JP7486634B1 - 充電表示器 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部電源を用いることなく高圧ケーブルの充電状態を表示するエネルギーを高圧ケーブルの遮蔽層に装着した電極から安全に取り出す充電表示器を提供する。【解決手段】ケーブル10の端末処理部Rの基端部近傍であって、ケーブル10の少なくとも遮蔽層15が形成されている対象領域にケーブル10の外周の一部又は全部を周回して装着される電極2と、端末処理部Rにおいて遮蔽層15が除去された心線11aと電極2との間の静電容量で誘起される電圧で駆動するLED回路3とを備える。【選択図】図4
Description
本発明は、高圧ケーブルの充電状態を表示する充電表示器に関し、特に外部電源を必要としない充電表示器に関する。
高圧電路や特別高圧電路の充電状態を外部電源を必要とせずに表示する表示器が一般に販売されている。これらの表示器は、主にケーブルと静電結合することで外部電源の代わりに表示のためのエネルギーを取り出す構成となっているため、銅やアルミなどの導体からなるケーブルの遮蔽層(シールド)が除去された箇所に取り付けるのが前提となっている。
例えば特許文献1には、外部電源を必要とせずにケーブルの充電状態を発光素子で検知する技術が開示されており、中心導体が挿入される電極と、中心導体と電極の間で誘起された電圧によって発光する発光素子と、発光素子を点灯または点滅させる回路とを備え、電極形状と回路基盤の回路との組み合わせを最適化したので、外部電源がなくても充分な誘起電力が得られるものである。
また、例えば特許文献2には、電力ケーブルの遮蔽導体の接地不良を静電結合を用いて検出する技術が開示されており、電力ケーブルの遮蔽導体の接地不良検出装置は、電力ケーブルのシースに当てる電極と、電極の電位がある閾値を越えた時に、それを識別して例えば発光ダイオード等で報知する判別器とからなり、活線状態の電力ケーブルの遮蔽導体が断線して接地不良となった場合、遮蔽導体に電位が生じ、シースを介して遮蔽導体と静電結合している電極に電位が生じ、この電位が設定した閾値を越えた時、遮蔽導体の接地不良と判断できるものである。
しかしながら、外部電源の代わりに静電結合により十分なエネルギーを取得するためには、遮蔽層がない部分で静電結合する必要がある。そのため、既存の製品や特許文献1に示す技術の場合は、表示器を取り付けたりメンテナンス作業の際に停電操作を行う必要がある。すなわち、停電操作を行わずに通常運用のままで表示器の取り付けやメンテナンスを行うには、安全性を考慮して遮蔽層がある部分への設置が前提となるが、遮蔽層があることで十分なエネルギーを取り出すことができず、既存の製品や特許文献1に示す技術では機能させることができない。
特許文献2に示す技術は、ケーブルのシースの外側に電極を設置する構成であるが、この技術は遮蔽導体の接地不良を検出する技術であり、ケーブルの充電状態を検出対象とするものでもない。加えて、液晶パネルを無電源で表示させるためにケーブル電圧による誘起電圧を利用することが開示されているものの、このケーブル電圧による誘起電圧の利用は遮蔽導体が接地されていない状態で機能するものであることから、安全性を考慮して遮蔽層がある部分への電極の設置を前提とするものではない。
本発明は、外部電源を用いることなく高圧ケーブルの充電状態を表示するエネルギーを高圧ケーブルの遮蔽層に装着した電極から安全に取り出す充電表示器を提供することを目的とする。
本発明に係る充電表示器は、高圧ケーブルの端末処理部分の基端部近傍であって、前記高圧ケーブルの少なくとも遮蔽層が形成されている対象領域に前記高圧ケーブルの外周の一部又は全部を周回して装着される電極と、前記端末処理部分において前記遮蔽層が除去された心線と前記電極との間で誘起される電圧で駆動する表示手段とを備えるものである。
