JP7477021B2 - 顔認証環境判定方法、顔認証環境判定システム、顔認証環境判定装置、顔認証環境判定プログラム、肌色チャート、及び肌色チャートの製造方法 - Google Patents

顔認証環境判定方法、顔認証環境判定システム、顔認証環境判定装置、顔認証環境判定プログラム、肌色チャート、及び肌色チャートの製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、顔認証環境判定方法、顔認証環境判定システム、顔認証環境判定装置、顔認証環境判定プログラム、肌色チャート、及び肌色チャートの製造方法に関する。
近年、カメラによって撮像された人物の顔画像を用いて当該人物を特定する顔認証システムが開発されている。ここで、白人(コーカソイド)のように肌の色が白い人の顔画像では、明るい環境において白飛びが発生し易く、黒人(ネグロイド)のように肌の色が黒い人の顔画像では、暗い環境において黒潰れが発生し易い。
顔画像においてこのような白飛びや黒潰れが発生すると、顔認証を正確に行えない場合がある。そのため、例えば顔認証システム用のカメラを設置する際、顔認証を行うための環境(以下、顔認証環境という)が、適切か否かを判定する必要がある。顔認証環境は、例えばカメラの設置位置や向き、撮像される場所の明るさ等によって変化する。
ところで、特許文献1には、カラー写真等における肌色再現評価用の肌色チャートが開示されている。
なお、本明細書においては、肌の色の違いを表現するために、「黒人(ネグロイド)」、「白人(コーカソイド)」、「黄色人(モンゴロイド)」という用語を用いるが、何ら人種差別的な意図はない。
特開2001-074556号公報
発明者は、顔認証環境の判定に関し、以下の課題を見出した。
顔認証環境を判定する度に、実際に白人及び黒人の人達に立ち会って貰うのは、種々の観点から利便性に劣るという問題があった。
なお、特許文献1に開示された肌色チャートは、カラー写真等における肌色再現評価用であって、顔認証については何ら開示・示唆されていない。
本開示は、このような課題に鑑み、利便性に優れた顔認証環境判定方法を提供することを目的とする。
本開示に係る顔認証環境判定方法は、
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートを撮像し、
撮像された前記肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析し、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定するものである。
本開示に係る顔認証環境判定システムは、
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートと、
前記肌色チャートを撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する画像解析手段と、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する環境判定手段と、を備えるものである。
本開示に係る顔認証環境判定装置は、
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する画像解析手段と、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する環境判定手段と、を備えるものである。
本開示に係る非一時的なコンピュータ可読媒体は、
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析し、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する、
処理をコンピュータに実行させるための顔認証環境判定プログラムが格納されたものである。
本開示に係る他の顔認証環境判定方法は、
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析し、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定するものである。
本開示によれば、利便性に優れた顔認証環境判定方法を提供できる。
第1の実施形態に係る顔認証環境判定システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャート10を示す平面図である。 黒人、白人、及び黄色人の肌色の分光反射率の一例を示すグラフである。 第1の実施形態に係る顔認証環境判定方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャート10を示す平面図である。 第3の実施形態に係る顔認証環境判定システムの構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャート10を示す平面図である。 第3の実施形態に係る顔認証環境判定方法を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートを示す平面図である。 第5の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートを示す平面図である。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
(第1の実施形態)
<顔認証環境判定システムの構成>
