JP7481594B1 - 野球の自責点計算システム、投球回数計算システム、および防御率計算システム - Google Patents

野球の自責点計算システム、投球回数計算システム、および防御率計算システム Download PDF

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Abstract

【課題】実情に即した自責点を得ることができる野球の自責点計算システムおよびその自責点と実情に即した投球回数に基づく防御率計算システムを提供する。【解決手段】自責点計算システムは、自責点計算用データD1を入力する自責点計算用データ入力手段11と、自責点計算用データD1に基づいて自責点を計算する自責点計算手段12とを備え、自責点計算用データ入力手段11は、以下の(a)(b)(c)の入力手段から選ばれる1または2以上の入力手段を備えている。(a)走者ありの状態で救援した投手に対し、走者の生還を許さなかった場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する救援投手用入力手段11a。(b)失策が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する失策用入力手段11b。(c)野選が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する野選用入力手段11c。【選択図】図1

Description

本発明は、野球の自責点計算システム、投球回数計算システム、および防御率計算システムに関するものである。
従来、例えば特許文献1に見られるような技術が知られている。
特許文献1の要約欄には、
「比較的簡易な方法で、勝敗や点差などの野球の試合経過情報に基づいて複数のチームの格付けとランキングを行う野球チームランキングシステムの実現」を課題とし、
「端末装置1には、野球試合の試合条件を入力する試合条件入力手段と、自チーム攻撃時の試合経過をデータとしてまとめ数値化して入力する攻撃経過データ入力手段と、自チームの守備時のデータを入力する守備データ入力手段と、ネットワーク3を介してこれらのデータ情報をデータ処理装置2に送信する端末側通信手段とを有し、データ処理装置は、送られたデータ情報を受信する処理装置側通信手段と、各試合ごとのデータ情報を各チーム別に記憶する試合情報記憶手段と、各チームの複数試合でのデータ情報からそのチームの格付けを設定するチーム格付け判定手段と、複数のチームのチーム格付けを比較してレベルランキングを行うランキング手段とを有することを特徴とする」
技術が記載されている。
また、例えば、同文献の0058段落には、
「守備データについては、投手関係として、登板投手名(選手コード)、投球回数、被安打数、被本塁打数を含む被長打数、与四死球数、奪三振数、失点、自責点などの投手成績データと、エラーをした野手名(選手コード)、守備位置などの野手エラーデータなどの情報が含まれている。これらのデータも、試合情報解析記録手段22で所定の記述形式に置き換えられる。」
と記載され、同0059段落には、
「さらに、試合情報解析記録手段22では、これらの攻撃経過データや守備データから、勝敗と点差を含む得点経過や、チームとしてのチーム安打数、チーム被安打数、長打数、被長打数、勝利投手、敗戦投手、セーブ投手、チーム防御率、投手個人防御率、特別なプレーの有無などの関連情報を導く。」
と記載されている。
すなわち、同文献には、自責点、投球回数、および防御率についての記載は見られるが、自責点や投球回数、防御率をどのようにして得るのかについては、記載されていない。
一般に、野球において、自責点とは、失策や捕逸などが絡まない、投手が責任を負わなければならない失点のことをいう。
投球回数とは、投手が投げたイニング数をいう。1アウトを取れば1/3、2アウトで2/3、3アウトで3/3=1となる。
防御率とは、その投手が9イニング(1試合)を投げたとしたら何点に抑えられるかを示す指標をいい、防御率 = 自責点×9÷投球回数として得られるから、同文献における自責点や投球回数、防御率は上記の通りの意味であると推測される。
防御率は投手の成績を評価するための重要な指標であるから、防御率を得るための自責点と投球回数、特に自責点は実情に即して厳正に画定されることが望まれる。
しかしながら、現在、自責点の決定は、実情に即しているとは言い得ない場合が多々ある。
ここでは一例を挙げ、他の例については後述するが、例えば、
イニングの途中で走者を残したまま投手が交代した場合、走者が生還しても救援投手に自責点は計上されない。逆に、救援投手が、走者の生還を許さなかった場合でも、自責点に影響はない。つまり、従来は、自責点が減ぜられないということが、実情に即さない状況を生む一因になっていたと考えられる。
また、投球回数に関しても、現在の投球回数の決定は、実情に即しているとは言い得ない場合がある。
特開2005-111156号公報
本発明が解決しようとする課題は、実情に即した自責点を得ることができる野球の自責点計算システムおよびその自責点と実情に即した投球回数に基づく防御率計算システムを提供することである。
上記課題を解決するために本発明の野球の自責点計算システムは、
野球の自責点を計算する自責点計算システムであって、
自責点を計算するための自責点計算用データを入力する自責点計算用データ入力手段と、
この自責点計算用データ入力手段により入力された自責点計算用データに基づいて自責点を計算する自責点計算手段と、
を備え、
前記自責点計算用データ入力手段は、以下の(a)(b)(c)の入力手段から選ばれる1または2以上の入力手段を備えていることを特徴とする。