このように、本発明に係る充電表示器においては、高圧ケーブルの端末処理部分の基端部近傍であって、前記高圧ケーブルの少なくとも遮蔽層が形成されている対象領域に前記高圧ケーブルの外周の一部又は全部を周回して装着される電極と、前記端末処理部分において前記遮蔽層が除去された心線と前記電極との間の静電容量で誘起される電圧で駆動する表示手段とを備えるため、安全性が確保されている遮蔽層が形成された領域に電極を装着しつつ、端末処理で剥き出しとなった心線により生じる電場のエネルギーを効率よく取得することで、停電操作等を行うことなく且つ外部電源を不要とし、作業の安全も確保された状態でケーブルの充電状態を確認することができるという効果を奏する。
(本発明の第1の実施形態)
本実施形態に係る充電表示器について、図1ないし図9を用いて説明する。本実施形態に係る充電表示器は、高圧ケーブルや特別高圧ケーブル(以下、単にケーブルという)の充電状態を表示する表示器であり、端末処理の基端部分においてケーブルの心線とシースとの間で生じる電界のエネルギーを利用して表示器を駆動するものである。すなわち、表示器が駆動状態にあることを確認することで、ケーブルが充電状態であることを検知するものである。
本実施形態に係る充電表示器について、図1ないし図9を用いて説明する。本実施形態に係る充電表示器は、高圧ケーブルや特別高圧ケーブル(以下、単にケーブルという)の充電状態を表示する表示器であり、端末処理の基端部分においてケーブルの心線とシースとの間で生じる電界のエネルギーを利用して表示器を駆動するものである。すなわち、表示器が駆動状態にあることを確認することで、ケーブルが充電状態であることを検知するものである。
図1は、本実施形態に係る充電表示器の構成を示す図である。図1(A)は充電表示器1の機能ブロック図、図1(B)は充電表示器1の回路構成を示す図である。図1(A)に示すように、充電表示器1は、ケーブル10に装着される電極2と、電極2を介して取り出したケーブル10の電界エネルギーにより駆動するLED回路3とを備える。充電表示器1は外部電源を有していない構成であるため、図1(B)に示すように、ケーブル10の心線11が充電された場合に生じる電界のエネルギーを利用し、心線11と電極2とが静電結合することで電圧を誘起し、LED回路3を駆動するための電源として機能させる構成となっている。すなわち、心線11が充電されている場合はLED回路3が点灯又は点滅し、停電状態になっている場合はLED回路3が点灯しないため、ケーブル10の充電状態を検知することが可能となっている。
ここで、ケーブル10について説明する。図2は、典型的な高圧ケーブルの構造の一例を示す図である。ケーブル10は、内側から導電性の心線11、心線11の凹凸による電界の集中を平滑にしつつ外側の絶縁層13との隙間を埋める内部半導電層12、絶縁層13、電界の均一化及び層間の隙間を埋める外側半導電層14、終端部で接地させることで感電を防止するための遮蔽層15、最外層に内側の各層を保護するシース16が形成された構造となっている。典型的にはケーブル10が上記のような構造を有することから、安全に作業ができるのは心線11に対して遮蔽層15までが被覆されている状態であり、遮蔽層15が除去されている場合は感電のリスクがあるため停電状態で作業を行う必要がある。
一方で、遮蔽層15が形成されている外側の領域において、特にケーブル10の末端以外の領域では心線11に充電される電力による電界が生じないため、心線11からの電界エネルギーを取得することは不可能となっている。そのため、本実施形態に係る充電表示器1においては、ケーブル10の端末処理により遮蔽層15が除去されている箇所から生じる(漏れてくる)電界のエネルギーを利用して、LED回路3を駆動するための電圧を誘起する構成となっている。すなわち、ケーブル10の端末処理により遮蔽層15が除去されている箇所とされていない箇所との境界からケーブル10の基端側の所定範囲内のいずれかの箇所に電極2を装着することで、遮蔽層15から除去された箇所から生じる電界エネルギーを取り出す。
図3は、遮蔽層15が除去されている心線11から漏れてくる電界の電気力線を示すイメージ図である。図3において、一点鎖線で示す境界Bは、ケーブル10において遮蔽層15がある領域とない領域との境界を示す線であり、この境界Bよりもケーブル10の先端側は端末処理されて遮蔽層15がなく、基端側は遮蔽層15がある。すなわち、境界Bよりも基端側は遮蔽層15により感電のリスクが排除されている領域であり、この部分に電極2を装着する場合には停電操作を行う必要がなく、通常運用の状態で装着が可能となる。