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る顔認証環境判定システムについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る顔認証環境判定システムの構成を示すブロック図である。当該システムは、肌の色が白い人の顔画像でも白飛びが発生せず、肌の色が黒い人の顔画像でも黒潰れが発生しない顔認証に適した環境であるか否かを判定する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る顔認証環境判定システムは、肌色チャート10、カメラ20、顔認証環境判定装置100を備えている。
ここで、図2は、第1の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャート10を示す平面図である。
図2に示すように、肌色チャート10では、黒人(ネグロイド)の肌色を表す第1の肌色表示部BKと白人(コーカソイド)の肌色を表す第2の肌色表示部WTとが基板上に形成されている。肌色チャート10の詳細については後述する。
カメラ20は、肌色チャート10の画像を撮像する撮像手段である。
顔認証環境判定装置100は、画像解析部110及び環境判定部120を備えている。
なお、顔認証環境判定装置100は、例えば、プログラムを実行するパーソナルコンピュータやサーバ等のコンピュータ装置で実現されるが、1つの装置で実現してもよいし、ネットワーク上の複数の装置で実現してもよい。また、カメラ20を顔認証環境判定装置100の内部に設けてもよい。
画像解析部110は、カメラ20に通信可能に接続されている。有線接続でも無線接続でもよい。画像解析部110は、カメラ20によって撮像された肌色チャート10の画像における第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度を解析する。例えば、画像解析部110は、肌色チャート10の画像における第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度を0~255の256段階に数値化する。通常、黒い肌色を示す第1の肌色表示部BKよりも、白い肌色を示す第2の肌色表示部WTの方が、輝度が大きく、0~255の輝度値も大きくなる。
環境判定部120は、第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度に基づいて、撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する。例えば、環境判定部120は、第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度値が、それぞれ所定の基準範囲内であれば、顔認証に適していると判定する。反対に、環境判定部120は、第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度値の少なくとも一方が、上記基準範囲外であれば、顔認証に適していないと判定する。
上記基準範囲は、顔認証に適した輝度値の範囲として予め定められている。定性的には、黒潰れ及び白飛びが発生しない輝度値の範囲である。具体的な数値範囲は、使用するカメラや顔認証エンジンの性能に基づいて適宜決定される。当該基準範囲データは、例えば、顔認証環境判定装置100において図示しない記憶部に格納されている。当該記憶部は、環境判定部120の内部に設けられていてもよく、外部に設けられていてもよい。
第1の実施形態に係る顔認証環境判定システムでは、白人及び黒人の人達の実際の画像を用いる代わりに、黒人の肌色を表す第1の肌色表示部BK及び白人の肌色を表す第2の肌色表示部WTが形成された肌色チャート10の画像を用いる。そのため、顔認証環境を判定する際、実際に白人及び黒人の人達に立ち会って貰う必要がなく、利便性に優れている。
<肌色チャートの構成>
次に、図2を参照して、肌色チャート10の詳細について説明する。
基板11は、何ら限定されないが、例えばボール紙、プラスチック、木材、金属、ガラス及びそれらの組み合わせ等から構成される。ボール紙、プラスチック、木材から基板11を構成すると、軽量であるため、容易に持ち運びできる。図2に示した例では、基板11は矩形状の平面形状を有しているが、何ら限定されない。基板11のサイズも特に限定されないが、一例として、幅200mm程度、長さ300mm程度である。基板11の色も特に限定されないが、反射を防ぐ観点から、例えば、反射率が0の黒色であることが好ましい。
第1の肌色表示部BKの色は、黒人の肌色を表せば、特に限定されない。しかしながら、第1の肌色表示部BKの色が、例えば標準的な黒人の肌色であると、顔認証が正確に行えない場合も生じ得る。具体的には、顔認証に適していると判定された環境であっても、実際には暗過ぎる環境であり、第1の肌色表示部BKよりも色黒の人の顔画像では、黒潰れが発生し得る。
そのため、第1の肌色表示部BKは、黒人(ネグロイド)の肌色の分布において最も黒い側の限界付近の肌色を示してもよい。具体的には、1976年に国際照明委員会(CIE)によって規格化されたCIE L色空間を用い、色を定義できる。CIE L色空間において表現される第1の肌色表示部BKにおける肌色の明度Lは、例えば20≦L≦37を満たす。標準的な黒人の肌色はより明るく、L値が37より大きい。より好ましくは、20≦L≦29である。
また、第1の肌色表示部BKの色度a、bは、例えば8≦a≦12、7≦b≦10を満たす。より好ましくは、9≦a≦11、8≦b≦9である。
なお、図2に示した例では、第1の肌色表示部BKは正方形状の平面形状を有しているが、何ら限定されない。
第2の肌色表示部WTの色は、白人の肌色を表せば、特に限定されない。しかしながら、第2の肌色表示部WTの色が、例えば標準的な白人の肌色であると、顔認証が正確に行えない場合も生じ得る。具体的には、顔認証に適していると判定された環境であっても、実際には明る過ぎる環境であり、第2の肌色表示部WTよりも色白の人の顔画像では、白飛びが発生し得る。
