JP7479692B2 - 燃料電池ユニット - Google Patents

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本発明は、燃料電池ユニットに関する。
燃料電池では、その反応により発電量に応じた生成水が排出される。特に、車両用の燃料電池では、外気条件や燃料電池の運転条件に燃料電池の排気で白霧が発生する。
しかし、白霧が発生すると、ユーザによっては、視界を遮ったり、発煙していると感じたりするため商品性の観点から望ましくない。このため、従来、車両用燃料電池において、白霧の抑制の提案がなされてきた。例えば、白霧対策の要否を精度よく判定し、対策が必要な場合はオフガスを冷却または加熱する手段や掃気量を抑制する手段で対策を行う燃料電池の排気状態制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-37869号公報
しかしながら、従来の技術によれば、白霧対策の要否を精度よく判定することができるものの、白霧そのものを抑制するものではない。
また、その他白霧を抑制する一手法として、燃料電池に供給する空気極側の掃気量を減らしたり停止したりして白霧の発生を低減する方法も存在するが、燃料電池の出力が低下する場合もあるため効率的ではない。また、他の手法として、発生する白霧を熱交換器で冷却または加熱すると、熱交換器を稼働させる方法も存在するが、別途電力が必要となるため効率的でない。
本発明の一側面に係る目的は、燃料電池の出力を低減させずに、効率的に白霧を抑制することが可能な燃料電池ユニットを提供することである。
本発明に係る一つの態様の燃料電池ユニットは、燃料電池スタックからのオフガスを排出する排気口と、前記燃料電池スタックの前記排気口から排出される白霧を拡散する拡散装置と、外気温を検出する外気温検出手段と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記外気温検出手段の結果を含む所定条件を満たした場合に、前記拡散装置を駆動する。
また、燃料電池ユニットは、前記燃料電池スタックの排気温を検出する排気温検出手段をさらに有し、前記制御部は、前記外気温と前記排気温との温度差が所定以上の場合に、前記拡散装置を駆動する。
また、前記排気温検出手段は、前記電池スタックの温度に基づいて、前記排出温を検出する。
また、燃料電池ユニットは、前記燃料電池スタックへ供給する空気の流量を検出する空気流量検出手段をさらに有し、エア流量が条件を満たした際に前記拡散装置を駆動することを特徴とする。
また、前記拡散装置はラジエータのファンでもよい。また、燃料電池ユニットは、前記燃料電池スタックと前記ラジエータの間を結ぶ循環流路と、前記循環流路に設けられ前記ラジエータをパイバスするバイパス流路と、前記循環流路と前記バイパス流路とを水温によって切り替えるサーモスタットと、を有している。
本発明によれば、燃料電池の出力を低減させずに、効率的に白霧を抑制することが可能な燃料電池ユニットを提供することができる。
本発明の実施形態に係わる燃料電池ユニットの一例を示す図である。 白霧割合とエア流量との関係を示す一例である。 制御部における冷却ファンの制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる燃料電池ユニットの一例を示す図である。
図1に示す燃料電池ユニット1は、フォークリフトなどの産業車両や電気自動車などの車両Veに搭載され、負荷に電力を供給する。なお、負荷は、走行用モータや荷役モータ、電装部品、コンピュータやメモリなどに電力を供給するための電源などである。
燃料電池ユニット1は、燃料電池FCと、水素タンクHtと、コンプレッサCoと、気液分離器Gsと、を備えている。水素タンクHtは、燃料電池FCのアノードに対して、発電のための燃料ガスとなる水素(アノードガス)を供給する。コンプレッサCoは、燃料電池FCのカソードに対して、酸化剤ガスとなる酸素(カソードガス)を含む空気を供給する。燃料電池FCと水素タンクHtとの間には、排気排水弁V1が設けられている。排気排水弁V1は、アノードオフガスとこれに含まれる生成水とを、排出配管62の排気口63を通して大気中に排出するための弁である。
燃料電池FCは、水素タンクHtからインジェクタInjを通して燃料電池FCに供給される水素と、大気中からコンプレッサCoを通じて燃料電池FCに供給される空気中の酸素との化学反応により、電気エネルギーを生成する。すなわち、燃料電池FCは、水素と酸素の化学反応により発電する。
