JP7474406B2 - レーザ加工システム及びレーザ加工方法 - Google Patents

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Description

本発明はレーザ加工システム及びレーザ加工方法に関する。
特許文献1は、表面に複数のストリートが形成され、複数のストリートにより区画される複数の領域にデバイスが形成されるウエハをデバイスごとに分割するウエハの加工装置が記載されている。
同文献に記載の装置は、ウエハの内部にストリートに沿うレーザ加工領域を形成し、ウエハの表面の膜にストリートに沿うレーザ加工溝を形成し、ウエハの裏面を研磨し、研磨されたウエハに外力を付与してウエハをストリートに沿って破断し、デバイスを生成する。
特開2009-290148号公報
しかしながら、表面にレーザ加工溝が形成され、内部にレーザ加工領域が形成されるウエハの裏面を研磨する際に、ウエハからチップが離脱するチップ飛びが発生する場合がある。また、このようなチップ飛びはチップサイズが小さくなるほど顕著に発生するようになる。なお、チップとは被加工物を分割する際の単位小片である。チップの例として、特許文献1に記載のデバイスが挙げられる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、被加工物を構成する単位小片の飛びを抑制し得る、レーザ加工システム及びレーザ加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、次の発明態様を提供する。
本開示に係るレーザ加工システムは、被加工物に対してレーザ光を照射するレーザ照射部と、被加工物を支持する支持部と、支持部を用いて支持される被加工物とレーザ照射部とを相対的に移動させる移動部と、レーザ照射部を制御して、被加工物の表面に規定される加工ラインに沿い、被加工物の表面に形成されるレーザ加工溝であり、加工ラインにおける被加工物の端に達しないレーザ加工溝、及び加工ラインに沿って被加工物の内部に形成されるレーザ加工領域であり、加工ラインにおける被加工物の端に達しないレーザ加工領域を形成するレーザ照射制御部と、を備え、レーザ照射制御部は、加工ラインにおける被加工物の一端から、被加工物の一端の側のレーザ加工溝の端までの距離と、加工ラインにおける被加工物の一端から、被加工物の一端の側のレーザ加工領域の端までの距離とを互いに異ならせる、レーザ加工システムである。
本開示によれば、被加工物の外周部にレーザ加工溝及びレーザ加工領域の直接的な影響を受けない部分と、レーザ加工溝又はレーザ加工領域のみの影響を受ける部分とが形成される。これにより、被加工物を単位小片であるチップに分割する際に被加工物へ付与される応力及び衝撃等が段階的に吸収され、チップの飛びが抑制される。
被加工物は、レーザ加工領域を起点として分割される複数の単位小片を含み得る。被加工物の例として、複数の半導体チップが形成されるウエハが挙げられる。
移動部は、第一方向及び第二方向を含む面内において、被加工物とレーザ照射部とを相対的に回転移動させてもよい。移動部は、第一方向及び第二方向のそれぞれと直交する第三方向について、被加工物とレーザ照射部とを相対的に移動させてもよい。
支持部は、被加工物の内部にレーザ加工領域を形成する際に、被加工物の表面又は被加工物の裏面を支持し得る。
他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、被加工物の加工モードを設定する加工モード設定部を備え、レーザ照射制御部は、加工モード設定部を用いて、被加工物の異常を抑制する異常抑制加工モードが設定された場合に、加工ラインにおける被加工物の一端からレーザ加工溝の端までの距離と、加工ラインにおける被加工物の一端からレーザ加工領域の端までの距離とを互いに異ならせる。
かかる態様によれば、異常抑制加工モードが実施される場合に、チップの飛びが抑制されるレーザ加工溝形成及びレーザ加工領域形成が自動的に実施される。
加工モード設定部は、通常の加工が実施される通常加工モードを設定し得る。
他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、レーザ照射制御部は、加工ラインにおける被加工物の一端からレーザ加工溝の端までの距離を、加工ラインにおける被加工物の一端からレーザ加工領域の端までの距離よりも長く設定する。
かかる態様によれば、被加工物を構成するチップの割れを抑制し得る。
レーザ加工溝の端とレーザ加工領域の端との距離を1ミリメートル以上とする態様が好ましい。
他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、被加工物の情報を取得する被加工物情報取得部と、被加工物情報取得部を用いて取得された被加工物の情報に応じて、加工ラインにおける被加工物の一端からレーザ加工溝の端までの距離及び加工ラインにおける被加工物の一端からレーザ加工領域の端までの距離を設定する設定部と、を備える。
かかる態様によれば、被加工物の情報に応じたレーザ加工溝及びレーザ加工領域を形成し得る。
被加工物の情報は、被加工物を識別する識別情報を含み得る。
他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、レーザ加工溝の加工条件及びレーザ加工領域の加工条件の少なくともいずれかを取得する加工条件取得部を備え、設定部は、加工条件取得部を用いて取得したレーザ加工溝の加工条件及びレーザ加工領域の加工条件の少なくともいずれかに応じて、加工ラインにおける被加工物の一端からレーザ加工溝の端までの距離及び加工ラインにおける被加工物の一端からレーザ加工領域の端までの距離を設定する。
かかる態様によれば、レーザ加工溝の加工条件に応じたレーザ加工溝を形成し得る。また、レーザ加工領域の加工条件に応じたレーザ加工領域を形成し得る。
本開示に係るレーザ加工方法は、被加工物を支持する支持部を用いて支持される被加工物と被加工物に対してレーザ光を照射するレーザ照射部とを相対的に移動させ、被加工物に対してレーザ光を照射して被加工物を加工するレーザ加工方法であって、被加工物の表面に規定される加工ラインに沿い、被加工物の表面に形成されるレーザ加工溝であり、加工ラインにおける被加工物の端に達しないレーザ加工溝を形成するレーザ加工溝形成工程と、加工ラインに沿って被加工物の内部に形成されるレーザ加工領域であり、加工ラインにおける被加工物の端に達しないレーザ加工領域を形成するレーザ加工領域形成工程と、を含み、加工ラインにおける被加工物の一端から、被加工物の一端の側のレーザ加工溝の端までの距離と、加工ラインにおける被加工物の一端から、被加工物の一端の側のレーザ加工領域の端までの距離とが互いに異なる、レーザ加工方法である。
