JP7475035B2 - 給水装置 - Google Patents

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Description

本開示は、給水装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の給水装置では、電動ポンプに異常が発生しているか否かを判断する機能(以下、異常判断機能という。)を備えている。
特開平7-12640号公報
上記の異常判断機能は、ポンプ部の羽根車やモータ部のロータ等の回転体の回転に伴う強制力、つまり電動ポンプの振動を源となる音響成分の有無を利用して判断している。
本開示は、上記点に鑑み、電動ポンプの振動を検出して電動ポンプの異常を判断可能な給水装置の一例を開示する。
給水装置は、ポンプ部(Pp)及びモータ部(Pm)を有する電動ポンプ(P)と、電動ポンプ(P)の作動を制御する制御部(CTL)であって、吐出し流量が予め決められた下限給水量である小水量となったときに当該電動ポンプ(P)を停止させる小水量停止機能、及び給水圧を目標となる圧力となるように当該電動ポンプ(P)を制御する目標圧力制御機能を実行可能な制御部(CTL)と、電動ポンプ(P)の振動を検出するための振動検出部(Vd)と、振動検出部(Vd)にて検出された検出データを周波数スペクトル解析したデータと、基準となるデータ(以下、初期データという。)とを比較するデータ比較部(Dcd)とを備え、データ比較部(Dcd)は、小水量停止機能が実施される直前に検出された検出データと初期データとを比較することが望ましい。
そして、目標圧力制御においては、小水量停止直前であれば目標圧力の変動が殆どない、又は目標圧力が実質的に固定された状態となるので、電動ポンプ(P)の回転速度の変動も殆ど変化せず、安定した状態となる。
したがって、当該給水装置のごとく、小水量停止機能が実施される直前に検出された検出データを周波数スペクトル解析したデータと初期データとを比較する構成であれば、電動ポンプの異常を適切に判断可能となり得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
第1実施に係る給水装置を示す図である。 A及びBは、初期データ及び比較対象データ等を示す図表である。 第1実施に係る給水装置の作動を示すフローチャートの一例である。 第1実施に係る給水装置の作動を示すフローチャートの一例である。 第1実施に係る給水装置の作動を示すフローチャートの一例である。 第1実施に係る給水装置の作動を示すフローチャートの一例である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された給水装置は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、並びに図示された構造部位を備える。
(第1実施形態)
<1.給水装置の概要>
本実施形態は、例えば、マンションや商業ビル等の建物に適用される給水装置に本開示に係る給水装置の一例が適用されたものである。図1に示されるように、本実施形態に係る給水装置1は、複数(本実施形態では、2つ)の電動ポンプP1、P2及び制御部CTL1、CTL2等を少なくとも備える。
各電動ポンプP1、P2は、全て同一構造である。具体的には、各電動ポンプP1、P2は、ポンプ部Pp及びモータ部Pmを有する電動式のポンプである。以下、電動ポンプP1、P2のうち任意の電動ポンプを意図する場合は電動ポンプPと記す。
各電動ポンプPの吐出し口から吐出された水は、連結管(図示せず。)を介して合流管(図示せず。)に集合する。なお、合流管は建物の配水管(図示せず。)に接続される。給水装置1の給水量とは、合流管から配水管に供給される給水量をいう。
各電動ポンプPは、制御部CTL1、CTL2により制御される。具体的には、制御部CTL1は第1電動ポンプP1のモータ部Pmを制御する。制御部CTL2は第2電動ポンプP2のモータ部Pmを制御する。
制御部CTL1、CTL2は、互いに情報を送受信可能である。制御部CTL1、CTL2間の通信方法は不問である。本実施形態に係る制御部CTL1、CTL2は、シリアル通信方法にて互いに情報を送受信する。
制御部CTL1、CTL2それぞれは、モータ部Pmを駆動するための駆動回路(本実施形態では、インバータ方式の駆動回路)及び当該駆動回路を制御するインバータ制御部等を少なくとも有する。
