JP7478602B2 - 決済装置及びその制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、決済装置及びその制御プログラムに関する。
青果、精肉、鮮魚、総菜、乳製品等の売場をそれぞれ異なるテナントが運営し、会計は、各売場共通の会計場(レジ)でまとめて行うようにした店舗がある。そして、この種の店舗においても、商品の購入金額に応じて算出されるポイントを顧客に付与するポイントサービスを導入する場合がある。
一般に、ポイントサービスが導入された場合、顧客は、ポイントを次回以降の購入代金の一部に充当することができる。その際、ポイントで支払われた金額については、店舗が負担している。したがって、複数のテナントが各売場をそれぞれ運営する形態の店舗の場合には、ポイントで支払われた金額を各テナントが負担することとなる。このため、必ずしも全てのテナントからポイントサービス導入の承認が得られるとは限らない。
このような事情から、ポイントサービス導入の承認が得られたテナントが運営する売場で販売されている商品については代金をポイントで支払うポイント決済を許容し、承認が得られていないテナントが運営する売場で販売されている商品についてはポイント決済を許容しない運用が望まれている。
特開2015-170088号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、ポイントサービス導入の承認が得られたテナントが運営する売場で販売されている商品についてはポイント決済を許容し、承認が得られていないテナントが運営する売場で販売されている商品についてはポイント決済を許容しない運用を容易に実現できる決済装置を提供することにある。
一実施形態において、決済装置は、抽出手段と、算出手段と、通知手段と、を備える。抽出手段は、購買者が購入する商品の中からポイント決済対象の商品を抽出する。算出手段は、抽出手段により抽出された商品を基にポイント決済可能金額を算出する。通知手段は、算出手段により算出されたポイント決済可能金額を通知する。
一実施形態に係るPOS端末の要部回路構成を示すブロック図。 会員データベースに保存される会員レコードの主要なデータ構造を示す模式図。 商品データベースに保存される商品レコードの主要なデータ構造を示す模式図。 テナントデータベースに保存されるテナントレコードの主要なデータ構造を示す模式図。 POS端末が有する対象外ファイルの主要なデータ構造を示す模式図。 POS端末が有する取引バッファの主要なデータ構造を示す模式図。 POS端末のプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。 POS端末のプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。 POS端末のプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。 POS端末のプロセッサが実行する算出処理の手順を示す流れ図。 POS端末のタッチパネルに表示される第1小計画面の一例を示す模式図。 POS端末のタッチパネルに表示される第2小計画面の一例を示す模式図。 第2の実施形態における算出処理の手順を示す流れ図。
決済装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
なお、以下の実施形態では、青果、精肉、鮮魚及び総菜の各売場をそれぞれ異なるテナントTA,テナントTB,テナントTC,テナントTDが運営し、会計は、各売場共通の会計場(レジ)でまとめて行うようにした店舗の会計場に設置されるPOS(Point Of Sales)端末10(図1を参照)を、決済装置の一例とする。POS端末10は、購買者である顧客が購入する商品の登録から会計までの操作を店員が行う対面式の決済装置である。
そして本実施形態では、店舗が、会員になった顧客に対し、商品の購入金額に応じて算出されるポイントを付与するポイントサービスを導入する。ただし、精肉売場を運営するテナントTAと、精肉売場を運営するテナントTBとは、ポイントサービス導入を承認しておらず、鮮魚売場を運営するテナントTCと、総菜売場を運営するテナントTDとは、ポイントサービス導入を承認している場合を例示する。
[第1の実施形態]
図1は、一実施形態に係るPOS端末10の要部回路構成を示すブロック図である。POS端末10は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14、通信インターフェース15、キーボード16、タッチパネル17、ディスプレイ18、プリンタ19、及び、第1乃至第3の外部インターフェース110、111、112を備える。POS端末10は、プロセッサ11と、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14、通信インターフェース15、キーボード16、タッチパネル17、ディスプレイ18、プリンタ19及び第1乃至第3の外部インターフェース110、111、112とを、システムバス113で接続している。システムバス113は、アドレスバス、データバス等を含む。POS端末10は、プロセッサ11とメインメモリ12及び補助記憶デバイス13とをシステムバス113で接続することによって、コンピュータを構成している。
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、POS端末10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリエリア及び揮発性のメモリエリアを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリエリアではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを揮発性のメモリエリアで記憶する。またメインメモリ12は、揮発性のメモリエリアを、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリエリアは、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリエリアは、例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス13としては、例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の周知の記憶デバイスを単独で、あるいは複数組み合わせて用いられる。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ11での処理によって生成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス13は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
