JP7481946B2 - 処理液供給方法、処理液供給装置及び記憶媒体 - Google Patents

処理液供給方法、処理液供給装置及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本開示は、処理液供給方法、処理液供給装置及び記憶媒体に関する。
特許文献1には、基板に吐出される処理液と基板との電位差を低減する構成として、処理液を基板上に吐出している間に、基板とは異なる排出位置へ処理液の一部を導く補助管または排出位置において、導電部材を介して電位を付与する構成が開示されている。
特開2008-251756号公報
本開示は、処理液を基板に供給する際に、処理液の供給量及び帯電状態を調節することが可能な技術を提供する。
本開示の一態様による処理液供給方法は、処理液供給路を流れる処理液を基板に対して供給する処理液供給方法であって、前記処理液供給路を流れる処理液の帯電状態を計測することと、前記帯電状態の計測結果に基づいて、前記処理液供給路中に設けられたバルブの開度を調整することと、前記バルブの開度の変化に応じて、前記バルブよりも上流側において前記処理液を前記処理液供給路内へ流通させる際の圧力を変化させることと、を含む。
本開示によれば、処理液を基板に供給する際に、処理液の供給量及び帯電状態を調整することが可能な技術が提供される。
図1は、基板処理システムの一例を示す斜視図である。 図2は、図1の基板処理システムの内部を概略的に示す側面図である。 図3は、処理液供給装置の一例を示す概略図である。 図4は、処理液供給装置の配置の一例を示す概略図である。 図5は、コントローラの一例を示すブロック図である。 図6は、コントローラのハードウェア構成の一例を示す概略図である。 図7は、液処理方法の一例を示すフロー図である。 図8(a)及び図8(b)は、オートチューニングにおけるバルブの開度及び加圧ポンプの圧力と、処理液の電位または流量と関係の一例を示す図である。 図9は、プロセス処理時における電位の変化の一例を示す図である。
以下、種々の例示的実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、処理液供給方法が提供される。処理液供給方法は、処理液供給路を流れる処理液を基板に対して供給する処理液供給方法であって、前記処理液供給路を流れる処理液の帯電状態を計測することと、前記帯電状態の計測結果に基づいて、前記処理液供給路中に設けられたバルブの開度を調整することと、前記バルブの開度の変化に応じて、前記バルブよりも上流側において前記処理液を前記処理液供給路内へ流通させる際の圧力を変化させることと、を含む。
上記の処理液供給方法によれば、帯電状態の計測結果に基づいて、処理液供給路中に設けられたバルブの開度を調整すると共に、バルブの開度の変化に応じて、バルブよりも上流側において処理液を前記処理液供給路内へ流通させる際の圧力が変化する。バルブの開度と処理液を流通させる際の圧力とは、いずれも処理液の供給量及び処理液の帯電状態に影響を与える要素であるため、これらを調整しながら処理液を供給する構成とすることで、処理液の供給量及び帯電状態を調整することが可能となる。
前記圧力を変化させることは、前記基板に対する前記処理液の供給量の変化が小さくなるように前記圧力を変化させることを含む態様とすることができる。
上記の構成とすることで、処理液の供給量の変化を抑制しながら、帯電状態を調整することが可能となる。
前記基板に対する前記処理液の供給量が所定の設定範囲外となった場合に、前記処理液供給路を流れる前記処理液からの除電を行うことをさらに含む態様とすることができる。
バルブの開度と処理液を流通させる際の圧力とを利用した調整では処理液の供給量及び帯電状態の両方を調整することができなくなる場合がある。このような場合に、上記の構成とすることで、処理液の除電を行うことで、再び処理液の供給量及び帯電状態を調整することが可能な状態へと移行させることができる。
前記圧力を変化させることは、処理液供給源から前記処理液供給路へ前記処理液を供給する際の加圧量を変化させることを含む態様とすることができる。
上記の構成とすることで、処理液供給路全体において加圧量を調整することができるため、処理液の帯電状態の調整をより適切に行うことができる。
前記帯電状態を計測することは、前記処理液供給路のうち前記バルブよりも下流側であって、且つ、前記基板に対して前記処理液を供給する直前において行われる態様とすることができる。
上記の構成とすることで、基板に対して供給する処理液の帯電状態をより正確に推測ができるので、基板に供給する際の処理液の帯電状態を考慮してより適切な調整を行うことができる。
前記バルブの開度を調整することは、前記バルブの開度および前記圧力と、前記処理液を前記基板に対して供給したときの前記帯電状態の変動量との相関情報に基づいて、前記開度の調整量を決定することを含む態様とすることができる。
上記の構成とすることで、バルブの開度および圧力が帯電状態にどのように影響を与えるかを示す相関情報に基づいて、バルブの開度が調整されるため、処理液の帯電状態の調整をより適切に行うことができる。
前記帯電状態を計測することは、前記処理液供給路の流れ方向に沿った互いに異なる2か所において処理液の帯電状態を計測することを含み、前記2か所での処理液の帯電状態の計測結果に基づいて、前記処理液への対処内容を決定することをさらに含む態様とすることができる。
上記の構成とすることで、処理液供給路の流れ方向に沿った互いに異なる2か所における処理液の帯電状態の計測結果に基づいて対処内容が決定される。そのため、例えば処理液が帯電する原因となる箇所を特定し、その近傍で処理液からの除電を行う等、帯電状態に応じた適切な対処内容が決定され得る。
一つの例示的実施形態において、処理液供給装置が提供される。処理液供給装置は、処理液を基板に対して供給する処理液供給路と、前記処理液供給路を流れる前記処理液の帯電状態を計測する電位計と、前記処理液供給路中に設けられて開度を調整することで前記処理液の圧力損失の調整が可能なバルブと、前記バルブよりも上流側において、前記処理液供給路内へ流通させる際の前記処理液を加圧する加圧部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記帯電状態の計測結果に基づいて、前記処理液供給路中に設けられたバルブの開度を調整する処理と、前記バルブの開度の変化に応じて、前記加圧部による圧力を変化させる処理と、を実行する。
上記の処理液供給装置によれば、帯電状態の計測結果に基づいて、処理液供給路中に設けられたバルブの開度を調整すると共に、バルブの開度の変化に応じて、バルブよりも上流側において処理液を前記処理液供給路内へ流通させる際の圧力が変化する。バルブの開度と処理液を流通させる際の圧力とは、いずれも処理液の供給量及び処理液の帯電状態に影響を与える要素であるため、これらを調整しながら処理液を供給する構成とすることで、処理液の供給量及び帯電状態を調整することが可能となる。
