JP7482772B2 - 無届工事検知システム - Google Patents

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Description

本発明は、埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムに関する。
従来、地中に埋設されるガス管等の埋設物を管理する埋設物事業者は、埋設物破損等の緊急通報を受けた場合や、所定の期間毎の定期点検を行う場合に、当該埋設物の当該埋設物が埋設されている埋設箇所へ作業員を乗せた車両を向かわせて、作業箇所にて所定の作業を実施する緊急対応作業・保守作業を実施している。
当該緊急対応作業及び保守作業に用いられるシステムに関し、作業員の作業負荷を低減するべく、車両としては、GPS(Global Positioning System)を搭載すると共に、作業案件に対する作業進捗状態、作業案件に対する出動や作業現場への到着等を含む作業車両状態を自動的に検知する車載コンピュータ端末、検知した各種情報を管理センターへ送信する通信部を備え、管理センターとしては、受信した各種情報を適宜処理して保存する機能を有する(特許文献1を参照)。
特開2006-59059号公報
昨今、埋設物事業者に届け出を行うことなく、無届で道路工事を行うことにより、埋設物事業者が管理する埋設物を損傷させたりする事案が発生しており、このような無届工事を、作業員の作業負荷(現状のパトロール業務の負荷)を低減しつつも、良好に検知するべく、上記特許文献1に記載の如く、各種機能構成を搭載した車両を用いたシステムが想定されるが、具体的にどのような機能構成を備えることで、効率的且つ効果的に無届工事を検知できるのかについては、検討の余地があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業員の作業負荷を十分に低減することができながらも、埋設物の埋設箇所にて無届で実施される無届工事を効率的且つ効果的に検知可能な無届工事検知システムを提供することにある。
上記目的を達成するための無届工事検知システムは、埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、その特徴構成は、
少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え
前記工事判定部は、前記工事確率導出部にて経時的かつ連続的に導出される前記工事確率のうち前記工事判定確率閾値以上になる前記工事確率が導出されてから所定時間内又は所定距離内に、前記工事判定確率閾値以上になる前記工事確率が再度導出されることが、所定回数以上連続する場合に、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて、前記工事が実施されていると判定する点にある。
上記特徴構成によれば、車両が、少なくとも、車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部を備えることで、当該車両が、埋設物が埋設される埋設箇所を通過した際に、撮影情報を撮影した位置に係る位置情報と撮影情報とを取得できる。
更に、工事確率導出部が撮影情報の工事らしさである工事確率を導出し、工事判定部が工事確率導出部にて導出された工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上である場合に、撮影情報を撮影したときに位置検出部にて検出された検出位置にて工事が実施されていると判定できる。
そして、無届工事判定部が、工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する撮影情報を撮影したときに位置検出部にて検出された検出位置が、第1記憶部に記憶される工事届出位置と異なるときに、無届工事であると判定できるから、例えば、道路状況に関する情報の取得、工事が実施されているか否かの判断、無届工事の実施の有無の判断を、機械により自動的に実行することができる。
結果、作業員の作業負荷を十分に低減することができながらも、埋設物の埋設箇所にて無届で実施される無届工事を効率的且つ効果的に検知可能な無届工事検知システムを実現できる。
更に、現時点で知られている機械学習に基づく工事確率の値は一定の揺らぎを含むものであり、それに基づく工事の判定は、一定の割合で誤判定を含むものである。
上記特徴構成によれば、工事判定部は、工事確率導出部にて経時的かつ連続的に導出される工事確率のうち工事判定確率閾値以上になる工事確率が導出されてから所定時間内又は所定距離内に、工事判定確率閾値以上になる工事確率が再度導出されることが、所定回数以上連続する場合に、撮影情報を撮影したときに位置検出部にて検出された検出位置にて、工事が実施されていると判定するから、車両が工事現場を通過する際に撮影される一の画像ではなく複数の画像(又は複数の画像の連続である動画)で、工事が実施されているか否かが判定することになるので、より判定の確度を向上できる。
ここで、所定距離における距離とは、車両が走行した距離を意味するものとする。
更に、上記目的を達成するための無届工事検知システムは、
埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、その特徴構成は、
少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え、
前記工事判定部は、工事が実施されていると判定された異なる前記検出位置同士の距離が、予め定められた連続判定距離以下である場合、当該連続判定距離以下で検出された前記検出位置に対応する工事が連続した工事であると判定する点にある。
