JP7484599B2 - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

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Description

本開示は、ヘッドアップディスプレイに関する。
レーザ干渉露光装置を用いてホログラムに所望の特性を付与する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、体積ホログラムの界面で反射した光が形成した干渉縞が迷光を生じさせることから、かかる迷光を防止することを目的として、透過型ホログラムをウインドシールドに貼り付ける構成が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2001-154179号公報 国際特許公開第2012/042793号パンフレット
ところで、実装状態では、表示光の入射角度(ホログラムに対する入射角度)や再生波長が設計値(例えばブラッグ条件を満たす設計値)に対してずれる場合がある。かかるズレは、例えば初期ズレや、温度等に起因して生じうる。かかるズレが生じると、ホログラムの性能が低下する場合(例えば回折光の強度が低下する場合等)がある。
そこで、本開示は、入射角度や再生波長のズレに起因して生じうるホログラムの性能低下を低減することを目的とする。
1つの側面では、移動体に搭載されるヘッドアップディスプレイ(1)であって、
乗員の前方に設けられるホログラム(3)と、
前記ホログラムに向けて光を投射する画像光照射部(2)とを含み、
前記ホログラムは、体積型であり、異なる干渉縞間隔(d1~d5)の複数の干渉縞(31~35)を含み、
横軸に入射角度(θ1~θ5)を取りかつ縦軸に回折光強度(I)を取るときの、前記複数の干渉縞に係る回折効率曲線(L1~L5)は、横軸方向で隣接する回折効率曲線同士で重なり(R8)を有するヘッドアップディスプレイが提供される。
本開示によれば、入射角度や再生波長のズレに起因して生じうるホログラムの性能低下を低減することが可能となる。
ヘッドアップディスプレイの車両搭載状態を車両側方視で概略的に示す図である。 画像光照射装置の構成を示す概略図である。 ダイクロイックミラーユニットに対する代替例を示す説明図である。 ホログラムに係る干渉縞の記録用のレーザ光の特性の説明図である。 画像光照射装置からホログラムに入射されるレーザ光の特性の説明図である。 入射角度に対するホログラムの特性の説明図である。 本実施例のホログラムの構造を概略的に断面視で示す図である。 入射角度に関する本実施例のホログラムの特性の説明図である。 本実施例によるホログラムの解析結果を示す図である。 比較例によるホログラムの解析結果を示す図である。 本実施例のホログラムによるアイボックスのサイズの説明図である。 比較例のホログラムによるアイボックスのサイズの説明図である。 再生波長に関する本実施例のホログラムの特性の説明図である。 パラメータχの関数として表した体積反射型位相格子の正規化回折効率のグラフである。 変調パラメータの説明図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[ヘッドアップディスプレイの構成]
図1は、ヘッドアップディスプレイ1の車両VC(移動体の一例)への搭載状態を車両側方視で概略的に示す図である。図2は、画像光照射装置2の構成を示す概略図である。なお、図2において、点線の矢印R0からR4は、電気信号の流れを模式的に示す。
ヘッドアップディスプレイ1では、図1に示すように、ウインドシールドWSに表示光が照射されると、車両VCを運転する運転者にとっては、ウインドシールドWSよりも前方に、当該照射によって得られた表示像(虚像表示)VIが見える。これにより、運転者は、前方風景と重畳させて表示像VIを視認できる。したがって、運転者は、インストルメントパネル9内のメータを見る場合に比べて視線移動の少ない態様で車両情報等を把握でき、利便性及び安全性が向上する。