そのため、第2の肌色表示部WTは、白人(コーカソイド)の肌色の分布において最も白い側の限界付近の肌色を示してもよい。具体的には、CIE L色空間において表現される第2の肌色表示部WTにおける肌色の明度Lは、例えば74≦L≦81を満たす。標準的な白人の肌色はより暗く、L値が74より小さい。より好ましくは、78≦L≦81である。
また、第2の肌色表示部WTの色度a、bは、例えば10≦a≦12、23≦b≦25を満たす。より好ましくは、a=11、b=24である。
なお、図2に示した例では、第1の肌色表示部BKは正方形状の平面形状を有しているが、何ら限定されない。
ここで、図3は、黒人、白人、及び黄色人の肌色の分光反射率の一例を示すグラフである。図3の横軸は波長(nm)、縦軸は分光反射率を示す。図3に示すように、各波長において、黒人、黄色人、白人の順に分光反射率は高くなる。例えば、分光測色計を用いて測定すれば、図3に示したような分光反射率のデータと共に対応するCIE L色空間におけるL、a、及びbの値が得られる。多数の黒人及び白人について、肌色のL、a、bのデータを取得し、上記範囲を決定できる。
上述の通り、肌色チャート10における第1の肌色表示部BKが、黒人の肌色の分布において最も黒い側の限界付近の肌色を示す場合、第1の肌色表示部BKよりも色黒の人が顔認証の対象者となる可能性は極めて低い。従って、そのような肌色チャート10を用いて顔認証に適していると判定された環境において、顔画像に黒潰れが発生し、顔認証ができない可能性も極めて低い。
同様に、肌色チャート10における第2の肌色表示部WTは、白人の肌色の分布において最も白い側の限界付近の肌色を示す場合、第2の肌色表示部WTよりも色白の人が顔認証の対象者となる可能性は極めて低い。従って、このような肌色チャート10を用いて顔認証に適していると判定された環境において、顔画像に白飛びが発生し、顔認証ができない可能性も極めて低い。
以上のことから、このような肌色チャート10を用いれば、顔認証環境をより適切に判定できる。
<肌色チャートの製造方法>
次に、図2を参照して、第1の実施形態に係る肌色チャートの製造方法について説明する。基板11上に第1の肌色表示部BKを形成すると共に、第2の肌色表示部WTを形成する。第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTのいずれを先に基板11上に形成してもよく、両者を同時に形成してもよい。
以下に、第1の実施形態に係る肌色チャートの製造方法の具体例について説明するが、何ら当該具体例に限定されない。
まず、ボール紙からなる台紙に、予め準備しておいた第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTを貼り付ける。例えば紙にそれぞれの色に調整された塗料を塗布することによって、第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTを準備できる。塗料は、特に限定されないが、例えば無光沢のラッカー系塗料である。
次に、台紙と同サイズの黒色のボール紙を準備し、台紙に貼付された第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTに対応する箇所を切り抜く。そして、この黒色のボール紙と第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTが貼付された台紙とを貼り合わせる。ここで、黒色のボール紙は、表面の反射率が0(ゼロ)となるように加工されたものである。
以上によって、肌色チャート10を製造できる。この具体例によって製造された肌色チャート10では、基板11が、台紙及び黒色のボール紙から構成される。
<顔認証環境判定方法>
次に、図4を参照して、第1の実施形態に係る顔認証環境判定方法について説明する。図4は、第1の実施形態に係る顔認証環境判定方法を示すフローチャートである。図4の説明においては、図1、図2を適宜参照する。
まず、図4に示すように、第1の肌色表示部BKと第2の肌色表示部WTとが基板11上に形成された肌色チャート10をカメラ20によって撮像する(ステップST1)。
次に、撮像された前記肌色チャートの画像における第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度を画像解析部110が解析する(ステップST2)。
次に、環境判定部120が、第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度に基づいて、画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する。具体的には、図4に示すように、第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度が、所定の基準範囲内か否かを判定する(ステップST3)。
第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度値が、それぞれ所定の基準範囲内であれば(ステップST3YES)、撮像環境が顔認証に適していると判定する(ステップST4)。第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度値の少なくとも一方が、上記基準範囲外であれば(ステップST3NO)、撮像環境が顔認証に適していないと判定する(ステップST5)。