更に、上記目的を達成するための無届工事検知システムは、
埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、その特徴構成は、
少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え、
前記工事判定部は、前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された前記工事判定確率閾値以上となった検出時期からの時間が連続判定時間以下である場合に、当該連続判定時間以内に撮影された前記撮影情報が連続した工事のものであると判定する点にある。
更に、上記目的を達成するための無届工事検知システムは、
埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、その特徴構成は、
少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え、
前記位置検出部により検出される前記検出位置が変化していない場合に、前記無届工事判定部にて前記無届工事であるという判定が、予め設定された停止判定時間閾値以上連続して継続される場合、前記無届工事判定部の判定を前記位置検出部にて検出される前記検出位置が変化するまで停止する停止時判定禁止部を備える点にある。
更に、上記目的を達成するための無届工事検知システムは、
埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、その特徴構成は、
少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え、
前記工事判定部が実施されていると判定した工事に対応する前記撮影情報から抽出される少なくとも一の画像から、前記工事判定部による判定が正しくないと最終判定された場合、当該工事に対応した前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置での前記工事判定確率閾値を高い側へ変更する閾値変更設定部を備える点にある。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記工事確率導出部は、工事の現場を撮影した画像の複数を少なくとも予め機械学習した結果に基づいて、前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の前記工事確率を導出する点にある。
上記特徴構成によれば、工事確率導出部は、工事の現場を撮影した画像の複数を少なくとも予め機械学習した結果に基づいて、撮影部にて撮影された撮影情報の工事らしさとしての工事確率を導出するから、学習データとしての工事現場を撮影した画像及び工事現場でない風景等の画像を用意すれば、機械により工事らしさとしての工事確率を自動的に判定できるから、作業員の作業負荷を十分に低減することができる。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記工事判定部は、前記工事確率導出部にて経時的かつ連続的に導出される前記工事確率のうち前記工事判定確率閾値以上になる前記工事確率が導出されてから所定時間内又は所定距離内に、前記工事判定確率閾値以上になる前記工事確率が再度導出されることが、所定回数以上連続する場合に、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて、前記工事が実施されていると判定する点にある。
現時点で知られている機械学習に基づく工事確率の値は一定の揺らぎを含むものであり、それに基づく工事の判定は、一定の割合で誤判定を含むものである。
上記特徴構成によれば、工事判定部は、工事確率導出部にて経時的かつ連続的に導出される工事確率のうち工事判定確率閾値以上になる工事確率が導出されてから所定時間内又は所定距離内に、工事判定確率閾値以上になる工事確率が再度導出されることが、所定回数以上連続する場合に、撮影情報を撮影したときに位置検出部にて検出された検出位置にて、工事が実施されていると判定するから、車両が工事現場を通過する際に撮影される一の画像ではなく複数の画像(又は複数の画像の連続である動画)で、工事が実施されているか否かが判定することになるので、より判定の確度を向上できる。
ここで、所定距離における距離とは、車両が走行した距離を意味するものとする。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記工事判定部は、工事が実施されていると判定された異なる前記検出位置同士の距離が、予め定められた連続判定距離以下である場合、当該連続判定距離以下で検出された前記検出位置に対応する工事を連続した工事と判定する点にある。
上記特徴構成によれば、工事判定部は、工事が実施されていると判定された異なる検出位置同士の距離が、予め定められた連続判定距離以下である場合、連続判定距離以下で検出された検出位置に対応する工事を連続した工事であると判定するから、まずもって、工事と判定される回数を低減させることができ、工事判定部の判定結果を用いて無届工事の判定を行う無届工事判定部への負荷を低減できる。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記工事判定部は、前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された前記工事判定確率閾値以上となった検出時期からの時間が連続判定時間以下である場合に、当該連続判定時間以内に撮影された前記撮影情報が連続した工事のものであると判定する点にある。
