5.詳細な説明
5.1 定義
本明細書中で使用する場合、ならびに本明細書及び添付の特許請求の範囲において、不定冠詞「a」及び「an」ならびに定冠詞「the」は、文脈によって明確に別段の指示がない限り、複数及び単一の指示対象を含む。
本明細書中で使用する場合、用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」は、同じ意味で使用することができる。用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」は、記載する特徴または成分の存在を特定するものと解釈されるが、1つ以上の特徴、もしくは成分、またはその群の存在もしくは追加を排除するものではない。さらに、用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」は、用語「~からなる(consisting of)」によって包含される例を含むことが意図される。したがって、用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」の代わりに、用語「~からなる(consisting of)」を使用して、本発明のより具体的な実施形態を提供することができる。
用語「~からなる(consisting of)」とは、対象物が、それが構成する少なくとも90%、95%、97%、98%または99%の記載する特徴または成分を有することを意味する。別の実施形態では、用語「~からなる(consisting of)」は、達成されるべき技術的効果にとって必須ではないものを除いて、任意の後続の記述の範囲から任意の他の特徴または成分を除外する。
本明細書中で使用する場合、用語「または」は、任意の1つまたは任意の組み合わせを意味する包括的な「または」として解釈されるべきである。したがって、「A、BまたはC」とは、「A;B;C;A及びB;A及びC;B及びC;A、B及びC」のうちのいずれかを意味する。この定義の例外は、要素、機能、工程、または動作の組み合わせが何らかの形で本質的に相互に排他的である場合にのみ生じる。
本明細書中で使用する場合、及び特に断りのない限り、用語「約」及び「およそ」は、組成物または剤形の成分の用量、量、または重量%に関して使用する場合、指定の用量、量、または重量%から得られる効果と等価な薬理学的効果をもたらす、当業者により認識される用量、量、または重量%を包含することを意味する。特定の実施形態では、用語「約」及び「およそ」は、この文脈で使用する場合、指定の用量、量、または重量%の30%以内、20%以内、15%以内、10%以内、または5%以内の用量、量、または重量%を企図する。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「約」及び「およそ」は、特定の固体形態を特徴付けるために提供される数値もしくは値の範囲、例えば、融解、脱水、脱溶媒和またはガラス転移の温度を記述するような、例えば、特定の温度もしくは温度範囲;質量変化、例えば、温度もしくは湿度の関数としての質量変化;例えば、質量もしくは百分率の観点からの溶媒もしくは水分含有量;または、例えば、IRもしくはラマン分光法もしくはXRPDによる分析におけるピーク位置に関連して使用する場合、その値または値の範囲が、特定の固体形態を依然として説明する一方で、当業者にとって合理的であると見なされる程度で逸脱し得ることを示す。例えば、特定の実施形態では、用語「約」及び「およそ」は、この文脈で使用する場合、数値または値の範囲が、記載の値または値の範囲の25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1.5%、1%、0.5%、または0.25%以内で変動し得ることを示す。例えば、いくつかの実施形態では、XRPDピーク位置の値は、特定のXRPDピークを依然として説明する一方で、最大±0.2°2θまで変動し得る。本明細書中で使用する場合、数値または値の範囲に先行するチルダ(すなわち「~」)は、「約」または「およそ」を示す。
特に明記しない限り、用語「X線粉末回折」、「粉末X線回折」、「PXRD」、及び「XRPD」は、本出願では同じ意味で用いられる。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「固体形態」及び関連用語は、主に液体または気体状態ではない物理的形態を指す。本明細書中で使用する場合、用語「固体」及び「固体形態」は、半固体を包含する。固体形態は、結晶、非晶質、部分結晶、部分非晶質、または混合の形態であってもよい。
本明細書中で提供する固体形態は、様々な程度の結晶化度または格子秩序を有し得る。本明細書中で提供する固体形態は、いかなる特定の結晶化度または格子秩序によって制限されず、0~100%の結晶性であってよい。結晶化度の測定方法は、その全体が参照により本明細書に援用されるSuryanarayanan,R.,X-Ray Power Diffractometry,Physical Characterization of Pharmaceutical Salts,H.G.Brittain,Editor,Mercel Dekkter,Murray Hill,N.J.,1995,pp.187-199に記載されている方法など、当業者には公知である。いくつかの実施形態では、本明細書中で提供する固体形態は、約0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%の結晶である。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、本明細書中で使用する用語「結晶」及び関連用語は、物質、成分、製品、または形態を説明するために使用する場合、その物質、成分、製品、または形態が実質的に、例えばX線回折によって決定される結晶であることを意味する。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21stedition,Lippincott,Williams and Wilkins,Baltimore,MD(2005);The United States Pharmacopeia,23rd edition,1843-1844(1995)を参照されたい。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、本明細書中の用語「結晶形(複数可)」及び関連用語は、結晶性の固体形態を指す。結晶形には、単一成分結晶形及び多成分結晶形が含まれ、多形体、溶媒和物、水和物、及び他の分子複合体、ならびに塩、塩の溶媒和物、塩の水和物、塩の共結晶、塩の他の分子複合体、及びその多形体が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、物質の結晶形は、非晶形及び/または他の結晶形を実質的に含まない場合がある。特定の実施形態では、物質の結晶形は、重量ベースで、約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%または50%未満の1つ以上の非晶形(複数可)及び/または他の結晶形(複数可)を含む場合がある。特定の実施形態では、物質の結晶形は、物理的及び/または化学的に純粋であってもよい。特定の実施形態では、物質の結晶形は、物理的及び/または化学的に、約99%、98%、97%、96%、95%、94%、93%、92%、91%または90%純粋であってもよい。
化合物を含む「単一成分」固体形態は、その化合物から本質的になる。化合物を含む「多成分」固体形態は、その固体形態内に、有意な量の1つ以上の追加の種、例えば、イオン及び/または分子を含む。例えば、特定の実施形態では、化合物を含む結晶性多成分固体形態は、結晶格子内の規則的な位置に非共有結合している1つ以上の種をさらに含む。別の例では、特定の実施形態では、化合物を含む非晶質多成分固体形態は、1つ以上のポリマー(複数可)をさらに含み、化合物は、ポリマー(複数可)を含む固体マトリックス中に分散される。
物質の結晶形は、多くの方法によって取得し得る。そのような方法として、融解再結晶、融解冷却、溶媒再結晶、例えばナノポアまたは毛管内などの閉鎖空間内での再結晶、例えばポリマー上などの表面またはテンプレート上での再結晶、例えば共結晶対分子などの添加剤の存在下での再結晶、脱溶媒和、脱水、急速蒸発、急速冷却、徐冷、蒸気拡散、昇華、粉砕、及び溶媒滴粉砕が挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、本明細書中の「多形体(複数可)」、「多形(複数可)」、及び関連用語は、本質的に同じ分子(複数可)またはイオンからなる2つ以上の結晶形を指す。異なる結晶形と同様に、異なる多形体は、結晶格子内の分子またはイオンの異なる配置または立体構造の結果として、例えば、融解温度、融解熱、溶解度、溶解速度、及び/または振動スペクトル等の異なる物理的特性を有し得る。多形体によって示される物理的特性の相違は、保管安定性、圧縮率及び濃度(製剤及び製品製造において重要)、ならびに溶解速度(バイオアベイラビリティにおける重要因子)などの薬学的パラメータに影響を及ぼし得る。安定性の相違は、化学反応性の変化(例えば、ある多形体からなる場合が別の多形体からなる場合に比べて、剤形がより急速に変色するような示差的酸化)もしくは機械的変化(例えば、動力学的に好まれる多形変換として、錠剤が熱力学的により安定な多形体へと保管中に崩壊する)またはその両方に起因し得る(例えば、ある多形体の錠剤は、高湿度下でより分解しやすい)。溶解度/崩壊度の相違の結果として、極端な場合では、いくつかの多形転移は、効力の欠如を、または他の極端な場合では毒性をもたらす場合がある。さらに、結晶の物理的特性が処理において重要である場合がある(例えば、ある多形体は溶媒和物を形成する可能性が高いか、または不純物をなくすフィルタリング及び洗浄が困難である可能性があり、また、粒子の形状及びサイズ分布は多形体間で異なる場合がある)。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、本明細書中で使用する用語「非晶質」、「非晶形」、及び関連用語は、問題としている物質、成分または生成物が、X線回折によって決定されるように実質的に結晶性ではないことを意味する。特に、用語「非晶形」は、無秩序な固体形態、すなわち、長距離結晶秩序を欠く固体形態を表す。特定の実施形態では、物質の非晶形は、他の非晶形及び/または結晶形を実質的に含まない場合がある。他の実施形態では、物質の非晶形は、重量ベースで、約1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%または50%未満の1つ以上の他の非晶形及び/または結晶形を含む場合がある。特定の実施形態では、物質の非晶形は、物理的及び/または化学的に純粋であり得る。特定の実施形態では、物質の非晶形は、物理的及び/または化学的に、約99%、98%、97%、96%、95%、94%、93%、92%、91%または90%純粋であり得る。特定の実施形態では、物質の非晶形は、追加の構成要素または成分(例えば、非晶形をさらに安定化させるように作用し得る添加剤、ポリマー、または賦形剤)を含んでいてもよい。特定の実施形態では、非晶形は、固溶体であってもよい。
物質の非晶形は、多くの方法によって取得することができる。そのような方法として、加熱、融解冷却、急速融解冷却、溶媒蒸発、急速溶媒蒸発、脱溶媒和、昇華、粉砕、ボールミル粉砕、低温粉砕、噴霧乾燥、及び凍結乾燥が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「溶媒和物」及び「溶媒和」とは、溶媒を含む物質の固体形態を指す。用語「水和物」及び「水和」とは、溶媒が水を含む溶媒和物を指す。「溶媒和物の多形体」とは、特定の溶媒和物組成物の1つより多くの固体形態の存在を指す。同様に、「水和物の多形体」とは、特定の水和物組成物の1つより多くの固体形態の存在を指す。用語「脱溶媒和された溶媒和物」とは、本明細書中で使用する場合、溶媒を溶媒和物から除去することによって調製され得る物質の固体形態を指す。本明細書中で使用する用語「溶媒和物」及び「溶媒和」はまた、塩、共結晶、または分子錯体の溶媒和物を指し得る。本明細書中で使用する用語「水和物」及び「水和」はまた、塩、共結晶、または分子錯体の水和物を指し得る。
結晶形及び非晶形を特徴付ける技術として、熱重量分析(TGA)、示差走査熱量測定(DSC)、粉末X線回折法(XRPD)、単結晶X線回折法、振動分光法、例えば、赤外線(IR)及びラマン分光法、固体及び溶液核磁気共鳴(NMR)分光法、光学顕微鏡法、高温光学顕微鏡法、走査電子顕微鏡法(SEM)、電子線結晶学及び定量分析、粒径分析(PSA)、表面積分析、溶解度測定、崩壊度測定、元素分析、及びカールフィッシャー分析が挙げられるが、これらに限定されない。特徴的な単位格子パラメータは、単結晶回折及び粉末回折を含む、X線回折及び中性子回折などであるが、これらに限定されない1つ以上の技術を使用して決定してもよい。粉末回折データの分析に有用な技術として、例えば、複数の固相を含む試料中の単一相に関連する回折ピークを分析するために使用され得るリートベルト法などのプロファイル精密化が挙げられる。粉末回折データの分析に有用な他の方法として、単位格子インデクシングが挙げられ、この方法により、当業者は結晶性粉末を含む試料から単位格子パラメータを決定することができる。
特定の実施形態では、本明細書中で提供する固体形態、例えば、結晶形または非晶形は、実質的に純粋であり、すなわち、例えば、他の固体形態及び/または他の化学的化合物を実質的に含まず、1つ以上の他の固体形態及び/または他の化学物質を、約25重量%、20重量%、15重量%、10重量%、9重量%、8重量%、7重量%、6重量%、5重量%、4重量%、3重量%、2重量%、1重量%、0.75重量%、0.5重量%、0.25重量%または0.1重量%未満含むに過ぎない。
本明細書中で使用する場合、特に明記しない限り、別の化合物、固体形態、または組成物を「実質的に含まない」化合物、固体形態、または組成物とは、特定の実施形態において、他の化合物、固体形態、または組成物を、約50重量%、45重量%、40重量%、35重量%、30重量%、25重量%、20重量%、15重量%、10重量%、9重量%、8重量%、7重量%、6重量%、5重量%、4重量%、3重量%、2重量%、1重量%、0.5重量%、0.4重量%、0.3重量%、0.2重量%、0.1重量%、0.05重量%、または0.01重量%含む化合物、固体形態、または組成物を意味する。
本明細書中で使用する場合、特に明記しない限り、「実質的に物理的に純粋」である固体形態は、他の固体形態を実質的に含まない。特定の実施形態では、実質的に物理的に純粋な結晶形は、1つ以上の他の固体形態を、重量ベースで約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.05%、または0.01%未満含む。他の固体形態の検出は、回折解析、熱分析、元素燃焼分析及び/または分光分析を含むがこれらに限定されない、当業者に明らかな任意の方法によって達成することができる。
本明細書中で使用する場合、特に明記しない限り、「実質的に化学的に純粋」である固体形態は、他の化学物質(すなわち、化学不純物)を実質的に含まない。特定の実施形態では、実質的に化学的に純粋な固体形態は、1つ以上の他の化学物質を、重量ベースで約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.05%、または0.01%未満含む。他の化合物の検出は、例えば、質量分析、分光分析、熱分析、元素燃焼分析及び/またはクロマトグラフィー分析などの化学分析の方法を含むがこれらに限定されない、当業者に明らかな任意の方法によって達成することができる。
固体形態は、本明細書に提供する結晶形など、特定の固体形態に固有の明確な物理的特性データを示し得る。これらの特徴決定データは、例えば、粉末X線回折、示差走査熱量測定、熱重量分析、及び核磁気共鳴分光法を含む、当業者に公知の様々な技術によって取得し得る。これらの技術によって提供されるデータを使用して、特定の固体形態を同定してもよい。当業者であれば、これらの特徴決定技術のいずれかを実行し、結果のデータが、特定の固体形態の特徴であると識別される本明細書に提供する参照データと「マッチ」するかどうかを判定することにより、固体形態が本明細書に提供する形態の1つであるかどうかを判断することができる。参照固体形態の特性データと「マッチ」する特性データは、参照固体形態と同じ固体形態に対応するものとして、当業者には理解される。データが「マッチ」するかどうかの分析に際して、当業者は、特定の特徴決定データポイントが、例えば、実験誤差及び日常的な試料間での分析のばらつきなどにより、合理的な範囲で様々に異なっている一方で、それでも所定の固体形態を説明し得ることを理解している。
本明細書中で使用する場合、特に明記しない限り、用語「薬学的に許容される塩」とは、無機酸及び有機酸を含む、薬学的に許容される比較的非毒性の酸から調製される塩を指す。特定の実施形態では、適切な酸として、酢酸、アジピン酸、4-アミノサリチル酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、樟脳酸、カンファースルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、炭酸、クエン酸、シクラミン酸、二水素リン酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸(ゲンチジン酸)、1,2-エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、ガラクツノール酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、イソ酪酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、一水素炭酸、一水素リン酸、一水素硫酸、ムチン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ニコチン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、フタル酸、プロピオン酸、ピログルタミン酸、サリチル酸、スベリン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、トルエンスルホン酸などが挙げられるが、これらに限定されない(例えば、S.M.Berge et al.,J.Pharm.Sci.,66:1-19(1977);及びHandbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,P.H.Stahl and C.G.Wermuth,Eds.,(2002),Wiley,Weinheimを参照のこと)。特定の実施形態では、適切な酸は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ピリジン-スルホン酸、または他の置換スルホン酸を含むがこれらに限定されない強酸(例えば、約1未満のpKaを有する)である。アスパラギン酸などのアミノ酸、及びアスピリン、イブプロフェン、サッカリンなどの他の化合物を含む、酸性特性を有する他の比較的非毒性の化合物の塩も含まれる。酸付加塩は、中性形態の化合物を、無溶媒または適切な溶媒中のいずれかで、十分な量の所望の酸と接触させることによって得ることができる。固体として、塩は、結晶形もしくは非晶形、またはそれらの混合物で存在し得る。塩は多形でも存在し得る。
本明細書中で使用する「多発性骨髄腫」とは、悪性形質細胞を特徴とする血液学的病態を指し、以下の障害を含む:良性単クローン性γグロブリン血症(MGUS);低リスク、中リスク、及び高リスクの多発性骨髄腫;新規に診断された多発性骨髄腫(低リスク、中リスク、及び高リスクの新規に診断された多発性骨髄腫を含む);移植適格及び移植不適格の多発性骨髄腫;くすぶり型(無痛性)多発性骨髄腫(低リスク、中リスク、及び高リスクのくすぶり型多発性骨髄腫を含む);活動性多発性骨髄腫;孤発性形質細胞腫;髄外性形質細胞腫;形質細胞白血病;中枢神経系多発性骨髄腫;軽鎖骨髄腫;非分泌型骨髄腫;免疫グロブリンD骨髄腫;及び免疫グロブリンE骨髄腫;サイクリンD転座などの遺伝的異常を特徴とする多発性骨髄腫(例えば、t(11;14)(q13;q32);t(6;14)(p21;32);t(12;14)(p13;q32);またはt(6;20););MMSET転座(例えば、t(4;14)(p16;q32));MAF転座(例えば、t(14;16)(q32;q32);t(20;22);t(16;22)(q11;q13);またはt(14;20)(q32;q11));または他の染色体因子(例えば、17p13または染色体13の欠失;del(17/17p)、非高二倍体、ならびにゲイン(1q))。
本明細書中で使用する場合、特に明記しない限り、用語「治療する」、「治療すること」及び「治療」とは、治療しようとする疾患または病態、例えば、多発性骨髄腫に関連する症状の重症度を緩和または軽減することを指す。
用語「予防」には、特定の疾患または障害、例えば、多発性骨髄腫の症状の抑制が含まれる。いくつかの実施形態では、多発性骨髄腫の家族歴を有する患者は、予防レジメンの候補である。一般的に、用語「予防」は、特に多発性骨髄腫のリスクがある患者への、症状発生前の薬剤の投与を指す。
本明細書中で使用する場合、特に明記しない限り、用語「管理」は、多発性骨髄腫などの特定の疾患または障害の再発を、それを患った患者において予防すること、疾患または障害を患った患者が寛解し続ける時間を延長すること、患者の死亡率を低減すること、及び/または管理されている疾患または病態に伴う症状の重症度の軽減または回避を維持することを包含する。
本明細書中で使用する場合、「対象」または「患者」は、動物、一般的にはヒトを含む哺乳動物、例えばヒト患者である。
用語「再発性」とは、療法後に多発性骨髄腫が寛解した患者の骨髄において、骨髄腫細胞が復帰し、及び/または正常細胞が減少する状況を指す。
用語「難治性または抵抗性」とは、集中治療後でさえも、患者の骨髄において、骨髄腫細胞が残存し、及び/または正常細胞が減少している状況を指す。
本明細書中で使用する場合、「導入療法」とは、疾患に対して行う最初の治療、またはがんなどの疾患の完全寛解を誘導する目的で行う最初の治療を指す。それ自身で使用する場合、導入療法は、最善の治療として認められる療法である。残存するがんが検出される場合、患者を、再導入と呼ばれる別の療法で治療する。導入療法後に患者が完全寛解にある場合、追加の地固め療法及び/または維持療法を行い、寛解を延長するか、または患者を潜在的に治癒する。
本明細書中で使用する場合、「地固め療法」とは、寛解が最初に達成された後に、疾患に対して行う治療を指す。例えば、がんの地固め療法は、初期治療後にがんが消失した後に行う治療である。地固め療法として、放射線療法、幹細胞移植、またはがん薬物療法を用いた治療が挙げられ得る。地固め療法はまた、強化療法及び寛解後療法とも称される。
本明細書中で使用する場合、「維持療法」とは、寛解または最良奏効が達成された後に、再発を予防するか、または遅延させるために、疾患に対して行う治療を指す。維持療法には、化学療法、ホルモン療法、または標的療法が含まれ得る。
本明細書中で使用する「寛解」とは、がん、例えば、多発性骨髄腫の徴候及び症状の減少または消失である。部分寛解では、がんの、すべてではないが一部の徴候及び症状が消失している。完全寛解では、がんのすべての徴候及び症状が消失しているが、がんは依然として体内に存在し得る。
本明細書中で使用する場合、「移植」とは、幹細胞レスキューを伴う大量療法を指す。造血(血液)幹細胞または骨髄幹細胞は、治療としてではなく、大量療法、例えば大量化学療法及び/または放射線療法後に患者をレスキューするために使用する。移植には「自家」幹細胞移植(ASCT)が含まれ、これは、採取して代替細胞として使用する患者自身の幹細胞の使用を指す。いくつかの実施形態では、移植には、タンデム移植または複数の移植も含まれる。
本明細書中で使用する場合、特に明記しない限り、化合物の「治療有効量」及び「有効量」とは、疾患、例えば、多発性骨髄腫の治療、予防及び/または管理において治療効果を提供するか、または治療しようとする疾患もしくは障害に伴う1つ以上の症状を遅延もしくは最小化するのに十分な量を指す。用語「治療有効量」及び「有効量」は、全体的な療法を改善するか、疾患もしくは障害の症状もしくは病因を低減もしくは回避するか、または別の治療薬の治療効力を増強する量を包含し得る。
用語「共投与」及び「併用」は、1つ以上の治療薬(例えば、本明細書に提供する化合物及び別の抗多発性骨髄腫薬、抗がん剤または支持療法薬)を、同時に、一斉に、または特定の時間制限なく連続して投与することを含む。一実施形態では、薬剤を、細胞または患者の体に同時に存在させるか、または生物学的効果もしくは治療効果を同時に発揮させる。一実施形態では、治療薬を、同じ組成物または単位剤形中に存在させる。別の実施形態では、治療薬を、別の組成物または単位剤形中に存在させる。
用語「支持療法薬」とは、化合物1、あるいはそのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物、互変異性体、アイソトポログまたは薬学的に許容される塩を用いた治療に由来する有害作用を治療、予防または管理する任意の物質を指す。
用語「生物学的療法」とは、臍帯血、幹細胞、成長因子などの生物学的治療薬の投与を指す。
多発性骨髄腫などのがんに関して、抑制を、とりわけ、疾患進行の抑制、腫瘍成長の抑制、原発性腫瘍の縮小、腫瘍関連症状の軽減、腫瘍分泌因子の阻害、原発性または続発性腫瘍の出現の遅延、原発性または続発性腫瘍の発達の鈍化、原発性または続発性腫瘍の発生の減少、疾患の副次的効果の遅延またはその重症度の低下、腫瘍成長の停止及び腫瘍退縮、腫瘍増殖停止時間(TTP)の延長、無増悪生存期間(PFS)の延長、全生存期間(OS)の延長により評価してもよい。本明細書中で使用するOSとは、治療開始から任意の原因による死亡までの時間を意味する。TTPとは、本明細書中で使用する場合、治療開始から腫瘍進行までの時間を意味し;TTPは、死亡を含まない。一実施形態では、PFSとは、治療開始から腫瘍進行または死亡までの時間を意味する。一実施形態では、PFSとは、化合物の最初の投与から、疾患進行の最初の発生または任意の原因による死亡までの時間を意味する。一実施形態では、カプランマイヤー法を用いてPFS率を計算する。無再発生存期間(EFS)とは、治療開始から、疾患進行、任意の理由による治療中止、または死亡を含む、任意の治療失敗までの時間を意味する。一実施形態では、奏効率(ORR)とは、奏効を達成した患者の割合を意味する。一実施形態では、ORRとは、完全奏効及び部分奏効を達成した患者の割合の合計を意味する。一実施形態では、ORRとは、国際骨髄腫作業部会統一効果判定規準(IMWG Uniform Response Criteria)に従って、自身の最良奏効≧部分奏効(PR)である患者の割合を意味する。一実施形態では、奏効期間(DoR)とは、奏効を達成してから再発または疾患進行までの時間である。一実施形態では、DoRとは、奏効≧部分奏効(PR)を達成してから再発または疾患進行までの時間である。一実施形態では、DoRとは、奏効が最初に文書で記録されてから進行性疾患または死亡が最初に文書で記録されるまでの時間である。一実施形態では、DoRとは、奏効≧部分奏効(PR)が最初に文書で記録されてから進行性疾患または死亡が最初に文書で記録されるまでの時間である。一実施形態では、奏効までの期間(TTR)とは、化合物の最初の投与から奏効が最初に文書で記録されるまでの時間を意味する。一実施形態では、TTRとは、化合物の最初の投与から、奏効≧部分奏効(PR)が最初に文書で記録されるまでの時間を意味する。極端な場合、完全阻害は、本明細書中で、予防または化学予防と称される。これに関して、用語「予防」は、臨床的に明らかながんの発生を完全に予防すること、または前臨床的に明白なステージのがんの発生を予防することのいずれかを含む。また、この定義は、悪性細胞への変質の予防、または前悪性細胞から悪性細胞への進行の停止もしくは反転を包含することも意図している。これには、がんを発症するリスクがあるものの予防的治療が含まれる。
特定の実施形態では、多発性骨髄腫の治療を、多発性骨髄腫の国際統一効果判定基準(IURC)によって、以下に示す効果判定及びエンドポイントの定義を用いて評価してもよい(Durie BGM,Harousseau J-L,Miguel JS,et al.International uniform response criteria for multiple myeloma.Leukemia,2006;(10)10:1-7)を参照のこと)。
略語:CR、完全奏効;FLC、遊離軽鎖;PR、部分奏効;SD、不変;sCR、厳密な完全奏効;VGPR、最良部分奏効。
aすべての効果判定カテゴリは、任意の新規療法を実施する前の任意の時点で行う2つの連続評価を必要とし;すべてのカテゴリはまた、X線検査を実施していた場合に、進行性病変または新規骨病変の既知のエビデンスが存在していなかったことも必要である。これらの効果判定要件を満たすためにX線検査は必要ない。
b骨髄生検を繰り返すことによる確認は必要ない。
cクローン細胞の有無は、κ/λ比に基づく。κ/λ比の異常を免疫組織化学検査及び/または免疫蛍光法により分析するためには、最低でも100個の形質細胞を必要とする。異常なクローンの存在を反映する異常な比率は、κ/λが4:1超または1:2未満である。
d以下の測定値の少なくとも1つによって定義される測定可能な疾患:骨髄形質細胞が30%以上;血清Mタンパク質が1g/dl以上(10gm/l以上)[10g/l];尿中Mタンパク質が200mg/24時間以上;血清FLCアッセイ:腫瘍由来FLCレベルが10mg/dl以上(100mg/l以上);ただし、血清FLC比が異常である場合。
本明細書中で使用する場合、ECOGステータスとは、以下に示すとおり、米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータス(Oken M,et al Toxicity and response criteria of the Eastern Cooperative Oncology Group.Am J Clin Oncol 1982;5(6):649-655)を指す:
特に明記しない限り、本明細書中で提供する化合物の記載される化学構造と本明細書中で提供する化合物の化学名との間に不一致がある場合、化学構造が優先するものとする。
5.2 化合物1を含む塩及び固体形態
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1を含む固体形態を提供する:
化合物1は、化学名(S)-4-(4-(4-(((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリルを有する。化合物1の調製方法は、その全体が参照により本明細書に援用される米国出願第16/030,695号に記載されている。
一実施形態では、固体形態は、化合物1の遊離塩基を含む。一実施形態では、固体形態は、化合物1の塩を含む。一実施形態では、固体形態は、化合物1の塩酸塩を含む。一実施形態では、固体形態は、化合物1のメシル酸塩を含む。一実施形態では、固体形態は、化合物1の臭化水素酸塩を含む。一実施形態では、固体形態は、化合物1のベシル酸塩を含む。一実施形態では、固体形態は、化合物1のグリコール酸塩を含む。一実施形態では、固体形態は、化合物1のL-リンゴ酸塩を含む。
一実施形態では、固体形態は結晶性である。一実施形態では、固体形態は水和物である。一実施形態では、固体形態は無水物である。一実施形態では、固体形態は溶媒和物である。一実施形態では、固体形態は非溶媒和物である。
提供される固体形態は、単結晶X線回折、X線粉末回折(PXRD)、顕微鏡法(例えば、光学顕微鏡法、走査電子顕微鏡法(SEM))、熱分析(例えば、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、及び高熱期顕微鏡法)、動的蒸気収着法(DVS)、分光法(例えば、赤外、ラマン、及び核磁気共鳴)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を含むが、これらに限定されない当業者に公知のいくつかの方法を使用して特徴付けられ得る。本明細書中で提供する固体形態の粒径及びサイズ分布は、レーザー光散乱技法などの従来の方法によって決定され得る。
化合物1の塩も本明細書において提供する。一実施形態では、塩は、化合物1の塩酸塩である。一実施形態では、塩は、化合物1のメシル酸塩である。一実施形態では、塩は、化合物1の臭化水素酸塩である。一実施形態では、塩は、化合物1のベシル酸塩である。一実施形態では、塩は、化合物1のグリコール酸塩である。一実施形態では、塩は、化合物1のL-リンゴ酸塩である。
いかなる特定の理論にも制限されることはないが、酸は、化合物1の1つ以上の塩基性窒素に関連する。いかなる特定の理論にも制限されることはないが、酸は、化合物1のピペラジン環上の窒素に関連する。
本明細書中で提供する固体形態及び塩の純度は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、ゲル電気泳動、ガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、及び質量分析等の標準的な分析方法によって測定し得る。
いかなる特定の理論にも拘泥することを意図するものではないが、特定の固体形態及び塩は、医薬剤形及び治療的剤形に適切な物理的特性、例えば、安定性、溶解度及び溶解速度によって特徴付けられる。さらに、いかなる特定の理論にも拘泥することを望むものではないが、特定の固体形態及び塩は、特定の固体形態及び塩を固体剤形の製造に好適なものにする特定のプロセス(例えば、産出、濾過、洗浄、乾燥、製粉、混合、錠剤化、流動性、溶解、製剤化、及び凍結乾燥)に影響を及ぼす物理的特性(例えば、密度、圧縮性、硬度、形態、分裂、粘性、溶解度、水取り込み、電気的特性、熱挙動、固体状態反応性、物理的安定性、及び化学的安定性)によって特徴付けられる。そのような特性は、本明細書に記載され、当技術分野で公知のように、固体分析技術(例えば、X線回折、顕微鏡学、分光法及び熱分析)を含む特定の分析化学技術を使用して測定することができる。いかなる特定の理論にも拘泥することを意図するものではないが、本明細書中で提供する特定の固体形態及び塩は、好適な薬学的特性、例えば、薬学的動態、薬学的動力学、半減期、Cmax、及びバイオアベイラビリティを示す。そのような特性は、当業者に公知のアッセイを使用して測定することができる。
(a) 化合物1の遊離塩基
いくつかの実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を提供する。化合物1の遊離塩基が、様々な固体形態で存在し得ることが企図される。そのような固体形態には、化合物1の結晶性遊離塩基の多形体、溶媒和物及び水和物などの結晶性固体、ならびに非晶質固体、またはそれらの混合物が含まれる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、固体形態は、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の遊離塩基の水和物である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の遊離塩基の非溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の遊離塩基の脱溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の遊離塩基の無水形態(無水物)である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の遊離塩基の脱水形態である。
(i)化合物1の遊離塩基の形態A
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Aを提供する。
一実施形態では、形態Aは、結晶性である。一実施形態では、形態Aは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Aは、化合物1の遊離塩基の無水形態である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の遊離塩基の脱溶媒和形態である。
形態Aの代表的なXRPDパターンを図1に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:6.5、7.0、11.3、13.1、14.1、16.8、17.2、17.4、17.7、18.0、18.8、19.7、21.2、21.4、21.7、22.2、23.5、23.9、24.9、25.8、26.3、27.2、及び27.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ11.3、14.1、及び17.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.5、19.7及び25.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ13.1及び17.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.5、11.3、13.1、14.1、17.2、17.4、17.7、18.8、19.7、22.2、及び25.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図1に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Aの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図2に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約160℃に加熱すると約0.3%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、微量の残留溶媒または水の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図2に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Aの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図3に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約138℃の開始温度を有する第1の熱事象、約183℃の開始温度を有する第2の熱事象、及び約217℃の開始温度を有する第3の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約146℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約195℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約225℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は形態Aの融解に対応する。一実施形態では、本明細書において、図3に示すDSCサーモグラムとマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Aの代表的な動的水蒸気吸着(DVS)等温線プロットを図4に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約2.4%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図4に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Aは、わずかに吸湿性である。
一実施形態では、形態Aは、約2分間の粉砕(例えば、乳鉢及び乳棒による)後も、形態Aのままである。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Aを、化合物1の遊離塩基の形態Eを乾燥させることによって調製する(例えば、約40℃、真空、約18時間)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態A及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(ii)化合物1の遊離塩基の形態B
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Bを提供する。
一実施形態では、形態Bは、結晶性である。一実施形態では、形態Bは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Bは、化合物1の遊離塩基のチャネル溶媒和物である。一実施形態では、形態Bは、化合物1の遊離塩基のチャネル水和物である。
形態Bの代表的なXRPDパターンを図5に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:5.5、6.6、9.8、11.0、12.8、13.3、14.2、14.6、15.9、16.3、17.1、18.3、18.6、19.1、19.5、19.9、20.6、22.2、23.6、26.3、26.9、27.1、28.1、及び28.6°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ6.6、16.3、及び17.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ11.0及び19.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.8及び12.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.6、9.8、11.0、12.8、16.3、17.1、19.1、19.9、及び26.9°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図5に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Bの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図6に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約175℃に加熱すると約1.7%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、水分の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図6に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Bの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図7に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約20℃~約100℃の第1の(ブロードな)熱事象、約127℃の開始温度を有する第2の熱事象、約180℃の開始温度を有する第3の熱事象、及び約224℃の開始温度を有する第4の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた約138℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約189℃のピーク温度を有し、第4の熱事象はまた約227℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の(ブロードな)熱事象は脱水に対応し、第2の熱事象は脱水形態Bの融解に対応する。代替の実施形態では、形態Bは、DSCによって特徴付けられるように、約122~129℃(ピーク温度)の範囲に融点を有する。一実施形態では、本明細書中において、図7に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Bの代表的な動的水蒸気吸着(DVS)等温線プロットを図8に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約3.1%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図8に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Bは、わずかに吸湿性である。
一実施形態では、形態Bは、約2分間の粉砕(例えば、乳鉢及び乳棒による)後も、形態Bのままである。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Bを、化合物1の遊離塩基の溶媒和形態の脱溶媒和によって調製する。一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Bを、化合物1の遊離塩基の形態Eの脱溶媒和によって調製する。一実施形態では、形態Eの脱溶媒和は、周囲条件下で自発的に起こる。一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Bを、化合物1の遊離塩基の形態Eを乾燥させることによって調製する(例えば、約40℃、真空、約19時間~約24時間)。一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Bを、化合物1の遊離塩基の形態Fを乾燥させることによって調製する。一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Bを、化合物1の遊離塩基の形態Gを乾燥させることによって調製する(例えば、約40℃、真空、約31時間)。一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Bを、化合物1の遊離塩基の形態Eと形態Cの混合物を乾燥させることによって調製する(例えば、約40℃、真空、約25時間)。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Bを、MeOAcから化合物1の遊離塩基を結晶化させ、続いて乾燥することによって調製する(例えば、約80℃)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態B及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態B及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態B及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(iii)化合物1の遊離塩基の形態C
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Cを提供する。
一実施形態では、形態Cは、結晶性である。一実施形態では、形態Cは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Cは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Cは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Cは、化合物1の遊離塩基の脱溶媒和形態である。一実施形態では、形態Cは、化合物1の遊離塩基の無水形態である。
形態Cの代表的なXRPDパターンを図9に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:2.5、9.9、14.2、14.6、15.7、15.9、16.5、17.2、18.8、19.7、20.6、21.5、21.8、22.4、23.5、24.5、25.7、及び26.9°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.2、15.9、及び21.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ2.5、20.6、及び23.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.7及び21.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ2.5、14.2、15.7、15.9、16.5、17.2、20.6、21.5、21.8、及び23.5°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図9に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Cの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図10に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約210℃に加熱すると約0.6%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、微量の残留溶媒または水の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図10に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Cの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図11に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約160℃の開始温度を有する第1の熱事象、及び約224℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約172℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約226℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は、形態Cの融解に対応する。代替の実施形態では、形態Cの融解ピークは、より低い温度にシフトする(例えば、約113℃の開始温度及び約125℃のピーク温度)。いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、融解ピークのシフトは残留溶媒の可塑化効果によって引き起こされ、形態C試料の完全な脱溶媒和プロセスには最大で約2か月かかる可能性がある。一実施形態では、本明細書中において、図11に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Cの代表的な動的水蒸気吸着(DVS)等温線プロットを図12に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約8.3%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図12に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Cは、高い相対湿度で吸湿性である。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Cを、水を含む混合溶媒から化合物1の遊離塩基を結晶化することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、2-PrOHと水の混合物である(例えば、95:5 v/v、または90:10 v/v)。一実施形態では、溶媒は、DMSOと水の混合物である(例えば、1:3 v/v)。一実施形態では、調製は、化合物1を、溶媒中、約50℃で一定期間懸濁することを含む。一実施形態では、調製は、化合物1を含有する溶媒を約60℃から冷却することを含む。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Cを、周囲条件下でアセトンと2-PrOHの混合溶媒中の化合物1の遊離塩基の溶液を蒸発させることによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態C及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態C及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態C及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(iv)化合物1の遊離塩基の形態D
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Dを提供する。
一実施形態では、形態Dは、結晶性である。一実施形態では、形態Dは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Dは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Dは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Dは、化合物1の遊離塩基のチャネル水和物である。
形態Dの代表的なXRPDパターンを図13に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:6.1、9.6、11.1、11.6、14.2、14.4、15.9、16.4、16.9、17.5、17.7、17.9、18.5、19.4、20.4、23.3、24.7、24.8、26.0、27.2、27.4、及び29.1°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ6.1、11.1、及び18.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ11.6及び17.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.9及び23.3°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.1、11.1、11.6、14.2、14.4、15.9、17.7、17.9、18.5、19.4、23.3、及び26.0°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図13に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Dの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図14に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約150℃に加熱すると約2.0%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、水分の損失に対応する。いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、水の沸点未満で質量が放出されることを考えると、水分子は弱く結合(または残留)する。一実施形態では、本明細書中において、図14に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Dの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図15に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約30℃~約120℃の第1の(ブロードな)熱事象、約129℃の開始温度を有する第2の熱事象、約171℃の開始温度を有する第3の熱事象、及び約222℃の開始温度を有する第4の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた約136℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約184℃のピーク温度を有し、第4の熱事象はまた約226℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の(ブロードな)熱事象は脱水に対応し、第2の熱事象は脱水形態Dの融解に対応する。一実施形態では、本明細書において、図15に示すDSCサーモグラムとマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Dの代表的な動的水蒸気吸着(DVS)等温線プロットを図16に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約3.0%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図16に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Dは、わずかに吸湿性である。一実施形態では、形態Dは、DVS湿度サイクルの後に形態Bと形態Eの混合物に転換する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Dを、エタノールから化合物1の遊離塩基を結晶化することによって調製する。一実施形態では、調製は、化合物1を約25℃~約35℃で一定期間エタノールに懸濁することを含む。一実施形態では、調製は、化合物1を室温で一定期間エタノールに懸濁することを含む。
一実施形態では、化合物1をジグリムに約40℃で一定期間(例えば、約14日間)懸濁することによって、化合物1の遊離塩基の形態Dを調製する。一実施形態では、化合物1をカルビトールに約40℃で一定期間(例えば、約14日間)懸濁することによって、化合物1の遊離塩基の形態Dを調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態D及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態D及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態D及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(v)化合物1の遊離塩基の形態E
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Eを提供する。
一実施形態では、形態Eは、結晶性である。一実施形態では、形態Eは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Eは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Eは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Eは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の遊離塩基の同形溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の遊離塩基の水和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の遊離塩基のMEK溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の遊離塩基のギ酸エチル溶媒和物である。
形態Eの代表的なXRPDパターンを図17に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:6.2、9.8、11.3、11.7、12.5、13.6、14.2、14.3、16.5、16.9、17.2、17.7、17.8、18.0、18.8、19.6、20.5、21.4、23.6、24.0、25.7、26.4、及び26.9°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ6.2、14.3、及び18.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ11.3及び11.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.5、17.2、及び26.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.2、11.3、11.7、14.3、16.5、17.2、17.8、18.0、18.8、20.5、及び26.4°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図17に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Eの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図18に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約180℃に加熱すると約9.7%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、MEKの損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図18に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Eの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図19に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約118℃の開始温度を有する第1の熱事象、約147℃の開始温度を有する第2の熱事象、及び約224℃の開始温度を有する第3の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約132℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約170℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約226℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は、(部分脱水/脱溶媒和後の)融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図19に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Eの代表的な動的水蒸気吸着(DVS)等温線プロットを図20に示す。一実施形態では、形態Eは、湿度が上昇した場合でさえ、50%相対湿度(RH)での初期の平衡期間とその後の湿度サイクルの両方の間に質量を失う。いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、これは、より重いMEK分子の多くをより軽いH2O分子に置き換えることに対応する。一実施形態では、本明細書において、図20に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Eは、DVS湿度サイクル後に主に非晶質物質に転換する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Eを、溶媒から化合物1の遊離塩基を結晶化することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、ギ酸エチル、トルエン、MEK、iPrOAcとDMAの混合物、IPEとDMFの混合物、及びIPEとNMPの混合物である。一実施形態では、溶媒はMEKである。一実施形態では、調製は、化合物1のMEK溶液を冷却することを含む。一実施形態では、溶媒はギ酸エチルである。一実施形態では、調製は、化合物1を約25℃~約35℃で一定期間ギ酸エチルに懸濁することを含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態E及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態E及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態E及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(vi)化合物1の遊離塩基の形態F
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Fを提供する。
一実施形態では、形態Fは、結晶性である。一実施形態では、形態Fは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Fは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Fは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基の同形溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基のアニソール溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基のトルエン溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基のギ酸エチル溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基の酢酸メチル溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基の酢酸エチル溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基の酢酸イソプロピル溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基のアセトン溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基のジオキサン溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基のクメン溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基のトリフルオロトルエン溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の遊離塩基のp-キシレン溶媒和物である。
形態Fの代表的なXRPDパターンを図21に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:5.0、5.5、7.8、10.1、13.1、14.1、14.3、15.6、16.5、16.9、17.3、18.0、18.6、21.3、21.7、21.8、22.2、23.9、25.8、26.3、26.4、27.0、及び28.8°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ5.0、14.3、及び26.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.0及び26.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.8及び18.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.0、7.8、14.1、14.3、18.0、18.6、21.7、21.8、26.3、及び26.4°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図21に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Fの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図22に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約200℃に加熱すると約21.5%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、アニソ-ル及び一部の水分の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図22に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Fの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図23に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約113℃の開始温度を有する第1の熱事象、及び約223℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約121℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約225℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、DSCサーモグラムの不規則なベースラインは、100℃未満の溶媒の何らかの放出に起因する可能性が高く、第1の熱事象は、溶媒を放出しながら、溶媒和物自体が融解することに対応する。一実施形態では、本明細書中において、図23に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Fを、溶媒から化合物1の遊離塩基を結晶化することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アニソール、トルエン、アセトンと水の混合物、ギ酸エチル、EtOAc、iPrOAcとTHFの混合物、MeOAc、2-プロパノールと水の混合物、及びジオキサンとトルエンの混合物である。一実施形態では、溶媒はアニソールである。一実施形態では、調製は、化合物1のアニソール溶液を冷却することを含む。一実施形態では、調製は、化合物1を室温で一定期間アニソールに懸濁することを含む。一実施形態では、調製は、化合物1を約25℃~約35℃で一定期間アニソールに懸濁することを含む。一実施形態では、溶媒はトルエンである。一実施形態では、調製は、化合物1を約25℃~約35℃で一定期間トルエンに懸濁することを含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態F及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態F及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態F及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(vii)化合物1の遊離塩基の形態G
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Gを提供する。
一実施形態では、形態Gは、結晶性である。一実施形態では、形態Gは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Gは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Gは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Gは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Gは、化合物1の遊離塩基のアセトニトリル溶媒和物である。
形態Gの代表的なXRPDパターンを図24に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:5.6、6.4、6.9、9.8、10.9、11.2、12.1、13.9、14.4、16.0、16.4、16.7、18.0、18.7、19.1、19.6、23.6、24.3、26.0、26.3、26.9、及び28.9°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ6.4、19.1、及び19.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ12.1及び13.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.4、16.7、及び26.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.6、6.4、11.2、12.1、13.9、14.4、16.7、19.1、19.6、及び26.0°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図24に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Gの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図25に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約170℃に加熱すると約6.1%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、アセトニトリルの損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図25に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Gの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図26に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約132℃の開始温度を有する第1の熱事象、及び約225℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約140℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約226℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は、(脱溶媒和後の)融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図26に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Gを、アセトニトリルを含む溶媒から化合物1の遊離塩基を結晶化することによって調製する。一実施形態では、溶媒はアセトニトリルである。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリルと水の混合物である(例えば、95:5 v/v)。一実施形態では、調製は、化合物1を室温で一定期間アセトニトリルに懸濁することを含む。一実施形態では、調製は、化合物1を約25℃~約35℃で一定期間アセトニトリルに懸濁することを含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態G及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態G及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態G及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(viii)化合物1の遊離塩基の形態H
