JP7479551B2 - 空調機、空調制御方法、及び、プログラム - Google Patents

空調機、空調制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、空調機、空調制御方法、及び、プログラムに関する。
従来より、住宅,ビル等において、室内の空気調和を行う空調機が普及している。空調機は、例えば、室内温度が、ユーザによって設定された設定温度と等しくなるように、暖房運転,冷房運転等を行う。一般に、室内温度は、空調機内に配置された温度センサによって計測されている。例えば、吸込口の近傍に配置された温度センサは、送風ファンの回転に伴って、吸込口から吸い込まれた空気の温度を計測することで、室内温度を得ている。
このような空調機では、室内温度が設定温度に到達すると、サーモオフ状態となり、熱交換を停止させる。このサーモオフ状態において、従来の空調機では、温度センサが室内温度を正確に計測できるように、送風ファンを回転させている。
そのため、例えば、冬季の暖房運転時にサーモオフ状態になると、従来の空調機からは、熱交換されていない冷たい風が室内に吹き出されてしまい、ユーザに不快感を与えてしまうという課題があった。
このような課題に対して、風向を制御することで対処する空調機の発明が、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された空調機は、人感センサによって室内におけるユーザの在否を検出しており、暖房運転の開始時、若しくは、暖房運転中におけるサーモオフ状態のように、吹出口から吹き出す風の温度が低い場合に、ユーザのいない領域に風向を向ける風向制御を行っている。
特開2008-292034号公報
しかしながら、上述した特許文献1の発明は、例えば、ユーザ数の少ない住宅用途では有効であるものの、ユーザ数の多いオフィス用途では、有効とはならない。つまり、勤務時間中のオフィスには、通常、多数のユーザが在室しており、ユーザのいない領域が生じ難い。そのため、特許文献1の空調機をオフィスに設置した場合では、暖房運転中にサーモオフ状態になると、どの方向に風向を制御しても、冷たい風が何れかのユーザに当たってしまうことが懸念される。
また、特許文献1の発明では、ユーザの在否を検出するための人感センサと、あらゆる方向に風向を制御するための風向制御機構とを、空調機に備える必要があるため、空調機の価格がより上昇してしまうという課題もあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ユーザに不快感を与えることを、簡易な構成で防止することのできる空調機、空調制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る空調機は、
吸込口から吸い込んだ室内の空気を空気調和し、当該空気調和した空気を吹出口から室内に吹き出す空調機であって、
前記吸込口から前記吹出口に向かう空気の流れを生じさせる送風手段と、
前記送風手段によって前記吸込口から吸い込まれた空気の吸込温度を検出する吸込温度検出手段と、
ユーザからの空調操作を受け付けるリモコンの周辺温度を示すリモコン温度を検出するリモコン温度検出手段と、
前記吸込温度に応じてサーモオフ状態になると、前記送風手段を停止させ、前記リモコン温度を用いた制御を行う制御手段と、
サーモオン状態における吸込温度とリモコン温度との温度差に基づいて、サーモオフ状態における前記リモコン温度を補正する補正手段と、を備え、
前記制御手段は、サーモオフ状態になると、前記補正手段によって補正された前記リモコン温度を用いた制御を行う。
本発明に係る空調機において、送風手段は、吸込口から吹出口に向かう空気の流れを生じさせる。吸込温度検出手段は、送風手段によって吸込口から吸い込まれた空気の吸込温度を検出する。リモコン温度検出手段は、ユーザからの空調操作を受け付けるリモコンの周辺温度を示すリモコン温度を検出する。そして、制御手段は、吸込温度に応じたサーモオフ状態になると、送風手段を停止させ、リモコン温度を用いた制御を行う。すなわち、制御手段は、サーモオフ時に送風手段を停止させるため、例えば、冬季の暖房運転時において、熱交換されていない冷気が室内に吹き出されることがない。また、制御手段は、送風手段を停止させた際に、正確な値でない吸込温度に替えて、リモコン温度を用いて制御を行うため、例えば、適切な室内温度でサーモオフ状態に復帰させることが可能となる。
この結果、ユーザに不快感を与えることを、簡易な構成で防止することができる。
本発明の実施形態1に係る空調機の構成の一例を示すブロック図 室内機の具体例を示す断面図 温度差記憶部に記憶される情報の一例を示す模式図 本発明の実施形態1に係る空調機が実行する空調制御処理の一例を説明するためのフローチャート 空調制御処理における温度差補正値算出処理の詳細を説明するためのフローチャート 本発明の実施形態2に係る空調機の構成の一例を示すブロック図 温度差変化率記憶部に記憶される情報の一例を示す模式図 本発明の実施形態2に係る空調機が実行する空調制御処理の一例を説明するためのフローチャート 空調制御処理における温度差変化率算出処理の詳細を説明するためのフローチャート 空調制御処理におけるセンサ値補正処理の詳細を説明するためのフローチャート 本発明の他の実施形態に係る空調機の構成を含むブロック図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、天井埋め込み型の室内機を用いる空調機を一例として説明するが、壁掛け型の室内機を用いる空調機にも、同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に述べる実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。つまり、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