前記処理液供給路を流れる前記処理液の流量を計測する流量計と、前記処理液供給路を流れる前記処理液の除電を行う除電装置と、をさらに備え、前記制御部は、前記流量計による計測結果が所定の設定範囲外となった場合に、前記除電装置によって前記処理液供給路を流れる前記処理液からの除電を行う処理をさらに実行する態様とすることができる。
上記の構成とすることで、流量計による計測結果からバルブの開度と処理液を流通させる際の圧力とを利用した調整では処理液の供給量及び帯電状態の両方を調整することができなくなったことを把握することができる。また、このような場合に、除電装置によって処理液の除電を行うことで、再び処理液の供給量及び帯電状態を調整することが可能な状態へと移行させることができる。
前記電位計および前記バルブよりも上流側において前記処理液の除電を行う第2の除電装置をさらに備え、前記制御部は、前記基板に対して前記処理液を供給しないときに、前記処理液の液面を前記加圧部によって移動させることで、前記第2の除電装置と前記処理液との接触および非接触を切り替えることが可能である態様とすることができる。
上記の構成とすることで、電位計およびバルブよりも上流側において、第2の除電装置によって処理液の除電を行うことができる。また、加圧部による処理液の液面の制御によって、第2の除電装置と処理液との接触および非接触を切り替える構成とすることで、送液に利用する加圧部によって除電を実行することができるため、装置構成をより簡単にすることができる。
前記処理液供給路において前記電位計よりも上流側の前記処理液の帯電状態を計測する第2の電位計をさらに備え、前記制御部は、前記電位計および前記第2の電位計で計測された帯電状態に基づいて、前記処理液への対処内容を決定する態様とすることができる。
上記の構成とすることで、電位計に対して上流側に設けられる第2の電位計で計測された帯電状態の計測結果にも基づいて、処理液への対処内容が決定される。そのため、例えば処理液が帯電する原因となる箇所を特定し、その近傍で処理液からの除電を行う等、帯電状態に応じた適切な対処内容が決定され得る。
一つの例示的実施形態において、上記の処理液供給方法を装置に実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。上記の記憶媒体は、上記の処理液供給方法と同様の効果を奏する。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[基板処理システム]
まず、図1および図2を参照して、基板処理システム1の構成について説明する。基板処理システム1は、塗布現像装置2(基板処理装置)と、露光装置3と、コントローラCtr(情報処理装置)とを備える。また、基板処理システム1は、図3以降で説明する処理液供給装置9を更に備える。
処理対象のワークW(基板)は、例えば半導体用の基板である。基板としては、一例として、シリコンウェハである。ワークWは円形に形成されてもよい。また、処理対象のワークWは、ガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)などであってもよい。ワークWは、一部が切り欠かれた切欠部を有していてもよい。切欠部は、例えば、ノッチ(U字形、V字形等の溝)であってもよいし、直線状に延びる直線部(いわゆる、オリエンテーション・フラット)であってもよい。
露光装置3は、塗布現像装置2との間でワークWを授受して、ワークWの表面に形成されたレジスト膜(塗布膜)の露光処理(パターン露光)を行うように構成されている。露光装置3は、例えば、液浸露光等の方法によりレジスト膜の露光対象部分に選択的にエネルギー線を照射してもよい。
エネルギー線は、例えば、電離放射線、非電離放射線などであってもよい。電離放射線は、原子又は分子を電離させるのに十分なエネルギーを有する放射線である。電離放射線は、例えば、極端紫外線(EUV:Extreme Ultraviolet)、電子線、イオンビーム、X線、α線、β線、γ線、重粒子線、陽子線などであってもよい。非電離放射線は、原子又は分子を電離させるのに十分なエネルギーを有しない放射線である。非電離放射線は、例えば、g線、i線、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、Fエキシマレーザーなどであってもよい。
塗布現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ワークWの表面にレジスト膜を形成するように構成されている。また、塗布現像装置2は、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行うように構成されている。
図1および図2に示されるように、塗布現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インターフェースブロック6とを備える。キャリアブロック4、処理ブロック5及びインターフェースブロック6は、水平方向に並んでいる。
キャリアブロック4は、キャリアステーション12と、搬入搬出部13とを有する。キャリアステーション12は、複数のキャリア11(収容容器)を支持する。キャリア11は、少なくとも一つのワークWを密封状態で収容する。キャリア11の側面11aには、ワークWを出し入れするための開閉扉(図示せず)が設けられている。キャリア11は、側面11aが搬入搬出部13側に面するように、キャリアステーション12上に着脱自在に設置される。
搬入搬出部13は、キャリアステーション12及び処理ブロック5の間に位置している。搬入搬出部13は、図1及び図3に示されるように、複数の開閉扉13aを有する。キャリアステーション12上にキャリア11が載置される際には、キャリア11の開閉扉が開閉扉13aに面した状態とされる。開閉扉13a及び側面11aの開閉扉を同時に開放することで、キャリア11内と搬入搬出部13内とが連通する。搬入搬出部13は、図2に示されるように、搬送アームA1を内蔵している。搬送アームA1は、キャリア11からワークWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からワークWを受け取ってキャリア11内に戻すように構成されている。
処理ブロック5は、図2に示されるように、処理モジュールPM1~PM4を含む。
処理モジュールPM1は、ワークWの表面上に下層膜を形成するように構成されており、BCTモジュールとも呼ばれる。処理モジュールPM1は、液処理ユニットと、熱処理ユニットと、これらにワークWを搬送するように構成された搬送アームとを含む。処理モジュールPM1の液処理ユニットは、例えば、下層膜形成用の塗布液をワークWに塗布するように構成されていてもよい。処理モジュールPM1の熱処理ユニットは、例えば、液処理ユニットによってワークWに形成された塗布膜を硬化させて下層膜とするための加熱処理を行うように構成されていてもよい。下層膜としては、例えば、反射防止(SiARC)膜が挙げられる。