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Hを提供する。
一実施形態では、形態Hは、結晶性である。一実施形態では、形態Hは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Hは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Hは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Hは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Hは、化合物1の遊離塩基の同形溶媒和物である。一実施形態では、形態Hは、化合物1の遊離塩基のTHF溶媒和物である。一実施形態では、形態Hは、化合物1の遊離塩基のTBME溶媒和物である。
形態Hの代表的なXRPDパターンを図27に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:5.4、5.7、7.5、10.7、13.3、14.2、14.5、15.1、15.4、16.7、17.2、17.6、18.4、19.2、19.6、20.6、26.1、26.6、26.8、及び27.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ5.4、7.5、及び10.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.2及び14.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ17.2、17.6、及び26.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.4、7.5、10.7、14.2、14.5、17.2、17.6、26.1、26.6、及び26.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図27に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Hの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図28に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約220℃に加熱すると約11.8%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、TBMEの損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図28に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Hの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図29に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約140℃のピーク温度を有する第1の(ブロードな)熱事象、約177℃の開始温度を有する第2の熱事象、及び約221℃の開始温度を有する第3の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた約193℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約224℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の(ブロードな)熱事象は、同時的な脱溶媒和及び融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図29に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Hを、化合物1のTHF溶液を室温で蒸発させることによって調製する。一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Hを、化合物1をTBMEに約25℃~約35℃で一定期間懸濁することによって調製する。一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Hを、化合物1をTBMEに約50℃で一定期間懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態H及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態H及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態H及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(ix)化合物1の遊離塩基の形態I
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Iを提供する。
一実施形態では、形態Iは、結晶性である。一実施形態では、形態Iは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Iは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Iは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Iは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Iは、化合物1の遊離塩基のDMSO溶媒和物である。
形態Iの代表的なXRPDパターンを図30に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:5.7、6.2、9.9、11.3、11.5、14.9、15.1、15.6、16.3、16.6、16.7、17.0、18.0、18.4、19.6、21.1、21.3、21.6、23.2、26.1、26.4、及び26.6°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.9、15.6、及び21.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.2、16.7、及び18.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.9及び16.3°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.2、9.9、14.9、15.6、16.3、16.7、17.0、18.0、19.6、21.1、21.3、及び26.1°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図30に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Iの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図31に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約300℃に加熱すると約42.2%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、DMSO(及び一部の水分)の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図31に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Iを、化合物1をDMSOと2-PrOHの混合物(例えば、1:3 v/v)に約50℃で一定期間懸濁することによって調製する。一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Iを、化合物1をDMSOと水の混合物(例えば、95:5 v/v)に室温で一定期間懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態I及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態I及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態I及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(x)化合物1の遊離塩基の形態J
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Jを提供する。
一実施形態では、形態Jは、結晶性である。一実施形態では、形態Jは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Jは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Jは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Jは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Jは、化合物1の遊離塩基の酢酸溶媒和物である。
形態Jの代表的なXRPDパターンを図32に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:5.9、11.1、11.8、12.3、13.5、13.8、14.1、15.2、17.0、17.9、20.3、20.5、22.0、22.3、23.3、23.7、24.3、24.7、25.7、26.2、26.4、26.7、及び28.6°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ13.8、15.2、及び22.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ23.3及び23.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.9及び25.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.9、11.8、13.8、14.1、15.2、20.3、22.0、23.3、23.7、24.3、25.7、及び26.7°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図32に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Jの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図33に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約110℃に加熱すると約3.9%の重量損失を示し、約110℃~約250℃に加熱すると約15.3%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論に限定されるものではないが、第1の重量損失は酢酸(及び微量の水)の損失に対応し、第2の重量損失は酢酸の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図33に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Jの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図34に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約70℃のピーク温度を有する第1の熱事象、約138℃の開始温度を有する第2の熱事象、及び約219℃の開始温度を有する第3の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約80℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約155℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約225℃のピーク温度を有する。一実施形態では、本明細書中において、図34に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Jを、化合物1を酢酸とイソプロピルエーテルの混合物(例えば、1:9 v/v)に約25℃~約35℃で一定期間懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態J及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態J及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態J及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xi)化合物1の遊離塩基の形態K及びK’
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態K、化合物1の遊離塩基の形態K’、形態Kと形態K’との間の中間形態、またはそれらの混合物を提供する。
一実施形態では、形態Kは、結晶性である。一実施形態では、形態Kは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Kは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Kは、部分的に結晶性である。一実施形態では、形態K’は、結晶性である。一実施形態では、形態K’は、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態K’は、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態K’は、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Kは、化合物1の遊離塩基のチャネル水和物である。一実施形態では、形態Kは、化合物1の遊離塩基の一水和物である。一実施形態では、形態K’は、形態Kの脱水水和物である。一実施形態では、特定の理論に限定されるものではないが、形態K’は、湿度の増加とともに形態Kに転換し、形態Kは、湿度の減少とともに形態K’に転換する。したがって、湿度の程度に応じて、形態Kと形態K’との中間形態が存在する。可能な中間形態を含む、形態Kと形態K’との間の転換の例を図132及び図133に示す。一実施形態では、水分活性が約0.11以下の場合に、形態Kは形態K’に転換する。一実施形態では、水分活性が約0.17以上の場合に、形態K’は形態Kに転換する。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.6、18.2、及び18.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態K、形態K’、または形態Kと形態K’との間の中間形態、またはそれらの混合物を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ22.3及び23.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.5及び20.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.5、20.9、22.3、及び23.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、本明細書において、およそ14.2、18.6、または20.3°2θに少なくともピークをさらに有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基の形態Kを提供する。一実施形態では、本明細書において、およそ18.0または18.8°2θに少なくともピークをさらに有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基の形態K’を提供する。
形態Kの代表的なXRPDパターンを図35に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:8.6、10.8、14.2、14.3、14.6、16.6、17.3、17.5、18.2、18.3、18.6、20.3、20.5、20.9、21.8、22.3、22.5、23.1、24.5、25.1、25.7、26.0、27.4、27.9、及び31.4°2θ。一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:8.59、10.78、14.21、14.32、14.60、16.55、17.26、17.45、18.21、18.34、18.62、20.25、20.47、20.87、21.79、22.28、22.45、23.05、24.54、25.05、25.67、26.01、27.43、27.89、及び31.44°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.2、14.6、18.2、及び18.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ22.3、23.1、及び24.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.5及び20.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.6、14.2、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.0°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.8°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.2、14.6、18.2、及び18.3°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.2、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.21、14.60、18.21、及び18.34°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.21、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θ±0.04°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.2、14.6、18.2、及び18.3°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.2、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.21、14.60、18.21、及び18.34°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.21、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θ±0.02°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.2、14.6、18.2、及び18.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.2、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.21、14.60、18.21、及び18.34°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.21、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.6、18.2、18.3、及び18.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ22.3、23.1、及び24.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.5及び20.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、18.6、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.0°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.8°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.2、18.3、及び18.6°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、18.6、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.60、18.21、18.34、及び18.62°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、18.62、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θ±0.04°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.2、18.3、及び18.6°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、18.6、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.60、18.21、18.34、及び18.62°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、18.62、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θ±0.02°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.2、18.3、及び18.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、18.6、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.60、18.21、18.34、及び18.62°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、18.62、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.6、18.2、18.3、及び20.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ22.3、23.1、及び24.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.5及び20.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.3、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.0°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.8°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.2、18.3、及び20.3°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.3、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.60、18.21、18.34、及び20.25°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、20.25、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θ±0.04°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.2、18.3、及び20.3°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.3、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.60、18.21、18.34、及び20.25°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、20.25、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θ±0.02°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.2、18.3、及び20.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.3、23.1、及び24.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.5及び20.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.6、14.3、14.6、16.6、18.2、18.3、20.3、20.5、20.9、22.3、23.1、24.5、及び26.0°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.0°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.60、18.21、18.34、及び20.25°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、22.28、23.05、及び24.54°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.47及び20.87°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.59、14.32、14.60、16.55、18.21、18.34、20.25、20.47、20.87、22.28、23.05、24.54、及び26.01°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、18.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.75°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、図35に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態K’の代表的なXRPDパターンを図36に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:8.7、10.8、14.4、14.6、16.6、17.4、17.5、18.0、18.3、18.4、18.8、20.5、20.9、21.8、22.4、22.6、23.2、24.7、25.2、25.8、26.2、26.4、27.5、28.1、31.7、及び38.4°2θ。一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:8.65、10.79、14.36、14.63、16.55、17.35、17.53、18.02、18.25、18.40、18.75、20.52、20.92、21.81、22.36、22.64、23.19、24.68、25.20、25.82、26.17、26.39、27.54、28.08、31.69、及び38.41°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.6、18.0、18.3、及び18.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.9、22.4、及び23.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.6及び20.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.7、14.4、14.6、16.6、18.0、18.3、18.4、20.5、20.9、22.4、23.2、及び24.7°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.2°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.6°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.3°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.0、18.3、及び18.4°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.9、22.4、及び23.2°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.6及び20.5°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.7、14.4、14.6、16.6、18.0、18.3、18.4、20.5、20.9、22.4、23.2、及び24.7°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.2°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.6°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.63、18.02、18.25、及び18.40°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.92、22.36、及び23.19°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.55及び20.52°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.65、14.36、14.63、16.55、18.02、18.25、18.40、20.52、20.92、22.36、23.19、及び24.68°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.21°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.62°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.25°2θ±0.04°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.0、18.3、及び18.4°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.9、22.4、及び23.2°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.6及び20.5°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.7、14.4、14.6、16.6、18.0、18.3、18.4、20.5、20.9、22.4、23.2、及び24.7°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.2°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.6°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.63、18.02、18.25、及び18.40°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.92、22.36、及び23.19°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.55及び20.52°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.65、14.36、14.63、16.55、18.02、18.25、18.40、20.52、20.92、22.36、23.19、及び24.68°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.21°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.62°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.25°2θ±0.02°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.0、18.3、及び18.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.9、22.4、及び23.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.6及び20.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.7、14.4、14.6、16.6、18.0、18.3、18.4、20.5、20.9、22.4、23.2、及び24.7°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.2°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.6°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.63、18.02、18.25、及び18.40°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.92、22.36、及び23.19°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.55及び20.52°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.65、14.36、14.63、16.55、18.02、18.25、18.40、20.52、20.92、22.36、23.19、及び24.68°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.21°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.62°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.25°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.6、18.3、18.4、及び18.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.9、22.4、及び23.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.6及び20.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.7、14.4、14.6、16.6、18.3、18.4、18.8、20.5、20.9、22.4、23.2、及び24.7°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.2°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.6°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.3°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.3、18.4、及び18.8°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.9、22.4、及び23.2°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.6及び20.5°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.7、14.4、14.6、16.6、18.3、18.4、18.8、20.5、20.9、22.4、23.2、及び24.7°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.2°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.6°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.63、18.25、18.40、及び18.75°2θ±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.92、22.36、及び23.19°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.55及び20.52°2θ±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.65、14.36、14.63、16.55、18.25、18.40、18.75、20.52、20.92、22.36、23.19、及び24.68°2θ±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.21°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.62°2θ±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.25°2θ±0.04°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.3、18.4、及び18.8°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.9、22.4、及び23.2°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.6及び20.5°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.7、14.4、14.6、16.6、18.3、18.4、18.8、20.5、20.9、22.4、23.2、及び24.7°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.2°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.6°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.63、18.25、18.40、及び18.75°2θ±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.92、22.36、及び23.19°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.55及び20.52°2θ±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.65、14.36、14.63、16.55、18.25、18.40、18.75、20.52、20.92、22.36、23.19、及び24.68°2θ±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.21°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.62°2θ±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.25°2θ±0.02°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、14.6、18.3、18.4、及び18.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.9、22.4、及び23.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.6及び20.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.7、14.4、14.6、16.6、18.3、18.4、18.8、20.5、20.9、22.4、23.2、及び24.7°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.2°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.6°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3°2θにピークを有さない。一実施形態では、本明細書において、14.63、18.25、18.40、及び18.75°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、20.92、22.36、及び23.19°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.55及び20.52°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.65、14.36、14.63、16.55、18.25、18.40、18.75、20.52、20.92、22.36、23.19、及び24.68°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.21°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.62°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.25°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、図36に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、いかなる特定の理論に限定されるものではないが、形態Kに比べて、形態K’のXRPDピークは、わずかに高い°2θ値にシフトし、このことは、形態K’がわずかに収縮した格子を有することを示唆している。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Kの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図37に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約75℃に加熱すると約1.7%の第1の重量損失を示し、約120℃~約160℃に加熱すると約0.6%の第2の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論に限定されるものではないが、第1の重量損失は、チャネル水の損失に対応し、第2の重量損失は、結合した再結晶溶媒の損失に対応し、これは結晶構造の一部であると考えられ、エナンチオマーの融解時のみ放出される。一実施形態では、本明細書中において、図37に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Kの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図38に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約60℃のピーク温度を有する第1の(ブロードな)熱事象、約148℃の開始温度を有する第2の熱事象、約190℃の開始温度を有する第3の(ブロードな)熱事象、及び約224℃の開始温度を有する第4の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた約153℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約197℃のピーク温度を有し、第4の熱事象はまた約227℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも限定されるものではないが、第1の(ブロードな)熱事象はチャネル水の損失に対応し、第2の熱事象は脱水形態K(すなわち、形態K’)の融解に対応し、第3の熱事象は化合物のラセミ化と結晶化の同時発生に対応し、第4の熱事象はラセミ化合物の融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図38に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Kの代表的な動的水蒸気吸着(DVS)等温線プロットを図39に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約3.2%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図39に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Kは、わずかに吸湿性である。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Kを、水を含む混合溶媒から化合物1の遊離塩基を結晶化することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、2-PrOHと水の混合物である。一実施形態では、水に対する2-PrOHの比は、約85:15~約95:5(v/v)である。一実施形態では、溶媒は、2-PrOHと水の約85/15(v/v)の比の混合物である。一実施形態では、溶媒は、2-PrOHと水の約90/10(v/v)の比の混合物である。一実施形態では、溶媒は、2-PrOHと水の約95/5(v/v)の比の混合物である。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物である(例えば、95:5v/v、90:10v/v、80:20v/v)。一実施形態では、調製は、化合物1を、溶媒中、約60℃で一定期間(例えば、1~14日、例えば、5日)懸濁することを含む。一実施形態では、調製は、化合物1を、溶媒中、室温で一定期間(例えば、1~14日、例えば、1日、または4日)懸濁することを含む。一実施形態では、調製を、高い水分活性(aH2O)の下で行う。一実施形態では、水分活性は少なくとも0.2である。一実施形態では、水分活性は少なくとも0.3である。一実施形態では、水分活性は少なくとも0.5である。一実施形態では、水分活性は少なくとも0.7である。一実施形態では、水分活性は約0.7である。一実施形態では、いかなる特定の理論に限定されるものではないが、水を含む混合溶媒から化合物1の遊離塩基を結晶化すると、最初に形態Bまたは形態Cが生じ、これが形態Kに転換する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態K’を、形態Kの脱水によって調製する。一実施形態では、水分活性が約0.11以下の場合、形態Kは形態K’に転換する。一実施形態では、水分活性が約0.17以上の場合に、形態K’は形態Kに転換する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態K及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態K及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態K及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態K’及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態K’及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態K’及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xii)化合物1の遊離塩基の形態L
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Lを提供する。
一実施形態では、形態Lは、結晶性である。一実施形態では、形態Lは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Lは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Lは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Lは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Lは、化合物1の遊離塩基のテトラヒドロフルフリルアルコール溶媒和物である。
形態Lの代表的なXRPDパターンを図40に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:6.5、11.8、14.3、14.7、15.9、16.1、17.2、17.9、18.4、19.3、19.8、20.0、20.3、21.7、24.9、25.7、26.2、26.3、26.7、及び27.9°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ15.9、17.9、及び26.2°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ19.8及び20.3°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.3、14.7及び25.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.5、14.3、14.7、15.9、17.9、18.4、19.8、20.3、25.7、26.2、及び26.3°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図40に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1をテトラヒドロフルフリルアルコールに約40℃で一定期間(例えば、約14日間)懸濁することによって、化合物1の遊離塩基の形態Lを調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態L及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態L及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態L及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xiii)化合物1の遊離塩基の形態M
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Mを提供する。
一実施形態では、形態Mは、結晶性である。一実施形態では、形態Mは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Mは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Mは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Mは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Mは、化合物1の遊離塩基の2-ペンチルアセテート溶媒和物である。一実施形態では、形態Mは、化合物1の遊離塩基の2-ペンチルアセテート半溶媒和物である。
形態Mの代表的なXRPDパターンを図41に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:5.1、5.4、5.8、12.0、13.3、14.1、15.3、15.6、16.4、17.0、18.4、18.9、19.3、22.6、24.2、25.6、26.1、26.2、26.6、及び27.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.1、17.0、及び18.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8及び15.3°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.4及び24.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.1、5.4、5.8、12.0、14.1、15.3、16.4、17.0、18.4、18.9、24.2、及び26.2°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図41に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Mの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図42に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約200℃に加熱すると約10.9%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、2-ペンチルアセテート(及び微量の水分)の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図42に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
形態Mの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図43に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約141℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約155℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図43に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1を2-ペンチルアセテートに約40℃で一定期間(例えば、約14日間)懸濁することによって、化合物1の遊離塩基の形態Mを調製する。一実施形態では、化合物1を2-ペンチルアセテートに約60℃で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって、化合物1の遊離塩基の形態Mを調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態M及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態M及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態M及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xiv)化合物1の遊離塩基の形態N
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Nを提供する。
一実施形態では、形態Nは、結晶性である。一実施形態では、形態Nは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Nは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Nは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Nは、化合物1の遊離塩基の溶媒和物である。一実施形態では、形態Nは、化合物1の遊離塩基のヘキサメチルホスホラミド溶媒和物である。
形態Nの代表的なXRPDパターンを図44に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:3.7、5.5、10.5、12.6、12.8、13.0、13.7、13.9、14.1、14.5、14.7、15.0、15.3、15.5、16.4、16.6、16.8、17.3、18.8、25.0、25.7、及び26.1°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ13.0、25.0、及び25.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ13.9、15.0、及び26.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ3.7及び10.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ3.7、10.5、13.0、13.9、14.5、15.0、18.8、25.0、25.7、及び26.1°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図44に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Nを、化合物1をヘキサメチルホスホルアミドに約40℃で一定期間(例えば、約14日間)懸濁し、続いて溶媒を蒸発させることによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態N及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態N及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態N及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xv)化合物1の遊離塩基の形態O
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Oを提供する。
一実施形態では、形態Oは、結晶性である。一実施形態では、形態Oは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Oは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Oは、部分的に結晶性である。
形態Oの代表的なXRPDパターンを図45に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:6.5、7.2、10.7、13.5、14.0、14.3、16.5、17.7、18.1、18.8、19.0、19.9、20.3、20.6、21.5、21.7、22.9、23.3、25.8、28.7、及び29.2°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ6.5、16.5、及び20.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.0及び17.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.3、19.9、及び21.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.5、7.2、10.7、14.0、14.3、16.5、17.7、19.9、20.6、21.7、22.9、及び25.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図45に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Oの代表的なTG/DTAサーモグラムを図46に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約75℃に加熱すると約1.5%の重量損失を示し、約75℃~約150℃に加熱すると約3.0%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の重量損失は、非結合溶媒の損失に対応し、第2の重量損失は、脱水(約1当量の水)に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図46に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約113℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約117℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、脱水に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図46に示すDTAサーモグラムとマッチするDTAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Oを、IPA中の化合物1及びL-リンゴ酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態O及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態O及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態O及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xvi)化合物1の遊離塩基の形態P
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Pを提供する。
一実施形態では、形態Pは、結晶性である。一実施形態では、形態Pは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Pは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Pは、部分的に結晶性である。
形態Pの代表的なXRPDパターンを図47に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:7.1、10.5、11.6、12.8、13.7、14.3、15.5、16.3、16.6、17.0、17.8、19.9、21.0、21.5、21.7、23.2、27.4、28.6、28.9、29.5、及び32.0°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.3、16.3、及び21.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.6、17.0、及び17.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.1及び13.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.1、13.7、14.3、16.3、16.6、17.0、17.8、19.9、21.0、23.2、及び28.9°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図47に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Pの代表的なTG/DTAサーモグラムを図48に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約60℃に加熱すると約2.6%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、非結合溶媒の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図48に示すTGAサーモグラムとマッチするTGAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約132℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約141℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、融解/分解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図48に示すDTAサーモグラムとマッチするDTAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Pを、エタノール中の化合物1及びD-グルクロン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態P及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態P及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態P及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xvii)化合物1の遊離塩基の形態Q
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Qを提供する。
一実施形態では、形態Qは、結晶性である。一実施形態では、形態Qは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Qは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Qは、部分的に結晶性である。
形態Qの代表的なXRPDパターンを図49に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:5.7、12.5、13.1、15.2、15.5、15.7、16.0、16.8、17.1、17.3、18.1、18.4、20.7、22.1、25.3、27.0、及び31.0°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ5.7、15.5、及び20.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ13.1及び16.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ12.5及び18.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、12.5、13.1、15.5、16.0、17.1、18.1、20.7、22.1、25.3、及び27.0°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図49に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Qの代表的なTG/DTAサーモグラムを図50に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約125℃に加熱すると約0.4%の重量損失を示し、約125℃~約200℃に加熱すると約10.6%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第2の重量損失は、水分の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図50に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約126℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約132℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、脱水に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図50に示すDTAサーモグラムとマッチするDTAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Qを、THF/水(50:50 v/v)の混合物中の化合物1及びL-グルタミン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Q及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Q及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Q及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xviii)化合物1の遊離塩基の形態R
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Rを提供する。
一実施形態では、形態Rは、結晶性である。一実施形態では、形態Rは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Rは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Rは、部分的に結晶性である。
形態Rの代表的なXRPDパターンを図51に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:3.7、8.0、13.9、14.9、25.4、及び26.7°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.9、25.4、及び26.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ3.7及び13.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ3.7、8.0、13.9、14.9、25.4、及び26.7°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図51に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Rの代表的なTG/DTAサーモグラムを図52に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約60℃に加熱すると約2.1%の重量損失を示し、約60℃~約110℃に加熱すると約1.6%の重量損失を示し、約110℃~約200℃に加熱すると約18.9%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、最初の2つの重量損失は、非結合溶媒の損失に対応し、第3の重量損失は、水分の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図52に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約100℃の開始温度を有する第1の熱事象、及び約140℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約106℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約142℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は、非結合溶媒の損失に対応し、第2の熱事象は、水分の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図52に示すDTAサーモグラムとマッチするDTAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Rを、DCM中の化合物1及びマロン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態R及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態R及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態R及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xix)化合物1の遊離塩基の形態S