また、以下の実施形態で説明する各図においては、共通する要素に同一の符号を付けるものとする。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る空調機100の構成の一例を示すブロック図である。この空調機100は、例えば、オフィスに設置されて使用される。
図示するように、空調機100は、室内機10と、室外機20と、リモコン30と、を含んでいる。
室内機10は、室内機制御部11と、送風手段の一例である吸込ファン12と、吸込温度検出手段の一例である吸込温度センサ13と、熱交換器14と、を含んでいる。
具体的に、室内機10は、図2の断面図にて示すように、オフィスの天井に埋め込まれて設置される天井埋め込み型の室内機である。室内機10は、吸込口aから吸い込んだ室内の空気を空気調和し、そして、空気調和した空気を吹出口bから室内へ吹き出す。
室内機制御部11は、例えば、リモコン30からの指令を受けて、室内機10全般を制御する。
吸込ファン12は、例えば、室内機制御部11に制御され、吸込口aから吹出口bに向かう空気の流れを生じさせる。つまり、吸込ファン12は、回転に伴って、吸込口aから室内の空気を吸い込み、熱交換器14を通過させた調和空気を、吹出口bから送風する。
なお、後述するように、暖房運転中に、室内の現在温度が設定温度に到達してサーモオフ状態になると、吸込ファン12が、停止するように制御される。例えば、リモコン30からサーモオフの制御指令を受けた室内機制御部11は、暖房運転中の場合に、吸込ファン12を停止させる。また、室内機制御部11側にて暖房運転中かどうかを判定する代わりに、リモコン30側で暖房運転中かどうかを判定し、吸込ファン12の回転を停止させる指令を、リモコン30から室内機制御部11に伝達するようにしてもよい。
吸込温度センサ13は、図2に示すように、例えば、吸込ファン12の近傍に配置され、吸込ファン12の回転に伴って吸込口aから吸い込まれた空気の吸込温度を計測する。吸込温度センサ13は、計測した吸込温度の情報を、室内機制御部11を通じて、リモコン30に伝達する。なお、吸込温度センサ13の配置位置は、空調機100内における他の位置であってもよい。例えば、吸込温度センサ13は、吸込口aの近傍に配置されていてもよい。
このような吸込温度センサ13は、サーモオフ状態において吸込ファン12が停止すると、吸込口aから室内の空気が吸い込まれなくなるため、その状態で計測する吸込温度が、室内の現在温度からずれることになる。特に、天井埋め込み型の室内機10では、天井と室内とで大きな温度差が生じ易いため、吸込ファン12が停止している状態において、吸込温度センサ13が計測する吸込温度は、室内の現在温度から大きくずれている場合が多い。
熱交換器14は、例えば、室外機20との間で循環する冷媒を介して熱交換することで、吸込口aから吸い込んだ空気を空気調和する。例えば、熱交換器14は、吸込口aから吸い込んだ空気を冷却,加熱,除湿等する。
なお、サーモオフ状態になると、熱交換器14による熱交換が、停止するように制御される。例えば、リモコン30からサーモオフの制御指令を受けた室内機制御部11は、冷媒の循環を停止させたり、冷媒を圧縮する圧縮機を停止させることによって、熱交換器14の熱交換を停止させる。
図1に戻って、室外機20は、例えば、圧縮機、及び、熱源側熱交換器を有しており、冷媒を循環させるための配管によって室内機10と接続されている。
室外機20は、リモコン30からの指令に応じて、室内機10と協働して、室内を空気調和するための暖房運転,冷房運転等を行う。また、室外機20は、室内機10からの情報をリモコン30に伝達し、また、リモコン30からの指令を室内機10に伝達する。
リモコン30は、室内機10及び室外機20を制御するリモートコントローラであり、例えば、室内機10が天井に埋め込まれたオフィス内の壁に設置されている。
リモコン30は、制御手段の一例である空調制御部31と、センサ値取得部32と、リモコン温度検出手段の一例であるリモコン温度センサ33と、温度差算出部34と、温度差記憶手段の一例である温度差記憶部35と、補正手段の一例であるセンサ値補正部36と、を含んでいる。
このようなリモコン30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等のハードウェアを備えている。そして、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、例えば、空調制御部31、センサ値取得部32、温度差算出部34、及び、センサ値補正部36の各機能が実現される。
なお、リモコン30は、これらの他に、ユーザからの空調操作を受け付けるためボタン,タッチパネル等も備えている。
空調制御部31は、空調機100全般を制御する。例えば、空調制御部31は、室内機10及び室外機20を制御して、暖房運転,冷房運転等を行わせる。その際、空調制御部31は、室内の現在温度が設定温度に到達すると、サーモオフの制御指令を室内機10に伝達する。このサーモオフの制御指令が室内機10に伝達されると、熱交換器14は、熱交換を停止させる。また、暖房運転時であれば、吸込ファン12は、回転を停止させる。このように、暖房運転時にサーモオフ状態になった場合に、空調制御部31は、吸込ファン12を停止させるため、熱交換されていない冷気が室内に送風されることがない。つまり、空調機100では、暖房運転時にサーモオフ状態になっても、冷風が送風されないため、ユーザに不快感を与えることがない。
なお、空調制御部31は、熱交換器14にて熱交換が行われているサーモオン状態において、以下に説明するセンサ値取得部32が取得した吸込温度を、室内の現在温度として用いる。つまり、サーモオン状態では、吸込ファン12が回転しているため、吸込温度をそのまま現在温度としている。
一方、空調制御部31は、暖房運転時のサーモオフ状態において、後述するセンサ値補正値<部>36が補正したリモコン温度を、室内の現在温度として用いる。つまり、サーモオフ状態では、吸込ファン12が停止しているため吸込温度を用いずに、リモコン温度を適宜補正して現在温度としている。