(a)走者ありの状態で救援した投手に対し、走者の生還を許さなかった場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データを入力する救援投手用入力手段
(b)失策が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データを入力する失策用入力手段
(c)野選が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データを入力する野選用入力手段
上記の構成となっているので、この野球の自責点計算システムによれば次のような作用効果が得られる。
(a)走者ありの状態で救援した投手に対し、走者の生還を許さなかった場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データを入力する救援投手用入力手段
を備える場合、
イニングの途中で走者を残したまま投手が交代し、その救援投手が走者の生還を許さなかった場合、救援投手用入力手段によって、その救援投手に対し0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データが入力され、この自責点計算用データに基づき自責点計算手段によって自責点が計算される。
すなわち、イニングの途中で走者を残したまま投手が交代し、その救援投手が走者の生還を許さなかった場合、その救援投手の自責点は、0を超え1未満の数値が減ぜられることとなる。
(b)失策が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データを入力する失策用入力手段
を備える場合、
失策が生じた場合、失策用入力手段によって、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データが入力され、この自責点計算用データに基づき自責点計算手段12によって自責点が計算される。
すなわち、失策が生じた場合、その投手の自責点は、0を超え1未満の数値が減ぜられることとなる。
(c)野選が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データを入力する野選用入力手段0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データが入力され、この自責点計算用データに基づき自責点計算手段によって自責点が計算される。
すなわち、野選が生じた場合、投手は打者を打ち取っていると考えることができるので、その投手の自責点は、0を超え1未満の数値が減ぜられることとなる。
なお、(a)~(c)の各場合において、減ぜられる数値が0以下であると無意味であるし、1以上であると、必要以上に自責点が減ぜられることとなって実情にそぐわなくなる。
これに対し、この発明においては、減ぜられる数値(自責点)は、0を超え1未満の数値となっているので、実情に即した数値を減ずることが可能である。
減ぜられる数値としては、例えば後述するように状況に応じ、「0.25」、「0.5」、「0.75」を採用することが可能である。
以上のように、この発明によれば、(a)(b)(c)の入力手段から選ばれる1または2以上の入力手段を備えることによって、状況に応じて自責点が減ぜられるため、実情に即した自責点を得ることが可能となる。
また、上記課題を解決するために本発明の投球回数計算システムは、
野球における投手の投球回数を計算するための投球回数計算システムであって、
投球回数を計算するための投球回数計算用データを入力する投球回数計算用データ入力手段と、
この投球回数計算用データ入力手段により入力された投球回数計算用データに基づいて投球回数を計算する投球回数計算手段と、
を備え、
前記投球回数計算用データ入力手段は、失策または野選が生じた場合に、投球回数に1/3を加算する投球回数計算用データを入力する失策用投球回数入力手段を備えていることを特徴とする。
上記の構成となっているので、この野球の投球回数計算システムによれば次のような作用効果が得られる。
失策または野選が生じた場合、失策用投球回数入力手段によって、投球回数に1/3を加算する投球回数計算用データが入力され、この投球回数計算用データに基づき、投球回数計算手段によって投球回数が計算される。
すなわち、失策または野選が生じた場合、投手は打者を打ち取っていると考えることができるので、その投手の投球回数に1/3が加算されることとなる。
従来、投球回数の決定は、失策または野選が生じた場合、投手は打者を打ち取っていると考えることができるにもかかわらず、投球回数には反映されず、実情に即しているとは言い得ない。
これに対し、この発明によれば、失策または野選が生じた場合、投手の投球回数に1/3が加算されることとなるので、実情に即した投球回数とすることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の野球の防御率計算システムは、
上述した(請求項1の)自責点計算システムを備えていることを特徴とする。
したがって、この防御率計算システムによれば、従来に比べて、実情に即した防御率を得ることが可能となる。
また、上記課題を解決するために本発明の野球の防御率計算システムは、
上述した(請求項2の)投球回数計算システムを備えていることを特徴とする。
したがって、この防御率計算システムによれば、従来に比べて、実情に即した防御率を得ることが可能となる。
また、上記課題を解決するために本発明の野球の防御率計算システムは、
上述した(請求項1の)自責点計算システムと上述した(請求項2の)投球回数計算システムとを備えていることを特徴とする。
したがって、この防御率計算システムによれば、従来に比べて、実情に即した防御率を得ることが可能となる。