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態Sを提供する。
一実施形態では、形態Sは、結晶性である。一実施形態では、形態Sは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Sは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Sは、部分的に結晶性である。
形態Sの代表的なXRPDパターンを図53に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する:6.6、7.1、9.8、10.9、13.5、14.0、14.3、16.5、17.7、20.2、20.8、21.7、23.3、26.1、28.2、29.0、29.3、及び31.8°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ6.6、16.5、及び20.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.0及び17.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.3、21.7及び23.3°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.6、7.1、10.9、14.0、14.3、16.5、17.7、20.8、21.7、及び23.3°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図53に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Sの代表的なTG/DTAサーモグラムを図54に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約60℃に加熱すると約1.5%の重量損失(続いて、定常的な重量損失)を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、非結合溶媒の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図54に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約128℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約136℃のピーク温度を有する。一実施形態では、本明細書中において、図54に示すDTAサーモグラムとマッチするDTAサーモグラムにより特徴付けられる化合物1の遊離塩基を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の遊離塩基の形態Sを、エタノール中の化合物1及びR-マンデル酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態S及び化合物1の非晶質遊離塩基を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態S及び本明細書中で提供する化合物1の遊離塩基の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の遊離塩基の形態S及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(b)化合物1の塩酸塩
いくつかの実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を提供する。化合物1の塩酸塩は、様々な固体形態で存在し得ることが企図される。そのような固体形態には、化合物1の結晶性塩酸塩の多形体、溶媒和物及び水和物などの結晶性固体、ならびに非晶質固体、またはそれらの混合物が含まれる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、固体形態は、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、固体形態は化合物1の塩酸塩の水和物である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の塩酸塩の非溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の塩酸塩の脱溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の塩酸塩の無水形態(無水物)である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の塩酸塩の脱水形態である。
いくつかの実施形態では、固体形態の化合物1と塩酸とのモル比は、約1:1~約1:2の範囲である。一実施形態では、モル比は、約1:2(すなわち、ビス塩酸塩)である。別の実施形態では、モル比は、約1:1(すなわち、一塩酸塩)である。
(i)化合物1の塩酸塩の形態A
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Aを提供する。
一実施形態では、形態Aは、結晶性である。一実施形態では、形態Aは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態A中の化合物1と塩酸とのモル比は約1:1である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の一塩酸塩である。
一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩の同形溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩のTBME溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩のアセトン溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩のアニソール溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩のギ酸エチル溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩の酢酸イソプロピル溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩のMEK溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩のトルエン溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩のDMF溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の塩酸塩のDMA溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Aの代表的なXRPDパターンを図55に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.6、7.4、7.7、9.5、14.1、15.0、15.5、15.7、16.6、17.3、17.5、17.9、19.2、19.4、19.8、20.9、23.8、24.0、26.0、26.6、27.7、及び28.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.1、16.6、及び26.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.6、7.4及び15.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.7及び17.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.6、7.4、7.7、14.1、15.5、16.6、17.9、26.0、26.6、及び27.7°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図55に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の塩酸塩の形態Aの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図56に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約110℃に加熱すると約2.9%の重量損失を示し、約110℃~約230℃に加熱すると約8.0%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の重量損失は、水分(及び一部のTBME)の損失に対応し、重量損失は、TBMEの損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図56に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1の塩酸塩の形態Aの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図57に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約83℃のピーク温度を有する第1の(ブロードな)熱事象、及び約189℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた、約202℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は、水(及び一部のTBME)の損失に対応し、第2の熱事象は、おそらくは同時的な融解と組み合わったTBMEの脱溶媒和に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図57に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1の塩酸塩の形態Aの代表的な動的蒸気収着(DVS)等温線プロットを図58に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約11.7%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図58に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Aは、吸湿性である。一実施形態では、形態Aは、DVSサイクル後も形態Aのままである。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1と塩酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトン、アニソール、ギ酸エチル、iPrOAc、MEK、TBME、トルエン、DMAとiPrOAcの混合物(例えば、1:9 v/v)、またはDMFとトルエンの混合物(例えば、1:9 v/v)である。一実施形態では、溶媒はTBMEである。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Aを、化合物1と塩酸(例えば、約1:1のモル比)の溶液または懸濁液を、トルエンとDMFの混合物(例えば、約9:1 v/v)中で、約60℃から室温まで(例えば、一晩)冷却することによって調製する。
一実施形態では、調製する生成物を、任意選択で、一定期間(例えば、約4時間)乾燥させる(例えば、40℃、真空下で)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態A及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態A及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(ii)化合物1の塩酸塩の形態B
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Bを提供する。
一実施形態では、形態Bは、結晶性である。一実施形態では、形態Bは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Bは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Bは、化合物1の塩酸塩の同形溶媒和物である。一実施形態では、形態Bは、化合物1の塩酸塩のエタノール溶媒和物である。一実施形態では、形態Bは、化合物1の塩酸塩の2-プロパノール溶媒和物である。一実施形態では、形態Bは、化合物1の塩酸塩の酢酸エチル溶媒和物である。一実施形態では、形態Bは、化合物1の塩酸塩の水和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Bの代表的なXRPDパターンを図59に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:6.1、7.7、10.9、12.2、13.4、13.6、15.6、16.3、16.6、19.7、22.1、23.3、23.4、24.6、24.8、25.2、25.7、26.0、27.4、及び27.6°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ6.1、13.4、及び24.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ12.2及び16.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ10.9及び25.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.1、10.9、12.2、13.4、13.6、15.6、16.6、24.6、25.2、25.7、及び27.6°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図59に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の塩酸塩の形態Bの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図60に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約120℃に加熱すると約3.8%の重量損失を示し、約120℃~約220℃に加熱すると約2.8%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の重量損失は、水分(及び一部のエタノール)の損失に対応し、第2の重量損失は、エタノールと水分の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図60に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1の塩酸塩の形態Bの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図61に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約80℃のピーク温度を有する第1の(ブロードな)熱事象、及び約200℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた、約210℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は水分の損失に対応し、第2の熱事象は脱溶媒和形態Bの融解に対応する。一実施形態では、本明細書において、図61に示すDSCサーモグラムとマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1の塩酸塩の形態Bの代表的な動的蒸気収着(DVS)等温線プロットを図62に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約15.7%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図62に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Bは、吸湿性である。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1と塩酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はプロトン性溶媒である。一実施形態では、溶媒は、エタノール、2-PrOHと水の混合物(例えば、95:5 v/v)、または水である。一実施形態では、溶媒はエタノールである。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Bを、酢酸エチル中の化合物1と塩酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日間)供することによって調製する。酢酸エチルはプロトン性溶媒ではないものの、酸性条件下では、酢酸エチルからエタノール及び酢酸へ加水分解することが期待され得る。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態B及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態B及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態B及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態B及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(iii)化合物1の塩酸塩の形態C
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Cを提供する。
一実施形態では、形態Cは、結晶性である。一実施形態では、形態Cは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Cは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Cは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Cは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Cは、化合物1の塩酸塩のアセトン溶媒和物である。一実施形態では、形態Cは、化合物1の塩酸塩のモノアセトン溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Cの代表的なXRPDパターンを図63に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:2.8、5.4、5.7、6.3、7.2、8.2、11.4、13.7、14.1、14.3、15.0、15.3、15.7、17.0、17.2、18.0、20.8、21.6、22.0、25.4、25.6、26.1、26.2、及び26.7°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.2、8.2、及び15.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ2.8、17.2及び26.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ21.6及び26.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ2.8、7.2、8.2、14.1、15.0、17.2、18.0、21.6、25.6、26.2、及び26.7°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図63に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Cを、アセトンとヘプタンの混合物(例えば、約1:1 v/v)中の化合物1と塩酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約3日間)供することによって調製する。別の実施形態では、形態Cを、アセトンと水の混合物(例えば、約95:5 v/v)から調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態C及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態C及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態C及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態C及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(iv)化合物1の塩酸塩の形態D
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Dを提供する。
一実施形態では、形態Dは、結晶性である。一実施形態では、形態Dは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Dは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Dは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Dは、化合物1の塩酸塩の水和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Dの代表的なXRPDパターンを図64に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:3.4、5.1、6.8、7.8、8.2、12.7、13.2、13.7、14.6、15.3、15.7、16.4、17.9、20.0、21.7、22.8、24.1、25.1、25.6、26.4、及び27.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.6、25.1、及び25.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.8、13.7、及び26.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.2及び12.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ3.4、6.8、7.8、8.2、12.7、13.7、14.6、16.4、25.1、25.6、及び26.4°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図64に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Dを、DCMと水の混合物(例えば、約55:45 v/v)中の化合物1と塩酸(例えば、約1:1のモル比)の溶液を室温、周囲条件下で蒸発させることによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態D及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態D及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態D及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態D及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(v)化合物1の塩酸塩の形態E
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Eを提供する。
一実施形態では、形態Eは、結晶性である。一実施形態では、形態Eは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Eは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Eは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Eは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の塩酸塩の同形溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の塩酸塩の2-プロパノール溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の塩酸塩のアセトニトリル溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Eの代表的なXRPDパターンを図65に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:4.8、5.5、9.1、9.7、13.3、14.0、14.6、17.0、17.6、19.4、22.5、23.3、24.1、25.7、26.3、26.8、27.5、28.1、28.5、29.0、及び29.7°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ5.5、19.4、及び25.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ4.8及び9.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ17.0及び26.3°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ4.8、5.5、9.7、14.0、17.0、17.6、19.4、22.5、25.7、26.3、及び27.5°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図65に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Eを、2-PrOH中の化合物1と塩酸の混合物(例えば、約1:10のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約5日間)供することによって調製する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Eを、化合物1の塩酸塩の形態Cをアセトニトリル中に懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態E及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態E及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態E及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態E及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(vi)化合物1の塩酸塩の形態F
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Fを提供する。
一実施形態では、形態Fは、結晶性である。一実施形態では、形態Fは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Fは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Fは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Fは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の塩酸塩のアセトニトリル溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Fの代表的なXRPDパターンを図66に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.0、5.4、5.7、7.4、9.6、10.0、10.4、10.6、11.4、11.9、14.4、14.8、15.0、17.1、21.8、22.9、24.0、24.9、25.5、26.0、26.2、28.4、及び30.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.4、9.6、及び24.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.0及び10.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、11.4、及び11.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.0、5.7、7.4、9.6、10.0、11.4、11.9、14.4、24.0、24.9、及び26.0°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図66に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Fを、アセトニトリルと水の混合物(例えば、約95:5 v/v)中の化合物1と塩酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日間)供することによって調製する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Fを、化合物1と塩酸(例えば、約1:1のモル比)の溶液または懸濁液を、アセトニトリルと水の混合物(例えば、約95:5 v/v)中で、約60℃から室温まで(例えば、一晩)冷却することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態F及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態F及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態F及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態F及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(vii)化合物1の塩酸塩の形態G
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Gを提供する。
一実施形態では、形態Gは、結晶性である。一実施形態では、形態Gは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Gは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Gは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Gは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Gは、化合物1の塩酸塩のNMP溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Gの代表的なXRPDパターンを図67に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:7.3、9.5、11.0、12.7、13.1、13.9、14.3、14.5、14.8、16.6、16.7、18.4、18.7、19.8、21.5、24.0、25.1、25.5、25.8、及び26.1°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ9.5、13.9、及び25.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.3及び25.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ12.7及び13.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.3、9.5、12.7、13.1、13.9、16.6、16.7、21.5、25.1、25.5、及び25.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図67に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Gは、化合物1と塩酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)をIPEとNMPの混合物(例えば、9:1 v/v)に室温で一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態G及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態G及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態G及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態G及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(viii)化合物1の塩酸塩の形態H
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Hを提供する。
一実施形態では、形態Hは、結晶性である。一実施形態では、形態Hは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Hは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Hは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Hは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Hは、化合物1の塩酸塩のNMP溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Hの代表的なXRPDパターンを図68に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:4.8、6.2、7.3、11.4、13.7、14.3、14.8、15.9、16.0、16.3、17.3、18.0、19.1、19.6、20.8、22.1、22.3、23.3、25.9、26.7、27.0、及び27.8°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.3、16.3、及び26.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.8、19.1、及び25.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.3及び16.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.3、14.3、14.8、16.0、16.3、17.3、19.1、22.3、25.9、26.7、及び27.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図68に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Hを、シクロヘキサンとNMP(例えば、約1:1 v/v)の混合物中の化合物1と塩酸(例えば、約1:1のモル比)の溶液をN2流下で蒸発させることによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態H及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態H及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態H及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態H及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(ix)化合物1の塩酸塩の形態I
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Iを提供する。
一実施形態では、形態Iは、結晶性である。一実施形態では、形態Iは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Iは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Iは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Iは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Iは、化合物1の塩酸塩のDMSO溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Iの代表的なXRPDパターンを図69に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:4.9、6.3、8.0、9.8、13.4、14.4、15.1、16.1、18.4、18.7、19.6、19.8、20.5、21.5、21.8、23.5、25.6、26.5、26.8、及び27.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ4.9、16.1、及び21.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.4及び25.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ19.8、21.8、及び26.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ4.9、6.3、14.4、16.1、19.8、21.5、21.8、25.6、26.5、及び27.5°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図69に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Iを、IPEとDMSO(例えば、約89:11 v/v)の混合物中の化合物1と塩酸(例えば、約1:1のモル比)の溶液をN2流下で蒸発させることによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態I及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態I及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態I及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態I及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(x)化合物1の塩酸塩の形態J
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Jを提供する。化合物1の塩酸塩の形態Jの代表的なXRPDパターンを図136に示す。一実施形態では、本明細書において、図136に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態J及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態J及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態J及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態J及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xi)化合物1の塩酸塩の形態K
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Kを提供する。化合物1の塩酸塩の形態Kの代表的なXRPDパターンを図137に示す。一実施形態では、本明細書において、図137に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態K及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態K及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態K及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態K及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xii)化合物1の塩酸塩の形態L
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Lを提供する。
一実施形態では、形態Lは、結晶性である。一実施形態では、形態Lは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Lは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Lは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Lは、化合物1の塩酸塩の無水形態である。
化合物1の塩酸塩の形態Lの代表的なXRPDパターンを図138に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:8.4、10.1、12.2、12.7、13.1、15.7、16.1、17.2、17.9、19.1、19.4、20.5、22.6、23.3、23.6、24.6、25.7、26.5、26.9、28.2、28.6、及び29.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ10.1、19.1、及び24.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.4、15.7、及び16.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ19.4及び26.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.4、10.1、12.2、13.1、15.7、16.1、17.2、19.1、19.4、20.5、24.6、及び26.9°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ4.2°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.7°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.1°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.9°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ18.8°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.3°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、10.1、19.1、及び24.6±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.4、15.7、及び16.1±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、19.4及び26.9±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.4、10.1、12.2、13.1、15.7、16.1、17.2、19.1、19.4、20.5、24.6、及び26.9±0.04°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、14.7±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、15.1±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、16.9±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8±0.04°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3±0.04°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、10.1、19.1、及び24.6±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.4、15.7、及び16.1±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、19.4及び26.9±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.4、10.1、12.2、13.1、15.7、16.1、17.2、19.1、19.4、20.5、24.6、及び26.9±0.02°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、14.7±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、15.1±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、16.9±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8±0.02°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3±0.02°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、10.1、19.1、及び24.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.4、15.7、及び16.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、19.4及び26.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、8.4、10.1、12.2、13.1、15.7、16.1、17.2、19.1、19.4、20.5、24.6、及び26.9°2θにピークを有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、14.7°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、15.1°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、16.9°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、18.8°2θにピークを有さない。一実施形態では、XRPDパターンは、20.3°2θにピークを有さない。
一実施形態では、本明細書において、図138に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の塩酸塩の形態Lの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図139に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約30℃~約200℃に加熱してもほとんど重量損失を示さない。一実施形態では、本明細書中において、図139に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1の塩酸塩の形態Lの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図140に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約124℃の開始温度を有する第1の熱事象、及び約262℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約132℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約269℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は固相-固相転移に対応し、第2の熱事象は融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図140に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1の塩酸塩の形態Lの代表的な動的蒸気収着(DVS)等温線プロットを図141に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約0%~約95%に増加すると、約0.6%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図141に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Lは、わずかに吸湿性である。一実施形態では、形態Lは、DVSサイクル後も形態Lのままである。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Lを、反応晶析プロセスによって調製する。一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Lを、溶媒中の化合物1の遊離塩基の混合物(例えば、懸濁液または溶液)に塩酸源を加えることを含むプロセスによって調製する。一実施形態では、化合物1の遊離塩基は、化合物1の遊離塩基の形態Kである。一実施形態では、塩酸源は、有機溶媒中の塩酸である。一実施形態では、塩酸源は塩酸水溶液である。一実施形態では、溶媒はアセトニトリルである。一実施形態では、溶媒は、CPMEと水の混合物である。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物である。一実施形態では、溶媒は、DMSOと水の混合物である。一実施形態では、溶媒は酢酸イソプロピルである。一実施形態では、溶媒は酢酸エチルである。一実施形態では、溶媒は、NMPと水の混合物である。一実施形態では、溶媒は、DMFと水の混合物である。一実施形態では、溶媒は、DMAcと水の混合物である。一実施形態では、溶媒はn-プロパノールである。一実施形態では、溶媒はn-ブタノールである。一実施形態では、塩酸の量(化合物1の遊離塩基の量と比較して)は、約1~約5モル当量である。一実施形態では、塩酸の量は、約1.1~約4モル当量である。一実施形態では、塩酸の量は、約1.1モル当量である。一実施形態では、塩酸の量は、約1.2モル当量である。一実施形態では、塩酸の量は、約2モル当量である。一実施形態では、塩酸の量は、約2.5モル当量である。一実施形態では、塩酸の量は、約4モル当量である。一実施形態では、塩酸を、約0℃~約80℃の温度で加える。一実施形態では、温度は約0℃である。一実施形態では、温度はほぼ室温である。一実施形態では、温度は約40℃である。一実施形態では、温度は約80℃である。一実施形態では、プロセスは、混合物(塩酸の添加後)を1つ以上の温度サイクル(例えば、室温~約40℃)に供することをさらに含む。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Lを、塩酸水溶液(例えば、1N HCl溶液;例えば、約4モル当量)を、アセトンと水の混合物(例えば、20%アセトン/水 v/v)中の化合物1の遊離塩基の形態Kの懸濁液に加えることを含むプロセスによって調製する。一実施形態では、プロセスは、混合物(塩酸の添加後)を1つ以上の温度サイクル(例えば、室温~約40℃)に供することをさらに含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態L及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態L及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態L及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態L及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xiii)化合物1の塩酸塩の形態M
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Mを提供する。
一実施形態では、形態Mは、結晶性である。一実施形態では、形態Mは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Mは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Mは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Mは、化合物1の塩酸塩の無水形態である。
化合物1の塩酸塩の形態Mの代表的なXRPDパターンを図142に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:4.2、8.5、10.3、12.3、12.7、13.1、14.7、15.1、15.9、16.1、16.9、17.4、17.8、18.8、19.3、19.8、20.3、20.6、21.2、22.7、23.2、23.9、24.6、25.5、26.1、及び26.6 2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ10.3、19.3、及び24.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ4.2、14.7、15.1、及び16.9°2θに1つ以上のピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ4.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.9及び16.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ17.4、22.7、及び26.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ4.2、10.3、12.3、12.7、14.7、15.1、15.9、16.1、16.9、17.4、17.8、19.3、22.7、23.2、24.6、及び26.6°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、10.3、19.3、及び24.6±0.04°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2、14.7、15.1、及び16.9±0.04°2θに1つ以上のピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.7±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、15.1±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.9±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、15.9及び16.1±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、17.4、22.7、及び26.6±0.04°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2、10.3、12.3、12.7、14.7、15.1、15.9、16.1、16.9、17.4、17.8、19.3、22.7、23.2、24.6、及び26.6±0.04°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、10.3、19.3、及び24.6±0.02°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2、14.7、15.1、及び16.9±0.02°2θに1つ以上のピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.7±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、15.1±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.9±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、15.9及び16.1±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、17.4、22.7、及び26.6±0.02°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2、10.3、12.3、12.7、14.7、15.1、15.9、16.1、16.9、17.4、17.8、19.3、22.7、23.2、24.6、及び26.6±0.02°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、10.3、19.3、及び24.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2、14.7、15.1、及び16.9°2θに1つ以上のピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、14.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、15.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、16.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、15.9及び16.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、17.4、22.7、及び26.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、4.2、10.3、12.3、12.7、14.7、15.1、15.9、16.1、16.9、17.4、17.8、19.3、22.7、23.2、24.6、及び26.6°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図142に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の塩酸塩の形態Mの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図143に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約259℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約265℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は形態Mの融解に対応する。一実施形態では、本明細書において、図143に示すDSCサーモグラムとマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Mを、化合物1の塩酸塩の形態Lを約160℃に加熱することを含むプロセスによって調製する。一実施形態では、このプロセスは、化合物1の塩酸塩を約160℃で約10分間保持し、それをほぼ室温に冷却することをさらに含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態M及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態M及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態M及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態M及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xiv)化合物1の塩酸塩の形態N
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Nを提供する。
一実施形態では、形態Nは、結晶性である。一実施形態では、形態Nは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Nは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Nは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Nは、化合物1の塩酸塩の水和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Nの代表的なXRPDパターンを図144に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:9.9、11.8、15.4、17.2、17.8、18.3、19.6、19.9、21.9、22.2、23.2、23.8、24.2、25.4、25.8、27.2、27.8、28.2、28.7、及び29.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ9.9、15.4、及び18.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ17.2、25.8、及び27.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ17.8、19.9、及び23.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.9、11.8、15.4、17.2、17.8、18.3、19.9、22.2、23.2、23.8、25.4、25.8、27.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図144に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の塩酸塩の形態Nの代表的なTG-MSサーモグラムを図145に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約100℃に加熱すると約2.8%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、水分の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図145に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1の塩酸塩の形態Nの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図146に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約44℃の開始温度を有する第1の熱事象、約128℃の開始温度を有する第2の熱事象、及び約256℃の開始温度を有する第3の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約66℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約133℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約263℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は脱水に対応し、第2の熱事象は固体-固体状態遷移に対応し、第3の熱事象は融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図146に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Nを、アセトンと水の混合溶媒(例えば、20%アセトン/水 v/v)中で化合物1の塩酸塩の形態Lを約60℃で一定期間(例えば、一晩)加熱することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態N及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態N及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態N及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態N及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xv)化合物1の塩酸塩の形態O
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Oを提供する。
一実施形態では、形態Oは、結晶性である。一実施形態では、形態Oは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Oは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Oは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Oは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Oは、化合物1の塩酸塩のTHF溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Oの代表的なXRPDパターンを図147に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.8、7.6、9.6、14.2、15.6、16.9、18.1、19.4、20.0、23.3、24.2、及び25.3°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.6、16.9、及び18.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.6及び15.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8、19.4、及び20.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8、7.6、9.6、14.2、15.6、16.9、18.1、19.4、20.0、23.3、24.2、及び25.3°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図147に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Oを、化合物1の塩酸塩の形態LをTHF中に室温で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態O及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態O及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態O及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態O及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xvi)化合物1の塩酸塩の形態P
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Pを提供する。
一実施形態では、形態Pは、結晶性である。一実施形態では、形態Pは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Pは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Pは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Pは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Pは、化合物1の塩酸塩のDMAc溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Pの代表的なXRPDパターンを図148に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:4.8、9.5、14.1、16.6、18.9、22.3、及び23.6°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ9.5、16.6、及び18.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.1及び23.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.5、14.1、16.6、18.9、22.3、及び23.6°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図148に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Pを、DMAc中の化合物1の塩酸塩の形態Lの懸濁液を温度サイクル(例えば、約4℃~約80℃)に一定期間(例えば、約7日)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態P及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態P及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態P及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態P及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xvii)化合物1の塩酸塩の形態Q
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Qを提供する。
一実施形態では、形態Qは、結晶性である。一実施形態では、形態Qは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Qは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Qは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Qは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Qは、化合物1の塩酸塩のDMSO・酢酸エチル混合溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Qの代表的なXRPDパターンを図149に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.6、7.6、14.1、15.5、16.8、17.7、20.0、23.1、24.0、及び26.0°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.6、15.5、及び17.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.8及び20.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.6及び14.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.6、7.6、14.1、15.5、16.8、17.7、20.0、24.0、及び26.0°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図149に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Qを、DMSO中の化合物1の塩酸塩の溶液を酢酸エチルに添加し、得られた懸濁液をほぼ室温で一定期間(例えば、一晩)保持することによって調製する。一実施形態では、DMSO中の化合物1の塩酸塩の溶液を、DMSO中の化合物1の塩酸塩の形態Lを溶解することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Q及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Q及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Q及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Q及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xviii)化合物1の塩酸塩の形態R