センサ値取得部32は、上述した吸込温度センサ13が計測した吸込温度、及び、以下に説明するリモコン温度センサ33が計測したリモコン温度を取得する。つまり、センサ値取得部32は、吸込温度センサ13のセンサ値である吸込温度と、リモコン温度センサ33のセンサ値であるリモコン温度とをそれぞれ取得する。一例として、センサ値取得部32は、1分毎に、吸込温度及びリモコン温度を取得する。なお、これらの温度を取得するタイミングは、1分毎に限られない。例えば、センサ値取得部32は、5分毎に、吸込温度及びリモコン温度を取得するようにしてもよい。
リモコン温度センサ33は、オフィスの壁に設置されたリモコン30の周辺温度を示すリモコン温度を検出する。例えば、リモコン温度センサ33は、リモコン30の筐体に設けられた開口部にセンサ部が露出するように配置されており、その開口部から周辺のリモコン温度を検出する。リモコン温度センサ33は、計測したリモコン温度の情報を、センサ値取得部32に供給する。
温度差算出部34は、暖房運転時のサーモオン状態において、センサ値取得部32が取得した吸込温度とリモコン温度との差分である温度差を算出する。例えば、温度差算出部34は、吸込温度からリモコン温度を差し引くことで、吸込温度とリモコン温度との温度差を算出する。温度差算出部34は、算出した温度差の情報を、温度差記憶部35に記憶させる。
温度差記憶部35は、温度差算出部34が算出した温度差の情報を蓄積して記憶する。
例えば、温度差記憶部35は、図3に示すような複数の温度差の情報を、時刻に対応付けて記憶する。
図3では、一例として、1分毎に算出された温度差の情報が、順次蓄積されている状態を示している。つまり、「1月4日 7時00分」における吸込温度とリモコン温度との温度差が「1.1℃」であり、「1月4日 7時01分」における吸込温度とリモコン温度との温度差が「1.2℃」であり、・・・、「1月4日 7時05分」における吸込温度とリモコン温度との温度差が「1.4℃」である。
このように、温度差は、吸込温度とリモコン温度との定常的な差分である。冬季においては、一般的に、天井よりも低い位置の壁に設置されているリモコン30周辺の温度であるリモコン温度よりも、室内機10が埋め込まれている天井の吸込み温度の方が、高い値となるため、吸込温度からリモコン温度を差し引いた温度差は、正の値となっている。
図1に戻って、センサ値補正部36は、暖房運転時のサーモオフ状態において、温度差記憶部35に記憶された複数の温度差の情報に基づいてリモコン温度を補正することで、室内の現在温度を求める。例えば、センサ値補正部36は、温度差記憶部35に記憶された複数の温度差のうち、直近の規定数の温度差を平均した温度差補正値を算出し、算出した温度差補正値をリモコン温度に加算することで、室内の現在温度を求める。
具体的に、センサ値補正部36は、温度差記憶部35における直近60個の温度差を平均し、温度差補正値を算出する。そして、センサ値補正部36は、算出した温度差補正値を現在のリモコン温度に加算して補正し、室内の現在温度を求める。
なお、直近60個の温度差は、時間的に連続している必要はなく、別の日時に跨がった温度差であってもよい。例えば、前日の「1月4日 22時50分」における温度差と、翌日の「1月5日 7時00分」における温度差とを含んだ直近60個の温度差を平均し、温度差補正値を算出してもよい。
また、直近の規定数の個数も、60個に限られず、他の個数であってもよい。例えば、温度変動の小さいオフィスの場合、センサ値補正部36は、直近30個の温度差を平均し、温度差補正値を算出してもよい。逆に、温度変動の大きいオフィスの場合、センサ値補正部36は、直近120個の温度差を平均し、温度差補正値を算出してもよい。
このように、吸込温度とリモコン温度との定常的な差分である温度差を用いてリモコン温度を補正するため、例えば、オフィスの入口付近の壁に、リモコン30が設置されていたり、比較的広いオフィスにおいて室内機10から離れた壁に、リモコン30が設置されているなど、吸込温度とリモコン温度との温度差が大きい場合でも、定常的な温度差を用いて補正することで、リモコン温度から、現在の室内温度を適切に求めることができる。
また、リモコン30に配置されているリモコン温度センサ33を活用することで、別途、温度センサ及び通信部を室内に配置する必要がないため、空調機100の価格を余分に上昇させることがない。また、常時電源供給されるリモコン30を用いた場合では、バッテリを気にせずに空調機100を稼働させることができる。
以下、このような構成の空調機100の動作について、図4,5を参照して説明する。図4は、本発明の実施形態1に係る空調機100が実行する空調制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。また、図5は、空調制御処理における温度差補正値算出処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
なお、図4に示す空調制御処理は、空調機100において、繰り返し実行されるものとする。
まず、図4の空調制御処理に示すように、空調機100は、空調がオンであるか否かを判別する(ステップS11)。
例えば、ユーザによってリモコン30が操作され、リモコン30から空調運転の開始が指令された際に、空調制御部31は、空調がオンであると判別する。なお、空調運転の開始が指令された後では、空調運転の停止が指令される前までは、空調がオンであると判別される。また、リモコン30から空調運転の停止が指令された際に、空調制御部31は、空調がオンでない、つまり、空調がオフであると判別する。なお、空調運転の停止が指令された後では、空調運転の開始が指令される前までは、空調がオフであると判別される。
空調機100は、空調がオンでないと判別すると(ステップS11;No)、空調制御処理を終了する。
一方、空調がオンであると判別した場合(ステップS11;Yes)に、空調機100は、暖房運転であるか否かを判別する(ステップS12)。