燃料電池FCのアノードから排出されたアノードオフガスは、アノードオフガス通路Agおよびアノードオフガス循環通路Agcを通り、水素タンクHtからのアノードガスとともに再び燃料電池FCのアノードへ供給される。また、アノードオフガス通路Agは、燃料電池FCのアノードから排出されたアノードオフガスを気液分離器Gsに供給する。これにより、アノードオフガスは、水分を分離されて、アノードオフガス循環通路Agcへ供給される。
また、カソードに供給されたカソードガスのうち未反応のガス(以下、カソードオフガスと表記する)は、燃料電池FCからカソードオフガス通路Cgに排出される。カソードオフガスは、燃料電池FCが生成した水を水蒸気として含んでいる。カソードから排出されたカソードオフガスは、カソードオフガス通路Cgおよび希釈器Diを通って外気に排出される。カソードオフガスには、水蒸気が含まれているため、低温下で排出されると水蒸気が結露して生じた白霧となって車両Veの周囲に広がり、ユーザの視認を遮る原因となる。
燃料電池FCには、燃料電池FCを冷却するための循環経路が接続されている。循環経路は、冷却水路CCと、ラジエータRaと、バイパス流路Byと、ウォータポンプWpと、サーモスタットThと、冷却ファンF1と、を備えた構成になっている。
冷却水路CCは、燃料電池FCとラジエータRaの間を結ぶ。冷却水路CCは、燃料電池FCを冷却する冷却水が流れる水路である。すなわち、冷却水路CCは、循環流路に相当する。冷却水路CCの一部は、燃料電池FCと熱的に結合して配置されている。これにより、冷却対象となる燃料電池FCと、冷却水路CCを流れる冷却水との間で熱交換が行われ、この熱交換によって燃料電池FCが冷却される構成になっている。
バイパス流路Byは、循環経路の冷却水路CCに設けられ、ラジエータRaに流れる冷却水をパイバスさせるために設けられる。バイパス流路Byは、ラジエータRaと並列的に設けられている。サーモスタットThは、循環流路のラジエータRaとバイパス流路Byとに流れる冷却水の流量を冷却水の水温によって切り替える。
排気温センサT1は、カソードオフガス通路Cgを介して外気に排出されるカソードオフガスの温度を測定する。排気温センサT1は、燃料電池FCの排気温を検出するものである。すなわち、排気温センサT1は、排気温検出手段に相当する。排気温センサT1は、排出配管62の排気口63に配置される。排気温センサT1が検出する排気温は、制御部Cntに入力される。排気温センサT1は、カソードオフガス通路Cgのいずれの位置に設けてもよい。例えば、外気に排出される直前のカソードオフガスの温度を測定できるように、排気口付近に排気温センサT1を設けてもよい。排気温センサT1は、ラジエータRaの外側に設けられてもよい。
ラジエータRaは、冷却水路CCに流れる冷却水を冷却するものである。ウォータポンプWpは、冷却水路CCを流れる冷却水を循環させるポンプである。ウォータポンプWpは、ラジエータRaから燃料電池FCに至る冷却水路CCの途中に設けられている。ウォータポンプWpは、燃料電池FCの発電量に基づいて回転数が設定されており、冷却ファンF1が回転している時には最大回転数で回転し冷却水を送る。なお、排気温センサT1は、燃料電池FCの温度に基づいて、排気温を検出してもよい。この場合、排気温センサT1の代わりに、燃料電池FCからラジエータRaに至る冷却水路CCの途中に水温センサを設ける。そして、水温センサにより検出された水温を燃料電池FCの排気温と等価であるとみなして、燃料電池FCの排気温を推定してもよい。
外気温センサT2は、車両Ve外側に設けられている。外気温センサT2は、車両Veの外気温を検出するものである。すなわち、外気温センサT2は、外気温検出手段に相当する。外気温センサT2が検出する外気温は、制御部Cntに入力される。外気温センサT2は、燃料電池ユニット1を搭載したフォークリフトなどの産業車両において、燃料電池FCが発生する熱や車両負荷が発生する熱の影響をなるべく受けない位置に配置される。
冷却ファンF1は、ラジエータRaを冷却するものである。冷却ファンF1は、冷却ファンF1自身の回転によって空気流を発生させる。冷却ファンF1が発生する空気流は、ラジエータRaに吹き付けられ、これによってラジエータRaが冷却される。冷却ファンF1が発生する空気流の強さは、冷却ファンF1の回転数が大きくなるほど強くなる。冷却ファンF1の回転数は、冷却ファンF1の回転速度に比例する。したがって、冷却ファンF1の回転によるラジエータRaの冷却効果は、冷却ファンF1の回転数を上げるほど大きくなる。また、冷却ファンF1は、燃料電池FCから排出される白霧を拡散する。具体的には、冷却ファンF1は、排出配管62の排気口63から排出される白霧を拡散する。すなわち、冷却ファンF1は、拡散装置に相当する。