ヘッドアップディスプレイ1は、画像光照射装置2(画像光照射部の一例)と、ホログラム3とを含む。
画像光照射装置2は、運転者の前方に位置するウインドシールドWS上のホログラム3に向けて画像に係る光を投射する。ウインドシールドWS上のホログラム3は、運転者のアイボックス内に画像に係る光を反射する。この場合、アイボックスに係る視点から視て、運転者の視野前方に、画像に係る光に基づく表示像VIを形成する。
本実施例では、一例として、画像光照射装置2は、図2に示すように、レーザユニット10と、ダイクロイックミラーユニット20と、集光レンズ28と、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スキャナ29と、スクリーン40と、制御装置50とを含む。
レーザユニット10は、赤、青、緑の各色のレーザ照射装置11、12、13を含む。レーザ照射装置11は、赤色の波長域のレーザ光を出射する。レーザ照射装置12は、青色の波長域のレーザ光を出射する。レーザ照射装置13は、緑色の波長域のレーザ光を出射する。なお、本実施例では、かかる3色のレーザ光を出射可能であるので、フルカラーの表示像VIを生成可能である。ただし、変形例では、表示可能な色のバリエーションは少なくてもよい。
ダイクロイックミラーユニット20は、レーザ照射装置11、12、13のそれぞれに対応するダイクロイックミラー21、22、23を有する。ダイクロイックミラー21は、赤色の波長域のみを反射する。従って、ダイクロイックミラー21は、レーザ照射装置11から入射するレーザ光のみを、集光レンズ28に向けて反射できる。ダイクロイックミラー22は、赤色の波長域を透過し、青色の波長域を反射する。従って、ダイクロイックミラー22は、ダイクロイックミラー21から入射するレーザ光を透過しつつ、レーザ照射装置12から入射するレーザ光を、集光レンズ28に向けて反射できる。同様に、ダイクロイックミラー23は、赤色及び青色の波長域を透過し、緑色の波長域を反射する。従って、ダイクロイックミラー23は、ダイクロイックミラー22から入射するレーザ光を透過しつつ、レーザ照射装置13から入射するレーザ光を、集光レンズ28に向けて反射できる。
集光レンズ28は、上述したようにダイクロイックミラーユニット20から入射するレーザ光(赤、青、緑の各色のレーザ光)を集光して、MEMSスキャナ29に向けて出射する。
集光レンズ28は、ダイクロイックミラーユニット20から入射するレーザ光が、スクリーン40を形成する複数のマイクロレンズのそれぞれのサイズよりも小さいスポット径(直径)で、スクリーン40上に投射されるように構成・配置される。
MEMSスキャナ29は、集光レンズ28から入射するレーザ光を、スクリーン40上に投射する。MEMSスキャナ29は、直交する2軸まわりに回転可能なMEMSミラーを備える。スクリーン40上のレーザ光の投射位置は、MEMSミラーの向きに応じて変化する。従って、MEMSスキャナ29は、スクリーン40上のレーザ光の投射位置を任意に変化させることができる。
スクリーン40は、平面内に延在する。本実施例では、一例として、スクリーン40は、水平面内に延在するが、水平面に対して若干傾斜する向きで配置されてもよい。スクリーン40は、平面内で規則的に配列される複数のマイクロレンズ(図示せず)を含む。すなわち、スクリーン40は、2次元のマイクロレンズアレイを含む。
制御装置50は、ECU(Electronic Control Unit)のようなコンピュータにより実現されてよい。制御装置50は、レーザ制御部51と、スキャナ制御部52とを含む。
レーザ制御部51は、表示像VIを生成するための画像信号に基づいて、レーザユニット10を制御する(図2の矢印R1からR3参照)。なお、画像信号は、外部のECUにより生成されて、制御装置50に与えられてもよいし(図2の矢印R0参照)、制御装置50が自身で生成してもよい。