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Rを提供する。
一実施形態では、形態Rは、結晶性である。一実施形態では、形態Rは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Rは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Rは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Rは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Rは、化合物1の塩酸塩のDMSO・MTBE混合溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Rの代表的なXRPDパターンを図150に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.4、16.2、17.7、18.8、20.1、21.6、22.1、23.8、及び25.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ17.7、20.1、及び21.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.4及び22.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.2及び18.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.4、16.2、17.7、18.8、20.1、21.6、22.1、及び23.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図150に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Rを、DMSO中の化合物1の塩酸塩の溶液をMTBEに添加し、得られた懸濁液をほぼ室温で一定期間(例えば、一晩)保持することによって調製する。一実施形態では、DMSO中の化合物1の塩酸塩の溶液を、DMSO中の化合物1の塩酸塩の形態Lを溶解することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態R及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態R及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態R及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態R及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xix)化合物1の塩酸塩の形態S
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Sを提供する。
一実施形態では、形態Sは、結晶性である。一実施形態では、形態Sは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Sは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Sは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Sは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Sは、化合物1の塩酸塩のDMSO・トルエン混合溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Sの代表的なXRPDパターンを図151に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.6、9.9、16.6、18.6、及び22.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ16.6、18.6、及び22.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.6、9.9、16.6、18.6、及び22.4°2θにピークをさらに有する。
一実施形態では、本明細書において、図151に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Sを、DMSO中の化合物1の塩酸塩の溶液をトルエンに添加し、得られた懸濁液をほぼ室温で一定期間(例えば、一晩)保持することによって調製する。一実施形態では、DMSO中の化合物1の塩酸塩の溶液を、DMSO中の化合物1の塩酸塩の形態Lを溶解することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態S及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態S及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態S及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態S及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xx)化合物1の塩酸塩の形態T
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Tを提供する。
一実施形態では、形態Tは、結晶性である。一実施形態では、形態Tは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Tは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Tは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Tは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Tは、化合物1の塩酸塩の酢酸イソプロピル溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Tの代表的なXRPDパターンを図152に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.8、7.7、9.7、14.1、15.6、16.9、17.8、19.4、23.4、24.3、25.3、及び28.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.7、16.9、及び17.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8及び15.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.7及び19.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8、7.7、9.7、14.1、15.6、16.9、17.8、19.4、23.4、及び24.3°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図152に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Tを、化合物1の無水塩酸塩を酢酸イソプロピル中でほぼ室温で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態T及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態T及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態T及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態T及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxi)化合物1の塩酸塩の形態U
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Uを提供する。
一実施形態では、形態Uは、結晶性である。一実施形態では、形態Uは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Uは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Uは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Uは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Uは、化合物1の塩酸塩の酢酸溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Uの代表的なXRPDパターンを図153に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:7.2、9.1、9.6、13.7、16.8、19.2、20.2、23.0、24.4、25.9、及び28.8°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ9.1、19.2、及び24.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.6及び23.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.2及び20.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.2、9.1、9.6、13.7、16.8、19.2、20.2、23.0、及び24.4°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図153に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Uを、化合物1の無水塩酸塩を酢酸中でほぼ室温で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態U及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態U及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態U及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態U及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxii)化合物1の塩酸塩の形態V
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Vを提供する。
一実施形態では、形態Vは、結晶性である。一実施形態では、形態Vは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Vは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Vは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Vは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Vは、化合物1の塩酸塩のNMP溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Vの代表的なXRPDパターンを図154に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:7.2、9.5、14.3、16.7、18.0、19.3、21.5、22.1、24.0、25.2、及び26.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.2、9.5、及び14.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ19.3及び25.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.7及び18.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.2、9.5、14.3、16.7、18.0、19.3、21.5、22.1、24.0、及び25.2°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図154に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Vを、化合物1の無水塩酸塩をNMP中でほぼ室温で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態V及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態V及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態V及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態V及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxiii)化合物1の塩酸塩の形態W
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Wを提供する。
一実施形態では、形態Wは、結晶性である。一実施形態では、形態Wは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Wは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Wは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Wは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Wは、化合物1の塩酸塩のアニソール溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Wの代表的なXRPDパターンを図155に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.7、7.5、9.6、14.1、15.4、16.8、17.6、18.9、19.6、19.9、23.5、24.2、25.0、25.9、及び28.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ9.6、16.8、及び17.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.5及び15.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、19.6、及び19.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、7.5、9.6、14.1、15.4、16.8、17.6、18.9、19.6、19.9、及び24.2°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図155に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Wを、化合物1の無水塩酸塩をアニソール中で約50℃で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態W及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態W及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態W及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態W及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxiv)化合物1の塩酸塩の形態X
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Xを提供する。
一実施形態では、形態Xは、結晶性である。一実施形態では、形態Xは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Xは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Xは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Xは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Xは、化合物1の塩酸塩のCPME溶媒和物である。一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Xと形態Yは、同形の溶媒和形態である。一実施形態では、形態Xと形態Oもまた、同形の溶媒和形態である。
化合物1の塩酸塩の形態Xの代表的なXRPDパターンを図156に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.7、7.6、9.5、12.7、14.1、15.4、16.8、17.6、18.0、19.5、19.9、23.2、24.1、25.1、26.0、26.6、及び28.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ9.5、16.8、及び17.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.6、15.4、及び19.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7及び19.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、7.6、9.5、14.1、15.4、16.8、17.6、18.0、19.5、19.9、23.2、24.1、及び26.0°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図156に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Xを、化合物1の無水塩酸塩をCPME中で約50℃で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態X及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態X及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態X及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態X及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxv)化合物1の塩酸塩の形態Y
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Yを提供する。
一実施形態では、形態Yは、結晶性である。一実施形態では、形態Yは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Yは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Yは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Yは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Yは、化合物1の塩酸塩のMTBE溶媒和物である。一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Yと形態Xは、同形の溶媒和形態である。一実施形態では、形態Yと形態Oもまた、同形の溶媒和形態である。
化合物1の塩酸塩の形態Yの代表的なXRPDパターンを図157に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.8、7.6、9.6、14.3、15.6、16.7、18.2、19.5、23.2、24.1、25.1、26.1、26.7、及び28.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.6、16.7、及び18.2°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8及び19.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.6及び26.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8、7.6、9.6、14.3、15.6、16.7、18.2、19.5、24.1、及び26.1°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図157に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Yを、化合物1の無水塩酸塩をMTBE中で約50℃で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Y及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Y及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Y及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Y及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxvi)化合物1の塩酸塩の形態Z
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Zを提供する。
一実施形態では、形態Zは、結晶性である。一実施形態では、形態Zは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Zは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Zは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Zは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Zは、化合物1の塩酸塩のn-ブタノール溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態Zの代表的なXRPDパターンを図158に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.9、7.5、8.0、9.7、11.3、12.4、14.1、16.4、17.3、18.8、20.4、21.9、23.2、24.0、25.4、及び25.9°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ17.3、18.8、及び20.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.5及び24.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.9、8.0、及び9.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.9、7.5、8.0、9.7、11.3、12.4、14.1、16.4、17.3、18.8、20.4、及び24.0°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図158に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態Zを、化合物1の無水塩酸塩をn-ブタノール中で約50℃で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Z及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Z及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Z及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態Z及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxvii)化合物1の塩酸塩の形態AA
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AAを提供する。
一実施形態では、形態AAは、結晶性である。一実施形態では、形態AAは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態AAは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態AAは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態AAは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態AAは、化合物1の塩酸塩のアセトン・水混合溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態AAの代表的なXRPDパターンを図159に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.5、7.2、8.3、11.3、14.5、15.5、17.2、18.2、19.2、21.7、22.2、23.3、及び26.9°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ8.3、15.5、及び18.2°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.2及び22.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.5及び26.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.5、7.2、8.3、11.3、14.5、15.5、17.2、18.2、19.2、22.2、及び26.9°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図159に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態AAを、化合物1の塩酸塩の形態Lをアセトンと水の混合溶媒(例えば、約97:3 v/v)にほぼ室温で一定期間(例えば、約14日)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AA及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AA及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AA及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AA及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxviii)化合物1の塩酸塩の形態AB
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態ABを提供する。
一実施形態では、形態ABは、結晶性である。一実施形態では、形態ABは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態ABは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態ABは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態ABは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態ABは、化合物1の塩酸塩の酢酸エチル溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態ABの代表的なXRPDパターンを図160に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.9、7.7、10.4、14.2、18.2、20.9、24.5、及び25.9°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.7、18.2、及び20.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.9及び14.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.9、7.7、10.4、14.2、18.2、20.9、及び25.9°2θにピークをさらに有する。
一実施形態では、本明細書において、図160に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態ABを、化合物1の無水塩酸塩を酢酸エチル中で約50℃で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AB及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AB及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AB及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AB及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(xxix)化合物1の塩酸塩の形態AC
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態ACを提供する。
一実施形態では、形態ACは、結晶性である。一実施形態では、形態ACは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態ACは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態ACは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態ACは、化合物1の塩酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態ACは、化合物1の塩酸塩のトルエン溶媒和物である。
化合物1の塩酸塩の形態ACの代表的なXRPDパターンを図161に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する:5.8、7.8、9.9、14.1、15.6、17.0、18.2、20.0、23.4、24.2、25.8、26.5、27.0、27.7、及び28.3°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ14.1、18.2、及び25.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.8及び15.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8及び20.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.8、7.8、9.9、14.1、15.6、17.0、18.2、20.0、23.4、24.2、及び25.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図161に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の塩酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の塩酸塩の形態ABを、化合物1の無水塩酸塩をトルエン中で約50℃で一定期間(例えば、約7日間)懸濁することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AC及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AC及び化合物1の非晶質塩酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AC及び本明細書中で提供する化合物1の塩酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の塩酸塩の形態AC及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(c)化合物1のメシル酸塩
いくつかの実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩を提供する。化合物1のメシル酸塩は、様々な固体形態で存在し得ることが企図される。そのような固体形態には、化合物1の結晶性メシル酸塩の多形体、溶媒和物及び水和物などの結晶性固体、ならびに非晶質固体、またはそれらの混合物が含まれる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、固体形態は、化合物1のメシル酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、固体形態は化合物1のメシル酸塩の水和物である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のメシル酸塩の非溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のメシル酸塩の脱溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のメシル酸塩の無水形態(無水物)である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のメシル酸塩の脱水形態である。
いくつかの実施形態では、固体形態の化合物1とメタンスルホン酸とのモル比は、約1:1~約1:2の範囲である。一実施形態では、モル比は、約1:2(すなわち、ビスメシル酸塩)である。別の実施形態では、モル比は、約1:1(すなわち、モノメシル酸塩)である。
(i)化合物1のメシル酸塩の形態A
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態Aを提供する。
一実施形態では、形態Aは、結晶性である。一実施形態では、形態Aは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Aの化合物1とメタンスルホン酸とのモル比は約1:1である。一実施形態では、形態Aは、化合物1のモノメシル酸塩である。
一実施形態では、形態Aは、化合物1のメシル酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Aは、化合物1のメシル酸塩の酢酸エチル溶媒和物である。
化合物1のメシル酸塩の形態Aの代表的なXRPDパターンを図70に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する:5.5、9.1、12.1、12.7、13.2、14.3、15.2、15.9、16.6、16.9、17.7、18.3、19.0、21.4、21.7、22.2、22.7、23.3、23.9、24.6、25.6、27.1、及び28.0°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ16.9、17.7、及び22.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.2及び23.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.1及び16.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ9.1、13.2、14.3、15.2、16.6、16.9、17.7、21.4、22.7、23.3、及び23.9°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図70に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1のメシル酸塩の形態Aの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図71に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約180℃に加熱すると約9.6%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、酢酸エチル(及び微量の水分)の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図71に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1のメシル酸塩の形態Aの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図72に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約69℃のピーク温度を有する第1の(ブロードな)熱事象、約132℃の開始温度を有する第2の熱事象、及び約228℃の開始温度を有する第3の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた約155℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約264℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は部分脱溶媒和に対応し、第2の熱事象は融解及び脱溶媒和に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図72に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1のメシル酸塩の形態Aの代表的な動的蒸気収着(DVS)等温線プロットを図73に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約20.8%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図73に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Aは、吸湿性である。
一実施形態では、化合物1のメシル酸塩の形態Aを、酢酸エチル中の化合物1とメタンスルホン酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約5日間)供することによって調製する。一実施形態では、調製する生成物を、任意選択で、一定期間(例えば、約4.5時間)乾燥させる(例えば、40℃、真空下で)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態A及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態A及び化合物1の非晶質メシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態A及び化合物1のメシル酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態A及び本明細書で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(ii)化合物1のメシル酸塩の形態B
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態Bを提供する。
一実施形態では、形態Bは、結晶性である。一実施形態では、形態Bは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Bは、化合物1のメシル酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Bは、化合物1のメシル酸塩の1,4-ジオキサン溶媒和物である。
化合物1のメシル酸塩の形態Bの代表的なXRPDパターンを図134に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する:5.7、7.8、9.1、10.1、11.7、14.2、14.5、15.5、16.1、17.1、17.7、19.3、22.6、23.5、26.1、26.7、及び28.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ5.7、9.1、及び26.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.2、19.3、及び26.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.5及び16.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、7.8、9.1、11.7、14.2、14.5、16.1、19.3、26.1、及び26.7°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図134に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1のメシル酸塩の形態Bの代表的なTG/DTAサーモグラムを図135に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約80℃に加熱すると約1.5%の第1の重量損失を示し、約80℃~約160℃に加熱すると約1.4%の第2の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の重量損失は、非結合溶媒の損失に対応し、第2の重量損失は、可能な脱水に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図135に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約222℃~約249℃の温度で熱事象(または一連の小さな熱事象)を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、分解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図135に示すDTAサーモグラムにマッチするDTAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のメシル酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1のメシル酸塩の形態Bを、1,4-ジオキサン中の化合物1及びメタンスルホン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態B及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態B及び化合物1の非晶質メシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態B及び化合物1のメシル酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のメシル酸塩の形態B及び本明細書で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(d)化合物1の臭化水素酸塩
いくつかの実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を提供する。化合物1の臭化水素酸塩は、様々な固体形態で存在し得ることが企図される。そのような固体形態には、化合物1の結晶性臭化水素酸塩の多形体、溶媒和物及び水和物などの結晶性固体、ならびに非晶質固体、またはそれらの混合物が含まれる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、固体形態は、化合物1の臭化水素酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、固体形態は化合物1の臭化水素酸塩の水和物である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の臭化水素酸塩の非溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の臭化水素酸塩の脱溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の臭化水素酸塩の無水形態(無水物)である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の臭化水素酸塩の脱水形態である。
いくつかの実施形態では、固体形態の化合物1と臭化水素酸とのモル比は、約1:1~約1:2の範囲である。一実施形態では、モル比は、約1:2(すなわち、ビス臭化水素酸塩)である。別の実施形態では、モル比は、約1:1(すなわち、モノ臭化水素酸塩)である。
(i)化合物1の臭化水素酸塩の形態B
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Bを提供する。
一実施形態では、形態Bは、結晶性である。一実施形態では、形態Bは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Bは、化合物1の臭化水素酸塩の水和物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Bの代表的なXRPDパターンを図74に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:3.8、5.8、7.6、9.9、10.5、11.7、13.9、14.8、15.5、17.1、18.0、19.9、20.6、25.3、26.0、26.6、27.3、27.9、及び29.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ5.8、13.9、及び25.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ3.8及び7.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.8、19.9、及び26.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ3.8、5.8、7.6、10.5、13.9、14.8、19.9、20.6、25.3、26.0、及び27.9°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図74に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Bの代表的なTG/DTAサーモグラムを図75に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約190℃に加熱すると約12.7%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、水分(例えば、約5当量の水)の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図75に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約169℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約193℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、分解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図75に示すDTAサーモグラムにマッチするDTAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1と臭化水素酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトン、アニソール、ギ酸エチル、iPrOAc、MEK、TBME、トルエン、DMAとiPrOAcの混合物(例えば、1:9 v/v)、またはDMFとトルエンの混合物(例えば、1:9 v/v)である。一実施形態では、溶媒はTBMEである。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及び臭化水素酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、1,4-ジオキサン、アセトン、酢酸エチル、MEK、THF、THFと水の混合物(例えば、約1:1 v/v)、トルエン、または水である。一実施形態では、溶媒はMEKである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態B及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態B及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態B及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態B及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(ii)化合物1の臭化水素酸塩の形態A
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Aを提供する。
一実施形態では、形態Aは、結晶性である。一実施形態では、形態Aは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態A中の化合物1と臭化水素酸とのモル比は約1:1である。一実施形態では、形態Aは、化合物1のモノ臭化水素酸塩である。
一実施形態では、形態Aは、化合物1の臭化水素酸塩の非溶媒和形態である。一実施形態では、形態Aは、化合物1の臭化水素酸塩の無水物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Aの代表的なXRPDパターンを図76に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:4.3、10.3、11.9、12.8、14.4、15.6、15.9、17.1、17.6、18.8、19.3、20.2、20.7、22.4、22.8、23.3、24.0、26.0、26.4、26.9、27.7、28.5、29.6、及び31.1°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:4.3、10.3、11.9、12.8、15.7、15.9、17.1、17.2、17.7、18.8、19.3、19.5、19.6、20.2、20.3、20.7、22.5、22.8、23.3、23.9、24.1、26.0、26.3、26.8、27.7、及び31.2°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ10.3、19.3、及び24.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ17.1及び20.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ12.8及び15.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ10.3、12.8、15.6、15.9、17.1、17.6、19.3、20.7、24.0、及び26.0°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図76に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Aの代表的なTG/DSCサーモグラムを図77に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約150℃に加熱すると約0.1%の重量損失を示す。一実施形態では、本明細書中において、図77に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約283℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約285℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図77に示すDTAサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
代替の一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約270℃に加熱すると約1.8%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、非結合溶媒の損失に対応する。
代替の一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約277℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約282℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、融解に対応する。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Aの代表的な動的蒸気収着(DVS)等温線プロットを図78に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約0%~約95%に増加すると、約0.7%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図78に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Aは、わずかに吸湿性である。一実施形態では、形態Aは、DVSサイクル後も形態Aのままである。
代替の一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約90%に増加すると、約0.7%の質量増加を示す。一実施形態では、形態Aは、わずかに吸湿性である。一実施形態では、形態Aは、DVSサイクル後も形態Aのままである。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及び臭化水素酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、IPA、アセトンと水の混合物(例えば、約1:1 v/v)、アセトニトリルと水の混合物(例えば、約1:1 v/v)、エタノール、またはエタノールと水の混合物(例えば、約1:1 v/v)である。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態A及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態A及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(iii)化合物1の臭化水素酸塩の形態C
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Cを提供する。
一実施形態では、形態Cは、結晶性である。一実施形態では、形態Cは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Cは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Cは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Cは、化合物1の臭化水素酸塩の無水形態である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Cの代表的なXRPDパターンを図79に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:5.7、7.5、9.6、9.7、10.1、10.9、11.5、12.1、13.5、15.0、16.5、17.2、18.7、20.4、22.0、23.1、24.6、25.8、及び28.2°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ9.7、10.1、及び12.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、7.5、及び24.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.0及び25.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、7.5、9.7、10.1、11.5、12.1、15.0、17.2、24.6、及び25.8°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図79に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Cの代表的なTG/DTAサーモグラムを図80に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約250℃に加熱すると約1.1%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、非結合溶媒の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図80に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約275℃の開始温度を有する熱事象を示す。一実施形態では、熱事象はまた、約279℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は、融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図80に示すDTAサーモグラムにマッチするDTAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Cを、アセトニトリル中の化合物1及び臭化水素酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態C及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態C及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態C及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態C及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(iv)化合物1の臭化水素酸塩の形態D
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Dを提供する。
一実施形態では、形態Dは、結晶性である。一実施形態では、形態Dは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Dは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Dは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Dは、化合物1の臭化水素酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Dは、化合物1の臭化水素酸塩のメタノール溶媒和物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Dの代表的なXRPDパターンを図81に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:6.2、7.8、11.1、12.2、12.4、13.3、13.8、14.5、15.5、15.7、17.0、17.2、17.6、19.8、20.0、22.5、23.4、24.5、25.7、及び27.5°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ12.2、12.4、及び24.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ11.1及び15.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.2、17.0、及び25.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.2、11.1、12.2、12.4、13.3、13.8、15.5、15.7、17.0、24.5、25.7、及び27.5°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図81に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Dの代表的なTG/DTAサーモグラムを図82に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約60℃に加熱すると約0.95%の重量損失を示し、約60℃~約140℃に加熱すると約2.2%の重量損失を示し、約140℃~約220℃に加熱すると約7.8%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の重量損失は、非結合溶媒の損失に対応し、第2の重量損失は、脱溶媒和または脱水に対応し、第3の重量損失は、分解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図82に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約192℃~約210℃のピーク温度を有する第1の(ブロードな)熱事象(または2つの重複する熱事象)、約216℃の開始温度を有する第2の熱事象、及び約268℃の開始温度を有する第3の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた約221℃のピーク温度を有し、第3の熱事象はまた約274℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、熱事象は再結晶化に対応し、第3の熱事象は融解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図82に示すDTAサーモグラムにマッチするDTAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Dを、メタノール中の化合物1及び臭化水素酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態D及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態D及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態D及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態D及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(v)化合物1の臭化水素酸塩の形態E
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Eを提供する。
一実施形態では、形態Eは、結晶性である。一実施形態では、形態Eは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Eは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Eは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Eは、化合物1の臭化水素酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の臭化水素酸塩の同形溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の臭化水素酸塩のDMAc溶媒和物である。一実施形態では、形態Eは、化合物1の臭化水素酸塩のDMF溶媒和物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Eの代表的なXRPDパターンを図162に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:5.5、6.7、8.1、9.8、10.9、12.1、13.5、14.4、15.2、16.4、16.7、17.4、18.5、18.8、19.2、20.0、20.5、21.9、22.5、23.1、23.9、24.4、25.1、25.8、26.6、28.1、及び28.8°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ8.1、13.5、及び24.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ21.9及び25.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.4及び18.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.5、6.7、8.1、13.5、16.4、17.4、18.5、19.2、21.9、23.9、24.4、及び25.8°2θのピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図162に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Eを、DMAcまたはDMF中の化合物1の臭化水素酸塩の溶液をゆっくりと(例えば、一晩以上の期間にわたって)蒸発させることによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態E及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態E及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態E及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態E及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(vi)化合物1の臭化水素酸塩の形態F
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Fを提供する。
一実施形態では、形態Fは、結晶性である。一実施形態では、形態Fは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Fは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Fは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Fは、化合物1の臭化水素酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Fは、化合物1の臭化水素酸塩のNMP溶媒和物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Fの代表的なXRPDパターンを図163に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:7.3、9.4、10.0、11.3、11.8、12.9、13.7、14.6、15.3、16.5、17.9、18.4、19.4、20.0、20.6、22.1、22.8、23.6、24.1、24.5、24.9、25.3、25.9、26.7、及び27.2°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ18.4、23.6、及び24.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.6及び24.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ10.0及び20.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ10.0、11.3、14.6、15.3、18.4、20.0、23.6、24.5、24.9、25.3、25.9、26.7、及び27.2°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図163に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Fを、NMP中の化合物1の臭化水素酸塩の溶液をゆっくりと(例えば、一晩以上の期間にわたって)蒸発させることによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態F及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態F及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態F及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態F及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(vii)化合物1の臭化水素酸塩の形態G
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Gを提供する。
一実施形態では、形態Gは、結晶性である。一実施形態では、形態Gは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Gは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Gは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Gは、化合物1の臭化水素酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Gは、化合物1の臭化水素酸塩のトルエン溶媒和物である。一実施形態では、形態Gは、化合物1の臭化水素酸塩のトルエン溶媒和物の水和物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Gの代表的なXRPDパターンを図164に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:6.0、7.7、8.8、9.1、10.6、11.8、12.7、13.9、14.7、16.4、18.1、20.1、21.5、25.1、25.8、及び27.9°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ10.6、18.1、及び25.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.7及び13.9°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.0及び11.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.0、7.7、8.8、10.6、11.8、13.9、14.7、16.4、18.1、及び25.1°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図164に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Gを、トルエン中の化合物1の非晶質臭化水素酸塩の懸濁液を1つ以上の温度サイクル(例えば、ほぼ室温~約50℃)に一定期間(例えば、約7日間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態G及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態G及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態G及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態G及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(viii)化合物1の臭化水素酸塩の形態H
