JP7479666B2 - 防犯カメラ付き屋外用照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、防犯カメラを備えた屋外用照明器具の改良に関する。
LED(発光ダイオード)の発光によって道路面等の被照明部を照明する屋外用照明器具に防犯用カメラを備えたものとして、支柱等へ取り付ける取り付け部を後部に備え、下側面が開放した開口を有するケース本体112に、その開口に対応して、後部にカメラ152が配置され、その前方に配置したLED基板130に複数の照射LED132が配置され、カメラ152及び照射LED132の下側がケース本体112に組み合わされたケースカバー114で覆われ、カメラ152はケースカバー114の開口部164を介して下方の道路の画像を撮像する構成の防犯灯がある(特許文献1)。
また、支柱等へ取り付ける取り付け部を後部に備え、下方に開口部を有する箱型の筐体210内に、1又は複数の発光素子(円形の点線で示されるものと推定)が配置され、その発光素子の前部分に囲まれる状態で撮像部(カメラ)250が配置され、その撮像部(カメラ)250は筐体210の開口部を覆うカバー220から露出するように設けられている照明装置がある(特許文献2)。
特開2016-72016号公報 特開2016-25426号公報
屋外用照明器具は道路端に設置した支柱から道路方向へ張り出すように取り付けられる。この場合、道路を走行する乗用車等の車両のナンバープレートは、車両の前部及び後部の下部に取り付けられており、照明器具に備えたカメラによってその車両のナンバーを鮮明に撮影するためには、カメラ位置はできるだけ支柱から道路の中央部に近づくように取り付けることが好ましい。
しかし、支柱からの照明器具の張り出し長さは、法規制や電力会社の規制によって制限されている(例えば電力会社は電柱から1000mm)ため、照明器具に備えたカメラによる撮影は道路の端からの撮影となる。この点で見れば、特許文献1のものは、カメラ152が照射LED132の後方に配置されることにより、道路を走行する乗用車からカメラ152が遠い位置となり、撮影上好ましくない。
また、特許文献1のものは、カメラ152の前方に位置する照射LED132の光がカメラ152へ侵入することを防止しなければ、その光で撮影画像の白化等の品質劣化が生じるため、照射LED132の光がカメラ152へ侵入しない遮光構成が必要となり、それによって、カメラ152の撮影範囲が制限される。車両の下部に取り付けられたナンバープレートを鮮明に撮影するためには、できるだけナンバープレートに直角方向に近い状態からの撮影が好ましいが、そのためには、車両が照明器具から遠方時点にある状態からの撮影が好ましい。しかし、前記遮光構成によってカメラ152の撮影範囲が制限されることによりそれができなくなり、車両が照明器具へ近づいた上方からの撮影となり、車両の下部に取り付けられたナンバーを鮮明に撮影することには不向きとなる。
また、特許文献1の防犯灯は、後部を支柱等へ取り付けるタイプであり、照射LED132の後方にカメラ152が配置される。この場合、照射LED132の光に誘われた蜘蛛が防犯灯に取り付き、照射LED132に対応したケースカバー114の下側面と支柱とに渡って蜘蛛の巣が張る場合がある。この蜘蛛の巣がカメラ152を覆う状態になれば、その蜘蛛の巣によってカメラで撮影する画像の不鮮明化が生じる。また、その蜘蛛の巣に付着した水滴に外光が反射し、その反射光がカメラ152に侵入して、カメラ152で撮影する画像が白濁化する等の画像品質の劣化が生じる。このため、車両のナンバーの撮像画像も不鮮明となる。また、この蜘蛛の巣に蛾等の虫や木の葉等が付着し、それらがカメラ152を覆う状態となれば正規の画像撮影が得られなくなる。
また、特許文献2の照明装置は、発光素子の前部分に囲まれる状態で撮像部(カメラ)250が配置される。
この場合、撮像部(カメラ)250が発光素子の前部分に囲まれるため発光素子の発光光がカメラ250に入り込まないような遮光構造が必要となること、更に発光素子の発光光がカバー220によって反射されるため、この反射光がカメラ250に侵入し撮影画像が不鮮明になる恐れが懸念される。また、発光素子の光が撮像部(カメラ)250へ侵入しない遮光構成にすれば、撮像部(カメラ)250の撮影範囲が制限され、特許文献1と同様に、車両の下部に取り付けられたナンバーを鮮明に撮影することには不向きとなることが懸念される。
また、特許文献2の照明装置は、カバー220の下側面と照明装置の後部を取り付けた支柱に渡って蜘蛛の巣が張る場合が考えられ、この蜘蛛の巣がカメラ250を覆うように張った場合、特許文献1の防犯灯と同様に、その蜘蛛の巣によってカメラで撮影する画像の不鮮明化が生じる。また、その蜘蛛の巣に水滴が付着すれば、その水滴に外光が反射し、その反射光がカメラ250に侵入して、カメラ250で撮影する画像が白濁化する等の画像品質の劣化が生じる。また、この蜘蛛の巣に蛾等の虫や木の葉等が付着し、それらがカメラ250を覆う状態となれば、正規の画像撮影が得られなくなる状態となる。
本発明は、このような点に鑑み、道路面の良好な照明効果を確保しつつ、カメラ撮影が蜘蛛の巣により悪影響を受け難い構成とすると共に、走行する車両の下部に取り付けられたナンバープレートのナンバーを撮影することに適した防犯カメラ付き屋外用照明器具を提供する。
また、本発明は、LED照明部の発光による発熱を良好に放熱する構成とすると共に、防犯カメラ付き屋外用照明器具の内部に収容した各部の点検や修理がし易く、更に、カメラ部で撮影した画像データを記憶する取り出し可能な記憶媒体(SSD:solid state driveという)を外部へ取り出し易くする構成を提供する。
その場合、カメラ部は所定の取り付け状態を維持したままで照明器具本体に残した状態とし、LED照明部と共に透光性カバーを開くことにより、記憶媒体(SSD)を外部へ取り出し可能にすることにより、記憶媒体(SSD)の取り出し動作がカメラ部の撮影設定状態に悪影響しない構成の防犯カメラ付き屋外用照明器具を提供する。