本発明に係る野球の自責点計算システム、投球回数計算システム、および防御率計算システムの実施の形態を示すブロック図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 同システムのフローチャートを示す図。 (a)(b)および(c)、(d)はそれぞれ、従来と本発明による計算例の比較を示す表。 従来(現在)の防御率計算と本発明のシステムによる防御率計算との主な違いを比較してしました表。
以下、本発明に係る野球の自責点計算システム、投球回数計算システム、および防御率計算システムの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
また、以下に説明する防御率計算システムは、自責点計算システムと投球回数計算システムの両方を備えているが、いずれか一方のみを備えた構成としてもよい。
図1に示すように、この実施の形態の野球の防御率計算システム1は、自責点計算システム10と投球回数計算システム20とを備えている。
この実施の形態の野球の自責点計算システム10は、
野球の自責点を計算する自責点計算システムであって、
自責点を計算するための自責点計算用データD1を入力する自責点計算用データ入力手段11と、
この自責点計算用データ入力手段11により入力された自責点計算用データD1に基づいて自責点(後述するw等)を計算する自責点計算手段12と、
を備え、
責点計算用データ入力手段11は、少なくとも以下の(a)(b)(c)の入力手段を全て備えている。なお、この実施の形態では、(a)(b)(c)の入力手段を全て備えている構成としたが、(a)(b)(c)の入力手段から選ばれる1または2以上の入力手段を備えている構成とすることもできる。
(a)走者ありの状態で救援した投手に対し、走者の生還を許さなかった場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する救援投手用入力手段11a
(b)失策が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する失策用入力手段11b
(c)野選が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する野選用入力手段11c
上記の構成となっているので、この野球の自責点計算システムによれば次のような作用効果が得られる。
(a)走者ありの状態で救援した投手に対し、走者の生還を許さなかった場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する救援投手用入力手段11aを備えているため、
イニングの途中で走者を残したまま投手が交代し、その救援投手が走者の生還を許さなかった場合、救援投手用入力手段11aによって、その救援投手に対し0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1が入力され、この自責点計算用データD1に基づき自責点計算手段12によって自責点が計算される。
すなわち、イニングの途中で走者を残したまま投手が交代し、その救援投手が走者の生還を許さなかった場合、その救援投手の自責点は、0を超え1未満の数値が減ぜられることとなる。
従来の自責点計算においては、イニングの途中で走者を残したまま投手が交代した場合、救援投手が、走者の生還を許さなかったにもかかわらず、自責点には影響がなかった。
これに対し、この実施の形態の自責点計算システムによれば、救援投手が、走者の生還を許さなかった場合には、救援投手用入力手段11aによって、その救援投手に対し0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1が入力され、この自責点計算用データD1に基づき自責点計算手段12によって自責点が計算される。
すなわち、状況に応じて自責点が減ぜられるため、実情に即した自責点を得ることが可能となる。
(b)失策が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する失策用入力手段11bを備えているため、
失策が生じた場合、失策用入力手段11bによって、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1が入力され、この自責点計算用データD1に基づき自責点計算手段12によって自責点が計算される。
すなわち、失策が生じた場合、その投手の自責点は、0を超え1未満の数値が減ぜられることとなる。
従来の自責点計算における一例を挙げると、失策が生じ、その失策の走者の生還を投手が許さなかった場合、自責点が増減されることはなかった。
これに対し、この実施の形態の自責点計算システムによれば、上記の例でいえば、失策が生じ、その失策の走者の生還を投手が許さなかった場合、失策用入力手段11bによって、その救援投手に対し0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1が入力され、この自責点計算用データD1に基づき自責点計算手段12によって自責点が計算される。
すなわち、上記の場合等、状況に応じて自責点が減ぜられるため、実情に即した自責点を得ることが可能となる。
(c)野選が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1を入力する野選用入力手段11cを備えているため、
野選が生じた場合に、野選用入力手段11cによって、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1が入力され、この自責点計算用データD1に基づき自責点計算手段12によって自責点が計算される。