上記特徴構成によれば、工事判定部は、工事確率導出部にて導出される工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上となった検出時期からの時間が連続判定時間以下である場合に、当該連続判定時間以内に撮影された撮影情報が連続した工事のものであると判定するから、連続している可能性の高い工事を一の工事としてまとめることで、工事と判定される回数を低減させることができ、工事判定部の判定結果を用いて無届工事の判定を行う無届工事判定部への負荷を低減できる。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記無届工事判定部が、前記工事判定部にて連続していると判定した工事に対応する複数の前記検出位置を含む連続した領域が、前記第1記憶部に記憶される前記届出位置と異なる場合に、前記無届工事であると判定する点にある。
上記特徴構成によれば、位置検出部にて検出される一の検出位置毎に無届工事の判定を行う場合に比べ、無届工事の判定回数を低減させることができ、無届工事判定部への負荷を低減できる。
また、無届工事判定部の判定結果を、監視センター等へ送信する場合には、通信量の低減を図ることができると共に、監視センターでの人為的な最終判定回数を低減でき、人為的な業務負荷の低減を図ることができる。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記位置検出部により検出される前記検出位置が変化していない場合に、前記無届工事判定部にて前記無届工事であるという判定が、予め設定された停止判定時間閾値以上連続して継続される場合、前記無届工事判定部の判定を前記位置検出部にて検出される前記検出位置が変化するまで停止する停止時判定禁止部を備える点にある。
車両が、信号・渋滞・踏切等で停止しているとき、即ち、位置検出部により検出される前記検出位置が変化していないときには、車両に設けられる撮影部により、工事らしい画像が連続的に撮影される場合がある。この場合、工事判定部にて工事が実施されているという判定が継続的になされ、それに基づいて無届工事判定部による無届工事であるという判定が継続的になされ、例えば、当該無届工事であるという判定結果が、連続的に通知される場合がある。
上記特徴構成によれば、無届工事であるという判定が、予め設定された停止判定時間閾値以上連続して継続される場合、無届工事判定部の判定を位置検出部にて検出される検出位置が変化するまで停止するから、例えば、工事判定部及び無届工事判定部による不必要な判定処理を抑制でき、両者への演算負荷を低減できる。
また、例えば、無届工事判定部による判定結果を監視センター等に送信する場合には、通信負荷を低減できると共に、監視センターでの判定結果を不必要に確認する回数を低減できる。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記工事判定部が実施されていると判定した工事に対応する前記撮影情報から抽出される少なくとも一の画像から、前記工事判定部による判定が正しくないと最終判定された場合、当該工事に対応した前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置での前記工事判定確率閾値を高い側へ変更する閾値変更設定部を備える点にある。
発明者らは、機械学習を積み重ねた結果、撮影画像において、赤色や黄色の単体が混ざった画像、黒が混ざった画像は、工事が実施されていないにも関わらず工事判定部にて工事と判定される場合が少なからずあるという知見を得た。このような誤判定は、その性質上、同一の位置にて発生する可能性が高い。例えば、「工事特徴物と類似した風景であり、今後も定常的に同様の風景が撮影される」場合、工事が実施されていないにも関わらず工事判定部にて工事と判定されることがある。工事特徴物と類似した風景の具体例としては、赤/黄の固定された看板や、赤/白の道路境界ポールが挙げられる。
そこで、上記特徴構成の如く、誤判定が発生したときに、閾値変更設定部が、誤判定された工事の検出位置での工事判定確率閾値を高い側へ変更することで、その後に、同一位置で複数回に亘り工事を正しく検出できると共に、同一位置で誤検出することを防止できる。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記工事判定部は、前記閾値変更設定部にて前記工事判定確率閾値が変更された以降の判定で、且つ前記工事判定確率閾値が変更された前記検出位置でのすべての判定に関し、前記閾値変更設定部にて変更された後の前記工事判定確率閾値を用いる点にある。
上記特徴構成によれば、例えば、複数の車両の夫々で工事判定を実行している場合であっても、前記工事判定確率閾値の設定変更を、夫々の車両の走行に伴う工事判定及び無届工事判定に生かすことができるから、より一層の誤判定の発生を抑制できる。
無届工事検知システムの更なる特徴構成は、
前記車両は、少なくともその走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む路線バス、又は前記埋設物の前記埋設箇所を営業範囲に含むタクシーである点にある。
上記特徴構成によれば、車両として、路線バスやタクシーを用いるので、無届工事の検出のためだけに車両を走らせるのに比べ、車両の維持費や燃料費等のコストを低減できると共に、排ガスを低減でき環境に配慮したシステムを実現できる。また、路線バスであれば、当該路線を繰り返し走行することによる保安向上の効果も期待できる。