例えば、空調制御部31は、室内機10及び室外機20を暖房運転で制御しているかどうかを判別する。
空調機100は、暖房運転でないと判別すると(ステップS12;No)、後述するステップS14に処理を進める。
一方、暖房運転であると判別した場合(ステップS12;Yes)に、空調機100は、サーモオフであるか否かを判別する(ステップS13)。
例えば、空調制御部31は、現在、室内機10がサーモオフ状態であるかどうかを判別する。
空調機100は、サーモオフでないと判別すると(ステップS13;No)、吸込温度を取得する(ステップS14)。
例えば、センサ値取得部32は、吸込温度センサ13が計測した吸込温度を取得する。
そして、空調機100は、後述するステップS19に処理を進める。
一方、サーモオフであると判別した場合(ステップS13;Yes)に、空調機100は、温度差補正値があるか否かを判別する(ステップS15)。
例えば、センサ値補正部36は、温度差補正値を算出済みであるかどうかを判別する。
空調機100は、温度差補正値がないと判別すると(ステップS15;No)、温度差補正値処理を実行する(ステップS16)。
以下、図5のフローチャートを参照して、温度差補正値処理の詳細を説明する。
図5の温度差補正値算出処理に示すように、空調機100は、吸込温度を取得する(ステップS31)。
例えば、センサ値取得部32は、吸込温度センサ13が計測した吸込温度を取得する。
空調機100は、リモコン温度を取得する(ステップS32)。
例えば、センサ値取得部32は、リモコン温度センサ33が計測したリモコン温度を取得する。
空調機100は、両温度の差分である温度差を算出する(ステップS33)。
例えば、温度差算出部34は、吸込温度からリモコン温度を差し引くことで、吸込温度とリモコン温度との温度差を算出する。
空調機100は、温度差記憶部35に格納する(ステップS34)。
例えば、温度差算出部34は、算出した温度差を温度差記憶部35に記憶させる。
なお、これらステップS31~S34の処理は、上述した図4のステップS14にて行うようにしてもよい。
空調機100は、温度差記憶部35に60個以上の温度差が格納済みであるか否かを判別する(ステップS35)。
例えば、センサ値補正部36は、図3に示すような温度差記憶部35に記憶された温度差の情報が、60個以上あるかどうかを判別する。
空調機100は、温度差記憶部35に60個以上の温度差が格納済みでないと判別すると(ステップS35;No)、温度差補正値処理を終え、図4の空調制御処理に戻る。つまり、空調機100は、ステップS16の温度差補正値処理を終え、上述したステップS11に処理を戻す。
一方、温度差記憶部35に60個以上の温度差が格納済みであると判別した場合(ステップS35;Yes)に、空調機100は、直近60個の温度差を平均し、温度差補正値を算出する(ステップS36)。
例えば、センサ値補正部36は、図3に示すような温度差記憶部35に記憶された情報から、時刻が新しい順に60個の温度差を読み出し、それらを平均して温度差補正値を算出する。
そして、空調機100は、温度差補正値処理を終え、図4の空調制御処理に戻る。つまり、空調機100は、ステップS16の温度差補正値処理を終え、上述したステップS11に処理を戻す。
その後、空調制御処理において、ステップS11~S15まで繰り返され、ステップS15にて、温度差補正値があると判別した場合(ステップS15;Yes)に、空調機100は、リモコン温度を取得する(ステップS17)。
例えば、センサ値取得部32は、リモコン温度センサ33が計測したリモコン温度を取得する。
空調機100は、センサ値を補正する(ステップS18)。
例えば、センサ値補正部36は、上述したステップS16の温度差補正値算出処理にて算出した温度差補正値を、上記のステップS17にて取得したリモコン温度に加算し、リモコン温度を室内機10近傍の室内温度に近づけるように補正する。
空調機100は、現在温度を求める(ステップS19)。
例えば、上述したステップS14にて、吸込温度を取得していれば、空調制御部31は、その吸込温度を、室内の現在温度とする。また、上記のステップS18にて、リモコン温度を補正していれば、空調制御部31は、補正したリモコン温度を、室内の現在温度とする。
空調機100は、設定温度に到達しているか否かを判別する(ステップS20)。
例えば、空調制御部31は、上記のステップS19にて求めた現在温度が、設定温度に到達しているかどうかを判別する。
なお、冷房運転時において、空調制御部31は、現在温度が設定温度よりも低くなった場合に、設定温度に到達していると判別する。一方、暖房運転時において、空調制御部31は、現在温度が設定温度よりも高くなった場合に、設定温度に到達していると判別する。
空調機100は、設定温度に到達していないと判別すると(ステップS20;No)、サーモオンする(ステップS21)。
例えば、空調制御部31は、サーモオンの制御指令を室内機制御部11に伝達し、サーモオフからサーモオンに制御させる。
なお、既に、サーモオン状態であれば、空調機100は、ステップS21の処理をスキップするようにしてもよい。
そして、空調機100は、上述したステップS11に処理を戻す。
一方、設定温度に到達したと判別すると(ステップS20;Yes)、空調機100は、暖房運転であるか否かを判別する(ステップS22)。
空調機100は、暖房運転でないと判別すると(ステップS22;No)、後述するステップS24に処理を進める。
一方、暖房運転であると判別した場合(ステップS22;Yes)に、空調機100は、吸込ファン12を停止させる(ステップS23)。
例えば、空調制御部31は、室内機制御部11を通じて、吸込ファン12を停止させる。
なお、既に、吸込ファン12が停止済みであれば、空調機100は、ステップS23の処理をスキップするようにしてもよい。
空調機100は、サーモオフする(ステップS24)。