メインメモリ12又は補助記憶デバイス13が記憶するアプリケーションプログラムは、後述する制御プログラムを含む。制御プログラムをメインメモリ12又は補助記憶デバイス13にインストールする方法は特に限定されるものではない。リムーバブルな記録媒体に制御プログラムを記録して、あるいはネットワークを介した通信により制御プログラムを配信して、メインメモリ12又は補助記憶デバイス13にインストールすることができる。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
時計14は、POS端末10の時刻情報源として機能する。プロセッサ11は、時計14によって計時される時刻情報を基に、現在の日付及び時刻を計時する。
通信インターフェース15は、通信ネットワークを介して接続されたサーバ20との間でデータ通信を行うための回路である。サーバ20は、会員データベース21、商品データベース22、テナントデータベース23等の種々のデータベースを管理するデータベースサーバである。通信ネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)である。通信ネットワークは、例えばイントラネット、WAN(Wide Area Network)等を組み合わせてもよい。
キーボード16は、点数、金額、商品コード等の数値を置数するための置数キーの他、乗算キー、小計キー、締めキー等の種々のファンクションキーを配設した入力デバイスである。締めキーは、商取引の登録締めを操作者が宣言するためのキーである。締めキーは、決済方法別に用意されている。すなわち現金決済用の締めキー、クレジット決済用の締めキー、ポイント決済用の締めキー等がキーボード16に配設されている。
タッチパネル17は、店員用の入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。ディスプレイ18は、顧客用の表示デバイスである。タッチパネル17及びディスプレイ18には、POS端末10で登録された商品の名称(商品名)、価格、合計金額、釣銭額等が表示される。
プリンタ19は、所定のレシート用紙に商取引の明細を表すレシートデータを印字出力するための出力デバイスである。レシートデータが印字されたレシート用紙は、カッタにより切断されて、紙レシートとして発行される。
第1の外部インターフェース110は、スキャナ31との通信用である。スキャナ31は、バーコード又は二次元コードの読取りに供せられる。各商品には、その商品固有の商品コードを示すバーコードが付されている。
第2の外部インターフェース111は、リーダ32との通信用である。リーダ32は、会員カード、クレジットカード等のカードデータを読み取るための入力デバイスである。会員カードは、会員となった顧客が所持するカード媒体である。顧客は、会員になることで店舗からポイントサービスを受けることができる。会員カードには、会員となった顧客固有の会員IDが記録されている。会員IDは、会員カードに磁気記録されていてもよいし、ICメモリに電気的に記録されていてもよい。あるいは会員IDは、会員カードの表面にバーコード又は二次元コードの形態で印刷されていてもよい。会員IDが会員カードに対して磁気記録されている場合、リーダ32は磁気カードリーダである。会員IDが会員カードのICメモリに記憶されている場合、リーダ32はICカードリーダである。会員IDが会員カードの表面にバーコード又は2次元コードの形態で印刷されている場合、リーダ32は、コードリーダである。この場合、会員IDをバーコード又は二次元コードの形態で表示可能なスマートフォン等の携帯型通信端末を会員カードの代用品として使用することもできる。
第3の外部インターフェース112は、ドロワ33との通信用である。ドロワ33は、釣銭用の現金等を収納するための部材である。第3の外部インターフェース112は、自動釣銭機との通信用であってもよい。
なお、外部インターフェースの数は3つに限定されない。POS端末10は、その他のデバイス通信用の外部インターフェースを備えていてもよい。
次に、前記サーバ20によって管理される会員データベース21、商品データベース22及びテナントデータベース23について説明する。
会員データベース21は、会員となった顧客毎に作成される会員レコード211(図2参照)の集合体である。会員レコード211は、図2に示すように、会員ID、累積ポイントPa等の項目で特定されるデータを含む。累積ポイントPaは、会員IDで識別される顧客に対して付与されたサービスポイントを累積した値である。顧客は、累積ポイントPaを1ポイントあたり1円に換算して購入代金に充当することができる。
商品データベース22は、各売場で販売される商品毎に作成される商品レコード221(図3を参照)の集合体である。商品レコード221は、図3に示すように、商品コード、部門コード、テナントコード、メーカコード、商品名、価格、属性フラグFa等の項目で特定されるデータを含む。
商品コードは、商品毎に設定された一意のコードである。部門コードは、各商品を属性によって分類した部門毎に設定された一意のコードである。例えば青果売場では、商品は根菜類、葉茎菜類、キノコ類、果実類等の部門に分類される。精肉売場では、商品は牛肉、豚肉、鶏肉、加工肉等の部門に分類される。その他の鮮魚売場及び総菜売場でも、商品は1以上の部門に分類される。テナントコードは、商品の売場を管理するテナント毎に設定された一意のコードである。メーカコードは、商品の製造メーカ(又は生産者)毎に設定された一意のコードである。名称及び価格は、商品コードで識別される商品の固有名称及びその商品1点当たりの価格である。