図3に示すように、遮蔽層15が除去されている心線11(以下、この部分の心線を心線11aという)からは複数の電気力線が出ているが、遮蔽層15が残存している箇所の心線11からは電気力線が出ていない。そのため、充電表示器3の電極2は、心線11aから漏れてくる電気力線のエネルギーをできるだけ効率よく取り出す必要がある。心線11aから漏れてくる電気力線のエネルギーを効率よく取り出すには、電極2を電位が高い箇所に装着することや多くの電気力線と交わる構成にする必要があり、そのためには、表面積が大きい電極2をできるだけ心線11aに近い位置に装着することが望ましい。
図4は、本実施形態に係る充電表示器において遮蔽層15の上層に電極2を装着した場合の構成の一例を示すイメージ図である。図4に示すように、境界Bの近傍に装着された電極2は、電気力線で示す電界からエネルギーを静電結合により取り出し、電圧を誘起する。境界Bよりも先端側の心線11aから生じる電界は距離が大きくなるに連れて減衰するため、電極2は境界Bの近傍(理想的には境界Bに電極2の端部が接する状態)に装着される必要がある。発明者らによる検証結果では、境界Bよりも基端側に電極2を装着した場合に誘起される電圧は、境界Bよりも先端側に電極2を装着した場合に誘起される電圧の1/10程度であり、すなわち静電エネルギーとしては1/100程度であることが分かっている。このことから、境界Bよりも基端側ではエネルギーの取り出しが極めて難しいものとなっているが、後述する実験結果でも明らかなように、境界Bの近傍であればLED回路3を発光するのに必要な電圧を誘起することが可能となっている。
なお、電極2はケーブル10のシース16に直接接触させて装着してもよいが、図4に示すように樹脂などからなる保護層5を介して装着されるようにしてもよい。保護層5はクッション性があるような樹脂を用いることが望ましい。そうすることで、ケーブル10や電極2を振動、変形、衝撃などの機械的な外力から保護することが可能になる。
図5は、本実施形態に係る充電表示器を三相ケーブルの端末処理部分に設置する場合の設置例を示す図である。高圧ケーブルを接続する場合には、電界の偏りをなくしたりケーブル10を保護するために一般的に図5に示すような端末処理が行われる。なお、この端末処理については一般的な事項であるため詳細な説明は省略する。
図5に示すように、端末処理がなされた領域を端末処理部Rとし、当該端末処理部Rの基端部分に電極2が設置されている。電極2の近傍には、当該電極2に誘起された電圧で駆動するLED回路3が接続した状態で設置される。LED回路3の設置箇所は、境界Bよりもケーブル10の基端側であればどこに設置されてもよい。
上述したように、電極2はケーブル10の心線11と静電結合されるが、電極2が装着される箇所の内側には遮蔽層15があるため、電極2が存在している箇所に対応する部分の心線11から電界エネルギーを取り出すことはできない。そのため、図4に示したように心線11aから漏れ出す電界からエネルギーを取り出す。このとき、電極2は、LED回路3を発光できる最低限の電圧が確保できる境界Bからの距離の範囲内に装着される必要がある。具体的には、例えば図5に示すように、ケーブル10を固定するためのクランプ4が配設される位置よりもケーブル10の先端側に装着することで、上記電圧を確保することが可能である。
次に、電極2の形状について説明する。上述したように、電極2で心線11aから生じる電界のエネルギーを効果的に取り込むには、心線11aとの距離を近くすることが重要である。加えて、電極2の表面積をできるだけ大きくすることや誘電率を高くすることも重要である。図6は、本実施形態に係る充電表示器の電極形状の一例を示す図である。例えば図4や図5に示したような電極2の装着箇所において、電気力線の電界から効率よくエネルギーを取得するためには、図6(A)に示すような円筒形や図6(B)に示す円盤形にすることが望ましい。なお、図6(A)、(B)のそれぞれにおいて、上の図は電極2の上面図であり、下の図が矢印aから見た断面図である。