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Hを提供する。
一実施形態では、形態Hは、結晶性である。一実施形態では、形態Hは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Hは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Hは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Hは、化合物1の臭化水素酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Hは、化合物1の臭化水素酸塩の水和物である。一実施形態では、形態Hは、化合物1の臭化水素酸塩の四水和物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Hの代表的なXRPDパターンを図165に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:7.5、8.1、11.7、13.4、15.1、15.6、16.9、18.0、19.3、20.6、22.6、24.4、25.0、25.8、26.5、27.5、及び28.4°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ7.5、15.1、及び18.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ20.6及び24.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ22.6及び27.5°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.5、8.1、11.7、15.1、15.6、16.9、18.0、20.6、22.6、24.4、及び27.5°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図165に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
形態Hの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図166に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約100℃に加熱すると約10.5%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、水分の損失に対応する(約4当量)。一実施形態では、固体形態は、約100℃~約210℃に加熱すると、さらに約0.5%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、クロロホルムの残留溶媒の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図166に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
形態Hの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図167に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約70℃のピーク温度を有する第1の熱事象、及び約171℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた、約178℃のピーク温度を有する。一実施形態では、本明細書中において、図167に示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Hを、化合物1の臭化水素酸塩の形態Iを乾燥させること(例えば、一晩の常圧乾燥)によって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態H及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態H及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態H及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態H及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(ix)化合物1の臭化水素酸塩の形態I
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Iを提供する。
一実施形態では、形態Iは、結晶性である。一実施形態では、形態Iは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Iは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Iは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Iは、化合物1の臭化水素酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Iは、化合物1の臭化水素酸塩のクロロホルム溶媒和物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Iの代表的なXRPDパターンを図168に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:7.2、14.4、15.0、17.2、18.0、18.8、19.8、20.6、21.4、22.1、23.7、25.4、25.8、26.2、27.7、28.5、29.5、及び30.1°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ18.8、21.4、及び25.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.0及び17.2°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.4及び19.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.2、14.4、15.0、17.2、18.0、18.8、19.8、20.6、21.4、22.1、23.7、及び25.4°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図168に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Iを、クロロホルム中の化合物1の非晶質臭化水素酸塩の懸濁液を1つ以上の温度サイクル(例えば、ほぼ室温~約50℃)に一定期間(例えば、約7日間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態I及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態I及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態I及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態I及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(x)化合物1の臭化水素酸塩の形態J
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態Jを提供する。
一実施形態では、形態Jは、結晶性である。一実施形態では、形態Jは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Jは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Jは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Jは、化合物1の臭化水素酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、形態Jは、化合物1の臭化水素酸塩の1,4-ジオキサン溶媒和物である。
化合物1の臭化水素酸塩の形態Jの代表的なXRPDパターンを図169に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する:5.9、7.8、8.1、11.6、13.6、14.9、16.9、17.2、17.8、18.4、19.4、21.1、22.2、25.2、25.9、26.4、27.4、及び28.7°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ19.4、25.2、及び25.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ17.8及び21.1°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ16.9及び18.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.9、7.8、8.1、13.6、14.9、16.9、17.2、17.8、18.4、19.4、21.1、25.2、及び25.9°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図169に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
一実施形態では、化合物1の臭化水素酸塩の形態Jを、1,4-ジオキサン中の化合物1の非晶質臭化水素酸塩の懸濁液を1つ以上の温度サイクル(例えば、ほぼ室温~約50℃)に一定期間(例えば、約7日間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態J及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態J及び化合物1の非晶質臭化水素酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態J及び本明細書中で提供する化合物1の臭化水素酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の臭化水素酸塩の形態J及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(e)化合物1のベシル酸塩
いくつかの実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩を提供する。化合物1のベシル酸塩は、様々な固体形態で存在し得ることが企図される。そのような固体形態には、化合物1の結晶性ベシル酸塩の多形体、溶媒和物及び水和物などの結晶性固体、ならびに非晶質固体、またはそれらの混合物が含まれる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、固体形態は、化合物1のベシル酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、固体形態は化合物1のベシル酸塩の水和物である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のベシル酸塩の非溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のベシル酸塩の脱溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のベシル酸塩の無水形態(無水物)である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のベシル酸塩の脱水形態である。
いくつかの実施形態では、固体形態の化合物1とベンゼンスルホン酸とのモル比は、約1:1~約1:2の範囲である。一実施形態では、モル比は、約1:2(すなわち、ビスベシル酸塩)である。別の実施形態では、モル比は、約1:1(すなわち、モノベシル酸塩)である。
(i)化合物1のベシル酸塩の形態A
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態Aを提供する。
一実施形態では、形態Aは、結晶性である。一実施形態では、形態Aは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、部分的に結晶性である。
化合物1のベシル酸塩の形態Aの代表的なXRPDパターンを図83に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する:8.8、8.9、13.0、13.2、13.7、13.9、14.9、15.1、15.6、16.5、16.9、18.9、20.8、21.1、24.3、24.5、25.0、25.3、27.6、及び30.8°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ13.2、21.1、及び24.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ15.1及び27.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ14.9、16.5、及び20.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ8.9、13.2、14.9、15.1、15.6、16.5、20.8、21.1、24.3、24.5、及び27.6°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図83に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1のベシル酸塩の形態Aの代表的なTG/DTAサーモグラムを図84に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約80℃に加熱すると約5.8%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、1,4-ジオキサン(例えば、約0.5当量)の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図84に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約50℃のピーク温度を有する第1の(ブロードな)熱事象、及び約272℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた、約306℃のピーク温度を有する。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の熱事象は脱溶媒和に対応し、第2の熱事象は分解に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図84に示すDTAサーモグラムにマッチするDTAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1のベシル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1とベンゼンスルホン酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物(例えば、約1:1 v/v)、THFと水の混合物(例えば、約1:1 v/v)、または1,4-ジオキサンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態A及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態A及び化合物1の非晶質ベシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態A及び本明細書中で提供する化合物1のベシル酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(ii)化合物1のベシル酸塩の形態B
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態Bを提供する。
一実施形態では、形態Bは、結晶性である。一実施形態では、形態Bは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Bは、部分的に結晶性である。
一実施形態では、形態Bの化合物1とベンゼンスルホン酸とのモル比は約1:1である。一実施形態では、形態Bは、化合物1のモノベシル酸塩である。
一実施形態では、形態Bは、化合物1のベシル酸塩の非溶媒和形態である。一実施形態では、形態Bは、化合物1のベシル酸塩の無水物である。
化合物1のベシル酸塩の形態Bの代表的なXRPDパターンを図85に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する:7.3、10.3、10.9、11.2、13.9、14.3、14.7、16.2、16.6、16.9、17.2、17.6、17.7、18.5、19.5、19.7、20.1、20.8、21.7、21.9、22.5、23.0、23.3、23.5、24.6、25.4、26.6、及び28.1°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ16.9、17.7、及び21.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ11.2、17.6、及び23.0°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.3及び25.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.3、11.2、16.2、16.9、17.6、17.7、20.8、21.9、23.0、23.3、24.6、及び25.4°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図85に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1のベシル酸塩の形態Bの代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを図86Aに示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DSCによって特徴付けられるように、約255℃の開始温度を有する第1の熱事象、及び約265℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約261℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約268℃のピーク温度を有する。一実施形態では、本明細書中において、図86Aに示すDSCサーモグラムにマッチするDSCサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1のベシル酸塩の形態Bの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを図86Bに示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約150℃に加熱すると約0.37%の重量損失を示すか、または約25℃~約200℃に加熱すると約0.84%の重量損失を示す。一実施形態では、本明細書中において、図86Bに示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。
化合物1のベシル酸塩の形態Bの代表的な動的蒸気収着(DVS)等温線プロットを図87に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供し、それは、相対湿度(RH)が約5%~約95%に増加すると、約1.75%の質量増加を示す。一実施形態では、本明細書において、図87に示すDVS等温線プロットとマッチするDVS等温線プロットによって特徴付けられる化合物1のベシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、形態Bは、わずかに吸湿性である。一実施形態では、形態Bは、DVSサイクル後も形態Bのままである。
一実施形態では、化合物1のベシル酸塩の形態Bを、アセトニトリルからの結晶化によって調製する。一実施形態では、化合物1のベシル酸塩の形態Bを、アセトニトリル中の化合物1とベンゼンスルホン酸の混合物を室温で一定期間(例えば、一晩)スラリー化することによって調製する。一実施形態では、化合物1のベシル酸塩の形態Bを、ベンゼンスルホン酸をアセトニトリル中の化合物1のスラリーに添加して溶液を形成し、任意選択で形態Bとともにシーディングし、混合物を室温で一定期間(例えば、一晩)撹拌することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態B及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態B及び化合物1の非晶質ベシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態B及び本明細書中で提供する化合物1のベシル酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のベシル酸塩の形態B及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(f)化合物1のグリコール酸塩
いくつかの実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩を提供する。化合物1のグリコール酸塩は、様々な固体形態で存在し得ることが企図される。そのような固体形態には、化合物1の結晶性グリコール酸塩の多形体、溶媒和物及び水和物などの結晶性固体、ならびに非晶質固体、またはそれらの混合物が含まれる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、固体形態は、化合物1のグリコール酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、固体形態は化合物1のグリコール酸塩の水和物である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のグリコール酸塩の非溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のグリコール酸塩の脱溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のグリコール酸塩の無水形態(無水物)である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のグリコール酸塩の脱水形態である。
いくつかの実施形態では、固体形態の化合物1とグリコール酸とのモル比は、約1:1~約1:2の範囲である。一実施形態では、モル比は、約1:2(すなわち、ビスグリコール酸塩)である。別の実施形態では、モル比は、約1:1(すなわち、モノグリコール酸塩)である。
(i)化合物1のグリコール酸塩の形態A
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩の形態Aを提供する。
一実施形態では、形態Aは、結晶性である。一実施形態では、形態Aは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、部分的に結晶性である。
化合物1のグリコール酸塩の形態Aの代表的なXRPDパターンを図88に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1のグリコール酸塩を含む固体形態を提供する:6.2、6.6、7.1、7.3、13.6、14.0、14.3、14.8、15.2、15.3、16.4、17.6、18.1、18.9、19.7、20.8、21.0、21.7、22.2、22.6、24.2、27.0、27.3、及び28.1°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ13.6、17.6、及び22.2°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1のグリコール酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.6、14.8、及び20.8°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.3及び21.7°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ6.2、6.6、7.1、7.3、13.6、14.8、16.4、17.6、20.8、21.7、22.2、及び24.2°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図88に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のグリコール酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1のグリコール酸塩の形態Aの代表的なTG/DTAサーモグラムを図89に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約60℃に加熱すると約2.4%の重量損失を示し、約60℃~約140℃に加熱すると約1.0%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、第1の重量損失は、非結合溶媒の損失に対応し、第2の重量損失は、エタノールと水分の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図89に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のグリコール酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約52℃のピーク温度を有する第1の(ブロードな)熱事象、及び約140℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第2の熱事象はまた、約144℃のピーク温度を有する。一実施形態では、本明細書中において、図89に示すDTAサーモグラムにマッチするDTAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のグリコール酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1のグリコール酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1とグリコール酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はIPAである。一実施形態では、溶媒はエタノールである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩の形態A及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩の形態A及び化合物1の非晶質グリコール酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩の形態A及び化合物1のグリコール酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のグリコール酸塩の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(g)化合物1のL-リンゴ酸(L-Malate)(L-リンゴ酸(L-Malic Acid))塩
いくつかの実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩を提供する。化合物1のL-リンゴ酸塩は、様々な固体形態で存在し得ることが企図される。そのような固体形態には、化合物1の結晶性L-リンゴ酸塩の多形体、溶媒和物及び水和物などの結晶性固体、ならびに非晶質固体、またはそれらの混合物が含まれる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、固体形態は、化合物1のL-リンゴ酸塩の溶媒和物である。一実施形態では、固体形態は化合物1のL-リンゴ酸塩の水和物である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のL-リンゴ酸塩の非溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のL-リンゴ酸塩の脱溶媒和形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のL-リンゴ酸塩の無水形態(無水物)である。一実施形態では、固体形態は、化合物1のL-リンゴ酸塩の脱水形態である。
いくつかの実施形態では、固体形態の化合物1とL-リンゴ酸とのモル比は、約1:1~約1:2の範囲である。一実施形態では、モル比は、約1:2(すなわち、ビスL-リンゴ酸塩)である。別の実施形態では、モル比は、約1:1(すなわち、モノL-リンゴ酸塩)である。
(i)化合物1のL-リンゴ酸塩の形態A
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩の形態Aを提供する。
一実施形態では、形態Aは、結晶性である。一実施形態では、形態Aは、実質的に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、中程度に結晶性である。一実施形態では、形態Aは、部分的に結晶性である。
化合物1のL-リンゴ酸塩の形態Aの代表的なXRPDパターンを図90に示す。
一実施形態では、本明細書において、およそ以下の位置にある、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22個、またはすべてのピークを特徴とする化合物1のL-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供する:5.1、5.7、7.2、8.1、11.4、13.0、13.8、14.4、14.7、15.3、15.5、16.4、17.9、18.1、18.6、19.5、20.6、21.9、22.9、23.6、25.3、25.8、及び26.6°2θ。一実施形態では、固体形態は、3つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、5つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、7つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、9つのピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、11個のピークを特徴とする。一実施形態では、固体形態は、すべてのピークを特徴とする。
一実施形態では、本明細書において、およそ8.1、14.7、及び25.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする化合物1のL-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ17.9、20.6、及び26.6°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ7.2及び14.4°2θにピークをさらに有する。一実施形態では、XRPDパターンは、およそ5.7、7.2、8.1、14.4、14.7、15.3、16.4、17.9、18.1、19.5、20.6、25.3、及び26.6°2θにピークを有する。
一実施形態では、本明細書において、図90に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のL-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、Cu Kα放射線を使用してXRPDパターンを取得する。
化合物1のL-リンゴ酸塩の形態Aの代表的なTG/DTAサーモグラムを図91に示す。一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供し、それは、約25℃~約75℃に加熱すると約2.1%の重量損失を示す。一実施形態では、いかなる特定の理論にも制限されるものではないが、重量損失は、非結合溶媒の損失に対応する。一実施形態では、本明細書中において、図91に示すTGAサーモグラムにマッチするTGAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のL-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供し、それは、DTAによって特徴付けられるように、約105℃の開始温度を有する第1の熱事象、及び約185℃の開始温度を有する第2の熱事象を示す。一実施形態では、第1の熱事象はまた約111℃のピーク温度を有し、第2の熱事象はまた約206℃のピーク温度を有する。一実施形態では、本明細書中において、図91に示すDTAサーモグラムにマッチするDTAサーモグラムによって特徴付けられる化合物1のL-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供する。
一実施形態では、化合物1のL-リンゴ酸塩の形態Aを、DCM中の化合物1とL-リンゴ酸の混合物(例えば、約1:1のモル比)を温度サイクル(例えば、約25℃~約35℃)に一定期間(例えば、約1日~約14日、例えば、約7日間)供することによって調製する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩の形態A及び化合物1の遊離塩基の1つ以上の形態(例えば、非晶形及び結晶形)を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩の形態A及び化合物1の非晶質L-リンゴ酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩の形態A及び化合物1のL-リンゴ酸塩の1つ以上の他の結晶形を含む固体形態を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-リンゴ酸塩の形態A及び本明細書中で提供する化合物1の塩の1つ以上の形態(例えば、非晶質または結晶)を含む固体形態を提供する。
(h)化合物1の他の塩
一実施形態では、本明細書において、化合物1のナパジシル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のナパジシル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図92に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のナパジシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のナパジシル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及び1,5-ナフタレンジスルホン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、1,4-ジオキサン、2-プロパノール、アセトン、アセトンと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、アセトニトリル、アセトニトリルと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、ジクロロメタン、ジイソプロピルエーテル、エタノール、エタノールと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、酢酸エチル、ヘプタン、酢酸イソプロピル、メタノール、メチルエチルケトン、tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロフランと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、トルエン、または水である。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の硫酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の非晶質硫酸塩を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のトシル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のトシル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図93に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のトシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のトシル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びトルエンスルホン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は1,4-ジオキサンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のシュウ酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のシュウ酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図94に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のシュウ酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のシュウ酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びシュウ酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、アセトニトリルと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、メタノール、またはテトラヒドロフランと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)である。一実施形態では、酢酸イソプロピルを逆溶剤として加える。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のイセチオン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のイセチオン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図95に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のイセチオン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のイセチオン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びイセチオン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はアセトンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のイセチオン酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図96に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のイセチオン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のイセチオン酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及びイセチオン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、ジイソプロピルエーテルまたはヘプタンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のマレイン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のマレイン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図97に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のマレイン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のマレイン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びマレイン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、またはアセトニトリルと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)である。一実施形態では、酢酸イソプロピルを逆溶剤として加える。一実施形態では、溶媒を蒸発させる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のマレイン酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図98に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のマレイン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のマレイン酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及びマレイン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はメタノールである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のリン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のリン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図99に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のリン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のリン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びリン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物である(例えば、約50:50 v/v)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のマロン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のマロン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図100に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のマロン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のマロン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びマロン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は水である。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のゲンチジン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のゲンチジン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図101に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のゲンチジン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のゲンチジン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及び2,5-ジヒドロキシ安息香酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、1,4-ジオキサン、アセトンと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、アセトニトリルと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、エタノールと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、テトラヒドロフラン、またはテトラヒドロフランと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)である。一実施形態では、溶媒を蒸発させる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のゲンチジン酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図102に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のゲンチジン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のゲンチジン酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及び2,5-ジヒドロキシ安息香酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリル、ジクロロメタン、エタノール、酢酸エチル、メチルエチルケトン、または水である。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のゲンチジン酸塩の形態Cを提供する。一実施形態では、本明細書において、図103に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のゲンチジン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のゲンチジン酸塩の形態Cを、溶媒中の化合物1及び2,5-ジヒドロキシ安息香酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はメタノールである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-酒石酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-酒石酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図104に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のL-酒石酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のL-酒石酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びL-酒石酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、またはテトラヒドロフランと水の混合物(例えば、約50:50v / v)である。一実施形態では、溶媒を蒸発させる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のフマル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のフマル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図105に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のフマル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のフマル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びフマル酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はジクロロメタンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のクエン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の非晶質クエン酸塩を提供する。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のR-マンデル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のR-マンデル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図106に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のR-マンデル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のR-マンデル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びR-マンデル酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は水である。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-アスコルビン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のL-アスコルビン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図107に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のL-アスコルビン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のL-アスコルビン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びL-アスコルビン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は1,4-ジオキサンである。一実施形態では、溶媒を蒸発させる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のコハク酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のコハク酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図108に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のコハク酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のコハク酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びコハク酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は1,4-ジオキサンである。一実施形態では、溶媒を蒸発させる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の硝酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の硝酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図109に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の硝酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1の硝酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及び硝酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、2-プロパノール、アセトン、アセトンと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジイソプロピルエーテル、エタノール、エタノールと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、酢酸エチル、ヘプタン、酢酸イソプロピル、メタノール、メチルエチルケトン、tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロフランと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、トルエン、または水である。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のサリチル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のサリチル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図110に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のサリチル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のサリチル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びサリチル酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリル、ジクロロメタン、ヘプタン、tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロフランと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、または水である。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のサリチル酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図111に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のサリチル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のサリチル酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及びサリチル酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、エタノールまたは酢酸エチルである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のサリチル酸塩の形態Cを提供する。一実施形態では、本明細書において、図112に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のサリチル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のサリチル酸塩の形態Cを、溶媒中の化合物1及びサリチル酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンまたはメチルエチルケトンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のエジシル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のエジシル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図113に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のエジシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のエジシル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及び1,2-エタンジスルホン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は1,4-ジオキサンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のエジシル酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図114に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のエジシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のエジシル酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及び1,2-エタンジスルホン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、アセトニトリル、アセトニトリルと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、ジイソプロピルエーテル、エタノールと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、ヘプタン、酢酸イソプロピル、メチルエチルケトン、tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、またはトルエンである。一実施形態では、酢酸イソプロピルを逆溶剤として加える。一実施形態では、溶媒を蒸発させる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のサイクラミン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図115に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のサイクラミン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びサイクラミン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、1,4-ジオキサン、メチルエチルケトン、またはテトラヒドロフランである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図116に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のサイクラミン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及びサイクラミン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はアセトニトリルである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Cを提供する。一実施形態では、本明細書において、図117に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のサイクラミン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Cを、溶媒中の化合物1及びサイクラミン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はジクロロメタンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Dを提供する。一実施形態では、本明細書において、図118に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のサイクラミン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Dを、溶媒中の化合物1及びサイクラミン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物である(例えば、約50:50 v/v)。一実施形態では、酢酸イソプロピルを逆溶剤として加える。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Eを提供する。一実施形態では、本明細書において、図119に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のサイクラミン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のサイクラミン酸塩の形態Eを、溶媒中の化合物1及びサイクラミン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はメタノールである。一実施形態では、酢酸イソプロピルを逆溶剤として加える。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のエシル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のエシル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図120に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のエシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のエシル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びエタンスルホン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は1,4-ジオキサンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のエシル酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図121に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のエシル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のエシル酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及びエタンスルホン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、アセトニトリルと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)、テトラヒドロフラン、またはテトラヒドロフランと水の混合物(例えば、約50:50 v/v)である。一実施形態では、酢酸イソプロピルを逆溶剤として加える。一実施形態では、溶媒を蒸発させる。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のD-グルクロン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のD-グルクロン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図122に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のD-グルクロン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のD-グルクロン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びD-グルクロン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランと水の混合物である(例えば、約50:50 v/v)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の4-アミノサリチル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の4-アミノサリチル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図123に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の4-アミノサリチル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1の4-アミノサリチル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及び4-アミノサリチル酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は水である。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のカプロン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のカプロン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図124に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のカプロン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のカプロン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びカプロン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランと水の混合物である(例えば、約50:50 v/v)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の桂皮酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の桂皮酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図125に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の桂皮酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1の桂皮酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及び桂皮酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒はtert-ブチルメチルエーテルである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の桂皮酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図126に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の桂皮酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1の桂皮酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及び桂皮酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランと水の混合物である(例えば、約50:50 v/v)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のカプリル酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のカプリル酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図127に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のカプリル酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のカプリル酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びカプリル酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランと水の混合物である(例えば、約50:50 v/v)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1の樟脳酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1の樟脳酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図128に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1の樟脳酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1の樟脳酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及び樟脳酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリルまたはメタノールである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のD-アスパラギン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のD-アスパラギン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図129に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のD-アスパラギン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のD-アスパラギン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びD-アスパラギン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、アセトンと水の混合物である(例えば、約50:50 v/v)。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のD-アスパラギン酸塩の形態Bを提供する。一実施形態では、本明細書において、図130に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のD-アスパラギン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のD-アスパラギン酸塩の形態Bを、溶媒中の化合物1及びD-アスパラギン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、ジイソプロピルエーテルまたはヘプタンである。
