JP2016072203A - 防犯カメラ付き照明装置 - Google Patents

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孝典 福元
Takanori Fukumoto
孝典 福元
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Bosai Bohan Kenkyukai
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【課題】屋外照明装置として充分な強度があり、光源であるLED基盤からの発熱を高効率で放熱することができ、設置及び配線が容易であり、所望の場所に簡便に取り付けることができる防犯カメラ付き照明装置を提供する。【解決手段】蓋体となる開閉可能な透光性フード2を備えた軽金属ダイキャスト製のケース1内に、LED素子6からなる照明部3と、記録装置4aを備えた監視カメラ4と、照明部3と監視カメラ4に電力を供給する電源ユニット5を取り付ける。照明部3を複数のLED素子6配置した基板6と、基板6の近傍に設けられた反射板7とから構成し、ケース1をアルミニウム合金ダイキャスト製とし、監視カメラ4に車載用のドライブレコーダーを用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、防犯カメラを搭載した屋外照明装置に関するものである。
従来から、住宅や店舗、事務所などの防犯対策用に防犯カメラが使用されている。近年では単に画像を撮影及び記録するのみならず、多様な機能を備える防犯カメラ装置が提供されている。例えば、昼夜を問わず良好な画像を取得することを目的として、特許文献1に示されるように、夜間の光源確保のために赤外光照明を行えるように構成されたものがある。また、特許文献2に記載のように、不審者の侵入を検知した際に、音声や照明によって侵入者に牽制及び警告を与えられるように構成されたものもある。
他にも、制御ボックスを備えた支柱の上部に回転灯、広角カメラ、警報器、LED照明灯を配置し、支柱の上端部に太陽電池モジュールを設置して昼間に発電した電気を制御ボックス内に配置した蓄電池に充電し、蓄電池の電気によって各機器を作動させるようにした多機能防犯灯(特許文献3参照。)。ランプの収納カバー内にモニターカメラを内蔵した玄関灯(特許文献4参照。)。赤外光及び可視光に感度を有し、画像を撮像するカメラモジュールと、人間を検出する人感センサと、光強度を検出する光センサと、可視光源と、赤外線源と、それらを制御する制御手段を筺体中に一体に備えた防犯カメラ装置(特許文献5参照。)が提案されている。
特開2009−239739号公報 特開2006−216005号公報 実用新案登録第3151529号公報 実開昭61−95181号公報 特開2013−109440号公報 特開2009−187930号公報
しかしながら、防犯カメラ装置が多様な機能を備えれば備えるほど、それに必要なセンサや光源等の装置及び制御装置の数が増加する。このため、カメラ本体とは別にそれらの装置を設置し、それらの間に複雑な配線を行うことが必要とされる場合もある。また、従来の防犯カメラは、カメラ本体と記録装置を別途設置しなければならず、取り付け場所にも限りがあった。また、一般道路等に防犯カメラを設置する場合、設置場所と記録装置は通信のための回線を敷設する必要があり設置コストが嵩むという課題があった。
一方で、従来、車道や舗道の路面や路壁を照明する照明器具には、高輝度ランプや蛍光ランプが光源として用いられてきた。しかし、これらの光源ランプは100Wを超える消費電力を要し、ランプ寿命が短いという欠点があった。そこで、これら従来の光源に替って、LED素子を使用する街灯照明器具が種々提案されている。LED素子を使った照明器具は消費電力が少なく、長寿命である。
しかしながら、LED素子は素子本体からの発熱や、周囲の温度上昇によって劣化するおそれがあり、適度の冷却が必要となる。そのため、照明装置の灯具本体を溶融点の異なる多種類の金属材料で段階的に鍛造して、高い放熱効果を持たせた照明装置が提案されている(特許文献6参照。)。しかし、特許文献6に提案されている技術は製造工程が複雑であり製品コストが嵩むという課題がある。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、屋外照明装置として充分な強度があり、光源であるLED基盤からの発熱を高効率で放熱することができ、設置及び配線が容易であり、所望の場所に簡便に取り付けることができる防犯カメラ付き照明装置を提供することを目的とする。
