JP7484325B2 - 光導波路素子 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、波長多重光通信技術、光コヒーレント通信技術、又は、光センサに用いることができる、光導波路素子に関する。
近年、光素子として、小型化と量産性に優れることから、シリコン系素材を導波路材料として用いるシリコン(Si)導波路を用いた光導波路素子が注目されている。
Si導波路では、実質的に光の伝送路となる光導波路コアを、Siを材料として形成する。そして、Siよりも屈折率の低い例えばシリカ等を材料としたクラッドで、光導波路コアの周囲を覆う。このような構成により、光導波路コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きくなるため、光導波路コア内に光を強く閉じ込めることができる。その結果、曲げ半径を例えば1μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路を実現することができる。そのため、電子回路と同程度の大きさの光回路を作成することが可能であり、光デバイス全体の小型化に有利である。
また、Si導波路では、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の半導体装置の製造過程を流用することが可能である。そのため、チップ上に電子機能回路と光機能回路とを一括形成する光電融合(シリコンフォトニクス)の実現が期待されている。
偏光無依存の光通信システムでは、偏波を分離してそれぞれの偏波に対して光回路を用意する構成が一般的である(例えば、特許文献1参照)。このときに、二次元のグレーティングカプラで入力光の偏光を分離することがよく行われている。
また、光学ディスク用ヘッドでは偏光の検出が必要であるが、ここでも光導波路素子を使うことが古くから行われてきた(例えば、特許文献2又は3参照)。
特開2017-175521号公報 特開平4-176040号公報 特開平4-95250号公報 特開2015-59982号公報
上述した、従来技術は、直線偏光に対応することに限られる。この発明は、上述の従来の素子についての問題点に鑑みてなされた。この発明の目的は、空間光の直交する2つの円偏光成分を分離可能な光導波路素子を提供することにある。
上述した目的を達成するためにこの発明の光導波路素子は、支持基板と、支持基板上に形成されるクラッドと、クラッド中に埋設され、支持基板の上面に平行に設けられる、光導波路コアとを備えて構成される。
光導波路コアは、空間光の直交する2つの円偏光成分の一方を、p(pは0以上の整数
)次モードの所定偏波に変換し、他方を、q(qはpとは異なる、0以上の整数)次モードの所定偏波にそれぞれ変換して、当該光導波路コアに導入するカップリング部を備える。
この発明の光導波路素子の好適な実施形態によれば、カップリング部は、空間光導入部と、第1接続導波路及び第2接続導波路と、移相部と、結合部とを備えて構成される。空間光導入部は、空間光の直交する2つの円偏光成分の一方を、0次モードのTE偏波に変換して、第1接続導波路を伝搬させ、及び、空間光の直交する2つの円偏光成分の他方を、0次モードのTE偏波に変換して、第2接続導波路を伝搬させる。移相部は、第2接続導波路に設けられ、第2接続導波路を伝搬する光に、90°の位相変化を与える。結合部は、0次モード及び1次モードのTE偏波が伝搬可能な多モード導波路であり、第1接続導波路及び第2接続導波路に接続されている。
また、この発明の光導波路素子の他の好適な実施形態によれば、カップリング部は、空間光導入部と、第1接続導波路及び第2接続導波路と、結合部とを備えて構成される。空間光導入部は、空間光の直交する2つの円偏光成分の一方を、0次モードのTE偏波に変換して、第1接続導波路を伝搬させ、空間光の直交する2つの円偏光成分の他方を、0次モードのTE偏波に変換して、第2接続導波路を伝搬させ、及び、第1接続導波路を伝搬させる光と、第2接続導波路を伝搬させる光との間に90°の位相差を与える。結合部は、0次モード及び1次モードのTE偏波が伝搬可能な多モード導波路であり、第1接続導波路及び第2接続導波路に接続されている。
このとき、空間光導入部を、第1接続導波路と接続される側の第1辺に平行に、かつ、第1周期で配列される第1線分群と、第2接続導波路と接続される側の第2辺に平行に、かつ、第2周期で配列される第2線分群に対し、第1線分群と第2線分群の各交点を基準点群として、基準点群から、第2線分群に平行に、かつ、第2周期の1/4だけずらした位置に、光導波路コアを貫通する貫通孔が設けられた二次元グレーティングカプラにすることができる。
