JP7487432B1 - コンベクションオーブン - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータの特性を考慮しつつ、効果的に輻射加熱と対流加熱を行うことが可能なコンベクションオーブンを提供する。【解決手段】本発明のコンベクションオーブン1は、被加熱物を加熱する加熱室120と、加熱室120の両側壁に設けられた調理皿受け130と、加熱室120の天面壁を介して形成される送風機室121に配設される送風機140と、通電によって発熱する発熱体を備える複数の加熱部材150とを備え、加熱部材150が、上部ヒータ150Aとして、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータ151A、151B、及び、カーボンフィラメントをガラス菅で包囲することで形成され主に中赤外線を発するカーボンヒータ152Aを含み、上部ヒータとして使用されるシーズヒータ151Aが、送風口122から供給される空気を受けるよう配設され、下部ヒータ150Bとしてシーズヒータ151Bを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、コンベクションオーブンに関するものであり、特に、様々な調理モードに対応するため効果的に加熱調理を行う技術に関する。
コンベクションオーブンは、加熱室内において食パンやピザなどの被加熱物を載置する載置皿を備え、加熱室内における載置皿の上方及び下方に抵抗加熱によって熱を発生するヒータが配設され、ヒータからの輻射熱によって載置皿上の被加熱物が加熱調理される。また、送風機から加熱室内に吹き込まれる空気をヒータからの熱によって加熱して対流させることで、対流による均一な加熱を図る。
従来のコンベクションオーブンは、ヒータの表面が高温になるシーズヒータが多く用いられる。シーズヒータは通電によって発熱するニクロム線の周囲に絶縁体を介して金属製のパイプを包囲することで形成される。ニクロム線を包囲する金属製のパイプの熱伝達率が高いことから、空気流に熱を伝えやすく、コンベクションオーブンのための発熱体としてシーズヒータが多く用いられる。
ところで、シーズヒータは赤外線の中でも波長が大きいいわゆる遠赤外線を主に放射するヒータである。遠赤外線は、波長の小さな近赤外線や中赤外線と比して、物体の表面を効果的に加熱することができるものの、物体の内部にまで到達することができず、物体の内部までは加熱しにくいという性質がある。また、ヒータ自体の立ち上がりが悪く、立ち上がり速度が遅いという弱点がある。したがって、シーズヒータを用いてオーブン調理を行う場合には予熱に時間がかかる。さらに、通電電力に対する応答性も悪いため、シーズヒータを用いた発熱体は一般に制御性が良くない。
そのため、シーズヒータのみを用いたコンベクションオーブンで、チキンの丸焼きやグラタンあるいは焼き菓子など、じっくりと熱を加えていく調理を行う場合には、予熱及び焼き上がりに時間がかかるだけでなく、表面だけが焦げ内部には火が通らないという状態になり得る。
また、コンベクションオーブンにおいては、チキンの丸焼きやグラタンあるいは焼き菓子など、じっくりと熱を加えていく機能を求められる一方で、パンをトーストする機能やピザを焼くといった、比較的短時間で高温に加熱する機能も要求される。しかしながら、シーズヒータのみを用いたコンベクションオーブンでは、短時間で表面をパリっと焼き上げるような加熱調理を行うことは難しい。
このような状況に鑑み、様々な種別のヒータを用いてコンベクションオーブンを構成する技術が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載のコンベクションオーブンは、加熱室を区画する天井壁近傍に遠赤外線を放出する第1のヒータと、後壁に対流加熱に寄与する第2のヒータを備える。遠赤外線を放射する第1のヒータと対流加熱に寄与する第2のヒータの組み合わせにより、効果的に加熱を行うものである。
しかしながら、特許文献1に開示されるようなコンベクションオーブンであっても、輻射による加熱は応答性の良くない遠赤外線を放射する第1のヒータに依存したものであり、短時間でトーストをパリっと焼き上げるような加熱調理を行うことは難しい。