また本発明は、照明器具の下方領域を撮影するカメラ部を設け、レンズの向きの調整によって所期の範囲を撮影可能とし、前後左右方向の広範囲を撮影可能とする防犯カメラ付き屋外用照明器具を提供する。
このように照明器具の下方領域を広範囲にわたりカメラによる撮影可能とする場合、LED照明部の発光光がカメラに侵入すれば、カメラで撮影する画像が白くなる等の画像乱れが生じ、撮影画像が不鮮明になる所謂ハレーションが生じる虞がある。
また、本発明は、LED照明部とカメラ部を特定な配置構成とすることにより、LED照明部の発光光がカメラに侵入することが抑制され、カメラで撮影する画像が白くなる等の画像劣化が生じないようにすることができる技術を提供するものである。
また、本発明は、LED照明部の発光及び非発光は、防犯カメラ付き屋外用照明器具の周囲の照度を検出する照度センサの検出により、明るい昼間は消灯し、夜間のように暗いときは点灯するようにするが、この動作がカメラ部による撮影に影響しないような電気回路構成とした防犯カメラ付き屋外用照明器具を提供する。
また、本発明は、防犯カメラ付き屋外用照明器具の下方領域において、カメラ部で撮影した画像データが所期の状態であるかの確認ができるように、外部端末機によって確認可能とし、所期の状態になっていない場合は、カメラのレンズの向きを調整可能な構成とする防犯カメラ付き屋外用照明器具を提供する。
第1の本発明の防犯カメラ付き屋外用照明器具は、後部に支柱等への取り付け部を有し、下方を照明する発光部の下側が透光性カバーで覆われ、前記照明器具の下方向及び左右方向領域を撮影するカメラ部が前記発光部よりも前方位置にて所定の品質の撮影画像が維持される配置であり、前記カメラ部を前記照明器具に残した状態で、前記発光部及び前記透光性カバーが共に後端部を軸として前側から下方へ開く、
ことを特徴とする。
第2の本発明の防犯カメラ付き屋外用照明器具は、上記第1の本発明において、
内部空間を有し後部に前記取り付け部を備えた不透光性の器具本体と、前記発光部と前記透光性カバーを備え前記内部空間が外部に開放される作業用開口を開閉する開閉カバーと、前記器具本体内の前記発光部の上方位置に前記カメラ部の撮像で得られた画像データを記録する記憶媒体(SSD)を備え、
前記開閉カバーが下方へ開いた状態で、前記器具本体内から前記記憶媒体(SSD)が取り出し可能となる、
ことを特徴とする。
第3の本発明の防犯カメラ付き屋外用照明器具は、
下側面に前後方向に長い開口を有する内部空間を有し後部に前記取り付け部を備えた不透光性の器具本体と、前記開口を塞ぐように前記器具本体に取り付けられる不透光性の本体カバーを有し、前記本体カバーの下面は、前寄りに前記カメラ部が下方へ突出状態に取り付けられるカメラ部配置部を備え、後寄りに前記発光部及び前記透光性カバーが取り付けられ前記内部空間を外部に開放する開閉カバーを備え、
前記発光部は、LED取り付け回路基板の下側面に配置された複数の照明用LEDと、前記照明用LEDの個々に対応する配光レンズ部とを有する配光ユニットとを備え、前後方向に所定の長さを有し主として左右方向に長く広がる配光特性を有し、
前記器具本体内の前記発光部の上方位置に、前記カメラ部の撮像で得られた画像データを記録する記憶媒体(SSD)を備え、
前記カメラ部を前記本体カバーに残した状態で、前記発開閉カバーが後端部を軸として前側から下方へ開き前記器具本体内から前記記憶媒体(SSD)が取り出し可能となる、
ことを特徴とする。
第4の本発明の防犯カメラ付き屋外用照明器具は、上記第1乃至第3のいずれかの本発明において、
前記照明器具の正規の取り付け状態において、前記発光部は水平方向に対して所定の鋭角で前上がりの傾斜配置であり、前記発光部の発光光が前記カメラ部の下方を通過するように、前記カメラ部の中心軸線が垂直軸線に対して鋭角で以って前記発光部の前上がりの傾斜配置よりも大きい前上がり傾斜をなす、
ことを特徴とする。
第5の本発明の防犯カメラ付き屋外用照明器具は、上記第1乃至第4の本発明のいずれかにおいて、
前記照明用LEDの後方位置であって前記透光性カバーから下方へ発光光が透過するよう前記発光部に配置されたインジケータ用LEDを備える、
ことを特徴とする。
第6の本発明の防犯カメラ付き屋外用照明器具は、上記第1乃至第5の本発明のいずれかにおいて、
前記カメラ部は、カメラ本体部と、下方へ突出状態にレンズを覆い前記カメラ本体部に特殊ネジにて取り外し可能に取り付けられた透光性ドームカバーと、前記カメラ部で撮像した画像データを前記照明器具の下方近傍において操作される外部端末機器に取り出し可能な通信機能部とを備え、
前記画像データに基づき前記外部端末機器のディスプレイに表示される画像の視認確認にて、前記レンズの向きを手動調整可能とした、
ことを特徴とする。
第7の本発明の防犯カメラ付き屋外用照明器具は、上記第1乃至第6の本発明のいずれかにおいて、
前記照明器具の周囲の明るさを検知し夜間等のように暗くなった状態で前記発光部の複数の照明用LED発光素子を発光させ明るくなったとき前記発光素子を消灯させるための照度センサを備え、
前記発光部は、前記発光素子を点灯・消灯する発光制御回路を備え、
前記カメラ部は、レンズからの入射光を受光し光電変換を行い入射光に対応する画像データを作成し記憶する制御機能部を備え、
前記発光部及び前記カメラ部は、商用電力を直流電力に変換した直流電力がそれぞれ供給される配線であり、
前記照度センサによる信号は、前記発光制御回路へ作用させるが前記カメラ部の制御機能部に作用させない構成である、
ことを特徴とする。
本発明では、照明器具が道路に対して直交する交差状態に配置された正規の状態において、道路の長さ方向の照明が十分確保されると共に、カメラ部が発光部よりも前方位置にあるため、カメラ部が道路の中央部に近づき、道路を走行する車両が照明器具から遠方時点にある状態からナンバープレートのナンバー撮影に適するものとなる。
また、カメラ部が発光部よりも前方位置にあるため、発光部に対応した透光性カバーの下側面と防犯灯の後部を取り付けた支柱とに渡って蜘蛛の巣が張っても蜘蛛の巣がカメラ部を覆うことがなく、その蜘蛛の巣に付着した水滴に外光が反射しても、それによるカメラ部で撮影する画像品質の劣化を生じさせない。