本発明によれば、被加工物の外周部にレーザ加工溝及びレーザ加工領域の直接的な影響を受けない部分と、レーザ加工溝又はレーザ加工領域のみの影響を受ける部分とが形成される。これにより、被加工物を単位小片に分割する際に被加工物へ付与される応力及び衝撃等が段階的に吸収され、被加工物を構成する単位小片の飛びが抑制される。
図1は実施形態に係るレーザ加工システムに適用されるダイシング装置の全体構成図である。 図2は図1に示すダイシング装置の機能ブロック図である。 図3は研削研磨装置に適用される研削部の概略構成図である。 図4は研削研磨装置の機能ブロック図である。 図5は実施形態に係るレーザ加工方法の手順を示すフローチャートである。 図6は図5に示すレーザ加工工程の手順を示すフローチャートである。 図7はウエハの斜視図である。 図8は比較例に係るレーザ加工の模式図である。 図9は実施形態に係るレーザ加工方法に適用されるレーザ加工の模式図である。 図10は実施形態に係るレーザ加工方法に適用されるレーザ加工の他の例の模式図である。 図11は比較例に係るレーザ加工の他の例の模式図である。 図12はチップ割れ及びチップ飛びの評価結果を示す表である。 図13はチップ飛びに関する観察結果を示すウエハの模式図及びウエハの拡大写真である。 図14はチップ割れに関する観察結果を示すウエハの拡大写真である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。本明細書では、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明は適宜省略する。
[レーザ加工システム]
〔全体構成〕
実施形態に係るレーザ加工システムは、図1、図2に示すダイシング装置及び図3、図4に示す研削研磨装置を備える。また、レーザ加工システムは、ダイシング装置を適用して加工が施されたウエハを研削研磨装置へ搬送する搬送装置を備える。なお、搬送装置の図示は省略する。
〔ダイシング装置の全体構成〕
図1は実施形態に係るレーザ加工システムに適用されるダイシング装置の全体構成図である。ダイシング装置10は、ウエハ移動部11、レーザヘッド40及び制御部50を備える。レーザヘッド40はレーザ光学部20及び観察光学部30を備える。なお、実施形態に記載のレーザヘッド40はレーザ照射部の構成要素の一例である。また、実施形態に記載の制御部50はレーザ照射制御部が含まれる。
ウエハ移動部11は、テーブル12及び吸着ステージ13を備える。テーブル12は本体ベース16に取り付けられる。テーブル12は、吸着ステージ13を支持し、吸着ステージ13をX方向、Y方向、Z方向及びθ方向のそれぞれについて移動させる。
吸着ステージ13は、ウエハWを吸着支持する。図1には、BGテープBが貼り付けられたウエハWの表面を支持する吸着ステージ13を示す。なお、BGはback grindingを表す省略語である。ウエハ移動部11は、裏面が上向きとされ、吸着ステージ13を用いて支持されるウエハWを、X方向、Y方向、Z方向及びθ方向のそれぞれについて精密に移動させる。なお、実施形態に記載のウエハ移動部11は被加工物とレーザ照射部とを相対的に移動させる移動部の構成要素の一例である。
被加工物の一例であるウエハWとレーザ照射部の一例であるレーザヘッド40との相対移動は、任意の方向について、固定されるウエハWに対してレーザヘッド40を移動させてもよいし、ウエハW及びレーザヘッド40の両者を移動させてもよい。レーザヘッド40を移動させる際に、レーザ光学部20を移動させてもよい。
ウエハWは、表面が上向きとされ吸着ステージ13を用いて支持されてもよい。例えば、吸着ステージ13は、一方の面にダイシングシートが貼り付けされ、ダイシングシートを介してフレームと一体化されたウエハWが載置されてもよい。
レーザ光学部20は、レーザ発振器21、コリメートレンズ22、ハーフミラー23、コンデンスレンズ24及びレンズ駆動部25を備える。レーザ発振器21から発振されたレーザ光は、コリメートレンズ22、ハーフミラー23及びコンデンスレンズ24等のレーザ光学系を経てウエハWの表面又はウエハWの内部に集光される。
レーザ光の集光点のZ方向における位置は、Z方向についてコンデンスレンズ24を微動させて調整し得る。例えば、コンデンスレンズ24を支持する支持部材を昇降させる昇降機構を用いて、Z方向についてコンデンスレンズ24を微動させてもよい。コンデンスレンズ24の支持部材をX方向等に微動させて、コンデンスレンズ24の位置をX方向等に調整してもよい。
レーザ光の条件としては、例えば、光源が半導体レーザ励起Nd:YAGレーザ、波長が1100ナノメートル、スポット断面積が3.14×10-8cm、発振形態がQスイッチパルス、繰り返し周波数が100キロヘルツ、パルス幅が30ナノ秒、出力が20マイクロジュール毎パルス、品質がTEM00、偏光特性が直線偏光であるものなどが挙げられる。なお、YAGは、Yttrium、Aluminum及びGarnetのそれぞれの頭文字を表す。
また、コンデンスレンズ24の条件としては、例えば、倍率が50倍、N.A.(Numerical Aperture)と表される開口数が0.55、上記した波長のレーザ光に対する透過率が60パーセントであるものなどが挙げられる。
観察光学部30は、観察用光源31、コリメートレンズ32、ハーフミラー33、コンデンスレンズ34、CCDカメラ35、テレビモニタ36及び画像処理回路38を備える。なお、CCDはCharge Coupled Deviceの省略語である。
観察用光源31から出射された照明光は、コリメートレンズ32、ハーフミラー33及びコンデンスレンズ24を経て、ウエハWの表面又は裏面へ照射される。ウエハWの反射光は、コンデンスレンズ24、ハーフミラー23、ハーフミラー33及びコンデンスレンズ34を経てCCDカメラ35へ入射する。
CCDカメラ35はウエハWの表面を撮影して、ウエハWの表面の撮影データを生成する。ウエハWの表面の撮影データは画像処理回路38へ送信され、ウエハWのアライメントの際に利用される。また、ウエハWの表面の撮影データは、制御部50を介してテレビモニタ36へ送信される。テレビモニタ36は、ウエハWの表面の撮影画像を表示する。
