JP7476316B2 - レンズ鏡胴 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡胴に関する。
ボイスコイルモータ(Voice Coil Motor,VCM)を使用してレンズを駆動するレンズ鏡胴が知られている。また、ボイスコイルモータを使用してレンズを駆動するレンズ鏡胴において、磁気センサを使用して、レンズの位置を検出する技術が知られている(たとえば、特許文献1、2等)。
特開2008-185749号公報 国際公開第2017/187933号
本開示の技術に係る1つの実施形態は、磁気センサに対する外乱磁界の影響を抑制できるレンズ鏡胴を提供する。
(1)光軸に沿って配置される第1軸及び第2軸と、第1軸に沿って摺動する第1摺動部及び第2軸に沿って摺動する第2摺動部を有し、光軸に沿って移動自在に支持されるレンズ枠と、レンズ枠に装着されて、レンズ枠の外周を囲うコイルと、レンズ枠の周囲の複数箇所に配置され、コイルに磁力を付与する磁力付与部材と、レンズ枠の移動量を検出する磁気センサと、を備え、磁力付与部材は、コイルを挟んでコイルの内側及び外側に互いに対向して配置される平板状の第1ヨーク及び第2ヨークと、第1ヨーク及び/又は第2ヨークに備えられるマグネットと、を備え、光軸と直交する平面において、磁気センサ及び光軸を通る直線を第1直線、磁力付与部材の第1ヨーク及び第2ヨークの互いに対向する面に直交する直線を第2直線とした場合に、磁気センサの両隣に配置される磁力付与部材は、第1直線と第2直線との成す第1角度が45°未満となる姿勢で配置される、レンズ鏡胴。
(2)第1角度は、35°以下である、(1)のレンズ鏡胴。
(3)光軸と直交する平面において、磁気センサの両隣に配置される磁力付与部材は、第1直線を軸として対称に配置される、(1)又は(2)のレンズ鏡胴。
(4)光軸と直交する平面において、第1軸及び光軸を通る直線を第3直線とした場合に、磁気センサは、第1直線と第3直線とが直交する位置に配置される、(1)から(3)のいずれか一のレンズ鏡胴。
(5)光軸と直交する平面において、複数の磁力付与部材は、第3直線を軸として対称に配置される、(4)のレンズ鏡胴。
(6)光軸と直交する平面において、磁力付与部材及び光軸を通る直線を第4直線とした場合に、磁気センサの両隣に配置される磁力付与部材は、第1直線と第4直線との成す第2角度が35°以上、55°未満となる位置に配置される、(1)から(5)のいずれか一のレンズ鏡胴。
(7)第1角度は、第2角度より小さい、(6)のレンズ鏡胴。
(8)光軸と直交する平面において、第1軸及び第2軸は、第1直線を軸として対称に配置される、(1)から(7)のいずれか一のレンズ鏡胴。
(9)磁気センサは、光軸の方向において、マグネットの配置範囲内に配置される、(1)から(8)のいずれか一のレンズ鏡胴。
(10)第1摺動部は、第1軸が挿入される穴を有し、第2摺動部は、第2軸が嵌合される溝を有する、(1)から(9)のいずれか一のレンズ鏡胴。
(11)第1摺動部は、コイルの内側に配置され、第2摺動部は、コイルの外側に配置される、(1)から(10)のいずれか一のレンズ鏡胴。
(12)第1ヨーク及び/又は第2ヨークは、磁力付与部材が発生させる磁束密度に応じた幅及び/又は厚さを有する、(1)から(11)のいずれか一のレンズ鏡胴。
(13)レンズ枠は、外周部に磁気スケールを有し、磁気センサは、磁気スケールに対向して配置され、磁気スケールの磁気情報を読み取ってレンズ枠の移動量を検出する、(1)から(12)のいずれか一のレンズ鏡胴。
(14)光軸に沿って配置される第1軸及び第2軸と、第1軸に沿って摺動する第1摺動部、及び第2軸に沿って摺動する第2摺動部を有し、光軸に沿って移動自在に支持されるレンズ枠と、レンズ枠に装着されて、レンズ枠の外周を囲うコイルと、レンズ枠の周囲の複数箇所に配置され、コイルに磁力を付与する磁力付与部材と、レンズ枠の移動量を検出する磁気センサと、を備え、磁力付与部材は、コイルに対面し、配置される平板状のマグネットと、を含み、光軸からマグネットにおける平面部からの法線と、光軸及びマグネットの平面部を通る直線とが角度を有する、レンズ鏡胴。
交換レンズの概略構成を示す断面図 フォーカスユニットの概略構成を示す側面断面図 フォーカスユニットの概略構成を示す側面断面図 フォーカスユニットの概略構成を示す正面断面図 第2ベース枠後枠の構成を示す斜視図 第2ベース枠後枠の構成を示す斜視図 第2可動枠の構成を示す斜視図 磁力付与ユニットの構成を示す斜視図 4つの磁力付与ユニットの設置位置の説明図 磁力付与ユニットの設置姿勢の説明図 磁力付与ユニットの設置角度と磁束密度との関係を示すグラフ コイルとMRセンサとの間の距離とz方向の磁界の関係を示すグラフ 磁力付与ユニットに対するMRセンサのz方向の設置位置とz方向の磁束密度との関係を示すグラフ マグネットの配置範囲及びMRセンサの設置位置の説明図 磁力付与ユニットの磁束密度のコンター図 図15の一部を拡大した図 磁束密度の分布に従って幅を調整したヨークの一例を示す斜視図 OISユニットの概略構成を示す斜視図 図18に示すOISユニットの正面図 図18に示すOISユニットの分解斜視図 第1ベース枠の構成を示す斜視図 第1ベース枠の正面図 第1可動枠の構成を示す斜視図 第1可動枠の正面図 揺動ブロックの構成を示す斜視図 第1ボイスコイルモータ及び第2ボイスコイルモータの概略構成を示す斜視図 コイルが取り付けられた第1可動枠の正面図 第1剛球保持部及び第3剛球保持部の配置関係の説明図 第1フレキシブル基板及び第2フレキシブル基板の構成を示す斜視図 第1フレキシブル基板及び第2フレキシブル基板の構成を示す正面図 マグネット及びヨークのユニットの変形例を斜視図 マグネットの外周部分の形状を直線状とした場合と円弧状とした場合のローレンツ力を比較するグラフ
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
[ボイスコイルモータを使用したレンズ鏡胴について]
ボイスコイルモータを使用してレンズを駆動する場合において、全体の構成をコンパクト化しつつ、大きな推力を得るには、レンズ枠の外周を囲うようにコイルを取り付け、かつ、レンズ枠の周囲の複数箇所にマグネットを配置する構成が有効である。この場合、マグネットの設置数を増やすほど、大きな推力が得られる。
しかし、マグネットの設置数を増やすと、磁気センサを用いてレンズの位置を検出する場合に、センサとマグネットとが近接して配置され、センサがマグネットの影響を受けるという問題がある。具体的には、外乱磁界の影響によって、センサからの出力が小さくなるという問題がある。
以下の実施の形態では、ボイスコイルモータを使用してレンズを駆動するレンズ鏡胴において、磁気センサに対する外乱磁界の影響を抑制する構成について説明する。
[レンズ鏡胴の全体構成]
ここでは、レンズ交換式カメラの交換レンズに本発明を適用した場合を例に説明する。
図1は、本実施の形態の交換レンズの概略構成を示す断面図である。
同図に示す交換レンズ1は、フォーカス機構、ズーム機構及び光学式手ブレ補正機構(Optical Image Stabilizer,OIS)を備えたデジタルスチルカメラ用の交換レンズである。この交換レンズ1は、基端部に備えられたマウント2を介して、カメラ本体(不図示)に着脱自在に装着される。
図1に示すように、本実施の形態の交換レンズ1のレンズ鏡胴10は、内径側から順に第1固定筒12、カム筒14、移動筒16及び第2固定筒18を備える。
第1固定筒12及び第2固定筒18は、共に基端部(像側の端部)において、マウントベース部材20に固定される。マウントベース部材20には、マウント2が取り付けられる。第2固定筒18の外周には、フォーカス操作を行うためのフォーカスリング3、ズーム操作を行うためのズームリング4及び絞り操作を行うための絞りリング5等が備えられる。
カム筒14は、図示しないカム溝を有する。カム筒14は、第1固定筒12の外周に篏合し、光軸Zの周りを回転自在に保持される。カム筒14は、図示しない連結部材を介してズームリング4と連結される。したがって、ズームリング4を回転させると、カム筒14が回転する。
移動筒16は、カム筒14の外周に篏合し、光軸Zに沿って移動自在に保持される。移動筒16は、カム筒14を回転させることにより、図示しないカム機構によって、光軸Zに沿って前後移動する。
レンズ鏡胴10の内部には、光軸Zに沿って物体側(図1の左側)から順に第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4、第5レンズ群G5、第6レンズ群G6及び第7レンズ群G7が備えられる。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には、絞りが備えられる。各レンズ群は、少なくとも1枚のレンズで構成される。第1レンズ群G1から第6レンズ群G6は、ズームの際に移動するレンズ群である。第7レンズ群G7は、ズームの際に固定のレンズ群である。
第1レンズ群G1は、第1レンズ群保持枠22に保持される。第1レンズ群保持枠22は、移動筒16の先端に固定されて保持される。したがって、移動筒16の移動により移動する。
第2レンズ群G2は、手ブレ補正レンズを構成するレンズ群である。第2レンズ群G2は、第1可動枠202に保持される。第1可動枠202は、第1ベース枠204に対し、光軸Zと直交する面内で移動可能に保持される。第1可動枠202の保持構造及び駆動構造については後述する。第1ベース枠204は、第1固定筒12の内周部を光軸Zに沿って移動可能に保持される。第1ベース枠204は、カム筒14を回転させることにより、図示しないカム機構によって、光軸Zに沿って前後移動する。
第3レンズ群G3から第6レンズ群G6は、第2ベース枠102に保持される。第2ベース枠102は、第1固定筒12の内周部を光軸Zに沿って移動可能に保持される。第2ベース枠102は、カム筒14を回転させることにより、図示しないカム機構によって、光軸Zに沿って前後移動する。
ここで、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4及び第6レンズ群G6は、第2ベース枠102に固定されて保持される。
一方、第5レンズ群G5は、第2ベース枠102内を光軸Zに沿って移動可能に保持される。第5レンズ群G5は、フォーカスレンズを構成するレンズ群である。交換レンズ1は、この第5レンズ群G5を光軸Zに沿って前後移動させることにより、焦点調節が行われる。第5レンズ群G5は、第2可動枠104に保持されて、第2ベース枠102内を光軸Zに沿って移動自在に支持される。また、第2可動枠104は、第2ベース枠102に備えられたアクチュエータに駆動されて移動する。第2可動枠104の保持構造及び駆動構造については後述する。
第7レンズ群G7は、第7レンズ群保持枠24に保持される。第7レンズ群保持枠24は、第1固定筒12の基端部に固定されて保持される。
絞りは、その駆動機構を含む絞りユニット30が、第2ベース枠102の先端部分に一体的に取り付けられて、所定位置に配置される。
[フォーカスユニット]
[第5レンズ群の保持構造]
第2ベース枠102をベースとするユニットは、交換レンズ1のフォーカスユニット100を構成する。
図2及び図3は、フォーカスユニットの概略構成を示す側面断面図である。図4は、フォーカスユニットの概略構成を示す正面断面図である。図2は、図4の2-2断面に相当する。図3は、図4の3-3断面に相当する。図4は、図2及び図3の4-4断面に相当する。
図2及び図3に示すように、第2ベース枠102は、第2ベース枠前枠102F及び第2ベース枠後枠102Rからなり、前後に分割可能に構成される。第2ベース枠前枠102F及び第2ベース枠後枠102Rは、図示しないネジを用いて連結され、一体化される。一体化された第2ベース枠前枠102F及び第2ベース枠後枠102Rは同軸上に配置される。
