JP7486046B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態の画像形成装置の構成を示す説明図である。
図1に示されるように、画像形成装置10の本体ケース20内部の略中央部には、プリンタエンジン74、光ビームを出射して光ビームによる走査線を後述する感光体に照射させる光書込装置40、中間転写体である中間転写ベルト50等が配置されている。
「カラーモード」は、画像形成対象がカラー画像であるという所定の選択条件を満たすときに選択されるモードであり、図2に示すように、接離機構135により中間転写ベルト50の表面を全ての感光体60Y,60C,60M,60Kに接触させて画像形成を行うモードである。一方、「モノクロモード」は、画像形成対象がモノクロ画像であるという所定の選択条件を満たすときに選択されるモードであり、図3に示すように、接離機構135により中間転写ベルト50の表面からカラー用の感光体60Y,60C,60Mを離間させて画像形成を行うモードである。
図4(a)は、カラーモードで画像形成動作を行ったときに、中間転写ベルト50のクリーニングブレード141へ入力される転写残トナーを模式的に示す説明図であり、 図4(b)は、モノクロモードで画像形成動作を行ったときに、中間転写ベルト50のクリーニングブレード141へ入力される転写残トナーを模式的に示す説明図である。
図6は、本実施形態における画像形成動作の制御モードを選択する処理の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置10の制御部500に印刷ジョブが入力されると(S1)、制御部500のモード選択部501は、入力された印刷ジョブに係る画像がモノクロ画像であるか否かを判断する(S2)。この判断において、モノクロ画像ではないと判断した場合(例えばカラー画像であると判断した場合)、モード選択部501は、カラーモードを選択する(S3)。これにより、画像形成制御部502は、必要に応じて、接離機構135を制御して図2に示すように中間転写ベルト50の表面を全ての感光体60Y,60C,60M,60Kに接触させて、印刷ジョブに応じた画像(カラー画像)を形成する画像形成動作を実行する(S6)。
次に、上述した実施形態における一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
一般に、連続した画像形成動作を実行する場合、クリーニングブレード141が中間転写ベルト50から連続的に負荷を受け続けることから、連続画像形成動作の画像形成枚数が増えるにつれてブレード捲れが発生しやすくなる。しかしながら、逆に言えば、連続した画像形成動作を実行する場合でも、その画像形成枚数が少ないときには、機内温度が規定温度Tth以上であっても、ブレード捲れが発生しにくい。そこで、本変形例1では、モノクロモードで連続画像形成する画像形成数が規定数よりも多いという画像形成数条件も満たすときにカラーモードを選択する。
本変形例1では、入力された印刷ジョブがモノクロ画像であると判断され(S1,S2のYes)、温度センサ142の検知温度が規定温度Tth以上であると判断された場合(S4のYes)、モード選択部501は、印刷ジョブの印刷数(連続画像形成枚数)が規定数以上であるか否かを判断する(S11)。
次に、上述した実施形態における他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
一般に、モノクロ画像であっても、画像面積率が高い画像ほど転写残トナーが多くなる傾向にある。そのため、画像面積率が高いモノクロ画像を形成する場合には、機内温度が規定温度Tth以上であっても、ブレード捲れが発生しにくい。そこで、本変形例2では、モノクロモードで画像形成する画像(モノクロ画像)の画像面積率が規定閾値以下であるという画像面積率条件も満たすときにカラーモードを選択する。
本変形例2では、入力された印刷ジョブがモノクロ画像であると判断され(S1,S2のYes)、温度センサ142の検知温度が規定温度Tth以上であると判断された場合(S4のYes)、モード選択部501は、当該モノクロ画像の画像面積率が規定閾値以下であるか否かを判断する(S12)。
[第1態様]
第1態様は、潜像担持体(例えば感光体60Y,60C,60M,60K)上にトナー像を形成する複数の画像形成部(例えばプロセスユニット30Y,30C,30M,30K)と、前記潜像担持体上に形成されたトナー像を担持する中間転写体(例えば中間転写ベルト50)と、前記中間転写体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレード141と、所定の選択条件に従って、前記複数の画像形成部のうちの2以上の画像形成部(プロセスユニット30Y,30C,30M,30K)を用いて画像を形成する複数トナーモード(例えばカラーモード)、又は、前記複数の画像形成部のうちの1つの画像形成部(黒用のプロセスユニット30K)を用いて画像を形成する単一トナーモード(例えばモノクロモード)を選択し、選択したモードに従って画像形成動作を制御する制御手段(例えば制御部500)とを有する画像形成装置10であって、温度検知手段(例えば温度センサ142)を有し、前記制御手段は、前記所定の選択条件に従って前記単一トナーモードを選択する場合であっても、前記温度検知手段が検知した温度が規定温度Tthよりも高いという温度条件を満たすときには、前記複数トナーモードを選択することを特徴とするものである。
複数トナーモードでの画像形成動作の場合、中間転写体上には、当該複数トナーモードで形成される複数のトナー像についての転写残トナーが発生するため、中間転写体をクリーニングするクリーニングブレードには、所定量以上の転写残トナーが安定して入力される。この場合、転写残トナーによる潤滑機能が十分に発揮されるので、クリーニングブレードが中間転写体の表面移動に伴って捲れてしまうブレード捲れは発生しない。