ウエハWの裏面からウエハを撮影する場合、照明光として赤外線などのウエハWを透過する透過光が適用される。すなわち、CCDカメラ35はウエハWの裏面からウエハWの表面に形成されるストリートを撮影する。
制御部50は、ダイシング装置10の各部を統括して制御する。制御部50は一以上のプロセッサを備える。プロセッサの例として、CPU(Central Processing Unit)等の汎用のプロセッサ及びASIC(application specific integrated circuit)等の専用プロセッサが挙げられる。
制御部50は一以上のメモリを備え得る。メモリの例としてROM(Read Only Memory)及びRAM(Random access memory)等が挙げられる。制御部50は入出力回路及び信号処理回路等の電気回路を含み得る。図4に示す研削研磨装置60の制御部200も同様である。
ダイシング装置10は、ウエハカセットエレベータ、ウエハ搬送部、表示灯及び操作部を備える。なお、ウエハカセットエレベータ、ウエハ搬送部、表示灯及び操作部の図示を省略する。
ウエハカセットエレベータは、ウエハWが格納されるカセットを昇降させ、ウエハWを搬送位置へ位置決めする。ウエハ搬送部は、ウエハカセットと吸着ステージ13との間において、ウエハWを搬送する。
表示灯は、ダイシング装置10の稼働状況を表示する。ダイシング装置10の稼働状況の例として、加工中、加工終了及び非常停止等が挙げられる。操作部は、ダイシング装置10の各部を操作するスイッチ及び表示装置を備える。
〔ダイシング装置の機能ブロック〕
図2は図1に示すダイシング装置の機能ブロック図である。図2に示す制御部50は、統括制御部100を備える。統括制御部100はダイシング装置10の各部を統括的に制御する。
制御部50は、メモリ102を備える。メモリ102は、データメモリ104、パラメータメモリ106及びプログラムメモリ108を備える。データメモリ104は、ダイシング装置10に適用される各種のデータが記憶される。
パラメータメモリ106は、ダイシング装置10に適用される各種のパラメータが記憶される。プログラムメモリ108は、ダイシング装置10に適用される各種のプログラムが記憶される。
統括制御部100は、データメモリ104から読み出した各種のデータ及びパラメータメモリ106から読み出した各種のパラメータを参照して、プログラムメモリ108から読み出した各種のプログラムを実行する。
制御部50は、ウエハ移動制御部120を備える。ウエハ移動制御部120は、統括制御部100から送信されるウエハWの移動指令に応じて、ウエハ移動部11の動作を制御する。すなわち、ウエハ移動制御部120は、テーブル12に具備される各方向のモータの駆動制御を実施する。また、ウエハ移動制御部120は、吸着ステージ13に適用されるウエハWの吸着圧力のオンオフ及び吸着圧力の大きさを制御する。
制御部50は、レーザ制御部122を備える。レーザ制御部122は、統括制御部100から送信されるウエハWの加工指令に応じて、レーザ発振器21を動作させる。すなわち、レーザ制御部122は、レーザ発振器21のオンオフ及びレーザ光の出力エネルギー等を制御する。
制御部50は、撮影制御部124を備える。撮影制御部124は、統括制御部100から送信されるウエハWの撮影指令に応じて、観察光学部30を制御する。すなわち、撮影制御部124は、図1に示す観察用光源31の動作を制御し、かつ、CCDカメラ35の撮影を制御する。
制御部50は、撮影データ取得部126を備える。撮影データ取得部126は、画像処理回路38から送信されるウエハWの撮影データを取得する。制御部50は、モニタ制御部128を介してウエハWの撮影データをテレビモニタ36へ送信する。制御部50は、ウエハWの撮影データを用いてウエハWのアライメントを実施する。
制御部50は、モニタ制御部128を備える。モニタ制御部128は、撮影データ取得部126を介して取得したウエハWの撮影データの映像信号を生成し、生成された映像信号をテレビモニタ36へ送信する。
制御部50は、操作部130から送信される操作信号を取得する。制御部50は、取得した操作信号に応じて、ダイシング装置10の各部へ指令信号を送信し、各部を動作させる。
制御部50は、ウエハ情報取得部150を備える。ウエハ情報取得部150は、ウエハWの識別情報を含み得る。ウエハWの識別情報の例として、ウエハWに生成されるチップの種類、チップのサイズ及びチップの数等が挙げられる。ウエハWの識別情報の他の例として、ユーザ名及びウエハの製造ロット番号等が挙げられる。
制御部50は、レーザ加工条件設定部152を備える。レーザ加工条件設定部152は、ウエハ情報取得部150を用いて取得したウエハ情報に基づき、加工対象のウエハWのレーザ加工条件を設定する。
なお、実施形態に記載のウエハ情報取得部150は被加工物情報取得部の一例である。実施形態に記載のレーザ加工条件設定部152は加工条件取得部の一例である。
制御部50は、レーザ加工モード設定部154を備える。統括制御部100は、レーザ加工モード設定部154を用いて設定されたレーザ加工モードを適用して、ダイシング装置10の各部の制御を実施する。
レーザ加工モードの例として、チップ飛び及びチップ割れ等の異常を抑制するレーザ加工を実施する異常抑制加工モードが挙げられる。レーザ加工モードの他の例として、通常のレーザ画工を実施する通常加工モードが挙げられる。
異常抑制加工モードが設定された場合に、レーザ加工条件設定部152は異常抑制加工モードに対応するレーザ加工条件を自動設定し得る。ダイシング装置10は、異常抑制加工モードに対応するレーザ加工条件に基づき動作し得る。
〔研削研磨装置の全体構成〕
次に、レーザ加工システムに適用される研削研磨装置について説明する。以下に説明する研削研磨装置は、ウエハを研削する研削部及びウエハを研磨する研磨部を備える。図3は研削研磨装置に適用される研削部の概略構成図である。同図には、研削部61を模式的に図示する。
研削部61は、ウエハ支持部62及び研削加工部64を備える。ウエハ支持部62は、チャック70、モータ72及びスピンドル74を備える。
チャック70は、ウエハWを支持する支持面を有する。チャック70は、BGテープBが貼り付けられたウエハWの表面を支持する。チャック70は、ウエハの裏面を上向きとして支持する。
