JP7484649B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外壁パネルと基礎構造物との上下方向に沿った間隔を検査するための検査装置に関する。
特許文献1は、上下に2枚以上並べて固定される外壁パネルの高さを調整する冶具を開示する。治具は水平目地に固定されており、操作部のナットが締結方向に回転されることによって当接部が上方へ移動し、当接部に指示されている外壁パネルも上方へ移動する。
特開2019-19564号公報
建築物の1階部分に取り付けられる外壁パネルにおいては、その下端面と、基礎の上面との間隔を調整する作業が行われる。外壁パネルは、基礎に固定された軸組に対して屋外側に取り付けられている。外壁パネルの高さ調整を調整するための金具は、屋内側から操作可能である。したがって、上述した調整作業は、屋内側において行われる。しかし、外壁パネルの下端面が軸組などと重なることによって、屋内側から外壁パネルの下端面が目視できないことがある。そのため、外壁パネルの下端面と基礎の上面との間隔を目視する別の作業者が屋外側に必要となり、上述した調整作業に二人の作業者が必要であった。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、外壁パネルと基礎構造物との上下方向に沿った間隔を、屋内側から検査できる検査装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る検査装置は、外壁パネルと基礎構造物との上下方向に沿った間隔を検査する検査装置である。軸線周りに湾曲する外周面を有しており、重心が軸線に対して偏心した回転材と、上記回転材と連続しており、上記軸線と交差する方向に沿って突出する当接材と、を備えている。上記外周面を上記基礎構造物の水平面に当接させた状態で上記回転材が上記基礎構造物に載置されており、且つ重力によって上記回転材が静止した静止状態において、上記当接材の少なくとも一部が上記水平面より上方へ突出する。
当接材を外壁パネルの下端面の下に位置させ、回転材を基礎構造物上に載置する。ここで、作業者が回転材の姿勢を重力によって回転材が静止しない姿勢へと変化させる。すると、回転材の外周面が基礎構造物の水平面に当接しており、回転材の重心が軸線に対して偏心しているため、検査装置が揺動する。
外壁パネルと基礎構造物との上下方向に沿った間隔が、静止状態における当接材の頂点と基礎構造物との上下方向に沿った間隔より短ければ、検査装置が揺動すると、当接材が外壁パネルの下端に当接する。一方、外壁パネルと基礎構造物との上下方向に沿った間隔が、静止状態における当接材の頂点と基礎構造物との上下方向に沿った間隔より長ければ、当接材は外壁パネルの下端に当接せず、揺動し続ける。よって、作業者は、回転材が揺動し続けるか途中で揺動が止まるかを観察することで、外壁パネルと基礎構造物との上下方向に沿った間隔が、静止状態における当接材の頂点と基礎構造物との上下方向に沿った間隔より長いか短いかを屋内側から確認することができる。
(2) 好ましくは、上記回転材は、上記外周面を有しており、上記軸線に沿って延びる本体と、上記本体と連続しており、上記軸線と交差する方向へ延びる棒材と、当該棒材と連続する重り材と、を有する。
本体の重心が軸線に対して偏心していなくても、棒材及び重り材によって、回転材の重心を軸線に対して偏心させることができる。
(3) 好ましくは、上記重り材は、上記棒材に対して着脱可能である。
棒材に対して重り材を交換することができるので、様々な当接材に対応した様々な重り材を用いることができる。
(4) 好ましくは、上記棒材は、上記本体から双方向へ延びている。上記重り材は、上記棒材の両端それぞれに着脱可能である。上記当接材は、上記本体から双方向へ延びており、各端部と上記本体との最短距離が相互に異なる。
当接材の各端部と本体との最短距離が相互に異なるため、当接材の各端部によって検査できる外壁パネルの下端までの距離が異なる。当接材のいずれの端部を検査に用いるかに応じて、重り材を棒材の両端のいずれかに選択的に装着できる。
(5) 好ましくは、上記当接材は、上記本体の第1端側に位置している。上記棒材は、上記本体の第2端側に位置する。
当接材を屋外側に位置させ、且つ棒材を屋内側に位置させることができる。これにより、作業者は、棒材の動きによって当接材が外壁パネルの下端に当接したか否かを判定できる。