第2ベース枠前枠102Fには、第3レンズ群保持部106及び第4レンズ群保持部108が備えられる。第3レンズ群G3は、第3レンズ群保持部106に保持される。第4レンズ群G4は、第4レンズ群保持部108に保持される。
また、第2ベース枠前枠102Fには、外周部の3カ所に図示しないカムピンが備えられる。カムピンは、第1固定筒12に備えられた図示しない直進溝及びカム筒14に備えられた図示しないカム溝に嵌合する。これにより、カム筒14を回転させると、第2ベース枠102が、光軸Zに沿って前後移動する。
また、第2ベース枠後枠102Rには、第6レンズ群保持部110が備えられる。第6レンズ群G6は、第6レンズ群保持部110に保持される。
上記のように、第5レンズ群G5は、第2可動枠104に保持されて、第2ベース枠102内を光軸Zに沿って移動自在に支持される。
図2から図4に示すように、第2ベース枠102内には、第2可動枠104の移動をガイドする主軸112及び副軸114が備えられる。主軸112は、第1軸の一例である。副軸114は、第2軸の一例である。主軸112及び副軸114は、光軸Zに沿って配置される。また、主軸112及び副軸114は、光軸Zと直交する平面において、光軸Zを通る直線上に配置される。
図5及び図6は、第2ベース枠後枠の構成を示す斜視図である。また、図7は、第2可動枠の構成を示す斜視図である。
第2可動枠104は、主軸112及び副軸114に沿って摺動することにより、光軸Zに沿って移動する。第2可動枠104は、レンズ枠の一例である。第2可動枠104には、主軸112に沿って摺動する主摺動部116、及び、副軸114に沿って摺動する副摺動部118が備えられる。主摺動部116は、第1摺動部の一例である。副摺動部118は、第2摺動部の一例である。
主摺動部116は、光軸Zに沿って延びる板片状の形状を有し、光軸Zの方向の両端に主軸112が挿入される穴116Aを有する。主摺動部116は、その両端の穴116Aに主軸112が通されて、主軸112に沿って摺動する。
副摺動部118は、副軸114が嵌合する溝118Aを有する。副摺動部118は、その溝118Aに副軸114が篏合されて、副軸114に沿って摺動する。
第2可動枠104は、主として、主摺動部116によって、光軸方向の安定的なガイドが実現される。安定的なガイドを実現するために、主摺動部116は、光軸Zに沿って十分な長さをもって構成される。副摺動部118は、主として、第2可動枠104が光軸Zと直交する面内で移動ないし回転(主軸周りの回転)するのを防止する。
[第2可動枠の駆動構造]
本実施の形態のフォーカスユニット100は、アクチュエータとしてボイスコイルモータ120を使用して、第2可動枠104を駆動する。
本実施の形態のボイスコイルモータ120は、コイル122と、4つの磁力付与ユニット124A~124Dと、で構成される。コイル122は、第2可動枠104に取り付けられる。4つの磁力付与ユニット124A~124Dは、第2ベース枠102に取り付けられる。すなわち、本実施の形態のボイスコイルモータ120は、コイル側が可動のムービングコイル型のボイスコイルモータで構成される。
以下、必要に応じて、磁力付与ユニット124Aを第1磁力付与ユニット、磁力付与ユニット124Bを第2磁力付与ユニット、磁力付与ユニット124Cを第3磁力付与ユニット、磁力付与ユニット124Dを第4磁力付与ユニットと称して、4つの磁力付与ユニット124A~124Dを区別する。磁力付与ユニット124A~124Dは、磁力付与部材の一例である。
図4及び図7に示すように、コイル122は、いわゆる全周コイルで構成され、第2可動枠104の周囲に巻かれて、第2可動枠104の周囲を囲うように取り付けられる。特に、本実施の形態のフォーカスユニット100では、コイル122が主軸112の外側を通り、かつ、副軸114の内側を通る経路で巻かれて、第2可動枠104の周囲に取り付けられる。これにより、次の効果が得られる。
一つは、第2可動枠104の強度を向上できる点である。主軸112の外側(外径側)を通る経路でコイル122を配置することにより、第2可動枠104のレンズ保持部(第5レンズ群G5の保持部)と主摺動部116との間にコイル122を通すためのスペース(いわゆる切り欠き)が不要になる。これにより、第2可動枠104を大型化せずに、主摺動部116に対する連結部及び補強リブ等を設けることが可能になる。この結果、第2可動枠104の強度が向上し、ボイスコイルモータ120を駆動する際の不要共振周波数を高くできる。
他の一つは、消費電力を低減できる点である。副軸114の内側を通る経路でコイル122を配置することにより、コイル長を必要最小限の長さにできる。副摺動部118は、その性質上、主摺動部116ほどの強度が要求されない。このため、副摺動部118とレンズ保持部との間にコイルを通すためスペース(いわゆる切り欠き)を配置できる。これにより、コイルの経路を短縮でき、コイル長を短くできる。また、これにより、抵抗を小さくでき、消費電力を低減できる。
磁力付与ユニット124A~124Dは、マグネット126及びヨーク128を一体化したユニットとして構成される。各磁力付与ユニット124A~124Dの構成は同じである。
図8は、磁力付与ユニットの構成を示す斜視図である。
ヨーク128は、磁性体(たとえば、鉄)で構成される。ヨーク128は、U字状の形状を有し、第2ベース枠102に取り付けた際に内周側に配置されるインナーヨーク部128Iと、外周側に配置されるアウターヨーク部128Oと、を有する。インナーヨーク部128I及びアウターヨーク部128Oは、共に光軸Zに沿って延びる矩形の平板状の形状を有し、所定の隙間をもって互いに対向して配置される。インナーヨーク部128Iは、第1ヨークの一例である。アウターヨーク部128Oは、第2ヨークの一例である。
マグネット126は、光軸Zに沿って延びる矩形の平板状の形状を有し、アウターヨーク部128Oの内側の面に一体的に取り付けられる。マグネット126は、アウターヨーク部128Oに取り付けられることにより、インナーヨーク部128Iと所定の隙間をもって互いに対向して配置される。
上記のように、磁力付与ユニット124A~124Dは、第2ベース枠102に取り付けられる。図4に示すように、第2ベース枠102の内周部には、周方向の4カ所に磁力付与ユニット保持部130A~130Dが備えられる。磁力付与ユニット保持部130A~130Dは、磁力付与ユニット124A~124Dが嵌る凹部で構成される。磁力付与ユニット124A~124Dは、磁力付与ユニット保持部130A~130Dに取り付けることにより、第2ベース枠102内の所定の位置に所定の姿勢で取り付けられる。これにより、各磁力付与ユニット124A~124Dが、第2可動枠104の周囲の所定の位置に所定の姿勢で取り付けられる。
磁力付与ユニット124A~124Dを設置する位置及び設置する姿勢は、主軸112の設置位置及び磁気センサの設置位置との関係で定まる。この点については、後述する。
図4に示すように、第2可動枠104に備えられたコイル122は、各磁力付与ユニット124A~124Dのインナーヨーク部128Iとマグネット126との間の隙間を通して配置される。この隙間に通されるコイル122は、平板状に構成されるマグネット126の内側の面(コイル122と対向する面)と平行に配置される。換言すると、マグネット126は、コイル122に対面し、配置され、かつ、そのコイル122に対面する平面部がコイル122と平行に配置される。
以上の構成により、コイル122に電圧を印加すると、第2可動枠104が光軸Zに沿って移動する。
[第5レンズ群の位置検出機構]
第2可動枠104は、第2ベース枠102に対する位置が第5レンズ群位置検出機構によって検出される。第2ベース枠102に対する位置とは、より詳細には、第2ベース枠102に設定された基準位置(原点位置)に対する相対な位置である。第5レンズ群位置検出機構は、第5レンズ群G5が基準位置に位置したことを検出する基準位置検出器と、第5レンズ群G5の移動量(変位量)を検出する移動量検出器と、を備える。第5レンズ群位置検出機構は、基準位置検出器によって第5レンズ群G5が基準位置に位置したことを検出し、移動量検出器で基準位置からの移動量を検出することにより、第2ベース枠102に対する第5レンズ群G5の位置を検出する。
基準位置検出器は、遮光板132及びフォトインタラプタ134で構成される。遮光板132は、第2可動枠104に備えられる。フォトインタラプタ134は、第2ベース枠102に備えられる。基準位置検出器は、フォトインタラプタ134によって遮光板132を検出することにより、第5レンズ群G5が基準位置に位置したことを検出する。したがって、遮光板132及びフォトインタラプタ134は、第5レンズ群G5が基準位置に位置したタイミングで遮光板132が検出されるように、両者の設置位置が調整される。
移動量検出器は、磁気スケール136と、その磁気スケール136の磁気情報(N極及びS極)を検出するMRセンサ(Magneto Resistive Sensor;磁気抵抗効果素子)138と、で構成される。MRセンサ138は、磁気センサの一例である。
磁気スケール136は、バー状の形状を有し、長手方向に沿ってN極及びS極が一定ピッチで着磁された構造(着磁シート)を有する。磁気スケール136は、第2可動枠104の外周部に備えられる。磁気スケール136の設置位置については後述する。磁気スケール136は、第2可動枠104の移動方向(光軸Zの方向)に沿って配置される。
MRセンサ138は、第2ベース枠102に備えられる。MRセンサ138は、磁気スケール136の移動経路上に配置される。MRセンサ138は、磁気スケール136に対向して配置される。MRセンサ138は、磁気スケール136の磁気情報を読み取って、磁気スケール136が備えられた第2可動枠104の移動量(変位量)を検出する。
以上のように構成される第5レンズ群位置検出機構は、フォトインタラプタ134で遮光板132を検出することにより、第5レンズ群G5が基準位置に位置したことが検出できる。また、基準位置に位置した後の第5レンズ群G5の移動量をMRセンサ138で検出することにより、基準位置に対する第5レンズ群G5の位置を検出できる。
[磁気スケール及びMRセンサの設置位置]
上記のように、MRセンサ138は、磁気スケール136に対向して配置される。したがって、磁気スケール136の設置位置が定まると、MRセンサの設置位置も定まる。
図4に示すように、本実施の形態のフォーカスユニット100では、磁気スケール136が、主軸112に対し90°位相の位置に配置される。すなわち、光軸Zと直交する面内において、主軸112と光軸Zを通る直線と直交する直線上に配置される。換言すると、光軸Zと直交する面内において、磁気スケール136と光軸Zを通る直線を第1直線L1、主軸112と光軸Zを通る直線を第3直線L3とした場合に、磁気スケール136は、第1直線L1と第3直線L3とが直交する位置に配置される。なお、MRセンサ138は、磁気スケール136と対向して配置されるので、磁気スケール136と光軸Zを通る直線は、MRセンサ138と光軸Zを通る直線と同義である。
磁気スケール136は、主摺動部116(主軸112の位置)に備えられるのが一般的である。しかしながら、主摺動部116に磁気スケール136を備えると、MRセンサ138の設置スペースを確保するために、ユニットの径が大型化するという問題がある。本実施の形態のフォーカスユニット100では、主軸112からずらして磁気スケール136及びMRセンサ138を設置することにより、ユニットの径を小型化できる。特に、本実施の形態のフォーカスユニット100のように、主軸112及び副軸114に対し、90°位相の位置に配置することにより、空きスペース(第2可動枠104の移動をガイドする部材のない領域)を有効に利用して、磁気スケール136及びMRセンサ138を配置できる。これにより、ユニットの径を小型化できる。