すなわち、野選が生じた場合、投手は打者を打ち取っていると考えることができるので、その投手の自責点は、0を超え1未満の数値が減ぜられることとなる。
従来の自責点計算においては、野選が生じた場合、安打や四球と同じ計算となっていた。
これに対し、この実施の形態の自責点計算システムによれば、野選が生じた場合、野選用入力手段11cによって、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データD1が入力され、この自責点計算用データD1に基づき自責点計算手段12によって自責点が計算される。
すなわち、状況に応じて自責点が減ぜられるため、実情に即した自責点を得ることが可能となる。
なお、(a)~(c)の各場合において、減ぜられる数値が0以下であると無意味であるし、1以上であると、必要以上に自責点が減ぜられることとなって実情にそぐわなくなる。
これに対し、この実施の形態においては、減ぜられる数値(自責点)は、0を超え1未満の数値となっているので、実情に即した数値を減ずることが可能である。
この実施の形態では、後述するように、減ぜられる数値として、状況に応じ、「0.25」、「0.5」、「0.75」を採用している。
以上のように、この実施の形態によれば、(a)(b)(c)の入力手段から選ばれる1または2以上の入力手段を備えることによって、状況に応じて自責点が減ぜられるため、実情に即した自責点を得ることが可能となる。
この実施の形態の投球回数計算システム20は、
野球における投手の投球回数を計算するための投球回数計算システムであって、
投球回数を計算するための投球回数計算用データD2を入力する投球回数計算用データ入力手段21と、
この投球回数計算用データ入力手段21により入力された投球回数計算用データD2に基づいて投球回数を計算する投球回数計算手段22と、
を備え、
投球回数計算用データ入力手段21は、失策または野選が生じた場合に、投球回数に1/3を加算する投球回数計算用データD2を入力する失策用投球回数入力手段21aを備えている。
上記の構成となっているので、この野球の投球回数計算システム20によれば次のような作用効果が得られる。
失策または野選が生じた場合、失策用投球回数入力手段21aによって、投球回数に1/3を加算する投球回数計算用データD2が入力され、この投球回数計算用データD2に基づき、投球回数計算手段22によって投球回数が計算される。
すなわち、失策または野選が生じた場合、投手は打者を打ち取っていると考えることができるので、その投手の投球回数に1/3が加算されることとなる。
従来、投球回数の決定は、失策または野選が生じた場合、投手は打者を打ち取っていると考えることができるにもかかわらず、投球回数には反映されず、実情に即しているとは言い得ない。
これに対し、この実施の形態によれば、失策または野選が生じた場合、投手の投球回数に1/3が加算されることとなるので、実情に即した投球回数とすることができる。
なお、この実施の形態の投球回数計算用データ入力手段21は、走者用投球回数入力手段21bを備えている。
この走者用投球回数入力手段21bは、走者に対する投球の結果、刺殺、捕殺、走塁死、盗塁死、牽制死が生じた場合に、投球回数に1/3を加算する投球回数計算用データD2を入力し、この投球回数計算用データD2に基づいて投球回数計算手段22が投球回数を計算する。
さらに、この実施の形態の防御率計算システム1は、試合開始時初期設定手段30,イニング開始投手交代設定手段40,イニング開始かつタイブレーク設定手段50、イニング途中投手交代設定手段60、試合終了設定手段70,イニング終了設定手段80、サヨナラまたはコールドゲーム設定手段90,防御率計算手段100、防御率計算システム1全体の制御を行う制御手段110を備えている。
試合開始時初期設定手段30は、試合開始時に、少なくとも、投球回数と自責点を0に初期設定する初期設定データD3を自責点計算システム10と投球回数計算システム20とに送信してこれら両システムを初期設定するための手段である。
イニング開始投手交代設定手段40は、イニング開始時に投手交代があった場合に、その交代後の投手に関する、少なくとも、投球回数と自責点を0に初期設定する初期設定データD4を自責点計算システム10と投球回数計算システム20とに送信してこれら両システムにおける当該交代後の投手に関する、少なくとも、投球回数と自責点を0に初期設定するための手段である。
イニング開始かつタイブレーク設定手段50は、タイブレークによるイニング開始時に、自責点から減ずる数値に関するデータD5を自責点計算システム10に送信するための手段である。
イニング途中投手交代設定手段60は、イニングの途中で投手交代があった場合に、登板投手についての自責点に関する最終設定データD6aおよび、登板投手についての自責点と投球回数に関する初期設定データD6bを自責点計算システム10と投球回数計算システム20とに送信してこれら両システムにおける上記設定を行うするための手段である。
試合終了設定手段70は、試合が終了した際に、試合が終了したことを示す試合終了情報D7を制御手段110に送信するための手段である。
イニング終了設定手段80は、イニングが終了した際に、イニングが終了したことを示すイニング終了情報D8を制御手段110に送信するための手段である。
サヨナラまたはコールドゲーム設定手段90は、試合終了がサヨナラまたはコールドゲームによる場合に、その情報D9を制御手段110に送信するための手段である。
防御率計算手段100は、自責点計算システム10により得られた自責点と投球回数計算システム20により得られた投球回数とに基づき、防御率 = 自責点×9÷投球回数として防御率を計算する手段である。