属性フラグFaは、商品コードで識別される商品がポイント計算対象外であるか否かを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、ポイントサービス導入の承認が得られていないテナントTA及びテナントTBが運営する売場で販売されている商品はポイント計算対象外となる。したがって、青果売場及び精肉売場で販売されている商品については、商品レコード221の属性フラグFaが“1”となる。一方、ポイントサービス導入の承認が得られているテナントTC及びテナントTDが運営する売場で販売されている商品はポイント計算対象外となる。したがって、鮮魚売場及び惣菜売場で販売されている商品については、商品レコード221の属性フラグFaが“0”となる。なお、ポイントサービス導入を承認しているテナントの売場で販売される商品の中にも、ポイント計算対象外となる場合があり得る。例えば商品券等の金券商品は、ポイント計算対象外とする場合である。このような場合には、テナントに関わらず金券商品については、商品レコード221の属性フラグFaを“1”とすればよい。
テナントデータベース23は、テナント毎に作成されるテナントレコード231(図4を参照)の集合体である。テナントレコード231は、図4に示すように、テナントコード、テナント名、ポイント負担金額等の項目で特定されるデータを含む。テナント名は、テナントコードで特定されるテナントの固有名称である。ポイント負担金額は、ポイントによる商品代金の支払い金額のうち当該テナントが負担する金額である。
さて、図1に示すようにPOS端末10は、補助記憶デバイス13に対象外ファイル40を形成している。本実施形態では、ポイントサービス導入の承認が得られたテナントが運営する売場で販売されている商品については代金をポイントで支払うポイント決済を許容する。ただし、承認が得られていないテナントが運営する売場で販売されている商品についてはポイント決済を許容しない。このような運用を実現するために対象外ファイル40がある。
図5は、対象外ファイル40のデータ構造を示す模式図である。図示するように、対象外ファイル40は、コード種別のエリアと複数の対象外コードのエリアとを有している。コード種別のエリアには、対象外コードの種類を特定するためのデータが記述される。対象外コードのエリアには、ポイントサービス導入の承認が得られていないテナントが運営する売場で販売されている商品に係るコードが記述される。
すなわち本実施形態では、一例として、テナントコードを特定するためのデータを、コード種別として対象外ファイル40に記述する。そして、テナントTAのテナントコードとテナントTBのテナントコードとを、対象外コードとして対象外ファイル40に記述する。
なお、各売場でそれぞれ販売されている商品の部門が重複しないことを前提とすると、部門コードを特定するためのデータをコード種別として対象外ファイル40に記述してもよい。そしてその場合には、ポイントサービス導入の承認が得られていないテナントで販売される商品の部門コードを、対象外コードとして対象外ファイル40に記述することとなる。
また、各売場でそれぞれ販売されている商品の製造メーカが重複しない場合には、メーカコードを特定するためのデータをコード種別として対象外ファイル40に記述してもよい。そしてその場合には、ポイントサービス導入の承認が得られていないテナントで販売される商品のメーカコードを、対象外コードとして対象外ファイル40に記述することとなる。
図1に示すようにPOS端末10は、メインメモリ12における揮発性メモリエリアの一部を取引バッファ51と抽出バッファ52のエリアとしている。取引バッファ51は、顧客との商取引に係るデータを一時的に記憶するためのエリアである。
図6は、取引バッファ51のデータ構造を示す模式図である。図示するように取引バッファ51は、会員ID、累積ポイントPa、複数の商品販売データ、合計金額、ポイント決済可能金額、今回ポイントPb等のデータを記述するためのエリアを有する。各エリアのデータについては、後述する動作説明の中で明らかにする。
抽出バッファ52は、取引バッファ51から抽出した商品販売データを一時的に記憶するためのエリアである。抽出バッファ52は、複数の商品販売データを記述するためのエリアを有する。
図7乃至図10は、プロセッサ11が制御プログラムに従って実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。図11及び図12は、タッチパネル17に表示される画像の一例である。以下、これらの図を用いて、顧客との商取引に対するPOS端末10の主要な動作について説明する。なお、以下に説明する動作は一例である。同様な結果が得られるのであれば、その手順等は特に限定されるものではない。
プロセッサ11は、直前の顧客との商取引が終了すると、図7の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。先ずプロセッサ11は、ACT1として初期化を実行する。この初期化により、取引バッファ51がクリアされる。また、第1フラグFb及び第2フラグFcが“0”にリセットされる。第1フラグFbは、会員との商取引であるか否かを識別するための1ビットデータである。第1フラグFbは、会員との商取引である場合に“1”となり、非会員との商取引の場合には“0”となる。第2フラグFcは、商品登録が行われたか否かを識別するための1ビットデータである。第2フラグFcは、商品登録が開始される前は“0”であり、商品登録が開始されると“1”となる。
初期化を終えると、プロセッサ11は、ACT2として第1フラグFbが“0”であるか否かを確認する。この場合、第1フラグFbは“0”である。よって、プロセッサ11は、ACT2においてYESと判定し、ACT3へと進む。プロセッサ11は、ACT3として会員登録が行われたか否かを確認する。会員登録が行われていない場合、プロセッサ11は、ACT3においてNOと判定し、ACT4へと進む。プロセッサ11は、ACT4として商品登録が行われたか否かを確認する。商品登録が行われていない場合、プロセッサ11は、ACT4においてNOと判定し、ACT5へと進む。プロセッサ11は、ACT5として小計出力が指示されたか否かを確認する。小計出力が指示されていない場合、プロセッサ11は、ACT5においてNOと判定し、ACT2へと戻る。
ここにプロセッサ11は、第1フラグFbが“0”にリセットされている状態においては、ACT3乃至ACT5として会員登録が行われるか、商品登録が行われるか、小計出力が指示されるのを待ち受ける。
POS端末10のオペレータである店員は、顧客が購入商品の代金支払いのために会計場に来ると、その顧客との商取引を開始する。そして店員は、購入商品をPOS端末10に登録する。すなわち、購入商品がバーコード付きの商品の場合には、店員は、そのバーコードをスキャナ31で読み取らせる。購入商品がバーコード無しの商品の場合には、店員は、キーボード16又はタッチパネル17を操作して当該商品の商品コードをPOS端末10に入力する。また店員は、顧客から会員カードの提示を受けた場合には、会員登録を行う。すなわち店員は、その会員カードの会員IDをリーダ32で読み取らせる。また店員は、購入商品の登録を終えると、小計出力を指示する。すなわち店員は、小計キーを入力する。なお、会員登録のタイミングは、商品登録の前であってもよいし、小計出力を指示する前であってもよい。また、小計出力を指示した後であっても、決済方法が選択される前であれば、会員登録を行うことができる。