[磁力付与ユニットの設置位置]
上記のように、本実施の形態のフォーカスユニット100には、4つの磁力付与ユニット124A~124Dが備えらえる。
図9は、4つの磁力付与ユニットの設置位置の説明図である。
同図に示すように、4つの磁力付与ユニット124A~124Dは、光軸Zと直交する平面において、第1直線L1(磁気スケール136と光軸Zを通る直線)と、第3直線L3(主軸112と光軸Zを通る直線)とによって区分けされる4つの区画に、それぞれ1つずつ配置される。すなわち、第1直線L1を挟んで両側に2つずつ配置され、かつ、第3直線L3を挟んで両側に2つずつ配置される。
特に、本実施の形態のフォーカスユニット100では、次の位置に4つの磁力付与ユニット124A~124Dが配置される。
すなわち、図9に示すように、第1直線L1を軸として、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bが対称に配置され、かつ、第3磁力付与ユニット124C及び第4磁力付与ユニット124Dが対称に配置される。したがって、第1磁力付与ユニット124Aと光軸Zを通る直線を直線S1、第2磁力付与ユニット124Bと光軸Zを通る直線を直線S2とし、直線S1と第1直線L1とが成す角度を配置角度α1、直線S2と第1直線L1とが成す角度を配置角度α2とした場合、配置角度α1と配置角度α2は等しくなる。また、第3磁力付与ユニット124Cと光軸Zを通る直線を直線S3、第4磁力付与ユニット124Dと光軸Zを通る直線を直線S4とし、直線S3と第1直線L1とが成す角度を配置角度α3、直線S4と第1直線L1とが成す角度を配置角度α4とした場合、配置角度α3と配置角度α4は等しくなる。
また、第3直線L3を軸として、第1磁力付与ユニット124A及び第4磁力付与ユニット124Dが対称に配置され、かつ、第2磁力付与ユニット124B及び第3磁力付与ユニット124Cが対称に配置される。したがって、直線S1と第3直線L3とが成す角度を配置角度β1、直線S4と第3直線L3とが成す角度を配置角度β4とした場合、配置角度β1と配置角度β4は等しくなる。また、直線S2と第3直線L3とが成す角度を配置角度β2、直線S3と第3直線L3とが成す角度を配置角度β3とした場合、配置角度β2と配置角度β3は等しくなる。
なお、第1磁力付与ユニット124Aを通る直線とは、第1磁力付与ユニット124Aの中心又は重心を通る直線をいう。他の磁力付与ユニットについても同様である。
一例として、本実施の形態のフォーカスユニット100では、配置角度α1、α2、α3及びα4が43°、配置角度β1、β2、β3及びβ4が47°となる位置に各磁力付与ユニット124A~124Dが配置される。
なお、本実施の形態において、MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニットは、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bである。したがって、直線S1及びS2は、第4直線の一例である。また、配置角度α1及びα2は、第2角度の一例である。
[磁力付与ユニットの設置姿勢]
磁力付与ユニット124A~124Dは、第2ベース枠102に対し、次の姿勢で設置される。
図10は、磁力付与ユニットの設置姿勢の説明図である。
MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、124Bに関して、インナーヨーク部128I及びアウターヨーク部128Oの互いに対向する面に直交する直線を第2直線L2とする。MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、124Bは、第1直線L1と第2直線L2との成す角度が45°未満となる姿勢で配置される。換言すると、光軸Zからマグネット126における平面部からの法線と、光軸Z及びマグネット126の平面部を通る直線とが角度を有して配置される。以下、この点について更に詳細に説明する。
本実施の形態のフォーカスユニット100において、MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、124Bは、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bである。
インナーヨーク部128I及びアウターヨーク部128Oの互いに対向する面とは、インナーヨーク部128I及びアウターヨーク部128Oがコイル122に対向する面であり、平行な面である。この面は、マグネット126が、コイル122に対向する面でもある。インナーヨーク部128Iが、コイル122に対向する面を面128Iaとする。第2直線L2は、この面128Iaに直交する直線である。
第1磁力付与ユニット124Aに関して、第2直線L2と第1直線L1との成す角度を設置角度θ1とする。第2磁力付与ユニット124Bに関して、第2直線L2と第1直線L1との成す角度を設置角度θ2とする。設置角度θ1及びθ2は、第1角度の一例である。
第1磁力付与ユニット124Aは、設置角度θ1が45°未満となる姿勢で設置される。同様に、第2磁力付与ユニット124Bは、設置角度θ2が45°未満となる姿勢で設置される。
なお、本実施の形態のフォーカスユニット100では、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bが、第1直線L1を軸に対称に配置されることから、設置角度θ1と設置角度θ2は同じ角度(実質的に同じと角度と認めらる範囲を含む)となる。
一例として、本実施の形態のフォーカスユニット100では、設置角度θ1及びθ2が35°となる姿勢で第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bが設置される。
MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、124Bを以上のように設置することにより、MRセンサ138に対する外乱磁界の影響を抑制できる。
図11は、磁力付与ユニットの設置角度と磁束密度との関係を示すグラフである。
同図は、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bの設置角度θ1及びθ2を25°から55°の範囲で変えた場合のz方向の磁束密度の変化を示している。横軸は、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bの設置角度θ1及びθ2を表し、縦軸は、z方向の磁束密度を表している。ここで、z方向とは、図8に示すように、光軸Zと平行な方向である。なお、y方向は、光軸Zと直交する面において、MRセンサ138の設置位置における内径方向である。また、x方向は、MRセンサ138の設置位置における接線方向(y方向と直交する方向)である。
磁気センサであるMRセンサ138は、主としてz方向及びx方向の外乱磁界の影響によって、得られる位置情報出力が小さくなってしまう。
図11に示すように、設置角度を小さくすることにより、磁束密度(z方向)を低減できることが確認できる。
したがって、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bについては、可能な限り設置角度θ1及びθ2が小さくなるように設置することが好ましい。上記のように、本実施の形態では、設置角度θ1及びθ2が35°となる姿勢で第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bを設置している。
なお、本実施の形態のフォーカスユニット100では、MRセンサ138を主軸112から90°位相の位置に配置することで、径方向のコンパクト化を実現している。その一方でMRセンサ138が、コイル122に近づいて配置されることになる。
図12は、コイルとMRセンサとの間の距離とz方向の磁界の関係を示すグラフである。
同図において、横軸は、コイル122とMRセンサ138との間の径方向の距離を表し、縦軸は、z方向の磁界を表している。
同図に示すように、コイル122とMRセンサ138との間の距離が離れるほど、磁界の影響が小さくなる。
MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、124Bについて、その設置角度θ1及びθ2を小さくすればするほど、コイル122とMRセンサ138との間の距離を離すことができる。したがって、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bの設置角度θ1及びθ2を小さくすることは、同時にコイル122の磁界の影響を低減させることにも繋がる。
なお、MRセンサ138の両隣以外の磁力付与ユニット(本実施の形態では、第3磁力付与ユニット124C及び第4磁力付与ユニット124D)については、特に設置角度についての限定はない。本実施の形態では、第3磁力付与ユニット124C及び第4磁力付与ユニット124Dが、第直線Lを軸として、第1磁力付与ユニット124A及び第2磁力付与ユニット124Bと対称に配置される。したがって、第3磁力付与ユニット124Cは、第2磁力付与ユニット124Bと同じ設置角度で設置され、第4磁力付与ユニット124Dは、第1磁力付与ユニット124Aと同じ設置角度で設置される(実質的に同じ設置角度と認められる範囲を含む)。
[MRセンサの設置位置]
図13は、磁力付与ユニットに対するMRセンサのz方向の設置位置とz方向の磁束密度との関係を示すグラフである。同図において、横軸は、磁力付与ユニットに対するMRセンサのz方向の設置位置を表し、縦軸は、z方向の磁束密度を表している。符号ZMは、マグネット126の配置範囲を示している。
図14は、マグネットの配置範囲及びMRセンサの設置位置の説明図である。
同図に示すように、マグネット126の配置範囲ZMとは、第2ベース枠102に取り付けられた磁力付与ユニット124A~124Dのマグネット126が、光軸方向(z方向)に配置される範囲である。
図13に示すように、マグネット126の中央に近い位置ほどz方向の磁束密度が小さくなる。したがって、MRセンサ138は、マグネット126の中央に近い位置に配置するほど外乱磁界の影響を受けにくくできる。
一方、MRセンサ138をマグネット126の中央付近に配置すると、その分、磁気スケール136の光軸方向に突出し、光軸方向の設計の自由度が低下したり、ユニットが光軸方向に大型化したりするという問題が生じる。
したがって、MRセンサ138は、磁気スケール136の配置を考慮して設置することが好ましい。この場合、マグネット126の範囲内で設置することが好ましい。
なお、マグネット126の中央から離れた位置にMRセンサ138を設置すると、その分、外乱磁界の影響が大きくなるが、両隣に配置される磁力付与ユニット124A、124Bを上記のように設置することで、その影響を低減できる。
以上説明したように、フォーカスユニット100については、MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、124Bの設置角度θ1及びθ2を45°未満とすることで、センサが受ける外乱磁界の影響を低減でき、フォーカスレンズである第5レンズ群G5の位置を安定して高精度に検出できる。
また、MRセンサ138を主軸112の位置からずらして配置することにより、ユニットの径をコンパクト化できる。特に、主軸112から90°位相の位置に配置することで、効果的にコンパクト化を図れる。