処理モジュールPM2は、下層膜上に中間膜(ハードマスク)を形成するように構成されており、HMCTモジュールとも呼ばれる。処理モジュールPM2は、液処理ユニットと、熱処理ユニットと、これらにワークWを搬送するように構成された搬送アームとを含む。処理モジュールPM2の液処理ユニットは、例えば、中間膜形成用の塗布液をワークWに塗布するように構成されていてもよい。処理モジュールPM2の熱処理ユニットは、例えば、液処理ユニットによってワークWに形成された塗布膜を硬化させて中間膜とするための加熱処理を行うように構成されていてもよい。中間膜としては、例えば、SOC(Spin On Carbon)膜、アモルファスカーボン膜が挙げられる。
処理モジュールPM3は、中間膜上に熱硬化性且つ感光性のレジスト膜を形成するように構成されており、COTモジュールとも呼ばれる。処理モジュールPM3は、液処理ユニットと、熱処理ユニットと、これらにワークWを搬送するように構成された搬送アームとを含む。処理モジュールPM3の液処理ユニットは、例えば、レジスト膜形成用の塗布液をワークWに塗布するように構成されていてもよい。処理モジュールPM3の熱処理ユニットは、例えば、液処理ユニットによりワークWに形成された塗布膜を硬化させてレジスト膜とするための加熱処理(PAB:Pre Applied Bake)を行うように構成されていてもよい。
処理モジュールPM4は、露光されたレジスト膜の現像処理を行うように構成されており、DEVモジュールとも呼ばれる。処理モジュールPM4は、液処理ユニットと、熱処理ユニットと、これらにワークWを搬送するように構成された搬送アームとを含む。処理モジュールPM4の液処理ユニットは、例えば、レジスト膜を部分的に除去してレジストパターン(図示せず)を形成するように構成されていてもよい。処理モジュールPM4の熱処理ユニットは、例えば、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等を行うように構成されていてもよい。
処理ブロック5は、図2に示されるように、キャリアブロック4の近傍に位置する棚ユニット14を含んでもよい。棚ユニット14は、上下方向に延びており、上下方向に並ぶ複数のセルを含む。棚ユニット14の近傍には棚ユニット14のセル同士の間でワークWを昇降させるように構成された搬送アームが設けられていてもよい。
処理ブロック5は、インターフェースブロック6の近傍に位置する棚ユニット15を含む。棚ユニット15は、上下方向に延びており、上下方向に並ぶ複数のセルを含む。
インターフェースブロック6は、搬送アームA7を内蔵しており、露光装置3に接続されている。搬送アームA7は、棚ユニット15のワークWを取り出して露光装置3に渡し、露光装置3からワークWを受け取って棚ユニット15に戻すように構成されている。
塗布現像装置2は、ディスプレイ16(表示装置)をさらに含む。ディスプレイ16は、種々の情報を画面上に表示するように構成されている。ディスプレイ16に表示される情報は、例えば、ワークWの処理条件(例えば、予め設定されたレシピ、コントローラCtrが算出した条件など)、コントローラCtrによる各種のデータの解析結果、処理液供給に係る制御内容を含んでいてもよい。
コントローラCtrは、塗布現像装置2(及び後述の処理液供給装置9)を部分的又は全体的に制御するように構成されている。コントローラCtrの詳細については後述する。コントローラCtrは、露光装置3のコントローラとの間で信号を送受信して、露光装置3のコントローラとの連携により基板処理システム1を全体として制御するように構成されていてもよい。
[処理液供給装置]
次に、塗布現像装置2で使用する処理液を供給する処理液供給装置9について、図3及び図4を参照しながら説明する。処理液供給装置9は、塗布現像装置2において、ノズル21を介してワークWに対して処理液を供給する。処理液供給装置9に含まれるノズル21は、一例として、塗布現像装置2内の処理モジュールPM3の1つの液処理ユニットに設けられ得る。なお、処理液供給装置9は、処理モジュールPM1~PM4のいずれかに設けられた液処理ユニットまたはその他のユニットにおいて、ワークWに対して処理液を供給する機能を有していればよく、モジュールの種類、ユニットの種類等は限定されない。以下の説明では、図3に示すように、処理液供給装置9によって1つのノズル21に対して処理液を供給する場合について説明する。ただし、図4に示すように、処理液の供給路が途中で分岐されて、複数のノズル(処理モジュール)に対して処理液を供給する機能を有していてもよい。
処理液供給装置9は、処理液容器91A,91Bと、処理液供給路92と、処理液供給路92上に設けられたフィルタ93、流量計94、バルブ95、電位計96と、を有する。さらに処理液供給装置9は、処理液容器91A,91Bからの送液を調整する加圧ポンプ97A,97Bと、処理液容器91A,91B内の処理液を除電するための除電棒98と、電位計99と、を含んでいる。
また、塗布現像装置2のコントローラCtrが処理液供給装置9を制御する制御装置として機能する。コントローラCtrは、処理液供給装置9による塗布現像装置2への処理液の供給の制御も行っている。
処理液容器91A,91Bは、塗布現像装置2へ供給する処理液を貯留する処理液供給源である。一例として、1つの処理液供給路92に対して2つの処理液容器91A,91Bを設けて、いずれかの処理液容器から交互に処理液を供給する構成としてもよい。処理液容器91A,91Bのどちらかから処理液を供給するか等は、例えばコントローラCtrによって制御される。処理液の種類は特に限定されないが、例えば、ワークW上にレジストパターンを形成する際に供給するレジスト液、露光後のワークWに対して供給する現像液、ワークWを洗浄する際に使用するリンス液等が挙げられる。
処理液供給路92は、処理液容器91A,91Bと、ノズル21とを接続する管路である。処理液供給路92は、絶縁性の部材によって形成され、例えば、フッ素樹脂製の配管等を用いることができる。処理液供給路92は、処理液容器91A,91Bのそれぞれに対して個別に流路が設けられるが、その下流でこれらの流路が合流する。
フィルタ93は、処理液供給路92上に設けられて、処理液中のパーティクル等を除去する機能を有する。
流量計94は、処理液供給路92上のフィルタ93よりも下流側(ノズル21側)に設けられて、処理液供給路92を流れる処理液の流量を計測する。流量の計測結果は、コントローラCtrへ送信され、コントローラCtrにおける各部の制御に使用される。
バルブ95は、処理液供給路92上のフィルタ93よりも下流側(ノズル21側)に設けられて、処理液供給路92を流れる処理液の流量を調整する機能を有する。バルブ95としては、例えばエアオペレーションバルブを用いることができ、バルブの開度を調整することによって処理液の圧力損失を調整することで、実質的に処理液供給路92を流れる処理液の流量を調整することができる。
電位計96は、処理液供給路92を流れる処理液の表面電位を計測する。処理液供給路92を構成する絶縁性の部材は一般的にマイナスに帯電しやすく、処理液はプラスに帯電しやすい。この場合、処理液供給路92内を処理液が移動する際に、絶縁性の部材と処理液との摩擦によって静電気が発生し得る。電位計96は、処理液の表面電位を測定することで、処理液の帯電状態を把握する。表面電位の計測結果は、コントローラCtrへ送信され、コントローラCtrにおける各部の制御に使用される。