プロセッサ11は、ACT3乃至ACT5の待ち受け状態において、リーダ32で会員IDが読み取られたことを検知すると、会員登録が行われたと認識する。プロセッサ11は、ACT3においてYESと判定し、ACT6へと進む。プロセッサ11は、ACT6としてその会員IDを含む会員レコード211をサーバ20の会員データベース21から取得する。そしてプロセッサ11は、ACT7として会員レコード211に含まれる会員IDと累積ポイントPaの各データを取引バッファ51に記述して記憶する。またプロセッサ11は、ACT8として第1フラグFbを“1”にセットする。しかる後、プロセッサ11は、ACT2へと戻る。
このとき、第1フラグFbが“1”にセットされているので、プロセッサ11は、ACT2においてNOと判定し、ACT4へと進む。すなわちプロセッサ11は、ACT4及びACT5として商品登録が行われるか小計出力が指示されるのを待ち受ける。
プロセッサ11は、ACT3乃至ACT5の待ち受け状態、又はACT4及びACT5の待ち受け状態において、商品コードが入力されたことを検知すると、商品登録が行われたと認識する。プロセッサ11は、ACT4においてYESと判定し、ACT9へと進む。プロセッサ11は、ACT9としてその商品コードを含む商品レコード221をサーバ20の商品データベース22から取得する。そしてプロセッサ11は、ACT10としてその商品レコード221のデータを基に商品販売データを生成する。
商品販売データは、商品コード、部門コード、テナントコード、商品名、価格、属性フラグFa、販売点数及び販売金額を含む。販売点数は、商品コードとともに乗数が入力された場合にはその乗数であり、乗数が入力されていない場合には“1”である。販売金額は、価格に販売点数を乗算して算出された金額である。なお、商品販売データの構造はこれに限定されない。例えば、メーカコード等のその他の情報をさらに含んでいてもよい。
商品販売データを生成し終えると、プロセッサ11は、ACT11としてその商品販売データを取引バッファ51に記述して記憶する。
プロセッサ11は、ACT12として第2フラグFcを調べる。第2フラグFcが“0”にリセットされていた場合、プロセッサ11は、ACT12においてYESと判定し、ACT13へと進む。プロセッサ11は、ACT13として第2フラグFcを“1”にセットする。第2フラグFcが既に“1”にセットされていた場合には、プロセッサ11は、ACT12においてNOと判定し、ACT13の処理をスキップする。
こうして、ACT13の処理を実行するかスキップすると、プロセッサ11は、ACT2へと戻る。すなわちプロセッサ11は、ACT3乃至ACT5の待ち受け状態、またはACT4及びACT5の待ち受け状態に戻る。
プロセッサ11は、ACT3乃至ACT5の待ち受け状態、あるいはACT4及びACT5の待ち受け状態において、小計キーが入力されたことを検知すると、小計出力が指示されたと認識する。プロセッサ11は、ACT5においてYESと判定し、ACT14へと進む。プロセッサ11は、ACT14として第2フラグFcが“1”にセットされているか否かを確認する。第2フラグFcがセットされていない場合、商品登録が行われることなく小計出力が指示された誤操作である。プロセッサ11は、ACT14においてNOと判定し、ACT2へと戻る。
プロセッサ11は、第2フラグFcがセットされていることを確認したならば、ACT14においてYESと判定し、図8のACT21へと進む。プロセッサ11は、ACT21として小計金額Aaを算出する。すなわちプロセッサ11は、取引バッファ51に記憶された各商品販売データの販売金額を合算して小計金額Aaを算出する。プロセッサ11は、小計金額(合計金額)Aaを取引バッファ51に記述して記憶する。またプロセッサ11は、ACT22としてポイント決済可能金額Abの算出処理を実行する。この算出処理は、図10の流れ図に示す手順に従って実行される。
すなわちプロセッサ11は、ACT61として対象外ファイル40からコード種別を取得する。次いでプロセッサ11は、ACT62として取引バッファ51から未処理の商品販売データを取得する。未処理の商品販売データとは、後述するACT63乃至ACT65の処理を実施していない商品販売データである。
未処理の商品販売データを取得すると、プロセッサ11は、ACT63としてその商品販売データから、ACT61の処理で取得したコード種別で特定されるコードを検出する。例えば、コード種別で特定されるコードがテナントコードの場合には、プロセッサ11は、商品販売データからテナントコードを検出する。そしてプロセッサ11は、ACT64として商品販売データから検出されたコードが、対象外ファイル40に対象外コードとして設定されているコードと一致するか否かを確認する。
商品販売データから検出されたコード種別のコードが、対象外コードとして設定されているコードと一致しない場合、プロセッサ11は、ACT64においてNOと判定し、ACT65へと進む。プロセッサ11は、ACT65としてその商品販売データを取引バッファ51から抽出し、抽出バッファ52に記述して記憶する。その後、プロセッサ11は、ACT66へと進む。
一方、商品販売データから検出されたコード種別のコードが、対象外コードとして設定されているコードと一致する場合には、プロセッサ11は、ACT64においてYESと判定する。プロセッサ11は、ACT65の処理をスキップしてACT66へと進む。
プロセッサ11は、ACT66として取引バッファ51に未処理の商品販売データが存在するか否かを確認する。未処理の商品販売データが存在する場合、プロセッサ11は、ACT66においてYESと判定し、ACT62へと戻る。そしてプロセッサ11は、ACT62以降の処理を前述したのと同様に実行する。
ACT61乃至ACT66の処理により、取引バッファ51に記憶された商品販売データから、コード種別のコードが対象外コードとして設定されているコードと一致しない商品販売データが抽出される。そして抽出された商品販売データは、抽出バッファ52において記憶される。すなわち抽出バッファ52には、ポイントサービスの導入を承認しているテナントが管理する売場で顧客が購入した商品の商品販売データが記憶される。ポイントサービスの導入を承認していないテナントが管理する売場で顧客が購入した商品の商品販売データは、抽出バッファ52に記憶されない。