また、この発明の光導波路素子の他の好適な実施形態によれば、カップリング部は、空間光導入部と、第1接続導波路及び第2接続導波路と、結合部とを備えて構成される。空間光導入部は、空間光の直交する2つの円偏光成分の一方を、0次モードのTE偏波に変換して、第1接続導波路を伝搬させ、及び、空間光の直交する2つの円偏光成分の他方を、0次モードのTE偏波に変換して、第2接続導波路を伝搬させる。
結合部は、第1入力ポート及び第2入力ポート、並びに、第1出力ポート及び第2出力ポートを有する方向性結合器である。第1入力ポートが第1接続導波路に接続され、第2入力ポートが第2接続導波路に接続され、第1入力ポート及び第2入力ポートに入力された光の位相差が+90°の場合は、第1出力ポートから出力し、及び、第1入力ポート及び第2入力ポートに入力された光の位相差が-90°の場合は、第2出力ポートから出力する。
この発明の光導波路素子によれば、空間光の直交する2つの円偏光成分に対して、一方を0次モードのTE偏波で他方を1次モードのTE偏波で出力したり、一方と他方をそれぞれ異なる出力ポートから出力したりできるなど、直交する円偏光を分離することができる。
第1素子を説明するための模式図である。 第1素子の動作を説明するための模式図である。 第2素子を説明するための模式図である。 第3素子を説明するための模式図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
この発明の光導波路素子は、支持基板と、支持基板上に形成されるクラッドと、クラッド中に埋設され、支持基板の上面に平行に設けられる、光導波路コアとを備えて構成される。
(第1素子)
図1を参照して、この発明の第1実施形態に係る光導波路素子(以下、第1素子)を説明する。図1は、第1素子を説明するため模式図である。図1(A)は、第1素子の概略的端面図である。また、図1(B)は、第1素子の第1構成例の概略的平面図である。図1(B)では、光導波路コアの平面形状を示し、他の構成要素を省略して示してある。
光導波路コアは、空間光の直交する2つの円偏光成分の一方を、p(pは0以上の整数)次モードの所定偏波(TE偏波又はTM偏波)に変換し、他方を、q(qはpとは異なる、0以上の整数)次モードの所定偏波に変換して、当該光導波路コアに導入するカップリング部を備える。
なお、以下の説明では、各構成要素について、光伝播方向に沿った方向を長さ方向とする。また、支持基板の厚さに沿った方向を厚さ方向とする。また、長さ方向及び厚さ方向に直交する方向を幅方向とする。
第1素子は、支持基板10、クラッド20及び光導波路コア30を備えて構成されている。
支持基板10は、例えば単結晶Siを材料とした平板状体で構成されている。
クラッド20は、支持基板10上に、支持基板10の上面10aを被覆して形成されている。クラッド20は、例えば酸化シリコン(SiO)を材料として形成されている。
光導波路コア30は、支持基板10の上面10aに平行に、クラッド20中に埋設されている。ここで、光導波路コア30を伝播する光が支持基板10へ逃げるのを防止するために、光導波路コア30は、支持基板10から少なくとも1μm以上離間して形成されているのが好ましい。
光導波路コア30は、SiOのクラッド20の屈折率(1.45)よりも高い屈折率(3.5)を有する、例えばシリコン(Si)を材料として形成されている。その結果、光導波路コア30は、光の伝送路として機能し、光導波路コア30に入力された光は、光導波路コア30の平面形状に応じた伝播方向に伝播する。
また、光導波路コア30の厚みは、厚さ方向でシングルモード条件を達成できる、厚み
で形成されていることが望ましい。光導波路コア30を、Siを材料として形成し、クラッド20を、SiOを材料として形成しているSi導波路では、光導波路コア30は、200~500nmの範囲内の厚みで形成される。例えば、1550nm前後の波長帯域で、第1素子を用いる場合、光導波路コア30の厚みを220nmとすることができる。
この光導波路素子は、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板を利用することによって、簡易に製造することができる。以下、図1に示す構成例の第1素子の製造方法の一例を説明する。
先ず、支持基板層、SiO層、及びSi層が順次積層されて構成されたSOI基板を用意する。
