、左加熱部の外部通信機器からの設定入力受付解除になり、右加熱部の外部通信機器からの設定入力が受付可能となったときの外部通信機器で行われる報知の一例を示す図、図123(d)は、左加熱部の外部通信機器からの設定入力受付解除になり、右加熱部の外部通信機器からの設定入力が受付可能となったときの外部通信機器で行われる報知の他の一例を示す図である。
図31に示すように操作待機状態(S32)となった後、左、右、中央の何れかの加熱部のスタンバイボタンを操作することで、スタンバイボタンを操作した加熱部の加熱の設定入力受付が可能となる。例えば、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)に対応する左スタンバイボタン102Gaを操作する(S33)と、図121に示すように加熱の設定入力受付状態(S36)になり、設定入力受付状態になったことを外部通信機器に送信すると共に、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S37a)。報知の方法は実施の形態2と同様であるので、ここでの説明は省略する。
左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)が設定入力受付状態となっているときに、例えば、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対応する右スタンバイボタン102Jaを操作する(S37b)と、図122に示すように左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)への外部通信機器の一例である携帯通信端末200からの設定入力受付状態を解除(S301)する。
このとき、図123(a)に示すように、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の設定入力受付状態を解除したこと、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力を受付けることを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図123(b)に示すように、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の設定入力受付状態を解除したこと、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力を受付けることを中央(主)表示部102Lに表示する、あるいは制御部190が、通信部150から左加熱部の設定入力受付可能状態を解除したこと、右加熱部が設定入力受付可能状態になったことの情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図123(c)に示すように、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の設定入力受付状態を解除したこと、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力を受付けることを携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図123(d)に示すように、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の設定入力受付状態を解除したこと、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力を受付けることを携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示するようにして報知する。
これは、携帯通信端末200からの設定入力を並行して行える複数の加熱部があると、使用者が設定入力時に誤入力、誤設定してしまう可能性があるためで、複数の加熱部へ並行して携帯通信端末200からの設定入力が行えないようになっている。
その後、図122に示すように加熱の設定入力受付状態(S302)になり、設定入力受付状態となったことを報知し、設定を促す報知を行う(S303)。設定入力受付状態となってから、一例として右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対し加熱の火力を8(2500W)に設定をした例で説明すると、S304で加熱の設定入力があったときは、図70に示すように右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを音声出力部160から音声で報知(S305)、また、図69に示すように右表示部102Mに設定した火力8(2500W)、中央(主)表示部102Lに右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力を8に設定したこと、及び加熱開始ボタンを操作するよう促すことを表示(S306)する。
加熱の設定入力受付状態(S302)になった後、制御部190は右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力があるかないかを判断(S304)している。右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)に対応する右スタンバイボタン102Jaを操作する(S34)と、計時手段192(図11参照)が右スタンバイボタン102Jaを操作してからの時間の計測を開始しており、計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T1(第1の設定時間)に到達するt1(第4の設定時間)前(S314)になったら報知をする(S315)ようになっている。
例えば、t1(第4の設定時間)を3分と設定したとすると、図25(a)に示すように「あと3分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図25(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を3分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図25(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図25(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が設定入力することを忘れているかもしれない状況において、使用者に設定入力を促すことができる。
計測開始から設定入力がないまま、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過(S316)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図26(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図26(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図26(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図26(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S317)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなく、あらかじめ設定された時間T1(第1の設定時間)を経過していない状態で右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S322)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図71(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図71(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図71(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図71(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S137)し、デフォルトの調理メニュー及び火力で加熱が開始(S310)される。ここでは一例としてデフォルトの調理メニュー及び火力が、例えばIH加熱、火力4(消費電力750W)で設定されている例で説明するが、これに限定されるものではない。