(6) 好ましくは、上記回転材は、上記軸線に沿った方向の位置を移動可能な円筒材を有している。上記外周面は、上記円筒材の外周面である。
円筒材の位置を変更することによって、外周面と基礎構造物の上面とが当接する位置を調整することができる。
(7) 好ましくは、上記当接材は、上記静止状態において、上下方向に沿って延びる。
当接材の端部が最上位置となったときに外壁パネルの下端に当接可能なので、当接材が外壁パネルの下端に当接しているか否かを判定しやすい。
本発明によれば、外壁パネルと基礎構造物との上下方向に沿った間隔の検査を、作業者が屋内側から行うことができる。
図1は、実施形態に係る検査装置10の斜視図である。 図2は、検査装置10の断面図である。 図3は、検査装置10が基礎12の上面31に載置された状態を示す模式縦断面図である。 図4(A)は、動作状態における棒材18の状態を示す模式図であり、図4(B)は、当接材17が外壁パネル11の下端と当接したときの棒材18の状態の一例を示す模式図である。 図5(A)は、動作状態における当接材17の状態を示す模式図であり、図5(B)は、当接材17が外壁パネル11の下端と当接した状態を示す模式図である。 図6(A)は、変形例1に係る検査装置100が基礎12の上面31に載置された状態を示す模式縦断面図であり、図6(B)は、図6(A)におけるIV(B)-IV(B)線断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、検査装置10が使用可能に基礎12に載置された状態(図3(A)の状態)を基準として上下方向7が定義され、基礎12が延びる方向であって、上下方向7と直行する方向として左右方向9(図4参照)が定義され、基礎12の厚み方向及び棒材であって、上下方向7及び左右方向9のいずれとも直交する方向として前後方向8が定義される。
本実施形態に係る検査装置10が図1に示される。検査装置10は、外壁パネル11の下端と基礎12の上端との上下方向7に沿った間隔を検査するために用いられる。基礎12は、住宅やマンション等の基礎であって、例えば、布基礎やベタ基礎である。図3(A)に示されるように、基礎12は、建物の構造躯体を構成する壁軸組13を支持する。なお、基礎12の上端には、基礎12の上面31が含まれる。図3(A)において、基礎12は、立ち上がり部の上方のみが表されており、それ以外の部分は、省略されている。基礎12は、基礎構造物の一例である。
壁軸組13は、外壁パネル11を支持する。外壁パネル11は、上下方向7に移動可能に壁軸組13に取り付けられる。壁軸組13は、リップを有する溝形鋼が矩形に連結されている。壁軸組13は、枠形状である。各リップは、枠形状の内側を向く。壁軸組13は、例えば、金属製である。なお、外壁パネル11は、上下方向7に移動不可能に壁軸組13に取り付けられてもよい。図3(A)には、壁軸組13の下方のみが表されている。
壁軸組13は、例えば、上下方向に沿った2つの横枠21と、左右方向9に沿った下枠22と、上枠(不図示)と、を有する。下枠22は、横枠21の下方において、2つの横枠21を連結している。下枠22の下端面と基礎12の上面31とは、当接せずに離れている。壁軸組13と基礎12の間には、2つの横枠21と下枠22と基礎12とで囲われた隙間14が存在する。なお、上面31は、基礎構造物の水平面の一例である。
外壁パネル11は、矩形の平板形状である。外壁パネル11は、例えば、大部分がコンクリートで形成されている。図3(A)に示されるように、外壁パネル11は、例えば、金具15等の複数の金具によって、壁軸組13の前側に取り付けられる。外壁パネル11の下端は、基礎12の上面31より上方に位置する。なお、基礎12及び外壁パネル11で隔てられた空間の前側が屋外側であり、後側が屋内側である。
金具15は、壁軸組13の下枠22の溝に嵌め込まれる。金具15は、本体15Aと、ボルト15Bと、支持部15Cと、を有する。支持部15Cは、外壁パネル11の上下方向7における荷重を支持する。外壁パネル11は、支持部15Cに連結されている。本体15Aは、壁軸組13の下枠22の溝に嵌め込まれる。ボルト15Bは、軸線周りに回されることで支持部15Cが上下方向7に沿って上方又は下方に移動する。作業者は、ボルト15Bを回すことによって、外壁パネル11の上下方向7における位置を調整することができる。
[検査装置10]