一方、単一トナーモードでの画像形成動作の場合、中間転写体上には、当該単一トナーモードで形成される単一のトナー像についての転写残トナーのみが発生する。この場合、中間転写体のクリーニングブレードに入力される転写残トナーが少ないため、転写残トナーによる潤滑機能が不十分となり、クリーニングブレードのブレード捲れが発生しやすい。
ブレード捲れの発生を抑制するうえでは、単一トナーモードで画像形成可能な画像についても複数トナーモードで画像形成することが有効であるが、この場合、単一トナーモード時よりもトナー消費量が多くなるという不具合がある。したがって、単一トナーモードで画像形成可能な画像については、できるだけ単一トナーモードで画像形成を行うことが望ましい。
本発明者らは、研究の結果、上述したように、クリーニングブレードの温度が上昇するとブレード捲れが発生しやすいという知見を得た。これは、クリーニングブレードの温度上昇によってクリーニングブレードの硬度が低くなり、中間転写体の表面移動に連れまわりやすくなってブレード捲れが発生しやすくなるものと考えられる。
そこで、本態様においては、所定の選択条件に従って単一トナーモードを選択する場合であっても、温度検知手段が検知した温度が規定温度よりも高いという温度条件を満たすときには、複数トナーモードを選択して、画像形成動作を実行する。これにより、ブレード捲れの発生しやすい温度条件を満たすときには、単一トナーモードに代えて複数トナーモードを選択して画像形成動作を実行する。これにより、クリーニングブレードに入力される転写残トナーの量が単一トナーモード時よりも増え、ブレード捲れの発生が抑制される。一方、温度検知手段が検知した温度が、ブレード捲れの発生しにくい規定温度以下の温度であれば、そのまま単一トナーモードを選択して画像形成動作が実行される。この場合、複数トナーモードを選択する場合よりもトナー消費量を抑制できる。
よって、単色トナーモードの実行時に、中間転写体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードが捲れてしまうという不具合の発生を適切に抑制することができる。
第2態様は、第1態様において、前記複数の画像形成部は、黒用潜像担持体(例えば黒用感光体60K)上に黒色のトナー像を形成する黒用画像形成部(例えば黒用プロセスユニット30K)と、カラー用潜像担持体(例えばカラー用感光体60Y,60C,60M)上にカラーのトナー像を形成する複数のカラー用画像形成部(例えばカラー用のプロセスユニット30Y,30C,30M)とを含み、前記単一トナーモードは、前記複数のカラー用画像形成部を用いずに前記黒用画像形成部を用いてモノクロ画像を形成するモノクロモードであり、前記複数トナーモードは、前記複数のカラー用画像形成部を用いてカラー画像を形成するカラーモードであることを特徴とするものである。
これによれば、広く利用されるモノクロモードの実行時に、中間転写体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードが捲れてしまうという不具合の発生を適切に抑制することができる。
第3態様は、第1又は第2態様において、前記複数の画像形成部のうち前記単一トナーモードでは用いられない画像形成部(例えばカラー用のプロセスユニット30Y,30C,30M)の前記潜像担持体(例えばカラー用感光体60Y,60C,60M)を前記中間転写体に対して接離させる接離手段(例えば接離機構135)を有し、前記単一トナーモードでは、前記単一トナーモードでは用いられない画像形成部の前記潜像担持体を前記接離手段により中間転写体から離間させた状態で画像を形成し、前記複数トナーモードでは、前記単一トナーモードでは用いられない画像形成部の前記潜像担持体を前記接離手段により中間転写体に接触させた状態で画像を形成することを特徴とするものである。
このような接離手段を備える画像形成装置では、単一トナーモードでは用いられない画像形成部の潜像担持体上に僅かながら付着する地汚れトナーさえも中間転写体上に付着することがない。そのため、単一トナーモード時に中間転写体のクリーニングブレードに入力される転写残トナーが、このような接離手段を備えていない画像形成装置よりも更に少なく、クリーニングブレードのブレード捲れが発生しやすい。
本態様によれば、このようにブレード捲れが発生しやすい画像形成装置において、ブレード捲れを適切に抑制することができる。
第4態様は、第1乃至第3態様のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記温度条件を満たすだけでなく、前記単一トナーモードで連続画像形成する画像形成数(例えば印刷数)が規定数よりも多いという画像形成数条件も満たすときに、前記複数トナーモードを選択することを特徴とするものである。
本態様によれば、前記温度条件を満たすときでも、単一トナーモードでの連続画像形成枚数がブレード捲れの発生しにくい少数(規定数未満)であるときには、単一トナーモードを選択して画像形成動作が実行される。これにより、ブレード捲れの発生が抑制された状態で、複数トナーモードを選択する場合よりもトナー消費量を抑制しつつ、画像形成動作を実行するケースを増やすことができる。
第5態様は、第1乃至第4態様のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記温度条件を満たすだけでなく、前記単一トナーモードで画像形成する画像の画像面積率が規定閾値以下であるという画像面積率条件も満たすときに、前記複数トナーモードを選択することを特徴とするものである。