例えば、空調制御部31は、サーモオフの制御指令を室内機制御部11に伝達し、サーモオンからサーモオフに制御させる。
なお、既に、サーモオフ状態であれば、空調機100は、ステップS24の処理をスキップするようにしてもよい。
そして、空調機100は、上述したステップS11に処理を戻す。
このような空調制御処理によって、空調機100は、暖房運転中にサーモオフ状態になると、吸込ファン12を停止させるため、熱交換されていない冷気が室内に吹き出されることがない。また、空調機100は、吸込ファン12を停止させた際に、正確な値でない吸込温度に代えて、リモコン温度を適宜補正して室内の現在温度を求めるため、例えば、適切な室内温度でサーモオフ状態に復帰させることが可能となる。
また、リモコン30に配置されているリモコン温度センサ33を活用することで、別途、温度センサ及び通信部を室内に配置する必要がないため、空調機100の価格を余分に上昇させることがない。また、常時電源供給されるリモコン30を用いた場合では、バッテリを気にせずに空調機100を稼働させることができる。
この結果、ユーザに不快感を与えることを、簡易な構成で防止することができる。
(実施形態2)
上記の実施形態1では、暖房運転中にサーモオフ状態となって吸込ファン12を停止させた際に、吸込温度とリモコン温度との温度差を用いて、リモコン温度を適宜補正することで、室内の現在温度を求める場合について説明したが、このような温度差とは異なる情報を用いて、リモコン温度を適宜補正してもよい。
以下、本発明の実施形態2に係る空調機200について、図面を参照して説明する。
図6は、本発明の実施形態2に係る空調機200の構成の一例を示すブロック図である。この空調機200も、例えば、オフィスに設置されて使用される。
図示するように、空調機200は、室内機10と、室外機20と、リモコン40と、を含んでいる。
なお、室内機10、及び、室外機20は、上述した実施形態1に係る空調機100の構成と同じである。
リモコン40は、室内機10及び室外機20を制御するリモートコントローラであり、例えば、室内機10が天井に埋め込まれたオフィス内の壁に設置されている。
リモコン40は、制御手段の一例である空調制御部31と、センサ値取得部41と、リモコン温度検出手段の一例であるリモコン温度センサ33と、外気温度センサ42と、温度差変化率算出手段の一例である温度差変化率算出部43と、温度差変化率記憶部44と、補正手段の一例であるセンサ値補正部45と、を含んでいる。
このようなリモコン40は、例えば、CPU、メモリ、及び、タイマ等のハードウェアを備えている。そして、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、例えば、空調制御部31、センサ値取得部41、温度差変化率算出部43、及び、センサ値補正部45の各機能が実現される。
なお、空調制御部31、及び、リモコン温度センサ33は、上述した実施形態1に係るリモコン30の構成と同じである。また、リモコン40は、これらの他に、ユーザからの空調操作を受け付けるためボタン,タッチパネル等も備えている。
センサ値取得部41は、吸込温度センサ13が計測した吸込温度、及び、リモコン温度センサ33が計測したリモコン温度に加えて、以下に説明する外気温度センサ42が計測した外気温も取得する。つまり、センサ値取得部32は、吸込温度センサ13のセンサ値である吸込温度と、リモコン温度センサ33のセンサ値であるリモコン温度と、外気温度センサ42のセンサ値である外気温とをそれぞれ取得する。
外気温度センサ42は、屋外の外気温を検出する。なお、外気温度センサ42は、例えば、室外機20に配置されていてもよい。
温度差変化率算出部43は、サーモオフ状態での吸込温度とリモコン温度との温度差が単位時間当たりどのくらい変化するのかを示す温度差変化率を算出する。
例えば、温度差変化率算出部43は、サーモオフが開始した第1時刻における、吸込温度とリモコン温度との差分である第1温度差を求め、また、サーモオフが終了した第2時刻における、吸込温度とリモコン温度との差分である第2温度差を求める。そして、温度差変化率算出部43は、第1温度差と第2温度差との差分を、第1時刻と第2時刻との差分である計測時間で除算することで、単位時間当たりの温度差変化率を算出する。
温度差変化率算出部43は、算出した温度差変化率の情報を、温度差変化率記憶部44に記憶させる。
温度差変化率記憶部44は、温度差変化率算出部43が算出した温度差変化率の情報を蓄積して記憶する。
例えば、温度差変化率記憶部44は、図7に示すような複数の温度差変化率の情報を、平均外気温に対応付けて記憶する。なお、平均外気温は、サーモオフが開始した第1時刻における外気温と、サーモオフが終了した第2時刻における外気温との平均である。
図7で示すように、平均外気温が「4℃」における温度差変化率は、「0.8[℃/min]」である。つまり、平均外気温が4℃であれば、吸込温度とリモコン温度との温度差が、1分当たり、0.8℃変化することを示している。同様に、平均外気温が「5℃」における温度差変化率は、「0.77[℃/min]」であり、・・・、平均外気温が「8℃」における温度差変化率は、「0.63[℃/min]」である。
図6に戻って、センサ値補正部45は、暖房運転時のサーモオフ状態において、温度差変化率記憶部44に記憶された何れかの温度差変化率と、サーモオフ後の経過時間とから、温度差変動値を算出する。そして、センサ値補正部45は、算出した温度差変動値を現在のリモコン温度に加算し、室内の現在温度を求める。
以下、このような構成の空調機200の動作について、図8~10を参照して説明する。図8は、本発明の実施形態2に係る空調機200が実行する空調制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。また、図9は、空調制御処理における温度差変化率算出処理の詳細を説明するためのフローチャートである。そして、図10は、空調制御処理におけるセンサ値補正処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