本発明の無届工事検知システムの概略構成図である。 監視センターのモニタ上で工事判定結果を地図上に示した表示画面である。 工事判定部による工事判定の方法を説明するためのグラフ図である。 工事判定部による工事判定の方法、及びその後の工事判定情報を示す図である。
本発明の実施形態に係る無届工事検知システム100は、作業員の作業負荷を十分に低減できながらも、ガス管等の埋設箇所にて無届で実施される無届工事を効率的且つ効果的に検知可能なものに関する。
以下、図1~4に基づいて当該無届工事検知システム100について説明する。
当該無届工事検知システム100は、図1に示すように、自身の走行ルートに埋設物事業者が管理する埋設物の埋設箇所を含む車両MVに対し、当該車両MVに設けられ車両MVの現在の位置をGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を用いて検出位置として検出するGPSセンサS7(位置検出部の一例)と、車両MVに設けられ車両MVの周囲(当該実施形態では前方)の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録するCCDカメラS6(撮影部の一例)と、埋設箇所のうち埋設物事業者以外の工事事業者から届出があった工事の位置情報を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部S8と、CCDカメラS6にて撮影された撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部S1と、工事確率導出部S1にて導出される工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、撮影情報を撮影したときにGPSセンサS7にて検出された検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部S2と、工事判定部S2にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する撮影情報を撮影したときにGPSセンサS7にて検出された検出位置が、第1記憶部S8に記憶される工事届出情報に含まれる届出位置と異なるときに、無届工事であると判定する無届工事判定部S3とを備えるものである。
尚、工事届出情報は、後述する監視センターKにて工事事業者から受け付けられ、車両MVへネットワーク回線Nを介して送信され、車両MVの第1通信部S5にて受信され、第1記憶部S8へ記憶されることになる。
ここで、当該実施形態においては、CCDカメラS6にて撮影された撮影情報と、当該撮影情報が撮影されたときにGPSセンサS7の検出位置とが、紐付けた状態で、上述の第1記憶部S8に記憶される。
CCDカメラS6は、例えば、数fps~60fps程度で画像又は動画を、経時的に連続して取得可能なものが採用され、取得した画像又は動画は、後述する工事確率導出部S1、最終判定部K3にて、その一部又はすべてが使用される。
車両MVとしては、埋設事業者が管理するガス管等の埋設物の上方に形成されるパトロール路線Mを路線とする路線バスや、埋設事業者が管理する埋設物の埋設領域を営業範囲とするタクシー等を含むものとする。さらに、当該実施形態では、複数の車両MV1、MV2、MV3にて、パトロール路線Mでの撮影情報及び検出位置等の工事情報を収集するよう構成されている。
当該実施形態に係る無届工事検知システム100は、まずもって、工事確率導出部S1が、CCDカメラS6にて撮影された撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する。当該工事確率導出部S1は、工事の現場を撮影した画像の複数を少なくとも予め機械学習した結果に基づいて、撮影部にて撮影された撮影情報の工事確率を導出する。
尚、当該実施形態においては、第1記憶部S8は、埋設物として中圧管が埋設される箇所を記憶しており、工事確率導出部S1は、当該中圧管が埋設される箇所を、車両MV1、MV2、MV3が走行していることをGPSセンサS7にて検出された場合に、工事確率導出部S1による工事確率の導出、工事判定部S2による工事の判定、無届工事判定部S3による無届工事の判定等の各種処理を実行する。
当該工事確率導出部S1は、ニューラルネットワークに基づく人工知能AIによりその演算が実行されるのであるが、非常に多くの工事画像の機械学習に基づいた判定を実施する必要があるため、ハードウェア構成としては、リアルタイム画像処理向けのデータ並列計算とパイプライン処理を得意とするGPU(Graphics Processing Unit)を備えた構成を採用することが好ましい。
尚、当該機械学習においては、工事の現場を撮影した画像のみならず、工事の現場の一部のみ(例えば、コーン)を含む画像、工事の現場以外の画像を含んで実行されるものであっても構わない。
当該工事確率導出部S1は、CCDカメラS6にて取得された撮影情報としての画像又は動画が、工事を含む可能性がどれくらいあるかという工事確率を導出する。
更に、工事判定部S2は、工事確率導出部S1にて導出される工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、撮影情報を撮影したときに位置検出部にて検出された検出位置にて工事が実施されていると判定する。
説明を追加すると、工事判定部S2は、図3に示すように、工事判定部S2は、工事確率導出部S1にて経時的かつ連続的に導出される工事確率のうち工事判定確率閾値以上になる工事確率が導出されてから所定時間(例えば、当該実施形態では5秒)以内又は所定距離(当該実施形態では15m)以内に、工事判定確率閾値以上になる工事確率が再度導出されることが、所定回数(例えば、当該実施形態では、5回)以上連続する場合に、撮影情報を撮影したときにGPSセンサS7にて検出された検出位置にて、工事が実施されていると判定する。