本態様によれば、前記温度条件を満たすときでも、画像面積率がブレード捲れの発生しにくい規定閾値よりも大きいときには、単一トナーモードを選択して、画像形成動作を実行する。これにより、ブレード捲れの発生が抑制された状態で、複数トナーモードを選択する場合よりもトナー消費量を抑制しつつ、画像形成動作を実行するケースを増やすことができる。
第6態様は、第1乃至第5態様のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記温度条件を満たして前記複数トナーモードを選択するとき、前記温度条件を満たさないで前記複数トナーモードを選択するときよりも、前記中間転写体上の転写残トナーが増えるように、画像形成動作を制御することを特徴とするものである。
これによれば、より多くの転写残トナーをクリーニングブレードへ入力させることができ、より安定してブレード捲れを抑制できる。
第7態様は、第1乃至第6態様のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記単一トナーモードによる連続画像形成期間の途中に前記複数トナーモードを選択する条件が満たされたとき、当該連続画像形成期間の途中に、選択するモードを該単一トナーモードから前記複数トナーモードへ切り替えて画像形成動作を制御することを特徴とする。
これによれば、連続画像形成期間の当初から複数トナーモードを選択して画像形成動作を行う場合よりお、トナー消費量を抑制することができる。
20 :本体ケース
30 :プロセスユニット
40 :光書込装置
50 :中間転写ベルト
60 :感光体
70 :感光体ユニット
74 :プリンタエンジン
80 :現像装置
90 :クリーニング装置
92 :帯電装置
100,110,120:ローラ
130 :一次転写ローラ
135 :接離機構
140 :クリーニング部
141 :クリーニングブレード
142 :温度センサ
170 :搬送経路
180 :レジストローラ
190 :二次転写ローラ
200 :定着装置
210 :排紙ローラ
220 :排紙トレイ
500 :制御部
501 :モード選択部
502 :画像形成制御部
Claims (6)
- 潜像担持体上にトナー像を形成する複数の画像形成部と、
前記潜像担持体上に形成されたトナー像を担持する中間転写体と、
前記中間転写体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニングブレードと、
所定の選択条件に従って、前記複数の画像形成部のうちの2以上の画像形成部を用いて画像を形成する複数トナーモード、又は、前記複数の画像形成部のうちの1つの画像形成部を用いて画像を形成する単一トナーモードを選択し、選択したモードに従って画像形成動作を制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、
温度検知手段を有し、
前記制御手段は、前記所定の選択条件に従って前記単一トナーモードを選択する場合であっても、前記温度検知手段が検知した温度が規定温度よりも高いという温度条件を満たすときには、前記複数トナーモードを選択し、かつ、前記温度条件を満たして前記複数トナーモードを選択するときには、前記温度条件を満たさないで前記複数トナーモードを選択するときよりも前記中間転写体上の転写残トナーが増えるように、画像形成動作を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記複数の画像形成部は、黒用潜像担持体上に黒色のトナー像を形成する黒用画像形成部と、カラー用潜像担持体上にカラーのトナー像を形成する複数のカラー用画像形成部とを含み、
前記単一トナーモードは、前記複数のカラー用画像形成部を用いずに前記黒用画像形成部を用いてモノクロ画像を形成するモノクロモードであり、
前記複数トナーモードは、前記複数のカラー用画像形成部を用いてカラー画像を形成するカラーモードであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記複数の画像形成部のうち前記単一トナーモードでは用いられない画像形成部の前記潜像担持体を前記中間転写体に対して接離させる接離手段を有し、
前記単一トナーモードでは、前記単一トナーモードでは用いられない画像形成部の前記潜像担持体を前記接離手段により中間転写体から離間させた状態で画像を形成し、
前記複数トナーモードでは、前記単一トナーモードでは用いられない画像形成部の前記潜像担持体を前記接離手段により中間転写体に接触させた状態で画像を形成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記温度条件を満たすだけでなく、前記単一トナーモードで連続画像形成する画像形成数が規定数よりも多いという画像形成数条件も満たすときに、前記複数トナーモードを選択することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記温度条件を満たすだけでなく、前記単一トナーモードで画像形成する画像の画像面積率が規定閾値以下であるという画像面積率条件も満たすときに、前記複数トナーモードを選択することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記単一トナーモードによる連続画像形成期間の途中に前記複数トナーモードを選択する条件が満たされたとき、当該連続画像形成期間の途中に、選択するモードを該単一トナーモードから前記複数トナーモードへ切り替えて画像形成動作を制御することを特徴とする画像形成装置。
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