第1の実施形態に係る顔認証環境判定方法では、白人及び黒人の人達の実際の画像を用いる代わりに、黒人の肌色を表す第1の肌色表示部BK及び白人の肌色を表す第2の肌色表示部WTが形成された肌色チャート10の画像を用いる。そのため、顔認証環境を判定する際、実際に白人及び黒人の人達に立ち会って貰う必要がなく、利便性に優れている。
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して、第2の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートについて説明する。図5は、第2の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャート10を示す平面図である。
図2に示した第1の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャート10では、第1の肌色表示部BK、及び第2の肌色表示部WTが、平面状に(平坦に)形成されていた。これに対し、図5に示した第2の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャート10では、第1の肌色表示部BK、及び第2の肌色表示部WTが、人の顔を模した立体形状に形成されている。すなわち、第1の肌色表示部BK、及び第2の肌色表示部WTにおいて、人の顔を模した凹凸が形成されている。
図2に示した肌色チャート10を用いた場合、顔認証に適していると判定された環境においても、例えば黒人の顔画像における顔の凹部(例えば鼻の影となる付近)等に黒潰れが発生し、顔認証ができない虞がある。あるいは、例えば白人の顔画像における顔の凸部(例えば鼻の頂部付近)等に白飛びが発生し、顔認証ができない虞がある。
これに対し、図5に示した肌色チャート10を用いた場合、顔認証環境を判定する際、人の顔に模した立体形状を有する第1の肌色表示部BKの凹部等に黒潰れが発生する環境を不適切であると判定できる。また、人の顔に模した立体形状を有する第2の肌色表示部WTの凸部等に白飛びが発生する環境も不適切であると判定できる。
そのため、本実施形態に係る肌色チャート10を用いることによって、顔認証環境をさらに適切に判定できる。
その他構成は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(第3の実施形態)
次に、図6を参照して、第3の実施形態に係る顔認証環境判定システムについて説明する。図6は、第3の実施形態に係る顔認証環境判定システムの構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る顔認証環境判定システムは、図1に示した顔認証環境判定装置100に代えて、顔認証環境判定装置200を備えると共に、表示部30をさらに備える。
顔認証環境判定装置200は、図1に示した画像解析部110及び環境判定部120に加え、ダイナミックレンジ判定部130、画像取得部140を備えている。
ここで、図7を参照して、第3の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートについて説明する。図7は、第3の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートを示す平面図である。
図7に示した肌色チャート10は、図2に示した肌色チャート10に加え、反射率の異なる複数のグレー表示部GRから構成されたグレースケール部GS1、GS2を備えている。
図7に示した例では、2つのグレースケール部GS1、GS2は、それぞれ反射率2~90%の10個のグレー表示部GRを備えている。具体的には、各グレー表示部GRの反射率は、2%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%である。
図7に示した例では、グレースケール部GS1、GS2において、10個のグレー表示部GRが、矩形状の肌色チャート10の長辺に沿って一列に並んでいる。また、グレースケール部GS1、GS2は、第1の肌色表示部BK、及び第2の肌色表示部WTを介して、対向配置されている。
図6に戻って説明を続ける。
本実施形態に係る顔認証環境判定装置200でも、画像解析部110は、肌色チャート10の画像における第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度を解析する。さらに、画像解析部110は、グレースケール部GS1、GS2における複数のグレー表示部GRの輝度も解析する。例えば、画像解析部110は、肌色チャート10の画像における20個のグレー表示部GRのそれぞれの輝度を0~255の256段階に数値化する。通常、各グレー表示部GRの2%~90%の反射率が大きくなる程、各グレー表示部GRの輝度値も大きくなる。
ダイナミックレンジ判定部130は、肌色チャート10の画像における20個のグレー表示部GRの輝度に基づいて、ダイナミックレンジが適切か否かを判定する。例えば、ダイナミックレンジ判定部130は、隣接するグレー表示部GRの輝度値が同じである場合、ダイナミックレンジが不適切と判定する。また、隣接するグレー表示部GRにおいて、反射率が高い方のグレー表示部GRの輝度値が、反射率が低い方のグレー表示部GRの輝度値よりも低い場合、ダイナミックレンジが不適切と判定する。
具体例としては、隣接する反射率90%、80%のグレー表示部GRの輝度値がいずれも最大値255である場合、ダイナミックレンジ判定部130は、ダイナミックレンジが不適切と判定する。あるいは、隣接する反射率2%、10%のグレー表示部GRの輝度値がいずれも最低値0である場合、ダイナミックレンジ判定部130は、ダイナミックレンジが不適切と判定する。