画像信号は、例えば、所定のサイズ及び所定の分解能の画像の各画素の画素値(輝度や色)を表す信号である。また、第2画像信号は、例えば、所定のサイズ及び所定の分解能の画像の各画素の画素値(輝度や色)を表す信号である。なお、画像の各画素は、スクリーン40の各位置(走査面上の各位置)と対応付けられる。例えば、画像の各画素は、スクリーン40の各位置(走査面上の各位置)と一対一の関係で対応付けられてよい。なお、スクリーン40の各位置は、MEMSスキャナ29のMEMSミラーの各向きと対応付けられる。
レーザ制御部51は、画像信号に基づいて、レーザユニット10を制御するときは、画像信号に含まれる各画素の画素値に基づいて、レーザユニット10から各画素に応じたタイミングで各画素値に応じた色のレーザ光が出射されるように、レーザユニット10を制御する。
スキャナ制御部52は、MEMSスキャナ29を制御する(図2の矢印R4参照)。すなわち、スキャナ制御部52は、MEMSスキャナ29のMEMSミラーの向きを制御することで、レーザ光をスクリーン40上で走査する。ここで、「レーザ光をスクリーン40上で走査する」とは、スクリーン40に係る平面上のレーザ光の投射位置(スクリーン40に係る平面に垂直に視たときの、投射位置)を変化させることを指す。また、以下で「走査パターン」とは、投射位置の軌跡(スクリーン40に係る平面上での、レーザ光の投射位置の軌跡)を指す。また、スクリーン40に係る平面(すなわち、複数のマイクロレンズが配列される平面)を、「走査面」とも称する。
具体的には、スキャナ制御部52は、レーザ制御部51と協動して、画像信号に応じたレーザ光を所定の走査パターンで走査する。すなわち、スキャナ制御部52は、画像信号に含まれる各画素の画素値に基づいて、各画素に対応した走査面上の各位置に、レーザユニット10からのレーザ光が投射されるように、MEMSスキャナ29を制御する。
なお、図2に示した画像光照射装置2は、特定の構成を有するが、画像光照射装置2の構成は、複数の色のレーザ光に係る光源を有する限り、任意である。従って、画像光照射装置2は、ダイクロイックミラーユニット20に代えて、例えば図3に示すように、クロスプリズム20Aが利用されてもよい。なお、図3には、レーザ照射装置11、12、13は、それぞれ、光源111、121、131(レーザ光源の一例)とコリメータレンズ112、122、132とを含む態様で図示されている。また、図2に示した画像光照射装置2は、ウインドシールドWS上のホログラム3に光を直接的に投射するが、光学部材を介して投射されてもよい。例えば、スクリーン40からの光は、凹面鏡で反射されてからウインドシールドWS上のホログラム3に投射されてもよい。また、図2に示した画像光照射装置2は、ウインドシールドWS上のホログラム3だけに光を投射するが、ホログラム3とウインドシールドWSの双方に光を投射することで、表示像VIを形成してもよい。
ホログラム3は、ウインドシールドWSに設けられる。ホログラム3は、ウインドシールドWSの室内側の表面に貼り付けられてもよいし、ウインドシールドWSの内層(例えば中間膜内)に設けられてもよい。
ホログラム3は、例えば、フォトポリマーにより形成されてよい。ホログラム3のタイプは、反射型、位相変化型、かつ体積型である。ホログラム3は、厚さ数ミクロンのホログラムフィルムを利用して形成されてもよい。ホログラム3には、干渉縞が例えば屈折率の変化の形で記録される。すなわち、ホログラム3には、干渉縞が材料内部に屈性率分布として層状に記憶される。なお、本実施例では、3色のレーザ光に対応して、ホログラム3にはRGBの波長各々に係る干渉縞が記録される。この場合、RGBの波長各々に係る干渉縞ごとホログラム層を作成し、それぞれに係るホログラム層を積層することで積層型のホログラム3を形成してもよい。あるいは、RGBの干渉縞を重ねて記録する多重型のホログラム3が実現されてもよい。なお、このような干渉縞の記録(露光)には、任意のレーザ干渉露光装置が利用されてよい。