図6(A)に示す円筒形の場合は、ケーブル10の全周を覆うように装着し、高さを有することで表面積を大きくして電気力線を多く吸収することができる。図6(B)に示す円盤形の場合は、できるだけ心線11aに近い距離に表面積が大きい面を配置することが可能となるため、電位が高い位置で電気力線を多く吸収することができる。
なお、電極2の形状は図6に示す円筒形や円盤形に限られるものではなく、楕円や多角形の筒状であったり、楕円や多角形の面状に形成されてもよい。また、図7及び図8は、本実施形態に係る充電表示器の電極形状のバリエーションを示す図である。図7(A)は、帯状(又は針金状でもよい)の電極2を水平方向に渦巻状に形成したもの、図7(B)は、針金状(又は帯状でもよい)の電極2を垂直方向に螺旋状に形成したもの、図7(C)は、平板状(又は幅広の帯状でもよい)の電極2をロール状に巻いて形成したもの、図7(D)は、円筒形の側面の一部が開放されてU字状に形成したものである。
図7(D)のU字状の場合は、側面の開放部分がケーブル10の径の大きさ以上に開放することで、取り付けの際に横からスライドするだけで装着することが可能となり、作業性を格段に向上させることが可能である。なお、図7(D)のようにケーブル10の径に対して十分に大きい開放部分を設けるようにしてもよいし、ケーブル10を側面からスライドさせて挿通できる程度の切れ目や割れ目を形成するようにしてもよい。また、図7(D)はU字の柱状に形成しているが、U字の面状に形成されたものでもよい。
図8(A)は、ケーブル10の先端側を頂点とする円錐面状(漏斗状)に形成したもの、図8(B)は、図8(A)の円錐面状の電極2の内側に円筒形の電極2を配置して形成したもの、図8(C)は、図8(A)の円錐面を湾曲させて半球状に形成したもの、図8(D)は、円筒形の外周に垂直方向に平面を有する平板状の羽を数枚(図8(D)では6枚)配設して形成したものである。
ここで、例えば図5に示したような端末処理においては、碍子6と電極2との距離を確保することが要求される。すなわち、図8(A)~(C)のように、電極2がケーブル10の基端側に後退しながら円錐面状や球状を形成する場合は、上記の要求を満たしつつ心線11aとの距離を最大限に保ち、且つ大きい表面積を確保できるため有効的である。
なお、図8(D)に示した形状については、図6(B)の円盤形の外周に平板状の羽(この場合は水平方向に平面を有する羽とする)を数枚配設して形成したものであってもよい。また、上記各形状の電極2に対して表面を凹凸状に加工した電極2を用いてもよい。表面を凹凸状にすることで、電界を凸部分に集中させて多くのエネルギーを取り出すことが可能となる。凹凸状の形成は、例えば突起状のものを外周面に接着するようにしてもよいし、表面をヤスリなどで荒く削って凹凸を形成するようにしてもよい。
図9は、本実施形態に係る充電表示器において誘電体を用いた場合の電極構造の一例を示す図である。図9(A)は円筒形の電極2を用いた場合、図9(B)は円盤形の電極2を用いた場合の構造を示す図である。いずれの場合においても、心線11aと電極2との間に誘電体7を介する構成とすることで、効率よくエネルギーを取り出すことが可能となる。
このように、本実施形態に係る充電表示器1における電極2の形状は円筒形や円盤形に限らず、様々な形状で適用することが可能である。また、必ずしもケーブル10の全周を覆う必要がなく、ケーブル10を側面方向からスライドさせて挿通できる程度の開放部分や切れ目を設けることでケーブル10への装着を容易にすることができる。さらに、電極2と誘電体5とを組み合わせて装着することで、より効率よく電界エネルギーを取り出すことが可能となる。なお、電極2は、上記のような様々な形状を単一の電極2で形成してもよいし、複数の電極2で形成するようにしてもよい。
6.6kVの高圧ケーブルに対して円筒形及び円盤形の電極2を用いて実際の計測を行った。図10は、実際に試作した電極2で得られるエネルギーを計測した場合の回路構成を示す図である。図10(A)は円筒形の電極2を用いた場合の回路構成を示し、図10(B)は円盤形の電極2を用いた場合の回路構成を示す図である。図10の回路構成において、心線11に3.8kVの電圧を印加し、遮蔽層15はグランドプレーンに接地する。計測は、電極2と遮蔽層15との間に掛かる電圧を測定する。ケーブル10の径は1.8cmのものを使用した。このような計測環境において、(1)円筒形の電極2の長さを可変した場合のそれぞれの測定電圧、(2)円盤形の電極2の設置位置を可変した場合のそれぞれの測定電圧、(3)円筒形の電極2の径を可変した場合のそれぞれの測定電圧、(4)円盤形の電極2の内径と外径とを可変した場合のそれぞれの測定電圧を計測した。