これに加えて、工事判定部S2は、更に、工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上となった検出時期からの時間が、予め定められた連続判定時間(図3でL1:例えば、当該実施形態では5秒)以下である場合、当該連続判定時間以内に撮影された前記撮影情報を連続した工事と判定する。
図2の地図上においては、矢印αで示される工事判定部S2の連続した判定結果の範囲が、連続した工事であると判定された箇所に相当する。
この場合、車両MVの工事判定部S2から後述する監視センターKへ送信される工事判定情報としては、連続判定時間に含まれる検出位置に対応する撮影情報のうち、一の検出位置に対応する撮影情報(画像)のみとしても構わない。
また、図2に示すように、上述の工事確率導出部S1にて導出された工事確率は、車両MVに搭載される図示しない車載モニタや、監視センターKに設けられるモニタK2において、その工事の位置情報と共に道路地図上に表示される。例えば、図2では、工事確率が「高」以上である工事の場合「黒色矢印」、工事確率が「中」以上「高」未満である工事の場合「灰色矢印」、工事確率が「低」以上「中」未満である工事の場合「白色矢印」で表している。工事の工事確率の表示の方法は、当該方法に限らず、他の種々の方法により表示可能である。
尚、図2において、斜線にてハッチングしている箇所は、届出のあった工事箇所である届出位置を表している。
以上で、工事が実施されているとの判定がなされることになるのであるが、次に、無届工事判定部S3により、当該工事が無届工事であるか否かの判定を行う。
無届工事判定部S3は、工事判定部S2にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する撮影情報を撮影したときにGPSセンサS7にて検出された検出位置(図2の矢印のうちの工事と判定された箇所)が、第1記憶部S8に記憶される工事届出情報に含まれる届出位置(図2でハッチングが付されている箇所)と異なるときに、無届工事であると判定する。
尚、上述したように、工事判定部S2が工事が連続していると判定した工事の場合、無届工事判定部S3は、工事判定部S2にて連続していると判定した工事に対応する複数の検出位置を含む連続した領域が、第1記憶部S8に記憶される届出位置と異なる場合に、無届工事であると判定する。
図2の地図上においては、ハッチングで示した届出位置と、工事判定部S2にて工事が連続していると判定した箇所(図2では、αが指す領域)とが、重畳していない場合に、無届工事であると判定する。
尚、工事届出情報としては、届出位置に加え、届出された工事の実施予定期間も含まれており、例えば、図2においては、実施予定期間のみ、届出位置に工事箇所としてのハッチングが付される処理がなされる。
さて、車両MVが、信号・渋滞・踏切等で停止しているとき、即ち、GPSセンサS7により検出される検出位置が変化していないときにはCCDカメラS6により、工事らしい画像が連続的に撮影される場合がある。この場合、工事判定部S2にて工事が実施されているという判定が継続的になされ、それに基づいて無届工事判定部S3による無届工事であるという判定が継続的になされ、例えば、当該無届工事であるという判定結果が、連続的に通知される場合がある。
そこで、当該実施形態に係る無届工事検知システム100では、GPSセンサS7により検出される検出位置が変化していない場合に、無届工事判定部S3にて無届工事であるという判定が、予め設定された停止判定時間閾値以上連続して継続される場合(図2でβ)、無届工事判定部S3の判定をGPSセンサS7にて検出される検出位置が変化するまで停止する停止時判定禁止部S4が車両MVに対して備えられている。
当該停止時判定禁止部S4が備えられることにより、無届工事であるという判定が、予め設定された停止判定時間閾値以上連続して継続される場合、無届工事判定部S3の判定をGPSセンサS7にて検出される検出位置が変化するまで停止するから、例えば、工事判定部S2及び無届工事判定部S3による不必要な判定処理を抑制でき、両者への演算負荷を低減できる。
これまで説明してきた、車両MVに設けられる工事確率導出部S1、工事判定部S2、無届工事判定部S3、停止時判定禁止部S4、第1通信部S5、CCDカメラS6、GPSセンサS7及び第1記憶部S8は、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現され、ノートパソコン、スマートフォン、及びRaspberryPi等の小型且つ省電力のシングルボードコンピュータ等から構成でき、車両MVに車載される。
〔監視センター〕
監視センターKは、例えば、非移動体として所定のデーターセンター(図示せず)に設けられる構成を採用することができ、複数の車両MVとネットワーク回線Nを介して通信可能な第2通信部K1を備えると共に、工事判定部S2にて実施されていると判定された工事に対応する撮影情報と、当該撮影情報が撮影されたときにGPSセンサS7にて検出された検出位置とを工事判定情報として、複数の車両MVから受信して記憶する第2記憶部K5を備える。
これに加え、監視センターKは、複数の車両MVのすべてから、工事判定部S2の判定結果、無届工事判定部S3の無届工事の判定結果を、それらに対応する上述の工事判定情報と共にネットワーク回線Nを介して第2通信部K1により受信可能に構成されると共に、第2記憶部K5に記憶される。