ホログラム3は、好ましくは、透過率70%以上であり回折効率30%以下である。これにより、ウインドシールドWSの透過性を阻害しない態様で、視認性の高い表示像VIを生成できる。
[波長や入射角度に対するホログラム3の特性]
次に、図4以降を参照して、露光波長と再生波長との間のズレについて説明する。
図4は、ホログラム3に係る干渉縞の記録用のレーザ光の特性の説明図であり、図5は、画像光照射装置2からホログラム3に入射されるレーザ光の特性の説明図である。
図4及び図5には、それぞれ、横軸に入射角度θを取り、縦軸に回折効率ηを取り、一例として、G(緑色)に係る干渉縞の記録用のレーザ光の特性L400、L401と、R(赤色)に係る干渉縞の記録用のレーザ光の特性L500、L501とが示される。図4に示すように、記録用のレーザ光の特性L400、L500は、ともに所定の入射角度α0で回折効率がピークとなる。なお、所定の入射角度α0は、画像光照射装置2からホログラム3に入射されるレーザ光の入射角度に対応してよく、画像光照射装置2とホログラム3との正規の位置関係(設計図での位置関係)から一意に定まる。これに対して、図5に示すように、画像光照射装置2からのレーザ光の特性L401は、所定の入射角度α0で回折効率がピークとなる一方、特性L501は、所定の入射角度α0からずれた入射角度α1で回折効率がピークとなっている。なお、図5は、ある個体の特性を例示的に示すものであり、他の個体を用いた場合は、異なる特性が示される場合もある。
ところで、一般的に、光の回折効率は、入射角度がブラッグ条件(Bragg条件)を満たす角度であるときに、ピークとなる。ブラッグ条件は、以下のとおりである。
2dsinθ=nλ 式(1)
ここで、dは干渉縞の間隔(以下、「干渉縞間隔」とも称する)、θはホログラム3に対する光のなす角度(入射角度)、λは光の波長、nは自然数である。従って、d及びθが変化しない条件下では、図4及び図5に示すような特性の差は、λの差に起因していることが分かる。すなわち、干渉縞の記録用のレーザ光の波長(露光波長)と、画像光照射装置2からホログラム3に入射されるレーザ光の波長(再生波長)とが異なることで、かかる特性差が生じる。
このようにして、干渉縞の記録用のレーザ光の波長と、画像光照射装置2からホログラム3に入射されるレーザ光の波長とが異なると、ホログラム3の所望の性能を実現できない場合(すなわち性能が低下する場合)がある。
この点、露光波長と再生波長との間の差異は、本来無いように設計される。すなわち、レーザユニット10は、露光波長と再生波長との間の有意な差異が実質的に生じないように設計される。
しかしながら、実際には、レーザユニット10の個体差や経年変化等に起因して、露光波長と再生波長との間の有意な差異が生じてしまう場合がありうる。
図6は、入射角度に対するホログラム3の特性の説明図であり、横軸に入射角度θを取り、縦軸に回折光強度Iを取り、入射角度θと回折光強度Iとの関係を示す。
図6及び式(1)からわかるように、入射角度がブラッグ条件を満たない場合も、ホログラム3の所望の性能を実現できない場合(例えば強度が低下する場合)がある。
この点、画像光照射装置2の構成は、本来、ウインドシールドWSとの関係で、入射角度がブラッグ条件を満たすように設計される。
しかしながら、実際には、画像光照射装置2の個体差(初期ズレ)や温度、経年変化等に起因して、入射角度がブラッグ条件を満たさない場合がありうる。すなわち、入射角度がブラッグ条件を満たす本来の角度(設計値)からずれる場合がありうる。
そこで、本実施例によるヘッドアップディスプレイ1では、このような、露光波長と再生波長との間の有意な差異や、入射角度とブラッグ条件を満たす角度との間の有意な差異が生じた場合でも、所望の性能が実現されるようにホログラム3が構成される。
具体的には、本実施例によるヘッドアップディスプレイ1では、以下で詳説するように、ホログラム3は、異なる干渉縞間隔の干渉縞が記録される。