また、仮に、対流加熱のためのヒータとして、立ち上がり時間が短く物体内部まで浸透しやすい近赤外線や中赤外線を放射するヒータを採用した場合、通電によって発熱するフィラメントが石英ガラスなどのガラス管によって包囲されているため、ガラス管表面温度が低く、また、ガラス管の熱伝達率が高くないため、フィラメントの発熱を効果的に対流熱に変換することができないという課題があった。
特開2022-088138号公報
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、ヒータの特性を考慮しつつ、効果的に輻射加熱と対流加熱を行うことが可能なコンベクションオーブンを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係るコンベクションオーブンは、被加熱物を加熱する加熱室と、加熱室の両側壁に設けられ、被加熱物を載置するための調理皿を設置する調理皿受けと、加熱室の天面壁を介して形成される送風機室に配設され、天面壁に設けられた送風口から加熱室に向けて空気を供給する送風機と、通電によって発熱する発熱体を備える複数の加熱部材とを備え、加熱部材が、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータ、及び、カーボンフィラメントをガラス菅で包囲することで形成され主に中赤外線を発するカーボンヒータを含み、シーズヒータが、送風口から供給される空気を受けるよう配設される。
第1の特徴に係る発明によれば、加熱部材として遠赤外線を発するシーズヒータだけでなく、立ち上がり時間が短く物体内部まで浸透しやすい中赤外線を発するカーボンヒータを併用するため、予熱時間及び加熱時間を短くしつつも内部にまでしっかりと熱を加えることができる。また、熱伝達率が高い金属パイプにより包囲して形成されたシーズヒータを送風口から供給される空気を受けるよう配設するため、シーズヒータから発せられた熱を空気流に効果的に伝達することができ、大きな対流熱を発生させることができコンベクションオーブンとしての加熱性能を高めることができる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、送風口が天面壁の中心側に密に設けられた複数の開口であるとともに、加熱部材が調理皿受けの上方に配設される上部ヒータを含み、上部ヒータとしてシーズヒータとカーボンヒータをそれぞれ複数本備え、カーボンヒータがシーズヒータよりも天面壁の端部側に配設される。
第2の特徴に係る発明によれば、送風口が天面壁の中心側に密に設けられた複数の開口であるため、加熱室に向けて略鉛直下方向きの空気流を発生させることができ、加熱室の上部に滞留しがちな高温の空気を加熱室内に均一に対流させることができる。また、カーボンヒータは衝撃に弱いガラス管で包囲されているものの、調理皿受けの上方に配設される上部ヒータとして用いられるため、物体などの接触により破損する危険を低減することができる。しかも、カーボンヒータはシーズヒータよりも天面壁の端部側に配設されるため、より物体などの接触の危険性は低い。さらに、天面壁の中心側に設けられた送風口から供給された空気を受けるように複数本のシーズヒータが配設され、シーズヒータよりも端部側に複数本のカーボンヒータが配設されるため、対流による加熱を行う場合には主にシーズヒータから発せられる熱を利用することになる。そして、輻射による加熱を行う場合には、天面壁の両端部側に設けられたカーボンヒータから調理皿全体に向けて輻射熱を放出することができ、均一な輻射加熱を行うことができる。
第3の特徴に係る発明は、第2の特徴に係る発明であって、送風口の略直下にシーズヒータを備える。
第3の特徴に係る発明によれば、シーズヒータが送風口の略直下に設けられるため、送風口から略鉛直下方に吹き込まれる空気にシーズヒータから発せられる熱を直接的に伝達することでき、少ない電力であっても、大きな対流熱を発生させることができる。
第4の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかに係る発明であって、調理皿受けの下方に配設される下部ヒータを含み、下部ヒータが、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータを含む。