また、MRセンサ138を主軸112から90°位相の位置、特に、主軸112と副軸114の中間位置に配置することにより、次の効果も得られる。たとえば、主軸112及び副軸114を含む面内で第2ベース枠102に傾きが生じた場合、主軸112又はその近傍の位置にMRセンサ138が配置されていると、その傾きによって、光軸上でのレンズ位置と、センサ検出位置との間に誤差が生じる。一方、主軸112から90°位相の位置に配置されている場合、傾きが生じた場合であっても、その影響を最小限にとどめることができる。
[フォーカスユニットの変形例]
[磁力付与ユニットの設置姿勢について]
上記のように、MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、磁力付与ユニット124Bは、その設置角度(第1角度)θ1及びθ2が、45°未満となる姿勢で設置するものとするが、より好ましくは、35°以下である。
[磁力付与ユニットの設置位置について]
上記実施の形態では、MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、磁力付与ユニット124Bについて、その配置角度(第2角度)α1、α2が43°となる位置に配置しているが、配置角度α1、α2は、これに限定されるものではない。ただし、ユニットのコンパクト化等を考慮すると、配置角度α1、α2は、35°以上、55°未満の範囲内とすることが好ましい。
また、MRセンサ138の両隣に配置される磁力付与ユニット124A、磁力付与ユニット124Bの設置角度(第1角度)θ1及びθ2は、その配置角度(第2角度)α1、α2よりも小さくなるように設定することが好ましい(θ1、θ2<α1、α2)。
[磁力付与ユニットの設置数について]
上記実施の形態では、ボイスコイルモータ120を構成する磁力付与ユニットの数を4つとしているが、磁力付与ユニットの数は、これに限定されるものではない。少なくとも2つ備えていればよい。
[ヨークの形状]
上記実施の形態では、インナーヨーク部及びアウターヨーク部の形状を矩形の平板状の形状としているが、次のように構成することで、ヨークの体積(質量)に対する磁力付与ユニットの効率を最大化できる。
図15は、磁力付与ユニットの磁束密度のコンター図である。また、図16は、図15の一部を拡大した図である。
図15及び図16に示すように、1つの磁力付与ユニットにおける磁束密度の分布は、均一ではなく、長手方向(光軸方向)の中央が最も低く、両端に行くに従って高くなる。
したがって、この磁束密度の分布に従ってヨークを構成することにより、ヨークの体積(質量)に対する磁力付与ユニットの効率を最大化できる。具体的には、磁束密度が大きい(飽和する)部分のみヨークの幅を広くする。その一方で磁束密度が小さい部分は、ヨークの幅を狭くする。
図17は、磁束密度の分布に従って幅を調整したヨークの一例を示す斜視図である。
同図に示す例では、図16に示す磁力付与ユニットの磁束密度の分布に従い、磁束密度が大きい部分(両端部分)は、幅を広くし、磁束密度が小さい部分(中央部分)は幅を狭くしている。ヨークの体積(質量)に対する磁力付与ユニットの効率を最大化できる。また、これにより、ユニットを軽量化できる。
なお、上記の例では、磁束密度の分布に応じて、ヨークの幅を調整しているが、厚さを調整することによっても同様の効果が得られる。また、磁束密度の分布に応じて、幅と厚さの両方を調整する構成とすることもできる。
[磁気センサについて]
上記実施の形態では、磁気センサとしてMRセンサを使用する場合を例に説明したが、磁気センサの例は、これに限定されるものではない。その他の磁気センサ(たとえば、ホールセンサ等)を使用して、第5レンズ群G5の移動量又は位置を検出する構成とすることができる。
[OISユニット]
第1ベース枠204をベースとするユニットは、交換レンズ1のOISユニット200を構成する。すなわち、交換レンズ1における手ブレ補正装置を構成する。
図18は、OISユニットの概略構成を示す斜視図である。図19は、図18に示すOISユニットの正面図である。図20は、図18に示すOISユニットの分解斜視図である。
また、図21は、第1ベース枠の構成を示す斜視図である。図22は、第1ベース枠の正面図である。図23は、第1可動枠の構成を示す斜視図である。図24は、第1可動枠の正面図である。
OISユニット200は、ぶれ補正レンズである第2レンズ群G2を保持する可動部材である第1可動枠202と、第1可動枠202を光軸Zと直交する面内で移動自在に保持するベース部材である第1ベース枠204と、第1可動枠202を駆動する駆動機構と、第1可動枠202の位置を検出する位置検出機構と、を備える。
なお、第1ベース枠204には、外周部の3カ所に図示しないカムピンが備えられる。カムピンは、第1固定筒12に備えられた図示しない直進溝及びカム筒14に備えられた図示しないカム溝に嵌合する。これにより、カム筒14を回転させると、第1ベース枠204が、光軸Zに沿って前後移動する。
[第1可動枠の保持構造]
第1可動枠202は、第1ベース枠204との間に3つの剛球206A~206Cを介して移動自在に保持される。剛球206A~206Cは、転動体の一例である。第1ベース枠204には、各剛球206A~206Cを個別に保持する剛球保持部208A~208Cが備えられる。剛球保持部208A~208Cは、光軸を中心とする円周上の3カ所に備えられる。各剛球保持部208A~208Cは、剛球206A~206Cが転動可能に収容される円形状の凹部で構成される。第1可動枠202は、各剛球保持部208A~208Cに保持された3つの剛球206A~206Cに押圧当接されて、光軸と直交する面内で移動自在に支持される。
第1可動枠202において剛球206A~206Cが当接される部位は、剛球当接部として構成され、第1可動枠202の背面側(像側)に備えられる。剛球当接部は、光軸と直交する面で構成され、金属製のプレートが配置される。
第1可動枠202は、第1ベース枠204に向けて付勢部材であるバネ210で付勢することで、剛球206A~206Cに押圧当接される。バネ210は、第1可動枠202と第1ベース枠204との間の3カ所に備えられる。第1ベース枠204には、ベース側バネフック部212が周方向の3カ所に備えられる。第1可動枠202には、ベース側バネフック部212に対応して周方向の3カ所に可動側バネフック部214が備えられる。バネ210は、一端がベース側バネフック部212に掛けられ、他端が可動側バネフック部214に掛けられて、第1可動枠202と第1ベース枠204との間に取り付けられる。バネ210を取り付けることにより、第1可動枠202が第1ベース枠204に向けて付勢される。これにより、第1可動枠202が剛球206A~206Cに押圧当接されて、光軸と直交する面内で移動自在に保持される。
第1可動枠202と第1ベース枠204との間には、更に第1可動枠202のローリングを防止するローリング防止機構が備えられる。ローリングとは、光軸と直交する面内での回転である。ローリング防止機構とは、第1可動枠202が光軸と直交する面内で回転するのを防止する機構である。
ローリング防止機構は、主として、第1ベース枠204に揺動自在に支持された揺動部材である揺動ブロック216と、揺動ブロック216に備えられたガイドシャフト(第2シャフト)218と、第1可動枠202に備えられた摺動部220と、で構成される。
図25は、揺動ブロックの構成を示す斜視図である。
揺動ブロック216は、平たいブロック状の形状を有し、先端にガイドシャフト218が備えられる。
揺動ブロック216は、基端部に軸受穴(第1穴)216Aを有する。軸受穴216Aには、支持シャフト(第1シャフト)222が通される。揺動ブロック216は、支持シャフト222を軸として、第1ベース枠204に揺動自在に支持される。
第1ベース枠204には、揺動ブロック取付部224が備えられる。図21及び図22に示すように、揺動ブロック取付部224は、一対のシャフト支持部(第1シャフト支持部)224Aを有する。一対のシャフト支持部224Aは、それぞれ板状の突起部で構成され、同軸上にシャフト装着穴(第2穴)224Bを有する。支持シャフト222は、このシャフト装着穴224Bに差し込まれて、両端部をシャフト支持部224Aに支持される。これにより、支持シャフト222が、揺動ブロック取付部224に取り付けられる。
なお、支持シャフト222は、第1ベース枠204の外周部からシャフト支持部224Aのシャフト装着穴224Bに差し込まれる。このため、第1ベース枠204の外周部には、シャフト装着穴224Bに臨む位置に支持シャフト装着用開口部226が備えられる。支持シャフト222は、この支持シャフト装着用開口部226を通して、シャフト支持部224Aのシャフト装着穴224Bに差し込まれる。
揺動ブロック取付部224に取り付けられた支持シャフト222は、光軸Zに対して直交して配置される。したがって、揺動ブロック216は、光軸Zと直交する軸を中心に揺動自在に支持される。
ガイドシャフト218は、丸棒状の形状を有し、揺動ブロック216の先端部に固定して取り付けられる。揺動ブロック216に取り付けられたガイドシャフト218は、その両端が揺動ブロック216の両端から張り出して配置される。また、揺動ブロック216に取り付けられたガイドシャフト218は、支持シャフト222と平行に配置される。したがって、揺動ブロック216が、第1ベース枠204に取り付けられると、光軸Zと直交して配置される。
摺動部220は、図23及び図24に示すように、一対のアーム部220Aを有する。各アーム部220Aは、先端にU字状のガイド溝部220Bを有する。第2レンズ群G2は、このガイド溝部220Bをガイドシャフト218に篏合させることにより、ガイドシャフト218に沿って摺動自在に支持される。
以上のように構成されるローリング防止機構によれば、揺動ブロック216を介して揺動自在に支持されたガイドシャフト218に対し、第1可動枠202が、摺動部220を介して摺動自在に支持されることにより、第1可動枠202の回転が防止される。これにより、ローリングを生じることなく、第1可動枠202が、光軸Zと直交する面内で移動自在に保持される。
ところで、図23に示すように、本実施の形態のローリング防止機構において、摺動部220に備えられるガイド溝部220Bは、第1可動枠202の正面側(物体側)に向けて開口した形状を有する。このガイド溝部220Bの開口の方向は、第1可動枠202が、第1ベース枠204から光軸方向に離間する方向である。したがって、ガイド溝部220Bにガイドシャフト218と嵌合させると、図18及び図19に示すように、ガイドシャフト218がガイド溝部220Bの前方(物体側)に位置する。このような嵌合形態とすることにより、ガイドシャフト218が、第1可動枠202の脱落防止部材として機能する。すなわち、第1可動枠202が、第1ベース枠204から離間する方向に移動するのを規制する機能を呈する(第1可動枠202が、第1ベース枠204から離間する方向に移動すると、ガイド溝部220Bがガイドシャフト218に当接し、第1ベース枠204から離間する方向への移動が規制される。)。
このように、本実施の形態のローリング防止機構は、単に第1可動枠202のローリングを防止するだけでなく、第1可動枠202の脱落防止の機能も有する。
なお、本実施の形態のOISユニット200には、第1可動枠202の脱落防止として、更に、規制部材である脱落防止ピン228が備えられる。
脱落防止ピン228は、円柱状のピンで構成される。脱落防止ピン228は、図18及び図19に示すように、第1ベース枠204の内周部に取り付けられる。第1ベース枠204の内周部には、脱落防止ピン228の取り付け位置にピン取付部230が備えられる。ピン取付部230は、脱落防止ピン228の基端部が嵌合する凹部で構成される。脱落防止ピン228は、基端部をピン取付部230に嵌め、第1ベース枠204の外周側からネジ232でネジ止めして、第1ベース枠204に取り付ける。