また、本発明では、画像データを記録する記憶媒体(SSD:solid state driveという)の取り出しは、カメラ部を照明器具に残した状態で、発光部及び透光性カバーが共に後端部を軸として前側から下方へ開く構成であるため、その取り出し口を広く開くことができ、取り出しがし易くなる。その場合、カメラ部は開閉動作されないため、カメラ部に繋がる配線等も静止状態を維持でき、記憶媒体(SSD)の取り出し動作がカメラ部の撮影設定状態に悪影響しない構成の防犯カメラ付き屋外用照明器具が提供できる。
また、発光部及び透光性カバーが開くことにより、器具本体内に収容した各部の点検や修理を行えるものとなる。
また、照明器具の正規の取り付け状態において、発光部は水平方向に対して所定の鋭角で前上がりの傾斜配置であり、カメラ部は発光部の発光光のカメラ部のレンズへの侵入が抑制又は制限されるよう中心軸線が鉛直下方よりも前側に鋭角で向く配置であることにより、発光部の光による撮影画像の品質劣化が防止でき、道路を走行する車両が照明器具から遠方時点にある状態からナンバープレートのナンバー撮影に適するものとなる。
また、本発明では、カメラ部で撮像した画像データを照明器具の下方近傍において操作される外部端末機器に取り出し可能な通信機能部を備えることにより、画像データに基づき外部端末機器のディスプレイに表示される画像の視認確認にて、カメラ部のレンズの向きが所期の方向に向いているかを確認できる。
もし、レンズが所期の方向を向いていない場合は、透光性ドームカバーを本取り外し、外部端末機器のディスプレイを見ながらレンズの方向を調整できるため、正確な範囲の撮像ができることとなる。
また、本発明では、照明器具の周囲の照度を検出する照度センサからの検出信号は、カメラ部の制御機能部に作用させず、発光部の発光素子を点灯・消灯する発光制御回路へのみ作用させる配線であるため、発光素子が点灯する夜間においてもカメラ部は正規の撮像動作を得ることができ、防犯灯としての機能を24時間に亘り発揮できることとなる。
本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具の斜め下方から見た斜視図である。 本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具の正面図である。 本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具を縦断端面で示す説明図である。 図3において記憶媒体(SSD)を取り出すために第2カバー222を開いた状態を示す説明図である。 本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具を下方から見た下面図である。 本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具の発光部6と透光性カバー23の部分の縦断端面図である。 本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具の本体カバー22を取り外した状態の器具本体2を下方から見た下面図である。 本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具の背面図である。 本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具の動作に係る回路構成の概略を示すブロック図である。
本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具は、後部に支柱等への取り付け部を有し、下方を照明する発光部の下側が透光性カバーで覆われ、前記照明器具の下方向及び左右方向領域を撮影するカメラ部が前記発光部よりも前方位置にて所定の品質の撮影画像が維持される配置であり、前記カメラ部を前記照明器具に残した状態で、前記発光部及び前記透光性カバーが共に後端部を軸として前側から下方へ開く。
この場合の好ましい一つの形態は、照明器具は、下側面に前後方向に長い開口を有する内部空間を有し後部に前記取り付け部を備えた不透光性の器具本体と、前記開口を塞ぐように前記器具本体に取り付けられる不透光性の本体カバーを有し、前記本体カバーの下面は、前寄りに前記カメラ部が下方へ突出状態に取り付けられるカメラ部配置部を備え、後寄りに前記発光部及び前記透光性カバーが取り付けられ前記内部空間を外部に開放する開閉カバーを備え、前記発光部は、LED取り付け回路基板の下側面に配置された複数の照明用LEDと、前記照明用LEDの個々に対応する配光レンズ部とを有する配光ユニットとを備え、前後方向に所定の長さを有し主として左右方向に長く広がる配光特性を有し、前記器具本体内の前記発光部の上方位置に、前記カメラ部の撮像で得られた画像データを記録する記憶媒体(SSD)を備え、前記カメラ部を前記本体カバーに残した状態で、前記発開閉カバーが後端部を軸として前側から下方へ開き前記器具本体内から前記記憶媒体(SSD)が取り出し可能となる構成である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明に係る防犯カメラ付き屋外用照明器具1(以下、照明器具1と称す)は、全体形状が前後方向に所定の長さを有する前後方向に長い形態をなし、照明部1Aとカメラ部50を備え、照明部1Aは、下方の道路等を所定の明るさで照明する部分であり、照明用発光ダイオードである複数のLED素子7が放射する光を所定の配光にて出射する発光部6を備える。照明器具1が道路に略直交状態に取り付けられた状態で、発光部6の出射光、すなわちLED素子7の出射光が、直下領域の照明は勿論のこと、道路の長手方向に配光されるよう、左右方向に長く広がる配光特性を有する照明器具1である。
更に具体的には、照明器具1は、器具本体2と、照明器具1の下方領域を照明する発光部6を備える照明部1Aと、照明器具1の下方領域を撮影するカメラ部50と、を有する。