更に、監視センターKは、工事判定部S2が実施されていると判定した工事に対応する撮影情報から抽出される少なくとも一の画像から、工事判定部S2による判定が正しいか否かの最終判定を行う最終判定部K3を備える。
監視センターKは、当該構成に加えて、最終判定部K3により工事が実施されていないと最終判定された場合(工事判定部S2による判定が正しくないと最終判定された場合)、当該工事に対応した撮影情報を撮影したときにGPSセンサS7にて検出された検出位置での工事判定確率閾値を高い側(例えば、当該検出位置での数日分の工事確率より高い値)へ変更する閾値変更設定部K4を備えると共に、変更後の工事判定確率閾値と、それに対応した検出位置とを、すべての車両MVへ第2通信部K1によりネットワーク回線Nを介して送信し、すべての車両MVの工事判定部S2での判定に反映させる。
即ち、工事判定部S2は、閾値変更設定部K4にて工事判定確率閾値が変更された以降の判定で、且つ工事判定確率閾値が変更された検出位置でのすべての判定に関し、閾値変更設定部K4にて変更された後の工事判定確率閾値を用いる。これにより、工事判定確率閾値が変更された後の工事の判定において、変更後の工事判定確率閾値を用いることができ、より一層、工事の判定精度を高めることができる。
このように、閾値変更設定部K4により所定箇所の閾値を変更することにより、例えば、図4の画像に示すように、赤色や黄色の単体や白・黒が含まれる看板(図4でγ)や、黄色と黒色から成る安全標識(図4でδ)が存在する位置での工事の誤検出を低減できる。
尚、上記判定が正しくないと最終判定される原因としては、「工事特徴物と類似した風景であり、今後も定常的に同様の風景が撮影される」場合が対象となる。工事特徴物と類似した風景の具体例としては、赤/黄の固定された看板や、赤/白の道路境界ポールが挙げられる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態において、車両MVは、路線バスやタクシーである例を示したが、無届工事検知システム100の専用の車両MVを用いても構わない。また、埋設物事業者の業務車両や、運送業等の他の業務に従事する事業者の車両を用いても構わない。
(2)上記実施形態では、複数の車両MV1、MV2,MV3にて、パトロール路線Mでの撮影情報及び検出位置等を含む工事情報を収集するよう構成されている構成例を示したが、単一の車両MVにて工事情報を収集する構成を採用しても構わない。
(3)上記実施形態において、監視センターKは、車両MVとは別に、非移動体として所定のデータセンターに設けられる構成例を示した。
しかしながら、例えば、当該監視センターKは、複数の車両MVのうち、一の車両MVに設けられる構成を採用しても構わない。
(4)上記実施形態では、最終判定部K3は、ハードウェアとソフトウェアとが協働して実現されるシステムにて実現される例を示したが、他の構成例として、監視員がその最終判定を実行するようにしても構わない。
(5)上記実施形態において、工事判定部S2は、図4に示すように、工事が実施されていると判定された異なる検出位置の距離が、予め定められた連続判定距離以下である場合、連続判定距離以下で検出された検出位置が連続した工事のものであると判定するように構成しても構わない。
この場合、車両MVの工事判定部S2から監視センターKの最終判定部K3へ送信される工事情報としては、図4に示すように、連続判定距離に含まれる検出位置に対応する撮影情報のうち、一の検出位置に対応する撮影情報(画像)のみであっても構わない。
(6)上記実施形態では、工事確率導出部S1、工事判定部S2、無届工事判定部S3、停止時判定禁止部S4、第1記憶部S8は、車両MVに設けられる構成例を示したが、これらの少なくとも何れか一つ以上が、監視センターKに設ける構成を採用しても構わない。
(7)工事判定部S2が実施されていると判定した工事に対応する撮影情報から抽出される少なくとも一の画像から、工事判定部S2による判定が正しくないと最終判定された場合、当該最終判定以降に、当該撮影情報が撮影されたときにGPSセンサS7にて検出される検出位置において、工事判定部S2が工事であると判定することを禁止する構成を採用しても構わない。これにより、その後に、同一位置で誤検出することを防止できる。
更に、工事判定部S2が実施されていると判定した工事に対応する撮影情報から抽出される少なくとも一の画像から、工事判定部S2による判定が正しくないと最終判定された場合、当該最終判定以降に、当該撮影情報が撮影されたときにGPSセンサS7にて検出される検出位置において、工事判定部S2が工事であると判定することを禁止する禁止処理は、所定の時間毎(例えば、24時間毎)に、初期化(リセット)するよう構成しても構わない。
(8)上記実施形態において、監視センターKは、当該構成に加えて、最終判定部K3により工事が実施されていないと最終判定された場合(工事判定部S2による判定が正しくないと最終判定された場合)、当該工事に対応した撮影情報を撮影したときにGPSセンサS7にて検出された検出位置での工事判定確率閾値を高い側(例えば、当該検出位置での数日分の工事確率より高い値)へ変更する閾値変更設定部K4を備える構成例を示した。
他の構成例として、監視センターKは、当該構成に加えて、最終判定部K3により工事が実施されていないと最終判定された場合(工事判定部S2による判定が正しくないと最終判定された場合)、当該工事に対応した撮影情報を撮影したときにGPSセンサS7にて検出された検出位置を、無届工事判定の判定箇所から除外する制御を行っても構わない。