第1ベース枠204に取り付けられた脱落防止ピン228は、第1ベース枠204の内周部から内径方向に張り出して配置される。
また、第1ベース枠204に取り付けられた脱落防止ピン228は、第1ベース枠204に組みつけられた第1可動枠202に対し、その前方(物体側)に配置される。これにより、第1可動枠202の前方への移動が、脱落防止ピン228によって規制され、第1可動枠202の脱落が防止される。
このように、本実施の形態のOISユニット200には、第1可動枠202に対し、2つの脱落防止機構が備えられる。2つの脱落防止機構、すなわち、ローリング防止機構と脱落防止ピン228とは、光軸Zを挟んで互いに対向する位置(いわゆる対角位置)に配置される(ローリング防止機構の揺動ブロック216と脱落防止ピン228とが、光軸Zを挟んで互いに対向する位置に配置される。)。これにより、より効果的に第1可動枠202の脱落を防止できる。
[第1可動枠の駆動機構]
第1可動枠202は、2つのアクチュエータに駆動されて、光軸Zと直交する面内で第1方向(v方向)及び第2方向(h方向)に移動する。第1方向及び第2方向は、互いに直交する方向である。
本実施の形態のOISユニット200では、2つのボイスコイルモータを使用して、第1可動枠202を第1方向及び第2方向に移動させる。より具体的には、第1モータである第1ボイスコイルモータ250Vによって、第1可動枠202を第1方向(v方向)に移動させ、第2モータである第2ボイスコイルモータ250Hによって、第1可動枠202を第2方向(h方向)に移動させる。
図26は、第1ボイスコイルモータ及び第2ボイスコイルモータの概略構成を示す斜視図である。
第1ボイスコイルモータ250V及び第2ボイスコイルモータ250Hは、それぞれコイル252V、252Hと、マグネット254V、254Hと、ヨーク256V、256Hと、で構成される。
本実施の形態のOISユニット200では、コイル252V、252Hが、可動側である第1可動枠202に備えられ、マグネット254V、254H及びヨーク256V、256Hが、固定側である第1ベース枠204に取り付けられる。すなわち、本実施の形態のOISユニット200において、第1ボイスコイルモータ250V及び第2ボイスコイルモータ250Hは、ムービングコイル型のボイスコイルモータで構成される。
図23及び図24に示すように、第1可動枠202には、第1ボイスコイルモータ250Vのコイル252Vが取り付けられる第1コイル取付部240V、及び、第2ボイスコイルモータ250Hのコイル252Hが取り付けられる第2コイル取付部240Hが備えられる。
図27は、コイルが取り付けられた第1可動枠の正面図である。
同図に示すように、第1ボイスコイルモータ250Vのコイル252Vは、その内周(空芯部)の中心を通る軸Cvが光軸Zを通り、かつ、光軸Zと直交して配置される。また、第2ボイスコイルモータ250Hのコイル252Hは、その内周(空芯部)の中心を通る軸Chが光軸Zを通り、かつ、光軸Zと直交して配置される。このように、第1可動枠202に対し、コイル252V、252Hの軸Cv、Chが光軸Zと直交するように、コイル252V、252Hを配置することにより、径方向のコンパクト化を実現できる。
図26に示すように、第1ボイスコイルモータ250Vのマグネット254V及びヨーク256Vは、1つのユニットとして一体化される。マグネット254Vは、第1マグネット254V1、第2マグネット254V2で構成される。第1マグネット254V1及び第2マグネット254V2は、それぞれブロック状の形状を有する。ヨーク256Vは、1つのセンターヨーク(第1ヨーク)256Vc、及び、2つのサイドヨーク(第2ヨーク及び第3ヨーク)256Vsで構成される。センターヨーク256Vc及びサイドヨーク256Vsは、共に平板状の形状を有し、磁性体(たとえば、鉄)で構成される。第1マグネット254V1及び第2マグネット254V2は、それぞれセンターヨーク256Vcとサイドヨーク256Vsとの間に挟まれて配置される。第1マグネット254V1及び第2マグネット254V2は、それぞれ同極が対向して配置される。本実施の形態では、N極が対向して配置される(センターヨーク256Vc側にN極、サイドヨーク256Vs側にS極が配置される。)。一体化されたマグネット254V及びヨーク256Vは、断面がE字状の形状を有する。すなわち、ヨーク256Vがマグネット254Vから張り出して配置される。
なお、本実施の形態では、ヨーク256Vの外周部分の形状を円弧形状としている。ここでの外周部分とは、ヨーク256Vを第1ベース枠204に取り付けた際に第1ベース枠204の外周側に配置される部分である。ヨーク256Vは、外周部分の形状が、第1ベース枠204の外周に沿った形状、すなわち、円弧状の形状を有する。したがって、ヨーク256Vを第1ベース枠204に取り付けると、ヨーク256Vは、その外周部分の端面が第1ベース枠204の外周とほぼ同一面上に配置される。
第2ボイスコイルモータ250Hのマグネット254H及びヨーク256Hも同じ構成である。すなわち、1つのユニットとして一体化される。また、マグネット254Hは、第1マグネット254H1及び第2マグネット254H2で構成され、ヨーク256Hは、1つのセンターヨーク(第1ヨーク)256Hc、及び、2つのサイドヨーク256Hs(第2ヨーク及び第3ヨーク)で構成される。
上記のように、マグネット254V、254H及びヨーク256V、256Hは、第1ベース枠204に取り付けられる。図20及び図21に示すように、第1ベース枠204には、第1ボイスコイルモータ250Vのマグネット254V及びヨーク256Vのユニットが取り付けられる第1ユニット取付部258V、及び、第2ボイスコイルモータ250Hのマグネット254H及びヨーク256Hのユニットが取り付けられる第2ユニット取付部258Hが備えられる。第1ユニット取付部258Vは、第1可動枠202が組み付けられた第1ベース枠204に対し、第1可動枠202に組み付けられた第1ボイスコイルモータ250Vのコイル252Vに臨む位置に配置される。第2ユニット取付部258Hは、第1可動枠202が組み付けられた第1ベース枠204に対し、第1可動枠202に組み付けられた第2ボイスコイルモータ250Hのコイル252Hに臨む位置に配置される。第1ユニット取付部258V及び第2ユニット取付部258Hは、それぞれマグネット254V、254H及びヨーク256V、256Hのユニットが嵌る開口として構成される。
第1可動枠202を第1ベース枠204に組みつけた後、第1ユニット取付部258Vにマグネット254V及びヨーク256Vのユニットと取り付けると、センターヨーク256Vcが、コイル252Vの内周部に非接触の状態で収容されて配置される。また、一対のサイドヨーク256Vsが、コイル252Vの外周を非接触の状態で挟み込む形で配置される。これにより、コイル252Vに電圧を印加すると、第1可動枠202が光軸Zと直交する面内で第1方向(v方向)に移動する。
また、第1可動枠202を第1ベース枠204に組みつけた後、第2ユニット取付部258Hにマグネット254H及びヨーク256Hのユニットと取り付けると、センターヨーク256Hcが、コイル252Hの内周部に非接触の状態で収容されて配置される。また、一対のサイドヨーク256Hsが、コイル252Hの外周を非接触の状態で挟み込む形で配置される。これにより、コイル252Hに電圧を印加すると、第1可動枠202が光軸Zと直交する面内で第2方向(h方向)に移動する。
第1可動枠202の駆動機構は、以上のように構成される。第1可動枠202は、第1ボイスコイルモータ250Vを駆動することにより、光軸Zと直交する面内で第1方向(v方向)に移動する。また、第2ボイスコイルモータ250Hを駆動することにより、光軸Zと直交する面内で第2方向(h方向)に移動する。
ところで、本実施の形態の駆動機構は、各ボイスコイルモータのコイル252V、252Hを光軸Zに対し軸Cv、Chが直交するように配置することで、径方向のコンパクト化を実現している。
しかし、このようにコイル252V、252Hを配置すると、第1可動枠202が脱落した際に、ヨーク256V、256Hがコイル252V、252Hが衝突する配置となる。特に、その内周部に配置されたセンターヨーク256Vc、256Hcが、コイル252V、252Hの内周部に衝突する配置となる。
しかしながら、本実施の形態のOISユニット200では、上記のように、第1可動枠202に対し、脱落防止機構が備えられているため、脱落のおそれはなく、安全に使用できる。特に、本実施の形態のOISユニット200では、ローリング防止機構が、脱落防止機構を兼ねているため、部品点数を増加させることなく、第1可動枠202の脱落を防止できる。
[第1可動枠の位置検出機構]
第1可動枠202は、第2レンズ群G2が光軸Z上に位置する点を基準として、第1方向(v方向)の位置、及び、第2方向(h方向)の位置が検出される。第1方向の位置は、第1位置検出センサ260Vによって検出される。第2方向の位置は、第2位置検出センサ260Hによって検出される。本実施の形態のOISユニット200において、第1位置検出センサ260V及び第2位置検出センサ260Hは、共にホールセンサ(ホール素子)で構成される。ホールセンサは、磁気センサであり、位置検出マグネットとの組み合わせで対象物の位置を検出する。本実施の形態のOISユニット200では、ホールセンサで構成される第1位置検出センサ260V及び第2位置検出センサ260Hが、第1ベース枠204に備えられ、位置検出用マグネット262V、262Hが、第1可動枠202に備えられる。なお、第1位置検出センサ260V用の位置検出用マグネット262Vを第1位置検出用マグネット262Vとし、第2位置検出センサ260H用の位置検出用マグネット262Hを第2位置検出用マグネット262Hとして両者を区別する。
図22に示すように、第1ベース枠204には、第1位置検出センサ260Vの設置位置に第1位置検出センサ取付部264Vが備えられ、第2位置検出センサ260Hの設置位置に第2位置検出センサ取付部264Hが備えられる。第1位置検出センサ取付部264Vは、矩形状の開口部で構成され、その開口部に第1位置検出センサ260Vが嵌め込まれることにより、第1位置検出センサ260Vが位置決めされて取り付けられる。同様に、第2位置検出センサ取付部264Hは、矩形状の開口部で構成され、その開口部に第2位置検出センサ260Hが嵌め込まれることにより、第2位置検出センサ260Hが位置決めされて取り付けられる。
第1位置検出センサ260Vは、第1位置検出センサ取付部264Vに取り付けられることにより、v軸上に配置される。v軸は、光軸Zを通り、かつ、第1方向(v方向)と平行な軸である。また、第1位置検出センサ260Vは、第1位置検出センサ取付部264Vに取り付けられることにより、光軸Zを挟んで、第1ボイスコイルモータ250Vと対向する位置に配置される。
第2位置検出センサ260Hは、第2位置検出センサ取付部264Hに取り付けられることにより、h軸上に配置される。h軸は、光軸Zを通り、かつ、第2方向(h方向)と平行な軸である。また、第2位置検出センサ260Hは、第2位置検出センサ取付部264Hに取り付けられることにより、光軸Zを挟んで、第2ボイスコイルモータ250Hと対向する位置に配置される。