以上のような各手段10~110は、上記各手段が備えるべき上記の機能を実現し得る公知のパーソナルコンピュータや携帯情報端末(PDA)などの情報処理装置で構成することができる。したがって、上記各手段は公知のパーソナルコンピュータやスマートホン等の携帯情報端末が備える入力装置、ディスプレイモニタ、および通信装置で構成できる。また、各入力手段(30~90および110)と、各計算手段(10,20,100,および110)とは、別のパーソナルコンピュータ等で構成し、ネットワークを介して接続することも可能である。
以下、この実施の形態の防御率計算システム1の作動を、図2以降に示すフローチャート等を参照して説明する。なお、フローチャートにおける記号の意味は次の通りである。また、減点すべき数値を「控除」と記してある。
<イニング表(後攻チーム投手の投球回数・自責点計算)に関し>
v … 個人投球回数
v’ … チーム投球回数
w … 個人自責点
w’ … チーム自責点
a … 個人自責点控除(1塁走者)
a’ … チーム自責点控除(1塁走者)
b … 個人自責点控除(2塁走者)
b’ … チーム自責点控除(2塁走者)
c … 個人自責点控除(3塁走者)
c’ … チ-ム自責点控除(3塁走者)
(m)…登板した投手の順番
z1…個人投手防御率
z1’…チーム防御率
<イニング裏(先攻チーム投手の投球回数・自責点計算)に関し>
x … 個人投球回数
x’ … チーム投球回数
y … 個人自責点
y’ … チーム自責点
d … 個人自責点控除(1塁走者)
d’ … チーム自責点控除(1塁走者)
e… 個人自責点控除(2塁走者)
e’ … チーム自責点控除(2塁走者)
f… 個人自責点控除(3塁走者)
f’ … チ-ム自責点控除(3塁走者)
(n)…登板した投手の順番
z2…個人投手防御率
z2’…チーム防御率
以下のフローはワンプレー毎に行われる。
<ステップS1>
図2に示すように、ステップS1で試合開始時の初期設定がなされ、
m=1,n=1
v(m)=0, w(m)=0, a(m)=0, b(m)=0, c(m)=0, v'=0, w'=0, a'=0, b'=0, c'=0
x(n)=0, y(n)=0, d(n)=0, e(n)=0, f(n)=0, x'=0, y'=0, d'=0, e'=0, f'=0
に設定される。
この設定は試合開始時初期設定手段30によってなされる。
具体的には、例えば、本システムを構成するディスプレイ上に表示された「試合開始時初期設定」ボタンを押すことによって設定される。
<ステップS2>
ステップS2でイニング表の計算が開始される。
<ステップS3、4>
ステップS3で、イニングの開始に投手の交代があったか否かが判断される。
前述したイニング開始投手交代設定手段40が操作されたとき、イニングの開始に投手の交代があったと判断され、ステップS4で登板投手の初期設定がなされ、
m…+1
v(m)=0, w(m)=0
a(m)=0, b(m)=0, c(m)=0
に設定される。
すなわち、イニング開始投手交代設定手段40が操作されると、交代後の投手に関する、少なくとも、投球回数と自責点を0に初期設定する初期設定データD4が自責点計算システム10と投球回数計算システム20とに送信されこれら両システムにおける当該交代後の投手に関する、少なくとも、投球回数と自責点とが0に初期設定される。
このフローチャートでは、上記a、b、cも0に設定される。
なお、イニング開始投手交代設定手段40の操作は、具体的には、例えば、本システムを構成するディスプレイ上に表示された「イニング開始投手交代設定」ボタンを押すことによって行われる。
ステップS3で、イニング開始投手交代設定手段40が操作されなかったとき(あるいはイニング開始投手交代設定手段40にて投手交代なしとの操作がなされたとき(例えば「NO」ボタンが押されたとき))には、ステップS5に進む。
<ステップS5、6>
ステップS5では、イニングの開始でかつタイブレークか否かが判断される。
前述したイニング開始かつタイブレーク設定手段50が操作されると、タイブレークによるイニング開始時に、自責点から減ずる数値(控除)に関するデータD5が自責点計算システム10に送信され、ステップS6で、自責点計算システム10において、タイブレークの状況に応じて次のように設定され、ステップS7に進む。
一塁走者ありの場合 a(m)=0.25, a'=0.25
二塁走者ありの場合 b(m)=0.5, b'=0.5
三塁走者ありの場合 c(m)=0.75, c'=0.75

なお、イニング開始かつタイブレーク設定手段50の操作は、具体的には、例えば、本システムを構成するディスプレイ上に表示された「イニング開始かつタイブレーク設定」ボタンを押すことによって行われる。
ステップS5で、イニング開始かつタイブレーク設定手段50が操作されなかったとき(あるいはイニング開始かつタイブレーク設定手段50にて「イニング開始かつタイブレーク」ではないとの操作がなされたとき(例えば「NO」ボタンが押されたとき))には、ステップS7に進む。
<ステップS7~10>
ステップS7~10では、投球回数の計算がなされる。
投球回数の計算は、基本的には、従来の計算と同じであるが、この実施の形態の投球回数計算システムでは、ステップS7(打者に対する投球回数計算)において、失策、野選、守備妨害、(捕逸、失策絡みの)振り逃げが生じた場合に、投球回数に1/3が加算される点が、従来とは異なる。
なお、ステップS7~10において、「v(m)…+1/3」は、m番目の投手の個人投球回数vに1/3を加算するという意味であり、「v'…+1/3」は、個人投球回数v’に1/3を加算するという意味である。以下特に言及しない限り[…」は同様の意味で用いる。すなわち例えば、「A…B」は、「A」に「B」を加算するという意味である。