表示部30は、環境判定部120の判定結果及びダイナミックレンジ判定部130の判定結果を表示する。
画像取得部140は、カメラ20に通信可能に接続されている。有線接続でも無線接続でもよい。画像取得部140は、カメラ20が撮像した肌色チャート10の画像を取得する。そして、画像解析部110は、画像取得部140が取得した肌色チャート10の画像における第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度を解析する。このように、画像解析部110は、画像取得部140を介して、肌色チャート10の画像を取得し、解析してもよい。
なお、図7に示した例では、各グレー表示部GRは正方形状の平面形状を有しているが、何ら限定されない。また、グレースケール部GS1、GS2が含むグレー表示部GRの個数、各グレー表示部GRの反射率は適宜決定すればよい。さらに、グレースケール部は1つでもよい。
その他構成は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせてもよい。
<顔認証環境判定方法>
次に、図8を参照して、第3の実施形態に係る顔認証環境判定方法について説明する。図8は、第3の実施形態に係る顔認証環境判定方法を示すフローチャートである。図8の説明においては、図6、図7を適宜参照する。
本実施形態に係る顔認証環境判定方法は、図4に示したステップST2に代えて、ステップST2aを備えると共に、ステップST11をさらに備える。
まず、図8に示すように、第1の肌色表示部BK、第2の肌色表示部WT、及びグレー表示部GRが基板11上に形成された肌色チャート10をカメラ20によって撮像する(ステップST1)。
次に、撮像された前記肌色チャートの画像における第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度に加え、及びグレー表示部GRの輝度を画像解析部110が解析する(ステップST2a)。
次に、ダイナミックレンジ判定部130が、グレー表示部GRの輝度に基づいて、カメラ20のダイナミックレンジが適切か否かを判定する(ステップST11)。カメラ20のダイナミックレンジが不適切な場合(ステップST11NO)、判定を終了する。他方、カメラ20のダイナミックレンジが適切な場合(ステップST11YES)、環境判定部120が、第1の肌色表示部BK及び第2の肌色表示部WTの輝度に基づいて、画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する(ステップST3)。ステップST3以降は、図4に示した第1の実施形態に係る顔認証環境判定方法と同様であるため、説明を省略する。
以上の通り、第3の実施形態に係る顔認証環境判定方法では、顔認証環境を判定する前に、ダイナミックレンジを判定する。そして、ダイナミックレンジが適切な場合のみ、顔認証環境を判定する。そのため、第1の実施形態に係る顔認証環境判定方法に比べ、顔認証環境をより適切に判定できる。
(第4の実施形態)
次に、図9を参照して、第4の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートについて説明する。図9は、第4の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートを示す平面図である。
図9に示した肌色チャート10は、図7に示した肌色チャート10に加え、第3の肌色表示部YLを備えている。
図9に示すように、第1の肌色表示部BK、及び第2の肌色表示部WTと同様に、第3の肌色表示部YLも、基板11上に形成されている。第3の肌色表示部YLの配置位置は特に限定されないが、図9に示した例では、第1の肌色表示部BKと第2の肌色表示部WTとの間に第3の肌色表示部YLが設けられている。
第3の肌色表示部YLは、第1の肌色表示部BKにおける肌色と第2の肌色表示部WTにおける肌色との間の肌色を表す。第3の肌色表示部YLは、例えば標準的な黄色人(モンゴロイド)の肌色を示す。具体的には、CIE L色空間において表現される第3の肌色表示部YLにおける肌色の明度Lは、例えば62≦L≦68を満たす。また、第3の肌色表示部YLの色度a、bは、例えばa=11、18≦b≦19を満たす。
第3の肌色表示部YLを設けることによって、顔認証環境を判定する際、第1~第3の実施形態に比べて、環境をより詳細に評価できる。具体的には、第1の肌色表示部BKに加え、第3の肌色表示部YLにも黒潰れが発生する環境は、第1の肌色表示部BKのみに黒潰れが発生する環境よりも暗いことが分かる。また、第2の肌色表示部WTに加え、第3の肌色表示部YLにも白飛びが発生する環境は、第2の肌色表示部WTのみに白飛びが発生する環境よりも明るいことが分かる。このような評価に基づいて、例えばカメラの設置位置や向き、撮像される場所の明るさ等の調節が容易になる。
なお、図9に示した例では、第3の肌色表示部YLは正方形状の平面形状を有しているが、何ら限定されない。
その他構成は、第3の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第2の実施形態と第4の実施形態とを組み合わせてもよい。また、第4の実施形態において、グレースケール部GS1、GS2は形成されていなくてもよい。つまり、図2に示す肌色チャート10に第3の肌色表示部YLを加えた構成でもよい。
(第5の実施形態)
次に、図10を参照して、第5の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートについて説明する。図10は、第5の実施形態に係る顔認証環境判定システムにおける肌色チャートを示す平面図である。
図10に示した肌色チャート10は、図9に示した肌色チャート10に加え、第4の肌色表示部14及び第5の肌色表示部15を備えている。