図24に示すように、第1位置検出用マグネット262V及び第2位置検出用マグネット262Hは、それぞれ第1可動枠202に取り付けられる。取り付ける位置は、第1可動枠202を第1ベース枠204に組み付けた際、一定の隙間をもって第1位置検出センサ260V及び第2位置検出センサ260Hと対向する位置である。より具体的には、第1位置検出用マグネット262Vについては、第2レンズ群G2が光軸Z上に位置した際に、第1位置検出センサ260Vの中心と一致(ほぼ一致する範囲を含む)する位置である。また、第2位置検出用マグネット262Hについては、第2レンズ群G2が光軸Z上に位置した際に、第2位置検出センサ260Hの中心と一致する位置である。
以上の構成により、第1可動枠202が、第1方向(v方向)に移動すると、その位置(光軸Zに対する第1方向の位置)が、第1位置検出センサ260Vによって検出される。また、第1可動枠202が、第2方向(h方向)に移動すると、その位置(光軸Zに対する第2方向の位置)が、第2位置検出センサ260Hによって検出される。
[剛球保持部の配置]
上記のように、本実施の形態のOISユニット200では、第1可動枠202が、3つの剛球206A~206Cを介して第1ベース枠204に移動自在に保持される。3つの剛球206A~206Cは、第1ベース枠204に備えられた3つの剛球保持部208A~208Cに保持される。この剛球保持部208A~208Cは、光軸Zと直交する同一断面上に配置されるのが従前の構成である。すなわち、各剛球保持部208A~208Cが、光軸方向において、第1ベース枠204の端面から同じ距離の位置に配置されるのが従前の構成である。
一方、本実施の形態のOISユニット200では、コンパクト化を実現するために、3つの剛球保持部208A~208Cを異なる位置に配置している。具体的には、図21に示すように、3つの剛球保持部208A~208Cのうち2つは同じ断面位置(光軸Zと直交する断面の位置をいう)に配置され、残り1つが異なる断面位置に配置される。
3つの剛球保持部208A~208Cを区別するため、以下、剛球保持部208Aを第1剛球保持部208A、剛球保持部208Bを第2剛球保持部208B、剛球保持部208Cを第3剛球保持部208Cとして、その配置を説明する。
図22に示すように、第1剛球保持部208Aは、第1位置検出センサ取付部264Vに近接して配置される剛球保持部である。また、第2剛球保持部208Bは、第2位置検出センサ取付部264Hに近接して配置される剛球保持部である。
ここで、剛球保持部と位置検出センサ取付部とが近接して配置されると、次の問題が発生する。すなわち、第1可動枠202側に備えられる剛球当接部が、第1可動枠202を駆動した際に位置検出センサ取付部に接触する問題が生じる。これを回避するためには、剛球保持部と位置検出センサ取付部との間の距離を十分に確保する必要がある。しかし、剛球保持部と位置検出センサ取付部との間の距離を十分に確保すると、ユニットが大型化する問題がある。
このため、本実施の形態のOISユニット200では、位置検出センサ取付部に近接して配置される剛球保持部を位置検出センサ取付部と同じ断面位置に配置している。すなわち、図22に示すように、第1剛球保持部208A及び第2剛球保持部208Bを第1位置検出センサ取付部264V及び第2位置検出センサ取付部264Hと同じ断面位置に配置している。位置検出センサ取付部と剛球保持部とが近接して配置される場合であっても、剛球当接部が位置検出センサ取付部に接触するのを回避できる。
一方、第3剛球保持部208Cは、光軸Zと直交する断面において、第1ボイスコイルモータ250Vと第2ボイスコイルモータ250Hとの間に配置される。この第3剛球保持部208Cを第1剛球保持部208A及び第2剛球保持部208Bと同じ断面位置に配置するためには、第1ボイスコイルモータ250V及び第2ボイスコイルモータ250Hの位置を光軸方向にシフトさせる必要がある。しかし、第1ボイスコイルモータ250V及び第2ボイスコイルモータ250Hの位置を光軸方向にシフトさせると、ユニットが光軸方向に大型化するという問題がある。
このため、第3剛球保持部208Cは、第1剛球保持部208A及び第2剛球保持部208Bと異なる断面位置に配置される。
図28は、第1剛球保持部及び第3剛球保持部の配置関係の説明図である。同図において、上段の図は、第1剛球保持部208Aの設置位置の断面を示し、下段の図は、第3剛球保持部208Cの設置位置の断面を示している。
同図に示すように、第1剛球保持部208Aは、第3剛球保持部208Cに対し、前方である物体側に配置される。この位置は、第1位置検出センサ取付部264Vと同じ断面位置である。また、第2剛球保持部208Bは、この第1剛球保持部208Aと同じ断面位置に配置される。
以上説明したように、本実施の形態のOISユニット200では、3つの剛球保持部208A~208Cの光軸方向の配置を調整することで、ユニットのコンパクト化を実現している。
なお、本実施の形態では、第1位置検出センサ取付部264V及び第2位置検出センサ取付部264Hを同じ断面位置に配置して構成としているが、異なる断面位置に配置する構成とすることもできる。この場合、各位置検出センサ取付部に近接して配置される剛球保持部は、対応する位置検出センサ取付部と同じ断面位置に配置される。なお、ここでの同じ断面位置とは、実質的に同じ断面位置と認められる範囲を含むものである。
[フレキシブル基板の配置]
上記のように、本実施の形態のOISユニット200は、第1可動枠202をムービングコイル型のボイスコイルモータで駆動する。この場合、コイルへの給電は、フレキシブル基板(Flexible printed circuits,FPC)を用いて行われる。フレキシブル基板は、第1可動枠202の駆動に影響がないように、撓みをもって配置される。
従前のOISユニット200では、2つのボイスコイルモータに対する給電を共通のフレキシブル基板で行っている。
しかし、2つのボイスコイルモータに対し、共通のフレキシブル基板で給電する構成では、他の構成要素の設計の自由度が低下し、ユニットの大型化を招く問題がある。
そこで、本実施の形態のOISユニット200では、2つのボイスコイルモータに対し、別々のフレキシブル基板を用いて給電する。すなわち、2つのボイスコイルモータに対し、フレキシブル基板が分離して配置される。
具体的には、図27に示すように、第1ボイスコイルモータ250Vのコイル252Vには、第1フレキシブル基板270Vで給電する。一方、第2ボイスコイルモータ250Hのコイル252Hには、第1フレキシブル基板270Vとは異なる第2フレキシブル基板270Hで給電する。
図29は、第1フレキシブル基板及び第2フレキシブル基板の構成を示す斜視図である。また、図30は、第1フレキシブル基板及び第2フレキシブル基板の構成を示す正面図である。
図29に示すように、第1フレキシブル基板270Vは、固定部270Vaと、固定部270Vaから光軸方向に沿って前方(物体側)に延びる第1直線部270Vbと、第1直線部270Vbの先端から光軸と直交する方向に延びる円弧状の撓み部270Vcと、撓み部270Vcの先端から光軸に沿って後方(物体側)に延びる第2直線部270Vdとを有する。
第2フレキシブル基板270Hも同様に、固定部270Haと、固定部270Haから光軸方向に沿って前方(物体側)に延びる第1直線部270Hbと、第1直線部270Hbの先端から光軸と直交する方向に延びる円弧状の撓み部270Hcと、撓み部270Hcの先端から光軸に沿って後方(物体側)に延びる第2直線部270Hdとを有する。
固定部270Va、270Haは、第1可動枠202に固定して取り付けられる部位である。図30に示すように、第1可動枠202には、第1フレキシブル基板270Vの固定部270Vaを取り付けるための第1フレキシブル基板取付部272Vと、第2フレキシブル基板270Hの固定部270Haを取り付けるための第2フレキシブル基板取付部272Hと、が備えられる。第1フレキシブル基板取付部272Vは、第1ボイスコイルモータ250Vのコイル252Vの設置位置近傍に備えられる。第2フレキシブル基板取付部272Hは、第2ボイスコイルモータ250Hのコイル252Hの設置位置の近傍に配置される。
第1可動枠202に取り付けられた第1フレキシブル基板270Vは、その撓み部270Vcが、光軸Zを挟んで第2ボイスコイルモータ250Hのコイル252Hと対向する位置(いわゆる対角位置)に配置される。一方、第2フレキシブル基板270Hは、その撓み部270Hcが、光軸Zを挟んで第1ボイスコイルモータ250Vのコイル252Vと対向する位置(いわゆる対角位置)に配置される。
また、第1可動枠202に取り付けられた第1フレキシブル基板270V及び第2フレキシブル基板270Hは、それぞれ撓み部270Vc、270Hcが、光軸Zと直交する方向に撓んで配置される。これにより、第1可動枠202の移動を吸収できる。
このように、本実施の形態のOISユニット200では、2つのボイスコイルモータに対し、別々のフレキシブル基板を用いて給電する。これにより、ユニットの設計の自由度を確保でき、ひいてはユニットのコンパクト化を実現できる。
なお、本実施の形態では、撓み部270Vc、270Hcを光軸Zと直交する方向に撓ませる構成としているが、光軸方向に撓ませる構成とすることもできる。この場合も同様の効果が得られる。
[OISユニットの組み立て]
本実施の形態のOISユニット200は、次の手順で組み立てられる。
まず、第1可動枠202に第5レンズ群G5、第1ボイスコイルモータ250Vのコイル252V、第2ボイスコイルモータ250Hのコイル252H、第1フレキシブル基板270V、及び、第2フレキシブル基板270Hを組み付ける。第1ボイスコイルモータ250Vのコイル252Vは、第1フレキシブル基板270Vを第1可動枠202に組み付けることにより、第1フレキシブル基板270Vの固定部270Vaを介して、第1フレキシブル基板270Vと電気的に接続される。また、第2ボイスコイルモータ250Hのコイル252Hは、第2フレキシブル基板270Hを第1可動枠202に組み付けることにより、第2フレキシブル基板270Hの固定部270Vaを介して、第2フレキシブル基板270Hと電気的に接続される。
次に、レンズ等が組み付けられた第1可動枠202を第1ベース枠204に組み付ける。第1可動枠202の組み付けは、まず、3つの剛球保持部208A~208に剛球206A~206Cを装着する。次に、剛球206A~206Cを挟み込む形で第1可動枠202を第1ベース枠204に装着する。次に、第1可動枠202と第1ベース枠204との間にバネ210を装着し、第1可動枠202と第1ベース枠204とを一体化する。これにより、第1可動枠202が、第1可動枠202に対し移動自在に保持される。
次に、第1ベース枠204に揺動ブロック216を取り付ける。揺動ブロック216は、第1ベース枠204に備えられた揺動ブロック取付部224に取り付ける。取り付けは、第1ベース枠204の正面側(物体側)から行う。この際、揺動ブロック216の先端に備えられたガイドシャフト218を、第1可動枠202に備えられた摺動部220のガイド溝部220Bに篏合させる。その後、揺動ブロック216の基端部に備えられた軸受穴(第2穴)216Aと、揺動ブロック取付部224の一対のシャフト支持部224Aに備えられたシャフト装着穴224Bに支持シャフト222を通して、揺動ブロック216を第1ベース枠204に一体化させる。これにより、揺動ブロック216が、支持シャフト222を軸に揺動自在に支持される。支持シャフト222を装着する際は、第1ベース枠204の外周部に備えられた支持シャフト装着用開口部226を介して行う。
揺動ブロック216を取り付けることにより、第1ベース枠204のローリングが規制される。また、これと同時に第1ベース枠204の脱落が防止される。すなわち、ガイドシャフト218が、光軸方向の移動を規制して、第1ベース枠204の脱落を防止する。