一実施形態では、本明細書において、化合物1のD-グルタミン酸塩を提供する。一実施形態では、本明細書において、化合物1のD-グルタミン酸塩の形態Aを提供する。一実施形態では、本明細書において、図131に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする化合物1のD-グルタミン酸塩を含む固体形態を提供する。一実施形態では、化合物1のD-グルタミン酸塩の形態Aを、溶媒中の化合物1及びD-グルタミン酸を含むスラリーを温度サイクル(例えば、室温で約4時間、次いで約40℃で約4時間)に一定期間(例えば、72時間)供することによって調製する。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランと水の混合物である(例えば、約50:50 v/v)。
5.3 使用方法
一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1を含む固体形態を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1の塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、多発性骨髄腫の治療方法において使用するための、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を提供し、方法は、前記固体形態または塩を患者に投与することを含む。
一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の予防方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1を含む固体形態を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の予防方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1の塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の予防方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、多発性骨髄腫の予防方法において使用するための、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を提供し、方法は、患者に対する前記化合物を含む。
一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の管理方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1を含む固体形態を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の管理方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1の塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の管理方法を提供する。一実施形態では、本明細書において、多発性骨髄腫の管理方法において使用するための、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を提供し、方法は、前記化合物を患者に投与することを含む。
一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療効果判定国際統一基準(IURC)(Durie BGM,Harousseau J-L,Miguel JS,et al.International uniform response criteria for multiple myeloma.Leukemia,2006;(10)10:1-7を参照のこと)を用いて評価する患者の治療応答の誘導方法も提供する。別の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する患者に投与することを含み、患者における多発性骨髄腫の治療効果判定国際統一基準(IURC)によって判定される、厳密な完全奏効、完全奏効、または最良部分奏効の達成方法を提供する。別の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する患者に投与することを含む、患者における全生存期間、無増悪生存期間、無再発生存期間、腫瘍増殖停止時間または無病生存期間の延長の達成方法を提供する。別の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する患者に投与することを含む、患者における全生存期間の延長の達成方法を提供する。別の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する患者に投与することを含む、患者における無増悪生存期間の延長の達成方法を提供する。別の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する患者に投与することを含む、患者における無再発生存期間の延長の達成方法を提供する。別の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する患者に投与することを含む、患者における腫瘍増殖停止時間の延長の達成方法を提供する。別の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する患者に投与することを含む、患者における無病生存期間の延長の達成方法を提供する。
本明細書ではまた、多発性骨髄腫に関して以前に治療されているが、標準療法に対しては非応答性であり、かつ以前に治療されていない患者の治療方法も提供する。さらに、多発性骨髄腫を治療するために手術を受けたことがある患者、及び受けたことがない患者の治療方法も包含される。また、本明細書において、以前に移植療法を受けた患者、及び受けていない患者の治療方法も提供する。
本明細書中で提供する方法は、再発性、難治性または抵抗性の多発性骨髄腫の治療を含む。本明細書中で提供する方法は、再発性、難治性または抵抗性の多発性骨髄腫の予防を含む。本明細書中で提供する方法は、再発性、難治性または抵抗性の多発性骨髄腫の管理を含む。いくつかのそのような実施形態では、骨髄腫は、原発性、続発性、三次性、四重または五重に再発した多発性骨髄腫である。一実施形態では、本明細書中で提供する方法は、微小残存病変(MRD)を低減、維持、または排除する。一実施形態では、本明細書中で提供する方法は、治療有効量の本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を投与することによる、意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)、低リスク、中リスク、及び高リスクの多発性骨髄腫、新たに診断された多発性骨髄腫(低リスク、中リスク、及び高リスクの新たに診断された多発性骨髄腫を含む)、移植適格及び移植不適格の多発性骨髄腫、くすぶり型(無痛性)多発性骨髄腫(低リスク、中リスク、及び高リスクのくすぶり型多発性骨髄腫を含む)、活動性多発性骨髄腫、孤立性形質細胞腫、髄外性形質細胞腫、形質細胞白血病、中枢神経系多発性骨髄腫、軽鎖骨髄腫、非分泌性骨髄腫、免疫グロブリンD骨髄腫、ならびに免疫グロブリンE骨髄腫などの様々なタイプの多発性骨髄腫を、治療、予防、または管理することを包含する。別の実施形態では、本明細書中で提供する方法は、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を投与することによる、サイクリンD転座(例えば、t(11;14)(q13;q32);t(6;14)(p21;32);t(12;14)(p13;q32);またはt(6;20););MMSET転座(例えば、t(4;14)(p16;q32));MAF転座(例えば、t(14;16)(q32;q32);t(20;22);t(16;22)(q11;q13);もしくはt(14;20)(q32;q11));または他の染色体因子(例えば、17p13または染色体13の欠失;del(17/17p)、非高二倍体、及びゲイン(1q))などの遺伝的異常を特徴とする多発性骨髄腫の治療、予防または管理を包含する。
いくつかの実施形態では、方法は、導入療法として本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を投与することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、地固め療法として本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を投与することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、維持療法として本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を投与することを含む。
本明細書に記載の方法の特定の一実施形態では、多発性骨髄腫は、形質細胞白血病である。
本明細書に記載の方法の一実施形態では、多発性骨髄腫は、高リスクの多発性骨髄腫である。いくつかのそのような実施形態では、高リスクの多発性骨髄腫は、再発性または難治性である。一実施形態では、高リスクの多発性骨髄腫は、最初の治療から12か月以内に再発する多発性骨髄腫である。さらに別の実施形態では、高リスクの多発性骨髄腫は、遺伝的異常、例えば、del(17/17p)及びt(14;16)(q32;q32)のうち1つ以上を特徴とする多発性骨髄腫である。いくつかのそのような実施形態では、高リスクの多発性骨髄腫は、1回、2回、または3回の以前の治療に対して再発性または難治性である。
一実施形態では、多発性骨髄腫は、p53変異を特徴とする。一実施形態では、p53変異はQ331変異である。一実施形態では、p53変異はR273H変異である。一実施形態では、p53変異はK132変異である。一実施形態では、p53変異はK132N変異である。一実施形態では、p53変異はR337変異である。一実施形態では、p53変異はR337L変異である。一実施形態では、p53変異はW146変異である。一実施形態では、p53変異はS261変異である。一実施形態では、p53変異はS261T変異である。一実施形態では、p53変異はE286変異である。一実施形態では、p53変異はE286K変異である。一実施形態では、p53変異はR175変異である。一実施形態では、p53変異はR175H変異である。一実施形態では、p53変異はE258変異である。一実施形態では、p53変異はE258K変異である。一実施形態では、p53変異はA161変異である。一実施形態では、p53変異はA161T変異である。
一実施形態では、多発性骨髄腫は、p53のホモ接合型欠失を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、野生型p53のホモ接合型欠失を特徴とする。
一実施形態では、多発性骨髄腫は、野生型p53を特徴とする。
一実施形態では、多発性骨髄腫は、1つ以上の発がん性ドライバーの活性化を特徴とする。一実施形態では、1つ以上の発がん性ドライバーは、C-MAF、MAFB、FGFR3、MMset、サイクリンD1、及びサイクリンDからなる群から選択される。一実施形態では、多発性骨髄腫は、C-MAFの活性化を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、MAFBの活性化を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、FGFR3及びMMsetの活性化を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、C-MAF、FGFR3、及びMMsetの活性化を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、サイクリンD1の活性化を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、MAFB及びサイクリンD1の活性化を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、サイクリンDの活性化を特徴とする。
一実施形態では、多発性骨髄腫は、1つ以上の染色体転座を特徴とする。一実施形態では、染色体転座は、t(14;16)である。一実施形態では、染色体転座は、t(14;20)である。一実施形態では、染色体転座は、t(4;14)である。一実施形態では、染色体転座は、t(4;14)及びt(14;16)である。一実施形態では、染色体転座は、t(11;14)である。一実施形態では、染色体転座は、t(6;20)である。一実施形態では、染色体転座は、t(20;22)である。一実施形態では、染色体転座は、t(6;20)及びt(20;22)である。一実施形態では、染色体転座は、t(16;22)である。一実施形態では、染色体転座は、t(14;16)及びt(16;22)である。一実施形態では、染色体転座は、t(14;20)及びt(11;14)である。
一実施形態では、多発性骨髄腫は、Q331 p53変異、C-MAFの活性化、及びt(14;16)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、p53のホモ接合型欠失、C-MAFの活性化、及びt(14;16)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、K132N p53変異、MAFBの活性化、及びt(14;20)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、野生型p53、FGFR3及びMMsetの活性化、ならびにt(4;14)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、野生型p53、C-MAFの活性化、及びt(14;16)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、p53のホモ接合型欠失、FGFR3、MMset、及びC-MAFの活性化、ならびにt(4;14)及びt(14;16)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、p53のホモ接合型欠失、サイクリンD1の活性化、及びt(11;14)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、R337L p53変異、サイクリンD1の活性化、及びt(11;14)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、W146 p53変異、FGFR3及びMMsetの活性化、ならびにt(4;14)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、S261T p53変異、MAFBの活性化、ならびにt(6;20)及びt(20;22)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、E286K p53変異、FGFR3及びMMsetの活性化、ならびにt(4;14)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、R175H p53変異、FGFR3及びMMsetの活性化、ならびにt(4;14)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、E258K p53変異、C-MAFの活性化、ならびにt(14;16)及びt(16;22)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、野生型p53、MAFB及びサイクリンD1の活性化、ならびにt(14;20)及びt(11;14)での染色体転座を特徴とする。一実施形態では、多発性骨髄腫は、A161T p53変異、サイクリンDの活性化、及びt(11;14)での染色体転座を特徴とする。
本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、多発性骨髄腫は、移植適応の新たに診断された多発性骨髄腫である。別の実施形態では、多発性骨髄腫は、移植不適応の新たに診断された多発性骨髄腫である。
さらに他の実施形態では、多発性骨髄腫は、初期治療後の早期進行(例えば、12か月未満)を特徴とする。さらに他の実施形態では、多発性骨髄腫は、自家幹細胞移植後の早期進行(例えば、12か月未満)を特徴とする。別の実施形態では、多発性骨髄腫は、レナリドマイドに対して難治性である。別の実施形態では、多発性骨髄腫は、ポマリドマイドに対して難治性である。いくつかのそのような実施形態では、多発性骨髄腫は、ポマリドマイドに対して難治性であると予測される(例えば、分子キャラクタリゼーションによって)。別の実施形態では、多発性骨髄腫は、3つ以上の治療に対して再発性または難治性であり、プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、オプロゾミブ、またはマリゾミブ)及び免疫調節化合物(例えば、サリドマイド、レナリドマイド、ポマリドマイド、イベルドマイド、またはアバドマイド)に曝露されたか、またはプロテアソーム阻害剤及び免疫調節化合物に対して二重難治性である。さらにその他の実施形態では、多発性骨髄腫は、例えば、CD38モノクローナル抗体(CD38 mAb、例えば、ダラツムマブまたはイサツキシマブ)、プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、またはマリゾミブ)、及び免疫調節化合物(例えば、サリドマイド、レナリドマイド、ポマリドマイド、イベルドマイド、またはアバドマイド)を含む3つ以上の以前の治療に対して再発性または難治性であるか、またはプロテアソーム阻害剤もしくは免疫調節化合物及びCD38 mAbに対して二重難治性である。さらにその他の実施形態では、多発性骨髄腫は、三重難治性であり、例えば、多発性骨髄腫は、本明細書に記載されているように、プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、オプロゾミブまたはマリゾミブ)、免疫調節化合物(例えば、サリドマイド、レナリドマイド、ポマリドマイド、イベルドマイド、またはアバドマイド)、及び1つの他の活性薬剤に対して難治性である。
特定の実施形態では、本明細書において、腎機能障害を伴う再発性/不応性多発性骨髄腫を有する患者に、治療有効量の本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を投与することを含む、腎機能障害またはその症状を有する患者における再発性/不応性多発性骨髄腫を含む多発性骨髄腫の治療、予防、及び/または管理方法を提供する。
特定の実施形態では、本明細書において、本明細書に記載の治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、多発性骨髄腫を有する虚弱な患者に投与することを含む、虚弱な患者における再発性または難治性多発性骨髄腫を含む多発性骨髄腫またはその症状の治療、予防、及び/または管理方法を提供する。いくつかのそのような実施形態では、虚弱な患者は、導入療法に対する不適応性、またはデキサメタゾン治療に対する不耐性を特徴とする。いくつかのそのような実施形態では、虚弱な患者は、例えば、65歳超の高齢者である。
特定の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療、予防、または管理方法を提供し、その場合、多発性骨髄腫は、4次の再発性/難治性多発性骨髄腫である。
特定の実施形態では、本明細書において、導入療法として本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療、予防、または管理方法を提供し、その場合、多発性骨髄腫は、新たに診断された移植適応多発性骨髄腫である。
特定の実施形態では、本明細書において、他の治療または移植の後の維持療法として本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療、予防、または管理方法を提供し、その場合、多発性骨髄腫は、他の治療または移植前に新たに診断された移植適応多発性骨髄腫である。
特定の実施形態では、本明細書において、他の治療または移植の後の維持療法として本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療、予防、または管理方法を提供する。いくつかの実施形態では、多発性骨髄腫は、他の治療及び/または移植前に新たに診断された移植適応多発性骨髄腫である。いくつかの実施形態では、移植前の他の治療は、化学療法または化合物1による治療である。
特定の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療、予防、または管理方法を提供し、その場合、多発性骨髄腫は、高リスクの多発性骨髄腫であり、1回、2回、または3回の以前の治療に対して再発性または難治性である。
特定の実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療、予防、または管理方法を提供し、その場合、多発性骨髄腫は、新たに診断された移植不適応多発性骨髄腫である。
特定の実施形態では、化合物の治療有効量または予防有効量は、約0.01~約25mg/日、約0.01~約10mg/日、約0.01~約5mg/日、約0.01~約2mg/日、約0.01~約1mg/日、約0.01~約0.5mg/日、約0.01~約0.25mg/日、約0.1~約25mg/日、約0.1~約10mg/日、約0.1~約5mg/日、約0.1~約2mg/日、約0.1~約1mg/日、約0.1~約0.5mg/日、約0.1~約0.25mg/日、約0.5~約25mg/日、約0.5~約10mg/日、約0.5~約5mg/日、約0.5~約2mg/日、約0.5~約1mg/日、約1~約25mg/日、約1~約10mg/日、約1~約5mg/日、約1~約2.5mg/日、または約1~約2mg/日である。一実施形態では、化合物1の治療有効量または予防有効量は、約0.1mg/日~約0.4mg/日である。
特定の実施形態では、治療有効量または予防有効量は、約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約15、約20、または約25mg/日である。いくつかのそのような実施形態では、治療有効量または予防有効量は、約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6または約0.7mg/日である。
一実施形態では、本明細書に記載の病態に対する化合物1の推奨される一日量範囲は、約0.1~約25mg/日の範囲であり、好ましくは、1日1回の単回投与として、または1日を通して分割用量で投与する。他の実施形態では、用量は、約0.1~約10mg/日の範囲である。1日あたりの具体的な用量として、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25mg/日が挙げられる。1日あたりのより具体的な用量として、0.1、0.2、0.3、0.4、または0.5mg/日が挙げられる。
特定の実施形態では、推奨される開始用量は、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、または25mg/日であり得る。別の実施形態では、推奨される開始用量は、0.1、0.2、0.3、0.4、または0.5mg/日であり得る。用量を、1、2、3、4、または5mg/日まで漸増させてもよい。
特定の実施形態では、治療有効量または予防有効量は、約0.001~約5mg/kg/日、約0.001~約4mg/kg/日、約0.001~約3mg/kg/日、約0.001~約2mg/kg/日、約0.001~約1mg/kg/日、約0.001~約0.05mg/kg/日、約0.001~約0.04mg/kg/日、約0.001~約0.03mg/kg/日、約0.001~約0.02mg/kg/日、約0.001~約0.01mg/kg/日、約0.001~約0.005mg/kg/日である。
投与する用量はまた、mg/kg/日以外の単位で表され得る。例えば、非経口投与のための用量を、mg/m2/日として表してもよい。当業者は、対象の身長もしくは体重のいずれかまたは両方から用量をmg/kg/日からmg/m2/日に変換する方法を容易に理解するであろう(www.fda.gov/cder/cancer/animalframe.htmを参照されたい)。例えば、65kgのヒトに対する1mg/kg/日という用量は、38mg/m2/日におよそ等しい。
特定の実施形態では、本明細書中で提供する方法のうちの1つで治療される患者は、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩の投与前に多発性骨髄腫療法で治療されていない。特定の実施形態では、本明細書中で提供する方法のうちの1つで治療される患者は、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩の投与前に多発性骨髄腫療法で治療されている。特定の実施形態では、本明細書中で提供する方法の1つで治療される患者は、抗多発性骨髄腫療法に対する薬剤耐性を発達させている。いくつかのそのような実施形態では、患者は、1つ、2つ、または3つの抗多発性骨髄腫療法に対する抵抗性を発達させており、療法は、CD38モノクローナル抗体(CD38 mAb、例えば、ダラツムマブまたはイサツキシマブ)、プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、またはマリゾミブ)、及び免疫調節化合物(例えば、サリドマイド、レナリドマイド、ポマリドマイド、イベルドマイド、またはアバドマイド)から選択される。
本明細書中で提供する方法は、患者の年齢に関係なく患者を治療することを包含する。いくつかの実施形態では、対象は、18歳以上である。他の実施形態では、対象は、18、25、35、40、45、50、55、60、65、または70歳超である。他の実施形態では、対象は、65歳未満である。他の実施形態では、対象は、65歳超である。一実施形態では、対象は、65歳超の対象などの、高齢の多発性骨髄腫の対象である。一実施形態では、対象は、75歳超の対象などの、高齢の多発性骨髄腫対象である。
治療しようとする疾患の状態及び対象の病態に応じて、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、CIV、嚢内注射もしくは注入、皮下注射、または埋植)、吸入、鼻腔内、膣内、直腸、舌下、または局部(例えば、経皮または局所)投与経路により投与してもよい。本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩は、各投与経路に適するように、単独でまたは組み合わせて、好適な投与単位で、薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント及びビヒクルとともに製剤化してもよい。
一実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、経口投与する。別の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、非経口投与する。さらに別の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、静脈内投与する。
本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩は、単回用量として、例えば、単回ボーラス注射または経口錠剤もしくは経口丸薬で、あるいは長期にわたって、例えば、長期にわたる持続注入または長期にわたる分割ボーラス投与などで送達してもよい。本明細書に記載の化合物は、必要な場合、例えば、患者が不変もしくは退縮を経験するまで、または患者が疾患進行もしくは許容できない毒性を経験するまで、反復投与することができる。不変またはその欠如は、当技術分野で公知の方法、例えば、患者の症状の評価、身体診察、X線、CAT、PET、またはMRIスキャン及び他の一般的に受け入れられている評価方法を使用して撮像された腫瘍の可視化で判定する。
本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩は、1日1回(QDまたはqd)投与するか、または1日2回(BIDまたはbid)、1日3回(TIDまたはtid)、及び1日4回(QIDまたはqid)など、一日量を複数回に分割することができる。さらに、投与は、連続的(すなわち、連続する日について連日または毎日)、間欠的、例えば、サイクル(すなわち、数日、数週間、または数か月の休薬を含む)であり得る。本明細書中で使用する場合、用語「毎日」とは、例えば、ある期間にわたって、治療化合物を各日に1回または2回以上投与することを意味するものとする。用語「連続的」とは、少なくとも7日~52週の中断のない期間の間、治療化合物を毎日投与することを意味するものとする。本明細書中で使用する用語「断続的」または「断続的に」とは、定期的な間隔または不定期的な間隔のいずれかで停止及び開始することを意味するものとする。例えば、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩の間欠投与は、1週間に1~6日投与すること、サイクルで(例えば、2~8週間連続して毎日投与した後に、最大で1週間、投与を行わない休薬期間を設けて)投与すること、または隔日で投与することである。用語「サイクル」とは、本明細書中で使用する場合、治療化合物を毎日または持続的に投与するが、休薬期間を設けることを意味するものとする。いくつかのそのような実施形態では、投与は、2~6日間、1日1回とし、その後の5~7日間を投与しない休止期間とする。
いくつかの実施形態では、投与頻度は、1日あたり約1回~1か月あたり約1回の範囲内である。特定の実施形態では、投与は、1日1回、1日2回、1日3回、1日4回、1日おきに1回、週2回、週1回、2週に1回、3週に1回、または4週に1回である。一実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、1日1回投与する。別の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、1日2回投与する。さらに別の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、1日3回投与する。さらに別の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、1日4回投与する。
一実施形態では、本明細書に記載の治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、最大20日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む治療サイクルで投与する。一実施形態では、本明細書に記載の治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、最大15日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む治療サイクルで投与する。一実施形態では、本明細書に記載の治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、最大10日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む治療サイクルで投与する。一実施形態では、本明細書に記載の治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、最大7日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む治療サイクルで投与する。一実施形態では、本明細書に記載の治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、最大5日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む治療サイクルで投与する。一実施形態では、本明細書に記載の治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、最大4日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む治療サイクルで投与する。一実施形態では、本明細書に記載の治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、最大3日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む治療サイクルで投与する。
一実施形態では、治療サイクルは、最大14日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大10日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大7日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大5日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大4日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大3日の投与期間とその後に続く休薬期間を含む。
一実施形態では、休薬期間は、約2日~最大約11日である。一実施形態では、休薬期間は、約2日~最大約10日である。一実施形態では、休薬期間は、約2日である。一実施形態では、休薬期間は、約3日である。一実施形態では、休薬期間は、約4日である。一実施形態では、休薬期間は、約5日である。一実施形態では、休薬期間は、約6日である。別の実施形態では、休薬期間は、約7日である。別の実施形態では、休薬期間は、約8日である。別の実施形態では、休薬期間は、約9日である。別の実施形態では、休薬期間は、約10日である。別の実施形態では、休薬期間は、約11日である。
一実施形態では、治療サイクルは、最大15日の投与期間とその後に続く約2日~最大約10日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大10日の投与期間とその後に続く約2日~最大約10日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大7日の投与期間とその後に続く約2日~最大約10日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大5日の投与期間とその後に続く約2日~最大約10日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大3日の投与期間とその後に続く約10日~最大約15日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大3日の投与期間とその後に続く約3日~最大約15日の休薬期間を含む。
一実施形態では、治療サイクルは、最大15日の投与期間とその後に続く7日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大10日の投与期間とその後に続く5日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大10日の投与期間とその後に続く4日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大10日の投与期間とその後に続く3日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大10日の投与期間とその後に続く2日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大7日の投与期間とその後に続く7日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大5日の投与期間とその後に続く5日の休薬期間を含む。一実施形態では、治療サイクルは、最大3日の投与期間とその後に続く11日の休薬期間を含む。別の実施形態では、治療サイクルは、最大5日の投与期間とその後に続く9日の休薬期間を含む。別の実施形態では、治療サイクルは、最大5日の投与期間とその後に続く2日の休薬期間を含む。別の実施形態では、治療サイクルは、最大3日の投与期間とその後に続く4日の休薬期間を含む。
一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~5日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~10日目に投与することを含む。一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~21日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、7日サイクルの1~5日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、7日サイクルの1~7日目に投与することを含む。一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~10日目と15~24日目に投与することを含む(本明細書において20/28投与サイクルと呼ばれる)。一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~3日目と15~18日目に投与することを含む。一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~7日目と15~21日目に投与することを含む(本明細書において14/28投与サイクルと呼ばれる)。一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~5日目と15~19日目に投与することを含む(本明細書において10/28投与サイクルと呼ばれる)。一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~3日目と15~17日目に投与することを含む(本明細書において6/28投与サイクルと呼ばれる)。
一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~14日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~4日目と8~11日目に投与することを含む。一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~5日目と8~12日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~5日目と11~15日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~5日目、8~12日目及び15~19日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~4日目、8~11日目及び15~18日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~4日目、8~10日目及び15~17日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~3日目と8~11日目に投与することを含む。別の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、21日サイクルの1~3日目と11~13日目に投与することを含む。
本明細書に記載の任意の治療サイクルは、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、またはそれ以上のサイクルで反復することができる。特定の例では、本明細書に記載の治療サイクルは、1~約24サイクル、約2~約16サイクル、または約2~約4サイクルを含む。特定の例では、本明細書に記載の治療サイクルは、1~約4のサイクルを含む。特定の実施形態では、サイクル1~4は、すべて28日サイクルである。いくつかの実施形態では、本明細書中で提供する治療有効量の化合物1の固体形態または塩を、28日の1~13回のサイクル(例えば、約1年)で投与する。特定の例では、サイクル治療は、サイクル回数を制限せず、疾患進行まで治療を継続する。サイクルは、特定の例では、本明細書に記載の投与期間及び/または休薬期間の持続期間を変動させることを含む。
一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、約0.1mg/日、0.2mg/日、0.3mg/日、0.4mg/日、0.5mg/日、0.6mg/日、0.7mg/日、0.8mg/日、0.9mg/日、1.0mg/日、5.0mg/日、または10mg/日の用量で1日1回投与することを含む。一実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、約0.1mg/日、0.2mg/日、0.3mg/日、0.4mg/日、0.5mg/日、0.6mg/日、0.7mg/日、または0.8mg/日の用量で1日1回投与することを含む。いくつかのそのような実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~10日目に、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、または0.5mgの用量で1日1回投与することを含む。いくつかのそのような実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~10日目と15~24日目に、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、または0.5mgの用量で1日1回投与することを含む。いくつかのそのような実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~10日目と15~24日目に、約0.1mgの用量で1日1回投与することを含む。他の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~3日目に、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、または0.5mgの用量で1日2回投与することを含む。他の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~3日目と15~19日目に、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、または0.5mgの用量で1日2回投与することを含む。他の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~3日目と15~17日目に、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、または0.5mgの用量で1日2回投与することを含む。他の実施形態では、治療サイクルは、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、28日サイクルの1~3日目と15~17日目に、約0.2mgの用量で1日2回投与することを含む。そのような一実施形態では、化合物を、28日サイクル、例えばサイクル1における1~3日目(朝と夕方)、14日目(夕方のみ)、15日目及び16日目(朝と夕方)、ならびに17日目(朝のみ)に投与する。
明確にするために、特に明記しない限り、本明細書中で言及する化合物1の用量は、その遊離塩基形態での化合物1の量を指すことに留意されたい。例えば、化合物1の薬学的に許容される塩を使用する場合、上記の所与の量はそれに応じて適合させる必要がある。
5.4 第2の活性薬剤との併用治療
本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩はまた、手術、生物学的療法(例えば、チェックポイント阻害剤による免疫療法を含む)、放射線療法、化学療法、幹細胞移植、細胞療法、または多発性骨髄腫の治療、予防、もしくは管理に現在使用されている他の非薬物ベースの療法を含むがこれらに限定されない従来の療法と組み合わせるかまたは併用することができる(例えば、前、中、または後に)。本明細書中で提供する化合物と従来の療法との併用は、特定の患者に予想外に有効であるユニークな治療レジメンを提供し得る。理論によって制限されるものではないが、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩は、従来の療法と同時に投与される場合、相加効果または相乗効果を提供し得ると考えられる。
本明細書の他の箇所で論じるように、手術、化学療法、放射線療法、生物学的療法、及び免疫療法を含むがこれらに限定されない従来の療法に伴う有害作用または望ましくない効果を低減、治療、及び/または予防する方法が本明細書に包含される。本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩及び他の活性成分を、従来の療法に関連する有害作用の発生前、発生中、または発生後に、患者に投与することができる。
本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩はまた、本明細書に記載の多発性骨髄腫の治療及び/または予防に有用な他の治療薬と組み合わせるか、または併用することができる。
一実施形態では、本明細書において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、1つ以上の第2の活性薬剤と組み合わせて、及び任意選択で放射線療法、輸血、または外科手術と組み合わせて、患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療、予防、または管理方法を提供する。
本明細書中で使用する場合、用語「組み合わせて」は、2つ以上の療法(例えば、1つ以上の予防薬及び/または治療薬)の使用を含む。しかしながら、用語「組み合わせて」の使用は、疾患または障害を有する患者に療法(例えば、予防薬及び/または治療薬)を投与する順序を制限しない。第1の療法剤(例えば、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩などの予防薬または治療薬)を、第2の療法剤(例えば、予防薬または治療薬)を対象に投与する前(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、または12週間前)、同時、または後に(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、または12週間後に)投与することができる。本明細書において、三重療法もまた、四重療法と同様に企図される。一実施形態では、第2の療法剤は、デキサメタゾンである。
本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩及び1つ以上の第2の活性薬剤の患者への投与は、同じまたは異なる投与経路により同時にまたは連続して行うことができる。特定の活性剤に用いられる特定の投与経路の好適性は、活性剤自体(例えば、それが血流に入る前に分解することなく経口投与することができるかどうか)に依存するであろう。
本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩の投与経路は、第2の療法剤の投与経路とは無関係である。一実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、経口投与する。別の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、静脈内投与する。したがって、これらの実施形態によれば、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、経口投与または静脈内投与し、第2の療法剤を、経口投与、非経口投与、腹腔内投与、静脈内投与、動脈内投与、経皮投与、舌下投与、筋肉内投与、直腸投与、経口腔投与、鼻腔内投与、リポソーム投与、吸入を介した投与、膣内投与、眼内投与、カテーテルもしくはステントによる局部送達を介した投与、皮下投与、脂肪内投与、関節内投与、髄腔内投与または徐放剤形で投与することができる。一実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩及び第2の療法剤を、同じ投与様式、経口またはIVにより投与する。別の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、ある投与様式、例えば、IVにより投与し、一方、第2の薬剤(抗多発性骨髄腫薬)を、別の投与様式、例えば、経口により投与する。
一実施形態では、第2の活性薬剤を、静脈内または皮下に、約1~約1000mg、約5~約500mg、約10~約350mg、または約50~約200mgの量で1日1回または2回投与する。第2の活性薬剤の特定の量は、使用する特定の薬剤、治療または管理しようとする多発性骨髄腫の種類、疾患の重症度及び病期、ならびに本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩及び患者に同時に投与する任意選択の追加の活性薬剤の量に依存することになる。
1つ以上の第2の活性成分または活性薬剤を、本明細書中で提供する方法及び組成物において本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用することができる。第2の活性薬剤は、大分子(例えば、タンパク質)、小分子(例えば、合成無機、有機金属、または有機分子)、または細胞療法剤(例えば、CAR細胞)であり得る。
本明細書に記載の方法及び組成物において、使用することができる第2の活性薬剤の例には、メルファラン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、エトポシド、ドキソルビシン、ベンダムスチン、オビヌツズマブ、プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、オプロゾミブまたはマリゾミブ)、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤(例えば、パノビノスタット、ACY241)、BET阻害剤(例えば、GSK525762A、OTX015、BMS-986158、TEN-010、CPI-0610、INCB54329、BAY1238097、FT-1101、ABBV-075、BI894999、GS-5829、GSK1210151A(I-BET-151)、CPI-203、RVX-208、XD46、MS436、PFI-1、RVX2135、ZEN3365、XD14、ARV-771、MZ-1、PLX5117、4-[2-(シクロプロピルメトキシ)-5-(メタンスルホニル)フェニル]-2-メチルイソキノリン-1(2H)-1、EP11313及びEP11336)、BCL2阻害剤(例えば、ベネトクラクスまたはナビトクラクス)、MCL-1阻害剤(例えば、AZD5991、AMG176、MIK665、S64315、またはS63845)、LSD-1阻害剤(例えば、ORY-1001、ORY-2001、INCB-59872、IMG-7289、TAK-418、GSK-2879552、4-[2-(4-アミノ-ピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリミジン-4-イル]-2-フルオロ-ベンゾニトリル、もしくはその塩)、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン)、デキサメタゾン;抗体(例えば、エロツズマブなどのCS1抗体、ダラツムマブもしくはイサツキシマブなどのCD38抗体、またはGSK2857916もしくはBI836909などのBCMA抗体もしくは抗体コンジュゲート)、チェックポイント阻害剤(本明細書に記載のような)、またはCAR細胞(本明細書に記載のような)のうちの1つ以上が含まれる。
一実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、デキサメタゾンである。
いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1日目及び8日目に4mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1、4、8及び11日目に4mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、及び15日目に4mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、4、8、11、15及び18日目に4mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、15、及び22日目に4mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、10、15、及び22日目に4mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、3、15、及び17日目に4mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、3、14、及び17日目に4mgの用量で投与する。
いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1日目及び8日目に8mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1、4、8及び11日目に8mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、及び15日目に8mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、4、8、11、15及び18日目に8mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、15、及び22日目に8mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、10、15、及び22日目に8mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、3、15、及び17日目に8mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、3、14、及び17日目に8mgの用量で投与する。
いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1日目及び8日目に10mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1、4、8及び11日目に10mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、及び15日目に10mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、4、8、11、15及び18日目に10mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、15、及び22日目に10mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、10、15、及び22日目に10mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、3、15、及び17日目に10mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、3、14、及び17日目に10mgの用量で投与する。
いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1日目及び8日目に20mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1、4、8及び11日目に20mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、及び15日目に20mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、4、8、11、15及び18日目に20mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、15、及び22日目に20mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、10、15、及び22日目に20mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、3、15、及び17日目に20mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、3、14、及び17日目に20mgの用量で投与する。
いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1日目及び8日目に40mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、21日サイクルの1、4、8及び11日目に40mgの用量で投与する。いくつかの実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、及び15日目に40mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、10、15、及び22日目に40mgの用量で投与する。いくつかの他の実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、4、8、11、15及び18日目に40mgの用量で投与する。他のそのような実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、8、15、及び22日目に40mgの用量で投与する。他のそのような実施形態では、デキサメタゾンを、28日サイクルの1、3、15、及び17日目に40mgの用量で投与する。そのような一実施形態では、デキサメタゾンを、サイクル1の1、3、14、及び17日目に40mgの用量で投与する。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、ボルテゾミブである。さらに別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、ダラツムマブである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、本明細書に記載のプロテアソーム阻害剤、本明細書に記載のCD38阻害剤、及び本明細書に記載のコルチコステロイドとともに、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩の投与を含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、パノビノスタットである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、ACY241である。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、ビンクリスチンである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、シクロホスファミドである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、エトポシドである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、ドキソルビシンである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、ベネトクラクスである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、AMG176である。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、MIK665である。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、GSK525762Aである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、OTX015である。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、4-[2-(シクロプロピルメトキシ)-5-(メタンスルホニル)フェニル]-2-メチルイソキノリン-1(2H)-オンである。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法及び組成物において、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と一緒に使用する第2の活性薬剤は、4-[2-(4-アミノ-ピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリミジン-4-イル]-2-フルオロ-ベンゾニトリル、またはその塩(例えば、ベシル酸塩)である。いくつかのそのような実施形態では、方法は、デキサメタゾンの投与をさらに含む。
特定の実施形態では、本明細書で提供する化合物1の固体形態または塩を、チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与する。一実施形態では、本明細書中で提供する方法に関連して、1つのチェックポイント阻害剤を、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と併用する。別の実施形態では、本明細書中で提供する方法に関連して、2つのチェックポイント阻害剤を、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と併用する。さらに別の実施形態では、本明細書中で提供する方法に関連して、3つ以上のチェックポイント阻害剤を、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩と併用する。
本明細書中で使用する場合、用語「免疫チェックポイント阻害剤」または「チェックポイント阻害剤」とは、1つ以上のチェックポイントタンパク質を完全にまたは部分的に低減するか、それらを阻害するか、それらに干渉するか、またはそれらを調節する分子を指す。特定の理論によって制限されるものではないが、チェックポイントタンパク質は、T細胞活性化または機能を調節する。多数のチェックポイントタンパク質、例えば、CTLA-4とそのリガンドCD80及びCD86、ならびにPD-1とそのリガンドPD-Ll及びPD-L2が知られている(Pardoll,Nature Reviews Cancer,2012,12,252-264)。これらのタンパク質は、T細胞応答の共刺激性または阻害性相互作用を担うと思われる。免疫チェックポイントタンパク質は、自己寛容、ならびに生理学的免疫応答の持続期間及び程度を調節し維持すると思われる。免疫チェックポイント阻害剤は、抗体を含むか、または抗体から誘導される。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、CTLA-4阻害剤である。一実施形態では、CTLA-4阻害剤は、抗CTLA-4抗体である。抗CTLA-4抗体の例として、いずれもその全体が本明細書に援用される米国特許第5,811,097号、同第5,811,097号、同第5,855,887号、同第6,051,227号、同第6,207,157号、同第6,682,736号、同第6,984,720号、及び同第7,605,238号に記載される抗体が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、抗CTLA-4抗体は、トレメリムマブ(別名、チシリムマブまたはCP-675,206としても知られる)である。別の実施形態では、抗CTLA-4抗体は、イピリムマブ(MDX-010またはMDX-101としても知られる)である。イピリムマブは、CTLA-4に結合する完全ヒトモノクローナルIgG抗体である。イピリムマブは、Yervoy(商標)という商品名で販売されている。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、PD-1/PD-L1阻害剤である。PD-l/PD-L1阻害剤の例として、いずれもその全体が本明細書に援用される米国特許第7,488,802号、同第7,943,743号、同第8,008,449号、同第8,168,757号、同第8,217,149号、ならびにPCT特許出願公開第WO2003042402号、同第WO2008156712号、同第WO2010089411号、同第WO2010036959号、同第WO2011066342号、同第WO2011159877号、同第WO2011082400号、及び同第WO2011161699号に記載される阻害剤が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、PD-1阻害剤である。一実施形態では、PD-1阻害剤は、抗PD-1抗体である。一実施形態では、抗PD-1抗体は、BGB-A317、ニボルマブ(ONO-4538、BMS-936558、またはMDX1106としても知られる)、またはペンブロリズマブ(MK-3475、SCH900475、またはランブロリズマブとしても知られる)である。一実施形態では、抗PD-1抗体は、ニボルマブである。ニボルマブは、ヒトIgG4抗PD-1モノクローナル抗体であり、Opdivo(商標)という商品名で販売されている。別の実施形態では、抗PD-1抗体は、ペンブロリズマブである。ペンブロリズマブは、ヒト化モノクローナルIgG4抗体であり、Keytruda(商標)という商品名で販売されている。さらに別の実施形態では、抗PD-1抗体は、ヒト化抗体であるCT-011である。単独で投与されたCT-011は、再発時に急性骨髄性白血病(AML)を治療することにおいて応答を示すことができなかった。さらに別の実施形態では、抗PD-1抗体は、融合タンパク質であるAMP-224である。別の実施形態では、PD-1抗体は、BGB-A317である。BGB-A317は、Fcγ受容体Iに結合する能力が特異的に除外されており、かつPD-1に対するユニークな結合シグネチャーを、高い親和性及び優れた標的特異性で有するモノクローナル抗体である。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、PD-L1阻害剤である。一実施形態では、PD-L1阻害剤は、抗PD-L1抗体である。一実施形態では、抗PD-L1抗体は、MEDI4736(デュルバルマブ)である。別の実施形態では、抗PD-L1抗体は、BMS-936559(MDX-1105-01としても知られる)である。さらに別の実施形態では、PD-L1阻害剤は、アテゾリズマブ(MPDL3280A、及びTecentriq(登録商標)としても知られる)である。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、PD-L2阻害剤である。一実施形態では、PD-L2阻害剤は、抗PD-L2抗体である。一実施形態では、抗PD-L2抗体は、rHIgM12B7Aである。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、リンパ球活性化遺伝子3(LAG-3)阻害剤である。一実施形態では、LAG-3阻害剤は、可溶性Ig融合タンパク質であるIMP321である(Brignone et al.,J.Immunol.,2007,179,4202-4211)。別の実施形態では、LAG-3阻害剤は、BMS-986016である。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、B7阻害剤である。一実施形態では、B7阻害剤は、B7-H3阻害剤またはB7-H4阻害剤である。一実施形態では、B7-H3阻害剤は、抗B7-H3抗体であるMGA271である(Loo et al.,Clin.Cancer Res.,2012,3834)。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、TIM3(T細胞免疫グロブリンドメイン及びムチンドメイン3)阻害剤である(Fourcade et al.,J.Exp.Med.,2010,207,2175-86,Sakuishi et al.,J.Exp.Med.,2010,207,2187-94)。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、OX40(CD134)アゴニストである。一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、抗OX40抗体である。一実施形態では、抗OX40抗体は、抗OX-40である。別の実施形態では、抗OX40抗体は、MEDI6469である。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、GITRアゴニストである。一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、抗GITR抗体である。一実施形態では、抗GITR抗体は、TRX518である。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、CD137アゴニストである。一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、抗CD137抗体である。一実施形態では、抗CD137抗体は、ウレルマブである。別の実施形態では、抗CD137抗体は、PF-05082566である。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、CD40アゴニストである。一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、抗CD40抗体である。一実施形態では、抗CD40抗体は、CF-870,893である。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、組換えヒトインターロイキン-15(rhIL-15)である。
一実施形態では、チェックポイント阻害剤は、IDO阻害剤である。一実施形態では、IDO阻害剤は、INCB024360である。別の実施形態では、IDO阻害剤は、インドキシモドである。
特定の実施形態では、本明細書中で提供する併用療法は、本明細書に記載のチェックポイント阻害剤(同じまたは異なるクラスのチェックポイント阻害剤を含む)のうちの2つ以上を含む。さらに、本明細書に記載の併用療法は、本明細書に記載の疾患を治療するために適切であり、かつ当技術分野で理解される、本明細書に記載の1つ以上の第2の活性薬剤と組み合わせて使用することができる。
特定の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩は、それらの表面(例えば、修飾された免疫細胞)上の1つ以上のキメラ抗原受容体(CAR)を発現する1つ以上の免疫細胞と組み合わせて使用することができる。一般的に、CARは、第1のタンパク質(例えば、抗原結合タンパク質)由来の細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内シグナル伝達ドメインを含む。特定の実施形態では、細胞外ドメインが、腫瘍関連抗原(TAA)または腫瘍特異的抗原(TSA)などの標的タンパク質に結合すると、細胞内シグナル伝達ドメインを介してシグナルが生成され、これが免疫細胞を活性化し、例えば、標的タンパク質を発現する細胞を標的とし、死滅させる。
細胞外ドメイン:CARの細胞外ドメインは、目的の抗原に結合する。特定の実施形態では、CARの細胞外ドメインは、前記抗原に結合する受容体、または受容体の一部を含む。特定の実施形態では、細胞外ドメインは、抗体もしくはその抗原結合部分を含むか、または抗体もしくはその抗原結合部分である。特定の実施形態では、細胞外ドメインは、一本鎖Fv(scFv)ドメインを含むか、または一本鎖Fv(scFv)ドメインである。一本鎖Fvドメインは、例えば、可撓性リンカーによってVHに連結されたVLを含み得、前記VL及びVHは、前記抗原に結合する抗体に由来する。
特定の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドの細胞外ドメインによって認識される抗原は、腫瘍関連抗原(TAA)または腫瘍特異的抗原(TSA)である。様々な特定の実施形態では、腫瘍関連抗原または腫瘍特異的抗原は、限定されないが、Her2、前立腺幹細胞抗原(PSCA)、α-フェトタンパク質(AFP)、がん胎児性抗原(CEA)、がん抗原-125(CA-125)、CA19-9、カルレチニン、MUC-1、B細胞成熟抗原(BCMA)、上皮膜タンパク質(EMA)、上皮腫瘍抗原(ETA)、チロシナーゼ、メラノーマ-24関連抗原(MAGE)、CD19、CD22、CD27、CD30、CD34、CD45、CD70、CD99、CD117、EGFRvIII(上皮成長因子変異体III)、メソテリン、PAP(前立腺酸性ホスファターゼ)、プロステイン、TARP(T細胞受容体γ代替リーディングフレームタンパク質)、Trp-p8、STEAPI(前立腺の6回膜貫通上皮抗原1)、クロモグラニン、サイトケラチン、デスミン、グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)、総嚢胞性疾患液体タンパク質(GCDFP-15)、HMB-45抗原、タンパク質メラン-A(Tリンパ球によって認識されるメラノーマ抗原;MART-I)、myo-D1、筋特異的アクチン(MSA)、ニューロフィラメント、ニューロン特異的エノラーゼ(NSE)、胎盤アルカリホスファターゼ、シナプトフィシス、チログロブリン、甲状腺転写因子-1、二量体形態のピルビン酸キナーゼアイソエンザイムM2型(腫瘍M2-PK)、異常なrasタンパク質、または異常なp53タンパク質である。特定の他の実施形態では、CARの細胞外ドメインによって認識されるTAAまたはTSAは、インテグリンαvβ3(CD61)、ガラクチン、またはRal-Bである。