図1及び図2に示されるように、検査装置10は、主に、本体16と、本体16の前端47に取り付けられた当接材17と、本体16の前後方向8における中央より後端48側に取り付けられた棒材18と、棒材18から延びる棒材19と、重り材63と、を有する。なお、本体16、棒材18、棒材19及び重り材63は、回転材の一例である。
本体16は、基礎12の上面31上に、軸線40が前後方向8に沿って載置される。本体16は、上面31上において軸線40周りに揺動する。本体16は、円柱状の軸41と、軸41と螺合する2つの円筒材42と、を有する。軸線40は、軸41の径の中心を通る仮想線である。軸41の前端47は、第1端の一例である。軸41の後端48は、第2端の一例である。
軸41は、例えば、寸切りボルトである。軸41の外周面には、雄ネジ43が形成されている。軸41の前端47には、当接材17が固定されている。軸41の後端48には、棒材18が固定されている。
円筒材42は、軸41を上面31から離して上面31上に支持する。円筒材42の外周面44は、軸線40を中心として湾曲する曲面である。円筒材42の挿通孔45(図2参照)の内周面には雌ネジ46が形成されている。雌ネジ46が軸41の雄ネジ43と螺合することによって、円筒材42が軸20に取り付けられている。
2つの円筒材42の一方は、軸41の前後方向8の中央より前方に配置される。2つの円筒材42の他方は、軸41の前後方向8の中央より後方に配置される。
当接材17は、棒材52と、2つの先端部材53と、2つのナット72と、2つのワッシャ73と、を有する。
棒材52は、軸41の前端47に固定されている。棒材52は、四角柱状である。図2に示されるように、棒材52は、長手方向の中央を前後方向8に貫通する挿通孔54を有する。挿通孔54の内周面には、雌ネジが形成されている。棒材52の挿通孔54に軸41が螺合されることによって、棒材52が軸41に取り付けられる。軸41の前端47側に螺合されたナット71によって、棒材52が軸41の軸線40の方向に対して固定される。棒材52の長手方向の両端面には孔55、56がそれぞれ形成されている。孔55、56の内周面には、雌ネジ57、58が形成されている。
先端部材53は、円柱形状である。先端部材53の外周面には雄ネジ59が形成されている。先端部材53は、雄ネジ59が孔55、56のいずれかと螺合されることによって、棒材52に取り付けられている。図1及び図2に示されるように、孔55と螺合された先端部材53の先端は、当接材17の先端51である。先端51は、円錐の頂点であり、尖っている。先端部材53は、ナット72及びワッシャ73により棒材52に対する突出位置が決められている。なお、本実施形態では、2つの先端部材53の先端と軸線40との最短距離が同等であるが、2つの先端部材53が棒材52から突出する寸法が異なっていてもよい。
棒材18は、軸41の前後方向8における中央より後端に位置する。棒材18は、四角柱である。図2に示されるように、棒材18は、長手方向の中央を前後方向8に貫通する挿通孔64を有する。挿通孔64の内周面には、雌ネジが形成されている。棒材18の挿通孔64には軸41が螺合されている。軸41において棒材18より後端側にナット76が螺合される。ナット76は、棒材18を軸線40の方向に対して位置決めする。棒材18の延出方向(軸線40と直交する方向)の両端面には、孔65、66が形成されている。孔65、66の内周面には、雌ネジ67、68が形成されている。
棒材19は、ボルトである。2つの棒材19のうちの一方には、重り材63が取り付けられている。棒材19の外周面の雄ネジ69に、ナット74及びワッシャ75が通された状態で、孔65,66とそれぞれ螺合されている。棒材19は、ナット74及びワッシャ75により棒材18からの突出位置が決められている。重り材63は、2つのナットである。本体16、棒材18及び棒材19の重心G(図4(A)参照)は、棒材18の上下方向7における中央、すなわち挿通孔64の位置から重り材63により重り材63側に偏心している。
[検査装置10を用いた検査方法]
以下、図3、図4(A)及び図5(A)を参照しつつ、検査装置10を用いた検査方法が説明される。
検査装置10は、基礎12の上面31上に軸線40が前後方向8に沿った姿勢となるように載置される。軸41は、隙間14に挿通される。当接材17は、屋外側に位置し、棒材18及び棒材19は、屋内側に位置する。