プロセッサ11は、取引バッファ51に記憶された全ての商品販売データについて処理を終えると、ACT66においてNOと判定し、ACT67へと進む。プロセッサ11は、ACT67として抽出バッファ52に商品販売データが記憶されているか否かを確認する。抽出バッファ52に商品販売データが記憶されていない場合、プロセッサ11は、ACT67においてNOと判定し、ACT68へと進む。プロセッサ11は、ACT68として取引バッファ51にポイント決済可能金額Abとして「0円」を記述する。
抽出バッファ52に商品販売データが記憶されている場合には、プロセッサ11は、ACT67においてYESと判定し、ACT69へと進む。プロセッサ11は、ACT69として抽出バッファ52に記憶された商品販売データの販売金額を合算する。そしてプロセッサ11は、ACT70としてその販売金額の合算金額をポイント決済可能金額Abとして取引バッファ51に記述する。
以上で、プロセッサ11は、ポイント決済可能金額Abの算出処理を終了する。
図8の説明に戻る。
上記算出処理を終えると、プロセッサ11は、ACT23としてポイント決済可能金額Abが0円よりも大きいか否かを確認する。ポイント決済可能金額Abが0円よりも大きい場合、プロセッサ11は、ACT23においてYESと判定し、ACT24へと進む。プロセッサ11は、ACT24として第1小計画面SCa(図11を参照)を編集して、タッチパネル17に表示させる。
ポイント決済可能金額Abが0円であった場合には、プロセッサ11は、ACT23においてNOと判定し、ACT25へと進む。プロセッサ11は、ACT25として第2小計画面SCb(図12を参照)を編集して、タッチパネル17に表示させる。
図11は、第1小計画面SCaの一例を示す模式図である。図示するように第1小計画面SCaには、ACT21の処理で算出された小計金額Aaと、ACT22の処理で算出されたポイント決済可能金額Abとが表示される。また第1小計画面SCaには、決済方法の選択ボタンとして、現金ボタンBa、クレジットボタンBb及びポイントボタンBcが表示される。現金ボタンBaは、現金決済を宣言するための操作子である。クレジットボタンBbは、クレジットカード決済を宣言するための操作子である。ポイントボタンBcは、ポイント決済を宣言するための操作子である。図11に示すように、ポイント決済可能金額Abが0円よりも大きい場合、会員である顧客は、ポイント決済可能金額Ab以下の代金について、累積ポイントPaで支払うことができる。すなわちポイント決済が可能である。したがって、第1小計画面SCaには、ポイントボタンBcが表示されている。
図12は、第2小計画面SCbの一例を示す模式図である。図示するように第2小計画面SCbにも、ACT21の処理で算出された小計金額Aaと、ACT22の処理で算出されたポイント決済可能金額Abとが表示される。ただし、ポイント決済可能金額Abは0円である。よって、ポイント決済は不可能である。したがって、第2小計画面SCbには、決済方法の選択ボタンとして現金ボタンBa及びクレジットボタンBbは表示されるが、ポイントボタンBcは表示されない。あるいは、ポイントボタンBcは表示されているとしてもグレーアウトしていて、操作を受け付けない状態となっている。
第1小計画面SCaを表示させたプロセッサ11は、ACT26として商取引の決済が宣言されるのを待ち受ける。具体的にはプロセッサ11は、第1小計画面SCaの現金ボタンBa、クレジットボタンBb、ポイントボタンBcのいずれかが入力されるのを待ち受ける。そして、いずれかのボタンが入力されると、プロセッサ11は、ACT26においてYESと判定し、ACT27へと進む。プロセッサ11は、ACT27としてポイントボタンBcが入力されたか否かを確認する。そしてポイントボタンBc以外のボタン、すなわち現金ボタンBa又はクレジットボタンBbが入力された場合には、プロセッサ11は、ACT27においてNOと判定し、ACT29へと進む。
同様に、第2小計画面SCbを表示させたプロセッサ11は、ACT28として商取引の決済が宣言されるのを待ち受ける。具体的にはプロセッサ11は、第2小計画面SCbの現金ボタンBa又はクレジットボタンBbが入力されるのを待ち受ける。そして、いずれかのボタンが入力されると、プロセッサ11は、ACT28においてYESと判定し、ACT29へと進む。
このように、第1小計画面SCa又は第2小計画面SCbの現金ボタンBa又はクレジットボタンBbが入力された場合には、プロセッサ11は、ACT29へと進む。プロセッサ11は、ACT29として現金決済処理又はクレジットカード決済処理を実行する。すなわち、現金ボタンBaが入力された場合には、プロセッサ11は現金決済処理を実行する。クレジットボタンBbが入力された場合には、プロセッサ11はクレジットカード決済処理を実行する。現金決済処理では、釣銭額が算出される。クレジットカード決済処理では、クレジットカードの認証が行われる。このような現金決済処理及びクレジットカード決済処理は周知の処理であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
現金決済処理又はクレジットカード決済処理が終了すると、プロセッサ11は、ACT30として第1フラグFbが“1”にセットされているか否かを確認する。第1フラグFbが“1”にセットされていた場合、会員との商取引である。プロセッサ11は、ACT30においてYESと判定し、ACT31へと進む。プロセッサ11は、ACT31として今回ポイントPbを算出する。例えばプロセッサ11は、取引バッファ51内の商品販売データのうち、属性フラグFaが“0”の商品販売データにおける販売金額を合算してポイント対象金額を算出する。そしてプロセッサ11は、ポイント対象金額を所定のポイント基準金額で除算して、その商の整数を今回ポイントPbとする。プロセッサ11は、今回ポイントPbを取引バッファ51に記述して記憶する。
プロセッサ11は、ACT32として取引バッファ51に記憶された会員IDと関連付けて会員データベース21に記憶されている累積ポイントPaが今回ポイントPbを加算した後のポイントとなるように、会員レコード211の更新を指令する。また、プロセッサ11は、ACT33として第1フラグFbを“0”にリセットする。その後、プロセッサ11は、ACT34へと進む。
一方、第1フラグFbが“1”にセットされていない場合には、非会員との商取引である。プロセッサ11は、ACT30においてNOと判定し、ACT31乃至ACT33の処理をスキップして、ACT34へと進む。