チャック70の支持面は複数の吸着穴が形成される。複数の吸着穴は規定の配置パターンに基づき配置される。複数の吸着穴のそれぞれは真空流路を介して吸引ポンプと連結される。複数の吸着穴は吸引ポンプの動作に応じて吸引圧力が発生する。
チャック70は、スピンドル74を介してモータ72の回転軸が連結される。チャック70は、モータ72の駆動に応じて回転する。なお、チャック70の支持部材、モータ72の支持部材、複数の吸引穴、真空流路及び吸引ポンプの図示を省略する。
研削加工部64は、研削ヘッド80を備える。研削ヘッド80は研削砥石82が取り付けられる。また、研削ヘッド80はモータ84の回転軸86が連結される。研削ヘッド80及び研削砥石82は、モータ84の駆動に応じて回転する。なお、研削ヘッド80を支持する支持部材及びモータ84を支持する支持部材の図示を省略する。
研削部61は、Z方向について研削ヘッド80を昇降させるヘッド昇降部を備える。ヘッド昇降部は、ガイドレール、送りねじ及びモータを備える直動ガイド装置を適用し得る。ヘッド昇降部は、ウエハWに対して研削砥石82を接触させる接触位置と、ウエハWに対して研削砥石82を離間させる離間位置との間について、研削ヘッド80を移動させる。図3における二点鎖線は、接触位置に位置する研削ヘッド80及び研削砥石82を表す。
研削部61は、ウエハWに対する研削砥石82の当接圧力を調整する圧力調整部を備える。圧力調整部は、Z方向について研削ヘッド80を微小送りさせるエアシリンダ装置を適用し得る。なお、ヘッド昇降部及び圧力調整部の図示を省略する。
研削部61は、ウエハWの裏面に対して研削砥石82を当接させ、研削砥石82に対してウエハWへの当接圧力を付与し、ウエハW及び研削砥石82のそれぞれを回転させる。これにより、ウエハWの裏面が研削される。
研削部61は、二段階の研削を実施し得る。例えば、粒度が粗い研削砥石82が適用される粗研削を実施し、かつ、粗研削の実施後に粒度が細かい研削砥石82が適用される精研削を実施してもよい。
研磨部は、図3に示す研削部61と同様の構成を適用し得る。研磨部の図示を省略し、図3に示す研削部61の構成を適宜参照して、研磨部の構成について説明する。
研磨部は、図3に示すウエハ支持部62と同様の構成を有するウエハ支持部を備える。研磨部は、図3に示す研削加工部64に対応する研磨加工部を備える。研磨加工部は、研削ヘッド80に代わり研磨ヘッドが具備される。研磨ヘッドは研磨パッド等の研磨体を支持する。
研磨部は、研磨パッドからスラリーを供給してウエハを研磨する化学機械研磨を適用し得る。研磨部は、研磨砥石を用いてウエハを研磨する機械研磨を適用してもよいし、砥粒の電気泳動等を適用してウエハを研磨してもよい。
〔研削研磨装置の機能ブロック〕
図4は研削研磨装置の機能ブロック図である。研削研磨装置60は、制御部200を備える。制御部200に具備される各部は、研削研磨装置60の各種の機能に対応する。
制御部200は、統括制御部202を備える、統括制御部202は、研削研磨装置60の各部を統括的に制御する。制御部200は、メモリ204を備える。メモリ204の構成は図2に示すメモリ102と同様である。すなわち、メモリ204は各種のデータ、各種のパラメータ及び各種のプログラムを記憶する。
制御部200は、メモリ204に記憶されるプログラムを読み出し、プログラムを実行して、研削研磨装置60の各種の機能を実現する。制御部200は、プログラムを実行する際に、メモリ204から読み出したデータ及びパラメータを参照する。
制御部200は、研削研磨加工制御部210を備える。研削研磨加工制御部210は、統括制御部202から送信される研削研磨加工部65への駆動指令に応じて研削研磨加工部65の駆動を制御する。図4に示す研削研磨加工部65は、図3に示す研削加工部64及び図示しない研磨装置に具備される研磨加工部が含まれる。例えば、研削研磨加工制御部210は、図3に示す研削部61におけるモータ84の動作及びウエハWに対する研削砥石82の当接圧力等を制御する。
制御部200は、ウエハ支持制御部212を備える。ウエハ支持制御部212は、統括制御部202から送信されるウエハ支持部63への駆動指令に応じて、ウエハ支持部63の動作を制御する。図4に示すウエハ支持部63は、図3に示すウエハ支持部62及び研磨装置に具備されるウエハ支持部が含まれる。例えば、ウエハ支持制御部212は、図3に示す研削部61におけるモータ72の回転数等を制御する。
制御部200は、ウエハ情報取得部220を備える。ウエハ情報取得部220は、ウエハ情報取得部150と同様に、処理対象のウエハWの情報を取得する。ここでは、ウエハ情報取得部220の説明を省略する。
制御部200は、研削研磨加工条件設定部222を備える。研削研磨加工条件設定部222は、ウエハ情報取得部220を用いて取得したウエハWの情報に基づき、研削部61の研削加工条件及び研磨部の研磨加工条件を設定する。統括制御部202は、研削研磨加工条件設定部222を用いて設定された研削加工条件及び研磨加工条件に基づき、研削研磨装置60の各部を制御する。
なお、ダイシング装置10及び研削研磨装置60を備えるレーザ加工システムは、ダイシング装置10に具備される制御部50及び研削研磨装置60に具備される制御部200を、適宜、共通化してもよい。
[レーザ加工方法の手順]
〔全体の手順〕
図5は実施形態に係るレーザ加工方法の手順を示すフローチャートである。レーザ加工工程S10では、図1に示す吸着ステージ13へウエハWを載置する。吸着ステージ13はウエハWを吸着支持する。
レーザ光学部20は、吸着ステージ13を用いて支持され、テーブル12を用いてX方向へ移動するウエハWのストリートに沿ってレーザ光を照射し、ウエハWの表面にストリートに沿うレーザ加工溝を形成する。
また、レーザ光学部20は、ウエハWの内部に集光点を調整し、ウエハWのストリートに沿ってレーザ光を照射し、ウエハWの内部にストリートに沿うレーザ加工領域を形成する。
レーザ加工領域の例として、ウエハWの表面からの深さが、60マイクロメートルから80マイクロメートルの位置に形成され、10マイクロメートルから20マイクロメートルの厚みを有する態様が挙げられる。レーザ加工工程S10の後に研削研磨工程S12へ進む。
研削研磨工程S12では、図4に示す研削研磨装置60は、レーザ加工が施され、かつ、ダイシング装置10から搬送されたウエハWに対して、研削及び研磨を実施する。すなわち、研削部61は、BGテープが貼り付けられたウエハWの表面をチャック70へ載置する。チャック70はBGテープを介してウエハWの表面を吸着支持する。