そして、各インバータ制御部は、モータ部Pmを駆動する駆動周波数を調整制御することにより、電動ポンプPの吐出し流量や吐出し圧力等を制御する。具体的には、制御部CTL1、CTL2それぞれは、給水圧が目標とする圧力(以下、目標圧力という。)となるように対応する対応する電動ポンプPを制御する。以下、当該制御を目標圧力制御という。
本実施形態に係る目標圧力は、(a)予め決められた範囲の圧力、(b)予め決められた規則に従って演算される変動値、又は(c)予め決められた固定値である。そして、全ての電動ポンプPが停止している停止状態において、給水圧が予め決められた下限圧力(以下、起動圧力という。)を下回ったときに、第1電動ポンプP1又は第2電動ポンプP2が起動する。
本実施形態に係る給水装置1では、停止状態から、第1電動ポンプP1と第2電動ポンプP2とが交互に起動される。つまり、最初に起動する電動ポンプP(以下、先発ポンプという。)は、予め決められた規則に従って順次変更される。
各制御部CTL1、CTL2は、小水量停止機能を実行可能である。小水量停止機能は、吐出し流量が予め決められた下限給水量(以下、停止流量という。)となったときに電動ポンプPを停止させる。
吐出し流量は、電動ポンプP毎に設けられた流量センサ(図示せず。)により検出される。各流量センサの検出信号は、対応する制御部CTL1、CTL2に入力される。なお、停止流量は、電動ポンプPの能力に応じて予め決められる値である。
なお、各制御部CTL1、CTL2は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにて構成されている。上記の制御を実行するためのプログラム(ソフトウェア)は、ROM等の不揮発性記憶部に予め記憶されている。
<2.異常判断装置>
<2.1 異常判断装置の概要>
給水装置は、各電動ポンプPのいずれかに異常が発生したか否かを判断する異常判断装置を備える。異常判断装置は、第1異常検出装置Ad1及び第2異常検出装置Ad2等を有して構成されている。
第1異常検出装置Ad1は、第1電動ポンプP1の異常を検出するための異常検出装置である。第2異常検出装置Ad2は、第2電動ポンプP2の異常を検出するための異常検出装置である。
本実施形態に係る第1異常検出装置Ad1、第2異常検出装置Ad2それぞれは、同一の構成である。以下、第1異常検出装置Ad1及び第2異常検出装置Ad2のうち任意の電動ポンプを意図する場合は異常検出装置Adと記す。
すなわち、各異常検出装置Adは、振動検出部Vd及びデータ比較部Dcd等を有して構成されている。振動検出部Vdは、電動ポンプPの振動を検出するため機器である。具体的には、振動検出部Vdは、加速度センサ又はマイクロホンにて構成されている。
加速度センサは、モータ部Pmの軸受及びポンプ部Ppの軸受のうち少なくとも一方の振動を検出する機器である。マイクロホンは、当該振動に伴って発生した音圧を検出する機器である。
データ比較部Dcdは、振動検出部Vdにて検出された検出データを周波数スペクトル解析したデータと、基準となるデータ(以下、初期データという。)とを比較する比較機能が実行可能である。
なお、本実施形態に係る各データ比較部Dcdは、各制御部CTL1、CTL2に予め組み込まれたソフトウェアにより実現される。このため、データ比較部Dcdにて比較機能が実行されるときには、各制御部CTL1、CTL2のCPU等が当該ソフトウェアを読み込んで実行する。
データ比較部Dcdは、小水量停止機能が実施される直前に検出された検出データを周波数スペクトル解析したデータ(以下、比較対象データという。)と初期データとを比較する。なお、「小水量停止機能が実施される直前」とは、「吐出し流量と停止流量との差が予め決められた流量差以下となったときなった時」等である。
なお、本実施形態に係る制御部CTL1、CTL2は、比較対象データを検出する際には、ポンプ回転速度を現時のポンプ回転速度に固定する。つまり、制御部CTL1、CTL2は、「吐出し流量と停止流量との差が予め決められた流量差以下となったときなった時に、ポンプ回転速度を固定した後、比較対象データを検出する。
そして、データ比較部Dcdは、初期データに対する比較対象データの比(以下、アラーム比という。)が予め決められた値以上となったときに、警報器WDを通じて警報を発生する。警報器WDは、音又は光等の人間が知覚可能な手段にて警報を発する装置である。
つまり、異常検出装置Adは、アラーム比が予め決められた値以上となったときには、警報器WDを作動させるとともに、その旨の信号(以下、異常振動フラグという。)をオン状態とする。なお、アラーム比が当該値未満のときには、異常検出装置Adは、異常振動フラグをオフ状態とする。