図3に示されるように、軸41は、重り材63によって揺動して静止状態となる。軸41が静止状態であるとき、当接材17の長手方向、及び棒材18の長手方向は、上下方向7に沿っている。静止状態において、当接材17の先端51は、揺動したときの軸線40周りの円弧形状の軌跡の最も高い位置にある。図3では、外壁パネル11の下端11Lの上下方向7における位置は、当接材17の先端51よりも上方にある。しかし、屋内側にいる作業者からは、下枠222や金具15などによって、外壁パネル11の下端11Lは視認できない。
静止状態において、作業者が棒材18又は棒材19を軸線40周りに動かすと、軸41が回転する。そして、作業者が棒材18又は棒材19を離すと、重り材63によって、本体16、棒材18及び棒材19の重心Gが軸線40に対して偏心しているので、棒材18及び棒材19、並びに当接材17が軸線40周りに揺動する。
図3及び図5(A)に示されるように、外壁パネル11の下端11Lの上下方向7における位置が、当接材17の先端51よりも上方にあると、当接材17の先端51は外壁パネル11の下端11Lに当接しない。その結果、図5(A)に示されるように、屋外側においては、当接材17は、振り子のように軸線40周りの揺動を左右方向9に何回か往復するように続ける。同様に、屋内側においては、図4(A)に示されるように、棒材18及び棒材19が振り子のように揺動し続ける。
屋内側にいる作業者は、棒材18及び棒材19の揺動を観察することで、当接材17の先端51が外壁パネル11の下端11Lに当接していないことを把握できる。すなわち、外壁パネル11の下端11Lと基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔が、静止状態における当接材17の先端51と基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔より長いと判定できる。
作業者は、当接材17の先端51が外壁パネル11の下端11Lに当接していないと判定したとき、屋内側からボルト15Bを回すことによって、外壁パネル11の下端11Lの位置を若干下げる。そして、前述と同様に、棒材18又は棒材19を軸線40周りに動かす。仮に、棒材18及び棒材19が振り子のように揺動し続けるのであれば、作業者は、再び、屋内側からボルト15Bを回すことによって、外壁パネル11の下端11Lの位置を若干下げる。
一方、静止状態の当接材17の先端51に、下端11Lが当接する位置まで外壁パネル11が下がっていると、棒材18又は棒材19が軸線40周りに動かされても、当接材17の先端51が外壁パネル11の下端11Lに当接することによって、棒材18及び棒材19が振り子のように揺動し続けずに、静止状態付近で揺動が停止する。すなわち、棒材18及び棒材19は、長手方向が上下方向7にほぼ沿った状態で静止する。このような棒材18及び棒材19の動きを、屋内側から観察することによって、作業者は、当接材17の先端51が外壁パネル11の下端11Lに当接したことを把握できる。すなわち、外壁パネル11の下端11Lと基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔が、静止状態における当接材17の先端51と基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔と同等であると判定できる。
他方、ボルト15Bを回すことによって、外壁パネル11の下端11Lの位置を調整する前において、図5(B)に示されるように、外壁パネル11と基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔が、静止状態における当接材17の先端51と基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔より短ければ、前述と同様にして、作業者が、棒材18又は棒材19を軸線40周りに動かして、当接材17が揺動すると、静止状態となる前に、当接材17の先端51が外壁パネル11の下端11Lに当接して揺動が停止する。このとき、図4(B)に示されるように、棒材18及び棒材19は、長手方向が上下方向7に沿わない状態で静止する。
屋内側にいる作業者は、棒材18及び棒材19の揺動を観察することで、当接材17の先端51が外壁パネル11の下端11Lに当接していることを把握できる。すなわち、外壁パネル11の下端11Lと基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔が、静止状態における当接材17の先端51と基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔より短いと判定できる。