次に、例えばドライエッチングを行い、Si層をパターニングすることによって、光導波路コア30を形成する。
次に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、SiO層上に、光導波路コア30を被覆して上部SiO層を形成する。その結果、光導波路コア30が、SiO層と上部SiO層とで構成されるクラッド20によって包含され、第1素子が得られる。
第1素子は、光導波路コア30にカップリング部100を備えて構成される。カップリング部100は、空間光導入部50と、第1接続導波路71及び第2接続導波路72と、移相部55と、結合部80とを備えて構成される。
空間光導入部50として、例えば、交差したグレーティングで構成される二次元グレーティングカプラを用いることができる。ここでは、構成例として、第1の一次元グレーティング及び第2の一次元グレーティングが直交している場合を説明する。また、空間光導入部と、二次元グレーティングカプラとに、同じ符号を付して説明する。
二次元グレーティングカプラ50は、円偏光成分の空間光を、光導波路のTE(Transverse Electric)偏波に変換する。二次元グレーティングカプラ50では、空間光の直交する2つの円偏光成分の一方は、0次モードのTE偏波(TE0)に変換されて、第1の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬する。また、二次元グレーティングカプラ50では、空間光の直交する2つの円偏光成分の他方は、TE0に変換されて、第2の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬する。
二次元グレーティングカプラ50には、第1テーパ部61を介して第1接続導波路71が接続され、及び、第2テーパ部62を介して第2接続導波路72が接続されている。第1接続導波路71及び第2接続導波路72は、0次モードのTE偏波が伝搬可能な導波路である。第1テーパ部61は、二次元グレーティングカプラ50の出力端の幅から、第1接続導波路71の幅まで、長手方向に沿って順次幅が縮小する。同様に、第2テーパ部62は、二次元グレーティングカプラ50の出力端の幅から、第2接続導波路72の幅まで、長手方向に沿って順次幅が縮小する。
第1接続導波路71及び第2接続導波路72の、二次元グレーティングカプラ50と反対側は、結合部80に接続されている。結合部80は、0次モード及び1次モードのTE偏波が伝搬可能な多モード導波路85で構成され、第1接続導波路71及び第2接続導波路72に接続されている。
また、第2接続導波路72には、移相部55が設けられている。移相部55として、第
1接続導波路を伝搬させる光と、第2接続導波路を伝搬させる光との間に90°の位相差を与える、任意好適な従来公知の90°移相素子を用いることができる。
二次元グレーティングカプラ50の第1の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬するTE0は、第1テーパ部61及び第1接続導波路71を経て結合部80に送られる。また、二次元グレーティングカプラ50の第2の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬するTE0は、第2テーパ部62及び第2接続導波路72と、第2接続導波路72に設けられた移相部55を経て結合部80に送られる。第2接続導波路72を伝搬するTE0は、移相部55において、90°の位相変化を受ける。
第1素子は、結合部80を多モード導波路85で構成している。この結合部80を構成する多モード導波路85は、TE0及び1次モードのTE偏波(TE1)を励起する。
図2を参照して、第1素子の動作を説明する。図2は、第1素子の動作を説明する模式図である。図2(A)は、二次元グレーティングカプラ50に入力される円偏光の電界(符号S0で示す。)と、第1接続導波路71及び第2接続導波路72に入力されるTE偏波の電界を示している。図2(B)は、左(反時計回り)円偏光の場合の、第1接続導波路71及び第2接続導波路72に入力されるTE偏波の電界の時間変化を示している。図2(C)は、左円偏光の場合の、第1接続導波路71及び第2接続導波路72から出力されるTE偏波の電界の時間変化を示している。図2(D)は、右(時計回り)円偏光の場合の、第1接続導波路71及び第2接続導波路72に入力されるTE偏波の電界の時間変化を示している。図2(E)は、右円偏光の場合の、第1接続導波路71及び第2接続導波路72から出力されるTE偏波の電界の時間変化を示している。