モータ72は、規定の回転数を適用してチャック70を回転させ、チャック70に吸着支持されるウエハWを回転させる。研削部61は、規定の回転数を適用して回転させた研削砥石82をウエハWの裏面へ接触させ、ウエハWが規定の厚みに達するまでウエハWの裏面を研削する。
次いで、研磨部はウエハWの研磨を実施する。研磨の手順は研削の手順と同様であり、ここでの説明は省略する。
研削研磨工程S12において研削されるウエハWは、レーザ加工領域のクラックがウエハWの厚み方向へ伸展する。すなわち、ウエハWの裏面は研削熱に起因して膨張し、円の外周に向かって広がろうとする。一方、ウエハWの表面は、チャック70を用いて吸着支持され、物理的に拘束される。そうすると、ウエハWの内部に歪みが生じ、ウエハWの内部のクラックはウエハWの厚み方向へ伸展する。
裏面が研削及び研磨され、規定の厚みに加工されたウエハWは、洗浄及び乾燥等の後工程が実施される。後工程が実施されたウエハWは、ウエハカセットへ収容される。研削研磨工程S12の後に分割工程S14へ進む。
分割工程S14では、研削研磨工程S12が実施され、裏面にダイシングテープが貼り付けられ、表面のBGテープが剥離されたウエハWに対して外力を付与し、ストリートに沿ってウエハWを破断させる。分割工程S14では分割装置が適用される。分割装置は、例えば、再表2004-100240号公報に記載されている構成を適用し得る。
ウエハWに対する外力の付与の例として、ダイシングテープの周縁部を支持する枠状のフレームを下方向へ押し下げてダイシングテープを伸展させて、ウエハWを破断させる態様が挙げられる。
ダイシングテープを伸展させる際に、ダイシングテープに対して紫外線を照射してもよい。ダイシングテープに対する紫外線の照射に起因して、ダイシングテープの粘着剤の硬化又はダイシングテープの粘着力の変化を発現し得る。
ダイシングテープは、伸縮可能な弾性を有するテープを適用してもよい。伸縮可能なダイシングテープが貼り付けられたウエハWを半球状に撓ませて、ウエハWを破断させてもよい。ウエハWを破断させた後に、更に、ダイシングテープを伸展させ、それぞれのチップを離間させる。
〔レーザ加工工程の詳細〕
図6は図5に示すレーザ加工工程の手順を示すフローチャートである。ウエハ情報取得工程S20では、図2に示すウエハ情報取得部150は加工対象のウエハWの識別情報を取得する。ウエハ情報取得工程S20の後にレーザ加工条件設定工程S22へ進む。
レーザ加工条件設定工程S22では、レーザ加工条件設定部152はダイシング装置10に適用されるウエハWのレーザ加工条件を設定する。ウエハWのレーザ加工条件は、レーザ加工溝のエッジオフ量及びレーザ加工領域のエッジオフ量が含まれる。
レーザ加工溝のエッジオフ量とは、加工対象のストリートにおいて、ウエハWの一端からウエハの一端の側のレーザ加工溝の端までの距離を表す。同様に、レーザ加工領域のエッジオフ量とは、加工対象のストリートにおいて、ウエハWの一端からウエハWの一端の側のレーザ加工領域の端までの距離を表す。
レーザ加工条件設定部152は、レーザ加工溝のエッジオフ量がレーザ加工領域のエッジオフ量と異なる、レーザ加工溝のエッジオフ量及びレーザ加工領域のエッジオフ量を設定する。レーザ加工条件設定部152は、レーザ加工溝のエッジオフ量がレーザ加工領域のエッジオフ量を超える、レーザ加工溝のエッジオフ量及びレーザ加工領域のエッジオフ量を設定する態様がより好ましい。
レーザ加工条件設定工程S22では、ウエハ情報取得工程S20において取得したウエハ情報に基づき、レーザ加工溝のエッジオフ量及びレーザ加工領域のエッジオフ量を自動設定し得る。
レーザ加工条件設定工程S22では、レーザ加工領域のエッジオフ量が手動入力に基づき設定された場合に、レーザ加工領域のエッジオフ量に応じてレーザ加工溝のエッジオフ量を自動的に設定してもよい。
レーザ加工条件設定工程S22では、レーザ加工溝のエッジオフ量が手動入力に基づき設定された場合に、レーザ加工溝のエッジオフ量に応じてレーザ加工領域のエッジオフ量を自動的に設定してもよい。
レーザ加工条件設定工程S22では、レーザ加工モードの設定に応じてレーザ加工条件が設定されてもよい。すなわち、異常抑制加工モードが設定された場合に、レーザ加工溝のエッジオフ量がレーザ加工領域のエッジオフ量と異なるレーザ加工条件を自動的に設定してもよい。
レーザ加工条件設定工程S22において、レーザ加工溝のエッジオフ量及びレーザ加工領域のエッジオフ量が手動入力に基づき修正された場合に、修正内容を記憶してもよい。レーザ加工条件設定工程S22において、記憶された手動修正の内容に応じて、レーザ加工溝のエッジオフ量及びレーザ加工領域のエッジオフ量を設定してもよい。レーザ加工条件設定工程S22の後にレーザ加工溝形成工程S24へ進む。なお、実施形態に記載のレーザ加工条件設定工程S22におけるレーザ加工条件設定部152は設定部の一例である。
レーザ加工溝形成工程S24では、ダイシング装置10はレーザ加工条件設定工程S22において設定されたレーザ加工溝のエッジオフ量を適用して、全てのストリートについてレーザ加工溝を形成する。
図7はウエハの斜視図である。同図に示すウエハWには、互いに直交する二方向について、ストリートSTが形成される。同図には、現実よりも少ない数のストリートSTを図示する。なお、同図において円を用いて囲まれたウエハWの端は、図8から図11に示すウエハWの拡大平面図に対応する。
図6に示すレーザ加工溝形成工程S24では、レーザ光の集光点がウエハWの表面に調整され、レーザ光の集光点とウエハWの表面に形成されたストリートSTとの位置を合わせるアライメントが実施される。
アライメントの後に、ウエハWを移動させ、ウエハの移動方向におけるストリートSTに沿ってレーザ光の集光点を走査させる。ウエハWの移動方向は、図1に示すX方向を適用し得る。
一本のストリートSTにおけるレーザ加工溝の形成が完了すると、テーブル12を用いてウエハをレーザ光の走査方向と直交する方向へ移動させ、次の加工対象のストリートSTにおけるアライメントが実施され、次の加工対象のストリートSTについて加工が実施される。このようにして、一方向について、全てのストリートSTにおけるレーザ加工溝の形成が実施される。