図13(d)に、一例として、失策が生じたイニングの投球回数計算に関する、従来技術と本システムとの対比を、表にして示す。
<ステップS11~14>
ステップS11~14では、自責点(控除を含む)の計算がなされる。
ステップS11~14における自責点(控除を含む)計算が従来の自責点(控除なし)計算と異なる点は、次の点にあり、その他は従来と同様である。
<相違点1>・・・ステップS12((2)二塁走者に対する自責点及び自責点控除の計算)参照・・・
(2-2) 失策、捕逸、打撃妨害によって二塁走者が三塁に進塁した場合、
そのときの投手の自責点控除(自責点から減ずる数値) c(m)として
c(m)=b(m)+0.25,b(m)=0, すなわち0.25点減ずる計算がなされ、
チーム自責点控除(自責点から減ずる数値)c’として、
c'=b'+0.25,b'=0 すなわち0.25点減ずる計算がなされる。
<相違点2>・・・ステップS13((3)一塁走者に対する自責点及び自責点控除の計算)参照・・・
(3-2) 失策、捕逸によって一塁走者が三塁に進塁した場合、
そのときの投手の自責点控除(自責点から減ずる数値) c(m)として
c(m)=a(m)+0.5 , a(m)=0, すなわち0.5点減ずる計算がなされ、
チーム自責点控除(自責点から減ずる数値)c’として、
c'=a'+0.5,a'=0 すなわち0.5点減ずる計算がなされる。

(3-3) 失策、捕逸、打撃妨害によって一塁走者が二塁に進塁した場合(三塁を狙って走塁死した場合は除く)、
そのときの投手の自責点控除(自責点から減ずる数値) b(m)として
b(m)=a(m)+0.25,a(m)=0,すなわち0.25点減ずる計算がなされ、
チーム自責点控除(自責点から減ずる数値)b’として、
b'=a'+0.25,a'=0 すなわち0.25点減ずる計算がなされる。
<相違点3>・・・ステップS14((4)打者に対する自責点及び自責点控除の計算)参照・・・
(4-2) 失策、(捕逸、失策絡みの)振り逃げ、野選と失策、によって打者が三塁に出塁した場合(本塁を狙って走塁死した場合は除く)、
そのときの投手の自責点控除(自責点から減ずる数値) c(m)として
c(m)=0.75,すなわち0.75点減ずる計算がなされ、
チーム自責点控除(自責点から減ずる数値)c’として、
c'=0.75 すなわち0.75点減ずる計算がなされる。
また、図4の(4-2)において、「一塁から三塁への進塁が失策による場合」は、一つのプレー内でシングルヒットとエラーが絡み、シングルヒットで出塁した打者がエラーで一塁から三塁まで進塁した場合を意味し、この場合は、c(m)=0.5,c'=0.5、すなわち0.5点減ずる計算がなされる。
同様に、「二塁から三塁への進塁が失策による場合」は、一つのプレー内で二塁打とエラーが絡み、二塁打で出塁した打者がエラーで二塁から三塁まで進塁した場合」を意味し、この場合は、 c(m)=025,c'=0.25、すなわち、0.25点減ずる計算がなされる。
同様に、(4-3)において、「一塁から二塁への進塁が失策による場合」は、一つのプレー内でシングルヒットとエラーが絡み、シングルヒットで出塁した打者がエラーで一塁から二塁まで進塁した場合を意味し、この場合は、b(m)=025,b'=0.25、すなわち、0.25点減ずる計算がなされる。
図4等において走者の進塁に関する同様の記述も同様の意味であり、例えば、図4の(3-2)において、「二塁から三塁への進塁が失策、捕逸による場合」は、一塁走者がヒットで二塁まで進み、エラーが絡んでさらに三塁まで進んだ場合を意味し、この場合は、c(m)=a(m)+0.25,a(m)=0,c'=a'+0.25,a'=0、すなわち、0.25点減ずる計算がなされる。

(4-3) 失策、(捕逸、失策絡みの)振り逃げ、野選と失策、によって打者が二塁に出塁した場合(三塁を狙って走塁死した場合は除く)、
そのときの投手の自責点控除(自責点から減ずる数値) b(m)として
b(m)=0.5,すなわち0.5点減ずる計算がなされ、
チーム自責点控除(自責点から減ずる数値)b’として、
b'=0.5 すなわち0.5点減ずる計算がなされる。

(4-4) 失策、野選、打撃妨害、走塁妨害、(捕逸、失策絡みの)振り逃げによって打者が一塁に出塁した場合(二塁を狙って走塁死した場合は除く)、
そのときの投手の自責点控除(自責点から減ずる数値) a(m)として
a(m)=0.25,すなわち0.25点減ずる計算がなされ、
チーム自責点控除(自責点から減ずる数値)a’として、
a'=0.25,すなわち0.25点減ずる計算がなされる。

失策が生じたイニングの自責点計算が、ステップS14において、どのようになされるかということについての一例を、図13(c)に、従来と本システムとを対比した表として示す。
<ステップS15、16>
ステップS15で、イニングの途中でに投手の交代があったか否かが判断される。
前述したイニング途中投手交代設定手段60が操作されたとき、イニングの途中で投手の交代があったと判断され、ステップS16で(1)降板投手の最終設定と、(2)登板投手の初期設定とがなされる。
(1)降板投手の最終設定は、
一塁走者ありの場合 w(m)…+0.25-a(m)
二塁走者ありの場合 w(m)…+0.5-b(m)
三塁走者ありの場合 w(m)…+0.75-c(m)
a(m)=0, b(m)=0, c(m)=0
と設定され、
(2)登板投手の初期設定は、
m…+1
v(m)=0, w(m)=0
一塁走者ありの場合 a(m)=0.25
二塁走者ありの場合 b(m)=0.5
三塁走者ありの場合 c(m)=0.75
と設定される。
すなわち、イニング途中投手交代設定手段60が操作されると、交代時における塁上の走者の状況に応じ、交代前の投手(降板投手)の自責点w(m)に関しては上記の通り加算され、