図2(B)に示すように、左円偏光の場合、第1接続導波路71に入力されるTE0(符号S11で示す。)は、第2接続導波路72に入力されるTE0(符号S12で示す。)に対して90°遅れている。
ここで、移相部55において、第2接続導波路72を伝搬するTE0の位相を90°進める。この結果、図2(C)に示すように、第1接続導波路71から出力されるTE0(符号S21で示す。)と、第2接続導波路72から出力されるTE0(符号S22で示す。)とは、位相が180°違う波となる。この位相が180°違う波を合波すると、多モード導波路85に、TE1が励起される。
一方、図2(D)に示すように、右円偏光の場合、第1接続導波路71に入力されるTE0(符号S11で示す。)は、第2接続導波路72に入力されるTE0(符号S12で示す。)に対して90°進んでいる。
ここで、第2接続導波路72を伝搬するTE0に対して、移相部55において、位相を90°進める。この結果、図2(E)に示すように、第1接続導波路71から出力されるTE0(符号S21で示す。)と、第2接続導波路72から出力されるTE0(符号S22で示す。)とは、位相が揃う波となる。この位相が揃う波を合波すると、多モード導波路85に、TE0が励起される。
結合部80の後段には、例えば、TE0及びTE1が伝搬するように設計され、これらに対して動作する素子が設けられる。この素子については、例えば、特許文献4に開示されている。これにより、空間光の直交する2つの円偏光に対して動作する光回路が実現される。なお、結合部80の後段には、TE0及びTE1の両方で動作する素子を設けるのが構成上は簡単であるが、TE0及びTE1を分離して、TE0に偏波を揃えて、それぞれTE0で動作する素子を設けてもよい。
以上説明したように、第1素子によれば、空間光の直交する2つの円偏光成分に対して、一方を0次モードのTE偏波で他方を1次モードのTE偏波で出力することができる。
(第2素子)
図3を参照して、この発明の第2実施形態に係る光導波路素子(以下、第2素子)を説明する。図3は、第2素子を説明するための模式図である。図3は、第2素子の概略平面図である。図3では、空間光導入部を示し、他の部分の図示を省略している。また、第1光導波路コアの上部に位置する第2光導波路コアの部分を省略して示している。
第2素子では、カップリング部は、空間光導入部と、第1接続導波路及び第2接続導波路と、結合部とを備えて構成される。空間光導入部として、空間光の直交する2つの円偏光成分の一方は、TE0に変換されて、第1の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬する。また、空間光導入部として、空間光の直交する2つの円偏光成分の他方は、TE0に変換されて、第2の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬する、二次元グレーティングカプラ51を用いることができる。この二次元グレーティングカプラ51は、第1の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬させる光と、第2の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬させる光との間に90°の位相差を与える。
このように動作させるために、二次元グレーティングカプラ51に、第1接続導波路と接続される側の第1辺51aに平行に、かつ、第1周期で配列される、仮想的な第1線分群を設ける。また、第2接続導波路と接続される側の第2辺51bに平行に、かつ、第2周期で配列される、仮想的な第2線分群を設ける。二次元グレーティングカプラ51として、第1線分群と第2線分群の各交点を基準点群として、基準点群から、第2線分群に平行に、かつ、第2周期の1/4だけずらした位置に、光導波路コアを貫通する貫通孔52を設ける構成にすることができる。
二次元グレーティングカプラ51をこのように構成すると、第1の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬させる光と、第2の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬させる光との間に90°の位相差が与えられる。従って、第2素子では、第1接続導波路71及び第2接続導波路72に入力される光の電界が、図2(C)及び(E)に示した、第1素子における、第1接続導波路71及び第2接続導波路72から出力される光の電界と同様になる。このため、第2素子では、移相部が不要となる。