第4の特徴に係る発明によれば、調理皿受けの下方に配設される下部ヒータを備えるため、加熱室の下部で発生させた熱を利用して効果的に熱を加えることができる。また、下部ヒータとして金属パイプで包囲されたシーズヒータを用いるため、物体の落下などによるヒータの損傷を防止することができる。
本発明によれば、ヒータの特性を考慮しつつ、効果的に輻射加熱と対流加熱を行うことが可能なコンベクションオーブンを提供することができる。
図1は、本発明に係るコンベクションオーブンの前方から見た斜視図である。図1(a)は斜め下方から見た状態を、図1(b)は斜め上方から見た状態を示す。 図2は、本発明に係るコンベクションオーブンの正面方向から見た斜視図である。図2(a)は斜め上方から見た状態を、図2(b)は斜め下方から見た状態を示す。 図3は、図2(b)におけるA-A断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
図1~図3を用いて、本実施形態に係るコンベクションオーブン1の全体構成について説明する。
図1は、本発明に係るコンベクションオーブンの前方から見た斜視図である。図1(a)は斜め下方から見た状態を、図1(b)は斜め上方から見た状態を示す。図2は、本発明に係るコンベクションオーブンの正面方向から見た斜視図である。図2(a)は斜め上方から見た状態を、図2(b)は斜め下方から見た状態を示す。図3は、図2(b)におけるA-A断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明に係るコンベクションオーブン1は、コンベクションオーブン本体110と、加熱室120と、調理皿受け130と、送風機140と、ヒータ150と、操作部160と、図示しない制御部によって構成される。
コンベクションオーブン本体110は、略直方体形状に形成され、内部に加熱室120を画定する。コンベクションオーブン本体110の前面には被加熱物の出し入れ口となる前面開口が設けられており、前面開口は扉体111によって開閉可能に覆われる。
加熱室120は、図示しない調理皿に載置した被加熱物をヒータ150及び送風機140を用いて加熱するものであり、略直方体形状を呈する。加熱室120はその上端を画定する略矩形状の天面壁121を備え、天面壁121には後述する送風機140からの空気流を加熱室120内に供給するための送風口122が設けられる。送風口122は、略矩形状に形成された天面壁121の中心側が密になるよう、同心円状に設けられた複数の開口である。
調理皿受け130は、被加熱物を載置するための図示しない調理皿を設置するためのものであり、本実施形態においては、左右の壁部における所定の高さにおいて前後方向に形成される段部によって構成される。すなわち、図示しない調理皿は、扉体111を開放した状態において、調理皿受け130に沿って前後方向にスライドさせることによって加熱室120に着脱される。なお、本実施形態においては、調理皿受け130は複数の高さに設けられており、被加熱物の大きさや操作部160で設定される調理モードに応じて、調理皿を設置する高さを変更できるようになっている。
送風機140は、加熱室120内において被加熱物を対流加熱するための空気流を発生させるものであり、図3に示すように、加熱室120を構成する天面壁121の上方に形成される送風機室141に設置される。送風機140の回転軸は略鉛直方向に延設されており、図示しないモータによって回転軸が駆動されることにより空気流が発生する。天面壁121には送風口122が設けられており、送風機141によって発生せしめた空気流は、送風口122から加熱室120に向けて略鉛直下方に流下するようになっている。
加熱部材150は、輻射熱及び対流熱を発生させるための加熱要素であり、通電によって発熱する発熱体を備える。本実施形態におけるコンベクションオーブン1は複数の種類の加熱部材150を備えており、加熱室120の上部、すなわち調理皿受け130の上方には上部ヒータ150Aを、加熱室120の下部、すなわち調理皿受け130の下方には下部ヒータ150Bを加熱部材150として備える。