図10に示すように、第4の肌色表示部14及び第5の肌色表示部15も基板11上に形成されている。第4の肌色表示部14及び第5の肌色表示部15の配置位置は特に限定されないが、図10に示した例では、第4の肌色表示部14は、第1の肌色表示部BKと第3の肌色表示部YLとの間に設けられている。また、第5の肌色表示部15は、第2の肌色表示部WTと第3の肌色表示部YLとの間に設けられている。
第4の肌色表示部14は、第1の肌色表示部BKにおける肌色と第3の肌色表示部YLにおける肌色との間の肌色を表す。
第5の肌色表示部15は、第2の肌色表示部WTにおける肌色と第3の肌色表示部YLにおける肌色との間の肌色を表す。
第4の肌色表示部14を設けることによって、顔認証環境を判定する際、第4の実施形態に比べて、環境をさらに詳細に評価できる。具体的には、第1の肌色表示部BK及び第4の肌色表示部14に黒潰れが発生する環境と、第1の肌色表示部BKのみに黒潰れが発生する環境とを区別できる。さらに、第1の肌色表示部BK、第4の肌色表示部14、及び第3の肌色表示部YLに黒潰れが発生する環境と、第1の肌色表示部BK及び第4の肌色表示部14のみに黒潰れが発生する環境とを区別できる。
同様に、第5の肌色表示部15を設けることによって、顔認証環境を判定する際、第4の実施形態に比べて、環境をさらに詳細に評価できる。具体的には、第2の肌色表示部WT及び第5の肌色表示部15に白飛びが発生する環境と、第2の肌色表示部WTのみに白飛びが発生する環境とを区別できる。さらに、第2の肌色表示部WT、第5の肌色表示部15、及び第3の肌色表示部YLに白飛びが発生する環境と、第2の肌色表示部WT及び第5の肌色表示部15のみに白飛びが発生する環境とを区別できる。
このような評価に基づいて、例えばカメラの設置位置や向き、撮像される場所の明るさ等の調節がさらに容易になる。
なお、図10に示した例では、第4の肌色表示部14及び第5の肌色表示部15は正方形状の平面形状を有しているが、何ら限定されない。また、肌色チャート10が、第4の肌色表示部14及び第5の肌色表示部15のいずれか一方のみを備えていてもよい。
さらに、互いに異なる肌色を示す複数の第4の肌色表示部14を肌色チャート10に設けてもよい。同様に、互いに異なる肌色を示す複数の第5の肌色表示部15を肌色チャート10に設けてもよい。
また、本実施形態では、第3の肌色表示部YL、第4の肌色表示部14、及び第5の肌色表示部15における肌色が、例えば特定の国や地域における平均的な肌色を示していてもよい。
その他構成は、第4の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第2の実施形態と第5の実施形態とを組み合わせてもよい。また、第5の実施形態において、グレースケール部GS1、GS2は形成されていなくてもよい。つまり、図2に示した肌色チャート10に、第3の肌色表示部YL、第4の肌色表示部14、及び第5の肌色表示部15を加えた構成でもよい。
上述の実施形態における各機能ブロックは、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置の機能(処理)を、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に実施形態における方法を行うためのコンピュータプログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納されたコンピュータプログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
これらのコンピュータプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、コンピュータプログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、コンピュータプログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートを撮像し、
撮像された前記肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析し、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する、
顔認証環境判定方法。
(付記2)
前記肌色チャートの前記基板上に、反射率の異なる複数のグレー表示部が形成されており、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する際に、前記複数のグレー表示部の輝度も解析し、
前記複数のグレー表示部の輝度に基づいて、前記画像を撮像した撮像手段のダイナミックレンジが適切か否かを判定し、
前記ダイナミックレンジが適切な場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する、
付記1に記載の顔認証環境判定方法。
(付記3)
CIE L色空間における前記第1の肌色表示部の明度Lは、20≦L≦37を満たし、
CIE L色空間における前記第2の肌色表示部の明度Lは、74≦L≦81を満たす、
付記1又は2に記載の顔認証環境判定方法。
(付記4)
前記第1及び第2の肌色表示部は、人の顔を模した立体形状に形成されている、
付記1~3のいずれか一項に記載の顔認証環境判定方法。
(付記5)
前記肌色チャートが、前記第1の肌色表示部における肌色と前記第2の肌色表示部における肌色との間の肌色を表す第3の肌色表示部をさらに備え、
CIE L色空間における前記第3の肌色表示部の明度Lは、62≦L≦68を満たす、