このようにプロセッサ11は、会員である顧客との商取引の決済処理を終えると、ACT31乃至ACT33の処理を実行してからACT34へと進む。プロセッサ11は、非会員である顧客との商取引の決済処理を終えると、ACT31乃至ACT33の処理を実行せずに、ACT34へと進む。プロセッサ11は、ACT34としてプリンタ19を駆動して、レシートを発行する。レシートは、クレジット伝票の場合もあり得る。
レシート発行後、プロセッサ11は、ACT35として第2フラグFcを“0”にリセットする。以上で、プロセッサ11は、顧客との商取引を終了する。
一方、第1小計画面SCaを表示させた後で、ポイントボタンBcが入力された場合、すなわちポイント決済が宣言された場合には、プロセッサ11は、ACT27においてYESと判定し、図9のACT41へと進む。プロセッサ11は、ACT41として第1フラグFbが“1”にセットされているか否かを確認する。
第1フラグFbが“1”にセットされていない場合、プロセッサ11は、ACT41においてNOと判定し、ACT42へと進む。すなわち、会員登録が行われていないにも拘わらずポイント決済が選択されたので、プロセッサ11は、ACT42として会員登録を待ち受ける。そして、リーダ32で会員IDが読み取られたことを検知すると、プロセッサ11は、ACT42においてYESと判定し、ACT43へと進む。プロセッサ11は、ACT43としてその会員IDを含む会員レコード211をサーバ20の会員データベース21から取得する。プロセッサ11は、ACT44として会員レコード211に含まれる会員IDと累積ポイントPaの各データを取引バッファ51に記述して記憶する。プロセッサ11は、ACT45として第1フラグFbを“1”にセットする。しかる後、プロセッサ11は、ACT46へと進む。
一方、第1フラグFbが既に“1”にセットされていた場合には、プロセッサ11は、ACT41においてYESと判定し、ACT46へと進む。
このように、会員登録が行われた商取引に対してポイント決済が選択されると、プロセッサ11は、ACT46へと進む。プロセッサ11は、ACT46としてポイントによる支払金額Acが入力されるのを待ち受ける。前述したように、本実施形態では、累積ポイントPaを1ポイントあたり1円に換算して購入代金に充当できる。したがってプロセッサ11は、累積ポイントPa以下のポイントが支払金額Acとして入力されるのを待ち受ける。
キーボード16を介して累積ポイントPa以下のポイントに相当する支払金額Acが入力されると、プロセッサ11は、ACT46においてYESと判定し、ACT47へと進む。プロセッサ11は、ACT47として支払金額Acが取引バッファ51に記憶されているポイント決済可能金額Ab以下であるか否かを確認する。支払金額Acがポイント決済可能金額Abよりも大きい場合、プロセッサ11は、ACT47においてNOと判定し、ACT46へと戻る。プロセッサ11は、再度、支払金額Acが入力されるのを待ち受ける。
支払金額Acがポイント決済可能金額Ab以下の場合には、プロセッサ11は、ACT47においてYESと判定し、ACT48へと進む。プロセッサ11は、ACT48としてポイント決済処理を実行する。すなわちプロセッサ11は、取引バッファ51に記憶された合計金額から支払金額Acを減額する。
ポイント決済処理を終えると、プロセッサ11は、ACT49としてポイント決済対象のテナント別売上を算出する。すなわちプロセッサ11は、抽出バッファ52に記憶されている商品販売データの販売価格を、同データのテナントコード別に集計する。次いで、プロセッサ11は、ACT50としてテナント別売上の比率を算出する。さらにプロセッサ11は、ACT51としてポイントによる支払金額Acをテナント別売上の比率で按分する。そしてプロセッサ11は、ACT52としてその按分データを処理する。
ACT49乃至ACT52の処理については、具体例を上げて説明する。例えばポイント決済可能金額800円の商取引に対して顧客が400ポイントのポイント決済を希望した場合、ポイント決済処理が実行される。ここで、ポイント決済可能金額800円の内訳が、テナントTCが管理する鮮魚売場で購入した商品の金額500円とテナントTDが管理する惣菜売場で購入した商品の金額300円であったと仮定すると、テナント別売上の比率は、[テナントTC:テナントTD=5:3]となる。したがって、支払金額Tc=400円は、テナントTCが管理する鮮魚売場で購入した商品に対する支払金額250円と、テナントTDが管理する惣菜売場で購入した商品に対する支払金額150円とに按分される。プロセッサ11は、テナントTCのテナントレコード231におけるポイント負担金額に、按分後の支払金額250円を加算する。またプロセッサ11は、テナントTDのテナントレコード231におけるポイント負担金額に、按分後の支払金額150円を加算する。
以上のようなACT49乃至ACT52の処理を終えると、プロセッサ11は、ACT53として代金の残金有無を確認する。ポイント決済処理において合計金額から支払金額Acを減額した結果、残金が0円の場合には、プロセッサ11は、残金無しと判定する。プロセッサ11は、ACT53においてNOと判定し、図8のACT30へと進む。そしてプロセッサ11は、ACT30以降の処理を前述したのと同様に実行する。
一方、残金がある場合には、その残金をポイント決済以外の方法で決済することとなる。すなわちプロセッサ11は、ACT53においてYESと判定し、図8のACT28へと進む。プロセッサ11は、ACT28以降の処理を前述したのと同様に実行する。
以上詳述したように、POS端末10のプロセッサ11は、図10のACT61乃至ACT66の処理を実行することにより、抽出手段を構成する。すなわちプロセッサ11は、購買者が購入する商品の中からポイント決済対象の商品に係る商品販売データを抽出する。また、プロセッサ11は、図10のACT67乃至ACT70の処理を実行することにより、算出手段を構成する。すなわちプロセッサ11は、抽出された商品販売データを基にポイント決済可能金額Abを算出する。さらに、プロセッサ11は、タッチパネル17と協働して図8のACT24の処理を実行することにより、通知手段を構成する。すなわちプロセッサ11は、算出されたポイント決済可能金額を第1小計画面SCaの情報としてタッチパネル17に表示することで店員に通知する。