図1(a)及び図2(a)に示すように、上部ヒータ150Aは、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータ151A、及び、カーボンフィラメントをガラス菅で包囲することで形成され主に中赤外線を発するカーボンヒータ152Aを含む。上部ヒータ150Aを構成するシーズヒータ151Aは、送風口122から供給される空気を受けるよう、送風口122の直下において幅方向に沿って配設される。また、シーズヒータ151Aの周囲に反射板などは設けず、ヒータ表面が空気を受けて直接的に熱伝達を行うことができるようになっている。上部ヒータ150Aを構成するカーボンヒータ152Aは、シーズヒータ151Aよりも送風口122から離れた位置において幅方向に沿って配設される。図3に示すように、本実施形態においては、上部ヒータ150Aは2本のシーズヒータ151A及び2本のカーボンヒータ152Aによって構成されており、2本のシーズヒータ151Aは送風口122の直下でかつ加熱室120の前後方向において中心側に、2本のカーボンヒータ152Aはシーズヒータ151Aよりも前後方向において加熱室120の端部側に配設される。
一般に、シーズヒータは、発熱体であるニクロム線を金属パイプで包囲して形成され、主に遠赤外線を発する。遠赤外線は物体内に浸透しにくく、ごく表面(0.1~0.2mm)の加熱のみ行われる。ヒータ部の最高温度は600~800℃であり、放射熱密度は約5W/cm2とエネルギ密度は低い。また、立ち上がりに数分程度の時間がかかり、通電に対する応答性は低い。このような特性を有するため、シーズヒータは表面を炙るのに適しているが、被加熱物内部にまで熱が伝わりにくく、大きな被加熱物をじっくり加熱するのには向かない。
一方、カーボンヒータは、発熱体であるカーボンフィラメントを不活性ガスなどの絶縁体とともに石英ガラス菅で包囲して形成され、主に中赤外線を発する。中赤外線は物体内部まで浸透しやすく、塊状の被加熱物、特に、水分を多く含んだ被加熱物の内部の加熱に適している。ヒータ部の最高温度は900~1,100℃であり、放射熱密度は約14W/cm2とエネルギ密度が高い。立ち上がりが数秒程度と短く、通電に対する応答性も優れており、温度制御しやすい。
本実施形態においては、上部ヒータ150Aとして、シーズヒータ151A及びカーボンヒータ152Aを併用する。
また、図1(b)及び図2(b)に示すように、下部ヒータ150Bは、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータ151Bを含む。図3に示すように、下部ヒータ150Bを構成するシーズヒータ151Bは、加熱室120の底壁部近傍において、幅方向に沿って2本配設される。
操作部160は、コンベクションオーブン本体110における前面上部に形成され、加熱時間や調理モードを操作して設定するためのツマミによって構成される。
このように構成されたコンベクションオーブン1によると、加熱部材150として遠赤外線を発するシーズヒータ151A、152Aだけでなく、立ち上がり時間が短く物体内部まで浸透しやすい中赤外線を発するカーボンヒータ151Bを併用するため、予熱時間及び加熱時間を短くしつつも内部にまでしっかりと熱を加えることができる。また、シーズヒータとカーボンヒータを併用するため、幅広い波長の赤外線を同時に放射することができ、炙り調理などに理想とされる炭火焼きの赤外線波長を再現することができ、これにより、被加熱物の食味を向上させることができる。
また、熱伝達率が高い金属パイプにより包囲して形成されたシーズヒータ151Aを送風口122から供給される空気を受けるよう配設するため、シーズヒータ151Aから発せられた熱を空気流に効果的に伝達することができ、大きな対流熱を発生させることができコンベクションオーブン1としての加熱性能を高めることができる。
送風口122が天面壁の中心側に密に設けられた複数の開口であるため、加熱室120に向けて略鉛直下方向きの空気流を発生させることができ、加熱室120の上部に滞留しがちな高温の空気を加熱室120内に均一に対流させることができる。また、カーボンヒータ152Aは衝撃に弱いガラス管で包囲されているものの、調理皿受け130の上方に配設される上部ヒータ150Aとして用いられるため、物体などの接触により破損する危険を低減することができる。