(1)の計測結果について、円筒形の電極2の直径をD=3.5cmとし、遮蔽層15の先端部からの距離であるオフセットをd=3cmとして、電極2の長さ(ケーブル10に沿った長さ)Lを可変させた場合の測定電圧を以下の表1に示す。
表1から明らかなように、電極2の長さを長くするほど電圧が大きくなり、効率よくエネルギーを取り出すことができる。
(2)の計測結果について、円盤形の電極2の直径をD2=5cmとし、オフセットdを可変させた場合の測定電圧を以下の表2に示す。
表2から明らかなように、オフセットの値が小さいほど、すなわち電極2が心線11aに近いほど電圧が大きくなり、効率よくエネルギーを取り出すことができる。
(3)の計測結果について、円筒形の電極2の長さをL=5cmとし、オフセットをd=3cmとして、電極2の内側に配設する樹脂の厚さを変えて直径Dを可変させた場合の測定電圧を以下の表3に示す。
表3から明らかなように、電極2の直径を大きくするほど電圧が大きくなり、効率よくエネルギーを取り出すことができる。
(4)の計測結果について、円盤形の電極2のオフセットをd=3cmとし、円盤の内径D1と外径D2を可変させた場合の測定電圧を以下の表4に示す。
表4から明らかなように、円盤の外径D2が大きいほど電圧が大きくなる。一方で、外径D2の大きさを変えずに内径D1のみ可変させた場合はほとんど変化が見られなかった。このことから、内径D1の大きさの変化による表面積の変化が、外径D2の大きさの変化による表面積の変化に比べて小さいものであるため、取り出すエネルギーへの影響が少なかったものと考えられる。
なお、図10に示した円筒形や円盤形以外に図7及び図8に示した各形状の電極2についても同様の実験を行ったが、いずれの電極2についてもLED回路3を点灯することができ、オフセットdが小さいほど大きい電圧を得ることができた。
以上のことから、端末処理の基端部近傍における遮蔽層15が形成されている領域に、できるだけ表面積が大きく、遮蔽層15が形成されていない心線11aの近くに電極2を装着することで、効率よく心線11aからの電界エネルギーを取り出すことが可能となり、心線11の充電状態をLED回路3で表示することが可能である。
B 境界
R 端末処理部
1 充電表示器
2 電極
3 LED回路
4 クランプ
5 保護層
6 碍子
7 誘電体
10 ケーブル
11、11a 心線
12 内部半導電層
13 絶縁層
14 外側半導電層
15 遮蔽層
16 シース
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Claims (5)
- 高圧ケーブルの端末処理部分の基端部近傍であって、前記高圧ケーブルの少なくとも遮蔽層が形成されている対象領域に前記高圧ケーブルの外周の一部又は全部を周回して装着される電極と、
前記端末処理部分において前記遮蔽層が除去された心線と前記電極との間の静電容量で誘起される電圧で駆動する表示手段とを備えることを特徴とする充電表示器。 - 請求項1に記載の充電表示器において、
前記電極が前記高圧ケーブルを固定するためのクランプと前記端末処理部分との間の領域に装着されることを特徴とする充電表示器。 - 請求項1又は2に記載の充電表示器において、
前記電極が誘電体を介して前記対象領域に装着されることを特徴とする充電表示器。 - 請求項1又は2に記載の充電表示器において、
前記電極が前記高圧ケーブルの先端側を頂点とする円錐面状に形成されていることを特徴とする充電表示器。 - 請求項1又は2に記載の充電表示器において、
前記電極の外表面に凹凸が形成されていることを特徴とする充電表示器。
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