図7は、本実施例のホログラム3の説明図であり、ホログラム3の構造を概略的に断面視で示す図である。
ホログラム3は、異なる干渉縞間隔の干渉縞310~350が記録される。本実施例では、図7に示すように、ホログラム3は、第1干渉縞層31と、第2干渉縞層32と、第3干渉縞層33と、第4干渉縞層34と、第5干渉縞層35とを含む。ホログラム3は、第1干渉縞層31から第5干渉縞層35が積層された構造である。
第1干渉縞層31は、干渉縞間隔d1の干渉縞が記録されている。第2干渉縞層32は、干渉縞間隔d2の干渉縞が記録されている。以下同様に、第3干渉縞層33から第5干渉縞層35は、それぞれ、干渉縞間隔d3からd5の干渉縞が記録されている。干渉縞間隔d1からd5は、それぞれ異なる。
なお、本実施例では、ホログラム3は、第1干渉縞層31から第5干渉縞層35の5種類の干渉縞層を備えるが、干渉縞間隔が異なる2種類以上の干渉縞層を備える限り、種類の数は任意である。
図8は、本実施例のホログラム3の特性の説明図である。図8には、横軸に入射角度θを取り、縦軸に回折光強度Iを取り、第1干渉縞層31から第5干渉縞層35のそれぞれに係る回折効率曲線LからLが示されている。
第1干渉縞層31は、図8に示すように、正規の再生波長(設計値に基づく再生波長)である場合、入射角度θ=θのときに、回折光強度Iがピークとなり、以下同様に、第2干渉縞層32から第5干渉縞層35は、それぞれ、入射角度θ=θ、θ、θ、θのときに、回折光強度Iがピークとなる。換言すると、第1干渉縞層31から第5干渉縞層35の各干渉縞間隔d1からd5は、正規の再生波長である場合、それぞれ、入射角度θ=θ、θ、θ、θ、θのときに、回折光強度Iがピークになるように適合される。
従って、本実施例によれば、正規の再生波長である場合、入射角度θが角度θ、θ、θ、θ、θのいずれかと同じ(すなわちブラッグ角度である)又はその近傍であれば、比較的高い回折光強度Iを実現できる。これにより、画像光照射装置2の個体差(初期ズレ)や温度、経年変化等に起因して、入射角度θが変動した場合でも、入射角度θが角度θ、θ、θ、θ、θのいずれかと同じ又はその近傍であれば、ブラッグ条件を満たす角度を満たす又は満たす角度の近傍となるので、比較的高い回折光強度Iを実現できる。比較的高い回折光強度Iを実現できることで、表示像VIの良好な品質を確保できる。
ところで、上記の式(1)からもわかるように、入射角度θを固定した場合、波長が変動すると、ブラッグ条件を満たす干渉縞間隔dが変化する。従って、本実施例によれば、ホログラム3が上述のように複数の干渉縞間隔d1からd5で記録された干渉縞を含むので、再生波長が正規の波長(設計値に基づく再生波長)から変動した場合でも、比較的高い回折光強度Iを実現できる。比較的高い回折光強度Iを実現できることで、表示像VIの良好な品質を確保できる。
このようにして、本実施例によれば、ホログラム3が、異なる干渉縞間隔の干渉縞310~350が記録されるので、入射角度θ及び/又は再生波長が正規の入射角度θ(設計値に基づく入射角度)及び/又は正規の再生波長からずれた場合でも、比較的高い回折光強度Iを実現できる比較的高い回折光強度Iを実現でき、表示像VIの良好な品質を確保できる。すなわち、入射角度θや再生波長の変動に対してロバストなホログラム3を備えるヘッドアップディスプレイ1を実現できる。
ここで、図9Aから図10Bを参照して、本実施例の効果を更に説明する。
図9Aは、本実施例によるホログラム3の解析結果を示す図であり、図9Bは、比較例によるホログラム(図示せず)の解析結果を示す図である。図9A及び図9Bでは、横軸にΔθ(正規の入射角度θに対するズレ量)を取り、縦軸にΔλ(正規の再生波長に対するズレ量)を取り、回折光強度Iの分布を示す図である。領域I1は、最も回折光強度Iが高く、領域I2は、次に回折光強度Iが高く、以下同様である。また、領域Iは、回折光強度Iが非常に低い領域であり、表示像VIが実質的に可視とならないレベルの回折光強度Iの領域である。