なお、電位計96は、表面電位を計測するために処理液と接触させて電極96aを有している。この電極96aを処理液と接触した状態で接地させると、処理液が実質的を接地させることが可能となる。したがって、電位計96は、コントローラCtrによって接地の有無を切り替え可能な接地回路96bを有していてもよい。このような構成を有している場合、電位計96は、コントローラCtrによって制御可能な放電装置として機能し得る。なお、処理液との設置が可能な放電装置を電位計96とは別に設ける構成としてもよい。
加圧ポンプ97A,97Bは、それぞれ処理液容器91A,91B内の処理液を処理液供給路92へ供給する機能を有する。加圧ポンプ97A,97Bは、例えば、処理液容器91A,91Bを加圧することで、容器内の処理液を処理液供給路92へ移動させ、処理液供給路92内を流通させる。なお、加圧ポンプ97A,97Bは、処理液容器91A,91Bを加圧することによって、容器内の処理液の水位Wtを変更することが可能である。水位Wtを変更することで、後述の除電棒98と処理液とを接触させることが可能である。加圧ポンプ97A,97Bは、それぞれコントローラCtrによって制御され得る。
除電棒98は、処理液と接触することで処理液を除電する除電装置としての機能を有する。一例として除電棒98は、その先端が処理液容器91A,91B内にそれぞれ挿入されていて、容器内の水位Wtを高くすることによって除電棒98と処理液とが接触することで除電が行われる構成とすることができる。なお、この構成は一例であり、例えば、除電棒98は、処理液供給路92のうち処理液容器91A,91Bの上部の近傍に挿入されていてもよいし、処理液容器91A,91Bのそれぞれに対して個別に除電棒98が設けられてもよい。
電位計99は、処理液供給路92のフィルタ93よりも上流側において、処理液供給路92内の処理液の表面電位を計測する機能を有する。電位計99は、主に処理液容器91A,91B中の処理液の帯電状態を管理している。図3では、電位計99の計測部(センサ)が処理液容器91A,91Bの内部に挿入されて、処理液容器91A,91B内の処理液と接触することで電位を測定する状態を示している。なお、電位計99は、処理液容器91A、91Bそれぞれの内部ではなく、処理液供給路92におけるフィルタ93より上流側を電位測定部位としてもよい。このようにフィルタ93よりも上流側で電位を測定する電位計99によって、処理液容器91A,91B中の処理液の表面電位が所定の範囲から逸脱したことを検知したとする。この場合には、計測結果に基づいて、加圧ポンプ97A,97Bを強制的に動作させて、水位Wtを変更することで、除電棒98と処理液とを接触させることで除電を行う構成としてもよい。この電位計99による計測結果に基づく除電動作は、例えば、コントローラCtrの制御下で行ってもよいし、処理液供給装置9を制御するコントローラCtrによる制御を介さずに行う構成としてもよい。
上記の処理液供給装置9の配置の一例について図4を参照しながら説明する。図4に示すように、コントローラCtrを除く処理液供給装置9の各部のうち、基板処理システム1内に設けられるのは、バルブ95からノズル21までの各部のみであり、バルブ95よりも上流側は基板処理システム1の外部に設けられる場合がある。一例として、例えば、処理液容器91A,91B等は、基板処理システム1が接地される床Fの下方(床下)に設けられたボックスB1内に設けられる場合がある。また、フィルタ93及び流量計94は基板処理システム1近傍の床F上に設けられたボックスB2内に設けられる場合がある。そして、処理液を、基板処理システム1内の複数の供給先に供給する場合(例えば、複数の液処理ユニットへ供給する場合)は、ボックスB2内のフィルタ93の下流で分岐させてもよい。この場合、ボックスB2と基板処理システム1との間には、供給先毎に複数の処理液供給路92を設けてもよい。このように、処理液容器91A,91Bと、処理液の供給先であるノズル21との間は離間している場合があり、この場合、相応の長さの処理液供給路92を処理液が流れる。このような状況では、上述したように、基板処理システム1に到達するまでの処理液の移動中に処理液が帯電する可能性が高くなる。そこで、処理液供給装置9では、基板処理システム1内のモジュール(例えば、処理モジュールPM3)内で、処理液の帯電状態を計測する。そして、処理液の帯電状態の計測結果に応じて、コントローラCtrによってバルブ95の開度及び加圧ポンプ97A,97Bによる処理液容器91A,91Bに対する圧力を制御することで、帯電状態を調整する。
[コントローラの詳細]
コントローラCtrの詳細について、図5及び図6を参照して説明する。コントローラCtrは、図5に示されるように、機能部(機能モジュール)として、以下の各部を含む。すなわち、コントローラCtrは、流量情報取得部101と、電位情報取得部102と、制御内容決定部103と、制御信号出力部104と、外部入力情報取得部105と、制御内容表示部106と、関連情報保持部107と、を含む。これらの機能モジュールは、コントローラCtrの機能を便宜上複数のモジュールに区切ったものに過ぎず、コントローラCtrを構成するハードウェアがこのようなモジュールに分かれていることを必ずしも意味するものではない。各機能モジュールは、プログラムの実行により実現されるものに限られず、専用の電気回路(例えば論理回路)、又は、これを集積した集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)により実現されるものであってもよい。
流量情報取得部101は、流量計94で計測された流量の計測結果に係る情報を流量情報として取得する機能を有する。取得した流量情報は、制御内容決定部103における制御内容の決定に用いられる。
電位情報取得部102は、電位計96で計測された表面電位の計測結果に係る情報を電位情報として取得する機能を有する。取得した電位情報は、制御内容決定部103における制御内容の決定に用いられる。
制御内容決定部103は、流量情報及び電位情報と、後述の関連情報保持部107において保持される情報とに基づいて、制御内容を決定する。制御内容としては、バルブ95の開度、処理液容器91A,91Bの加圧ポンプ97A,97Bによる圧力等が挙げられる。また、電位計96における接地回路の96bの動作等も制御内容に含まれ得る。制御内容をどのように決定するかは後述する。
制御信号出力部104は、制御内容決定部103により決定された制御内容に基づいた制御信号を処理液供給装置9の各部へ送信する機能を有する。
外部入力情報取得部105は、ユーザ(基板処理システム1及び処理液供給装置9の操作者等)からの指示等を取得する機能を有する。ユーザからの指示としては、例えば、処理液について許容できる帯電状態の範囲を指定する情報、ノズル21から供給する処理液の供給量を指定する情報等が挙げられる。これらの情報は、関連情報保持部107に保持されると共に制御内容決定部103による制御内容の決定時に使用され得る。
制御内容表示部106は、制御内容決定部103により決定された制御内容を含む種々の情報が表示可能となるように、表示に必要な情報を表示先に提供する機能を有する。これらの情報の表示先としては、例えば、塗布現像装置2のディスプレイ16が挙げられる。ディスプレイ16に対して制御内容を表示することによって、ユーザからの指示等を取得する構成としてもよい。