特定の実施形態では、CARの細胞外ドメインによって認識されるTAAまたはTSAは、がん/精巣(CT)抗原、例えば、BAGE、CAGE、CTAGE、FATE、GAGE、HCA661、HOM-TES-85、MAGEA、MAGEB、MAGEC、NA88、NY-ES0-1、NY-SAR-35、OY-TES-1、SPANXBI、SPA17、SSX、SYCPI、またはTPTEである。
特定の他の実施形態では、CARの細胞外ドメインによって認識されるTAAまたはTSAは、炭水化物またはガングリオシド、例えば、fuc-GMI、GM2(腫瘍胎児抗原-免疫原性-1、OFA-I-1);GD2(OFA-I-2)、GM3、GD3などである。
特定の他の実施形態では、CARの細胞外ドメインによって認識されるTAAまたはTSAは、α-アクチニン-4、Bage-1、BCR-ABL、Bcr-Abl融合タンパク質、β-カテニン、CA125、CA15-3(CA27.29\BCAA)、CA195、CA242、CA-50、CAM43、Casp-8、cdc27、cdk4、cdkn2a、CEA、coa-l、dek-can融合タンパク質、EBNA、EF2、エプスタインバーウイルス抗原、ETV6-AML1融合タンパク質、HLA-A2、HLA-All、hsp70-2、KIAA0205、Mart2、Mum-1、2、及び3、neo-PAP、ミオシンクラスI、OS-9、pml-RARα融合タンパク質、PTPRK、K-ras、N-ras、トリオースリン酸イソメラーゼ、Gage3,4,5,6,7、GnTV、Herv-K-mel、Lage-1、NA-88、NY-Eso-1/Lage-2、SP17、SSX-2、TRP2-Int2、gp100(Pmel17)、チロシナーゼ、TRP-1、TRP-2、MAGE-l、MAGE-3、RAGE、GAGE-l、GAGE-2、p15(58)、RAGE、SCP-1、Hom/Mel-40、PRAME、p53、HRas、HER-2/neu、E2A-PRL、H4-RET、IGH-IGK、MYL-RAR、ヒトパピローマウイルス(HPV)抗原E6及びE7、TSP-180、MAGE-4、MAGE-5、MAGE-6、p185erbB2、p180erbB-3、c-met、nm-23H1、PSA、TAG-72-4、CA19-9、CA72-4、CAM17.1、NuMa、K-ras、13-カテニン、Mum-1、p16、TAGE、PSMA、CT7、テロメラーゼ、43-9F、5T4、791Tgp72、13HCG、BCA225、BTAA、CD68\KP1、C0-029、FGF-5、G250、Ga733(EpCAM)、HTgp-175、M344、MA-50、MG7-Ag、MOV18、NB\70K、NY-C0-1、RCAS1、SDCCAG16、TA-90、TAAL6、TAG72、TLP、またはTPSである。
様々な特定の実施形態では、腫瘍関連抗原または腫瘍特異的抗原は、S.Anguille et al,Leukemia(2012),26,2186-2196に記載されるような、AML関連腫瘍抗原である。
他の腫瘍関連抗原または腫瘍特異的抗原は、当業者に公知である。
キメラ抗原受容体を構築するのに有用なTSA及びTAAに結合する受容体、抗体、及びscFvは、当技術分野で公知であり、それらをコードするヌクレオチド配列もまた当技術分野で公知である。
特定の実施形態では、キメラ抗原受容体の細胞外ドメインによって認識される抗原は、一般的にTSAまたはTAAであるとみなされないが、それでもなお腫瘍細胞に関連する、または腫瘍によって引き起こされる損傷に関連する抗原である。特定の実施形態では、例えば、抗原は、例えば、成長因子、サイトカインまたはインターロイキン、例えば、血管新生または血管形成に関連する成長因子、サイトカイン、またはインターロイキンである。そのような成長因子、サイトカイン、またはインターロイキンとして、例えば、血管内皮成長因子(VEGF)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、肝細胞成長因子(HGF)、インスリン様成長因子(IGF)、またはインターロイキン-8(IL-8)が挙げられ得る。腫瘍はまた、腫瘍局在的な低酸素環境も生成し得る。したがって、他の特定の実施形態では、抗原は、低酸素症関連因子、例えば、HIF-1α、HIF-1β、HIF-2α、HIF-2β、HIF-3α、またはHIF-3βである。腫瘍はまた、局所的な損傷を正常組織に引き起こし、損傷関連分子パターン分子(DAMP;別名、アラーミン)として知られる分子の放出を引き起こし得る。したがって、他の特定の実施形態では、抗原は、DAMP、例えば、熱ショックタンパク質、クロマチン関連タンパク質高移動度群ボックス1(HMGB1)、S100A8(MRP8、カルグラニュリンA)、S100A9(MRP14、カルグラニュリンB)、血清アミロイドA(SAA)であるか、またはデオキシリボ核酸、アデノシン三リン酸、尿酸、もしくはヘパリン硫酸であり得る。
膜貫通ドメイン:特定の実施形態では、CARの細胞外ドメインを、リンカー、スペーサ、またはヒンジポリペプチド配列、例えば、CD28由来の配列もしくはCTLA4由来の配列によってポリペプチドの膜貫通ドメインに結合させる。膜貫通ドメインは、任意の膜貫通タンパク質の膜貫通ドメインから得ることができるか、またはそれに由来し得、そのような膜貫通ドメインのすべてまたは一部を含み得る。特定の実施形態では、膜貫通ドメインは、例えば、CD8、CD16、サイトカイン受容体、及びインターロイキン受容体、または増殖因子受容体などから取得し得るか、またはそれに由来し得る。
細胞内シグナル伝達ドメイン:特定の実施形態では、CARの細胞内ドメインは、T細胞の表面上に発現するタンパク質の細胞内ドメインもしくはモチーフであるか、またはそれらを含み、前記T細胞の活性化及び/または増殖を引き起こす。そのようなドメインまたはモチーフは、CARの細胞外部分への抗原の結合に応答してTリンパ球の活性化に必要な一次抗原結合シグナルを伝送することができる。一般的に、このドメインまたはモチーフは、ITAM(免疫受容活性化チロシンモチーフ)を含むか、またはITAMである。CARに好適なITAM含有ポリペプチドは、例えば、ゼータCD3鎖(CD3ζ)またはそのITAM含有部分を含む。特定の実施形態では、細胞内ドメインは、CD3ζ細胞内シグナル伝達ドメインである。他の特定の実施形態では、細胞内ドメインは、リンパ球受容体鎖、TCR/CD3複合体タンパク質、Fe受容体サブユニット、またはIL-2受容体サブユニット由来である。特定の実施形態では、CARは、さらに、例えば、ポリペプチドの細胞内ドメインの一部として1つ以上の共刺激ドメインまたはモチーフを含む。1つ以上の共刺激性ドメインまたはモチーフは、共刺激性CD27ポリペプチド配列、共刺激性CD28ポリペプチド配列、共刺激性OX40(CD134)ポリペプチド配列、共刺激性4-1BB(CD137)ポリペプチド配列、または共刺激性誘導性T細胞共刺激性(ICOS)ポリペプチド配列、または他の共刺激性ドメインもしくはモチーフ、またはそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上であり得るか、あるいはそれらを含み得る。
CARはまた、T細胞生存モチーフを含み得る。T細胞生存モチーフは、抗原による刺激後のTリンパ球の生存を促進する任意のポリペプチド配列またはモチーフであり得る。特定の実施形態では、T細胞生存モチーフは、CD3、CD28、IL-7受容体の細胞内シグナル伝達ドメイン(IL-7R)、IL-12受容体の細胞内シグナル伝達ドメイン、IL-15受容体の細胞内シグナル伝達ドメイン、IL-21受容体の細胞内シグナル伝達ドメイン、または形質転換成長因子β(TGFβ)受容体の細胞内シグナル伝達ドメインであるか、またはそれらに由来する。
CARを発現する改変型免疫細胞は、例えば、Tリンパ球(T細胞、例えば、CD4+T細胞またはCD8+T細胞)、細胞傷害性リンパ球(CTL)、またはナチュラルキラー(NK)細胞であり得る。本明細書中で提供する組成物及び方法で使用するTリンパ球は、ナイーブTリンパ球またはMHC拘束性Tリンパ球であり得る。特定の実施形態では、Tリンパ球は、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)である。特定の実施形態では、Tリンパ球は、腫瘍生検から単離されているか、または腫瘍生検から単離されたTリンパ球から増殖されている。特定の他の実施形態では、T細胞は、末梢血、臍帯血、またはリンパ液から単離されているか、または末梢血、臍帯血、もしくはリンパ液から単離されたTリンパ球から増殖されている。CARを発現する改変型免疫細胞を生成するために使用する免疫細胞は、当技術分野で認められた日常的な方法、例えば、血液採取とそれに続くアフェレーシス及び任意選択で抗体媒介性の細胞単離またはソーティングを使用して単離することができる。
改変型免疫細胞は、好ましくは、改変型免疫細胞を投与する個体にとって自家性である。特定の他の実施形態では、改変型免疫細胞は、改変型免疫細胞を投与しようとする個体にとって同種異系である。同種異系Tリンパ球またはNK細胞を使用して改変型Tリンパ球を調製する場合、個体における移植片対宿主病(GVHD)の可能性を低減するTリンパ球またはNK細胞を選択することが好ましい。例えば、特定の実施形態では、改変型Tリンパ球の調製のためにウイルス特異的Tリンパ球を選択し;そのようなリンパ球は、任意のレシピエント抗原に結合し、したがってそれにより活性化する天然の能力が大幅に低下すると予想される。特定の実施形態では、同種Tリンパ球のレシピエントによる拒絶は、宿主に1つ以上の免疫抑制剤、例えば、シクロスポリン、タクロリムス、シロリムス、シクロホスファミドなどを共投与することにより、低下させることができる。
Tリンパ球、例えば、未修飾Tリンパ球、またはCD3及びCD28を発現するTリンパ球、またはCD3ζシグナル伝達ドメイン及びCD28共刺激ドメインを含むポリペプチドを含むTリンパ球は、CD3及びCD28への抗体、例えば、ビーズに結合した抗体を使用して増殖させることができ;例えば、米国特許第5,948,893号;第6,534,055号;第6,352,694号;第6,692,964号;第6,887,466号;及び第6,905,681号を参照のこと。
改変型免疫細胞、例えば、改変型Tリンパ球には、所望の場合、改変型免疫細胞の実質的にすべての死滅を可能にする「自殺遺伝子」または「安全スイッチ」を任意選択で含ませることができる。例えば、改変型Tリンパ球には、特定の実施形態では、ガンシクロビルとの接触時に、改変型Tリンパ球の死滅をもたらす、HSVチミジンキナーゼ遺伝子(HSV-TK)を含ませることができる。別の実施形態では、改変型Tリンパ球は、誘導性カスパーゼ、例えば、誘導性カスパーゼ9(icaspase9)、例えば、カスパーゼ9と、特定の低分子医薬を使用した二量体化を可能にするヒトFK506結合タンパク質との融合タンパク質を含む。Straathof et al.,Blood 1 05(11):4247-4254(2005)を参照のこと。
特定の実施形態では、本明細書中で提供する化合物1の固体形態または塩を、様々な種類またはステージの多発性骨髄腫を有する患者に、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞と組み合わせて投与する。特定の実施形態では、併用におけるCAR T細胞は、B細胞成熟抗原(BCMA)を標的とし、より特定の実施形態では、CAR T細胞は、bb2121またはbb21217である。いくつかの実施形態では、CAR T細胞は、JCARH125である。
5.5 医薬組成物
本明細書中で提供する医薬組成物は、本明細書中で提供する治療有効量の1つ以上の化合物、及び任意選択で薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含有する。
化合物は、経口投与のための溶液、懸濁液、錠剤、分散型錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、徐放性製剤もしくはエリキシル剤などの好適な薬学的調製物へと、または眼部投与もしくは非経口投与のための滅菌溶液もしくは懸濁液、ならびに経皮パッチ調製物及び乾燥粉末吸入物に製剤化することができる。一般的に、上記の化合物を、当技術分野で周知の技術及び手順を使用して医薬組成物に製剤化する(例えば、Ansel Introduction to Pharmaceutical Dosage Forms,Seventh Edition 1999を参照のこと)。
組成物において、有効な濃度の1つ以上の化合物または薬学的に許容される塩を、好適な薬学的担体またはビヒクルと混合する。特定の実施形態では、組成物中の化合物の濃度は、投与時に、多発性骨髄腫の症状及び/または進行のうちの1つ以上を治療、予防、または緩和する量の送達に有効である。
一般的には、組成物を、単回用量の投与のために製剤化する。組成物を製剤化するために、化合物の重量画分を、治療しようとする病態が軽減または緩和されるような有効な濃度で、選択されたビヒクル中で、溶解、懸濁、分散または他の方法で混合する。本明細書中で提供する化合物の投与に好適な薬学的担体またはビヒクルは、特定の投与様式に好適であることが当業者に公知の、任意のそのような担体を含む。
加えて、化合物を、組成物中の唯一の医薬活性成分として製剤化してもよく、または他の活性成分と組み合わせてもよい。腫瘍標的化リポソームなどの組織標的化リポソームを含むリポソーム懸濁液も、薬学的に許容される担体として好適であり得る。これらは、当業者に公知の方法によって調製され得る。例えば、リポソーム製剤は、当技術分野で公知のように調製され得る。簡潔に述べると、多重層膜ベシクル(MLV)などのリポソームは、フラスコの内側で卵ホスファチジルコリン及び脳ホスファチジルセリン(7:3モル比)を乾燥させることによって形成され得る。二価陽イオンを欠くリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中の本明細書中で提供する化合物の溶液を加え、フラスコを、脂質フィルムが分散するまで振盪する。結果として生じるベシクルを洗浄して、カプセル化されていない化合物を除去し、遠心分離によってペレット化し、次いで、PBS中に再懸濁する。
活性化合物を、治療しようとする患者に対して、望ましくない副作用がなく、治療上の有用な効果を及ぼすのに十分な量で、薬学的に許容される担体中に含ませる。治療上有効な濃度は、本明細書に記載のin vitro及びin vivo系で化合物を試験し、次いで、そこからヒトに対する用量について外挿することによって経験的に決定してもよい。
医薬組成物中の活性化合物の濃度は、活性化合物の吸収、組織分布、不活性化、代謝、及び排泄速度、化合物の物理化学的特徴、投与スケジュール、ならびに投与量、ならびに当業者に公知の他の要因に依存するであろう。例えば、送達する量は、固形腫瘍及び血液由来腫瘍を含むがんの症状のうちの1つ以上を緩和するのに十分である。
非経口、皮内、皮下、または局部投与のために使用する溶液または懸濁液は、以下の成分のうちのいずれかを含み得る:注射用水、生理食塩水、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジメチルアセトアミド、または他の合成溶媒などの滅菌希釈剤、ベンジルアルコール及びメチルパラベンなどの抗微生物剤、アスコルビン酸及び重亜硫酸ナトリウムなどの抗酸化剤、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)などのキレート剤、酢酸塩、クエン酸塩、及びリン酸塩などの緩衝液、ならびに塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの等張性の調節のための薬剤。非経口製剤は、アンプル、ペン、使い捨てシリンジ、またはガラス、プラスチック、もしくは他の好適な材料から作製された単一もしくは複数用量バイアルに封入することができる。
化合物が不十分な溶解度を呈する例では、化合物を可溶化するための方法を使用してもよい。そのような方法は、当業者に公知であり、これには、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの共溶媒の使用、TWEEN(登録商標)などの界面活性剤の使用、または重炭酸ナトリウム水溶液中での溶解が含まれるが、これらに限定されない。
化合物(複数可)の混合または添加時に、結果として生じる混合物は、溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり得る。結果として得られる混合物の形態は、意図する投与様式及び選択する担体またはビヒクル中の化合物の溶解度を含む、いくつもの要因に依存する。有効な濃度は、治療しようとする疾患、障害、または病態の症状を緩和するのに十分であり、経験的に決定してもよい。
医薬組成物は、好適な量の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、顆粒、滅菌非経口溶液または懸濁液、及び経口溶液または懸濁液、及び油水エマルジョンなどの単位剤形で、ヒト及び動物への投与のために提供される。薬学的、治療上の活性な化合物及びその塩を、単位剤形または複数の剤形で製剤化し、投与する。本明細書中で使用する単位用量形態とは、ヒト及び動物対象に好適であり、当技術分野で公知のように個別にパッケージ化される物理的に別個の単位を指す。各単位用量は、必要とされる薬学的担体、ビヒクル、または希釈剤を伴って、所望の治療効果を生み出すのに十分な、事前決定された量の治療上の活性な化合物を含有する。単位用量形態の例として、アンプル及びシリンジならびに個別にパッケージ化された錠剤またはカプセル剤が挙げられる。単位用量形態は、その一部分ずつまたは複数で投与してもよい。複数用量形態は、単一容器にパッケージ化される、分割された単位用量形態で投与する複数の同一の単位剤形である。複数用量形態の例として、バイアル、錠剤もしくはカプセル剤のボトルまたはパイントもしくはガロンのボトルが挙げられる。したがって、複数用量形態は、パッケージにおいて分割されない複数の単位用量である。
0.005%~100%の範囲の活性成分を含み、残りが非毒性担体である剤形または組成物を調製してもよい。経口投与の場合、薬学的に許容される非毒性組成物を、例えば、薬学的グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルカム、セルロース誘導体、クロスカルメロースナトリウム、グルコース、ショ糖、炭酸マグネシウムまたはサッカリンナトリウムなどの、通常用いられる賦形剤のうちのいずれかを組み込むことによって形成する。そのような組成物は、溶液、懸濁液、錠剤、カプセル剤、散剤、ならびに限定されないが、インプラント及びマイクロカプセル化送達系などの徐放性製剤、ならびにコラーゲン、エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、ポリオルトエステル、ポリ乳酸などの生分解性、生体適合性ポリマーを含む。これらの組成物の調製方法は、当業者に公知である。
活性化合物または薬学的に許容される塩は、持続放出製剤またはコーティングなどの、身体からの迅速な排除に対して化合物を保護する担体を用いて調製してもよい。
組成物に他の活性化合物を含ませて、所望の特性の組み合わせを獲得してもよい。本明細書中で提供する化合物、または本明細書に記載されるその薬学的に許容される塩はまた、酸化的ストレスに関連する疾患などの上記で参照される疾患または医学的病態のうちの1つ以上を治療する際に、当技術分野で価値あることが知られている別の薬理学的薬剤と一緒に、治療または予防目的のために有効に投与してもよい。そのような併用療法は、本明細書中で提供する組成物及び治療方法のさらなる態様を構成することを理解されたい。
本発明の特定の実施形態を、以下の非限定的な実施例によって示す。
6.1 (S)-4-(4-(4-(((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(化合物1)の合成
tert-ブチル(4S)-5-アミノ-4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸塩。1,4-ジオキサン(1.50L)中の(2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-tert-ブトキシ-5-オキソ-ペンタン酸(150g、445mmol)の溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(155g、711mmol)、ピリジン(70.3g、889mmol)及び重炭酸アンモニウム(105g、1.33mol)を加えた。反応混合物を18℃で16時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物を酢酸エチル(5.0L)及び水(5.0L)に溶解させ、有機層を、分離し、HCl(3.0mL、1N)、飽和重炭酸ナトリウム(3.0L)、ブライン(3.0L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製のtert-ブチル(4S)-5-アミノ-4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸塩(450g、粗製)を白色固体として得て、さらなる精製なしで次のステップで使用した。1H NMR 400 MHz DMSO-d6 δ: 7.35-7.30 (m, 5H), 7.02 (s, 1H), 5.01 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 3.93-3.90 (m, 1H), 2.20 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 1.88-1.84 (m, 1H), 1.72-1.69 (m, 1H), 1.35 (s, 9H)。
tert-ブチル(4S)-4,5-ジアミノ-5-オキソ-ペンタン酸塩。メタノール(1.0L)中のtert-ブチル(4S)-5-アミノ-4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸塩(112g、333mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(15g)を、窒素下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、水素で数回パージした。混合物を水素ガス(40psi)下、30℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗製のtert-ブチル(4S)-4,5-ジアミノ-5-オキソ-ペンタン酸塩を無色の油として得た。1H NMR 400 MHz DMSO-d6 δ: 7.30 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 3.10-3.07 (m, 1H), 2.27-2.23 (m, 2H), 1.69-1.78 (m, 1H), 1.59-1.55 (m, 1H), 1.38 (s, 9H)。
3-ヒドロキシ-2-メチル-安息香酸メチル。4つのバッチ(各200g)を並行して実行した。メタノール(4.0L)中の3-ヒドロキシ-2-メチル-安息香酸(200g、1.31mol)の溶液に、濃硫酸(47.7g、486mmol)を加えた。反応混合物を60℃で17時間撹拌した。反応混合物を800mLに濃縮した。得られた混合物を20℃に冷却し、30分かけてゆっくりと水(400mL)中に注いだ。水(1200mL)を20℃で3時間かけて加え、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。沈殿した固体を、真空濾過(4つのバッチが組み合わされた)によって収集し、水/メタノール(1000mL、9:1)で、または濾液がpH>3になるまで3回洗浄した。固体を、45℃にて真空下で乾燥して、灰色固体として3-ヒドロキシ-2-メチル-安息香酸メチル(700g、収率80.4%)を得た。1H NMR: 400 MHz DMSO-d6 δ: 9.70 (s, 1H), 7.18 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 7.09 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.29 (s, 3H)。
3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-メチル-安息香酸メチル。2つのバッチ(各々240g)を、並行して実行した。N,N-ジメチルホルムアミド(1.40L)中の3-ヒドロキシ-2-メチル-安息香酸メチル(240g、1.44mol)の溶液に、イミダゾール(246g、3.61mol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド(238g、1.58mol)を、5℃で添加した。添加後、混合物を20℃まで温め、6時間撹拌した。酢酸イソプロピル(1700mL)を加え、次いで温度を30℃以下に保ちながら水(2000mL)をゆっくりと加えた。結果として生じた混合物を撹拌し、続いて有機相を分離した。組み合わされた有機物(2つのバッチが組み合わされた)を、水(1700mL×3)で洗浄し、約1500mL(KF<0.05%)に濃縮した。生成物を、酢酸イソプロピル溶液として保管し、さらなる精製なしで次のステップで使用した。
2-(ブロモメチル)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-安息香酸メチル。2つのバッチ(各々約375g)を、並行して実行した。3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-メチル-安息香酸メチル(約375g、1.34mol)の酢酸イソプロピル溶液に、N-ブロモスクシンイミド(274g、1.54mol)とアゾビスイソブチロニトリル(4.40g、26.8mmol)を加えた。反応混合物を少なくとも1時間にわたって70℃に加熱し、70℃で4時間撹拌した。反応混合物を20℃に冷却し、20℃で少なくとも1時間保持した。固形物(スクシンイミド)の2つのバッチを濾過により除去し、酢酸イソプロピル(700mL)で洗浄した。濾液を、水(6000mL)中の亜硫酸ナトリウム(700g)の溶液で、続いて水(1500mL)で洗浄した。有機層を、真空下45℃で蒸留乾固させて、2-(ブロモメチル)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-安息香酸メチル(920g、収率95.5%)を濃橙色の油として得た。1H NMR: 400 MHz DMSO-d6 δ: 7.45 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.36 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 4.95 (s, 2H), 1.02 (s, 9H), 0.29 (s, 6H)。
tert-ブチル(4S)-5-アミノ-4-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]-5-オキソ-ペンタン酸塩。アセトニトリル(4.0L)中のtert-ブチル(4S)-4,5-ジアミノ-5-オキソ-ペンタン酸塩(130g、643mmol)の溶液に、2-(ブロモメチル)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ安息香酸メチル(210g、584mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(113g、877mmol)を加えた。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮してアセトニトリルのほとんどを除去し、残留物をメチルtert-ブチルエーテル(2.0L)及び水(1.5L)に溶解させ、有機層を飽和リン酸一カリウム(1.0L×2)、ブライン(1.0L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製のtert-ブチル(4S)-5-アミノ-4-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]-5-オキソ-ペンタン酸塩(524g)を得て、さらなる精製なしで次のステップで使用した。
tert-ブチル(4S)-5-アミノ-4-(4-ヒドロキシ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)-5-オキソ-ペンタン酸塩。メタノール(2.0L)中のtert-ブチル(4S)-5-アミノ-4-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]-5-オキソ-ペンタン酸塩(275g、613mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物(38.7g、123mmol)を加えた。混合物を、18℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、メタノールのほとんどを除去し、残留物をジクロロメタン/水(3L/2L)に溶解させた。有機層を、分離し、ブライン(1.0L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得て、シリカゲルカラムによって精製して、生成物(260g)を得た。生成物をアセトニトリル(750mL)に加え、混合物を60℃で2時間撹拌し、18℃に冷却し、さらに2時間撹拌した。固体を濾過し、ケーキを乾燥させて、tert-ブチル(4S)-5-アミノ-4-(4-ヒドロキシ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)-5-オキソ-ペンタン酸塩(248g、収率60.5%)を灰色の固体として得た。1H NMR 400 MHz DMSO-d6 δ: 10.00 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.29 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 4.72-4.68 (m, 1H), 4.49-4.28 (m, 2H), 2.17-1.97 (m, 4H), 1.31 (s, 9H)。
4-(4-(4-(クロロメチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル。1,4-ビス(クロロメチル)ベンゼン(51.2g、292mmol)を、アセトニトリル(195mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(195mL)とともにフラスコに入れた。反応混合物を、周囲温度ですべての固体が溶解するまで撹拌した。次いで、ジイソプロピルアミン(51.1mL、292mmol)を3-フルオロ-4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル(20g、97mmol)とともに加えた。反応物を1時間、60℃に加熱した。アセトニトリルを減圧下で除去した。残りの混合物を酢酸エチル(1.0L)、水(700mL)、及びブライン(300mL)に分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。揮発性有機物を、組み合わせ、減圧下で除去した。固体を、最小量のジクロロメタンに溶解させ、シリカゲルカラム(3L超のヘキサン中の0~100%酢酸エチル)上で精製した。所望の生成物を含有する画分を組み合わせ、揮発性有機物を減圧下で除去した。残留物を、最小量のジクロロメタンに溶解させ、シリカゲルカラム上で再度精製した(800mL超のヘキサン中の10%アイソクラティック酢酸エチル、続いて4L超のヘキサン中の20~80%酢酸エチル)。所望の生成物を含有する画分を、組み合わせ、揮発性有機物を減圧下で除去して、4-(4-(4-(クロロメチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(22.7g、66.0mmol、収率67.7%)を、オフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.33 - 7.39 (m, 5 H) 7.29 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 7.25 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 6.91 (t, J=8.56 Hz, 1 H) 4.60 (s, 2 H) 3.58 (s, 2 H) 3.19 - 3.27 (m, 4 H) 2.58 - 2.66 (m, 4 H)。MS (ESI) m/z 344.2 [M+1]+。
(S)-tert-ブチル5-アミノ-4-(4-((4-((4-(4-シアノ-2-フルオロフェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)-5-オキソペンタン酸塩。(S)-tert-ブチル5-アミノ-4-(4-ヒドロキシ-1-オキソイソインドリン-2-イル)-5-オキソペンタン酸塩(22.05g、65.9mmol)を、4-(4-(4-(クロロメチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(22.67g、65.9mmol)、炭酸カリウム(18.23g、132mmol)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(330mL)を含むフラスコに入れた。反応混合物を45℃に16時間加熱した。反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、濾過した。濾液を、酢酸エチル(900mL)及び水(600mL)及びブライン(200mL)で分配した。有機層を単離し、水(600mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、揮発性物質を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中の20%酢酸エチルで処理し、揮発性物質を減圧下で除去して、(S)-tert-ブチル5-アミノ-4-(4-((4-((4-(4-シアノ-2-フルオロフェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)-5-オキソペンタン酸塩(44.02g、68.6mmol、収率104%)をオフホワイトの固形物として得た。一部のDMFが残っていたため、収量はわずかに定量を超えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.43 - 7.49 (m, 2 H) 7.40 (s, 4 H) 7.36 (dd, J=8.38, 1.28 Hz, 1 H) 7.29 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 7.26 (d, J=1.83 Hz, 1 H) 7.11 (dd, J=7.64, 1.16 Hz, 1 H) 6.92 (t, J=8.50 Hz, 1 H) 6.23 (br s, 1 H) 5.24 - 5.32 (m, 1 H) 5.15 (s, 2 H) 4.86 - 4.94 (m, 1 H) 4.38 - 4.55 (m, 2 H) 3.61 (s, 2 H) 3.18 - 3.32 (m, 4 H) 2.58 - 2.70 (m, 4 H) 2.09 - 2.47 (m, 4 H) 1.43 (s, 8 H)。MS (ESI) m/z 642.4 [M+1]+。
(S)-4-(4-(4-(((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(化合物1)。(S)-tert-ブチル5-アミノ-4-(4-((4-((4-(4-シアノ-2-フルオロフェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)-5-オキソペンタン酸塩(12.1g、18.86mmol)を、アセトニトリル(189mL)及びベンゼンスルホン酸(3.96g、24.51mmol)を含むバイアルに入れた。反応混合物を真空下に置き、窒素でパージした。これをもう一度繰り返し、次いで混合物を窒素雰囲気下で一晩85℃に加熱した。温めた反応混合物を、ジクロロメタン(1000mL)及び酢酸エチル(300mL)を含む2つの分液漏斗に直接注いだ。この混合物に、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(900mL)、水(100mL)、及びブライン(450mL)を加えた。有機層を単離し、水層を、ジクロロメタン(800mL)及び酢酸エチル(200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。標準的な方法によって精製し、表題化合物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ ppm 10.96 (s, 1 H) 7.68 (dd, J=13.45, 1.83 Hz, 1 H) 7.56 (dd, J=8.44, 1.83 Hz, 1 H) 7.43 - 7.52 (m, 3 H) 7.29 - 7.39 (m, 4 H) 7.11 (t, J=8.80 Hz, 1 H) 5.24 (s, 2 H) 5.11 (dd, J=13.20, 5.14 Hz, 1 H) 4.22 - 4.46 (m, 2 H) 3.54 (s, 2 H) 3.12 - 3.22 (m, 4 H) 2.85 - 2.97 (m, 1 H) 2.53 - 2.62 (m, 2 H) 2.38 - 2.48 (m, 2 H) 1.93 - 2.03 (m, 1 H)。MS (ESI) m/z 568.2 [M+1]+。
化合物1の形態Kを調製するための再結晶。(S)-4-(4-(4-(((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリルを、アセトン(35L/Kg)に溶解し、濾過してキラル純度を向上させた。濾液を0.45μMフィルターに通して、きれいな反応器に入れた。蒸留後(目標容積15L/Kg)、水(2L/Kg)を投入して過飽和状態にした。このバッチに、形態Kを入れて、一定温度に保ち、40℃の再循環ループで湿式粉砕した。水(6L/Kg)を1(L/Kg)/時間の一定速度で投入し、先端速度を落として湿式粉砕した。バッチを25℃まで冷却して、3時間保持した。バッチを濾過し、洗浄し、乾燥させた。湿潤エージングを行った後、共粉砕して砕塊し(delump)、形態Kとして、(S)-4-(4-(4-(((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリルを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.96 (s, 1 H) 7.68 (dd, J=13.45, 1.83 Hz, 1 H) 7.56 (dd, J=8.44, 1.83 Hz, 1 H) 7.43 - 7.52 (m, 3 H) 7.29 - 7.39 (m, 4 H) 7.11 (t, J=8.80 Hz, 1 H) 5.24 (s, 2 H) 5.11 (dd, J=13.20, 5.14 Hz, 1 H) 4.22 - 4.46 (m, 2 H) 3.54 (s, 2 H) 3.12 - 3.22 (m, 4 H) 2.85 - 2.97 (m, 1 H) 2.53 - 2.62 (m, 2 H) 2.38 - 2.48 (m, 2 H) 1.93 - 2.03 (m, 1 H)。MS (ESI) m/z 568.2 [M+1]+。
6.2 多発性骨髄腫に対する抗増殖作用
細胞培養材料:ヒト多発性骨髄腫細胞株を供給業者から購入し、表1に示すように、培地中で、37℃、5%CO
2で培養した。レナリドマイド及びポマリドマイド耐性細胞株を、概略的に前述した方法により得た(Lopez-Girona et al Leukemia 2012;26(11):2335)。すべての細胞株を対数期に保ち、細胞密度及び生存率を、Vi cell XR細胞生存率分析装置(Beckman Coulter,Brea,CA)を使用したトリパンブルー色素排除法によってモニタリングした。
表1: 試験した多発性骨髄腫細胞株
試験品の溶液の調製:化合物1を、最大容積50μLを想定して0.1%の最終DMSO容積まで、ブラック384ウェルプレート(Corning Inc.)にプレーティングした。1:3希釈で10μMから開始する10点用量反応を、EDC ATS-100プラットフォームを使用して、アコースティック分注によって2つ組でプリントした。別の方法として、1:10希釈で10μMから開始するか、または1:3希釈で100nMから開始する10点用量反応を使用した。
細胞増殖アッセイ:血液細胞株(表1)の増殖/生存率に対する化合物1の作用を、製造者の指示に従い、CTG(Promega)を使用して、120時間の培養後に評価した。血液細胞株を、Multidrop Combi Reagent Dispenser(Thermo Scientific,Waltham,MA)によって、50μL総容積中0.1×106細胞/mLの濃度で化合物プレートに分注した。120時間目に、Multidrop Combi Reagent Dispenserによって、CTGを25μL/ウェルに分注し、Envisionプラットフォームを使用して、30分後に生存細胞によるアデノシン三リン酸(ATP)の放出を相対発光単位として測定した。
結果。化合物1は、MM細胞株に対して抗増殖活性を示す。この研究のために選択されたMM細胞株は、骨髄腫患者の治療に承認された2つの薬剤であるレナリドマイド及び/またはポマリドマイドに感受性及び耐性のある株であった(表1)。増殖を、CellTitre-Glo(登録商標)アッセイを使用して評価した。化合物1とともに培養した培養物の結果を、細胞株ごとに対照培養物の結果に正規化した。化合物1による細胞増殖阻害のIC
50を、ActivityBaseソフトウェアを使用して、細胞株ごとに測定した。化合物1は、120時間後に培地中に存在するATPレベルの定量的評価によって、4個の細胞株において細胞増殖を強力に阻害したと判定された。化合物1の抗増殖IC
50値は、0.07nM~4.3nMの範囲であった(表2)。化合物1は、レナリドマイド及び/またはポマリドマイド耐性であった細胞株に対しても非常に強力な多発性骨髄腫抗増殖活性を示した。
表2:液体培養物中のMM細胞株における化合物1による細胞増殖の阻害
6.3 化合物1のオフターゲット効果
α1アドレナリン受容体及びドーパミンD2受容体。方法:α1アドレナリン受容体及びドーパミンD2受容体の結合アッセイ及び機能アッセイを、Eurofins Cerepによってその方法に従って実施した。
α1アドレナリン受容体。10μMでの結合。結合アッセイにより、ラット大脳皮質の非選択的α1アドレナリン受容体に対する試験品の親和性を評価した。大脳皮質の膜ホモジネートを、10μMの試験品の不在下または存在下で、0.25nMの[3H]プラゾシンとともに、室温で60分間、2つ組で培養した。培養期間後、試料を、ガラスファイバフィルターを通して濾過し、フィルターを乾燥させ、その後、シンチレーションカウンターを使用して、放射能を計数した。結果を、対照放射性リガンド結合の平均阻害パーセントとして表す。
結合IC50。非選択的α1アドレナリン受容体の結合IC50を判定するために、様々な濃度の試験品を、0.25nMの[3H]プラゾシンとともに2つ組で培養した。これまでに報告されている化合物3-(4-((4-((4-(2,4-ジフルオロフェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(米国特許第8,518,972号の実施例5.285)(化合物A)を、0.01~30μMで試験した。化合物B、化合物AのS-鏡像異性体を、0.0003~10μMで試験した。化合物1を、0.03~100μMで評価した。放射能を、前述のように測定した。IC50を、対照特異的結合の最大半減の阻害をもたらす濃度として定義した。
アンタゴニスト活性。α1Aアドレナリン受容体及びα1Bアドレナリン受容体に対する試験化合物のアンタゴニスト作用を、ヒト受容体をトランスフェクトしたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を使用して測定した。アンタゴニスト活性を、α1A受容体アッセイにおけるアゴニスト(エピネフィリン)誘導性カルシウム動員、またはα1B受容体アッセイにおけるcAMPレベルに基づいて化合物の作用を測定することによって判定した。これらの実験では、CHO細胞を、試験品と、α1A受容体アッセイにおいては3nM、またはα1B受容体アッセイにおいては3000nMのエピネフィリンとともに室温で2つ組で培養した。化合物Aを、α1A受容体アッセイにて0.01~30μMで試験した。化合物Bを、α1A受容体アッセイ及びα1B受容体アッセイにて0.0003~30μMで試験した。化合物1を、α1A受容体アッセイにて0.03~30μMで、及びα1B受容体アッセイにて0.03~100μMで評価した。α1A受容体アッセイにて、サイトゾルカルシウムレベルを、蛍光プローブ、Fluo4 Directを使用して蛍光定量的に測定した。α1Bアドレナリン受容体アッセイにおける細胞内cAMPレベルを、均一時間分解蛍光測定(HTRF)によって測定した。拮抗作用IC50を、対照アゴニスト応答の最大半減の阻害をもたらす濃度として定義した。
ドーパミンD2受容体。10μMでの結合。結合アッセイにより、トランスフェクトされたヒト胎児由来腎臓(HEK)-293細胞におけるドーパミンD2受容体に対する試験品の親和性を評価した。D2S受容体アッセイにおける結合を判定するために、試験品を、0.3nMの[3H]メチルスピペロンまたは1nMの[3H]7-ヒドロキシ-2-N,N-ジプロピルアミノテトラリン(7-OH-DPAT)とともに培養した。0.3nMの[3H]メチルスピペロンは、D2L結合アッセイにおいても対照リガンドとして使用した。細胞膜ホモジネートを、10μMの試験品の不在下または存在下で、リガンドとともに、室温で60分間、2つ組で培養した。培養期間の後、試料を、ガラスファイバフィルターを通して濾過し、フィルターを乾燥させ、その後、シンチレーションカウンターを使用して、放射能を計数した。結果を、対照放射性リガンド結合の平均阻害パーセントとして表す。
結合IC50。D2受容体アッセイにおける結合IC50を判定するために、HEK-293を、試験品の濃度は変えて、前述のように試験した。化合物Aを、D2S放射性リガンド結合アッセイにて0.01~30μMで試験した。化合物Bを、D2S結合アッセイ及びD2L結合アッセイの両方にて0.0003~10μMで試験した。化合物1を、D2Sアッセイにて0.03~100μMで、及びD2Lアッセイにて0.01~100μMで試験した。IC50を、対照特異的結合の最大半減の阻害をもたらす濃度として定義した。
アゴニスト活性。ドーパミンD2S受容体に対する試験化合物の作動性を、ヒト受容体をトランスフェクトしたHEK-293細胞を使用して評価した。アゴニスト活性は、インピーダンス変調に基づいて化合物の作用を測定することによって判定した。これらの実験では、HEK-293細胞を、試験品とともに28℃で2つ組で培養した。化合物Aを、0.01~30μMで試験した。化合物Bを、0.0003~10μMで試験し、同時に化合物1を0.01~10μMで評価した。ドーパミン(3μM)を、対照アゴニストとして使用した。リガンドを添加した後、細胞誘電分光を使用して、インピーダンス測定値を10分間モニタリングした。EC50を、対照アゴニスト(ドーパミン)応答と比較して、最大半減の応答をもたらす濃度として定義した。
結果。10μMのα1アドレナリン受容体及びドーパミンD2受容体における結合を、化合物1、化合物A、化合物B、及び米国特許第8,518,972号で例示されたいくつかの化合物(各実施例の番号は「Ex.」と示されている)に関して評価した(表3)。以前に開示されている化合物は、両方の受容体においてリガンドの結合を完全に阻害したが、驚くべきことに、化合物1は、リガンド結合の阻害の能力が大幅に低いことを示し、それぞれ、67/62%(α1アドレナリン受容体)及び55/52%(ドーパミンD
2S)のリガンド結合しか阻害しないことを示した。
表3:α1アドレナリン受容体及びドーパミンD2受容体に対する化合物A、化合物B、化合物1、及びこれまでに報告されている化合物の作用
6.4 分析方法
一般的な測定条件を以下に示す。
示差走査熱量測定
熱分析Q2000。ピンホールを備えた閉じた(密閉された)金るつぼまたはアルミニウムるつぼ;周囲条件下で充填された試料;5または10K・分-1の加熱速度;-50~300℃の範囲(場合によっては早期に終了)。
動的蒸気収着
Projekt Messtechnik(現在はProUmid)SPS11-100n。試料をマイクロ天びんの上のアルミニウムホルダーに置き、50%の相対湿度で平衡化した後、以下の事前定義された湿度プログラムの1つを開始する(1サイクル)。
・相対湿度50%で2時間保持し、
・湿度を、-5%相対湿度・h-1で10時間(すなわち、相対湿度50%から相対湿度0%に)低下させ、
・相対湿度0%で5時間保持し、
・湿度を+5%相対湿度・h-1で19時間(すなわち、相対湿度0%から相対湿度95%に)上昇させ、
・相対湿度95%で5時間保持し、
・湿度を、-5%相対湿度・h-1で9時間(すなわち、相対湿度95%から相対湿度50%に)低下させ、
・相対湿度50%で2時間保持するか、
または
・相対湿度50%で2時間保持し、
・湿度を+5%相対湿度・h-1で9時間(すなわち、相対湿度50%から相対湿度95%に)上昇させ、
・相対湿度95%で5時間保持し、
・湿度を、-5%相対湿度・h-1で19時間(すなわち、相対湿度95%から相対湿度0%に)低下させ、
・相対湿度0%で5時間保持し、
・湿度を+5%相対湿度・h-1で10時間(すなわち、相対湿度0%から相対湿度50%に)上昇させ、
・相対湿度50%で2時間保持する。
初期質量に対する相対湿度85%での質量増加に基づいて、吸湿性を以下のように分類した:潮解性(液体を形成するのに十分な水が吸収されている)、非常に吸湿性(15%以上の質量増加)、吸湿性(2%以上15%未満の質量増加)、わずかに吸湿性(0.2%以上2%未満の質量増加)、または非吸湿性(0.2%未満の質量増加)。
FTラマン分光法
Bruker MultiRAM(OPUS7.0ソフトウェアを使用)。Nd:YAG 1064-nm励起、300mW公称レーザー出力、Ge検出器、64スキャン、分析に使用するスペクトル範囲3500-100cm-1、分解能2cm-1。試料を、切り詰められたガラスNMRチューブに通して測定した。
1H NMR
Bruker DPX300。1H NMRスペクトルを、300.13MHzのプロトン周波数、30°の励起パルス、及び1秒のリサイクル遅延を使用して記録した。16回のスキャンを累積し、重水素化DMSOを溶媒として使用した。
HPLC
Agilent 1260 Infinity脱ガス装置及びChromeleonバージョン6.8ソフトウェアを備えたAgilentシリーズ1100HPLC機器。
粉末X線回折
Stoe Stadi P. 銅Kα1放射線、40kV/40mA。Mythen1K検出器、透過モード、湾曲Geモノクロメータ、ステップサイズ 0.02°2θ、ステップ時間 12秒、スキャン範囲 1.5~50.5°2θ、ステップスキャンモードの検出器ステップ 1°2θ。
各試料(25~40mgの粉末)を、金属ワッシャー(厚さ0.4mm、内径12mm)で間隔を置いて配置した2つの酢酸セルロースホイルの間に配置した。このサンドイッチ要素を、非常に強力な物質用の特別な試料ホルダー(SCell)に移し、再び酢酸ホイルで密封した。試料の調製には特別な処理は使用しなかった。すべての測定には周囲空気雰囲気を使用し、測定中は各試料を回転させた。
回折図のインデックス作成は、PANalyticalのX’Pert HighScore Plusパッケージを使用して実行した。回折図のピークのテーブルは、BrukerのEVA(バージョン14,0,0,0)ソフトウェアを使用して生成し、バックグラウンド除去とそれに続くピーク検索を実行した。有意な強度を有する40°2θ未満の°2θ値のピークのみを報告する。
溶解度の決定
1mLの緩衝液または超高純度(抵抗率≧18.2MΩcm)の水を、事前に計量した測定対象物質のおよそ20mgのアリコートに加えた。得られた懸濁液をマグネチックスターラーで室温にて15分間撹拌した。懸濁液を遠心分離し、Millipore 0.2μm PVDFフィルターを通して濾過し、各濾液(すなわち、飽和溶液)の濃度を、一般的なHPLC法を用いて測定した。各飽和溶液のpHを、Metrohm713 pHメーターで測定した。
TG-FTIR
Netzsch Thermo-Microbalance TG209及びBruker FT-IR分光計IFS28またはVector22。Alるつぼ(マイクロホール付き)、N2雰囲気、加熱速度10K・分-1、25℃~350℃の範囲。
TG/DTA
およそ5mgの材料を、覆いのないアルミニウム皿に量り取り、示差熱・熱重量同時測定装置(TG/DTA)にロードし、室温で保持した。次いで、試料を20℃から300℃まで10℃/分の速度で加熱した。その間、試料の重量の変化を示差熱事象(DTA)とともに記録した。パージガスとして窒素を、流速300cm3/分で使用した。
6.5 遊離塩基多形スクリーニングその1
化合物1の遊離塩基の多形の探索を、懸濁液平衡化(様々な温度で)、蒸発、冷却結晶化、沈殿、蒸気拡散、及び蒸気オフ拡散などの方法を使用して、15の溶媒及び21の溶媒混合物から実施した。さらに、多くの乾燥/脱溶媒和実験を試み、機械的処理及び熱処理も適用した。
懸濁液平衡化実験を、様々な溶媒、温度、及び期間を使用して実行した。低温での実験は、溶媒和物の形成を助長するが、一方、高温での実験は、相互変換に対する速度論的障壁を克服するのに役立つ。実験の完了後、新たに濾過した試料を通常、ラマン分光法によって特徴決定し、選択した試料をその後、PXRD、TG-FTIR、1H-NMR分光法、及び/またはDSCによって特徴決定した。
蒸発実験は、周囲の実験室条件下で5つの溶媒と1つの混合物から実施した。非常に遅い蒸発速度が使用したが、4つの生成物は非晶質であった。
冷却結晶化実験:化合物1の高温飽和溶液を、7つの異なる溶媒/混合物中で調製した。無制御の速度で冷却すると、ほとんどの実験で比較的急速な沈殿(1日以内)が観察された。
沈殿実験は、化合物1の濃縮溶液に貧溶媒を加えること、及び化合物1の濃縮溶液を貧溶媒浴に加えることの両方によって試みた。いずれの場合も、即時の沈殿は観察されなかった。1つの実験(溶媒としてMEK、貧溶媒としてTBME)では、室温で11日間撹拌した後、最終的に沈殿(形態H)が観察された。残りの実験では、透明な溶液を蒸気オフ拡散実験の出発物質として使用した。
蒸気拡散実験は、開放バイアル内の溶媒に化合物1を溶解し、そのバイアルを溶媒と混和性のあるより揮発性の高い貧溶媒の浴に入れることによって実施した。次いで、システム全体を閉じて、室温にて貧溶媒で飽和した雰囲気を生成した。揮発性貧溶媒が溶液に拡散すると、化合物の溶解度が低下し、沈殿が遅くなる可能性がある。
溶媒がより揮発性の成分である溶媒/貧溶媒混合物に化合物1を溶解することによって、蒸気オフ拡散(逆蒸気拡散)実験を実施した。部分的な蒸発を可能にするために周囲条件下で試料を開放したままにし、揮発性の高い溶媒がより速く蒸発するため、溶解度は時間の経過とともに低下し、その結果、沈殿が生じた。
乾燥/脱溶媒和実験:化合物1の親溶媒性により、ほとんどの生成物には残留溶媒が含まれており、溶媒和物(安定または不安定な)と、不完全に乾燥した潜在的な非溶媒和形態を区別することは困難である。真の無水形態を特定するために、選択したクラスを再現し、続いて真空下40℃で一晩乾燥させた。相互汚染を避けるために、試料を別々に乾燥させた。得られた生成物をPXRD及びTG-FTIRで分析した。多くの場合、乾燥手順は成功したが、結晶性の低下及び/または固体形態の変化を引き起こすことが多く、初期試料のほとんどが実際には溶媒和物であり、乾燥条件下で安定していなかったことを示していた。しかしながら、形態H溶媒和物は非常に安定であり、乾燥時に形態を変化させず、形態K水和物は、形態K’への脱水に対応して、反射の位置のわずかなシフトのみを示した。
制御された相対湿度での保管:以下の表は、化合物1の形態K及び形態K’を相対湿度17%で保管した結果を示しており、水和形態と脱水形態の間の相互変換の臨界水分活性範囲を狭めるのに役立つ。この範囲は、後にa
H2O=0.11~0.22に絞り込まれ、形態K’は低い水分活性(a
H2O≦0.11)で、形態Kは高い水分活性(a
H2O≧0.22)で、より安定であった。
表4:化合物1の制御された湿度での保管実験
固体形態の熱処理:以下の表は、化合物1の各形態の無溶媒熱処理を使用して実施した2つの実験をまとめたものである。これらの実験の目的は、多くのDSC実験において、化合物1のラセミ化合物の融解に相当する225℃での吸熱が観察されたかどうか、またはそれが化合物1の多形であったかどうかを判定することであった。2つの実験は、化合物1の異なる固体形態、非晶形及び形態Eの生成を含んでいた。その後、得られた生成物を、DSCサーモグラムで発熱事象が観察された温度まで加熱した。両方の実験で、加熱によってラセミ体が生成されたことが確認された。
表5:固体化合物1の熱処理
DSC分析中の化合物1のラセミ化は、試料を様々な温度に加熱し、これらの試料をキラルHPLC法で分析するとともに、融点を化合物1のラセミ体の純粋な試料と比較することで確認した。試料を160℃に加熱しても、キラル純度は本質的に変化しなかった(初期が97.1面積%に対し、160℃で96.1面積%)。このことは、DSCサーモグラムで約152.6℃において認められる鋭い吸熱がエナンチオマーの融解物であると解釈できることを裏付けるものである。160~218℃では、エナンチオマーからラセミ体への段階的な変換と、それに付随したラセミ体の再結晶化が生じる。これは、この温度範囲での不安定なベースラインと、約197.1℃で観察された小さくブロードな吸熱を説明している。ラセミ化は218℃までにほぼ完了し、DSCサーモグラムで約226.7℃において観察された第2の鋭い吸熱に対応するラセミ体の融解がこれに続く。この融点は、化合物1の純粋なラセミ体のピーク融点(約225.6℃)とマッチする。
DSC分析中の化合物1のラセミ化はまた、ホットステージ顕微鏡法でも確認された。ホットステージで化合物1の試料を加熱した際の顕微鏡画像は、以下のことを示した:乾燥状態の化合物1の個々の粒子は、個別に分離するのが難しく、暗い塊として視覚化された。小さな塊のいくつかが融解し始めた際に試料を151℃まで加熱しても、顕著な変化は認められなかった。温度を153℃まで上げると、化合物は完全に融解した。これは、エナンチオマーの融解に対応する。DSC実験で示唆されているように、170~212℃でのラセミ化と薬物の再結晶化が生じた。さらに220℃に加熱すると、ラセミ体の完全な融解が観察された。ホットステージ顕微鏡法の結果は、DSCによって観察され、上記のキラルクロマトグラフィーによって裏付けられた熱事象とかなりよく一致している。
機械的ストレス実験:以下の表は、乳鉢と乳棒で粉砕することによる、遊離塩基化合物1の形態A及び/または形態Bの機械的ストレスに関する3つの実験を示す。単一の多形体を2分間粉砕した場合、多形の変化は観察されなかった。両方の多形体を10分間一緒に粉砕すると、結晶性は有意に低下したが、試料の結晶部分は、2つの形態の混合物のままであった。
表6:化合物1の機械的処理
遊離塩基多形スクリーニングその1の結果のまとめ
多くのDSCサーモグラムで観察された225℃付近の吸熱は、化合物1のラセミ体の融解に起因する。そのような吸熱に対しては、一般的に発熱事象が先行し、この事象は、おそらくラセミ体の結晶化に起因し、おそらくラセミ化自体が含まれる。
化合物1の遊離塩基の形態Aは、おそらくおよそ146.4℃(開始137.7℃、ΔH=49.7J・g-1)の融点を有する無水物とわずかに吸湿性の多形体である。この形態は、試験したすべての溶媒系中に懸濁すると他の形態に変換され、また、形態Eの溶媒和物/水和物の脱溶媒和によってのみ得られた(ただし、他の固体形態も形態E試料の脱溶媒和から取得可能である)。形態Aを乳鉢と乳棒で2分間粉砕しても、多形変換は生じない。
化合物1の遊離塩基の形態Bは、おそらくわずかに吸湿性のあるチャネル水和物である。この形態は、結晶化実験から得られることもあるが、形態E、形態F、または形態Gなどの中間溶媒和物の脱溶媒和によってのみ得られる可能性がある。形態Bの試料のDSC分析では、通常、融点の範囲(脱水形態の)は122~129℃であったが、このプロジェクトで観察された最も乾燥した形態B試料の融点は138.0℃(開始127.3℃、ΔH≒23.1J・g-1)である。形態Bを乳鉢と乳棒で2分間粉砕しても、多形変換は生じない。
化合物の遊離塩基の形態Cは、171.9℃の高い融点(開始160.4℃、ΔH≒41.1J・g-1)と関連しているが、高い相対湿度では吸湿性である。多くの場合、低い溶媒含有量(0.5重量%程度の低さ)のTG-FTIRサーモグラムと相関するが、形態C試料(2PrOH/H2Oを含む実験から得られた)を乾燥させると、結晶性の喪失を示した。これは、溶媒和物が常に明示的に観察されなかったとしても、形態Cが溶媒和形態の脱溶媒和から生じる可能性が高いことを示唆している。
化合物1の遊離塩基の形態Dは、水和形態であり、比較的不安定で、乾燥すると形態Bの方向に転換する。これは当初、エタノールを含む懸濁液平衡化実験からのみ得られたものであり、遷移溶媒和状態を伴う可能性がある。形態Dの融点(脱水後)は136.1℃(開始129.3℃、ΔH≒17.7J・g-1)である。そのDVS等温線はチャネル溶媒和物の等温線に類似していたが、試料は湿度サイクル中に形態Bと形態Eの混合物に転換した。
化合物1の遊離塩基の形態Eもまた、MEK及びギ酸エチルの溶媒和物と同形であるように見えるが、水和形態である可能性が高い。典型的な形態Eの試料の融点(部分的脱水/脱溶媒後)は、132.0℃(開始117.6℃、ΔH≒64.1J・g-1)である。
化合物1の遊離塩基の形態Fは、アニソール、トルエン、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、及びおそらくアセトン及びジオキサンを含む多くの溶媒からのほぼ同形の溶媒和物からなる。形態F試料の乾燥は、結晶性の喪失及びPXRDパターンにおける反射のシフト(例えば、アニソールとトルエン溶媒和物の場合)、またはMeOAc溶媒和物などの場合は形態Bへの変換をもたらす。したがって、様々な形態F溶媒和物構造の同形性にもかかわらず、おそらくホストとゲストの相互作用の強さの違いにより、同じ条件下で異なる脱溶媒和メカニズムが生じる。
化合物1の遊離塩基の形態Gは、融点が139.5℃(開始131.7℃、ΔH≒19.2J・g-1)のアセトニトリルの一溶媒和物であるように思われる。40℃で一晩真空乾燥することによるこの形態の脱溶媒和は、形態Bを高度結晶性試料へと転換させた。
化合物1の遊離塩基の形態Hは、140℃付近の脱溶媒和/融点を有するTBMEとTHFのほぼ同形の溶媒和物に対応する。両方の溶媒和物は比較的安定しており、40℃で一晩真空乾燥した後でも脱溶媒和しない。THF溶媒和物は、一般的に、TBME溶媒和物よりも高い結晶性を示した。
化合物1の遊離塩基の形態Iは、DMSOの溶媒和物である。
化合物1の遊離塩基の形態Jは、温度が上昇するにつれて2段階で脱溶媒和する酢酸の溶媒和物である。
化合物1の遊離塩基の形態Kは、おそらくわずかに吸湿性のあるチャネル水和物である。対応する脱水/脱溶媒和形態は、形態K’として指定されている。脱水した場合、その融点は、およそ157.0℃(開始152.9℃、ΔH≒73.4J・g-1)である。形態Kは、aH2O≧0.17の水分活性を有する水と有機溶媒(例えば、アセトン及び2PrOH)の混合物中で最も安定な形態である。形態Kは、DVSサイクルの適用に関しても安定している。その粉末X線回折図はインデックス可能であるように思われ、これは、形態Kが複数の固体形態の混合物ではなく純粋な相に対応することを意味する。形態K’の回折図のインデックス作成により、それが同じ格子のわずかに圧縮されたバージョンであることが確認される。pH2.0での15分後の形態Kと形態K’の溶解度は本質的に同じであり、このことは、2つの形態のバイオアベイラビリティが同じであることを示唆している。
脱溶媒和プロセスは常に予測可能であるとは限らず、同形溶媒和物は、おそらく異なるタイプの溶媒分子と化合物の間の相互作用の強さの違い、及び乾燥プロセスの詳細のために、乾燥時に常に同じ生成物を生成するとは限らず、制御が必ずしも容易ではなかった。形態E試料の脱溶媒和は、一般的に形態B、形態A、または形態Aと形態Bの混合物を生じさせたが、形態Bは形態Gの脱溶媒和によっても取得可能であった。ほとんどの形態F試料は、乾燥時に結晶性を喪失したが、1つ(MeOAcから取得)は形態Bに変化し、もう1つ(2PrOHから取得)は形態Cに変化した。
非晶質試料と形態E試料の両方を180~200℃に加熱し、数分間保持すると、化合物1のラセミ体が形成され、DSC吸熱における225℃付近の融解ピークがこのラセミ体に割り当てられたことが確認された。
形態Aと形態Bはどちらも、乳鉢と乳棒で2分間粉砕しても機械的に安定している。形態Aと形態Bの混合物を10分間粉砕すると、部分的な非晶質化が生じたが、どちらの方向にも明確な転換はなかった。
6.6 遊離塩基多形スクリーニングその2
化合物1の遊離塩基の多形の2回目の探索を、高分子量及び/または立体障害のある20種の溶媒で実施した。これらの実験の目的は、以前にスクリーニングされた溶媒ほどホスト-ゲスト構造に容易に組み込まれそうにない溶媒を使用することにより、(脱溶媒和された溶媒和物とは対照的に)真の無水形態が生成されるかどうかを確認することであった。このプロジェクトで使用した高分子量かつ立体障害のある溶媒のほとんどは、第1のスクリーニングで同定された形態を生じさせたが、3つの新規固体形態が単離された。
懸濁液平衡化(スラリー)実験を、高分子量及び/または立体障害のある20種の溶媒を使用して実施した。実験は、4mL Supelcoガラスバイアルを使用して、0.8~1.0mLの選択した溶媒中のおよそ55~68mgの化合物1の懸濁液を調製することによって実施した。懸濁液を、マグネチックスターラーで40℃にて14日間撹拌した。溶媒和物形成の傾向が減少することを期待して、室温よりも高い温度を選択した。固体試料をフィルター遠心分離(20分、40℃、5000rpm、0.45μm PTFEメンブレン)で回収し、さらに乾燥させずにPXRDで特性評価した。この手順は、所与の溶媒中で最も安定した形態を示すと考えられる。ただし、溶媒和物または水和物の形成の場合、試料が乾燥すると固体の形態が変化する可能性があり、準安定形態は、周囲の実験室条件下で時間とともにより安定した形態に変化する可能性がある。2つの場合において、固体生成物が得られなかったため、続いて溶媒を蒸発させた。
以前のスクリーニングに由来するいくつかの形態と同様の回折図を多くの生成物について取得し、その結果、高分子量及び/または立体障害のある溶媒を使用しても溶媒和物の形成が阻害されなかったことが示唆された。さらに、3つの新規固体形態(形態L、形態M、及び形態Nとして指定)が同定された。
化合物1の親溶媒性により、ほとんどの生成物には残留溶媒が含まれているため、溶媒和物(安定か不安定かに関わらず)と、不完全に乾燥した潜在的な非溶媒和形態を区別することは困難である。真の無水形態を同定する試み、または以前に観察された脱溶媒和傾向が同様の格子構造を有する現在のスクリーニング由来の試料にも当てはまるかどうかを確認する試みにおいて、選択された固体形態を真空下で一晩、高温で乾燥させた。相互汚染を避けるために、試料を別々に乾燥させた。得られた生成物をPXRD及びTG-FTIRで分析した。形態Nは乾燥に対して安定していたが、他の3つの試料はある程度の結晶性を喪失し、固体形態が変換される場合もあった。
遊離塩基多形スクリーニングその2の結果のまとめ
形態B、形態C、形態D、形態E、及び形態Fの試料を、いくつかの高分子量及び/または立体障害のある溶媒から取得した。これらの生成物のPXRD反射の位置のわずかなシフトは、結晶格子がより大きな分子に対応するためにしばしば拡張したことを示唆している。
形態Bの試料は、グリセロールを含む実験から得られた。
無水または脱溶媒和形態である形態Cは、水中の50%(w/v)コリン二水素リン酸塩、水中の50%(w/v)コリン酢酸塩、及びTween 20を含む実験から得られた。
形態D及びEは、以前は水和形態に関連付けられていた。形態Dは、以前のスクリーニングではエタノールからのみ得られ、水のみを含んでいたことから、中間の溶媒和状態を介して形成された水和物であることが示唆された。形態Eは、ギ酸エチル、DMA、NMP、及びMEKの溶媒和物と同形である可能性が高い水和物であることが以前に示されていた。今回のスクリーニングでは、形態Dと同様の試料、または形態Dと形態Eの中間体と同様の試料が、カルビトール、ジグリム、ドデカン、ミリスチン酸イソプロピル、1-オクタノール、場合によっては炭酸プロピレンから得られた。これらの試料のいずれにおいても水は観察されなかったが、ただし、これらの試料の多くには大量の残留溶媒が含まれていたため、TG-FTIR装置のダイナミックレンジの制限により水を検出できなかった可能性はある。
形態Fは、以前は、アニソール、トルエン、及び酢酸塩のほぼ同形の溶媒和物(EtOAc、iPrOAc、及びMeOAc)、ならびにおそらくジオキサン、DMF、及び2-プロパノールの溶媒和物と関連付けられていた。今回のスクリーニングでは、クメン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、トリアセチン、トリフルオロトルエン、及びp-キシレンとも関連していることがわかった。溶媒2-ペンチルアセテートもこの構造で溶媒和物を形成する可能性がある。
形態Kは、このスクリーニングのどの実験からも得られなかった。溶媒和形態の脱溶媒和または脱水によって得られなかった遊離塩基化合物1の真の無水固体形態のエビデンスもなかった。
形態Lは、テトラヒドロフルフリルアルコールを含む単一の実験から得られた。テトラヒドロフルフリルアルコールは、THFとTBMEのほぼ同形の溶媒和物に対応することが以前から知られていた形態Hとも関連している。
形態Mは、2-ペンチルアセテートを含む実験から得られた。この形態はおそらく半溶媒和物である。
形態Nは、ヘキサメチルホスホラミドを含む単一の実験から得られた。
さらなる遊離塩基形態
以下の6.9節に記載する塩スクリーニング全体で、いくつかの異なる遊離塩基/酸性塩形成剤の組み合わせから、5つの新規パターンが様々な溶媒で生成された。そのため、これらの5つの新規パターンは、遊離塩基の新規多形体である可能性がある。これらの5つの新規パターンは、化合物1の遊離塩基の形態O、形態P、形態Q、形態R、及び形態Sとして分類された。
化合物1の遊離塩基の固体形態の特性を以下の表にまとめる。
表7:化合物1の遊離塩基の固体形態のまとめ
a) DSCを測定した試料は、MEKの溶媒和物であることがわかった。
b) 融点はアニソール溶媒和物で測定した。
c) この温度は、融解と脱水の事象の組み合わせに対応している可能性がある。
d) DMSOの蒸気圧が低く、沸点が高いため、DMSO溶媒和物がさらに特徴決定されることはなかった。
e) 融点は脱溶媒和事象から明らかにはならなかった。
6.7 塩スクリーニングその1
化合物1の可能な共結晶及び塩の探索は、96ウェルマイクロタイタープレート中の、4種の溶媒(アセトン、THF、MeCN、及びDCM)と22種の潜在的な塩/共結晶形成剤(L-アスコルビン酸、L-アスパラギン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、D-グルコン酸、D-グルクロン酸、L-グルタミン酸、グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、塩酸、DL-乳酸、L-リンゴ酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、L-酒石酸、及びトルエンスルホン酸)から実施した。すべての場合において、遊離薬物と塩/共結晶形成剤を1:1の比率で使用し、続いて溶媒を蒸発させた。蒸発実験の生成物のラマン測定完了後、各固体残留物を4種の溶媒/混合物(EtOAc、アニソール、95:5(v/v)2PrOH/H2O、またはTBME)のいずれかに懸濁し、温度を25~35℃の間で30時間サイクルさせた。続いて溶媒を蒸発させ、固形残留物をラマン顕微鏡法で再検査した。さらに、ベンゼンスルホン酸とα-グリセロリン酸を、実験室規模の実験で並行してスクリーニングした。
これらの実験に基づいて、メシル酸塩、D-グルコン酸塩、ベシル酸塩、及び塩酸塩を含む、いくつかの潜在的なリード化合物を同定した。L-アスコルビン酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルタル酸塩、硫酸塩、及びトシル酸塩は、おそらく非晶形であり、錯化に起因する可能性のあるスペクトル変化を示した。