このため、本発明の防犯カメラ付き照明装置は、蓋体となる開閉可能な透光性フードを備えた軽金属ダイキャスト製のケース内に、LED素子からなる照明部と、記録装置を備えた監視カメラと、前記照明部と監視カメラに電力を供給する電源ユニットを取り付けたことを第1の特徴とする。また、照明部が複数のLED素子を配置した基板と該基板の近傍に設けられた反射板とからなることを第2の特徴とする。さらに、筺体がアルミニウム合金ダイキャスト製であることを第3の特徴とする。またさらに、監視カメラが車載用のドライブレコーダーであることを第4の特徴とする。
本発明の防犯カメラ付き照明装置は、防犯・監視を必要とする例えば、一般家庭の家屋周辺、商業店舗、工場などの敷地内やその周辺、若しくは土木・建築工事の作業現場、他に駐車場(時間貸し駐車場、高速道路などのパーキングエリアを含む)や、路上、公園、庭園などの広域広場などへの設置ができ、防犯・監視対策に有益な屋外灯を兼ねた防犯カメラとして提供できる。
本発明によれば、以下の利点がある。
(1)商用電源に接続するだけで使用が可能になる。
(2)夜間は、防犯灯自体が被写体を照明する。
(3)犯罪が発生した場合、記録部に記録された画像データはメモリーカード等の外部メモリに保存され、必要に応じて簡単に取り外して閲覧することができる。
(4)外観を一見しても防犯カメラが内蔵されていることは分かり難い構成にされている。
(5)ケースは軽金属製ダイキャストで形成され、街灯用照明器具に必要な強度を維持しながら、光源であるLED基板からの発熱を高い効率で放熱できる。
(6)監視カメラのカメラレンズ以外はケース体内に設けられ、このケースが耐候性・防水性などを有しているので、監視カメラを直射日光や雨水、結露等から保護することができ、屋外設置に適している。
本発明に係る防犯カメラ付き照明装置の一実施例を示す斜視図である。 本発明に係る防犯カメラ付き照明装置の一実施例を示す正面図である。 図2のA−A線一部断面図である。 図2のB−B線一部断面図である。 本発明に係る防犯カメラ付き照明装置の構成を模式的に示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係る照明装置の一例を示す斜視図である。図1において、照明装置は、商用電力のみを電源とし、その設置場所は、防犯・監視などを必要とする例えば、住宅街の家屋周辺、商業店舗、工場などの敷地内やその周辺、若しくは土木・建築工事の作業現場、他に駐車場や路上、公園などの広場などが挙げられる。
図1乃至図3に示すように、照明装置は、LED照明部3、監視カメラ部4、電源ユニット5を、耐候性・防水性を有する軽金属ダイキャスト製の船型筐体状のケース1に内装し、このケース1を閉蓋する雨水避用の透光性フード2から概ね構成される。この透光性フード2は、ケース1の先端側に設けられた蝶番部8により開閉自在に取り付けられている。ケース1の基端側には、薄暮時や夜間に照明部3の自動点灯を行うためのcds(フォトレジスタ)セルを内蔵した採光窓12aを有する照度センサー12を介してケース1を支柱等(図示せず)に固定するための金属製のブラケット9が取り付けられている。すなわち、ケース1には、透光性フード2の一端が蝶番8によって片開き可能に取付けられ、他端がねじを使用して螺合される留め具10によって開閉可能に構成される。ここで、留め具10にはトルクねじなどの特殊なねじを使用し、通常の工具では開かない構造とし、カメラの盗難や悪戯防止策が講じるとなおよい。
LED照明部3は、Al合金ダイキャスト(例えばJIS記号ADC12)からなるケース1の内面側に熱接触して取付けられるLED素子基板6と、LED基板6を四方から矩形に囲む反射板7とから構成され、商用電源から同じくケース1内に設けられた電源ユニット5を介してLED基板6に電力供給されて発光する。