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明の検知可能な無届工事検知システムは、作業員の作業負荷を十分に低減することができながらも、埋設物の埋設箇所にて無届で実施される無届工事を効率的且つ効果的に検知可能な無届工事検知システムとして、有効に利用可能である。
100 :無届工事検知システム
K :監視センター
K3 :最終判定部
K4 :閾値変更設定部
K5 :第2記憶部
MV :車両
S1 :工事確率導出部
S2 :工事判定部
S3 :無届工事判定部
S4 :停止時判定禁止部
S6 :CCDカメラ
S7 :GPSセンサ
S8 :第1記憶部

Claims (13)

  1. 埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、
    少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
    当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
    前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
    前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
    前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
    前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
    前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え
    前記工事判定部は、前記工事確率導出部にて経時的かつ連続的に導出される前記工事確率のうち前記工事判定確率閾値以上になる前記工事確率が導出されてから所定時間内又は所定距離内に、前記工事判定確率閾値以上になる前記工事確率が再度導出されることが、所定回数以上連続する場合に、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて、前記工事が実施されていると判定する無届工事検知システム。
  2. 埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、
    少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
    当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
    前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
    前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
    前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
    前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
    前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え
    前記工事判定部は、工事が実施されていると判定された異なる前記検出位置同士の距離が、予め定められた連続判定距離以下である場合、当該連続判定距離以下で検出された前記検出位置に対応する工事が連続した工事であると判定する無届工事検知システム。
  3. 埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、
    少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
    当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
    前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
    前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
    前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
    前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
    前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え
    前記工事判定部は、前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された前記工事判定確率閾値以上となった検出時期からの時間が連続判定時間以下である場合に、当該連続判定時間以内に撮影された前記撮影情報が連続した工事のものであると判定する無届工事検知システム。
  4. 埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、
    少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
    当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
    前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
    前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