制御部Cntは、燃料電池ユニット1全体の処理および動作を制御するものである。制御部Cntは、たとえば、汎用なICなどによって構成される。なお、制御部Cntは汎用なICの代わりに、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、またはプログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device))などにより構成されていてもよい。制御部Cntには、制御対象として、コンプレッサCoと、排気排水弁V1と、冷却ファンF1と、インジェクタInjと、ウォータポンプWpとが、それぞれ電気的に接続されている。また、制御部Cntには、排気温センサT1と、外気温センサT2が、それぞれ電気的に接続されている。これらのセンサは、制御部Cntが制御対象を制御する際に参照する参照情報を入力するセンサである。制御部Cntに入力される参照情報には、排気温センサT1が検出する燃料電池FCの排気(オフガス)の温度、外気温センサT2が検出する外気の温度などの各情報が含まれる。制御部Cntは、電流指令値を出力することにより、燃料電池FCから取り出す出力電流を制御する。また、制御部Cntは、冷却ファンF1に回転数指令値を出力することにより、冷却ファンF1の回転数を制御する。すなわち、制御部Cntは、ファン制御部としての機能を果たす。ファン制御部は、通常は冷却水の水温に基づいて、冷却ファンF1の回転数を制御するものである。さらに、制御部Cntは、外気温センサT2の外気温の結果を含む所定条件を満たした場合に、冷却ファンF1を駆動する。具体的には、所定条件は実験的に白霧が発生しやすい温度として予め設定された温度を設定し、その温度を下回った際に冷却ファンF1を駆動、すなわち、冷却ファンF1をONする。制御部Cntにおける冷却ファンF1の制御処理については、後述の図3を参照して説明する。
制御部Cntは、コンプレッサCoに給気指令値(電力)を出力することにより、コンプレッサCoによる空気の供給量を制御する。制御部Cntは、コンプレッサCoに出力する給気指令値(電力)に基づいて、燃料電池FCへ供給する空気の流量(以下、「エア流量」とも呼ぶ)を検出することができる。すなわち、制御部Cntは、燃料電池FCへ供給する空気の流量(エア流量)を検出する空気流量検出手段に相当する。
また、制御部Cntは、インジェクタInjの開度を調整することにより、燃料電池FCに供給される水素の量を制御する。燃料電池FCに供給される水素の量と酸素の量が多くなると、それに応じて燃料電池FCの発電量が多くなる。このため、制御部Cntは、コンプレッサCoによる空気の供給量と、インジェクタInjによる水素の供給量とを制御することにより、燃料電池FCの発電状態を制御することができる。燃料電池FCの発電状態は、燃料電池FCの発電量によって表すことができる。
図2は、白霧割合とエア流量との関係を示す一例である。白霧割合は、任意の観測エリアにおいて、白霧が占める割合を示す。白霧割合は、白霧の発生度合いを示すパラメータの一種である。白霧割合が大きくなるほど、白霧の発生が懸念される状態、すなわち、白霧の発生が気になりやすい状態となる。任意の観測エリアとは、例えば、車両Veの周囲の任意の地点における空間領域である。図2において、丸印のプロットは、冷却ファンF1がOFFの状態の白霧割合を示し、バツ印のプロットは、冷却ファンF1がONの状態の白霧割合を示している。
図2に示すように、冷却ファンF1がONの場合には、燃料電池FCへ供給するエア流量によらず、白霧割合はほぼ0%となり、白霧は発生しない。これに対し、冷却ファンF1がOFFの場合には、燃料電池FCへ供給するエア流量がa1NL/min以上、a2NL/min未満において、白霧割合がx%以上となる。
本実施形態では、白霧割合がx%以上となる場合には、白霧の発生が気になりやすい状態となる。そこで、本実施形態では、エア流量がa1NL/min以上、a2NL/min未満の範囲(以下、「エア流量の所定範囲」とも呼ぶ)である場合には、冷却ファンF1を駆動する処理を行う。なお、エア流量a1、a2により設定されるエア流量量の所定の範囲は、排気温センサT1が検出した排気温t1、外気温センサT2が検出した外気温t2、燃料電池ユニット1などに依存するため、任意に設定可能である。