LED素子基板6は、熱伝導性に優れるアルミ製の基材表面に絶縁体を介して回路が形成され、LED素子が表面に実装されている。反射板7はアルミニウム製で、その表面に高純度のチタン及びシリコンをコーティングし反射率が90%以上とされた鏡面板であり、LED基板6から照射される光を効率よく反射して透光性フード2を通して照射する。
このように、照明装置のケース1は、剛性を有するAl合金ダイキャストで形成され、LED基板が熱接触して取付けられているため、街灯用照明器具に必要な強度を維持しながら、光源であるLED基板からの発熱を高い効率で放熱できる。
図3及び図4に示すように、監視カメラ4は、取付ステー15にプル付ボルト16にて固定され、照明部3の基端部に配置され、照明光源の照射領域を少なくとも含むように撮影範囲が設定されてケース1内に格納されている。そして、透光性フード2は窓部として形成された開口2aを有し、その開口2aに監視カメラ4のカメラレンズを位置させて、樹脂製の窓リング14及びガスケット(ウレタンブッシュ)14aを介して水密が図られると共に、撮影範囲に臨むように配設されている。尚、図中13は結露水排出用の水抜き孔である。
ここで、電源装置5は、図5のブロック図に示すように、100V商用電源から供給される交流電力を、48Vの直流電流に変換するLED電源5aを介してLED素子6に供給するとともに12Vの直流電流に変換するカメラ電源5bを介して監視カメラ4に供給する。
監視カメラ4による撮影は、特定領域の撮影を間欠的に制御することも可能であり、所定時間の間隔をあけて一定時間の間、すなわち、所定時間の間隔ごとに、所定時間にわたって撮影される。例えば、静止画を毎秒1コマ程度撮影して1週間程度で閲覧する。このように、監視カメラ4による撮影を制御する制御条件を、予めカメラに内蔵されたアプリケーションソフトを含む制御部4aに設定する。
監視カメラ4として、ドライブレコーダーを使用することにより、カメラとカメラ制御部及び画像記録部を一つの組立部品として取り扱うことができ、電気的な設定・調整作業が工場内で可能となる。監視カメラ4は、その撮影した画像データ(静止画や動画を含む)を利用するためにカメラ制御部(図示せず)を備えている。監視カメラ4は、CCDの出力を電気信号に変える汎用型のものが用いられ、このCCDの出力は当該カメラ制御部に送られるものである。また、カメラ制御部4aは監視カメラ4から送られてくる信号を所定のフォーマットの画像データに変換して、画像データを記憶可能で、かつ取り出し可能となしたメモリーカードなどの記録媒体11に格納される。本実施例ではバイク用ドライブレコーダー(品番BDR−S1:株式会社ユピテル製)を使用した。尚、監視カメラ4は、上記したようにプル付ボルト16にて固定されており、スパナ等の器具を使用することなく、簡便に取付け取り外しができるようにされている。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
1 ケース(船型筺体)
2 透光柱フード(蓋体)
2a 開口部
3 照明部
4 監視カメラ
4a カメラ制御部(画像記録部)
5 電源ユニット
6 LED素子
7 反射板
8 蝶番
9 ブラケット
10 留め具
11 記録媒体(メモリーカード)
12 照度センサー(cdsセル)
12a採光窓
13 水抜き孔
14 窓リング
14aガスケット(ウレタンブッシュ)
15 カメラ固定用ステー
16 プル付きボルト

Claims (4)

  1. 蓋体となる開閉可能な透光性フードを備えた軽金属ダイキャスト製のケース内に、LED素子からなる照明部と、記録装置を備えた監視カメラ部と、前記照明部と監視カメラ部に電力を供給する電源ユニットを取り付けたことを特徴とする防犯カメラ付き照明装置。
  2. 照明部が複数のLED素子を配置した基板と該基板の近傍に設けられた反射板とからなることを特徴とする請求項1記載の防犯カメラ付き照明装置。
  3. ケースがアルミニウム合金ダイキャスト製であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防犯カメラ付き照明装置。
  4. 監視カメラが車載用のドライブレコーダーであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の防犯カメラ付き照明装置。
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