斯かる手段をプロセッサ11が備えたPOS端末10によれば、ポイント決済で支払われる金額は、ポイントサービス導入の承認が得られたテナントが運営する売場で顧客が購入した商品の金額以下に制限することができる。したがって、ポイントサービス導入の承認が得られていないテナントが運営する売場で顧客が購入した商品に対しては、ポイントによる支払金額が適用されない。つまり、ポイントサービス導入の承認が得られていないテナントがポイントで支払われた金額を負担することはない。その結果、ポイントサービス導入の承認が得られたテナントが運営する売場で販売されている商品についてはポイント決済を許容し、承認が得られていないテナントが運営する売場で販売されている商品についてはポイント決済を許容しない運用を容易に実現することができる。
また、POS端末10のプロセッサ11は、図9のACT46及びACT47の処理を実行することにより、受付手段を構成する。すなわちプロセッサ11は、購買者がポイントで支払う金額として、算出手段により算出されたポイント決済可能金額以下の金額を受け付ける。さらにプロセッサ11は、ACT48の処理を実行することにより、決済処理手段を構成する。すなわちプロセッサ11は、受付手段によりポイント決済可能金額以下のポイント支払い金額を受け付けると、購買者が購入する商品の代金をポイント支払い金額で決済処理する。
斯かる手段をプロセッサ11がさらに備えたPOS端末10によれば、ポイント決済で支払われる金額としてポイント決済可能金額を超える金額が入力された場合には、ポイント決済処理が実行されない。したがって、ポイント決済可能金額を超えるポイント支払い金額によるポイント決済処理が禁止されるので、前述した運用を確実に実施することができる。
また、POS端末10のプロセッサ11は、図9のACT49乃至ACT52の処理を実行することにより、金額処理手段を構成する。すなわちプロセッサ11は、受付手段により受け付けたポイント支払い金額をポイント決済対象の商品に対する支払い金額として処理する。具体的にはプロセッサ11は、ポイント決済対象の商品が複数項目、すなわちテナントに分類される場合には、各テナントに属する商品の価格の比率でポイント支払い金額を按分して処理している。
したがって、斯かる手段をプロセッサ11がさらに備えたPOS端末10によれば、ポイトンサービスの導入を承認した各テナントのポイント負担金額を容易に算出することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態は、図10を用いて説明した算出処理の手順の一部が第1の実施形態と異なる。それ以外は、第1の実施形態と共通なので、図1乃至図9については第2の実施形態でも同様に適用し、その説明は省略する。
図13は、第2の実施形態におけるポイント決済可能金額算出処理の要部手順を示す流れ図である。なお、第1の実施形態における同算出処理と共通する部分には同一の符号を付している。すなわち、第2の実施形態の算出処理が第1の実施形態と異なる点は、ACT69の処理の後である。第1の実施形態では、プロセッサ11は、ACT70として販売金額の合算金額をポイント決済可能金額Abとして取引バッファ51に記述した。第2の実施形態では、プロセッサ11は、ACT71として販売金額の合算金額を取引バッファ51に記述されている累積ポイントPaと比較する。そして、販売金額の合算金額が累積ポイントPa以下の場合には、プロセッサ11は、ACT71においてYESと判定し、ACT72へと進む。プロセッサ11は、ACT72として販売金額の合算金額をポイント決済可能金額Abとして取引バッファ51に記述する。
これに対し、販売金額の合算金額が累積ポイントPaよりも大きい場合には、プロセッサ11は、ACT71においてNOと判定し、ACT73へと進む。プロセッサ11は、ACT73として累積ポイントPaに相当する金額をポイント決済可能金額Abとして取引バッファ51に記述する。
このように、第2の実施形態においては、POS端末10のプロセッサ11が、図7のACT6及びACT7の処理を実行することにより、取得手段を構成する。すなわちプロセッサ11は、購買者が所有するポイントを取得する。またプロセッサ11は、図13のACT71乃至ACT73の処理を実行することにより通知手段を構成する。すなわちプロセッサ11は、取得手段により取得したポイントでの支払い可能金額が算出手段により算出されたポイント決済可能金額未満の場合には支払い可能金額を通知する。
斯かる手段をプロセッサ11が備えたPOS端末10によれば、累積ポイントPaによる支払い可能金額を超える金額がポイント決済可能金額Abとして通知されることはない。したがって、顧客は、累積ポイントPaによる支払い可能金額の範囲内で、ポイント決済可能金額以下の金額をポイント支払い金額として指定することができる。逆を言えば、累積ポイントPaによる支払い可能金額を超えてポイント支払い金額を指定することはない。
以上、決済装置の実施形態について説明したが、かかる実施形態はこれに限定されるものではない。
前記実施形態では、決済装置として対面式のPOS端末を例示した。決済装置は、これに限定されるものではない。決済装置は、商品の登録から会計までの操作を顧客が自身で行うセルフ式のPOS端末であってもよい。決済装置は、商品の登録に係る操作を店員が行う登録機と、会計に係る操作を顧客が行う会計機とを分離したセミセルフ式の決済装置であってもよい。また最近では、ショッピングカートに取り付けられたタブレット端末あるいは顧客が携帯するスマートフォン等を利用して顧客が売場で商品を購入する毎に自ら登録操作を行い、購入代金の会計は会計機で一括して行うようにした販売形態がある。このような販売形態の会計機も、決済装置として機能させることができる。
前記実施形態では、プロセッサ11は、ポイント決済可能金額Abの算出処理において、取引バッファ51に記憶した商品販売データのなかから、コード種別のコードが対象外コードと一致する商品販売データを抽出した。この点に関しては、プロセッサ11は、商品登録を受けて図7のACT10において商品販売データを生成する毎に、コード種別のコードが対象外コードと一致する商品販売データを抽出し、ACT11において取引バッファ51と抽出バッファ52の両方に記述して記憶するようにしてもよい。
前記実施形態では、ACT49乃至ACT52の処理をPOS端末10で実行するものとして説明した。これらの処理は、サーバ20で実行してもよい。この場合、プロセッサ11が実行する処理手段は、抽出バッファ52に記憶した商品販売データをサーバ20へと送信する処理となる。
前記実施形態では、第1小計画面SCaをタッチパネル17に表示させることで、通知手段を構成した。通知手段はこれに限定されるものではない。例えば、客用のディスプレイ18にポイント決済可能金額を表示させることで、顧客に通知する手段としてもよい。あるいは、ポイント決済可能金額を音声で出力することにより、顧客と店員に通知する手段とすることも可能である。