なお、図8に示す空調制御処理は、空調機200において、繰り返し実行されるものとする。
また、図8の空調制御処理におけるステップS11~S13、ステップS17、及び、ステップS19~S24は、上述した実施形態1に係る空調制御処理の処理内容と同じであるため、これらについては、簡潔に説明する。
まず、図8の空調制御処理に示すように、空調機200は、空調がオンであるか否かを判別し(ステップS11)、空調がオンでないと判別すると(ステップS11;No)、空調制御処理を終了する。
一方、空調がオンであると判別した場合(ステップS11;Yes)に、空調機200は、暖房運転であるか否かを判別し(ステップS12)、暖房運転でないと判別すると(ステップS12;No)、ステップS14に処理を進める。
一方、暖房運転であると判別した場合(ステップS12;Yes)に、空調機200は、サーモオフであるか否かを判別し(ステップS13)、サーモオフでないと判別すると(ステップS13;No)、吸込温度を取得し(ステップS14)、ステップS19に処理を進める。
一方、サーモオフであると判別した場合(ステップS13;Yes)に、空調機200は、外気温を取得する(ステップS41)。
例えば、センサ値取得部41は、外気温度センサ42が計測した外気温を取得する。
空調機200は、温度差変化率があるか否かを判別する(ステップS42)。
例えば、温度差変化率算出部43は、温度差変化率を算出済みであるかどうかを判別する。
空調機200は、温度差変化率がないと判別すると(ステップS42;No)、温度差変化率算出処理を実行する(ステップS43)。
以下、図9のフローチャートを参照して、温度差変化率算出処理の詳細を説明する。
図9の温度差変化率算出処理に示すように、空調機200は、サーモオフが開始した第1時刻における、吸込温度とリモコン温度との差分である第1温度差を算出する(ステップS51)。
例えば、温度差変化率算出部43は、サーモオフが開始した第1時刻に、吸込温度及びリモコン温度を取得し、吸込温度からリモコン温度を差し引くことで、第1温度差を算出する。
空調機200は、サーモオフが終了した第2時刻における、吸込温度とリモコン温度との差分である第2温度差を算出する(ステップS52)。
例えば、温度差変化率算出部43は、サーモオフが終了した第2時刻に、吸込温度及びリモコン温度を取得し、吸込温度からリモコン温度を差し引くことで、第2温度差を算出する。
空調機200は、第1時刻と第2時刻との差分である計測時間を算出する(ステップS53)。
例えば、温度差変化率算出部43は、第2時刻から第1時刻を差し引くことで、計測時間を算出する。
空調機200は、第1温度差と第2温度差との差分を、計測時刻で除算して、温度差変化率を算出する(ステップS54)。
例えば、温度差変化率算出部43は、第2温度差から第1温度差を差し引いた値を、上記のステップS53にて算出した計測時間で除算することにより、単位時間当たりの温度差変化率を算出する。
空調機200は、第1時刻における外気温と、第2時刻における外気温との平均である平均外気温を算出する(ステップS55)。
例えば、温度差変化率算出部43は、第1時刻に取得した外気温と、第2時刻に取得した外気温とを平均し、平均外気温を算出する。
空調機200は、温度差変化率を平均外気温と共に、温度差変化率記憶部44に格納する(ステップS56)。
例えば、温度差変化率算出部43は、上述したステップS54にて算出した温度差変化率の情報を、上記のステップS55にて算出した平均外気温と対応付けて、温度差変化率記憶部44に記憶させる。
空調機200は、温度差変化率算出処理を終え、図8の空調制御処理に戻る。つまり、空調機200は、ステップS43の温度差変化率算出処理を終え、上述したステップS11に処理を戻す。
その後、空調制御処理において、ステップS11~S13、及び、ステップ41,S42まで繰り返され、ステップS42にて、温度差変化率があると判別した場合(ステップS42;Yes)に、空調機200は、リモコン温度を取得する(ステップS17)。
空調機200は、センサ値補正処理を実行する(ステップS44)。
以下、図10のフローチャートを参照して、センサ値補正処理の詳細を説明する。
図10のセンサ値補正処理に示すように、空調機200は、第1時刻から現在までの経過時間を算出する(ステップS61)。
例えば、センサ値補正部45は、タイマが計時している現在時刻を参照し、この現在時刻からサーモオフが開始した第1時刻を差し引くことにより、経過時間を算出する。
空調機200は、温度差変化率と経過時間とを乗算し、温度差変動値を算出する(ステップS62)。
例えば、センサ値補正部45は、図8の空調制御処理におけるステップ43にて算出した温度差変化率と、上記のステップS61にて算出した経過時間とを乗算することで、現時点における温度差変動値を算出する。
空調機200は、リモコン温度に温度差変動値を加算して、センサ値を補正する(ステップS63)。
例えば、センサ値補正部45は、図8の空調制御処理におけるステップS17にて取得したリモコン温度に、上記のステップS62にて算出した温度差変動値を加算し、リモコン温度を室内機10近傍の室内温度に近づけるように補正する。
空調機200は、センサ値補正処理を終え、図8の空調制御処理に戻る。
空調機200は、現在温度を求める(ステップS19)。
例えば、上述したステップS14にて、吸込温度を取得していれば、空調制御部31は、その吸込温度を、室内の現在温度とする。また、上記のステップS44にて、リモコン温度を補正していれば、空調制御部31は、補正したリモコン温度を、室内の現在温度とする。
空調機200は、設定温度に到達しているか否かを判別し(ステップS20)、設定温度に到達していないと判別すると(ステップS20;No)、サーモオンする(ステップS21)。そして、空調機200は、上述したステップS11に処理を戻す。