    前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
    前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
    前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え
    前記位置検出部により検出される前記検出位置が変化していない場合に、前記無届工事判定部にて前記無届工事であるという判定が、予め設定された停止判定時間閾値以上連続して継続される場合、前記無届工事判定部の判定を前記位置検出部にて検出される前記検出位置が変化するまで停止する停止時判定禁止部を備える無届工事検知システム。
  5. 埋設物事業者が管理する埋設物を含む埋設箇所にて前記埋設物事業者に無届で行われる無届工事を検知する無届工事検知システムであって、
    少なくとも、走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む車両と、
    当該車両に設けられ前記車両の現在の位置をGPSを用いて検出位置として検出する位置検出部と、
    前記車両に設けられ前記車両の周囲の画像又は動画を含む撮影情報を経時的に撮影して記録する撮影部と、
    前記埋設箇所のうち届出があった工事に関する届出位置を含む工事届出情報を記憶する第1記憶部と、
    前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の工事らしさである工事確率を導出する工事確率導出部と、
    前記工事確率導出部にて導出される前記工事確率が予め設定された工事判定確率閾値以上であることに基づいて、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて工事が実施されていると判定する工事判定部と、
    前記工事判定部にて工事が実施されていると判定された場合で、当該工事に対応する前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置が、前記第1記憶部に記憶される前記工事届出情報に含まれる前記届出位置と異なるときに、前記無届工事であると判定する無届工事判定部とを備え
    前記工事判定部が実施されていると判定した工事に対応する前記撮影情報から抽出される少なくとも一の画像から、前記工事判定部による判定が正しくないと最終判定された場合、当該工事に対応した前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置での前記工事判定確率閾値を高い側へ変更する閾値変更設定部を備える無届工事検知システム。
  6. 前記工事確率導出部は、工事の現場を撮影した画像の複数を予め機械学習した結果に基づいて、前記撮影部にて撮影された前記撮影情報の前記工事確率を導出する請求項1~5の何れか一項に記載の無届工事検知システム。
  7. 前記工事判定部は、前記工事確率導出部にて経時的かつ連続的に導出される前記工事確率のうち前記工事判定確率閾値以上になる前記工事確率が導出されてから所定時間内又は所定距離内に、前記工事判定確率閾値以上になる前記工事確率が再度導出されることが、所定回数以上連続する場合に、前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置にて、前記工事が実施されていると判定する請求項2~5の何れか一項に記載の無届工事検知システム。
  8. 前記工事判定部は、工事が実施されていると判定された異なる前記検出位置同士の距離が、予め定められた連続判定距離以下である場合、当該連続判定距離以下で検出された前記検出位置に対応する工事が連続した工事であると判定する請求項3~5の何れか一項に記載の無届工事検知システム。
  9. 前記無届工事判定部が、前記工事判定部にて連続していると判定した工事に対応する複数の前記検出位置を含む連続した領域が、前記第1記憶部に記憶される前記届出位置と異なる場合に、前記無届工事であると判定する請求項2又は3に記載の無届工事検知システム。
  10. 前記位置検出部により検出される前記検出位置が変化していない場合に、前記無届工事判定部にて前記無届工事であるという判定が、予め設定された停止判定時間閾値以上連続して継続される場合、前記無届工事判定部の判定を前記位置検出部にて検出される前記検出位置が変化するまで停止する停止時判定禁止部を備える請求項3又は9に記載の無届工事検知システム。
  11. 前記工事判定部が実施されていると判定した工事に対応する前記撮影情報から抽出される少なくとも一の画像から、前記工事判定部による判定が正しくないと最終判定された場合、当該工事に対応した前記撮影情報を撮影したときに前記位置検出部にて検出された前記検出位置での前記工事判定確率閾値を高い側へ変更する閾値変更設定部を備える請求項3、9、及び10の何れか一項に記載の無届工事検知システム。
  12. 前記工事判定部は、前記閾値変更設定部にて前記工事判定確率閾値が変更された以降の判定で、且つ前記工事判定確率閾値が変更された前記検出位置でのすべての判定に関し、前記閾値変更設定部にて変更された後の前記工事判定確率閾値を用いる請求項11に記載の無届工事検知システム。
  13. 前記車両は、少なくともその走行ルートに前記埋設物の前記埋設箇所を含む路線バス、又は前記埋設物の前記埋設箇所を営業範囲に含むタクシーである請求項1~12の何れか一項に記載の無届工事検知システム。
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