付記1~4のいずれか一項に記載の顔認証環境判定方法。
(付記6)
前記第1の肌色表示部における肌色と前記第3の肌色表示部における肌色との間の肌色を表す第4の肌色表示部と、
前記第2の肌色表示部における肌色と前記第3の肌色表示部における肌色との間の肌色を表す第5の肌色表示部と、の少なくともいずれか一方を前記肌色チャートがさらに備える、
付記5に記載の顔認証環境判定方法。
(付記7)
前記基板が黒色である、
付記1~6のいずれか一項に記載の顔認証環境判定方法。
(付記8)
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートと、
前記肌色チャートを撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する画像解析手段と、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する環境判定手段と、を備える、
顔認証環境判定システム。
(付記9)
前記肌色チャートの前記基板上に、反射率の異なる複数のグレー表示部が形成されており、
前記画像解析手段は、前記複数のグレー表示部の輝度を解析し、
当該顔認証環境判定システムが、前記複数のグレー表示部の輝度に基づいて、前記撮像手段のダイナミックレンジが適切か否かを判定するダイナミックレンジ判定手段をさらに備える、
付記8に記載の顔認証環境判定システム。
(付記10)
CIE L色空間における前記第1の肌色表示部の明度Lは、20≦L≦37を満たし、
CIE L色空間における前記第2の肌色表示部の明度Lは、74≦L≦81を満たす、
付記8又は9に記載の顔認証環境判定システム。
(付記11)
前記第1及び第2の肌色表示部は、人の顔を模した立体形状に形成されている、
付記8~10のいずれか一項に記載の顔認証環境判定システム。
(付記12)
前記肌色チャートが、前記第1の肌色表示部における肌色と前記第2の肌色表示部における肌色との間の肌色を表す第3の肌色表示部をさらに備え、
CIE L色空間における前記第3の肌色表示部の明度Lは、62≦L≦68を満たす、
付記8~11のいずれか一項に記載の顔認証環境判定システム。
(付記13)
前記第1の肌色表示部における肌色と前記第3の肌色表示部における肌色との間の肌色を表す第4の肌色表示部と、
前記第2の肌色表示部における肌色と前記第3の肌色表示部における肌色との間の肌色を表す第5の肌色表示部と、の少なくともいずれか一方を前記肌色チャートがさらに備える、
付記12に記載の顔認証環境判定システム。
(付記14)
前記基板が黒色である、
付記8~13のいずれか一項に記載の顔認証環境判定システム。
(付記15)
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する画像解析手段と、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する環境判定手段と、を備える、
顔認証環境判定装置。
(付記16)
前記肌色チャートの前記基板上に、反射率の異なる複数のグレー表示部が形成されており、
前記画像解析手段は、前記複数のグレー表示部の輝度も解析し、
前記複数のグレー表示部の輝度に基づいて、前記画像を撮像した撮像手段のダイナミックレンジが適切か否かを判定するダイナミックレンジ判定手段をさらに備える、
付記15に記載の顔認証環境判定装置。
(付記17)
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析し、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する、
処理をコンピュータに実行させるための顔認証環境判定プログラムが格納された、
非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記18)
前記肌色チャートの前記基板上に、反射率の異なる複数のグレー表示部が形成されており、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する際に、前記複数のグレー表示部の輝度も解析し、
前記複数のグレー表示部の輝度に基づいて、前記画像を撮像した撮像手段のダイナミックレンジが適切か否かを判定し、
前記ダイナミックレンジが適切な場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する、
付記17に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記19)
ネグロイドの肌色を表す第1の肌色表示部とコーカソイドの肌色を表す第2の肌色表示部とが基板上に形成された肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析し、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する、
顔認証環境判定方法。
(付記20)
前記肌色チャートの前記基板上に、反射率の異なる複数のグレー表示部が形成されており、
前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する際に、前記複数のグレー表示部の輝度も解析し、
前記複数のグレー表示部の輝度に基づいて、前記画像を撮像した撮像手段のダイナミックレンジが適切か否かを判定し、
前記ダイナミックレンジが適切な場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する、
付記19に記載の顔認証環境判定方法。
10 肌色チャート
11 基板
BK 第1の肌色表示部
WT 第2の肌色表示部