一方、設定温度に到達したと判別すると(ステップS20;Yes)、空調機200は、暖房運転であるか否かを判別し(ステップS22)、暖房運転でないと判別すると(ステップS22;No)、ステップS24に処理を進める。
一方、暖房運転であると判別した場合(ステップS22;Yes)に、空調機200は、吸込ファン12を停止させ(ステップS23)、サーモオフする(ステップS24)。そして、空調機200は、上述したステップS11に処理を戻す。
このような空調制御処理でも、空調機200は、暖房運転中にサーモオフ状態になると、吸込ファン12を停止させるため、熱交換されていない冷気が室内に吹き出されることがない。また、空調機200は、吸込ファン12を停止させた際に、正確な値でない吸込温度に代えて、リモコン温度をサーモオフからの経過時間に応じて適宜補正して室内の現在温度を求めるため、例えば、適切な室内温度でサーモオフ状態に復帰させることが可能となる。
また、リモコン40に配置されているリモコン温度センサ33及び外気温度センサ42を活用することで、別途、温度センサ及び通信部を室内に配置する必要がないため、空調機200の価格を余分に上昇させることがない。また、常時電源供給されるリモコン40を用いた場合では、バッテリを気にせずに空調機200を稼働させることができる。
この結果、ユーザに不快感を与えることを、簡易な構成で防止することができる。
(他の実施形態)
上記の実施形態1,2では、暖房運転中にサーモオフ状態になると、吸込ファン12を停止させる場合について説明したが、冷房運転中にサーモオフ状態になった場合でも、吸込ファン12を停止させてもよい。
その場合、空調機100,200は、冷房運転中にサーモオフ状態になると、吸込ファン12を停止させるため、熱交換されていない暖気が室内に吹き出されることがない。また、空調機100,200は、冷房運転中に吸込ファン12を停止させた場合でも、正確な値でない吸込温度に代えて、リモコン温度を適宜補正して室内の現在温度を求めるため、例えば、適切な室内温度でサーモオフ状態に復帰させることが可能となる。
また、上記の実施形態1,2では、空調機100,200側に、全ての構成を持たせる場合について説明したが、一部の構成を外部のサーバに持たせた上で、協働させてもよい。
以下、本発明の他の実施形態に係る空調機300について、図面を参照して説明する。
図11は、本発明の他の実施形態に係る空調機300の構成を含むブロック図である。
図示するように、空調機300は、クラウドサーバ60と、インターネットNを介して通信可能に接続されている。
この空調機300も、例えば、オフィスに設置されて使用される。
図示するように、空調機300は、室内機10と、室外機20と、リモコン50と、を含んでいる。
なお、室内機10、及び、室外機20は、上述した実施形態1に係る空調機100の構成と同じである。
リモコン50は、室内機10及び室外機20を制御するリモートコントローラであり、例えば、室内機10が天井に埋め込まれたオフィス内の壁に設置されている。
リモコン50は、制御手段の一例である空調制御部31と、センサ値取得部32と、リモコン温度検出手段の一例であるリモコン温度センサ33と、通信部51と、を含んでいる。
このようなリモコン50は、例えば、CPU、及び、メモリ等のハードウェアを備えている。そして、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、例えば、空調制御部31、センサ値取得部32、及び、センサ値取得部32の各機能が実現される。
なお、空調制御部31、センサ値取得部32、及び、リモコン温度センサ33は、上述した実施形態1に係るリモコン30の構成と同じである。また、リモコン50は、これらの他に、ユーザからの空調操作を受け付けるためボタン,タッチパネル等も備えている。
通信部51は、インターネットNを介してクラウドサーバ60と通信を行う。
例えば、通信部51は、センサ値取得部32が取得した吸込温度、及び、リモコン温度を、クラウドサーバ60に送信する。また、通信部51は、クラウドサーバ60から送られる温度差補正値を受信する。
また、クラウドサーバ60は、通信部61と、温度差算出部34と、温度差記憶手段の一例である温度差記憶部35と、補正手段の一例であるセンサ値補正部36と、を含んでいる。
なお、温度差算出部34、温度差記憶部35、及び、センサ値補正部36は、上述した実施形態1に係るリモコン30の構成と同じである。
通信部61は、空調機300から送られた吸込温度、及び、リモコン温度を受信する。
このように、実施形態1における空調機100側の一部の構成をクラウドサーバ60に持たせた場合でも、同様に、空調機300は、暖房運転中にサーモオフ状態になると、吸込ファン12を停止させるため、熱交換されていない冷気が室内に吹き出されることがない。また、空調機300は、吸込ファン12を停止させた際に、正確な値でない吸込温度に代えて、リモコン温度を適宜補正して室内の現在温度を求めるため、例えば、適切な室内温度でサーモオフ状態に復帰させることが可能となる。
また、リモコン50に配置されているリモコン温度センサ33を活用することで、別途、温度センサ及び通信部を室内に配置する必要がないため、空調機300の価格を余分に上昇させることがない。また、常時電源供給されるリモコン30を用いた場合では、バッテリを気にせずに空調機300を稼働させることができる。
また、図11に示すクラウドサーバ60では、実施形態1における空調機100側の一部の構成を持たせた場合について説明したが、実施形態2における空調機200側の一部の構成を持たせてもよい。例えば、クラウドサーバ60は、通信部61の他に、温度差変化率算出手段の一例である温度差変化率算出部43と、温度差変化率記憶部44と、補正手段の一例であるセンサ値補正部45と、を備えるようにしてもよい。