次に、第1ベース枠204に脱落防止ピン228を取り付ける。脱落防止ピン228は、基端部を第1ベース枠204に備えられたピン取付部230に嵌めることで所定位置に位置決めされる。位置決めされた脱落防止ピン228に対し、第1ベース枠204の外周側からネジ232でネジ止めして、脱落防止ピン228を固定する。第1ベース枠204に取り付けられた脱落防止ピン228は、第1ベース枠204の前方(物体側)に配置され、第1可動枠202の光軸方向前方への移動を規制して、脱落を防止する。
次に、第1ボイスコイルモータ250V及び第2ボイスコイルモータ250Hのマグネット254V、254H及びヨーク256V、256Hのユニットを第1ベース枠204に取り付ける。第1ボイスコイルモータ250Vのマグネット254V及びヨーク256Vのユニットは、第1ベース枠204の第1ユニット取付部258Vに取り付けられる。また、第2ボイスコイルモータ250Hのマグネット254H及びヨーク256Hのユニットは、第1ベース枠204の第2ユニット取付部258Hに取り付けられる。
第1ボイスコイルモータ250Vのマグネット254V及びヨーク256Vのユニットが、第1ユニット取付部258Vに取り付けられることにより、センターヨーク256Vcが第1可動枠202側のコイル252Vの内周部に収容されて配置される。また、一対のサイドヨーク256Vsが、コイル252Vの外周を挟み込む形で配置される。また、第2ボイスコイルモータ250Hのマグネット254H及びヨーク256Hのユニットが第2ユニット取付部258Hに取り付けられることにより、センターヨーク256Hcが第1可動枠202側のコイル252Hの内周部(空芯部)に収容されて配置される。また、一対のサイドヨーク256Hsが、コイル252Hの外周を挟み込む形で配置される。
以上により、OISユニット200の組み付けが完了する。
[OISユニットの変形例]
[ボイスコイルモータの変形例]
上記実施の形態では、コイルの軸が光軸と直交する姿勢でボイスコイルモータを配置しているが、コイルの軸が光軸と平行になる姿勢でボイスコイルモータを配置してもよい。しかしながら、ユニットのコンパクト化(特に径方向のコンパクト化)を実現するためには、上記実施の形態のOISユニット200のように、コイルの軸が光軸と直交する姿勢でボイスコイルモータを配置することが好ましい。
[ヨーク及びマグネットのユニットの変形例]
図31は、マグネット及びヨークのユニットの変形例を斜視図である。
上記実施の形態のOISユニット200では、ヨーク256V、256Hの外周部分(第1ベース枠204に取り付けた場合に外周側に位置する部分)の形状を第1ベース枠204の外周の形状に沿って円弧形状としている。
図31に示すよう、マグネット254V、254Hについても同様に外周部分の形状を円弧状の形状とすることが好ましい。すなわち、第1ベース枠204に取り付けた場合に外周側に位置する部分を第1ベース枠204の外周の形状に沿って円弧状の形状とすることが好ましい。これにより、ユニットのサイズを変えずに、推力を上げることができる。
図32は、マグネットの外周部分の形状を直線状とした場合と円弧状とした場合のローレンツ力を比較するグラフである。同図において、横軸はストローク、縦軸はローレンツ力を表す。
符号Lsは、マグネットの外周部分の形状を直線状とした場合のローレンツ力のグラフである。符号Laは、マグネットの外周部分の形状を円弧状とした場合のローレンツ力のグラフである。
同図に示すように、直線状とした場合に比べ、マグネットの外周部分の形状を円弧状とすることで、推力を上昇できる。
マグネットの外周部分を円弧形状とすることで、マグネットは、第1ベース枠204に取り付けると、その外周部分の端面が第1ベース枠204の外周とほぼ同一面上に配置される。
[その他の実施の形態]
[他の光学機器への適用]
上記実施の形態では、本発明をレンズ交換式カメラの交換レンズのレンズ鏡筒に適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。レンズ一体型のカメラのレンズ鏡筒にも適用できる。カメラには、デジタルカメラの他、銀塩カメラ、ビデオカメラ、シネカメラ、テレビカメラ、監視カメラ等の各種カメラが含まれる。また、カメラは、単体で構成されるものに限らず、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等、他の機器に組み込まれたものも含まれる。また、カメラ以外にも顕微鏡、望遠鏡等の光学機器のレンズ鏡筒に適用できる。
[イメージセンサシフト方式の手ブレ補正機構への適用]
OISユニットに関する技術については、イメージセンサシフト方式の手ブレ補正機構にも適用できる。イメージセンサシフト方式の手ブレ補正機構は、イメージセンサー(撮像素子)を手ブレに応じて移動させる事によって手ブレ補正する方式の機構である。
[付記]
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
手ブレ補正レンズ又はイメージセンサを保持する可動部材と、
前記可動部材を光軸と直交する面内で移動自在に支持するベース部材と、
前記可動部材と前記ベース部材との間に備えられる複数の転動体と、
前記ベース部材を前記可動部材に向けて付勢する付勢部材と、
前記可動部材を前記光軸と直交する面内で第1方向に駆動する第1モータと、
前記可動部材を前記光軸と直交する面内で前記第1方向と直交する第2方向に駆動する第2モータと、
前記可動部材に備えられ、前記光軸と直交して配置された第1シャフトと、
基端部が前記第1シャフトに揺動自在に支持された揺動部材と、
前記揺動部材の先端部に備えられ、前記第1シャフトと平行に配置された第2シャフトと、
前記可動部材に備えられ、前記第2シャフトに沿って摺動する摺動部と、
前記ベース部材に備えられ、前記可動部材が前記ベース部材から離間する方向の移動を規制する規制部材と、
を備え、
前記摺動部は、前記可動部材が前記ベース部材から離間する方向に開口した溝部を有し、前記溝部に前記第2シャフトが嵌合して摺動自在に支持される、
手ブレ補正装置。
(付記2)
前記第1モータ及び前記第2モータは、コイル、マグネット及びヨークを備えたボイスコイルモータで構成され、前記コイルが前記可動部材に備えられ、前記マグネット及び前記ヨークが前記ベース部材に備えられる、
付記1に記載の手ブレ補正装置。
(付記3)
前記コイルは、軸が前記光軸と直交して配置される、
付記2に記載の手ブレ補正装置。
(付記4)
前記ヨークは、一部が前記コイル内に配置される、
付記3に記載の手ブレ補正装置。
(付記5)
前記マグネットは、同極が対向して配置された第1マグネット及び第2マグネットからなり、
前記ヨークは、第1ヨーク、第2ヨーク及び第3ヨークからなり、
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークの間に前記第1マグネットが配置され、前記第2ヨーク及び前記第3ヨークの間に前記第2マグネットが配置され、
前記第2ヨークが、前記コイル内に配置される、
付記4に記載の手ブレ補正装置。
(付記6)
前記光軸と直交する面において、前記マグネット及び前記ヨークの外周の形状が、前記光軸を中心とする円に沿った円弧形状を有する、
付記3から5のいずれか1項に記載の手ブレ補正装置。
(付記7)
前記第1モータの前記コイルに接続される第1フレキシブル基板と、
前記第2モータの前記コイルに接続される第2フレキシブル基板と、
を更に備え、
前記第1フレキシブル基板及び前記第2フレキシブル基板が分離して配置される、
付記2から6のいずれか1項に記載の手ブレ補正装置。
(付記8)
前記第1フレキシブル基板は、前記光軸と直交する面において、前記光軸を挟んで前記第2モータと対向する位置にたわみを持って配置され、
前記第2フレキシブル基板は、前記光軸と直交する面において、前記光軸を挟んで前記第1モータと対向する位置にたわみを持って配置され、
付記7に記載の手ブレ補正装置。
(付記9)
前記第1フレキシブル基板及び前記第2フレキシブル基板は、前記光軸と直交する方向にたわみを持って配置される、
付記8に記載の手ブレ補正装置。
(付記10)
前記ベース部材は、第1穴を備えた一対の第1シャフト支持部を有し、
前記第1シャフトは、両端部を前記第1穴に差し込まれて、前記第1シャフト支持部に保持され、
前記揺動部材は、基端部に前記第1シャフトが通される第2穴を有し、前記第2穴に前記第1シャフトが通されて、前記第1シャフトに揺動自在に支持される、
付記1から9のいずれか1項に記載の手ブレ補正装置。
(付記11)
前記光軸と直交する面において、前記揺動部材及び前記規制部材が、前記光軸を挟んで対向する位置に配置される、
付記1から10のいずれか1項に記載の手ブレ補正装置。
(付記12)
前記光軸の方向において、少なくとも1つの前記転動体が、他の前記転動体に対し、異なる位置に配置される、
付記1に記載の手ブレ補正装置。
(付記13)
前記ベース部材に対する前記可動部材の前記第1方向の位置を検出する第1位置検出センサと、
前記ベース部材に対する前記可動部材の前記第2方向の位置を検出する第2位置検出センサと、
を更に備え、
前記第1位置検出センサに近接して配置される前記転動体及び前記第2位置検出センサに近接して配置される前記転動体が、他の前記転動体に対し、異なる位置に配置される、
付記12に記載の手ブレ補正装置。
(付記14)
手ブレ補正レンズ又はイメージセンサを保持する可動部材と、
前記可動部材を光軸と直交する面内で移動自在に支持するベース部材と、
前記可動部材と前記ベース部材との間に備えられる複数の転動体と、
前記ベース部材を前記可動部材に向けて付勢する付勢部材と、
コイル、マグネット及びヨークを備えたボイスコイルモータで構成され、前記可動部材を前記光軸と直交する面内で第1方向に駆動する第1モータと、
コイル、マグネット及びヨークを備えたボイスコイルモータで構成され、前記可動部材を前記光軸と直交する面内で前記第1方向と直交する第2方向に駆動する第2モータと、
を備え、
前記第1モータ及び前記第2モータは、前記コイルの軸が前記光軸と直交して配置され、かつ、前記ヨークの一部が前記コイル内に配置される、
手ブレ補正装置。
(付記15)
前記マグネットは、同極が対向して配置された第1マグネット及び第2マグネットからなり、
前記ヨークは、第1ヨーク、第2ヨーク及び第3ヨークからなり、
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークの間に前記第1マグネットが配置され、前記第2ヨーク及び前記第3ヨークの間に前記第2マグネットが配置され、
前記第2ヨークが、前記コイル内に配置される、
付記14に記載の手ブレ補正装置。
(付記16)
前記光軸と直交する面において、前記マグネット及び前記ヨークの外周の形状が、前記光軸を中心とする円に沿った円弧形状を有する、
付記14又は15に記載の手ブレ補正装置。
(付記17)
手ブレ補正レンズ又はイメージセンサを保持する可動部材と、
前記可動部材を光軸と直交する面内で移動自在に支持するベース部材と、
前記可動部材と前記ベース部材との間に備えられる複数の転動体と、
前記ベース部材を前記可動部材に向けて付勢する付勢部材と、
コイル、マグネット及びヨークを備えたボイスコイルモータで構成され、前記可動部材を前記光軸と直交する面内で第1方向に駆動する第1モータと、
コイル、マグネット及びヨークを備えたボイスコイルモータで構成され、前記可動部材を前記光軸と直交する面内で前記第1方向と直交する第2方向に駆動する第2モータと、
前記第1モータの前記コイルに接続される第1フレキシブル基板と、
前記第2モータの前記コイルに接続される第2フレキシブル基板と、
を備え、
前記第1フレキシブル基板及び前記第2フレキシブル基板が分離して配置される、
手ブレ補正装置。
(付記18)
前記第1フレキシブル基板は、前記光軸と直交する面において、前記光軸を挟んで前記第2モータと対向する位置にたわみを持って配置され、