一方向について全てのストリートSTのレーザ加工溝の形成が完了すると、テーブル12を用いてウエハWを90度回転させ、一方向と直交する他方向について、一方向と同様の手順が適用され、他方向の全てのストリートSTにおけるレーザ加工溝の形成が実施される。レーザ加工溝形成工程S24の後にBGテープ貼付工程S26へ進む。なお、実施形態に記載のストリートSTは加工ラインの一例である。
BGテープ貼付工程S26では、レーザ加工溝が形成されたウエハWの表面に対してBGテープBを貼り付ける。BGテープBの貼り付けは貼付装置が適用される。貼付装置はウエハWの表面にBGテープBを密着させ、ウエハWの表面からはみ出したBGテープBを裁断し、ウエハWの表面の全面にBGテープBを貼り付ける。BGテープ貼付工程S26の後にレーザ加工領域形成工程S28へ進む。
レーザ加工領域形成工程S28では、ダイシング装置10はレーザ加工条件設定工程S22において設定されたレーザ加工領域のエッジオフ量を適用して、全てのストリートについてレーザ加工領域を形成する。
レーザ加工領域形成工程S28では、レーザ光の集光点がウエハWの内部に調整され、レーザ加工溝形成工程S24と同様の手順を経て、全てのストリートについてレーザ加工領域が形成される。レーザ加工領域形成工程S28の後に、図5に示す研削研磨工程S12へ進む。
レーザ加工領域形成工程S28において、ウエハWの表面からレーザ光を照射してもよい。ウエハWの表面からレーザ光が照射される場合は、レーザ加工領域形成工程S28の後にBGテープ貼付工程S26が実施される。
図6に示すレーザ加工溝形成工程S24、BGテープ貼付工程S26及びレーザ加工領域形成工程S28は、レーザ加工領域形成工程S28、レーザ加工溝形成工程S24及びBGテープ貼付工程S26の順に実施されてもよい。なお、図5及び図6に示すレーザ加工工程S10はレーザ照射工程の一例である。
[エッジオフ量の詳細な説明]
次に、レーザ加工溝のエッジオフ量及びレーザ加工領域のエッジオフ量について、詳細に説明する。
〔チップ割れ及びチップ飛びの発生〕
図8は比較例に係るレーザ加工の模式図である。同図には、任意のストリートに沿うウエハWAの断面図300及びウエハWの外周部の一部を拡大した、ウエハWAの表面320における拡大平面図302を示す。
ウエハWAの外周部とは、ウエハWAの端322から一定の距離を有する領域である。ウエハWAの外周部は、ウエハのサイズ、ウエハに形成されるチップのサイズ及びチップの数等に応じて規定し得る。
なお、拡大平面図302では、実際にウエハWの表面320に露出しないレーザ加工領域340を、表面320から見えるものとして図示する。また、拡大平面図302では、現実の数よりも少ないレーザ加工溝330及びレーザ加工領域340を図示する。図9に示す拡大平面図306、図10に示す拡大平面図310及び図11に示す拡大平面図314についても同様である。
図8に示すウエハWAは、レーザ加工溝330のエッジオフが行われず、レーザ加工溝330がウエハWAの端322へ達している。一方、レーザ加工領域340はエッジオフが行われ、ウエハWAの端322へ達していない。
ウエハWAは、裏面の研削及び研磨がされた後に、外周部におけるチップ飛びの発生が発見された。以下、チップ飛びの原因について考察する。
拡大平面図302に示すように、ウエハWAの外周部は、チップの分割起点となるレーザ加工溝330及びレーザ加工領域340が形成される第二領域352が存在し、第二領域352の外側にレーザ加工溝330のみが形成される第一領域350が存在する。
研削及び研磨の際に応力及び衝撃を受けたウエハWAの外周部は、ウエハWAの端322に達したレーザ加工溝330を起点とする偶発的なチップ割れが発生する。そして、チップ割れの発生はチップ飛びを誘発すると推測される。
〔チップ割れ及びチップ飛びの対策〕
図9は実施形態に係るレーザ加工方法に適用されるレーザ加工の模式図である。同図には、任意のストリートに沿うウエハWの断面図304及びウエハWの外周部の一部を拡大した、ウエハWの表面320における拡大平面図306を示す。
同図に示すウエハWは、レーザ加工溝330のエッジオフが行われ、レーザ加工溝330がウエハWの端322へ達していない。また、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sは、レーザ加工領域340のエッジオフ量Sと相違する。
換言すると、レーザ加工溝330の端332の位置は、レーザ加工領域340の端342の位置に対してずらされている。図9には、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sがレーザ加工領域340のエッジオフ量Sよりも短い態様を示す。
すなわち、ウエハWは、チップの分割起点が形成された第二領域352の外側に、レーザ加工溝330のみが形成される第一領域350が形成される。また、第一領域350の更に外側にレーザ加工溝330及びレーザ加工領域340が非形成の第三領域354が形成される。
かかる構造を有するウエハWは、チップを分割する際にレーザ加工溝330及びレーザ加工領域340へ付与される応力及び衝撃が段階的に緩和され、チップ飛びの発生が抑制されると推測される。なお、図9にはウエハWの一部を図示したが、ウエハWの全周に渡って上記の関係を有するレーザ加工溝330及びレーザ加工領域340が形成される。図10に示すレーザ加工溝330及びレーザ加工領域340についても同様である。
図10は実施形態に係るレーザ加工方法に適用されるレーザ加工の他の例の模式図である。同図には任意のストリートに沿うウエハWの断面図308及びウエハWの外周部の一部を拡大した、ウエハWの表面320における拡大平面図310を示す。
同図に示すウエハWは、図9に示すウエハWと比較して、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sが、レーザ加工領域340のエッジオフ量Sよりも長い点が相違する。
すなわち、図10に示すウエハWは、チップの分割起点が形成された第二領域352の外側に、レーザ加工領域340のみが形成される第四領域356が形成される。また、第四領域356の更に外側にレーザ加工溝330及びレーザ加工領域340が非形成の第三領域354が形成される。
同図に示すウエハWは、図9に示すウエハWと同様に、チップを分割する際にレーザ加工溝330及びレーザ加工領域340へ付与される応力及び衝撃が段階的に緩和され、チップ飛びの発生が抑制され得る。
〔チップ割れ及びチップ飛びの対策の比較例〕