関連情報保持部107は、上記の各種情報を保持する機能を有する。関連情報保持部107において保持される情報としては、流量情報、電位情報、制御内容の決定に必要な情報、外部から入力された情報等が挙げられるがこれらに限られない。
コントローラCtrのハードウェアは、例えば一つ又は複数の制御用のコンピュータにより構成されていてもよい。コントローラCtrは、図6に示されるように、ハードウェア上の構成として回路C1を含む。回路C1は、電気回路要素(circuitry)で構成されていてもよい。回路C1は、プロセッサC2と、メモリC3と、ストレージC4と、ドライバC5と、入出力ポートC6とを含んでいてもよい。
プロセッサC2は、メモリC3及びストレージC4の少なくとも一方と協働してプログラムを実行し、入出力ポートC6を介した信号の入出力を実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。メモリC3及びストレージC4は、関連情報保持部107として動作する。ドライバC5は、塗布現像装置2及び処理液供給装置9の各種装置をそれぞれ駆動する回路である。入出力ポートC6は、ドライバC5と塗布現像装置2及び処理液供給装置9の各種装置との間で、信号の入出力を行う。
基板処理システム1は、一つのコントローラCtrを備えていてもよいし、複数のコントローラCtrで構成されるコントローラ群(制御部)を備えていてもよい。基板処理システム1がコントローラ群を備えている場合には、上記の機能モジュールがそれぞれ、一つのコントローラCtrによって実現されていてもよいし、2個以上のコントローラCtrの組み合わせによって実現されていてもよい。コントローラCtrが複数のコンピュータ(回路C1)で構成されている場合には、上記の機能モジュールがそれぞれ、一つのコンピュータ(回路C1)によって実現されていてもよい。また、コントローラCtrは、2つ以上のコンピュータ(回路C1)の組み合わせによって実現されていてもよい。コントローラCtrは、複数のプロセッサC2を有していてもよい。この場合、上記の機能モジュールがそれぞれ、一つのプロセッサC2によって実現されていてもよいし、2つ以上のプロセッサC2の組み合わせによって実現されていてもよい。基板処理システム1のコントローラCtrの機能の一部を基板処理システム1とは別の装置に設けるとともに、基板処理システム1とネットワークを介して接続し、本実施形態における各種動作を実現してもよい。例えば、複数の基板処理システム1のプロセッサC2、メモリC3、ストレージC4の機能をまとめて1つまたは複数の別装置で実現すれば、複数の基板処理システム1の情報や動作を遠隔で一括的に管理及び制御することも可能となる。
[処理液供給方法]
図7~図9を参照して、処理液供給方法の一例について説明する。図7に示される各ステップは、コントローラCtrが処理液供給装置9を構成する各部を制御することにより実行される。なお、以下の実施形態では、加圧ポンプ97Aを制御して処理液容器91Aから処理液を供給する場合について説明する。ただし、処理液供給装置9は、上述のように2つの処理液容器91A,91Bを有しているので、処理液容器91Bから処理液を供給する場合には加圧ポンプ97Bを制御することになる。
まず、コントローラCtrはステップS01を実行する。ステップS01では、コントローラCtrでは、例えば、ユーザからの入力等によって処理液の供給に係る初期設定を行う。一例として、コントローラCtrの外部入力情報取得部105が、ユーザからの入力等に基づいて初期設定の情報を取得する構成とすることができる。なお、この時点で取得する初期設定に係る情報としては、例えば、処理液の帯電状態の設定範囲(許容できる表面電位の範囲)、処理液の流量の設定値、異常通報を行う(アラームを発出する)条件に係る情報(流量・表面電位等)、が挙げられる。これらの情報を取得すると、コントローラCtrでは関連情報保持部107に保持する。また、コントローラCtrの制御内容表示部106の動作によって、取得した情報をディスプレイ16に出力する構成としてもよい。
次に、コントローラCtrはステップS02を実行する。ステップS02では、コントローラCtrの制御内容決定部103は、オートチューニングを行う。オートチューニングとは、ステップS01で取得した初期設定に係る情報に基づいてバルブ95の開度及び加圧ポンプ97Aによる加圧量を決定することである。
オートチューニングの具体的な手法について、図8を参照しながら説明する。処理液の種類によって詳細な条件等は異なるが、ここでは、処理液の一般的な傾向について、シンナーを参考にして説明する。
上述したように、処理液が処理液供給路92を移動する際に、処理液と管路との摩擦によって静電気が発生し処理液が帯電し得る。ここで、バルブ95の開度を調整すると処理液と管路との摩擦の度合いが変化する。例えば、バルブ95の開度を大きくする(広くする)と、処理液が帯電しにくくなるため、電位計96で計測される表面電位が低くなると考えられる。一方、例えば、バルブ95の開度を小さくする(狭くする)と、摩擦によって処理液が帯電しやすくなり、電位計96で計測される表面電位が高くなると考えられる。同様のことは、加圧ポンプ97Aによる処理液を供給する際の圧力にもいえる。例えば、加える圧力を低くする(弱くする)と、処理液が帯電しにくくなるため、電位計96で計測される表面電位が低くなると考えられる。一方、例えば、加える圧力を高くする(強くする)と、摩擦によって処理液が帯電しやすくなり、電位計96で計測される表面電位が高くなると考えられる。図8(a)では、このバルブ95の開度及び加圧ポンプ97A(または加圧ポンプ97B)による圧力と、処理液の電位との関係を示している。
一方、処理液供給路92を流れる流量もバルブ95の開度及び加圧ポンプ97Aによる圧力の影響を受けて変化し得る。例えば、例えば、バルブ95の開度を大きくする(広くする)と、処理液の流量は増大する。一方、例えば、バルブ95の開度を小さくする(狭くする)と、処理液の流量は減少する。また、例えば、加圧ポンプ97Aによって加える圧力を高くする(強くする)と、処理液の流量は増大する。一方、例えば、加える圧力を低くする(弱くする)と、処理液の流量は減少する。図8(b)では、このバルブ95の開度及び加圧ポンプ97A(または加圧ポンプ97B)による圧力と、処理液の流量との関係を示している。
コントローラCtrは、取得した初期設定、すなわち、流量の条件及び処理液の帯電状態の条件を満たした状態で、処理液がノズル21からワークWに対して供給されるように制御内容を決定する。すなわち、コントローラCtrの制御内容決定部103は、制御内容としてバルブ95の開度及び加圧ポンプ97Aによる加圧量を決定する。
なお、上記のバルブ95の開度及び加圧ポンプ97A(または加圧ポンプ97B)による圧力と、処理液の帯電状態及び流量と、の関係は、処理液の種類等によって異なる。したがって、関連情報保持部107では、処理液の種類毎に、これらの情報を予め保持していてもよい。また、制御内容決定部103は、関連情報保持部107において保持される情報に基づいてバルブ95の開度及び加圧ポンプ97A(または加圧ポンプ97B)による圧力の設定(制御内容)を決定してもよい。