<2.2 比較対象データについて>
比較対象データは、振動検出部Vdにて検出された検出データを周波数スペクトル解析したデータである。なお、データ比較部Dcdは、例えば、以下のようにして比較対象データを作成する。
すなわち、データ比較部Dcdは、検出データをフーリエ変換し、周波数毎の強さを演算するとともに、当該演算結果と検出データが検出された時のポンプ回転速度とを関連付けた状態で一時的に記憶する。
次に、データ比較部Dcdは、上記の一時的に記憶されたデータのうち、予め決められた周波数帯域(以下、比較周波数帯域という。)であって、予め決められたポンプ回転速度において最大値となる強さを示す値を比較対象データとして記憶する。
本実施形態は、電動ポンプPが予め決められた最高回転速度となったときに検出された検出データも比較対象データとして利用する。なお、各制御部CTL1、CTL2は、予め決められた回転速度範囲内で電動ポンプPのポンプ回転速度を制御する。その回転速度範囲の上限値が最高回転速度である。
<2.3 初期データについて>
初期データは、給水装置1の初回電源投入後、予め決められた所定の時間内に検出された比較対象データである。具体的には、初期データは、メーカでの出荷前調整運転時、又は据え付け工事完成直後の調整運転時等(以下、初期時という。)において検出された比較対象データである。
つまり、比較対象データを検出する際の条件と同一の条件にて、初期時に検出された検出データが初期データである。したがって、本実施形態に係る初期データは、少なくとも「小水量停止機能が実施される直前に検出された検出データ」、及び「電動ポンプPが最高回転速度となったときに検出された検出データ」の2種類がある。
本実施形態に係る各制御部CTL1、CTL2は、初期データを自動作成する初期データ作成部を有する。本実施形態に係る初期データ作成部は、各制御部CTL1、CTL2に組み込まれた「初期データ作成機能実行ソフトウェア」にて実現されている。
初期データ作成機能は、給水装置1の初回電源投入時に起動し、当該起動後、予め決められた所定の時間内に検出された検出データから比較対象検出データを作成するとともに、その比較対象検出データを記憶部に初期データとして記憶させる。なお、当該記憶部は、不揮発性記憶装置に構成されている。
なお、図2A及び図2Bは、初期データ及び比較対象データの具体例の一例である。本実施形態に係る給水装置1では、アラーム比が2となったときに警戒警報(プレアラーム)を発し、アラーム比が2.8となったときに警告(アラーム)を発する。アラーム判定値は、初期データにアラーム比を乗算した値である。
<2.4 異常判断装置の作動の詳細>
図3~図8は、異常判断装置Adの作動の詳細を示すフローチャートの一例である。当該フローチャートを実行するためのプログラムは、不揮発性記憶部に予め記憶されている。
S1~S39までは給水装置1の主電源スイッチ(図示せず。)が投入されているときに実行される制御フローである。S40~S44は、初期データ作成機能の実行に必要な設定値を自動作成する際の制御フローである。
なお、制御部CTL1及び制御部CTL2それぞれは、同一の制御プログラムが組み込まれている。つまり、各制御部CTLは、S1~S44を実行可能である。そして、複数の電動ポンプPが並列的に稼働している場合は、それら稼働中の電動ポンプPを制御する制御部CTL1と制御部CTL2とが協働する。
主電源スイッチ(図示せず。)が投入されると、制御部CTL1、CTL2は、現時点で稼働して電動ポンプPの台数(以下、運転台数という。)を判断する(S1)。そして、制御部CTL1、CTL2は、運転台数が0台のときにはS2以降を実行し、運転台数が1台のときにはS5以降を実行し、運転台数が2台以上のときにはS25以降を実行する。
S1にて運転台数が0台であると判断された場合には(S2)、制御部CTL1、CTL2は、吐出し圧力が起動圧力以下となったか否かを判断するS(S3)。吐出し圧力が起動圧力以下となった場合には、先発ポンプを制御する制御部は、電動ポンプPを起動する(S4)。
以下、制御部CTLとは、稼働している電動ポンプPを制御する制御部CTLを意味する。なお、S1は、全て制御部CTLにおいて実行される。そして、先発ポンプを示す情報が記憶されている制御部が、先発ポンプを制御する制御部として電動ポンプPを起動する(S4)。