器具本体2は、下側面の略全域が開口するように前後方向に長い開口2Aを有する内部空間4を有し、後部には、道路の端に設置した支柱等の支持体へ締結バンドにて取り付けられる取り付け部10を備えた不透光性であり、開口2Aを塞ぐように器具本体2にネジにて取り付けられる不透光性の本体カバー22を有する。
器具本体2は、上壁2Tと前記上壁2Tから下降する周囲壁2Sを有し、周囲壁2Sで囲まれた下側に開口する開口2Aを形成した内部空間4を有するアルミニウムのダイキャスト製等の熱良導材で前後方向に長い形態に構成され、図示していない支柱等の支持部へ締結バンドにて取り付ける取り付け部10を後部に一体に備える。
図3に示すように、本体カバー22は、第1カバー221と第2カバー222とで構成される。第1カバー221は上面開口の容器形態をなすように平板状の底板部22Tの周縁部に上方へ突出する環状フランジ22Cが形成されている。
器具本体2の開口2Aの周縁部には環状の下向き開口の溝Mを有し、この溝Mに前記環状フランジ22Cの上端部が嵌り込むように、第1カバー221を本体2の開口部2Aに組み合わせた状態で、器具本体2の上壁2Tから内部空間4へ垂下する取り付けボス(図示せず)に、直接または金属製の取り付け補助板(図示せず)を介してネジ(図示せず)で着脱自在に止められる。これによって、環状溝Mと環状フランジ22Cが嵌り合う凹凸構成によって、器具本体2と第1カバー221との間が防水構造となる。
なお、環状溝Mの上底にパッキンを収容すれば、このパッキンが環状フランジ22Cの上端によって圧縮される構成によって、更によい防水効果が得られる。
照明器具1の下側面には、照明器具1の下方向及び左右方向領域を撮影するカメラ部50を前側に配置し、後側に照明部1Aを配置する。このため、照明器具1は取り付け部10を支柱等の支持体へ取り付けた正規の取り付け状態において斜め上方に前上がり状態である。これは、前記支持体が道路の端に設置される関係から、その支持体に取り付けた照明器具1によって道路面を適切に照明するためである。
図2に示すように、第1カバー221は、水平方向軸H1に対して所定の鋭角をなす仰角θ1で前上がりの傾斜配置となる平板状の前後方向に長い底板部22Tを有し、底板部22Tの前方位置には、カメラ部50の取り付け面となるカメラ部配置部225を有する。
実施形態では、角度θ1は、支持体へ取り付けられた照明器具1が斜め上方に前上がり状態となる角度と同じである。
底板部22Tには、前後方向に長い作業用開口226を有する。作業用開口226は、後述の画像データを記録する記憶媒体(SSD)65の取り出し等を行うためのものであり、器具本体2内に収容した各回路部分の点検や修理を容易に行うことも可能である。作業用開口226は、カメラ部配置部225の後方部分の平板状の底板部22Tの大半が、前後方向に長い矩形状に開口形成された大きさである。
記憶媒体(SSD)65は、作業用開口226に臨むように作業用開口226の上方位置にて、器具本体2に取り付けたホルダー65Hに前方へ取り出し可能に支持される。
カメラ部50のカメラ部配置部225への配置は、照明器具1が、道路の端に設置した支柱等の支持体の上部に所定高さで以って道路に略直交状態(道路の幅方向に延びた状態)で前上がり状態に取り付けられた正規の取付状態において、カメラ部50によって、照明器具1の下方向領域及び道路の長さ方向である左右方向領域を所定の品質の撮影画像が得られる状態で撮影することに適する配置である。
このため、カメラ部50の配置面となるカメラ部配置部225は、図2に示すように、水平方向軸H1に対して上記仰角θ1よりも大きい所定の鋭角を成す第2の仰角θ2で斜め前上方に向けて傾斜した平板部をなし、ここにカメラ部50が取り付けられる。
第2カバー222は、作業用開口226を塞ぐように第1カバー221に開閉自在に取り付けられる開閉カバーである。このため第2カバー222は、上面開口の容器形態をなすように平板状の底板部22Sの周縁部に上方へ突出する環状フランジが形成されており、この環状フランジの後壁が、作業用開口226の後端部に蝶番22Yによって第1カバー221に開閉自在に取り付けられる構成である。第2カバー222が第1カバー221に対して閉じたとき作業用開口226を塞ぎ、その状態で第2カバー222と第1カバー221との間はパッキンPK2を圧縮して水密状態となる構成である。
第2カバー222が第1カバー221に対して閉じたとき、第1カバー221の平板状の底板部22Tと第2カバー222の平板状の底板部22Sは、同一直線上の配置となるように、略平行状態となる。
このため、照明器具1が取り付け部10を支柱等の支持体へ取り付けた前上がりの正規の取り付け状態において、底板部22Tと底板部22Sは共に、同一直線上の配置となり、上記仰角θ1を成す配置となる。
第2カバー222は閉じた状態を保持するために、第1カバー221の係止部223に係脱する施錠機構22Pを備えている。施錠機構22Pは、下方へ突出するキー挿入部が防水のために開閉可能な施錠カバー22Kで覆われている。施錠カバー22Kで覆われた施錠機構22Pは、発光部6の左右間の中央後方位置にて、第2カバー222の前端部に近く底板部22Sの左右間の中央部に配置され、透過窓22A及び後述の透光性カバー23とカメラ部50との間に位置する。
図4に示すように、第2カバー222が第1カバー221に対して開いたとき、第2カバー222が自重にて作業用開口226の後端部において蝶番22Yを軸として垂下状態となり、作業用開口226が器具本体2の下方へ開放状態となり、照明器具1の内部が下方へ開放状態となる。
照明部1Aの構成について説明する。照明部1Aは発光部6の発光光が所定の配光状態となるように、発光部6が照明器具1に配置された構成部分である。