次に、コントローラCtrはステップS03を実行する。ステップS03では、コントローラCtrは、制御信号出力部104からバルブ95及び加圧ポンプ97Aに対して制御信号を送信し、動作開始を指示する。制御信号は、ステップS04において決定された制御内容に基づく信号であり、決定されたバルブ95の開度及び加圧ポンプ97Aによる加圧量となるように動作することを指示する信号である。なお、この段階で、コントローラCtrは、塗布現像装置2に対して、ワークWの加工等の処理を行う制御も併せて行ってもよい。また、コントローラCtrの制御内容表示部106の動作によって、制御内容をディスプレイ16に出力する構成としてもよい。
処理液の供給が開始されると、制御信号に基づいて処理液がワークWに対して供給されるが、処理液の供給を継続することで、処理液の帯電状態が変化し、電位計96で計測される表面電位が上昇する。コントローラCtrは動作開始(ステップS03)の後、流量計94からの流量計測結果と、電位計96からの電位計測結果と、を取得する。そして、処理液が設定通りの条件でワークWに対して供給されているかを確認しながら、ステップS04を実行する。すなわち、コントローラCtrは、電位上昇の有無を確認する。このとき、また、コントローラCtrの制御内容表示部106の動作によって、流量計測結果及び電位計測結果をディスプレイ16に出力する構成としてもよい。
ステップS04において、電位上昇が確認されない場合(S04-NO)は、特段の処理を行わないが、電位上昇が確認された場合(S04-YES)に、コントローラCtrはステップS05を実行する。ステップS05では、コントローラCtrの制御内容決定部103は、電位上昇に応じて、バルブ95の開度及び加圧ポンプ97Aを調整するように制御内容を決定する。具体的には、制御内容決定部103は、上述のように表面電位の変化が小さくなるように、バルブ95の開度が大きくなり、且つ、加圧ポンプ97A,97Bによる圧力が低くなるように、制御内容の変更を決定する。そして、制御信号出力部104は、変更された制御内容に応じた制御信号を各部へ送信する。この結果、バルブ95及び加圧ポンプ97Aでは制御内容が変更されて、新たな設定に基づいて動作する。電位上昇が確認された場合(S04-YES)に、どの程度制御内容を変更するかは、関連情報保持部107において保持される情報等に基づいて決定することができる。すなわち、図8(a)及び図8(b)に示したバルブ95の開度と加圧ポンプ97A,97Bとの関係の情報を基準に制御内容を決定してもよい。
次に、コントローラCtrはステップS06を実行する。ステップS06では、コントローラCtrは、流量計94からの流量計測結果に基づいて、流量が設定範囲内であるかを確認する。上述のように、バルブ95及び加圧ポンプ97Aの制御内容を変更した結果、処理液の流量が変化する場合がある。したがって、制御内容を変更した後の流量が設定範囲内であるかを確認する。流量が設定範囲内である場合(S06-YES)は、引き続き電位計96による計測結果に応じてバルブ95及び加圧ポンプ97Aの制御内容を変更しながら(S04~S06)動作を継続する。
一方、流量が設定範囲内ではない場合(S06-NO)は、コントローラCtrはステップS07を実行する。ステップS07では、コントローラCtrの制御内容決定部103はインターロック機能を作動させる。インターロック機能とは、処理液の帯電状況がさらに進行しないように、上記の一連の動作以外の動作を行うことである。一例として、制御内容決定部103は、電位計96の接地回路96bの接続により、処理液の除電を行うことが挙げられる。この場合、制御内容決定部103の決定内容に応じて制御信号出力部104から電位計96の接地回路96bの接続を指示する制御信号が送信されることで、電位計96の電極96aが接地され、処理液の除電が行われる。
その後、コントローラCtrはステップS07を実行する。ステップS07では、コントローラCtrの制御内容決定部103は、電位計96の計測結果等を参照して、除電後に塗布現像装置2の動作を継続するかの判断を行い、判断結果に応じて処理液供給装置9の各部の動作を制御する。例えば、除電を行った結果、通常の動作を継続して問題ない程度に帯電状態等を復帰させることができた場合には、その後はワークWに対する処理液の供給を継続して一連の動作(S04~S06)を行うこととしてもよい。また、電位計96の計測結果から、例えば、処理液の除電が十分に行われず通常の動作を継続することに支障があると判断される場合には、処理液供給装置9及び塗布現像装置2の動作を強制停止することとしてもよい。
なお、上記の動作は一例であり、適宜変更することができる。例えば、インターロック機能を作動させる際(ステップS07)に、処理液供給装置9及び塗布現像装置2の動作を強制停止するという動作も選択可能としてもよい。また、上記の一連の手順では、動作中にユーザの指示に基づいた制御内容の変更は行っていないが、例えば、制御内容や計測結果をディスプレイ16に表示した結果、ユーザが指示内容を変更するように指示を入力する場合がある。この場合、外部入力情報取得部105を経由して新たな指示内容に係る情報を取得した場合には、ユーザからの指示内容に基づいて制御内容を変更することとしてもよい。
また、上記の一連の手順では異常通報を行う(アラームを発出する)場合について説明していないが、例えば、インターロック機能を作動させる場合(ステップS07)等に異常通報を行う構成としてもよい。どの段階で異常通報を行うかは、初期設定(ステップS01)時に入力される異常通報を行う(アラームを発出する)条件に係る情報(流量・表面電位等)に基づいてもよい。
図9は、上記の手順で複数回のプロセス処理(ワークWに対する液処理)を行った場合の処理液(シンナー)の表面電位の変化の一例を示す。図9に示す期間Ptとは1つのワークWに対するプロセス処理を行った期間を示している。図9では3回のプロセス処理を連続して行った状態を例示している。縦軸は処理液の表面電位であり、横軸は経過時間である。縦軸の範囲Rとは、初期条件で設定された表面電位の許容範囲(所定の設定範囲)である。
図9に示す例では、1度目のプロセス処理の期間Pt中は、バルブ95の開度の調整と、加圧ポンプ97A,97Bによる圧力調整を行っていない。その結果、1度目のプロセス処理の期間Ptの後段において、処理液の表面電位が所定範囲Rから外れている。
一方、時刻T1にインターロック機能を作動させて、電位計96による除電を行い、その後は、図7に示したように、表面電位の変動を考慮してバルブ95の開度と加圧ポンプ97A,97Bの圧力とを調整している。その結果、表面電位が範囲R内に戻った状態となっている。そして、時刻T1以降は、プロセス処理を繰り返す間も処理液の表面電位が安定した状態となっていることを示している。