前記実施形態では、青果、精肉、鮮魚及び総菜の各売場をそれぞれ異なるテナントTA,テナントTB,テナントTC,テナントTDが運営する店舗を例示した。売場の数及び種類はこれに限定されるものではない。また、必ずしも売場をテナントが管理しなくてもよい。単に、売場毎に、ポイントサービスを導入するか否かを設定してもよい。この場合、対象外コードの種別は、売場コードとすればよい。また、部門毎に又は単品毎にポイントサービスを導入するか否かを設定してもよい。この場合、対象外コードの種別は、部門コード又は商品コードとすればよい。
前記実施形態では、累積ポイントPaを1ポイントあたり1円に換算して購入代金に充当する場合を例示した。ポイントの換算金額は、1ポイントあたり1円に限定されるものではない。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]購買者が購入する商品の中からポイント決済対象の商品を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された商品を基にポイント決済可能金額を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額を通知する通知手段と、を具備する決済装置。
[2]前記購買者がポイントで支払うポイント支払い金額として、前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額以下のポイント支払い金額を受け付ける受付手段と、前記受付手段により前記ポイント決済可能金額以下のポイント支払い金額を受け付けると、前記購買者が購入する商品の代金を前記ポイント支払い金額で決済処理する決済処理手段と、をさらに具備する付記[1]記載の決済装置。
[3]前記受付手段により受け付けた前記ポイント支払い金額を前記ポイント決済対象の商品に対する支払い金額として処理する金額処理手段、をさらに具備する付記[2]記載の決済装置。
[4]前記金額処理手段は、前記ポイント決済対象の商品が複数項目に分類される場合には各項目に属する商品の価格の比率で前記ポイント支払い金額を按分して処理する、付記[3]記載の決済装置。
[5]前記購買者が所有するポイントを取得する取得手段、をさらに具備し、前記通知手段は、前記取得手段により取得したポイントでの支払い可能金額が前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額未満の場合には前記支払い可能金額を通知する、付記[1]乃至[4]のうちいずれか1項記載の決済装置。
[6]決済装置のコンピュータを、購買者が購入する商品の中からポイント決済対象の商品を抽出する抽出手段、前記抽出手段により抽出された商品を基にポイント決済可能金額を算出する算出手段、及び、前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額を通知する通知手段、として機能させるための制御プログラム。
10…POS端末、11…プロセッサ、12…メインメモリ、13…補助記憶デバイス、14…時計、15…通信インターフェース、16…キーボード、17…タッチパネル、18…ディスプレイ、19…プリンタ、20…サーバ、21…会員データベース、22…商品データベース、23…テナントデータベース、31…スキャナ、32…リーダ、33…ドロワ、40…対象外ファイル、51…取引バッファ、52…抽出バッファ、110、111、112…外部インターフェース。

Claims (3)

  1. 購買者が購入する商品の中からポイント決済対象の商品を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された商品を基にポイント決済可能金額を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額を通知する通知手段と、
    前記購買者がポイントで支払うポイント支払い金額として、前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額以下のポイント支払い金額を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により前記ポイント決済可能金額以下のポイント支払い金額を受け付けると、前記購買者が購入する商品の代金を前記ポイント支払い金額で決済処理する決済処理手段と、
    前記受付手段により受け付けた前記ポイント支払い金額を前記ポイント決済対象の商品に対する支払い金額として処理し、前記ポイント決済対象の商品が複数項目に分類される場合には各項目に属する商品の価格の比率で前記ポイント支払い金額を按分して処理する金額処理手段と、
    を具備する決済装置。
  2. 前記購買者が所有するポイントを取得する取得手段、
    をさらに具備し、
    前記通知手段は、前記取得手段により取得したポイントでの支払い可能金額が前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額未満の場合には前記支払い可能金額を通知する、請求項記載の決済装置。
  3. 決済装置のコンピュータを、
    購買者が購入する商品の中からポイント決済対象の商品を抽出する抽出手段、
    前記抽出手段により抽出された商品を基にポイント決済可能金額を算出する算出手段、
    前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額を通知する通知手段、
    前記購買者がポイントで支払うポイント支払い金額として、前記算出手段により算出された前記ポイント決済可能金額以下のポイント支払い金額を受け付ける受付手段、
    前記受付手段により前記ポイント決済可能金額以下のポイント支払い金額を受け付けると、前記購買者が購入する商品の代金を前記ポイント支払い金額で決済処理する決済処理手段、及び、
    前記受付手段により受け付けた前記ポイント支払い金額を前記ポイント決済対象の商品に対する支払い金額として処理し、前記ポイント決済対象の商品が複数項目に分類される場合には各項目に属する商品の価格の比率で前記ポイント支払い金額を按分して処理する金額処理手段、
    として機能させるための制御プログラム。
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