このため、照明器具1内に配置した発光部6の発光光が下方へ透過するための本体カバー22に形成される透過窓22Aとして作用するように、第2カバー222には、その平板状の底板部22Sに発光部6からの発光光が下方へ通過する前後方向に長い矩形状の透過窓22Aが形成されている。透過窓22Aは、透過窓22Aを塞ぐように取り付けられた下方へ半円弧状に膨出する形状の透明または半透明の合成樹脂製の透光性カバー23で塞がれた構成によって、底板部22Sは発光部領域を構成する。透光性カバー23は、前後方向軸の左右に上方へ弧状に屈曲する形状を成す底板部23Tの周縁部が、透過窓22Aの周縁部の内側面にパッキンPK1を圧縮して水密状態に取り付けられる。
透光性カバー23の他の形態として、上面開口の容器形態をなすように底板部23Tの周縁部に上方へ突出する環状フランジが形成された皿状又は盆状であり、前記環状フランジが透過窓22Aの周縁部の内側面にパッキンPK1を圧縮して水密状態に取り付けられる形態でもよい。
発光部6を備えた照明部1Aの構成について説明する。放熱板9が、透過窓22Aの上方位置にて、透過窓22Aに並行状態(略平行状態)となるように、放熱板9の前後端部がスペーサSPを介してネジにて、透過窓22Aの周縁部に取り付けられる。放熱板9は透過窓22Aを覆う大きさで前後方向に長い形態の平板状であり、この取り付けによって、図6に示すように、放熱板9の左右端部が透光性カバー23の左右端部を押圧保持すると共に、透過窓22Aが放熱板9によって上方から覆われた状態となる。透過窓22Aに対応して放熱板9の下側面には前後方向に長い形態の発光部6が取り付けられる。
発光部6は、照明用LED素子(発光ダイオード)7が放射する光を所定の配光にて出射する部分であり、図6に示すように、矩形状の平板状のLED取り付け回路基板5の下側面に前記LED素子7が下方へ僅かに突出状態で配置され、LED素子7の発光を所定配光にて下方へ照射するための配光ユニット8を備える公知の構成である。
前記LED取り付け回路基板5はネジNJ2により放熱板9に取り付けられる。
配光ユニット8は、各LED素子7を覆うように回路基板5の下側面に重ね合わせ状態にて、ネジNJ1にて後述の板状部81が放熱板9に取り付けられる。
この構成の発光部6は、透過窓22Aに対応するように前後方向に長い矩形状をなし、左右方向に長い所定の配光特性が得られるように、透過窓22Aの若干上方位置にて透過窓22Aに沿うように透過窓22Aと略平行な並行状態に配置される。これによって、発光部6は、水平方向軸H1に対して上記仰角θ1をなす取り付け状態となる。
LED素子7は、LEDチップ(ベアチップ)が黄色の蛍光剤入り封止材で封止された形態の白色発光素子であるが、1個のLEDチップ(ベアチップ)が黄色の蛍光剤入り封止材で封止された形態、または2個等複数のLEDチップ(ベアチップ)の直列接続されたものが複数並列接続され、これが黄色の蛍光剤入り封止材で封止された形態であってもよい。
配光ユニット8は、電気絶縁性を有し透光性合成樹脂製で形成された平板状であり、回路基板5の下側面に密着状態で取り付けられ、LED素子7が放射する光を所定の配光にて出射する機能を有するために、平板状の板状部81には、各LED素子7に対応するよう板状部81から突出する配光部82を一体形成した公知の構成である。実施例の配光ユニット8は前後2枚で構成されるが、前後に長い1枚の矩形状であってもよい。
配光部82は、各LED素子7が個々に収容されるように回路基板5側に開口する凹部を形成した配光レンズ部82を構成する。配光レンズ部82は板状部81から下方へ向けて所定の曲率にて突出した曲面形状をなす。
LED素子7の発光光が照明器具の左右方向へ長い配光をなすように、配光レンズ部82は、左右方向に長い半俵状・半円弧状等の形状をなす。これによって、LED素子7の発光光は、楕円形状・長円形状等の左右方向に長い配光特性をなす。
このため、後述のように、照明器具1が左右方向に延びる道路に対して略直行状態の配置となるように取り付け部10にて支柱等へ取り付けられた正規の状態で、配光レンズ部82によって、LED素子7の出射光が、照明器具1の前後方向への配光が抑制されて道路の長手方向に向かう配光が得られるよう、主として照明器具1の直下領域と左右方向に長い配光が得られ、照明器具1の直下の道路面及び左右方向に延びる道路面を良好に照射する。
上記のように、照明部1Aは、放熱版9に取り付けられた発光部6の発光光が、透過窓22Aに取り付けられた透光性カバー23を透過して照明器具1の下方を照明する部分である。
上記のように発光部6は、放熱板9の下側面に回路基板5がネジ止めされることにより、発光部6は透過窓22Aの若干上方に位置し、LED素子7の発光光が配光部82を通して透過窓22Aから下方へ照射されると共に、発光部6から前方へ向かう光の一部は透過窓22Aの前端縁によって遮られる。
また上記の状態で、LED素子7の発光熱は、回路基板5から放熱板9へ伝達され、器具本体2の内部空間4に放散されて器具本体2から外方へ放散される経路と、回路基板5から放熱板9を通りスペーサSPを介して第2カバー222へ伝達されて、外方へ放散される経路にて放熱される。
上記の構成によって、施錠機構22Pによる施錠を開錠することにより、図4に示すように、蝶番22Yを軸として第2カバー222が第1カバー221に対して、照明部1Aを取り付けた状態で自重にて下方へ開くように、器具本体2内の所要の回路と発光部6との電気配線には余裕を持たせた構成である。
このように第2カバー222が後端を軸として前側を開くことにより、作業用開口226が大きく開放されるため、記憶媒体(SSD)65の取り出し及び取り付け作業がし易くなると共に、器具本体2内に取り付けた後述の各回路部分の点検等がし易くなる。
カメラ部50は、照明器具の下方向及び左右方向領域を撮影する撮像部52、メモリ62及び信号処理部61を含む画像処理機能部60と、通信機能を有する出力部63、GPS情報取得部64及び制御部90を備え、制御部90によって動作が制御される。
撮像部52は、光学レンズであるレンズ53と撮像素子54からなり、撮像素子54は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)54からなり、レンズ53から入射する入射光を受光し撮像素子54にて光電変換を行い入射光に対応する画像データを出力する。