加熱が開始された後は、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、右操作部102Jの操作ボタンからは、加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図56(a)に示すように右アップボタン102Jcを1回操作すれば火力を5(消費電力1000W)に上げることができ、図56(b)に示すように右ダウンボタン102Jdを1回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が左表示部102Mに表示される。
S304で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされると、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力が継続している時間を計測(S307)している。S307で計測開始から右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力が継続したまま、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)を経過すると、制御部190は設定入力が通常状態ではないと判断し設定入力を中止し、図109(a)に示すように中止したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図109(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付を中止した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図109(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図109(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S324)する。
その後、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図72(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図72(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図72(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図72(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S325)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
S304で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた後、あらかじめ設定された時間T3(第3の設定時間)が経過しない間に右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbを操作(S308)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除し、図71(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図71(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図71(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図71(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S309)し、前述の説明のように設定した火力8(2500W)でIH加熱が開始(S310)される。S306で右表示部102Mに設定された火力8を表示するが、S310で右表示部102Mに加熱火力として火力8が表示される。
S309で携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力の受付状態を解除しているので、携帯通信端末200(外部通信機器)からの設定入力は受付けないが、右操作部102Jの操作ボタンからの加熱中の設定入力の変更は受付けるようになっている。例えば、図56(a)に示すように右ダウンボタン102Jdを3回操作すれば火力を5(消費電力1000W)に下げることができ、図56(b)に示すように右ダウンボタン102Jdを5回操作すれば火力を3(消費電力500W)に下げることができる。そして変更された火力が右表示部102Mに表示される。
S304で加熱調理器1の右操作部102Jあるいは携帯通信端末200からの右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)への設定入力がなされた時点から計時手段192(図11参照)が時間の計測を開始しており、計測開始から右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過するとスタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっているが、設定された時間T2(第2の設定時間)に到達するt2前になったら(S318)報知をする(S319)ようになっている。
例えば、t2を5分と設定したとすると、図29(a)に示すように「あと5分で設定入力受付状態が解除されます。」というような内容を音声出力部160から音声で発出する、あるいは図29(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を5分後に解除する情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図29(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図29(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知をするようになっている。このように報知することで、使用者が操作することを忘れているかもしれない状況において、使用者に操作を促すことができる。なお、本開示の説明ではt1とt2は異なる時間で説明しているが、t1とt2は同じ時間t1=t2であってもよく、t1、t2は適宜設定可能である。
計測開始から右操作部102Jの右加熱開始/停止ボタン102Jbの操作がされないまま、あらかじめ設定された時間T2(第2の設定時間)を経過(S320)すると、携帯通信端末200(外部通信機器)及び右操作部102Jの操作ボタンからの設定入力の受付状態を解除し、図72(a)に示すように解除したことを音声出力部160から音声で発出する、あるいは図72(b)に示すように中央(主)表示部102Lに文字で表示する、あるいは制御部190が、通信部150から設定入力の受付可能状態を解除した情報を携帯通信端末200(外部通信機器)に送信し、図72(c)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)から音声で発出する、あるいは図72(d)に示すように携帯通信端末200(外部通信機器)の操作表示部201に文字で表示する、というような手段で報知(S321)して、スタンバイボタンの操作前の状態に戻る。
S310でIH加熱の火力8で加熱が開始されると、左誘導加熱コイルユニット101C(左加熱部)の外部通信機器からの設定入力受付が可能となる。
その後、制御部190は電力設定手段191により4800Wに設定した最大消費電力から右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の火力8の消費電力2500Wを引いて、残りの使用可能消費電力を算出(S311)する。この一例では4800Wから2500Wを引くので、残りの使用可能消費電力は2300W以下となる。
右加熱部である右誘導加熱コイルユニット101Dの加熱が開始された後、左加熱部である左誘導加熱コイルユニット101C、あるいは中央加熱部である中央誘導加熱コイルユニット101Eの設定を行うことができる。
右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱が開始された後、右加熱開始/停止ボタン102Jbが操作される(S312)と、右誘導加熱コイルユニット101D(右加熱部)の加熱を停止(S313)し、スタンバイボタンの操作前の状態に戻るようになっている。
以上のように、1つの加熱部が設定入力受付状態となっているときに、他の加熱部のスタンバイボタンを操作して設定入力受付状態にすることが可能な場合、先に設定入力受付状態となっていた1つの加熱部の設定入力受付状態を解除するようにしたので、使用者が設定入力時に誤入力、誤設定してしまうことを防止することができ、使用者が混乱することなく設定入力が行えるので、使いやすく使用者の使い勝手を損なわない加熱調理器を提供できる。