図11は比較例に係るレーザ加工の他の例の模式図である。同図には任意のストリートに沿うウエハWAの断面図312及びウエハWAの外周部の一部を拡大した、ウエハWの表面320における拡大平面図314を示す。
同図に示すウエハWAは、レーザ加工溝330のエッジオフが行われ、レーザ加工溝330がウエハWの端322へ達していないが、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sがレーザ加工領域340のエッジオフ量Sと同一である点で、図9等に示すウエハWと相違する。
すなわち、図11に示すウエハWAは、チップの分割起点が形成された第二領域352の外側に、レーザ加工溝330及びレーザ加工領域340が非形成の第三領域354が形成される。
ウエハWAの裏面を研削する際に、ウエハWAの厚み方向についてレーザ加工領域340から亀裂が伸展し、亀裂がウエハWAの表面320へ到達した際に、レーザ加工溝330の影響を受けて、一気に亀裂が伸展しチップが分割される。
ウエハWAの外周部には、レーザ加工溝330及びレーザ加工領域340の直接的な影響を受けない第三領域354が存在するが、一気にチップが分割される際の応力等を第三領域354が吸収しきれずに、チップ飛びが発生すると推測される。
[チップ割れ及びチップ飛びの対策の検証]
図12はチップ割れ及びチップ飛びの評価結果を示す表である。図12に示す表における比較例1は図8に示すウエハWAに対応する。比較例2は図11に示すウエハWAに対応する。
また、同図に示す表における実施例1及び実施例3は図9に示すウエハWに対応する。実施例1と実施例3とは使用したBGテープの粘着力が相違する。BGテープBはBGテープBと比較して粘着力が強い。実施例2は図10に示すウエハWに対応する。
Index欄は、チップのサイズを示す。いずれの場合のチップも、一辺が0.2ミリメートルの正方形である。仕上げ厚欄は、裏面が研磨された後のウエハW及びウエハWAの厚みであり、いずれの場合も150マイクロメートルである。Index欄の数値及び仕上げ厚欄の数値は仕上がり目標値である。
LGエッジオフ量欄は、図9等に示すレーザ加工溝330のエッジオフ量を示す。MLエッジオフ量欄は、図9等に示すレーザ加工領域340のエッジオフ量を表す。MLエッジオフ量は1.5ミリメートルとした。LGエッジオフ量欄の数値及びMLエッジオフ量欄の数値は、加工の際の設定値である。
チップ飛び欄の-はチップ飛びの発生を表す。チップ飛び欄の++はチップ飛びの非発生を表す。チップ割れ欄の-はチップ割れの発生を表す。チップ割れ欄の+は実用上の問題がない程度のチップ割れの発生を表す。チップ割れ欄の++はチップ割れの非発生を表す。チップ飛びの発生及びチップ割れの発生は、ウエハW及びウエハWAを拡大観察して確認した。
図12の表に示す実施例1から実施例3では、いずれの場合もチップ飛びは発生せず、かつ、実用上問題となるチップ割れは発生していない。また、実施例2に示すように、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sを、レーザ加工領域340のエッジオフ量Sよりも長くすると、チップ飛びの発生及びチップ割れの発生を抑制し得る。
更に、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sを、レーザ加工領域340のエッジオフ量Sよりも1ミリメートル以上長くする態様は、チップ飛び及びチップ割れの抑制の観点では好ましい。
図13はチップ飛びに関する観察結果を示すウエハの模式図及びウエハの拡大写真である。図13には、比較例に係るレーザ加工方法が適用されるウエハ400における表面402の外周部404の拡大写真410及び実施形態に係るレーザ加工方法が適用されるウエハ400における表面402の外周部406の拡大写真412を示す。
拡大写真410では、ウエハ400の外周部404において、チップ408の欠落が視認される。一方、拡大写真412では、ウエハ400の外周部406において、チップの欠落は視認されない。
図14はチップ割れに関する観察結果を示すウエハの拡大写真である。拡大写真420は、図12に示す実施例1に対応する。拡大写真420は、チップ割れが発生しているチップ409が視認される。
図14に示す拡大写真422及び拡大写真424は、図12に示す実施例2に対応している。拡大写真422はチップ割れの発生は視認されない。また、拡大写真424は品質が悪いチップ407が存在するが、チップ割れの発生は視認されない。
図12から図14に示すチップ飛び及びチップ割れの検証は、図12に示すウエハに限定されず、チップサイズ、仕上げ厚、BGテープの種類等は任意である。すなわち、本実施形態に示すレーザ加工システム及びレーザ加工方法は、各種のシリコンウエハに適用可能である。
また、被加工物はシリコンウエハに限定されない。例えば、LED(Light Emitting Diode)を生成する際に適用されるサファイヤウエハ、ヒ化ガリウム及びアルミナなど、各種のウエハに対して本実施形態に示すレーザ加工システム及びレーザ加工方法を適用可能である。被加工物はガラス基板を適用してもよい。
更に、被加工物は機械的構造体が形成されるウエハであってもよい。機械的構造体が形成されるウエハの例として、機械構造体及び半導体素子が一体化されたメムス素子が形成されるウエハ及び微細加工が施される機械構造体が形成されるウエハが挙げられる。
被加工物は円盤状のウエハに限定されない。例えば、被加工物は平面形状が四角形等の任意形状の基板を適用し得る。
[作用効果]
本実施形態に係るレーザ加工システム及びレーザ加工方法は、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
ウエハWの表面に形成されるレーザ加工溝330のエッジオフ量Sを、ウエハWの内部に形成されるレーザ加工領域340のエッジオフ量Sと異ならせる。これにより、ウエハWの裏面を研削及び研磨する際にウエハWへ付与される応力及び衝撃が緩和され、チップ飛びの発生を抑制し得る。また、実用上問題となるチップ割れの発生を抑制し得る。
〔2〕
レーザ加工溝330のエッジオフ量Sをレーザ加工領域340のエッジオフ量Sよりも大きくする。これにより、チップ飛びの発生及びチップ割れの発生の抑制効果が向上し得る。
〔3〕