制御部Cntにおける冷却ファンF1の制御処理について説明する。この処理では、CPUで実行される制御プログラムによって実現される。この処理は、所定の時間間隔で繰り返し実行される。なお、制御部Cntは、通常冷却水の水温に基づいて、冷却ファンF1のONまたはOFFの制御している。図3の実施形態では、冷却ファンF1がOFFである場合であっても、所定条件に基づいて冷却ファンF1を駆動する例について説明する。
図3は、制御部Cntにおける冷却ファンF1の制御処理の一例を示すフローチャートである。制御部Cntは、外気温センサT2が検出した外気温t2が所定温度未満か否かを判定する(ステップS11)。外気温センサT2が検出した外気温t2が所定温度未満である場合(ステップS11:Yes)には、処理はステップS13に進む。ステップS13の処理については、後述する。
外気温センサT2が検出した外気温t2が所定温度以上である場合(ステップS11:No)には、制御部Cntは、排気温センサT1が検出した排気温t1と、外気温センサT2が検出した外気温t2と、の温度差dtが所定以上か否かを判定する(ステップS12)。
排気温センサT1が検出した排気温t1と、外気温センサT2が検出した外気温t2と、の温度差dtが所定以上である場合(ステップS12:Yes)には、処理はステップS13に進む。ステップS13の処理については、後述する。
排気温センサT1が検出した排気温t1と、外気温センサT2が検出した外気温t2と、の温度差dtが所定未満である場合(ステップS12:No)には、冷却ファンの制御処理は終了し、処理は再びステップS11の処理から開始される。
ステップS13において、制御部Cntは、エア流量は所定範囲であるかを判定する。エア流量は所定範囲である場合(ステップS13:Yes)には、制御部Cntは、冷却ファンF1を駆動する(ステップS14)。この処理が終了すると、冷却ファンの制御処理は終了する。この処理が終了すると、再びステップS11の処理が開始される。
すなわち、制御部Cntは、外気温センサT2が検出した外気温t2が所定条件を満たしたか否かを判定する。外気温t2が所定温度以下となった場合が所定条件として設定される。また、外気温センサT2が検出した外気温t2と、排気温センサT1が検出した排気温t1との温度差dtが所定以上となった場合を所定条件として設定してもよい。所定条件を満たす場合、制御部Cntは、冷却ファンF1を駆動する。
すなわち、制御部Cntは、以下の3つの条件を所定条件として設定することができる。制御部Cntは、3つの条件のうち少なくとも1つを条件として設定することができる。制御部Cntは、条件の優先順位として、条件1、条件2、条件3の順で設定してもよい。条件の優先順位はこれに限られず、任意の順で設定してもよい。制御部Cntは、3つの条件のうち任意の組み合わせに基づいて所定条件を設定してもよい。
条件1.外気温t2が所定温度以下となった場合。
条件2.外気温センサT2が検出した外気温t2と、排気温センサT1が検出した排気温t1との温度差dtが所定以上となった場合。
条件3.エア流量がa1NL/min以上、a2NL/min未満である場合。
例えば、フォークリフトなどの車両Veを冷蔵庫内や寒冷地で操作したりする場合には、外気温t2が低くなるため、低温下で排出されたカソードオフガスに含まれる水蒸気が結露して白霧が発生する確率は高くなる。したがって、この場合、制御部Cntは、条件1に従い、低温下においては、冷却ファンF1が駆動されていない状態であっても、冷却ファンF1を駆動して白霧を拡散することで、白霧を抑制することができる。
さらに、例えば、フォークリフトなどの車両Veを冷蔵庫内や寒冷地で操作したりする場合には、外気温t2と、排気温t1との温度差dtが大きくなるため、排出されたカソードオフガスに含まれる水蒸気が温度差により結露して白霧が発生する確率は高くなる。したがって、この場合、制御部Cntは、条件2に従い、温度差dtが所定以上ある場合においては、冷却ファンF1を駆動して白霧を拡散することで、白霧を抑制することができる。
さらに、例えば、燃料電池FCから排出されるカソードオフガスの量は、燃料電池FCへ供給するエア流量に依存する。例えば、エア流量が少ない場合(エア流量がa1NL/min未満である場合)には、カソードオフガスの量自体が少ないため、排出される水蒸気量は少ない。そして、エア流量が増加した場合(エア流量がa1NL/min以上である場合)には、カソードオフガスの量自体が増加するため、排出される水蒸気量も多くなるため、カソードオフガスに含まれる水蒸気が結露して白霧が発生する確率が高くなる。さらに、エア流量が増加した場合(エア流量がa2NL/min以上である場合)には、カソードオフガスの排出速度が速くなるため、排出される水蒸気は排出される勢いで拡散されるため、カソードオフガスに含まれる水蒸気が結露して白霧が発生する確率は低くなる。したがって、この場合、制御部Cntは、条件3に従い、エア流量が所定範囲である場合には、冷却ファンF1が駆動されていない状態であっても、冷却ファンF1を駆動して白霧を拡散することで、白霧を抑制することができる。