交代後の投手(登板投手)に関しては、自責点v(m)が上記の通り減算されるデータD6a、D6bが自責点計算システム10に送信され同システムにおける降板投手と登板投手に関する、自責点計算がなされるので、実情に即した適正な自責点が得られることとなる。
従来は、救援投手が、走者の生還を許さなかった場合も自責点は計上されないが、走者無しで救援した場合と走者ありで救援した場合とで自責点の計算方法は変わらない。つまり、従来は、救援投手は前の投手が残した走者の生還を許しても責任を負わない反面、走者の生還を許さなくても特別な評価が与えられない。このような不合理な点が実情に即さない状況を生む一因になっていた。
別言すれば、従来は、例えば、イニングの途中で走者を残したまま投手が交代したケースの場合、走者が生還しても生還しなくても救援投手に責任は課されず自責点は計上されない。また走者の生還を許さなかった場合においては、走者無しで抑えた場合と評価は変わらない。つまり、救援投手は背負った走者に対して一切の責任を負わないばかりか評価もされない点が実情に即さない状況を生み出していた。
これに対し、この実施の形態のシステムによれば、上述したようにして上記不合理な点が改善され、実情に即した適正な自責点が得られることとなる。
また、この実施の形態のシステムによれば、救援投手が、前の投手が残した走者の生還を許した場合には、ステップS11~13で、その救援投手の自責点は、0を超え1未満の数値が加えられることとなるから、この点でも、実情に即した適正な自責点が得られることとなる。つまり、走者ありの状態で救援した投手に対し、走者に対する自責点責任を負わせることができるので、実情に即した適正な自責点が得られることとなる。
図13(a)(b)に、途中降板した投手の自責点計算と、救援した投手の自責点計算とがどのようになされるかということについての一例を、従来と本システムとを対比した表として示す。
例えば、本システムによれば、救援投手は走者の生還を許すと自責点が計上されるが自責点控除分がマイナスされる結果として、走者の生還を許さなかった場合はマイナスの自責点となる(例えば図13(b)参照)。
このマイナスの自責点、マイナスの防御率が発生するということが、従来の固定概念を覆す新たなシステムであるといえる。

なお、イニング途中投手交代設定手段60の操作は、具体的には、例えば、本システムを構成するディスプレイ上に表示された「イニング途中投手交代設定」ボタンを押すことによって行われる。
ステップS3で、イニング途中投手交代設定手段60が操作されなかったとき(あるいはイニング途中投手交代設定手段60にて投手交代なしとの操作がなされたとき(例えば「NO」ボタンが押されたとき))には、ステップS17に進む。
<ステップS17>
ステップS17では、試合が終了したか否かが判断される。
前述した試合終了設定手段70にて試合終了の操作されたときには、試合終了と判断されてステップS23に進み、試合終了の操作されなかったとき(あるいは試合終了設定手段70にて試合終了ではないとの操作がなされたとき(例えば「NO」ボタンが押されたとき))には、ステップS18に進む。
<ステップS18>
ステップS18では、イニングが終了したか否かが判断される。
前述したイニング終了設定手段80にてイニング終了の操作されたときには、イニング終了と判断されてステップS19に進み、イニング終了の操作されなかったとき(あるいはイニング終了設定手段80にて試合終了ではないとの操作がなされたとき(例えば「NO」ボタンが押されたとき))には、ステップS7に戻ってステップS7~17のステップを繰り返す。
<ステップS19>
ステップS19では、イニング終了時点における当該イニングに関与した投手の自責点w(m)を自責点計算手段12にて、
w(m)…-a(m)-b(m)-c(m)として計算する。
ここで、「-a(m)-b(m)-c(m)」は当該イニングにおける当該投手に関する控除点の累積である。
また、ステップS19では、イニング終了時点における当該イニングのチーム自責点w’を自責点計算手段12にて、
w'…-a'-b'-c' として計算する。
ここで、「-a'-b'-c'」は当該イニングにおける守備側チームに関する控除点の累積である。
さらに、ステップS19では、上記計算後、
a(m)=0,b(m)=0,c(m)=0,a'=0,b'=0,c'=0として、当該イニングにおける控除点をリセットする。
その後、ステップS2’に進む。
<ステップS2’~ステップS19’>
ステップS2’~ステップS19’はイニング裏における投球回数及び自責点の計算を行うステップであり、上述したイニング表における投球回数及び自責点の計算を行うステップS2~S19と実質的に同一であるので、対応するステップ番号に「’」を付して、説明は省略する。
なお、ステップS19’にて、イニング終了時点における当該イニングに関与した投手の自責点、チーム自責点の計算がなされ、当該イニングにおける控除点のリセットがなされた後、ステップS2にもどり、ステップS2~S19およびS2’~S19’が試合終了まで繰り返される。
また、ステップS17’で試合終了と判断された場合、ステップS20に進む。
<ステップS20>
ステップS20では、当該試合がサヨナラまたはコールドゲームで終了したか否かが判断される。
前述したサヨナラまたはコールドゲーム設定手段90にてサヨナラまたはコールドゲームであることの操作されたときには、サヨナラまたはコールドゲームであると判断されてステップS21に進み、上記の操作されなかったとき(あるいはサヨナラまたはコールドゲーム設定手段90にて試合終了ではないとの操作がなされたとき(例えば「NO」ボタンが押されたとき))には、ステップS22に進む。
<ステップS21、26>