図9A及び図9Bには、上述したように各種の要因に起因して正規値からずれうる入射角度θ及び再生波長の範囲として、許容変動範囲Q1が模式的に示される。なお、許容変動範囲Q1は、設計条件等に応じて適宜定まる。
比較例によるホログラムは、本実施例のホログラム3と異なり、単一の干渉縞間隔d0の干渉縞層を備える。干渉縞間隔d0は、正規の入射角度θ及び正規の再生波長に基づいて、ブラッグ条件を満たすように設定されている。
このような比較例の場合、ブラッグ条件を満たす位置及びその周辺の狭い範囲でしか、回折光強度Iが比較的大きくならない。すなわち、図9Bに示すように、許容変動範囲Q1内では、一部に領域I1等が含まれるだけであり、大部分が領域Iとなる。従って、このような比較例では、入射角度θ及び/又は再生波長が正規の入射角度θ及び/又は正規の再生波長からずれると、領域Iに属する可能性が高くなる。このため、比較例の場合、入射角度θや再生波長の変動に対してロバストなホログラムを備えるヘッドアップディスプレイを実現し難い。
これに対して、本実施例によるホログラム3は、上述したように、異なる干渉縞間隔の干渉縞310~350が記録される。このような本実施例の場合、図9Aに示すように、上述した比較例とは対照的に、許容変動範囲Q1内には、領域Iが含まれることはなく、大部分が領域I1となる。従って、本実施例によれば、入射角度θや再生波長の変動に対してロバストなホログラム3を備えるヘッドアップディスプレイ1を実現できる。換言すると、本実施例によれば、比較例に比べて、適切な輝度の表示像VIを生成できる許容変動範囲Q1を効率的に広げることができる。
図10Aは、本実施例のホログラム3によるアイボックスEBのサイズの説明図であり、側面視で、画像光照射装置2からの一部の表示光L100、L110、L120がアイボックスEBに向けて反射する様子を模式的に示す図である。図10Bは、比較例のホログラム3’によるアイボックスEB’のサイズの説明図である。図10A及び図10Bには、それぞれ、Q10部の拡大図が併せて示されている。
比較例によるホログラム3’は、図9Bの場合と同様、本実施例のホログラム3と異なり、単一の干渉縞間隔d0の干渉縞層を備える。
このような比較例の場合、上述したように、ブラッグ条件を満たす位置及びその周辺の狭い範囲でしか、回折光強度Iが比較的大きくならない。従って、ホログラム3’に対して異なる入射角度で入射する表示光L100、L110、L120のうちの、干渉縞間隔d0に適合した特定の表示光(本例では、表示光L100)だけが運転者(図1参照)に向かう。この結果、アイボックスEB’が狭くなる傾向となる。
これに対して、本実施例によるホログラム3は、上述したように、異なる干渉縞間隔の干渉縞310~350が記録される。このような本実施例の場合、図10Aに示すように、上述した比較例とは対照的に、ホログラム3に対して異なる入射角度で入射する表示光L100、L110、L120のそれぞれが運転者(図1参照)に向かう。従って、本実施例によれば、比較的広いアイボックスEBを実現できる。
次に、上述した図8を再度参照しつつ、図11を新たに参照して、第1干渉縞層31から第5干渉縞層35のそれぞれに係る回折効率曲線の好ましい例について説明する。
図11は、図8と同様、本実施例のホログラム3の特性の説明図である。図11には、横軸に波長を取り、縦軸に回折光強度Iを取り、本実施例のホログラム3の第1干渉縞層31から第5干渉縞層35のそれぞれに係る回折効率曲線L11からL15が示されている。
なお、図8は、入射角度に応じた回折光強度Iの特性を表すのに対して、図11は、再生波長に応じた回折光強度Iの特性を表す。
第1干渉縞層31から第5干渉縞層35のそれぞれに係る回折効率曲線LからLは、図8に示すように、少なくとも2つの回折効率曲線同士で重なり(ハッチング領域R8参照)を有する。例えば、回折効率曲線Lと回折効率曲線Lとは、重なり(ハッチング領域R8参照)を有し、回折光強度が所定値I以上である範囲で、重なり(ハッチング領域R8参照)を有し、以下同様である。