二次元グレーティングカプラの構成、及び、移相部が設けられていない点を除いて、第2素子は、第1素子と同様に構成されるので、重複する説明を省略する。また、第2素子は、第1素子と同様に、空間光の直交する2つの円偏光成分に対して、一方をTE0で他方をTE1で出力することができる。
(第3素子)
図4を参照して、この発明の第3実施形態に係る光導波路素子(以下、第3素子)を説明する。図4は、第3素子を説明するための模式図である。図4は、第3素子の概略平面図である。
第3素子は、カップリング部102を備えて構成される。カップリング部102は、空間光導入部50と、第1接続導波路71及び第2接続導波路72と、結合部とを備えて構成される。
空間光導入部50は、第1素子と同様の二次元グレーティングカプラで構成することができる。
結合部は、例えば、第1入力ポート92-1及び第2入力ポート92-2、並びに、第1出力ポート94-1及び第2出力ポート94-2を有する、3dBカプラとしての方向性結合器90で構成することができる。3dBカプラとしての方向性結合器90は、2つの入力ポート92-1及び92-2に入力される光の位相差が+90°及び-90°のいずれかに応じて、2つの出力ポート94-1及び94-2のいずれかから出力される。
方向性結合器90の第1入力ポート92-1は、第1接続導波路71に接続されている。また、方向性結合器90の第2入力ポート92-2は、第2接続導波路72に接続されている。この場合、例えば、図2(B)に示すように、第1接続導波路71に入力されるTE0(符号S11で示す。)が、第2接続導波路72に入力されるTE0(符号S12で示す。)に対して90°遅れている場合、第1出力ポート94-1から出力される。また、図2(D)に示すように、第1接続導波路71に入力されるTE0(符号S11で示す。)が、第2接続導波路72に入力されるTE0(符号S12で示す。)に対して90°進んでいる場合、第2出力ポート94-2から出力される。
この結果、左円偏光は、方向性結合器90の第1出力ポート94-1から出力され、右円偏光は、方向性結合器90の第2出力ポート94-2から出力されることになり、空間光の直交する2つの円偏光成分に対して、一方と他方をそれぞれ異なる出力ポートから出力できる。
この第3素子では、左円偏光と右円偏光に対して、二次元グレーティングカプラで得られる、図2(B)及び図2(D)を参照して説明した位相関係を用いる。従って、第1素子のように、移相部を用いる必要はない。また、第2素子のように二次元グレーティングカプラにおいて、第1の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬させる光と、第2の一次元グレーティングに沿った方向に伝搬させる光との間に90°の位相差を与える必要はない。
10 支持基板
20 クラッド
30 光導波路コア
50、51 空間光導入部(二次元グレーティングカプラ)
52 貫通孔
55 移相部
61 第1テーパ部
62 第2テーパ部
71 第1接続導波路
72 第2接続導波路
80 結合部
85 多モード導波路
90 方向性結合器
100、102 カップリング部

Claims (4)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上に形成されるクラッドと、
    前記クラッド中に埋設され、前記支持基板の上面に平行に設けられる、光導波路コアと
    を備え、
    前記光導波路コアは、カップリング部
    を備え、
    前記カップリング部は、
    空間光導入部と、
    第1接続導波路及び第2接続導波路と、
    移相部と、
    結合部と
    を備え、
    前記空間光導入部は、
    空間光の直交する2つの円偏光成分の一方を、0次モードのTE偏波に変換して、前記第1接続導波路及び前記第2接続導波路を伝搬させ、及び、前記第1接続導波路に入力される0次モードのTE偏波は、前記第2接続導波路に入力される0次モードのTE偏波に対して、位相が90度遅れており、並びに
    前記空間光の直交する2つの円偏光成分の他方を、0次モードのTE偏波に変換して、前記第1接続導波路及び前記第2接続導波路を伝搬させ、及び、前記第1接続導波路に入力される0次モードのTE偏波は、前記第2接続導波路に入力される0次モードのTE偏波に対して、位相が90度進んでおり、