しかも、カーボンヒータ152Aはシーズヒータ151Aよりも天面壁の端部側に配設されるため、より物体などの接触の危険性は低い。さらに、天面壁の中心側に設けられた送風口122から供給された空気を受けるように複数本のシーズヒータ151Aが配設され、シーズヒータ151Aよりも端部側に複数本のカーボンヒータ152Aが配設されるため、対流による加熱を行う場合には主にシーズヒータ151Aから発せられる熱を利用することになる。そして、輻射による加熱を行う場合には、天面壁の両端部側に設けられたカーボンヒータ152Aから調理皿全体に向けて輻射熱を放出することができ、均一な輻射加熱を行うことができる。
また、シーズヒータ151Aが送風口122の略直下に設けられるため、送風口122から略鉛直下方に吹き込まれる空気にシーズヒータ151Aから発せられる熱を直接的に伝達することでき、少ない電力であっても、大きな対流熱を発生させることができる。
さらに、調理皿受け130の下方に配設される下部ヒータ150Bを備えるため、加熱室120の下部で発生させた熱を利用して効果的に熱を加えることができる。また、下部ヒータ150Bとして金属パイプで包囲されたシーズヒータ151Bを用いるため、物体の落下などがあってもヒータが損傷しにくく、安全に使用を継続することができる。特に、上部ヒータ150Aとして配設するシーズヒータ151Aと下部ヒータ150Bとして配設するシーズヒータ151Bを併用することで、多機能オーブン低温調理時の制御が容易となる。
上記のような構成のコンベクションオーブン1を用いて、例えばパンをトーストする場合、パンの内部に熱を加えることは必要ではあるものの、主に表面に焼目を付けるための加熱が必要となる。その場合、シーズヒータ151A、151Bによる加熱が適しているが、シーズヒータ151A、151Bは立ち上がりに時間がかかるため、シーズヒータ151A、151Bのみによる加熱では調理に時間がかかってしまう。そのため、カーボンヒータ151Bとシーズヒータ151A、151Bを併用し、短時間で加熱が完了し、しかも表面に程よい焼目を付けることが可能な加熱調理が必要となる。
なお、本実施形態においては、カーボンヒータ152Aを上部ヒータ150Aとしてシーズヒータ151Aと同等の高さに配設する構成としたが、これに限ったものではなく、輻射による効果的な加熱を実施できるものであれば、他の高さに配設するものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
この発明のコンベクションオーブンは、食パンなどの被加熱物を加熱調理する加熱調理器において有用である。
1 コンベクションオーブン
110 コンベクションオーブン本体
120 加熱室
130 調理皿受け
140 送風機
150 加熱部材
150A 上部ヒータ
151A シーズヒータ
151B カーボンヒータ
150B 下部ヒータ
151B シーズヒータ
160 操作部

Claims (2)

  1. 被加熱物を加熱する加熱室と、
    前記加熱室の両側壁に設けられ、前記被加熱物を載置するための調理皿を設置する調理皿受けと、
    前記加熱室の天面壁を介して形成される送風機室に配設され、前記天面壁に設けられた送風口から前記加熱室に向けて空気を供給する送風機と、
    通電によって発熱する発熱体を備える複数の加熱部材とを備え、
    前記加熱部材が、前記調理皿受けの上方に配設される上部ヒータとして、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータ、及び、カーボンフィラメントをガラス菅で包囲することで形成され主に中赤外線を発するカーボンヒータを含み、
    前記上部ヒータとして使用されるシーズヒータが、前記送風口から供給される空気を受けるよう配設され
    前記加熱部材が、前記調理皿受けの下方に配設される下部ヒータとして、ニクロム線を金属パイプで包囲することで形成され主に遠赤外線を発するシーズヒータを含む、
    コンベクションオーブン。
  2. 前記送風口の略直下に前記シーズヒータを備える、
    請求項1に記載のコンベクションオーブン。

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