塩酸塩をスケールアップする試みを行った。合計5つの新規回折図が得られた。化合物1の塩酸塩の形態Aは、TBME溶媒和物であると思われ、202.2℃(開始189.1℃、ΔH≒54.6J・g-1)の融点(in situでの脱溶媒和後)を有していた可能性がある。元素分析と1H-NMR分光法の両方が、期待される構造と一致した。形態Aは吸湿性であることがわかったが、DVSサイクル中にその固体形態は変化しなかった。その水溶性は、遊離塩基成分について4.1mg/mL(7.2mM)であると測定された。溶解度測定中に試料が固体形態に変化したため、この溶解度値は塩酸塩自体の形態Aを表していない可能性がある。
化合物1の塩酸塩の形態Bは、一般的に、アルコール/水混合物を含むプロトン性溶媒から得られた。一晩乾燥させた場合、試料は結晶性の一部を失っただけであり、(部分的な)脱溶媒和後の推定融点は209.8℃(開始200.4℃、ΔH=48.8J・g-1)であった。DVSは、形態Bが吸湿性であることを示している。1H NMRは、予想される構造と一致している。
化合物1の塩酸塩の形態Cは、モノアセトン溶媒和物であるように思われる。1H-NMR分光法により、分解が生じていないことが確認された。
化合物1の塩酸塩の形態Dは、非混和性溶媒DCM及び水を含む単一の蒸発実験から得られた。
1-プロパノールから得られた化合物1の塩酸塩の形態Eの試料には、有意な2-プロパノールの寄与が含まれており、溶媒和形態である可能性が高いことが示唆された。形態Eの別の試料は、形態Cの試料をアセトニトリル中で懸濁平衡化して得られた。形態Eはおそらく同形溶媒和物に対応する。
メシル酸塩をスケールアップする試みを行った。非晶質の生成物が、いくつかの実験で得られた。遊離塩基の形態Fのアニソール溶媒和物も頻繁に得られた。分解生成物もいくつかの実験で観察された。酢酸エチルを含む2つの実験により、メシル酸塩の酢酸エチル溶媒和物が形成された。酢酸エチル溶媒和物の元素分析及び1H-NMR分光法の両方で、期待されるメシル酸塩の1:1の化学量論が確認された。メシル酸塩の酢酸エチル溶媒和物は、69℃でブロードな脱溶媒和吸熱を示し、続いて154.9℃付近で第2のブロードな吸熱(おそらく脱溶媒和溶媒和物の融解に対応)を示したが、DVS測定中に試料は吸湿性であった。遊離塩基成分について、14.9mg/mL(26.2mM)の比較的高い溶解度値が得られたが、生成物はゲルを形成していた。したがって、この測定値は初期の形態自体を表していない可能性がある。
6.8 化合物1の塩酸塩の多形スクリーニングその1
化合物1の塩酸塩の多形の探索を、16種の溶媒と10種の溶媒混合物で実施した。この物質は多形性の傾向があることがわかり、塩の結晶形が少なくとも11種同定された。これらの形態のほとんどは溶媒和物に対応し、いくつかの溶媒(アセトン、MeCN、及びNMP)の場合、複数の溶媒和形態が存在する可能性がある。
懸濁液平衡化(スラリー)実験を、13種の溶媒と7種の溶媒混合物を使用して実施した。すべての混合物は体積比(v/v)で記載し、それぞれの水との混合物の有機成分を、モレキュラーシーブ上で事前に乾燥させて、混合物の規定の水分活性を得た。実験は、4mL Supelcoガラスバイアルを使用して、0.6~2.0mLの選択した溶媒中のおよそ60~65mgの化合物1塩酸塩出発物質バッチ(形態Aと形態Bの混合物と判定)の懸濁液を調製することによって実施した。懸濁液をマグネチックスターラーで室温にて7日間撹拌した。固体試料をフィルター遠心分離(5分、5000rpm、0.22μm PTFEメンブレン)で回収し、さらに乾燥させずにPXRDで特性評価した。この手順は、所与の溶媒中で最も安定した形態を示すと考えられる。ただし、溶媒和物または水和物の形成の場合、試料が乾燥すると固体の形態が変化する可能性があり、準安定形態は、周囲の実験室条件下で時間とともにより安定した形態に変化する可能性がある。スラリーから、塩酸塩の形態A、形態B、形態F、及び形態Gが得られた。
蒸発実験は、周囲の実験室条件下で3つの溶媒と3つの溶媒混合物から実施した。4つの蒸発実験で主に非晶質物質が得られたが、2つの事例で、新規固体形態(形態I及び形態H)が得られた。
加熱/冷却実験:1つの溶媒と3つの溶媒混合物において、化合物1塩酸塩の高温でほぼ飽和した溶液を調製した。60℃で少なくとも30分間平衡化した後、試料を無制御の速度で室温に冷却した。
塩酸塩の多形スクリーニングの結果のまとめ
懸濁液平衡化実験から最も一般的に得られた固体形態は、化合物1の塩酸塩の形態Aであり、これは、アセトン、アニソール、ギ酸エチル、酢酸イソプロピル、MEK、TBME、トルエン、ならびにおそらくDMA及びDMFを含む、複数の溶媒との同形溶媒和物に対応すると思われる。
化合物1の塩酸塩の形態Fは、アセトニトリル/水混合物に関する2つの実験から得られた。試料は、アセトニトリル溶媒和物に対応していると思われる。
化合物1の塩酸塩の形態Gは、IPE/NMP混合物に関する実験から得られた。この形態は、NMP溶媒和物である可能性がある。
化合物1の塩酸塩の形態Hは、シクロヘキサン及びNMPに関する実験から得られ、形態Gの構造とは異なる構造を有する別のNMP溶媒和物であるように思われる。
化合物1の塩酸塩の形態Iは、IPE/DMSO混合物に関する単一の実験から得られた。この形態は、DMSO溶媒和物である可能性がある。
本研究では、化合物1の塩酸塩の形態Jも形態Kも得られなかった。他の研究では、化合物1の塩酸塩の形態Jは、アセトニトリル、ジクロロメタン、95:5(v/v)EtOAc/H2O、及びヘプタンから得られ;一方、化合物1の塩酸塩の形態Kは、ヘキサン及びTBMEから得られていた。
本研究では、化合物1の無水形態の塩酸塩は見出されなかった。本研究では、化合物1の塩酸塩の水和物形態は単離されず、純水中での懸濁液の平衡化により、有意な非晶質化が生じた。
以下の表は、化合物1の塩酸塩の固体形態(形態A~形態K)をまとめたものである。
表8:化合物1の塩酸塩の固体形態のまとめ
6.9 塩スクリーニングその2
以下の表中の48種の異なる酸性対イオン(1当量)と20種の異なる溶媒系を使用して、化合物1で塩スクリーニングを実施した。
表9:塩スクリーニングで使用する酸性対イオン
表10:塩スクリーニングで使用する選択された溶媒
一次塩スクリーニングでは、試料あたり40mgの遊離塩基を使用し、各遊離塩基/対イオンの組み合わせに対して20種の溶媒を使用した。21個の試料を凍結乾燥し、1つの試料を凍結乾燥機から取り出す際に40℃/相対湿度75%で72時間保管した後、XRPDで分析した。残りの20個の試料(塩あたり)に、選択した溶媒を加えてスラリー/溶液を調製した後、72時間、熱サイクルに供した(撹拌しながら)。熱サイクルは、室温で4時間、次いで40℃で4時間からなっていた。
温度サイクルから取り出し、存在する任意の固体物質を遠心濾過(0.2μm)によって分離し、分析用に保持した。すべての固体を、XRPDによって分析した。任意の結晶性の塩は、TG/DTAで分析した。
熱サイクルから取り出した際に固体物質が存在しなかった場合、母液を3等分に分割し、以下の条件下で保管した:冷凍庫(-18℃)、蒸発、及び貧溶媒添加(特に指定のない限り、すべての試料に酢酸イソプロピルを使用)。回収された任意の固形物をXRPDで分析し、結晶パターンが確認された場合は、TG/DTAでも固形物を分析した。
以下の表に要約されているように、スクリーニングで試験した48種の酸性対イオンのうち、34種の酸性対イオンから塩が生成された。
表11:塩スクリーニングのまとめ
6.10 形態の評価
(a)化合物1の遊離塩基の形態Aの評価
形態Aは、ウェットケーキとして直接単離されたわけではなく、多形性研究で形態Eを乾燥させた際にのみ形成された。さらに、形態Eは、乾燥中に形態A、形態B、またはその2つの混合物のいずれかを生成できると思われ、このことは、どの形態が得られるかは乾燥速度に依存することを示唆している。粗製化合物1を高温でMEKに溶解し、続いて室温に急冷し、濾過し、そして乾燥することにより、少量の形態Aが生成した。形態Aならびに60℃及び60℃/相対湿度75%で1週間保管した後の試料について、DSC及びTGAデータを取得した。60℃で保管した試料のDSCトレースは初期状態と非常に類似していたが、60℃/相対湿度75%で保管した試料では物理的形状の変化が観察された。融解吸熱はこの試料の方がよりブロードであり、ピーク温度は、元の試料の144.4℃と比較して約3.7℃シフトして、140.7℃であった。また、元の試料には認められない、50~75℃の温度範囲での別のブロードな吸熱がこの試料において認められた。TGA分析により、このブロードな吸熱が、加速された保管条件下での吸湿が原因である可能性が最も高いことが確認された。この試料での0.82%の重量損失の大部分は、75℃未満での単一の段階で生じていた。対照的に、重量損失は、最初の時点では2段階のプロセスであった。第1の段階で相対湿度25~75%の間に約0.26%の重量損失が認められ、第2の段階で最初の時点でおよそ0.36%の追加の重量損失が認められた。試料に最初に存在していた残留溶媒は、試料を60℃で保管すると失われた(25~150℃で0.13%の重量損失)。
(b)化合物1の遊離塩基の形態Bの評価
形態Bは、酢酸メチルを含むプロセスから取得することができた。60℃で保管した試料では、最初は白色の試料から淡褐色への色の変化が観察された。形態Bならびに60℃及び60℃/相対湿度75%で2週間保管した試料のHPLCトレースを取得した。試料の面積%化学純度は当初98.4%であったが、60℃及び60℃/相対湿度75%で2週間保管した後、それぞれ97.71%及び97.92%に減少していた。特に60℃で保管した試料では、いくつかの小さな分解生成物の成長が認められた。60℃/相対湿度75%で保管した試料ではまた、キラル不安定性が観察された。キラル純度は、60℃/相対湿度75%で保管した試料では初期値の97.96面積%から96.54面積%に変化していたが、加速条件下で2週間保管した後、60℃で保管した試料では変化していなかった。
(c)化合物1の遊離塩基の形態Cの評価
形態Cは、限られた数の溶媒から単離することができた。特に、IPAでのリスラリー、またはアセトンでの高温リスラリーによって得ることができた。形態Cは、加速安定性条件下で物理的及び化学的に安定していたことがわかった。この形態のスケールアップ中に、新規形態(形態K)が得られた。形態Cと形態KのDSC融解熱値及びPXRDピークデータのシャープネスの比較により、後者の方が比較的結晶性が高いことがわかった。
形態C、形態B及び形態Aの間の競合スラリー実験により、形態C、形態B及び形態Aを含む二成分及び三成分混合物において、室温の水性スラリー中で24時間以内に形態Cに急速に転換することが示された。形態Cがない場合、形態Aと形態Bの混合物は、24時間にわたって水性スラリー中で変化しないままであった。このデータは、3つの形態のうち、形態Cが比較的熱力学的に安定した形態であることを明確に示している。
形態Cと同様に、形態Kも加速安定性試験で化学的及び物理的に安定していることが示された。水中での競合スラリー実験を、両方の形態の混合物を用いて実施し、形態Cから形態Kへの漸進的な転換が、長時間の撹拌にわたって生じ、形態Kがより熱力学的に安定な形態であることが示唆された。
(d)化合物1の遊離塩基の形態Kの評価
形態Kは、IPAと水の混合物中で最初に発見された。形態Cから出発して、IPA-水(90:10)中での種晶スラリー対スラリー溶媒媒介転換は、形態Kを一貫して生成した。これに続く予備プロトコールは、アセトン中で溶解させ、続いて水を添加し、シーディングし、さらに水を添加して濃度を低下させることを含んでいた。このプロセスでも一貫して形態Kが生成した。
形態Kがアセトン/水中で最も安定した形態である空間を調べるために、形態B、形態C、及び形態Kの混合物から開始する競合スラリー試験を、様々な条件下、アセトン/水中で実施した。形態Kは、室温と45℃の両方で、水分含有量(%容量)が5%以上の場合に最も安定した形態であることがわかった。形態Bは室温で得られ、一方、形態Cは45℃にてアセトンのみで得られた。
結果に基づいて、形態Kの調製のために以下のプロセスを開発する:化合物1を反応器R-1に入れ;アセトン(15×容量)を入れ、室温で撹拌を開始し;バッチを40℃に加熱し;バッチを40℃で1時間以上エージングし;バッチを50分以上かけて22.5℃に冷却し;アセトン(15×容量)を入れ;バッチを2時間エージングし;バッチをポリッシュフィルターを介してR-1からR-2に転送し;バッチをR-2中で濃縮し、部分真空下で総量を約15×容量とし;バッチを42.5℃に加熱し;バッチに水(2×容量)を加え;5%の化合物1の形態Kをシーディングし;23m/sで8時間再循環ループを介してIKA粉砕を実施し;4時間以上かけて22.5℃まで冷却し;3時間エージングし;8時間かけて水(6×容量)を加え;4時間エージングし;バッチをフィルターF-1に転送し;フィルターケーキをアセトン:水(66:34 v/v)で3回洗浄し;フィルターケーキを45℃以下の窒素掃引下で真空乾燥し;湿度70%の下で、12時間以上ケーキの湿潤エージングを実施し;生成物を分析してパッケージングする。
形態Kを乾燥させた後、形態KのXRPDピークがより高い値にシフトし、結果として得られるXRPDパターンは形態K’と呼ばれることに留意されたい。2つの形態間の関係をさらに理解するために、遊離塩基の形態Kと形態K’をXRPD試料ホルダーに置き、それぞれ周囲温度で、相対湿度を制御するための飽和塩溶液を入れた密閉ジャーに保管した。周囲温度で、以下の相対湿度について、試料を2日間及び6日間の保管後に分析した。使用した塩は、相対湿度11%の場合は塩化リチウム、相対湿度22%の場合は酢酸カリウム、相対湿度33%の場合は塩化マグネシウム、相対湿度43%の場合は炭酸カリウムである。2日間の保管後の試料のXRPD回折図を、それぞれ図132及び図133に示す。結果は、形態Kが相対湿度11%未満でK’に転換し、形態K’が相対湿度22%以上でKに転換することを示している。形態Kが水分子を失って形態K’になるのに伴って、形態Kのピークがより高い2θ値にシフトしたため、形態Kと形態K’は連続体である。
形態Kと形態K’が異なるバイオアベイラビリティを有している可能性があるかどうかを評価するために、生理学的に適切な媒体で比較溶解度測定を実施した。形態Kと形態K’の試料を、純水、pH2.0緩衝液、及びpH6.8緩衝液中で15分間別々に平衡化し、次いで、固体を溶媒から分離した。濾液中の化合物の濃度(すなわち、溶解度)をそれぞれの場合に評価し、固体残留物も粉末X線回折によってモニタリングした。6つの固体残留物はすべて形態Kに対応しており、溶解度が低い場合でも、水性環境に懸濁すると形態K’がその格子に水を急速に取り込むことが確かめられる。純水中での、及びpH6.8での溶解度は、定量限界の0.0001mg/mLを下回っていたが、pH2.0での溶解度は測定することができた。両方とも本質的に同じであることが見出された:すなわち、形態K’については0.93mg/mL、形態Kについては0.96mg/mLであり、形態K’についての溶解度の向上のエビデンスは認められなかった。したがって、2つの形態のバイオアベイラビリティは類似していると予想され、水分含有量(及びそれによる固体形態)の正確な制御は、科学的な観点からはおそらく必要ない。臨界水分活性がaH2O=0.11~0.17の範囲にあることを考えると、水和形態Kは、周囲実験室条件下で2つの形態の中でより容易に安定化する可能性がある。
吸湿性:形態Kは非常に低い湿度で水を吸収する。水の収着はすべての湿度で発生し続け、約1モルの水に相当する約3.2%w/wの取り込みで徐々にプラトーに達する。吸着された水は脱離段階で放出され、乾燥段階ではヒステリシスは観察されなかった。
物理的安定性:視覚的には、形態Kのすべての試料は白色の粉末であり、加速条件下で14日間保管した試料(40℃、40℃/相対湿度75%、60℃、60℃/相対湿度75%、及び光に曝露され、アルミホイルで覆われた透明なバイアル内の光チャンバーに保管した試料)では、冷蔵及び周囲条件下で保管した試料と比較して、色に明らかな変化はなかった。加速安定性条件下で保管した試料のいずれにおいても、色の視覚的変化は観察されなかった。DSC、PXRD及びTGAデータに基づくと、温度、湿度及び光への曝露の加速条件下で、形態Kの結晶形及び含水量に大きな変化は認められないと思われる。
固体化学的安定性:HPLC分析は、加速安定性条件下で保管した形態K試料で実施した。全体として、加速保管条件下では、純薬において有意な分解は観察されなかった。光(120万ルクス)に曝露した試料では、わずかな分解が認められた。HPLC分析データに基づくと、14日間にわたる温度、湿度、及び光への曝露の加速条件下で、形態Kの化学的安定性に、測定可能だが小さな変化がある。形態Kは、物理的及び化学的に安定しているとみなされる。
固体キラル安定性:加速安定性条件下で保管した形態Kの試料のキラル安定性を試験した。最初の試料には、R-エナンチオマーが約2.9%(97.1面積%の活性S-異性体)含まれていた。加速条件下での保管後、加速条件下での化合物のキラル安定性に変化はなく、結果は分析のばらつきの範囲内である。
せん断感度:形態Kを2000psiで1分間圧縮し、XRPDで分析した。固体形態は形態Kのままであった。
(e)化合物1の臭化水素酸塩の形態Aの評価
化合物1の臭化水素酸塩の形態Cは、塩スクリーニングでMeCNのみから生成した。形態Cは良好な熱特性を有していたため、この形態をスケールアップのために選択した。HBr塩は、塩スクリーニングで使用した方法と同じ方法を使用して調製したが、すべての量をスケールアップして、500mgの遊離塩基から塩を調製した。500mgの遊離塩基化合物1を60mL1,4-ジオキサンに溶解した後、水中の1.05当量の1M臭化水素酸を添加した。凍結乾燥のための溶解を促進するために、さらに5mLの水を加えた。次いで、物質を凍結乾燥させた。凍結乾燥機から取り出したら、12.5mLのアセトニトリルを加えてスラリーを調製した。次いで、スラリーを約72時間、熱サイクルに供した(撹拌しながら)。熱サイクルは、室温で4時間、次いで40℃で4時間からなっていた。形態Cは、500mgスケールではうまく生成されなかった。代わりに形態Aが作成した。
形態Cを再現する試みにおいて、物質を再凍結乾燥して非晶質開始点を生成し、次いで12.5mLのアセトニトリルを加えてスラリーを形成し、得られたスラリーを再び約72時間熱サイクルに供した。形態Aが再度生成した。形態Aは形態CよりもHBr塩のより安定した形態である可能性がある。形態Aを以下の分析で使用した。
この物質は明確な形態を有さず、様々なサイズの凝集体からなり、複屈折(PLM)のように見えた。この物質の純度は平均98.8%であった。化学構造を、1H NMR-非溶媒和塩によって確認した。
熱分析では、おそらく非結合溶媒の損失に起因する初期の約1.8%の質量損失(TGA)が示され、TG/DTAとDSCの両方で、それぞれ約277℃及び280℃での融解開始が示された。この物質は、DVSによってわずかに吸湿性であることがわかり、最大で相対湿度90%まで、約0.69%の質量増加が観察され、最小のヒステリシスが観察された。DVS後のXRPDによって観察された結晶形のバルク変化はなかった。この物質は、40℃/相対湿度75%、80℃、及び周囲光/温度下で1週間保管すると、物理的及び化学的に安定していることがわかり、回折パターン(XRPD)または化学的純度(HPLC)にバルク変化はなかった。
1mg/mLのスラリーを調製し、母液濃度を(HPLCで)測定した場合、HBr塩は、様々な緩衝液にほとんど不溶性であった:すべての緩衝液中の<0.05mg/mLを試験した。様々な水分活性を有するアセトン/水混合物でスラリー化した場合、HBr塩は、単離された固体から生成した回折パターンにバルク変化を示さず、水和物の形成は明らかではなかった。HBr塩は、水中で約24時間スラリー化した場合、遊離塩基へ不均衡に戻るようには思われなかった。
(f)化合物1のベシル酸塩の形態Bの評価
酢酸イソプロピルをアセトン/水(50:50 v/v)及びTHF/水(50:50 v/v)に貧溶媒として添加した場合、塩スクリーニングでは、化合物1(形態A)のベシル酸塩1つのみが生成した。
化合物1のベシル酸塩の形態B(塩スクリーニングで生成されない形態)を、以下の手順に従って、遊離塩基化合物1の10gバッチについてスケールアップした:10gの遊離塩基化合物1を試料ボトル中で秤量し、220mLのアセトニトリルを加えてスラリーを形成させた。スラリーを室温にて中程度の速度で撹拌した。ベンゼンスルホン酸(6.14g)をスラリーに加えて、均一な溶液を形成させた。約20~30mgの種晶を添加し(撹拌しながら)、約30分後に大量の沈殿物が認められた。スラリーを一晩撹拌した後、ブフナー濾過により固体を単離した。濾過した固体及び残りの種晶のXRPDを収集して、所望の塩形態が生成されたことを確認した。次いで、物質を40℃の真空オーブンで約72時間乾燥させた後、他の任意の分析を実施した。
ベシル酸塩の形態Bは、10gスケールでうまく生成された。この物質は明確な形態を有さず、様々なサイズの凝集体からなり、複屈折(PLM)のように見えた。生成された塩の収率は約82.4%であった。この物質の純度は平均99.2%であった。化学構造を、1H NMR-非溶媒和塩(化合物1:ベシル酸一塩 1:1)によって確認した。
熱分析では、結合溶媒の損失またはおそらく遅い分解に起因する約120℃(TGA)を超えると安定的な約1.5%の質量損失が示され、TG/DTAとDSCの両方で、それぞれ約251℃及び252℃での融解/分解の開始が示された。
この物質は、加速安定性条件下(40℃、40℃/相対湿度75%、60℃、60℃/相対湿度75%、及び14日間の光の下)で物理的に安定していることがわかり、回折パターン(XRPD)においてバルク変化はなかった。化学的純度(HPLC)は、温度と湿度とともに成長する傾向のある分解ピーク(-CN基の加水分解の可能性)を示した。キラル純度(S-異性体の面積%)は、加速安定性条件下で99%超のままであった。
生理学的に適切な媒体における化合物1のいくつかの多形の溶解度データ、及びこれらの溶液の最終pHを以下の表にまとめる。
表12:様々なpHでの様々な形態の溶解度
表13:上記の表の対応する試料のpH
6.11 化合物1の塩酸塩の多形スクリーニングその2
化合物1の塩酸塩の多形スクリーニングその1で化合物1の塩酸塩の無水形態または水和物形態が発見されなかったことを考慮して、化合物1の塩酸塩の多形についての追加の試験を実施した。最終的に、無水形態Lが、複数の反応性結晶化実験から同定された。1)溶媒、2)HCl源(有機及び水性)、3)温度(0℃、室温、及び80℃)、4)HCl化学量論を含む、幅広い要因をスクリーニングし、その結果を以下の表に記載する。
表14:化合物1の塩酸塩の形態Lの多形スクリーニング
形態Lを開始形態として使用したストレス多形スクリーニング:形態Lを様々な溶媒中で様々な温度で1週間懸濁した。ウェットケーキと周囲環境下で乾燥させたケーキの両方について、XRPDパターンを収集した。結果を以下の表に記載する:
表15:ストレス多形スラリースクリーニング-開始形態としての化合物1 HClの形態L
*乾燥中にピークのシフト及び差異が認められた
粉砕沈殿による多形スクリーニング:化合物1の塩酸塩の形態L 200mgを1mlのDMSOに溶解した。200μlのDMSO溶液を各貧溶媒(EtOAc、MTBE、トルエン、MeCN、及びアセトン)に加えた。結果を以下の表に記載する:
表16:粉砕沈殿による化合物1 HCl多形スクリーニング
化合物1の非晶質塩酸塩を使用した多形スクリーニング:化合物1の非晶質塩酸塩約50~100mgを、15種の異なる有機溶媒に1週間懸濁した。それらのうちの5つに5mgの形態Lをシーディングし、50℃で1週間エージングし、XRPDでチェックした。結果を以下の表に記載する:
表17:非晶質物質を使用した化合物1 HCl多形スクリーニング
*ドライXRPDパターンは、ウェットXRPDパターンとは少し異なる。
形態Mのスケールアップ: 150mgの形態Lを160℃に加熱し、この温度で10分間保持し、室温まで冷却した。XRPDとDSCにより、熱アニーリングさせた物質が形態Mに転換したことが確認された。
形態L及び形態Mの相転移温度の測定:形態M/Lの1:1混合物の様々な溶媒中での4種の懸濁液を、様々な温度(60、80、100及び120℃)で撹拌した。結果(以下の表に示すように)は、形態M/Lの転移温度が60~100℃であり、60~80℃の範囲である可能性が高いことを示している。形態Lと形態Mはエナンチオトロピック的に関連している(形態Lは室温でより安定であり、形態Mは高温でより安定である)。
表18:形態L及び形態Mの相転移試験
*スラリーは、2週間後に形態M/L混合物のままであった。形態Mのピークは、時間の経過とともに増加した。
形態L及び形態Nの臨界水分活性の測定:50mgの形態Lを、特定の水分活性を有する0.5~1mlの水/アセトン溶液に懸濁した。溶液を、室温または60℃で撹拌した。形態の転換を、XRPDによって2週間にわたってモニタリングした。結果(以下の表に示すように)は、1)室温での臨界水分活性が0.2~0.4であり;及び2)60℃での臨界水分活性が0.4~0.5であることを示している。水分活性の高い条件下では、形態Lは形態Nに転換する。形態Nは、周囲条件下で安定であるが、40℃にて真空オーブンで乾燥させると、形態Nは、容易に形態Lに転換する。
表19:形態L及び形態Mの相転移試験
形態L、形態M、及び形態Nの形態変換スキームを図170に示す。
形態L~形態ACの発見条件を、以下の表にまとめる:
表20:化合物1の塩酸塩の形態L~形態ACの発見条件
以下の表は、化合物1の塩酸塩の固体形態(形態L~形態AC)をまとめたものである。
表21:化合物1の塩酸塩の固体形態のまとめ
6.12 化合物1の臭化水素酸塩の形態Aの調製
(S)-4-(4-(4-(((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(化合物1)遊離塩基(2g)を25℃でアセトン(70mL)に入れ、溶液を40℃に加熱した。化合物1の臭化水素酸塩(0.1g)を種晶として投入した。臭化水素酸溶液を、48重量%臭化水素酸(0.440mL)と水(7.6mL)を混合して調製した。臭化水素酸溶液を、40℃を維持しながら9時間にわたってアセトン混合物に入れて、化合物1のHBr塩を結晶化させた。スラリーを20℃に冷却した。スラリーを濾過し、アセトン洗浄液(各6mL)で3回洗浄した。湿った固形物を真空オーブンで乾燥させて、化合物1の臭化水素酸塩、白色~オフホワイトの固形物(2g、収率88%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.93 - 2.06 (m, 1 H), 2.39 - 2.48 (m, 1 H), 2.55 - 2.66 (m, 1 H), 2.93 (ddd, J=17.51, 13.62, 5.49 Hz, 1 H), 3.14 - 3.29 (m, 3 H), 3.40 - 3.49 (m, 2 H), 3.73 (br d, J=12.05 Hz, 2 H), 4.19 - 4.54 (m, 4 H), 5.13 (dd, J=13.28, 5.19 Hz, 1 H), 5.32 (s, 2 H), 7.23 (t, J=8.77 Hz, 1 H), 7.35 (dd, J=7.86, 5.11 Hz, 2 H), 7.46 - 7.53 (m, 1 H), 7.55 - 7.68 (m, 5 H), 7.79 (dd, J=13.12, 1.68 Hz, 1 H), 9.92 (s, 1 H), 10.98 (s, 1 H)、融点283℃。
6.13 化合物1の臭化水素酸塩の多形スクリーニング
形態Aを開始形態として使用したストレス多形スクリーニング:化合物1のHBr塩の形態A50~60mgを溶媒中で室温または50℃にて数日間スラリー化し、その結果を以下の表に示す:
表22:ストレス多形スラリースクリーニング-開始形態としての化合物1 HBrの形態A
a 18°に余分な小さなピークを有する。追加の試験により、この小さなピークが化合物1の遊離塩基に起因することが確認された。
遠心分離装置を使用した一晩の緩やかな蒸発:結果を以下の表に示す:
表23:緩やかな蒸発
非晶形:非晶質化合物1のHBr塩の3つのバッチを、凍結乾燥(装置:DSD Labconco FreeZone 2.5L-84℃)によって調製し、XRPDによって確認した。この物質のDSCは、開始が約162℃の非晶質ガラス転移温度を示した(屈折温度165.9℃、ΔCp=0.39J/(g℃))。非晶質物質で開始したDSC温度サイクル実験では、新規形態は観察されなかった。
出発形態として非晶質HBr塩を使用した多形スクリーニング:約50mgの非晶質化合物1のHBr塩を、それぞれ約1.0~2.0mLの溶媒とともにバイアルに加え、スラリーとして維持した。混合物を室温で2時間、50℃で0.5時間、室温で6日間、次いで50℃で4時間スラリー化した。固形物を単離し、XRPDによって分析した。結果を以下の表に記載する:
表24:出発形態としての非晶質化合物1 HBrを使用した多形スラリースクリーニング
水和物形態H及び無水物形態Aの試験:室温で一晩、水中でのスラリー実験を実施した(0.5mlの水中の20mgの形態H)。無水物形態Aは、XRPDによって観察された最終形態であった。
別の実験では、25mgの非晶質HBr塩に1.0mLの水中の5mgの水和物形態Hをシーディングし、混合物をそれぞれ4℃及び50℃でスラリー化した。無水物形態Aは、XRPDによって観察された最終形態であり、試験した条件下で形態Aが水中で最も安定した形態であることが示唆された。
以下の表は、化合物1の臭化水素酸塩の固体形態をまとめたものである。
表25:化合物1の臭化水素酸塩の固体形態のまとめ
本明細書中で提供する実施形態は、提供する実施形態のいくつかの態様の例証として意図される実施例にて提供される特定の実施形態によってその範囲を制限されるものではなく、機能的に等価な任意の実施形態も本開示によって包括される。実際、本明細書に示され記載されたものに加えて、本明細書にて提供される実施形態の様々な改変形態が、当業者にとって明らかとなり、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図される。
多数の参照文献が引用され、それらの開示は参照することによりその全体が本明細書に援用される。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
化合物1を含む固体形態:
(化1)
。
(態様2)
化合物1の遊離塩基を含む、態様1に記載の固体形態。
(態様3)
およそ11.3、14.1、及び17.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Aである、態様2に記載の固体形態。
(態様4)
前記XRPDパターンが、およそ6.5、19.7、及び25.8°2θにピークをさらに有する、態様3に記載の固体形態。
(態様5)
前記XRPDパターンが、およそ13.1及び17.2°2θにピークをさらに有する、態様4に記載の固体形態。
(態様6)
図1に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様3に記載の固体形態。
(態様7)
およそ6.6、16.3、及び17.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Bである、態様2に記載の固体形態。
(態様8)
前記XRPDパターンが、およそ11.0及び19.9°2θにピークをさらに有する、態様7に記載の固体形態。
(態様9)
前記XRPDパターンが、およそ9.8及び12.8°2θにピークをさらに有する、態様8に記載の固体形態。
(態様10)
図5に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様7に記載の固体形態。
(態様11)
およそ14.2、15.9、及び21.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Cである、態様2に記載の固体形態。
(態様12)
前記XRPDパターンが、およそ2.5、20.6、及び23.5°2θにピークをさらに有する、態様11に記載の固体形態。
(態様13)
前記XRPDパターンが、およそ15.7及び21.8°2θにピークをさらに有する、態様12に記載の固体形態。
(態様14)
図9に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様11に記載の固体形態。
(態様15)
およそ6.1、11.1、及び18.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Dである、態様2に記載の固体形態。
(態様16)
前記XRPDパターンが、およそ11.6及び17.7°2θにピークをさらに有する、態様15に記載の固体形態。
(態様17)
前記XRPDパターンが、およそ15.9及び23.3°2θにピークをさらに有する、態様16に記載の固体形態。
(態様18)
図13に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様15に記載の固体形態。
(態様19)
およそ6.2、14.3、及び18.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Eである、態様2に記載の固体形態。
(態様20)
前記XRPDパターンが、およそ11.3及び11.7°2θにピークをさらに有する、態様19に記載の固体形態。
(態様21)
前記XRPDパターンが、およそ16.5、17.2、及び26.4°2θにピークをさらに有する、態様20に記載の固体形態。
(態様22)
図17に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様19に記載の固体形態。
(態様23)
およそ5.0、14.3、及び26.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Fである、態様2に記載の固体形態。
(態様24)
前記XRPDパターンが、およそ18.0及び26.4°2θにピークをさらに有する、態様23に記載の固体形態。
(態様25)
前記XRPDパターンが、およそ7.8及び18.6°2θにピークをさらに有する、態様24に記載の固体形態。
(態様26)
図21に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様23に記載の固体形態。
(態様27)
およそ6.4、19.1、及び19.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Gである、態様2に記載の固体形態。
(態様28)
前記XRPDパターンが、およそ12.1及び13.9°2θにピークをさらに有する、態様27に記載の固体形態。
(態様29)
前記XRPDパターンが、およそ14.4、16.7、及び26.0°2θにピークをさらに有する、態様28に記載の固体形態。
(態様30)
図24に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様27に記載の固体形態。
(態様31)
およそ5.4、7.5、及び10.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Hである、態様2に記載の固体形態。
(態様32)
前記XRPDパターンが、およそ14.2及び14.5°2θにピークをさらに有する、態様31に記載の固体形態。
(態様33)
前記XRPDパターンが、およそ17.2、17.6、及び26.1°2θにピークをさらに有する、態様32に記載の固体形態。
(態様34)
図27に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様31に記載の固体形態。
(態様35)
およそ14.9、15.6、及び21.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Iである、態様2に記載の固体形態。
(態様36)
前記XRPDパターンが、およそ6.2、16.7、及び18.0°2θにピークをさらに有する、態様35に記載の固体形態。
(態様37)
前記XRPDパターンが、およそ9.9及び16.3°2θにピークをさらに有する、態様36に記載の固体形態。
(態様38)
図30に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様35に記載の固体形態。
(態様39)
およそ13.8、15.2、及び22.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Jである、態様2に記載の固体形態。
(態様40)
前記XRPDパターンが、およそ23.3及び23.7°2θにピークをさらに有する、態様39に記載の固体形態。
(態様41)
前記XRPDパターンが、およそ5.9及び25.7°2θにピークをさらに有する、態様40に記載の固体形態。
(態様42)
図32に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様39に記載の固体形態。
(態様43)
およそ14.6、18.2、及び18.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態K、形態K’、または形態Kと形態K’との間の中間形態、またはそれらの混合物である、態様2に記載の固体形態。
(態様44)
前記XRPDパターンが、およそ22.3及び23.1°2θにピークをさらに有する、態様43に記載の固体形態。
(態様45)
前記XRPDパターンが、およそ20.5及び20.9°2θにピークをさらに有する、態様44に記載の固体形態。
(態様46)
およそ14.2、18.6、または20.3°2θに少なくともピークをさらに有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Kである、態様43に記載の固体形態。
(態様47)
図35に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様46に記載の固体形態。
(態様48)
およそ18.0または18.8°2θに少なくともピークをさらに有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態K’である、態様43に記載の固体形態。
(態様49)
図36に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様48に記載の固体形態。
(態様50)
およそ15.9、17.9、及び26.2°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Lである、態様2に記載の固体形態。
(態様51)
前記XRPDパターンが、およそ19.8及び20.3°2θにピークをさらに有する、態様50に記載の固体形態。
(態様52)
前記XRPDパターンが、およそ14.3、14.7、及び25.7°2θにピークをさらに有する、態様51に記載の固体形態。
(態様53)
図40に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様50に記載の固体形態。
(態様54)
およそ14.1、17.0、及び18.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Mである、態様2に記載の固体形態。
(態様55)
前記XRPDパターンが、およそ5.8及び15.3°2θにピークをさらに有する、態様54に記載の固体形態。
(態様56)
前記XRPDパターンが、およそ5.4及び24.2°2θにピークをさらに有する、態様55に記載の固体形態。
(態様57)
図41に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様54に記載の固体形態。
(態様58)
およそ13.0、25.0、及び25.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Nである、態様2に記載の固体形態。
(態様59)
前記XRPDパターンが、およそ13.9、15.0、及び26.1°2θにピークをさらに有する、態様58に記載の固体形態。
(態様60)
前記XRPDパターンが、およそ3.7及び10.5°2θにピークをさらに有する、態様59に記載の固体形態。
(態様61)
図44に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様58に記載の固体形態。
(態様62)
およそ6.5、16.5、及び20.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Oである、態様2に記載の固体形態。
(態様63)
前記XRPDパターンが、およそ14.0及び17.7°2θにピークをさらに有する、態様62に記載の固体形態。
(態様64)
前記XRPDパターンが、およそ14.3、19.9、及び21.7°2θにピークをさらに有する、態様63に記載の固体形態。
(態様65)
図45に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様62に記載の固体形態。
(態様66)
およそ14.3、16.3、及び21.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Pである、態様2に記載の固体形態。
(態様67)
前記XRPDパターンが、およそ16.6、17.0、及び17.8°2θにピークをさらに有する、態様66に記載の固体形態。
(態様68)
前記XRPDパターンが、およそ7.1及び13.7°2θにピークをさらに有する、態様67に記載の固体形態。
(態様69)
図47に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様66に記載の固体形態。
(態様70)
およそ5.7、15.5、及び20.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Qである、態様2に記載の固体形態。
(態様71)
前記XRPDパターンが、およそ13.1及び16.0°2θにピークをさらに有する、態様70に記載の固体形態。
(態様72)
前記XRPDパターンが、およそ12.5及び18.1°2θにピークをさらに有する、態様71に記載の固体形態。
(態様73)
図49に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様70に記載の固体形態。
(態様74)
およそ14.9、25.4、及び26.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Rである、態様2に記載の固体形態。
(態様75)
前記XRPDパターンが、およそ3.7及び13.9°2θにピークをさらに有する、態様74に記載の固体形態。
(態様76)
前記XRPDパターンが、およそ8.0°2θにピークをさらに有する、態様75に記載の固体形態。
(態様77)
図51に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様74に記載の固体形態。
(態様78)
およそ6.6、16.5、及び20.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の遊離塩基の形態Sである、態様2に記載の固体形態。
(態様79)
前記XRPDパターンが、およそ14.0及び17.7°2θにピークをさらに有する、態様78に記載の固体形態。
(態様80)
前記XRPDパターンが、およそ14.3、21.7、及び23.3°2θにピークをさらに有する、態様79に記載の固体形態。
(態様81)
図53に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様78に記載の固体形態。
(態様82)
化合物1の塩酸塩を含む、態様1に記載の固体形態。
(態様83)
およそ14.1、16.6、及び26.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Aである、態様82に記載の固体形態。
(態様84)
前記XRPDパターンが、およそ5.6、7.4、及び15.5°2θにピークをさらに有する、態様83に記載の固体形態。
(態様85)
前記XRPDパターンが、およそ7.7及び17.9°2θにピークをさらに有する、態様84に記載の固体形態。
(態様86)
図55に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様83に記載の固体形態。
(態様87)
およそ6.1、13.4、及び24.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Bである、態様82に記載の固体形態。
(態様88)
前記XRPDパターンが、およそ12.2及び16.6°2θにピークをさらに有する、態様87に記載の固体形態。
(態様89)
前記XRPDパターンが、およそ10.9及び25.2°2θにピークをさらに有する、態様88に記載の固体形態。
(態様90)
図59に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様87に記載の固体形態。
(態様91)
およそ7.2、8.2、及び15.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Cである、態様82に記載の固体形態。
(態様92)
前記XRPDパターンが、およそ2.8、17.2、及び26.7°2θにピークをさらに有する、態様91に記載の固体形態。
(態様93)
前記XRPDパターンが、およそ21.6及び26.2°2θにピークをさらに有する、態様92に記載の固体形態。
(態様94)
図63に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様91に記載の固体形態。
(態様95)
およそ14.6、25.1、及び25.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Dである、態様82に記載の固体形態。
(態様96)
前記XRPDパターンが、およそ6.8、13.7、及び26.4°2θにピークをさらに有する、態様95に記載の固体形態。
(態様97)
前記XRPDパターンが、およそ8.2及び12.7°2θにピークをさらに有する、態様96に記載の固体形態。
(態様98)
図64に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様95に記載の固体形態。
(態様99)
およそ5.5、19.4、及び25.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Eである、態様82に記載の固体形態。
(態様100)
前記XRPDパターンが、およそ4.8及び9.7°2θにピークをさらに有する、態様99に記載の固体形態。
(態様101)
前記XRPDパターンが、およそ17.0及び26.3°2θにピークをさらに有する、態様100に記載の固体形態。
(態様102)
図65に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様99に記載の固体形態。
(態様103)
およそ7.4、9.6、及び24.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Fである、態様82に記載の固体形態。
(態様104)
前記XRPDパターンが、およそ5.0及び10.0°2θにピークをさらに有する、態様103に記載の固体形態。
(態様105)
前記XRPDパターンが、およそ5.7、11.4、及び11.9°2θにピークをさらに有する、態様104に記載の固体形態。
(態様106)
図66に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様103に記載の固体形態。
(態様107)
およそ9.5、13.9、及び25.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Gである、態様82に記載の固体形態。
(態様108)
前記XRPDパターンが、およそ7.3及び25.5°2θにピークをさらに有する、態様107に記載の固体形態。
(態様109)
前記XRPDパターンが、およそ12.7及び13.1°2θにピークをさらに有する、態様108に記載の固体形態。
(態様110)
図67に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様107に記載の固体形態。
(態様111)
およそ7.3、16.3、及び26.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Hである、態様82に記載の固体形態。
(態様112)
前記XRPDパターンが、およそ14.8、19.1、及び25.9°2θにピークをさらに有する、態様111に記載の固体形態。
(態様113)
前記XRPDパターンが、およそ14.3及び16.0°2θにピークをさらに有する、態様112に記載の固体形態。
(態様114)
図68に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様111に記載の固体形態。
(態様115)
およそ4.9、16.1、及び21.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Iである、態様82に記載の固体形態。
(態様116)
前記XRPDパターンが、およそ14.4及び25.6°2θにピークをさらに有する、態様115に記載の固体形態。
(態様117)
前記XRPDパターンが、およそ19.8、21.8、及び26.5°2θにピークをさらに有する、態様116に記載の固体形態。
(態様118)
図69に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様115に記載の固体形態。
(態様119)
およそ10.1、19.1、及び24.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Lである、態様82に記載の固体形態。
(態様120)
前記XRPDパターンが、およそ8.4、15.7、及び16.1°2θにピークをさらに有する、態様119に記載の固体形態。
(態様121)
前記XRPDパターンが、およそ19.4及び26.9°2θにピークをさらに有する、態様120に記載の固体形態。
(態様122)
図138に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様119に記載の固体形態。
(態様123)
およそ10.3、19.3、及び24.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Mである、態様82に記載の固体形態。
(態様124)
前記XRPDパターンが、およそ4.2、14.7、15.1、及び16.9°2θに1つ以上のピークをさらに有する、態様123に記載の固体形態。
(態様125)
前記XRPDパターンが、およそ15.9及び16.1°2θにピークをさらに有する、態様124に記載の固体形態。
(態様126)
図142に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様123に記載の固体形態。
(態様127)
およそ9.9、15.4、及び18.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Nである、態様82に記載の固体形態。
(態様128)
前記XRPDパターンが、およそ17.2、25.8、及び27.8°2θにピークをさらに有する、態様127に記載の固体形態。
(態様129)
前記XRPDパターンが、およそ17.8、19.9、及び23.8°2θにピークをさらに有する、態様128に記載の固体形態。
(態様130)
図144に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様127に記載の固体形態。
(態様131)
およそ7.6、16.9、及び18.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Oである、態様82に記載の固体形態。
(態様132)
前記XRPDパターンが、およそ9.6及び15.6°2θにピークをさらに有する、態様131に記載の固体形態。
(態様133)
前記XRPDパターンが、およそ5.8、19.4、及び20.0°2θにピークをさらに有する、態様132に記載の固体形態。
(態様134)
図147に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様131に記載の固体形態。
(態様135)
およそ9.5、16.6、及び18.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Pである、態様82に記載の固体形態。
(態様136)
前記XRPDパターンが、およそ14.1及び23.6°2θにピークをさらに有する、態様135に記載の固体形態。
(態様137)
図148に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様135に記載の固体形態。
(態様138)
およそ7.6、15.5、及び17.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Qである、態様82に記載の固体形態。
(態様139)
前記XRPDパターンが、およそ16.8及び20.0°2θにピークをさらに有する、態様138に記載の固体形態。
(態様140)
前記XRPDパターンが、およそ5.6及び14.1°2θにピークをさらに有する、態様139に記載の固体形態。
(態様141)
図149に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様138に記載の固体形態。
(態様142)
およそ17.7、20.1、及び21.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Rである、態様82に記載の固体形態。
(態様143)
前記XRPDパターンが、およそ5.4及び22.1°2θにピークをさらに有する、態様142に記載の固体形態。
(態様144)
前記XRPDパターンが、およそ16.2及び18.8°2θにピークをさらに有する、態様143に記載の固体形態。
(態様145)
図150に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様142に記載の固体形態。
(態様146)
およそ16.6、18.6、及び22.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Sである、態様82に記載の固体形態。
(態様147)
前記XRPDパターンが、およそ5.6、9.9、16.6、18.6、及び22.4°2θにピークをさらに有する、態様146に記載の固体形態。
(態様148)
図151に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様146に記載の固体形態。
(態様149)
およそ7.7、16.9、及び17.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Tである、態様82に記載の固体形態。
(態様150)
前記XRPDパターンが、およそ5.8及び15.6°2θにピークをさらに有する、態様149に記載の固体形態。
(態様151)
前記XRPDパターンが、およそ9.7及び19.4°2θにピークをさらに有する、態様150に記載の固体形態。
(態様152)
図152に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様149に記載の固体形態。
(態様153)
およそ9.1、19.2、及び24.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Uである、態様82に記載の固体形態。
(態様154)
前記XRPDパターンが、およそ9.6及び23.0°2θにピークをさらに有する、態様153に記載の固体形態。
(態様155)
前記XRPDパターンが、およそ7.2及び20.2°2θにピークをさらに有する、態様154に記載の固体形態。
(態様156)
図153に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様153に記載の固体形態。
(態様157)
およそ7.2、9.5、及び14.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Vである、態様82に記載の固体形態。
(態様158)
前記XRPDパターンが、およそ19.3及び25.2°2θにピークをさらに有する、態様157に記載の固体形態。
(態様159)
前記XRPDパターンが、およそ16.7及び18.0°2θにピークをさらに有する、態様158に記載の固体形態。
(態様160)
図154に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様157に記載の固体形態。
(態様161)
およそ9.6、16.8、及び17.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Wである、態様82に記載の固体形態。
(態様162)
前記XRPDパターンが、およそ7.5及び15.4°2θにピークをさらに有する、態様161に記載の固体形態。
(態様163)
前記XRPDパターンが、およそ5.7、19.6、及び19.9°2θにピークをさらに有する、態様162に記載の固体形態。
(態様164)
図155に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様161に記載の固体形態。
(態様165)
およそ9.5、16.8、及び17.6°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Xである、態様82に記載の固体形態。
(態様166)
前記XRPDパターンが、およそ7.6、15.4、及び19.5°2θにピークをさらに有する、態様165に記載の固体形態。
(態様167)
前記XRPDパターンが、およそ5.7及び19.9°2θにピークをさらに有する、態様166に記載の固体形態。
(態様168)
図156に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様165に記載の固体形態。
(態様169)
およそ7.6、16.7、及び18.2°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Yである、態様82に記載の固体形態。
(態様170)
前記XRPDパターンが、およそ5.8及び19.5°2θにピークをさらに有する、態様169に記載の固体形態。
(態様171)
前記XRPDパターンが、およそ15.6及び26.1°2θにピークをさらに有する、態様170に記載の固体形態。
(態様172)
図157に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様169に記載の固体形態。
(態様173)
およそ17.3、18.8、及び20.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態Zである、態様82に記載の固体形態。
(態様174)
前記XRPDパターンが、およそ7.5及び24.0°2θにピークをさらに有する、態様173に記載の固体形態。
(態様175)
前記XRPDパターンが、およそ5.9、8.0、及び9.7°2θにピークをさらに有する、態様174に記載の固体形態。
(態様176)
図158に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様173に記載の固体形態。
(態様177)
およそ8.3、15.5、及び18.2°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態AAである、態様82に記載の固体形態。
(態様178)
前記XRPDパターンが、およそ7.2及び22.2°2θにピークをさらに有する、態様177に記載の固体形態。
(態様179)
前記XRPDパターンが、およそ5.5及び26.9°2θにピークをさらに有する、態様178に記載の固体形態。
(態様180)
図159に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様177に記載の固体形態。
(態様181)
およそ7.7、18.2、及び20.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態ABである、態様82に記載の固体形態。
(態様182)
前記XRPDパターンが、およそ5.9及び14.2°2θにピークをさらに有する、態様181に記載の固体形態。
(態様183)
図160に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様181に記載の固体形態。
(態様184)
およそ14.1、18.2、及び25.8°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の塩酸塩の形態ACである、態様82に記載の固体形態。
(態様185)
前記XRPDパターンが、およそ7.8及び15.6°2θにピークをさらに有する、態様184に記載の固体形態。
(態様186)
前記XRPDパターンが、およそ5.8及び20.0°2θにピークをさらに有する、態様185に記載の固体形態。
(態様187)
図161に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様184に記載の固体形態。
(態様188)
化合物1のメシル酸塩を含む、態様1に記載の固体形態。
(態様189)
およそ16.9、17.7、及び22.7°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1のメシル酸塩の形態Aである、態様188に記載の固体形態。
(態様190)
前記XRPDパターンが、およそ15.2及び23.9°2θにピークをさらに有する、態様189に記載の固体形態。
(態様191)
前記XRPDパターンが、およそ9.1及び16.6°2θにピークをさらに有する、態様190に記載の固体形態。
(態様192)
図70に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様189に記載の固体形態。
(態様193)
およそ5.7、9.1、及び26.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1のメシル酸塩の形態Bである、態様188に記載の固体形態。
(態様194)
前記XRPDパターンが、およそ14.2、19.3、及び26.7°2θにピークをさらに有する、態様193に記載の固体形態。
(態様195)
前記XRPDパターンが、およそ14.5及び16.1°2θにピークをさらに有する、態様194に記載の固体形態。
(態様196)
図134に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様193に記載の固体形態。
(態様197)
化合物1の臭化水素酸塩を含む、態様1に記載の固体形態。
(態様198)
およそ5.8、13.9、及び25.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Bである、態様197に記載の固体形態。
(態様199)
前記XRPDパターンが、およそ3.8及び7.6°2θにピークをさらに有する、態様198に記載の固体形態。
(態様200)
前記XRPDパターンが、およそ14.8、19.9、及び26.0°2θにピークをさらに有する、態様199に記載の固体形態。
(態様201)
図74に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様198に記載の固体形態。
(態様202)
およそ10.3、19.3、及び24.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Aである、態様197に記載の固体形態。
(態様203)
前記XRPDパターンが、およそ17.1及び20.7°2θにピークをさらに有する、態様202に記載の固体形態。
(態様204)
前記XRPDパターンが、およそ12.8及び15.6°2θにピークをさらに有する、態様203に記載の固体形態。
(態様205)
図76に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様202に記載の固体形態。
(態様206)
およそ9.7、10.1、及び12.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Cである、態様197に記載の固体形態。
(態様207)
前記XRPDパターンが、およそ5.7、7.5、及び24.6°2θにピークをさらに有する、態様206に記載の固体形態。
(態様208)
前記XRPDパターンが、およそ15.0及び25.8°2θにピークをさらに有する、態様207に記載の固体形態。
(態様209)
図79に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様206に記載の固体形態。
(態様210)
およそ12.2、12.4、及び24.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Dである、態様197に記載の固体形態。
(態様211)
前記XRPDパターンが、およそ11.1及び15.5°2θにピークをさらに有する、態様210に記載の固体形態。
(態様212)
前記XRPDパターンが、およそ6.2、17.0、及び25.7°2θにピークをさらに有する、態様211に記載の固体形態。
(態様213)
図81に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様210に記載の固体形態。
(態様214)
およそ8.1、13.5、及び24.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Eである、態様197に記載の固体形態。
(態様215)
前記XRPDパターンが、およそ21.9及び25.8°2θにピークをさらに有する、態様214に記載の固体形態。
(態様216)
前記XRPDパターンが、およそ16.4及び18.5°2θにピークをさらに有する、態様215に記載の固体形態。
(態様217)
図162に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様214に記載の固体形態。
(態様218)
およそ18.4、23.6、及び24.5°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Fである、態様197に記載の固体形態。
(態様219)
前記XRPDパターンが、およそ14.6及び24.9°2θにピークをさらに有する、態様218に記載の固体形態。
(態様220)
前記XRPDパターンが、およそ10.0及び20.0°2θにピークをさらに有する、態様219に記載の固体形態。
(態様221)
図163に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様218に記載の固体形態。
(態様222)
およそ10.6、18.1、及び25.1°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Gである、態様197に記載の固体形態。
(態様223)
前記XRPDパターンが、およそ7.7及び13.9°2θにピークをさらに有する、態様222に記載の固体形態。
(態様224)
前記XRPDパターンが、およそ6.0及び11.8°2θにピークをさらに有する、態様223に記載の固体形態。
(態様225)
図164に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様222に記載の固体形態。
(態様226)
およそ7.5、15.1、及び18.0°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Hである、態様197に記載の固体形態。
(態様227)
前記XRPDパターンが、およそ20.6及び24.4°2θにピークをさらに有する、態様226に記載の固体形態。
(態様228)
前記XRPDパターンが、およそ22.6及び27.5°2θにピークをさらに有する、態様227に記載の固体形態。
(態様229)
図165に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様226に記載の固体形態。
(態様230)
およそ18.8、21.4、及び25.4°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Iである、態様197に記載の固体形態。
(態様231)
前記XRPDパターンが、およそ15.0及び17.2°2θにピークをさらに有する、態様230に記載の固体形態。
(態様232)
前記XRPDパターンが、およそ14.4及び19.8°2θにピークをさらに有する、態様231に記載の固体形態。
(態様233)
図168に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様230に記載の固体形態。
(態様234)
およそ19.4、25.2、及び25.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1の臭化水素酸塩の形態Jである、態様197に記載の固体形態。
(態様235)
前記XRPDパターンが、およそ17.8及び21.1°2θにピークをさらに有する、態様234に記載の固体形態。
(態様236)
前記XRPDパターンが、およそ16.9及び18.4°2θにピークをさらに有する、態様235に記載の固体形態。
(態様237)
図169に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様234に記載の固体形態。
(態様238)
化合物1のベシル酸塩を含む、態様1に記載の固体形態。
(態様239)
およそ13.2、21.1、及び24.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1のベシル酸塩の形態Aである、態様238に記載の固体形態。
(態様240)
前記XRPDパターンが、およそ15.1及び27.6°2θにピークをさらに有する、態様239に記載の固体形態。
(態様241)
前記XRPDパターンが、およそ14.9、16.5、及び20.8°2θにピークをさらに有する、態様240に記載の固体形態。
(態様242)
図83に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様239に記載の固体形態。
(態様243)
およそ16.9、17.7、及び21.9°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1のベシル酸塩の形態Bである、態様238に記載の固体形態。
(態様244)
前記XRPDパターンが、およそ11.2、17.6、及び23.0°2θにピークをさらに有する、態様243に記載の固体形態。
(態様245)
前記XRPDパターンが、およそ7.3及び25.4°2θにピークをさらに有する、態様244に記載の固体形態。
(態様246)
図85に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様243に記載の固体形態。
(態様247)
化合物1のグリコール酸塩を含む、態様1に記載の固体形態。
(態様248)
およそ13.6、17.6、及び22.2°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1のグリコール酸塩の形態Aである、態様247に記載の固体形態。
(態様249)
前記XRPDパターンが、およそ6.6、14.8、及び20.8°2θにピークをさらに有する、態様248に記載の固体形態。
(態様250)
前記XRPDパターンが、およそ7.3及び21.7°2θにピークをさらに有する、態様249に記載の固体形態。
(態様251)
図88に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様248に記載の固体形態。
(態様252)
化合物1のL-リンゴ酸塩を含む、態様1に記載の固体形態。
(態様253)
およそ8.1、14.7、及び25.3°2θにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、化合物1のL-リンゴ酸塩の形態Aである、態様252に記載の固体形態。
(態様254)
前記XRPDパターンが、およそ17.9、20.6、及び26.6°2θにピークをさらに有する、態様253に記載の固体形態。
(態様255)
前記XRPDパターンが、およそ7.2及び14.4°2θにピークをさらに有する、態様254に記載の固体形態。
(態様256)
図90に示すXRPDパターンとマッチするXRPDパターンを特徴とする、態様253に記載の固体形態。
(態様257)
化合物1の塩:
(化2)
。
(態様258)
塩酸塩、メシル酸塩、臭化水素酸塩、ベシル酸塩、グリコール酸塩、L-リンゴ酸塩、ナパジシル酸塩、硫酸塩、トシル酸塩、シュウ酸塩、イセチオン酸塩、マレイン酸塩、リン酸塩、マロン酸塩、ゲンチジン酸塩、L-酒石酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、R-マンデル酸塩、L-アスコルビン酸塩、コハク酸塩、硝酸塩、サリチル酸塩、エジシル酸塩、サイクラミン酸塩、エシル酸塩、D-グルクロン酸塩、4-アミノサリチル酸塩、カプロン酸塩、桂皮酸塩、カプリル酸塩、樟脳酸塩、D-アスパラギン酸塩、またはD-グルタミン酸塩である、態様257に記載の塩。
(態様259)
結晶性塩である、態様257または258に記載の塩。
(態様260)
態様1~256のいずれか一項に記載の固体形態または態様257~259のいずれか一項に記載の塩、及び薬学的に許容される賦形剤または担体を含む、医薬組成物。
(態様261)
治療有効量の、態様1~256のいずれか一項に記載の固体形態または態様257~259のいずれか一項に記載の塩を、それを必要とする患者に投与することを含む、多発性骨髄腫の治療方法。