メモリ62は、撮像素子54が出力する画像データを一時的に記憶する。
信号処理部61は、メモリ62に記憶された画像データを用いた信号処理(例えば、ノイズの除去、ホワイトバランスの調整等の処理)を行い、出力部63に供給する。
照明器具1は、カメラ部50の画像データを記憶する記憶媒体(SSD)65を取り出し可能に備える。
出力部63は、信号処理部61からの画像データを出力する機能を有し、信号処理部61からの画像データを記憶媒体(SSD)65に記録する。
また、出力部63は、外部の装置との通信を行う通信インタフェースとして機能し、信号処理部61からの画像データを、照明器具1の外部にて操作されるマートフォンやパーソナルコンピュータ等の所定のパスワードを持つ携帯型外部端末機100にアンテナ70を介して無線通信する。この無線通信は、近距離無線通信の規格であるBluetooth(登録商標)、あるいは、無線LAN等によって実現する。
アンテナ70は、カメラ部50の後部の側方でカメラ部配置部225に取り付けられ、カメラ部50の後部の下部に沿って折り曲げ収納可能な構成である。照明器具1の運搬時には折り畳んで破損を防ぎ、照明器具1を支柱に取り付けた状態では、携帯型外部端末機100との通信を行うために、下方へ突出状態に伸ばした状態とする。
GPS情報取得部64は、時刻情報をGPS衛星から取得するものであり、取得する画像データを時刻情報と関連付けてメモリ62に記憶するものであり、器具本体2の前端上部に取り付けた時間情報取得用のGPS用アンテナ75をGPS衛星と通信可能状態に備える。
カメラ部50は、撮像部52やカメラ動作に必要な上記各回路を収容するために、カメラ部配置部225に取り付けられるカメラ本体部50Aと、カメラ本体部50Aに取り付けられる透光性ドーム51を備え、照明器具1の下方へ突出状態に取り付ける。透光性ドーム51は、不透光性であるその基部に対してレンズ53が覆われた下方へ突出する略半球形の透光性ドームカバー51Aを有する。透光性ドーム51は、その基部が特殊な工具でのみで操作可能な特殊ネジTNで以って90度間隔で4箇所をカメラ本体部50Aに取り付けるため、照明器具1の管理者のみが取り外しが可能となり、悪戯に操作されないような安全構成である。
カメラ本体部50A内には、画像処理機能部60、通信機能を有する出力部63、GPS情報取得部64及び制御部90を備える。透光性ドーム51内には、撮像部52を構成するレンズ53及び撮像素子54が配置され、レンズ53は透光性ドームカバー51Aに対応して配置される。
レンズ53は、透光性ドーム51を取り外した状態で手動にてレンズ53の向きを調整可能としているが、電動式で回転可能とすることもできる。
照明器具1の正規の取り付け状態において、発光部6は水平方向に対して所定の鋭角θ1で前上がりの傾斜配置であり、カメラ部50は、発光部6の発光光のカメラ部50のレンズ53への侵入が抑制又は制限されるようにするために、カメラ部50の中心軸線L1が鉛直軸線Sよりも前側に鋭角θ3で向く配置である。
この取り付け状態において、図3に示すように、カメラ部50は、カメラの中心軸線L1が下方に延びる鉛直軸線Sよりも前側に鋭角θ3で向く状態が正規の取り付け状態であり、θ2=θ3の状態である。
レンズ53は、その全周囲がレンズホルダ53Hに保持された構成であり、中心軸線L1に対して所定角度α1の範囲内で中心軸線L1の周り360度回転可能であり、照明器具1の下方領域の撮影が可能となる。レンズ53は、レンズホルダ53Hに保持された構成であるため、レンズ53自体の形態及びレンズホルダ53Hによる撮影範囲が制限され、レンズ53の中心軸線L2に対して所定角度α2の広がり範囲内で中心軸線L2の周り360度の範囲が撮影可能である。
このため、中心軸線L1の周り360度の範囲の最大撮影範囲は、鉛直軸線Sに対してα1+α2の範囲となる。
図3に示すように、支柱等の支持体へ照明器具1が正規の取り付け状態において、好ましい状態は、カメラ部50の後方に配置された発光部6の発光光がレンズ53へ侵入することが制限され、カメラ部50で取得する画像が白化するような画像の品質低下が生じない構成である。
上記の構成では、発光部6は透過窓22Aの若干上方に位置し、LED素子7の発光光が配光部82を通して前方へ向かう光の一部は透過窓22Aの前端縁によって遮られるが、遮られなかった光の一部が透光性ドーム51を通してレンズ53に入射することにより、カメラ部50で取得する画像が白化するような画像の品質低下が生じることが懸念される。
このような発光光がレンズ53に入射することを防止するために、カメラ部50の後方と発光部6の前方との間に、遮光壁SKが第1カバー221に一体形成されている。
図4に示すように、施錠機構22Pが第2カバー222に取り付けられた状態で第2カバー222が第1カバー221に対して開くため、遮光壁SKは、施錠機構22Pとカメラ部50の間に配置される状態である。
また、このような遮光壁SKを設けずに、発光部6の発光光によってカメラ部50で取得する画像の品質低下が生じないようにする場合、発光部6の発光光が透光性カバー23を通して直進又は屈折した光が、透光性ドーム51よりも下方を通過するように、カメラ部50と発光部6の配置を考慮すればよい。
一つの形態として、照明器具1の正規の取り付け状態において、発光部6は水平方向に対して所定の鋭角で前上がりの傾斜配置であり、カメラ部50は、カメラ部50の中心軸線L1が垂直軸線Sよりも前側に鋭角θ3をなすよう、発光部6の前上がりの傾斜配置よりも大きい前上がり傾斜(θ1<θ2)にて、発光部6の発光光のカメラ部50のレンズ53への侵入が制限される配置とする。
その場合、レンズ53の中心軸線L2がカメラの中心軸線L1よりも前方に所定角度α1に向くことにより、カメラ部50の後方に配置された発光部6の発光光がレンズ53へ侵入することが制限され、カメラ部50で取得する画像が白化するような画像の品質低下が生じない構成となる。
カメラ部50の各回路や、発光部6に係る回路への12Vの直流電源となる電源回路95を有する。