前記第2フレキシブル基板は、前記光軸と直交する面において、前記光軸を挟んで前記第1モータと対向する位置にたわみを持って配置され、
付記17に記載の手ブレ補正装置。
(付記19)
前記第1フレキシブル基板及び前記第2フレキシブル基板は、前記光軸と直交する方向にたわみを持って配置される、
付記18に記載の手ブレ補正装置。
(付記20)
手ブレ補正レンズ又はイメージセンサを保持する可動部材と、
前記可動部材を光軸と直交する面内で移動自在に支持するベース部材と、
前記可動部材と前記ベース部材との間に備えられる複数の転動体と、
前記ベース部材を前記可動部材に向けて付勢する付勢部材と、
前記可動部材を前記光軸と直交する面内で第1方向に駆動する第1モータと、
前記可動部材を前記光軸と直交する面内で前記第1方向と直交する第2方向に駆動する第2モータと、
を備え、
前記光軸の方向において、少なくとも1つの前記転動体が、他の前記転動体に対し、異なる位置に配置される、
手ブレ補正装置。
(付記21)
前記ベース部材に対する前記可動部材の前記第1方向の位置を検出する第1位置検出センサと、
前記ベース部材に対する前記可動部材の前記第2方向の位置を検出する第2位置検出センサと、
を更に備え、
前記第1位置検出センサに近接して配置される前記転動体及び前記第2位置検出センサに近接して配置される前記転動体が、他の前記転動体に対し、異なる位置に配置される、
付記20に記載の手ブレ補正装置。
1 交換レンズ
2 マウント
3 フォーカスリング
4 ズームリング
5 絞りリング
10 レンズ鏡胴
12 第1固定筒
14 カム筒
16 移動筒
18 第2固定筒
20 マウントベース部材
22 第1レンズ群保持枠
24 第7レンズ群保持枠
30 絞りユニット
100 フォーカスユニット
102 第2ベース枠
102F 第2ベース枠前枠
102R 第2ベース枠後枠
104 第2可動枠
106 第3レンズ群保持部
108 第4レンズ群保持部
110 第6レンズ群保持部
112 主軸
114 副軸
116 主摺動部
116A 主摺動部の穴
118 副摺動部
118A 副摺動部の溝
120 ボイスコイルモータ
122 ボイスコイルモータのコイル
124A~124D ボイスコイルモータの磁力付与ユニット
124A ボイスコイルモータの第1磁力付与ユニット
124B ボイスコイルモータの第2磁力付与ユニット
124C ボイスコイルモータの第3磁力付与ユニット
124D ボイスコイルモータの第4磁力付与ユニット
126 ボイスコイルモータのマグネット
128 ボイスコイルモータのヨーク
128I ヨークのインナーヨーク部
128Ia インナーヨーク部においてコイルと対向する面
128O ヨークのアウターヨーク部
130A~130D 磁力付与ユニット保持部
132 遮光板
134 フォトインタラプタ
136 磁気スケール
138 MRセンサ
200 OISユニット
202 第1可動枠
204 第1ベース枠
206A 剛球
206B 剛球
206C 剛球
208A~208C 剛球保持部
208A 第1剛球保持部
208B 第2剛球保持部
208C 第3剛球保持部
210 バネ
212 ベース側バネフック部
214 可動側バネフック部
216 揺動ブロック
216A 搖動ブロックの軸受穴
218 ガイドシャフト
220 第1可動枠の摺動部
220A 摺動部のアーム部
220B 摺動部のガイド溝部
222 支持シャフト
224 揺動ブロック取付部
224A シャフト支持部
224B シャフト支持部のシャフト装着穴
226 支持シャフト装着用開口部
228 脱落防止ピン
230 ピン取付部
232 ネジ
240V 第1コイル取付部
240H 第2コイル取付部
250V 第1ボイスコイルモータ
250H 第2ボイスコイルモータ
252V 第1ボイスコイルモータのコイル
252H 第2ボイスコイルモータのコイル
254V 第1ボイスコイルモータのマグネット
254V1 第1ボイスコイルモータの第1マグネット
254V2 第1ボイスコイルモータの第2マグネット
254H 第2ボイスコイルモータのマグネット
254H1 第2ボイスコイルモータの第1マグネット
254H2 第2ボイスコイルモータの第2マグネット
256V 第1ボイスコイルモータのヨーク
256Vc 第1ボイスコイルモータのセンターヨーク
256Vs 第1ボイスコイルモータのサイドヨーク
256H 第2ボイスコイルモータのヨーク
256Hc 第2ボイスコイルモータのセンターヨーク
256Hs 第2ボイスコイルモータのサイドヨーク
258V 第1ユニット取付部
258H 第2ユニット取付部
260V 第1位置検出センサ
260H 第2位置検出センサ
262H、262V 位置検出用マグネット
262V 第1位置検出用マグネット
262H 第2位置検出用マグネット
264V 第1位置検出センサ取付部
264H 第2位置検出センサ取付部
270V 第1フレキシブル基板
270Va 第1フレキシブル基板の固定部
270Vb 第1フレキシブル基板の第1直線部
270Vc 第1フレキシブル基板の撓み部
270Vd 第1フレキシブル基板の第2直線部
270H 第2フレキシブル基板
270Ha 第2フレキシブル基板の固定部
270Hb 第2フレキシブル基板の第1直線部
270Hc 第2フレキシブル基板の撓み部
270Hd 第2フレキシブル基板の第2直線部
272V 第1フレキシブル基板取付部
272H 第2フレキシブル基板取付部
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
G6 第6レンズ群
G7 第7レンズ群
Z 光軸
Cv 第1ボイスコイルモータのコイルの内周の中心を通る軸
Ch 第2ボイスコイルモータのコイルの内周の中心を通る軸
L1 第1直線(磁気スケールと光軸Zを通る直線)
L2 第2直線(インナーヨーク部及びアウターヨーク部の互いに対向する面に直交する直線)
L3 第3直線(主軸と光軸Zを通る直線)
ZM ボイスコイルモータのマグネットの配置範囲
α1 配置角度(直線S1と第1直線L1とが成す角度)
α2 配置角度(直線S2と第1直線L1とが成す角度)
α3 配置角度(直線S3と第1直線L1とが成す角度)
α4 配置角度(直線S4と第1直線L1とが成す角度)
β1 配置角度(直線S1と第3直線L3とが成す角度)
β2 配置角度(直線S4と第3直線L3とが成す角度)
β3 配置角度(直線S2と第3直線L3とが成す角度)
β4 配置角度(直線S3と第3直線L3とが成す角度)
θ1 設置角度(第2直線L2と第1直線L1との成す角度)
θ2 設置角度(第2直線L2と第1直線L1との成す角度)

Claims (14)

  1. 光軸に沿って配置される第1軸及び第2軸と、
    前記第1軸に沿って摺動する第1摺動部及び前記第2軸に沿って摺動する第2摺動部を有し、前記光軸に沿って移動自在に支持されるレンズ枠と、
    前記レンズ枠に装着されて、前記レンズ枠の外周を囲うコイルと、
    前記レンズ枠の周囲の複数箇所に配置され、前記コイルに磁力を付与する磁力付与部材と、
    前記レンズ枠の移動量を検出する磁気センサと、
    を備え、
    前記磁力付与部材は、前記コイルを挟んで前記コイルの内側及び外側に互いに対向して配置される平板状の第1ヨーク及び第2ヨークと、前記第1ヨーク及び/又は前記第2ヨークに備えられるマグネットと、を備え、
    前記光軸と直交する平面において、前記磁気センサ及び前記光軸を通る直線を第1直線、前記磁力付与部材の前記第1ヨーク及び前記第2ヨークの互いに対向する面に直交する直線を第2直線とした場合に、前記磁気センサの両隣に配置される前記磁力付与部材は、前記第1直線と前記第2直線との成す第1角度が45°未満となる姿勢で配置される、
    レンズ鏡胴。
  2. 前記第1角度は、35°以下である、
    請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記光軸と直交する平面において、前記磁気センサの両隣に配置される前記磁力付与部材は、前記第1直線を軸として対称に配置される、
    請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
  4. 前記光軸と直交する平面において、前記第1軸及び前記光軸を通る直線を第3直線とした場合に、前記磁気センサは、前記第1直線と前記第3直線とが直交する位置に配置される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  5. 前記光軸と直交する平面において、複数の前記磁力付与部材は、前記第3直線を軸として対称に配置される、
    請求項4に記載のレンズ鏡胴。
  6. 前記光軸と直交する平面において、前記磁力付与部材及び前記光軸を通る直線を第4直線とした場合に、前記磁気センサの両隣に配置される前記磁力付与部材は、前記第1直線と前記第4直線との成す第2角度が35°以上、55°未満となる位置に配置される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  7. 前記第1角度は、前記第2角度より小さい、
    請求項6に記載のレンズ鏡胴。
  8. 前記光軸と直交する平面において、前記第1軸及び前記第2軸は、前記第1直線を軸として対称に配置される、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  9. 前記磁気センサは、前記光軸の方向において、前記マグネットの配置範囲内に配置される、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  10. 前記第1摺動部は、前記第1軸が挿入される穴を有し、
    前記第2摺動部は、前記第2軸が嵌合される溝を有する、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  11. 前記第1摺動部は、前記コイルの内側に配置され、
    前記第2摺動部は、前記コイルの外側に配置される、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  12. 前記第1ヨーク及び/又は前記第2ヨークは、前記磁力付与部材が発生させる磁束密度に応じた幅及び/又は厚さを有する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  13. 前記レンズ枠は、外周部に磁気スケールを有し、
    前記磁気センサは、前記磁気スケールに対向して配置され、前記磁気スケールの磁気情報を読み取って前記レンズ枠の前記移動量を検出する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  14. 光軸に沿って配置される第1軸及び第2軸と、
    前記第1軸に沿って摺動する第1摺動部、及び前記第2軸に沿って摺動する第2摺動部を有し、前記光軸に沿って移動自在に支持されるレンズ枠と、
    前記レンズ枠に装着されて、前記レンズ枠の外周を囲うコイルと、
    前記レンズ枠の周囲の複数箇所に配置され、前記コイルに磁力を付与する磁力付与部材と、
    前記レンズ枠の移動量を検出する磁気センサと、
    を備え、
    前記磁力付与部材は、前記コイルに対面し、配置される平板状のマグネットと、を含み、
    前記光軸から前記マグネットにおける平面部からの法線と、前記光軸及び前記マグネットの平面部を通る直線とが角度を有する、
    レンズ鏡胴。
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