このように、プロセス処理を1度行った場合のプロセス処理の期間Pt中の処理液の表面電位の変動を事前に把握してもよい。この場合、コントローラCtrは、バルブ95及び加圧ポンプ97A,97Bの調整を行わない場合の処理液の表面電位の変動を予めモデルとして把握しておき、この情報に基づいてバルブ95の開度と加圧ポンプ97A,97Bの圧力とを調整してもよい。上記の情報を把握している場合、例えば、オートチューニング(ステップS02)においても、モデルに基づく表面電位の変動が発生し得ることを考慮して、例えば、初期状態としてはバルブ95の開度を小さく設定するように調整してもよい。図8では、バルブ95の開度及び加圧ポンプ97A,97Bの圧力と、処理液の表面電位及び流量の一般的な傾向について示している。ただし、実際には、装置における処理液供給路92の長さ、処理液の特性、処理液供給路92の材料特性等を組み合わせると表面電位の傾向は大きく変化し得る。したがって、コントローラCtrでは事前に対象となる処理液の表面電位の変化の傾向を把握し、この変化の傾向を利用してバルブ95の開度と加圧ポンプ97A,97Bの圧力とを調整することが想定される。すなわち、コントローラCtrは、バルブ95の開度および加圧ポンプ97A,97Bの圧力と、処理液をワークWに供給した際の帯電状態の変動量との相関関係に基づいて、バルブ95の開度および加圧ポンプ97A,97Bの圧力を調整してもよい。
なお、図9に示すように、時刻T1以降も当初の処理の表面電位(初期表面電位)には戻らない場合がある。これは、除電後もバルブ95の開度以外に表面電位を変える原因が存在していること、または、電位計96周辺の流路(例えばフィルタ93の下流側)だけでなく他の流路部分でも表面電位が初期表面電位から変動していること等の可能性を示しているともいえる。したがって、コントローラCtrでは、このような表面電位の変化に基づいて、上流側の除電棒98を用いた除電を行うように制御する等の制御を行ってもよい。また、コントローラCtrは、上流側での除電等の処理または処理液流路上の他の帯電の原因となり得る部分を特定する調査をユーザに対して提案するように、例えば、ディスプレイ16に対して当該情報を出力する構成としてもよい。
例えば、電位計96での電位測定結果が初期表面電位に対して差があり、電位計99の測定値が比較的に初期表面電位との差が無い場合、電位計99の測定位置よりも下流であって電位計96よりも上流またはその近傍に帯電の原因があると考えることができる。したがって、コントローラCtrは、処理液供給路92における処理液容器91A,91Bとバルブ95との間にある機器・部材を帯電の原因部の候補に特定してもよい。また、電位計99の測定値が電位計96と同様に初期表面電位との差がある場合は、電位計99の測定位置よりも上流またはその近傍に帯電の原因があると考えることができる。したがって、コントローラCtrは、加圧ポンプ97A,97Bや処理液容器91A,91B、およびそれらに付随して設けられた機器・部材を帯電の原因部の候補に特定して、その対処として除電棒98による除電を行ってもよい。つまり、コントローラCtrは、処理液流路において流れ方向に沿って互いに異なる位置(上流側および下流側)に設けられた2つの電位計それぞれの測定値を、基準となる表面電位と比較してもよい。また、コントローラCtrは、比較した結果をもとに、装置内において帯電の原因となる箇所の候補が存在する範囲を推定し、特定位置での除電処理やユーザへの提案情報出力といった対処機能を選択・実行してもよい。複数の電位計の計測結果に基づいて処理液に対する対処内容を決定する(例えば、どの位置で除電を行うかを決定する)ことにより、より適切な対処を行うことが可能となる。
なお、装置構成(特に処理液流路の配置等)によっては、帯電の原因となる箇所が増える場合がある。その場合には、処理液が帯電する可能性があると考えられる箇所に電位計を設置することで、処理液の帯電状態をより詳細に把握することができる。また、処理液が帯電する可能性があると考えられる箇所毎に除電装置を設けることで、帯電した場合の手当ても適切に行うことができる。
また、除電棒98による除電のように、ボックスB1側(処理液容器91A,91B周り)での除電などを行う場合には、コントローラCtrは、ワークWに対するプロセス処理は停止するように塗布現像装置2及び処理液供給装置9を制御してもよい。また、上述したように電位計96による除電の後にその表面電位が初期表面電位に戻っていない場合、コントローラCtrは、上記除電後のプロセス処理を停止させずに完了してもよい。また、この場合、次回のプロセス処理の開始を保留させて、除電棒98による除電を行うように塗布現像装置2及び処理液供給装置9を制御してもよい。このように、除電を行う場合には、コントローラCtrは、繰り返し実行されるプロセス処理を適切なタイミングで停止させる制御を行ってもよい。
なお、図4に示すように、処理液の供給路が途中で分岐されて、複数のノズル(処理モジュール)に対して処理液を供給する機能を有している場合がある。この場合、コントローラCtrは、加圧ポンプ97A,97Bによる圧力の調整について、供給路毎に設けられた複数の流量計94の計測結果を考慮することが求められ得る。
[作用]
上記の処理液供給装置9及び処理液供給方法によれば、電位計96による帯電状態の計測結果に基づいて、処理液供給路92中に設けられたバルブ95の開度を調整する。また、バルブ95の開度の変化に応じて、バルブ95よりも上流側において処理液を処理液供給路92内へ流通させる際の圧力が調整される。上述したようにバルブ95の開度と処理液を流通させる際の圧力とは、いずれも処理液の供給量及び処理液の帯電状態に影響を与える要素である。したがって、これらを調整しながら処理液を流通させる構成とすることで、処理液の供給量及び帯電状態を調整することが可能となる。
また、圧力を変化させることは、基板(ワークW)に対する処理液の供給量の変化が小さくなるように圧力を変化させることを含む態様とすることができる。この場合、処理液の供給量の変化を抑制しながら、帯電状態を調整することが可能となる。上述したように、処理液の供給量が所定範囲となるように(例えば、初期設定の範囲となるように)、バルブ95及び加圧ポンプ97A,97Bの制御を行うことで、基板への処理液の供給量を適切に管理しながら、帯電状態の調整も行うことが可能となる。
基板に対する処理液の供給量が所定の設定範囲外となった場合に、例えば、除電装置として機能する電位計96を利用して処理液供給路92を流れる処理液からの除電を行うことをしてもよい。バルブ95の開度と、加圧ポンプ97A,97Bによる処理液を流通させる際の圧力とを利用した調整では処理液の供給量及び帯電状態の両方を十分に調整できなくなる場合がある。このときに、処理液の除電を行うことで、再び処理液の供給量及び帯電状態を調整することが可能な状態へと移行させることができる。なお、上述したように、除電装置による除電では、元の状態で復帰できないことも考えられる。このような場合には、強制停止や、さらに上流側の除電棒98を用いた除電等を組み合わせた処理等を行ってもよい。