具体的には、上述したように、第1干渉縞層31から第5干渉縞層35の各干渉縞間隔d1からd5は、正規の再生波長である場合、それぞれ、入射角度θ=θ、θ、θ、θ、θのときに、回折光強度Iがピークになるように適合される。このとき、角度θ、θ、θ、θ、θは、このような重なり(ハッチング領域R8参照)を有するように、適合される。
このような重なり(ハッチング領域R8参照)を有することで、許容変動範囲Q1(図9A参照)内の全体にわたり、一定以上の回折光強度Iを確保でき、入射角度θや再生波長の変動に対するロバスト性を高めることができる。
なお、ここでは、図8を参照して、回折効率曲線LからLの重なりについて説明したが、回折効率曲線L11からL15の重なりについても同様である。すなわち、上述した式(1)からわかるように、入射角度θが変化すると、変化後の入射角度θに対してブラッグ条件を満たす再生波長λも同様に変化するので、回折効率曲線L11からL15に係る関係は、実質的に、回折効率曲線LからLに係る関係に対応する。換言すると、回折効率曲線L11からL15のそれぞれにおいて回折光強度Iがピークとなる波長λ、λ、λ、λ、λ間の関係は、上述した式(1)に基づいて、角度θ、θ、θ、θ、θ間の関係に相関する。
図12は、上述した重なり(ハッチング領域R8参照)を有するように第1干渉縞層31から第5干渉縞層35の各干渉縞間隔d1からd5を設定するための設定方法の説明図である。図13は、変調パラメータの説明図である。図12は、パラメータχの関数として表した体積反射型位相格子の正規化回折効率(η/η)のグラフである。具体的には、横軸にパラメータχを取り、縦軸に正規化回折効率(η/η)を取り、両者の関係を表す特性曲線L140が示される。なお、特性曲線L140は、所定の変調パラメータΦの値に依存して変化する。なお、変調パラメータΦは、屈折率変化の振幅であるΔnを用いて、Φ=πΔnd/λcosθで表され、図13に示すように、その値が増加すると回折効率が上限の1に向かって単調増加する関係を有する。ここでは、変調パラメータの値が1/4πであるとする。なお、正規化のための効率ηは、η=tanhΦで表される。
パラメータχは、ブラッグ条件からのずれの量を表し、以下の式のとおりである。
ここでは、上記の数1の式に基づいて、正規の再生波長をλ、ブラッグ角度がθであるホログラム3を設計する場合について、上述した図11を参照して、説明する。
まず、ブラッグ条件より波長λの干渉縞間隔dは、以下のように求められる。
=λ/2cosθ
このときの回折光量は、波長のずれに対して特性曲線L140のような変化をする。従って、回折光量が0となるのは先の式でパラメータχ=3.2のときである(図12のP1参照)。パラメータχ=3.2を数1の式に代入すると、Δλは、以下のように表すことができる。
Δλ=3.2λ/cosθ×λ/2πD
図11を参照して上述した波長λ、λ、λ、λ、λは、横軸方向で隣接する波長同士で、それぞれに対応するΔλずつオフセットする関係を有することで、回折光量が0とならないような重なり(ハッチング領域R8参照)を有することができる。
具体的には、波長λを中心波長(λ)とすると、波長λ、λは、以下の通りである。
また、波長λを中心波長(λ)とすると、波長λ、λは、以下の通りである。
このようにして、例えば波長λを中心波長(λ)として、波長λ、λ、λ、λを設定すれば、図12に示した特性に基づいて、回折効率曲線L11からL15の重なり(ハッチング領域R8参照)を適切に設定できる。そして、波長λ、λ、λ、λ、λが求まると、上述した式(1)に基づいて、各波長に対応した干渉縞間隔d1からd5を求めることができる。例えば、波長λを650nm、入射角度θを30度、媒体厚Dを30umとしたとき、干渉縞間隔d1からd5は、d1=366nm、d2=371nm、d3=375nm、d4=380nm、d5=385nmとなる。