異常抑制加工モードが設定された場合に、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sをレーザ加工領域340のエッジオフ量Sと異ならせるレーザ加工条件が自動的に設定される。これにより、異常抑制加工モードが設定された場合に、チップ飛びの発生及びチップ割れの発生が抑制されるレーザ加工を実施し得る。
〔4〕
ウエハWの種類に応じたウエハのレーザ加工条件が設定される。これより、各種のウエハWに適したレーザ加工条件を設定し得る。
図8及び図9では、ウエハWに形成されるストリートSTの一端について、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sとレーザ加工領域340のエッジオフ量Sとの関係を示したが、ストリートSTの他端についても、一端と同様の処理を適用し得る。
また、ストリートSTの一端と他端との間で、レーザ加工溝330のエッジオフ量Sとレーザ加工領域340のエッジオフ量Sとの関係を維持して、レーザ加工溝330のエッジオフ量S及びレーザ加工領域340のエッジオフ量Sを異ならせてもよい。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者により、多くの変形が可能である。
10…ダイシング装置、20…レーザ光学部、50…制御部、122…レーザ制御部、150…ウエハ情報取得部、152…レーザ加工条件設定部、154…レーザ加工モード設定部、322…ウエハの端、330…レーザ加工溝、332…レーザ加工溝の端、340…レーザ加工領域、342…レーザ加工領域の端、350…第一領域、352…第二領域、354…第三領域、356…第四領域、ST…ストリート、S…レーザ加工溝のエッジオフ量、S…レーザ加工領域のエッジオフ量、W…ウエハ

Claims (6)

  1. 被加工物に対してレーザ光を照射するレーザ照射部と、
    前記被加工物を支持する支持部と、
    前記支持部を用いて支持される前記被加工物と前記レーザ照射部とを相対的に移動させる移動部と、
    前記レーザ照射部を制御して、前記被加工物の表面に規定される加工ラインに沿い、前記被加工物の表面に形成されるレーザ加工溝であり、前記加工ラインにおける前記被加工物の端に達しないレーザ加工溝、及び前記加工ラインに沿って前記被加工物の内部に形成されるレーザ加工領域であり、前記加工ラインにおける前記被加工物の端に達しないレーザ加工領域を形成するレーザ照射制御部と、
    を備え、
    前記レーザ照射制御部は、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から、前記被加工物の一端の側のレーザ加工溝の端までの距離と、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から、前記被加工物の一端の側の前記レーザ加工領域の端までの距離とを互いに異ならせる、レーザ加工システム。
  2. 前記被加工物の加工モードを設定する加工モード設定部を備え、
    前記レーザ照射制御部は、前記加工モード設定部を用いて、前記被加工物の異常を抑制する異常抑制加工モードが設定された場合に、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から前記レーザ加工溝の端までの距離と、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から前記レーザ加工領域の端までの距離とを互いに異ならせる、請求項1に記載のレーザ加工システム。
  3. 前記レーザ照射制御部は、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から前記レーザ加工溝の端までの距離を、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から前記レーザ加工領域の端までの距離よりも長く設定する、請求項1又は2に記載のレーザ加工システム。
  4. 前記被加工物の情報を取得する被加工物情報取得部と、
    前記被加工物情報取得部を用いて取得された前記被加工物の情報に応じて、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から前記レーザ加工溝の端までの距離及び前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から前記レーザ加工領域の端までの距離を設定する設定部と、
    を備えた請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ加工システム。
  5. 前記レーザ加工溝の加工条件及び前記レーザ加工領域の加工条件の少なくともいずれかを取得する加工条件取得部を備え、
    前記設定部は、前記加工条件取得部を用いて取得した前記レーザ加工溝の加工条件及び前記レーザ加工領域の加工条件の少なくともいずれかに応じて、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から前記レーザ加工溝の端までの距離及び前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から前記レーザ加工領域の端までの距離を設定する請求項4に記載のレーザ加工システム。
  6. 被加工物を支持する支持部を用いて支持される前記被加工物と前記被加工物に対してレーザ光を照射するレーザ照射部とを相対的に移動させ、前記被加工物に対してレーザ光を照射して被加工物を加工するレーザ加工方法であって、
    前記被加工物の表面に規定される加工ラインに沿い、前記被加工物の表面に形成されるレーザ加工溝であり、前記加工ラインにおける前記被加工物の端に達しないレーザ加工溝を形成するレーザ加工溝形成工程と、
    前記加工ラインに沿って前記被加工物の内部に形成されるレーザ加工領域であり、前記加工ラインにおける前記被加工物の端に達しないレーザ加工領域を形成するレーザ加工領域形成工程と、
    を含み、
    前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から、前記被加工物の一端の側の前記レーザ加工溝の端までの距離と、前記加工ラインにおける前記被加工物の一端から、前記被加工物の一端の側の前記レーザ加工領域の端までの距離とが互いに異なる、レーザ加工方法。
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