圧力を変化させることとして、処理液供給源である処理液容器91A,91Bから処理液供給路92へ処理液を供給する際の加圧量を変化させることを行ってもよい。すなわち、上記の処理液供給装置9のように、処理液容器91A,91Bを加圧する加圧ポンプ97A,97Bによる加圧量を変化させる構成としてもよい。この場合、処理液容器91A,91Bより下流側の処理液供給路92全体において加圧量を調整することができるため、処理液の帯電状態の調整をより適切に行うことができる。なお、バルブ95の開度の調整と並行して調整する対象となる加圧ポンプは、例えば処理液供給路92の途中に設けられたものであってもよい。この場合も加圧ポンプによって処理液供給路92内の処理液の流通を制御することができるので、加圧ポンプ97A,97Bによる調整と同様に処理液の帯電状態の調整を行うことができる。
帯電状態を計測することは、例えば、電位計96のように、処理液供給路92のうちバルブ95よりも下流側であって、且つ、基板に対して処理液を供給する直前において行われる態様とすることができる。上記の構成とすることで、基板に対して供給する処理液の帯電状態をより正確に推測ができるので、基板に供給する際の処理液の帯電状態を考慮してより適切な調整を行うことができる。電位計96は、ノズル21の直前に設けられているため、ノズル21から供給される処理液の帯電状態を適切に把握することができる。したがって、電位計96による計測結果に基づいて帯電状態を調整するためのバルブ95の開度の調整及び加圧ポンプ97A,97Bによる調整を行うことで、帯電状態が適切にコントロールされた処理液をワークWに供給することができる。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
例えば、処理液供給装置9の各部の配置は一例であり適宜変更される。例えば、処理液供給路92の途中にも、処理液の流通を調整するための加圧ポンプを設けてもよい。また、コントローラCtrが処理液供給路92の途中に設けられた加圧ポンプを制御する構成としてもよい。
また、処理液の除電を行う方法は、上記の処理液供給装置9で説明した方法に限定されない。例えば、処理液容器91A,91Bの周囲による除電方法として除電棒98による除電の例を示したが、例えば、処理液容器91A,91B間で処理液を移動させる構成を加えることで、ボックスB1側での除電の効率を上げてもよい。また、除電棒98及び電位計99に代えて、電位計96のように、除電機能が一体化された除電装置を設けてもよい。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1…基板処理システム、2…塗布現像装置、9…処理液供給装置、16…ディスプレイ、21…ノズル、91A,91B…処理液容器、92…処理液供給路、93…フィルタ、94…流量計、95…バルブ、96,99…電位計、96a…電極、96b…接地回路、97A,97B…加圧ポンプ、98…除電棒、99…電位計、101…流量情報取得部、102…電位情報取得部、103…制御内容決定部、104…制御信号出力部、105…外部入力情報取得部、106…制御内容表示部、107…関連情報保持部。

Claims (10)

  1. 処理液供給路を流れる処理液を基板に対して供給する処理液供給方法であって、
    前記処理液供給路を流れる処理液の帯電状態を計測することと、
    前記帯電状態の計測結果に基づいて、前記処理液供給路中に設けられたバルブの開度を調整することと、
    前記バルブの開度の変化に応じて、前記バルブよりも上流側において前記処理液を前記処理液供給路内へ流通させる際の圧力を変化させることと、
    を含
    前記バルブの開度を調整することは、前記バルブの開度および前記圧力と、前記処理液を前記基板に対して供給したときの前記帯電状態の変動量との相関情報に基づいて、前記開度の調整量を決定することを含む、処理液供給方法。
  2. 前記圧力を変化させることは、前記基板に対する前記処理液の供給量の変化が小さくなるように前記圧力を変化させることを含む、請求項1に記載の処理液供給方法。
  3. 前記基板に対する前記処理液の供給量が所定の設定範囲外となった場合に、前記処理液供給路を流れる前記処理液からの除電を行うことをさらに含む、請求項1または2に記載の処理液供給方法。
  4. 前記圧力を変化させることは、処理液供給源から前記処理液供給路へ前記処理液を供給する際の加圧量を変化させることを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の処理液供給方法。
  5. 前記帯電状態を計測することは、前記処理液供給路のうち前記バルブよりも下流側であって、且つ、前記基板に対して前記処理液を供給する直前において行われる、請求項1~4のいずれか一項に記載の処理液供給方法。
  6. 前記帯電状態を計測することは、前記処理液供給路の流れ方向に沿った互いに異なる2か所において処理液の帯電状態を計測することを含み、
    前記2か所での処理液の帯電状態の計測結果に基づいて、前記処理液への対処内容を決定することをさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の処理液供給方法。
  7. 処理液を基板に対して供給する処理液供給路と、
    前記処理液供給路を流れる前記処理液の帯電状態を計測する電位計と、
    前記処理液供給路中に設けられて開度を調整することで前記処理液の圧力損失の調整が可能なバルブと、
    前記バルブよりも上流側において、前記処理液供給路内へ供給する際の前記処理液を加圧する加圧部と、
    前記電位計および前記バルブよりも上流側において前記処理液の除電を行う第2の除電装置と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記帯電状態の計測結果に基づいて、前記処理液供給路中に設けられたバルブの開度を調整する処理と、
    前記バルブの開度の変化に応じて、前記加圧部による圧力を変化させる処理と、を実行
    前記基板に対して前記処理液を供給しないときに、前記処理液の液面を前記加圧部によって移動させることで、前記第2の除電装置と前記処理液との接触および非接触を切り替えることが可能である、処理液供給装置。
  8. 前記処理液供給路を流れる前記処理液の流量を計測する流量計と、
    前記処理液供給路を流れる前記処理液の除電を行う除電装置と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記流量計による計測結果が所定の設定範囲外となった場合に、前記除電装置によって前記処理液供給路を流れる前記処理液からの除電を行う処理をさらに実行する、請求項に記載の処理液供給装置。
  9. 前記処理液供給路において前記電位計よりも上流側の前記処理液の帯電状態を計測する第2の電位計をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記電位計および前記第2の電位計で計測された帯電状態に基づいて、前記処理液への対処内容を決定する、請求項7又は8に記載の処理液供給装置。
  10. 請求項1~のいずれか一項に記載の処理液供給方法を装置に実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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