    前記移相部は、前記第2接続導波路に設けられ、前記第2接続導波路を伝搬する光に、90°の位相変化を与え、
    前記結合部は、0次モード及び1次モードのTE偏波が伝搬可能な多モード導波路であり、前記第1接続導波路及び前記第2接続導波路に接続されており、
    前記結合部から、0次モード及び1次モードのTE偏波が出力される
    ことを特徴とする光導波路素子。
  2. 支持基板と、
    前記支持基板上に形成されるクラッドと、
    前記クラッド中に埋設され、前記支持基板の上面に平行に設けられる、光導波路コアと
    を備え、
    前記光導波路コアは、カップリング部
    を備え、
    前記カップリング部は、
    空間光導入部と、
    第1接続導波路及び第2接続導波路と、
    結合部と
    を備え、
    前記空間光導入部は、
    空間光の直交する2つの円偏光成分の一方を、0次モードのTE偏波に変換して、前記第1接続導波路及び前記第2接続導波路を伝搬させ、及び、前記第1接続導波路に入力される0次モードのTE偏波は、前記第2接続導波路に入力される0次モードのTE偏波に対して、位相が90度遅れており、
    前記空間光の直交する2つの円偏光成分の他方を、0次モードのTE偏波に変換して、前記第1接続導波路及び前記第2接続導波路を伝搬させ、及び、前記第1接続導波路に入力される0次モードのTE偏波は、前記第2接続導波路に入力される0次モードのTE偏波に対して、位相が90度進んでおり、並びに
    前記第1接続導波路を伝搬させる光と、前記第2接続導波路を伝搬させる光との間に90°の位相差をさらに与え、
    前記結合部は、0次モード及び1次モードのTE偏波が伝搬可能な多モード導波路であり、前記第1接続導波路及び前記第2接続導波路に接続されてされており、
    前記結合部から、0次モード及び1次モードのTE偏波が出力される
    ことを特徴とする光導波路素子。
  3. 前記空間光導入部は、
    前記第1接続導波路と接続される側の第1辺に平行に、かつ、第1周期で配列される第1線分群と、前記第2接続導波路と接続される側の第2辺に平行に、かつ、第2周期で配列される第2線分群に対し、
    前記第1線分群と前記第2線分群の各交点を基準点群として、
    前記基準点群から、前記第2線分群に平行に、かつ、前記第2周期の1/4だけずらした位置に、前記光導波路コアを貫通する貫通孔を設けて構成される二次元グレーティングカプラである
    ことを特徴とする請求項2に記載の光導波路素子。
  4. 支持基板と、
    前記支持基板上に形成されるクラッドと、
    前記クラッド中に埋設され、前記支持基板の上面に平行に設けられる、光導波路コアと
    を備え、
    前記光導波路コアは、カップリング部
    を備え、
    前記カップリング部は、
    空間光導入部と、
    第1接続導波路及び第2接続導波路と、
    結合部と
    を備え、
    前記空間光導入部は、
    空間光の直交する2つの円偏光成分の一方を、0次モードのTE偏波に変換して、前記第1接続導波路及び前記第2接続導波路を伝搬させ、及び、前記第1接続導波路に入力される0次モードのTE偏波は、前記第2接続導波路に入力される0次モードのTE偏波に対して、位相が90度遅れており、並びに
    前記空間光の直交する2つの円偏光成分の他方を、0次モードのTE偏波に変換して、前記第1接続導波路及び前記第2接続導波路を伝搬させ、及び、前記第1接続導波路に入力される0次モードのTE偏波は、前記第2接続導波路に入力される0次モードのTE偏波に対して、位相が90度進んでおり、
    前記結合部は、第1入力ポート及び第2入力ポート、並びに、第1出力ポート及び第2出力ポートを有する方向性結合器であり、
    前記第1入力ポートが前記第1接続導波路に接続され、
    前記第2入力ポートが前記第2接続導波路に接続され、
    前記第1入力ポート及び前記第2入力ポートに入力された光の位相差が+90°の場合は、前記第1出力ポートから出力し、及び、
    前記第1入力ポート及び前記第2入力ポートに入力された光の位相差が-90°の場合は、前記第2出力ポートから出力する
    ことを特徴とする光導波路素子。
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