また、冷却ファンF1を駆動する条件をエア流量の所定範囲とすることにより、白霧が発生しやすい条件においてのみ白霧を抑制しつつ、必要以上に冷却ファンF1を駆動する必要がないため、効率よく白霧の発生を抑止することができる。
これにより、本実施形態では、ラジエータRaの冷却ファンF1を利用することで、燃料電池FCの出力を低減することなく効率的に白霧の発生を抑制することができる。さらに、新たな部品を取り付けたりせずに、燃料電池ユニット1にある既存の設備を利用して、コストの低減と取り付けスペースを新たに設ける必要なく効率的に白霧の発生を抑制することができる。
<その他の実施形態>
上述の燃料電池ユニット1は、拡散装置として、ラジエータRaを冷却する冷却ファンF1を使用しているがこれに限られない。例えば、冷却ファンF1とは別のファンを設けて、燃料電池FCから排出される白霧を拡散してもよい。拡散装置は、排気口63付近に気流を発生する構成であればよい。これにより、ラジエータRaを冷却水で過度に冷却することなく白霧の抑制を行うことができる。
また、サーモスタットThは、ラジエータRaとバイパス流路Byとに流れる冷却水を冷却水の水温によって切り替える。これにより、冷却水の水温が低い場合には、サーモスタットThは、冷却水をラジエータRaに流さずにバイパス流路Byに流す。これにより、白霧の発生を抑止するために冷却ファンF1を駆動した場合であっても、ラジエータRaの温度を必要以上に下げてしまうことを抑止することができる。
1 燃料電池ユニット
Ve 車両
FC 燃料電池
CC 冷却水路
T1 排気温センサ
T2 外気温センサ
V1 排気排水弁
Th サーモスタット
Ra ラジエータ
Co コンプレッサ
Cnt 制御部
Di 希釈器
Wp ウォータポンプ
F1 冷却ファン
Ag アノードオフガス通路
Agc アノードオフガス循環通路
Cg カソードオフガス通路
Gs 気液分離器
By バイパス流路
62 排出配管
63 排気口

Claims (5)

  1. 燃料電池スタックからのオフガスを排出する排気口と、
    前記燃料電池スタックの前記排気口から排出される白霧を拡散する拡散装置と、
    外気温を検出する外気温検出手段と、
    制御部と、
    前記燃料電池スタックの排気温を検出する排気温検出手段
    を有し、
    前記制御部は、前記外気温検出手段の結果を含む所定条件を満たした場合で、かつ、前記外気温と前記排気温との温度差が所定以上の場合に、前記拡散装置を駆動する
    ことを特徴とする燃料電池ユニット。
  2. 前記排気温検出手段は、前記燃料電池スタックの温度に基づいて、前記排気温を検出する
    ことを特徴とする請求項に記載の燃料電池ユニット。
  3. 燃料電池スタックからのオフガスを排出する排気口と、
    前記燃料電池スタックの前記排気口から排出される白霧を拡散する拡散装置と、
    外気温を検出する外気温検出手段と、
    制御部と、
    前記燃料電池スタックへ供給する空気の流量を検出する空気流量検出手段
    を有し、
    前記制御部は、前記外気温検出手段の結果を含む所定条件を満たした場合で、かつ、前記空気流量検出手段によって検出されたエア流量が条件を満たした際に前記拡散装置を駆動する
    ことを特徴とする燃料電池ユニット。
  4. 燃料電池スタックからのオフガスを排出する排気口と、
    前記燃料電池スタックの前記排気口から排出される白霧を拡散する拡散装置と、
    外気温を検出する外気温検出手段と、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記外気温検出手段の結果を含む所定条件を満たした場合に、前記拡散装置を駆動し、
    前記拡散装置はラジエータのファンであることを特徴とする燃料電池ユニット。
  5. 前記燃料電池スタックと前記ラジエータの間を結ぶ循環流路と、
    前記循環流路に設けられ前記ラジエータをパイバスするバイパス流路と、
    前記循環流路と前記バイパス流路とを水温によって切り替えるサーモスタットと、を有していることを特徴とする請求項に記載の燃料電池ユニット。
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