このように、実施形態2における空調機200側の一部の構成をクラウドサーバ60に持たせた場合でも、同様に、空調機300は、暖房運転中にサーモオフ状態になると、吸込ファン12を停止させるため、熱交換されていない冷気が室内に吹き出されることがない。また、空調機300は、吸込ファン12を停止させた際に、正確な値でない吸込温度に代えて、リモコン温度をサーモオフからの経過時間に応じて適宜補正して室内の現在温度を求めるため、例えば、適切な室内温度でサーモオフ状態に復帰させることが可能となる。
また、上記の実施形態1,2において、例えば、空調機100,200にて実行されるプログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical Disk)、USBメモリ、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。そして、係るプログラムを特定の又は汎用のコンピュータにインストールすることによって、当該コンピュータを上記の実施形態1,2における空調機100,200として機能させることも可能である。
また、上記のプログラムをインターネットといった通信ネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロードするようにしてもよい。また、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。さらに、プログラムの全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムを実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合、OSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを上記の記録媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロードしてもよい。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能である。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
100,200,300 空調機、10 室内機、11 室内機制御、12 吸込ファン、13 吸込温度センサ、14 熱交換器、20 室外機、30,40,50 リモコン、31 空調制御部、32,41 センサ値取得部、33 リモコン温度センサ、34 温度差算出部、35 温度差記憶部、36,45 センサ値補正部、42 外気温度センサ、43 温度差変化率算出部、44 温度差変化率記憶部、51 通信部、60 クラウドサーバ、61 通信部

Claims (5)

  1. 吸込口から吸い込んだ室内の空気を空気調和し、当該空気調和した空気を吹出口から室内に吹き出す空調機であって、
    前記吸込口から前記吹出口に向かう空気の流れを生じさせる送風手段と、
    前記送風手段によって前記吸込口から吸い込まれた空気の吸込温度を検出する吸込温度検出手段と、
    ユーザからの空調操作を受け付けるリモコンの周辺温度を示すリモコン温度を検出するリモコン温度検出手段と、
    前記吸込温度に応じてサーモオフ状態になると、前記送風手段を停止させ、前記リモコン温度を用いた制御を行う制御手段と、
    サーモオン状態における吸込温度とリモコン温度との温度差に基づいて、サーモオフ状態における前記リモコン温度を補正する補正手段と、を備え、
    前記制御手段は、サーモオフ状態になると、前記補正手段によって補正された前記リモコン温度を用いた制御を行う、
    空調機。
  2. 前記制御手段は、サーモオフ状態からサーモオン状態になると、前記送風手段を動作させ、前記吸込温度を用いた制御を行う、
    請求項1に記載の空調機。
  3. 前記補正手段は、直近の規定数の前記温度差を平均した温度差補正値を算出し、当該温度差補正値を前記リモコン温度に加算することで、サーモオフ状態における前記リモコン温度を補正する、
    請求項1又は2に記載の空調機。
  4. 吸込口から吸い込んだ室内の空気を空気調和し、当該空気調和した空気を吹出口から室内に吹き出す空調機が実行する空調制御方法であって、
    ファンを動作させて、前記吸込口から前記吹出口に向かう空気の流れを生じさせる送風ステップと、
    前記ファンによって前記吸込口から吸い込まれた空気の吸込温度を検出する吸込温度検出ステップと、
    ユーザからの空調操作を受け付けるリモコンの周辺温度を示すリモコン温度を検出するリモコン温度検出ステップと、
    前記吸込温度に応じてサーモオフ状態になると、前記ファンを停止させ、前記リモコン温度を用いた制御を行う制御ステップと、
    サーモオン状態における吸込温度とリモコン温度との温度差に基づいて、サーモオフ状態における前記リモコン温度を補正する補正ステップと、を備え、
    前記制御ステップでは、サーモオフ状態になると、前記補正ステップによって補正された前記リモコン温度を用いた制御を行う、
    空調制御方法。
  5. 吸込口から吸い込んだ室内の空気を空気調和し、当該空気調和した空気を吹出口から室内に吹き出す制御を行うコンピュータに、
    ファンを動作させて、前記吸込口から前記吹出口に向かう空気の流れを生じさせる送風手順と、
    前記ファンによって前記吸込口から吸い込まれた空気の吸込温度を検出する吸込温度検出手順と、
    ユーザからの空調操作を受け付けるリモコンの周辺温度を示すリモコン温度を検出するリモコン温度検出手順と、
    前記吸込温度に応じてサーモオフ状態になると、前記ファンを停止させ、前記リモコン温度を用いた制御を行う制御手順と、
    サーモオン状態における吸込温度とリモコン温度との温度差に基づいて、サーモオフ状態における前記リモコン温度を補正する補正手順と、を実行させ、
    前記制御手順では、サーモオフ状態になると、前記補正手順によって補正された前記リモコン温度を用いた制御を行う、
    プログラム。
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