発光部6に係る回路としては、発光部6のLED7の発光電力や、発光制御回路96への直流電源となる電源回路95を有する。発光制御回路96は、照明器具1の周囲の明るさを検知する照度センサ97の照度検知によって、夜間等のように暗くなった状態でLED7を発光させ、明るくなったときLED7を消灯させる作用をする。
このように照度センサ97による信号は、発光制御回路96へ作用させるがカメラ部50の制御機能部に作用させない構成であるため、発光素子LED7が点灯する夜間においても、カメラ部50は正規の撮像動作を得ることができ、防犯灯としての機能を24時間に亘り発揮できることとなる。
照度センサ97は器具本体2の後壁を貫通する採光孔97Pに嵌合する採光材97Zを通して照明器具1の周囲の照度を検出する。
実施例では、12Vの直流電源となる電源回路95は、照明部1Aとカメラ部50に共通の電源回路を構成している。
電源回路95は、器具本体2の後壁の貫通孔95Pに嵌合するゴムシール材95Gを通過する配線で以って商用電力94が供給される。
なお、図では、照明器具1内の電気配線は省略している。
器具本体2内には取り付けボスに金属製の取り付け板88がネジにて固定されている。取り付け板88の下側面の後部領域には、耐雷回路を含む発光制御回路96が記憶媒体(SSD)65の上方位置に配置される。取り付け板88の前部領域には、上面に電源回路95が取り付けられ、下面には画像処理機能部60、出力部63、GPS情報取得部64、制御部90及びカメラ部50の回路の保護回路等(これらを総称して500で表す)が取り付けられている。
図4に示すように、第2カバー222を第1カバー221から開いた状態で、作業用開口226を通して器具本体2内に収容したこれらの各回路部分の点検や修理を容易に行うことができると共に、記憶媒体(SSD)の取り出しを行うことができる。
記憶した画像データを安全な状態で記憶媒体(SSD)の取り出しを行うために、照明器具1内に位置するように第1カバー221に取り付けた保全スイッチ110をOFFにした後に記憶媒体(SSD)の取り出しを行う。
カメラ部50の取り付けに関係なく発光部6は放熱板9と共に第2カバー222に取り付けられる構成であるため、第2カバー222に放熱板9と共に発光部6を組み立てることができ、組み立て作業がし易くなる。
上記の実施形態では、本体カバー22が第1カバー221と第2カバー222の二つの部分で構成されているが、このように分割構成ではなく単一構成の本体カバー22とし、この単一の本体カバー22の平板状の下側面に、第2カバー222の場合と同様の透過窓22Aを形成し、透過窓22Aを透光性カバー23で覆い、左右方向に長い所定の配光特性が発揮できるように、この透過窓22Aの若干上方に透過窓22Aと並行状態に発光部6を配置し、LED素子7の発光光が配光部82を通して透過窓22Aから下方へ照射されるようにする。カメラ部50は器具本体2に取り付ける。これによって、本発明の目的が達成され、上記同様の効果を奏することができる。
防犯カメラ付き屋外用照明器具1が支柱等に設置された状態において、カメラ部50で撮影した画像が所定領域のものであるかの確認が必要である。このため、照明器具1の下方近傍において、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の所定のパスワードを持つ携帯型外部端末機100の操作により、無線通信にてアンテナ70及び出力部63の通信機能によって無線通信し、カメラ部50の画像データを外部端末機100に取り込み、外部端末機100の画面にて確認する。
その場合、カメラ部50の撮像が所定領域のものでない場合は、カメラ本体部50Aから透光性ドーム51を取り外し、外部端末機100の画面を見つつ内部のレンズ53の向きを手動操作にて所定の方向に調整し、所定の位置に調整することができる。
防犯カメラ付き屋外用照明器具1は、上記のようなカメラ部50で撮影した画像が所定状態であるかの確認調整の場合や、カメラ部50が正常動作状態か異常状態かの確認等、照明器具1の状態表示を行うためのインジケータ40として、赤色LED40Rと青色LED40Bがインジケータ基板の下側面に取り付けられており、発光部6の後方でインジケータ基板が放熱板9の下側面に取り付けられる。この状態で、透光性カバー23を透過してインジケータ40の発光光が照明器具1の外部から視認できる配置である。この赤色LED40Rと青色LED40Bの発光パターンによって、種々の動作モードや故障等の警告を表示するようにしている。
商用電力94が停電した時の照明用LED素子7及びカメラ部50の補助電源として、通常時は商用電力94で充電される蓄電池を器具本体2内に設け、電源回路95の取付け基板に配置され商用電力94が停電したことを検出する停電検出回路の動作によって、前記蓄電池からの電力によって照明部1A及びカメラ部50が動作状態を維持できるように構成できる。
GPS用のアンテナ75を備えるため、照明器具1を第5世代移動通信システム(5Gという)の通信機能を備えるようにして、送受信機能を持つサーバ装置が有する車両の運転に係る通信情報の通信が、ネットワークを介して、またはネットワークに通信可能に接続された基地局を介して車両に備える車両側通信部と行われるようにすれば、照明器具1を中継機器として利用できる。それによって、高層ビルやその他の物体による通信障害が生じる場所においても、サーバ装置が有する車両の運転に係る通信情報に係る通信が車両側通信部との間で照明器具1を中継機器として行われることになり、通信障害を回避した安定通信システムが構築できる。
この場合の通信に係る回路は、専用の回路基板を器具本体2内に取り付ける構成とすればよい。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で変更可能な技術範囲を包含するものである。
1・・・・・防犯カメラ付き屋外用照明器具
1A・・・・照明部
2・・・・・器具本体
2A・・・・開口
4・・・・・内部空間
5・・・・・回路基板
6・・・・・発光部
7・・・・・照明用LED素子
8・・・・・配光ユニット
10・・・・取り付け部
82・・・・配光部