作業者は、当接材17の先端51が外壁パネル11の下端11Lに当接していると判定したとき、屋内側からボルト15Bを回すことによって、外壁パネル11の下端11Lの位置を若干上げる。そして、前述と同様に、棒材18又は棒材19を軸線40周りに動かす。仮に、棒材18及び棒材19が、長手方向が上下方向7に沿わない状態で静止すれば、作業者は、再び、屋内側からボルト15Bを回すことによって、外壁パネル11の下端11Lの位置を若干上げる。
一方、静止状態の当接材17の先端51に、下端11Lがちょうど当接する位置まで外壁パネル11が上がっていると、棒材18又は棒材19は、長手方向が上下方向7に沿った状態で静止する。このような棒材18及び棒材19の動きを、屋内側から観察することによって、作業者は、当接材17の先端51が外壁パネル11の下端11Lにちょうど当接したことを把握できる。すなわち、外壁パネル11の下端11Lと基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔が、静止状態における当接材17の先端51と基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔と同等であると判定できる。
[実施形態の作用効果]
前述されたように、検査装置10によれば、外壁パネル11の下端11Lと基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔が、静止状態における当接材17の先端51と基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔より長いか短いかを屋内側から確認することができる。
検査装置10は、重り材63によって、本体16、棒材18及び棒材19の重心Gが軸線40に対して偏心しているので、本体16の重心が軸線40に対して偏心させなくてもよい。
棒材19は、棒材18に対して着脱可能であるため、棒材19を交換することができる。また、棒材18及び棒材19は、軸41から取り外し可能である。また、重り材63は、棒材19から取り外し可能である。これにより、検査装置10の持ち運びが容易となる。また、重り材63の重量を変えることで、検査装置10が揺動する速度を変えることができる。また、当接材17において、2つの先端部材53の先端51の位置が異なるときに、いずれの先端51を検査に用いるかによって、重り材63の位置を変更することができる。
当接材17が本体16の前端47側に位置し、棒材18及び棒材19が本体16の後端48側に位置するため、作業者は、屋内側から棒材18及び棒材19の動きを観察できる。
本体16は、軸線40に沿った方向の位置を移動可能な円筒材42を有しているため、外周面44と基礎12の上面31とが当接する位置を調整することができる。これにより、基礎12の上面31に仮に凹凸があればこの凹凸を避けた位置に円筒材42を配置することができる。
当接材17は、静止状態において、上下方向7に沿って延びているので、静止状態において、当接材17の先端51が揺動軌跡における最も高い位置となる。これにより、先端51が外壁パネル11の下端11Lに当接したか否かを判定しやすい。
[変形例1]
上記実施形態では、棒材18及び棒材19を介して重り材63が取り付けられることによって本体16の重心Gが偏心しているが、棒材18、棒材19、及び重り材63を用いることなく、本体16が偏心されてもよい。
図6(A)に示されるように、検査装置100は、本体116と、本体116の前端147と連続している当接材17と、を有する。当接材17は、上記実施形態と同様の構成である。
本体116は、円柱であり、外周面144は軸線周りに湾曲した曲面である。本体116の前端147には、当接材17が取り付けられている。当接材17は、ナット71により本体116の前端147に固定される。
図6(B)に示されるように、本体116は、胴部181と、重り182と、を有する。胴部181は、円柱の一部が前後方向8に沿って切り欠かれることにより、前後方向8に沿って延びる溝149が形成されている。重り182は、例えば、胴部181より比重の大きい素材である。重り182は、溝149に埋め込まれており、胴部181と共に本体116の外周面144を構成する。重り182によって本体116の重心は軸線から偏心している。したがって、本体116が基礎12の上面31に載置されると、本体116は、重り182が本体116の下部に位置する状態で、静止状態となる。静止状態において当接材17の長手方向は上下方向7に沿っている。