S5にて運転台数が1台であると判断された場合には(S5)、制御部CTLは、給水量が停止流量以下になったか否かを判断する(S6)。給水量が停止流量以下ではないと判断された場合には(S6:NO)、制御部CTLは、目標圧力制御を実行する(S7)。
給水量が停止流量以下であると判断された場合には(S6:YES)、制御部CTLは、目標圧力を現時の目標圧力に固定した後(S8)、ポンプ回転速度を現時のポンプ回転速度に固定するとともに(S9)、その固定した回転速度を記憶する(S10)。
次に、制御部CTLは、異常振動フラグがオン状態であるか否かを判断する(S11)。異常振動フラグがオン状態であると判断された場合には(S11:NO)、制御部CTLは、稼働している電動ポンプPを停止させる(S20)。
異常振動フラグがオフ状態であると判断された場合には(S11:YES)、初期データが記憶されているか否かを判断する(S12)。初期データが記憶されていないと判断された場合には(S12:NO)、制御部CTLは、初期データ作成機能を実行した後(S21~S24)、稼働している電動ポンプPを停止させる(S20)。
具体的には、制御部CTLは、振動検出部Vdを介して検出データを取得するとともに(S21)、当該検出データを一時的に記憶する(S22)。その後、制御部CTLは、強さが最大となる検出データを初期データとして記憶する(S23、S24)。
S12にて初期データが記憶されていると判断された場合には(S12:YES)、制御部CTLは、初期データに対する比較対象データの比、つまりアラーム比が予め決められた値以上になったか否かを判断する(S13~S18)。
そして、アラーム比が予め決められた値以上となったと判断された場合には(S18:YES)、制御部CTLは、警報器WDを作動させるとともに、異常振動フラグをオン状態とした後(S19)、稼働している電動ポンプPを停止させる(S20)。
なお、S13~S18において、制御部CTLは、周波数変換・スペクトル値ピーク値を検出するとともに(S13)、その検出データを記憶した後(S14)、検出データと初期データとの比、つまりアラーム比を演算する(S15)。
次に、制御部CTLは、今回演算したアラーム比が予め決められた所定値(以下、所定比率という。)より大きいか否かを判断する(S16)。アラーム比が所定比率より大きいと判断された場合には(S16:YES)、制御部CTLは、異常振動カウンタCvに記憶されている値から1を減じる(S17)。
次に、制御部CTLは、異常振動カウンタCvに記憶されている値が0であるか否かを判断する(S18)、異常振動カウンタCvに記憶されている値が0である場合には(S18:YES)、制御部CTLは、S19において異常振動フラグをオンに実行した後、稼働している電動ポンプPを停止させる(S20)。
S25にて運転台数が2台以上であると判断された場合には(S25)、制御部CTLは、稼働中の電動ポンプPが最高回転速度になったか否かを判断する(S26)。なお、本実施形態に係る給水装置1では、2台以上の稼働している際には、それらの電動ポンプPが互いに回転速度が同一となるように制御される。
そして、電動ポンプPが最高回転速度になっていないと判断された場合には(S26:NO)、制御部CTLは、再び、S1を実行する。電動ポンプPが最高回転速度になったと判断された場合には(S26:YES)、制御部CTLは、S11~S24(但し、S20を除く。)と同じ制御を実行する。
すなわち、制御部CTLは、異常振動フラグがオン状態であるか否かを判断する(S27)。異常振動フラグがオフ状態であると判断された場合には(S27:NO)、制御部CTLは、再び、S1を実行する。
異常振動フラグがオン状態であると判断された場合には(S27:YES)、初期データが記憶されているか否かを判断する(S28)。初期データが記憶されていないと判断された場合には(S28:NO)、制御部CTLは、初期データ作成機能を実行した後(S36~S39)、再び、S1を実行する。
具体的には、制御部CTLは、振動検出部Vdを介して検出データを取得するとともに(S36)、当該検出データを一時的に記憶する(S37)。その後、制御部CTLは、強さが最大となる検出データを初期データとして記憶する(S38、S39)。
S28にて初期データが記憶されていると判断された場合には(S28:YES)、制御部CTLは、初期データに対する比較対象データの比、つまりアラーム比が予め決められた値以上になったか否かを判断する(S29~S34)。