YL 第3の肌色表示部
14 第4の肌色表示部
15 第5の肌色表示部
GR グレー表示部
GS1、GS2 グレースケール部
20 カメラ
30 表示部
100、200 顔認証環境判定装置
110 画像解析部
120 環境判定部
130 ダイナミックレンジ判定部
140 画像取得部

Claims (10)

  1. CIE L色空間における明度Lが20≦L≦37、色度a 、b が、8≦a ≦12、7≦b ≦10を満たす第1の肌色表示部と、CIE L色空間における明度Lが74≦L≦81、色度a 、b が、10≦a ≦12、23≦b ≦25を満たす第2の肌色表示部とが、基板上に形成された肌色チャートを撮像し、
    撮像された前記肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析し、
    前記第1及び第2の肌色表示部の輝度のいずれもが、所定の範囲内である場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適していると判定する、
    顔認証環境判定方法。
  2. 前記肌色チャートが、第3の肌色表示部をさらに備え、
    前記第1から第3の肌色表示部の輝度のいずれもが、所定の範囲内である場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適していると判定する、
    請求項1に記載の顔認証環境判定方法。
  3. 前記第3の肌色表示部の明度は、前記第1及び第2の肌色表示部の明度の間の明度である、
    請求項2に記載の顔認証環境判定方法。
  4. 前記肌色チャートが、第4の肌色表示部をさらに備え、
    前記第1から第4の肌色表示部の輝度のいずれもが、所定の範囲内である場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適していると判定する、
    請求項2又は3に記載の顔認証環境判定方法。
  5. CIE L色空間における前記第3の肌色表示部の明度Lは、62≦L≦68を満たす、
    請求項2又は3に記載の顔認証環境判定方法。
  6. CIE L色空間における明度Lが20≦L≦37、色度a 、b が、8≦a ≦12、7≦b ≦10を満たす第1の肌色表示部と、CIE L色空間における明度Lが74≦L≦81、色度a 、b が、10≦a ≦12、23≦b ≦25を満たす第2の肌色表示部とが、基板上に形成された肌色チャートと、
    前記肌色チャートを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する画像解析手段と、
    前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する環境判定手段と、を備え、
    前記環境判定手段は、前記第1及び第2の肌色表示部の輝度のいずれもが、所定の範囲内である場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適していると判定する、
    顔認証環境判定システム。
  7. CIE L色空間における明度Lが20≦L≦37、色度a 、b が、8≦a ≦12、7≦b ≦10を満たす第1の肌色表示部と、CIE L色空間における明度Lが74≦L≦81、色度a 、b が、10≦a ≦12、23≦b ≦25を満たす第2の肌色表示部とが、基板上に形成された肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析する画像解析手段と、
    前記第1及び第2の肌色表示部の輝度に基づいて、前記画像の撮像環境が顔認証に適しているか否かを判定する環境判定手段と、を備え、
    前記環境判定手段は、前記第1及び第2の肌色表示部の輝度のいずれもが、所定の範囲内である場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適していると判定する、
    顔認証環境判定装置。
  8. CIE L色空間における明度Lが20≦L≦37、色度a 、b が、8≦a ≦12、7≦b ≦10を満たす第1の肌色表示部と、CIE L色空間における明度Lが74≦L≦81、色度a 、b が、10≦a ≦12、23≦b ≦25を満たす第2の肌色表示部とが、基板上に形成された肌色チャートの画像における前記第1及び第2の肌色表示部の輝度を解析し、
    前記第1及び第2の肌色表示部の輝度のいずれもが、所定の範囲内である場合に、前記画像の撮像環境が顔認証に適していると判定する、処理をコンピュータに実行させる、
    顔認証環境判定プログラム。
  9. 基板と、
    前記基板上に形成され、CIE L色空間における明度Lが20≦L≦37、色度a 、b が、8≦a ≦12、7≦b ≦10を満たす第1の肌色表示部と、
    前記基板上に形成され、CIE L色空間における明度Lが74≦L≦81、色度a 、b が、10≦a ≦12、23≦b ≦25を満たす第2の肌色表示部と、を備える、
    顔認証を行う環境を判定するための肌色チャート。
  10. CIE L色空間における明度Lが20≦L≦37、色度a 、b が、8≦a ≦12、7≦b ≦10を満たす第1の肌色表示部を基板上に形成するステップと、
    CIE L色空間における明度Lが74≦L≦81、色度a 、b が、10≦a ≦12、23≦b ≦25を満たす第2の肌色表示部を前記基板上に形成するステップと、を備える、
    顔認証を行う環境を判定するための肌色チャートの製造方法。
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