ステップS21では、試合終了時における走者の有無に応じ、試合終了時の投手の自責点y(n)を次のように設定した後、ステップS26で自責点計算システム10および投球回数計算システム20の処理を終了する。
一塁走者ありの場合 y(n)…+0.25-d(n)
二塁走者ありの場合 y(n)…+0.5-e(n)
三塁走者ありの場合 y(n)…+0.75-f(n)
<ステップS22、26>
ステップS22では、試合終了時の投手の自責点y(n)とチーム自責点y’を次のように設定した後、ステップS26で自責点計算システム10および投球回数計算システム20の処理を終了する。
y(n)…-d(n)-e(n)-f(n)
y'…-d'-e'-f'
<ステップS23>
ステップS23では、当該試合がサヨナラまたはコールドゲームで終了したか否かが判断される。
前述したサヨナラまたはコールドゲーム設定手段90にてサヨナラまたはコールドゲームであることの操作されたときには、サヨナラまたはコールドゲームであると判断されてステップS24に進み、上記の操作されなかったとき(あるいはサヨナラまたはコールドゲーム設定手段90にて試合終了ではないとの操作がなされたとき(例えば「NO」ボタンが押されたとき))には、ステップS25に進む。
<ステップS24、26>
ステップS24では、試合終了時における走者の有無に応じ、試合終了時の投手の自責点w(m)を次のように設定した後、ステップS26で自責点計算システム10および投球回数計算システム20の処理を終了する。
一塁走者ありの場合 w(m)…+0.25-a(m)
二塁走者ありの場合 w(m)…+0.5-b(m)
三塁走者ありの場合 w(m)…+0.75-c(m)
<ステップS25、26>
ステップS25では、試合終了時の投手の自責点w(m)とチーム自責点w’を次のように設定した後、ステップS26で自責点計算システム10および投球回数計算システム20の処理を終了する。
w(m)…-a(m)-b(m)-c(m)
w'…-a'-b'-c'
<ステップSX>
ステップSXは防御率を計算するためのステップであり、上述したフローチャートで得られる投球回数と自責点とに基づき、防御率計算手段100によって、次のように防御率を件際する。
z1(m)=w(m)×9÷v(m)
z1' =w’×9÷v’
z2(n) =y(n)×9÷x(n)
z2' =y’×9 ÷x’

このステップSXは上記フローチャートにおける任意の適切なステップの後に設けることができる。
例えば、試合終了処理ステップ26の後ろに設けることにより、試合終了時における防御率を得ることができる。
また例えばイニング終了時のステップS19後ろ(ステップS2’の前)に設けることによって、当該イニング終了時における防御率を得ることができる。
図14に、従来(現在)の防御率計算と本発明のシステムによる防御率計算との主な違いを表にして示す。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
1: 防御率計算システム
10: 自責点計算システム
11: 自責点計算用データ入力手段
11a: 救援投手用入力手段
11b: 失策用入力手段
11c: 野選用入力手段
12: 自責点計算手段
20: 投球回数計算システム
21: 投球回数計算用データ入力手段
21a: 失策用投球回数入力手段
22: 投球回数計算手段

Claims (5)

  1. 野球の自責点を計算する自責点計算システムであって、
    自責点を計算するための自責点計算用データ(D1)を入力する自責点計算用データ入力手段(11)と、
    この自責点計算用データ入力手段(11)により入力された自責点計算用データ(D1)に基づいて自責点を計算する自責点計算手段(12)と、
    を備え、
    前記自責点計算用データ入力手段(11)は、以下の(a)(b)(c)の入力手段から選ばれる1または2以上の入力手段を備えていることを特徴とする自責点計算システム。
    (a)走者ありの状態で救援した投手に対し、走者の生還を許さなかった場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データ(D1)を入力する救援投手用入力手段(11a)
    (b)失策が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データ(D1)を入力する失策用入力手段(11b)
    (c)野選が生じた場合に、0を超え1未満の数値を自責点から減算する自責点計算用データ(D1)を入力する野選用入力手段(11c)
  2. 野球における投手の投球回数を計算するための投球回数計算システム(20)であって、
    投球回数を計算するための投球回数計算用データ(D2)を入力する投球回数計算用データ入力手段(21)と、
    この投球回数計算用データ入力手段(21)により入力された投球回数計算用データ(D2)に基づいて投球回数を計算する投球回数計算手段(22)と、
    を備え、
    前記投球回数計算用データ入力手段(21)は、失策または野選が生じた場合に、投球回数に1/3を加算する投球回数計算用データ(D2)を入力する失策用投球回数入力手段(21a)を備えていることを特徴とする投球回数計算システム。
  3. 請求項1の自責点計算システム(10)を備えていることを特徴とする野球の防御率計算システム。
  4. 請求項2の投球回数計算システム(20)を備えていることを特徴とする野球の防御率計算システム。
  5. 請求項1の自責点計算システム(10)と請求項2の投球回数計算システム(20)とを備えていることを特徴とする野球の防御率計算システム。
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