そして、アラーム比が予め決められた値以上となったと判断された場合には(S34:YES)、制御部CTLは、警報器WDを作動させるとともに、異常振動フラグをオン状態とした後(S35)、再び、S1を実行する。
なお、S29~S34において、制御部CTLは、周波数変換・スペクトル値ピーク値を検出するとともに(S29)、その検出データを記憶した後(S30)、検出データと初期データとの比、つまりアラーム比を演算する(S31)。
次に、制御部CTLは、今回演算したアラーム比が所定比率より大きいか否かを判断する(S32)。アラーム比が所定比率より大きいと判断された場合には(S32:YES)、制御部CTLは、異常振動カウンタCvに記憶されている値から1を減じる(S33)。
次に、制御部CTLは、異常振動カウンタCvに記憶されている値が0であるか否かを判断する(S34)、異常振動カウンタCvに記憶されている値が0である場合には(S34:YES)、制御部CTLは、S35において異常振動フラグをオンに実行した後、再び、S1を実行する。
なお、S40~S44は、S1~S39とは、独立して実行される制御であって、作業者等が実行を指示したときに、制御部CTLにて起動されて実行される。当該制御が起動されると、制御部CTLは、運転モードが自動モードであるか否かを判断する(S40)。
運転モードが自動モードであると判断された場合には(S40:YES)、制御部CTLは、比較周波数帯域を設定した後(S41)、インバータ制御方式であるか否かを判断する(S42)。インバータ制御方式でないと判断された場合には(S42:NO)、本制御が終了する。
インバータ制御方式であると判断された場合には(S42:YES)、制御部CTLは、回転速度範囲分割を設定した後(S43)、その設定した回転速度範囲分割を記憶する(S44)。
<3.本実施形態に係る給水装置の特徴>
目標圧力制御においては、小水量停止直前、又は電動ポンプPが最高回転速度になったときであれば目標圧力の変動が殆どない、又は目標圧力が実質的に固定された状態となるので、電動ポンプPの回転速度の変動も殆ど変化せず、安定した状態となる。
したがって、当該給水装置1のごとく、小水量停止機能が実施される直前、又は電動ポンプPが最高回転速度になったときに検出された比較対象データと初期データとを比較する構成であれば、電動ポンプPの異常を適切に判断可能となり得る。
検出データが検出される際には、ポンプ回転速度が現時のポンプ回転速度に固定される。これにより、電動ポンプPの回転速度が確実に安定した状態となる。延いては、電動ポンプPの異常を、確実、かつ、適切に判断可能となり得るとともに、制御部CTLの製造コストを低減することが可能となる。
つまり、当該給水装置1では、検出データが検出される際には、ポンプ回転速度が現時のポンプ回転速度に固定されるので、制御部CTL、つまりCPUの演算負荷が低減された状態で電動ポンプPの異常が判断される。したがって、制御部CTLにて異常検出機能、つまり異常検出装置Adをソフトウェアにて実現できるので、制御部CTLの製造コストを低減することが可能となる。
本実施形態に係る給水装置1では、初期データ作成機能は、電源投入後、予め決められた所定の時間内実行される(S12、S28)。これにより、電動ポンプPが新しい状態で初期データが作成されるので、電動ポンプPの異常を適切に判断可能となり得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、異常検出装置Adがソフトウェアにて実現されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、異常検出装置Adを専用のハードウェアにて実現された構成であってもよい。
上述の実施形態に係る給水装置1は、初期データ作成機能(S21~S24、S36~S39)を備える構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、給水装置1が初期データ作成機能を備えていない構成であってもよい。この場合、初期データ作成機能を他の機器に実行させ、当該機器にて作成された初期データ、又は予め決められた初期データを給水装置1に記憶させる構成であってもよい。
上述の実施形態に係る初期データ及び比較対象データは、比較周波数帯域において最大値となる強さを示す値であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、比較周波数帯域の平均値、又は比較周波数帯域の中央値等であってもよい。