9・・・・・放熱板
22・・・・本体カバー
22A・・・透過窓
23・・・・透光性カバー
40・・・・インジケータ
50・・・・カメラ部
50A・・・カメラ本体部
51・・・・透光性ドーム
51A・・透光性ドームカバー
52・・・・撮像部
53・・・・光学レンズ
54・・・撮像素子
60・・・画像処理機能部
61・・・信号処理部
62・・・メモリ
63・・・出力部
64・・・GPS情報取得部
65・・・記憶媒体(SSD)
70・・・・アンテナ
75・・・・時間情報取得用アンテナ
90・・・・制御部
95・・・・電源回路
96・・・・発光制御回路
97・・・・照度センサ
100・・・外部端末機
22・・・・本体カバー
221・・・第1カバー
222・・・第2カバー
225・・・カメラ部配置部
226・・・作業用開口

Claims (6)

  1. 道路の端に設置された支持体への取り付け部を後部に有し、下方を照明する発光部の下側が透光性カバーで覆われ下方向及び左右方向領域を撮影するカメラ部が前記発光部よりも前方位置に配置され、
    前記支持体の上部に所定高さで以って道路に略直交状態で前上がり状態に取り付けられた正規の取り付け状態において、前記発光部は水平方向に対して所定の鋭角で前上がりの傾斜配置となり、前記発光部の発光光が前記カメラ部の下方を通過するように、前記カメラ部の中心軸線が鉛直軸線に対して鋭角で以って前記発光部の前上がりの傾斜配置よりも大きい前上がり傾斜をなすように構成されることにより、
    正規の取付状態において、前記カメラ部が、下方向領域及び道路の長さ方向である左右方向領域を所定の品質の撮影画像が得られる状態で撮影することに適するような位置に配置され、
    前記発光部及び前記透光性カバーが本体に対して開閉自在に取り付けられている
    ことを特徴とする防犯カメラ付き屋外用照明器具。
  2. 内部空間を有し後部に前記取り付け部を備えた不透光性の器具本体と、前記発光部と前記透光性カバーを備え前記内部空間が外部に開放される作業用開口を開閉する開閉カバーと、前記器具本体内の前記発光部の上方位置に前記カメラ部の撮像で得られた画像データを記録する記憶媒体(SSD)を備え、
    前記開閉カバーが下方へ開いた状態で、前記器具本体内から前記記憶媒体(SSD)が取り出し可能となる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の防犯カメラ付き屋外用照明器具。
  3. 下側面に前後方向に長い開口を有する内部空間を有するとともに、道路の端に設置された支持体への取り付け部を後部に備えた不透光性の器具本体と、前記開口を塞ぐように前記器具本体に取り付けられる不透光性の本体カバーを有し、前記本体カバーの下面は、前寄りにカメラ部が下方へ突出状態に取り付けられるカメラ部配置部を備え、後寄りに下方を照明する発光部及び透光性カバーが取り付けられ前記内部空間を外部に開放する開閉カバーを備え、
    前記支持体の上部に所定高さで以って道路に略直交状態で前上がり状態に取り付けられた正規の取り付け状態において、前記発光部は水平方向に対して所定の鋭角で前上がりの傾斜配置となり、前記発光部の発光光が前記カメラ部の下方を通過するように、前記カメラ部の中心軸線が鉛直軸線に対して鋭角で以って前記発光部の前上がりの傾斜配置よりも大きい前上がり傾斜をなすように構成されることにより、
    正規の取付状態において、前記カメラ部が、下方向領域及び道路の長さ方向である左右方向領域を所定の品質の撮影画像が得られる状態で撮影することに適するような位置に配置され、
    前記発光部は、LED取り付け回路基板の下側面に配置された複数の発光素子と、前記発光素子の個々に対応する配光レンズ部とを有する配光ユニットとを備え、前後方向に所定の長さを有し主として左右方向に長く広がる配光特性を有し、
    前記器具本体内の前記発光部の上方位置に、前記カメラ部の撮像で得られた画像データを記録する記憶媒体(SSD)を備え、
    前記カメラ部を前記本体カバーに残した状態で前記開閉カバー前記本体カバーから開き前記器具本体内から前記記憶媒体(SSD)が取り出し可能となる、
    ことを特徴とする防犯カメラ付き屋外用照明器具。
  4. 前記発光素子の後方位置であって前記透光性カバーから下方へ発光光が透過するよう前記発光部に配置されたインジケータ用LEDを備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の防犯カメラ付き屋外用照明器具。
  5. 前記カメラ部は、カメラ本体部と、下方へ突出状態にレンズを覆い前記カメラ本体部に特殊ネジにて取り外し可能に取り付けられた透光性ドームカバーと、前記カメラ部で撮像した画像データ下方近傍において操作される外部端末機器に取り出し可能な通信機能部とを備え、
    前記画像データに基づき前記外部端末機器のディスプレイに表示される画像の視認確認にて、前記レンズの向きを手動調整可能とした、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の防犯カメラ付き屋外用照明器具。
  6. 周囲の明るさを検知し夜間等のように暗くなった状態で前記発光部の複数の発光素子を発光させ明るくなったとき前記発光素子を消灯させるための照度センサを備え、
    前記発光部は、前記発光素子を点灯・消灯する発光制御回路を備え、
    前記カメラ部は、レンズからの入射光を受光し光電変換を行い入射光に対応する画像データを作成し記憶する制御機能部を備え、
    前記発光部及び前記カメラ部は、商用電力を直流電力に変換した直流電力がそれぞれ供給される配線であり、
    前記照度センサによる信号は、前記発光制御回路へ作用させるが前記カメラ部の制御機能部に作用させない構成である、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の防犯カメラ付き屋外用照明器具。
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