なお、ここでは、干渉縞間隔d1からd5は、回折光量(正規化回折効率)が0とならないような重なり(ハッチング領域R8参照)を有するように適合されているが、これに限られない。例えば、干渉縞間隔d1からd5は、正規化回折効率が0~0.4となるパラメータχの範囲に基づいて、適合されてよい。このような範囲内で適合することで、ホログラム3に含まれる第1干渉縞層31等の層数を過大とすることなく、所望の許容変動範囲Q1(図9A参照)での回折光強度Iの分布の適正化を効率的に図ることができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
前述した実施例においては、異なる干渉縞間隔(d1~d5)の干渉縞層31~35を積層することにより複数の干渉縞の多重化を実現したが、これに限定されない。
具体的には、異なる干渉縞間隔(d1~d5)の干渉縞を種々の体積多重記録方式によって同一箇所に多重記録して構成してもよい。体積多重記録方式は、例えば、角度多重方式、球面参照波シフト多重方式などの種々の記録方式が採用できる。
上述した体積多重記録方式を採用する場合、多重記録によって回折効率が劣化する虞がある。多重記録による回折効率の劣化を考慮する場合、中心波長(λ)に対応する干渉縞の劣化が最も小さく、中心波長(λ)からのずれ量が多い波長に対応する干渉縞ほど劣化が大きくなるように、記録露光量を制御することが好ましい。
また、多重化する複数の干渉縞は、2つ以上の干渉縞の多重化であればよく、前述した実施例の5つの干渉縞の多重化に限定されない。
1 ヘッドアップディスプレイ
2 画像光照射装置
3 ホログラム
9 インストルメントパネル
10 レーザユニット
11 レーザ照射装置
12 レーザ照射装置
13 レーザ照射装置
20 ダイクロイックミラーユニット
20A クロスプリズム
21 ダイクロイックミラー
22 ダイクロイックミラー
23 ダイクロイックミラー
28 集光レンズ
29 MEMSスキャナ
31 第1干渉縞層
32 第2干渉縞層
33 第3干渉縞層
34 第4干渉縞層
35 第5干渉縞層
40 スクリーン

Claims (5)

  1. 移動体に搭載されるヘッドアップディスプレイ(1)であって、
    乗員の前方に設けられるホログラム(3)と、
    前記ホログラムに向けて光を投射する画像光照射部(2)とを含み、
    前記ホログラムは、体積型であり、異なる干渉縞間隔(d1~d5)の複数の干渉縞(31~35)を含み、
    横軸に入射角度(θ1~θ5)を取りかつ縦軸に回折光強度(I)を取るときの、前記複数の干渉縞に係る回折効率曲線(L1~L5)は、横軸方向で隣接する回折効率曲線同士で重なり(R8)を有するヘッドアップディスプレイ。
  2. 前記ホログラムは、反射型かつ位相変化型である、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  3. 前記複数の干渉縞に係る回折効率曲線における前記回折光強度がピークとなるときの各波長は、パラメータχrの関数として表した体積反射型位相格子の正規化回折効率(η/ηB)の特性に対して前記正規化回折効率が0~0.4となる前記パラメータχrの範囲に基づいて、適合されており、
    前記パラメータχrは、ブラッグ条件からのずれの量を表す、請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ。
  4. 前記画像光照射部は、レーザ光源(111、121、131)を含む、請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ。
  5. 前記レーザ光源は、RGBの前記レーザ光源(111、121、131)である、請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ。
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