上述の実施形態に係る初期データ及び比較対象データは、比較周波数帯域における予め決められた回転速度であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、全周波数帯域における最大値、平均値、又は中央値等であってもよい。
上述の実施形態では、初期データ作成機能は、電源投入後、予め決められた所定の時間内実行される構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、作業員が手動操作にて初期データ作成機能を実行させる構成であってもよい。
上述の実施形態では、モータ部Pmをインバータ方式の駆動回路にて制御した。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、パルス幅が一定のPWM制御等であってもよい。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
1… 給水装置
P1、P2… 電動ポンプ
CTL1、CTL2… 制御部
Pp… ポンプ部
Pm… モータ部
Ad1、Ad2… 異常検出装置
Vd… 振動検出部
Dcd… データ比較部
WD… 警報器

Claims (8)

  1. ポンプ部及びモータ部を有する電動ポンプと、
    前記電動ポンプの作動を制御する制御部であって、吐出し流量が予め決められた下限給水量である小水量となったときに当該電動ポンプを停止させる小水量停止機能、及び給水圧を目標となる圧力となるように当該電動ポンプを制御する目標圧力制御機能を実行可能な制御部と、
    前記電動ポンプの振動を検出するための振動検出部と、
    前記振動検出部にて検出された検出データを周波数スペクトル解析したデータと、基準となるデータ(以下、初期データという。)とを比較するデータ比較部とを備え、
    前記データ比較部は、前記小水量停止機能が実施される直前に検出された前記検出データを周波数スペクトル解析したデータ(以下、比較対象データという。)と前記初期データとを比較し、
    さらに、前記データ比較部による比較の結果により、前記電動ポンプが異常であるか否かが判断される給水装置。
  2. 前記振動検出部は、前記モータ部の軸受及び前記ポンプ部の軸受のうち少なくとも一方の振動を検出する加速度センサ、又は当該振動に伴って発生した音圧を検出するマイクロホンである請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記初期データは、予め決められた周波数帯域において、予め決められたポンプ回転速度についての周波数スペクトル解析データである請求項1又は2に記載の給水装置。
  4. 前記初期データは、前記周波数帯域において最大値となる強さを示す値である請求項3に記載の給水装置。
  5. 前記データ比較部は、前記初期データに対する前記比較対象データの比が予め決められた値以上となったときに、警報を発生する警報機能を実行可能である請求項4に記載の給水装置。
  6. 前記初期データを自動作成する初期データ作成部を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の給水装置。
  7. 前記初期データ作成部は、電源投入後、予め決められた所定の時間内に検出された検出データを前記初期データとする請求項6に記載の給水装置。
  8. ポンプ部及びモータ部を有する電動ポンプと、
    前記電動ポンプの作動を制御する制御部であって、予め決められた回転速度範囲内で前記電動ポンプのポンプ回転速度を制御すると共に、給水圧を目標となる圧力となるように当該電動ポンプを制御する目標圧力制御機能を実行可能な制御部と、
    前記電動ポンプの振動を検出するための振動検出部と、
    前記振動検出部にて検出された検出データを周波数スペクトル解析したデータと、基準となるデータ(以下、初期データという。)とを比較するデータ比較部とを備え、
    前記データ比較部は、前記回転速度範囲内で最高回転速度となるときに検出された前記検出データを周波数スペクトル解析したデータと前記初期データとを比較し、
    前記データ比較部が用いる前記検出データが検出される際には、ポンプ回転速度が現時のポンプ回転速度に固定され、
    さらに、前記データ比較部による比較の結果により、前記電動ポンプが異常であるか否かが判断される給水装置。
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