作業者は、屋内側から本体116を回すことによって、本体116を揺動させることができる。作業者は、屋内側において、本体116が揺動しているか否かを視認できるので、上記実施形態と同様に、外壁パネル11の下端11Lと基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔が、静止状態における当接材17の先端51と基礎12の上面31との上下方向7に沿った間隔より長いか短いかを屋内側から確認することができる。
[その他の変形例]
上記実施形態では、棒材18は本体16の後端48側と連続していたが、前端47側と繋げられてもよい。このとき、棒材18は、検査装置10の使用状態において屋外側に位置する。
また、上記実施形態では、当接材17は、静止状態において、長手方向が上下方向7に沿っていたが、上下方向7に沿っておらずともよい。また、当接材17の先端51は、静止状態であるとき、揺動軌跡における最も高い位置になくてもよく、基礎12の上面31より上方に位置すればよい。
また、軸41は、寸切りボルトが用いられたが、角柱状であってもよい。このとき、円筒材42は、軸41の縦断面形状に応じて挿通孔45の形状が変更される。
また、円筒材42は、静止状態における下半分のみ、すなわち揺動範囲に応じた部分のみが円筒形状であってもよい。
また、当接材17は、先端部材53を有さずともよい。また、当接材17は、軸41の前側が静止状態において上方へ突出するように折り曲げられて形成されてもよい。
また、当接材17は、静止状態であるとき、上下方向7に沿って本体16から上方及び下方へ異なる寸法で突出してもよい。
また、上記実施形態では、基礎12の上面31に本体16が載置されたが、基礎12上に平板が置かれ、当該平板の上に本体16が載置されてもよい。
また、検査装置10は、樹脂等によって一体的に形成されてもよい。
また、本体16は、後端48側であって、静止状態における上面の一部に塗装や切り欠きが設けられていてもよい。これにより、作業者は、当該塗装や切り欠きを目で追うことによって、本体16の揺動を容易に観察できる。
7・・・上下方向
10、100・・・検査装置
11・・・外壁パネル
12・・・基礎(基礎構造物の一例)
16、116・・・本体
17・・・当接材
18・・・棒材
19・・・棒材
31・・・上面(水平面の一例)
40・・・軸線
42・・・円筒材
44、144・・・外周面
47、147・・・前端(第1端の一例)
48・・・後端(第2端の一例)
G・・・重心

Claims (7)

  1. 外壁パネルと基礎構造物との上下方向に沿った間隔を検査する検査装置であって、
    軸線周りに湾曲する外周面を有しており、重心が軸線に対して偏心した回転材と、
    上記回転材と連続しており、上記軸線と交差する方向に沿って突出する当接材と、を備えており、
    上記外周面を上記基礎構造物の水平面に当接させた状態で上記回転材が上記基礎構造物に載置されており、且つ重力によって上記回転材が静止した静止状態において、上記当接材の少なくとも一部が上記水平面より上方へ突出する検査装置。
  2. 上記回転材は、
    上記外周面を有しており、上記軸線に沿って延びる本体と、
    上記本体と連続しており、上記軸線と交差する方向へ延びる棒材と、当該棒材と連続する重り材と、を有する請求項1に記載の検査装置。
  3. 上記重り材は、上記棒材に対して着脱可能である請求項2に記載の検査装置。
  4. 上記棒材は、上記本体から双方向へ延びており、
    上記重り材は、上記棒材の両端それぞれに着脱可能であり、
    上記当接材は、上記本体から双方向へ延びており、各端部と上記本体との最短距離が相互に異なる請求項3に記載の検査装置。
  5. 上記当接材は、上記本体の第1端側に位置しており、
    上記棒材は、上記本体の第2端側に位置する請求項2又は3に記載の検査装置。
  6. 上記回転材は、上記軸線に沿った方向の位置を移動可能な円筒材を有しており、
    上記外周面は、上記円筒材の外周面である請求項2から5のいずれかに記載の検査装置。
  7. 上記当接材は、上記静止状態において、上下方向に沿って延びる請求項1から6のいずれかに記載の検査装置。

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